JPH0881673A - シ−ル材成形用ゴム組成物 - Google Patents
シ−ル材成形用ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0881673A JPH0881673A JP24472994A JP24472994A JPH0881673A JP H0881673 A JPH0881673 A JP H0881673A JP 24472994 A JP24472994 A JP 24472994A JP 24472994 A JP24472994 A JP 24472994A JP H0881673 A JPH0881673 A JP H0881673A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing material
- ethylene
- rubber composition
- molding
- copolymer rubber
- Prior art date
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- Pending
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エチレン・プロピレン系共重合ゴムを主要成
分とするシール材成形用ゴム組成物であって、低温下で
の柔軟性や高温下での圧縮永久歪の低下がなく、しかも
シール材料にとって必要な強度を得ることのできるもの
を提供する。 【構成】 エチレン・プロピレン系共重合ゴム約95〜50
重量%およびα,β-不飽和カルボン酸またはその酸無水
物をグラフト共重合させたポリオレフィン系樹脂約5〜5
0重量%のブレンド体よりなるシール材成形用ゴム組成
物。
分とするシール材成形用ゴム組成物であって、低温下で
の柔軟性や高温下での圧縮永久歪の低下がなく、しかも
シール材料にとって必要な強度を得ることのできるもの
を提供する。 【構成】 エチレン・プロピレン系共重合ゴム約95〜50
重量%およびα,β-不飽和カルボン酸またはその酸無水
物をグラフト共重合させたポリオレフィン系樹脂約5〜5
0重量%のブレンド体よりなるシール材成形用ゴム組成
物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シール材成形用ゴム組
成物に関する。更に詳しくは、強度および耐圧縮破壊性
を向上させたシール材成形用ゴム組成物に関する。
成物に関する。更に詳しくは、強度および耐圧縮破壊性
を向上させたシール材成形用ゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】Oリング、ガスケット等の静的シール材
の成形材料として、エチレン・プロピレン共重合ゴムま
たはエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴムであるエ
チレン・プロピレン系共重合ゴムが用いられている。し
かるに、エチレン・プロピレン系共重合ゴムをそれ単独
で用いた場合の欠点である強度や加工性の向上を目的と
して、ポリエチレンワックスを始めとする各種のポリオ
レフィンをブレンドして用いることが行われている。
の成形材料として、エチレン・プロピレン共重合ゴムま
たはエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴムであるエ
チレン・プロピレン系共重合ゴムが用いられている。し
かるに、エチレン・プロピレン系共重合ゴムをそれ単独
で用いた場合の欠点である強度や加工性の向上を目的と
して、ポリエチレンワックスを始めとする各種のポリオ
レフィンをブレンドして用いることが行われている。
【０００３】しかしながら、これらの系においては、ブ
レンドされたポリオレフィンが樹脂としての挙動を示す
ために、低温下での柔軟性や高温下での圧縮永久歪に悪
影響を及ぼしており、また強度的にも不足するので、シ
ール材成形用としては好適に使用することができない。
レンドされたポリオレフィンが樹脂としての挙動を示す
ために、低温下での柔軟性や高温下での圧縮永久歪に悪
影響を及ぼしており、また強度的にも不足するので、シ
ール材成形用としては好適に使用することができない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エチ
レン・プロピレン系共重合ゴムを主要成分とするシール
材成形用ゴム組成物であって、低温下での柔軟性や高温
下での圧縮永久歪の低下がなく、しかもシール材料にと
って必要な強度を得ることのできるものを提供すること
にある。
レン・プロピレン系共重合ゴムを主要成分とするシール
材成形用ゴム組成物であって、低温下での柔軟性や高温
下での圧縮永久歪の低下がなく、しかもシール材料にと
って必要な強度を得ることのできるものを提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
エチレン・プロピレン系共重合ゴムおよびα,β-不飽和
カルボン酸またはその酸無水物をグラフト共重合させた
ポリオレフィン系樹脂のブレンド体よりなるシール材成
形用ゴム組成物によって達成される。
エチレン・プロピレン系共重合ゴムおよびα,β-不飽和
カルボン酸またはその酸無水物をグラフト共重合させた
ポリオレフィン系樹脂のブレンド体よりなるシール材成
形用ゴム組成物によって達成される。
【０００６】エチレン・プロピレン系共重合ゴムにブレ
ンドされるグラフト共重合ポリオレフィン樹脂として
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸等のα,β-
不飽和カルボン酸またはその酸無水物、好ましくは無水
マレイン酸をグラフト共重合させたポリオレフィン系樹
脂(高密度および低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン-酢酸ビニル共重合体等)が用いられ、実際
には市販品である三井石化製品アドマーシリーズのもの
を使用することができる。
ンドされるグラフト共重合ポリオレフィン樹脂として
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸等のα,β-
不飽和カルボン酸またはその酸無水物、好ましくは無水
マレイン酸をグラフト共重合させたポリオレフィン系樹
脂(高密度および低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン-酢酸ビニル共重合体等)が用いられ、実際
には市販品である三井石化製品アドマーシリーズのもの
を使用することができる。
【０００７】エチレン・プロピレン系共重合ゴムとグラ
フト共重合ポリオレフィン樹脂とは、前者が約95〜50重
量%、好ましくは約90〜80重量%、また後者が約5〜50重
量%、好ましくは約10〜20重量%の割合でブレンドして用
いられる。後者のブレンド割合がこれより少ないと、本
発明の主要目的である強度の向上効果が得られず、一方
これより多い割合で用いられると、圧縮永久歪、低温柔
軟性、混練加工性などが一段と低下するようになる。
フト共重合ポリオレフィン樹脂とは、前者が約95〜50重
量%、好ましくは約90〜80重量%、また後者が約5〜50重
量%、好ましくは約10〜20重量%の割合でブレンドして用
いられる。後者のブレンド割合がこれより少ないと、本
発明の主要目的である強度の向上効果が得られず、一方
これより多い割合で用いられると、圧縮永久歪、低温柔
軟性、混練加工性などが一段と低下するようになる。
【０００８】以上の２成分を必須成分とするゴム組成物
中には、有機過酸化物架橋剤、充填剤を始めとして、受
酸剤、滑剤、老化防止剤その他の各種配合剤が必要に応
じて添加される。組成物の調製は、ニーダ、ロール等を
用いて混練することにより行われ、混練物の架橋は、そ
れを圧縮成形法、射出成形法等により、約160〜200℃に
加熱することにより行われる。
中には、有機過酸化物架橋剤、充填剤を始めとして、受
酸剤、滑剤、老化防止剤その他の各種配合剤が必要に応
じて添加される。組成物の調製は、ニーダ、ロール等を
用いて混練することにより行われ、混練物の架橋は、そ
れを圧縮成形法、射出成形法等により、約160〜200℃に
加熱することにより行われる。
【０００９】
【発明の効果】本発明に係るブレンド体ゴム組成物は、
従来のエチレン・プロピレン系共重合ゴム-ポリオレフ
ィン樹脂ブレンド体にみられる低温下での柔軟性や高温
下での圧縮永久歪の低下がなく、しかも強度的な向上が
達成されているので、Oリングやガスケット等の静的シ
ール材の成形材料として好適に使用することができる。
従来のエチレン・プロピレン系共重合ゴム-ポリオレフ
ィン樹脂ブレンド体にみられる低温下での柔軟性や高温
下での圧縮永久歪の低下がなく、しかも強度的な向上が
達成されているので、Oリングやガスケット等の静的シ
ール材の成形材料として好適に使用することができる。
【００１０】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【００１１】実施例１ エチレン・プロピレン系共重合ゴム 90重量部 (三井石化製品EPT3070) 無水マレイン酸グラフト低密度ポリエチレン 10 (三井石化製品アドマーNF300) ＳＲＦカーボンブラック 30 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 0.5 老化防止剤(大内新興化学製品ノクラック224) 0.5 〃 (大内新興化学製品ノクラックMB) 1 有機過酸化物(日本油脂製品パークミルD) 5 以上の各配合成分をニーダおよびロールで混練し、混練
物について170℃、20分間の圧縮成形を行い、下記材料
物性試験の試験サンプルとした。 引張強さ、伸び、低温柔軟性：厚さ2mmのシートについ
て、JIS K-6301(引張強さ、伸び)およびASTM D-1329(低
温柔軟性；TR-10)に準じて測定 圧縮永久歪：直径29mm、厚さ12.7mmの直円柱形試料につ
いて、125℃、70時間の条件下で測定
物について170℃、20分間の圧縮成形を行い、下記材料
物性試験の試験サンプルとした。 引張強さ、伸び、低温柔軟性：厚さ2mmのシートについ
て、JIS K-6301(引張強さ、伸び)およびASTM D-1329(低
温柔軟性；TR-10)に準じて測定 圧縮永久歪：直径29mm、厚さ12.7mmの直円柱形試料につ
いて、125℃、70時間の条件下で測定
【００１２】実施例２〜５ 実施例１において、無水マレイン酸グラフト低密度ポリ
エチレンの代わりに無水マレイン酸グラフトポリプロピ
レン(三井石化製品アドマーQF551)が用いられ、その量
に対応してエチレン・プロピレン系共重合ゴム量も変更
された。実施例 EPT3070 アドマーQF551 2 95 5 3 90 10 4 80 20 5 70 30
エチレンの代わりに無水マレイン酸グラフトポリプロピ
レン(三井石化製品アドマーQF551)が用いられ、その量
に対応してエチレン・プロピレン系共重合ゴム量も変更
された。実施例 EPT3070 アドマーQF551 2 95 5 3 90 10 4 80 20 5 70 30
【００１３】比較例１ 実施例１において、無水マレイン酸グラフト低密度ポリ
エチレンが用いられず、エチレン・プロピレン系共重合
ゴムが100重量部用いられた。
エチレンが用いられず、エチレン・プロピレン系共重合
ゴムが100重量部用いられた。
【００１４】比較例２ 実施例１において、無水マレイン酸グラフト低密度ポリ
エチレンの代わりに、同量のポリエチレンワックス(三
井石化製品ハイワックス110P)が用いられた。
エチレンの代わりに、同量のポリエチレンワックス(三
井石化製品ハイワックス110P)が用いられた。
【００１５】以上の各実施例および比較例における測定
結果ならびに混練加工性の評価結果は、次の表に示され
る。 表 例 引張強さ(MPa) 伸び(%) 圧縮永久歪(%) TR-10(℃) 混練加工性 実施例１ 21.0 380 10 -47 良 〃 ２ 16.7 350 10 -47 良 〃 ３ 20.5 310 10 -47 良 〃 ４ 25.7 290 11 -46 可 〃 ５ 28.2 260 18 -39 難 比較例１ 13.2 300 10 -47 良 〃 ２ 19.8 350 17 -41 良
結果ならびに混練加工性の評価結果は、次の表に示され
る。 表 例 引張強さ(MPa) 伸び(%) 圧縮永久歪(%) TR-10(℃) 混練加工性 実施例１ 21.0 380 10 -47 良 〃 ２ 16.7 350 10 -47 良 〃 ３ 20.5 310 10 -47 良 〃 ４ 25.7 290 11 -46 可 〃 ５ 28.2 260 18 -39 難 比較例１ 13.2 300 10 -47 良 〃 ２ 19.8 350 17 -41 良
Claims (1)
- 【請求項１】 エチレン・プロピレン系共重合ゴムおよ
びα,β-不飽和カルボン酸またはその酸無水物をグラフ
ト共重合させたポリオレフィン系樹脂のブレンド体より
なるシール材成形用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24472994A JPH0881673A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | シ−ル材成形用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24472994A JPH0881673A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | シ−ル材成形用ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881673A true JPH0881673A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17123032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24472994A Pending JPH0881673A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | シ−ル材成形用ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0881673A (ja) |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP24472994A patent/JPH0881673A/ja active Pending
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