JPH087531Y2 - 光学読取装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は記録媒体に記録された情報及びマークを光学
的に読取る光学読取装置に関する。

（ロ）従来の技術 一般に、光学式ビデオディスク等の記録媒体に記録さ
れた情報を再生する場合、レーザ光を前記媒体に照射
し、この反射光あるいは透過光を検出して記録媒体に記
録された情報を読取ることが行なわれている。そして反
射光を検出して記録された情報を読取る場合、普通第２
図に示すような構成を持つ光学系が用いられる。

第２図において、半導体レーザ（１）より出射したレ
ーザ光は、コリメートレンズ（２）を経て平行ビームと
なり、偏光ビームスプリッタ（３）、1/4波長板（４）
を経て対物レンズ（５）により記録媒体（６）上に集光
される。記録媒体（６）により反射されたレーザ光は再
び1/4波長板（４）を通り、偏光ビームスプリッタ
（３）で反射され、凸レンズ（７）により光検出器
（８）上に集光、検出される。（例えば、特公昭60-853
2号公報に詳しい。） ところで、第３図に示すように、記録媒体（６）にお
いて、情報の記録領域（6a）と異なる領域（6b）に、記
録媒体（６）の回転数を検出するための回転検出用マー
ク、記録領域（6a）に記録されたアドレス部（6ad）の
位置を示すマーク等のマーク（6m）が記録されている場
合、新たにマーク検出用のマーク読取光学系が必要とな
る。

ここで単にマーク（6m）が他の領域と反射率の異なる
膜を貼り付けて構成されている場合は、光源及び反射光
検出器から成る簡単な光学系にて検出し得る。しかし乍
ら、マーク（6m）が凹凸状により光の回折を利用する構
成である場合、微少な反射光変化を読取り得る光学系、
即ち第２図に示すような光学系が必要となる。従って、
情報及びマークの夫々を読取るために２つの複雑な光学
系が必要となる。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 一般に光学系部品は非常に高価なものであり、上述の
ような光学系を２つ備えることは、大きなコストアップ
を招く。

本考案の目的は、光学系部品の点数を削減し、コスト
ダウンを図ることにある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案の光学読取装置は、情報及びマークが記録され
た回転記録媒体と、該記録媒体の径方向に直線的に移動
して上記情報を読取るための情報読取光学系と、該情報
読取光学系の移動する直線上にあって上記マークを読取
るためのマーク読取光学系とを備え、上記情報読取光学
系に設けられた光源からの光束の一部を上記マーク検出
光学系に入射せしめるように構成したことを特徴とす
る。

（ホ）作用 本考案は、記録媒体に記録された情報及びマークを読
取るための情報読取光学系及びマーク読取光学系の光源
を単一のものにて共用するものである。

（ヘ）実施例 第１図は本考案の一実施例を示す概略的構成図であ
る。モータ（10）の回転軸に軸支されたターンテーブル
（11）上に記録媒体（12）は載置されて回転駆動され
る。

情報読取光学系（20）は、記録媒体（12）の径方向に
直線的に移動自在に設けられ、半導体レーザ（21）、コ
リメートレンズ（22）、1/2波長板（23）、偏光ビーム
スプリッタ（24）、1/4波長板（25）、対物レンズ（2
6）、凸レンズ（27）及び光検出器（28）にて構成され
ている。

半導体レーザ（21）より出射したレーザ光は、コリメ
ートレンズ（22）を経て平行ビームとなり、1/2波長板
（23）を介して偏光ビームスプリッタ（24）に与えられ
る。偏光ビームスプリッタ（24）は上記平行ビームの何
割かを図中左方向に反射せしめ、残りの平行ビームを通
過せしめる。偏光ビームスプリッタ（24）を通過した平
行ビームは1/4波長板（25）を経て対物レンズ（26）に
より記録媒体（12）上に集光され、記録媒体（12）上の
情報を読取る。記録媒体（12）により反射されたレーザ
光は、対物レンズ（26）及び1/4波長板（25）を通り、
偏光ビームスプリッタ（24）にて図中右方向に反射さ
れ、凸レンズ（27）により光検出器（28）上に集光され
て検出される。

一方、マーク読取光学系（30）は、情報読取光学系
（20）の左側において該光学系が移動する直線上に固定
配置され、偏光ビームスプリッタ（31）、1/2波長板（3
2）、対物レンズ（33）、レンズ（34）及び光検出器（3
5）から構成されている。なお、偏光ビームスプリッタ
（31）は、偏光ビームスプリッタ（24）による反射光の
光軸上に配設されている。

而して、上述のように偏光ビームスプリッタ（24）に
て反射された平行ビームは偏光ビームスプリッタ（31）
に入射し、1/2波長板（32）を経て対物レンズ（33）に
より記録媒体（12）上に集光され、記録媒体（12）上の
マークを検出する。そして、記録媒体（12）からの反射
光は、対物レンズ（33）、1/2波長板（32）、偏光ビー
ムスプリッタ（31）及びレンズ（34）を経て光検出器
（35）に集光される。

ここで、情報読取光学系（20）は直線的に移動し、ま
たマーク読取光学系（30）は情報読取光学系（20）が移
動する直線上に配されているので、情報読取光学系（2
0）の移動に関係なく、偏光ビームスプリッタ（24）か
らの反射光は、常に偏光ビームスプリッタ（31）に入射
される。

（ト）考案の効果 本考案によれば、２つの光学系の光源を１つの光源で
共用するように構成されているので、部品点数の削減及
びコストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略的構成図、第２図
は典型例を示す構成図、第３図は記録媒体の平面図であ
る。 （12）……記録媒体、（20）……情報読取光学系、（3
0）……マーク読取光学系。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】情報及び回転位置検出マークが記録された
   回転記録媒体と、該回転記録媒体の径方向に直線的に移
   動して上記情報を読取るための情報読取光学系と、該情
   報読取光学系の移動する直線上に固定され上記回転位置
   検出マークを読取るためのマーク読取光学系とを備え、
   上記情報読取光学系に設けられた光源からの光束の一部
   を前記径方向に分岐して上記マーク読取光学系に入射せ
   しめるように構成したことを特徴とする光学読取装置。