JPH0874152A - 経編機のビーム制御装置及び制御方法 - Google Patents

経編機のビーム制御装置及び制御方法

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JPH0874152A
JPH0874152A JP22879494A JP22879494A JPH0874152A JP H0874152 A JPH0874152 A JP H0874152A JP 22879494 A JP22879494 A JP 22879494A JP 22879494 A JP22879494 A JP 22879494A JP H0874152 A JPH0874152 A JP H0874152A
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利光 武者
Nobutoshi Tsutsumi
信寿 堤
Kenji Tamura
健治 田村
Yoshinori Sasaki
義憲 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】快適感を与える伸縮性の編地を工業的に提供す
ることにある。 【構成】弾性糸ビーム12の回転を制御して、弾性糸の
供給量に1/fゆらぎを付与し、経編機で編まれた編地
の編目の収縮力が経方向に1/fゆらぎを有する編地を
得る経編機のビーム制御装置及びその方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1/fゆらぎを有する
編地を製造する経編機のビームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スパンデックスなどの弾性糸と、
綿糸、アクリル糸など単繊維、又はナイロン糸、ポリエ
ステル糸など長繊維の非弾性糸を利用し、経編機で大き
な伸縮性を有する編地を編成している。この際、ビーム
には複数の弾性糸が同一の伸長で巻き取られている。そ
して、このビームを編地の編成速度に応じて回転し、複
数の弾性糸を同じ伸長の状態で送り出して経編機で編地
を編成している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、次のよう
な問題点を解決するものである。 <イ>従来の編地は、均一で、機械的で自然感が乏し
く、衣料として使用する場合は暖かみが少ない。
【0004】
【本発明の目的】
<イ>本発明は、自然なムラ感を持ち、快適感を与える
編地を得るための経編機のビーム制御装置又は方法を提
供することにある。 <ロ>本発明は、編地の編目の収縮力が経方向に1/f
ゆらぎの相関を持った編地を得るための経編機のビーム
制御装置又は方法を提供することにある。 <ハ>本発明は、1/fゆらぎを曲または音に対応さ
せ、曲又は音を表現した編地を得るための経編機のビー
ム制御装置又は方法を提供することにある。 <ニ>本発明は、自然なむら感を持った編地を工業的に
製造することにある。
【0005】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、弾性糸を非
弾性糸と共に編成する経編機のビーム制御装置におい
て、複数の弾性糸が巻かれた該ビームを回転する回転駆
動部と、該ビームの糸速度を測定する糸速度測定部と、
該糸速度測定部からの信号を基に該ビームの回転速度を
制御して、弾性糸の供給量に1/fゆらぎの変動を付与
する制御部を備え、該ビームから複数の弾性糸が経編機
に供給されて、編地の編目の収縮力が経方向に1/fゆ
らぎを有することを特徴とする、経編機のビーム制御装
置、又は、弾性糸を非弾性糸と共に編成する経編機のビ
ームの制御方法において、複数の弾性糸が巻かれた該ビ
ームを回転制御し、経編機に1/fゆらぎの供給量で各
弾性糸を供給し、編地の編目の収縮力が経方向に1/f
ゆらぎを有することを特徴とする、経編機のビーム制御
方法にある。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>経編機の概要(図1) 経編機は、一般に使用されているものであり、図1のよ
うに、ビーム系1、編成部2及び巻取部3を有する。ビ
ーム系1は、例えば660本の非弾性糸5を巻いた複数
の非弾性糸ビーム11を同軸上に配置したものと、例え
ば641本の弾性糸を所定の伸長倍率で巻かれた複数の
弾性糸ビーム12を同軸上に配置したものから成る。ビ
ーム系1は、例えば非弾性糸ビーム11と弾性糸ビーム
12を各々8個組み合わせて、合計で10408本の非
弾性糸と弾性糸を編成部2に供給する。編成部2で経編
地4が編成され、巻取部3で所定の速度で巻き取られ
る。非弾性糸は、綿糸、アクリル糸など単繊維、又はナ
イロン糸、ポリエステル糸など長繊維が使用される。弾
性糸は、スパンデックスなどが使用される。
【0008】<ロ>ビーム制御装置(図2) 弾性糸ビーム12は、例えば4個同軸上に配列され、す
べて同じ回転速度で回転制御される。弾性糸ビーム12
はインバータモータ14など回転制御可能な駆動装置で
適宜必要な回転速度で制御される。インバータモータ1
4の回転速度と弾性糸ビーム12の回転速度の回転比を
調整するために必要に応じてギヤボックス13が配置さ
れる。インバータモータ14はビーム制御部17で制御
され、必要な回転速度で制御される。糸の供給速度を測
定するために、ビーム表面の糸の速度を糸速検知器15
と糸速測定装置16で電気信号として取り出し、ビーム
制御部17に入力する。もし、糸の供給速度を一定にす
る場合は、ビーム制御部17は、糸速測定装置16から
の信号を基にインバータモータ14の回転速度を速める
など調整し、ビームの表面の糸速を所定の速度にするよ
うに制御する。
【0009】<ハ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1965年第427頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表し、更に最近NHK出版より「ゆらぎの発想」
を出版している。これらの概要は「1/fゆらぎは、人
間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆらぎが
快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの変動が
1/fのようなスペクトルを持つことに由来している。
これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続的に受
けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化の激し
い刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者を適当
にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」ことを述
べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎの世
界」においても、「例えば、心拍、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
【0010】<ニ>1/fゆらぎの数値列(図3) 1/fゆらぎの数値列は、乱数列x1 、x2 、x3 、・
・・にn個の係数a1、a2 、a3 、・・・、an を演
算して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の次式(1)で表わせられる。ここで、
1 、y2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクト
ルを持つ(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第
10章「生体リズムとゆらぎ」参照)。
【数1】
【0011】1/fゆらぎの数値列は、例えばコンピュ
ータを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ス
テップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係
数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。
この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/f
ゆらぎの数値列に利用できる。このようにして得られた
1/fゆらぎの数値列の例を数2の次式2に示す。
【数2】
【0012】或いは、1/f系列の数値列から1/fゆ
らぎの曲を作成することができる。先ず、音階と音域
(音域の下限周波数fLと上限周波数fU)を決める。
次ぎに、1/f系列yを求め、1次変換して上限と下限
が、音域の下限周波数fLと上限周波数fUになるよう
にする。この様にして求めたy系列の値を音響振動数と
見做し、最も近い音階の振動数に置き換える。即ち最も
近い5線紙上の線または間に例えば4分音符を順に割り
付ける。この方法により求めた曲の一部を図3に示す。
【0013】<ホ>ビームの制御例 編地の編目の収縮力に1/fゆらぎを付与するために、
ビーム制御部17はインバータモータ14の回転を制御
して、弾性糸ビーム12から弾性糸を取り出して編成部
2に供給する供給量に1/fゆらぎを付与する。非弾性
糸ビーム11は一定量を編成部2に供給する。弾性糸ビ
ーム12の供給量に1/fゆらぎを付与するために、弾
性糸ビーム12の表面の糸の速度を測定し、その速度に
1/fゆらぎが付与されるようにビーム制御部17で制
御する。例えば、所定の弾性糸の供給速度(原糸長)
(例えば、0.5m/分)に1/fゆらぎの数値列、例
えば、式2の数値列(17、12、15、15、12、
・・・)を所定時間毎に加算する。即ち、最初は、糸供
給速度(0.5+0.17)m/分とし、次は、糸供給
速度(0.5+0.12)m/分とし、さらに、糸供給
速度(0.5+0.15)m/分とするように、弾性糸
の供給量に1/fゆらぎの変動を付与する。このように
弾性糸の供給量に1/fゆらぎの変動を付与すると、編
地の経方向の編目の収縮力に1/fゆらぎが生ずること
になる。なお、式2の数値列の代わりに、1/fゆらぎ
を有する音楽や音色から作成された数値列を使用するこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】本発明のビーム回転に1/fゆらぎを付
与して編地を編成すると、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>編地の編目の収縮力が一定又はランダムに変化す
るのではなく、相関を持って変化しており、その相関が
1/fゆらぎを有するので、自然なムラ感を持ち、特別
な快適感や美観を与えることができる。 <ロ>自然なムラ感を持つ編地を工業的に安価に製造す
ることができる。 <ハ>経方向の編地の編目の収縮力に1/fゆらぎの相
関を持った編地を得ることができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を編地に編み込
み、快適感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】経編機の概要を示す図
【図2】ビーム制御装置を示す図
【図3】1/fゆらぎを有する曲を示す図
【符号の説明】
1・・・ビーム系 11・・非弾性糸ビーム 12・・弾性糸ビーム 15・・糸速検知器 17・・ビーム制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 健治 徳島県徳島市川内町中島635 日清紡績株 式会社徳島工場内 (72)発明者 佐々木 義憲 東京都中央区日本橋人形町2−31−11 日 清紡績株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性糸を非弾性糸と共に編成する経編機の
    ビーム制御装置において、 複数の弾性糸が巻かれたビームを回転する回転駆動部
    と、 該ビームの糸速度を測定する糸速度測定部と、 該糸速度測定部からの信号を基に該ビームの回転速度を
    制御して、弾性糸の供給量に1/fゆらぎの変動を付与
    する制御部を備え、 該ビームから複数の弾性糸が経編機に供給されて、編地
    の編目の収縮力が経方向に1/fゆらぎを有することを
    特徴とする、 経編機のビーム制御装置。
  2. 【請求項2】弾性糸を非弾性糸と共に編成する経編機の
    ビームの制御方法において、 複数の弾性糸が巻かれたビームを回転制御し、経編機に
    1/fゆらぎの供給量で各弾性糸を供給し、編地の編目
    の収縮力が経方向に1/fゆらぎを有することを特徴と
    する、 経編機のビーム制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102733072A (zh) * 2012-05-31 2012-10-17 常州市武进五洋纺织机械有限公司 一种具有主轴编码器装置的经编机
CN102733073A (zh) * 2012-05-31 2012-10-17 常州市武进五洋纺织机械有限公司 一种经编机编码器装置
CN111338307A (zh) * 2020-03-13 2020-06-26 常州机电职业技术学院 针织智能工厂经编车间生产管理系统

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CN102733072A (zh) * 2012-05-31 2012-10-17 常州市武进五洋纺织机械有限公司 一种具有主轴编码器装置的经编机
CN102733073A (zh) * 2012-05-31 2012-10-17 常州市武进五洋纺织机械有限公司 一种经编机编码器装置
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