JPH08757U - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH08757U
JPH08757U JP1149295U JP1149295U JPH08757U JP H08757 U JPH08757 U JP H08757U JP 1149295 U JP1149295 U JP 1149295U JP 1149295 U JP1149295 U JP 1149295U JP H08757 U JPH08757 U JP H08757U
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Japan
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objective lens
optical axis
parallel
axis direction
support member
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JP1149295U
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芳正 合田
博 大井上
徹 藤森
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズを支持する部材の最低共振周波数
0 のコントロールを容易となし、高次共振の発生を抑
え、安定した対物レンズの駆動制御を行う。 【解決手段】 対物レンズ12と、対物レンズ12を光
軸方向及び光軸に直交する方向に変位可能に支持する支
持部材20と、対物レンズ12を駆動変位させる電磁駆
動手段16,17,18と、支持部材20が取付けられ
る基台11とを備える。支持部材20は、一対の平行板
23,24と、一対の平行板23,24の間に薄肉部を
介して連結される連結部21と、連結部21に薄肉部を
介して連結された垂直板43,44とが合成樹脂により
一体に形成され、連結部21に対し平行板23,24及
び垂直板43,44が薄肉部を支点として互いに直交す
る方向に回動変位可能に連結されたヒンジ構造を備え
る。支持部材20が、弾性変位可能な薄肉部を介して基
台11に取付けられることにより、対物レンズ12を基
台に対して光軸方向及び光軸方向に直交する方向に変位
可能に支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、対物レンズを、その光軸方向及び光軸と直交する方向に駆動変位さ せる対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学ディスクプレーヤに用いられる光学ピックアップ装置は、半導体レ ーザ等のレーザ発振器から出射される光ビームが高速で回転される光ディスクの 記録トラックを正確にトラッキングするようになすため、光ビームを光ディスク 面に集光させる対物レンズを記録トラックのトラッキング方向及びフォーカス方 向の互いに直交する2軸方向に駆動変位させてトラッキング制御及びフォーカス 制御を行う行う対物レンズ駆動装置を備えている。
【0003】 この種の対物レンズ駆動装置として図11に示すように構成されたものが知ら れている。この対物レンズ駆動装置は、対物レンズ1を支持するとともに対物レ ンズ1を光軸方向と平行な方向及び光軸方向と直交する方向に駆動変位させる電 磁駆動手段を構成する駆動コイルが配設されるボビン2を備えている。そして、 ボビン2は、対物レンズ1の光軸方向と直交する方向に可動可能に支持された支 持体3に基端側を取付けた一対の板バネからなる平行バネ4,4によって光軸方 向と直交する2面である図中上下2面を挾持するようにして片持ち支持されてい る。このように構成された対物レンズ駆動装置にあっては、電磁駆動手段によっ てボビン2に対し対物レンズ1の光軸方向の駆動力が加えられると、平行バネ4 ,4が弾性変位させられ、対物レンズ1は、図11中矢印方向に平行に移動変位 させられ、光ディスクの信号記録面に集光する光ビームのフォーカス制御が行わ れる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように構成された対物レンズ駆動装置は、対物レンズ1を支持する平行 バネ4,4が板バネで形成されてなるため、平行バネ4,4の最低共振周波数f 0 及び最低共振周波数f0 点における共振鋭度(Q値)は、板バネの材質や板厚 に依存している。しかし、板金によって形成される板バネは、材質や加工特性上 板厚にバラツキが大きく、最低共振周波数f0 及び共振鋭度(Q値)が一定しな い。そのため、トラッキング及びフォーカス方向の制御駆動電流に応じて安定し た対物レンズ1の駆動制御を行うことが困難となっている。
【0005】 特に、平行バネ4,4に金属の板バネを用いたものにあっては、板バネの最低 共振周波数f0 が高く、最低共振周波数f0 点における共振鋭度(Q値)が大き くなってしまう。特に、微細なトラッキング方向及びフォーカス方向の制御を必 要とする対物レンズ駆動装置にあっては、制御駆動の周波数も高く駆動時に高次 共振を発生し易く、トラッキング及びフォーカス方向の制御駆動電流に追随した 良好な制御特性をもって対物レンズ1の制御を行うことができない。
【0006】 このような高次共振を防止し、安定した制御特性を得るためには、最低共振周 波数f0 を下げ、最低共振周波数f0 点における共振鋭度(Q値)を小さくする 必要がある。
【0007】 そこで、従来の対物レンズ駆動装置にあっては、板金の板バネからなる平行バ ネ4,4にゴム等の粘性抵抗の大きな部材を接着し、最低共振周波数f0 を下げ るとともに共振鋭度(Q値)を小さくするようにしている。しかし、このようも のにあっても、十分に共振鋭度(Q値)を小さくすることができないばかりか、 ゴム等を接合する接着剤の影響、接合されるゴム等の硬度のバラツキ等により、 対物レンズの制御特性の安定化を達成することが困難となっている。
【0008】 そこで、本考案は、対物レンズを支持する部材の最低共振周波数f0 のコント ロールを容易に行うことができ、共振鋭度(Q値)を小さくして高次共振の発生 を抑え、安定した対物レンズの駆動制御を行い得る対物レンズ駆動装置を提供す ることを目的とする。
【0009】 また、本考案は、組立てが容易で量産を容易に行い得る対物レンズ駆動装置を 提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る対物レンズ駆動装置は、上述したような従来のものが有している 問題点の解消を図り、上記目的を達成するため、対物レンズと、この対物レンズ を光軸方向及び光軸に直交する方向に変位可能に支持する支持部材と、対物レン ズをその光軸と平行な方向及び光軸と直交する方向に駆動変位させる電磁駆動手 段と、支持部材が取付けられる基台とを備え、支持部材が、対物レンズの光軸に 交差する方向に平行で且つ上記光軸方向に離間して配された一対の平行板と、こ の一対の平行板の間に薄肉部を介して連結される連結部と、この連結部に薄肉部 を介して連結され、上記光軸に対して平行な方向に設けられた垂直板とが合成樹 脂により一体に形成され、上記連結部に対し平行板及び垂直板が薄肉部を支点と して互いに直交する方向に回動変位可能に連結されたヒンジ構造を備え、支持部 材を弾性変位可能な薄肉部を介して上記基台に取付けることにより、対物レンズ を基台に対して上記光軸方向及び上記光軸方向に直交する方向に変位可能に支持 するようにしたものである。
【0011】 本考案に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズをその光軸と平行な方向及び 光軸と直交る方向に変位可能に支持する支持部材を合成樹脂により一体的に形成 して構成してなるので、用いる合成樹脂の材料の選択及びこの支持部材に設けら れる弾性変位部の弾性変位力を調整することにより、支持部材の最低共振周波数 f0 をコントロールし共振鋭度(Q値)を小さくすることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】 本考案に係る対物レンズ駆動装置13は、図1に示すように、光ビームを出射 する半導体レーザ、この半導体レーザから出射されて光ディスクに照射される光 ビームと光ディスクから反射された戻りビームとを分離するビームスプリッタ等 の光学部品及び戻りビームを検出するフォトディテクタ等を内蔵した光学系ブロ ック11上に配置され、光学ディスクプレーヤ等に用いられる光学ピックアップ 装置を構成する。このとき、光学系ブロック11は、対物レンズ駆動装置13の 取付け用の基台となる。
【0014】 この対物レンズ駆動装置は、光ディスクの信号記録面に光ビームを集光させる 対物レンズ12を、戻りビームを検出して得られるフォーカス方向及びトラッキ ング方向の誤差検出出力に応じて対物レンズ12の光軸方向のフォーカス方向及 びこの光軸方向と直交するトラッキング方向に駆動変位させて光ビームのフォー カス制御及びトラッキング制御を行うものである。この対物レンズ駆動装置13 は、図2に示すように、U字状をなす第1及び第2のヨーク14,15と、これ らヨーク14,15に取付けられるマグネット16,16とからなる磁気回路部 と、光ディスクの信号記録面から反射される戻りビームを検出して得られるフォ ーカス方向及びトラッキング方向の誤差検出出力に応じた制御駆動電流が供給さ れ上記対物レンズ12を光軸方向及びこの光軸方向と直交する方向に駆動せしめ る駆動力をそれぞれ発生させる磁気回路部と相俟って電磁駆動手段を構成するフ ォーカス駆動コイル17及び4個のトラッキング駆動コイル18と、これら駆動 コイル17,18が取付けられる方形状のボビン19と、対物レンズ12を光軸 方向及びこの光軸方向と直交する方向に移動変位可能に支持するとともに上記ボ ビン19が取付けられる合成樹脂からなる対物レンズ支持部材20とから構成さ れている。
【0015】 磁気回路部を構成する第1及び第2のヨーク14,15は、光学系ブロック1 1に設けられた光ビームが透孔する光窓10を中心にして対称に解放側を上方に 向け、立上り片14a,14b及び15a,15bを相対向させて上記光学系ブ ロック11の上面に位置決めして取付けられる。そして、マグネット16,16 は、第1及び第2のヨーク14,15の外方側に位置する立上り片14a,15 aの内側面に接合配設される。
【0016】 また、フォーカス駆動コイル17は、制御駆動電流が供給されたとき、マグネ ット16,16の着磁の方向と相俟って対物レンズ12を光軸方向であるフォー カス方向に駆動する駆動力を生ずるようにボビン19の周回り方向に巻回されて いる。各トラッキング駆動コイル18は、同じく制御駆動電流が供給されたとき 、マグネット16,16の着磁の方向と相俟って対物レンズ12を光軸方向と直 交する方向であるトラッキング方向に駆動する駆動力を生ずるように角形に巻回 され、ボビン19の各コーナ部に亘って設けられる。
【0017】 さらに、対物レンズ支持部材20は、折曲げ疲労に強いポリプロピレン又はポ リエステルエラスト等の合成樹脂を成形して図3に示すように一体に形成される 。この対物レンズ支持部材20は、ボビン19の高さH1 と略同一の高さH2 を 有する連結部21の上下両側に対物レンズ12及びボビン19を対物レンズ12 の光軸方向に変位可能に支持する平行支持板22を構成する一対の平行板23, 24を第1の弾性変位部25,26を介して図3に示すように連設している。こ れら弾性変位部25,26は、各平行板23,24の連結部21への連設部分を 薄肉部となすことによって形成されてなる。連設部分には、第1の弾性変位部2 5,26の弾性変位力を調節するため、切欠き穴27,28が設けられている。 一対の平行板23,24は、図6に示すように、第1の弾性変位部25,26に 沿って相対向する側に折曲げられて平行支持板22を構成する。この平行支持板 22を構成する一対の平行板23,24のうちの一方の平行板23の先端側には 、対物レンズ12が取付けられたレンズホルダー29が嵌合する対物レンズ取付 け穴30が穿設され、他方の平行板24の先端側には、対物レンズ12に入射す る光ビームを制御するビーム透過孔31が穿設されている。また、一対の平行板 23,24には、対物レンズ支持部材20を光学系ブロック11に取付けたとき 第1及び第2のヨーク14,15のマグネット16,16と対向する内方側の立 上り片14b,15bがそれぞれ挿通するヨーク挿通孔32,33,34,35 が対物レンズ取付け穴30及びビーム透過孔31を中心にして対称に穿設されて いる。さらに、一対の平行板23,24の相対向する内面には、図3及び図6に 示すように、対物レンズ取付け穴30及びビーム透過孔31の中心を中心にして ボビン19の両端が位置決め係合される係合段部36,37が設けられている。
【0018】 そして、対物レンズ12は、この対物レンズ12を取付けたレンズホルダー2 9を一方の平行板23の対物レンズ取付け穴30に嵌合され、レンズホルダー2 9のフランジ部29aを一方の平行板23に対し光軸が直交するように取付けら れる。また、ボビン19は、互いに平行となるように折曲げられた一対の平行板 23,24の係合段部36,37に両端をそれぞれ係合させるとともに両端面を 接着剤により接合して一対の平行板23,24に挾持されるように取付けられる 。
【0019】 上述のように対物レンズ12及びボビン19を支持する平行支持板22は、フ ォーカス方向の駆動力を受けたとき対物レンズ12が光軸方向に第1の弾性変位 部25,26と相俟って平行移動可能となるように、各平行板23,24の中途 部に幅方向に亘って第2の弾性変位部38,39が設けられている。これら第2 の弾性変位部38,39は、第1の弾性変位部25,26と同様に一対の平行板 23,24の一部を薄肉部となすことによって形成され、中央部に弾性変位力を 調節する切欠き穴40,41を設けて構成されている。
【0020】 また、対物レンズ支持部材20の連結部21の左右両側には、第1の平行支持 板22を構成する一対の平行板23,24と直交して対物レンズ12及びボビン 19を対物レンズ12の光軸方向と直交する方向に変位可能に支持するとともに 光学系ブロック11への固定部となる一対の垂直板43,44が連設されている 。これら垂直板43,44も、第3の弾性変位部45,46を介して図3に示す ように連結部21に連設されている。これら弾性変位部45,46も連結部21 への連設部分を薄肉部となすことによって形成され、且つ連設部分には弾性変位 力を調節する切欠き穴47,48が設けられている。そして、一対の垂直板43 ,44は、図5に示すように第3の弾性変位部45,46に沿って相対向して平 行となるように折曲げられる。これら一対の垂直板43,44は、左右対称の同 形状に形成され、一端に固定部となる光学系ブロック11への取付け部49,5 0が設けられている。これら取付け部49,50は、各垂直板43,44の一端 を膨出して形成され、軸方向に固定ネジ51,52が挿通するネジ挿通孔53, 54が穿設されて構成されている。さらに、一対の垂直板43,44の中途部に は、トラッキング方向の駆動力を受けたとき、平行支持板22を介して取付けら れた対物レンズ12及びボビン19が対物レンズ12の光軸方向と直交する方向 に第3の弾性変位部45,46と相俟って平行移動可能となるように幅方向に亘 って第4の弾性変位部55,56が設けられている。これら第4の弾性変位部5 5,56は、第2の弾性変位部38,39と同様に、一対の垂直板43,44の 一部を薄肉部となすことによって形成され、中央部に弾性変位力を調節する切欠 き穴57,58を設けて構成されている。
【0021】 上述のように対物レンズ及びボビン19を支持する平行支持板22と一対の垂 直板43,44を一体に設けてなる対物レンズ支持部材20は、対物レンズ12 の光軸と光学系ブロック11の光窓10を透光する光ビームの光軸とを一致させ て、図6に示すように光学系ブロック11の上面に取付けられる。すなわち、対 物レンズ支持部材20は、一対の支持板43,44の一端に設けた取付け部49 ,50を、スペーサ59を介在させて固定ネジ51,52により光学系ブロック 11に固定することによって取付けられる。このとき、平行支持板22に穿設さ れたヨーク挿通孔32,33,34,35には、第1及び第2のヨーク14,1 5の内方側の立上り片14b,15bが図7に示すように挿通する。そして、ボ ビン19に取付けたフォーカス及び取付け駆動コイル17,18がマグネット1 6,16と第1及び第2のヨーク14,15間の間隙に所定の磁気ギャップを保 持させて支持される。
【0022】 上述の如く構成された光学ピックアップ装置の対物レンズ駆動装置13は、光 ディスクから反射される戻りビームを検出して得られるフォーカス方向の誤差検 出出力に応じたフォーカス駆動電流がフォーカス駆動コイル17に供給されると 、磁気作用によりこのコイル17を流れる電流とマグネット16,16の磁界の 方向とからボビン19に対し図6中矢印F方向の駆動力が生ずる。この駆動力を 受けたボビン19を取付けた平行支持板22は、第1及び第2の弾性変位部25 ,26及び38,39が弾性変位し、図6中矢印F方向に変位駆動し対物レンズ 12を光軸方向に変位させてフォーカス制御を行う。このとき、平行支持板22 は、互いに平行な第1及び第2の弾性変位部25,26及び38,39を屈曲点 にして弾性変位するため、先端側は平行状態を維持して移動変位し、対物レンズ 12も光軸方向に近似的に直線移動する。
【0023】 また、光ディスクから反射される戻りビームを検出して得られるトラッキング 方向の誤差検出出力に応じたトラッキング駆動電流が各トラッキング駆動コイル 18に供給されると、磁気作用によりこれらコイル18を流れる電流とマグネッ ト16,16の磁界の方向とからボビン19に対し図8中矢印T方向の駆動力が 生ずる。そして、この駆動力により、連結部21への連設部分となる第3の弾性 変位部45,46が弾性変位するとともに、一対の垂直板43,44の中途部に 設けた第4の弾性変位部55,56が弾性変位し、対物レンズ12を図8中矢印 T方向の光軸と直交する方向に変位駆動させて光ビームのトラッキング制御を行 う。このとき、一対の垂直板43,44は、互いに平行な第3及び第4の弾性変 位部45,46及び55,56を屈曲点にして弾性変位するため、平行支持板2 2を含む対物レンズ12及びボビン19は、光学系ブロック11に対する水平状 態を維持したまま平行移動される。
【0024】 なお、対物レンズ12をトラッキング方向に変位駆動させるだけであれば、第 4の弾性変位部55,56は必要なく、少なくとも第3の弾性変位部45,46 を備えていればよい。
【0025】 さらにまた、上述の説明では、一対の垂直板43,44は、平行に折曲げるよ うにしているが、光学系ブロック11への固定位置を適宜選択することにより、 稍々拡開するように折曲げた場合であっても、第3及び第4の弾性変位部45, 46及び55,56が互いに平行であれば、平行アーム22を含む対物レンズ1 2及びボビン19は、光学系ブロック11に対し水平に移動変位する。
【0026】 上述の実施例では、対物レンズ支持部材20は、光学系ブロック11に直接取 付けられて光学ピックアップ装置を構成するようにしているが、図9及び図10 に示すように、取付け基板61を介して光学系ブロック11に取付けるようにし てもよい。この例の場合にあっては、磁気回路部を構成するマグネット16,1 6が取付けられた第1及び第2のヨーク14,15を取付け基板61に取付ける 。
【0027】 また、対物レンズ12及びボビン19を支持した対物レンズ支持部材20は、 一対の垂直板43,44の一端に設けた取付け部62,63を取付け基板61の 両側に立上り形成した取付け片63,65にビス66をもって固定して取付ける 。この場合、一方の垂直板43に設けられる取付け部62は、ビス孔67と一方 の取付け片64に設けた位置決め突起68に嵌合する位置決め孔をこの垂直板4 3の長手方向に水平に設けられる。また、他方の垂直板44に設けられる取付け 部63は、ビス孔70の他方の取付け片65に設けた位置決め突起71に嵌合す る位置決め孔72をこの垂直板44の高さ方向に垂直に設けて構成される。そし て、対物レンズ支持部材20は、一対の垂直板43,44に設けた取付け部62 ,63の位置決め孔72を各取付け片64,65に各位置決め突起68,71に 嵌合し、ビス66により固定され、対物レンズ12の光軸方向及び光軸方向に直 交する方向に加わる駆動力に対し偏位することなく位置決めされて取付けられる 。
【0028】 上述のように対物レンズ支持部材20が取付けられた取付け基板は、光ビーム が透光する嵌合孔73を光学系ブロック11に設けた同じく光ビームを透光させ る嵌合筒部74に嵌合させてビス75により固定されて取付けられる。
【0029】 なお、上述した実施例では、ボビン19は、対物レンズ支持部材20とは別体 に構成しているが、平行支持板22を構成する一対の平行板23,24のいずれ か一方の内面側に一体に設けるようにしてもよい。
【0030】
【考案の効果】
上述したように、本考案に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズをその光軸 と平行な方向及び光軸と直交る方向に変位可能に支持する支持部材を合成樹脂に より一体的に形成して構成してなるので、用いる合成樹脂の材料の選択及びこの 支持部材に設けられる弾性変位部の弾性変位力を調整することにより、支持部材 の最低共振周波数f0 をコントロールし共振鋭度(Q値)を小さくなし、駆動時 の共振を抑え、対物レンズを制御電流に応じて正確に光軸方向及び光軸に直交す る方向に駆動制御することを可能となす。
【0031】 また、対物レンズを支持する支持部材が、合成樹脂により一体に成形されて形 成されてなるので、部品点数の削減を図って組立ての容易化を達成できる。
【0032】 そして、上述した実施例のものにあっては、平行アーム及び固定アームは、弾 性変位部を屈曲点にして弾性変位するため、変位点が一定となり、対物レンズを 光軸方向及び光軸方向に直交する方向に安定した駆動変位が行え、且つ上記直交 する2方向にそれぞれ平行に移動変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る対物レンズ駆動装置を光学ピック
アップ装置に適当した状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る対物レンズ駆動装置を分解して示
す斜視図である。
【図3】本考案に係る対物レンズ駆動装置を構成する対
物レンズ支持部材の展開図である。
【図4】図3のAーA線断面図である。
【図5】図3のBーB線断面図である。
【図6】本考案に係る対物レンズ駆動装置の側面図であ
る。
【図7】上記対物レンズ駆動装置の断面図である。
【図8】上記対物レンズ駆動装置の平面図である。
【図9】本考案に係る対物レンズ駆動装置の他の例を示
す斜視図である。
【図10】図9に示す対物レンズ駆動装置の分解斜視図
である。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置を示す概略斜視図
である。
【符号の説明】
11 光学系ブロック 12 対物レンズ 16 マグネット 17 フォーカス駆動コイル 18 トラッキング駆動コイル 19 ボビン 20 対物レンズ支持部材 21 連結部 22 平行支持板 23,24 平行板 25,26 第1の弾性変位部 38,39 第2の弾性変位部 43,44 垂直板 45,46 第3の弾性変位部 55,56 第4の弾性変位部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズと、 上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向及び光軸に
    直交する方向に変位可能に支持する支持部材と、 上記対物レンズを上記光軸と平行な方向及び上記光軸と
    直交する方向に駆動変位させる電磁駆動手段と、 上記支持部材が取付けられる基台とを備え、 上記支持部材は、上記光軸に交差する方向に平行で且つ
    上記光軸方向に離間して配された一対の平行板と、上記
    一対の平行板の間に薄肉部を介して連結される連結部
    と、上記連結部に薄肉部を介して連結され、上記光軸に
    対して平行な方向に設けられた垂直板とが合成樹脂によ
    り一体に形成され、上記連結部に対し上記平行板及び垂
    直板が上記薄肉部を支点として互いに直交する方向に回
    動変位可能に連結されたヒンジ構造を備え、 上記支持部材を弾性変位可能な薄肉部を介して上記基台
    に取付けることにより、上記対物レンズを上記基台に対
    して上記光軸方向及び上記光軸方向に直交する方向に変
    位可能に支持してなる対物レンズ駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403587B1 (ko) * 2001-04-20 2003-10-30 삼성전자주식회사 광픽업 액튜에이터

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