JPH0874546A - ロッカシャフトのオイル通路構造 - Google Patents

ロッカシャフトのオイル通路構造

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JPH0874546A
JPH0874546A JP25116994A JP25116994A JPH0874546A JP H0874546 A JPH0874546 A JP H0874546A JP 25116994 A JP25116994 A JP 25116994A JP 25116994 A JP25116994 A JP 25116994A JP H0874546 A JPH0874546 A JP H0874546A
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JP
Japan
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oil
oil passage
rocker shaft
passage
plug
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JP25116994A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kawamoto
正一 河本
Toshihiro Kokubu
俊弘 国分
Fumitami Kageyu
文民 勘解由
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等のエンジンのロッカシャフトに供
給されるオイルを、パワータード装置等他の装置に作動
油として分配する際に、ロッカシャフトからロッカアー
ムに流れる油量を適正量に抑制すると共に、パワーター
ド装置等他の装置に十分な量のオイルを分流させること
ができる構造簡単かつ安価な構成を提供する。 【構成】 内部にオイル通路を設けた中空管状のロッカ
シャフトの開口端にプラグを圧入する。プラグには、同
軸的にプラグ内オイル通路を設け、同プラグ内オイル通
路の開口端から遠い側の端部に、ロッカシャフト内のオ
イル通路に連通するメータリングオリフイスを設けて、
ロッカアームに供給される油量を適正量に抑制する。ロ
ッカシャフト及びプラグには、ロッカシャフトブラケッ
ト内の油路に連通するオイル流入口及び第1連通口を設
けると共に、互いに連通するオイル流出口及び第2連通
口を設け、オイル流出口からパワータード装置等他の装
置に十分な量のオイルを分流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等の車両用エ
ンジンに採用されて好適なロッカシャフトのオイル通路
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等の車両用エンジンにおいて
は、エンジンの各部を潤滑すると共に冷却するためのオ
イルの通路構造の簡素化を図り、或いはエンジン構造上
の要請から、吸気弁及び排気弁を開閉するロッカアーム
を揺動自在に支持するロッカシャフトの内部に設けられ
たオイル通路から所望の流量のオイルを取り出して、エ
ンジンの他の部位或いはエンジンの付属機器等に供給す
ることが望ましい場合がある。
【0003】一例として、トラック等車両の常用ブレー
キ装置の負担を軽減するために、車両のエンジンにおけ
る各シリンダの排気弁を、圧縮上死点付近で油圧応動装
置により強制的に開放し、シリンダ内の圧縮された吸気
を外部、例えば排気管内に排出することによって有効な
エンジンブレーキ効果を生起させるようにした所謂パワ
ータード装置に、上記ロッカシャフト内のオイル通路か
らオイルを取り出して上記油圧応動装置の作動媒体とし
て供給することにより、パワータード装置に対するオイ
ル供給構造の簡素化を図り、エンジンの製造コストを低
減することができる。
【0004】上記パワータード装置の典型的な構造を、
便宜的に、本発明の好ましい適用例を示した図2及び図
3を援用して説明する。図中符号10はトラック等車両
用のディーゼルエンジンのシリンダヘッドであって、同
シリンダヘッド10には、複数個のシリンダの夫々に、
1個以上の排気弁、図示の場合は2個の排気弁12a,
12bが設けられている。これらの排気弁12a及び1
2bは、シリンダヘッド10上に植設されたガイドピン
14に案内されて上下方向に自在に摺動することができ
るクロスヘッド又はバルブブリッジ16を介してロッカ
アーム18により開閉制御される。上記排気弁12a及
び12bが実質的に同時に開閉されるようにするため
に、一方の排気弁12aの弁ステム頂面に対向して、上
記クロスヘッド16上に調整ねじ20が螺合され、同調
整ねじ20は、ロックナット22によって調整された適
正位置に固定される。また同調整ねじ20には、同軸的
にかつ摺動自在にプッシュロッド24が嵌装され、その
下端面は上記排気弁12aのステム頂面に当接する。
【0005】シリンダヘッド10の上方にパワータード
ハウジング26(以下単にハウジングという)が配設さ
れ、同ハウジング26内にスレーブピストン28を摺動
自在に収容したスレーブシリンダ30、及びマスタピス
トン32を摺動自在に収容したマスタシリンダ34が設
けられ、マスタシリンダ34とスレーブシリンダ30と
は、油路36によって相互に連通されている。スレーブ
ピストン28から下向きに延設されたピストン軸又は作
動ロッド38が、上記プッシュロッド24の延長線上に
実質的に一線をなして配置され、また同スレーブピスト
ン28は、リターンスプリング40によって常時上方に
付勢されている。さらに、スレーブピストン28の上方
部分に調整ねじ42が螺合され、同調整ねじ42によっ
てスレーブピストン28の休止位置が限界され、この休
止位置において、ピストン軸38の下端面とプッシュロ
ッド24との間に、所要の小間隙が設定されるように構
成されている。
【0006】上記マスタピストン32の下方延長部44
は、図示されている排気弁12a及び12bを具えたシ
リンダとは異る他のシリンダの同様な排気弁を開閉制御
するロッカアーム18′の調整ねじ46の上方に配置さ
れている。上記ロッカアーム18′を具えた別個のシリ
ンダは、上記排気弁12a及び12bを具えたシリンダ
内のピストンが丁度圧縮上死点に達したとき排気行程に
あって、プッシュロッド46によりロッカアーム18′
が押し上げられるようなクランク角関係のシリンダであ
ることが好ましく、その意味で、図2においてはロッカ
アームが中間を破断して示され、かつ異る符号18,1
8′が用いられている。上記マスタシリンダ34内に油
圧が供給されていないときに、マスタピストン32を上
方に押し上げて休止位置に退去させるために、一端をハ
ウジング26の下側面に固定された板ばね50が設けら
れ、同板ばね50の他端自由端部は、マスタピストン3
2の下端延長部44に係合されている。
【0007】また、ハウジング26内に、スプリング5
2によって常時下方に付勢された制御弁54が摺動自在
に収容され、同制御弁54は、ばね負荷されたボール逆
止弁56によって開閉される内部通路58を具えてい
る。制御弁54は、図2に示した上昇位置において、上
記スレーブシリンダ30に連通する通路60と、電磁弁
62の出口通路64とを連通させ、またスプリング52
により押し下げられた下降位置において、上記通路60
を戻り通路66に連通させるように構成されており、同
戻り通路66は、エンジンのオイルパンのような大気に
開放したオイルタンク68に連通している。
【0008】上記電磁弁62は、ソレノイド70及び同
ソレノイドにより上下方向に駆動される弁スプール72
を具え、同弁スプール72は、その上下変位によって、
上記出口通路64を圧油入口通路74又は戻り通路76
の何れかに選択的に連通させる。また、戻り通路76は
上記オイルタンク68に連通している。上記圧油入口通
路74は、図2に点線で示されているように、ロッカア
ーム18,18′を枢支するロッカシャフト78内のオ
イル通路(その詳細については後述する)に接続され、
同オイル通路内のオイルが作動圧油として供給される。
さらに、上記ソレノイド70は、車両の運転者が、パワ
ータード装置のブレーキ効果を望んでいる場合に、手動
で閉成する手動スイッチ80、車両のクラッチが係合し
ている場合に閉成されるクラッチスイッチ82、及び運
転者がアクセルペダルの踏み込み量を実質的に零にした
ときに閉成されるアクセルスイッチ84を介して車載電
源86に接続されている。(いうまでもなく上記アクセ
ルスイッチ84は、燃料噴射ポンプの燃料供給量制御部
材、例えば列型燃料噴射ポンプの制御ラックがアイドル
位置にあるとき閉成される燃料ポンプスイッチをもって
均等的に代替することができる。)
【0009】上記パワータード装置において、エンジン
の通常運転時は、運転者がパワータード装置のブレーキ
効果を欲して手動スイッチ80を閉成していても、クラ
ッチスイッチ82又はアクセルスイッチ84の少くとも
一方が開路しているので、ソレノイド70は消勢されて
いる。ソレノイド70の消勢時は弁スプール72が図2
の位置にあって、入口通路74と出口通路64との連通
がランドにより遮断されているので、ロッカシャフト7
8内のオイル通路からの作動圧油の供給は行なわれな
い。一方、制御弁54は、スプリング52によって図示
位置より下方の下降又は休止位置に押し下げられている
ので、スレーブシリンダ30、通路36、マスタシリン
ダ34が通路60を介して戻り通路66に連通し、さら
にオイルタンク68に連通している。スレーブシリンダ
30及びマスタシリンダ34が大気に連通しているの
で、スレーブピストン28はリターンスプリング40に
より図示の休止位置に押し上げられ、またマスタピスト
ン32も板ばね50により図示の休止位置に押し上げら
れている。一方、スレーブピストン28のピストン軸3
8下端面とプッシュロッド24の上端面との間に、予め
調定された小間隙が形成されているので、エンジンは、
マスタピストン32及びスレーブピストン28とは関係
なく通常の運転を行なう。
【0010】次に、車両がエンジンブレーキ走行状態に
なると、クラッチスイッチ82及びアクセルスイッチ8
4が共に閉成されるので、手動スイッチ80が閉成され
ていると、ソレノイド70が付勢される。ソレノイド7
0の付勢により弁スプール72がリターンスプリングを
圧縮して下降するので、電磁弁62の入口通路74と出
口通路64とが連通し、ロッカシャフト78内のオイル
通路から作動圧油が上記通路74及び64を経て制御弁
54の下側面に作用し、同制御弁54はスプリング52
を圧縮して上昇する。次に作動圧油により制御弁54内
のボール逆止弁56が開放されるので、作動圧油が内部
通路58から通路60を経てスレーブシリンダ30に供
給され、更に通路36からマスタシリンダ34に供給さ
れる。
【0011】マスタシリンダ34内に作動圧油が供給さ
れると、板ばね50が克服され、マスタピストン32が
押し下げられてロッカアーム18′の調整ねじ46に当
接すると共に、スレーブピストン28もリターンスプリ
ング40を圧縮して下降し、ピストン軸38の下端面が
プッシュロッド24の頂面に当接する。しかし、プッシ
ュロッド24に作用する押し下げ力は、排気弁12aの
弁ばねの閉弁力より小さいので、同排気弁12aが通常
の排気行程以外でスレーブピストン28によって直ちに
強制的に開かれることはない。排気弁12a及び12b
を具えたシリンダが圧縮上死点付近に達したとき、丁度
排気行程に達した他のシリンダのロッカアーム18′が
プッシュロッド48により図中反時計方向に廻動されて
同ロッカアーム18′の調整ねじ46を介しマスタピス
トン32が押し上げられる。
【0012】マスタピストン32の上昇によってボール
逆止弁56が閉止されるので、マスタシリンダ34、ス
レーブシリンダ30、通路36及び通路60からなる油
圧回路が閉回路を形成し、マスタピストン32の上昇に
従動してスレーブピストン28が下降する。この結果、
ピストン軸38がプッシュロッド24を下降させて排気
弁12aを強制的に開放する。従ってシリンダ内の圧縮
された吸気が、同排気弁12aを通って排気管内に排出
され、続く膨張行程で正の仕事をしないので、エンジン
が一時的に恰も空気圧縮機として作動し、その動力消費
によって有効なエンジンブレーキ効果が生起される。
【0013】上記圧油入口通路74にロッカシャフト7
8内のオイル通路から作動圧油即ちオイルを供給する従
前の技術に基づく構成例を、図4及び図5を参照して説
明する。先ず、図4に良く示されているように、ロッカ
シャフト78は、軸線方向の両端部分をフロント及びリ
ヤの端部ロッカシャフトブラケット88により支持さ
れ、かつ中間部分をシリンダ数に応じた多数の中間ロッ
カシャフトブラケット90により支持されている。ロッ
カシャフト78は、中空管状をなし、内部に軸線方向に
延在するオイル通路92が設けられている。図示の構造
例では、上記中間のロッカシャフトブラケット90の両
側におけるロッカシャフト78に、同一シリンダの前記
排気弁開閉用のロッカアーム18又は18′、及び吸気
弁開閉用のロッカアーム94が夫々揺動自在に装架さ
れ、各ロッカアーム18,18′及び94の軸受ブッシ
ュ96に設けた油溝に給油するための油孔98が、夫々
対応するロッカシャフト側壁に穿設されている。
【0014】図5の部分的拡大断面図に良く示されてい
るように、フロント又はリヤの端部ロッカシャフトブラ
ケット88に支持されるロッカシャフト78の端部にお
けるオイル通路92の開口部は、圧入された板栓100
により閉塞され、同板栓100に隣接する側壁にオイル
流入口102が設けられ、また板栓100から稍々離れ
た側壁にオイル流出口104が設けられている。一方、
フロント又はリヤの端部ロッカシャフトブラケット88
には、同ブラケット88をシリンダヘッド10に緊締す
る取付ボルト106(同取付ボルトは上記ブラケット8
8及びシリンダヘッド10を図示しないクランクケース
に共締め固定するヘッドボルトでもよい)の軸部の外径
より十分大きい内径を有する管状オイル通路108が設
けられ、同管状オイル通路108は、シリンダヘッド1
0内のオイル通路110を介してクランクケース内のオ
イル通路(図示せず)に接続され、さらにクランクケー
ス内のメーンオイルギャラリに連通している。
【0015】上記端部ロッカシャフトブラケット88内
の管状オイル通路108は、図示を省略されている分岐
油路を介して上記ロッカシャフト78のオイル流入口1
02に連通している。また同ブラケット88には、上記
ロッカシャフトのオイル流出口104に接続する連通口
112が設けられ、同連通口112は上述したパワータ
ードハウジング26の圧油入口通路74に接続されてい
る。
【0016】上述したロッカアーム給油構造では、多数
の排気弁用ロッカアーム18,18′及び吸気弁用ロッ
カアーム94にオイル通路92から直接オイルを供給す
る主油路(図5に矢印Aで示す)の流量が、パワーター
ド装置にオイル流出口104から供給される分流油路
(図5に矢印Bで示す)に較べて遥かに多くなってしま
い、パワータード装置の健全な作動を確保するのに必要
な適正な油量を分流油路Bに確保することが困難であ
る。そこで、ロッカアーム18,18′及び94の軸受
ブッシュ96の油溝の流路面積を絞ることにより、主油
路Aの流量を抑制することを試みたが、この種の軸受ブ
ッシュ96は、一般に板状素材にプレス加工によって油
溝を加工したのち円筒状にわん曲成形して製造されてい
るので、プレス加工の精度上の限界のために、この手法
により主油路Aの流量を確実に抑制することは、軸受ブ
ッシュ96の合理的な製造コストの範囲内では、達成が
極めて困難であることが判明した。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み創案されたもので、ロッカシャフト内部に設けられ
たオイル通路に供給された油量を、ロッカシャフトに装
架された多数のロッカアームに給油する主油路と、パワ
ータード装置等他の装置に給油する分流油路とに、適切
に分配することができる構造簡単かつ安価なロッカシャ
フトのオイル通路構造を提供することを目的とするもの
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ロッカシャフト内に設けられ同ロッカシ
ャフト端部に開口部を有するオイル通路と、上記ロッカ
シャフトの上記端部付近の側壁に設けられたオイル流入
口と、上記ロッカシャフトの上記端部付近の側壁に設け
られたオイル流出口と、上記開口部から上記オイル通路
内に挿入されたプラグと、同プラグ内に設けられ上記開
口部から遠い側の一端部にオリフイスを有し、かつ開口
部側の他端が閉塞されたプラグ内オイル通路と、上記プ
ラグの側壁に設けられ上記オイル流入口と上記プラグ内
オイル通路とを連通させる第1連通口と、上記プラグの
側壁に設けられ上記オイル流出口と上記プラグ内オイル
通路とを連通させる第2連通口とを有することを特徴と
するロッカシャフトのオイル通路構造を提案するもので
ある。なおまた本発明は、上記オイル流出口が、エンジ
ンブレーキ走行時に、同エンジンの各シリンダに設けら
れた排気弁、又は排気弁及び吸気弁とは別個に設けられ
た第3弁を、油圧応動装置により圧縮上死点付近で開放
し又はエンジンブレーキ走行中開状態に保持することに
よって制動効果を生起するようにしたパワータード装置
の作動油回路に接続されたことを特徴とするロッカシャ
フトのオイル通路構造を提案するものである。
【0019】
【作用】本発明によれば、内部にオイル通路を有する中
空管状のロッカシャフトの開口端にメータリング用のオ
リフイスを具えたプラグが挿入されているので、同オリ
フイスにより前記主油路Aのオイル流量を的確に抑制す
ることができると共に、パワータード装置等他の装置、
部材への分流油路Bに十分な所要油量を確保することが
できる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図1ないし図3につい
て具体的に説明する。(なお、本発明の適用例である図
2及び図3を援用して、従前のロッカシャフト給油構造
に関し既に説明した事項は再述を省略する。また、従前
のロッカシャフト給油構造と実質的に同一又は対応する
部材及び部分には同一の符号を用いる。) 図1の要部断面図に良く示されているように、ロッカシ
ャフト78の開口端部に隣接する側壁にオイル流入口1
02が設けられると共に、上記開口端部よりやや軸線方
向内方の側壁にオイル流出口104が設けられ、同オイ
ル流出口104はパワータードハウジング26の圧油入
口通路74に接続される。
【0021】オイル通路92の上記開口端部に、好まし
くは圧入によって、外形が略円筒状をなすプラグ114
が挿入される。同プラグ114の内部に、プラグ内オイ
ル通路116が同軸的に設けられ、同オイル通路116
の開口端から遠い側の端部にメータリング用のオリフイ
ス118が形成されている。また、上記オイル通路11
6の開口端は、テーパねじ栓部材120により閉塞され
ている。さらに、上記プラグ114の側壁には、ロッカ
シャフト78のオイル流入口102に連通する第1連通
口122が設けられると共に、オイル流出口104に連
通する第2連通口124が設けられている。上記構造を
有するロッカシャフト78は、実質的に図4に示したと
同様の端部ロッカシャフトブラケット88及び中間ロッ
カシャフトブラケット90によってシリンダヘッド10
上に装架される。
【0022】上記構成によれば、エンジンのシリンダヘ
ッド内のオイル通路から上記端部ロッカシャフトブラケ
ット内のオイル通路に供給された有圧のオイル(例え
ば、トラック用ディーゼルエンジンの場合、2〜3kg
/cm程度のオイル)は、ロッカシャフト78のオイ
ル流入口102からプラグ114の第1連通口122か
らプラグ内オイル通路116内に流入する。同オイル通
路116に流入したオイルは、オリフイス118により
調量された適正量のオイルが、ロッカシャフト78のオ
イル通路92、即ち主油路Aに流れて多数の排気弁用ロ
ッカアーム18,18′及び吸気弁用ロッカアーム94
に供給され、各ロッカアームの軸受ブッシュ96に適量
供給される。一方、プラグ内オイル通路116内の残部
のオイルは、第2連通口124及びオイル流出口104
即ち分流油路Bから前記パワータードハウジング26の
圧油入口通路74に供給される。
【0023】プラグ114にメータリング用のオリフイ
ス118を設けたことによって、主油路Aへのオイル供
給量が適正量に確実に抑制され、分流油路Bに、パワー
タード装置の健全な作動に必要な十分な量のオイルを供
給することができる。この結果、前記パワータード装置
のマスタピストン32及びスレーブピストン28を含む
油圧装置が適切に作動し、所要のエンジンブレーキ効果
を生起することができる。そして、上記プラグ114
は、従前の技術において、多数のロッカアームの軸受ブ
ッシュ96を精度良く作る場合と較べて、個数が少な
く、かつ通常の旋削加工により安価に製造することがで
きるので、全体として構造簡単であり、しかも製造コス
トが安い利点がある。
【0024】なお、本発明は、上述したパワータード装
置を具えたトラック等車両用エンジンの外に、エンジン
の1個以上のシリンダに、排気弁及び吸気弁とは別個の
第3弁を設け、エンジンブレーキ走行時に、同第3弁を
油圧応動装置により圧縮上死点付近で開放するようにし
たパワータード装置、或いはエンジンの1個以上のシリ
ンダに設けられた上記第3弁、又は排気弁を、エンジン
ブレーキ走行時に、油圧応動装置により開放状態に保持
することによって、制動効果を生起するようにしたパワ
ータード装置等における作動油源として最も好適である
が(実願昭57−124137号、実願昭58−100
923号、特願昭55−30644号明細書及び添付図
面等参照)、エンジンに付属するパワータード装置以外
の油圧装置を具えた補機、付属機器等に作動油を供給す
るオイル源として広く適用し得ることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るロッカシャ
フトのオイル通路構造は、ロッカシャフト内に設けられ
同ロッカシャフト端部に開口部を有するオイル通路と、
上記ロッカシャフトの上記端部付近の側壁に設けられた
オイル流入口と、上記ロッカシャフトの上記端部付近の
側壁に設けられたオイル流出口と、上記開口部から上記
オイル通路内に挿入されたプラグと、同プラグ内に設け
られ上記開口部から遠い側の一端部にオリフイスを有し
かつ開口部側の他端部が閉塞されたプラグ内オイル通路
と、上記フィルムの側壁に設けられ上記オイル流入口と
上記プラグ内オイル通路とを連通させる第1連通口と、
上記プラグの側壁に設けられ上記オイル流出口と上記プ
ラグ内オイル通路とを連通させる第2連通口とを有する
ことを特徴とし、ロッカシャフトのオイル通路に供給さ
れたオイルを、ロッカアーム及びパワータード装置等他
の装置、補機に対し適切に分配供給することができる構
造簡単かつ安価な構成を提供し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図2】本発明を適用したパワータード装置の構成図で
ある。
【図3】図2における排気弁12aの開放機構を示す部
分的断面図である。
【図4】従前のロッカシャフト支持構造を示す正面図
(一部を断面で示す)である。
【図5】図4におけるロッカシャフト端部の拡大断面図
である。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド、12a及び12b…排気弁、1
6…クロスヘッド、18及び18′…ロッカアーム、2
6…パワータードハウジング、28…スレーブピスト
ン、32…マスタピストン、48…プッシュロッド、5
4…制御弁、62…電磁弁、78…ロッカシャフト、8
8…端部ロッカシャフトブラケット、90…中間ロッカ
シャフトブラケット、92…オイル通路、102…オイ
ル流入口、104…オイル流出口、114…プラグ、1
18…オリフイス、122…第1連通口、124…第2
連通口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカシャフト内に設けられ同ロッカシ
    ャフト端部に開口部を有するオイル通路と、上記ロッカ
    シャフトの上記端部付近の側壁に設けられたオイル流入
    口と、上記ロッカシャフトの上記端部付近の側壁に設け
    られたオイル流出口と、上記開口部から上記オイル通路
    内に挿入されたプラグと、同プラグ内に設けられ上記開
    口部から遠い側の一端部にオリフイスを有しかつ開口部
    側の他端部が閉塞されたプラグ内オイル通路と、上記プ
    ラグの側壁に設けられ上記オイル流入口と上記プラグ内
    オイル通路とを連通させる第1連通口と、上記プラグの
    側壁に設けられ上記オイル流出口と上記プラグ内オイル
    通路とを連通させる第2連通口とを有することを特徴と
    するロッカシャフトのオイル通路構造。
  2. 【請求項2】 上記オイル流出口が、エンジンブレーキ
    走行時に、同エンジンの各シリンダに設けられた排気
    弁、又は排気弁及び吸気弁とは別個に設けられた第3弁
    を、油圧応動装置により圧縮上死点付近で開放し又はエ
    ンジンブレーキ走行中開状態に保持することによって制
    動効果を生起するようにしたパワータード装置の作動油
    回路に接続されたことを特徴とする請求項1記載のロッ
    カシャフトのオイル通路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4782228B2 (ja) * 2006-12-12 2011-09-28 マック トラックス インコーポレイテッド バルブ開放機構および方法
CN110816819A (zh) * 2019-11-25 2020-02-21 西安航空制动科技有限公司 一种用于航空刹车机轮的放气嘴组件及设计方法

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