JPH0877259A - 生産計画方法および生産計画装置 - Google Patents

生産計画方法および生産計画装置

Info

Publication number
JPH0877259A
JPH0877259A JP21411894A JP21411894A JPH0877259A JP H0877259 A JPH0877259 A JP H0877259A JP 21411894 A JP21411894 A JP 21411894A JP 21411894 A JP21411894 A JP 21411894A JP H0877259 A JPH0877259 A JP H0877259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit period
man
hours
unit
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21411894A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Kimura
光男 木村
Takaari Toyoda
孝有 豊田
Mitsuo Matsunaga
三夫 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21411894A priority Critical patent/JPH0877259A/ja
Publication of JPH0877259A publication Critical patent/JPH0877259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】各製品の設備能力を考慮しながら、各製品ごと
の工数を累計した総工数が、日毎に平準化されるような
生産計画を立案する手段を提供すること。 【構成】設備能力により平準化した生産計画を考慮し
て、各製品の工数の総和を、日毎に求めていく。そし
て、平準化期間を、予め定めた規則に従って複数のスパ
ンに分割する。各スパンでの工数の平均値(スパン平均
値)と、予め定めた工数の上限値、下限値とを比較す
る。スパン平均値が、上限値より大きいか、または、小
さいときは、当該スパンの工数を前倒ししてスパン内で
の工数の平準化を行なう。それ以外のときは、日毎の工
数が、下限値以上上限値以下となるよう工数の移動を行
なう。この際、製品の、設備能力と前倒し優先順位を考
慮して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産計画の立案手段に
関し、特に、作業工数の平準化を行なう生産計画立案手
段に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、単位期間(通常、単位期間は1
日である)ごとの製品の生産計画台数を示す生産計画
は、受注案件によって決定される作業工数に基づいて、
立案される。ところが、生産計画立案時に用いるデ−タ
となる受注の内容は、顧客毎に、すなわち、受注案件ご
とに異なるのが実情である。
【0003】したがって、製品の製造を受注情報によっ
て定まる生産計画に従って忠実に行っていくと、製品製
造に必要な工数(適宜、作業工数あるいは作業量とも称
する)が多くて生産能力(製品をある期間内に完成させ
ることが可能な設備能力および作業可能な作業員の数)
を越えたり、あるいは逆に、製品製造に必要な工数が少
なく、生産能力の余剰、すなわち、設備能力および作業
可能な作業員の数の余剰が発生する場合もある。
【0004】したがって、生産計画の立案時には、ま
ず、前記生産能力を考慮して、製品製造に必要な工数の
平準化を行なう必要がある。
【0005】単純な手法としては、ある製品の作業量の
平準化処理を行なうためには、その製品を生産するため
のラインにおける設備能力を参照して行なう。例えば、
ある日に出荷しなければならない製品が500個ある場
合、生産ラインにおける設備能力が、1日あたり100
個しかなければ、出荷日の5日前から100個ずつ生産
する生産計画を立案すれば良い。
【0006】なお、生産計画立案に関する従来技術の例
としては、特開平1−109060号公報「生産スケジ
ユ−ル作成装置」がある。これは、生産スケジュールに
関する専門家の知識を予めルール化して蓄積しておき、
前記ルールに基づいて、定められた期間内の、投入品
種、投入品種の量、および、投入順序を決定する機能を
有する生産スケジューリング装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製品の生産
を行うには、その製品の設備能力を考慮しなければなら
ないのは当然である。そのためには、設備能力を把握す
る担当職場において、当該設備能力において製造可能な
製品数を把握しておけば良い。
【0008】しかしながら、複数種類の製品を複数配置
された生産ラインにおいて生産を行なう職場において
は、生産ラインの設備能力だけを考慮して、製品の製造
数および生産時期を決定し生産計画を立案する従来技術
によれば、製品の種類に応じて作業員が生産するために
必要な工数(製品を完成するために必要な作業員の作業
時間)が異なるために、次のような問題が発生する。
【0009】すなわち、生産ラインの設備能力を考慮し
ただけで、製品の製造数および生産時期を決定したデ−
タを、配置されたすべての生産ラインについて集計した
工数には、工数の山谷が顕著にできてしまうことであ
る。その結果、1日ごとに、作業員の総数自体の増減は
できないため、日によっては、作業員の超過残業が発生
してしまったり、逆に、作業員の遊び時間が発生してし
まう事態が頻繁に起こるという課題があった。このよう
な事態の発生を避けるためには、新たな生産計画を立案
し、工数の再計算をしなければならず、そのためには、
各職場における最適作業員や残業予定時間の、算出作業
に膨大な管理工数を要していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、以下の手段が考えられる。
【0011】まず、ある単位期間(開始単位期間)か
ら、他のある単位期間(終了単位期間)まで、時間経過
にしたがって並んでいる単位期間の集まりを平準化期間
とし、各製品ごとに、単位期間に生産が可能な生産台数
を表す設備能力、製品1台生産するための時間である標
準工数、および、生産順を前だおしにするときの優先度
を表す優先順位を予め定めておく。
【0012】さらに、単位期間毎に、製品の生産計画で
ある生産計画台数を決めておき、各製品ごとに、前記終
了単位期間から前記開始単位期間まで、順次、単位期間
に注目し、該注目する単位期間に対応する生産計画台数
が、製品に対応する設備能力を越えるときに、設備能力
を越えた生産台数を、前記注目する単位期間に隣接し
た、より時間経過してない単位時間での生産計画台数と
する処理を行ない、単位期間毎の生産計画台数を、製品
ごとに求め、さらに、各単位期間において、各製品の生
産計画台数と対応する標準工数との積である工数を求
め、求めた製品ごとの工数の総和を単位期間工数として
求めておく。
【0013】さらに、ある単位期間から注目する単位期
間までの、単位期間に対応する前記単位期間工数の平均
値を求め、求めた平均値が最大となる単位期間である最
大単位期間を抽出し、前記ある単位期間から前記最大単
位期間までの期間を1つのスパンとする処理を、まず、
前記ある単位期間を前記開始単位期間とし、前記注目す
る単位期間を前記終了単位期間として行い、次に、前記
ある単位期間を前記スパンの最大単位期間に隣接する、
より時間経過した単位期間とし、前記注目する単位時間
を前記終了単位期間として、次のスパンを求めていく処
理を、前記終了単位期間がスパンを構成する単位期間と
なるまで行ない、前記平準化期間を複数スパンに分割す
る。
【0014】さらに、予め、単位期間工数の上限を示す
上限値、単位期間工数の下限を示す下限値を定めてお
き、あるスパンに属する単位期間の単位期間工数の平均
値が、前記上限値を越えるとき、または、前記下限値を
下まわるときには、スパン内で一番時間経過している単
位期間側から、隣り合う2つの単位期間に対応する単位
期間工数を調べ、より時間経過している単位期間に注目
し、該注目する単位期間に対応する第1の単位期間工数
が、隣接する、注目する単位期間より時間経過してない
単位時間に対応する第2の単位期間工数より多いとき、
前記第1の単位期間工数と第2の単位期間工数との平均
値を、前記注目する単位期間に対応する、新たな単位期
間工数とする処理を、当該スパンに属する単位期間の単
位期間工数が同一となるまで行なう。
【0015】また、あるスパンに属する単位期間の単位
期間工数の平均値が、前記上限値以下、かつ、前記下限
値以上の場合で、第1に、当該スパンに属する単位期間
の単位期間工数が全て、前記上限値以下、かつ、前記下
限値以上の時には、処理を行なわず、第2に、当該スパ
ンに属する、ある単位期間における単位期間工数が、前
記下限値を下まわるときには、下回る工数分を埋めるこ
とを条件として、隣接する、より時間経過した単位期間
の単位期間工数のうち、設備能力を参照して生産可能な
製品であって優先順位の高い製品から、その製品に対す
る工数を、当該スパンに属する前記ある単位期間の単位
期間工数に組み入む処理を行ない、第3に、当該スパン
に属する、ある単位期間における単位期間工数が、前記
上限値を越えるときには、越える工数分を削除すること
を条件として、当該単位期間の単位期間工数のうち、設
備能力を参照して生産可能な製品であって優先順位の高
い製品から、その製品に対する工数を、隣接する、より
時間経過していない単位期間の単位期間工数に組み込む
処理を行ない、全単位期間に対する単位期間工数を求め
る。最後に、各単位期間工数のうちから製品ごとの工数
を抽出し、これを製品の標準工数で除し、単位期間ごと
の製品の生産計画台数を、製品ごとに求める方法であ
る。
【0016】
【作用】受注情報を考慮し、各製品を製造するための生
産ラインの設備能力と各製品を生産するために要する工
数である標準工数とを予め定め、これらを参照して生産
計画を立案すれば、作業員数や作業員の残業時間を一定
にすることができることになる。
【0017】まず、納期、顧客名、製品名、数量、製品
タイプ(例えば、カラーテレビ29型)等の受注品に関
する情報である受注情報を得る。そして、予め、製品ご
とに、各工程で掛かる生産日数(各工程において、製造
に必要な日数)を格納しておくデータベース(以下、本
データベースに格納される情報を「標準日程情報」と称
す)を準備しておく。
【0018】次に、顧客が要求している製品の納期を起
点に、製品管理番号(製品名と一意に対応する番号であ
る)を探索キーとして、受注発生による製品(受注品)
と、予め前記データベースに設定されている標準日程情
報とを照合し、その結果、受注品が標準日程情報内に存
在する場合(照合された場合)には、受注品に対し、各
工程における生産日程を付与する。仮に、照合されなか
った場合は、照合されなかった受注情報を、リスト形式
で端末画面等に表示し警告するようにしておけばよい。
【0019】受注品と標準日程情報とを照合した結果、
照合された場合には、各工程ごとに、生産日程が付与さ
れた製品の数量を日毎に山積みしていく。
【0020】なお、予め、製品の種類ごとに生産ライン
の設備能力(例えば、1日の生産可能台数)の情報をデ
ータベースに格納しておく。
【0021】また、実際に生産が開始されているために
日程を変動することができない期間(以下、「固定期
間」と称す)と、実際に生産日程を変動しても、まだ、
生産に影響を与えない期間(以下、「平準化期間」と称
す)を、予め、各工程ごとに、現時点を基準にして調
べ、固定期間の日数である固定期間日数、および、平準
化期間の日数である平準化期間日数を設定しておく。
【0022】次に、製品管理番号および製品数量を検索
キーにして、日毎に山積みされた製品数量と生産ライン
の設備能力を参照して、登録されている設備能力を超え
た数量分を、前日へ持っていく、いわゆる前倒しを行な
う。
【0023】次に、前日へ倒した設備能力を超えた数量
分と、元々から山積みされていた前日分の数量分を累積
し、また設備能力を参照して、設備能力を超えた数量分
を前々日へ倒していく。この処理を、予め設定されてい
る平準化期間の末日から開始し、平準化期間の開始日ま
で繰り返す。もし、平準化期間の開始日まで、設備能力
を超えた数量分の前倒し処理を行っても、生産数量が設
備能力を超えた日が存在する場合には、生産数量が設備
能力を超えた日を、リスト形式等で画面表示し、設備能
力オーバの旨を警告する。
【0024】これにより、生産管理担当者等は、生産ラ
インの設備能力の増設等の措置を事前に取ることが可能
になる。
【0025】また、予め、製品の種類に対応させて製品
ごとに、製品を完成させるのに必要な作業時間である標
準工数を、前記データベースに設定しておく。
【0026】設備能力を参照して前倒しされた製品数量
および生産日と、標準工数とを、製品管理番号を探索キ
ーとして検索する。
【0027】検索した結果、該当するデータが存在しな
い場合は、当該製品管理番号等をアラーム出力する。も
し、該当するデータが存在する場合には、各工程におい
て、製品の生産に要する日毎である工数の山積みを行な
う。
【0028】山積みを行なう順番は、予め各製品種類ご
とに、前倒しするときの優先度を表す優先順位を付して
おき、この優先順位を使用する。
【0029】また、予め、平準化期間内で、設備能力を
考慮して前倒しされた製品数量および生産日と、標準工
数とを参照して、日毎の工数の山積みをした時に、日毎
の工数の平均値を求める。なお、工数は、標準工数に、
製品数量を乗じて求まる。
【0030】なお、予め設定されている上限値、例えば
「平均値に対して、従業員が残業して遂行できる最大工
数量」と、下限値、例えば「平均値に対して、従業員が
定時間勤務を確保できる最小工数量」を設定しておく。
設定内容は、例えば、平均値に対して上限値は、20
(%)増、下限値は、20(%)減となる値を設定して
おく。
【0031】次に、工数の前倒しを行なえる期間(以
下、「工数平準化スパン」と称す)を算出する。
【0032】まず、平準化期間の開始日に山積みされて
いる工数を起点として、開始日に山積みされている工数
と翌日の工数山積みの平均値を算出する。次に開始日に
山積みされている工数と翌日の工数山積みと翌々日の工
数山積みの平均値を算出する。この平均値の算出を、平
準化期間の末日まで行なう。したがって、顧客の要求納
期を厳守しつつ、工数の前倒しを行なえる末日が、算出
した平均値が最大となる日となる。よって、平準化期間
の開始日から前記平均値が最大となる日まで、工数で前
倒しが行なえる期間となり、1つの工数平準化スパンが
算出できる。
【0033】次の工数平準化スパンの算出方法は、算出
された平均値が最大となる日の翌日を起点として、起算
点である翌日の工数山積みと翌々日の工数山積みの平均
値を算出する。次に、起算点である翌日の工数山積み
と、翌々日の工数山積みと、さらに翌々翌日の工数山積
みの平均値を算出する。この平均値の算出を平準化期間
の末日まで行なう。
【0034】したがって、顧客の要求納期を厳守しつ
つ、工数の前倒しを行なえる末日が、算出した平均値が
最大となる日となる。よって、前記工数平準化スパンの
翌日を開始日として、この開始日から算出された平均値
が最大となる日が、工数の前倒しを行なえる期間とな
り、次の工数平準化スパンを算出することができる。こ
の工数平準化スパンの起算日は、前の工数平準化スパン
の翌日である。
【0035】このような処理を平準化期間の末日まで行
ない、平準化期間内で工数平準化スパンを求めていく。
そして、各々の工数平準化スパン内に山積みされている
工数の平均値を算出しておく。
【0036】予め設定しておいた前記上限値、下限値の
数値、例えば、平均値の20(%)増を上限値、平均値
の20(%)減を下限値とすれば、平準化期間内に山積
みされた工数の平均値が100ならば、上限値の工数は
120、下限値の工数は、80となる。
【0037】当該上限値、下限値と前記算出した各々の
工数平準化スパン内に山積みされている工数の平均値と
を比較する。
【0038】平準化期間内に山積みされた工数の上限値
より、工数平準化スパン内の工数の平均値の方が大きい
場合は次の処理を行なう。予め設定されている製品の種
類と一意に対応している番号の若い番号順に、前倒しが
できるか否かを、生産ラインの設備能力を越えないこと
を条件として判断する。製品ごとに優先順位を付し、こ
の優先順位を番号として用いても良い。
【0039】そして、前倒しができる日を末日とし、末
日から前倒しを開始した時に、予め、設定されている1
番目の種類の製品に対応する設備能力が、当該製品を製
造可能な能力となっているか否かを判断する。もし、製
造可能な設備能力が無ければ、予め設定されている2番
目の種類の製品に対応するの生産ラインの設備能力が、
当該製品を製造可能な能力となっているか否かを判断す
る。かかる判断を製品の種類に応じて順次、行なってい
く。
【0040】仮に、1番目の種類の製品の製造が可能な
設備能力があれば、設備能力を超えないように、工数平
準化スパン内で、工数平準化スパン内の工数の平均値を
超えた分の工数を、その製品の工数に割り当てて前倒し
して、不足工数分(生産能力に余裕がある工数分)を補
えるか否かを判断する。補える場合には、その工数平準
化スパン内での処理は終了する。
【0041】仮に、補えなかった場合には、予め設定さ
れている2番目の種類の製品が製造可能なだけの設備能
力が有るか否かを判断する。仮に、設備能力が無けれ
ば、予め設定されている3番目の種類の製品が製造可能
なだけの設備能力が有るか否かを判断する。
【0042】もし、2番目の種類の製品の製造が可能な
設備能力が有れば、設備能力を超えないように、工数平
準化スパン内で、工数平準化スパン内の工数の平均値を
超えた分の工数を、その製品の工数に割り当てて前倒し
して、不足工数分を補えるかどうかを判断する。
【0043】補える場合には、その工数平準化スパン内
での処理は終了し、次の工数平準化スパンに注目し、平
準化処理を前記と同様に行う。補なえなかった場合に
は、3番目の種類の製品へと順次前記処理を、日毎の工
数が平均化されるまで行っていく。このような処理を、
工数平準化スパン内で行なっていく。
【0044】次に、平準化期間内に山積みされた工数の
上限値より、前記算出した工数平準化スパン内の工数の
平均値の方が小さく、平準化期間内に山積みされた工数
の下限値より、工数平準化スパン内の工数の平均値が大
きい場合は、以下のような処理を行なう。
【0045】まず、工数平準化スパン内で、前記下限値
を下回っている日の工数を検索し、工数が前記下限値を
下回っている日の工数が下限値となるまで、工数を補う
処理を行なう。次に、下限値を下回っている日の工数
が、下限値となるまで引き上げた分の工数を、翌日分の
工数から差し引く処理を行なう。
【0046】その結果、翌日分の、差し引いた工数の残
工数が、工数変動幅(前記上限値と前記下限値との間の
値)内に存在すれば、処理を終了する。仮に、残工数
が、工数変動幅内に存在しなければ、差し引かれた翌日
の工数が下限値となるまで、補う分の工数を、次の翌々
日の工数分から持ってくる処理を行なう。
【0047】翌々日分の、差し引いた工数の残工数が、
工数変動幅内に存在すれば、処理を終了する。もし、残
工数が、工数変動幅内に存在しなければ、差し引かれた
翌々日の工数が下限値となるまで、補う分の工数を、次
の翌翌々日の工数から持ってくる。このような処理を、
工数平準化スパン内で、補う分の工数を引いた残工数
が、工数変動幅に入る日が見つかるまで繰り返し行な
う。なお、工数を補う際には、予め定めた優先順位にし
たがって、優先順位の高い製品の工数から、補う工数の
対象とすれば良い。
【0048】なお、上記処理を行っても、上限値を超え
た工数が山積みされた日が存在することも考えられる。
その場合は、上限値を超えた分の工数を、前日へ持って
いく処理を行なえば良い。その結果、前日分の工数と上
限値を超えた分の工数との和が、上限値を超えないよう
になれば、処理は終了する。
【0049】仮に、前日分の工数と上限値を超えた分の
工数との和が、上限値を超えていれば、超えている分の
工数を、前々日へ持っていく処理を行なう。その結果、
前々日分の工数と上限値を超えた分の工数との和が、上
限値を超えなければ、処理は終了する。また、仮に、前
々日分の工数と上限値を超えた分の工数との和が、上限
値を超えていれば、超えている分の工数を、前前々日へ
持っていく処理を行なう。このような処理を、工数平準
化スパン内で、日毎に、山積みされた工数が上限値を超
えなくなるまで繰り返す。なお、前日に工数を持ってい
く際には、予め定めた優先順位にしたがって、優先順位
の高い製品の工数から、、前日に持っていく工数の対象
とすれば良い。
【0050】次に、平準化期間内に山積みされた工数の
下限値より、工数平準化スパン内の工数の平均値の方が
小さい場合には、次の処理を行なう。
【0051】予め設定されている製品種類と一意に対応
している番号の若い番号順に、製品製造可能な設備能力
が有るか否かを判断する。
【0052】前倒しができる日を末日とし、末日から前
倒しを開始した時に、予め設定されている1番目の種類
の製品の製造が可能な設備能力が有るか否かを判断す
る。仮に、当該製品の製造が可能な設備能力が無けれ
ば、予め設定されている2番目の種類の製品の製造が可
能な設備能力が有るか否かを判断する。
【0053】仮に、1番目の種類の製品の製造が可能な
設備能力があれば、設備能力を超えないように、工数平
準化スパン内で、工数平準化スパン内の工数の平均値を
超えた分の工数を、その製品の工数として割り当てて前
倒しして、不足工数分を補えるか否かを判断する。補え
る場合には、その工数平準化スパン内での処理は終了す
る。
【0054】仮に、補えなかった場合には、予め設定さ
れている2番目の種類の製品の製造が可能な設備能力が
有るか否かを判断する。仮に、設備能力が無ければ、予
め設定されている3番目の種類の製品が製造可能な設備
能力が有るか否かについての判断をする。
【0055】仮に、2番目の種類の製品の製造が可能な
設備能力があれば、設備能力を超えないように、工数平
準化スパン内で、工数平準化スパン内の工数の平均値を
超えた分の工数を、その製品の工数として割り当てて前
倒しして、不足工数分を補えるか否かを判断する。
【0056】なお、不足工数分を補える場合には、その
工数平準化スパン内での処理を終了して、次の工数平準
化スパンに着目し、前記と同様の処理を行う。不足工数
分を補なえなかった場合には、3番目の種類の製品へ
と、順次前記処理を、日毎の工数が平均化されるまで行
う。なお、1、2、3番目とは、予め製品の種類に対応
して定めている番号であり、例えば、前述の優先順位を
用いれば良い。
【0057】例えば、生産管理部門では、以上の処理で
行った情報に基づいて、初期生産計画を再立案し、各製
造職場へ製品の生産指示を与える。
【0058】以上の処理によって、受注情報を参照し
て、各製品における生産ラインの設備能力と各製品の生
産に要する工数とで、生産計画を自動的に立案でき、作
業員数や作業員の残業時間を一定にして製品の製造を行
なっていくことができる。このような生産計画は、比較
的簡単なハードウエア構成で実現できる。
【0059】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例について図面を
参照して説明する。
【0060】まず、理解の容易化のため本発明の概要に
ついて説明しておく。
【0061】本発明の概要について、図2、図5、およ
び図6を参照して説明する。
【0062】例えば、図2では、A製品、B製品、C製
品についての、初期生産計画をしめす。この計画は、受
注情報等に基づき、受注品の納期を守ることを条件とし
て、予め仮り決めされている。
【0063】横方向には、t日から(t+n)日までの
時間経過が示されている。
【0064】また、各日における台数(生産計画台数)
と、その生産に必要な工数が定められている。
【0065】実際は出荷準備等があるため、出荷日と生
産日は異なるが、ここでは、説明を簡潔にするため、各
t日〜(t+n)日にいて、出荷日と生産日とが同一と
して説明する。
【0066】従来では、まず、始めにA製品、B製品、
C製品について、受注案件が発生した時点で、各t日〜
(t+n)日までの出荷予定情報を作成していた。
【0067】次に、図2に示すように、3種類の製品2
1であるA製品、B製品、C製品の設備能力23は、予
め定められているものとする。
【0068】図2に示す例では、A製品は、「700
(台/1日)」、B製品は、「250(台/1日)」、
C製品は「50(台/1日)」の製造が可能な設備能力
を有している。
【0069】また、各製品の製造に要する時間である標
準工数22の例として、A製品は、「10(分/1
台)」、B製品は「20分/1台」、C製品は「50
(分/1台)」としている。また、製品の日毎の工数
は、台数と標準工数との積で求まる。
【0070】まず、各製品の生産台数が、当該製品に対
応する設備能力を超えないように、製品の生産日程を割
り付ける必要があり、A製品、B製品、C製品を生産す
るために必要な作業員の工数は、各々の製品によって異
なる。
【0071】したがって、t日〜(t+n)日までに、
各製品A、製品B、製品Cの生産に要する作業員の工数
の総和は、図5の51の欄に示してある。すなわち、5
1で示す値は、図2に示す、単純な工数の合計24では
なく、設備能力を超えないように、製品の生産日程を割
り付けた結果の、日毎の工数を示している。
【0072】図5の51に示す数値を見て分かるよう
に、t日は「13000(分)」、(t+1)日は「1
4500(分)」、(t+2)日は「7500
(分)」、(t+3)日は「11000分」、…、(t
+n)日は「9000(分)」であり、この数値を見て
もわかるように、各製品ともA製品、B製品、C製品の
生産台数が、対応する設備能力を超えないように生産日
程を割り付けただけでは、工数の変化が、日によって大
きく、工数の変化の山谷が発生する。
【0073】例えば、同一職場(例えば同一工場)で、
A製品、B製品、C製品を生産する場合には、作業員の
総数は一定であるため、このように日々によって、作業
員の工数に変動が生じ山谷が発生すると、ある日は超過
残業を行わなければならなくなる一方、ある日は、作業
員の遊び時間が発生してしまうこともある。このような
事態の発生を防ぐために、生産計画を再立案する場合に
は、製品数が100種類以上にもなると、人手によって
生産計画を立案するのは困難であり、コンピュータ等の
情報処理装置を使用したとしても、有効な処理方法によ
って、ハードウエアを有効に利用しなければならない。
【0074】このような課題を解決する方法としては、
各製品が1日に生産可能な生産台数である生産能力を考
慮しながら、製品の生産を行うのに要する、各製品ごと
の工数を累計した総工数が、日毎に平準化されるように
生産計画を立案する方法が考えられる。なお、立案され
た結果を、図6の61に示す。
【0075】以下、この方法について具体的に説明す
る。
【0076】まず、本発明にかかる装置の構成につい
て、図1等を参照して説明する。
【0077】入力部11は、営業部門からの受注情報で
ある受注品の納期、納入先、製品名、製品管理番号(製
品と一意に対応している番号)等を受け付ける手段であ
り、例えば、キ−ボ−ド、CRTライトペン入力装置、
マウス等によって実現される。
【0078】記憶部12は、受注情報部13、生産計画
部14、生産情報部15を有して構成され、各構成要素
は、例えば、RAM、磁気ディスク等によって実現でき
る。なお、本発明にかかる処理を行なうプログラムを格
納したROMを、受注情報部13に備えておけば良い。
【0079】前記入力部11が受け付けたデータは、記
憶部12が備える受注情報部13に格納される。
【0080】また、前記入力部11は、製品ごとに定ま
っている工程長(以下「標準日程」と称する)および工
場の稼働日等の情報をも受け付ける機能を有し、受け付
けたこれらのデータは、生産計画部14に格納される。
【0081】さらに、入力部11は、製品ごとの標準工
数(製品を一台製造するのに要する作業員の工数)、平
準化処理を行うためのパラメータ(固定期間、平準化期
間、工数の最大変動幅を決める「上限値、下限値」)、
設備能力、製品種類、製品の種類毎に付与した優先順位
(優先して前倒しして平準化するために付与しておく番
号)等の情報をも受け付ける機能を有し、受け付けたこ
れらのデータは、生産情報部15に格納される。
【0082】また、処理部16は、平準化処理部17、
生産計画修正部18、および生産情報算出部19を有し
て構成され、各構成要素は、例えば、CPU、ROM、
RAM等の電子デバイスによって実現できる。
【0083】平準化処理部17は、受注情報部13に格
納されている受注情報、生産計画部14に格納されてい
る標準日程の情報、生産情報部15に格納されている設
備能力、製品種類、製品の種類別の付された優先順位の
情報を取り込み、製品管理番号を検索キーにして所望の
製品が存在するのを確認し、各製品について設備能力を
越えた製品の数量を前倒していく処理を行なう。
【0084】そして、生産計画修正部18は、当該処理
によって変更された生産時期(製品の生産日程)の情報
を取り込む。
【0085】そして、平準化処理を行なった工程より、
前(未来側)に存在する工程での生産日程は、平準化処
理を行なった工程で前倒しされた日数分を、差し引いて
求めておく。このような情報は、生産計画部14へ与え
ておき、将来の生産計画情報として格納しておく。
【0086】次に、生産情報算出部19は、受注情報部
13に格納されている受注情報、生産計画部14に格納
されている、設備能力によって平準化された日程情報
(日毎の各製品の生産台数に関する情報)、生産計画部
15に格納されている製品ごとの標準工数(製品を一台
生産するのに要する作業員の工数)情報を取り込み、製
品管理番号を検索キーにして製品を選択し、各製品の総
工数と生産時期(製造する台数の日毎の情報)を算出す
る。
【0087】平準化処理部17は、生産情報算出部19
によって算出された工数および生産時期の情報と、生産
情報部15に格納されている平準化処理を行うためのパ
ラメータ(固定期間、平準化期間、工数の最大変動幅を
決める「上限値、下限値」)を取り込み、生産情報部1
5に格納されている工数情報を参照して平準化処理を行
なう。
【0088】平準化処理部17で処理された情報は、生
産計画修正部18へ送られ、平準化処理した工程の日程
を基準にして、平準化処理した工程以外の工程の工程長
を再計算し、生産計画部14へ戻す。
【0089】それと同時に、生産情報算出部19は、各
工程の工数を再計算して、計算結果は生産情報部15へ
送られ格納される。
【0090】なお、受注情報部13に格納されている情
報、生産計画部14に格納されている情報、生産情報部
15に格納されている情報は、適宜、出力部110へ送
られ、出力されて、生産管理部門等で有効に活用され
る。出力部110は、例えば、プリンタ等の印字装置
や、CRT、ELディスプレイ、液晶ディスプレイ等の
表示装置によって実現される。
【0091】また、図1に示した装置を、LAN等を使
用してネットワーク状に接続して、必要な情報を通信可
能なシステムを構成しても良い。この場合、各装置を端
末装置としてネットワークに接続して、共通の構成要素
を備えるホスト装置も、ネットワークに接続し、各端末
装置から必要な情報をアクセス可能なネットワークシス
テムを構成することも考えられる。
【0092】次に、平準化処理部17の動作の概要につ
いて、図2を参照して説明する。
【0093】平準化処理部17は、ROMに内蔵された
プログラムにしたがって動作する。
【0094】例えば、t日〜(t+n)日まで、受注し
た製品21(A製品、B製品、C製品)の納期を基準と
して、各製品の出荷予定計画を図2に示すように立案し
たとする。実際は出荷準備等あり、出荷日と生産日は異
なるが、ここでは、説明を簡潔にするために、t日〜
(t+n)日における出荷日と生産日を同一として説明
する。また、t日〜(t+n)日は、日程を変動しても
他の生産状況に影響を与えない期間である平準化期間で
あるとして説明する。
【0095】各製品ごとの標準工数22と製品の種類ご
との設備能力23とが予め決められている。
【0096】図2に示す例では、A製品については、標
準工数22「10分/1台」、設備能力23「700台
/1日」、B製品については、標準工数22「20分/
1台」、設備能力23「250台/1日」、C製品につ
いては標準工数22「50分/1台」、設備能力23
「50台/1日」である。なお、各製品の標準工数や設
備能力の情報は、平準化処理部17が生産情報算出部1
9から受け取る構成にしておけば良い。
【0097】平準化処理部17は、生産情報算出部19
が算出した各製品ごとの工数、生産時期(製造する台数
の日毎の情報)を取り込み、t日〜(t+n)日までの
各製品、A製品、B製品、C製品の工数の、日毎の合計
24を求める処理を行なう。
【0098】平準化処理部17は、生産情報算出部19
から生産時期の情報を受け取ることにより、図2、3の
表、グラフに示されるデータを獲得することになる。
【0099】なお、平準化処理部17によって変更した
生産日程に関する情報は、生産計画修正部18に与えら
れる。そして、生産計画修正部18は、平準化処理後の
生産日程を、立案された生産計画として生産計画部14
に格納する。生産計画部14は、立案された計画を出力
部110に出力する構成にすれば良い。
【0100】次に、t日〜(t+n)日における、A製
品、B製品、C製品の生産可能台数の算出方法を、図
3、図4を参照して説明する。なお、ここで行なわれる
処理は、平準化処理部17が行なう。
【0101】図3は、t日〜(t+n)日の間で、A製
品、B製品、C製品の生産台数を棒グラフ状に示してい
る。
【0102】なお、図3に示すような日毎の生産台数
は、図2の表中のデータをグラフ化したものである。
【0103】例えば、A製品についての、t日〜(t+
n)日における生産可能台数の算出方法は、次のように
なる。すなわち、A製品の1日あたりの生産可能台数で
ある、図2に示す設備能力23より、700台/1日な
ので、生産数量が700台/1日を超えている日は、図
2、3を見て分かるように(t+1)日の800台と
(t+5)日の900台である。
【0104】したがって、受注案件の顧客の要求納期を
厳守するためには、生産の前倒ししかできないため、図
4に示すように、(t+1)日の800台に対して、1
日あたりの製造可能台数である生産能力700台を超え
ている100台分を、t日に持っていき、t日の生産台
数は、元からある450台と(t+1)日から持ってき
た100台分を加算して550台となる。
【0105】同様に、(t+5)日の900台に対して
も、1日あたりの製造可能台数である生産能力700台
を超えている200台分を(t+4)日に持っていき、
(t+4)日の生産台数は、元からの生産台数である4
00台と(t+5)日から持ってきた200台分を加算
して、600台となる。
【0106】このように、生産能力を越えた部分の生産
台数を前倒しする、生産能力における平準化処理を、同
様に、B製品、C製品についても行う。
【0107】設備能力による平準化処理前のB製品、C
製品の日毎の生産台数を図3に示し、設備能力による平
準化処理後のB製品、C製品の日毎の生産台数を図4に
示す。
【0108】仮に、このような設備能力による平準化処
理を行っても設備能力を超えた日が存在する場合には、
図1の出力部110へ、設備能力を超える受注情報等を
リスト形式で画面表示し、警告する構成にしておけば良
い。生産管理担当者は、出力された警告画面表示を見
て、設備能力の増大等の措置を事前に行える。なお、A
製品、B製品、C製品についての当該処理の結果を図4
に示す。
【0109】A製品、B製品、C製品について、t日〜
(t+n)日における製造台数が求まったならば、製品
管理番号を検索キーとして、予め、生産情報部15に格
納されている各製品ごとの標準工数を、製品ごとに調べ
る照合処理を行う。
【0110】このように、設備能力による平準化処理を
行なった後、平準化処理部17は、標準工数の情報と、
各製品ごとの、日毎の生産台数を積算して、t日〜(t
+n)日において、各製品ごとの生産に必要な工数を算
出する。
【0111】次に、工数による平準化方法について、図
5を参照して説明する。
【0112】ここでの処理は、平準化処理部17がRO
Mに予め内蔵されたプログラムに従って行なう。
【0113】予め生産情報部15に格納されている製品
の種類ごとの優先順位の情報を、仮に、製品A「1
番」、製品B「2番」、製品C「3番」としておく。
【0114】今、t日〜(t+n)日における、日毎の
工数の平均値52は、10000(分)である。
【0115】予め、生産情報部15に格納されている上
限値53と下限値54の情報を、仮に、上限値53を平
均値の20(%)増、下限値54を平均値の20(%)
減と設定すると、上限値53は12000(分)、下限
値54は8000(分)となる。
【0116】t日におけるA製品、B製品、C製品の工
数の加算合計51は、13000分となり、(t+1)
日は14500分となる。このような、各製品の日毎の
工数の合計値を求める処理を、(t+n)日まで行う。
【0117】次に、工数平準化スパン(工数による前倒
しを行うことが可能な期間)を求める。
【0118】工数平準化スパンの算出方法は、t日〜
(t+n)日までにおける加重平均値を算出することに
よって求められる。例えば、1回目の加重平均値55の
数値算出方法を説明する。
【0119】t日における加重平均値は、そのままt日
の工数13000分である。次に、(t+1)日におけ
る加重平均値は、t日の工数13000分と(t+1)
日の工数14500分との平均値である13750分と
なる。次に、(t+2)日における加重平均値は、t日
の工数13000分と、(t+1)日の工数14500
分と、(t+2)日の工数7500分との平均値である
11667分となる。
【0120】次に、t日、(t+1)日、(t+2)
日、および(t+3)日の工数の平均値を算出し、これ
を(t+3)日の加重平均値とする。このような処理
を、t日から(t+n)日まで行なう。なお、(t+
n)日における加重平均値は、10000分となる。
【0121】図5の1回目の加重平均値55を見て分か
るように、加重平均値の最大値は、(t+1)日の13
570分であり、t日から(t+1)日までが、1番目
の工数平準化スパンとなる。
【0122】次に、次の工数平準化スパンを求めるため
に行なう、2回目の加重平均値56の算出について説明
する。
【0123】次の工数平準化スパンは、(t+2)日か
ら始まるので、(t+2)日における加重平均値は、そ
のまま(t+2)日の工数7500分である。(t+
3)日における加重平均値は、(t+2)日の工数75
00分と(t+3)日の工数11000分との平均値で
ある9250分となる。次に、(t+4)日における加
重平均値は、(t+2)日の工数7500分と、(t+
3)日の工数11000分と、(t+4)日の工数10
500分との平均値である9667分となる。このよう
な処理を、(t+2)日から(t+n)日まで行なう。
なお、本実施例では、(t+n)日における加重平均値
は、8929分となっている。
【0124】図5に示す、2回目の加重平均値56を見
て分かるように、加重平均値の最大値は、(t+5)日
の10875分であり、(t+2)から(t+5)まで
が、2番目の工数平準化スパンとなる。
【0125】次に、次の工数平準化スパンを求めるため
に行なう3回目の加重平均値57の算出について説明す
る。
【0126】次の工数平準化スパンは、(t+6)日か
ら始まるので、(t+6)日における加重平均値は、そ
のまま(t+6)日の工数9000分である。(t+
(n−1))日における加重平均値は、(t+6)日の
工数9000分と、(t+(n−1))日の工数100
0分との平均値である5000分を算出する。なお、説
明の都合上、(t+6)日から(t+(n−2))日ま
での工数については、記載することを省略している。
【0127】次に、(t+n)日における加重平均値
は、(t+6)日の工数5000分と、(t+(n−
1))日の工数1000分と、(t+n)日の工数90
00分との平均値である6333分となる。
【0128】図5に示す、3回目の加重平均値57を見
て分かるように、加重平均値の最大値は、(t+6)日
の9000分であり、(t+6)日が、3番目の工数平
準化スパンとなる。
【0129】図5には、4回目の加重平均値58の算出
を行なった結果を示しているが、(t+(n−1))日
から(t+n)日が、4番目の工数平準化スパンとなっ
ていることが分かる。
【0130】以上の処理により、1番目から4番目まで
の4つの工数平準化スパンが求まった。
【0131】さて、次に、1番目から4番目までの各工
数平準化スパン内における、工数の平均値(59、51
0、511、512)と、前記上限値、下限値とを比較
する処理を行なう。そして、比較結果に応じた処理を行
なう。
【0132】まず、工数平準化スパン内の平均値59
(13750分)が、上限値53(12000分)より
大きい場合は、次のようにする。具体的には、この条件
は、1番目の工数平準化スパンに該当する。
【0133】1回目の工数平準化スパン「t日〜(t+
1)日」内の工数が、平均値(13750分)になるよ
うに、上限値53(12000分)を超えている(t+
1)日の工数(14500分)から750分の工数をt
日に持っていけば、t日、(t+1)日の工数は、両方
とも13750分となり、工数の平均化が行なわれる。
【0134】なお、(t+1)日の工数(14500
分)から、750分の工数を持っていく際の順序は、予
め製品の種類に対応して付された優先順位に従えばよ
く、図5では、例えば、製品Aを1番、製品Bを2番、
製品Cを3番にしてあり、この順序で、工数の移動を行
なう。
【0135】したがって、(t+1)日では、A製品の
7000分から750分をt日に持っていき、t日にお
けるA製品の工数5500分に、(t+1)日から持っ
てきた750分を加算する。当該処理を行うことによっ
て、図6に示すように、t日の工数13750分、(t
+1)日の工数13750分の数値が算出される。
【0136】工数平準化スパン内の平均値が、上限値を
超えている場合は、生産管理部門等に、作業員不足等の
警告メッセージを端末の表示画面上に表示出力する構成
にしておけば良い。これにより、生産管理部門は、事前
に作業員の増員の対策等の措置を取ることができる。
【0137】次に、工数平準化スパン内の平均値510
(10875分)が、下限値54(8000分)以上
で、上限値53(12000分)以下の場合には、次の
ような処理を行なう。具体的には、この条件は、2番目
の工数平準化スパンに該当する。
【0138】この場合、2番目の工数平準化スパン
「(t+2)日〜(t+5)日」内の工数が、下限値5
4(8000分)以上で、上限値53(12000分)
以下になるように、工数の前倒しを行う。
【0139】その方法として、まず始めに「(t+2)
日〜(t+5)日」内の工数で、下限値54(8000
分)に満たない日を検索する。図5を参照すると、下限
値54(8000分)に満たない日は(t+2)日であ
ることが分かる。
【0140】まず、(t+2)日の工数(7500分)
を下限値54(8000分)まで満たすように、(t+
3)日の製品のうち優先順位が1番の製品Aから500
分を、(t+2)日の製品A(2000分)に加算す
る。したがって、(t+2)日の全ての工数は8000
分になる。なお、製品Aの工数の移動のみでは、(t+
2)日の工数が下限値8000分に満たない場合には、
優先順位にしたがって、製品B、Cの(t+3)日の工
数を移動するようにすれば良い。
【0141】次に、「(t+2)日〜(t+5)日」内
の工数で、上限値53(12000分)を超えている日
を検索する。図5を参照すると、上限値53(1200
0分)を超えている日は(t+5)日であることが分か
る。
【0142】(t+5)日の工数(14500分)のう
ち、上限値53(12000分)を超えている分の工数
(2500分)を(t+4)日へ持っていくことを考え
る。
【0143】2500分の工数を移動するために、優先
順位が1番のA製品から2500分持っていきたいが、
(t+4)日のA製品の生産は、600台であり、A製
品を生産できる設備能力が700台のため、(t+5)
日からは、A製品100台分の工数しか持っていけな
い。
【0144】したがって、(t+5)日におけるA製品
の工数からは、1000分(100(分/台)×10
(分)=1000(分)の工数しか(t+4)日に持っ
ていけない。よって、(t+5)日におけるA製品の工
数は、6000分になり、(t+4)日のA製品の工数
は、7000分になる。
【0145】また、2500分の残りの1500分は、
優先順位が2番のB製品から1500分を(t+4)日
へ持っていく。よって、(t+5)日のB製品の工数
は、3500分となり、(t+4)日のB製品の工数
は、4500分となる。
【0146】(t+4)日における全ての工数は、(t
+5)日から2500分の工数を持ってきたため、13
000分となり、上限値53(12000分)を超えて
しまうために、上限値53(12000分)を超えてる
分の1000分を、(t+3)日へ持っていかなければ
ならない。
【0147】上限値53(12000分)を超えてる分
の1000分は、優先順位が1番のA製品の工数から、
(t+3)日へ持っていく。よって、(t+3)日のA
製品の工数は、4500分と(t+4)日から持ってき
た1000分とを加算して、5500分となる。ここ
で、(t+4)日におけるA製品の工数は、7000分
から(t+3)日へ1000分を移動したため、600
0分となる。このような処理を行った結果を、図6に示
す。
【0148】2番目の工数平準化スパンにおいては、日
毎の工数がすべて、上限値と下限値の間に存在し、工数
の平準化が行なわれている様子が分かる。
【0149】もし、工数平準化スパン内の平均値511
(9000分)が、上限値53(12000分)と下限
値54(8000分)との間に存在する場合であって、
日毎の工数も全て上限値と下限値の間に存在する場合に
は、工数の前倒しによる平準化処理をおこなう必要はな
い。
【0150】しがって、3番目の工数平準化スパン内
の、(t+6)日の工数は、9000分のままにしてお
き、何ら処理を行なわなくとも良い。
【0151】次に、工数平準化スパン内の平均値512
(5000分)が、下限値54(8000分)より小さ
い場合には、次のような処理を行なう。具体的には、こ
の条件は、4番目の工数平準化スパンに該当する。
【0152】この場合は、4番目の工数平準化スパン
「(t+(n−1))日〜(t+n)日」内の工数が、
スパン内の平均値(5000分)になるように、(t+
(n−1))日よりも工数が多い(t+n)日から、4
000分の工数を(t+(n−1))日に持っていけ
ば、(t+(n−1))日、(t+n)日の工数は、両
方とも5000分となる。(t+n)日から4000分
の工数を移動する場合、優先順位が1番のA製品の工数
のうちから、4000分の工数を移動すれば良い。
【0153】したがって、(t+(n−1))日におけ
るA製品の工数は、4100分になり、(t+n)日に
おけるA製品の工数は、1000分となる。なお、製品
Aの設備能力が少ないときには、優先順位にしたがっ
て、製品B、製品Cの順に、所定の工数を移動するよう
にすれば良い。
【0154】上述してきた処理によって工数の平準化を
行った結果を、図7に示す。
【0155】図7において、横方向に時間をとり、製品
A、B、Cの生産台数と、製造に必要な工数の情報を、
日毎に示している。図2と比較して分かるように、(t
+2)日から(t+5)日までの日毎の工数が、上限値
と下限値の間に存在するようになり、工数の平準化が行
なわれているよう様子が分かる。
【0156】なお、以上の処理の殆どは、図1に示す平
準化処理部17で行なわれ、処理結果の情報は、生産計
画修正部18へ送られる。生産計画修正部18は、平準
化処理されて、前倒しされた製品の生産日程に基づい
て、その工程より前(未来側)での製品の生産日程の計
画を立案しなおす。すなわち、前倒しで生産された分の
製品を、差し引いた生産計画となる。
【0157】生産計画修正部18が処理した情報は、生
産計画部14へ送られ格納される。
【0158】なお、生産計画部14に格納されている情
報は、出力部110によって出力されるように構成して
おけば良い。
【0159】なお、以上の説明では、1日を単位時間と
して説明してきたが、これは説明上の便宜にすぎず、例
えば、12時間等を、単位時間として生産計画を立案し
ても良い。
【0160】以上のように本発明によれば、各製品の設
備能力を考慮しながら、各製品ごとの工数を累計した総
工数が、日毎に平準化されるような生産計画を立案する
ことができる。
【0161】
【発明の効果】本発明によれば、各製品の設備能力を考
慮しながら、各製品ごとの工数を累計した総工数が、日
毎に平準化されるような生産計画を立案することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装置の構成図である。
【図2】本発明の動作を説明する説明図である。
【図3】設備能力の平準化の説明図である。
【図4】設備能力の平準化の説明図である。
【図5】設備能力を考慮して平準化した各製品の工数の
山積み状態、および、工数平準化スパンの求め方の説明
図である。
【図6】工数による平準化処理結果の説明図である。
【図7】設備能力および工数によって平準化処理した結
果例の説明図である。
【符号の説明】
11…入力部、12…記憶部、13…受注情報部、14
…生産計画部、15…生産情報部、16…処理部、17
…平準化処理部、18…生産計画修正部、19…生産情
報算出部、110…出力部、21…製品、22…標準工
数、23…設備能力、24…合計、53…上限値、54
…下限値、55…1回目の工数平準化スパンを求めるた
めの加重平均値、56…2回目の工数平準化スパンを求
めるための加重平均値、57…3回目の工数平準化スパ
ンを求めるための加重平均値、58…4回目の工数平準
化スパンを求めるための加重平均値、59…1回目の工
数平準化スパン内の平均値、510…2回目の工数平準
化スパン内の平均値、511…3回目の工数平準化スパ
ン内の平均値、512・・・4回目の工数平準化スパン内
の平均値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある単位期間(開始単位期間)から、他の
    ある単位期間(終了単位期間)まで、時間経過にしたが
    って並んでいる単位期間の集まりを平準化期間とし、 各製品ごとに、単位期間に生産が可能な生産台数を表す
    設備能力、製品1台生産するための時間である標準工
    数、および、生産順を前だおしにするときの優先度を表
    す優先順位を予め定めておき、 さらに、単位期間毎に、製品の生産計画である生産計画
    台数を決めておき、各製品ごとに、前記終了単位期間か
    ら前記開始単位期間まで、順次、単位期間に注目し、該
    注目する単位期間に対応する生産計画台数が、製品に対
    応する設備能力を越えるときに、設備能力を越えた生産
    台数を、前記注目する単位期間に隣接した、より時間経
    過してない単位時間での生産計画台数とする処理を行な
    い、単位期間毎の生産計画台数を、製品ごとに求め、 さらに、各単位期間において、各製品の生産計画台数と
    対応する標準工数との積である工数を求め、求めた製品
    ごとの工数の総和を単位期間工数として求めておき、さ
    らに、 ある単位期間から注目する単位期間までの、単位期間に
    対応する前記単位期間工数の平均値を求め、求めた平均
    値が最大となる単位期間である最大単位期間を抽出し、
    前記ある単位期間から前記最大単位期間までの期間を1
    つのスパンとする処理を、まず、前記ある単位期間を前
    記開始単位期間とし、前記注目する単位期間を前記終了
    単位期間として行い、次に、前記ある単位期間を前記ス
    パンの最大単位期間に隣接する、より時間経過した単位
    期間とし、前記注目する単位時間を前記終了単位期間と
    して、次のスパンを求めていく処理を、前記終了単位期
    間がスパンを構成する単位期間となるまで行ない、前記
    平準化期間を複数スパンに分割し、 さらに、予め、単位期間工数の上限を示す上限値、単位
    期間工数の下限を示す下限値を定めておき、 あるスパンに属する単位期間の単位期間工数の平均値
    が、前記上限値を越えるとき、または、前記下限値を下
    まわるときには、スパン内で一番時間経過している単位
    期間側から、隣り合う2つの単位期間に対応する単位期
    間工数を調べ、より時間経過している単位期間に注目
    し、該注目する単位期間に対応する第1の単位期間工数
    が、隣接する、注目する単位期間より時間経過してない
    単位時間に対応する第2の単位期間工数より多いとき、
    前記第1の単位期間工数と第2の単位期間工数との平均
    値を、前記注目する単位期間に対応する、新たな単位期
    間工数とする処理を、当該スパンに属する単位期間の単
    位期間工数が同一となるまで行ない、 あるスパンに属する単位期間の単位期間工数の平均値
    が、前記上限値以下、かつ、前記下限値以上の場合で、 第1に、当該スパンに属する単位期間の単位期間工数が
    全て、前記上限値以下、かつ、前記下限値以上の時に
    は、処理を行なわず、 第2に、当該スパンに属する、ある単位期間における単
    位期間工数が、前記下限値を下まわるときには、下回る
    工数分を埋めることを条件として、隣接する、より時間
    経過した単位期間の単位期間工数のうち、設備能力を参
    照して生産可能な製品であって優先順位の高い製品か
    ら、その製品に対する工数を、当該スパンに属する前記
    ある単位期間の単位期間工数に組み込む処理を行ない、 第3に、当該スパンに属する、ある単位期間における単
    位期間工数が、前記上限値を越えるときには、越える工
    数分を削除することを条件として、当該単位期間の単位
    期間工数のうち、設備能力を参照して生産可能な製品で
    あって優先順位の高い製品から、その製品に対する工数
    を、隣接する、より時間経過していない単位期間の単位
    期間工数に組み込む処理を行ない、全単位期間に対する
    単位期間工数を求め、さらに、 各単位期間工数のうちから製品ごとの工数を抽出し、こ
    れを製品の標準工数で除し、単位期間ごとの製品の生産
    計画台数を、製品ごとに求める生産計画方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 あるスパンに属する単位期間の単位期間工数の平均値
    が、前記上限値を越えるとき、または、前記下限値を下
    まわるときには、スパン内で一番時間経過している単位
    期間側から、隣り合う2つの単位期間に対応する単位期
    間工数を調べ、より時間経過している単位期間に注目
    し、該注目する単位期間に対応する第1の単位期間工数
    が、隣接する、注目する単位期間より時間経過してない
    単位時間に対応する第2の単位期間工数より多いとき、 該第2の単位期間工数のうち、設備能力を参照して生産
    可能な製品であって優先順位の高い製品から、当該製品
    に対する工数を取りだし、取りだした工数を前記第1の
    単位期間工数に組み込み、前記第1の単位期間工数と第
    2の単位期間工数との平均値を、前記注目する単位期間
    に対応する、新たな単位期間工数とする処理を、当該ス
    パンに属する全単位期間の単位期間工数が同一となるま
    で行なうことを特徴とする生産計画方法。
  3. 【請求項3】ある単位期間(開始単位期間)から、他の
    ある単位期間(終了単位期間)まで、時間経過にしたが
    って並んでいる単位期間の集まりを平準化期間とした
    時、単位期間に生産が可能な生産台数を表す設備能力、
    製品1台生産するための時間である標準工数、および、
    生産順を前だおしにするときの優先度を表す優先順位
    を、製品ごとに記憶するための第1記憶領域と、製品の
    生産計画である生産計画台数を単位期間ごとに記憶する
    ための第2記憶領域と、各製品の生産計画台数と対応す
    る標準工数との積である工数の、製品ごとの総和時間で
    ある単位期間工数の上限を示す上限値、単位期間工数の
    下限を示す下限値を、単位期間ごとに記憶するための第
    3記憶領域とを有する記憶手段と、 該記憶手段に、前記生産計画台数の初期値を含むデータ
    を設定するための入力手段と、 前記第1記憶領域の内容を参照し、各製品ごとに、前記
    終了単位期間から前記開始単位期間まで、順次、単位期
    間に注目し、該注目する単位期間に対応する生産計画台
    数が、製品に対応する設備能力を越える場合に、越えた
    旨を示す信号を出力する判定手段と、該判定手段が越え
    た旨を示す信号を出力したときに、設備能力を越えた生
    産台数を、前記注目する単位期間に隣接した、より時間
    経過してない単位時間での生産計画台数とする処理を行
    ない、単位期間毎の生産計画台数を、製品ごとに求める
    生産計画台数演算手段と、各単位期間において、各製品
    の生産計画台数と対応する標準時間との積である工数を
    求め、求めた製品ごとの工数の総和を単位期間工数とし
    て求める積和演算手段と、 ある単位期間から注目する単位期間までの、単位期間に
    対応する前記単位期間工数の平均値を求め、求めた平均
    値が最大となる単位期間である最大単位期間を抽出し、
    前記ある単位期間から前記最大単位期間までの期間を1
    つのスパンとする処理を、まず、前記ある単位期間を前
    記開始単位期間とし、前記注目する単位期間を前記終了
    単位期間として行い、次に、前記ある単位期間を前記ス
    パンの最大単位期間に隣接する、より時間経過した単位
    期間とし、前記注目する単位時間を前記終了単位期間と
    して、次のスパンを求めていく処理を、前記終了単位期
    間がスパンを構成する単位期間となるまで行ない、前記
    平準化期間を複数スパンに分割するスパン検出手段と、 あるスパンに属する単位期間の単位期間工数の平均値、
    前記上限値、および前記下限値の大小関係を判断する判
    断手段と、 該判断手段が、前記スパン検出手段の処理結果および前
    記第3記憶領域の記憶内容を参照し、あるスパンに属す
    る単位期間の単位期間工数の平均値が、前記上限値を越
    えるか、あるいは、前記下限値を下まわると判断した場
    合、スパン内で一番時間経過している単位期間側から、
    隣り合う2つの単位期間に対応する単位期間工数を調
    べ、より時間経過している単位期間に注目し、該注目す
    る単位期間に対応する第1の単位期間工数が、隣接す
    る、注目する単位期間より時間経過してない単位時間に
    対応する第2の単位期間工数より多いとき、前記第1の
    単位期間工数と第2の単位期間工数との平均値を、前記
    注目する単位期間に対応する、新たな単位期間工数とす
    る処理を、当該スパンに属する単位期間の単位期間工数
    が同一となるまで行なう第1平準化処理手段と、 前記判断手段が、前記スパン検出手段の処理結果および
    前記第3記憶領域の記憶内容を参照し、あるスパンに属
    する単位期間の単位期間工数の平均値が、前記上限値以
    下、かつ、前記下限値以上であると判断した場合、 第1に、当該スパンに属する単位期間の単位期間工数が
    全て、前記上限値以下、かつ、前記下限値以上の時に
    は、処理を行なわず、 第2に、当該スパンに属する、ある単位期間における単
    位期間工数が、前記下限値を下まわるときには、下回る
    工数分を埋めることを条件として、隣接する、より時間
    経過した単位期間の単位期間工数のうち、設備能力を参
    照して生産可能な製品であって優先順位の高い製品か
    ら、その製品に対する工数を、当該スパンに属する前記
    ある単位期間の単位期間工数に組み込む処理を行ない、 第3に、当該スパンに属する、ある単位期間における単
    位期間工数が、前記上限値を越えるときには、越える工
    数分を削除することを条件として、当該単位期間の単位
    期間工数のうち、設備能力を参照して生産可能な製品で
    あって優先順位の高い製品から、その製品に対する工数
    を、隣接する、より時間経過していない単位期間の単位
    期間工数に組み込む処理を行ない、全単位期間に対する
    単位期間工数を求める第2平準化処理手段と、 各単位期間工数のうちから製品ごとの工数を抽出し、こ
    れを製品の標準工数で除し、単位期間ごとの製品の生産
    計画台数を、製品ごとに求める生産計画台数抽出手段
    と、該手段によって求まった、単位期間ごとの製品の生
    産計画台数を出力する出力手段とを有する生産計画装
    置。
JP21411894A 1994-09-07 1994-09-07 生産計画方法および生産計画装置 Pending JPH0877259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21411894A JPH0877259A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 生産計画方法および生産計画装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21411894A JPH0877259A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 生産計画方法および生産計画装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0877259A true JPH0877259A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16650537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21411894A Pending JPH0877259A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 生産計画方法および生産計画装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0877259A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325016A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Denso Corp 生産方法及び生産システム
JP2002007656A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作業進捗予想装置および方法、作業計画検討装置および方法、ならびに工程進捗予想装置および方法
JP2006518078A (ja) * 2003-02-18 2006-08-03 東京エレクトロン株式会社 処理システムの自動構成のための方法
WO2010018709A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 株式会社日立製作所 生産計画立案プログラム、装置及び方法
JP2020161033A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 日本電気株式会社 工程編成装置および工程編成方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325016A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Denso Corp 生産方法及び生産システム
US6862487B2 (en) 2000-05-15 2005-03-01 Denso Corporation Production method and a production system
JP2002007656A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作業進捗予想装置および方法、作業計画検討装置および方法、ならびに工程進捗予想装置および方法
JP2006518078A (ja) * 2003-02-18 2006-08-03 東京エレクトロン株式会社 処理システムの自動構成のための方法
WO2010018709A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 株式会社日立製作所 生産計画立案プログラム、装置及び方法
JP2010044572A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Hitachi Ltd 生産計画立案方法、その実行プログラム及びその実行装置
US8494893B2 (en) 2008-08-12 2013-07-23 Hitachi, Ltd. Production plan making program, device, and method
JP2020161033A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 日本電気株式会社 工程編成装置および工程編成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1695282B1 (en) Data processing system and method
US5303144A (en) Computer aided planning support system
CN110414880B (zh) 库存管理装置、库存管理方法和存储介质
CN110928655A (zh) 一种任务处理方法及装置
CN102113010A (zh) 规定对策的对象选择支援方法及其系统
JP6214835B2 (ja) 作業指導割当システム及び作業指導割当方法
JPH0877259A (ja) 生産計画方法および生産計画装置
CN110852848A (zh) 工单处理方法、装置和设备
WO1994016397A2 (en) Method of enterprise-wide to do list scheduling
JPH05314143A (ja) バッチプラントにおける製品生産計画方式
JPH05324685A (ja) 見込生産品の在庫管理方式
US7908228B2 (en) Accruals determination
JP3216578B2 (ja) 適正在庫量決定方法及び適正在庫量決定装置並びに記録媒体
JP3336732B2 (ja) 生産計画評価装置
JP2000348016A (ja) 安全在庫率による在庫補充方法
JP4498021B2 (ja) 在庫管理支援システムおよび支援プログラム
EP1072993A2 (en) Method of processing the preceding work for workflow system
DE102007004232A1 (de) Anordnung und Verfahren zur zeit- und mengen-bzw. durchsatz-optimierten Herstellung wenigstens eines Produktes mittels verfahrenstechnischer Anlagen
JP3225762B2 (ja) 複社納入指示管理方法及び複社納入指示管理システム
CN118411101B (zh) 交易单证的处理方法、装置、电子设备、介质和程序产品
CN112906925B (zh) 货物补充方法、装置和计算机可读存储介质
JP2005032011A (ja) 作業計画表作成支援装置
JP2003237946A (ja) 在庫引当方法
CN102893279A (zh) 数据库,数据管理服务器,及数据管理程序
JPH08278997A (ja) カテゴリーマネジメントによる棚割方法