JPH0876899A - 停復電検出制御装置 - Google Patents

停復電検出制御装置

Info

Publication number
JPH0876899A
JPH0876899A JP6211118A JP21111894A JPH0876899A JP H0876899 A JPH0876899 A JP H0876899A JP 6211118 A JP6211118 A JP 6211118A JP 21111894 A JP21111894 A JP 21111894A JP H0876899 A JPH0876899 A JP H0876899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
computer
voltage value
signal
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6211118A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Shibukawa
滋 渋川
Kenichi Ishikawa
健一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Instruments Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Instruments Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Instruments Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Instruments Engineering Co Ltd
Priority to JP6211118A priority Critical patent/JPH0876899A/ja
Publication of JPH0876899A publication Critical patent/JPH0876899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作電圧の立ち上がり及び立ち下がり時にお
けるコンピュータと周辺機器との動作タイミングの不整
合性による誤動作を回避し、動作の安定性及び信頼性を
向上可能な停復電検出制御装置を実現する。 【構成】 交流電圧の入力遮断時、電圧レベル判定部4
2は交流電圧が規定値に減少すると、ACFAIL有効指令信
号をACFAIL信号生成部47に供給しACFAIL信号を有効と
する。順序判定部45は5V電圧と12V電圧とのどち
らが先に立ち下がったか判定し、5V電圧が先であれば
有効指令信号をSYSTEMRESET信号生成部46に供給しSYS
TEMRESET信号を有効とする。順序判定部45は12V電
圧が所定値迄減少したかを判定し、減少していなければ
リセット状態に保持し、所定値迄減少すると、無効指令
信号をSYSTEMRESET信号生成部46に供給する。SYSTEMR
ESET信号生成部46は供給された無効指令信号に従いSY
STEMRESET信号を無効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータと、この
コンピュータの周辺機器とを備えるコンピュータシステ
ムに電力を供給する交流電源の停電及び復電を検出し、
コンピュータシステムに制御信号を供給する停復電検出
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムに電力を供給する
交流電源が停電すると、コンピュータシステムにより、
作成された又は作成中のデータ等が破壊されたり、消失
される恐れがある。このため、交流電源の停電発生時
に、停復電信号を発生し、コンピュータシステムで作成
された又は作成中のデータ等を安全に退避するための、
停復電検出制御装置がある。この停復電検出制御装置に
関して、交流電源の停復電時に、コンピュータシステム
への直流電圧の立ち下げ及び立ち上げ時間や、停復電を
示すための信号の発生タイミング等を定めた規定とし
て、VME(Verse Module European)規格がある。こ
のVME規格においては、交流電源の停復電時に、SY
STEMRESET信号(システム全体をリセットする
信号)及びACFAIL信号(電源異常を示す信号)が
発生され、コンピュータシステムにおけるデータ類の一
時退避等に利用される。
【0003】また、コンピュータの立ち上がり時にシス
テムリセット信号を発生する装置として、特開平4−1
95314号公報に記載された「パワーオンリセット装
置」がある。システムリセット信号は、コンピュータシ
ステムがリセットされるまで、充分な時間経過後に、解
除される必要がある。
【0004】そこで、上記「パワーオンリセット装置」
においては、電源電圧の立ち上がりが緩やかな場合に、
充分なリセット信号出力時間を確保可能なリセット回路
と、電源電圧の立ち上がりが急激な場合に、充分なリセ
ット信号出力時間を確保可能なリセット回路とを備えて
いる。そして、これら2つのリセット回路の出力信号の
アンド条件がとられ、リセット信号とされる。これによ
り、電源電圧の立ち上がりが急激な場合及び緩やかな場
合ともに、充分なリセット信号出力時間が確保される。
【0005】また、特開平4−47315号公報には、
パワーオンリセット回路に供給する電圧を監視する「電
源監視回路」が記載されている。この電源監視回路にお
いては、AC入力から2つの直流電圧が発生され、それ
ぞれ異なるパワーオンリセット回路に供給される。この
際、2つの直流電圧の立ち上がり時間が互いに異なる
と、遅れて立ち上がる直流電圧の立ち上がり前に、リセ
ット解除されるという誤動作が生じる。
【0006】そこで、上記「電源監視回路」において
は、上記2つの直流電圧のうちの、立ち上がりが遅い方
の電圧が立ち上がらなければ、リセット解除されないよ
うに構成されている。これにより、遅れて立ち上がる直
流電圧の立ち上がり前に、リセット信号が解除されると
いう事態が、回避される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コンピ
ュータシステムにおいては、コンピュータの他に、この
コンピュータにより動作制御され、動作電圧がコンピュ
ータとは異なる周辺機器(例えば、FDD(フロッピー
ディスクドライブ)、HDD(ハードディスクドライ
ブ)等)が使用される。そして、コンピュータシステム
において、周辺機器は、増加する傾向にある。つまり、
コンピュータシステムに電力を供給する電源装置の負荷
が増大する傾向にある。
【0008】コンピュータシステムに電力を供給する電
源装置の負荷が増大した場合、停電時に、周辺機器の動
作電圧(例えば、+12V)が動作保証電圧領域から低
下するより早く、コンピュータのCPU等の基本装置の
動作電圧(例えば、+5V)が低下してしまう可能性が
ある。この場合、コンピュータと周辺機器との動作タイ
ミングが不整合となり、周辺機器が未だ動作状態である
のに基本装置によるデータの取扱いが不能となって、デ
ータの一時退避が困難となってしまう。
【0009】また、復電時においても、CPU等の基本
装置が、その動作電圧である+5Vの動作保証電圧領域
に達していないうちに、FDD、HDD等の周辺機器
が、その動作電圧+12Vの動作保証電圧領域に到達し
てしまう可能性があった。そのため、この場合にも、コ
ンピュータと周辺機器との動作タイミングが不整合とな
り、周辺機器が基本装置より早く動作してしまい、周辺
機器と基本装置との間で同期がとれず、正常な動作が実
行できないという問題があった。
【0010】今後のコンピュータシステムを考える場
合、コンピュータシステムの安全性が最も要求される。
したがって、上記電源装置の負荷増大に伴う停復電時に
おけるコンピュータと、その周辺機器との動作タイミン
グの不整合性を改善し、コンピュータシステムの信頼性
を向上することが望まれる。
【0011】また、近年の半導体技術の進歩により、コ
ンピュータの動作保証電圧領域は低電圧化されてきてい
る。このため、電源装置の負荷が増大すると、停復電時
における動作電圧の立ち上がり及び立ち下がり電圧波形
のエンベロープが不安定となり、動作電圧の立ち上がり
及び立ち下がりの正確な判断が困難となる可能性があ
る。これにより、上述のVME規格を満足させることが
困難となってくることが予想される。
【0012】しかしながら、上述した特開平4−195
314号公報及び特開平4−47315号公報において
は、停電時における、動作電圧がそれぞれ異なるコンピ
ュータと、その周辺機器との動作タイミングの不整合性
については、何ら考慮されいない。したがって、負荷の
増大にともなって、コンピュータと周辺機器との動作タ
イミングに不整合が生じ、VME規格を満足できず、場
合によっては、作成したデータが消失してしまう可能性
がある。
【0013】さらに、上記2つの公報は、上述した、コ
ンピュータの動作補償電圧領域の低電圧化による、電圧
波形エンベロープの不安定性についても、何ら考慮され
ていない。したがって、負荷の増大にともなって、コン
ピュータと周辺機器との動作タイミングに不整合が生
じ、VME規格を満足させることが困難となってしまう
可能性がある。
【0014】本発明の目的は、コンピュータと、このコ
ンピュータにより動作制御される周辺機器とを有するコ
ンピュータシステムの停復電検出制御装置であり、動作
電圧の立ち下がり時におけるコンピュータと周辺機器と
の動作タイミングの不整合性による誤動作を回避し、動
作の安定性及び信頼性を向上可能な停復電検出制御装置
を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。コンピュータシス
テムに制御信号を供給する停復電検出制御装置におい
て、コンピュータシステムへ供給される交流電圧を判定
し、この交流電圧の整流値が所定電圧以下となったと
き、電源異常を示す制御信号をコンピュータシステムに
出力する交流電源電圧判定部と、コンピュータに供給さ
れる電圧値を判定するコンピュータ電圧判定部と、周辺
機器に供給される電圧値を判定する周辺機器電圧判定部
と、コンピュータ電圧判定部により判定された供給電圧
が、第1の電圧値以上に増加したとき、コンピュータシ
ステムをリセットする制御信号を所定時間だけ出力し、
コンピュータへの供給電圧が第2の電圧値未満に減少
し、かつ、周辺機器電圧判定部により判定された供給電
圧が第2の電圧値より小さい第3の電圧値未満であると
き、コンピュータシステムをリセットする制御信号を所
定期間だけ出力し、コンピュータへの供給電圧が第2の
電圧値未満に減少し、かつ、上記周辺機器への供給電圧
が第3の電圧値以上であるとき、コンピュータへの供給
電圧が第2の電圧値未満となったときから、少なくとも
周辺機器への供給電圧が第3の電圧値未満となるまで、
コンピュータシステムをリセットする制御信号を出力す
る制御信号生成部とを備える。
【0016】好ましくは、上記停復電検出制御装置にお
いて、制御信号生成部は、周辺機器への供給電圧が第1
の電圧値以上に増加し、かつ、コンピュータへの供給電
圧が第1の電圧値未満のとき、周辺機器への供給電圧が
第1の電圧値以上となったときから、少なくともコンピ
ュータへの供給電圧が第2の電圧値以上となるまで、コ
ンピュータシステムをリセットする制御信号を出力す
る。
【0017】また、好ましくは、上記停復電検出制御装
置において、交流電源電圧判定部は、交流電圧の整流値
が所定時間内に複数回数以上、所定電圧以上となったと
きと、所定時間以上、所定電圧以上となったときとに、
交流電圧がコンピュータシステムに安定して供給開始さ
れたと判定し、交流電圧の整流値が所定時間内に複数回
数以上、所定電圧以下となったときと、所定時間以上、
所定電圧以下となったときとに、電源異常を示す制御信
号を出力し、制御信号生成部は、コンピュータへの供給
電圧が所定時間内に複数回数以上、第4の電圧値以上に
増加したときと、所定時間以上、第4の電圧値以上に増
加したときとに、コンピュータへの供給電圧が、コンピ
ュータの動作電圧値に到達したと判定し、コンピュータ
への供給電圧が所定時間内に複数回数以上、第4の電圧
値未満に減少したときと、所定時間以上、第4の電圧値
未満に減少したときとに、コンピュータへの供給電圧
が、コンピュータの動作電圧値未満に減少したと判定す
る。
【0018】また、好ましくは、上記停復電検出制御装
置において、制御信号生成部は、周辺機器への供給電圧
が所定時間内に複数回数以上、第5の電圧値以上に増加
したときと、所定時間以上、第5の電圧値以上に増加し
たときとに、周辺機器への供給電圧が、周辺機器の動作
電圧値に到達したと判定し、周辺機器への供給電圧が所
定時間内に複数回数以上、第5の電圧値未満に減少した
ときと、所定時間以上、第5の電圧値未満に減少したと
きとに、周辺機器への供給電圧が、周辺機器の動作電圧
値未満に減少したと判定する。
【0019】また、好ましくは、上記停復電検出制御装
置において、コンピュータの動作電圧は略直流5ボル
ト、周辺機器の動作電圧は略直流12ボルトであり、第
1の電圧値は略2ボルト、第2の電圧値は略4.875
ボルト、第3の電圧値は略1.2ボルト、第4の電圧値
は略4.5ボルト、第5の電圧値は略10.8ボルトで
ある。
【0020】
【作用】コンピュータへの供給電圧が第2の電圧値未満
に減少し、かつ、周辺機器への供給電圧が第2の電圧値
より小さい第3の電圧値未満であるとき、つまり、周辺
機器への供給電圧が、コンピュータへの供給電圧より先
に立ち下がった場合には、コンピュータシステムをリセ
ットする制御信号が、所定期間だけ出力される。また、
コンピュータ供給電圧が第2の電圧値未満に減少し、か
つ、周辺機器への供給電圧が第3の電圧値以上であると
き、つまり、コンピュータへの供給電圧が、周辺機器へ
の供給電圧より先に立ち下がった場合には、周辺機器が
誤動作し、データが消失してしまう可能性が生じる。こ
のため、この場合には、コンピュータへの供給電圧が第
2の電圧値未満となったときから、少なくとも周辺機器
への供給電圧が第3の電圧未満となるまで、コンピュー
タシステムをリセットする信号が出力される。これによ
り、周辺機器の誤動作が防止され、データの消失が回避
される。
【0021】また、周辺機器への供給電圧が第1の電圧
値以上に増加し、かつ、コンピュータへの供給電圧が第
1の電圧値未満のとき、つまり、周辺機器への供給電圧
が、コンピュータへの供給電圧より先に立ち上がった場
合には、周辺機器が誤動作する可能性がある。この場合
には、周辺機器への供給電圧が第1の電圧値以上となっ
たときから、少なくともコンピュータへの供給電圧が第
2の電圧値以上となるまで、コンピュータシステムをリ
セットする制御信号が出力される。これにより、周辺機
器の誤動作が防止される。
【0022】また、交流電圧の整流値が所定時間内に複
数回数以上、所定電圧以上となったときと、所定時間以
上、所定電圧以上となったときとに、交流電圧がコンピ
ュータシステムに安定して供給開始されたと判定され
る。また、交流電圧の整流値が所定時間内に複数回数以
上、所定電圧以下となったときと、所定時間以上、所定
電圧以下となったときとに、電源異常を示す制御信号が
コンピュータシステムに出力される。これにより、交流
電圧の整流値が、脈動しやすい状況においても、交流電
圧の供給開始及び電源異常を正確に判定可能となる。
【0023】また、コンピュータへの供給電圧が所定時
間内に複数回数以上、第4の電圧値以上に増加したとき
と、所定時間以上、第4の電圧値以上に増加したときと
に、コンピュータへの供給電圧が、コンピュータの動作
電圧値に到達したと判定される。さらに、コンピュータ
への供給電圧が所定時間内に複数回数以上、第4の電圧
値未満に減少したときと、所定時間以上、第4の電圧値
未満に減少したときとに、コンピュータへの供給電圧
が、コンピュータの動作電圧値未満に減少したと判定さ
れる。
【0024】これにより、コンピュータへの供給電圧
が、脈動しやすい状況においても、コンピュータへの供
給電圧が動作電圧値に到達したこと及び動作電圧値未満
に減少したことを正確に判定可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例である停復電
検出制御装置1の概略構成図、図2は、本発明の一実施
例が適用されるコンピュータシステムの全体概略構成
図、図10及び図11は、VME規格を満足する電圧信
号及び制御信号の波形図である。
【0026】まず、図10は、交流電圧の立ち上がり時
における、VME規格のDC5V(コンピュータ用電
圧)電圧信号、SYSTEMRESET信号、ACFA
IL信号の波形図であり、図11は、交流電圧異常時に
おける、VME規格のDC5V電圧信号、SYSTEM
RESET信号、ACFAIL信号の波形図である。図
10において、時点t0にて、AC入力電圧(図10の
(A))が立ち上がってから、最大2sまでにはDC5
V電圧信号(図10の(B))が、4.5Vまで上昇さ
れる(時点t3)。DC5V電圧信号は最大30ms迄
には4.5Vから4.875Vに上昇される(時点t
4)。
【0027】SYSTEMRESET信号(図10の
(C))は、DC5V電圧信号が時点t2にて、2.0
Vに達すると同時に、つまり、時点t1=t2にて0.6
Vに減少され、有効とされる。さらに、SYSTEMR
ESET信号は、DC5V電圧信号が時点t3にて4.
5Vになってから最小230ms経過後の時点t6にお
いて無効とされる。ACFAIL信号(図10の
(D))は、AC入力電圧が異常時に“L”レベルとさ
れ有効とされる信号であり、AC入力電圧が、時点t0
で正常状態に復帰すると、時点t5で“H”レベルとさ
れ無効とされる。この時点t5から最小200ms経過
後の時点t6にて、SYSTEMRESET信号が無効
とされる。
【0028】次に、図11において、AC入力(図11
の(A))が、時点t0にて、停電した場合は、DC5
V電圧信号(図11の(B))は、時点t3までの最低
26ms間は4.875Vが維持される。ACFAIL
信号(図11の(C))は、時点t0にてAC入力が停
電してから、10〜20ms後の時点t1にて、“L”
レベルとされて有効とされる。また、ACFAIL信号
が有効となってから最小4ms経過後の時点t3にて、
DC5V電圧信号は、4.875Vまで減少される。S
YSTEMRESET信号(図11の(D))は、AC
FAIL信号が時点t1にて有効となってから、最小2
ms後の時点t2にて“L”レベルとされ、有効とされ
る。
【0029】また、DC5V電圧信号は、SYSTEM
RESET信号が、時点t2にて有効となってから、時
点t3の最小50μs経過後に4.875Vに減少され
る。そして、DC5V電圧信号が、時点t4にて2.0
Vまで減少されると同時に、SYSTEMRESET信
号の上昇が開始され、時点t4から最小0sの時点t5に
て、0.6Vとされる。本発明においては、上記VME
規格を満足するように、信号が生成されるものである。
【0030】次に、図2において、交流電圧であるAC
100Vは、AC入力回路7を介して高速整流回路3に
供給され、リップル値を含んだDC電圧に変換されてD
C入力回路2に供給される。このDC入力回路2には、
DC5V(コンピュータ用電圧)及びDC12V(周辺
機器用電圧)が供給される。そして、DC入力回路2の
出力信号(AC電圧信号、DC5V電圧信号、DC12
V電圧信号)が、制御信号生成部4に供給される。この
制御信号生成部4は、CPU、A/Dコンバータ、タイ
マ、メモリ等を内蔵し、VME規格を満足するタイミン
グで上記制御信号(SYSTEMRESET:システム
全体をリセットする信号、ACFAIL:電源異常を知
らせる信号)を作成する。作成された制御信号は、信号
出力回路5を介して、コンピュータ及び周辺機器6に供
給される。このコンピュータ及び周辺機器には、DC入
力回路2に供給されたDC5V及びDC12V電圧が供
給される。これらDC入力回路2、制御信号生成部4、
信号出力回路5により停電検出制御装置が構成される。
【0031】図3は、制御信号生成部4の概略構成図で
ある、この図3において、演算処理を行うCPU4k
は、データバス4jを介して、ROM4e、RAM4f
によりデータの読みとり書き込みを行う。また、CPU
4kは、A/Dコンバータ4gで入出力信号のA/D変
換処理を実行させ、タイマ4hにて時間計数を行う。C
PU4kにより処理された信号は、シリアルコミュニケ
ーションインタフェース4iにて外部へ送信される。D
C入力回路2からの信号は、PORT4a〜4dから入
力され、A/Dコンバータ4gによりCPU4kが解読
可能なディジタル値に変換される。
【0032】次に、図1において、DC入力回路2の出
力信号であるAC電圧信号、5V信号及び12V信号
は、制御信号生成部4のデジタルフィルタ演算部41に
供給される。このディジタルフィルタ演算部41におい
て、AC電圧信号、5V信号及び12V信号は、波形歪
やノイズ成分が除去され、高精度なディジタル値に変換
される。そして、ディジタル値に変換されたAC電圧信
号は、AC電圧レベル判定部42に供給され、AC電圧
のレベルが判定される。AC電圧レベル判定部42は、
AC電圧レベルの判定に基づいて、コンピュータシステ
ムへの電力供給の開始及び停止を判定し、ACFAIL
指令信号をACFAIL信号生成部47に供給する。A
CFAIL信号生成部47は、供給された指令信号に基
づいて、ACFAIL信号を、信号出力回路5を介して
コンピュータ/周辺機器6に供給する。
【0033】また、ディジタル値に変換された5V信号
レベル判定部43に供給され、この5V信号の電圧レベ
ルが判定される。また、ディジタル値に変換された12
V信号は、12V信号レベル判定部44に供給され、こ
の12V信号の電圧レベルが判定される。そして、これ
ら信号レベル判定部43及び44により判定された電圧
レベルは、電圧立ち上がり/立ち下がり順序判定部45
に供給される。
【0034】電圧立ち上がり/立ち下がり順序判定部4
5は、5V電圧レベル、12V電圧レベル及びACFA
IL信号の有効/無効に基づいて、SYSTEMRES
ET信号生成部46に指令信号を供給する。そして、S
YSTEMRESET信号生成部46は、供給された指
令信号に基づいて、SYSTEMRESET信号を信号
出力回路5を介してコンピュータ/周辺機器6に供給す
る。
【0035】図4は、図1に示した例の5V電圧及び1
2V電圧の立ち上がり時における動作フローチャートで
あり、図5は、上記立ち上がり時における信号波形図で
ある。図4のステップ100において、交流電圧が入力
されると、ステップ101にて、AC電圧レベル判定部
42は、入力された交流電圧が所定の規定値、例えば、
87Vに到達したか否かを判定する。交流電圧が規定値
に到達したら(図5の(A)時点t0)、ステップ10
2に進み、AC電圧レベル判定部42は、ACFAIL
無効指令信号を、ACFAIL信号生成部47に供給す
る。これにより、ACFAIL信号生成部47は、AC
FAIL信号を無効(“H”レベル)とする(図5の
(E)時点t4)。
【0036】次に、ステップ103に進み、立ち上がり
/立ち下がり順序判定部45は、5V信号と12V信号
とのどちらの信号が先に立ち上がったかを判定する。5
V電圧の方が先に立ち上がったのであれば、ステップ1
04に進み、立ち上がり/立ち下がり順序判定部45
は、5V電圧が2.0V(第1の電圧値)に上昇したこ
とを判定し(図5の(B)時点t2)、SYSTEMR
ESET有効指令信号を信号生成部46に供給する。S
YSTEMRESET信号生成部46は、供給された有
効指令信号に従ってSYSTEMRESET信号を有効
とする(図5の(D)時点t1)。
【0037】次に、ステップ105に進み、立ち上がり
/立ち下がり順序判定部45は、5V電圧が立ち上がっ
てから(4.875V(第2の電圧値)に到達した時点
t3)、230ms経過したか否かを判定する。5V電
圧が立ち上がってから230ms経過したならば、ステ
ップ106に進み、立ち上がり/立ち下がり順序判定部
45は、ACFAIL信号が無効後、200ms経過し
たか否かを判定する。200ms経過したならば、ステ
ップ107に進み、立ち上がり/立ち下がり順序判定部
45は、SYSTEMRESET無効指令信号を信号生
成部46に供給する。SYSTEMRESET信号生成
部46は、供給された無効信号に従ってSYSTEMR
ESET信号を無効とする(図5の時点t5)。
【0038】ステップ103において、5V電圧よりも
12V電圧が先に立ちがったのであれば、ステップ10
8に進む。このステップ108において、立ち上がり/
立ち下がり順序判定部45は、12V電圧が2.0V
(第1の電圧値)に到達したか否かを判定する。12V
電圧が2.0Vに到達したならば(図5の時点t6)、
ステップ105に進む。以降、上述したように、ステッ
プ105〜107が実行される。つまり、5V電圧が立
ち上がってから(時点t8から)、230ms経過し、
かつ、ACFAIL信号無効後、200ms経過する
と、SYSTEMRESET信号は無効とされる(時点
t10)。
【0039】なお、VME規格では、交流電圧が正常に
立ち上がったか否かの判定値は、規定されておらず、交
流電圧が正常値となってから、ACFAIL信号を無効
とするまでの時間も規定されていない。一方、5V電圧
が規定値到達時からSYSTEMRESET信号が無効
となる時間は、最小230msと規定されている。した
がって、ACFAIL信号が無効となるタイミングは、
SYSTEMRESET信号が無効となる上記時間(最
小230ms)以前であり、最小200msとする。
【0040】図6は、図1に示した例の5V電圧及び1
2V電圧の立ち下がり時における動作フローチャートで
あり、図7は、上記立ち下がり時における信号波形図で
ある。図6のステップ200において、交流電圧の入力
が遮断されると、ステップ201にて、AC電圧レベル
判定部42は、遮断された交流電圧が所定の規定値、例
えば、85Vに減少したか否かを判定する。交流電圧が
規定値に減少したら、ステップ202に進み、AC電圧
レベル判定部42は、ACFAIL有効指令信号を、A
CFAIL信号生成部47に供給する。これにより、A
CFAIL信号生成部47は、ACFAIL信号を有効
(“L”レベル)とする(図7の(D)時点t0)。
【0041】次に、ステップ203に進み、立ち上がり
/立ち下がり順序判定部45は、5V信号と12V信号
とのどちらの信号が先に立ち下がったかを判定する。1
2V電圧の方が先に立ち下がったのであれば、ステップ
204に進み、立ち上がり/立ち下がり順序判定部45
は、5V電圧が垂下したか、つまり、4.875Vに減
少したことを判定し(図7の(B)時点t2)、ステッ
プ205において、ACFAIL信号が有効後、2ms
経過したか否かを判定する。ACFAIL信号が有効
後、2ms経過すると、ステップ206に進み、立ち上
がり/立ち下がり順序判定部45は、SYSTEMRE
SET有効指令信号を信号生成部46に供給する。SY
STEMRESET信号生成部46は、供給された有効
指令信号に従ってSYSTEMRESET信号を有効と
する(図5の(E)時点t1)。
【0042】次に、ステップ207に進み、立ち上がり
/立ち下がり順序判定部45は、5V電圧が2.0Vに
減少したか否かを判定し、2.0Vに減少していなけれ
ば、ステップ208に進み、リセット状態、つまり、S
YSTEMRESET信号を“L”レベルに保持する。
ステップ207において、5V電圧が2.0Vに減少し
たら、ステップ209に進み、立ち上がり/立ち下がり
順序判定部45は、SYSTEMRESET無効指令信
号をSYSTEMRESET信号生成部46に供給す
る。SYSTEMRESET信号生成部46は、供給さ
れた無効指令信号に従って、SYSTEMRESET信
号を無効とする(図7の(E)時点t4)。
【0043】ステップ203において、12V電圧より
5V電圧の方が、先に立ち下がったのであれば、ステッ
プ210に進み、立ち上がり/立ち下がり順序判定部4
5は、ACFAIL信号の有効後(時点t5)から2m
s経過したか否かを判定する。時点t5から2ms経過
すると、ステップ211に進み、立ち上がり/立ち下が
り順序判定部45は、SYSTEMRESET有効指令
信号をSYSTEMRESET信号生成部46に供給す
る。SYSTEMRESET信号生成部46は、供給さ
れた有効指令信号に従って、SYSTEMRESET信
号を有効とする(時点t6)。
【0044】次に、ステップ212に進み、立ち上がり
/立ち下がり順序判定部45は、12V電圧が、垂下し
たか否か、つまり、例えば、12V電圧が1.2V(第
3の電圧値)まで減少したか否かを判定する。12V電
圧が1.2Vに減少していなければ、ステップ213に
おいて、リセット状態、つまり、SYSTEMRESE
T信号を“L”レベルに保持する。ステップ212にお
いて、12V電圧が1.2Vに減少すると(時点t
9)、ステップ209に進み、立ち上がり/立ち下がり
順序判定部45は、SYSTEMRESET無効指令信
号をSYSTEMRESET信号生成部46に供給す
る。SYSTEMRESET信号生成部46は、供給さ
れた無効指令信号に従って、SYSTEMRESET信
号を無効とする(時点t10)。
【0045】なお、動作電圧の立ち上がり時と同様に、
VME規格では、交流電圧がどの値となったら、停電と
する判定値は規定されておらず、交流電圧が異常(停
電)となってから、どのくらいの時間にACFAIL信
号を有効とするかについても規定されていない。したが
って、5V電圧が規定値(4.875V)に減少した時
点より最小50μs以前にSYSTEMRESET信号
が有効となる時間より以前(最小2ms)にACFAI
L信号を有効とする。
【0046】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、コンピュータ用の5V電圧と、周辺機器用の12V
電圧との立ち上がり時に、5V電圧よりも先に12V電
圧が立ち上がった場合には、この12V電圧の立ち上が
りに応答して、SYSTEMRESET信号を有効と
し、5V電圧が立ち上がり、所定の電圧レベル(4.8
75V)に達してから、SYSTEMRESET信号を
無効とする。これにより、コンピュータの正常な制御指
令無しに周辺機器が動作して誤動作してしまうという事
態を回避することが可能である。
【0047】また、コンピュータ用の5V電圧と、周辺
機器用の12V電圧との立ち下がり時に、12V電圧よ
りも先に5V電圧が立ち下がった場合には、5V電圧の
立ち下がりに応答して、SYSTEMRESET信号を
有効とし、12V電圧が所定電圧レベル(1.2V)に
減少してから、SYSTEMRESET信号を無効とす
る。これにより、コンピュータの正常な制御指令無しに
周辺機器が動作して誤動作してしまい、データの一時退
避が実行できずデータを消失してしまうという事態を回
避することが可能である。
【0048】したがって、本発明の一実施例によれば、
動作電圧の立ち上がり及び立ち下がり時におけるコンピ
ュータと周辺機器との動作タイミングの不整合性による
誤動作を回避し、動作の安定性及び信頼性を向上可能な
停復電検出制御装置を実現することができる。
【0049】さて、上述したように、近年の半導体技術
の進歩により、コンピュータの動作保証電圧領域は低電
圧化されてきている。このため、電源装置の負荷が増大
すると、停復電時における動作電圧の立ち上がり及び立
ち下がり電圧波形のエンベロープが不安定となり、動作
電圧の立ち上がり及び立ち下がりの正確な判断が困難と
なる可能性がある。
【0050】つまり、図8に示すように、交流電圧AC
の立ち上がり時において、整流された電圧波形が脈動
し、電圧が立ち上がったと判断すべき電圧値、例えば、
87Vに一度、到達しても、その後、87V未満となる
場合がある。また、交流電圧の立ち下がり時において
も、整流電圧が脈動し、電圧が立ち下がったと判断すべ
き電圧値、例えば、85Vに一度到達しても、その後、
85Vを越える場合もある。
【0051】この交流電圧の立ち上がり及び立ち下がり
における整流電圧の脈動により、直流電圧DC1〜DCn
も立ち上がり及び立ち下がり時に、電圧値が脈動し、立
ち上がり及び立ち下がりの正確な判断が困難となる可能
性がある。特に、動作電圧が低電圧化された場合には、
この電圧値の脈動は、動作電圧の立ち上がり及び立ち下
がりの判定を困難とする。
【0052】そこで、交流電圧の立ち上がり及び立ち下
がり時において、その整流値が、所定時間内に、所定の
電圧値に複数回到達した場合に、立ち上がり及び立ち下
がりと判定すれば、誤判断を防止することができる。同
様に、直流電圧の立ち上がり及び立ち下がりについて
も、所定時間内に、所定の電圧値に複数回到達した場合
に、立ち上がり及び立ち下がりと判定すれば、誤判断を
防止することができる。
【0053】すなわち、図8に示すように、交流電圧A
Cの立ち上がり時において、その整流値が、例えば、1
秒以内に、87Vに2回以上到達した時点t0にて立ち
上がりと判定する。つまり、交流電圧がコンピュータシ
ステムに安定して供給開始されたと判定する。また、交
流電圧ACの立ち下がり時において、例えば、1秒以内
に、85Vに2回以上到達した時点t1にて立ち下がり
と判定し、交流電圧信号ACsとする。
【0054】また、直流電圧DC1〜DCnの立ち上がり
時において、例えば、1秒以内に、4.5V(第4の電
圧値)に2回以上到達した時点にて立ち上がりと判定す
る。また、直流電圧DC1〜DCnの立ち下がり時におい
て、例えば、1秒以内に、4.5Vに2回以上到達した
時点にて立ち下がりと判定し、直流電圧信号DC1s〜D
Cnsとする。
【0055】このように、所定時間内に所定電圧値に複
数回以上到達した場合に、立ち上がり及び立ち下がりを
判定すれば、電圧値の立ち上がり及び立ち下がり時に、
直流電圧値が脈動しやすい状況においても、電圧の立ち
上がり及び立ち下がりを正確に判定でき、交流電圧AC
が立ち上がってから各直流電圧DC1〜DCnが立ち上が
る迄の時間、T1、T2・・・Tnを正確に計数することがで
きる。同様に、交流電圧ACが立ち下がってから各直流
電圧DC1〜DCnが立ち下がる迄の時間、T1e、T2e・・
・Tneを正確に計数することができる。
【0056】図9は、本発明の他の実施例である停復電
検出制御装置1の概略構成図であり、上述したように、
電圧の立ち上がり及び立ち下がりを判定する例である。
この図9の例において、図1の例と同様なものには、同
一の符号が付せられている。そして、図9の例と図1の
例との異なるところは、図9の例は、図1の例に、停復
電レベル到達判定回数メモリ48と、判定回数設定部4
9とが追加されていることである。
【0057】図9において、適切な入力手段(図示せ
ず)により、立ち上がり及び立ち下がり判定電圧及び判
定回数指令が、交流電圧、5V電圧、12V電圧のそれ
ぞれについて、判定回数設定部49に入力される。判定
回数設定部49は、入力された指令に従って、交流電
圧、5V電圧、12V電圧のそれぞれの判定電圧及び判
定回数を、停復電レベル到達判定回数メモリ48に格納
する。判定電圧の例としては、100V交流電圧につい
ては、立ち上がり時に87V、立ち下がり時は85V、
5V電圧については、立ち上がり及び立ち下がりともに
4.5V(第4の電圧値)、12V電圧については、1
0.8V(第5の電圧値)とする。また、判定回数の例
としては、1秒以内に2回以上とする。
【0058】AC電圧レベル判定部42は、判定回数メ
モリ48に格納された交流電圧判定電圧値及び判定回数
を読みだし、読みだした判定電圧値及び判定回数に基づ
いて、ディジタルフィルタ演算部41から供給されるA
C電圧信号の立ち上がり及び立ち下がりを判定する。
【0059】また、5V信号レベル判定部43は、判定
回数メモリ48に格納された5V電圧判定電圧値及び判
定回数を読みだし、読みだした判定電圧値及び判定回数
に基づいて、ディジタルフィルタ演算部41から供給さ
れる5V信号の立ち上がり及び立ち下がりを判定する。
つまり、コンピュータへの供給電圧が、このコンピュー
タの動作保証電圧領域に到達したこと及び動作保証電圧
領域外に減少したことを判定する。
【0060】同様に、12V信号レベル判定部44は、
判定回数メモリ48に格納された12V電圧判定電圧値
及び判定回数を読みだし、読みだした判定電圧値及び判
定回数に基づいて、ディジタルフィルタ演算部41から
供給される12V信号の立ち上がり及び立ち下がりを判
定する。つまり、周辺機器への供給電圧が、周辺機器の
動作保証電圧領域に到達したこと及び動作保証電圧領域
外に減少したことを判定する。
【0061】停復電レベル到達判定回数メモリ48に格
納された、各電圧判定値及び判定回数は、コンピュータ
システムの規模、周辺機器の数に応じて、判定回数設定
部49を介して外部の入力手段により、適宜設定可能と
なっている。
【0062】以上のように、本発明の他の実施例によれ
ば、図1の例と同等な効果が得られる。さらに、本発明
の他の実施例によれば、電圧の立ち上がり及び立ち下が
り時に、電圧値が脈動しやすい状況においても、電圧の
立ち上がり及び立ち下がりを正確に判定でき、コンピュ
ータと周辺機器との動作タイミングの不整合を回避する
ことができ、動作の安定性及び信頼性を向上可能な停復
電検出制御装置を実現することができる。
【0063】なお、上述した例においては、交流電圧を
100Vとしたが、100Vに限らず、他の電圧レベル
であっても、本発明は、適用可能である。また、コンピ
ュータ用の電圧は、5Vに限らず、他の電圧レベル、例
えば、3Vであっても本発明は適用可能である。さら
に、周辺機器の電圧値も12Vに限らず、他の電圧値で
あっても本発明は、適用可能である。
【0064】また、上述した例においては、電圧信号、
SYSTEMRESET信号、ACFAIL信号を、V
ME規格を満足する発生タイミングとしたが、VME規
格に限らず、コンピュータシステムにおける他のバス規
格等を満足する発生タイミングとすることも可能であ
る。
【0065】また、本発明の他の実施例において、立ち
上がり及び立ち下がり判定電圧及び判定回数は、上述し
た例に限らず、他の判定電圧値及び判定回数であっても
よい。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。停復電検出制御装
置において、コンピュータへの供給電圧が、第1の電圧
値以上に増加したとき、リセット信号を所定時間だけ出
力し、コンピュータへの供給電圧が第2の電圧値未満に
減少し、かつ、周辺機器への供給電圧が第2の電圧値よ
り小さい第3の電圧値未満であるとき、リセット信号を
所定期間だけ出力し、コンピュータへの供給電圧が第2
の電圧値未満に減少し、かつ、周辺機器への供給電圧が
第3の電圧値以上であるとき、コンピュータへの供給電
圧が第2の電圧値未満となったときから、少なくとも周
辺機器への供給電圧が第3の電圧値未満となるまで、リ
セット信号が出力される。したがって、動作電圧の立ち
下がり時におけるコンピュータと周辺機器との動作タイ
ミングの不整合性による誤動作を回避し、動作の安定性
及び信頼性を向上可能な停復電検出制御装置を実現する
ことができる。
【0067】また、上記停復電検出制御装置において、
制御信号生成部は、周辺機器への供給電圧が第1の電圧
値以上に増加し、かつ、コンピュータへの供給電圧が第
1の電圧値未満のとき、周辺機器への供給電圧が第1の
電圧値以上となったときから、少なくともコンピュータ
への供給電圧が第2の電圧値以上となるまで、コンピュ
ータシステムをリセットする制御信号を出力する。これ
により、動作電圧の立ち上がり及び立ち下がり時におけ
るコンピュータと周辺機器との動作タイミングの不整合
性による誤動作を回避し、動作の安定性及び信頼性を向
上可能な停復電検出制御装置を実現することができる。
【0068】また、上記停復電検出制御装置において、
交流電源電圧判定部は、交流電圧の整流値が所定時間内
に複数回数以上、所定電圧以上となったときと、所定時
間以上、所定電圧以上となったときとに、交流電圧がコ
ンピュータシステムに安定して供給開始されたと判定
し、交流電圧の整流値が所定時間内に複数回数以上、所
定電圧以下となったときと、所定時間以上、所定電圧以
下となったときとに、電源異常を示す制御信号を出力
し、制御信号生成部は、コンピュータへの供給電圧が所
定時間内に複数回数以上、第4の電圧値以上に増加した
ときと、所定時間以上、第4の電圧値以上に増加したと
きとに、コンピュータへの供給電圧が、コンピュータの
動作電圧値に到達したと判定し、コンピュータへの供給
電圧が所定時間内に複数回数以上、第4の電圧値未満に
減少したときと、所定時間以上、第4の電圧値未満に減
少したときとに、コンピュータへの供給電圧が、コンピ
ュータの動作電圧値未満に減少したと判定する。
【0069】したがって、電圧値が脈動しやすい状況に
おいても、電圧の立ち上がり及び立ち下がりを正確に判
定でき、コンピュータと周辺機器との動作タイミングの
不整合を回避することができ、動作の安定性及び信頼性
を向上可能な停復電検出制御装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である停復電検出制御装置の
概略構成図である。
【図2】本発明が適用されるコンピュータシステムの全
体概略構成図である。
【図3】制御信号生成部を構成するマイクロコンピュー
タのブロック図である。
【図4】本発明の一実施例における電圧立ち上がり時の
動作フローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における電圧立ち上がり時の
信号波形図である。
【図6】本発明の一実施例における電圧立ち下がり時の
動作フローチャートである。
【図7】本発明の一実施例における電圧立ち下がり時の
信号波形図である。
【図8】電圧立ち上がり及び立ち下がり時における電圧
の脈動を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施例である停復電検出制御装置
の概略構成図である。
【図10】電圧立ち上がり時におけるVME規格の説明
図である。
【図11】電圧立ち下がり時におけるVME規格の説明
図である。
【符号の説明】
1 停復電検出制御装置 2 DC入力回路 3 高速整流回路 4 制御信号生成部 5 信号出力回路 6 コンピュータ/周辺機器 7 AC入力回路 41 ディジタルフィルタ演算部 42 AC電圧レベル判定部 43 5V信号信号レベル判定部 44 12V信号レベル判定部 45 立ち上がり/立ち下がり順序判定部 46 SYSTEMRESET信号生成部 47 ACFAIL信号生成部 48 停復電レベル到達判定回数メモリ 49 判定回数設定部 400 制御信号生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 1/00 350 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータと、このコンピュータの周
    辺機器とを有するコンピュータシステムへの電力供給の
    開始及び停止を検出し、コンピュータシステムに制御信
    号を供給する停復電検出制御装置において、 コンピュータシステムへ供給される交流電圧を判定し、
    この交流電圧の整流値が所定電圧以下となったとき、電
    源異常を示す制御信号をコンピュータシステムへ出力す
    る交流電源電圧判定部と、 上記コンピュータに供給される電圧値を判定するコンピ
    ュータ電圧判定部と、 上記周辺機器に供給される電圧値を判定する周辺機器電
    圧判定部と、 上記コンピュータ電圧判定部により判定された供給電圧
    が、第1の電圧値以上に増加したとき、コンピュータシ
    ステムをリセットする制御信号を所定時間だけ出力し、
    上記コンピュータへの供給電圧が第2の電圧値未満に減
    少し、かつ、上記周辺機器電圧判定部により判定された
    供給電圧が第2の電圧値より小さい第3の電圧値未満で
    あるとき、上記コンピュータシステムをリセットする制
    御信号を所定期間だけ出力し、上記コンピュータへの供
    給電圧が第2の電圧値未満に減少し、かつ、上記周辺機
    器への供給電圧が第3の電圧値以上であるとき、上記コ
    ンピュータへの供給電圧が第2の電圧値未満となったと
    きから、少なくとも上記周辺機器への供給電圧が第3の
    電圧値未満となるまで、上記コンピュータシステムをリ
    セットする制御信号を出力する制御信号生成部と、 を備えることを特徴とする停復電検出制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の停復電検出制御装置にお
    いて、上記制御信号生成部は、上記周辺機器への供給電
    圧が第1の電圧値以上に増加し、かつ、上記コンピュー
    タへの供給電圧が第1の電圧値未満のとき、上記周辺機
    器への供給電圧が第1の電圧値以上となったときから、
    少なくとも上記コンピュータへの供給電圧が第2の電圧
    値以上となるまで、上記コンピュータシステムをリセッ
    トする制御信号を出力することを特徴とする停復電検出
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の停復電検出制御装
    置において、上記交流電源電圧判定部は、交流電圧の整
    流値が所定時間内に複数回数以上、所定電圧以上となっ
    たときと、所定時間以上、上記所定電圧以上となったと
    きとに、上記交流電圧がコンピュータシステムに安定し
    て供給開始されたと判定し、交流電圧の整流値が所定時
    間内に複数回数以上、所定電圧以下となったときと、所
    定時間以上、上記所定電圧以下となったときとに、電源
    異常を示す制御信号を出力し、制御信号生成部は、コン
    ピュータへの供給電圧が所定時間内に複数回数以上、第
    4の電圧値以上に増加したときと、所定時間以上、第4
    の電圧値以上に増加したときとに、コンピュータへの供
    給電圧が、コンピュータの動作電圧値に到達したと判定
    し、コンピュータへの供給電圧が所定時間内に複数回数
    以上、第4の電圧値未満に減少したときと、所定時間以
    上、第4の電圧値未満に減少したときとに、コンピュー
    タへの供給電圧が、コンピュータの動作電圧値未満に減
    少したと判定することを特徴とする停復電検出制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の停復電検出制御装置にお
    いて、制御信号生成部は、周辺機器への供給電圧が所定
    時間内に複数回数以上、第5の電圧値以上に増加したと
    きと、所定時間以上、第5の電圧値以上に増加したとき
    とに、周辺機器への供給電圧が、周辺機器の動作電圧値
    に到達したと判定し、周辺機器への供給電圧が所定時間
    内に複数回数以上、第5の電圧値未満に減少したとき
    と、所定時間以上、第5の電圧値未満に減少したときと
    に、周辺機器への供給電圧が、周辺機器の動作電圧値未
    満に減少したと判定することを特徴とする停復電検出制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の停復電検出制御装置にお
    いて、コンピュータの動作電圧は略直流5ボルト、周辺
    機器の動作電圧は略直流12ボルトであり、上記第1の
    電圧値は略2ボルト、第2の電圧値は略4.875ボル
    ト、第3の電圧値は略1.2ボルト、第4の電圧値は略
    4.5ボルト、第5の電圧値は略10.8ボルトである
    ことを特徴とする停復電検出制御装置。
JP6211118A 1994-09-05 1994-09-05 停復電検出制御装置 Pending JPH0876899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6211118A JPH0876899A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 停復電検出制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6211118A JPH0876899A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 停復電検出制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0876899A true JPH0876899A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16600706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6211118A Pending JPH0876899A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 停復電検出制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0876899A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001087472A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2001178890A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2002035244A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 Mrd:Kk パチンコ機の電源供給装置
JP2002191826A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Sankyo Kk 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001087472A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2001178890A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2002035244A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 Mrd:Kk パチンコ機の電源供給装置
JP2002191826A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Sankyo Kk 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4469127B2 (ja) パワー管理装置、指紋検知システム、及びパワー管理方法
KR101501437B1 (ko) 컴퓨터 장치 전원 관리 시스템 및 방법
CA2210424C (en) Method and apparatus for power management in a multifunction controller with an embedded micro-processor
JP3722939B2 (ja) マイクロプロセッサチップ用冷却ファンを備えたコンピュータシステム及びその冷却ファン制御方法
EP0826170B1 (en) Method and apparatus for enhancing performance of a processor
TWI571733B (zh) 伺服器機櫃系統與其電源管理方法
US6504266B1 (en) Method and apparatus for powering up an electronic system after AC power has been removed
US20030237008A1 (en) Multiple server in-rush current reduction
US20190391626A1 (en) Control method of redundant power supply device
US11224141B2 (en) Server rack system and method of power management in the server rack system
JP5455826B2 (ja) 電源投入制御回路
EP2924538B1 (en) Computer system and method for its operation
JPH0876899A (ja) 停復電検出制御装置
US7017062B2 (en) Method and apparatus for recovering from an overheated microprocessor
JP6800935B2 (ja) 電子システムでのファンの制御方法
US20040255174A1 (en) Method of controlling the operational mode of a computer system
EP3528120B1 (en) Power supply unit having a cold redundant detection capability
JP2001034370A (ja) 省電力制御装置、省電力制御方法及びコンピュータシステム
US8552766B2 (en) Threshold comparator with hysteresis and method for performing threshold comparison with hysteresis
JPH11299086A (ja) インバータの制御装置
US20220357956A1 (en) Dynamic timing for shutdown including asynchronous dynamic random access memory refresh (adr) due to ac undervoltage
JPH05108503A (ja) 停電処理方式
JPH10111742A (ja) インタフェース回路
JPH10340140A (ja) 過電圧防止回路およびこれを用いたプロセッサ電源制御 方式
JPS62214419A (ja) 演算制御装置