JPH0881644A - カチオン電着塗料の製造方法 - Google Patents

カチオン電着塗料の製造方法

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JPH0881644A
JPH0881644A JP7177028A JP17702895A JPH0881644A JP H0881644 A JPH0881644 A JP H0881644A JP 7177028 A JP7177028 A JP 7177028A JP 17702895 A JP17702895 A JP 17702895A JP H0881644 A JPH0881644 A JP H0881644A
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JP
Japan
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organic solvent
resin
cationic electrodeposition
electrodeposition coating
water
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JP7177028A
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English (en)
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Kenichi Yoneyama
健一 米山
Jiro Nagaoka
治朗 長岡
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的少量の有機溶剤で所望のカチオン電着塗
料を製造することを主な目的とする。 【解決手段】基体樹脂と硬化剤を混合してカチオン電着
塗料用樹脂組成物を調製した後、中和処理を経てカチオ
ン電着塗料を製造する方法において、中和処理に先立っ
て下記(a)及び/又は(b)の処理を施すことを特徴とする
カチオン電着塗料の製造方法; (a)上記混合前に基体樹脂及び/又は硬化剤を水及び有
機溶剤で希釈する、(b)上記混合により得たカチオン電
着塗料用樹脂組成物を水及び有機溶剤で希釈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン電着塗料
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、カチオン電着塗料の製造工程は、
カチオン電着塗料用樹脂の合成→当該樹脂の中和処理→
水によるエマルジョン化→有機溶剤の除去の各工程から
なっている。
【0003】このカチオン電着塗料用樹脂は、樹脂原料
(a)を有機溶剤(b)に混合して得た液状物を約40
〜230℃で反応させることにより調製されている。こ
の場合における有機溶剤(b)の使用量は、生成した樹
脂100重量部に対して通常2〜 20重量部の範囲で
ある。
【0004】そして、上記反応後、さらに有機溶剤
(c)を配合した後、中和剤を加えて中和処理する。こ
の場合、中和処理を容易に行うようにするため、生成し
た樹脂の固形分含有率が60〜85重量%になるように
有機溶剤(c)が配合されている。言い換えれば、生成
した樹脂、有機溶剤(b)及び有機溶剤(c)からなる
混合液中の有機溶剤(b)及び有機溶剤(c)の使用量
は、生成した樹脂100重量部に対して通常17〜66
重量部の範囲である。これらの有機溶剤の一部又はほと
んどは、中和処理後に適当な時期に除去されているのが
現状である。
【0005】従って、これら有機溶剤の使用量を軽減す
ることができれば、省資源、環境保護、製造工程の簡素
化、安全性の向上などに寄与することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的少量
の有機溶剤で所望のカチオン電着塗料を製造することを
主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のカチオ
ン電着塗料の製造方法に係るものである。
【0008】基体樹脂と硬化剤を混合してカチオン電着
塗料用樹脂組成物を調製した後、中和処理を経てカチオ
ン電着塗料を製造する方法において、中和処理に先立っ
て下記(a)及び/又は(b)の処理を施すことを特徴とする
カチオン電着塗料の製造方法; (a)上記混合前に基体樹脂及び/又は硬化剤を水及び有
機溶剤で希釈する、(b)上記混合により得たカチオン電
着塗料用樹脂組成物を水及び有機溶剤で希釈する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態と
ともに詳細に説明する。
【0010】本発明におけるカチオン電着塗料用樹脂
は、カチオン性基及び水酸基を有する基体樹脂に硬化剤
を加えて得られるものを用いる。なお、基体樹脂の種類
によっては、硬化剤を必要としない場合があるが、この
場合も本発明に包含される。
【0011】上記基体樹脂としては、例えば、以下のよ
うなものを使用することができる。
【0012】(i)ポリエポキシ樹脂とカチオン化剤とを
反応させて得た生成物、(ii)ポリカルボン酸とポリアミ
ンとの重縮合物(米国特許第2450940号)、(ii
i)ポリイソシアネート及びポリオールと、モノ又はポリ
アミンとの重付加物を酸でプロトン化したもの、(iv)水
酸基及びアミノ基含有アクリル系又はビニル系モノマー
の共重合体を酸でプロトン化したもの(特公昭45ー1
2395号、特公昭45ー12396号)、(V)ポリカ
ルボン酸樹脂とアルキレンイミンとの付加物を酸でプロ
トン化したもの(米国特許第3403088号) この中でも、上記(i)のポリエポキシ樹脂とカチオン化
剤とを反応させて得た生成物が好ましい。特に、ポリフ
ェノール化合物とエピクロルヒドリンとから得られるポ
リエポキシ樹脂にカチオン化剤を反応させて得られる反
応性生成物が好ましい。これは、特に防食性等に優れて
いる。上記ポリエポキシ樹脂は、エポキシ基を1分子中
に2個以上有するものである。また、その数平均分子量
は通常200以上であるが、本発明では、400〜40
00程度が好ましく、より好ましくは800〜2000
の範囲である。
【0013】また、本発明では、ポリエステル、ポリエ
ーテル、ポリアミド、ポリブタジエン、環状エステル化
合物、ブタジエンーアクリロニトリル共重合体等の可塑
性変性剤(可撓性付与剤)で基体樹脂を変性し、軟質化
したものも含む。
【0014】上記カチオン化剤としては、基体樹脂中に
カチオン性基を導入できるものであれば良い。例えば、
脂肪族、脂環族、芳香族等の第1級アミン、第2級アミ
ン、第3級アミン塩、第2級スルフィド塩、第3級ホス
フィン塩等のようにエポキシ基と反応してカチオン性基
を形成させるもの、或いは第3級アミノアルコールとジ
イソシアネートの反応により得た第3級アミノモノイソ
シアネート等のように水酸基と反応してカチオン性基を
形成させるものが挙げられる。
【0015】これらカチオン化剤の中でも、水酸基を有
するアルカノールアミン類が好ましい。これは、例えば
第1級アミノ基を予めケトンと反応させてブロックした
後、残りの活性水素基とエポキシ基とを反応させること
もできる。
【0016】その他のカチオン化剤として、アンモニ
ア、ヒドロキシアミン、ヒドラジン、ヒドロキシエチル
ヒドラジン、Nーヒドロキシエチルイミダゾリン化合物
等の塩基性化合物も使用することができる。
【0017】基体樹脂の水酸基としては、第1級水酸
基、第2級水酸基等がある。第1級水酸基は、例えば上
記カチオン化剤であるアルカノールアミン類から導入さ
れるもの、エポキシド化合物中に導入されることがある
カプロラクトンの開環物から導入されるもの、ポリオー
ル等から導入されるもの等が挙げられる。第2級水酸基
は、例えばエポキシ樹脂中のものが挙げられる。この中
でも、アルカノールアミン類から導入される第1級水酸
基は、硬化剤との架橋硬化反応性に優れているので好ま
しい。
【0018】基体樹脂中における水酸基の含有量は、架
橋硬化反応性の点から、水酸基当量で通常20〜500
0程度、特に100〜1000の範囲内が好ましい。さ
らに第1級水酸基当量は、200〜1000の範囲内で
あることが好ましい。
【0019】また、カチオン性基の含有量は、基体樹脂
を安定に分散できる程度の量であれば特に制限されず、
基体樹脂の種類等により適宜定めることができるが、通
常はKOH(mg/g固形分)(アミン価)換算で通常3〜
200程度、特に10〜80であることが好ましい。但
し、カチオン性基の含有量が3未満の場合であっても、
界面活性剤等を使用して水性分散化すれば使用すること
ができる。この場合は、水性分散組成物のpHが通常4
〜9程度、好ましくは6〜7になるようにカチオン性基
を調整するのが好ましい。
【0020】硬化剤としては、公知の各種硬化剤を使用
することができる。例えば、1)アルコール類等でブロッ
クしたポリイソシアネート、2)脂環式骨格及び/又は有
機脂環式骨格にエポキシ基が結合してなるエポキシ基含
有官能基を1分子当たり平均2個以上有するエポキシ樹
脂(例えば、特開平2ー255874号等)等を硬化剤
として使用することができる。
【0021】また、本発明では、ブロック化したイソシ
アネート化合物を使用しないで硬化させることができる
自己硬化型アミン付加エポキシ樹脂も使用することがで
きる。
【0022】例えば、ポリエポキシド物質にβーヒドロ
キシアルキルカルバメート基を導入した樹脂(例えば、
特開昭59ー155470号等)、エステル交換反応に
よって硬化し得るタイプの樹脂(例えば、特開昭55ー
80436号等)等を使用することができる。
【0023】これらの基体樹脂及び硬化剤の合成は、そ
れぞれ無溶剤下又は有機溶剤の存在下で行われるが、こ
の合成時における基体樹脂中の有機溶剤量が、カチオン
電着塗料用樹脂組成物中16重量%を超えず、かつ、硬
化剤中の有機溶剤量が、カチオン電着塗料用樹脂組成物
中16重量%を超えないようにする。好ましくは、これ
らの有機溶剤量は、カチオン電着塗料用樹脂組成物中そ
れぞれ12重量%を超えないようにする。本発明では、
合成後でかつ中和処理前に、これら基体樹脂及び硬化剤
をそれぞれ水及び有機溶剤で希釈する。
【0024】上記有機溶剤としては、特に制限されない
が、水可溶性のものを用いるのが好ましい。このような
有機溶剤としては、例えばプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレンク゜
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエ
ーテル、エチレングリコールモノ(2ーエチルヘキシ
ル)エーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、ベンジルアルコール、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等が挙げられる。これらは、1種又は
2種以上併用できる。これらの中でも、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等が好ましい。
【0025】次いで、これらの基体樹脂及び硬化剤を混
合して、カチオン電着塗料用樹脂組成物を調製する。本
発明では、基体樹脂と硬化剤を混合した後、中和処理に
先立って水及び有機溶剤でカチオン電着塗料用樹脂組成
物を希釈する。
【0026】希釈後(中和処理直前)におけるカチオン
電着塗料用樹脂組成物中の基体樹脂及び硬化剤のそれぞ
れの樹脂固形分含有率は、通常50〜90重量%程度、
好ましくは70〜80重量%とする。さらに、希釈後
(中和処理直前)における有機溶剤と水との合計量中の
水の含有率は、通常30〜80重量%程度、好ましくは
70〜80重量%とする。
【0027】この希釈により、特に次工程の中和処理を
速やかにかつ容易にできる粘度に調整することができ
る。希釈の方法は、水と有機溶剤を別個に加えても又は
同時に加えても良い。別個に加える場合には、いずれを
先に加えても良い。
【0028】なお、基体樹脂と硬化剤を混合した時点
で、基体樹脂及び硬化剤の樹脂固形分ならびに水の含有
率が既に上記の所定割合になっている場合には、上記の
カチオン電着塗料用樹脂組成物に対する希釈を省いても
良い。即ち、本発明では、混合前及び混合後のどちらの
時点で希釈しても良い。
【0029】有機溶剤は、特に制限されないが、水可溶
性のものを用いるのが好ましく、前記の場合と同様のも
のを用いることができる。これらの溶剤は、1種又は2
種以上併用できる。これらの中でも、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等が好ましい。
【0030】水及び有機溶剤で希釈した後、中和処理を
行う。中和処理により、特に基体樹脂中のカチオン性基
が中和され、水分散性が高められる。中和処理に用いる
中和剤は、かかる目的を実質上達成できるものであれば
特に制限されないが、特に酢酸、乳酸、グリコール酸、
ギ酸等の水溶性有機カルボン酸が好ましい。中和剤の濃
度は、樹脂の種類等により適宜定めれば良い。
【0031】なお、本発明では、例えば中和処理前及び
/又は中和処理後に必要に応じて有機又は無機の各種顔
料、はじき防止剤、界面活性剤等の通常塗料に配合され
るものを適宜配合することもできる。また、中和後さら
に水でエマルジョン化することもできる。カチオン電着
塗料中の有機溶剤は、必要に応じて減圧除去(脱溶剤)
することもできる。
【0032】このようにして得られた本発明カチオン電
着塗料は、通常のカチオン電着塗装法によって所望の基
材表面に塗装することができる。例えば、常法に従っ
て、固形分濃度を約5〜40重量%となるように脱イオ
ン水等で希釈し、さらにpHを5.5〜8.0程度の範
囲に調整し、浴温約15〜35℃、負荷電圧100〜4
00Vの条件で被塗物を陰極として電着塗装することが
できる。電着塗装膜厚は硬化塗膜に基づいて通常10〜
40μm程度、塗膜焼付硬化温度は通常100〜200
℃程度とすれば良い。
【0033】
【発明の効果】本発明のカチオン電着塗料の製造方法に
よれば以下のような効果を得ることができる。
【0034】(1)比較的少量の有機溶剤で、従来のカチ
オン電着塗料と同等以上の特性をもつカチオン電着塗料
が得られる。
【0035】(2)省資源化、環境保全(BOD、COD
等の低減)に寄与することができる。
【0036】(3)塗装ライン等の製造工程における環境
衛生及び安全性を向上できる。
【0037】(4)脱溶剤工程が簡単になり、また除去す
ることにより生じた有機溶剤の廃棄処理の負担も軽減さ
れる。このため、塗装コストの低下が可能となる。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところを明確にする。なお、「部」及び「%」
は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0039】実施例1 カチオン電着塗料用樹脂(基体樹脂)の製造 温度計、攪拌機、還流冷却器及び窒素ガス吹込口を取り
付けた反応容器に、窒素ガス吹き込み下で、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル(「エポン828E
L」、油化シェル(株)製、エポキシ当量190)95
5.5部、ビスフェノールA114部及びジメチルベン
ジルアミン0.2部を仕込んだ。130℃でエポキシ当
量が理論値266に達したら、次いでεーカプロタクト
ン(「プラクセルM」、ダイセル化学(株)製)16
7.0部及びテトラブトキシチタン0.06部を仕込
み、170℃に昇温した。その後、保温し、赤外吸収ス
ペクトル測定にて未反応εーカプロタクトン量を追跡
し、反応率が98%以上になった時点でビスフェノール
A231部及びジメチルベンジルアミン0.4部を加
え、140℃でエポキシ当量が理論値734になるまで
反応させた(固形分含有率100%)。
【0040】次に、上記で得られた反応生成物に、エチ
レングリコールモノブチルエーテル300部、ジエタノ
ールアミン162.8部及びアミンB(有効成分約80
%のジエレントリアミンのメチルイソブチルケトジケチ
ミンのメチルイソブチルケトン溶液)95.4部を加
え、90℃で2時間反応後(固形分含有率82%)、さ
らに脱イオン水188.3部で希釈し、樹脂固形分75
%、アミン価72.6(樹脂固形分)のカチオン電着塗
料用樹脂を得た。このカチオン電着塗料用樹脂の性状等
を表1に示す。
【0041】実施例2 カチオン電着塗料用樹脂の製造 温度計、攪拌機、還流冷却器及び窒素ガス吹込口を取り
付けた反応容器に、窒素ガス吹き込み下で、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル(「エポン828E
L」、油化シェル(株)製、エポキシ当量190)91
5.4部、ビスフェノールA384部、プロピレンオキ
シド変性ビスフェノールAジグリシジルエーテル(「グ
リシエールBPPー350」、三洋化成工業(株)製、
エポキシ当量約340)167.0部及びジエタノール
アミン5.3部を仕込んだ。その後、150℃でエポキ
シ当量が理論値733に達するまで反応させた(固形分
含有率100%)。
【0042】次に、上記で得られた反応生成物に、エチ
レングリコールモノブチルエーテル300部、ジエタノ
ールアミン157.5部及びアミンB(有効成分約80
%のジエレントリアミンのメチルイソブチルケトジケチ
ミンのメチルイソブチルケトン溶液)95.4部を加
え、100℃で2時間反応後(固形分含有率82%)、
さらに脱イオン水189.0部で希釈し、樹脂固形分7
5%、アミン価72.6(樹脂固形分)のカチオン電着
塗料用樹脂を得た。このカチオン電着塗料用樹脂の性状
等を表1に示す。
【0043】実施例3 硬化剤の製造 温度計、攪拌機、還流冷却器及び窒素ガス吹込口を取り
付けた反応容器に、窒素ガス吹き込み下で、イソホロン
ジイソシアネート222.0部を仕込み、反応温度を外
部冷却により50℃を保ちながら、メチルエチルケトオ
キシム174部を徐々に滴下して反応させた。
【0044】反応1時間後、赤外吸収スペクトル測定に
て未反応のイソホロンジイソシアネートがなくなったこ
とを確認してから、反応生成物にエチレングリコールモ
ノブチルエーテル49.5部及び脱イオン水49.5部
で希釈して、平均分子量396の樹脂固形分80%のブ
ロックポリイソシアネート硬化剤を得た。この硬化剤の
性状等を表1に示す。
【0045】比較例1 実施例1の脱イオン水188.3部の代わりに、メチル
エチルケトン188.3部を使用した以外は実施例1と
同様に行った。このカチオン電着塗料用樹脂の性状等を
表1に示す。
【0046】比較例2 実施例2の脱イオン水189.0部の代わりに、メチル
エチルケトン189.0部を使用した以外は実施例2と
同様に行った。
【0047】比較例3 実施例3の脱イオン水49.5部の代わりに、メチルエ
チルケトン49.5部を使用した以外は実施例3と同様
に行った。この硬化剤の性状等を表1に示す。
【0048】実施例4 実施例1の脱イオン水188.3部中の94.2部をメ
チルエチルケトンに置換した以外は実施例1と同様に行
った。このカチオン電着塗料用樹脂の性状等を表1に示
す。
【0049】実施例5 実施例3の脱イオン水49.5部中の24.8部をメチ
ルエチルケトンに置換した以外は実施例3と同様に行っ
た。この硬化剤の性状等を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例6 カチオン電着塗料の調製 実施例1で得たカチオン電着塗料用樹脂106.7部、
実施例3で得たカチオン電着塗料用硬化剤25部を十分
混合した後、脱イオン水で希釈した10%酢酸水16部
を加えて10分攪拌し、次いで脱イオン水138部を強
く攪拌しながら30分かけて滴下し、固形分含有率35
%のカチオン電着クリアー塗料(クリアーエマルジョ
ン)を得た。さらに、固形分43%の下記組成の顔料ペ
ースト65部を攪拌しながら加え、脱イオン水289.
3部で希釈してカチオン電着塗料を得た。カチオン電着
クリアー塗料及びカチオン電着塗料中の有機溶剤含量を
表2に示す。
【0052】顔料ぺーストの組成:実施例1で得た変性
エポキシ樹脂/酸化チタン/精製クレー/カーボンブラ
ック/脱イオン水=5/14/10/1/39.7
(部) 実施例7 実施例2で得たカチオン電着塗料用樹脂106.7部を
使用した以外は実施例6と同様に行った。カチオン電着
クリアー塗料及びカチオン電着塗料中の有機溶剤含量を
表2に示す。
【0053】比較例4 比較例1で得たカチオン電着塗料用樹脂106.7部、
実施例3で得たカチオン電着塗料用硬化剤25部を使用
する以外は実施例6と同様に行った。カチオン電着クリ
アー塗料及びカチオン電着塗料中の有機溶剤含量を表2
に示す。
【0054】比較例5 比較例2で得たカチオン電着塗料用樹脂106.7部、
実施例3で得たカチオン電着塗料用硬化剤25部を使用
する以外は実施例6と同様に行った。カチオン電着クリ
アー塗料及びカチオン電着塗料中の有機溶剤含量を表2
に示す。
【0055】
【表2】

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体樹脂と硬化剤を混合してカチオン電着
    塗料用樹脂組成物を調製した後、中和処理を経てカチオ
    ン電着塗料を製造する方法において、中和処理に先立っ
    て下記(a)及び/又は(b)の処理を施すことを特徴とする
    カチオン電着塗料の製造方法; (a)上記混合前に基体樹脂及び/又は硬化剤を水及び有
    機溶剤で希釈する、(b)上記混合により得たカチオン電
    着塗料用樹脂組成物を水及び有機溶剤で希釈する。
  2. 【請求項2】基体樹脂が、カチオン性基及び水酸基を有
    する樹脂である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】基体樹脂が、ポリエポキシ樹脂とカチオン
    化剤とを反応させて得た樹脂である請求項1記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】カチオン化剤が、アルカノールアミン類で
    ある請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】硬化剤が、アルコール類でブロック化した
    ポリイソシアネート系硬化剤である請求項1記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】有機溶剤が、水可溶性有機溶剤である請求
    項1記載の製造方法。
  7. 【請求項7】有機溶剤が、プロピレングリコールモノメ
    チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
    ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
    グリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリ
    コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
    チルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエー
    テル、エチレングリコールモノ2ーエチルヘキシルエー
    テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ベン
    ジルアルコール、メチルエチルケトン及びメチルイソブ
    チルケトンの少なくとも1種である請求項6記載の製造
    方法。
  8. 【請求項8】合成時における基体樹脂中の有機溶剤量
    が、カチオン電着塗料用樹脂組成物中16重量%を超え
    ず、かつ、合成時における硬化剤中の有機溶剤量が、カ
    チオン電着塗料用樹脂組成物中16重量%を超えない請
    求項1記載の製造方法。
  9. 【請求項9】合成時における基体樹脂中の有機溶剤量
    が、カチオン電着塗料用樹脂組成物中12重量%を超え
    ず、かつ、合成時における硬化剤中の有機溶剤量が、カ
    チオン電着塗料用樹脂組成物中12重量%を超えない請
    求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】基体樹脂及び硬化剤におけるそれぞれの
    樹脂固形分が50〜90重量%であるカチオン電着塗料
    用樹脂組成物を中和処理する請求項1記載の製造方法。
  11. 【請求項11】基体樹脂及び硬化剤におけるそれぞれの
    樹脂固形分が70〜85重量%である請求項10記載の
    製造方法。
  12. 【請求項12】有機溶剤と水との合計量中の水の含有率
    が30〜80重量%であるカチオン電着塗料用樹脂組成
    物を中和処理する請求項1記載の製造方法。
  13. 【請求項13】有機溶剤と水との合計量中の水の含有率
    が40〜70重量%である請求項12記載の製造方法。
  14. 【請求項14】基体樹脂を含むカチオン電着塗料用樹脂
    組成物を調製した後、中和処理を経てカチオン電着塗料
    を製造する方法において、中和処理に先立って下記(c)
    及び/又は(d)の処理を施すことを特徴とするカチオン
    電着塗料の製造方法; (c)上記基体樹脂を水及び有機溶剤で希釈する、 (d)上記カチオン電着塗料用樹脂組成物を水及び有機溶
    剤で希釈する。
  15. 【請求項15】基体樹脂が、自己硬化型アミン付加エポ
    キシ樹脂である請求項14記載の製造方法。
  16. 【請求項16】有機溶剤が、水可溶性有機溶剤である請
    求項14記載の製造方法。
  17. 【請求項17】有機溶剤が、プロピレングリコールモノ
    メチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
    ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
    グリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリ
    コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
    チルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエー
    テル、エチレングリコールモノ2ーエチルヘキシルエー
    テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ベン
    ジルアルコール、メチルエチルケトン及びメチルイソブ
    チルケトンの少なくとも1種である請求項14記載の製
    造方法。
  18. 【請求項18】合成時における基体樹脂中の有機溶剤量
    が、カチオン電着塗料用樹脂組成物中16重量%を超え
    ない請求項14記載の製造方法。
  19. 【請求項19】合成時における基体樹脂中の有機溶剤量
    が、カチオン電着塗料用樹脂組成物中 12重量%を超
    えない請求項18記載の製造方法。
  20. 【請求項20】基体樹脂の樹脂固形分が50〜90重量
    %であるカチオン電着塗料用樹脂組成物を中和処理する
    請求項14記載の製造方法。
  21. 【請求項21】基体樹脂の樹脂固形分が70〜85重量
    %である請求項20記載の製造方法。
  22. 【請求項22】有機溶剤と水との合計量中の水の含有率
    が30〜80重量%であるカチオン電着塗料用樹脂組成
    物を中和処理する請求項14記載の製造方法。
  23. 【請求項23】有機溶剤と水との合計量中の水の含有率
    が40〜70重量%である請求項22記載の製造方法。
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