JPH087723A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

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JPH087723A
JPH087723A JP13897894A JP13897894A JPH087723A JP H087723 A JPH087723 A JP H087723A JP 13897894 A JP13897894 A JP 13897894A JP 13897894 A JP13897894 A JP 13897894A JP H087723 A JPH087723 A JP H087723A
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Hideaki Toriie
秀昭 鳥家
Mitsumasa Yorita
光政 寄田
Kenichi Koyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発弧直後のアークに対して大きな磁気駆動力
を作用させ、アークを発弧位置に停滞させずに、主電極
表面上をすみやかに移動して、拡散させる。 【構成】 対向する電極部における主電極又導体に高抵
抗部、例えば凹部等を形成して、主電極又は導体におけ
る電流の流れる方向を限定して、発弧直後のアークに対
して磁気駆動力を作用させるように構成した真空バル
ブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空遮断器等に使用さ
れる真空バルブに関するものであり、特にアークと平行
な縦方向磁界を発生する電極構造を有する真空バルブに
関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の真空バルブの構造を示す
側面断面図である。図16において、真空容器1はガラ
ス又はセラミック等の絶縁物で形成された絶縁容器2の
両端を金属製の端板3、4により閉塞して構成されてい
る。真空容器1内には、固定電極棒10に接続された固
定電極部20と、可動電極棒11に接続された可動電極
部21が対向して配設されている。可動電極部21は可
動電極棒11に機械的に接続された操作機構部(図示せ
ず)により固定電極部20に対して接離動作するよう構
成されている。端板4と可動電極棒11との間にはベロ
ーズ9が設けられており、真空容器1内の気密を保持す
るとともに、可動電極棒11の軸方向(図16における
上下方向)の移動を可能にしている。また、真空容器1
内には固定電極部20と可動電極部21を包囲するよう
にシールド17とベローズ9を包囲するベローズカバー
16が配設されており、電極間から発生する金属蒸気の
付着を防止している。
【0003】上記のように構成された従来の真空バルブ
において、遮断指令が入力されたとき、可動電極部21
が固定電極部20から開離し、固定電極部20と可動電
極部21との間にはアークが発生する。このアーク発生
時の電流は、固定電極部20と可動電極部21において
円弧状に流れて、アークと平行な縦方向磁界(図16に
おける上下方向の磁界)を発生させている。この縦方向
磁界は固定電極部20と可動電極部21の主電極間に発
生したアークに作用して、アークは主電極表面に拡散さ
れて、安定して維持される。このアークの拡散により、
遮断時のアーク電圧が低減されるとともに、各主電極に
おける温度上昇が抑制され、電流ゼロ点でアークはすみ
やかに消弧され電流が遮断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空バルブは以
上のように主電極表面に発生したアークは主電極表面上
に拡散されて、安定して維持されるように構成されてお
り、発弧位置によっては、発弧直後の集中状態にあるア
ークに対して主電極等を流れる電流による磁気駆動力が
働き、集中状態のアークは停滞せずに主電極表面上を駆
動されて、すばやく拡散状態となるように構成されてい
る。しかし、主電極表面のどの部位にアークが発生して
も一様な磁気駆動力がアークに働くものではなく、主電
極の特定の部位によっては弱い磁気駆動力しかアークに
働かず、アークが発弧位置に停滞して、拡散状態に移行
せず、主電極を局部的に加熱して主電極を破損させる場
合や、電極部の過度の温度上昇により遮断性能が低下す
る場合があった。
【0005】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、電極間に発生したアークを発弧位
置に停滞させずに、主電極表面上にすみやかに拡散する
ように構成することにより、電極部の局部的な加熱を防
止することのできる信頼性の高い真空バルブを得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の真空バルブは、
真空容器内に対向して配置され、電極棒により互に接離
可能に設けられた一対の電極部をもつ真空バルブであっ
て、一対の電極部の少なくとも一方の電極部が、前記電
極棒に接続された保持部と、該保持部と電気的に接続さ
れた円弧状のコイル部と、他方の電極部の方向に該コイ
ル部から突設された接続部とを有するコイル電極、前記
コイル電極の接続部に電気的に接続され、高抵抗部を有
する主電極を具備するものである。
【0007】また、本発明の真空バルブは、真空容器内
に対向して配置され、電極棒により互に接離可能に設け
られた一対の電極部をもつ真空バルブであって、一対の
電極部の少なくとも一方の電極部が、前記電極棒に接続
された保持部と、該保持部と電気的に接続された円弧状
のコイル部と、他方の電極部の方向に該コイル部から突
設された接続部とを有するコイル電極、前記コイル電極
の接続部に電気的に接続され、高抵抗部を有する導体、
前記導体の他方の電極部に対向する面に配設された主電
極を具備するものである。
【0008】さらに、本発明の真空バルブは、真空容器
内に対向して配置され、電極棒により互に接離可能に設
けられた一対の電極部をもつ真空バルブであって、一対
の電極部の少なくとも一方の電極部が、前記電極棒に接
続された保持部と、該保持部と電気的に接続された円弧
状のコイル部と、他方の電極部の方向に該コイル部から
突設された接続部とを有するコイル電極、前記コイル電
極の接続部に電気的に接続された導体、前記導体の他方
の電極部に対向する面に配設され、他方の電極部の方向
に突設した実質的に同一円周上の部位を有する主電極を
具備するものである。
【0009】
【作用】本発明の真空バルブにおいて、少なくとも一方
の電極部の主電極に高抵抗部が設けられており、アーク
発生時に流れる各電極部の電流は、主電極の高抵抗部を
避けて、コイル電極の接続部へ流れる。このために、電
極間に発生したアークは発弧位置に停滞せず、その結果
として、主電極表面上に拡散される。
【0010】本発明の真空バルブにおいて、少なくとも
一方の電極部の主電極の背面に配置された導体には高抵
抗部が設けられており、アーク発生時に流れる各電極部
の電流は、導体に設けられた高抵抗部を避けて、コイル
電極の接続部へ流れる。このために、電極間に発生した
アークは発弧位置に停滞せず、その結果として、主電極
表面上に拡散される。
【0011】本発明の真空バルブにおいて、少なくとも
一方の電極部の主電極に他方の電極部の方向に同一円周
上に突設された部位である突出部を設け、主電極又は導
体に高抵抗部を形成しているために、この突出部の対向
面にアークが発生し、このアーク発生時の電流は主電極
の突出部を通って、コイル電極の接続部を経てコイル部
に流れる。このために、電極間に発生したアークは発弧
位置に停滞せず、主電極表面上に拡散される。
【0012】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の真空バルブの実施例1を図を参照して説
明する。図1は実施例1の真空バルブにおける電極部の
一部を示す分解斜視図である。図1に示す真空バルブの
電極部は、真空容器内に配設されて操作機構部(図示せ
ず)により接離動作する一対の固定電極部と可動電極部
の一方を示したものである。固定電極部と可動電極部は
実質的に同一の構造を有しており、その一方は他方と同
じものを上下に倒立させて相対向して配置したものであ
る。図1の分解斜視図に示すように、各電極部は、電極
棒30、コイル電極31、補強部32、導体33、主電
極34により構成されている。
【0013】図1に示すように、コイル電極31は、電
極棒30の先端部30aに嵌合されるリング状の保持部
31aと、この保持部31aから半径方向外向きに導出
する3本の腕部31b、31b、31bと、これらの腕
部31b、31b、31bの各外側端部から導出して同
一円周上に配置されたコイル部31c、31c、31c
とを有している。また、各コイル部31cの端部には他
方の電極部と対向する向きに突出した接続部31dがそ
れぞれ設けられている。コイル電極31の接続部31d
には、導電材、例えば銅板、により環状に形成された導
体33が電気的に接触するように配設されている。この
導体33の他方の電極部に対向する面(図1における上
面)には円板状の主電極34が配設されている。
【0014】図2の(a)は図1の電極部の平面図であ
り、図2の(b)は図2の(a)の電極部におけるIIー
II線による側面断面図である。図2の(b)に示すよう
に、補強部32は主電極34背面に当接してこれを支持
するものであり、ステンレス鋼等の高抵抗材により形成
されている。図2の(a)及び図2の(b)の各図に示
されているように、該主電極34における他方の電極部
に対向する表面には高抵抗部である凹部34aが形成さ
れている。この凹部34aは、コイル電極31の接続部
31dと導体33との接触面C(図2の(a)において
クロスハッチングにて示す。)と対応する主電極34の
表面の部分よりも広く半円形に穿かれており、その垂直
な縁部の他方の電極部と対向する部分は図2の(a)に
示すように曲面に形成されている。このように、縁部を
曲面にすることにより、その部分の電界の集中は緩和さ
れている。
【0015】実施例1の主電極34は、真空バルブの容
量、使用目的等に応じて次に示す各種材料により形成さ
れている: (1)低サージ特性を有する材料としては、例えばAg
WC系合金、(2)高耐溶着特性を有する材料として
は、例えばBi、Te、Se等の低融点金属を含むCu
合金又はAg合金、そして(3)高耐電圧特性を有し、
かつ大電流遮断特性を有する材料としては、例えばCu
Cr系合金。なお、本発明の各実施例において、主電極
はその目的に合せて上記各種材料により形成されてい
る。
【0016】次に、上記のように構成された実施例1の
真空バルブの電極部におけるアーク発生時の電流の流れ
について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、固
定電極部20と可動電極部21が開離してアークが発生
したところを示す側面図である。開離時に発生するアー
クPは主電極34の対向面における高抵抗部34a以外
の部分に発生する。図2の(a)において、点Qに示す
位置にアークが発生した場合、電流は、例えば矢印R及
び矢印Sにより示す方向に円弧状に流れる。図3におい
て、アークP発生時の電流は、例えば矢印I1により示
したように、固定電極部20のコイル電極31の接続部
31dからアークPへ流れ、そして矢印I2に示したよ
うにアークPから可動電極部21のコイル電極31の接
続部31dへ流れる。このために、アークPには磁気駆
動力Fが働き、アークPは発弧位置に停滞せずに主電極
34表面上を移動して、主電極34の表面に拡散され
る。
【0017】以上のように実施例1の真空バルブは、主
電極において弱い磁気駆動力しか発生しない接触面C近
傍の部分に高抵抗部を設けて、この部分にアークを発生
させないように構成しているために、実施例1における
主電極34は遮断時において局部的な加熱による破損が
防止されるとともに、電極部における過度の温度上昇が
抑制されている。従って、実施例1の真空バルブは大電
流の遮断が可能となり、遮断性能の優れた装置となる。
なお、上記実施例1において、コイル部31cが3分割
されたもので示したが、複数に分割された他の形状のコ
イル部に本発明を適用しても同様の効果を奏する。
【0018】実施例2 以下、本発明の真空バルブの実施例2を図を参照して説
明する。図4は実施例2の真空バルブにおける電極部の
一部を示したものであり、図4の(a)はその電極部の
平面図、図4の(b)は図4の(a)の電極部における
IV−IV線による断面図である。図4において、前述の実
施例1に対応する部分の構造は図1および図2の真空バ
ルブと同じ材料により構成され、同様の機能および効果
を有するので、同じ符号を付してその説明を省略し、実
施例1における説明を準用する。
【0019】図4の(a)及び図4の(b)に示されて
いるように、実施例2の主電極35の他方の電極部に対
向する面には高抵抗部を構成する凹部35aが形成され
ている。図4の(a)に示すように、凹部35aは、コ
イル電極31の接続部31dと導体33との接触面Cの
ほぼ中間に形成されており、環状の導体33を横切るよ
うに長円形状に形成されている。すなわち、同一円弧上
に設けられている3つの接続部31dのうち2つの接続
部31dの間の中心角の2等分線上に凹部35aが形成
されている。従って、この凹部35aの数はコイル電極
31と導体33との接触面Cの数により決定され、本実
施例ではコイル電極31と導体33との接触面Cが3つ
あるため、上記凹部35aは主電極35の対向面上の3
ヵ所に形成されている。
【0020】次に、上記のように構成された実施例2の
真空バルブの電極部におけるアーク発生時の電流の流れ
について、図4及び図5を用いて説明する。図5は、固
定電極部20と可動電極部21が開離してアークPが発
生したところを示す側面図である。各電極部の開離時に
発生するアークPは、主電極35の対向面における高抵
抗部である凹部35a以外の部分に発生する。図4の
(a)において、点Qに示す位置にアークが発生した場
合、電流は、例えば矢印R及び矢印Sにより示す方向に
円弧状に流れる。
【0021】図5に示したように、アークP発生時の電
流は、例えば、図5において矢印ILと矢印IRにより
図示した経路を通って固定電極部20から可動電極部2
1へ流れる。このとき、電流経路ILを通って主電極3
5を流れる電流によりアークPには第1の磁気駆動力F
Lが働き、電流経路IRを通って主電極35を流れる電
流によりアークPには第2の磁気駆動力FRが働く。こ
の場合、第1の磁気駆動力FLは第2の磁気駆動力FR
より大きいために、アークPには第1の磁気駆動力FL
の方向の力が働き、アークPは発弧位置に停滞せず、主
電極35の表面上を速やかに拡散する。もし、高抵抗部
である凹部35aが主電極における上記位置に形成され
ていない場合において、アークが両接続部と等距離の位
置に発生したとき、このときのアーク発生時の電流は両
接続部へ同様に流れるため、反対方向で同じ大きさの磁
気駆動力が相殺されてしまい、アークに対して磁気駆動
力が働かない場合があった。実施例2においては、この
ような位置にアークが発生しないように、高抵抗部が形
成されているために、発生したアークに対しては確実に
磁気駆動力が働く。以上のように、実施例2の真空バル
ブにおいては、主電極35表面の2つの接触面Cのほぼ
中間の位置であって弱い磁気駆動力しか発生しない部分
に高抵抗部である凹部35aを形成して、この部分にア
ークを発生させないように構成しているために、遮断時
において主電極35の局部的な加熱が防止されるととも
に、電極部の過度の温度上昇は抑制されている。従っ
て、実施例2の真空バルブは大電流の遮断が可能とな
り、遮断性能の優れた装置となる。
【0022】なお、前述の実施例1において示した主電
極34の凹部34aを実施例2の主電極35に形成し
て、アークの発弧位置をさらに限定して、アークに対し
て大きな磁気駆動力が確実に働くように構成することに
より、さらに遮断性能の優れた真空バルブとなる。前述
の実施例1及び実施例2において、主電極の背面に環状
の導体を配置した構成の装置により説明したが、環状の
導体を用いずに主電極の背面に直接コイル電極を配設し
た装置であっても、前述の実施例1および実施例2と同
様の効果を奏する。
【0023】実施例3 以下、本発明の真空バルブの実施例3を図を参照して説
明する。図6は実施例3の真空バルブにおける電極部の
一部を示したものであり、図6の(a)はその電極部の
平面図、図6の(b)は図6の(a)の電極部における
VI−VI線による断面図である。図6において、前述の実
施例1に対応する部分の構造は図1および図2の真空バ
ルブと同じ材料により構成され、同様の機能および効果
を有するので、同じ符号を付してその説明を省略し、実
施例1における説明を準用する。
【0024】図6の(a)及び図6の(b)に示されて
いるように、実施例3の主電極36における他方の電極
部に対向する面と反対の面、すなわち背面には、高抵抗
部である凹部36aが形成されている。この凹部36a
は、コイル電極31の接続部31dと導体33との接触
面C(図6の(a)においてクロスハッチングにて示
す。)と対応する主電極36の背面の部分を避けるよう
に半円形に穿かれて形成されたものである。なお、実施
例3の高抵抗部は、主電極36より電気抵抗が大きい材
料、例えばステンレス鋼等の材料を主電極36の背面の
所定位置に埋設して構成することもできる。
【0025】次に、上記のように構成された実施例3の
真空バルブの電極部におけるアーク発生直後の電流の流
れについて、図7を用いて説明する。図7は、固定電極
部20と可動電極部21が開離してアークPが凹部36
aの近傍に発生したところを示す側面図である。図7に
示すように、高抵抗部である凹部36aがコイル電極3
1の接続部31dと導体33との接触面Cの近傍に形成
されているために、アークPに流れる電流I1は、接続
部31dから導体33を通り主電極36を介してアーク
Pへ流れる。また、電流I2はアークPから主電極3
6、導体33を通り、接続部31dへ流れる。このよう
に、アーク発生時の電流は、各電極部の主電極36にお
いて凹部36aを迂回して流れるために、アークPには
磁気駆動力Fが働き、アークPは、発弧位置に停滞せず
に主電極36表面上を移動して、主電極36の表面上に
拡散される。
【0026】以上のように、実施例3の真空バルブは、
コイル電極31の接続部31dと導体33との接触面C
の近傍に高抵抗部である凹部36aが形成されているた
めに、もし接触面Cに対応する主電極36の表面にアー
クが発生しても、このアークによる電流は接触部31d
へ直線的に流れず、高抵抗部を迂回して流れる。この電
流のために、このアークには磁気駆動力が働く。従っ
て、アークは発弧位置に停滞せず、主電極36は局部的
な加熱による損傷が防止されると共に、電極部の過度の
温度上昇が抑制される。従って、実施例3の真空バルブ
は大電流の遮断が可能となり、遮断性能の優れた装置と
なる。
【0027】実施例4 以下、本発明の真空バルブの実施例4を図を参照して説
明する。図8は実施例4の真空バルブにおける電極部の
一部を示したものであり、図8の(a)はその電極部の
平面図、図8の(b)は図8の(a)の電極部における
VIII−VIII線による断面図である。図において、前述の
実施例1に対応する部分の構造は図1および図2の真空
バルブと同じ材料により構成され、同様の機能および効
果を有するので、同じ符号を付してその説明を省略し、
実施例1における説明を準用する。
【0028】図8の(a)及び図8の(b)に示されて
いるように、実施例4の主電極37における他方の電極
部に対向する面と反対の面、すなわち背面には、高抵抗
部である凹部37aが形成されている。この凹部37a
は、2つの接触面Cの中間に形成されており、環状の導
体33を横切るように長円形状を有している。図8の
(a)に示すように、長円形状の凹部37aはその長手
方向の中心線が、同一円弧上に設けられている3つの接
続部31dのうち2つの接続部31dの間の中心角の2
等分線と平行にかつ偏心した中心を示すように設けられ
ている。この凹部37aの数はコイル電極31の接続部
31dの数により決定され、本実施例ではその接続部3
1dが3つあるために、凹部37aは主電極37におけ
る3ヵ所に形成されている。なお、実施例4の高抵抗部
は、主電極37より電気抵抗が大きい材料、例えばステ
ンレス鋼等の材料を主電極37の背面の所定位置に埋設
して構成することもできる。
【0029】上記のように構成された実施例4の真空バ
ルブの電極部において、アーク発生時の電流の流れにつ
いて、図8を用いて説明する。図8の(a)において、
点Qに示す位置にアークが発生した場合、電流は、例え
ば矢印R及び矢印Sにより示す方向に円弧状に流れる。
もし、2つの接続部31c、31cのほぼ中間位置Q
1、すなわち凹部37aが形成された位置に対応する主
電極37の表面上にアークが発生した場合、このアーク
により流れる電流は凹部37aを迂回して2つの接続部
31c、31cへ円弧状に流れる。この場合、凹部37
aの形状が2つの接続部31c、31cの中間位置から
ずれた位置に形成されているために、それぞれの電流経
路において導体を流れる部分が実質的に同じ長さとなら
ず、それぞれの電流経路に流れる電流により異なった大
きさの磁気駆動力が発生する。このために、アークは発
弧位置に停滞せず、主電極37表面上に拡散されて、主
電極37の局部的な加熱による破損が防止され、電極部
における過度の温度上昇が抑制されている。
【0030】実施例5 以下、本発明の真空バルブの実施例5を図を参照して説
明する。図9は実施例5の真空バルブにおける電極部の
一部を示したものであり、図9の(a)はその電極部の
平面図、図9の(b)は図9の(a)の電極部における
IX−IX線による断面図である。図9において、前述の実
施例1に対応する部分の構造は図1および図2の真空バ
ルブと同じ材料により構成され、同様の機能および効果
を有するので、同じ符号を付してその説明を省略し、実
施例1における説明を準用する。
【0031】図9の(a)及び図9の(b)に示されて
いるように、実施例5の主電極38は円板状に形成され
ており、この主電極38の背面には導電材、例えば銅板
により環状に形成された導体39には高抵抗部である凹
部39aが形成されている。この凹部39aは、コイル
電極31の接続部31dと導体39との接触面Cと対応
する部分を避けるように半円形に穿かれて構成されてい
る。なお、実施例5の高抵抗部は、導電材より電気抵抗
が大きい材料、例えばステンレス鋼等の材料を主電極3
7の背面の所定位置に埋設して構成することもできる。
【0032】上記のように構成された実施例5の真空バ
ルブの電極部において、固定電極部と可動電極部が開離
してアークが主電極38表面における接触面Cと対応す
る位置に発生したとき、高抵抗部である凹部39aが導
体39の接触面Cの近傍に形成されているために、アー
クを流れる電流は凹部39aを迂回して主電極38及び
導体39を流れる。このように、アーク発生時の電流は
発弧位置近傍の主電極38及び導体39において、水平
方向へ流れるために、アークには磁気駆動力が作用し、
アークは発弧位置に停滞せずに移動して、主電極38の
表面上に拡散される。従って、実施例5の真空バルブに
おいては、主電極38の局部的な加熱による破損が防止
され、電極部における過度の温度上昇が抑制される。
【0033】実施例6 以下、本発明の真空バルブの実施例6を図を参照して説
明する。図10は実施例6の真空バルブにおける電極部
の一部を示したものであり、図10の(a)はその電極
部の側面断面図、図10の(b)は図10の(a)の電
極部におけるX−X線による断面図である。図10にお
いて、前述の実施例1に対応する部分の構造は図1およ
び図2の真空バルブと同じ材料により構成され、同様の
機能および効果を有するので、同じ符号を付してその説
明を省略し、実施例1における説明を準用する。
【0034】図10の(a)及び図10の(b)に示さ
れているように、実施例6の主電極40は円板状に形成
されており、この主電極40の背面には、導電材、例え
ば銅板により環状に形成された導体41には高抵抗部で
あるスリット41aが形成されている。このスリット4
1aは、コイル電極31の接続部31dと導体41との
接触面Cの近傍に形成されており、中心に向かう半径方
向の線に沿って形成されている。なお、一対の対向する
電極部において、導体41に形成されたスリット41a
と接触面Cは、対向する位置となるように配設されてい
る。換言すると、対向する電極部においてスリット41
aの接触面Cに対する位置関係は、電極部間に水平に配
置した鏡に写る位置と同一の位置関係である。
【0035】次に、上記のように構成された実施例6の
真空バルブの電極部におけるアーク発生時の電流の流れ
について説明する。図10の(b)の平面断面図におい
て、遮断時のアークが点Qにより示す2つの接触面Cの
中間の位置に発生した場合、そのときの電流は環状の導
体41を実線の矢印Rにて示す方向に流れ、その逆方向
へはスリット41aが形成されているために流れ難く構
成されている。また、対向する他方の電極部において
は、アーク発生時の電流は矢印Rにて示す方向と同じ方
向に流れるために、電極間に発生したアークに対して大
きな磁気駆動力が作用する。この磁気駆動力によりアー
クは主電極40の表面上をすみやかに移動して、拡散さ
れる。このために、主電極40の局部的な加熱は防止さ
れ、電極部における過度の温度上昇が抑制されている。
従って、実施例6の真空バルブは大電流の遮断が可能と
なり、遮断性能の優れた装置となる。
【0036】なお、上記実施例6は環状の導体41にス
リット41aを形成したもので示したが、図11に示す
ように環状の導体42をスリット42aにより分割、例
えば3分割した構成のものを用いても上記実施例6と同
じ効果を奏する。また、上記実施例6おいては、高抵抗
部をスリットにより構成したが、導体41、42より電
気抵抗が大きい材料、例えばステンレス鋼等の材料を導
体41、42に埋設して、上記高抵抗部を構成すること
もできる。
【0037】実施例7 以下、本発明の真空バルブの実施例7を図を参照して説
明する。図12は実施例7の真空バルブにおける電極部
の一部を示したものであり、図12の(a)はその電極
部の平面図、図12の(b)は図12の(a)の電極部
におけるXII−XII線による断面図である。図12にお
いて、前述の実施例1に対応する部分の構造は図1およ
び図2の真空バルブと同じ材料により構成され、同様の
機能および効果を有するので、同じ符号を付してその説
明を省略し、実施例1における説明を準用する。図12
の(a)及び図12の(b)に示されているように、実
施例7の主電極43はその円周部に突出部43aが形成
されている。この主電極43の背面には、導電材、例え
ば銅板により円板状に形成された導体33が設けられて
いる。この導体33はコイル電極31の接続部31dが
電気的に接触するように配設されている。
【0038】主電極43の突出部43aには、第1の切
欠部43bと第2の切欠部43cが形成されている。第
1の切欠部43bは、コイル電極31の接続部31dと
導体33との接触面C(図12の(a)において、クロ
スハッチングにて示す。)と対応する主電極43の突出
部43aの部分を曲面により切り取った形状により構成
されている。第2の切欠部43cは、コイル電極31の
接続部31dと導体33との接触面Cのほぼ中間に形成
されており、円弧状の突出部43aを横切るように形成
されている。この突出部43aにおいて、その垂直な縁
部の他方の電極部と対向する部分は、曲面に形成されて
いる。
【0039】上記のように構成された実施例7の真空バ
ルブの電極部において、遮断時のアークは主電極43の
円周部分の突出部43aに発生する。例えば、図12の
(a)において、点Qに示す位置にアークが発生した場
合、電流は矢印R及び矢印Sにより示す方向に流れる。
このようにアーク発生時の電流は、各電極部における主
電極43及び導体33をほぼ同じ方向へ流れるために、
アークに対する大きな駆気駆動力が働き、アークは停滞
せず移動し、拡散される。従って、遮断時において主電
極43の表面は局部的な加熱が防止されるとともに、電
極部の過度の温度上昇が抑制されている。従って、実施
例7の真空バルブは大電流の遮断が可能となり、遮断性
能の優れた装置となる。
【0040】実施例8 以下、本発明の真空バルブの実施例8を図を参照して説
明する。図13は実施例8の真空バルブにおける電極部
の一部を示したものであり、図13の(a)はその電極
部の平面図、図13の(b)は図13の(a)の電極部
におけるXIII−XIII線による断面図である。図13に
おいて、前述の実施例1に対応する部分の構造は図1お
よび図2の真空バルブと同じ材料により構成され、同様
の機能および効果を有するので、同じ符号を付してその
説明を省略し、実施例1における説明を準用する。
【0041】図13の(a)及び図13の(b)に示さ
れているように、実施例8の主電極44は円環状に形成
されいる。この主電極44の背面には導電材、例えば銅
板により円板状に形成された導体45が設けられてお
り、この導体45には高抵抗部である半円形の凹部45
aが形成されている。この凹部45aは、コイル電極3
1の接続部31dと導体45との接触面Cと反対の面、
すなわち、導体45の主電極44に対向する面において
接触面Cに対応する面を含むように形成されている。な
お、上記高抵抗部である凹部45aは、導電材より電気
抵抗が大きい材料、例えばステンレス鋼等の材料を導体
45に埋設して、機械的剛性を高めた構成とすることも
できる。
【0042】上記のように構成された実施例8の真空バ
ルブの電極部において、遮断時のアークは円環状の主電
極44の表面に発生する。例えば、主電極44の表面に
おける接触面Cに対応する位置にアークが発生した場
合、各電極部における発弧直後の電流は、高抵抗部であ
る凹部45aを迂回してほぼ同一の水平方向へ流れるた
めに、アークに対して磁気駆動力が作用する。このよう
に、実施例8においてコイル電極31と導体33との接
触面Cの近傍に高抵抗部が形成されているために、アー
クが主電極44におけるいづれの部位に発生しても、ア
ーク発生時の電流は発弧位置近傍の主電極44及び導体
33において水平方向に流れるために、電極間のアーク
には磁気駆動力が作用する。このために、アークは主電
極44の表面をすみやかに移動して、拡散される。従っ
て、遮断時において、主電極44は局部的な加熱が防止
されるとともに、電極部における過度の温度上昇が抑制
されている。従って、実施例8の真空バルブは大電流の
遮断が可能となり、遮断性能の優れた装置となる。
【0043】実施例9 以下、本発明の真空バルブの実施例9を図を参照して説
明する。図14は実施例9の真空バルブにおける電極部
の一部を示したものであり、図14の(a)はその電極
部の平面図、図14の(b)は図14の(a)の電極部
におけるXIV−XIV線による断面図、図15は実施例9
における円板状の導体47の平面断面図である。各図に
おいて、前述の実施例1に対応する部分の構造は図1お
よび図2の真空バルブと同じ材料により構成され、同様
の機能および効果を有するので、同じ符号を付してその
説明を省略し、実施例1における説明を準用する。図1
4の(a)及び図14の(b)に示されているように、
実施例9の主電極46は円環状に形成されいる。この主
電極46の背面には導電材、例えば銅板により円板状に
形成された導体47が設けられており、この導体47に
は高抵抗部であるスリット47aが形成されている。こ
のスリット47aは、コイル電極31の接続部31dと
導体47との接触面Cの近傍の円周部より中心に向かっ
て半径方向に延設されている。
【0044】なお、一対の対向する電極部において、導
体47に形成されたスリット47aと接触面Cは対向す
る位置となるように配設されている。換言すると、対向
する電極部において、スリット47aは接触面Cに対す
る位置関係が、電極部間に水平に配設した鏡に写る位置
と同一の位置関係である。なお、上記実施例9において
は、高抵抗部をスリット47aにより構成したが、導体
47より電気抵抗が大きい材料、例えばステンレス鋼等
の材料を導体47に埋設して上記高抵抗部を構成するこ
ともできる。
【0045】上記のように構成された実施例9の真空バ
ルブの電極部において、遮断時のアークは円環状の主電
極46に発生する。例えば、図14の(a)に点Qにて
示すように、2つの接触面Cの中間の位置にアークが発
生した場合、そのときの電流は主電極46を矢印Tの方
向に流れ、接続部31dを経てコイル電極31を矢印U
の方向へ流れる。この場合、矢印Tの逆方向への電流は
スリット47aが導体47に形成されているために流れ
難く構成されている。また、他方の電極部においても、
アーク発生時の電流が同じように矢印Tにより示す方向
に流れるために、電極間に発生したアークに対して大き
な磁気駆動力が働く。このために、アークは主電極46
の表面上をすばやく移動して拡散され、主電極46の表
面の局部的な加熱が防止されるとともに、電極部の過度
の温度上昇は抑制される。従って、実施例9の真空バル
ブは大電流の遮断が可能となり、遮断性能の優れた装置
となる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、主電極に電気的に高抵
抗を有する高抵抗部を形成して、発弧直後のアークに対
して磁気駆動力が働くように構成し、アークを発弧位置
に停滞させずに主電極表面上をすみやかに移動して、拡
散するために、主電極は局部的な加熱による破損から防
止されるとともに、電極部の過度の温度上昇が抑制され
て、遮断性能の優れた真空バルブを得る効果がある。
【0047】また、本発明によれば、主電極の背面に配
設された環状の導体に高抵抗部を形成して、発弧直後の
アークに磁気駆動力が働くように構成しているために、
アークは発弧位置に停滞せずに主電極表面上をすみやか
に移動して、拡散され、主電極の局部的な加熱による破
損が防止されるとともに、電極部の過度の温度上昇が抑
制されて、遮断性能の優れた真空バルブを得る効果があ
る。
【0048】さらに、本発明によれば、主電極に円環状
に突出した部位を設けて、アークの発生する部位をその
部分に限定させることにより、発弧直後のアークに磁気
駆動力が働き、アークが発弧位置に停滞せずに主電極表
面上をすみやかに移動して、拡散される。このために、
主電極は局部的な加熱による破損から防止されるととも
に、電極部の過度の温度上昇が抑制されて、遮断性能の
優れた真空バルブを得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真空バルブの実施例1の電極部の一
部を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の真空バルブの実施例1の電極部の平
面図と側面断面図である。
【図3】 本発明の真空バルブの実施例1の電極部の側
面図である。
【図4】 本発明の真空バルブの実施例2の電極部の平
面図と側面断面図である。
【図5】 本発明の真空バルブの実施例2の電極部の側
面図である。
【図6】 本発明の真空バルブの実施例3の電極部の平
面図と側面断面図である。
【図7】 本発明の真空バルブの実施例3の電極部の側
面図である。
【図8】 本発明の真空バルブの実施例4の電極部の平
面図と側面断面図である。
【図9】 本発明の真空バルブの実施例5の電極部の平
面図と側面断面図である。
【図10】 本発明の真空バルブの実施例6の電極部の
側面断面図と平面断面図である。
【図11】 本発明の真空バルブの実施例6の電極部に
おける環状導体の別の実施例を示す平面断面図である。
【図12】 本発明の真空バルブの実施例7の電極部の
平面図と側面断面図である。
【図13】 本発明の真空バルブの実施例8の電極部の
平面図と側面断面図である。
【図14】 本発明の真空バルブの実施例9の電極部の
平面図と側面断面図である。
【図15】 本発明の真空バルブの実施例9の電極部の
円板状導体を示す平面断面図である。
【図16】 従来の真空バルブを示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
30 電極棒、31 コイル電極、33 導体、34
主電極、34a 凹部。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に対向して配置され、電極棒
    により互に接離可能に設けられた一対の電極部をもつ真
    空バルブであって、 一対の電極部の少なくとも一方の電極部が、 前記電極棒に接続された保持部と、該保持部と電気的に
    接続された円弧状のコイル部と、他方の電極部の方向に
    該コイル部から突設された接続部とを有するコイル電
    極、 前記コイル電極の接続部に電気的に接続され、高抵抗部
    を有する主電極、 を具備することを特徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】 一方の電極部の主電極の高抵抗部が他方
    の電極部に対向する対向面に形成された請求項1記載の
    真空バルブ。
  3. 【請求項3】 一方の電極部の主電極において他方の電
    極部に対向する面を表面としてその背面に高抵抗部が形
    成された請求項1記載の真空バルブ。
  4. 【請求項4】 コイル電極の接続部と接続された主電極
    の接触面と対応する対向面に高抵抗部が形成された請求
    項2記載の真空バルブ。
  5. 【請求項5】 高抵抗部が主電極の外周部近傍に形成さ
    れ、該高抵抗部がコイル電極の接続部から実質的に同距
    離を有する位置に形成された請求項2記載の真空バル
    ブ。
  6. 【請求項6】 コイル電極の接続部と主電極との接触面
    と対応する前記主電極の対向面に高抵抗部が形成され、
    且つ高抵抗部が前記主電極の外周部近傍におけるコイル
    電極の接続部から実質的に同距離を有する位置に形成さ
    れた請求項2記載の真空バルブ。
  7. 【請求項7】 主電極とコイル電極との間に配設され、
    前記コイル電極の接続部と接続された導体を有し、前記
    主電極の背面の高抵抗部が前記コイル電極の接続部と導
    体との接触面の近傍に形成された請求項3記載の真空バ
    ルブ。
  8. 【請求項8】 主電極とコイル電極との間に配設され、
    前記コイル電極の接続部と接続された導体を有し、前記
    主電極の背面の高抵抗部が前記主電極の外周部近傍に形
    成され、該高抵抗部がコイル電極の接続部から実質的に
    同距離を有する位置に形成された請求項3記載の真空バ
    ルブ。
  9. 【請求項9】 主電極とコイル電極との間に配設され、
    前記コイル電極の接続部と接続された導体を有し、前記
    主電極の背面の高抵抗部が前記コイル電極の接続部と導
    体との接触面の近傍に形成され、且つ前記主電極の背面
    の高抵抗部が前記主電極の外周部近傍におけるコイル電
    極の接続部から実質的に同距離を有する位置に形成され
    た請求項3記載の真空バルブ。
  10. 【請求項10】 一対の電極部において、一方の電極部
    の主電極の高抵抗部が他方の電極部の主電極の高抵抗部
    に対向する位置に配設された請求項2又は3記載の真空
    バルブ。
  11. 【請求項11】 真空容器内に対向して配置され、電極
    棒により互に接離可能に設けられた一対の電極部をもつ
    真空バルブであって、 一対の電極部の少なくとも一方の電極部が、 前記電極棒に接続された保持部と、該保持部と電気的に
    接続された円弧状のコイル部と、他方の電極部の方向に
    該コイル部から突設された接続部とを有するコイル電
    極、 前記コイル電極の接続部に電気的に接続され、高抵抗部
    を有する導体、 前記導体の他方の電極部に対向する面に配設された主電
    極、 を具備することを特徴とする真空バルブ。
  12. 【請求項12】 コイル電極の接続部と導体との接触面
    と対応する前記導体の反対面に高抵抗部が形成された請
    求項11記載の真空バルブ。
  13. 【請求項13】 コイル電極の接続部と接続された主電
    極の接触面と対応する対向面に高抵抗部が形成され、且
    つコイル電極の接続部の近傍の導体に高抵抗部であるス
    リットが形成された請求項11記載の真空バルブ。
  14. 【請求項14】 導体がコイル電極の接続部と接続され
    た部位を有して分割された請求項11記載の真空バル
    ブ。
  15. 【請求項15】 真空容器内に対向して配置され、電極
    棒により互に接離可能に設けられた一対の電極部をもつ
    真空バルブであって、 一対の電極部の少なくとも一方の電極部が、 前記電極棒に接続された保持部と、該保持部と電気的に
    接続された円弧状のコイル部と、他方の電極部の方向に
    該コイル部から突設された接続部とを有するコイル電
    極、 前記コイル電極の接続部に電気的に接続された導体、 前記導体の他方の電極部に対向する面に配設され、他方
    の電極部の方向に突設した実質的に同一円周上の部位を
    有する主電極、 を具備することを特徴とする真空バルブ。
  16. 【請求項16】 コイル電極の接続部と主電極との接触
    面と対応する主電極の対向する面に高抵抗部が形成さ
    れ、且つ高抵抗部が前記主電極の外周部近傍におけるコ
    イル電極の接続部から実質的に同距離を有する位置に形
    成された請求項15記載の真空バルブ。
  17. 【請求項17】 コイル電極の接続部と導体との接触面
    と対応する前記導体の反対面に高抵抗部が形成された請
    求項15記載の真空バルブ。
  18. 【請求項18】 コイル電極の接続部の近傍の導体に高
    抵抗部であるスリットが形成された請求項15記載の真
    空バルブ。
  19. 【請求項19】 高抵抗部がその周辺の材料より電気抵
    抗の高い材料により形成された請求項1、11又は15
    記載の真空バルブ。
  20. 【請求項20】 高抵抗部が空間により構成された請求
    項1、11又は15記載の真空バルブ。
  21. 【請求項21】 高抵抗部を有する主電極または導体が
    押出し成型により加工された請求項1、11又は15記
    載の真空バルブ。
  22. 【請求項22】 主電極が低サージ特性を有する材料に
    より形成された請求項1、11又は15記載の真空バル
    ブ。
  23. 【請求項23】 主電極が高耐溶着特性を有する材料に
    より形成された請求項1、11又は15記載の真空バル
    ブ。
  24. 【請求項24】 主電極が高耐電圧特性を有し、かつ大
    電流遮断特性を有する材料により形成された請求項1、
    11又は15記載の真空バルブ。
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