JPH0877842A - 波付金属シース付電力ケーブル - Google Patents

波付金属シース付電力ケーブル

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JPH0877842A
JPH0877842A JP23244094A JP23244094A JPH0877842A JP H0877842 A JPH0877842 A JP H0877842A JP 23244094 A JP23244094 A JP 23244094A JP 23244094 A JP23244094 A JP 23244094A JP H0877842 A JPH0877842 A JP H0877842A
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JP
Japan
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cable
lead
metal sheath
power cable
corrugated metal
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JP23244094A
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English (en)
Inventor
Sumio Koibuchi
澄男 鯉淵
Toshihiro Nakagawa
敏裕 中川
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 波付金属シース付電力ケーブルのケーブル本
体部のケーブルコアの移動を外部から容易に測定・監視
できるようにした波付金属シース付電力ケーブルを提供
する。 【構成】 波付金属シース(コルゲート金属シース)付
きの電力ケーブルにおいて、ケーブルの長手方向ある間
隔でケーブル遮蔽層外面に鉛テープや鉛箔などの鉛製薄
片を貼り付け、または遮蔽層を形成するテープに巻き込
んだ波付金属シース付電力ケーブルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コルゲート金属シー
ス被電力ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、波付アルミニウム被や波付ステン
レス被などの金属シース付電力ケーブルにおいて、ケー
ブルコアとこの金属シース間に僅かなギャップが存在し
ているため両者間の拘束力が不足し、内部コアのみが布
設ルートの傾斜方向に移動したり、道路下の洞道内に布
設された金属シース付電力ケーブルにおいて布設ルート
上の自動車進行方向に内部コアが移動する現象が多発
し、ある場合、その移動によりジョイント部が損傷を受
けたり絶縁破壊を発生する事例が生じている。この現象
はこれまで十分なデータが得られてなく、未解明の部分
が多いのが実情であり、これまで有効な対策がなされて
いなかった。
【0003】このように、従来は波付金属シース付電力
ケーブルにおけるケーブル本体部のケーブルコアの移動
を正確に測定する手段がなく、ただ布設された電力ケー
ブルの接続部において鉛帯などのマーキングを取り付
け、この接続部分をX線などにより外部から撮影し、ケ
ーブル本体部のケーブルコアの移動量を推定するように
していた。(例えば、実開平2−136977号公報参
照)
【0004】また、特公昭58−21221号公報に記
載されたものでは、ケーブルパイプまたはケーブルコア
接続箱の外側に放射線を一定区域に照射する放射線照射
器とこの照射器に対応した放射線検出器を移動自在に配
設し、放射線透過量が他所より減少あるいは増加状態と
なる検索部を設け、上記放射線照射器あるいは放射線検
出器を走査しながら金属シース付電力ケーブルの外部か
ら監視する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の実開
平2−136977号公報に記載された手段ではジョイ
ント部のケーブルコアの移動は測定することができる
が、ケーブル本体部の移動は測定することができなかっ
た。このため、このケーブルコアの移動がケーブルのど
の部分で発生しているのかなどの精密な測定をすること
ができなかった。また、後者の特公昭58−21221
号公報に記載されたものでは、γ線などの放射線源を使
用するので簡単に測定することができないこと、また、
放射線検出器のケーブルコアによる放射線透過量の変化
でケーブルコアの移動を測定するのものであり、ケーブ
ルコアには放射線遮断効果の高い材料の検索部や被覆部
を設けなければならず、かなりの事前準備を必要とする
ものである。
【0006】この発明の目的は、上述した従来技術の問
題点を解決するためになされたもので、波付金属シース
付電力ケーブルのケーブル本体部のケーブルコアの移動
を外部から容易に測定・監視できるようにした波付金属
シース付電力ケーブルを得ることにある。即ち、これま
でケーブル本体部のケーブルコアの移動を簡単に測定す
る手段が無かった。このため、ケーブルコアの移動現象
を解明するためのデータがこれまで十分に得られていな
い。また、既存波付金属シース付電力ケーブルのケーブ
ルコアの移動を監視することが簡単にできなかった。そ
して最悪の場合、波付金属シース付電力ケーブルまたは
そのジョイント損傷による絶縁破壊にまで到り、停電事
故を発生して社会生活に大きな影響を引き起こすことに
なる。このような従来技術の問題点を解決するために
は、波付金属シース付電力ケーブルのケーブル本体部の
ケーブルコアの移動を正確に、しかも容易に測定・監視
できるようにする必要があり、予め波付金属シース付電
力ケーブルの製造時に電力ケーブル全長にわたって測定
目星となるマーカーを設置しておくことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、波付金属シ
ース(コルゲート金属シース)付の電力ケーブルにおい
て、ケーブルの長手方向ある間隔でケーブル遮蔽層外面
に鉛テープや鉛箔などの鉛製薄片を貼り付け、または遮
蔽層を形成するテープに巻き込んだ波付金属シース付電
力ケーブルである。また、波付金属シース(コルゲート
金属シース)付きの電力ケーブルにおいて、ケーブル導
体上に鉛テープや鉛箔などの鉛製金属の小片をある間隔
で巻き付け、または貼り付けて配置した波付金属シース
付電力ケーブルである。さらに、波付金属シース(コル
ゲート金属シース)付きの電力ケーブルにおいて、ケー
ブル導体に鉛箔,鉛テープ,鉛線などの鉛製金属の小片
をある間隔で挿入した波付金属シース付電力ケーブルで
ある。そして、波付金属シース(コルゲート金属シー
ス)付きの電力ケーブルにおいて、鉛金属粒子を多く含
んだ塗料またはインクにより任意のマークまたは文字を
ある間隔で印刷したテープをケーブル遮蔽層またはその
外層を形成するテープに使用した波付金属シース付電力
ケーブルである。
【0008】
【作用】この発明では、波付金属シース付電力ケーブル
のケーブル本体部の内部コアの移動をX線などの放射線
撮影により、ケーブル外部から布設後も容易に測定・監
視を行えるように、ケーブル内部の絶縁性能に影響を与
えないケーブル遮蔽層外面やケーブル遮蔽層を形成する
テープに鉛製薄片を組み込んだり、貼り付けたり、巻き
込み構造としたことにある。この鉛製薄片はX線などの
放射線を透過しないので、この位置を基準としてX線撮
影により正確に映像として測定することによりケーブル
コアの移動を確実に測定することができ、監視を行うこ
とが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は、一実施例の波付金属シース付電力ケー
ブルの構成を示す金属シース被を断面とした説明図で、
左側の一部分はケーブルコアも断面図とした説明図であ
る。即ち、ケーブルコア20は、中央のケーブル導体1
の周囲に導体遮蔽層2が設けられ、この外周にケーブル
絶縁体3が被覆された外周にケーブル遮蔽層4が設けら
れて形成されている。このケーブルコア20の外周には
波付き金属シース5が形成され、この外周にプラスチッ
ク防食層6で被覆して波付金属シース付電力ケーブルは
構成されている。そして、上記ケーブルコア20のケー
ブル遮蔽層4上にケーブル長手方向に所定の間隔で鉛製
薄片8を貼り付け、この外周をテープ7を巻き付けてケ
ーブルの絶縁性能に影響を与えることのないように構成
されている。
【0010】図2は、他の実施例の波付金属シース付電
力ケーブルの構成を示す断面図で、左側の一部分はケー
ブルコアを破断して示した断面図である。即ち、ケーブ
ルコアはケーブル導体1の周囲に導体遮蔽層2が設けら
れ、この外周にケーブル絶縁体3が被覆された外周にケ
ーブル遮蔽層4が設けられている。さらにケーブルコア
の外周に波付き金属シース5が形成され、この外周にプ
ラスチック防食層6で被覆して構成されている。そし
て、上記ケーブルコアのケーブル遮蔽層4上にケーブル
長手方向に所定の間隔で鉛製薄片9を巻き付け、この外
周をテープ7を巻き付けてケーブルの絶縁性能に影響を
与えることのないように構成されている。
【0011】上記鉛製薄片8および9の形状は任意であ
り、例えば0.2mm厚で幅10mmと長さが20mm
の大きさの小片でも、またはある程度の長さを有するテ
ープ状のものであってもよい。
【0012】次に、上記のように構成された波付金属シ
ース付電力ケーブルのケーブルコアの移動量の測定方法
について説明する。波付金属シース付電力ケーブルの布
設後における初期状態でまずX線撮影を行っておく。こ
のとき、ケーブル外部には鉛帯や銅線などにより基準位
置をマークを付しておくことにより、この基準マークも
撮影されるので、この基準マークとケーブル内部の鉛製
薄片8,9の位置間の寸法(初期寸法)を記録または保
管しておき、次回撮影測定時の寸法との差をとれば容易
にケーブルコアの移動量を測定することが可能である。
また、任意の時期を初期状態として、その後の移動量も
同様にして容易に測定することができる。なお、この内
部鉛製薄片8,9を容易に探り当てるためには、ケーブ
ル長30cm程度の間隔で鉛製薄片を配置することが望
ましい。
【0013】次に、図3に基づいてこの発明の第3実施
例を説明する。ケーブルコア20の構成は上記図1およ
び図2に示すものと同様であるが、ケーブルコア上に設
けるマークが鉛金属粒子を多く含んだ塗料またはインク
により任意のマークまたは文字をある間隔で印刷したテ
ープ10が巻き付けて形成される。このテープ10は、
例えば多量の鉛粉末粒子を含んだペイントにより十字の
マーク11が印刷されている。このマーク11はX線撮
影が可能の量の鉛を含むペイントで構成されている。従
って、ケーブル遮蔽層4の上にテープが設けられている
だけで、ケーブルの絶縁性能に何ら影響を及ぼすことも
ない。この例の場合も、布設後の初期状態をX線撮影で
内部マークの位置を容易に探り当てるため、ケーブル長
30cm程度の間隔でこのマークを配置することが望ま
しい。
【0014】次に、図4に基づいてこの発明の第4実施
例を説明する。この例はケーブル導体1上に鉛製テープ
12をある間隔で巻き付けてマークとするものである。
鉛製テープ12は薄くかつケーブル導体遮蔽層2内に設
けられているため、電気絶縁上問題となる凸起にはなら
ない。製造時にはケーブル絶縁を施す直前に接着剤など
によりケーブル導体1上に取り付けるのである。
【0015】次に、図5(a),(b)に基づいてこの
発明の第5実施例を説明する。この例はケーブル導体1
内に鉛製薄片13を取り付けた場合の例を示す。この鉛
製薄片13はケーブル導体1の製造時、例えば図5
(a)の断面図に示すように分割導体1のセグメントを
撚り合わせるとき、セグメント間に挿入して取り付ける
のである。またはセグメント間の絶縁テープ上に予め接
着配置しておいてもよい。従って、この例の場合もケー
ブルの絶縁性能に何ら影響を与えることはない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の波付金
属シース付電力ケーブルによれば、ケーブル絶縁に影響
を与えないように、予めケーブル遮蔽層の外面に鉛製薄
板を貼り付けまたは巻き付け、ケーブル導体上に鉛テー
プや鉛箔などの鉛製金属の小片を巻き付け、ケーブル導
体に鉛箔,鉛テープ,鉛線などの鉛製金属の小片を挿
入、および鉛金属粒子を多く含んだ塗料またはインクに
より任意のマークまたは文字を印刷したテープをケーブ
ル遮蔽層またはその外層を形成するテープに使用するこ
とにより、布設後の波付金属シース付電力ケーブルをX
線などにより映像として写真判定を行うことで容易で、
ケーブルコアの移動量が正確に測定することができる。
そして、これまで明確でなかった移動したケーブルの行
き場所が容易に追跡可能となり、ケーブルコア移動を防
止するための対策が確実にできるようになる。しかも、
ケーブルの絶縁性能に何らの影響を及ぼすこともなく、
製造も極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の波付金属シース付電力ケーブルの構
成を示す断面図、
【図2】第2実施例の波付金属シース付電力ケーブルの
構成を示す断面図、
【図3】第3実施例の波付金属シース付電力ケーブルの
構成を示す断面図、
【図4】第4実施例の波付金属シース付電力ケーブルの
構成を示す断面図、
【図5】(a),(b)は、第5実施例の波付金属シー
ス付電力ケーブルの構成を示す横断面図および側断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーブル導体 2 導体遮蔽層 3 ケーブル絶縁体 4 ケーブル遮蔽層 5 波付金属シース 6 プラスチック防食層 7,10 ケーブル遮蔽層最外層テープ 8,9,13 鉛製薄片 11 鉛粉末粒子入り塗料 12 鉛テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波付金属シース(コルゲート金属シー
    ス)付きの電力ケーブルにおいて、ケーブルの長手方向
    ある間隔でケーブル遮蔽層外面に鉛テープや鉛箔などの
    鉛製薄片を貼り付け、または遮蔽層を形成するテープに
    巻き込んだことを特徴とする波付金属シース付電力ケー
    ブル。
  2. 【請求項2】 波付金属シース(コルゲート金属シー
    ス)付きの電力ケーブルにおいて、ケーブル導体上に鉛
    テープや鉛箔などの鉛製金属の小片をある間隔で巻き付
    け、または貼り付けて配置したことを特徴とする波付金
    属シース付電力ケーブル。
  3. 【請求項3】 波付金属シース(コルゲート金属シー
    ス)付きの電力ケーブルにおいて、ケーブル導体に鉛
    箔,鉛テープ,鉛線などの鉛製金属の小片をある間隔で
    挿入したことを特徴とする波付金属シース付電力ケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 波付金属シース(コルゲート金属シー
    ス)付きの電力ケーブルにおいて、鉛金属粒子を多く含
    んだ塗料またはインクにより任意のマークまたは文字を
    ある間隔で印刷したテープをケーブル遮蔽層またはその
    外層を形成するテープに使用したことを特徴とする波付
    金属シース付電力ケーブル。
JP23244094A 1994-09-02 1994-09-02 波付金属シース付電力ケーブル Pending JPH0877842A (ja)

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Cited By (4)

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EP1933333A1 (en) * 2006-12-15 2008-06-18 ABB Technology Ltd An electric power cable, an off-shore installation provided therewith, and use thereof
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