JPH088090A - 蛍光灯の点滅装置 - Google Patents

蛍光灯の点滅装置

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JPH088090A
JPH088090A JP13976694A JP13976694A JPH088090A JP H088090 A JPH088090 A JP H088090A JP 13976694 A JP13976694 A JP 13976694A JP 13976694 A JP13976694 A JP 13976694A JP H088090 A JPH088090 A JP H088090A
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fluorescent lamp
heating
switch
power supply
pulse
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JP13976694A
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Katsumi Toma
克巳 當摩
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Yamasa Co Ltd
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Yamasa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光灯の点滅装置に関し、蛍光ランプを傷め
ることがない。 【構成】 蛍光ランプ20と、そのフィラメント21の
一端側に接続された電源30および安定器40と、所定
周波数の基準パルスを発生させる発振回路70と、入力
した基準パルスに同期して加熱パルスを発生させ、出力
する微分回路80と、フィラメント21の他端同士を結
ぶ加熱結線路に挿入され、入力した加熱パルスの開始タ
イミングで加熱結線路を接続させフィラメント21を加
熱した後、その終了タイミングで遮断して安定器40内
にキック電圧を発生させ、蛍光ランプ20を点灯させる
点灯スイッチ100と、電力供給路の途中に挿入され、
入力した基準パルスに同期した加熱パルスの開始と同時
に電力供給路を接続させた後、次の基準パルスのエッジ
のタイミングで遮断して、蛍光ランプ20を消灯させる
消灯スイッチ110とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蛍光灯の点滅装置に
関し、特に所定周波数で安定に、かつ蛍光ランプを傷め
ることなく点滅する蛍光灯を簡易な構造で実現しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯は放電管の一種で、その点灯方式
には、点灯管を用いる通常のものと、蛍光ランプの両端
のフィラメントにトランスで常時電流を流しておくラピ
ッドスタート式の2種類があるが、蛍光ランプ自体に1
00Vの電圧をかけておき、簡単な装置で点灯できるた
め、点灯管を用いたものが一般に多用されている。
【0003】この点灯管を用いた蛍光灯の点灯につい
て、図7を用いて簡単に説明する。まず電源スイッチ30
0を入れると、図7に示すように、100Vの電圧が安
定器310および蛍光ランプ320両端のフィラメント321,32
1を通って点灯管330に加わるため、点灯管330内の電極
間で放電を始める。この放電により熱を発するため、バ
イメタルの電極がもう一方の電極に近づいて、やがて接
触する。この接触により、フィラメント321,321に電流
が流れてフィラメント321,321を加熱するが、点灯管330
内では放電しなくなるため電極が冷えてすぐに離れてし
まう。離れると再び点灯管330の放電が始まり、その
後、両電極は再び接触する。最初のうちは、蛍光ランプ
320の両端のフィラメント321,321が十分に加熱される前
に両電極が離れるため、点灯管330は十分に加熱される
までこのような一連の動作を不規則な極く短い周期で繰
り返す。
【0004】蛍光ランプ320両端のフィラメント321,321
が十分に加熱されたときに点灯管330の両電極が離れる
と、このとき安定器310内のチョークコイルに発生する
キック電圧により蛍光ランプ320が点灯し、一旦点灯す
ると点灯管330両端の電圧が下がるため、点灯管330は放
電をやめ一連の点灯動作をしなくなる。このようにして
点灯する蛍光灯を点滅させるには、例えば自動点滅器、
すなわち硫化カドミウム光導電セルと熱動継電器や半導
体スイッチ素子との組合せ回路、あるいはフリップフロ
ップ回路やスイッチング回路などのパルス回路等を点滅
装置として用いることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の点滅装置を用いて蛍光灯を点滅させる場合に、蛍光灯
がラピッドスタート式で瞬時に点灯ができる場合には、
この自動点滅器を用いたものでも点滅させることができ
るものの、一般に多用されている点灯管を用いた方式で
は、瞬時に点灯しないため特に点滅周期が短い場合にス
ムーズな点滅ができないばかりか、たとえ点滅できたと
しても点灯時に上述した数回の不規則で極く短い周期の
点滅をともなうため、点灯管および蛍光ランプを傷め実
用的でないといった問題点があった。
【0006】すなわち、この点灯動作における不規則で
極く短い周期の点滅の際、蛍光ランプのフィラメントの
加熱が十分でないままフィラメントにキック電圧が印可
されると、高速のイオンがフィラメントを直撃し、その
表面に塗られた酸化物が飛び散ってしまうが、これが蛍
光ランプの点滅のたびに起こると、蛍光ランプの両端が
すぐに黒くなり、点滅させない場合に比べてランプ寿命
が極端に短くなることとなっていた。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、所定周波数で安定に、か
つ蛍光ランプを傷めることなく点滅する蛍光灯を簡易な
構造で実現しようとするものである。これに加え、請求
項2記載の発明は、蛍光灯本来の使用状態である連続点
灯もできるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、両極に一対のフィラメント(21,21)を内封した蛍光
ランプ(20)と、この蛍光ランプ(20)の両フィラメント(2
1,21)の一端側に接続され、蛍光ランプ(20)に電力を供
給する電源(30)と、この電源(30)から蛍光ランプ(20)へ
の電力供給路の途中に挿入され、内蔵のチョークコイル
に発生したキック電圧で蛍光ランプ(20)を点灯させると
ともに、点灯後は蛍光ランプ(20)の管電流を規格値に保
持する安定器(40)と、蛍光ランプ(20)の点滅周期に応じ
た所定の周波数で繰り返す基準パルスを発生させる発振
回路(70)と、この発振回路(70)からの基準パルスを入力
し、入力した基準パルスの立ち上がり又は立ち下がりタ
イミングで、蛍光ランプ(20)の点滅周期に応じて必要な
加熱時間に対応した幅の加熱パルスを発生させ、出力す
る微分回路(80)と、蛍光ランプ(20)の両フィラメント(2
1,21)の他端同士を結ぶ加熱結線路の途中に挿入され、
微分回路(80)からの加熱パルスを入力し、入力した加熱
パルスの開始タイミングで加熱結線路を接続させて電源
(30)からの電力により蛍光ランプ(20)のフィラメント(2
1,21)を予め加熱するとともに、その後の加熱パルスの
終了タイミングで加熱結線路を遮断させることで安定器
(40)内にキック電圧を発生させて蛍光ランプ(20)を点灯
させる点灯スイッチ(100)と、電力供給路の途中に挿入
され、発振回路(70)からの基準パルスを入力し、入力し
た基準パルスの上記加熱パルス開始と同じタイミングで
電力供給路を接続させるとともに、その後の上記加熱パ
ルスの終了タイミングで点灯した蛍光ランプ(20)への電
力供給を、基準パルスの次の立ち上がり又は立ち下がり
タイミングで遮断することで蛍光ランプ(20)を消灯させ
る消灯スイッチ(110)とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、発振回路(70)および微分回路(80)
の電源路途中には、蛍光ランプ(20)を点滅させたいとき
に操作され、当該電源路を接続して発振回路(70)および
微分回路(80)を起動させる点滅スイッチ(90)を設けると
ともに、蛍光ランプ(20)を点灯させるための点灯管(12
0)を、点滅スイッチ(90)を操作していない間および点滅
スイッチ(90)を操作した後の点灯スイッチ(100)による
加熱結線路の遮断後に電源電圧が印可されるように、加
熱結線路に接続したことを特徴とする。
【0010】
【作 用】したがって、請求項1記載の発明によれば、
蛍光ランプ(20)は、その点滅開始後に数回のキック電圧
の空うちがあるものの、一旦点灯した後はキック電圧の
発生ごとに点滅を繰り返す。具体的には、まず所定周波
数で繰り返す基準パルスが、発振回路(70)から微分回路
(80)および消灯スイッチ(110)に出力される。
【0011】基準パルスを入力した微分回路(80)は、入
力した基準パルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミン
グで、蛍光ランプ(20)の点滅周期に応じて必要なフィラ
メント(21,21)の加熱時間に対応した幅の加熱パルスを
一定周期で発生させ、点灯スイッチ(100)に出力する。
加熱パルスを入力した点灯スイッチ(100)は、加熱パル
スの開始タイミングで加熱結線路を接続して、電源(30)
からの電力により蛍光ランプ(20)のフィラメント(21,2
1)を予め加熱し、その後の加熱パルスの終了タイミング
で加熱結線路を遮断して、安定器(40)内のチョークコイ
ルにキック電圧を発生させる。
【0012】このキック電圧が蛍光ランプ(20)両端のフ
ィラメント(21,21)に印可されるが、上記加熱パルスに
よる1回の加熱ではフィラメント(21,21)を室温から点
灯可能な温度に上げるには十分でなく、上記と同様にし
て加熱パルスの発生およびキック電圧の空うちが数回繰
り返される。この繰り返し発生する加熱パルスの積算時
間によりフィラメント(21,21)が十分に加熱されると、
次のキック電圧で蛍光ランプ(20)が点灯する。
【0013】この一方で、発振回路(70)からの基準パル
スを入力した消灯スイッチ(110)は、入力した基準パル
スの上記加熱パルス開始と同じタイミングで電力供給路
を接続させ、その同時に発生した加熱パルスによりフィ
ラメント(21,21)を加熱するために電力をフィラメント
(21,21)側に供給するとともに、基準パルスの次の立ち
上がり又は立ち下がりタイミングで電力供給路を遮断す
ることで、蛍光ランプ(20)を消灯させる。
【0014】以後、蛍光ランプ(20)は、発振回路(70)か
らの基準パルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミング
で発生した加熱パルスの終了による点灯スイッチ(100)
の遮断タイミングで点灯した後、基準パルスの次の立ち
上がり又は立ち下がりタイミングで消灯し、この点灯お
よび消灯を繰り返すことで点滅する。請求項2記載の発
明によれば、点滅スイッチ(90)を操作すると、発振回路
(70)および微分回路(80)が起動されて請求項1の場合と
同様に点滅が始まる。
【0015】これに対し、点滅スイッチ(90)を操作しな
い場合には、点灯管(120)に電源電圧が印可されるの
で、蛍光灯本来の使用状態である連続点灯が行われる。
【0016】
【実施例】前記の解決課題に鑑み、本発明の発明者は、
フィラメントの加熱時間を制御して点滅周期に応じて必
要なだけ加熱した後に加熱結線路を切るようにすれば、
1回で点灯し、蛍光ランプを傷めることなくスムーズな
点滅を行わせることができるのではとの着想をもとに、
発明の過程で原理確認のための予備実験を行った。
【0017】実施例に先立ち、以下、その予備実験の内
容及び結果について、図2〜5を用いて簡単に説明す
る。ここで、図2は予備実験に使用した回路の回路図、
図3は予備実験の結果を示すタイムチャート、図4は図
2の回路に点灯管を接続させた回路例、図5は点灯管の
他の接続例をそれぞれ示す。この予備実験に使用した回
路は、図2に示すように、蛍光ランプ200の両フィラメ
ント201,201の一端側に接続された電源の電力供給路の
途中に、電源スイッチ210および安定器220を直列に挿入
させるとともに、両フィラメント201,201の他端同士を
結ぶ加熱結線路には、加熱結線路を開閉するための点灯
スイッチ230を設けたものである。ここで、図2の電源
スイッチ210および点灯スイッチ230の各々に並列に挿入
されたコンデンサは、高周波雑音を低減するためのもの
である。
【0018】そして、この点灯スイッチ230と電源スイ
ッチ210の接続動作を同期させ、これらのスイッチング
時間をミリ秒単位で制御し、かつモニタすることで、ま
ず室温から点灯させるのに必要な加熱時間を調べ、続い
て蛍光ランプ200の点滅周期と点灯に必要なフィラメン
ト201,201の加熱時間との相関を調べた。具体的には、
電源スイッチ210と点灯スイッチ230を同時に入れ、所定
の加熱時間経過後に点灯スイッチ230を切る一連の動作
を、種々の加熱時間について行い、蛍光ランプ200を室
温から加熱し、しかも1回で点灯させるのに必要な加熱
時間を探った。また、電源スイッチ210のスイッチング
間隔で規定される点滅周期を1000m秒、500m
秒、250m秒と短くしていった場合、その点滅動作中
の点灯を1回で行うのに必要な加熱時間を、同様にして
順次調べた。
【0019】結果を、図3のタイムチャートで示す。図
3(1)は、蛍光灯のフィラメント201,201を室温から
加熱して1回で点灯させるには、約400m秒の加熱時
間が必要であることを表している。また、図3(2)〜
(4)は、点滅の場合はフィラメント201,201が冷えき
らない前に次の加熱動作がくるため、室温から加熱する
場合に比べ加熱時間が短くてよいこと、また点滅周期が
短くなるにしたがって加熱時間も短くてよいことを表し
ている。具体的には、点滅周期を1000m秒、500
m秒、250m秒と短くしていった場合に、点滅動作中
の点灯を1回で行うのに必要な加熱時間は、それぞれ約
120m秒、約60m秒、約25m秒あればよいことを
示している。
【0020】以上の予備実験から、蛍光ランプ200をス
ムーズに点滅させるには、最初にフィラメント201,201
を約400m秒加熱し点灯させた後、点滅周期にあった
加熱を行えばよいことが判った。また、最初の加熱を行
わずにいきなり点滅をさせても、最初の数回はスムーズ
な点滅をしないが、それ以後はスムーズな点滅に移行す
ることも、併せて確認した。
【0021】以上までの予備実験で使用した蛍光灯を点
滅させる回路には、図2のように基本的には点灯管は必
要ないが、普段は点灯していて必要なときに点滅させる
こともできるようにするため、図4に示すように、点灯
管240を点灯スイッチ230と並列に挿入させたものを用い
て点滅させてみた。この結果、もしも点滅の途中で点灯
ミスが起こっても、点灯管240が付いていれば、点滅周
期が長い場合に点灯を助けることが判った。しかし、そ
の一方で、点灯管240を点灯スイッチ230と並列に接続し
ているため、点灯スイッチ230を遮断したときに安定器2
20内のチョークコイルに発生するキック電圧が、点灯管
240に吸収されてしまい、ごく稀に点灯ミスをおこすこ
とがあることも判った。
【0022】そこで、図5に示すように改良を加え、点
灯スイッチ230の遮断後に点灯管240に電源電圧が印可さ
れるように配線すると、キック電圧の発生を伴う点灯ス
イッチ230の遮断時には点灯管240は片側開放状態なの
で、発生したキック電圧が点灯管240に吸収されること
がなく、点灯ミスをなくすことができた。以上の予備実
験の結果を踏まえて、本発明の一実施例について、以
下、図1および図6を用いて説明する。ここで、図1は
本発明の構成を示すブロック図、図6は点滅動作を示す
タイムチャートをそれぞれ示す。
【0023】図1中、10は、本発明の蛍光灯の点滅装置
を示すものであり、この点滅装置10は、両極に一対のフ
ィラメント21,21を内封した蛍光ランプ20と、この蛍光
ランプ20の両フィラメント21,21の一端側に接続され、
蛍光ランプ20に電力を供給する電源30と、この電源30か
ら蛍光ランプ20への電力供給路の途中に挿入され、内蔵
のチョークコイル(記号なし)に発生したキック電圧で
蛍光ランプ20を点灯させるとともに、点灯後は蛍光ラン
プ20の管電流を規格値に保持する安定器40と、電力供給
路を開閉する電源スイッチ50と、蛍光ランプ20の両フィ
ラメント21,21の他端同士を結ぶ加熱結線路の途中から
電力供給路に亘って設けられ、加熱結線路を所定時間接
続させた後に電力供給路を遮断させることで、蛍光ラン
プ20を所定周期で点滅させる点滅部60とから構成され
る。
【0024】上記点滅部60は、図1に示すように、蛍光
ランプ20の点滅周期に応じた所定の周波数で繰り返す基
準パルスを発生させる発振回路70と、この発振回路70か
らの基準パルスを入力し、入力した基準パルスの立ち上
がり又は立ち下がりタイミングで、蛍光ランプ20の点滅
周期に応じて必要な加熱時間に対応した幅の加熱パルス
を発生させ、出力する微分回路80と、この微分回路80お
よび発振回路70の電源路途中に挿入され、蛍光ランプ20
を点滅させたいときに操作され、当該電源路を接続して
発振回路70および微分回路80を起動させる点滅スイッチ
90と、加熱結線路の途中に挿入され、微分回路80からの
加熱パルスを入力し、入力した加熱パルスの開始タイミ
ングで加熱結線路を接続させて電源30からの電力により
蛍光ランプ20のフィラメント21,21を予め加熱するとと
もに、その後の加熱パルスの終了タイミングで加熱結線
路を遮断させることで安定器40内にキック電圧を発生さ
せて蛍光ランプ20を点灯させる点灯スイッチ100と、電
力供給路の途中に挿入され、発振回路70からの基準パル
スを入力し、入力した基準パルスの上記加熱パルス開始
と同じタイミングで電力供給路を接続させるとともに、
その後の上記加熱パルスの終了タイミングで点灯した蛍
光ランプ20への電力供給を、基準パルスの次の立ち上が
り又は立ち下がりタイミングで遮断することで蛍光ラン
プ20を消灯させる消灯スイッチ110とからなる。
【0025】上記点灯スイッチ100の遮断側の端子に
は、図1に示すように、蛍光ランプ20を点灯させるため
の点灯管120が、点灯スイッチ100の遮断時に当該点灯ス
イッチ100を介して前記電源30と接続されるように結線
されている。この点灯管120は、内部に少なくとも一方
がバイメタルからなる一対の電極を有し、この電極が、
放電、接触、離反を繰り返しながら蛍光ランプ20のフィ
ラメント21,21を加熱するとともに、蛍光ランプ20のフ
ィラメント21,21が十分に加熱された後、次に電極が離
れるときに前記安定器40内に発生するキック電圧により
蛍光ランプ20を点灯させるものである。
【0026】前記点灯スイッチ100は、コイルスイッチ
からなり、図1に示すように通常は加熱結線路を遮断し
て点灯管120を電源30に接続させているが、一端をプラ
ス電源でプルアップされた内蔵コイルの他端側に加熱パ
ルスが入力されると、その加熱パルスが入力されている
間はコイルの電磁力により加熱結線路を接続させるもの
である。
【0027】前記消灯スイッチ110も、上記点灯スイッ
チ100と同様にコイルスイッチからなり、図1に示すよ
うに通常は電源供給路を接続させているが、内蔵コイル
の他端側に発振回路70からの基準パルスが入力される
と、その基準パルスを入力している間はコイルの電磁力
により電力供給路を遮断させるものである。この消灯ス
イッチ110の端子間、また前記点灯スイッチ100、電源ス
イッチ50、あるいは点灯管120の端子間には、図1に示
すように、高周波雑音を低減するためのコンデンサ(記
号なし)が各々挿入されている。
【0028】次に、蛍光灯の点滅装置10の動作につい
て、図1および図6を用いて説明する。蛍光灯を点滅さ
せたい場合、まず電源スイッチ50および点滅スイッチ90
を入れると、図6(a)に示す所定周波数で繰り返す基
準パルスが、図1の発振回路70から微分回路80および消
灯スイッチ110に出力される。
【0029】基準パルスを入力した微分回路80は、図6
(b)に示すように、入力した基準パルスの立ち上がり
タイミングで、蛍光ランプ20の点滅周期に応じて必要な
フィラメント21,21の加熱時間に対応した幅の加熱パル
スを一定周期で発生させ、図1の点灯スイッチ100に出
力する。ここで加熱時間は、所定の点滅周期に応じて予
め決められており、例えば前述した予備実験の結果によ
ると、点滅周期が1000m秒の場合は約120m秒は
必要だし、500m秒の場合は約60m秒、250m秒
の場合は約25m秒をそれぞれ必要とする。
【0030】加熱パルスを入力した点灯スイッチ100
は、図6(B)に示すように加熱パルスを入力している
間だけ動作する。詳しくは、加熱パルスの開始タイミン
グで加熱結線路を接続して、電源30からの電力により蛍
光ランプ20のフィラメント21,21を予め加熱し、その後
の加熱パルスの終了タイミングで加熱結線路を遮断し
て、図1の安定器40内のチョークコイルにキック電圧を
発生させる。
【0031】このキック電圧が蛍光ランプ20両端のフィ
ラメント21,21に印可されるが、上記加熱パルスによる
1回の加熱ではフィラメント21,21を室温から点灯可能
な温度に上げるには十分でなく、図6には示さないが、
上記と同様にして加熱パルスの発生およびキック電圧の
空うちが数回繰り返される。この繰り返し発生する加熱
パルスの積算時間によりフィラメント21,21が十分に加
熱されると、次のキック電圧で蛍光ランプ20が点灯す
る。一旦点灯した蛍光ランプ20は、その後は100V以
下の電圧でも点灯し続け、今度は逆に100Vの電圧で
は高すぎて電流が流れすぎるため、前記安定器40の働き
で流れる電流が抑えられる。
【0032】この一方で、発振回路70からの基準パルス
を入力した図1の消灯スイッチ110は、図6(A)に示
すように、入力した基準パルスの立ち上がりタイミング
で電力供給路を接続させ、同時に発生した上記加熱パル
スによりフィラメント21,21を加熱するための電力をフ
ィラメント21,21側に供給するとともに、基準パルスの
次の立ち下がりタイミングで電力供給路を遮断すること
で、蛍光ランプ20を消灯させる。
【0033】以後、蛍光ランプ20は、図6(C)に示す
ように、発振回路70からの基準パルスの立ち上がりタイ
ミングで発生した加熱パルスの終了による点灯スイッチ
100の遮断タイミングで点灯した後、基準パルスの次の
立ち下がりタイミングで消灯し、この点灯および消灯を
繰り返すことで点滅する。以上は蛍光ランプ20の点滅に
ついて述べたが、連続点灯させたい場合には、点滅スイ
ッチ90は操作せずに電源スイッチ50のみ入れると、電源
電圧が点灯スイッチ100を介して点灯管120に印可され
る。
【0034】電源電圧が点灯管120に印可されると、点
灯管120内部の電極間で放電が起こる。この放電で電極
が加熱されるとバイメタルからなる電極が他方の電極に
接触し、加熱結線路を接続して蛍光ランプ20のフィラメ
ント21,21に電流を流す。この接触により電極間で放電
しなくなると、すぐに電極が冷え、電極が冷えるとバイ
メタルからなる電極がもとに戻るので、離れた電極間で
再び放電が始まる。そして、点灯管120は、この電極の
放電、接触、離反の動作を繰り返しながら蛍光ランプ20
のフィラメント21,21を加熱する。蛍光ランプ20のフィ
ラメント21,21が十分に加熱されると、次に電極が離れ
るときに安定器40内にキック電圧が発生し、発生したキ
ック電圧で蛍光ランプ20が点灯する。また、その後に電
源スイッチ50を切れば、蛍光ランプ20が消灯する。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、所定周波数で安定に、かつ蛍光ラ
ンプを傷めることなく点滅する蛍光灯を簡易な構造で実
現することができる。
【0036】すなわち、点灯スイッチを接続させて蛍光
ランプを点灯に必要なだけ加熱した後、点灯スイッチを
遮断し、その遮断時に発生するキック電圧により1回で
点灯させることができるので、点滅中に点灯管による点
灯のようなキック電圧の空うちがなく、蛍光ランプのフ
ィラメントの損傷を最小限に抑えることができる。しか
も、簡単な発振回路、微分回路およびスイッチを付加す
るだけでよく、またフィラメントの加熱時間が制御され
て安定な点滅動作を可能としている。
【0037】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、点灯管を使用して最初
の点灯を行わせることにより、普段は点灯していて必要
なときに点滅させることができる。これに加え、もしも
点滅の途中で点灯ミスが起こっても、点灯管が付いてい
れば、点滅周期が長い場合に点灯を補助することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図を示す。
【図2】予備実験に使用した回路の回路図を示す。
【図3】予備実験の結果を示すタイムチャートを示す。
【図4】図2の回路に点灯管を接続させた回路例を示
す。
【図5】点灯管の他の接続例を示す。
【図6】本発明の点滅動作を示すタイムチャートを示
す。
【図7】点灯管を用いた蛍光灯の構成図を示す。
【符号の説明】
10 点滅装置 20 蛍光ランプ 21 フィラメント 30 電源 40 安定器 50 電源スイッチ 60 点滅部 70 発振回路 80 微分回路 100 点灯スイッチ 110 消灯スイッチ 120 点灯管 200 蛍光ランプ 201 フィラメント 210 電源スイッチ 220 安定器 230 点灯スイッチ 240 点灯管 300 電源スイッチ 310 安定器 320 蛍光ランプ 321 フィラメント 330 点灯管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両極に一対のフィラメントを内封した蛍
    光ランプと、この蛍光ランプの両フィラメントの一端側
    に接続され、蛍光ランプに電力を供給する電源と、この
    電源から蛍光ランプへの電力供給路の途中に挿入され、
    内蔵のチョークコイルに発生したキック電圧で蛍光ラン
    プを点灯させるとともに、点灯後は蛍光ランプの管電流
    を規格値に保持する安定器と、蛍光ランプの点滅周期に
    応じた所定の周波数で繰り返す基準パルスを発生させる
    発振回路と、この発振回路からの基準パルスを入力し、
    入力した基準パルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミ
    ングで、蛍光ランプの点滅周期に応じて必要な加熱時間
    に対応した幅の加熱パルスを発生させ、出力する微分回
    路と、蛍光ランプの両フィラメントの他端同士を結ぶ加
    熱結線路の途中に挿入され、微分回路からの加熱パルス
    を入力し、入力した加熱パルスの開始タイミングで加熱
    結線路を接続させて電源からの電力により蛍光ランプの
    フィラメントを予め加熱するとともに、その後の加熱パ
    ルスの終了タイミングで加熱結線路を遮断させることで
    安定器内にキック電圧を発生させて蛍光ランプを点灯さ
    せる点灯スイッチと、電力供給路の途中に挿入され、発
    振回路からの基準パルスを入力し、入力した基準パルス
    の上記加熱パルス開始と同じタイミングで電力供給路を
    接続させるとともに、その後の上記加熱パルスの終了タ
    イミングで点灯した蛍光ランプへの電力供給を、基準パ
    ルスの次の立ち上がり又は立ち下がりタイミングで遮断
    することで蛍光ランプを消灯させる消灯スイッチと、を
    備えたことを特徴とする蛍光灯の点滅装置。
  2. 【請求項2】 発振回路および微分回路の電源路途中に
    は、蛍光ランプを点滅させたいときに操作され、当該電
    源路を接続して発振回路および微分回路を起動させる点
    滅スイッチを設けるとともに、蛍光ランプを点灯させる
    ための点灯管を、点滅スイッチを操作していない間およ
    び点滅スイッチを操作した後の点灯スイッチによる加熱
    結線路の遮断後に電源電圧が印可されるように、加熱結
    線路に接続したことを特徴とする請求項1記載の蛍光灯
    の点滅装置。
JP13976694A 1994-06-22 1994-06-22 蛍光灯の点滅装置 Pending JPH088090A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100312114B1 (ko) * 1999-08-27 2001-11-03 윤덕용 필라멘트 예열기능을 가진 고역률 형광등용 전자식 안정기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100312114B1 (ko) * 1999-08-27 2001-11-03 윤덕용 필라멘트 예열기능을 가진 고역률 형광등용 전자식 안정기

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