JPH0875775A - 半導体型加速度センサ - Google Patents
半導体型加速度センサInfo
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- JPH0875775A JPH0875775A JP21484794A JP21484794A JPH0875775A JP H0875775 A JPH0875775 A JP H0875775A JP 21484794 A JP21484794 A JP 21484794A JP 21484794 A JP21484794 A JP 21484794A JP H0875775 A JPH0875775 A JP H0875775A
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- Japan
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- axis
- acceleration
- acceleration sensor
- cmos
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 指向性が高く、かつ感度の高い優れた半導体
型加速度センサを提供する。 【構成】 シリコン基板16中央に形成されたダイアフ
ラム18の面内においてその中心点Oを通り互いに直交
するX軸およびY軸を想定したときに、2組のCMOS
インバータ21a、21bがそれらX軸、Y軸の双方に
対して線対称となる位置に形成され、2組のCMOSイ
ンバータ21a、21bの論理しきい値電圧の和に基づ
いて加速度の大きさを検出するように構成されている。
型加速度センサを提供する。 【構成】 シリコン基板16中央に形成されたダイアフ
ラム18の面内においてその中心点Oを通り互いに直交
するX軸およびY軸を想定したときに、2組のCMOS
インバータ21a、21bがそれらX軸、Y軸の双方に
対して線対称となる位置に形成され、2組のCMOSイ
ンバータ21a、21bの論理しきい値電圧の和に基づ
いて加速度の大きさを検出するように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の輸送
機体に設置され、その姿勢制御、衝突時の衝撃検知等の
目的で、または振動をパラメータとした各種の制御を行
なう目的で加速度をモニターする際に用いられる半導体
型加速度センサに関するものである。
機体に設置され、その姿勢制御、衝突時の衝撃検知等の
目的で、または振動をパラメータとした各種の制御を行
なう目的で加速度をモニターする際に用いられる半導体
型加速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体型の加速度センサは、加速
度検知にピエゾ抵抗効果を利用するものが多く、この技
術は半導体型の圧力センサ等にも用いられている。ピエ
ゾ抵抗効果は、シリコン基板上に設けた拡散抵抗が、付
加される応力によって変化する効果である。加速度セン
サの場合、シリコン基板上に片持ち梁、両持ち梁、また
はダイアフラムなど可撓部を形成し、片持ち梁の場合は
その片端に、両持ち梁またはダイアフラムの場合はその
中央部に荷重体を設け、加速度によって梁またはダイア
フラムが撓むようにデバイスを構成する。そして、撓み
によって高い応力を生じる場所にピエゾ抵抗を形成す
る。そこで、ピエゾ抵抗効果を利用するデバイスの場
合、一般にはピエゾ抵抗素子を4個形成しホイートスト
ンブリッジを組むようにすれば、加速度が付加されたと
きのブリッジバランスの変化により、電流あるいは電位
を測定することで加速度を検知することができる。
度検知にピエゾ抵抗効果を利用するものが多く、この技
術は半導体型の圧力センサ等にも用いられている。ピエ
ゾ抵抗効果は、シリコン基板上に設けた拡散抵抗が、付
加される応力によって変化する効果である。加速度セン
サの場合、シリコン基板上に片持ち梁、両持ち梁、また
はダイアフラムなど可撓部を形成し、片持ち梁の場合は
その片端に、両持ち梁またはダイアフラムの場合はその
中央部に荷重体を設け、加速度によって梁またはダイア
フラムが撓むようにデバイスを構成する。そして、撓み
によって高い応力を生じる場所にピエゾ抵抗を形成す
る。そこで、ピエゾ抵抗効果を利用するデバイスの場
合、一般にはピエゾ抵抗素子を4個形成しホイートスト
ンブリッジを組むようにすれば、加速度が付加されたと
きのブリッジバランスの変化により、電流あるいは電位
を測定することで加速度を検知することができる。
【0003】CMOSインバータを能動素子とする場合
も前者と同様、PMOS、NMOSのピエゾ抵抗効果を
利用する。そして、CMOSインバータの場合は、ピエ
ゾ抵抗効果によるインバータ全体のしきい値電圧、いわ
ゆる論理しきい値電圧の変化から加速度を検知すること
ができる。デバイスの構造は、通常ピエゾ抵抗型と同様
で、加速度を検知するCMOSインバータは高い応力を
生じる場所の1箇所に形成される。CMOSインバータ
を使用した場合の特長としては、デジタル回路との相性
が比較的良く、A/D変換も比較的容易に行なうことが
できるという点があげられる。また、同じシリコン基板
上でのセンサ信号の直接デジタル化はセンサシステムそ
のものの小型化を図ることができ、その意味で将来的に
も有望な技術である。
も前者と同様、PMOS、NMOSのピエゾ抵抗効果を
利用する。そして、CMOSインバータの場合は、ピエ
ゾ抵抗効果によるインバータ全体のしきい値電圧、いわ
ゆる論理しきい値電圧の変化から加速度を検知すること
ができる。デバイスの構造は、通常ピエゾ抵抗型と同様
で、加速度を検知するCMOSインバータは高い応力を
生じる場所の1箇所に形成される。CMOSインバータ
を使用した場合の特長としては、デジタル回路との相性
が比較的良く、A/D変換も比較的容易に行なうことが
できるという点があげられる。また、同じシリコン基板
上でのセンサ信号の直接デジタル化はセンサシステムそ
のものの小型化を図ることができ、その意味で将来的に
も有望な技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般のCMOSインバ
ータは、図8に示すように、一対のPMOS1とNMO
S2を直線状に配置したものである。加速度センサで能
動素子として使用する場合も同様で、PMOSとNMO
Sを直線状に隣接して配置するか、あるいはPMOS、
NMOSどちらかの素子を応力が生じる場所に、他の素
子を応力を受けない場所に配置している。ただし、通常
はPMOS、NMOS両素子のピエゾ抵抗効果を利用し
たほうが感度が高くなるので、前者の方を利用すること
が多い。
ータは、図8に示すように、一対のPMOS1とNMO
S2を直線状に配置したものである。加速度センサで能
動素子として使用する場合も同様で、PMOSとNMO
Sを直線状に隣接して配置するか、あるいはPMOS、
NMOSどちらかの素子を応力が生じる場所に、他の素
子を応力を受けない場所に配置している。ただし、通常
はPMOS、NMOS両素子のピエゾ抵抗効果を利用し
たほうが感度が高くなるので、前者の方を利用すること
が多い。
【0005】ところで、加速度は、大きさと方向をもっ
たベクトルで表される。したがって、通常の加速度セン
サはある決まった軸方向の加速度に対してだけ感応する
ように設計され、多軸タイプの加速度センサの場合は、
各軸方向それぞれに対応した検出機構が設けられるのが
普通である。
たベクトルで表される。したがって、通常の加速度セン
サはある決まった軸方向の加速度に対してだけ感応する
ように設計され、多軸タイプの加速度センサの場合は、
各軸方向それぞれに対応した検出機構が設けられるのが
普通である。
【0006】そこで、従来のCMOS型の加速度センサ
では、1組のCMOSインバータを上述したようにデバ
イス上に直線状に配置している。そして、加速度が付加
されたときに、デバイスの梁またはダイアフラムは加速
度の方向に応じて変形するわけであるが、上述したよう
なCMOSインバータの配置ではどの方向からの加速度
に対しても感応してしまい、いわゆる指向性がなく、加
速度の印加されている方向がわからないという問題があ
った。また、同じ大きさの加速度でも方向によって感度
が異なるという問題があった。
では、1組のCMOSインバータを上述したようにデバ
イス上に直線状に配置している。そして、加速度が付加
されたときに、デバイスの梁またはダイアフラムは加速
度の方向に応じて変形するわけであるが、上述したよう
なCMOSインバータの配置ではどの方向からの加速度
に対しても感応してしまい、いわゆる指向性がなく、加
速度の印加されている方向がわからないという問題があ
った。また、同じ大きさの加速度でも方向によって感度
が異なるという問題があった。
【0007】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、指向性が高く、かつ感度の高い優
れた半導体型加速度センサを提供することを目的とす
る。
されたものであって、指向性が高く、かつ感度の高い優
れた半導体型加速度センサを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の半導体型加速度センサは、シリコ
ン基板の中央部に形成され、その中央に荷重体部が設け
られた梁またはダイアフラムからなる可撓部と、該可撓
部上に形成されたPMOS、NMOSから構成されて能
動素子として用いられるCMOSインバータとを有し、
該CMOSインバータの論理しきい値電圧の変化に基づ
いて加速度を検出するように構成された加速度センサに
おいて、前記CMOSインバータが2組用いられ、前記
可撓部の上面の中心点を通り該面に対して垂直な感度
軸、前記面内において前記中心点を通り互いに直交する
第1の軸および第2の軸を想定したときに、前記2組の
CMOSインバータがそれら第1の軸、第2の軸の双方
に対して線対称となる位置に形成され、前記2組のCM
OSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加速
度を検出するように構成されていることを特徴とするも
のである。
めに、請求項1記載の半導体型加速度センサは、シリコ
ン基板の中央部に形成され、その中央に荷重体部が設け
られた梁またはダイアフラムからなる可撓部と、該可撓
部上に形成されたPMOS、NMOSから構成されて能
動素子として用いられるCMOSインバータとを有し、
該CMOSインバータの論理しきい値電圧の変化に基づ
いて加速度を検出するように構成された加速度センサに
おいて、前記CMOSインバータが2組用いられ、前記
可撓部の上面の中心点を通り該面に対して垂直な感度
軸、前記面内において前記中心点を通り互いに直交する
第1の軸および第2の軸を想定したときに、前記2組の
CMOSインバータがそれら第1の軸、第2の軸の双方
に対して線対称となる位置に形成され、前記2組のCM
OSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加速
度を検出するように構成されていることを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項2記載の半導体型加速度セン
サは、前記CMOSインバータが2組用いられ、前記可
撓部の上面の面内においてその中心点を通る感度軸を想
定したときに、一方のCMOSインバータが前記荷重体
部を取り囲む可撓部の内周部に、他方のCMOSインバ
ータが前記可撓部の外周部に、かつ、双方とも前記感度
軸に対して線対称となる位置に形成され、前記2組のC
MOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加
速度を検出するように構成されていることを特徴とする
ものである。
サは、前記CMOSインバータが2組用いられ、前記可
撓部の上面の面内においてその中心点を通る感度軸を想
定したときに、一方のCMOSインバータが前記荷重体
部を取り囲む可撓部の内周部に、他方のCMOSインバ
ータが前記可撓部の外周部に、かつ、双方とも前記感度
軸に対して線対称となる位置に形成され、前記2組のC
MOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加
速度を検出するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の半導体型加速度センサにおいて
は、図4(a)に示すように、可撓部の上面3の中心点
Oを通り該面に対して垂直な感度軸、前記面3内におい
て前記中心点Oを通り互いに直交する第1の軸および第
2の軸を想定し、これら第1の軸、第2の軸、感度軸を
それぞれX軸、Y軸、Z軸とするとともに、2組のCM
OSインバータ4a、4bをX軸およびY軸の双方に対
して線対称となる位置に形成した状態で、それぞれの軸
方向に加速度が付加された場合、可撓部の任意の点に生
じる応力の関係は次のようになる。 (1)X軸方向に加速度が付加された場合 図4(b)に示すように、可撓部のY軸に関して対称な
点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対値が等し
い状態となる。したがって、図中左側のCMOSインバ
ータ4aと右側のCMOSインバータ4bにおいては、
抵抗値のシフトが符号が正負逆転し絶対値が等しくなる
ことに伴って、論理しきい値電圧のシフトも符号が正負
逆転し絶対値が等しくなる。そこで、2組のCMOSイ
ンバータ4a、4bの論理しきい値電圧の和をとったと
きに、各組のCMOSインバータの論理しきい値電圧の
シフトが相殺されるため、加速度付加前後における2組
のCMOSインバータ4a、4bの論理しきい値電圧の
和のシフトはゼロとなる。 (2)Y軸方向に加速度が付加された場合 図4(c)に示すように、可撓部のX軸に関して対称な
点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対値が等し
い状態となる。したがって、1組のCMOSインバータ
4b内で、PMOS5bにおける抵抗値のシフトとNM
OS6bにおける抵抗値のシフトが符号が正負逆転し絶
対値が等しいということになるが、PMOSとNMOS
とでは元来、同一極性の応力を受けたときのチャネルコ
ンダクタンスの増減方向が互いに逆方向になるという関
係にあるため、この場合ではチャネルコンダクタンスの
増減方向が同一方向となり、PMOS5b、NMOS6
bそれぞれのしきい値電圧のシフトは符号が同一で絶対
値が等しいことになる。すなわち、PMOS5b、NM
OS6bそれぞれのしきい値電圧のシフトが互いに相殺
されるため、CMOSインバータ4b全体としては論理
しきい値電圧のシフトはゼロとなる。この関係は双方の
CMOSインバータ4a、4bとも同じである。そこ
で、2組のCMOSインバータ4a、4bの論理しきい
値電圧の和をとったとしても、各CMOSインバータの
論理しきい値電圧のシフトはゼロのため、加速度付加前
後における2組のCMOSインバータ4a、4bの論理
しきい値電圧の和のシフトもゼロとなる。 (3)Z軸方向に加速度が付加された場合 この場合には、上記X軸、Y軸方向に加速度が付加され
た場合と異なり、可撓部のX軸に関して対称な点、また
はY軸に関して対称な点に発生する応力は、いずれも符
号が同一で、絶対値が等しい状態となる。したがって、
各CMOSインバータにおいては、抵抗値のシフトが符
号が同一で絶対値が等しくなることに伴って、論理しき
い値電圧のシフトも符号が同一で絶対値が等しくなる。
そこで、2組のCMOSインバータの論理しきい値電圧
の和をとったときに、その和は各CMOSインバータの
論理しきい値電圧のシフト量の2倍となる。
は、図4(a)に示すように、可撓部の上面3の中心点
Oを通り該面に対して垂直な感度軸、前記面3内におい
て前記中心点Oを通り互いに直交する第1の軸および第
2の軸を想定し、これら第1の軸、第2の軸、感度軸を
それぞれX軸、Y軸、Z軸とするとともに、2組のCM
OSインバータ4a、4bをX軸およびY軸の双方に対
して線対称となる位置に形成した状態で、それぞれの軸
方向に加速度が付加された場合、可撓部の任意の点に生
じる応力の関係は次のようになる。 (1)X軸方向に加速度が付加された場合 図4(b)に示すように、可撓部のY軸に関して対称な
点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対値が等し
い状態となる。したがって、図中左側のCMOSインバ
ータ4aと右側のCMOSインバータ4bにおいては、
抵抗値のシフトが符号が正負逆転し絶対値が等しくなる
ことに伴って、論理しきい値電圧のシフトも符号が正負
逆転し絶対値が等しくなる。そこで、2組のCMOSイ
ンバータ4a、4bの論理しきい値電圧の和をとったと
きに、各組のCMOSインバータの論理しきい値電圧の
シフトが相殺されるため、加速度付加前後における2組
のCMOSインバータ4a、4bの論理しきい値電圧の
和のシフトはゼロとなる。 (2)Y軸方向に加速度が付加された場合 図4(c)に示すように、可撓部のX軸に関して対称な
点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対値が等し
い状態となる。したがって、1組のCMOSインバータ
4b内で、PMOS5bにおける抵抗値のシフトとNM
OS6bにおける抵抗値のシフトが符号が正負逆転し絶
対値が等しいということになるが、PMOSとNMOS
とでは元来、同一極性の応力を受けたときのチャネルコ
ンダクタンスの増減方向が互いに逆方向になるという関
係にあるため、この場合ではチャネルコンダクタンスの
増減方向が同一方向となり、PMOS5b、NMOS6
bそれぞれのしきい値電圧のシフトは符号が同一で絶対
値が等しいことになる。すなわち、PMOS5b、NM
OS6bそれぞれのしきい値電圧のシフトが互いに相殺
されるため、CMOSインバータ4b全体としては論理
しきい値電圧のシフトはゼロとなる。この関係は双方の
CMOSインバータ4a、4bとも同じである。そこ
で、2組のCMOSインバータ4a、4bの論理しきい
値電圧の和をとったとしても、各CMOSインバータの
論理しきい値電圧のシフトはゼロのため、加速度付加前
後における2組のCMOSインバータ4a、4bの論理
しきい値電圧の和のシフトもゼロとなる。 (3)Z軸方向に加速度が付加された場合 この場合には、上記X軸、Y軸方向に加速度が付加され
た場合と異なり、可撓部のX軸に関して対称な点、また
はY軸に関して対称な点に発生する応力は、いずれも符
号が同一で、絶対値が等しい状態となる。したがって、
各CMOSインバータにおいては、抵抗値のシフトが符
号が同一で絶対値が等しくなることに伴って、論理しき
い値電圧のシフトも符号が同一で絶対値が等しくなる。
そこで、2組のCMOSインバータの論理しきい値電圧
の和をとったときに、その和は各CMOSインバータの
論理しきい値電圧のシフト量の2倍となる。
【0011】したがって、請求項1記載の半導体型加速
度センサにおいては、X軸またはY軸方向に加速度が付
加されたとしても2組のCMOSインバータの論理しき
い値電圧の和が変化しないことからその加速度を検出す
ることがなく、Z軸方向に加速度が付加されたときのみ
その加速度を検出することができる。それに加えて、Z
軸方向に加速度が付加された場合、1組のCMOSイン
バータのみが用いられた従来の加速度センサに比べて感
度が2倍となる。
度センサにおいては、X軸またはY軸方向に加速度が付
加されたとしても2組のCMOSインバータの論理しき
い値電圧の和が変化しないことからその加速度を検出す
ることがなく、Z軸方向に加速度が付加されたときのみ
その加速度を検出することができる。それに加えて、Z
軸方向に加速度が付加された場合、1組のCMOSイン
バータのみが用いられた従来の加速度センサに比べて感
度が2倍となる。
【0012】また、請求項2記載の半導体型加速度セン
サにおいては、図5に示すように、可撓部の上面7内に
おいて中心点Oを通る感度軸、前記面7内において感度
軸と直交する第1の軸、前記中心点Oを通り面7に垂直
な第2の軸を想定し、これら感度軸、第1の軸、第2の
軸をそれぞれX軸、Y軸、Z軸とするとともに、2組の
CMOSインバータのうち一方8aを荷重体部を取り囲
む可撓部の内周部に、他方8bを外周部にそれぞれX軸
に対して線対称となる位置に形成した状態では、各方向
に加速度が付加された場合、可撓部の任意の点に生じる
応力の関係は次のようになる。 (1)Z軸方向に加速度が付加された場合 内周部のCMOSインバータ8aと外周部のCMOSイ
ンバータ8bにおいて、それぞれにおける応力の符号が
正負逆転することにより抵抗値のシフトが符号が正負逆
転し、それに伴って、しきい値電圧のシフトも符号が正
負逆転する。また、各CMOSインバータをX軸上にお
いて適切な位置関係に配置することにより絶対値が等し
くなる。そこで、2組のCMOSインバータ8a、8b
の論理しきい値電圧の和をとったときに、各CMOSイ
ンバータの論理しきい値電圧のシフトは相殺されるた
め、加速度付加前後における2組のCMOSインバータ
8a、8bの論理しきい値電圧の和のシフトはゼロとな
る。 (2)Y軸方向に加速度が付加された場合 この場合については、上述した請求項1記載の半導体型
加速度センサにおいてY軸方向に加速度が付加された場
合の作用と同様である。すなわち、可撓部のX軸に関し
て対称な点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対
値が等しい状態となる。したがって、1組のCMOSイ
ンバータ8a(8b)内で、PMOSにおける抵抗値の
シフトとNMOSにおける抵抗値のシフトが符号が正負
逆転し絶対値が等しくなることで、PMOS、NMOS
それぞれのしきい値電圧のシフトは符号が同一で絶対値
が等しいことになる。これにより、PMOS、NMOS
それぞれのしきい値電圧のシフトが互いに相殺されるた
め、CMOSインバータ8a(8b)全体としては論理
しきい値電圧のシフトは双方のCMOSインバータ8
a、8bともにゼロとなる。そこで、2組のCMOSイ
ンバータ8a、8bの論理しきい値電圧の和をとったと
きに、その和のシフトはゼロとなる。 (3)X軸方向に加速度が付加された場合 内周部のCMOSインバータ8aと外周部のCMOSイ
ンバータ8bにおいて、それぞれにおける応力の符号が
同一となることにより抵抗値のシフトが符号が同一で絶
対値が等しくなり、それに伴って、しきい値電圧のシフ
トも符号が同一で絶対値が等しいことになる。そこで、
2組のCMOSインバータ8a、8bの論理しきい値電
圧の和をとったときに、その和は各CMOSインバータ
8a、8bの論理しきい値電圧のシフト量の2倍とな
る。
サにおいては、図5に示すように、可撓部の上面7内に
おいて中心点Oを通る感度軸、前記面7内において感度
軸と直交する第1の軸、前記中心点Oを通り面7に垂直
な第2の軸を想定し、これら感度軸、第1の軸、第2の
軸をそれぞれX軸、Y軸、Z軸とするとともに、2組の
CMOSインバータのうち一方8aを荷重体部を取り囲
む可撓部の内周部に、他方8bを外周部にそれぞれX軸
に対して線対称となる位置に形成した状態では、各方向
に加速度が付加された場合、可撓部の任意の点に生じる
応力の関係は次のようになる。 (1)Z軸方向に加速度が付加された場合 内周部のCMOSインバータ8aと外周部のCMOSイ
ンバータ8bにおいて、それぞれにおける応力の符号が
正負逆転することにより抵抗値のシフトが符号が正負逆
転し、それに伴って、しきい値電圧のシフトも符号が正
負逆転する。また、各CMOSインバータをX軸上にお
いて適切な位置関係に配置することにより絶対値が等し
くなる。そこで、2組のCMOSインバータ8a、8b
の論理しきい値電圧の和をとったときに、各CMOSイ
ンバータの論理しきい値電圧のシフトは相殺されるた
め、加速度付加前後における2組のCMOSインバータ
8a、8bの論理しきい値電圧の和のシフトはゼロとな
る。 (2)Y軸方向に加速度が付加された場合 この場合については、上述した請求項1記載の半導体型
加速度センサにおいてY軸方向に加速度が付加された場
合の作用と同様である。すなわち、可撓部のX軸に関し
て対称な点に発生する応力は、符号が正負逆転し、絶対
値が等しい状態となる。したがって、1組のCMOSイ
ンバータ8a(8b)内で、PMOSにおける抵抗値の
シフトとNMOSにおける抵抗値のシフトが符号が正負
逆転し絶対値が等しくなることで、PMOS、NMOS
それぞれのしきい値電圧のシフトは符号が同一で絶対値
が等しいことになる。これにより、PMOS、NMOS
それぞれのしきい値電圧のシフトが互いに相殺されるた
め、CMOSインバータ8a(8b)全体としては論理
しきい値電圧のシフトは双方のCMOSインバータ8
a、8bともにゼロとなる。そこで、2組のCMOSイ
ンバータ8a、8bの論理しきい値電圧の和をとったと
きに、その和のシフトはゼロとなる。 (3)X軸方向に加速度が付加された場合 内周部のCMOSインバータ8aと外周部のCMOSイ
ンバータ8bにおいて、それぞれにおける応力の符号が
同一となることにより抵抗値のシフトが符号が同一で絶
対値が等しくなり、それに伴って、しきい値電圧のシフ
トも符号が同一で絶対値が等しいことになる。そこで、
2組のCMOSインバータ8a、8bの論理しきい値電
圧の和をとったときに、その和は各CMOSインバータ
8a、8bの論理しきい値電圧のシフト量の2倍とな
る。
【0013】したがって、請求項2記載の半導体型加速
度センサにおいては、X軸以外の方向に加速度が付加さ
れたとしても2組のCMOSインバータの論理しきい値
電圧の和が変化しないことからその加速度を検出するこ
とがなく、X軸方向に加速度が付加されたときのみその
加速度を検知することができる。それに加えて、X軸方
向に加速度が付加された場合、1組のCMOSインバー
タのみが用いられた従来の加速度センサに比べて感度が
2倍となる。
度センサにおいては、X軸以外の方向に加速度が付加さ
れたとしても2組のCMOSインバータの論理しきい値
電圧の和が変化しないことからその加速度を検出するこ
とがなく、X軸方向に加速度が付加されたときのみその
加速度を検知することができる。それに加えて、X軸方
向に加速度が付加された場合、1組のCMOSインバー
タのみが用いられた従来の加速度センサに比べて感度が
2倍となる。
【0014】また、いずれの場合も、可撓部の外周縁あ
るいは内周縁に近いほど応力の絶対値は大きいので、よ
り外周部あるいはより内周部近傍に素子を配置すること
により、論理しきい値電圧のシフトすなわち感度を高く
することができる。
るいは内周縁に近いほど応力の絶対値は大きいので、よ
り外周部あるいはより内周部近傍に素子を配置すること
により、論理しきい値電圧のシフトすなわち感度を高く
することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。図1は本実施例の半導体型加速度セ
ンサ(以下、単に加速度センサと称する)を示す斜視
図、図2は同加速度センサの断面図、図3は比較例であ
る加速度センサを示す断面図である。なお、本実施例は
請求項1に記載の半導体型加速度センサの一例である。
参照して説明する。図1は本実施例の半導体型加速度セ
ンサ(以下、単に加速度センサと称する)を示す斜視
図、図2は同加速度センサの断面図、図3は比較例であ
る加速度センサを示す断面図である。なお、本実施例は
請求項1に記載の半導体型加速度センサの一例である。
【0016】(実施例1)図1に示すように、台座15
上にシリコン基板16が取り付けられて加速度センサ1
7が作成されている。また、シリコン基板16の中央に
薄膜のダイアフラム18(可撓部)が形成されており、
図2に示すように、ダイアフラム18中央に形成された
厚膜部19(荷重体部)にはガラス荷重体20が取り付
けられている。そして、ダイアフラム18面の中心点O
を通りセンサの各辺に平行で、かつ互いに直交する2本
の軸をX軸(第1の軸)、Y軸(第2の軸)、ダイアフ
ラム18面に垂直な軸をZ軸(感度軸)とすると、薄膜
のダイアフラム18外周部のX軸、Y軸の双方に対して
線対称となる位置に2組のCMOSインバータ21a、
21bを形成した。これを実施例1の加速度センサ17
とした。
上にシリコン基板16が取り付けられて加速度センサ1
7が作成されている。また、シリコン基板16の中央に
薄膜のダイアフラム18(可撓部)が形成されており、
図2に示すように、ダイアフラム18中央に形成された
厚膜部19(荷重体部)にはガラス荷重体20が取り付
けられている。そして、ダイアフラム18面の中心点O
を通りセンサの各辺に平行で、かつ互いに直交する2本
の軸をX軸(第1の軸)、Y軸(第2の軸)、ダイアフ
ラム18面に垂直な軸をZ軸(感度軸)とすると、薄膜
のダイアフラム18外周部のX軸、Y軸の双方に対して
線対称となる位置に2組のCMOSインバータ21a、
21bを形成した。これを実施例1の加速度センサ17
とした。
【0017】(比較例1)上記に示す図1と同様の加速
度センサを作成するが、ダイアフラム外周部に2組のC
MOSインバータを形成することに代えて、図3に示す
ように、図1における一方のCMOSインバータに相当
する位置に1組のCMOSインバータ22のみを形成し
た。これを比較例2の加速度センサ23とした。
度センサを作成するが、ダイアフラム外周部に2組のC
MOSインバータを形成することに代えて、図3に示す
ように、図1における一方のCMOSインバータに相当
する位置に1組のCMOSインバータ22のみを形成し
た。これを比較例2の加速度センサ23とした。
【0018】そこで、上記実施例1および比較例1の加
速度センサ17、23に対して、Z軸(感度軸)方向、
およびX軸、Y軸方向それぞれに1gの重力加速度を付
加した。そして、実施例1の加速度センサにおけるZ軸
方向の感度を1としたときの各センサ、各方向における
感度を比較した。その評価結果を表1に示す。
速度センサ17、23に対して、Z軸(感度軸)方向、
およびX軸、Y軸方向それぞれに1gの重力加速度を付
加した。そして、実施例1の加速度センサにおけるZ軸
方向の感度を1としたときの各センサ、各方向における
感度を比較した。その評価結果を表1に示す。
【表1】
【0019】表1に示すように、比較例1の加速度セン
サ23の場合、Z軸方向が0.5、X軸方向が0.7、
Y軸方向が0.04というように感度の指向性がないこ
とに比べて、実施例1の加速度センサ17の場合、Z軸
方向が1、X軸方向が0.06、Y軸方向が0.07で
あり、したがって、感度軸以外の方向の加速度はほとん
ど検出しないという結果となった。すなわち、実施例1
の加速度センサにおいては比較例1に比べて感度の指向
性を大幅に向上させることができた。また、Z軸方向の
みで両方のセンサを比較してみると、実施例1の加速度
センサは比較例1の2倍の感度を得ることができた。
サ23の場合、Z軸方向が0.5、X軸方向が0.7、
Y軸方向が0.04というように感度の指向性がないこ
とに比べて、実施例1の加速度センサ17の場合、Z軸
方向が1、X軸方向が0.06、Y軸方向が0.07で
あり、したがって、感度軸以外の方向の加速度はほとん
ど検出しないという結果となった。すなわち、実施例1
の加速度センサにおいては比較例1に比べて感度の指向
性を大幅に向上させることができた。また、Z軸方向の
みで両方のセンサを比較してみると、実施例1の加速度
センサは比較例1の2倍の感度を得ることができた。
【0020】なお、本実施例は、請求項1に記載の半導
体型加速度センサについて説明したものであるが、請求
項2に記載の半導体型加速度センサに相当する加速度セ
ンサであってもよい。すなわち、図6および図7に示す
ように、ダイアフラム面の中心点Oを通り、センサの1
辺に平行な軸をX軸(感度軸)とすると、厚膜部31を
取り囲むダイアフラム32の内周部と外周部にそれぞれ
X軸に対して線対称になるように2組のCMOSインバ
ータ33a、33bを配置すれば、X軸方向、すなわち
ダイアフラム面に平行な方向の加速度を検出し得る加速
度センサ34を提供することができる。また、可撓部は
ダイアフラム18に代えて両持ち梁の構造としてもよ
い。
体型加速度センサについて説明したものであるが、請求
項2に記載の半導体型加速度センサに相当する加速度セ
ンサであってもよい。すなわち、図6および図7に示す
ように、ダイアフラム面の中心点Oを通り、センサの1
辺に平行な軸をX軸(感度軸)とすると、厚膜部31を
取り囲むダイアフラム32の内周部と外周部にそれぞれ
X軸に対して線対称になるように2組のCMOSインバ
ータ33a、33bを配置すれば、X軸方向、すなわち
ダイアフラム面に平行な方向の加速度を検出し得る加速
度センサ34を提供することができる。また、可撓部は
ダイアフラム18に代えて両持ち梁の構造としてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の半導体型加速度センサは、可撓部の上面の中心点
を通り面に対して垂直な感度軸、面内において中心点を
通り互いに直交する第1の軸および第2の軸を想定した
ときに、2組のCMOSインバータが第1の軸、第2の
軸の双方に対して線対称となる位置に形成され、2組の
CMOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて
加速度の大きさを検出するように構成されているため、
第1または第2の軸方向に加速度が付加された場合は各
組のCMOSインバータの論理しきい値電圧のシフトが
互いに相殺し合うか、もしくは1組のCMOSインバー
タ内のPMOSとNMOSとでしきい値電圧のシフトが
相殺し合うかのいずれかにより、2組のCMOSインバ
ータの論理しきい値電圧の和が変化しないことからその
加速度を検出することがなく、感度軸方向に加速度が付
加されたときのみその加速度を検出することができる。
したがって、1組のCMOSインバータのみが用いられ
た従来の加速度センサに比べて、指向性を大幅に向上さ
せることができるとともに、感度軸方向に加速度が付加
された場合にその感度を2倍とすることができる。
記載の半導体型加速度センサは、可撓部の上面の中心点
を通り面に対して垂直な感度軸、面内において中心点を
通り互いに直交する第1の軸および第2の軸を想定した
ときに、2組のCMOSインバータが第1の軸、第2の
軸の双方に対して線対称となる位置に形成され、2組の
CMOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて
加速度の大きさを検出するように構成されているため、
第1または第2の軸方向に加速度が付加された場合は各
組のCMOSインバータの論理しきい値電圧のシフトが
互いに相殺し合うか、もしくは1組のCMOSインバー
タ内のPMOSとNMOSとでしきい値電圧のシフトが
相殺し合うかのいずれかにより、2組のCMOSインバ
ータの論理しきい値電圧の和が変化しないことからその
加速度を検出することがなく、感度軸方向に加速度が付
加されたときのみその加速度を検出することができる。
したがって、1組のCMOSインバータのみが用いられ
た従来の加速度センサに比べて、指向性を大幅に向上さ
せることができるとともに、感度軸方向に加速度が付加
された場合にその感度を2倍とすることができる。
【0022】また、請求項2記載の半導体型加速度セン
サは、可撓部の上面の中心点を通る感度軸を想定したと
きに、一方のCMOSインバータが可撓部の内周部に、
他方のCMOSインバータが外周部に、かつ、双方とも
感度軸に対して線対称となる位置に形成され、2組のC
MOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加
速度の大きさを検出するように構成されているため、感
度軸以外の方向に加速度が付加された場合は各組のCM
OSインバータの論理しきい値電圧のシフトが互いに相
殺し合うか、もしくは1組のCMOSインバータ内のP
MOSとNMOSとでしきい値電圧のシフトが相殺し合
うかのいずれかにより、2組のCMOSインバータの論
理しきい値電圧の和が変化しないことからその加速度を
検出することがなく、感度軸方向に加速度が付加された
ときのみその加速度を検出することができる。したがっ
て、1組のCMOSインバータのみが用いられた従来の
加速度センサに比べて、指向性を大幅に向上させること
ができるとともに、感度軸方向に加速度が付加された場
合、その感度を2倍とすることができる。
サは、可撓部の上面の中心点を通る感度軸を想定したと
きに、一方のCMOSインバータが可撓部の内周部に、
他方のCMOSインバータが外周部に、かつ、双方とも
感度軸に対して線対称となる位置に形成され、2組のC
MOSインバータの論理しきい値電圧の和に基づいて加
速度の大きさを検出するように構成されているため、感
度軸以外の方向に加速度が付加された場合は各組のCM
OSインバータの論理しきい値電圧のシフトが互いに相
殺し合うか、もしくは1組のCMOSインバータ内のP
MOSとNMOSとでしきい値電圧のシフトが相殺し合
うかのいずれかにより、2組のCMOSインバータの論
理しきい値電圧の和が変化しないことからその加速度を
検出することがなく、感度軸方向に加速度が付加された
ときのみその加速度を検出することができる。したがっ
て、1組のCMOSインバータのみが用いられた従来の
加速度センサに比べて、指向性を大幅に向上させること
ができるとともに、感度軸方向に加速度が付加された場
合、その感度を2倍とすることができる。
【図1】 本発明の一実施例である半導体型加速度セン
サを示す斜視図である。
サを示す斜視図である。
【図2】 図1のC―C線に沿う側断面図である。
【図3】 比較例の加速度センサを示す側断面図であ
る。
る。
【図4】 (a)請求項1記載の半導体型加速度センサ
の作用を説明するための図、(b)(a)のA―A線に
沿う側断面図、(c)(a)のB―B線に沿う側断面図
である。
の作用を説明するための図、(b)(a)のA―A線に
沿う側断面図、(c)(a)のB―B線に沿う側断面図
である。
【図5】 請求項2記載の半導体型加速度センサの作用
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図6】 本発明の他の実施例である半導体型加速度セ
ンサを示す斜視図である。
ンサを示す斜視図である。
【図7】 図6のD―D線に沿う側断面図である。
【図8】 一般のCMOSインバータを示す図である。
1、5a、5b…PMOS、2、6a、6b…NMO
S、4a、4b、8a、8b、21a、21b、33
a、33b…CMOSインバータ、16…シリコン基
板、17、34…半導体型加速度センサ、18、32…
ダイアフラム(可撓部)、19、31…厚膜部(荷重体
部)
S、4a、4b、8a、8b、21a、21b、33
a、33b…CMOSインバータ、16…シリコン基
板、17、34…半導体型加速度センサ、18、32…
ダイアフラム(可撓部)、19、31…厚膜部(荷重体
部)
フロントページの続き (72)発明者 西村 仁 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン基板の中央部に形成され、その
中央に荷重体部が設けられた梁またはダイアフラムから
なる可撓部と、該可撓部上に形成されたPMOS、NM
OSから構成されて能動素子として用いられるCMOS
インバータとを有し、該CMOSインバータの論理しき
い値電圧の変化に基づいて加速度を検出するように構成
された半導体型加速度センサにおいて、 前記CMOSインバータが2組用いられ、 前記可撓部の上面の中心点を通り該面に対して垂直な感
度軸、前記面内において前記中心点を通り互いに直交す
る第1の軸および第2の軸を想定したときに、前記2組
のCMOSインバータがそれら第1の軸、第2の軸の双
方に対して線対称となる位置に形成され、 前記2組のCMOSインバータの論理しきい値電圧の和
に基づいて加速度を検出するように構成されていること
を特徴とする半導体型加速度センサ。 - 【請求項2】 シリコン基板の中央部に形成され、その
中央に荷重体部が設けられた梁またはダイアフラムから
なる可撓部と、該可撓部上に形成されたPMOS、NM
OSから構成されて能動素子として用いられるCMOS
インバータとを有し、該CMOSインバータの論理しき
い値電圧の変化に基づいて加速度を検出するように構成
された半導体型加速度センサにおいて、 前記CMOSインバータが2組用いられ、 前記可撓部の上面の面内においてその中心点を通る感度
軸を想定したときに、一方のCMOSインバータが前記
荷重体部を取り囲む可撓部の内周部に、他方のCMOS
インバータが前記可撓部の外周部に、かつ、双方とも前
記感度軸に対して線対称となる位置に形成され、 前記2組のCMOSインバータの論理しきい値電圧の和
に基づいて加速度を検出するように構成されていること
を特徴とする半導体型加速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21484794A JPH0875775A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 半導体型加速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21484794A JPH0875775A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 半導体型加速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875775A true JPH0875775A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16662535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21484794A Pending JPH0875775A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 半導体型加速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0875775A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683358B1 (en) | 1997-11-11 | 2004-01-27 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Silicon integrated accelerometer |
WO2006106739A1 (ja) | 2005-03-30 | 2006-10-12 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | 半導体加速度センサ |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP21484794A patent/JPH0875775A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683358B1 (en) | 1997-11-11 | 2004-01-27 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Silicon integrated accelerometer |
WO2004090556A1 (ja) * | 1997-11-11 | 2004-10-21 | Makoto Ishida | シリコン集積化加速度センサ |
WO2006106739A1 (ja) | 2005-03-30 | 2006-10-12 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | 半導体加速度センサ |
US7827865B2 (en) | 2005-03-30 | 2010-11-09 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Semiconductor acceleration sensor |
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