JP3353623B2 - エンジン補助ブレーキ装置 - Google Patents

エンジン補助ブレーキ装置

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JP3353623B2
JP3353623B2 JP26975796A JP26975796A JP3353623B2 JP 3353623 B2 JP3353623 B2 JP 3353623B2 JP 26975796 A JP26975796 A JP 26975796A JP 26975796 A JP26975796 A JP 26975796A JP 3353623 B2 JP3353623 B2 JP 3353623B2
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気バ
ルブの開閉タイミングを通常運転時とは異なるタイミン
グで開閉させることで大きなエンジンブレーキ力を得る
ようにした、エンジン補助ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンブレーキ装置の1つ
として、アクセルオフ時に排気弁を通常の排気タイミン
グと異なるタイミングで開閉することでシリンダ内の圧
力状態をコントロールし、エンジンブレーキ能力を増大
させるようなエンジン補助ブレーキ装置が開発,実用化
されている。
【0003】このようなエンジン補助ブレーキ装置は、
主に大型トラックやバス等の重量の大きな車両に適用さ
れており、特にエンジン補助ブレーキ装置を排気ブレー
キ装置と併用することで、アクセルオフ時に強力なエン
ジンブレーキが生じるようにして、サービスブレーキの
負担を低減しながら大きな制動力を得るようにしてい
る。
【0004】ここで、上述のエンジン補助ブレーキ装置
の作動原理を簡単に説明すると、このブレーキ装置の作
動時には、吸気弁及び排気弁は例えば以下のように開閉
駆動される。すなわち、吸気行程時には通常通り吸気弁
を開いて吸気を取り入れる。また、圧縮行程時にも通常
運転時通り吸気弁及び排気弁をともに閉じて、シリンダ
内の吸気を圧縮する。
【0005】次に、圧縮行程から膨張行程に移行する直
前に、排気弁を開いて、圧縮された吸気を排気弁を介し
て排気ポートに排出する。したがって、圧縮行程で圧縮
された吸気の反発力はピストンに作用しなくなり、膨張
行程ではピストンを押し下げる方向に力が作用しなくな
る。さらに、圧縮空気を排出した後に排気弁を閉じて、
膨張行程時にシリンダ内を密閉状態にする。これにより
ピストンが下降するのを妨げようとする力が発生してエ
ンジンブレーキ力が作用するのである。
【0006】次に、ピストンが下死点近傍に達して排気
行程に移行すると、通常通り排気弁を開き、シリンダ内
を大気圧近傍にする。この後、ピストンが上死点近傍に
達すると、再び吸気行程を開始する。そして、このよう
な圧縮行程及び膨張行程でのブレーキ力が連続してピス
トンに作用することにより、エンジンブレーキ能力が大
幅に増大されるのである。言い換えれば、エンジンに負
の仕事としてポンプ作動を行なわせることにより、車両
の運動エネルギを吸収して制動力に変換するのである。
【0007】なお、このようなエンジン補助ブレーキ装
置の作動時には、燃料噴射は停止される。ところで、例
えば特公平3−47410号公報には、上述したような
エンジン補助ブレーキ装置が開示されている。ここで、
図6〜図8を用いて、このようなエンジン補助ブレーキ
装置の具体的な構成について簡単に説明すると、このエ
ンジンの動弁系は、シリンダヘッド上にカムシャフトを
設けたOHC式の動弁機構をそなえており、各気筒に
は、吸気弁142,143及び排気弁144,145が
配設されている。
【0008】また、吸気弁142,143上にはバルブ
ブリッジ(又は、インテーククロスヘッドともいう)1
46が配設されるとともに、排気弁144,145上に
はバルブブリッジ(又は、エキゾーストクロスヘッドと
もいう)147が配設されている。そして、これらのバ
ルブブリッジ146,147上には、ロッカシャフト1
48に揺動自在に支持された吸気ロッカアーム149及
び排気ロッカアーム150の一端がそれぞれ当接するよ
うに設けられており、エンジンの通常運転時には、吸気
弁142,143及び排気弁144,145は、これら
の各ロッカアーム149,150の作動に応じて開閉駆
動されるのである。
【0009】また、カムシャフト151には、吸気カム
152及び排気カム153が設けられており、これらの
吸気カム152及び排気カム153は、通常運転時に適
したタイミングで各ロッカアーム149,150を作動
させるようなカムプロフィールに形成されている。そし
て、図6に示すように、シリンダヘッド上には、エンジ
ン補助ブレーキ装置の要部構成部品としてのシリンダハ
ウジング111がロッカシャフト148を跨いで配設さ
れており、このシリンダハウジング111には、マスタ
シリンダ112と、スレイブシリンダ113と、これら
のマスタシリンダ112及びスレイブシリンダ113を
連通接続する高圧油路(流体通路)116とが一体に形
成されている。
【0010】また、カムシャフト151には、上述の吸
排気カム152,153以外にも、エンジン補助ブレー
キ装置用カム115が配設されており、このエンジン補
助ブレーキ装置用カム115により、マスタシリンダ1
12内に配設されたマスタピストン125が往復駆動さ
れる。なお、このエンジン補助ブレーキ装置用カム11
5は、エンジンのピストン位置が圧縮上死点近傍にある
ときに、マスタピストン125を駆動するようなカムプ
ロフィールに形成されている。
【0011】一方、スレイブシリンダ113内には、ス
レイブピストン129が嵌挿されており、高圧油路11
6内に作動油が供給されると、マスタピストン125の
動作に応じて、スレイブピストン129が駆動されるこ
とになる。また、図6に示すように、スレイブピストン
129の下方には、ピストンロッド130が設けられて
おり、このピストンロッド130の下端が排気弁145
の上端に当接している。したがって、スレイブピストン
129が下降すると、排気ロッカアーム150の作動状
態にかかわらず、ピストンロッド130を介して排気弁
145が開弁駆動されるのである。
【0012】また、図6及び図8に示すように、シリン
ダハウジング111内には、切り換え弁(電磁弁)11
4が設けられており、図8に示すように、この電磁弁1
14を切り換え制御することで、作動油供給路136と
高圧油路116とを連通接続するモードと、高圧油路1
16と作動油戻り通路137とを連通接続するモードと
が切り換えられるようになっているのである。
【0013】このような構成のエンジン補助ブレーキ装
置では、その作動時には、図示しない燃料噴射弁による
燃料噴射を停止させるとともに、電磁弁114を切り換
えて、作動油供給路136と高圧油路116とを連通接
続させる。これにより、高圧油路116内が高圧の作動
油で満たされることになる。また、この場合、マスタピ
ストン125がエンジン補助ブレーキ装置用カム115
により駆動されると、高圧作動油を介してスレイブピス
トン129が駆動され、これにより排気弁145が圧縮
上死点近傍で開弁駆動されることになる。
【0014】したがって、エンジンが圧縮行程から膨張
行程に移行する直前に、排気弁145が開き、圧縮され
た吸気が排気弁145を介して排出されるので、圧縮行
程で圧縮された吸気の反発力は膨張行程ではピストンに
作用しなくなり、膨張行程時にピストンを押し下げる方
向に力が作用しなくなる。さらに、圧縮空気を排出した
後に排気弁145が閉じるので、膨張行程時にシリンダ
内を密閉状態となり、これによりピストンが下降するの
を妨げようとする力が発生してエンジンブレーキ力が作
用するのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな技術では、エンジン補助ブレーキ装置の作動,非作
動を切り換える電磁弁114が各気筒毎に設けられてお
り、これにより電磁弁114の数が気筒数と同じ数だけ
必要となり、コストが増大してしまうという課題があ
る。
【0016】また、このような技術では、作動油供給路
136及び作動油戻り通路137をそれぞれ各気筒毎に
設ける必要があり、加工工数が増大し、やはりコストが
増大するという課題がある。本発明は、このような課題
に鑑み創案されたもので、エンジン補助ブレーキの作
動,非作動を切り換える電磁弁の数を低減するととも
に、作動油供給路の共通化を図ることでコストを低減で
きるようにした、エンジン補助ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のエンジン補助ブレーキ装置は、複数の気筒を
有するエンジンに付設され、該各気筒に配設された排気
弁を通常運転時の開弁タイミングとは異なるタイミング
で開閉させるエンジン補助ブレーキ装置において、該エ
ンジンの該各気筒に、該エンジンのクランクシャフトか
らの駆動力により所望の油圧を発生する油圧発生部と、
該油圧発生部と別体に構成され該油圧発生部から供給さ
れる作動油圧力により該排気弁を開弁させる排気弁駆動
部と、該油圧発生部で発生した油圧を該排気弁駆動部に
供給する油路部材と、からなる作動油供給ユニットが配
設され、該油圧発生部,該排気弁駆動部及び該油路部材
に対していずれも別体に構成され、該作動油供給ユニッ
ト内の該作動油を外部に排出するモードと作動油貯溜部
から該作動油供給ユニットに該作動油を供給するモード
とを切り換え可能に構成された電磁弁が設けられるとと
もに、該エンジンの気筒列方向に、各気筒の該作動油供
給ユニットに作動油を供給する作動油連通路が形成さ
れ、該電磁弁が該作動油供給ユニットに作動油を供給す
るモードに切り換えられると、該作動油が該作動油連通
路を介して該各気筒の該作動油供給ユニットに供給され
るように構成され、さらに、該エンジンのシリンダヘッ
ド上に配設され、該作動油供給ユニットが取り付けられ
る台部材を有し、該電磁弁が、各気筒毎に設けられた該
排気弁駆動部の何れか1つに隣接して配置されるととも
に、該作動油連通路が、該シリンダヘッド内の気筒列方
向に形成された本通路と、該台部材に形成され該本通路
及び各気筒の該排気弁駆動部を連通接続する枝通路とか
ら構成され、上記電磁弁が、該作動油供給ユニットに該
作動油を供給するモードに切り換えられると、該電磁弁
と隣接配置された枝通路を介して該作動油が該本通路へ
供給されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としてのエンジン補助ブレーキ装置について説明
すると、図1は本装置をそなえたエンジンの一部を模式
的に示す上面図、図2は本装置をそなえたエンジンを模
式的に示す模式的な側面図であって、図1におけるA方
向矢視図、図3は本装置の要部構成を示す模式図であっ
て、図1におけるD方向矢視図、図4,図5はともに本
装置の要部構成を示す模式的な断面図であって、図4は
図1におけるB−B断面図、図5は図1におけるC−C
断面図である。
【0020】まず、このエンジンの基本的な構成につい
て簡単に説明すると、図1及び図2に示すように、この
エンジンはOHC式の動弁機構をそなえており、各気筒
には、吸気弁51a,51b及び排気弁52a,52b
が配設されている。また、各気筒の略中央には、燃料噴
射弁53が配設されている。また、図2に示すように、
排気弁52a,52b上にはバルブブリッジ62が配設
されており、同様に吸気弁51a,51b上にもバルブ
ブリッジ61が配設されている(図3参照)。
【0021】そして、これらのバルブブリッジ61,6
2上には、ロッカシャフト40に揺動自在に支持された
吸気ロッカアーム41及び排気ロッカアーム42の一端
がそれぞれ当接するように設けられており、エンジンの
通常運転時には、吸気弁51a,51b及び排気弁52
a,52bは、これらの各ロッカアーム41,42の作
動に応じて開閉駆動されるようになっている。
【0022】また、カムシャフト30には、吸気カム3
1及び排気カム32が設けられており、これらの吸気カ
ム31及び排気カム32は、通常運転時に適したタイミ
ングで各ロッカアーム41,42を作動させるようなカ
ムプロフィールに形成されている。次に、本装置の要部
構成について説明すると、図1に示すように、上記カム
シャフト30には、吸気カム31や排気カム32と隣接
してエンジン補助ブレーキ用カム33が設けられてい
る。
【0023】また、シリンダヘッド3上には、このエン
ジン補助ブレーキ用カム33の作動に応じて所望の油圧
を発生する油圧発生部1が設けられている。ここで、こ
の油圧発生部1は、図2に示すように、エンジン補助ブ
レーキ用カム33により駆動されるマスタピストン10
と、マスタピストン10を収納するマスタシリンダ11
と、このマスタシリンダ11を形成するマスタピストン
ハウジング12とをそなえている。
【0024】これにより、エンジン補助ブレーキ用カム
33によってマスタピストン10が往復駆動されると、
マスタシリンダ11内の作動油が加圧されるようになっ
ている。なお、上述のエンジン補助ブレーキ用カム33
は、エンジンのピストン位置が圧縮上死点近傍にあると
きに、マスタピストン10を駆動するようなカムプロフ
ィールに形成されている。
【0025】また、図1及び図2に示すように、シリン
ダヘッド3の排気弁52aの上方には、上記油圧発生部
1とは別体に構成された排気弁駆動部2が設けられてい
る。この排気弁駆動部2は、排気弁52aを排気カム3
2による開弁タイミングとは異なるタイミングで開弁さ
せるためものであり、図5に示すように、主に、油圧発
生部1から供給される作動油圧力により駆動されるスレ
イブピストン20と、スレイブピストン20が格納され
るスレイブシリンダ21と、このスレイブシリンダ21
を形成するスレイブピストンハウジング22とをそなえ
ている。
【0026】また、これらのマスタシリンダ11及びス
レイブシリンダ21は、図1及び図2に示すように、油
路部材4により接続されており、これら油圧発生部1,
排気弁駆動部2及び油路部材4から作動油供給ユニット
80が構成されている。ここで、油路部材4は、作動油
供給管4aと、スレイブピストンハウジング22内に形
成された作動油供給路4bとから構成されており、作動
油供給管4aの一端がマスタシリンダ11に接続される
とともに、作動油供給路4bの一端がスレイブシリンダ
21に接続されている。
【0027】そして、これらの作動油供給管4aの他端
及び作動油供給路4bの他端は、後述するコントロール
バルブ26を介して接続されており、このコントロール
バルブ26の作用により、作動油供給管4aと作動油供
給路4bとの接続状態が制御されるようになっている。
なお、図2に示すように、油路部材4は、ロッカシャフ
ト40を跨ぐように配設されている。
【0028】そして、本装置では、このように油圧発生
1と排気弁駆動部2とをそれぞれ別体に構成し、油圧
発生部1と排気弁駆動部2とを油路部材4により接続す
ることで、エンジン全高やエンジン重量の増加を抑制す
るようになっている。すなわち、従来のエンジン補助ブ
レーキ装置では、マスタシリンダ,スレイブシリンダ及
びこれらのマスタシンリンダとスレイブシリンダとを接
続する油路を、一つのハウジングで一体構成しているた
め、エンジンの全高やエンジン重量が大幅に増加してし
まうという問題があったが、本装置によれば、このよう
な一体型ハウジングを用いることなくエンジン補助ブレ
ーキ装置を設けることが可能になるため、エンジン全高
の増大やエンジン重量の増加を極力抑制できるのであ
る。
【0029】ところで、図3及び図5に示すように、ス
レイブピストン20の下方には、ピストンロッド23が
設けられており、このピストンロッド23の下端が排気
弁52aの上端に当接している。したがって、スレイブ
ピストン20が下降すると、排気ロッカアーム42の作
動状態にかかわらず、ピストンロッド23を介して排気
弁52aが開弁駆動されるのである。
【0030】なお、図示するように、スレイブシリンダ
21内には、リターンスプリング24が設けられてお
り、スレイブピストン20は、このリターンスプリング
24の付勢力により上方に付勢されるようになってい
る。そして、作動油供給路4bを介してスレイブシリン
ダ21に高圧作動油が供給されると、マスタピストン1
0の駆動状態が高圧作動油を介してスレイブピストン2
0に伝達されて、スレイブピストン20が駆動されるよ
うになっている。
【0031】また、図中54,55はともにバルブスプ
リング、56はバルブリテーナである。なお、上述して
きた構成は、各気筒とも共通であり、各気筒とも同様に
構成されている。ところで、図2に示すように、カムシ
ャフト30は、カムジャーナル(軸受部の下部部材)8
及びカムキャップ(軸受部の上部部材)9により軸支さ
れている。このうち、カムジャーナル8はロッカケース
(台部材)5と一体に形成されており、図1に示すよう
に、ロッカケース5は各気筒を囲むような形状に形成さ
れている。
【0032】また、図2に示すように、排気弁駆動部2
は、このカムキャップ9の上面に取り付けられており、
排気弁駆動部2のスレイブピストンハウジング22が、
カムキャップ9を介してボルト9b,9cによりシリン
ダヘッド3に取り付けられている。すなわち、排気弁駆
動部2とカムキャップ9とは、共通のボルト9b,9c
を用いて共締めされるようになっており、これにより、
部品点数の低減を図るとともに、組み立て工数の低減を
図っているのである。
【0033】この場合、カムキャップ9とスレイブピス
トンハウジング22とを、一体形成して、これをカムジ
ャーナル8上にボルトで固定することも考えられるが、
このような場合には、カムキャップ9とスレイブピスト
ンハウジング22とを同一素材により構成しなければな
らない。一方、エンジン重量の低減の観点からは、カム
キャップ9やスレイブピストンハウジング22を軽量な
素材、例えばアルミ材を用いて構成したいという要求が
ある。
【0034】しかしながら、スレイブピストンハウジン
グ22には高い剛性が要求されるため、この点を考慮し
て、スレイブピストンハウジング22には、鋳鉄等の鉄
系の素材が用いられている。したがって、カムキャップ
9とスレイブピストンハウジング22とを一体化して、
同一素材により構成すると、エンジン重量が増加してし
まうことが考えられる。
【0035】さらに、かかるエンジン重量の低減という
要求より、ロッカケース5(即ち、カムジャーナル8)
には、軽量なアルミ材が用いられているが、上述のよう
に、カムキャップ9とスレイブピストンハウジング22
とを一体化して、カムキャップ9を鋳鉄等の鉄系の素材
を用いて構成すると、カムジャーナル8とカムキャップ
9とが異種材により形成されることとなるため、カムシ
ャフト30の軸受部の加工性が困難なものとなり、軸受
部の真円度を高めるのが困難になることが考えられる。
【0036】そこで、本装置では、ロッカケース5及び
カムキャップ9をともアルミ材により形成することで、
エンジンの軽量化を図りながらカムシャフト30の軸受
部の加工性を比較的容易なものとし、また、スレイブピ
ストンハウジング22については、鋳鉄等の鉄系の素材
により形成することで、高い剛性を得るようにしている
のである。そして、上述したように、ロッカケース5の
カムジャーナル8部分と、カムキャップ9と、スレイブ
ピストンハウジング22とを共通のボルト9a〜9cで
共締めすることにより、エンジン全体の軽量化、部品点
数の低減化及び組み立て工数の低減化を図るようにして
いるのである。
【0037】ところで、図2に示すように、ロッカケー
ス5は、油圧発生部1側の壁部5aがシリンダヘッド3
の上面に回り込むような底面部5bを有するような形状
に形成されており、この底面部5bがロッカケース5に
より囲まれるロッカ室の底面の一部として構成されてい
る。そして、この底面部5bには、位置決めピン70が
突設されており、この位置決めピン70によりロッカケ
ース5に対する油圧発生部1の取付け位置が規定される
ようなっているのである。
【0038】すなわち、油圧発生部1には、マスタピス
トン10が配設されているが、このマスタピストン10
は、上述したように、エンジン補助ブレーキ用カム33
により駆動されるようになっているため、エンジン補助
ブレーキ用カム33とマスタピストン10との間の取付
け誤差を極力小さくしたいという要望がある。これに対
して、油圧発生部1のマスタピストンハウジング12を
シリンダヘッド3に直接取り付けてしまうと、エンジン
補助ブレーキ用カム33とマスタピストン10との取付
け誤差に、シリンダヘッド3とロッカケース5との間の
取付け誤差が含まれてしまい、この分だけエンジン補助
ブレーキ用カム33とマスタピストン10との間の取付
け位置の精度が低下してしまうことになる。
【0039】そこで、本装置では、上述したように、ロ
ッカケース5にシリンダヘッド3の上面に回り込むよう
な底面部5bを形成し、このロッカケース5の底面部5
bにマスタピストンハウジング12を固定することで、
エンジン補助ブレーキ用カム33とマスタピストン10
との間に介在する部材を、ロッカケース5のみとして取
付け位置精度を高めるようにしているのである。
【0040】すなわち、カムシャフト30を軸支する軸
受部はカムジャーナル8に設けられているが、このカム
ジャーナル8はロッカケース5に一体に形成されている
ので、マスタピストンハウジング12をロッカケース5
に対して取り付けることで、取付け誤差が生じる要因を
極力排除しているのである。次に、エンジン補助ブレー
キ装置の作動油の供給経路について説明すると、図図4
に示すように、ロッカケース5のカムジャーナル8内に
は、図示しない油圧源から油路部材4へ高圧作動油を供
給する油路7a,7b,7cが形成されており、油路7
bと油路7cとの間には、エンジン補助ブレーキ装置の
作動,非作動を切り換えるための電磁弁6が設けられて
いる。
【0041】なお、この電磁弁6は、図1に示すよう
に、上記油圧発生部1,排気弁駆動部2及び油路部材4
に対していずれも別体に構成されたものであり、各気筒
に設けられた排気弁駆動部2の何れか1つに隣接して配
置されたものである。また、図4に示すように、ロッカ
ケース5には、油路7c等の内部に残留した作動油を排
出するためのドレーン通路7mが形成されている。
【0042】ここで、電磁弁6は、通常時(オフ時)は
油路7bと油路7cとを遮断し、油路7cとドレーン通
路7mとを連通接続するような3方弁であってエンジン
補助ブレーキ装置の作動時には、図示しないコントロー
ラ(ECU)からの制御信号によりオンに切り換えられ
て、油路7bと油路7cとを連通させるようになってい
る。
【0043】また、油路7cは、その下流側で枝通路と
しての油路7dと同じく枝通路としての油路7eとに分
岐しており、油路7dは、カムキャップ9内を通って、
スレイブピストンハウジング22に形成されたコントロ
ール室25に接続されている。一方、油路7eは、図1
及び図2に示すように、油路7fを介してシリンダヘッ
ド内に形成された油路(本通路)7gに接続されてい
る。この油路7gは、エンジンのシリンダ列方向に沿っ
て設けられており、この油路7gから他の各気筒のカム
ジャーナル8内に設けられた油路(枝通路)7h,7
j,7k等を介して、各気筒毎に設けられたスレイブピ
ストンハウジング22のコントロール室25に高圧作動
油が供給されるようになっている。
【0044】なお、上述の油路7a,7b,7cは、電
磁弁6の配設された気筒にのみ設けられている。また、
各コントロール室25には、それぞれコントロールバル
ブ26が設けられており、コントロール室25に作動油
が供給されると、このコントロールバルブ26により、
作動油供給管4aと作動油供給路4bとが連通接続され
るとともに、作動油供給管4a及び作動油供給路4bに
高圧作動油が供給されるようになっている。
【0045】また、このコントロール室25のコントロ
ールバルブ26よりも上方部分は、大気開放されてお
り、コントロール室25に作動油が供給されない場合
は、作動油供給管4a及び作動油供給路4bが大気開放
されるようになっている。ここで、コントロールバルブ
26の構成について、図4及び図5を用いて簡単に説明
すると、このコントロールバルブ26は、チェックボー
ル26a,第1リターンスプリング26b,弁体26
c,第2リターンスプリング26d等を有しており、弁
体26cには、油孔26e,26fが設けられている。
【0046】そして、油路7b(又は、油路7k)を介
して、コントロール室25に高圧作動油が供給される
と、この作動油の圧力によりコントロールバルブ26の
チェックボール26aが第1リターンスプリング26b
の付勢力に抗して上昇して、高圧作動油が弁体26c内
に流入するようになっている。一方、この弁体26c
は、上述の第1リターンスプリング26bよりも大きな
バネ定数に設定された第2リターンスプリング26dに
より下方に付勢されている。そして、チェックボール2
6aを介して弁体26c内に高圧作動油が流入すると、
この高圧作動油により、第2リターンスプリング26d
の付勢力に抗して弁体26cが上昇するようになってい
る。
【0047】そして、弁体26cが所定量上昇すると、
弁体26に設けられた油孔26eと作動油供給管4aと
が連通するとともに、油孔26fと作動油供給路4bと
が連通して、油路部材4内が高圧作動油で満たされるよ
うになっているのである。また、電磁弁6をオフにして
高圧作動油の供給を停止すると、油路7cとドレーン通
路7mとが連通接続されて、各油路7c〜7k内の作動
油が排出されるようになっている。また、この場合は、
コントロール室25への高圧作動油の供給が停止される
ので、コントロールバルブ26のチェックボール26a
が第1リターンスプリング26bの付勢力により下降す
るとともに、弁体26cも第2リターンスプリング26
dの付勢力により下降することになる。そして、このよ
うに弁体26cが下降することで、作動油供給管4a及
び作動油供給路4bがコントロール室25を介して大気
開放される。これにより、作動油供給管4a内及び作動
油供給路4b内に残留した作動油が速やかに排出され
て、エンジン補助ブレーキを確実に非作動に切り換える
ことができ、エンジン補助ブレーキ装置の応答性を向上
させることができるのである。
【0048】本発明の一実施形態としてのエンジン補助
ブレーキ装置は、上述のように構成されているので、エ
ンジンの通常運転時には、図示しないコントローラ(E
CU)により電磁弁6がオフに制御され、油路7bと油
路7cとが遮断される。これにより、各気筒の油路部材
4には高圧作動油が供給されず、エンジン補助ブレーキ
用カム33によりマスタピストン10が駆動されてもス
レイブピストン20が作動しないので、排気弁52a
は、排気カム32のカムプロフィールに応じて開閉駆動
されることになる。
【0049】すなわち、エンジンの通常運転時には、電
磁弁6をオフにすることで、吸気弁51a,51b及び
排気弁52a,52bは、それぞれ吸気カム31及び排
気カム32のカムプロフィールに応じた通常の開弁タイ
ミングで開閉駆動されることになる。一方、エンジン補
助ブレーキの作動時には、まず、ECUからの指令信号
に基づいて燃料噴射弁53による燃料噴射が停止する。
また、これと略同時に、ECUからの指令信号により電
磁弁6がオンに切り換えられ、油路7bと油路7cとを
連通させる。これにより、電磁弁6と隣接する排気弁駆
動部2では、図示しない油圧源から油路(枝通路)7d
を介してコントロール室25に高圧作動油が供給され
る。
【0050】また、電磁弁6と隣接していない他の排気
弁駆動部2では、油路7eから油路7fを介して、シリ
ンダヘッド3内にシリンダ列方向に沿って形成された油
路(本通路)7gに作動油が供給され、この油路7gか
ら各気筒のカムジャーナル8内に設けられた油路(枝通
路)7h,7j,7k等を介して、コントロール室25
に高圧作動油が供給される。
【0051】そして、各気筒のコントロール室25に高
圧作動油が供給されると、この作動油の圧力によりコン
トロールバルブ26のチェックボール26aが第1リタ
ーンスプリング26bの付勢力に抗して上昇して、高圧
作動油が弁体26c内に流入する。また、弁体26c内
に高圧作動油が流入すると、第2リターンスプリング2
6dの付勢力に抗して弁体26cが上昇し、弁体26に
設けられた油孔26eと作動油供給管4aとが連通する
とともに、油孔26fと作動油供給路4bとが連通し
て、油路部材4内が高圧作動油で満たされる。
【0052】したがって、油圧発生部1において、エン
ジン補助ブレーキ用カム33に応じてマスタピストン1
0が駆動されると、マスタシリンダ11内の高圧作動油
がさらに加圧されて、作動油供給管4a及び作動油供給
路4bを介してスレイブシリンダ21に送出される。一
方、排気弁駆動部2では、油圧発生部1から送出される
作動油圧力により、スレイブピストン20がリターンス
プリング24の付勢力に抗して駆動され、ピストンロッ
ド23を介して排気弁52aが開弁駆動されることにな
る。
【0053】ここで、上述したように、エンジン補助ブ
レーキ用カム33は、エンジンのピストン位置が圧縮上
死点近傍にあるときに、マスタピストン10を駆動する
ようなカムプロフィールに形成されているので、ピスト
ンの圧縮上死点近傍で排気弁52aが開弁駆動されるこ
とになる。したがって、本装置の作動時には、エンジン
全体としては以下のような作動を行なう。まず、ECU
からの制御信号により燃料噴射弁による燃料噴射が停止
する。そして、吸気行程時には、通常通り吸気弁51
a,51bを開いて吸気を取り入れる。また、圧縮行程
時にも通常運転時通り吸気弁51a,51b及び排気弁
52a,52bをともに閉じて、シリンダ内の吸気を圧
縮する。
【0054】次に、ピストンの上死点近傍になると、上
述したように排気弁52aが開弁駆動されて、圧縮され
た吸気が排気弁52aを介して排出される。これによ
り、圧縮行程で圧縮された吸気の反発力はピストンに作
用しなくなり、膨張行程ではピストンを押し下げる方向
に力が作用しなくなる。さらに、圧縮空気を排出した後
に排気弁52aが閉じて、膨張行程時にシリンダ内を密
閉状態にする。これによりピストンが下降するのを妨げ
ようとする力が発生してエンジンブレーキ力が作用する
のである。
【0055】次に、ピストンが下死点近傍に達して排気
行程に移行すると、通常通り排気弁52a,52bが開
いて、シリンダ内を大気圧近傍にする。この後、ピスト
ンが上死点近傍に達すると、再び吸気行程を開始する。
そして、このような圧縮行程及び膨張行程でのブレーキ
力が連続してピストンに作用することにより、エンジン
ブレーキ能力が大幅に増大される。すなわち、エンジン
に負の仕事としてポンプ作動を行なわせることにより、
車両の運動エネルギが吸収され制動力に変換されるので
ある。
【0056】一方、エンジン補助ブレーキが作動してい
る状態から非作動の状態に切り換える場合は、ECUに
より電磁弁6をオフして、油路7bと油路7cとを遮断
するとともに、油路7cとドレーン通路7mとを連通さ
せる。これにより、油路7c〜7k内の作動油が速やか
に排出される。これにより、コントロール室25への作
動油の供給が断たれ、コントロールバルブ26の弁体2
6cが下降するので、作動油供給管4a及び作動油供給
路4b内がコントロール室25を介して大気開放され
る。したがって、電磁弁6をオフに切り換えると、油路
部材4内に残留した作動油が排出されて、エンジン補助
ブレーキの作動が速やかに停止するのである。
【0057】そして、本発明のエンジン補助ブレーキ装
置では、上述したように、電磁弁6を上記油圧発生部
1,排気弁駆動部2及び油路部材4に対していずれも別
体に設け、この電磁弁6を、各気筒の排気弁駆動部2の
何れか1つに隣接して配置するように構成することで、
従来、エンジンの気筒数と同じ数だけ必要であった電磁
弁6の数を低減することができ、コストを低減すること
ができる。
【0058】また、このように電磁弁6を上記油圧発生
部1,排気弁駆動部2及び油路部材4に対していずれも
別体に設けることで、油圧発生部1,排気弁駆動部2及
び油路部材4を各気筒で共通化することができ、やはり
コストを低減することができるのである。また、作動油
連通路が、シリンダ列方向に設けられた本通路7gと、
この本通路7gと各気筒のコントロール室25とを連通
接続する枝通路7d,7e,7h,7j,7kとをそな
えて構成されるので、1つの電磁弁6で複数の気筒のコ
ントロール室25へ作動油を供給することができるとい
う利点がある。
【0059】また、電磁弁6と隣接している排気弁駆動
部2では、枝通路7dを介して電磁弁6からコントロー
ル室25へ作動油が供給されるとともに、本通路7gに
は、枝通路7c,7e,7fを介して作動油が供給され
ることになるので、本通路7gに作動油を供給させるた
めだけに新たな油路を設ける必要がない。すなわち、電
磁弁6から本通路7gへ直接作動油を供給する場合に
は、電磁弁6と本通路7gが穿設されたシリンダヘッド
3との間に新たな油路をロッカアケース5を貫通させて
設ける必要があるが、本装置によれば、このような油路
を設ける必要がない。なお、ロッカケース5に本通路7
gを延設するのは、ロッカケース5の構造上困難であ
り、このような場合に本装置のような油路の構造は、極
めて有効である。
【0060】また、本実施形態では、各気筒が直列に配
設された直列エンジンについて説明したものであるが、
本装置はこのような直列エンジンについてのみ適用され
るものではなく、他の形式のエンジン、例えば2つの気
筒列を有するV型エンジンについても適用することがで
きる。この場合は、各気筒列において、気筒毎に設けら
れた排気弁駆動部2の何れか1つに電磁弁6を隣接して
配設する(すなわち、各気筒列毎にそれぞれ1つずつ電
磁弁6設ける)ことで、上述と同様の作用,効果を得る
ことができるのである。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のエンジン補助ブレーキ装置によれば、油圧発生部
と排気弁駆動部とをそれぞれ別体に構成し、油圧発生部
と排気弁駆動部とを油路部材により接続するので、一体
型ハウジングを用いることなくエンジン補助ブレーキ装
置を設けることが可能になり、エンジン全高の増大やエ
ンジン重量の増加を極力抑制できる利点がある。 また、
電磁弁を油圧発生部,排気弁駆動部及び油路部材に対し
ていずれも別体に設けるとともに、作動油連通路が気筒
列方向に形成されるので、1つの電磁弁で複数の気筒の
コントロール室へ作動油を供給することができるという
利点がある。すなわち、従来はエンジンの気筒数と同じ
数だけ必要であった電磁弁の数を低減することができ、
電磁弁の配設スペースを確保する必要がない上、部品点
数削減による製作工数削減及びコストを低減することが
できるという利点がある。
【0062】また、このように電磁弁を上記油圧発生
部,排気弁駆動部及び油路部材に対していずれも別体に
設けることで、油圧発生部,排気弁駆動部及び油路部材
を各気筒で共通化することができ、やはりコストを低減
することができるのである。さらに、作動油連通路が、
シリンダ列方向に設けられた本通路と、この本通路と各
気筒のコントロール室とを連通接続し台部材に形成され
た枝通路とから構成され、電磁弁が、各気筒の排気弁駆
動部の何れか1つに隣接して配置されるように構成する
ことで、電磁弁からシリンダヘッド内に配設された本通
路までの間に、台部材を貫通して新たな油路を設ける必
要がなく、台部材に配設された枝通路までの間に油路を
設けるだけでよく、加工工数や製造コストを低減するこ
とができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレ
ーキ装置をそなえたエンジンの一部を模式的に示す上面
図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレ
ーキ装置をそなえたエンジンを模式的に示す模式的な側
面図であって、図1におけるA方向矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレ
ーキ装置の要部構成を示す模式図であって、図1におけ
るD方向矢視図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレ
ーキ装置の要部構成を示す模式的な断面図であって、図
1におけるB−B断面図である。
【図5】本発明の一実施形態としてのエンジン補助ブレ
ーキ装置の要部構成を示す模式的な断面図であって、図
1におけるC−C断面図である。
【図6】一般的なエンジン補助ブレーキ装置を説明する
ための模式図である。
【図7】一般的なエンジン補助ブレーキ装置を説明する
ための模式図である。
【図8】一般的なエンジン補助ブレーキ装置を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
1 油圧発生部 2 排気弁駆動部 3 シリンダヘッド 4 油路部材 4a 作動油供給管 4b 作動油供給路 5 ロッカケース(台部材) 5a ロッカケース壁部 5b ロッカケース底面部 6 電磁弁 7a〜7c 油路(作動油連通路) 7g 本通路としての油路(作動油連通路) 7d,7e,7h,7j,7k 枝油路としての油路
(作動油連通路) 7m ドレーン通路 8 カムジャーナル(軸受部の下部部材) 9 カムキャップ(軸受部の上部部材) 9a〜9c ボルト 10 マスタピストン 11 マスタシリンダ 12 マスタピストンハウジング 20 スレイブピストン 21 スレイブシリンダ 22 スレイブピストンハウジング 23 ピストンロッド 24 リターンスプリング 25 コントロール室 26 コントロールバルブ 30 カムシャフト 31 吸気カム 32 排気カム 33 エンジン補助ブレーキ用カム 40 ロッカシャフト 41 吸気ロッカアーム 42 排気ロッカアーム 51a,51b 吸気弁 52a,52b 排気弁 53 燃料噴射弁 54,55 バルブスプリング 56 バルブリテーナ 61 吸気側バルブブリッジ 62 排気側バルブブリッジ 70 位置決めピン 80 作動油供給ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−71264(JP,A) 特開 平7−259589(JP,A) 特開 平8−144729(JP,A) 実開 昭62−162317(JP,U) 実開 昭62−132243(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有するエンジンに付設さ
    れ、該各気筒に配設された排気弁を通常運転時の開弁タ
    イミングとは異なるタイミングで開閉させるエンジン補
    助ブレーキ装置において、 該エンジンの該各気筒に、 該エンジンのクランクシャフトからの駆動力により所望
    の油圧を発生する油圧発生部と、 該油圧発生部と別体に構成され該油圧発生部から供給さ
    れる作動油圧力により該排気弁を開弁させる排気弁駆動
    部と、 該油圧発生部で発生した油圧を該排気弁駆動部に供給す
    る油路部材と、 からなる作動油供給ユニットが配設され、 該油圧発生部,該排気弁駆動部及び該油路部材に対して
    いずれも別体に構成され、該作動油供給ユニット内の該
    作動油を外部に排出するモードと作動油貯溜部から該作
    動油供給ユニットに該作動油を供給するモードとを切り
    換え可能に構成された電磁弁が設けられるとともに、 該エンジンの気筒列方向に、各気筒の該作動油供給ユニ
    ットに作動油を供給する作動油連通路が形成され、 該電磁弁が該作動油供給ユニットに作動油を供給するモ
    ードに切り換えられると、該作動油が該作動油連通路を
    介して該各気筒の該作動油供給ユニットに供給されるよ
    うに構成され さらに、該エンジンのシリンダヘッド上に配設され、該
    作動油供給ユニットが取り付けられる台部材を有し、 該電磁弁が、各気筒毎に設けられた該排気弁駆動部の何
    れか1つに隣接して配置されるとともに、 該作動油連通路が、該シリンダヘッド内の気筒列方向に
    形成された本通路と、該台部材に形成され該本通路及び
    各気筒の該排気弁駆動部を連通接続する枝通路とから構
    成され、 上記電磁弁が、該作動油供給ユニットに該作動油を供給
    するモードに切り換えられると、該電磁弁と隣接配置さ
    れた枝通路を介して該作動油が該本通路へ供給 されるよ
    うに構成されている ことを特徴とする、エンジン補助ブ
    レーキ装置。
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