JPH0873422A - 新規アミノ酸エステルおよび白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法 - Google Patents
新規アミノ酸エステルおよび白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法Info
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- JPH0873422A JPH0873422A JP6214040A JP21404094A JPH0873422A JP H0873422 A JPH0873422 A JP H0873422A JP 6214040 A JP6214040 A JP 6214040A JP 21404094 A JP21404094 A JP 21404094A JP H0873422 A JPH0873422 A JP H0873422A
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- esterase
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式:X−Z−CH2−O−A−Bまたは
X'−(CH2)n−Z−CH2−O−A−B [式中、Zは
酸素原子又は硫黄原子、Xは脂肪族炭化水素基、X'は
置換又は不置換の芳香族基又は複素環基若しくは炭化珪
素基、Aはアミノ酸又はペプチド化合物から誘導される
基、Bは基A中のアミノ基の保護基、nは0〜8の整数
を示す。]で表されるアミノ酸エステル。このアミノ酸
エステルは、液体試料中の白血球、エステラーゼ又はプ
ロテアーゼの検出に用いることができる。 【効果】 このアミノ酸エステルを白血球、エステラー
ゼ又はプロテアーゼに作用させるとホルムアルデヒドが
発生する。このホルムアルデヒドを検出することによ
り、白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼを検出でき
るので、測定の自由度が増す。
X'−(CH2)n−Z−CH2−O−A−B [式中、Zは
酸素原子又は硫黄原子、Xは脂肪族炭化水素基、X'は
置換又は不置換の芳香族基又は複素環基若しくは炭化珪
素基、Aはアミノ酸又はペプチド化合物から誘導される
基、Bは基A中のアミノ基の保護基、nは0〜8の整数
を示す。]で表されるアミノ酸エステル。このアミノ酸
エステルは、液体試料中の白血球、エステラーゼ又はプ
ロテアーゼの検出に用いることができる。 【効果】 このアミノ酸エステルを白血球、エステラー
ゼ又はプロテアーゼに作用させるとホルムアルデヒドが
発生する。このホルムアルデヒドを検出することによ
り、白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼを検出でき
るので、測定の自由度が増す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアミノ酸エステ
ル、及び該アミノ酸エステルを使用する液体試料、特に
尿中の白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼを検出す
る方法に関する。
ル、及び該アミノ酸エステルを使用する液体試料、特に
尿中の白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼを検出す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】腎臓及び泌尿生殖器の疾病を診断する場
合、尿中白血球の検出・測定は非常に重要である。従
来、尿中白血球の検出は、顕微鏡と血球測定板とを用
い、一定量の尿中に含まれる白血球の数を数えて行って
いた。しかし、顕微鏡により白血球数を数える方法は、
作業量が多いために時間がかかる上に、熟練者でなけれ
ば精度の高い計数が行えるとは言い難い。
合、尿中白血球の検出・測定は非常に重要である。従
来、尿中白血球の検出は、顕微鏡と血球測定板とを用
い、一定量の尿中に含まれる白血球の数を数えて行って
いた。しかし、顕微鏡により白血球数を数える方法は、
作業量が多いために時間がかかる上に、熟練者でなけれ
ば精度の高い計数が行えるとは言い難い。
【0003】顕微鏡による計数に代わる簡便且つ精度の
良い方法として、白血球中に存在する「エステル分解活
性」や、「蛋白質分解活性」を利用した方法が開発され
た。 例えば、特公昭61−45982号公報に記載の方法で
は、基質として置換フェノキシ−アミノ酸エステルを用
い、白血球の作用で遊離した置換フェノールをジアゾニ
ウム塩により検出する。特公昭62−41710号公報
に記載の方法では、基質として5−フェニルピロールア
ミノ酸エステルを用い、白血球の作用で遊離した5−フ
ェニルピロールをジアゾニウム塩により検出する。特公
平2−43480号公報に記載の方法では、基質として
インドキシルアミノ酸エステルを用い、遊離したインド
キシルをジアゾニウム塩により検出している。
良い方法として、白血球中に存在する「エステル分解活
性」や、「蛋白質分解活性」を利用した方法が開発され
た。 例えば、特公昭61−45982号公報に記載の方法で
は、基質として置換フェノキシ−アミノ酸エステルを用
い、白血球の作用で遊離した置換フェノールをジアゾニ
ウム塩により検出する。特公昭62−41710号公報
に記載の方法では、基質として5−フェニルピロールア
ミノ酸エステルを用い、白血球の作用で遊離した5−フ
ェニルピロールをジアゾニウム塩により検出する。特公
平2−43480号公報に記載の方法では、基質として
インドキシルアミノ酸エステルを用い、遊離したインド
キシルをジアゾニウム塩により検出している。
【0004】上記の特許公報に記載の方法はいずれも、
尿中白血球中に存在する「エステル分解活性」や、「蛋
白質分解活性」を利用しているが、上記方法に用いられ
ている各基質類はいずれも非常に高価であり、また、遊
離してきた物質が、ジアゾニウム塩や分光光度計によっ
てのみ検出可能であるので、検出手段の自由度が限られ
る。
尿中白血球中に存在する「エステル分解活性」や、「蛋
白質分解活性」を利用しているが、上記方法に用いられ
ている各基質類はいずれも非常に高価であり、また、遊
離してきた物質が、ジアゾニウム塩や分光光度計によっ
てのみ検出可能であるので、検出手段の自由度が限られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、液体試料中の白血球、エステラーゼ又はプロテアー
ゼを検出するため、白血球、エステラーゼ又はプロテア
ーゼによって加水分解を受けて、検出可能な物質を遊離
させる基質として有用な新規なアミノ酸エステルを提供
することである。本発明の第2の目的は、そのような新
規アミノ酸エステルを基質として使用する、白血球、エ
ステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法を提供すること
である。
は、液体試料中の白血球、エステラーゼ又はプロテアー
ゼを検出するため、白血球、エステラーゼ又はプロテア
ーゼによって加水分解を受けて、検出可能な物質を遊離
させる基質として有用な新規なアミノ酸エステルを提供
することである。本発明の第2の目的は、そのような新
規アミノ酸エステルを基質として使用する、白血球、エ
ステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、一般式: X−Z−CH2−O−A−B (I) または X'−(CH2)n−Z−CH2−O−A−B (II) [式中、Zは酸素原子又は硫黄原子、Xは脂肪族炭化水
素基、X'は置換又は不置換の芳香族基又は複素環基若
しくは炭化珪素基、Aはアミノ酸又はペプチド化合物か
ら誘導される基、Bは基A中のアミノ基の保護基を示
す。]で表されるアミノ酸エステル、及びpH7.0〜
8.5のアルカリ性緩衝液の存在下、白血球、エステラ
ーゼ又はプロテアーゼを含む液体試料に、該アミノ酸エ
ステルを作用させ、発生したホルムアルデヒドを検出す
ることを特徴とする白血球、エステラーゼ又はプロテア
ーゼの検出方法を提供する。また、本方法では、検出す
るホルムアルデヒドを、既知濃度のホルムアルデヒドと
発色の程度を比較することにより比色定量することが可
能である。
め、本発明は、一般式: X−Z−CH2−O−A−B (I) または X'−(CH2)n−Z−CH2−O−A−B (II) [式中、Zは酸素原子又は硫黄原子、Xは脂肪族炭化水
素基、X'は置換又は不置換の芳香族基又は複素環基若
しくは炭化珪素基、Aはアミノ酸又はペプチド化合物か
ら誘導される基、Bは基A中のアミノ基の保護基を示
す。]で表されるアミノ酸エステル、及びpH7.0〜
8.5のアルカリ性緩衝液の存在下、白血球、エステラ
ーゼ又はプロテアーゼを含む液体試料に、該アミノ酸エ
ステルを作用させ、発生したホルムアルデヒドを検出す
ることを特徴とする白血球、エステラーゼ又はプロテア
ーゼの検出方法を提供する。また、本方法では、検出す
るホルムアルデヒドを、既知濃度のホルムアルデヒドと
発色の程度を比較することにより比色定量することが可
能である。
【0007】式(I)及び(II)中、基Xの脂肪族炭化
水素基は、一般に1〜18個、好ましくは1〜8個の炭
素原子を有しており、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基などの基が挙げられる。
水素基は、一般に1〜18個、好ましくは1〜8個の炭
素原子を有しており、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基などの基が挙げられる。
【0008】基X'の芳香族基又は複素環基の例として
は、フェニル基、ベンジル基、ピリジン基、ナフチル基
などが挙げられる。また、これらの基は、置換基により
置換されていてもよく、置換基の例としては、炭素数1
〜4の直鎖又は分岐アルキル基、アルコキシ基、フェニ
ル基、ニトロ基、スルホン基、N−アシルアミノ基、
N,N−ジアルキルアミノ基が挙げられる。
は、フェニル基、ベンジル基、ピリジン基、ナフチル基
などが挙げられる。また、これらの基は、置換基により
置換されていてもよく、置換基の例としては、炭素数1
〜4の直鎖又は分岐アルキル基、アルコキシ基、フェニ
ル基、ニトロ基、スルホン基、N−アシルアミノ基、
N,N−ジアルキルアミノ基が挙げられる。
【0009】炭化珪素基の例としては、(2ークロロメ
トキシエチル)−トリメチルシランが挙げられる。
トキシエチル)−トリメチルシランが挙げられる。
【0010】基Aは、アミノ酸又はペプチド化合物から
誘導され、それらのカルボン酸部分において、−CH2
−O−の酸素原子とエステル結合を形成している。アミ
ノ酸の例としては、L−アラニン、L−ロイシン、フェ
ニルアラニン、バリン、イソロイシンが挙げられ、ペプ
チド化合物としては上記のアミノ酸が2〜10個結合し
たオリゴペプチドが好ましく、例としてはL−アラニル
L−ロイシン等が挙げられる。
誘導され、それらのカルボン酸部分において、−CH2
−O−の酸素原子とエステル結合を形成している。アミ
ノ酸の例としては、L−アラニン、L−ロイシン、フェ
ニルアラニン、バリン、イソロイシンが挙げられ、ペプ
チド化合物としては上記のアミノ酸が2〜10個結合し
たオリゴペプチドが好ましく、例としてはL−アラニル
L−ロイシン等が挙げられる。
【0011】アミノ酸の保護基としては従来既知のもの
がいずれも使用できるが、好ましい保護基の例は、アセ
チル基、t−ブトキシカルボニル(BOC)基、トシル
基、カルボベンゾキシ(CBZ)基、1−ジメチルアミ
ノナフタレン−5−スルホニル(ダンシル)基である。
がいずれも使用できるが、好ましい保護基の例は、アセ
チル基、t−ブトキシカルボニル(BOC)基、トシル
基、カルボベンゾキシ(CBZ)基、1−ジメチルアミ
ノナフタレン−5−スルホニル(ダンシル)基である。
【0012】本発明のアミノ酸エチルを白血球を含む液
体試料に作用させると、まず、式中の「O−A」部分の
エステル結合が、白血球のエステラーゼ活性により加水
分解され、「X−Z−CH2−OH」又は「X'−(C
H2)n−Z−CH2−OH」と「HOOC−A'−B」
(−OC−A'=−A)とに分解される。次に、アルカ
リ性緩衝液の作用でアルカリ性条件下にすることで、
「X−Z−CH2−OH」又は「X'−(CH2)n−Z−C
H2−OH」の「Z−CH2」部分の結合が切られる。そ
うして、「X−Z−H」又は「X'−(CH2)n−Z−
H」と「H−CHO」が遊離し、この「H−CHO」
(ホルムアルデヒド、ホルマリン)を検出する。
体試料に作用させると、まず、式中の「O−A」部分の
エステル結合が、白血球のエステラーゼ活性により加水
分解され、「X−Z−CH2−OH」又は「X'−(C
H2)n−Z−CH2−OH」と「HOOC−A'−B」
(−OC−A'=−A)とに分解される。次に、アルカ
リ性緩衝液の作用でアルカリ性条件下にすることで、
「X−Z−CH2−OH」又は「X'−(CH2)n−Z−C
H2−OH」の「Z−CH2」部分の結合が切られる。そ
うして、「X−Z−H」又は「X'−(CH2)n−Z−
H」と「H−CHO」が遊離し、この「H−CHO」
(ホルムアルデヒド、ホルマリン)を検出する。
【0013】アルカリ性緩衝液としては、クラーク−ラ
ブス(Clark−Lubs)緩衝液、マッキルベイン(Mcllvai
ne)緩衝液、セーレンセン(Sorensen)緩衝液、コルトフ
(Kolthoff)緩衝液などが例示できる。このアルカリ性
緩衝液は、白血球の酵素的反応や、エステラーゼ、プロ
テアーゼの活性を促進する働きもある。
ブス(Clark−Lubs)緩衝液、マッキルベイン(Mcllvai
ne)緩衝液、セーレンセン(Sorensen)緩衝液、コルトフ
(Kolthoff)緩衝液などが例示できる。このアルカリ性
緩衝液は、白血球の酵素的反応や、エステラーゼ、プロ
テアーゼの活性を促進する働きもある。
【0014】ホルマリンの検出は、様々な既知の方法で
行なえる。現在知られているホルマリンの検出方法とし
ては、エミッヒ(Emich)法、ナッシュ(Nash)法、
グリオキシム法、エチレンジアミン法、ジメドン法、リ
ミニ(Rimini)法、卵白鉄反応法、AOAC法(クロ
モトープ法、H2O2法及びKCN法)、亜硫酸ナトリウ
ム法、ジニトロフェニルヒドラゾン重量法、MBTH
法、ハンツシュ(Hantzsch)反応法、DABA蛍光
法、DTAN蛍光法、DAN蛍光法、フクシン亜硫酸塩
法、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−メルカプト−
1,2,4−トリアゾール法、ペンタシアノアミン鉄塩−
硫化水素法、プロピオンアルデヒド(3−フェニル−2
−キノキザリニル)ヒドラゾン法、アゾベンゼン−p−フ
ェニルヒドラジンスルホン酸法、2,3−ジメチル−2,
3−ビス(ヒドロキシアミノ)ブタン法、ヒドロキシアミ
ン塩酸塩試験法、p−フェニレンジアミンH2O2法、銀
鏡反応法、アンジェリ(Angeli)反応法、ネスラー試
薬法、テトラゾリウム塩試験法。感度の大小はあるもの
の、これらのいずれのホルマリン検出方法も、試料の状
態及び目的に応じて使用できる。
行なえる。現在知られているホルマリンの検出方法とし
ては、エミッヒ(Emich)法、ナッシュ(Nash)法、
グリオキシム法、エチレンジアミン法、ジメドン法、リ
ミニ(Rimini)法、卵白鉄反応法、AOAC法(クロ
モトープ法、H2O2法及びKCN法)、亜硫酸ナトリウ
ム法、ジニトロフェニルヒドラゾン重量法、MBTH
法、ハンツシュ(Hantzsch)反応法、DABA蛍光
法、DTAN蛍光法、DAN蛍光法、フクシン亜硫酸塩
法、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−メルカプト−
1,2,4−トリアゾール法、ペンタシアノアミン鉄塩−
硫化水素法、プロピオンアルデヒド(3−フェニル−2
−キノキザリニル)ヒドラゾン法、アゾベンゼン−p−フ
ェニルヒドラジンスルホン酸法、2,3−ジメチル−2,
3−ビス(ヒドロキシアミノ)ブタン法、ヒドロキシアミ
ン塩酸塩試験法、p−フェニレンジアミンH2O2法、銀
鏡反応法、アンジェリ(Angeli)反応法、ネスラー試
薬法、テトラゾリウム塩試験法。感度の大小はあるもの
の、これらのいずれのホルマリン検出方法も、試料の状
態及び目的に応じて使用できる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0016】アミノ酸エステルの合成 実施例1 N−トシル−L−アラニンの合成 :
【化1】
【0017】L−アラニン11.5gを1N水酸化ナト
リウム溶液260mlに溶解し、5℃以下に冷却した。溶
液を撹拌しながら、p−トルエンスルホニルクロリド2
5.0gをトルエン60mlに溶解した溶液を、5℃以上
にならないように徐々に加え、室温下20時間撹拌し
た。反応液を水層とトルエン層とに分離し、水層を冷却
しながら5N HClによりpH1.0にし、析出した白
色結晶を濾取し、水洗して乾燥した。
リウム溶液260mlに溶解し、5℃以下に冷却した。溶
液を撹拌しながら、p−トルエンスルホニルクロリド2
5.0gをトルエン60mlに溶解した溶液を、5℃以上
にならないように徐々に加え、室温下20時間撹拌し
た。反応液を水層とトルエン層とに分離し、水層を冷却
しながら5N HClによりpH1.0にし、析出した白
色結晶を濾取し、水洗して乾燥した。
【0018】
【化2】
【0019】N-トシル-L-アラニルオキシメチルエチ
ルエーテルの合成:
ルエーテルの合成:
【化3】
【0020】ジメチルホルムアミド30mlに、N−トシ
ル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.1g
を加えて、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、ク
ロロメチルエチルエーテル1.0gを滴下し、室温下1
8時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを加
え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−
シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目的
物を得た。
ル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.1g
を加えて、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、ク
ロロメチルエチルエーテル1.0gを滴下し、室温下1
8時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを加
え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−
シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目的
物を得た。
【0021】IR(neat) 3622(NH)、1744(C
O)1 H−NMR(CDCl3):1.71(t、CH2−CH3 )、
1.40(d、CHCH3)2.40(s、トシル基のMe)、
3.55(q、CH 2CH3)、4.01(q、CH−Me)、
5.15(d、CH2)、5.65(d、CH2)、7.28、
7.30、7.74、7.76(Ph).13 C−NMR:14.9(CH 2CH3)、19.7(CH
−CH3 )、21.5(トシル基のMe)、51.5(CH−
Me)、66.2(CH2CH3)、90.2(CH2)、12
7.2、129.7、136.9、143.6、(P
h)、171.9(C=O).
O)1 H−NMR(CDCl3):1.71(t、CH2−CH3 )、
1.40(d、CHCH3)2.40(s、トシル基のMe)、
3.55(q、CH 2CH3)、4.01(q、CH−Me)、
5.15(d、CH2)、5.65(d、CH2)、7.28、
7.30、7.74、7.76(Ph).13 C−NMR:14.9(CH 2CH3)、19.7(CH
−CH3 )、21.5(トシル基のMe)、51.5(CH−
Me)、66.2(CH2CH3)、90.2(CH2)、12
7.2、129.7、136.9、143.6、(P
h)、171.9(C=O).
【0022】
【化4】
【0023】実施例2 N-トシル-L-アラニルオキシメチルメチルスルフィド
の合成 :
の合成 :
【化5】
【0024】ジメチルホルムアミド30mlに、N−ト
シル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、
クロロメチルメチルスルフィド1.0gを滴下し、室温
下18時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを
加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル
−シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目
的物を得た。融点15.2〜15.8℃(常温で液
体)。
シル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、
クロロメチルメチルスルフィド1.0gを滴下し、室温
下18時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを
加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル
−シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目
的物を得た。融点15.2〜15.8℃(常温で液
体)。
【0025】
【化6】
【0026】実施例3 N−トシル-L-アラニルオキシメチルフェニルスルフィ
ドの合成 :
ドの合成 :
【化7】
【0027】ジメチルホルムアミド30mlに、N−ト
シル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、ク
ロロメチルメチルスルフィド1.6gを滴下し、室温下
18時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを加
え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−
シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目的
物を得た。
シル−L−アラニン2.5g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、ク
ロロメチルメチルスルフィド1.6gを滴下し、室温下
18時間撹拌した。反応液にクロロホルム100mlを加
え、水、飽和重曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−
シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して目的
物を得た。
【0028】IR(neat) 3280(NH)、1806(C
O)1 H−NMR(CDCl3):1.55(d、CH−CH3 )、
2.45(s、トシル基のMe)、3.99(q、CH−M
e)、5.27(d、CH2)、5.36(d、CH2)、7.2
2−7.80(Ph、m、9H).13 C−NMR:16.8(CH−CH3 )、21.7(トシ
ル基のMe)、53.0(CH−Me)、78.4(CH2)、
127.7、129.0、129.1、129.7、1
30.5、131.5、132.5、145.5(Ph、
トシル)、172.3(C=O).
O)1 H−NMR(CDCl3):1.55(d、CH−CH3 )、
2.45(s、トシル基のMe)、3.99(q、CH−M
e)、5.27(d、CH2)、5.36(d、CH2)、7.2
2−7.80(Ph、m、9H).13 C−NMR:16.8(CH−CH3 )、21.7(トシ
ル基のMe)、53.0(CH−Me)、78.4(CH2)、
127.7、129.0、129.1、129.7、1
30.5、131.5、132.5、145.5(Ph、
トシル)、172.3(C=O).
【0029】
【化8】
【0030】実施例4 N−トシル-L-アラニルオキシメチルベンジルエーテル
の合成 :
の合成 :
【化9】 ジメチルホルムアミド30mlに、N−トシル−L−アラ
ニン2.5g及びトリエチルアミン1.1gを加え、30
分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、クロロメチルベン
ジルエーテル1.6gを滴下し、室温下18時間撹拌し
た。反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重
曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製して目的物を得た。
ニン2.5g及びトリエチルアミン1.1gを加え、30
分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、クロロメチルベン
ジルエーテル1.6gを滴下し、室温下18時間撹拌し
た。反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重
曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製して目的物を得た。
【0031】IR(neat) 3554(NH)、1802(C
O)1 H−NMR(CDCl3):1.35(d、CH−CH3 )、
2.34(s、トシル基のMe)、4.00(q、CH−M
e)、4.55(CH2)、5.20(CH2)、7.24−
7.76(Ph、m、9H).13 C−NMR:19.6(CH−CH3 )、21.5(トシ
ル基のMe)、52.9(CH−Me)、72.0、89.
4(CH2)、127.2、127.6、127.8、1
28.1、128.5、129.7、130.5、13
6.5(Ph、トシル)、171.8(C=O).
O)1 H−NMR(CDCl3):1.35(d、CH−CH3 )、
2.34(s、トシル基のMe)、4.00(q、CH−M
e)、4.55(CH2)、5.20(CH2)、7.24−
7.76(Ph、m、9H).13 C−NMR:19.6(CH−CH3 )、21.5(トシ
ル基のMe)、52.9(CH−Me)、72.0、89.
4(CH2)、127.2、127.6、127.8、1
28.1、128.5、129.7、130.5、13
6.5(Ph、トシル)、171.8(C=O).
【0032】
【化10】
【0033】実施例5 N−トシル−L−バリンの合成 :
【化11】 L−バリン15.2gを1N水酸化ナトリウム溶液26
0mlに溶解し、5℃以下に冷却した。溶液を撹拌しなが
ら、p−トルエンスルホンニルクロリド25.0gをトル
エン60mlに溶解した溶液を、5℃以上にならないよう
に徐々に加え、室温下20時間撹拌した。反応液を、水
層とトルエン層とに分離し、水層を冷却しながら5N
HClによりpH1.0にし、析出した白色結晶を濾取
し、水洗して乾燥した。
0mlに溶解し、5℃以下に冷却した。溶液を撹拌しなが
ら、p−トルエンスルホンニルクロリド25.0gをトル
エン60mlに溶解した溶液を、5℃以上にならないよう
に徐々に加え、室温下20時間撹拌した。反応液を、水
層とトルエン層とに分離し、水層を冷却しながら5N
HClによりpH1.0にし、析出した白色結晶を濾取
し、水洗して乾燥した。
【0034】
【化12】
【0035】N-トシル-L-バリルオキシメチルベンジ
ルエーテルの合成:
ルエーテルの合成:
【化13】 ジメチルホルムアミド30mlに、N−トシル−L−バリ
ン2.7g及びトリエチルアミン1.1gを加え、30分
撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、クロロメチルベンジ
ルエーテル1.6gを滴下し、室温下18時間撹拌し
た。反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重
曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製して目的物を得た。融点
73.8〜75.2℃。
ン2.7g及びトリエチルアミン1.1gを加え、30分
撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、クロロメチルベンジ
ルエーテル1.6gを滴下し、室温下18時間撹拌し
た。反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重
曹水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製して目的物を得た。融点
73.8〜75.2℃。
【0036】
【化14】
【0037】実施例6 N−トシル−L−ロイシル−L−アラニンの合成 :
【化15】
【0038】L−ロイシン−L−アラニン20.2gを
1N水酸化ナトリウム溶液260mlに溶解し、5℃以下
に冷却した。溶液を撹拌しながら、p−トルエンスルホ
ンニルクロリド25.0gをトルエン60mlに溶解した
溶液を、5℃以上にならないように徐々に加え、室温下
20時間撹拌した。反応液を、水層とトルエン層とに分
離し、水層を冷却しながら5N HClによりpH1.0
にし、析出した白色結晶を濾取し、水洗して乾燥した。
1N水酸化ナトリウム溶液260mlに溶解し、5℃以下
に冷却した。溶液を撹拌しながら、p−トルエンスルホ
ンニルクロリド25.0gをトルエン60mlに溶解した
溶液を、5℃以上にならないように徐々に加え、室温下
20時間撹拌した。反応液を、水層とトルエン層とに分
離し、水層を冷却しながら5N HClによりpH1.0
にし、析出した白色結晶を濾取し、水洗して乾燥した。
【0039】
【化16】
【0040】N-トシル-L-ロイシル-L-アラニルオキ
シメチルベンジルエーテルの合成:
シメチルベンジルエーテルの合成:
【化17】 ジメチルホルムアミド30mlに、N−トシル−L−ロイ
シル−L−アラニン3.2g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、
クロロメチルベンジルエーテル1.6gを滴下し、室温
下18時間撹拌した。 反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重曹
水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラム
クロマトグラフィにより精製して目的物を得た。融点7
4.5〜75.8℃。
シル−L−アラニン3.2g及びトリエチルアミン1.
1gを加え、30分撹拌した後、氷冷し、窒素気流下、
クロロメチルベンジルエーテル1.6gを滴下し、室温
下18時間撹拌した。 反応液にクロロホルム100mlを加え、水、飽和重曹
水、飽和食塩水により順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧濃縮し、酢酸エチル−シリカゲルカラム
クロマトグラフィにより精製して目的物を得た。融点7
4.5〜75.8℃。
【0041】
【化18】
【0042】実施例7 クロロメタンスルホン酸ナトリウムの合成 :二口フラス
コにメチレンクロライド19.4g、エタノール88c
c、水32ccを加え、攪拌下、還流加熱した。水32cc
に亜硫酸ナトリウム8.8gを溶解した液を、シリンジ
にて注入した。24時間反応後、反応液を、エバポレー
タにて濃縮し、白色結晶を得た。さらに、エタノール5
00ccを加え、2時間攪拌下、還流加熱した。熱時瀘過
し、瀘液をエバポレータにて濃縮し、白色結晶クロロメ
タンスルホン酸ナトリウム(2.5g)を得た。
コにメチレンクロライド19.4g、エタノール88c
c、水32ccを加え、攪拌下、還流加熱した。水32cc
に亜硫酸ナトリウム8.8gを溶解した液を、シリンジ
にて注入した。24時間反応後、反応液を、エバポレー
タにて濃縮し、白色結晶を得た。さらに、エタノール5
00ccを加え、2時間攪拌下、還流加熱した。熱時瀘過
し、瀘液をエバポレータにて濃縮し、白色結晶クロロメ
タンスルホン酸ナトリウム(2.5g)を得た。
【0043】フェノキシメタンスルホン酸ナトリウムの
合成:ナスフラスコに、フェノール470mg、NaOH
400mg、水400mgを加え撹拌する。その後クロロメ
タンスルホン酸ナトリウム870mgを加え、2時間20
0度にて還流加熱した。反応後、ベンゼンを加え濃縮し
白色結晶を得た。真空ポンプにて完全に水分を除去し、
フェノキシメタンスルホン酸ナトリウム(1100mg)
を得た。
合成:ナスフラスコに、フェノール470mg、NaOH
400mg、水400mgを加え撹拌する。その後クロロメ
タンスルホン酸ナトリウム870mgを加え、2時間20
0度にて還流加熱した。反応後、ベンゼンを加え濃縮し
白色結晶を得た。真空ポンプにて完全に水分を除去し、
フェノキシメタンスルホン酸ナトリウム(1100mg)
を得た。
【0044】フェノキシメチルクロリドの合成:ナスフ
ラスコに、フェノキシメタンスルホン酸ナトリウム25
0mg、PCl5495mgを加え撹拌した。1時間室温下反
応後、POCl3をエバポレートにて除去し、さらに、真
空ポンプにて完全にPOCl3を除去した。乾燥メチルク
ロリトリを加え、結晶を瀘去し、瀘液を減圧下、濃縮
し、フェノキシメチルクロリド(180mg)を得た。
ラスコに、フェノキシメタンスルホン酸ナトリウム25
0mg、PCl5495mgを加え撹拌した。1時間室温下反
応後、POCl3をエバポレートにて除去し、さらに、真
空ポンプにて完全にPOCl3を除去した。乾燥メチルク
ロリトリを加え、結晶を瀘去し、瀘液を減圧下、濃縮
し、フェノキシメチルクロリド(180mg)を得た。
【0045】N−トシル−L−アラニン(486mg)の
ジメチルホルムアミド溶液に、アルゴン気流下、攪拌
下、氷冷下にて、60%油性水素下ナトリウム(124
mg)を加えた。30分攪拌後、氷冷下、フェノルキシメ
チルクロリド(284mg)を滴下し室温下18時間撹拌
した。反応液に酢酸を加え中和後、メチルクロリトリに
て希釈後、水、飽和重曹水、飽和食塩水にて洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。 メチルクロリトリを減圧濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(酢酸エチル)より精製して下記化合物
を得た。
ジメチルホルムアミド溶液に、アルゴン気流下、攪拌
下、氷冷下にて、60%油性水素下ナトリウム(124
mg)を加えた。30分攪拌後、氷冷下、フェノルキシメ
チルクロリド(284mg)を滴下し室温下18時間撹拌
した。反応液に酢酸を加え中和後、メチルクロリトリに
て希釈後、水、飽和重曹水、飽和食塩水にて洗い、硫酸
マグネシウムで乾燥した。 メチルクロリトリを減圧濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(酢酸エチル)より精製して下記化合物
を得た。
【0046】
【化19】
【0047】IR(neat) 3228(NH)、1801(C
O)1 H−NMR(CDCl3):1.35(d、CH−CH3 )、
2.37(s、トシル基のMe)、4.03(q、CH−M
e)、5.60(dd、CH2)、6.91−7.93(Ph、
m、9H).13 C−NMR:19.6(CH−CH3)、21.5(トシ
ル基のMe)、51.4(CH−Me)、86.6(CH2)、
123.1、127.0、129.3、129.6、1
34.5、146.1、156.4、165.4(Ph、
tosyl)、171.3(C=O).
O)1 H−NMR(CDCl3):1.35(d、CH−CH3 )、
2.37(s、トシル基のMe)、4.03(q、CH−M
e)、5.60(dd、CH2)、6.91−7.93(Ph、
m、9H).13 C−NMR:19.6(CH−CH3)、21.5(トシ
ル基のMe)、51.4(CH−Me)、86.6(CH2)、
123.1、127.0、129.3、129.6、1
34.5、146.1、156.4、165.4(Ph、
tosyl)、171.3(C=O).
【0048】実施例8 ホリマリン検出用試薬の調製 ホルマリン検出方法としてフクシン亜硫酸塩法を採用す
るホルマリン検出試薬用試薬(以下、「フクシン試薬」
と言う。)を以下の通り調製した。塩基性フクシン0.
2gを蒸留水150mlに加熱溶解し、冷却後、無水亜硫
酸ナトリウム2.0gを蒸留水20mlに溶解したものを
加え、10分間撹拌した後、濃塩酸2.0mlを加えて、
更に30分間撹拌した。この溶液に活性炭を加えて瀘過
し、透明なフクシン亜硫酸塩水溶液を得た。この溶液の
pHを水酸化ナトリウムで7.6に調整し、全量を水に
より200mlとした。
るホルマリン検出試薬用試薬(以下、「フクシン試薬」
と言う。)を以下の通り調製した。塩基性フクシン0.
2gを蒸留水150mlに加熱溶解し、冷却後、無水亜硫
酸ナトリウム2.0gを蒸留水20mlに溶解したものを
加え、10分間撹拌した後、濃塩酸2.0mlを加えて、
更に30分間撹拌した。この溶液に活性炭を加えて瀘過
し、透明なフクシン亜硫酸塩水溶液を得た。この溶液の
pHを水酸化ナトリウムで7.6に調整し、全量を水に
より200mlとした。
【0049】アルカリ性緩衝液の調製 Na2B4O7・10H2O 0.997gを100mlの蒸留
水に溶解したものに、0.1N HCl47.8mlを加え
て、全量を水により200mlとした。pHは7.6であ
った。この緩衝液を、以下「ボレート緩衝液」と言う。
水に溶解したものに、0.1N HCl47.8mlを加え
て、全量を水により200mlとした。pHは7.6であ
った。この緩衝液を、以下「ボレート緩衝液」と言う。
【0050】化合物溶液の調製(以下、「基質溶液」と
言う。) 実施例1〜6で調製した各化合物10μモルをメタノー
ル1.0mlに溶かし、これをボレート緩衝液2mlに溶か
し、更にボレート緩衝液を加えて正確に10mlにした。
言う。) 実施例1〜6で調製した各化合物10μモルをメタノー
ル1.0mlに溶かし、これをボレート緩衝液2mlに溶か
し、更にボレート緩衝液を加えて正確に10mlにした。
【0051】白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼ溶
液の調製(以下、「試料溶液」と言う。) ・白血球溶液:ボレート緩衝液中白血球200個/μl ・エステラーゼ溶液:ボレート緩衝液中ズブチリシン3
0mg/l ・プロテアーゼ溶液:ボレート緩衝液中プロティナーゼ
K30mg/l
液の調製(以下、「試料溶液」と言う。) ・白血球溶液:ボレート緩衝液中白血球200個/μl ・エステラーゼ溶液:ボレート緩衝液中ズブチリシン3
0mg/l ・プロテアーゼ溶液:ボレート緩衝液中プロティナーゼ
K30mg/l
【0052】対照用ホルマリン溶液の調製 ホルマリン濃度が、ボレート緩衝液中100ppmになる
様に調製した。
様に調製した。
【0053】活性測定方法 試験管にボレート緩衝液1.26mlと基質溶液0.70
mlを入れ、十分に 混合し、5分間37℃の恒温槽に入
れた。ここへ、試料溶液0.02mlを加えて十分に混合
し、3分後フクシン溶液0.02mlを加えて撹拌し、3
0秒後に 色相を比較した。対照試験は、上記試料溶液
の代わりに対照用ホルマリン溶液0.02mlを加える以
外は、同様の手順で行った。結果を表1に示す
mlを入れ、十分に 混合し、5分間37℃の恒温槽に入
れた。ここへ、試料溶液0.02mlを加えて十分に混合
し、3分後フクシン溶液0.02mlを加えて撹拌し、3
0秒後に 色相を比較した。対照試験は、上記試料溶液
の代わりに対照用ホルマリン溶液0.02mlを加える以
外は、同様の手順で行った。結果を表1に示す
【0054】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 阿知波 一雄 静岡県静岡市上沓谷町15−5
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式: X−Z−CH2−O−A−B (I) または X'−(CH2)n−Z−CH2−O−A−B (II) [式中、Zは酸素原子又は硫黄原子、Xは脂肪族炭化水
素基、X'は置換又は不置換の芳香族基又は複素環基若
しくは炭化珪素基、Aはアミノ酸又はペプチド化合物か
ら誘導される基、Bは基A中のアミノ基の保護基、nは
0〜8の整数を示す。]で表されるアミノ酸エステル。 - 【請求項2】 基X'の置換基が、炭素数1〜4の直鎖
又は分岐アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、ニト
ロ基、スルホン基、N−アシルアミノ基又はN,N−ジ
アルキルアミノ基である請求項1に記載のアミノ酸エス
テル。 - 【請求項3】 pH7.0〜8.5のアルカリ性緩衝液
の存在下、白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼを含
む液体試料に、請求項1又は2に記載のアミノ酸エステ
ルを作用させ、発生したホルムアルデヒドを検出するこ
とを特徴とする白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼ
の検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214040A JPH0873422A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 新規アミノ酸エステルおよび白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214040A JPH0873422A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 新規アミノ酸エステルおよび白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0873422A true JPH0873422A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16649288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6214040A Pending JPH0873422A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 新規アミノ酸エステルおよび白血球、エステラーゼ又はプロテアーゼの検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0873422A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6291453B1 (en) | 1997-07-31 | 2001-09-18 | Athena Neurosciences, Inc. | 4-amino-phenylalanine type compounds which inhibit leukocyte adhesion mediated by VLA-4 |
US6362341B1 (en) | 1997-07-31 | 2002-03-26 | Athena Neurosciences, Inc. | Benzyl compounds which inhibit leukocyte adhesion mediated by VLA-4 |
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US6559127B1 (en) | 1997-07-31 | 2003-05-06 | Athena Neurosciences, Inc. | Compounds which inhibit leukocyte adhesion mediated by VLA-4 |
US6583139B1 (en) | 1997-07-31 | 2003-06-24 | Eugene D. Thorsett | Compounds which inhibit leukocyte adhesion mediated by VLA-4 |
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-
1994
- 1994-09-07 JP JP6214040A patent/JPH0873422A/ja active Pending
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