JPH0874084A - 複極電解槽 - Google Patents

複極電解槽

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JPH0874084A
JPH0874084A JP6230660A JP23066094A JPH0874084A JP H0874084 A JPH0874084 A JP H0874084A JP 6230660 A JP6230660 A JP 6230660A JP 23066094 A JP23066094 A JP 23066094A JP H0874084 A JPH0874084 A JP H0874084A
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JP6230660A
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Mikio Suzuki
幹夫 鈴木
Tatsuto Kimura
達人 木村
Kazuo Kitamura
和男 喜多村
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】陽極室枠と陰極室枠の背板同士を溶接面積や強
度のバラツキが小さくクラックやヒズミが生じないよう
に接合してなる複極電解槽を提供する。 【構成】陽極室枠及び陰極室枠をその背板同士が向かい
合うように配置し、両背板の間に複数の金属層からなる
クラッド材を介在させて背板とクラッド材をレーザ溶接
することにより一体に結合して複極隔壁とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複極電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば塩化アルカリ電解槽には、フィル
タープレス型の電解槽が多く用いられている。これはイ
オン交換膜と室枠とを交互に配置して、油圧式プレス等
で締め付けてなるもので、電解槽の形式は電気的な接続
方法の相違から、並列接続形式の単極電解槽と、直列接
続形式の複極電解槽とに大別される
【0003】複極電解槽の室枠15は、図2のように陽
極室20と陰極室30とを背中合わせに配置したもの
で、陽極室20を構成する陽極室枠21は陽極背板22
と、これとほぼ平行に配置されたメッシュ状の陽極板2
3とよりなり、陽極背板22と陽極板23との間には間
隔を保持するために支持部材24が配置されている。
【0004】陰極室30を構成する陰極室枠31の構造
も陽極室枠と同じで、陰極背板32と、メッシュ状の陰
極板33と、支持部材34とよりなっている。陽極背板
22と陰極背板32の周縁部は、それぞれ折曲げられて
枠体25に固定されている。このような複数の室枠15
がイオン交換膜16を挾んで配置されている。イオン交
換膜16の端部は各室枠15間に間隔を保持するために
設けられたガスケット17間に挾まれて固定されてい
る。なお複極電解槽を構成する各室枠15の一つを陰極
室枠31側から見ると図3のようである。
【0005】塩素ガスが発生する陽極側では、陽極室枠
21の陽極板23は、耐食性に優れた例えばチタン等の
導電性のメッシュ状板を基板としこれに酸化チタンや貴
金属の酸化物(例えば酸化ルテニウム、酸化イリジュウ
ム等)をコーティングしてなり、陽極背板22と支持部
材24は例えばチタンやチタン合金からなる。
【0006】一方、水酸化ナトリウムと水素が発生する
陰極側では、陰極室枠31の陰極板33は、耐アルカリ
性の例えば鉄、ニッケル、ステンレス等の導電性のメッ
シュ状板を基板としこれにラネーニッケルや貴金属をコ
ーティングしてなる。陰極背板32と支持部材34は例
えば軟鋼、ニッケル、ステンレス、銅等からなる。
【0007】陽極室枠21と陰極室枠31とは背中合わ
せに配置され、両室枠の背板が隔壁を構成している。隔
壁の電気抵抗を低くするため陽極背板22と陰極背板3
2は、必要に応じてクラッド材26を介在させて、プレ
ス等により機械的に圧接されたり、溶接により固着され
る。
【0008】たとえば特公昭54−90079のように
銅やアルミニウムをチタンの背板とステンレスの背板の
間に介在させ超音波溶接したもの、特公昭52−328
66のように陽極背板と陰極背板とを直接爆着溶接した
もの、特開昭61−19789のように陽極背板と陰極
背板の間にチタン−銅−鉄等の3重クラッド材を介在さ
せアークスポット溶接したりしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の接合方
法では溶接面積や強度のバラツキが多く、従って電気抵
抗にバラツキが出る。また溶接時に熱によりクラックが
発生し易く、背板にクラックが発生した場合には液リー
クの原因となる。さらに溶接時に熱により室枠にヒズミ
が生じ易く、室枠とイオン交換膜とを交互に配置して互
いに締め付けて行く時に、室枠の歪によりイオン交換膜
が損傷する恐れがある。また材質がニッケルの場合は電
気抵抗が小さいため溶接ができない等の欠点がある。
【0010】本発明は、陽極室枠と陰極室枠の背板同士
を、溶接面積や強度のバラツキが小さく、クラックやヒ
ズミが生じないように接合して複極隔壁としてなる複極
電解槽を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の複極電解槽で
は、背板と、この背板から間隔を置いてほぼ平行に配置
されたメッシュ状の極板とをそれぞれ有する陽極室枠及
び陰極室枠を、その背板同士が向かい合うように配置
し、両背板の間に複数の金属層からなるクラッド材を介
在させて背板とクラッド材をレーザ溶接することにより
一体に結合して複極隔壁となすように構成されている。
【0012】また本発明の複極電解槽では、支持部材と
極板とがレーザ溶接されるように構成されている。
【0013】さらに本発明の複極電解槽では、レーザが
出力0.8〜1.5KW、トーチ走査速度0.5〜2.
0m/分の炭酸ガスレーザを使用して溶接するように構
成されている。
【0014】また本発明の複極電解槽では、レーザが出
力0.8〜1.5KW、トーチ走査速度0.5〜2.0
m/分のNd−YAGレーザを使用して溶接するように
構成されている。
【0015】
【作用】クラッド材を介して背板同士が、或いは支持部
材と極板とがレーザ溶接により溶着されている。
【0016】
【実施例】図1において、室枠1は、陽極室枠2と陰極
室枠3とからなり、陽極室枠2は陽極背板4と、この陽
極背板から間隔を置いてほぼ平行に配置されたメッシュ
状の陽極板5と、陽極背板4と陽極板5との間に配置さ
れた支持部材6を有し、同様に構成された陰極室枠3と
が、その背板同士を向かい合うようにして配置されてい
る。各背板の厚さは例えば約1mmである。陽極背板4
と陰極背板7とは、後述するようにクラッド材9を介し
て一体に結合され複極隔壁を構成する。
【0017】陽極室枠2の陽極板5は、例えばチタンの
メッシュ状板を基板としこれに酸化チタンや貴金属の酸
化物(例えば酸化ルテニウム、酸化イリジュウム等)を
コーティングしてなり、陽極背板4と支持部材6は例え
ばチタンやチタン合金からなる。
【0018】一方、陰極室枠3の陰極板(図示せず)
は、例えば鉄、ニッケル、ステンレス等のメッシュ状板
を基板としこれにラネーニッケルや貴金属をコーティン
グしてなる。陰極背板7と支持部材8は例えば軟鋼、ニ
ッケル、ステンレス、銅等からなる。
【0019】両背板の間に配置されたクラッド材9は複
数の金属層からなり、厚みは好ましくは1〜3mmであ
り、材質は背板の材質により異なるが、例えばチタン、
銅、鉄の3層、あるいはチタン、銅、ニッケルの3層、
又はチタンと鉄の2層等からなる。そして、クラッド材
のチタン側が陽極背板に面するように配置される。
【0020】陽極背板4と支持部材6の箇所では矢印a
方向からレーザ発生装置(図示せず)によりレーザ光が
照射され、これにより陽極背板4と支持部材6とクラッ
ド材9とが溶着される。同様に支持部材6と陽極板5が
溶接される箇所でも矢印b方向からレーザ光が照射され
レーザ溶接される。陰極室枠3でも同様である。
【0021】レーザとしてはパルス方式又は連続方式の
例えばルビー、Nbガラス、Arイオンレーザ等を含め
た種々のレーザが使用できるが、なかでも炭酸ガスレー
ザはエネルギーの集中性が良く、熱影響、熱歪のほとん
どない高精度の溶接ができるので好ましい。更に、Nd
−YAGレーザは波長が短く金属の吸収係数が大きくか
つピーク強度の大きい高エネルギー密度を有するので溶
接強度が大きい上に、石英光ファイバーが使用できるの
で作業性も良好であって特に好ましい。
【0022】本発明において炭酸ガスレーザ又はNd−
YAGレーザが使用される場合、その出力は好ましくは
0.8〜1.5KW、特に1.0〜1.2KWがよく、
またトーチの走査速度(トーチを溶接面に走らす速度)
は好ましくは0.5〜2.0m/分、特には0.8〜
1.5m/分がよいことが判明した。
【0023】なお支持部材6の形状は、図示の逆コの字
型に限るものではなく、M型や、極板と背板との間に配
置された波形のものなど適宜形状のものが使用できる。
また支持部材自体がバイメタルからなっていてもよい。
また、レーザ溶接の箇所は実施例であげた箇所に限るも
のではなく、他の箇所や、他の部材例えば気液分離器な
どがあればその溶着すべき箇所をレーザ溶接してもよ
い。
【0024】
【発明の効果】本発明では、レーザ溶接により各極室枠
を構成する背板、支持部材、極板、或いは極室枠同士等
が溶着され、溶接条件のコントロールが容易で、常に同
一条件を保てるので、溶接面積や強度を均一にでき、工
作精度がよく電気抵抗等のバラツキも生じない。また溶
接時の発生熱量が少ないのでクラックが発生せず、室枠
にヒズミが生じにくい。さらに背板、支持部材、極板な
どの材料の厚さを、アーク溶接に比べて薄くでき、また
構成部材の材質がニッケルの場合でも使用できる等の利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複極電解槽の室枠部分の横断面図。
【図2】複極電解槽の横断面図。
【図3】図2の室枠の一つを陰極室枠側から見た図。
【符号の説明】
1 室枠 2 陽極室枠 3 陰極室枠 4 陽極背板 5 陽極板 6 支持部材 7 陰極背板 8 支持部材 9 クラッド材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背板と、この背板から間隔を置いてほぼ平
    行に配置されたメッシュ状の極板とをそれぞれ有する陽
    極室枠及び陰極室枠を、その背板同士が向かい合うよう
    に配置し、両背板の間に複数の金属層からなるクラッド
    材を介在させて背板とクラッド材をレーザ溶接すること
    により一体に結合して複極隔壁となすことを特徴とする
    複極電解槽。
  2. 【請求項2】支持部材と極板とがレーザ溶接されている
    請求項1に記載の複極電解槽。
  3. 【請求項3】レーザが出力0.8〜1.5KW、トーチ
    走査速度0.5〜2.0m/分の炭酸ガスレーザである
    請求項1又は2に記載の複極電解槽。
  4. 【請求項4】レーザが出力0.8〜1.5KW、トーチ
    走査速度0.5〜2.0m/分のNd−YAGレーザで
    ある請求項1又は2に記載の複極電解槽。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998015675A1 (de) * 1996-10-05 1998-04-16 Krupp Uhde Gmbh Elektrolyseapparat zur herstellung von halogengasen
JP2016084503A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 株式会社イープラン 電解槽の製作方法

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WO1998015675A1 (de) * 1996-10-05 1998-04-16 Krupp Uhde Gmbh Elektrolyseapparat zur herstellung von halogengasen
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