JPH087393Y2 - カメラのレンズ鏡筒 - Google Patents

カメラのレンズ鏡筒

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JPH087393Y2
JPH087393Y2 JP1985002425U JP242585U JPH087393Y2 JP H087393 Y2 JPH087393 Y2 JP H087393Y2 JP 1985002425 U JP1985002425 U JP 1985002425U JP 242585 U JP242585 U JP 242585U JP H087393 Y2 JPH087393 Y2 JP H087393Y2
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optical system
barrier
lens
shutter
outer cylinder
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央 若林
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シャッタがレンズ鏡筒中に配置されたカメ
ラに関する。
〔従来の技術〕 従来、この種のカメラとして、第1光学系とその後方
の第2光学系との間にシャッタユニットが配置されたレ
ンズ鏡筒を有するものがあった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この種のカメラのレンズ鏡筒は、シャッタユニットを
内蔵するために大型化が避けられず、またこれにレンズ
保護用のレンズバリヤを付加するとなると、さらに大型
化を助長してしまうことになった。
本考案の目的は、シャッタとレンズバリヤとを備えな
がらも小型であるレンズ鏡筒を備えたカメラを提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本考案のレンズ鏡筒は、
以下のような構成を備える(便宜上、実施例の対応する
符号を付した)。
a.第1光学系(3) b.該第1光学系(3)の後方に配置される第2光学系
(4) c.該第1光学系(3)と第2光学系(4)との間に配設
され、該第1光学系の光路を開閉するシャッタ羽根(1
2) d.該第1光学系(3)の前方で開閉するレンズバリヤ
(28、29) f.前記第1光学系(3)と前記レンズバリヤ(28、29)
とを少なくとも取り囲む外筒(16) g.該第1光学系(3)と該レンズバリヤ(28、29)と前
記シャッタ羽根(12)と外筒(16)とに囲まれた空間に
配設され、該シャッタ羽根を開閉するシャッタ駆動機構
(11)と、 h.前記第1光学系(3)、前記第2光学系(4)、前記
シャッタ羽根(12)、前記レンズバリヤ(28、29)、前
記外筒(16)、前記シャッタ駆動機構(11)のそれぞれ
を少なくとも支持する基板(10) i.該基板(10)を前記両光学系(3、4)の光軸方向に
変位させる光学系移動機構(不図示) 〔作用〕 以上のような構成なので、シャッタ駆動機構(11)の
ために特に空間を用意する必要がなくなり、小型が実現
できた。
さらに第1光学系(3)、第2光学系(4)、シャッ
タ羽根(12)、レンズバリヤ(28、29)、外筒(16)、
シャッタ駆動機構(11)を少なくとも支持する基板(1
0)を設け、光学系移動機構(不図示)によりこの基板
(10)を第1光学系(3)の光軸方向に変位させるよう
にしたので、レンズ鏡筒全体のユニット化が実現でき、
製造組立が容易となった。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付の図面に基づいて説明す
る。
第1図は、二焦点式カメラのレンズ鏡筒に組み込まれ
た本考案の実施例を示す断面図、第2図は第1図のA−
A断面図、第3図および第4図は、第1図のレンズ鏡筒
を組み込んだ二焦点式カメラの断面図で、第3図は鏡筒
が広角側に繰り込まれ且つレンズバリアが閉じた状態、
第4図は鏡筒が望遠側に繰り出され且つレンズバリアが
開いた状態を示し、第5図は第4図におけるレンズバリ
ア開閉機構の斜視図である。
第4図および第5図において、カメラ本体1から光軸
方向に繰り出されて置かれた撮影レンズ鏡筒2内に設け
られた主光学系3の前面には、後で詳しく述べられるレ
ンズバリア28、29が開閉可能に設けられ、その主光学系
3の後方には副光学系4が挿脱可能に設けられている。
カメラ本体1の上面には、撮影光学系の焦点距離切替え
とレンズバリア28、29の開閉のために操作される焦点距
離選択レバー5が設けられている。カメラ本体1の上面
に付された望遠記号「T」に焦点距離選択レバー5に設
けられた指標5Aを第5図に示すように一致させると、主
光学系3は繰り出されて望遠位置に置かれる。この状態
では、第4図に示すように、副光学系4が主光学系3の
後方の光軸上に挿入され、主光学系3と副光学系4との
合成焦点距離は、主光学系3のみの焦点距離より長い焦
点距離となる。
焦点距離選択レバー5の指標5Aをカメラ本体1の上面
に付された広角記号「W」に対向させると、主光学系3
は撮影レンズ鏡筒2と共に第4図の望遠域からカメラ本
体1側に繰り込まれて広角域へ移動し、副光学系4は第
3図に示す如く撮影光路外の退避位置へ退避する。従っ
て、主光学系3のみが撮影光路上にあり、撮影レンズ光
学系の焦点距離は短焦点(広角)となる。しかし、この
状態においては、後で詳しく述べられるように、レンズ
バリア28、29は開状態のままに置かれる如く構成されて
いる。焦点距離選択レバー5の指標5Aをカメラ本体1の
上面に付された記号「OFF」に合致させると、レンズバ
リア28、29は主光学系の前面を覆い、閉状態となる。な
お、この焦点距離選択レバー5には、主光学系3の光軸
方向の移動と副光学系5の光軸に直角方向の変位との駆
動源となる可逆モータM(第4図参照)を制御する図示
されないスイッチが連動している。
第1図および第2図はレンズバリア28、29が閉成状態
にある鏡筒部の断面図である。第2図において主光学系
3を保持する主レンズ枠6は、シャッタ基板7にバヨネ
ット7Aと小ねじ8とにより固設されている。このレンズ
枠6およびシャッタ基板7は、レンズ保護カバー装置の
後側基板となる内筒9を介して台板10に支持されてい
る。この台板10とシャッタ基板7との間には、絞り兼用
シャッタ羽根12が設けられている。このシャッタ羽根12
は、シャッタ駆動機構11によって開閉駆動される。この
シャッタ駆動機構11は、該主光学系3と、該レンズバリ
ヤ28、29と前記シャッタ羽根12と、外筒16とに囲まれた
空間に配設されている。
台板10の裏面には、可逆モータMによって駆動される
光学系移動機構(不図示)が設けられ、その光学系移動
機構は台板10を光軸に沿って移動させ、さらに、副光学
系4を保持する副レンズ枠13(第3図参照)を光軸に直
交する方向に変位させるように構成されている。
台板10に固設された内筒9の前面には遮光筒14が設け
られ、この遮光筒14は内筒9に植設された2本の支柱15
A、15B(第1図参照)によって支持されている。内筒9
と遮光筒14の外周とを覆う外筒16の一端は台板10に小ね
じ17によって固設され、他端は遮光筒14に嵌合してい
る。また、内筒9と外筒16との間および外筒16とカメラ
本体1の前側突出部1Aとの間には、それぞれ黒色軟質の
パッキン18A、18Bが設けられ、内部への光の進入を阻止
している。遮光筒14は、レンズ保護カバー装置の前側基
板を構成し、鏡筒開口14Aは、第1図中で破線にて示す
如く、光軸を中心とするX−X軸方向(フイルム開口1B
の長辺方向)に長くY−Y軸方向(フイルム開口1Bの短
辺方向)にやや短い矩形の四隅を光軸を中心として円弧
状に角を落としたほぼ六角形に形成されている。
遮光筒14に裏側にはリングギヤ19が回転可能に支持さ
れ、そのリングギヤ19には第2図および第5図に示すよ
うに、互いに180°離れた位置に第1セグメントギヤ部1
9Aと第2セグメントギヤ部19Bとが光軸を中心として対
称的に形成されている。さらに第1セグメントギヤ部19
Aの近傍のリングギヤ外周に、その一対のセグメントギ
ヤ部19A、19Bの歯型外周よりやや小さい歯型外周を有す
る第3セグメントギヤ部19Cが形成されている。第1セ
グメントギヤ部19Aと噛み合う第1ピニオンギヤ20は第
1回動レバー21と一体に形成され、その歯列の一方の側
面にはフランジ部20Aが一体に形成されている。また、
第2セグメントギヤ部19Bと噛み合う第2ピニオンギヤ2
2は第2回動レバー23と一体に形成され、その歯列の一
方の側面にはフランジ部22Aが一体に形成されている。
その第1回動レバー21は第1ピニオンギヤ20と、また第
2回動レバー23は第2ピニオンギヤ22とそれぞれ一体に
プラスチック成形を可能にするように基部21A、23Aがそ
れぞれ鍵型に形成されている。また、それぞれ一体に形
成された第1ピニオンギヤ20、第1回動レバー21と第2
ピニオンギヤ22、第2回動レバー23とは、それぞれ支軸
24、25を介して内筒9と遮光筒14との間に回転可能に支
持され、さらにりングギヤ19は、フランジ部20A、22Aに
よってスラスト方向(第2図中で下方)の移動を阻止さ
れている。
第1回動レバー21と第2回動レバー23の自由端には、
それぞれピン軸26、27を介して第1バリア28と第2バリ
ア29とが自由に回転できるように保持されている。この
第1バリア28と第2バリア29とは、外周が外筒16の内周
半径にほぼ等しい半径の円弧部28a、29aに形成され、第
6図に示す如くレンズバリア28、29が開成されたとき
は、それぞれの円弧部28a、29aが外筒16の内周面に接
し、その際、円弧部28a、29aと反対側の直線状の弦部
(開口端縁部)28b、29bは、フイルム開口1Bの長辺方向
(X−X軸方向)に平行になるように構成されている。
この弦部28b、29bは、レンズバリア28、29が閉成された
ときは、第1図に示すように光軸上で互いに接し、その
際第1バリア28の突出部28Aの下端28cは支柱15Aに当接
し、また、第2バリア29の右端上縁29cは内筒9に植設
された制限ピン30に当接して、弦部28b、29bの方向が開
成時と同じX−X軸方向になるように構成されている。
レンズバリア28、29が開閉する場合、第1回動レバー
21と第2回動レバー23とは、軸24、25を中心として第6
図に示すようにそれぞれ角θだけ互いに反対方向に回動
する。その際、第1回動レバー21の自由端に設けられた
ピン軸26と第2回動レバー23の自由端に設けられたピン
軸27とは、それぞれ第2図中でY−Y軸に沿って、円弧
を画いて上下に移動するように構成されている。この場
合、レンズバリア28、29の閉成位置(第2図の状態)と
開成位置(第6図の状態)においては、ピン軸26および
28がそれぞれY−Y軸上に位置するように、第1回動レ
バー21を支持軸24と第2回動レバー23の支持軸25の位置
は定められる。又、その閉成位置と開成位置との中間に
おいては、レンズバリア28、29は共にピン軸26、27を中
心に回転可能となり、第7図に示す如く、第1バリア28
の突出部28Aの先端28dと第2バリア29の外周先端部29d
とは、外筒16の内に当接し、この面を摺動する。さらに
また、第1バリア28の回転範囲は制限ピン31aと31bとに
よって制限され、第2バリア29の回転範囲は制限ピン32
a、32bによって制限されるように構成されている。
なお、レンズバリア28、29は、閉成位置においては第
1図および第2図に示す如く遮光筒14の一方の端面14B
に摺動可能に接触しているが、開成位置においては、そ
の端面14Bと同一平面位置まで突出して遮光筒14の裏面
に形成された突出リブ33a、33b、34a、34bの端面に第6
図に示す如く接触支持されるように構成されている。ま
た、第1バリア28の突出部28Aは、レンズバリアの開成
時には、遮光筒14に設けられた露出計受光窓35を通して
第8図に示す受光素子36に達する測光光束を邪魔しない
ように第6図中でその露出計受光窓35の上方部に置かれ
る。受光素子36は内筒9の内部に設けられ、受光角αは
第7図に示すように、その受光窓35によって定められ
る。また、その受光窓35は防塵用の透明プラスチック板
37によって密封される。
一方、リングギヤ19の第3セグメントギヤ部19Cと噛
み合う第3ピニオンギヤ40は、第2図に示す如く連動軸
41に支持され且つフランジ部40Aと一体に形成されてい
る。このフランジ部40Aは、第1ピニオンギヤ20のフラ
ンジ部20Aおよび第2ピニオンギヤ22のフランジ部22Aと
共にリングギヤ19のスラスト方向(第2図中で下方)の
動きを阻止するように構成されている。第3ピニオンギ
ヤ40を一体に回転可能に支持する連動軸41は、台板10に
回転可能に支持されると共に、その一端は第2回に示す
ように遮光筒14に回転可能に支持されている。また、連
動軸41の他端は、台板10を貫通して台板10の裏側で第5
図に示す如くカム部42を一体に支持している。そのカム
部42は、台板10の移動方向に対して傾斜したカム面42A
を有し、ねじりコイルばね43により第5図中で反時計方
向に回動するように付勢され、その回動は、レンズバリ
ア28、29が開いて外筒16の内面に当接したときおよびレ
ンズバリア28、29が閉じて互いに接触したときに制限さ
れる。
カム部材42を回転させる摺動板50は、カメラ本体1に
植設された案内ピン51に案内されて第5図中で左右に摺
動可能に設けられている。その摺動板50の下部には、台
板10が第3図に示す如く繰り込まれたときに、カム部材
42のカム面42Aと係合可能な係合突起52が第5図に示す
ように折り曲げて一体に形成されている。摺動板50は、
引張コイルばね53により第5図中で右方へ付勢され、ま
たクランクレバー54を介して焦点距離選択レバー5に連
動し、焦点距離選択レバー5が「OFF」位置へ回動する
と、その引張コイルばね53の付勢力により右方へ摺動
し、台板10と共に光軸方向に移動するカム部材42のカム
面42Aの軌道上に係合突起52を挿入するように構成され
ている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
焦点距離選択レバー5の指標5Aを望遠記号「T」に合
わせた状態、すなわち望遠状態では、第5図および第9
図〔a〕に示すように、焦点距離選択レバー5に連動す
る摺動板50上の係合突起52は、カム部材42の光軸方向の
軌道L(第9図参照)から左方へ遠く離れ、また、この
係合突起52と係合可能なカム部材42は台板10と共に第5
図中で斜め下方へ大きく離間して置かれている。さら
に、この状態においては、ねじりコイルばね43によって
反時計方向に付勢されたカム部材42は、反時計方向の回
動の終点位置(開き位置)に置かれている。また、連動
軸41、第3ピニオンギヤ40、リングギヤ19および第1・
第2ピニオンギヤ20、22を介してこのカム部材42に連動
する第1・第2回動レバー21、23によってそれぞれ支持
された第1バリア28を第2バリア29とは、第6図に示す
ようにその外周の円弧部28a、29aが外筒16の内周面に整
合するように接触している。さらに、第1・第2バリア
28、29のそれぞれの弦部28b、29bは、フイルム開口1Aの
長辺に平行して第5図および第6図に示す如くレンズ前
面から退避している。
焦点距離選択レバー5を第5図中で反時計方向に回動
操作して指標5Aを広角記号「W」に合わせると、この焦
点距離選択レバー5に連動する図示されないスイッチが
切り替えられてモータMが逆転し、主光学系3は台板10
と共に望遠状態での無限遠位置を超えて第5図中で斜め
上方へ繰り込まれ、同時に副光学系4は第3図に示す如
き退避位置まで移動する。さらに、台板10が繰り込まれ
ると、主光学系3は広角状態での至近距離位置を超えて
広角状態での距離調節域に入り、その無限遠位置にて停
止する。
一方、焦点距離選択レバー5が望遠位置Tから広角位
置Wまで回動するとクランクレバー54が時計方向に回動
するので、摺動板50は引張コイルばね53の付勢力により
第5図中で右方へ摺動し、第9図〔b〕に示す如く、係
合突起52はカム部材42に近接する。しかし、まだカム部
材42の軌道中には進入しないので、カム部材42は、回転
せず、レンズバリア28、29は開成状態に置かれる。
焦点距離選択レバー5が「OFF」位置まで回動する
と、摺動板50は、引張コイルばね53の付勢力によりさら
に右方へ摺動するので、係合突起52はカム部材42のカム
面42Aをねじりコイルばね43の付勢力に抗して第5図中
で時計方向へ回転させ、第9図〔c〕に示す如くレンズ
バリア28、29を閉成する。この場合、カム部材42が時計
方向に回転すると、その回転は連動軸41および第3ピニ
オンギヤ40を介してリングギヤ19に伝達され、リングギ
ヤ19は反時計方向(第6図中では時計方向)に回動す
る。このリングギヤ19の回動に応じて、第1ピニオンギ
ヤ20を介して第1回動レバー21は反時計方向に回動し
て、第1バリア28を第6図中で下降させ、また、同時に
第2ピニオンギヤ22を介して第2回動レバー23は反時計
方向に回動して第2バリア29を上昇させる。その際、第
1バリア28は第1回動レバー21と一体となって軸24のま
わりに回転し、第1バリア28の突出部28Aの下端28cが支
柱15Aに当接すると、第1回動レバー21の下降に応じて
ピン軸26を中心に回転して第1図に示すように弦部28b
がX−X軸にほぼ平行となる。また一方、第2バリア29
は、第2回動レバー23と一体となって軸25のまわりに回
動し、その右端上縁29cが制限ピン30に当接すると時計
方向に回転して、第1図に示すように弦部29bがX−X
軸にほぼ平行となり、第1バリア28と第2バリア29とは
互いに接触して閉成が完了し、カム部材42の時計方向の
回動はこれにより制限される。その閉成のためのストロ
ークに余裕をつけるため、その後も台板10がわずかに繰
り込まれるように構成されているが、その分だけ引張コ
イルばね53の付勢力に抗して摺動板50が第5図中で左方
向へ押し戻されることにより干渉が回避される。
次に、閉成されているレンズバリア28、29を開成する
場合には、OFF位置にある焦点距離選択レバー5を広角
位置「W」まで回転させる。すると、クランクレバー54
が第5図中で反時計方向に回動するので、摺動板50は引
張コイルばね53の付勢力に抗して左方へ変位する。従っ
て、係合突起52は第9図〔c〕のカム部材42の軌道L上
から第9図〔b〕に示すように左方へ退避する。この係
合突起52の左方への退避に応じて、カム部材42は第5図
中でねじりコイルばね43の付勢力により反時計方向に回
動する。このカム部材42の回動は連動軸41を介して第3
ピニオンギヤ40に伝達され、第3ピニオンギヤ40が第1
図中で反時計方向(第1図では時計方向)に回転する。
そのピニオンギヤ40の回転によりリングギヤ19は第1図
中で反時計方向に回動し、第1ピニオンギヤ20および第
2ピニオンギヤ22を介してそれぞれ第1回動レバー21と
第2回動レバー23とを同時に時計方向に回動させる。
その第1回動レバー21の時計方向の回動により、第1
バリア28は、第1回動レバー21と一体となって軸24を中
心として時計方向に回動し始めるが、その回動の途中で
突出部28Aの先端28dは第7図に示すように外筒16の内周
面に当接し、その内周面を摺動しながら第6図に示すよ
うに円弧部28aが外筒16の内周面に整合して当接するこ
とによって、第1バリア28はその回動を停止する。また
一方、第2バリア29も第2回動レバー23と一体となって
軸25のまわりを回動し始めるが、途中で第2バリア29の
先端29dも第7図に示す如く外筒16の内周面に当接し、
その内周面を摺動しながら第6図に示すように円弧部29
aが外筒16の内周面と整合する位置に達し、第1バリア2
8と同様にその位置に停止する。その際、第1バリア28
と第2バリア29とは共に確実にX−X軸と平行になる。
第1バリア28はまた、移動の途中で一時的に第7図に示
すように露出計受光窓35を入射光束をカットするが、開
成完了状態においては第6図に示すように、測光光路外
に移動するので撮影の際の測光は何ら支障なく行われ
る。なお、第1バリア28と第2バリア29とをそれぞれ回
転可能に支持するピン軸26および27は、第6図中で閉成
時には、レンズ光軸上でX−X軸に直交するY−Y軸の
上に置かれるので、第1バリア28と第2バリア29とは移
動位置が極めて少ないにも怐らず大きい開口14Aを開閉
することができ、しかも、開成したときの外周縁(円弧
部28a、29a)の半径を最も小さくすることができる。
焦点距離選択レバー5が、OFF位置から広角位置Wを
超えて直接望遠位置Tにまで回転させると、まず係合突
起52は第9図〔c〕の位置から第9図〔a〕の位置まで
大きく変位する。従って、カム部材42は反時計方向に回
動し、第1バリア28と第2バリア29とは第9図〔a〕に
示すように開成状態となる。また、同時にモータMが正
転して台板10が広角域の至近距離位置を超えて望遠域の
無限遠位置に向って移動する間に副光学系4は第3図の
退避位置から第2図に示すように撮影光軸上まで移動
し、焦点距離は望遠状態に切り替えられる。
次に、焦点距離選択レバー5を望遠位置Tから広角位
置Wを超えて直接OFF位置まで戻した時の動作について
説明する。第9図〔d〕において、焦点距離選択レバー
5を2点鎖線で示す望遠位置Tから実線で示すOFF位置
まで回転させると、係合突起52は2点鎖線で示す位置か
ら実線にて示すように、カム部材42の軌道L内へ移動す
る。一方、台板10は第5図に示す望遠位置から斜め上方
へ繰り込まれ、それに伴いカム部材42は第9図〔d〕の
2点鎖線(1)にて示す位置から、カム面42Aが係合突
起52に接する(2)の位置まで移動する。さらに台板10
が繰り込まれるとカム部材42はカム面42Aの傾斜面に従
って時計方向に回転し実線で示す位置にて停止する。こ
の場合、カム部材42の回転に応じてリングギヤ19が第6
図中で時計方向に回動し、これに伴い第1回動レバー21
と第2回動レバー23が反時計方向に回動して第1バリア
28と第2バリア29とを第1図及び第9図〔d〕に示すよ
うに閉成する。
上記の実施例においては、露出計用受光窓35および受
光素子36がX−X軸上に設けられているために、第1バ
リア28と第2バリア29とはその一端の形状が互いに異な
っている。この露出計受光部がレンズ鏡筒に設けられな
い場合には第1バリア28の形状は、第2バリア29と同形
とすることができる。また、回動レバー21、23の自由端
部のピン軸26、27は、Y−Y軸上の2点間を変位するよ
うに構成されているがその2点間を結ぶ線がY−Y軸に
平行であれば、その位置はY−Y軸から多少離れても、
ピン軸26、27が各レンズバリア28、29の円弧部28a、29a
と弦部28b、29bとの間にあれば、円弧部28a、29aを外筒
16の内周面に整合させることができるので差支えない。
なお、各レンズバリア28、29の外周縁の円弧部28a、2
9aは、外筒16の内周面に整合するようにその内周面に等
しい半径に形成したが、その円弧部28a、29aの両端部分
が外筒16の内周面に当接すれば、レンズバリア28、29の
回転角度およびその位置が決定されるので、その円弧部
28a、29aの半径は必ずしも外筒16の内周面半径に一致さ
せなくてもよく、その中央部分を鏡筒開口の周辺に沿っ
て直線状に形成しても差支えない。
〔考案の効果〕
本考案のレンズ鏡筒によれば、第1光学系(3)とレ
ンズバリヤ(28、29)とシャッタ羽根(12)と外筒(1
6)とに囲まれたところに空間を形成し、そこにシャッ
タ駆動機構(11)を配設したので、シャッタ駆動機構
(11)のために特に空間を用意する必要がなくなり、小
型が実現できた。
さらに第1光学系(3)、第2光学系(4)、シャッ
タ羽根(12)、レンズバリヤ(28、29)、外筒(16)、
シャッタ駆動機構(11)を少なくとも支持する基板(1
0)を設け、光学系移動機構(不図示)によりこの基板
(10)を第1光学系(3)の光軸方向に変位させるよう
にしたので、レンズ鏡筒全体のユニット化が実現でき、
製造組立が容易となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すレンズ鏡筒の断面図、 第2図は第1図のA−A断面図、 第3図および第4図は第1図の実施例を組み込んだ二焦
点式カメラの断面図で、第3図は撮影レンズが広角側に
繰り込まれ且つレンズバリアが閉じた状態、第4図は撮
影レンズが望遠側に繰り出され且つレンズ保護カバーが
開いている状態を示し、 第5図は第4図におけるレンズバリア開閉機構の斜視
図、 第6図は、第1図におけるレンズバリアが開いた状態を
示す断面図、 第7図は、第1図においてレンズバリアの開成途中の状
態を示す断面図、 第8図は第1図中の露出計部を示す断面図、 第9図は、第5図に示す二焦点カメラの焦点距離選択レ
バーとレンズバリアを開閉するためのカム部材との連動
関係を示す説明図である。 〔主要部分の符号の説明〕 3……主光学系(第1光学系) 4……副光学系(第2光学系) 12……シャッタ羽根(12) 28、29……レンズバリヤ 16……外筒 11……シャッタ駆動機構 10……基板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1光学系と、 該第1光学系の後方に配置される第2光学系と、 該第1光学系と第2光学系との間に配置され、該両光学
    系の光路を開閉するシャッタ羽根と、 該第1光学系の前方で開閉するレンズバリヤと、 前記第1光学系と前記レンズバリヤとを少なくとも取り
    囲む外筒と、 該第1光学系と該レンズバリヤと前記シャッタ羽根と外
    筒とに囲まれた空間に配置され、該シャッタ羽根を開閉
    するシャッタ駆動機構と、 前記第1光学系、前記第2光学系、前記シャッタ羽根、
    前記レンズバリヤ、前記外筒、前記シャッタ駆動機構の
    それぞれを少なくとも支持する基板と、 該基板を前記両光学系の光軸方向に変位させる光学系移
    動機構とを含む、カメラのレンズ鏡筒において、 前記基板を挟んで前記レンズバリヤとは反対側に配置さ
    れ前記レンズバリヤを開閉するバリヤ駆動部(42)をさ
    らに含み、該バリヤ駆動部(42)の駆動力を前記レンズ
    バリヤに伝達するための伝動軸(41)を前記基板を貫通
    させて設けたことを特徴とする、カメラのレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】前記伝動軸(41)は、前記第1光学系の光
    軸に対してほぼ平行に配置されていることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の、カメラのレン
    ズ鏡筒。
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