JPH0877728A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH0877728A
JPH0877728A JP6214930A JP21493094A JPH0877728A JP H0877728 A JPH0877728 A JP H0877728A JP 6214930 A JP6214930 A JP 6214930A JP 21493094 A JP21493094 A JP 21493094A JP H0877728 A JPH0877728 A JP H0877728A
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JP6214930A
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Nobuyuki Tonegawa
信行 利根川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録再生装置で、キャッシュ動作を行な
う場合、記録、再生の際に、危険な状態を検知する危険
検知手段が危険を検知した時ドライブ装置が正確にデー
タを記録できるようにすることを目的とする。 【構成】 上位装置からのコマンドにより情報の記録/
再生を行ない、その結果を前記上位装置1に通知する情
報記録再生装置において、上位装置1からの記録データ
をディスクに記録する前に上位装置1に記録終了したこ
とを通知し、その後ディスクに記録を行なうライトキャ
ッシュ手段6、7と、該ライトキャッシュ手段の使用を
許可することを選択する選択手段26、31とを有し、
装置の状態が記録メディアに正確にデータを記録するた
めには危険な状態/危険な状態からの脱却を検知するこ
とにより選択手段を切り替えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータ等
の上位装置からの指令により、情報の記録あるいは再生
をする情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、情報記録再生装置の開発が進んでい
る。ここに、上位装置たるホストコンピュータの情報を
光学的に記録再生する光磁気ディスクドライブ装置の一
例を図6に示して説明する。
【0003】図において、1はホストコンピュータで、
2はホストコンピュータ1と、一般的に記憶装置とのイ
ンターフェイス上の規格の一種であるSCSIインター
フェイス回路により接続されているSPC(SCSI P
rotocol Control)である。このインターフェイス回路
により、ホストコンピュータからのリード/ライトコマ
ンド、及びこの命令に対する返答が相互に実行される。
【0004】ホストコンピュータ1からデータの記録命
令が送られると、ドライブCPU40は、ホストコンピ
ュータ1からの論理アドレスを光ディスクの物理アドレ
スに変換する計算を実行する。
【0005】リードコマンドがホストコンピュータ1か
ら発せられた場合、記録再生するディスクが、半径方向
の距離に対して数ゾーン毎に記録密度が異なるZCAV
ディスクの場合、ドライブCPU40は再生する物理ア
ドレスに対応するゾーンデータを2値化PLL回路12
にセットする。
【0006】2値化PLL回路12は光センサ17から
の再生信号を同期を取りながらデータとして再生し、再
生データをデジタル信号に変換する回路である。
【0007】再生デジタル信号は変復調回路11により
ホストコンピュータ形式にデータ変換され、誤り訂正回
路10によりデータエラーがあれば正しいデータに訂正
され、ドライブCPU40の制御によりホストコンピュ
ータ1に転送される。
【0008】一方、光磁気ディスクにデータを記録する
場合、変復調回路11によりデータを記録ディスク形式
に変換した信号とD/A変換器21からのライトパワー
電圧を合成し、この信号をレーザドライバ22で増幅
し、半導体レーザ23を点灯させる。
【0009】ドライブCPU40はこれらの記録再生デ
ータの制御のほかに、光スポットを目的のトラックに位
置づけるため、サーボ制御を主に司るサーボCPU41
に命令を発生する。
【0010】これらのシステム制御関連の処理と計算
は、ドライブCPU40が、ROMI5とRAMI6に
記憶されているマイクロコードや計算データを用いて行
なう。
【0011】ドライブCPU40とサーボCPU41と
の間は例えばシリアル通信で、情報の送信/受信を行な
う。ドライブCPU40よりサーボ状態を変化させるコ
マンドを送ると、サーボCPU41はコマンド処理を実
行し、サーボ状態を変化させ、ドライブCPU40に終
了したことを通知する。
【0012】SW26はユーザが設定することができる
スイッチであり、ライトキャッシュ機能をON/OFF
させるスイッチである。
【0013】SW26がVcc側に設定されている場
合、ホストコンピュータ1よりデータ記録命令が発せら
れると、ドライブCPU40はRAMI6に記録データ
を読み込み、ホストコンピュータ1には、ディスクにデ
ータの記録が終了したことを通知し、その後にディスク
に対し実際の記録動作を行なう。
【0014】この動作により、ホストコンピュータ1は
記録待ち時間が少なくなるために、高速に動作が実行で
きる。
【0015】SW26がGND側に設定されている場
合、ライトキャッシュは動作せず、実際にディスクに対
し、ディスクへの記録が終了してからホストコンピュー
タ1に記録が終了したことを通知する。
【0016】サーボCPU41は光ディスク上へ照射さ
れる光スポットを、目標トラックに正しく位置づけるた
めのサーボ制御回路であり、ROMII8とRAMII7
は、サーボCPU31が使用するマイクロコードや計算
データを記録するROM、RAMである。
【0017】クロックジェネレータ9は、サーボCPU
41を定期的に起動するための、一定周期のクロックを
発生する発振回路である。
【0018】光センサ17からの信号をトラッキングエ
ラー検出器13、フォーカスエラー検出器14により、
それぞれトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号を得られる。これらの信号をA/D変換器20によっ
てデジタル信号に変換されたデジタル信号を、サーボC
PU41はクロックジェネレータ9の立ち下がりタイミ
ングにて読み込み、このデジタル信号に基づいてデジタ
ル演算した信号をD/A変換器21にデータをセットし
て、トラッキングサーボ制御やフォーカスサーボ制御を
実行する。
【0019】このD/A変換器21にセットされた信号
はドライバ回路24で増幅し、メカトロ25を駆動し、
レーザスポットを目的のトラックに位置づける。
【0020】ここで、ドライバ回路24には、トラッキ
ングドライバ、フーカスドライバ、リニアモータドライ
バが含まれ、メカトロ25には、それぞれトラッキング
コイル、フォーカスコイル、リニアモータが含まれ、光
スポットを発するレーザビームの照射位置を3次元的に
制御する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
記録再生装置の高速化や、低コスト化が求められてい
る。特に、上述の構成においては、集中制御装置のCP
Uは、ドライブCPUとサーボCPUの2つで構成され
ているために高価であり、さらにドライブCPUとサー
ボCPUとの送受信の通信時間がかかるという欠点もあ
り、さらに、ドライブCPUはサーボCPUが所有して
いる多くのデータを即座に感知することは不可能であっ
た。
【0022】また、ライトキャッシュ機能を動作させた
場合、ディスクに記録する前に、ホストコンピュータに
は正常にデータを記録したことを通知するが、正常にデ
ータをディスクにライトできなかった場合には、記録デ
ータが消滅してしまう懸念もあった。
【0023】さらに、誤り訂正回路のエラーレイト、ベ
リファイ実行時のエラーレイト、サーボエラーが発生す
る頻度等が高い場合、ディスクに傷、ごみ等が多い可能
性が高く、正確にデータを記録する確率は低下している
ことを意味する。
【0024】本出願に係る発明の目的は、ディスクへ正
確な記録データを記録することが可能な、安価な情報記
録装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、ユーザがライトキャッシュ手段を選択
していた場合、ドライブ装置が正確にデータを記録する
ため、データエラー等の危険な状態を検知する危険検知
手段を設け、この危険検知手段が危険を検知した時、ラ
イトキャッシュ手段の使用を禁止し、危険な状態から脱
却した時ライトキャッシュ手段の使用を許可することを
特徴とする。
【0026】上記危険を検知する危険検知手段は、ディ
スクからの再生データを正常なデータに修復する誤り訂
正回路のエラーレイトの程度、データを記録した後に書
き込んだデータを読み込み直し、記録したデータと比較
するベリファイ動作のエラーレイトの程度、目的トラッ
クに光スポットを位置づけるサーボ処理が外乱等により
目的トラックに位置づけることができなくなるサーボエ
ラーの発生頻度、ディスクの回転の中心とディスク自体
の中心位置が異なるために発生する偏心量の程度、又は
ディスクの温度が所定範囲内である余裕程度等の状態
で、これらそれぞれの程度値が所定範囲を越えたことを
検出する手段である。
【0027】また、上記ドライブ装置の内、システム制
御処理手段は、少なくともホストコンピュータからのリ
ード/ライト等の命令を処理し、サーボ制御手段は光ス
ポットを目的トラックに位置づけるように動作し、選択
手段はサーボ制御手段とシステム処理手段を時分割的に
選択するものである。ここで、システム制御処理手段は
即座に多くのサーボ制御手段のデータを読み込みライト
キャッシュのON/OFFを決定、実行するように動作
する。
【0028】
【作用】この発明の構成は、上位装置からのコマンドに
より情報の記録/再生を行ない、その結果を上位装置に
通知する情報記録再生装置において、上位装置からの記
録データをディスクに記録する前に上位装置に記録終了
したことを通知し、その後ディスクに記録を行なうライ
トキャッシュ手段と、該ライトキャッシュ手段の使用禁
止と使用許可することを選択する選択手段とを有し、情
報記録再生装置の状態が記録メディアに正確にデータを
記録するためには危険な状態及び/又は危険な状態から
の脱却を検知することにより選択手段を切り替える用に
作用するものである。
【0029】また、上記選択手段は、ディスクから読み
込んだデータの誤りを修正する誤り訂正回路のエラーレ
ートが、所定範囲内を越えた状態及び/又はエラーレー
トが所定範囲内に復帰する状態で切り替えるように作用
する。
【0030】さらに、上記選択手段は、ディスクに書き
込んだデータと書き込んだデータをリードしたデータと
を比較するデータベリファイの結果であるデータベリフ
ァイのエラーレートが所定範囲を越えた状態及び/又は
所定範囲内に復帰する状態で切り替えるように作用す
る。
【0031】加えて、上記選択手段は、サーボエラーの
発生頻度、ディスクの偏心量の程度ディスクの温度の所
定範囲を越える余裕程度等に応じて切り替えるように作
用するものである。
【0032】また、本発明の構成は、記録再生装置は少
なくともホストコンピュータからの命令を処理するシス
テム制御手段と、記録再生ピックアップを目的トラック
に位置づけるように動作するサーボ制御手段と、前記シ
ステム制御手段とサーボ制御手段を時分割的に切り替え
る切り替え手段を有する動作を行うように作用する。
【0033】
【実施例】
[実施例1]以下、本発明の実施例1について、図面を
参照しつつ詳細に説明する。図1に本発明による情報再
生装置のブロック図を示し、図6と概念的に同一機能を
有する部分には同一符号を用い、説明を簡略化してい
る。
【0034】図1において、ホストコンピュータ1と光
ディスクドライブ装置は、SCSIインターフェイスに
より接続されている。
【0035】SPC2はホストコンピュータ1からのリ
ード/ライトコマンド等、及びその返答を行なうSCS
Iインターフェイス回路である。CPU3は光ディスク
ドライブ装置を全てコントロールする単一チップのCP
Uであり、選択回路4によりシステム制御処理やサーボ
制御処理を時分割的に選択し、データの転送や演算を行
なう。
【0036】ROMI5とRAMI6とは光スポットを
目的トラックに位置づけるためのサーボ制御処理を行な
うためのマイクロコードや計算データを記憶しているR
OM、RAMである。
【0037】RAMII7とROMII8とは、ホストコン
ピュータ1や誤り訂正回路10とのデータ転送等のシス
テム制御処理を行なうためのマイクロコードや計算デー
タを記憶しているROM、RAMである。
【0038】また、RAMII7はキャッシュバッファと
しても用いられ、大きな容量を有している。
【0039】ここで、CPU3、選択回路4、ROMI
5及びRAMI6は同一半導体チップ上に構成されてい
るため、RAMII7とROMII8よりも高速動作が可能
である。
【0040】クロックジェネレータ9は、例えば50k
Hzの周波数の発振器であり、その立ち下がりタイミン
グにてCPU3に定期的に割り込みをかける。この割り
込み信号により、選択回路4はROMI5のサーボプロ
グラムをCPU3が実行するように切り替え、CPU3
は光スポットを目標トラックに位置づけるサーボ処理を
実行する。サーボ処理終了後、選択回路4はROMII8
のシステムプログラムが動作するようにCPU3を切り
替えることによりCPU3は割り込み前のプログラムを
引き続き実行する。
【0041】また、選択回路4の選択によりシステム制
御処理の状態であっても、RAMI6に記録されている
ディスクの偏心等のサーボ情報は、高速にリードが可能
であり、大量データを高速に参照できる。
【0042】記録再生するディスクが、半径方向の距離
に対して数ゾーン毎に記録密度が異なるZCAVディス
クの場合、CPU3は2値化PLL回路に所定の同期信
号でデジタル化するように、周波数データを送って、ゾ
ーンデータに対応したデジタル信号を得られるようにす
る。
【0043】ここで、ディスク再生コマンドがホストコ
ンピュータ1から発せられた場合について説明する。C
PU3はディスクから再生するアドレスに対応するゾー
ンデータを2値化PLL回路にセットする。
【0044】2値化PLL回路12は光ディスクからの
反射光を光センサ17によって再生され、再生信号を同
期を取りながらデータとして再生し、再生データをデジ
タル信号に変換する回路である。
【0045】この再生デジタル信号は、変復調回路11
によりホストコンピュータ形式にデータ変換され、誤り
訂正回路10によりデータエラーが発生した場合、正し
いデータに訂正され、CPU3の指示によりホストコン
ピュータ1に転送される。
【0046】誤り訂正回路10、変復調回路11はディ
スクの1セクタのデータフィールド639Byteのデ
ータを512Byteのデータに変換するが、この際4
0Byteまでのエラー訂正能力がある。
【0047】このエラー訂正が所定値(20Byte)
を越えたらCPU3にエラー通知する。
【0048】CPU3はこのエラー通知と、リードした
セクタ数より単位セクタあたりのエラー頻度を計算す
る。
【0049】この頻度が所定値を越えた場合、RAMI
6にエラーレイトが所定範囲を越えたことを示すフラグ
(ECC ERR=“1”)を記録する。
【0050】誤り訂正回路10よりエラーの通知がな
く、正常にリードを実行すると、エラー頻度は減少し、
所定範囲内に再び戻ると、このフラグは消える(ECC ERR
=“0”)。
【0051】一方、データを記録する場合、サーボ制御
処理が別途実行されるが、CPU3はホストコンピュー
タ1からの記録データを誤り訂正回路10に送信し、変
復調回路11にその記録データを蓄積すると共に、D/
A変換器21に半導体レーザ23が記録用のライトパワ
ーで発光するようにライトパワーデータをセットする。
【0052】変復調回路11によってディスクフォーマ
ット形式に変換された記録データと、D/A変換器21
の出力のレーザライトパワー電圧とは、レーザドライバ
22によって合成され、半導体レーザを点灯させ、合成
データをディスクに記録ピットとして記録する。
【0053】記録が終了した後、記録したセクタの記録
データが正しく書かれているかを確かめるため、変復調
回路11に蓄積された記録データと、記録されたデータ
を再度リードして2値化PLL回路12を介して出力さ
れた再生データとを比較するベリファイ動作を実行す
る。
【0054】この時、ベリファイ動作でエラーを検出し
た場合、再度データを書き込む動作を行い、ライトした
セクタ数より単位セクタあたりのエラー頻度を計算す
る。
【0055】このエラー頻度が所定値を越えた場合、R
AMI6にベリファイエラーレイトが所定範囲を越えた
ことを示すフラグ(VERIFY ERR=“1”)を記録する。
【0056】ベリファイ動作にエラーの発生がない場
合、このベリファイエラー頻度が減少して再び所定範囲
内に戻った場合、このフラグを消す(VERIFY ERR=
“0”)。
【0057】光センサ17からの信号をトラッキングエ
ラー検出器13、フォーカスエラー検出器14、和信号
検出器15によりそれぞれトラッキングエラー信号、フ
ォーカスエラー信号、和信号が得られる。これらの信号
は、サーボ制御処理に用いられるものである。
【0058】CPU3は、これらの信号からA/D変換
器20によってデジタル信号に変換し、このサーボ制御
信号を、CPU3はクロックジェネレータ9の立ち下が
りタイミングにて読み込み、トラッキングフィルタ演算
やフォーカスフィルタ演算等のデジタル演算し、その結
果としてのサーボ信号を、D/A変換器21にデータと
してセットする。
【0059】D/A変換器21にセットされたサーボ信
号は、ドライバ回路24で増幅され、メカトロ25を駆
動し、シーク動作のトラックジャンプやトラッキング、
フォーカシング等によって、レーザスポットを目的のト
ラックに位置づける。
【0060】この際、外部より発生する振動、衝撃、あ
るいはディスク上の傷、ごみなどの原因のため光スポッ
トを目的のトラックに正しく位置づけることができなく
なってしまうことが発生する。
【0061】この場合、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号、和信号がそれぞれの所定範囲の値を
所定時間越えたことを検知し、リトライのためサーボ制
御処理を、初めからやり直すなどの適切な制御処理を実
行すると共に、このリトライの回数をカウントする。C
PU3は、定期的にこのカウント値より単位時間あたり
のサーボエラー発生頻度を計算し、この値が所定値を越
えた場合にはRAMI6にサーボエラーフラグ(SV ERR
=“1”)を記録し、発生頻度が所定範囲内であった場
合、また発生頻度が減少して所定範囲内に入った場合に
は、フラグは消される(SV ERR=“0”)。
【0062】また、光ディスクがローディングされる
と、光ディスクに対してレーザビームを照射する部分の
光学系の一部である対物レンズを上下させ、焦点が一致
するようにフォーカス引き込み動作を実行する。
【0063】その後、フォーカスサーボループを形成し
た状態で、トラッキングエラー信号を読み込み、同軸状
又はスパイラル状に設定されているトラックを、光スポ
ットが横切るトラック本数を検出して、その光ディスク
の偏心量を測定する。
【0064】この偏心は、ディスクの回転中心点が、実
際のディスクの中心点からずれていることにより生じ、
偏心量は、光ディスクの回転半径方向の位置により異な
るが、目的トラック位置における横切るトラック本数で
表す。
【0065】この偏心量が、所定範囲を越えた場合、偏
心エラーフラグをRAMI6に記録(REP ERR=
“1”)し、範囲内であれば、フラグを消す(REP ERR
=“0”)。
【0066】さらに、レーザパワー検出器16は、AP
Cセンサ28が検出した光量によって半導体レーザ23
のレーザパワーを検出する回路である。半導体レーザ2
3のレーザパワーは、レーザドライバ22から供給する
電圧が一定であっても、周囲環境やレーザの温度、レー
ザの劣化等により一定とはならないため、レーザパワー
を所定時間毎に測定して、不適切な場合、適正なパワー
にセットにしなければならない。
【0067】光センサ17からの信号は、その和信号検
出器15を介して、A/D変換器20によりデジタル信
号に変換され、CPU3に読み込み、光センサ17の検
出出力が適正な値であるかどうか判断する。
【0068】この検出出力が不適正である場合には、D
/A変換器21に半導体レーザ用の適正なデータをセッ
トし、レーザドライバ22で増幅し、半導体レーザ23
を適正なパワーで発光させるとともに、この検出と適正
値の判断とレーザドライブの一連処理をセットした回数
をカウントする。
【0069】CPU3は、定期的に、このカウント値か
ら単位時間あたりのレーザパワーエラー発生頻度を計算
し、この発生頻度の値が所定値を越えたらRAMI6に
レーザエラーフラグ(LD ERR=“1”)を立て、所定値
内であればフラグは消される(LD ERR=“0”)。
【0070】またさらに、温度センサ18は、光ディス
クの近傍にセッティングされている温度センサである。
光ディスク媒体の温度が高温状態では正しくデータを記
録できないし、あるいは記録済みデータを破壊してしま
うこともあるので係る事態を回避するために温度を検出
する。この温度センサ出力を温度検出器19、A/D変
換器20を経て、CPU3に読み込み、ディスク媒体の
温度を所定時間毎に計測している。
【0071】この温度が所定値を越えたら、RAMI6
に温度エラーフラグ(TMP ERR=“1”)を立て、所定
値内であればフラグを消す(LD ERR=“0”)。
【0072】次に、SW26は、ユーザが設定すること
ができるスイッチであり、ライトキャッシュ機能の使用
を禁止又は許可できるスイッチである。このSW26は
メカニカル方式のスイッチであっても、電子的な半導体
スイッチ、又はソフトウエア的にCPU3によるスイッ
チであってもよい。
【0073】図2はホストコンピュータからデータライ
ト命令が送られた時のライトキャッシュ処理を行なうか
否かを決定するまでのフローチャートである。
【0074】まず、SW26がユーザによってライトキ
ャッシュ使用禁止(Vccが選択されていなくて共通端
子がアース側に接続されている)場合(S2)、書き込
みのキャッシュ動作でなく、通常のライト処理を行なう
(S10)。
【0075】ライトキャッシュ許可(SW26がVc
c)の場合(S2)、RAMI6に記録されている各種
フラグを判断し、全てのフラグが“0”の場合、ライト
キャッシュ処理を実行する(S3〜S7、S8)。
【0076】誤り訂正回路10のエラーレイトが所定範
囲内を越えた場合(ECC ERR=“1”)(S3)、ベリ
ファイのエラーレイトが所定範囲を越えた場合(VERIFY
ERR=“1”)(S4)、サーボエラーの発生頻度が所
定の範囲を越えた場合(SV ERR=“1”)(S5)、デ
ィスクディスクの偏心が所定範囲を越えた場合(REPERR
=“1”)(S6)或いは動作温度が所定範囲を越えた
場合(TMP ERR=“1”)(S7)、は図1のLED2
7を点滅させ、通常のライト処理(S10)を行なう。
【0077】LED27を点滅させるのは、ユーザの意
に反して、通常のライト処理を実行するので、ユーザに
このことを知らせるためである。
【0078】図3(A)は通常のライト処理を使用した
場合、図3(B)はライトキャッシュを使用した場合の
それぞれのフローチャートである。
【0079】図3(A)において、通常のライト処理
は、目的アドレスまでシークを実行したのち(S21、
S22)、データをディスクに記録し(S23)、ホス
トコンピュータにデータのライトが終了したことをステ
ータスとして返す(S24)。
【0080】一方、図3(B)において、ライトキャッ
シュ処理を選択した場合、データをRAMII7に記録し
(S31)、ホストコンピュータにライトが終了したス
テータスを返し(S32)、その後光ディスクドライバ
は目的トラックまでシークし(S33、S34)、デー
タをディスクにライトする(S35)。
【0081】このようにして、ライトキャッシュ動作を
実行するか否かを各種の検出出力によって判断して決定
するので、ホストコンピュータ1のライトコマンドに応
答して書き込み終了の合図を返送したとしても、確実に
光ディスク上に正確な記録ピットを記録することができ
る。
【0082】また、光ディスクドライブ内での動作にい
かなる支障が生じるとしても、LED27で通常の動作
であることを知らせるので、ユーザの意志に沿った動作
を行わせることができる。
【0083】上記実施例では、ライトキャッシュ動作に
ついて説明したが、このキャッシュ動作は、書き込み命
令に対応するだけではなく、リード命令の再生読み出し
の場合でも、対応できるものである。即ち、ホストコン
ピュータ1からリードコマンドが発せられた場合、又は
書き込んだばかりの記憶すべきデータをその後読み出す
命令が発せられた場合、事前に同一データを読み出して
キャッシュメモリのRAMII7に記憶していたデータ
を、又は記録すべきデータを、即座にホストコンピュー
タ1に返送することで、キャッシュ動作による高速処理
を実行できる。またその際、ディスクの温度、サーボエ
ラーの発生頻度、エラーレイトの程度、ディスクの偏心
量等による実際の光ディスクのリードデータよりもリー
ド時のキャッシュ動作の方が正確なデータをホストコン
ピュータ1に返送できる。但し、この読み出しデータ
が、実際に記録されたデータを確認するためのリードコ
マンドであった場合は、通常のリード処理を行わせるた
め、SW26が必要である。
【0084】なお、危険検知手段として、誤り訂正回路
10のエラーレイトが所定範囲内を越えた場合(ECC ER
R=“1”)、ベリファイのエラーレイトが所定範囲を
越えた場合(VERIFY ERR=“1”)、サーボエラーの発
生頻度が所定の範囲を越えた場合(SV ERR=“1”)、
ディスクディスクの偏心が所定範囲を越えた場合(REP
ERR=“1”)或いは動作温度が所定範囲を越えた場合
(TMP ERR=“1”)のそれぞれを検知する例を示した
が、危険検知手段はこれらに限られるものではなく、記
録ピットが正確に記録又は読み出しできなくなる状態に
陥らないように、他の検知手段を用いてもよいことは勿
論である。
【0085】[実施例2]次に、本発明の実施例2につ
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4に本発明
による情報再生装置のブロック図を示し、図1と概念的
に同一機能を有する部分には同一符号を用い、説明を簡
略化化している。
【0086】図4において、ホストコンピュータ1と光
ディスクドライブ装置は、SCSIインターフェイスに
より接続されている。
【0087】SPC2は光ディスクドライブ装置側に属
し、ホストコンピュータ1からのリード/ライトコマン
ド、及びその返答のデータの入出力を行なうSCSIイ
ンターフェイス回路である。
【0088】CPU3は光ディスクドライブ装置を全て
コントロールするCPUであり、選択回路4によりシス
テム制御処理のコントロールやサーボ制御処理を時分割
的に選択し、データの転送や演算を行なう。
【0089】ROMI5とRAMI6とは光スポットを
目的トラックに位置づけるためのサーボ制御処理を行な
うためのマイクロコードや計算データを記憶しているR
OM、RAMである。
【0090】RAMII7とROMII8とは、ホストコン
ピュータ1や誤り訂正回路10とのデータ転送等のディ
スクドライブ装置全体をコントロールするためのマイク
ロコードや計算データを記憶しているRAM、ROMで
ある。
【0091】また、RAMII7は、ホストコンピュータ
に対応したキャッシュバッファ用メモリとしても用いら
れ、大きな容量を有している。そして、RAMI6とR
AMII7、ROMI5とROMII8はそれぞれ同一の半
導体チップであり、アドレス管理を確実に行えば、分け
る必要もない。
【0092】クロックジェネレータ9は、例えば50k
Hzの周波数の発振器であり、その立ち下がりタイミン
グにてCPU3に定期的に割り込みをかける。この割り
込み信号により、選択回路4はROMI5のサーボプロ
グラムをCPU3が実行するように切り替え、CPU3
は光スポットを目標トラックに位置づけるサーボ処理を
実行する。サーボ処理終了後、選択回路4はROMII8
のシステムプログラムが動作するようにCPU3を切り
替えることにより、CPU3は割り込み前のプログラム
を引き続き実行する。
【0093】CPUキャッシュコントロール回路30
は、CPU3の外部のROM、RAMのデータをまとめ
て、CPU3内部に読み込み、読み込んだデータを利用
しているかぎり、高速にこのデータをリード、ライトす
ることができることができる回路であり、CPU3、選
択回路4、CPUキャッシュコントロール回路30は、
同一半導体チップに構成されている。
【0094】選択回路4により選択されて、システム制
御処理のコントロールの状態であっても、RAMI6に
記録されている偏心等のサーボ制御処理の情報は、高速
にリードが可能であるため、大量なデータを高速に参照
することができる。
【0095】ここで、ホストコンピュータ1から光ディ
スクの論理アドレスのデータをリードする命令が指令さ
れたとする。ここで、記録再生するディスクが、半径方
向の距離に対して数ゾーン毎に記録密度が異なるZCA
Vディスクの場合、CPU3は再生するアドレスに対応
するゾーンデータのための同期クロック用周波数を設定
するためのデータを2値化PLL回路12にセットす
る。
【0096】2値化PLL回路12は光ディスクからの
反射光を光センサ17によって再生され、その再生信号
を同期を取りながらデジタルデータとして再生するとい
う、再生データをデジタル信号に変換する回路である。
【0097】再生デジタル信号は、変復調回路11によ
りホストコンピュータ形式にデータ変換され、誤り訂正
回路10によりデータエラーが発生した場合、正しいデ
ータに訂正され、CPU3によりホストコンピュータ1
に転送される。
【0098】誤り訂正回路10、変復調回路11はディ
スクの1セクタのデータフィールド639Byteのデ
ータを512Byteのデータに変換し、この際40B
yteまでのエラー訂正能力がある。
【0099】このエラー訂正が所定値(例えば20By
te)を越えたら、誤り訂正回路10からCPU3に通
知する。
【0100】CPU3はこのエラー通知と、リードした
セクタ数より単位セクタあたりのエラー頻度を計算す
る。
【0101】この頻度が所定値を越えた場合、キャッシ
ュモニタ回路31にキャッシュ禁止データ“1”を記録
する。誤り訂正回路10よりエラーの通知がなく、リー
ドを行なうとエラー頻度が減少して所定範囲に再び戻っ
た場合、キャッシュ許可データ“0”を記録する。
【0102】一方、ホストコンピュータから光ディスク
へ記録データを記録するコマンドが発せられたとする。
データを記録する場合、CPU3はホストコンピュータ
1からの記録データを、誤り訂正回路10に送信し、変
復調回路11に記録データを蓄積し、D/A変換器21
に半導体レーザ23がライトパワーで発光するようにデ
ータをセットする。
【0103】変復調回路11によってディスクフォーマ
ット形式に変換されたデータと、D/A変換器21から
出力されたレーザライトパワー電圧はレーザドライバ2
2によって合成されて増幅され、半導体レーザを点灯さ
せ、データを光ディスクに記録ピットとして記録する。
【0104】記録が終了した後、記録したセクタが正し
く書かれているか、データをリードし、比較するベリフ
ァイ動作を実行する。
【0105】この時、ベリファイ動作でエラーが発生し
た場合、再度データを書き込む動作を行い、ライトした
セクタ数より単位セクタあたりのエラー発生頻度を計算
する。
【0106】この発生頻度が所定値を越えた場合、キャ
ッシュモニタ回路31にキャッシュ禁止データ
(“1”)を記録する。
【0107】ベリファイ動作にエラーの発生がない場
合、又はこのベリファイエラー頻度が減少し、再び所定
範囲内に戻った場合、キャッシュモニタ回路31にキャ
ッシュ許可データ(“0”)を記録する。
【0108】また、光センサ17からの信号をトラッキ
ングエラー検出器13、フォーカスエラー検出器14、
和信号検出器15によりそれぞれトラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号、和信号が得られる。
【0109】これらの信号をA/D変換器20によって
デジタル信号に変換した信号をCPU3はクロックジェ
ネレータ9の立ち下がりタイミングにて読み込み、デジ
タル演算した信号をD/A変換器21にデータをセット
する。
【0110】D/A変換器21にセットした信号は、ド
ライバ回路24で増幅され、メカトロ25を駆動し、レ
ーザスポットを目的のトラックに位置づける。そうし
て、レーザビームは、光ディスク上に照射され、この反
射光を光センサ17が検出して、トラッキングサーボ制
御、フォーカスサーボ制御等が維持されて、その和信号
から正確な再生信号を得たり、正確な書き込みの記録ピ
ットを確認できるわけである。
【0111】このようなサーボ制御処理において、外部
より発生する振動、衝撃、あるいはディスク上の傷、ご
みなどの原因のため光スポットを目的のトラックに正し
く位置づけることができなくなってしまうことがしばし
ば発生する。
【0112】この場合、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号、和信号がそれぞれの所定範囲の値を
所定時間越えたことを検知し、リトライ、サーボ処理を
初めからやり直すなどの適切な処理を実行すると共に、
このリトライ等のサーボエラー発生の回数をカウントす
る。
【0113】CPU3は、定期的にこのカウント値から
単位時間あたりのサーボエラー発生頻度を計算し、この
値が所定値を越えたらキャッシュモニタ回路31にキャ
ッシュ禁止データ(“1”)を記録し、発生頻度が所定
範囲内の場合又は所定範囲内に戻った場合、キャッシュ
許可データ(“0”)を記録する。
【0114】また、光ディスクが光ディスクドライブ装
置にローディングされると、光ディスクに対してレーザ
ビームを照射する部分の対物レンズを上下させ、焦点が
一致するようにフォーカス引き込み動作を実行する。
【0115】その後、光ピックアップの位置を一定にし
た上で、光センサ17からのトラッキングエラー信号を
読み込み、光ディスクの回転によって横切るトラック本
数をカウントし、この光ディスクの偏心量を測定する。
【0116】この偏心量は、ディスクの回転中心点が実
際のディスクトラックの中心点からずれているために生
じ、ディスクの回転位置に相当する目的トラック位置に
よって変動するの変動量でもある。
【0117】この偏心量が、所定範囲を越えた場合、キ
ャッシュモニタ回路31にキャッシュ禁止データ
(“1”)を記録し、所定範囲内であれば、キャッシュ
許可データ(“0”)を記録する。
【0118】さらに、レーザパワー検出器16は、AP
Cセンサ28の光量よりレーザパワーを検出する回路で
ある。半導体レーザ23のレーザパワーは供給する電圧
が一定であってもレーザの温度、レーザの劣化により一
定とはならないため、レーザパワーを所定時間毎に測定
して、不適切な場合、適正なパワーにセットにしなけれ
ばならない。
【0119】光センサ17からの特に和信号検出器15
で検出された信号は、A/D変換器20によりデジタル
信号に変換され、CPU3に読み込まれ、その信号レベ
ルが適正な値であるかどうか判断する。
【0120】その信号レベルが不適正である場合は、D
/A変換器21に適正な値に相当するデータをセット
し、レーザドライバ22で増幅し、半導体レーザ23を
適正なパワーで発光させ、この不適正と判断した回数を
カウントする。
【0121】CPU3は、定期的にこのカウント値か
ら、単位時間あたりのレーザパワーエラー発生頻度を計
算し、この値が所定値を越えたならばキャッシュモニタ
回路31にキャッシュ禁止データ(“1”)を記録し、
この値が所定値内であれば、キャッシュ許可データ
(“0”)を記録する。
【0122】加えて、温度センサ18は、ディスクの近
傍にセッティングされている温度センサである。ディス
ク媒体の温度が、高温状態であれば、記録ピットにダレ
が生じたりして、正しくデータを記録できない。あるい
はこの温度センサ18は、記録済みデータを破壊してし
まうことを回避するための温度計測センサともなる。こ
の温度センサ18の出力を温度検出器19、A/D変換
器20を経て、CPU3に読み込み、ディスク媒体の温
度を所定時間毎に計測している。
【0123】この温度が所定値を越えたら、キャッシュ
モニタ回路31にキャッシュ禁止データ(“1”)を記
録し、所定値内であれば、キャッシュ許可データ
(“0”)を記録する。
【0124】図5は、キャッシュモニタ回路の一実施例
を示す回路図である。
【0125】光ディスクドライブ装置に電源が投入され
ると、リセット信号が入力され、全てのフリップフロッ
プ(51〜56)はリセットされる。
【0126】ホストコンピュータ1からキャッシュ使用
禁止あるいはキャッシュ使用許可命令が送られると、C
PU3は禁止命令の場合、ホストデータに“1”を送
り、許可命令の場合、“0”を送る。
【0127】このデータはライトクロックによりフリッ
プフロップ51にセットされる。
【0128】誤り訂正回路のエラーレイトが所定の範囲
内を越えた場合/戻った場合、誤り訂正データに適合す
るデータをセットし、フリップフロップ52にデータを
記録する。 ベリファイのエラーレイトが所定範囲を越
えた場合/戻った場合、ベリファイデータに適合するデ
ータをセットし、フリップフロップ53にデータを記録
する。
【0129】サーボエラーの発生頻度が所定範囲を越え
た場合/戻った場合、サーボデータに適合するデータを
セットし、フリップフロップ54にデータを記録する。
【0130】ディスクの偏心量が所定範囲を越えた場合
/所定範囲内の場合、偏心データに適合するデータをセ
ットし、フリップフロップ55にデータを記録する。
【0131】動作温度が所定範囲を越えた場合/所定範
囲内の場合、温度データに適合するデータをセットし、
フリップフロップ56にデータを記録する。
【0132】6つのフリップフロップ(51〜56)の
出力をNOR57でインバートORして、トライステー
トインバータ50で更にインバートした信号がライトキ
ャッシュデータである。ホストコンピュータ1からドラ
イブのキャッシュ状態を知るコマンドが送られた場合、
CPU3はリードクロックを発生させ、ライトキャッシ
ュデータを読み込み、ホストコンピュータ1にキャッシ
ュの状態をステータスとして返すとともに、ユーザに知
らせる。
【0133】ホストコンピュータ1よりデータライトコ
マンドが送られた場合、CPU3はリードクロックを発
生させ、ライトキャッシュデータを読み込み、ホストコ
ンピュータ1に知らせる。
【0134】CPU3は、ライトキャッシュデータを読
み込んだデータが、“1”の場合、即ち、いずれかのフ
リップフロップ(51〜56)の入力データがキャッシ
ュ禁止データ(“1”)である場合、図3(A)のキャ
ッシュ処理を行わず通常の制御処理を実行する。
【0135】一方、読み込んだデータが、“0”の場
合、即ち、全てのフリップフロップ(51〜56)の入
力データがキャッシュ許可データ(“0”)である場
合、図3(B)のライトキャッシュ動作を実行し、デー
タを記録する。
【0136】上記のように、実施例2では、ユーザがキ
ャッシュ動作を切り替えるスイッチを必要とせず、キャ
ッシュモニタ回路により、キャッシュ動作を行なうか否
かを電子的に切り替えるので、ユーザへの告知手段も不
要で、極めて信頼性の高い装置を提供できる。
【0137】また、実施例1でも説明したように、本実
施例は、ライトキャッシュ動作について説明したが、こ
のキャッシュ動作は、ホストコンピュータ1からのリー
ド命令が成された場合にも適用可能である。即ち、光デ
ィスクに記録されたデータを読み出す場合、半導体レー
ザ23へのレーザパワーレベルが低いこと、再生データ
を読み出す際のベリファイデータにおいて比較する基準
データが無いことが相違する以外は、ライト時と異なる
ものではなく、同様な検出データを用いて、キャッシュ
動作の可否を決定することができる。そうすれば、ホス
トコンピュータ1がリード命令を発してから、CPU3
がキャッシュ動作により即座にリードすべきデータをホ
ストコンピュータ1に返送することができるので、即応
性に優れ、ホストコンピュータ1は、その後すぐに他の
処理を実行できるので、時間的効率を極めて高く保てる
という効用がある。
【0138】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、誤り訂正回路のエラーレイトが所定範囲内を越
えた場合、ベリファイのエラーレイトが所定範囲を越え
た場合、サーボエラーの発生頻度が所定範囲を越えた場
合、ディスクの偏心が所定範囲を越えた場合、あるいは
ディスク温度が所定範囲を越えた場合等について、ユー
ザがライトキャッシュ機能を許可していてもライトキャ
ッシュ機能の使用を禁止するため、光ディスクへの正確
なデータの記録を実現することが可能となった。
【0139】また、ライトキャッシュ機能の禁止に起因
するアクセス速度の低下が生じてもユーザはライトキャ
ッシュの状態を知ることが可能となったため、そのため
の対策を取ることが可能となった。
【0140】さらに、システム制御処理、サーボ制御処
理を1つのCPUで構成したために、コストダウンとな
り、従来サーボCPUが所有していたデータを即座にシ
ステムCPUが大量に知ることが可能となり、このデー
タを利用して即応的にシステムの制御を実行することが
可能となった。
【0141】また、ライトキャッシュ動作だけではな
く、リードキャッシュ動作をも可能としたので、ホスト
コンピュータと光ディスクドライブ装置とのデータの採
受時間を極めて短縮することができ、時間的効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明による一実施例に係るフローチャートで
ある。
【図3】図3(A)及び図3(B)ともに、本発明によ
る一実施例に係るフローチャートである。
【図4】本発明による他の実施例に係る構成を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明による他の実施例に係るキャッシュモニ
タ回路の一具体例を示す回路図である。
【図6】背景技術による情報記録再生装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 SPC 3 CPU 4 選択回路 5 ROM 6 RAM 10 誤り訂正回路 11 変復調回路 13 トラッキングエラー検出器 14 フォーカスエラー検出器 17 光センサ 18 温度センサ 23 半導体レーザ 27 LED 31 キャッシュモニタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 12/08 320 7623−5B G11B 19/04 501 B 7525−5D 20/10 D 7736−5D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置からのコマンドにより情報の記
    録/再生を行ない、その結果を前記上位装置に通知する
    情報記録再生装置において、 前記上位装置からの記録データをディスクに記録する前
    に前記上位装置に記録終了したことを通知し、その後デ
    ィスクに記録を行なうライトキャッシュ手段と、該ライ
    トキャッシュ手段の使用禁止と使用許可することを選択
    する選択手段とを有し、前記情報記録再生装置の状態が
    記録メディアに正確にデータを記録するためには危険な
    状態及び/又は危険な状態からの脱却を検知することに
    より前記選択手段を切り替えることを特徴とする情報記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、ディスクから読み込ん
    だデータの誤りを修正する誤り訂正回路のエラーレート
    が、所定範囲内を越えた状態及び/又はエラーレートが
    所定範囲内に復帰する状態で切り替えることを特徴とす
    る請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、ディスクに書き込んだ
    データと書き込んだデータをリードしたデータとを比較
    するデータベリファイの結果であるデータベリファイの
    エラーレートが所定範囲を越えた状態及び/又は所定範
    囲内に復帰する状態で切り替えることを特徴とする請求
    項1記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、目的トラックに正しく
    記録再生ピックアップを位置づけるサーボ手段が正しく
    目的トラックに位置づけることが不可能となったことを
    示すサーボエラーの発生頻度が所定範囲内を越えた状態
    及び/又は所定範囲内に復帰する状態で切り替えること
    を特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、ディスクの回転中心点
    がディスクの中心点からのずれにより生じるディスクの
    偏心量が所定範囲内であるか否かにより切り替えること
    を特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、ディスクの温度が所定
    範囲を越えた状態及び/又は所定範囲内に復帰する状態
    で切り替えることを特徴とする請求項1記載の情報記録
    再生装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段による切り替え結果を使用
    者に知らせる告知手段を具備することを特徴とする請求
    項2乃至請求項6記載のいずれかの情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記記録再生装置は少なくともホストコ
    ンピュータからの命令を処理するシステム制御手段と、
    記録再生ピックアップを目的トラックに位置づけるよう
    に動作するサーボ制御手段と、前記システム制御手段と
    サーボ制御手段を時分割的に切り替える切り替え手段を
    有していることを特徴とする請求項2乃至請求項6記載
    のいずれかの情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 上位装置からのコマンドにより情報の記
    録/再生を行ない、その結果を前記上位装置に通知する
    情報記録再生装置において、 前記上位装置からのリード/ライトコマンドに対応し
    て、キャッシュ動作を実行するか否かの選択手段と、前
    記リード/ライトにおける複数の危険検知手段とを具備
    し、前記危険検知手段の少なくとも1つの出力により前
    記選択手段を切り替えることを特徴とする情報記録再生
    装置。
  10. 【請求項10】 前記危険検知手段は、ディスクから読
    み込んだデータの誤りを修正する誤り訂正回路のエラー
    レートが、所定範囲内を越えた状態を検出することを特
    徴とする請求項9記載の情報記録再生装置。
JP6214930A 1994-09-08 1994-09-08 情報記録再生装置 Pending JPH0877728A (ja)

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JP6214930A JPH0877728A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 情報記録再生装置

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JPH0877728A true JPH0877728A (ja) 1996-03-22

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JP (1) JPH0877728A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072938A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Hitachi-Lg Data Storage Inc 電子機器及びそのエラー対処方法
JP2012027986A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Toshiba Corp 情報処理装置およびネットワークコピーシステム
WO2015198752A1 (ja) * 2014-06-27 2015-12-30 ソニー株式会社 情報処理装置と情報処理方法およびプログラム

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