JPH0875735A - 検体検査装置 - Google Patents

検体検査装置

Info

Publication number
JPH0875735A
JPH0875735A JP6238053A JP23805394A JPH0875735A JP H0875735 A JPH0875735 A JP H0875735A JP 6238053 A JP6238053 A JP 6238053A JP 23805394 A JP23805394 A JP 23805394A JP H0875735 A JPH0875735 A JP H0875735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
liquid sample
card
gap
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6238053A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Okura
忠博 大倉
Yoshihiko Suzuki
吉彦 鈴木
Masanori Suzuki
正則 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIAMU HANBAI KK
Otax Co Ltd
Original Assignee
JIAMU HANBAI KK
Otax Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JIAMU HANBAI KK, Otax Co Ltd filed Critical JIAMU HANBAI KK
Priority to JP6238053A priority Critical patent/JPH0875735A/ja
Publication of JPH0875735A publication Critical patent/JPH0875735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検体検査の簡易化、自動化、微量化、迅速化
を図り、臨床検査室をもたない開業医や患者自身に、容
易に検体検査を行わせる。 【構成】 検査用カード2の検査試薬を有する検査窓4
の隙間4aに血液等を流動部5を介して充填する。隙間
4aは血液等を保持することができる寸法で形成されて
いる。このような検査用カード2を本体3の検査用カー
ド挿入口7に挿入する。挿入後、発光素子からの光を検
査窓2内の血液等に照射し、この光を血液等に照射した
後に反射してくる光を受光素子で測光し、この受光素子
からの受光信号に基づき血液等の成分の内容を表示装置
で表示画面21に表示させる。 【効果】 これにより、検査用カード2を本体3の検査
用カード挿入口7に挿入するだけで、複数の検査項目を
検査することができるので、検体検査の簡易化、自動
化、微量化、迅速化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は検体検査装置に係り、
特に血液、尿の臨床検査に用いられる検体検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から血液、尿など人体から得られたものである検体の検
査は、採取した検体を試験官等に分注し、検査項目ごと
に分析・測定を行なっている。この検体の検査は迅速・
正確に行うために、比色計、分光光度計、pHメータ、
天秤などの分析機器を使用して分析・測定を行なってい
る。このような分析機器による分析・測定は、検査精度
の向上、経済的効率、情報の集約化などの点から大学病
院等に設置されている臨床検査室や一定の血液検査機関
で行なわれている。
【0003】しかしながら、臨床検査室や一定の血液検
査機関による検体検査は緊急対応になじまない検体運搬
や患者移送の繁雑性などの問題点があった。また、分析
機器、測定機器等による検体検査は、高精度で質的に優
れた成績が得られる反面、機器の取扱いが難しくなり、
このような機器を熟知した専門家でなければ検査作業が
行えないという問題点があった。さらに、検査項目に対
応する検体のサンプルを用意する必要があった。
【0004】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、検体検査の簡易化、自動化、微
量化、迅速化を図り、臨床検査室をもたない開業医や患
者自身が容易に検体検査を行なうことができる検体検査
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の検体検査装置は、液状検体を採取する検査用
カードと、検査用カードを挿入する検査用カード挿入口
が設けられた本体から成る検体検査装置であって、検査
用カードは液状検体を保持可能な隙間を有し、予め検査
試薬が収容された透光性の検査窓と、検査窓の隙間に液
状検体を流動させる流動部と、検査窓を中心に流動部に
対向する方向に検査窓の隙間の一部に連通する空気穴と
から形成され、本体は検査用カードに採取された液状検
体内に光を照射する発光素子と、液状検体で反射される
光を受け液状検体中成分に対応する受光信号を出力する
受光素子と、受光信号に基づき液状検体中成分の内容を
表示する表示手段とを備えているものである。
【0006】また、液状検体を採取する検査用カード
と、検査用カードを挿入する検査用カード挿入口が設け
られた本体から成る検体検査装置であって、検査用カー
ドは検査試薬が印刷された蓋を有し、液状検体を保持可
能な隙間を有する透光性の検査窓と、検査窓の隙間に液
状検体を流動させる流動部と、検査窓を中心に流動部に
対向する方向に検査窓の隙間の一部に連通する空気穴と
から形成され、本体は検査用カードに採取された液状検
体内に光を照射する発光素子と、液状検体で反射される
光を受け液状検体中成分に対応する受光信号を出力する
受光素子と、受光信号に基づき液状検体中成分の内容を
表示する表示手段とを備えているものである。
【0007】上記それぞれの検体検査装置の流動部は、
第1の態様として検査窓の隙間に臨み、検査窓側は狭く
カード本体の端面側は広く形成されているものである。
また、第2の態様としてカード本体の端面から検査窓の
隙間に貫通され、毛細管現象を発生させる孔からなるも
のである。また、発光素子の周囲には反射手段が設けら
れている。
【0008】
【作用】検査カードに形成された流動部から検査窓の隙
間に液状検体を流動させる。この隙間は液状検体を保持
させることができる隙間からなるので、液状検体は検査
窓内に充填される。この際、検査窓内には気泡が発生す
るが、検査窓を中心に流動部に対向する方向に検査窓の
隙間に連通する空気穴が形成されているので、この気泡
を検査窓から放出することができる。
【0009】流動部の第1の態様である検査窓側は狭く
カード本体の端面側は広く形成されている検査用カード
においては、流動部側を上にして傾斜させ、その傾斜し
た流動部に人体から採取された液状検体を滴下する。滴
下された液状検体は流動部に沿って検査窓の隙間に流れ
込ますことができるので、容易に検査窓の隙間に液状検
体を充填させることができる。
【0010】また、流動部の第2の態様である毛細管現
象を発生させる孔からなる検査用カードにおいては、人
体から採取された液状検体に検査用カードの流動部とし
ての孔を浸すと、この孔の毛細管現象により検査窓の隙
間に向って連続流動させることができるので、容易に検
査窓の隙間に液状検体を充填させることができる。この
ように検査窓内に液状検体が充填された検査用カードを
本体の検査用カード挿入口に挿入する。検査用カードを
挿入後、発光素子からの光を検査窓内の液状検体に照射
し、これら光を液状検体に照射した後に反射してくる光
を受光素子で測光し、この受光素子からの受光信号に基
づき液状検体中成分の内容を表示手段に表示させる。
【0011】この際、検査用カードは予め検査試薬が収
容されている検査窓や、または検査試薬が印刷された蓋
を有する検査窓を設けているので、この検査窓に充填さ
れた液状検体は検査試薬による化学反応により受光素子
の感度を向上させることができる。これにより検体検査
の簡易化、自動化、微量化、迅速化を図ることができ
る。したがって、臨床検査室をもたない開業医や患者自
身が容易に検体検査を行なうことができる。
【0012】さらに、発光素子の周囲に反射手段を設け
ることにより、発光素子の光量が増幅するので高い感度
で液状検体の成分を検査することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の検体検査装置の一実施例につ
いて図面を参照して説明する。図1(a)に示すよう
に、本発明の検体検査装置1は、液状検体である血液、
尿、唾液を採取する検査用カード2と、この検査用カー
ド2を挿入する本体3とから成るものである。
【0014】検査用カード2は図1(b)、図2に示す
ように、血液、尿または唾液を保持するための隙間を有
する検査窓4と、この検査窓4の隙間4aに血液、尿ま
たは唾液を流入させる流動部である流入溝5と、検査窓
4の隙間4aの一部に連通する空気穴6とから形成され
ている。検査窓4の隙間4aは検査窓4内に血液または
尿を保持させるために0.5〜200μの範囲で形成さ
せるが、好適には100μとするのがよい。これにより
極めて微量の血液または尿であっても効率よく検査する
ことができる。また、検査窓4の隙間4aは各検査によ
って異なり、例えば血液検査の場合、赤血球の大きさが
5〜7μ、白血球の大きさが7〜15μ、血小板の大き
さが1〜2μなので、赤血球を保持させるには5〜7μ
の範囲、好ましくは7μ、白血球を保持させるには7〜
15μの範囲、好ましくは15μ、さらに血清のみを保
持させるには0.5〜0.9μの範囲、好ましくは0.
9μで形成させる。
【0015】この検査窓4の隙間4aに血液、尿または
唾液を流入させる流入溝5は、検査窓4側は狭くカード
本体2aの端面側は広く形成されているので、血液、尿
または唾液を流入溝5のカード本体2aの端面側から滴
下しても、流入溝5の側面に沿って検査窓4の隙間4a
に確実に流し込むことができる。また、検査窓4を中心
に流入溝5に対向する方向に空気穴6が形成されている
ので、検査窓4の隙間4aに血液または尿が充填される
際に発生する気泡を逃すことができる。これにより検査
窓4の隙間4aに血液、尿または唾液を満遍なく充填さ
せることができる。なお、検査窓4は後述する発光素子
からの光を透過させるために、透光性を有する材質から
成る。
【0016】本体3は図4、図5に示すように、血液、
尿または唾液が充填された検査用カード2を挿入する検
査用カード挿入口7と、この検査用カード挿入口7内に
設置されたセンサ部10と、センサ部10の信号を入力
し演算・処理する測定部11とからなり、更にこれらセ
ンサ部10及び測定部11のための電源部12を備えて
おり、これらは簡易型の装置ではケース20に一体的に
設けられている。
【0017】センサ部10は血液、尿または唾液内に光
を照射する発光素子13と、血液、尿または唾液で反射
される光を受け血液、尿または唾液成分に対応する受光
信号を出力する受光素子14とを備え、発光素子13及
び受光素子14は検査用カード挿入口7の所定位置に挿
入された検査用カード2の検査窓4に対して並設されて
いる。
【0018】発光素子13は一定光量の光を発光するL
EDから成る。このようなLEDとしては、例えばイン
ジウム・リンとガリウム・ヒ素の混晶(GaAsP)、
ガリウム・ヒ素にアルミニウムを入れた混晶(GaA1
As)等を用いたLEDが挙げられる。また、発光素子
13は、発光素子13を覆うようにその外周に固定され
た反射手段である反射板(図示せず)を備えている。こ
の反射板は鏡面加工された面、或いは金属の蒸着面のよ
うに高い反射率を有する面を有し、この反射面は発光素
子13からの光が効率よく一定の方向(検査用カード
側)に反射され増幅されるような傾斜(形状)になって
いる。
【0019】受光素子14は発光素子13から照射され
血液、尿または唾液内で反射される光を受光し、光量に
応じた受光信号である電流信号を発生する光電センサで
ある。このような光電センサは発光素子13から照射さ
れる光に対して高い感受性を有するもので、例えばPI
Nシリコンフォトダイオード等が使用できる。測定部1
1は、受光素子14からの電流信号及び予め求められた
吸光率と検査試薬と化学反応をおこした血液成分(例え
ば赤血球(RBC)、酸素濃度、血糖値、赤血球(RB
C)、血色素量(Hb)、白血球(WBC)、総コレス
テロール(T−CH)、善玉コレステロール(HDL−
C)、中性脂肪(TG)、トランスアミナーゼ(GOT
・GPT)、アルコール指数(γ−GTP)、総蛋白
(TP)、尿酸(UA)、クレアチニン(CRE)、尿
素チッソ(BUN)、エイズ(HIV)、血液型)、尿
成分(例えば尿蛋白、尿潜血、尿糖、絨毛性ゴナドトロ
ピン)または唾液成分(例えば乳酸)との相関を示す検
量線に基づき血液、尿または唾液成分の値を演算する演
算処理手段15と、演算処理手段15の結果を表示する
表示手段である表示装置16とを備えている。
【0020】演算処理手段15は、検量線のデータを記
憶する記憶回路17及び演算回路18を備えている。演
算回路18は受光素子14から出力される受光信号を演
算して血液、尿または唾液成分の吸光率に対応する値を
演算すると共に、この吸光率を更に記憶回路17に記憶
された検量線に基づき演算して、血液、尿または唾液成
分の値を求める。
【0021】即ち、受光信号の信号の強さは受光素子1
4の受けた光の強さに対応するので、演算回路18は、
この信号の強さと発光素子13の光量に対応する電圧値
(所定値)との比をとることにより血液、尿または唾液
による吸光率を求める。この際、必要に応じ素子の特性
や装置の性能に基づく補正のための演算をする。このよ
うな演算はアナログ処理、デジタル処理のいずれも可能
であるが、デジタル処理の場合には演算回路18に受光
信号をデジタル化するA/D変換器を備えることは言う
までもない。
【0022】記憶回路17が記憶する検量線は、例えば
血糖値の場合、予め異なる血糖値の血液サンプルの波長
400〜1200nm領域における吸光スペクトルから
求められ、血糖値xと所定の波長(発光素子13の発光
する光の波長)の光の吸光率aとの関数x=f(a)と
して記憶される。従って、所定の波長について血糖値に
よる吸光率の変化をプロットすることにより、図6に示
すような検量線を得ることができる。このようにして得
られた検量線は、例えば血糖値0〜200mg/dlの間を
2次曲線で近似し、血糖値200〜1000mg/dlの間
を直線として近似することにより、 x=αa2+βa+γ (x<200) x=ka+c (200≦x) のような関数として求めることができる(式中、α、
β、γ、k、cはそれぞれ検量線から求められる所定の
係数)。
【0023】また、血糖値以外の血液、尿または唾液成
分も上記と同様に、それぞれの検量線を求め、この各検
量線を記憶回路17に記憶させる。この記憶回路17に
記憶された各検量線は、検査対象に基づきケース20に
設けられた選択スイッチ31により選択することができ
る。さらに、選択スイッチ31により選択された検量
線、即ち検査対象に対して最も吸光率のよい波長、光量
を発光素子13から照射させることができるように、選
択スイッチ31と発光素子13とを連動させてもよい。
これにより、血液、尿または唾液が充填された検査用カ
ード2を本体3の検査用カード挿入口7に挿入するだけ
で、複数の検査項目を検査することができる。
【0024】表示装置16は、液晶表示装置等のデジタ
ル表示装置から成り、図5に示すようにケース20の上
面に表示画面21が設けられ、測定部11において求め
られた血液または尿の値を数値として表示する。なお、
演算処理手段15の主回路及び表示装置16の駆動回路
は基板19上に設けられ、電源部12により駆動され
る。電源部12としては、AC電源を利用することもで
きるが、図5に示すような簡易型の装置の場合、ニッカ
ド電池、2次リチウム電池等の電池が用いられ、この電
源をON、OFFするための電源スイッチ32がケース
20に設けられる。また、測定部11をリセットし再測
定可能にするためのリセットボタン33を備えてもよ
い。
【0025】以上のように構成された本実施例の検体検
査装置1による血糖値の検査ついて以下説明する。ま
ず、検査カード2を流入溝5側を上にして傾斜させ、そ
の傾斜した流入溝5に人体から採取された血液を滴下す
ると、その血液は流入溝5に沿って検査窓4の隙間4a
に流れ込む。この際、検査窓4の隙間4aには気泡が発
生するが、検査窓4の隙間4aに連通する空気穴6が設
けられているので、この気泡を検査窓4の隙間4aから
放出することができる。これにより検査窓4の隙間4a
に血液を満遍なく充填させることができる。
【0026】この血液が充填された検査用カード2を、
予め電源スイッチ32がONにされた本体3の検査用カ
ード挿入口7の所定位置まで挿入する。このとき、検査
用カード2の一側面に形成された凸部2aが、検査用カ
ード挿入口7内に設置された駆動スイッチ(図示せず)
をONにする。これにより発光素子13が駆動され、所
定の波長、光量の光が血液に照射され、この血液で反射
される光が受光素子14に入ると、受光素子14は受光
した光量に対応する強さの信号を測定部11に出力す
る。ここで、発光素子13から発せられる光は反射板に
より増幅されているので、この発光素子13から出され
る光の約2、3倍程度の光量となって血液に照射され
る。したがって、受光素子14は高い感度で血液成分を
捉えることができる。
【0027】測定部11では、受光信号が演算回路18
に読み込まれ、この演算回路18が入力された受光信号
と発光素子13の発光する光の強さに対応する電圧値と
の比をとると共に所定の定数を減算して、血液の吸光率
aを求める。演算回路18は、さらにこの求められた吸
光率aに、記憶された検量線の係数に基づく演算を施
し、血糖値xを求め、この血糖値xを表示装置16に表
示させる。
【0028】この際、検査用カード2は予め検査試薬が
収容されている検査窓4や、または検査試薬が印刷され
た蓋4Aを有する検査窓4を設けているので、この検査
窓4に充填された液状検体は検査試薬による化学反応に
より受光素子14の感度を向上させることができる。な
お、再度測定する場合には、リセットボタン33を押下
して測定部11をリセットすればよい。このリセットに
より測定部11は発光素子13の照射する光の吸光率を
測定し、所定の演算の後、血糖値を再表示する。
【0029】以上の実施例においては、流動部である流
入溝5が検査窓4側は狭くカード本体2aの端面側は広
く形成された検査用カード2で血液、尿または唾液を充
填する場合について説明したが、これに限らず、流動部
に毛細管現象を発生させる孔が形成された検査用カード
でもよい。この検査用カードは図1(c)、図3に示す
ように、血液、尿または唾液を保持するための隙間を有
する検査窓52と、この検査窓52の隙間52aに血
液、尿または唾液を流動させる流動部である孔53と、
検査窓52の隙間52aの一部に連通する空気穴54と
から形成されている。
【0030】検査窓52の隙間52aは上述した検査用
カード2と同様に、検査窓52内に血液、尿または唾液
を保持させるために0.5〜200μの範囲で形成させ
るが、好適には100μに形成させるのがよい。これに
より極めて微量の血液、尿または唾液であっても効率よ
く検査することができる。また、検査窓52の隙間52
aは各検査によって異なり、例えば血液検査の場合、赤
血球の大きさが5〜7μ、白血球の大きさが7〜15
μ、血小板の大きさが1〜2μなので、赤血球を保持さ
せるには5〜7μの範囲、好ましくは7μ、白血球を保
持させるには7〜15μの範囲、好ましくは15μ、さ
らに血清のみを保持させるには0.5〜0.9μの範
囲、好ましくは0.9μで形成させる。
【0031】この検査窓52の隙間52aに血液、尿ま
たは唾液を流動させる孔53は、毛細管現象を発生させ
ることができる寸法で形成されている。この場合、孔5
3の幅は1〜3mm、好ましくは2mmがよい。また、
検査窓52を中心に孔53に対向する方向に空気穴54
が形成されている。なお、血液検査において検査窓52
の隙間52aに、白血球が取り除かれた血液を導くため
には、孔53の隙間を7μ以下に形成させ、また、白血
球および赤血球が取り除かれた血液を導くためには、孔
53の隙間を5μ以下に形成させ、さらに血清のみを導
くためには、孔53の隙間を1μ以下に形成させる。
【0032】このように形成された検査用カード51に
おいて、人体から採取された血液、尿または唾液に孔5
3を浸すと、毛細管現象により検査窓52の隙間52a
に血液、尿または唾液が連続流動していく。この際、検
査窓52の隙間52aに発生する気泡は空気穴54から
放出させることができるので、検査窓52の隙間52a
に血液、尿または唾液を満遍なく充填させることができ
る。
【0033】なお、検査用カード51の検査窓52も予
め検査試薬が収容され、または検査試薬が印刷された蓋
52Aを有している。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の検体検査装置によれば、液状検体を採取する検査
用カードと、検査用カードを挿入する検査用カード挿入
口が設けられた本体から成る検体検査装置であって、検
査用カードは液状検体を保持可能な隙間を有し、予め検
査試薬が収容された透光性の検査窓(又は検査試薬が印
刷された蓋を有し、液状検体を保持可能な隙間を有する
透光性の検査窓)と、検査窓の隙間に液状検体を流動さ
せる流動部と、検査窓を中心に流動部に対向する方向に
検査窓の隙間の一部に連通する空気穴とから形成され、
本体は検査用カードに採取された液状検体内に光を照射
する発光素子と、液状検体で反射される光を受け液状検
体中成分に対応する受光信号を出力する受光素子と、受
光信号に基づき液状検体中成分の内容を表示する表示手
段とを備えているので、検体検査の簡易化、自動化、微
量化、迅速化を図ることができる。これにより、臨床検
査室をもたない開業医や患者自身が容易に検体検査を行
なうことができる。
【0035】また、流動部は検査窓の隙間に臨み、検査
窓側は狭くカード本体の端面側は広く形成されているの
で、液状検体を流動部の側面に沿って検査窓の隙間に確
実に充填させることができる。さらに、流動部はカード
本体の端面から検査窓の隙間に貫通され、毛細管現象を
発生させる孔からなるので、この孔から連続流動で液状
検体を検査窓の隙間に充填させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検体検査装置の一実施例を示す図で、
(a)は全体斜視図、(b)は第1の態様の検査用カー
ドの全体斜視図、(c)は第2の態様の検査用カードの
全体斜視図。
【図2】図1(b)に示す検査用カードのA−A断面
図。
【図3】図1(c)に示す検査用カードのA−A断面
図。
【図4】本発明の検体検査装置の本体の一実施例の構成
を示すブロック図。
【図5】本発明の検体検査装置の本体の一実施例を示す
側断面図。
【図6】血糖値と吸光率との関係を示す検量線。
【符号の説明】
1…検体検査装置 2、51…検査用カード 3…本体 4、52…検査窓 4A、52A…蓋 4a、52a…隙間 5…流入溝(流動部) 53…孔(流動部) 6、54…空気穴 7…検査用カード挿入口 13…発光素子 14…受光素子 15…演算処理手段 16…表示装置(表示手段) 17…記憶回路 18…演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正則 東京都新宿区西新宿8丁目20番2号 ジァ ム販売株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状検体を採取する検査用カードと、前記
    検査用カードを挿入する検査用カード挿入口が設けられ
    た本体から成る検体検査装置であって、前記検査用カー
    ドは前記液状検体を保持可能な隙間を有し、予め検査試
    薬が収容された透光性の検査窓と、前記検査窓の前記隙
    間に前記液状検体を流動させる流動部と、前記検査窓を
    中心に前記流動部に対向する方向に前記検査窓の前記隙
    間の一部に連通する空気穴とから形成され、前記本体は
    前記検査用カードに採取された前記液状検体内に光を照
    射する発光素子と、前記液状検体で反射される光を受け
    前記液状検体中成分に対応する受光信号を出力する受光
    素子と、前記受光信号に基づき前記液状検体中成分の内
    容を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする
    検体検査装置。
  2. 【請求項2】液状検体を採取する検査用カードと、前記
    検査用カードを挿入する検査用カード挿入口が設けられ
    た本体から成る検体検査装置であって、前記検査用カー
    ドは検査試薬が印刷された蓋を有し、前記液状検体を保
    持可能な隙間を有する透光性の検査窓と、前記検査窓の
    前記隙間に前記液状検体を流動させる流動部と、前記検
    査窓を中心に前記流動部に対向する方向に前記検査窓の
    前記隙間の一部に連通する空気穴とから形成され、前記
    本体は前記検査用カードに採取された前記液状検体内に
    光を照射する発光素子と、前記液状検体で反射される光
    を受け前記液状検体中成分に対応する受光信号を出力す
    る受光素子と、前記受光信号に基づき前記液状検体中成
    分の内容を表示する表示手段とを備えていることを特徴
    とする検体検査装置。
  3. 【請求項3】前記流動部は前記検査窓の前記隙間に臨
    み、前記検査窓側は狭くカード本体の端面側は広く形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の検体
    検査装置。
  4. 【請求項4】前記流動部はカード本体の端面から前記検
    査窓の前記隙間に貫通され、毛細管現象を発生させる孔
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載の検体検
    査装置。
  5. 【請求項5】前記発光素子の周囲には反射手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の検体検
    査装置。
JP6238053A 1994-03-25 1994-09-30 検体検査装置 Pending JPH0875735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238053A JPH0875735A (ja) 1994-03-25 1994-09-30 検体検査装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5631694 1994-03-25
JP6-56316 1994-06-29
JP14756494 1994-06-29
JP6-147564 1994-06-29
JP6238053A JPH0875735A (ja) 1994-03-25 1994-09-30 検体検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0875735A true JPH0875735A (ja) 1996-03-22

Family

ID=27295879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6238053A Pending JPH0875735A (ja) 1994-03-25 1994-09-30 検体検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0875735A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444932B1 (ko) * 2001-10-05 2004-08-18 전계록 소형 요분석 시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444932B1 (ko) * 2001-10-05 2004-08-18 전계록 소형 요분석 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7303922B2 (en) Reagentless analysis of biological samples by applying mathematical algorithms to smoothed spectra
JP3994143B2 (ja) 血液分析器のための検体の迅速な分光光度法の予備検査鑑別方法及び装置
EP1395810B1 (en) Sampling device for optically analyzing semen
EP0451981A2 (en) Disposable reagent unit
US20050186682A1 (en) Apparatus and method for process monitoring
AU2003282351A1 (en) Photometric determination of coagulation time in undiluted whole blood
US4027971A (en) Method of simultaneously counting blood cells
EP0283285A2 (en) Method and apparatus for monitoring analytes in fluids
US8068217B2 (en) Apparatus for testing component concentration of a test sample
CN107515194B (zh) 一种尿液检测仪及其检测方法
US4309112A (en) Rate measurement analyzer
JPS6350743A (ja) 溶血のある血液試料の分析方法
JP3388908B2 (ja) 検体検査装置
JPH0875735A (ja) 検体検査装置
JPH0875732A (ja) 検体検査装置
JPH0875733A (ja) 検体検査装置
Niculescu et al. Portable biochemistry analyzer based on image acquisition algorithm
RU2106627C1 (ru) Прибор для мониторинга параметров взвешенных частиц
JPH0843386A (ja) 検体検査装置
JPS6082865A (ja) 自動化学分析装置
JPS5937946B2 (ja) 検体中の微量成分分析装置
JPS6118982B2 (ja)
KR20130017423A (ko) 체액분석 방법 및 이를 이용한 체액분석 시스템
JPS6060558A (ja) 複数測定分析法
JP2008008901A (ja) 診断用分析器に用いられる固体制御および較正要素

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030909