JPH0875535A - 走行車両の軸重計測装置および計測方法 - Google Patents

走行車両の軸重計測装置および計測方法

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JPH0875535A
JPH0875535A JP15154595A JP15154595A JPH0875535A JP H0875535 A JPH0875535 A JP H0875535A JP 15154595 A JP15154595 A JP 15154595A JP 15154595 A JP15154595 A JP 15154595A JP H0875535 A JPH0875535 A JP H0875535A
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traveling vehicle
axle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い測定データの得られる走行車両
の軸重計測装置および計測方法を提供する。 【構成】 道路10上の軸重計20−1〜20−nが設
置された軸重計測域に走行車が進入してから時間t
,…t後の軸重計の計測値から得られる瞬時軸重
値W,W,…Wをサンプリングし、一定の時間間
隔T、T、…Tを逐次設定し、この逐次設定され
る時間間隔T(k=1〜j)に対応してサンプリング
された瞬時軸重値から時間間隔Tの(t
1+k)、(t,t2+k)、…(t
i+k)の瞬時軸重値の組(W,W1+k)、(W
,W2+k)、…(W,Wi+k)をそれぞれ抽出
し、この抽出した瞬時軸重値の組のそれぞれの平均値W
1k、W2k、…Wikを算出し、この算出した複数の
平均値群の中からバラツキが最小の平均値群W1p、W
2p、…Wipを選択し、この選択した平均値群の平均
値W0pを更に算出し、この平均値W を上記走行車
の軸重計測値として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行車の軸重を測定
する走行車両の軸重計測装置および計測方法に関し、特
に、演算量が少なく、十分短い時間で演算処理を行うこ
とができるようにした走行車両の軸重計測装置および計
測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、走行車の重量を測定する場合
に、車両の各車軸が路面に与える垂直力(以下、これを
軸重という)を測定し、これを合計することにより走行
車の重量を求めるようにした装置が知られている。
【0003】ところで、走行中の車両は、路面の凹凸、
加減速等の衝撃によって、全体および各部分の共振周波
数で振動しながら走行している。
【0004】このため、走行車両の車軸が路面に与える
瞬間垂直力は、図7に示すように変化する。図7におい
て、点線は走行車両の主振動に対応する波形を示し、実
線はこの走行車両の主振動と走行車両の副振動を合成し
た波形を示したものである。なお、ここで主振動とは、
車両全体の共振を意味し、副振動とは車両や積み荷の一
部に生ずる共振を意味する。
【0005】そこで、車両走行路上に軸重計を配設し、
この軸重計の出力を測定した場合は、図7に示すような
波形が得られることになるが、この波形から走行車両の
軸重を計測する場合は、従来、以下に示すような方法が
とられている。
【0006】1)軸重計の出力の波動部分を誤差として
処理する。すなわち、走行車両の軸重計による測地点と
して、走行車両の振動ができるだけ小さくなる地点を選
び、この地点で走行車両の軸重を計測し、軸重計の出力
から直接振動の中点を求めて走行車両の軸重の測定値と
する。
【0007】2)複数地点に軸重計を設置し、これらの
軸重計から得られる波動の部分波形から車両全体の共振
周波数に相当する主振動波形と、車両の部分に共振する
副振動波形とを推定し、この推定した主振動波形と副振
動波形とから振動の中点を求めて走行車両の軸重の測定
値とする。
【0008】3)2)の方法を簡略化するために、主振
動の振動数が3Hzあるいは3Hz前後であるとして主
振動と副振動とを推定し、この振動の中点を求めて走行
車両の軸重の測定値とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1)に
示した方法においては、軸重計の出力の波動部分を誤差
として処理するため、走行車両の軸重計による測地点と
して、走行車両の振動ができるだけ小さくなる地点を選
んだとしても計測精度は低くなり、また、軸重計の設置
地点に制限があるという問題がある。
【0010】また、2)に示した方法によれば、軸重計
から得られる波動の部分波形から車両全体の共振周波数
に相当する主振動と、車両の部分に共振する副振動とを
推定するため、演算量が膨大となり、高速コンピュータ
を用いても要求時間内に演算処理を完了することは困難
になる。なお、ここで、要求時間とは、車量が連続走行
する場合、1台目が計測点を通過してから次の車量が計
測点を通過するまでの時間である。
【0011】また、2)の方法の場合、軸重計に高い測
定精度が求められる。すなわち、2)の方法の場合、軸
重計で測定される部分波形に基づいて、車両の振動波形
が、演算、推定、再現されるため、軸重計の測定精度が
低いと、この軸重計の測定誤差が拡大されて、正確な測
定ができなくなる。
【0012】更に、3)の方法の場合は、主振動の振動
数が3Hzあるいは3Hz前後であるとするので、この
主振動の振動数が3Hzあるいは3Hz前後である大型
車等の測定には適しているが、主振動の振動数が3Hz
あるいは3Hz前後から外れる他の車両の測定において
は大きな誤差を生じる。また、大型車等においても主振
動の振動数が3Hzあるいは3Hz前後であるとは限ら
ないため、測定データの信頼性は低いという問題があ
る。
【0013】そこで、この発明は、個々の軸重計の測定
誤差を拡大することなく、安定した誤差内の測定値が得
られ、しかも、高速コンピュータを用いることなく信頼
性の高い測定データの得られる走行車両の軸重計測装置
および計測方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の走行車両の軸重計測装置は、車両走行路
上の軸重計測域に配設された軸重計と、上記軸重計測域
に走行車が進入してから時間t,t,…t後にそ
れぞれ軸重を計測して、瞬時軸重値W,W,…W
をもとめる計測手段と、一定の時間間隔T,T,…
(jは2以上の整数)を設定する時間間隔設定手段
と、上記時間間隔設定手段により設定される時間間隔T
(k=1〜j)に対応して、上記瞬時軸重値から時間
間隔Tの(t,t1+k)、(t,t2+k)、
…(t,ti+k)の瞬時軸重値の組(W,W
1+Tk)、(W,W2+Tk)、…(W,W
i+Tk)をとって、それぞれ平均値W1Tk、W
Tk、…WiTkを算出して、それぞれの時間間隔T
と1対1対応になる平均値群を作成する平均値算出手段
と、上記平均値算出手段で算出した複数の平均値群か
ら、平均値群内のバラツキが最小の平均値群を選択する
選択手段と、を具備し、上記選択手段によって選択され
た、バラツキが最小である平均値群の平均値を、走行車
の軸重とすることを特徴とする。
【0015】また、上記時間t,t,…tの間隔
は、それぞれ一定値αであって、上記時間間隔T,T
,…Tは、すべて一定値αの整数倍であることを特
徴とする。
【0016】さらに、この発明の走行車両の軸重計測方
法は、車両走行路上の軸重計測域に軸重計を配設し、軸
重計の計測出力に基づき走行車の軸重を計測する走行車
両の軸重計測方法において、上記軸重計測域に走行車が
進入してから時間t,t,…t後にそれぞれ軸重
を計測して、瞬時軸重値W,W,…Wを計測し、
一定の時間間隔T,T,…T(jは2以上の整
数)を設定し、設定された時間間隔T(k=1〜j)
に対応して、上記瞬時軸重値から時間間隔T
(t,t1+k)、(t,t2+k)、…(t
i+k)の瞬時軸重値の組(W,W1+Tk)、
(W,W2+Tk)、…(W,W +Tk)をとっ
て、それぞれ平均値W1Tk、W2Tk、…WiTk
算出して、それぞれの時間間隔Tと1対1対応になる
平均値群を作成し、上記算出した複数の平均値群から、
平均値群内のバラツキが最小である平均値群を選択し、
上記選択された、バラツキが最小である平均値群の平均
値を、走行車の軸重とすることを特徴とする。
【0017】また、上記時間t,t,…tの間隔
は、それぞれ一定値αであって、上記時間間隔T,T
,…Tは、すべて一定値αの整数倍であることを特
徴とする。
【0018】
【作用】この発明では、車両走行路上の軸重計測域に軸
重計を配設し、計測手段で軸重計測域に走行車が進入し
てから時間t,t,…t後のそれぞれ軸重を計測
し、さらに計測手段で瞬時軸重値W,W,…W
もとめる。
【0019】そして、時間間隔設定手段で一定の時間間
隔T,T,…T(jは2以上の整数)を設定し、
平均値算出手段で上記時間間隔設定手段により設定され
る時間間隔T(k=1〜j)に対応して、上記瞬時軸
重値から時間間隔Tの(t,t1+k)、(t
2+k)、…(t,ti+k)の瞬時軸重値の組
(W,W1+Tk)、(W,W2+Tk)、…(W
,Wi+Tk)をとって、それぞれ平均値W1Tk
2Tk、…WiTkを算出して、それぞれの時間間隔
と1対1対応になる平均値群を作成し、選択手段で
上記平均値算出手段で算出した複数の平均値群から、平
均値群内のバラツキが最小の平均値群を選択し、この選
択手段によって選択された、バラツキが最小である平均
値群の平均値を、走行車の軸重とする。
【0020】
【実施例】以下、この発明に係わる走行車両の軸重計測
装置および計測方法の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
【0021】図1は、本発明に係わる走行車両の軸重計
測装置の一実施例の概略構成を示したものである。本実
施例においては、図示しない車両が走行する道路10
に、n個の軸重計20−1、20−2、20−3、…2
0−nを設置する。これらの軸重計20−1、20−
2、20−3、…20−nはコンピュータ30に接続さ
れており、各軸重計20−1、20−2、20−3、…
20−nで測定された測定値はコンピュータ30に送ら
れる。
【0022】本実施例においては、各軸重計20−1、
20−2、20−3、…20−nの有効計測幅(軸重計
の道路設置面における、車両の進行方向に対する長さ)
は50cm前後にとり、各軸重計20−1、20−2、
20−3、…20−nの設置間距離は、40cmに設定
してある。これは、1台の車両において、車軸の間隔は
車両の種類によって多様であることを考慮にいれて設定
した幅であるが、その他様々な値が選択できることはも
ちろんである。
【0023】また、設置される軸重計の数nは、多いほ
ど精度の高い計測が行えるが、上記のように、軸重計の
幅を50cm、各軸重計の設置間距離を40cmに設定
した場合、n=7であれば、時速80km以下で走行す
る車両については、高い精度で計測を行える。
【0024】まず、この発明による軸重値の測定原理に
ついて説明する。
【0025】一般に、道路10を走行する車両の主振動
は、図2に示すように単振動で表わされる。ここで、こ
の単振動は、その位相、すなわちθに対して sin(θ)+sin{θ+(2n+1)π}=0 …(1) が成立する(但し、nは整数)。
【0026】すなわち、図2に示す単振動の測定可能な
部分の任意の2点A1,B1の中点をC1とし、この2
点A1,B1に近接し、しかもその時間間隔が2点A
1,B1の時間間隔に等しい2点A2,B2の中点をC
2とすると、C1とC2の平均値は元の単振動の振幅の
範囲内にある。
【0027】更に、この2点A1,B1に近接し、しか
もその間隔が2点A1,B1の間隔に等しい複数の2点
の組みを考え、この複数の2点の中点をそれぞれC2、
C3、…とするとき、この中点C1、C2、C3、…の
軌跡が平坦となる場合は、2点A1,B1の時間間隔は
上述した式(1)の関係から(2n+1)πであるとと
もに、中点C1=C2=C3=…はこの単振動の中心と
なる。
【0028】そこで、この実施例においては、図1に示
したn個の軸重計20−1、20−2、20−3、…2
0−nの出力から、一定の時間間隔Tの(t,t
1+k)、(t,t2+k)、…(t,ti+k
の瞬時軸重値の組(W,W +k)、(W,W
2+k)、…(W,Wi+k)を抽出し、それぞれの
組(W,W1+k)、(W,W2+k)、…(W
i,Wi+k)の平均値W1k、W2k、…Wikを算
出する。
【0029】ここで、この平均値W1k、W2k、…W
ikの平均値W0kは、走行車両の主振動の最大値より
も小さく、かつ、走行車両の主振動の最小値より大き
い。
【0030】したがって、平均値W1k、W2k、…W
ikの平均値W0kを求める演算、すなわち W0k=ΣWik/i …(2) の演算を行うことで、この値W0kから走行車両の軸重
値を得ることができる。
【0031】この方法によると、従来例で1)で説明し
た方法、すなわち、軸重計の出力の波動部分を誤差とし
て処理する方法に比較して高い精度で軸重値を測定で
き、かつ、2)および3)で説明した方法に比較して簡
単な演算で軸重値を求めることができる。
【0032】更に、この実施例においては、平均値W
1k、W2k、…Wikの単純な平均値W0kを算出し
てこれを走行車両の軸重値とするだけでなく、軸重値の
測定値を更に高めるために、上記一定の時間間隔T
を、T、T、…Tと逐次設定し、この時間間隔
(k=1〜j)に対応して時間間隔Tの(t
+k)、(t,t2+k)、…(t
i+k)の瞬時軸重値の組(W,W1+k)、(W
,W2+k)、…(WWi+k)をそれぞれ抽出
し、この抽出した瞬時軸重値の組(W,W1+k)、
(W,W2+k)、…(W,Wi+k)のそれぞれ
の平均値W1k、W2k、…Wikを算出し、この算出
した複数の平均値群W1k、W2k、…Wikの中から
バラツキが最小の平均値群W1p、W2p、…Wip
選択し、このときの時間間隔Tに対応する平均値群W
1p、W2p、…Wipの平均値W0pを W0p=ΣWik/i …(3) の演算で求め、この値W0pを走行車の軸重計測値とす
る。
【0033】このような時間間隔Tは、前述の式
(1)から明らかなように、走行車両の主振動の波長の
1/2に最も近い値であり、時間間隔Tが走行車両の
主振動の波長の1/2に一致した場合は、平均値群W
1p、W2p、…Wipは走行車両の副振動と一致す
る。
【0034】そこで、走行車両の主振動の中心を中点と
する副振動の複数の計測値に一致する値W1p
2p、…Wipの平均値はサンプル数が多くなるにし
たがって副振動の中点に収斂することになる。
【0035】したがって、時間間隔Tに対応する平均
値群W1p、W2p、…Wipの平均値W0pを求める
ことで高精度で走行車の軸重計測値を求めることができ
る。ここで、この走行車の軸重計測値を求める演算は、
従来例で2)、3)で説明した方法に比較して非常に簡
単になる。
【0036】図3は、図1に示したコンピュータ30の
構成を機能ブロック図で示したものである。
【0037】図3において、コンピュータ30は、軸重
計20−1、20−2、20−3、…20−nにそれぞ
れ対応するアナログ/ディジタル変換器(A/D)31
−1、31−2、31−3、…31−n、アナログ/デ
ィジタル変換器31−1、31−2、31−3、…31
−nの出力を入力して、これをクロック発生器33から
入力される所定のサンプリングパルスにしたがって取り
込む入力インターフェース32、所定のサンプリングパ
ルスを発生するクロック発生器33、コンピュータ30
の全体動作を統括制御する中央演算処理装置(CPU)
34、中央演算処理装置34の処理に必要な各種データ
を記憶するメモリ35を具備して構成される。
【0038】ここで、軸重計20−1、20−2、20
−3、…20−nから出力されたアナログ信号は、それ
ぞれアナログ/ディジタル変換器(A/D)31−1、
31−2、31−3、…31−nでディジタル信号に変
換され、クロック発生器33から入力される所定のサン
プリングパルスにしたがって入力インターフェース32
を介して、中央演算処理装置34に取り込まれる。
【0039】中央演算処理装置34に取り込まれた計測
データは、一旦メモリ35に格納される。それは、軸重
計測域に走行車が侵入してから時間t,t,…t
後の測定値(以下、瞬時軸重値という)W,W,…
である。これらの値を、図2に準じて、縦軸に軸重
量、横軸に時間をとったグラフに落とし込むと、正弦波
に近い分布になるので、前述の測定原理を使って軸重値
を求めることができる。
【0040】図4は、図3に示した中央演算処理装置3
4の処理の一例をフローチャートで示したものである。
【0041】まず、j個の定時間間隔T〜Tを設定
する(ステップ1)。ここで、定時間間隔とは、ある波
長の周波数から逆算して求められる1/2周期(1周期
の半分)の推定値である。定時間間隔の設定は様々に行
えることはもちろんであるが、本実施例では、走行車両
における主振動の特性を考慮して、後述のようにT
,…Tを設定する。
【0042】走行車両における主振動の周波数は、大型
車なら2〜3Hz、小型車なら3〜5Hzの範囲内であ
ることが分かっている。そして、2〜5Hzの周波数に
対応する1/2周期は、0.1〜0.25秒である。従
って、T,T,…Tを0.1〜0.25秒の範囲
で取ることが有効である。
【0043】また、定時間間隔T,T,…Tは、
クロック発生器33でとったパルスの時間幅(これをα
とする)の整数倍となるように設定すれば、瞬時軸重値
,W,…Wを使って後述の計算を行う際に便利
である。しかしながら、定時間間隔をαの整数倍にする
ことは必須ではない。
【0044】次に、k=1として(ステップ2)、T
をTに代入する(ステップ3)。この時点で、Tはすな
わちTとなり、以後は間隔Tとして計算を行う。
【0045】そして、瞬時軸重値W,W,…W
ら、測定された時間間隔がTであるペアの値をすべて抽
出し、それぞれのペアの値組み合わせに対して平均値を
求める(ステップ4)。
【0046】ここで、定時間間隔がパルスの時間幅αの
整数倍mα(mは整数)でなく、例えば、mα+β(0
<β<α)である場合は、瞬時軸重値の測定値そのもの
で2つの平均をとることはできないので、値を推定して
計算を行う。
【0047】ここでは、時間tに対応する瞬時軸重値
と、そこからmα+βだけ経過した時点での瞬時軸
重値(W1+Tとする)との平均値を求めたいときに、
Wを推定する1つの方法を説明する。
【0048】今、これを図5を参照しながら説明する
と、パルスの時間幅がαなので、 t−tn−1=α(nは2以上の整数) とすると、定時間間隔がmα+βのとき、時間tから
mα+βだけ経過した時間は、次式で表せる。 tm+1<t+(mα+β)<tm+2
【0049】図5で表したように、ここでは、座標(t
m+1,Wm+1),(tm+2,Wm+2)の2点を
直線で結び、その直線上にある、時間座標がt+(m
α+β)である点の軸重量座標をW1+Tとして、その
後、WとW1+Tとの平均値を求めることにする。そ
の計算式は、tm+2とtm+1との差がαであること
より、次式で表せる。 W1+T=Wm+1+β×(Wm+2−Wm+1)/α
【0050】平均値をすべて求めた後、それらすべての
一群(平均値群)のバラツキを求める(ステップ5)。
これは、平均値群の中での最大値と最小値の差を求める
など、多種の算出法があるが、図6で示すように、まず
データテーブル1に示した平均値群の各要素W1T1
2T1,WiT1(iは自然数)の平均値W01を求
め(データテーブル2)、次に平均値群の各要素とW
01との差の絶対値(データテーブル3)を平均し(デ
ータテーブル4)、この絶対値平均WBT1をバラツキ
値とすると、瞬時軸重値中に他と格段に離れた値が存在
する場合にも、それが平均値に与える影響を小さくでき
る。
【0051】その後、j個の定時間間隔すべてについて
計算を行ったかを確認し(ステップ6)、まだであれ
ば、kを1つ増加させて(ステップ7)、次の定時間間
隔について同様にバラツキ値算出を行う。j個の定時間
間隔すべてについて計算を行ったならば、計算したj個
のバラツキ値から最小のもの(0に最も近いもの)を求
め、そのバラツキ値に対応する平均値群の平均値を軸重
値とする(ステップ8)。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、車
両走行路上の軸重計測域に配設された軸重計と、上記軸
重計測域に走行車が進入してから時間t,t,…t
後にそれぞれ軸重を計測して、瞬時軸重値W
,…Wをもとめる計測手段と、一定の時間間隔T
,T,…T(jは2以上の整数)を設定する時間
間隔設定手段と、上記時間間隔設定手段により設定され
る時間間隔T(k=1〜j)に対応して、上記瞬時軸
重値から時間間隔Tの(t,t1+k)、(t
2+k)、…(t,ti+k)の瞬時軸重値の組
(W,W1+Tk)、(W,W2+Tk)、…(W
,Wi+Tk)をとって、それぞれ平均値W Tk
2Tk、…WiTkを算出して、それぞれの時間間隔
と1対1対応になる平均値群を作成する平均値算出
手段と、上記平均値算出手段で算出した複数の平均値群
から、平均値群内のバラツキが最小の平均値群を選択す
る選択手段と、を具備するように構成したので、以下に
示すような効果を奏することができる。
【0053】1)軸重計測域に走行車がさしかかった瞬
間の振動の位相、副振動の位相関係がいかなる関係にあ
っても、個々の軸重計の測定誤差を拡大することなく、
安定した誤差内の計測値が得られ、計測データに対する
信頼性が高い。
【0054】2)主振動の振動数を3Hzの車両だけに
限らず、より広い範囲の車両を計測対象とすることがで
きる。
【0055】3)副振動の振幅が主振動の振幅に比較し
て小さい場合には、極めて高い精度の計測値が得られ
る。
【0056】4)演算量が少なく、パーソナルコンピュ
ータでも十分短い時間で演算処理を完了させることがで
き、連続走行する車両のすべてを計測対象にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる走行車両の軸重計測装置の一
実施例の概略構成を示した図。
【図2】この発明による軸重値の測定原理について説明
する図。
【図3】図1に示したコンピュータ30の構成を説明す
る機能ブロック図。
【図4】図3に示した中央演算処理装置の処理の一例を
示したフローチャート。
【図5】定時間間隔がxα+βのときの瞬時軸重値(W
1+T)の算出手法を説明する図。
【図6】図3に示した中央演算処理装置のメモリ内に格
納されるデータテーブルの構成図。
【図7】走行車両の車軸が路面に与える瞬間垂直力を時
間との関数で示す図。
【符号の説明】
10 道路 20−1〜20−n 軸重計 30 コンピュータ 31−1〜30−n アナログ/ディジタル変換器
(A/D) 32 入力インターフェース 33 クロック発生器 34 中央演算処理装置(CPU) 35 メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行路上の軸重計測域に配設された
    軸重計と、 上記軸重計測域に走行車が進入してから時間t
    ,…t後にそれぞれ軸重を計測して、瞬時軸重値
    ,W,…Wをもとめる計測手段と、 一定の時間間隔T,T,…T(jは2以上の整
    数)を設定する時間間隔設定手段と、 上記時間間隔設定手段により設定される時間間隔T
    (k=1〜j)に対応して、上記瞬時軸重値から時間
    間隔Tの(t,t1+k)、(t,t2+k)、
    …(t,ti+k)の瞬時軸重値の組(W,W
    1+Tk)、(W,W2+Tk)、…(W,W
    i+Tk)をとって、それぞれ平均値W1Tk、W
    Tk、…WiTkを算出して、それぞれの時間間隔T
    と1対1対応になる平均値群を作成する平均値算出手段
    と、 上記平均値算出手段で算出した複数の平均値群から、平
    均値群内のバラツキが最小の平均値群を選択する選択手
    段と、を具備し、 上記選択手段によって選択された、バラツキが最小であ
    る平均値群の平均値を、走行車の軸重とすることを特徴
    とした、走行車両の軸重計測装置。
  2. 【請求項2】 上記時間t,t,…tの間隔は、
    それぞれ一定値αであって、 上記時間間隔T,T,…Tは、すべて一定値αの
    整数倍であることを特徴とした、請求項1に記載の走行
    車両の軸重計測装置。
  3. 【請求項3】 車両走行路上の軸重計測域に軸重計を配
    設し、軸重計の計測出力に基づき走行車の軸重を計測す
    る走行車両の軸重計測方法において、 上記軸重計測域に走行車が進入してから時間t
    ,…t後にそれぞれ軸重を計測して、瞬時軸重値
    ,W,…Wを計測し、 一定の時間間隔T,T,…T(jは2以上の整
    数)を設定し、 設定された時間間隔T(k=1〜j)に対応して、上
    記瞬時軸重値から時間間隔Tの(t,t1+k)、
    (t,t2+k)、…(t,ti+k)の瞬時軸重
    値の組(W,W1+Tk)、(W,W2+Tk)、
    …(W,W +Tk)をとって、それぞれ平均値W
    1Tk、W2Tk、…WiTkを算出して、それぞれの
    時間間隔Tと1対1対応になる平均値群を作成し、 上記算出した複数の平均値群から、平均値群内のバラツ
    キが最小である平均値群を選択し、 上記選択された、バラツキが最小である平均値群の平均
    値を、走行車の軸重とすることを特徴とした、走行車両
    の軸重計測方法。
  4. 【請求項4】 上記時間t,t,…tの間隔は、
    それぞれ一定値αであって、 上記時間間隔T,T,…Tは、すべて一定値αの
    整数倍であることを特徴とした、請求項1に記載の走行
    車両の軸重計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010091371A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Yamato Scale Co Ltd 車輪・車軸重量測定システム
JP2015064274A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 大和製衡株式会社 軸重測定装置

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