JPH087590A - 低速動作保証リードオンリメモリ - Google Patents

低速動作保証リードオンリメモリ

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JPH087590A
JPH087590A JP13562894A JP13562894A JPH087590A JP H087590 A JPH087590 A JP H087590A JP 13562894 A JP13562894 A JP 13562894A JP 13562894 A JP13562894 A JP 13562894A JP H087590 A JPH087590 A JP H087590A
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賢一 木沢
Michio Seki
道雄 関
敏文 ▲濱▼口
Toshifumi Hamaguchi
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LSIの低速動作時での誤動作を防止する。 【構成】 ROM回路1と、このROM回路1に入力す
るプリチャージ信号aを入力とする遅延回路2と、RO
M回路1の出力をデータ入力とし、遅延回路2の出力を
クロック入力とするラッチ回路3とを備え、このラッチ
回路3の出力をROMデータの出力dとするものであ
る。これにより、ROMデータがハイレベルの場合にリ
ークが発生し、しかもLSIの動作スピードが遅い場合
であっても、ラッチ回路3によりデータは確定してお
り、リークの影響を受けずに正確なデータを出力でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低速動作を必要とする
LSIのリードオンリメモリ(以下「ROM」という)
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のROM回路の回路構成図
であり、図12は従来のROM回路の動作タイミングチ
ャートである。
【0003】図11において、ROM回路にプリチャー
ジ信号入力端子4からプリチャージ信号aを入力する
と、図12に示すようにこのタイミングでアドレス信号
入力端子6にアドレス信号eが入力され、プリチャージ
期間中にROMアドレスが確定する。次に、プリチャー
ジ期間が終了すると、ROMアドレスの示すデータによ
りROMデータ出力cは、チャージされた電荷を保持す
るか、放電するかにより、ハイレベル(以下“H”とい
う)もしくはロウレベル(以下“L”という)の信号を
出力し、データが判別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、LSI組込み機
器の消費電力低減を実現するために、LSIを低速動作
させなければならなくなってきている。しかし、高速動
作ではなんら問題なく正常に動作しているROMが、低
速動作時において、LSI製造時の結晶欠陥などによる
微少リーク電流により電荷が保持されず、ROM出力が
本来“H”の場合でも“H”から“L”に変化し、正常
動作をしないという問題を生じている。
【0005】本発明はこのような問題に鑑み、微少リー
クが発生しても、高速から低速まで安定して動作するR
OM回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に記載の低速動作保証ROMは、ROM回
路と、このROM回路に入力するプリチャージ信号を入
力とする遅延回路と、ROM回路の出力をデータ入力と
し、遅延回路の出力をクロック入力とするラッチ回路と
を備え、このラッチ回路の出力をROMデータの出力と
するものである。
【0007】また、請求項2に記載の低速動作保証RO
Mは、ROM回路と、このROM回路に入力するプリチ
ャージ信号を入力とする遅延回路と、ROM回路の出力
をデータ入力とし、遅延回路の出力をクロック入力とす
るラッチ回路と、ROM回路の出力とラッチ回路の出力
のいずれかを選択して出力する選択手段とを有し、この
選択手段の出力をROMデータ出力とするものである。
【0008】また、請求項3記載の低速動作保証ROM
は、請求項2の選択手段としてマルチプレクサを用いた
ものである。
【0009】また、請求項4記載の低速動作保証ROM
は、請求項1〜3の遅延回路を抵抗および容量により構
成したものである。
【0010】また、請求項5記載の低速動作保証ROM
は、請求項1〜3の遅延回路をインバータにより構成し
たものである。
【0011】また、請求項6記載の低速動作保証ROM
は、ROM回路と、このROM回路に入力するプリチャ
ージ信号を入力とする遅延回路を複数段重ねた遅延回路
群と、プリチャージ信号と遅延回路群を構成する各々の
遅延回路の出力を入力とする論理和(以下「OR」とい
う)回路と、ROM回路の出力をデータ入力とし、OR
回路の出力をクロック入力とするラッチ回路とを備え、
このラッチ回路の出力をROMデータ出力とするもので
ある。
【0012】また、請求項7記載の低速動作保証ROM
は、否定和(以下「NOR」という)方式のROM回路
と、このROM回路に入力するプリチャージ信号を入力
とした遅延回路と、ROM回路の出力をデータ入力と
し、遅延回路の出力をクロック入力とするラッチ回路を
備え、遅延回路の構成をNOR方式のROM回路の中で
複数段連ねたメモリトランジスタの部分を1段として他
はこれと同一回路構成とし、この遅延回路を構成するト
ランジスタの駆動能力をROM回路を構成するトランジ
スタの駆動能力よりも小さくするものである。
【0013】また、請求項8記載の低速動作保証ROM
は、NOR方式のROM回路と、このROM回路に入力
するプリチャージ信号を入力とした遅延回路と、ROM
回路の出力をデータ入力とし、遅延回路の出力をクロッ
ク入力とするラッチ回路を備え、遅延回路の構成をNO
R方式のROM回路の中で複数段連ねたメモリトランジ
スタの部分を1段として他はこれと同一回路構成とし、
この遅延回路の容量をROM回路の容量より大きくする
ものである。
【0014】また、請求項9記載の低速動作保証ROM
は、否定積(以下「NAND」という)方式のROM回
路と、このROM回路のプリチャージ信号を入力とした
NAND方式の遅延回路と、ROM回路の出力をデータ
入力とし、遅延回路の出力をクロック入力とするラッチ
回路とを備え、遅延回路を構成するトランジスタの駆動
能力をROM回路を構成するトランジスタの駆動能力よ
りも小さくするものである。
【0015】また、請求項10記載の低速動作保証RO
Mは、NAND方式のROM回路と、このROM回路の
プリチャージ信号を入力としたNAND方式の遅延回路
と、ROM回路の出力をデータ入力とし、遅延回路の出
力をクロック入力とするラッチ回路とを備え、遅延回路
の容量をROM回路の容量より大きくするものである。
【0016】また、請求項11記載の低速動作保証RO
Mは、請求項1〜10のラッチ回路のクロック入力がハ
イレベルになるとデータ入力を遅延なくQ出力として出
力する回路構成であることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の構成により、早期に“H”また
は“L”のROMデータを保持(ラッチ)し、遅延回路
の出力に同期してデータを出力するので、たとえリーク
が発生してもリーク前の安定した状態をROMデータと
して出力することができる。
【0018】また、請求項2または3記載の構成では、
選択手段の選択により、低速動作と高速動作のいずれの
場合にも対応することができる。
【0019】また、請求項4または5記載の構成では、
抵抗や容量の値またはインバータの段数を変えることで
任意に遅延時間を調整することができる。
【0020】また、請求項6記載の構成では、遅延時間
をさらに長くとることができる。また、請求項7〜10
記載の構成により、NOR方式またはNAND方式のR
OM回路に適した遅延回路を容易に提供することができ
る。
【0021】また、請求項11記載の構成により、ラッ
チ回路はクロック入力がハイレベルのときには入力デー
タを遅延なく出力することができるので、ROM回路と
して低速動作だけでなく高速動作にも対応することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施例における低速
動作保証ROMを示す回路図である。
【0024】図1において、1はROM回路、2は遅延
回路、3はラッチ回路、4はプリチャージ信号を入力す
る入力端子、5はROMデータを出力する出力端子、6
はアドレス信号入力端子である。
【0025】本実施例の低速動作保証ROMの回路動作
について、図2のタイミングチャートを参照しながら説
明する。図2に示すように、タイミングT1でプリチャ
ージ信号入力端子4にプリチャージ信号aを入れると、
プリチャージ信号aはROM回路1に入力してROM出
力cが立ち上がる。一方、遅延回路2にもプリチャージ
信号aは入力して、ここでは幾分か遅れて遅延信号bと
なる。遅延信号bはラッチ回路3のクロックパルス入力
CPとなり、“H”データが入力される。このタイミン
グでROMデータ出力dが“H”にセットされる。ま
た、プリチャージ信号aを入れたタイミングでアドレス
信号入力端子6にアドレスデータeが入力され、ROM
アドレスが決定される。次に、プリチャージ信号aが
“H”から“L”に変更されるタイミングで、ROM回
路のデータに応じて、電荷を保持するか、放電されるか
が決定される。放電される場合には、放電時間は容量お
よびトランジスタのオン抵抗等により決定される。十分
に放電された後、タイミングT2でプリチャージ信号a
を遅延した信号bにより、ROMデータをラッチする。
これにより、ROMデータの“H”および“L”が確定
する。このような構成では、ROMデータ“H”に対し
てリークが発生していたとしても、ラッチ回路によりデ
ータはすでに確定しており、後に生じるリークの影響を
受けない。つまり、LSIの動作スピードが遅く、リー
クが発生したことによりデータを保持できず、ビット線
の状態が“H”から“L”に変化してしまっても、ラッ
チ回路3によりリーク発生前の“H”状態を保持(ラッ
チ)しているので、ROMの出力データとしては正確な
値“H”を出力することができる。
【0026】なお、本実施例のような構成では遅延回路
により生じる遅延時間を適切に選ぶ必要がある。すなわ
ちラッチ回路3によりデータを確定するタイミングが遅
すぎると、従来と同じようにリークの影響を受けてしま
い、また逆にデータを確定するタイミングが早すぎると
十分に放電しきる前にデータを確定してしまうことにな
るので、いずれにしても誤動作の原因となる。したがっ
て、正しいデータ状態で確定するようにちょうどよい遅
延時間を選んでおく必要があるが、従来の構成ではデー
タ確定のタイミングを調整する手段すらなかった。本発
明では遅延回路を調整することにより容易にデータ確定
のタイミングを調整できる。
【0027】図3は図1におけるラッチ回路3の回路構
成の一実施例を示す。同図において、3a,3b,3c
はインバータ、3d,3eはスイッチとして機能するト
ランスファゲートを示す。その動作を説明すると、クロ
ックパルス入力信号CPが“H”のときトランスファゲ
ート3dが導通状態、トランスファゲート3eが非導通
状態となるので、入力Dはインバータ3a,3cを介し
てそのまま出力Qとなる。また、クロックパルス入力信
号CPが“L”のときトランスファゲート3dが非導通
状態、トランスファゲート3eが導通状態となるので、
以前に入力されたデータがインバータ3a,3bおよび
トランスファゲート3eにより形成されるループ上で保
持(ラッチ)される。すなわち、クロックパルス入力C
Pが“H”のときに入力Dがそのまま出力Qとなり、ク
ロックパルス入力CPが“L”のときには以前のデータ
を出力し続ける。
【0028】図3に示す構成のラッチ回路では、トラン
スファゲート3dが導通状態のときには入力Dがほとん
ど遅延なくそのまま出力Qとなるので、遅延のあるDフ
リップフロップ等を用いた場合と異なり、高速動作にも
対応できる。したがって、このラッチ回路を本発明に用
いれば、低速動作だけでなく、高速動作にも適応できる
汎用性の高いROM回路を提供することができる。
【0029】図4は、本発明の第2の実施例における低
速動作保証ROMを示す回路図である。
【0030】同図において、図1に示したものと同一の
構成部分には同一の符号を付けて説明を省略する。ま
た、以下に示す他の実施例の説明においても、同一の構
成部分には同一の符号を付けて説明を省略することとす
る。
【0031】図1と異なる構成部分である7は選択手段
であり、本実施例ではマルチプレクサを用いている。図
1の回路においては、ROM回路1の出力は必ずラッチ
回路3を通っていた。しかしながら、高速動作において
はラッチ回路を介している分だけ動作スピードが遅くな
り、これが不都合となる場合もある。そこで、本実施例
ではROM回路1のデータそのものと、ラッチ回路3の
出力を選択手段であるマルチプレクサ7で選択できるよ
うに構成している。このマルチプレクサ7により、LS
I高速動作時には、ROM回路1のデータ出力を選択
し、低速動作時には、ラッチ回路3の出力を選択するよ
うにすることで、高速動作から低速動作までを保証する
ものである。
【0032】図5および図6は第3および第4の実施例
を示す。これらの実施例では、遅延回路のより詳細な構
成を示す。
【0033】図5では遅延回路を抵抗8および容量9に
よる充電回路により構成したものである。10はグラウ
ンドを示す。一般に、充電時間τは、抵抗値をR、容量
値をCとすれば、 τ=R…C[s] ……………… (1) で表される。したがって、遅延時間は、抵抗もしくは容
量の値を調整することで、容易に任意の値に設定でき
る。
【0034】図6は、遅延回路をインバータ11により
構成したものである。一般に、インバータは、ゲート遅
延tを持っていることが知られている。したがって、イ
ンバータをn段構成した遅延時間tdは、 td=n…t ……………… (2) で表すことができる。したがって、インバータの段数を
変えることで、容易に任意の遅延時間を得ることができ
る。
【0035】図7および図8は第5の実施例を示す。図
7はROM回路の構成を示し、図8はその回路動作を示
すタイミングチャートである。図7において、複数の遅
延回路2a,2b,……,2nが一つの遅延回路群を構
成しており、これらの遅延回路2a,2b,……,2n
の出力とプリチャージ信号aの出力はすべてOR回路
(論理和回路)19の入力となっている。OR回路19
の出力はをラッチ回路3のクロック入力となっている。
遅延時間をプリチャージ信号の“H”期間より長く取ろ
うとすると、図8に示すように遅延信号gは、プリチャ
ージ信号が“H”から“L”に変化してから立ち上がる
ことになる。
【0036】もし、このような場合に本実施例の構成を
使用せずに遅延信号gをそのままラッチ回路3のクロッ
ク入力として用いると、システム誤動作の原因となる。
なぜなら、遅延信号gが立ち上がる前にラッチ回路3が
保持しているデータは、遅延信号が以前に“H”であっ
た時のデータであり、ROM回路1のデータ出力は以前
のアドレスデータを一時的に示すこととなるからであ
る。
【0037】そこで、本実施例では遅延時間を細かく分
けた遅延回路2a〜2nの各々の出力を入力とするOR
回路の出力を、ラッチ回路のクロック入力とすることに
より、ROM回路のデータ出力を正規のアドレス(現在
のアドレス)が示す値として、安定して出力することが
できる。
【0038】図9は第6の実施例を示し、NOR型RO
M回路における低速動作保証ROMの一実施例である。
【0039】図9において、20a,20b,20c,
20dはPチャンネルMOS型トランジスタ(以下「P
MOS」という)、21-1,21-2,……,21-n
はROMメモリ用NチャンネルMOS型トランジスタ
(以下「NMOSトランジスタ」という)、22a,2
2b,22c,22dはNMOSトランジスタ、23-
1,……,23-kはセレクタ用NMOSトランジス
タ、24-1,……,24-kはNMOSトランジスタで
ある。ROMデータは、メモリ用NMOSトランジスタ
21-1,……,21-nのドレインをノードfにつなぐ
か、つながないかにより決定される。つなげば、ROM
出力は“L”となり、つながなければ、ROM出力は
“H”となる。
【0040】また、遅延回路2を構成するトランジスタ
の配置とROM回路を構成するトランジスタの配置をほ
ぼ等しくしており、異なるのはROM回路におけるRO
Mメモリ用NMOSトランジスタである21-1,21-
2,……,21-nを遅延回路2ではNMOSトランジ
スタ22b一つで構成しているところだけである。
【0041】ここで、メモリトランジスタ21-1,…
…,21-nの各々とNMOSトランジスタ22bの駆
動能力を 21>22b ……………… (3) NMOSトランジスタ22aとNMOSトランジスタ2
2cの駆動能力を 22a>22c ……………… (4) セレクタNMOSトランジスタ23-1,……,23-k
とNMOSトランジスタ24-1,……,24-Kとの駆
動能力を 23>24 ……………… (5) の関係となるように設定する。駆動能力の調整するため
にはトランジスタのゲート幅やゲート長さを変えればよ
い。このようにROM回路と遅延回路のそれぞれを構成
するトランジスタの配置をほぼ等しくして、かつこれら
のトランジスタの駆動能力について、ROM回路のトラ
ンジスタを遅延回路のトランジスタよりも大きくすれ
ば、同じ信号を遅延回路とROM回路にそれぞれ入力し
ても必ず遅延回路の出力が遅れることになる。たとえ
ば、“H”から“L”に変化するプリチャージ信号aを
入力した場合に、遅延出力bが“H”から“L”に変化
する時間はROMデータcが“H”から“L”に変化す
る時間よりも必ず遅くなる。したがって、本実施例の構
成を用いれば容易に遅延回路を実現することができ、容
易に低速動作保証ROMを提供できる。
【0042】なお同図に示す回路では、プリチャージの
タイミングと同時にプリチャージトランジスタ20dを
介して、遅延出力bもプリチャージしているので、遅延
時間を長く取ってもプリチャージ信号aの立ち上がりと
同時に遅延出力cも立ち上がるので遅延信号の立ち上が
りが遅くなることもなく、以前のデータを出力するよう
な誤動作も生じない。
【0043】なお、本実施例ではROM回路と遅延回路
の回路配置をほぼ等しくしてトランジスタの駆動能力を
異ならせることとしたが、ROM回路と遅延回路の回路
配置をほぼ等しくし、かつ遅延回路の容量値をROM回
路の容量値よりも大きくすることにより遅延時間を作っ
てもよい。容量値を調整するためには、たとえば拡散容
量やトランジスタのゲート容量を変える、あるいは新た
に容量を接続することにより実現できる。
【0044】図10は、第7の実施例を示しており、N
AND型ROM回路における低速動作保証ROMの一実
施例である。
【0045】図10において、ROMメモリ用NMOS
トランジスタをエンハンスメント型トランジスタとする
か、ディプレッション型トランジスタとするかにより、
ROMデータが構成される。同図において図9と同一の
機能のトランジスタや同一の構成部分には同じ符号を付
けて説明を省略する。
【0046】同図において、25a,25bはNMOS
トランジスタ、26-1,……,26-nはROMメモリ
用NMOSトランジスタ、27-1,……,27-nはN
MOSトランジスタである。
【0047】ここで、図10中のうちNMOSトランジ
スタ25aとNMOSトランジスタ25bの駆動能力を 25a>25b ……………… (6) NMOSトランジスタ26-1,……,26-nとNMO
Sトランジスタ27-1,……,27-nの駆動能力を 26>27 ……………… (7) セレクタNMOSトランジスタ23-1,……,23-k
とNMOSトランジスタ24-1,……,24-kとの駆
動能力を 23>24 ……………… (8) の関係となるように設定するか、あるいは上述の第6の
実施例で説明したようにROM回路値の容量を遅延回路
の容量値よりも小さくすることで、遅延出力bは、RO
M回路の出力cよりも必ず遅く立ち下がることとなる。
したがって、容易に低速動作保証ROMを提供できるも
のである。
【0048】なお同図に示す回路では遅延出力bも、プ
リチャージトランジスタ20dによりプリチャージされ
ており、遅延時間を長く取っても、プリチャージ信号a
と遅延信号bが同時に立ち上がり、誤動作の原因となら
ない。
【0049】
【発明の効果】各請求項記載の発明にかかる低速動作保
証ROMによれば、それぞれ下記の効果を発揮すること
ができる。
【0050】請求項1〜11記載の構成によれば、簡単
な回路構成で低速動作時に安定して正確なROMデータ
出力を得ることができ、遅延時間密の制御も簡単で、回
路設計が容易であり、製造もしやすい利点がある。さら
に、低速動作ROMの不良増加に伴うコストアップを低
減できる。
【0051】また、特に請求項2または3記載の構成に
よれば、高速動作と低速動作の両方で、安定したROM
データを出力でき、より汎用性の高いROM回路を提供
することができる。
【0052】また、請求項4または5記載の構成によれ
ば、遅延時間の変更調整が容易なROM回路を提供する
ことができる。
【0053】また、請求項6記載の構成によれば、遅延
時間をさらに長くとることができるので、システム誤動
作をより少なくすることができる。
【0054】また、請求項7〜10記載の構成によれ
ば、NOR方式またはNAND方式のROM回路に適し
た遅延回路を容易に選ぶことができるので、ROM回路
の製造がより容易になる。
【0055】また、請求項11記載の構成によれば、ラ
ッチ回路はクロック入力がハイレベルのときには、RO
Mデータ出力は、遅延なくラッチ回路を通り抜けること
ができるため、低速時のみならず高速時にも安定して動
作が可能となり、簡単な構成で汎用性の高いROM回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図2】図1の各要部における入出力信号のタイミング
チャート
【図3】本発明の一実施例におけるラッチ回路の構成図
【図4】本発明の第2の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図5】本発明の第3の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図6】本発明の第4の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図7】本発明の第5の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図8】図7の各要部における入出力信号のタイミング
チャート
【図9】本発明の第6の実施例における低速動作保証R
OMの構成を示す回路図
【図10】本発明の第7の実施例における低速動作保証
ROMの構成を示す回路図
【図11】従来のROM構成の説明図
【図12】図11の各要部における入出力信号のタイミ
ングチャート
【符号の説明】
1 ROM回路 2 遅延回路 3 ラッチ回路 3a〜3c インバータ 3d,3e トランスファゲート 4 プリチャージ信号入力端子 5 データ出力端子 6 アドレス信号入力端子 a プリチャージ信号 b 遅延信号 c ROM出力 d ROMデータ出力 e アドレス信号 7 マルチプレクサ 8 抵抗 9 容量 10 グラウンド 11 インバータ 19 OR回路 20a〜d PMOS 21-1〜n ROMメモリ用NMOSトランジスタ 22-1〜n NMOSトランジスタ 23-1〜k セレクタ用NMOSトランジスタ 24-1〜k NMOSトランジスタ 25a,b NMOSトランジスタ 26-1〜n ROMメモリ用NMOSトランジスタ 27-1〜n NMOSトランジスタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードオンリメモリ回路と、前記リード
    オンリメモリ回路に入力するプリチャージ信号を入力と
    する遅延回路と、前記リードオンリメモリ回路の出力を
    データ入力とし、前記遅延回路の出力をクロック入力と
    するラッチ回路とを備え、前記ラッチ回路の出力をリー
    ドオンリメモリデータの出力とする低速動作保証リード
    オンリメモリ。
  2. 【請求項2】 リードオンリメモリ回路と、前記リード
    オンリメモリ回路に入力するプリチャージ信号を入力と
    する遅延回路と、前記リードオンリメモリ回路の出力を
    データ入力とし、前記遅延回路の出力をクロック入力と
    するラッチ回路と、前記リードオンリメモリ回路の出力
    とラッチ回路の出力のいずれかを選択して出力する選択
    手段とを有し、前記選択手段の出力をリードオンリメモ
    リデータ出力とした低速動作保証リードオンリメモリ。
  3. 【請求項3】 選択手段としてマルチプレクサを用いる
    ことを特徴とする請求項2記載の低速動作保証リードオ
    ンリメモリ。
  4. 【請求項4】 抵抗および容量によって遅延回路を構成
    した請求項1〜3のいずれかに記載の低速動作保証リー
    ドオンリメモリ。
  5. 【請求項5】 インバータによって遅延回路を構成した
    請求項1〜3のいずれかに記載の低速動作保証リードオ
    ンリメモリ。
  6. 【請求項6】 リードオンリメモリ回路と、前記リード
    オンリメモリ回路に入力するプリチャージ信号を入力と
    する遅延回路を複数段重ねた遅延回路群と、前記プリチ
    ャージ信号と前記遅延回路群を構成する各々の遅延回路
    の出力を入力とする論理和回路と、前記リードオンリメ
    モリ回路の出力をデータ入力とし、前記論理和回路の出
    力をクロック入力とするラッチ回路とを備え、前記ラッ
    チ回路の出力をリードオンリメモリデータ出力とする低
    速動作保証リードオンリメモリ。
  7. 【請求項7】 否定和方式のリードオンリメモリ回路
    と、前記リードオンリメモリ回路に入力するプリチャー
    ジ信号を入力とした遅延回路と、前記リードオンリメモ
    リ回路の出力をデータ入力とし、前記遅延回路の出力を
    クロック入力とするラッチ回路を備え、前記遅延回路の
    構成は前記否定和方式のリードオンリメモリ回路の中で
    複数段連ねたメモリトランジスタの部分を1段として他
    は同一回路構成とし、前記遅延回路を構成するトランジ
    スタは前記リードオンリメモリ回路を構成するトランジ
    スタよりも駆動能力が小さい低速動作保証リードオンリ
    メモリ。
  8. 【請求項8】 否定和方式のリードオンリメモリ回路
    と、前記リードオンリメモリ回路に入力するプリチャー
    ジ信号を入力とした遅延回路と、前記リードオンリメモ
    リ回路の出力をデータ入力とし、前記遅延回路の出力を
    クロック入力とするラッチ回路を備え、前記遅延回路の
    構成は前記否定和方式のリードオンリメモリ回路の中で
    複数段連ねたメモリトランジスタの部分を1段として他
    は同一回路構成とし、前記遅延回路の容量が前記リード
    オンリメモリ回路の容量より大きい低速動作保証リード
    オンリメモリ。
  9. 【請求項9】 否定積方式のリードオンリメモリ回路
    と、前記リードオンリメモリ回路のプリチャージ信号を
    入力とした否定積方式の遅延回路と、前記リードオンリ
    メモリ回路の出力をデータ入力とし、前記遅延回路の出
    力をクロック入力とするラッチ回路とを備え、前記遅延
    回路を構成するトランジスタは前記リードオンリメモリ
    回路を構成するトランジスタよりも駆動能力が小さい低
    速動作保証リードオンリメモリ。
  10. 【請求項10】 否定積方式のリードオンリメモリ回路
    と、前記リードオンリメモリ回路のプリチャージ信号を
    入力とした否定積方式の遅延回路と、前記リードオンリ
    メモリ回路の出力をデータ入力とし、前記遅延回路の出
    力をクロック入力とするラッチ回路とを備え、前記遅延
    回路の容量が前記リードオンリメモリ回路の容量より大
    きい低速動作保証リードオンリメモリ。
  11. 【請求項11】 ラッチ回路はクロック入力がハイレベ
    ルになるとデータ入力を遅延なくQ出力として出力する
    回路構成であることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れかに記載の低速動作保証リードオンリメモリ。
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