JPH0877531A - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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- JPH0877531A JPH0877531A JP20700994A JP20700994A JPH0877531A JP H0877531 A JPH0877531 A JP H0877531A JP 20700994 A JP20700994 A JP 20700994A JP 20700994 A JP20700994 A JP 20700994A JP H0877531 A JPH0877531 A JP H0877531A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体軸受を使用した小型,薄型で、かつ高精
度のVTR用のシリンダ装置を提供する。 【構成】 複数の磁気ヘッド12を有する回転シリンダ
3と、テープ案内走行リード部2aを有する固定シリン
ダ2と、平板状のロータリトランス9,10と、偏平型
のブラシレスモータと、流体軸受とを有し、前記ロータ
リトランスの回転側9を固定したトランス台8が前記流
体軸受の回転スリーブ4の外周に圧入され、この圧入と
同時に、前記ロータリトランス9,10のギャップが設
置されるよう構成した。
度のVTR用のシリンダ装置を提供する。 【構成】 複数の磁気ヘッド12を有する回転シリンダ
3と、テープ案内走行リード部2aを有する固定シリン
ダ2と、平板状のロータリトランス9,10と、偏平型
のブラシレスモータと、流体軸受とを有し、前記ロータ
リトランスの回転側9を固定したトランス台8が前記流
体軸受の回転スリーブ4の外周に圧入され、この圧入と
同時に、前記ロータリトランス9,10のギャップが設
置されるよう構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR等の磁気記録再生
装置のシリンダ装置に関するものである。
装置のシリンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気記録再生装置(以
下、VTRと略称する)におけるシリンダ装置の軸受
は、例えば特開昭56−165926号公報に開示され
ているように、中心に回転軸を有し、この回転軸を2個
の玉軸受により軸支し、シリンダ回転駆動用のモータを
上記回転軸に直結し、玉軸受を介して回転軸の反対の軸
端部に回転シリンダを配設して、回転シリンダに磁気ヘ
ッドを固定して回転駆動する構成のシリンダ装置であっ
た。
下、VTRと略称する)におけるシリンダ装置の軸受
は、例えば特開昭56−165926号公報に開示され
ているように、中心に回転軸を有し、この回転軸を2個
の玉軸受により軸支し、シリンダ回転駆動用のモータを
上記回転軸に直結し、玉軸受を介して回転軸の反対の軸
端部に回転シリンダを配設して、回転シリンダに磁気ヘ
ッドを固定して回転駆動する構成のシリンダ装置であっ
た。
【0003】しかしながら、近年はこれら玉軸受による
軸受構造に代って、ラジアル流体軸受を用いた流体(動
圧)軸受の事例が提案されている。例えば、特開昭62
−167925号公報に開示されているように、中心軸
にヘリングボーン型グルーブ(溝部)を形成し、この軸
に回転可能に嵌合する回転スリーブを組み合わせて、流
体軸受を構成し、この回転スリーブに同軸心的に周対向
式の筒型ロータリトランスを配設し、更に外周に駆動モ
ータが配設されている。
軸受構造に代って、ラジアル流体軸受を用いた流体(動
圧)軸受の事例が提案されている。例えば、特開昭62
−167925号公報に開示されているように、中心軸
にヘリングボーン型グルーブ(溝部)を形成し、この軸
に回転可能に嵌合する回転スリーブを組み合わせて、流
体軸受を構成し、この回転スリーブに同軸心的に周対向
式の筒型ロータリトランスを配設し、更に外周に駆動モ
ータが配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年V
TRの記録密度が更に高密度化しつつあり、これに伴っ
て、シリンダの回転数の高速度化と小型化傾向が進展し
ている。このような局面においては、従来の玉軸受形式
では回転数の上昇により騒音・振動が大きくなると共
に、耐久性能上からも問題があり、特に小型化されたシ
リンダ装置に対しては、流体軸受を採用する傾向にあ
る。
TRの記録密度が更に高密度化しつつあり、これに伴っ
て、シリンダの回転数の高速度化と小型化傾向が進展し
ている。このような局面においては、従来の玉軸受形式
では回転数の上昇により騒音・振動が大きくなると共
に、耐久性能上からも問題があり、特に小型化されたシ
リンダ装置に対しては、流体軸受を採用する傾向にあ
る。
【0005】ところが、シリンダが小型化されていく傾
向のために、従来のような同軸心的に筒型のロータリト
ランスと駆動用モータとを配設することが困難となり、
更に筒型のロータリトランスを採用すると、シリンダ全
体の厚みが大きくなり、シリンダを含めたVTR機構系
のサイズ上の大きな障害となっていた。
向のために、従来のような同軸心的に筒型のロータリト
ランスと駆動用モータとを配設することが困難となり、
更に筒型のロータリトランスを採用すると、シリンダ全
体の厚みが大きくなり、シリンダを含めたVTR機構系
のサイズ上の大きな障害となっていた。
【0006】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、流体軸受を使用した小型,薄型で、か
つ高精度のシリンダ装置の提供を目的としている。
なされたもので、流体軸受を使用した小型,薄型で、か
つ高精度のシリンダ装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、この種のシリンダ装置を、(1)複数の磁気ヘッ
ドを有する回転シリンダと、磁気記録媒体テープを案内
走行するリード部を有する固定シリンダと、平板状のロ
ータリトランスと、偏平型のブラシレスモータと、流体
軸受とを有し、前記ロータリトランスの回転側を固定し
たトランス台が、前記流体軸受の回転スリーブの外周に
圧入され、この圧入と同時に前記ロータリトランスのギ
ャップが設定されるよう構成し、あるいはまた、(2)
流体軸受を有するシリンダ装置であって、前記流体軸受
の回転スリーブに対してロータリトランスの回転側を固
定したトランス台を、前記回転スリーブに圧入する構成
を有し、この圧入位置は、前記流体軸受の溝部の形成位
置と異なると共に、中心軸と嵌合する隙間が流体軸受部
のそれよりも大きい部分の位置であるよう構成し、ある
いはまた、(3)流体軸受を有するシリンダ装置であっ
て、前記流体軸受の回転スリーブに対してロータリトラ
ンスの回転側を固定したトランス台を、前記回転スリー
ブに圧入する構成を有し、この回転スリーブのトランス
台圧入部分の径と、回転シリンダが嵌合又は圧入される
部分の径とが異なるよう構成し、あるいはまた、(4)
流体軸受を有するシリンダ装置で、前記流体軸受の回転
スリーブに対して回転シリンダを圧入固定するシリンダ
装置であって、この圧入位置は、前記流体軸受の溝部の
形成位置と異なると共に、中心軸と嵌合する隙間が、流
体軸受部のそれよりも大きい部分の位置であるよう構成
することにより、前記目的を達成しようとするものであ
る。
ては、この種のシリンダ装置を、(1)複数の磁気ヘッ
ドを有する回転シリンダと、磁気記録媒体テープを案内
走行するリード部を有する固定シリンダと、平板状のロ
ータリトランスと、偏平型のブラシレスモータと、流体
軸受とを有し、前記ロータリトランスの回転側を固定し
たトランス台が、前記流体軸受の回転スリーブの外周に
圧入され、この圧入と同時に前記ロータリトランスのギ
ャップが設定されるよう構成し、あるいはまた、(2)
流体軸受を有するシリンダ装置であって、前記流体軸受
の回転スリーブに対してロータリトランスの回転側を固
定したトランス台を、前記回転スリーブに圧入する構成
を有し、この圧入位置は、前記流体軸受の溝部の形成位
置と異なると共に、中心軸と嵌合する隙間が流体軸受部
のそれよりも大きい部分の位置であるよう構成し、ある
いはまた、(3)流体軸受を有するシリンダ装置であっ
て、前記流体軸受の回転スリーブに対してロータリトラ
ンスの回転側を固定したトランス台を、前記回転スリー
ブに圧入する構成を有し、この回転スリーブのトランス
台圧入部分の径と、回転シリンダが嵌合又は圧入される
部分の径とが異なるよう構成し、あるいはまた、(4)
流体軸受を有するシリンダ装置で、前記流体軸受の回転
スリーブに対して回転シリンダを圧入固定するシリンダ
装置であって、この圧入位置は、前記流体軸受の溝部の
形成位置と異なると共に、中心軸と嵌合する隙間が、流
体軸受部のそれよりも大きい部分の位置であるよう構成
することにより、前記目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】
【作用】以上のような本発明構成によれば、流体軸受の
回転スリーブと、回転側ロータリトランスを固定するト
ランス台とを別体とし、圧入にて固定すると同時に、ロ
ータリトランスのギャップの設定を行うようにしたた
め、本来流体軸受では軸方向の高さ精度が悪く、平板状
ではロータリトランスのギャップ設定が不可能で、調整
機構が必要であったものが不要となり、簡易な構成でギ
ャップ設定ができるため、安価で小型薄型で、かつ高精
度のシリンダ装置が提供できる。
回転スリーブと、回転側ロータリトランスを固定するト
ランス台とを別体とし、圧入にて固定すると同時に、ロ
ータリトランスのギャップの設定を行うようにしたた
め、本来流体軸受では軸方向の高さ精度が悪く、平板状
ではロータリトランスのギャップ設定が不可能で、調整
機構が必要であったものが不要となり、簡易な構成でギ
ャップ設定ができるため、安価で小型薄型で、かつ高精
度のシリンダ装置が提供できる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明を複数の実施例に基づいて説
明する; (第1の実施例)図1に、本発明に係る第1の実施例の
シリンダ装置の断面図を示す。
明する; (第1の実施例)図1に、本発明に係る第1の実施例の
シリンダ装置の断面図を示す。
【0010】1は中心軸で、磁気記録媒体テープ案内リ
ード2aを設けた固定の下シリンダ2の中心に固設され
ている。中心軸1には、流体軸受を形成するためのヘリ
ングボーン型の各グルーブ(溝部)5a,5bがそれぞ
れ中心軸1の上/下部に刻設されている。
ード2aを設けた固定の下シリンダ2の中心に固設され
ている。中心軸1には、流体軸受を形成するためのヘリ
ングボーン型の各グルーブ(溝部)5a,5bがそれぞ
れ中心軸1の上/下部に刻設されている。
【0011】中心軸1に対して数μm(片側3〜10μ
m)程度の隙間を有して回転スリーブ4が回転可能に嵌
合されている。上記隙間には、例えばシリコン系のオイ
ルが注入されて、スリーブ4の回転により、5a,5b
内に動圧が発生する。
m)程度の隙間を有して回転スリーブ4が回転可能に嵌
合されている。上記隙間には、例えばシリコン系のオイ
ルが注入されて、スリーブ4の回転により、5a,5b
内に動圧が発生する。
【0012】9/10は、それぞれ回転/固定側の平板
状のロータリトランスで、回転側のロータリトランス9
は、トランス台8に固定されており、固定側のロータリ
トランス10と所定のギャップを形成して回転スリーブ
4に圧入固定されている。固定側ロータリトランス10
は、下シリンダ2に接着固定されている。11は、ロー
タリトランスと、不図示の電気回路との接続配線基板で
ある。
状のロータリトランスで、回転側のロータリトランス9
は、トランス台8に固定されており、固定側のロータリ
トランス10と所定のギャップを形成して回転スリーブ
4に圧入固定されている。固定側ロータリトランス10
は、下シリンダ2に接着固定されている。11は、ロー
タリトランスと、不図示の電気回路との接続配線基板で
ある。
【0013】3は回転シリンダで、磁気ヘッド12がヘ
ッド基板13を介して所定の高さ・角度に設定固定され
ている。下シリンダ2と同軸心になるように、回転スリ
ーブ4の外周に回転シリンダ3が嵌合圧入されて、ねじ
24によりトランス台8に締付固定されている。
ッド基板13を介して所定の高さ・角度に設定固定され
ている。下シリンダ2と同軸心になるように、回転スリ
ーブ4の外周に回転シリンダ3が嵌合圧入されて、ねじ
24によりトランス台8に締付固定されている。
【0014】6は、回転スリーブ4を軸方向に支持する
ためのスラスト受けであり、7は、抜け止めブッシュ
で、回転スリーブ4に圧入されている。またこの圧入側
と反対の端はモータのロータユニットが位置決め固定さ
れている。
ためのスラスト受けであり、7は、抜け止めブッシュ
で、回転スリーブ4に圧入されている。またこの圧入側
と反対の端はモータのロータユニットが位置決め固定さ
れている。
【0015】回転シリンダ3内に、駆動用モータが配置
されている。支柱22により外部から回転シリンダ3内
に配置固定されたモータ基板19上に、駆動用コイル1
8が固定されており、これと対向して駆動用マグネット
16がロータヨーク17を介して抜け止めブッシュ7に
固定されている。
されている。支柱22により外部から回転シリンダ3内
に配置固定されたモータ基板19上に、駆動用コイル1
8が固定されており、これと対向して駆動用マグネット
16がロータヨーク17を介して抜け止めブッシュ7に
固定されている。
【0016】駆動用マグネット16と駆動コイル18を
挾んで磁路を形成する回転ヨーク20が、回転シリンダ
3に固定されている。駆動コイル18上に、内周側に固
定ヨーク21を固定しており、これにより駆動マグネッ
ト16の吸引力を発生させ、回転シリンダ3及び回転ス
リーブ4を含めた回転側を軸方向に吸引して安定に保持
している。
挾んで磁路を形成する回転ヨーク20が、回転シリンダ
3に固定されている。駆動コイル18上に、内周側に固
定ヨーク21を固定しており、これにより駆動マグネッ
ト16の吸引力を発生させ、回転シリンダ3及び回転ス
リーブ4を含めた回転側を軸方向に吸引して安定に保持
している。
【0017】回転側ロータリトランス9に、配線中継基
板15が固定されており、ばね弾性を有するコネクタ端
子14により、ヘッド基板13と接続配線され、磁気ヘ
ッド12に対して、記録再生信号の授受が行われる。
板15が固定されており、ばね弾性を有するコネクタ端
子14により、ヘッド基板13と接続配線され、磁気ヘ
ッド12に対して、記録再生信号の授受が行われる。
【0018】4a,4bは、回転スリーブ4の内周面に
設けられた各段部であり、それぞれ回転シリンダ3とト
ランス台8の回転スリーブ4への圧入により、スリーブ
4の内径が収縮し、中心軸1との間に設定された隙間
(ギャップ)が変化して、中心軸1と接触してしまうこ
とを防止するために設けたものである。
設けられた各段部であり、それぞれ回転シリンダ3とト
ランス台8の回転スリーブ4への圧入により、スリーブ
4の内径が収縮し、中心軸1との間に設定された隙間
(ギャップ)が変化して、中心軸1と接触してしまうこ
とを防止するために設けたものである。
【0019】なお、これと同時に流体軸受の各溝部5
a,5bと対向していない中心軸面では動圧が発生せ
ず、軸受剛性とは無関係であり、逆にオイルによる粘性
ロスとなるため、前記段部を設けてこのロスを軽減させ
ると同時に、非回転時にはオイル溜めともなり、オイル
の外部への洩れを防ぐ効果がある。
a,5bと対向していない中心軸面では動圧が発生せ
ず、軸受剛性とは無関係であり、逆にオイルによる粘性
ロスとなるため、前記段部を設けてこのロスを軽減させ
ると同時に、非回転時にはオイル溜めともなり、オイル
の外部への洩れを防ぐ効果がある。
【0020】次に、本実施例装置の組立方法について説
明する;図2及び図3により、トランス台8の回転スリ
ーブ4への圧入工程を説明する。まず、下シリンダ2に
固定側のロータリトランス10と配線基板11を接着固
定する。その後、中心軸1を所定の高さ・垂直度で圧入
固定する。通常は、圧入代(しろ)の少ない軽圧入に加
えて、接着剤を併用して補強する。その後、中心軸1を
基準にしてリード部2aを加工し、中心軸1に対するテ
ープ走行のリード部2aの傾き精度を確保する。スラス
ト受け6及び抜け止めブッシュ7の圧入された回転スリ
ーブ4を、中心軸1に嵌合させる時に、スリーブ4内径
または中心軸1側にシリコン系オイルを滴下する。
明する;図2及び図3により、トランス台8の回転スリ
ーブ4への圧入工程を説明する。まず、下シリンダ2に
固定側のロータリトランス10と配線基板11を接着固
定する。その後、中心軸1を所定の高さ・垂直度で圧入
固定する。通常は、圧入代(しろ)の少ない軽圧入に加
えて、接着剤を併用して補強する。その後、中心軸1を
基準にしてリード部2aを加工し、中心軸1に対するテ
ープ走行のリード部2aの傾き精度を確保する。スラス
ト受け6及び抜け止めブッシュ7の圧入された回転スリ
ーブ4を、中心軸1に嵌合させる時に、スリーブ4内径
または中心軸1側にシリコン系オイルを滴下する。
【0021】回転側のロータリトランス9は、トランス
台8に接着固定され、配線中継基板15及びコネクタ端
子14も固定された回転トランス台ユニット27が構成
されており、この回転トランス台ユニット27のトラン
ス台8の内径が回転スリーブ4の外周に上から圧入され
る。26はスペーサシートであり、例えば25μのギャ
ップ設定であれば、厚み25μのシート(例えばプラス
チック等の摺動性の良いものが良い)を用いる。
台8に接着固定され、配線中継基板15及びコネクタ端
子14も固定された回転トランス台ユニット27が構成
されており、この回転トランス台ユニット27のトラン
ス台8の内径が回転スリーブ4の外周に上から圧入され
る。26はスペーサシートであり、例えば25μのギャ
ップ設定であれば、厚み25μのシート(例えばプラス
チック等の摺動性の良いものが良い)を用いる。
【0022】上記スペーサシート26を固定側ロータリ
トランス10の上に載置して、上からトランス台8を圧
入することにより、スペーサシート26の厚み分だけ回
転側ロータリトランス9と固定側ロータリトランス10
とのギャップが設定できる。図3は、この圧入後、スペ
ーサシート26を抜き取った状態を示し、所定のギャッ
プを設けてトランス台8が固定されている。
トランス10の上に載置して、上からトランス台8を圧
入することにより、スペーサシート26の厚み分だけ回
転側ロータリトランス9と固定側ロータリトランス10
とのギャップが設定できる。図3は、この圧入後、スペ
ーサシート26を抜き取った状態を示し、所定のギャッ
プを設けてトランス台8が固定されている。
【0023】トランス台8圧入後のユニット状態に対し
て、磁気ヘッド12を所定の高さ・角度にヘッド基板1
3を介して固定した回転シリンダ3が次に上から圧入固
定される。その後、図1で説明したように、回転ヨーク
20と共にトランス台8にねじ止め固定される。回転シ
リンダ3が組立られると、駆動コイル18が固定された
モータ基板19及び支柱22が組付けられ、最後にロー
タヨーク17及び駆動マグネット16が組付けられる。
て、磁気ヘッド12を所定の高さ・角度にヘッド基板1
3を介して固定した回転シリンダ3が次に上から圧入固
定される。その後、図1で説明したように、回転ヨーク
20と共にトランス台8にねじ止め固定される。回転シ
リンダ3が組立られると、駆動コイル18が固定された
モータ基板19及び支柱22が組付けられ、最後にロー
タヨーク17及び駆動マグネット16が組付けられる。
【0024】以上のように、組立時に、特に回転スリー
ブ4に対して径方向の圧入が、トランス台8及び回転シ
リンダ3の2回行われ、通常、締め代は0〜3μ程度で
あるが、中心軸1と回転スリーブ4の内径との隙間が3
〜10μと小さいため、上記圧入による直径変化によ
り、動圧の特性が大きく変化してしまい、最大の締め代
で隙間が最小の場合、中心軸1との接触,締まり現象も
考えられ、スリーブ内径に設けた各段差4a,4bが必
要となる。流体軸受の各溝部5a,5bと異なる面であ
れば、動圧の特性に直接の影響はなく、問題はない。
ブ4に対して径方向の圧入が、トランス台8及び回転シ
リンダ3の2回行われ、通常、締め代は0〜3μ程度で
あるが、中心軸1と回転スリーブ4の内径との隙間が3
〜10μと小さいため、上記圧入による直径変化によ
り、動圧の特性が大きく変化してしまい、最大の締め代
で隙間が最小の場合、中心軸1との接触,締まり現象も
考えられ、スリーブ内径に設けた各段差4a,4bが必
要となる。流体軸受の各溝部5a,5bと異なる面であ
れば、動圧の特性に直接の影響はなく、問題はない。
【0025】また、回転スリーブ4の外周は、トランス
台8の圧入部と回転シリンダ3との圧入部では、径が異
なっており、先に圧入されるトランス台8の圧入部が径
が大きくなっている。
台8の圧入部と回転シリンダ3との圧入部では、径が異
なっており、先に圧入されるトランス台8の圧入部が径
が大きくなっている。
【0026】(第2実施例)図4は、本発明の第2の実
施例のシリンダ装置の断面図を示すものであり、前記第
1実施例の図1におけると同一(相当)要素は同一符号
で示す。
施例のシリンダ装置の断面図を示すものであり、前記第
1実施例の図1におけると同一(相当)要素は同一符号
で示す。
【0027】この図例では、平板状のロータリトランス
9,10と偏平型のブラシレスモータとを、固定の下シ
リンダ2の中に2段構成に配設したものである。図1の
場合と同様に、中心軸1が、磁気記録媒体テープを案内
走行するリード部2aを有する固定の下シリンダ2の中
心に固定されている。
9,10と偏平型のブラシレスモータとを、固定の下シ
リンダ2の中に2段構成に配設したものである。図1の
場合と同様に、中心軸1が、磁気記録媒体テープを案内
走行するリード部2aを有する固定の下シリンダ2の中
心に固定されている。
【0028】中心軸1には流体軸受を形成するためのヘ
リングボーン型のグルーブ(溝部)5a,5bがそれぞ
れ中心軸1の上/下部に設けられている。中心軸1に対
して、数μm(片側3〜10μm)の隙間を有して回転
スリーブ4が嵌合される。回転スリーブ4に対して、回
転シリンダ3が、固定の下シリンダ2と同軸心的に固定
されている。上記中心軸1とスリーブ4との隙間に、例
えばシリコン系のオイルを注入することにより、回転駆
動した時に、溝部5a,5bにより流体圧力が発生し、
動圧軸受が形成される。
リングボーン型のグルーブ(溝部)5a,5bがそれぞ
れ中心軸1の上/下部に設けられている。中心軸1に対
して、数μm(片側3〜10μm)の隙間を有して回転
スリーブ4が嵌合される。回転スリーブ4に対して、回
転シリンダ3が、固定の下シリンダ2と同軸心的に固定
されている。上記中心軸1とスリーブ4との隙間に、例
えばシリコン系のオイルを注入することにより、回転駆
動した時に、溝部5a,5bにより流体圧力が発生し、
動圧軸受が形成される。
【0029】6は、回転スリーブ4を軸方向に支持する
スラスト受けであり、中心軸1の下シリンダ2とは反対
側の端が球状となっており、この中心軸1の端面とスラ
スト受け6とにより、軸方向の位置が固定される。7は
抜け止めのブッシュで、スリーブ4の内径に圧入されて
いる。
スラスト受けであり、中心軸1の下シリンダ2とは反対
側の端が球状となっており、この中心軸1の端面とスラ
スト受け6とにより、軸方向の位置が固定される。7は
抜け止めのブッシュで、スリーブ4の内径に圧入されて
いる。
【0030】9及び10は、それぞれ回転側・固定側の
ロータリトランスであり、回転側のロータリトランス9
は、回転スリーブ4に圧入、固定されたトランス台8に
接着固定されており、回転シリンダ3に所定の位置にね
じ23で固定された磁気ヘッド12を接着固定したヘッ
ド基板13と、ばね弾性を有するコネクタ端子14とに
より、ロータリトランスの中継基板15を介して、電気
的に接続されている。固定側のロータリトランス10
は、回転側のロータリトランス9と10〜30μm程度
のギャップを有し、下シリンダ2の内径に設けられた段
部2bに接着固定され、配線中継基板11を介して、不
図示のアンプ回路に接続されている。
ロータリトランスであり、回転側のロータリトランス9
は、回転スリーブ4に圧入、固定されたトランス台8に
接着固定されており、回転シリンダ3に所定の位置にね
じ23で固定された磁気ヘッド12を接着固定したヘッ
ド基板13と、ばね弾性を有するコネクタ端子14とに
より、ロータリトランスの中継基板15を介して、電気
的に接続されている。固定側のロータリトランス10
は、回転側のロータリトランス9と10〜30μm程度
のギャップを有し、下シリンダ2の内径に設けられた段
部2bに接着固定され、配線中継基板11を介して、不
図示のアンプ回路に接続されている。
【0031】モータ部は、ロータリトランスの下に設け
られており、多極着磁された駆動マグネット16は、ロ
ータリヨーク17を介してスリーブ4に接着またはかし
めにより固定されている。駆動マグネット16に対向し
て駆動コイル18と磁路を形成するモータ基板19が、
下シリンダ2に接着またはねじ止めされ、配線基板28
により、所定のモータ駆動電流と回転速度・位相検出信
号であるFG,PG信号が供給及び取出される。
られており、多極着磁された駆動マグネット16は、ロ
ータリヨーク17を介してスリーブ4に接着またはかし
めにより固定されている。駆動マグネット16に対向し
て駆動コイル18と磁路を形成するモータ基板19が、
下シリンダ2に接着またはねじ止めされ、配線基板28
により、所定のモータ駆動電流と回転速度・位相検出信
号であるFG,PG信号が供給及び取出される。
【0032】段部2bの内径は、モータのロータヨーク
17の外形より大きく、固定のロータリトランス10の
外形よりも小さく設定することにより、ロータリトラン
スとモータ部とを固定下シリンダ2内に2段に全て内蔵
することが可能となった。
17の外形より大きく、固定のロータリトランス10の
外形よりも小さく設定することにより、ロータリトラン
スとモータ部とを固定下シリンダ2内に2段に全て内蔵
することが可能となった。
【0033】上記駆動マグネット16と配線基板19と
の間に働く吸引力により、回転スリーブ4は、下シリン
ダ2方向に吸引され、スラスト受け6と軸との端面の接
触が安定になり、軸方向の回転位置が高精度に安定する
ものである。回転シリンダ3は、回転スリーブ4の外形
に圧入されて、固定の下シリンダ2と同軸心的に配設さ
れ、最終的にねじ24によりトランス台8に固定されて
いる。
の間に働く吸引力により、回転スリーブ4は、下シリン
ダ2方向に吸引され、スラスト受け6と軸との端面の接
触が安定になり、軸方向の回転位置が高精度に安定する
ものである。回転シリンダ3は、回転スリーブ4の外形
に圧入されて、固定の下シリンダ2と同軸心的に配設さ
れ、最終的にねじ24によりトランス台8に固定されて
いる。
【0034】図1におけると同様に、トランス台8との
圧入部,回転シリンダ3との圧入部の内径は、それぞれ
4a,4bと各段部が設けられており、中心軸1との隙
間が流体軸受部のそれより広くなっている。
圧入部,回転シリンダ3との圧入部の内径は、それぞれ
4a,4bと各段部が設けられており、中心軸1との隙
間が流体軸受部のそれより広くなっている。
【0035】この第2の実施例の組立方法としては、前
記図1の場合と比較すると、モータ部を先に組立てた後
は、前記図2,図3において示した方式と全く同様であ
る。
記図1の場合と比較すると、モータ部を先に組立てた後
は、前記図2,図3において示した方式と全く同様であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流体軸受を使用したシリンダ装置において、平板状のロ
ータリトランスを用いることが可能となり、小型で薄型
のシリンダ装置が提供できる。
流体軸受を使用したシリンダ装置において、平板状のロ
ータリトランスを用いることが可能となり、小型で薄型
のシリンダ装置が提供できる。
【0037】また、流体軸受の回転スリーブとトランス
台とを別体として、トランス台をロータリトランスのギ
ャップを設定しながら圧入するため、ねじ機構等の調整
機構が不要であり、極めて簡易な構成で信頼性の高いシ
リンダ装置が提供できる。
台とを別体として、トランス台をロータリトランスのギ
ャップを設定しながら圧入するため、ねじ機構等の調整
機構が不要であり、極めて簡易な構成で信頼性の高いシ
リンダ装置が提供できる。
【0038】また、回転シリンダ内径と回転スリーブの
外径とを圧入したため、組立時の振れ精度の確保が容易
となり、高精度のシリンダ装置を提供し得る。
外径とを圧入したため、組立時の振れ精度の確保が容易
となり、高精度のシリンダ装置を提供し得る。
【0039】更に、圧入部位置に、回転スリーブ内径側
に段部を設けておくことにより、圧入による隙間変化に
伴う流体軸受特性変化がなく、またオイルの粘性ロスも
軽減され、回転信頼性の高い安定したシリンダ装置が提
供できる。
に段部を設けておくことにより、圧入による隙間変化に
伴う流体軸受特性変化がなく、またオイルの粘性ロスも
軽減され、回転信頼性の高い安定したシリンダ装置が提
供できる。
【図1】 第1実施例の断面図
【図2】 第1実施例の組立状態図(a)
【図3】 第1実施例の組立状態図(b)
【図4】 第2実施例の断面図
1 中心軸 2 下シリンダ 2a テープ案内リード 3 回転シリンダ 4 回転スリーブ 4a,4b スリーブ内径段部 5a,5b 溝部 6 スラスト受け 8 トランス台 9,10 ロータリトランス 12 磁気ヘッド 16 駆動用マグネット 18 駆動コイル 19 モータ基板
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の磁気ヘッドを有する回転シリンダ
と、磁気記録媒体テープを案内走行するリード部を有す
る固定シリンダと、平板状のロータリトランスと、偏平
型のブラシレスモータと、流体軸受とを有し、前記ロー
タリトランスの回転側を固定したトランス台が、前記流
体軸受の回転スリーブの外周に圧入され、この圧入と同
時に前記ロータリトランスのギャップが設定されること
を特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項2】 流体軸受を有するシリンダ装置であっ
て、前記流体軸受の回転スリーブに対してロータリトラ
ンスの回転側を固定したトランス台を、前記回転スリー
ブに圧入する構成を有し、この圧入位置は、前記流体軸
受の溝部の形成位置と異なると共に、中心軸と嵌合する
隙間が流体軸受部のそれよりも大きい部分の位置である
ことを特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項3】 流体軸受を有するシリンダ装置であっ
て、前記流体軸受の回転スリーブに対してロータリトラ
ンスの回転側を固定したトランス台を、前記回転スリー
ブに圧入する構成を有し、この回転スリーブのトランス
台圧入部分の径と、回転シリンダが嵌合又は圧入される
部分の径とが異なることを特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項4】 流体軸受を有するシリンダ装置で、前記
流体軸受の回転スリーブに対して回転シリンダを圧入固
定するシリンダ装置であって、この圧入位置は、前記流
体軸受の溝部の形成位置と異なると共に、中心軸と嵌合
する隙間が、流体軸受部のそれよりも大きい部分の位置
であることを特徴とするシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20700994A JPH0877531A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20700994A JPH0877531A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | シリンダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0877531A true JPH0877531A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16532689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20700994A Withdrawn JPH0877531A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0877531A (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20700994A patent/JPH0877531A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |