JPH0878957A - 直線検波回路 - Google Patents

直線検波回路

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JPH0878957A
JPH0878957A JP6215063A JP21506394A JPH0878957A JP H0878957 A JPH0878957 A JP H0878957A JP 6215063 A JP6215063 A JP 6215063A JP 21506394 A JP21506394 A JP 21506394A JP H0878957 A JPH0878957 A JP H0878957A
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Hisashi Tokuda
尚志 徳田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は直線検波回路に関し、十分な直線性
を確保でき、かつ、高周波領域で使用できる周波数特性
を実現できることを目的とする。 【構成】 検波部12の、差動増幅器21、出力トラン
ジスタQ263 、及び積分回路22により、入力電圧VI
を半波整流した検波電圧VODを生成するる。クランプ回
路23は、検波電圧VODの低レベル側を所定電位にクラ
ンプする。振幅分抽出部13の電圧電流変換回路31
は、差動増幅器35、出力トランジスタQ14 4 、変換用
抵抗R123 からなり、検波電圧VODを基にして、入力電
圧VI の交流信号振幅に比例した電流を出力する。カレ
ントミラー回路32と、出力用抵抗R 124 により、出力
電圧Vout が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直線検波回路に係り、特
に、集積回路で構成した直線検波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電子機器では、交流入力信号の振
幅に比例した直流出力電圧を生成する直線検波回路が広
く用いられている。
【0003】従来のディスクリート回路で構成した直線
検波回路では、順方向電圧VF の小さいショットキバリ
アダイオードを使用して、直線性を確保している。
【0004】集積回路で直線検波回路を構成する場合、
順方向電圧VF の小さいダイオードを作ることが難し
い。このため、従来、集積回路で構成した直線検波回路
では、演算増幅器(OPアンプ)を使用した絶対値回路
が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、演算増幅器
(OPアンプ)を使用した絶対値回路は、直線性を確保
できるものの、周波数特性が不十分で、高周波領域では
使用できないという問題がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、十分な直線性を確保でき、かつ、高周波領域で使用
できる直線検波回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の入力端子に入力電圧が供給される差動増幅器と、前記
差動増幅器の出力端子にベースが接続され、エミッタが
前記差動増幅器の第2の入力端子に接続された出力トラ
ンジスタと、前記出力トランジスタのエミッタに接続さ
れた積分回路と、前記出力トランジスタのエミッタに生
成される検波電圧の低レベル側を所定電位にクランプす
るクランプ回路とを有する検波部と、前記検波部から供
給された検波電圧を基にして、前記入力電圧の交流信号
振幅に比例した電流を出力する電圧電流変換回路と、前
記電圧電流変換回路の電流出力端子に電流供給端子が接
続されたカレントミラー回路と、前記カレントミラー回
路の電流出力端子に接続された出力用抵抗とからなる振
幅分抽出部とよりなる構成とする。
【0008】請求項2の発明では、前記電圧電流変換回
路は、第1の入力端子に前記検波電圧が供給される差動
増幅器と、前記差動増幅器の出力端子にベースが接続さ
れ、エミッタが前記差動増幅器の第2の入力端子に接続
された出力トランジスタと、前記出力トランジスタのエ
ミッタに一端が接続され、無信号時の前記入力電圧に等
しい基準電圧が他端に供給された変換用抵抗と、前記出
力トランジスタのコレクタに接続された第1のバイアス
電流源と、前記出力トランジスタのエミッタに接続され
た第2のバイアス電流源とからなる。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、ダイオードを用いずに、
差動増幅器,出力トランジスタ,及び積分回路を組み合
わせた検波部で検波を行い、クランプ回路により、微小
な入力信号に対する直線性を良好としている。また、電
圧電流変換回路、カレントミラー回路、及び出力用抵抗
を組み合わせた振幅分抽出部で、入力電圧の交流信号振
幅に対して所定比の出力電圧を生成する。
【0010】このため、順方向電圧の小さなダイオード
が使用できない場合でも、十分な直線性を確保しつつ、
入力電圧の交流信号振幅に比例した出力電圧を生成する
ことを可能とする。また、必要最小限の増幅用トランジ
スタで構成できるため、高周波領域でも使用できる周波
数特性を実現することを可能とする。
【0011】請求項2の発明では、差動増幅器、出力ト
ランジスタ、及び変換用抵抗を組み合わせた電圧電流変
換回路により、変換用抵抗の両端に、入力電圧の交流信
号振幅に対応する電圧が生成され、変換用抵抗の電流と
等しい電流がカレントミラー回路を介して出力用抵抗に
流れて、入力電圧の交流信号振幅に対して所定比の出力
電圧が生成される。
【0012】また、第1のバイアス電流源と、第2のバ
イアス電流源を設けているため、出力トランジスタを常
にオン状態とすることができ、微小な入力信号に対して
も良好な直線性を確保することを可能とする。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例の直線検波回路11
の回路図を示す。直線検波回路11は、例えば、集積回
路として、同一チップ上に構成される。直線検波回路1
1は、検波部12と振幅分抽出部13から構成される。
【0014】検波部12は、エミッタを共通接続したト
ランジスタQ261 ,Q262 、電流源J2 ,J1 より構成
される差動増幅器21と、差動増幅器21の出力端子で
あるトランジスタQ262 のコレクタにベースが接続さ
れ、エミッタが差動増幅器21の第2の入力端子である
トランジスタQ262 のベースに接続された出力トランジ
スタQ263 と、コンデンサC121 及び抵抗R121 からな
る積分回路22と、基準電圧源E2 及びクランプ用トラ
ンジスタQ155 からなるクランプ回路23と、飽和防止
用トランジスタQ409 とで構成される。
【0015】差動増幅器21の第1の入力端子であるト
ランジスタQ261 のベースは、入力端子16に接続され
ると共に、抵抗R122 を介して基準電圧源E1 に接続さ
れている。また、検波電圧VODは、端子17から出力さ
れる。
【0016】トランジスタQ409 のベースは基準電圧源
2 に接続され、エミッタはトランジスタQ262 のコレ
クタに接続されている。トランジスタQ155 のベースは
基準電圧源E2 に接続され、エミッタはトランジスタQ
263 のエミッタに接続されている。
【0017】なお、トランジスタQ261 ,Q263 ,Q
409 ,Q155 のコレクタは、電源電圧Vccの電源端子に
接続されている。また、コンデンサC121 及び抵抗R
121 の一端は、トランジスタQ263 のエミッタに接続さ
れ、他端は接地されている。
【0018】基準電圧源E2 の基準電圧Vref2は、基準
電圧源E1 の基準電圧Vref1にトランジスタQ155 のベ
ース・エミッタ間電圧を加算した電圧より僅かに低い電
圧に設定してある。
【0019】また、電流源J1 の電流I1 は、電流源J
2 の電流I2 の約1/2に設定してある。
【0020】振幅分抽出部13は、電圧電流変換回路3
1と、カレントミラー回路32と、出力用抵抗R124
ら構成される。
【0021】電圧電流変換回路31は、エミッタを共通
接続したトランジスタQ137 ,Q13 9 、カレントミラー
負荷のトランジスタQ138 ,Q140 、トランジスタQ
142 、電流源J3 ,J4 より構成される差動増幅器35
と、出力トランジスタQ144 と、出力トランジスタQ
144 のエミッタに一端が接続され、他端が基準電圧源E
1に接続された変換用抵抗R123 と、出力トランジスタ
144 のコレクタに接続された第1のバイアス電流源J
10と、出力トランジスタQ144 のエミッタに接続された
第2のバイアス電流源J11とから構成される。
【0022】差動増幅器35の出力端子であるトランジ
スタQ142 のエミッタは、電流源J 4 に接続されるとと
もに、出力トランジスタQ144 のベースに接続されてい
る。出力トランジスタQ144 のコレクタに接続されてい
る電圧電流変換回路31の電流出力端子37は、カレン
トミラー回路32の電流供給端子であるトランジスタQ
143 のコレクタに接続されている。出力トランジスタQ
144 のエミッタは、差動増幅器35の第2の入力端子で
あるトランジスタQ139 のベースに接続されている。
【0023】出力用抵抗R124 は、一端がカレントミラ
ー回路32の電流出力端子であるトランジスタQ145
コレクタに接続され、他端が接地されている。
【0024】差動増幅器31の第1の入力端子であるト
ランジスタQ137 のベースは、検波部12の出力端子1
7に接続されている。
【0025】なお、電流源J3 ,J4 の電流を、夫々I
3 ,I4 とする。また、バイアス電流源J10,J11の電
流を、夫々、I10,I11とする。
【0026】以下に、直線検波回路11の動作について
説明する。先ず、検波部12の動作について説明する。
【0027】図2は、入力電圧VI と検波部12の出力
端子17から出力される検波電圧V OD、後述する振幅対
応電圧VOSの説明図を示す。
【0028】差動増幅器21の出力信号が、トランジス
タQ263 のベース,エミッタを介して、トランジスタQ
262 のベースに負帰還される。このため、積分回路22
のコンデンサC121 が無いとすると、トランジスタQ
261 ,Q262 が常にバランスして、トランジスタQ261
のベース電位とトランジスタQ262 のベース電位が、ほ
ぼ入力電圧VI に等しい同電位となる。
【0029】図2の破線で示すように、入力電圧V
I は、無信号時に、基準電圧Vref1に等しい直流電圧で
あり、入力交流信号Vinがある場合には、基準電圧V
ref1に対して、交流振幅分だけ変動する。
【0030】ここで、入力信号Vinが無く、出力端子1
7の電圧が基準電圧Vref1であった状態から、入力信号
inが供給されて、入力電圧VI が基準電圧Vref1から
上昇する場合を考える。
【0031】この場合、トランジスタQ261 ,Q262
バランスした状態で動作して、トランジスタQ262 のベ
ース、即ち、出力端子17の電圧は、入力電圧VI とほ
ぼ等しい電圧として上昇する。この際、トランジスタQ
263 のエミッタからコンデンサC121 に電流が供給され
て、コンデンサC121 が入力電圧VI と等しい電圧に充
電される。
【0032】入力信号Vinが最大値に達した後、下降し
て、入力電圧VI が下降すると、入力電圧VI と等しい
トランジスタQ261 のベース電圧が下降するのに伴い、
トランジスタQ262 のコレクタ電流が増加し、トランジ
スタQ263 のエミッタ電流が減少して、トランジスタQ
262 のベース電圧を下げようとする。しかし、積分回路
22のコンデンサC121 に充電されているため、トラン
ジスタQ263 のエミッタ電流が0になっても、コンデン
サC121 ,抵抗R121 の時定数で決まる変化率でしか、
出力端子17の電圧VODは減少しない。
【0033】このため、入力電圧VI が下降するのにつ
れて、トランジスタQ263 はオフとなり、トランジスタ
262 にコンデンサC121 からベース電流が供給され、
電流源J1 の電流I1 は全てトランジスタQ262 に流入
する。この際、トランジスタQ261 もオフとなる。この
状態で、出力端子17の電圧VODは、図2の実線で示す
ように、積分回路22の時定数で減少する。
【0034】入力電圧VI が最少値に達した後、再び上
昇して、出力端子17の電圧VODに一致すると、トラン
ジスタQ261 ,Q263 が再びオンとなり、トランジスタ
26 1 ,Q262 がバランスして動作する。これにより、
出力端子17の電圧VODは、入力電圧VI と同様に上昇
して、コンデンサC121 が充電される。
【0035】上記のようにして、入力信号Vinを含む入
力電圧VI を半波整流して積分した検波電圧VODが、出
力端子17から出力される。なお、積分回路22の時定
数を適切に設定することにより、検波電圧VODは、入力
信号Vinに対応した、ほぼ直流の電圧とすることができ
る。
【0036】飽和防止用トランジスタQ409 は通常オフ
であるが、トランジスタQ262 のコレクタ電圧が下降し
て、基準電圧Vref1以下になろうとすると、ベースが所
定の基準電圧Vref2であるトランジスタQ409 がオンと
なり、トランジスタQ262 が飽和することを防止する。
従って、トランジスタQ262 の飽和による直線性の低下
を防止できる。
【0037】また、入力信号Vinが微小信号の場合に
は、入力電圧VI が基準電圧Vref1以下で、積分回路2
2が放電されている期間に、検波電圧VODが、基準電圧
ref1以下になろうとする。このとき、通常オフである
クランプ用トランジスタQ155がオンとなり、検波電圧
ODの低レベル側を、ほぼ、基準電圧Vref1にクランプ
する。このため、入力信号が微小信号の場合でも、入力
信号Vinの振幅に正確に比例した振幅対応電圧VOSを含
む検波電圧VODを得ることができる。
【0038】次に、振幅分抽出部13の動作について説
明する。電流I4 は、例えば、電流I3 の約2倍に設定
する。例えば、I3 =10μA,I4 =20μAとす
る。
【0039】トランジスタQ137 のベース電位がトラン
ジスタQ139 のベース電位より高くなると、夫々のコレ
クタ電流I137 ,I139 は、I137 <I139 となる(但
し、I137 +I139 =I3 )。トランジスタQ138 ,Q
140 のカレントミラー回路により、トランジスタQ139
のコレクタ電流I139 >トランジスタQ140 のコレクタ
電流I140 となり、トランジスタQ142 のベース電流と
コレクタ電流I142 が減少する。
【0040】このとき、I142 <I4 となり、トランジ
スタQ144 のベース電流とエミッタ電流I144 が増加す
る。このエミッタ電流I144 が変換用抵抗R123 に流入
して、トランジスタQ139 のベースに負帰還電圧が供給
される。
【0041】上記のようにして、トランジスタQ137
139 がバランスして動作し、トランジスタQ144 のエ
ミッタ電位とトランジスタQ137 のベース電位は、同電
位になる。
【0042】従って、トランジスタQ144 のエミッタ電
位は、検波部12の出力端子17から供給される検波電
圧VODと同じになる。
【0043】等価的には、検波電圧VODを入力電圧とす
るバッファアンプの出力電圧が、抵抗R123 の一端に供
給されているとみることができる。
【0044】抵抗R123 の他端には、基準電圧Vref1
供給されている。このため、抵抗R 123 の両端には、入
力信号Vinの振幅に比例した振幅対応電圧VOS=VOD
re f1が生成される。
【0045】抵抗R123 には、トランジスタQ144 のエ
ミッタ電流I144 からバイアス電流I11を引いた電流と
して、IR123=VOS/R123 ≒I144 −I11 なる電流
が流れる。
【0046】トランジスタQ144 のコレクタには、エミ
ッタ電流I144 とほぼ等しいコレクタ電流が流入する。
また、バイアス電流源J10からは、電流I11と等しい電
流I 10がトランジスタQ144 のコレクタに流入する。従
って、電圧電流変換回路31の電流出力端子37には、
144 −I10=I144 −I11≒IR123なる電流が流入す
る。
【0047】上記のようにして、電圧電流変換回路31
からは、入力信号Vinの振幅に比例した振幅対応電圧V
OSに比例した電流IR123が出力される。
【0048】電圧電流変換回路31の電流出力端子37
に接続された、カレントミラー回路32の電流供給端
子、即ち、トランジスタQ143 のコレクタには、I144
−I10=IR123なる、電圧電流変換回路31の出力電流
が流れる。このため、トランジスタQ145 のコレクタに
は、電流IR123と等しいコレクタ電流I145 が流れる。
出力用抵抗R124 に、この電流I145 が流れて、出力端
子18に出力電圧Voutが生成される。
【0049】出力電圧Vout は、Vout =IR123・R
124 =(VOS/R123 )・R124 で表せる。
【0050】抵抗R123 と抵抗R124 の比を適宜設定す
ることにより、入力信号Vinの振幅に対して所定比の直
流出力電圧Vout を得ることができる。
【0051】図3は、入力信号Vinと出力電圧Vout
関係の説明図を示す。バイアス電流I10,I11は、無信
号時にもトランジスタQ144 をオンとして、入力信号V
inが微小信号の場合にも良好な直線性を実現するため
に、設けている。
【0052】無信号時は、トランジスタQ144 のエミッ
タ電圧は、基準電圧Vref1に等しくなる。この場合、抵
抗R123 の電流IR123=0である。仮に、バイアス電流
源J 10,J11が無いとすると、無信号時には、トランジ
スタQ144 はエミッタ電流が0であり、オフ状態とな
る。このため、微小信号の場合は、トランジスタQ144
がオフ状態からオン状態に変化しなければならず、図3
の破線に示すように、立ち上がり部分の直線性が悪くな
る。
【0053】そこで、本実施例では、I10=I11なるバ
イアス電流源J10,J11を設けて、無信号時にもトラン
ジスタQ144 にアイドリング電流として電流I10を流
し、トランジスタQ144 を常にオン状態にしている。こ
のため、微小信号の場合にも、図3の実線で示すよう
に、良好な直線性を確保することができる。
【0054】電流I10,I11は、電流I4 に対して約1
/10程度に設定してあり、トランジスタQ144 のアイ
ドリング電流としてだけ機能し、他の動作条件には、影
響を与えない。
【0055】なお、無信号時には、電流源J10のバイア
ス電流I10が、トランジスタQ144のコレクタ電流とし
てコレクタに流入し、エミッタから流出して電流源J11
に流入する。このため、無信号時には、カレントミラー
回路32のトランジスタQ14 3 はコレクタ電流が流れ
ず、出力電圧Vout =0となる。従って、出力電圧Vou
t は、入力信号Vinに正確に比例して、0Vより立ち上
がる。
【0056】上記のように、直線検波回路11では、順
方向電圧の小さなダイオードが使用できない集積回路の
場合でも、十分な直線性を確保しつつ、入力電圧VI
信号Vinの振幅に比例した出力電圧Vout を生成するこ
とができる。
【0057】また、直線検波回路11は、検波部12、
振幅分抽出部13共に、必要最小限の増幅用トランジス
タを用いて構成しているため、トランジスタの特性を適
切に設定することで、高周波まで良好な周波数特性とす
ることができ、1MHzを越える高周波領域まで、十分
良好な特性を発揮することができる。
【0058】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
ダイオードを用いずに、差動増幅器,出力トランジス
タ,及び積分回路を組み合わせた検波部で検波を行い、
クランプ回路により、微小な入力信号に対する直線性を
良好としており、また、振幅分抽出部で、入力電圧の交
流信号振幅に対して所定比の出力電圧を生成するため、
順方向電圧の小さなダイオードが使用できない場合で
も、十分な直線性を確保しつつ、入力電圧の交流信号振
幅に比例した出力電圧を生成することができ、また、必
要最小限の増幅用トランジスタで構成できるため、高周
波領域でも使用できる周波数特性を実現することができ
る等の特長を有する。
【0059】請求項2の発明によれば、差動増幅器、出
力トランジスタ、及び変換用抵抗を組み合わせた電圧電
流変換回路により、変換用抵抗の両端に、入力電圧の交
流信号振幅に対応する電圧を生成し、変換用抵抗の電流
と等しい電流がカレントミラー回路を介して出力用抵抗
に流れて、入力電圧の交流信号振幅に対して所定比の出
力電圧を生成でき、また、第1のバイアス電流源と、第
2のバイアス電流源を設けているため、出力トランジス
タを常にオン状態とすることができ、微小な入力信号に
対しても良好な直線性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の直線検波回路の回路図であ
る。
【図2】入力電圧と検波電圧、振幅対応電圧の説明図で
ある。
【図3】入力信号と出力電圧の関係の説明図である。
【符号の説明】
11 直線検波回路 12 検波部 13 振幅分抽出部 21 差動増幅器 22 積分回路 23 クランプ回路 Q263 出力トランジスタ 31 電圧電流変換回路 32 カレントミラー回路 R124 出力用抵抗 35 差動増幅器 Q144 出力トランジスタ R123 変換用抵抗 J10,J11 バイアス電流源 R124 出力用抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力端子に入力電圧が供給される
    差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子にベースが接
    続され、エミッタが前記差動増幅器の第2の入力端子に
    接続された出力トランジスタと、前記出力トランジスタ
    のエミッタに接続された積分回路と、前記出力トランジ
    スタのエミッタに生成される検波電圧の低レベル側を所
    定電位にクランプするクランプ回路とを有する検波部
    と、 前記検波部から供給された検波電圧を基にして、前記入
    力電圧の交流信号振幅に比例した電流を出力する電圧電
    流変換回路と、前記電圧電流変換回路の電流出力端子に
    電流供給端子が接続されたカレントミラー回路と、前記
    カレントミラー回路の電流出力端子に接続された出力用
    抵抗とからなる振幅分抽出部とよりなることを特徴とす
    る直線検波回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧電流変換回路は、 第1の入力端子に前記検波電圧が供給される差動増幅器
    と、前記差動増幅器の出力端子にベースが接続され、エ
    ミッタが前記差動増幅器の第2の入力端子に接続された
    出力トランジスタと、前記出力トランジスタのエミッタ
    に一端が接続され、無信号時の前記入力電圧に等しい基
    準電圧が他端に供給された変換用抵抗と、前記出力トラ
    ンジスタのコレクタに接続された第1のバイアス電流源
    と、前記出力トランジスタのエミッタに接続された第2
    のバイアス電流源とからなることを特徴とする請求項1
    記載の直線検波回路。
JP21506394A 1994-09-08 1994-09-08 直線検波回路 Expired - Fee Related JP3282401B2 (ja)

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