JPH0873286A - 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材 - Google Patents

窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材

Info

Publication number
JPH0873286A
JPH0873286A JP6212517A JP21251794A JPH0873286A JP H0873286 A JPH0873286 A JP H0873286A JP 6212517 A JP6212517 A JP 6212517A JP 21251794 A JP21251794 A JP 21251794A JP H0873286 A JPH0873286 A JP H0873286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon nitride
molten metal
powder
sintered body
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6212517A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideko Fukushima
福島英子
Yasuo Sawano
澤野泰夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP6212517A priority Critical patent/JPH0873286A/ja
Publication of JPH0873286A publication Critical patent/JPH0873286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/5025Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with ceramic materials
    • C04B41/5031Alumina
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/0087Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 for metallurgical applications

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラックスによる侵食が軽減されアルミニウ
ム等の金属やノロの付着が起こりにくい窒化珪素質焼結
体を提供する。 【構成】 窒化珪素質焼結体表面に表面に向けてAl、
Ce等のY以外の希土類元素の濃度が高くなり、相対的
にYの濃度が低くなる濃度勾配を有するようにしたの
で、アルミニウム等の金属溶湯中に浸漬しても酸性酸化
物であるSiO2が表面に形成される量は少なく、Si
2と金属溶解用フラックスから生成される塩基性酸化
物であるNaO、NaAlO2等とによる酸塩基反応に
より、アルミニウムを主成分とする付着物が形成される
ことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化珪素質焼結体、特
に、アルミニウム、亜鉛、銅、及びこれら各金属の合金
の溶湯に直接浸漬することができる窒化珪素質焼結体及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウムの溶解、鋳造過程
において、アルミニウム溶湯を鋳型内に供給するための
ストーク、アルミニウム溶湯を加熱保持するためのヒー
タ管、アルミニウム溶湯を測温するための熱電対保護管
等がアルミニウム溶湯に直接浸漬して使用されている。
これらの部材には、従来から耐熱性を有するセラミック
粉末を被覆した鋳鉄が用いられている。
【0003】耐熱性セラミックの被覆は十分な密着力で
鋳鉄に固着していないので、容易に剥離しやすい。剥離
すると、鋳鉄はアルミニウム溶湯に溶解する傾向がある
ため、アルミニウム溶湯の品質が低下するという問題が
あった。このため、日常の点検において塗布補修しなけ
ればならず、作業効率が悪かった。また、鋳鉄でできて
いるため比較的重く、取扱いが容易でないという問題も
あった。最近、この様な問題を解決するため、鋳鉄性部
材に変わって、高密度で高強度の窒化珪素又はサイアロ
ンを用いる方法が特公平4−44628号公報に提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】窒化珪素又はサイアロ
ンのような耐熱性窒化珪素質焼結体を用いる場合、確か
にアルミニウム溶湯中への不純物の溶解がほとんど無い
ので、溶湯の品質は改善される。しかし、窒化珪素又は
サイアロン等の耐熱性窒化珪素質焼結体をアルミニウム
溶解に用いると、NaF、NaClを主成分とするフラ
ックスに侵食され、アルミニウムやノロが付着する。こ
のため、これらの焼結体が本来有する高温強さや耐熱衝
撃特性を損ねたり、更にストークの場合アルミニウム溶
湯の流速が不均一になるという新たな問題が発生した。
【0005】したがって、本発明の目的は窒化珪素又は
サイアロン等の耐熱性窒化珪素質焼結体の表層部を改質
することにより、アルミニウム等の金属やノロの付着が
起こりにくい、金属溶湯用部材に好適な窒化珪素質焼結
体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フラックス
を介在させた金属溶湯中で、金属溶湯やノロが付着しな
い材料の探索を行った結果、窒化珪素質焼結体表面のY
の濃度を相対的に低くし、AlもしくはCe等のY以外
の希土類元素の濃度を相対的に高い表面層を形成するこ
とにより金属溶湯やノロの付着性がきわめて小さくなる
ことを見いだした。
【0007】すなわち本発明の窒化珪素質焼結体は、窒
化珪素質焼結体表面に内部よりAlの濃度が高い表面層
が形成されていることを特徴とする。また本発明の窒化
珪素質焼結体は、表面層において、表面に向けて相対的
にAlの濃度が高くなる濃度勾配が形成されていること
が望ましい。さらに本発明の窒化珪素質焼結体は、窒化
珪素質焼結体表面に内部より相対的にYの濃度が低く、
Y以外の希土類元素の濃度が高い表面層が形成されてい
ることを特徴とする。さらにまた本発明の窒化珪素質焼
結体は、表面層において、表面に向けて相対的にYの濃
度が低く、Ce等のY以外の希土類元素の濃度が高くな
る濃度勾配が形成されていることが望ましい。
【0008】ここで、本発明の窒化珪素質焼結体におい
て、窒化珪素質焼結体表面に内部より相対的にAlの濃
度が高くなり、又は窒化珪素質焼結体表面に内部より相
対的にYの濃度が低く、Ce等のY以外の希土類元素の
濃度が高くなる表面層を有するようにしたのは次の理由
による。酸化性雰囲気中でアルミニウム等の金属溶湯中
にYを含む窒化珪素質焼結体を浸漬した場合、金属溶解
用フラックスから生成されるNaO、NaAlO2等と
窒化珪素質表面に存在するY系の酸化物が反応し、溶融
アルミニウムとともに付着物を形成する。
【0009】しかし、本発明では窒化珪素質焼結体表面
に内部よりAl、Ce等のY以外の希土類元素の濃度が
高くなり、相対的にYの濃度が低くなる表面層を有する
ようにしたので、アルミニウム等の金属溶湯中に浸漬し
ても金属溶解用フラックスから生成されるNaO、Na
AlO2等とによる反応が進行せず付着物の形成が防止
される。Alの表面濃度は、内部に対して1.1倍以上
とするのが望ましく、5倍を越えると材料自体の強度低
下を引き起こすので5倍以下とするのが望ましい。Y
は、表面濃度が内部に対して0.9倍以下とするのが望
ましい。また、焼結体の表面層においてはAl濃度が高
く、Y濃度が低くなるのが望ましいが、いづれか一方で
も難付着性の効果は得られる。表面層は、材料の強度の
面から表面に10〜500μmの範囲で形成されるのが
望ましい。また、本発明において、窒化珪素質焼結体表
面にAl若しくは希土類元素(Y、Ce)が濃度勾配を
有するようにすれば、窒化珪素質焼結体に異質の表面層
を形成する場合とは異なり、表面層と下地の窒化珪素質
焼結体との熱膨張係数の差により表面層に亀裂や剥離が
生じるような問題も生じる余地は無い。すなわち表面に
濃度勾配を有する窒化珪素質焼結体は窒化珪素質焼結体
と表面層が単に機械的に付着しているというものではな
いので、金属溶湯用部材として用いても容易に剥離する
ことが無く、十分使用に耐えるものになる。
【0010】なお、下地の窒化珪素質焼結体は、窒化珪
素粒子又はサイアロン粒子を60重量%以上、下地の窒
化珪素質焼結体を構成する元素、例えばSi、Al、
Y、O、N等からなる粒界相を40重量%未満にする必
要がある。窒化珪素粒子又はサイアロン粒子が60重量
%未満であると、窒化珪素質焼結体が本来有する耐熱
性、耐熱衝撃性を低下し、アルミニウム等の金属溶湯用
部材として使用に耐えなくなる。本発明の窒化珪素質焼
結体は、アルミニウム合金溶湯等の金属溶湯用部材とし
て用いることができる。金属溶湯用部材としては、測温
用保護管、浸漬ノズル等に適用することができる。ま
た、金属溶湯の中でも特にアルミ系溶湯に対する難付着
性に優れるのでアルミ基合金溶湯用部材として用いるこ
とが望ましい。すなわち本発明の金属溶湯用部材は、窒
化珪素質焼結体表面に内部よりAlの濃度が高い表面層
が形成されている窒化珪素質焼結体を用いたことを特徴
とする。また本発明の金属溶湯用部材は、表面層におい
て、表面に向けて相対的にAlの濃度が高くなる濃度勾
配が形成されていることが望ましい。さらに本発明の窒
化珪素質焼結体は、窒化珪素質焼結体表面に内部より相
対的にYの濃度が低く、Y以外の希土類元素の濃度が高
い表面層が形成されている窒化珪素質焼結体を用いたこ
とを特徴とする。さらにまた本発明の金属溶湯用部材
は、表面層において、表面に向けて相対的にYの濃度が
低く、Ce等のY以外の希土類元素の濃度が高くなる濃
度勾配が形成されていることが望ましい。
【0011】ここにいう金属溶湯用部材を以下に図1〜
図5を用いて説明する。ここにいう金属溶湯用部材とし
てはまず図1に示される保護管1がある。この保護管1
は図1に示されるように金属溶湯容器2中の金属溶湯3
を測温する熱電対を収納して、金属溶湯3に直接浸漬さ
れる。したがって収納した熱電対を保護するために十分
な耐熱衝撃性を備え、かつ溶融金属に対する耐溶損性お
よび難付着性に優れる必要がある。したがって、この保
護管1に本発明の窒化珪素質焼結体を適用することによ
りNaF、NaClを主成分とするフラックスに侵食さ
れてアルミニウムやノロが付着する現象を防止すること
ができ、保護管として必要な高温強さや耐熱衝撃特性を
保持することができる。
【0012】またここにいう金属溶湯用部材としては図
1に示されるラドル5がある。このラドル5は図1に示
されるように金属溶湯容器2中の金属溶湯3を汲み上げ
るために設置され金属溶湯3に直接浸漬される。したが
って、十分な耐熱衝撃性を備え、かつ溶融金属に対する
耐溶損性および難付着性に優れる必要がある。このラド
ル5についても本発明の窒化珪素質焼結体を適用するこ
とによりNaF、NaClを主成分とするフラックスに
侵食されてアルミニウムやノロが付着する現象を防止す
ることができ、ラドルとして必要な高温強さや耐熱衝撃
特性を保持することができる。
【0013】またここにいう金属溶湯用部材としては図
2に示されるストーク10a若しくは中間ストーク(サ
ブライザー)10bがある。このストーク10a若しく
は中間ストーク(サブライザー)10は図2に示される
ように例えば低圧鋳造装置7の金属溶湯容器8中の金属
溶湯3を鋳型9内に導入するために金属溶湯容器8中の
金属溶湯3中に浸漬され、金属溶湯3に直接接触する。
したがって鋳型9内に導入される金属溶湯3との反応を
防止して、鋳造品の品質を保持するために十分な耐熱衝
撃性を備え、かつ溶融金属に対する耐溶損性および難付
着性に優れる必要がある。このストーク10a若しくは
中間ストーク(サブライザー)10bについては特に本
発明の窒化珪素質焼結体を適用することによりNaF、
NaClを主成分とするフラックスに侵食されてアルミ
ニウムやノロが付着する現象を防止することができ、ス
トーク10a若しくは中間ストーク(サブライザー)1
0bとして必要な高温強さや耐熱衝撃特性を保持するこ
とができるだけではなく、アルミニウム溶湯の流速が不
均一になるという問題の発生を防止することができる。
その他ここにいう金属溶湯用部材としては図3〜図5に
示されるダイカストスリーブ11、ヒーターチューブ1
2、溶鍛スリーブ14等がある。
【0014】以上の各種金属溶湯部材は金属溶湯に直接
接触する位置に配置され、したがって金属溶湯との反応
を防止するために十分な耐熱衝撃性を備え、かつ溶融金
属に対する耐溶損性および難付着性に優れる必要があ
る。なお、ここにいう金属溶湯用部材は以上の具体的に
説明したものには限られず、金属溶湯に直接接触される
べく配置され若しくは用いられるものは、ここにいう金
属溶湯用部材である。
【0015】さらに本発明の窒化珪素質焼結体の製造方
法はSi34粉末と、Al23粉末と、Y23と、Al
N粉末および/または21R固溶体粉とを混合し、成形
した成形体に酸化アルミニウム粉末とアルコールからな
るスラリーを塗布し、焼結することを特徴とする。さら
に本発明の窒化珪素質焼結体の製造方法はSi34粉末
と、Al23粉末と、Y23と、AlN粉末および/ま
たは21R固溶体粉とを混合し、成形した成形体を、乾
燥、脱脂後焼結し、得られた焼結体に酸化アルミニウム
粉末とアルコールからなるスラリーを塗布し、乾燥後再
び焼結することを特徴とする。さらに本発明の窒化珪素
質焼結体の製造方法はSi34粉末と、Al23粉末
と、Y23と、AlN粉末および/または21R固溶体
粉とを混合し、成形した成形体に酸化アルミニウム粉末
とアルコールからなるスラリーを塗布し、一体焼結し、
得られた焼結体に酸化アルミニウム粉末とアルコールか
らなるスラリーを塗布し、乾燥後再び焼結することを特
徴とする。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。 (実施例1)Si34粉末87wt%、Al23粉末5wt
%、AlN粉末3wt%、Y23粉末5wt%を混合し、1t
on/cm2の圧力で成形した後、加工により直径12m
m、長さ120mmの成形体を得た。得られた成形体に
酸化珪素粉末、酸化アルミニウム粉末、酸化珪素と酸化
アルミニウムの混合粉末(重量比で酸化珪素:酸化アル
ミニウム=1:2)、酸化セリウム粉末とアルコールか
らなるスラリーを塗布し、乾燥、脱脂後焼結した。焼結
は窒化珪素性坩堝中、常圧、窒素ガス気流中、1750
℃×4hで行った。
【0017】(実施例2)Si34粉末87wt%、Al2
3粉末5wt%、21R固溶体3wt%、Y23粉末5wt%を
混合し、1ton/cm2の圧力で成形した後、加工によ
り直径12mm、長さ120mmの成形体を得た。得ら
れた成形体を、乾燥、脱脂後焼結した。焼結は窒化珪素
性坩堝中、常圧、窒素ガス気流中、1750℃×1hで
行った。得られた焼結体に酸化アルミニウム粉末とアル
コールからなるスラリーを塗布し、乾燥後再び焼結し
た。焼結は窒化珪素性坩堝中、常圧、窒素ガス気流中、
1750℃×4hで行った。以上の実施例1及び実施例
2によって得られたサイアロン焼結体について、フラッ
クス処理した800℃のアルミニウム溶湯中に10時間
浸漬する試験を行った。試験後サイアロン焼結体に付着
したアルミニウム及びノロの重量と面積率を測定した。
その結果を表1に示す。表1において、No.1〜4は実施
例1の試料であり、No.5は実施例2の試料である。また
No.6は表面処理を行わない従来のサイアロンである。ま
た得られたサイアロン焼結体について表面から内部のE
PMAによる線分析を行った。No.1、No.3の結果を図
6、図7に示す。
【0018】
【表1】
【0019】図6、図7に認められるように実施例によ
って得られたサイアロン焼結体では、その表面部に表面
に向けてYの濃度が低くなり、Alの濃度が高くなる濃
度勾配が形成されている。表面における比率は、Yが内
部の0.9倍以下、Alが内部の1.1倍以下になって
いる。また表1に認められる様に表面にAlリッチ相が
形成された本発明のものNo.1〜No.5のフラックス付着
量は表面にAlリッチ相が形成されない従来のものNo.
4のフラックス付着量よりもフラックス付着量が格段に
少ない。
【0020】(実施例3)本発明窒化珪素質焼結体を用
いて図2に示すストーク10a、中間ストーク(サブラ
イザー)10bを製造し低圧鋳造装置7でアルミニウム
合金を用いた低圧鋳造を行った。ストーク10a、中間
ストーク(サブライザー)10bの製造にあたってはS
34粉末87wt%、Al23粉末5wt%、AlN粉末3
wt%、Y23粉末5wt%を混合し、1ton/cm2の圧力
で成形した後、加工により直径12mm、長さ120m
mの成形体を得た。得られた成形体に酸化アルミニウム
粉末とアルコールからなるスラリーを塗布し、乾燥、脱
脂後焼結した。焼結は窒化珪素性坩堝中、常圧、窒素ガ
ス気流中、1750℃×4hで行った。アルミニウム合
金を用いた低圧鋳造を20時間行った後ストーク10
a、中間ストーク(サブライザー)10bの溶湯との接
触部分についてその変化を調査した。その結果、アルミ
ニウムやノロの付着がないことが確認された。また鋳造
過程でもアルミニウム溶湯の流速を常に均一に保つこと
ができた。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の窒化珪素質焼結体
は窒化珪素質焼結体表面に内部より相対的にAlの濃度
が高くなる表面層若しくは相対的にYの濃度が低く、C
e等のY以外の希土類元素の濃度が高くなる表面層が形
成されているので、アルミニウム等の金属やノロの付着
が起こりにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明窒化珪素質焼結体を用いた保護管、ラド
ルの使用状態を示す説明図である。
【図2】本発明窒化珪素質焼結体を用いたストーク、中
間ストーク(サブライザー)の使用状態を示す説明図で
ある。
【図3】本発明窒化珪素質焼結体を用いたダイカストス
リーブの使用状態を示す説明図である。
【図4】本発明窒化珪素質焼結体を用いたヒーターチュ
ーブの使用状態を示す説明図である。
【図5】本発明窒化珪素質焼結体を用いた溶鍛スリーブ
の使用状態を示す説明図である。
【図6】 本発明の実施例によって得られたサイアロン
焼結体について表面から内部のEPMAによる線分析を
行った結果を示す図。
【図7】 本発明の実施例によって得られたサイアロン
焼結体について表面から内部のEPMAによる線分析を
行った結果を示す図。
【符号の説明】
1・・・保護管、5・・・ラドル、10a・・・ストー
ク、10b・・・中間ストーク(サブライザー)、11
・・・ダイカストスリーブ、12・・・ヒーターチュー
ブ、14・・・溶鍛スリーブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 41/00 Z 41/54 C04B 35/584

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化珪素質焼結体表面に内部よりAlの
    濃度が高い表面層が形成されていることを特徴とする窒
    化珪素質焼結体。
  2. 【請求項2】 表面層において、表面に向けて相対的に
    Alの濃度が高くなる濃度勾配を有する請求項1に記載
    の窒化珪素質焼結体。
  3. 【請求項3】 表面のAl濃度が内部に比べて1.1倍
    以上である請求項1または2に記載の窒化珪素質焼結
    体。
  4. 【請求項4】 窒化珪素質焼結体表面に内部より相対的
    にYの濃度が低く、Y以外の希土類元素の濃度が高い表
    面層が形成されていることを特徴とする窒化珪素質焼結
    体。
  5. 【請求項5】 表面層において、表面に向けて相対的に
    Yの濃度が低く、Y以外の希土類元素の濃度が高くなる
    濃度勾配が形成されている請求項4記載の窒化珪素質焼
    結体。
  6. 【請求項6】 表面のY濃度が内部に比べて0.9倍以
    下である請求項4または5に記載の窒化珪素質焼結体。
  7. 【請求項7】 窒化珪素質焼結体表面に内部よりAlの
    濃度が高い表面層が形成されている窒化珪素質焼結体を
    用いたことを特徴とする金属溶湯用部材。
  8. 【請求項8】 窒化珪素質焼結体表面に内部より相対的
    にYの濃度が低く、Y以外の希土類元素の濃度が高い表
    面層が形成されている窒化珪素質焼結体を用いたことを
    特徴とする金属溶湯用部材。
  9. 【請求項9】 金属溶湯用部材がラドルである請求項7
    または請求項8記載の金属溶湯用部材。
  10. 【請求項10】 金属溶湯用部材が中間ストーク(サブ
    ライザー)である請求項7または請求項8記載の金属溶
    湯用部材。
  11. 【請求項11】 金属溶湯用部材がストークである請求
    項7または請求項8記載の金属溶湯用部材。
  12. 【請求項12】 金属溶湯用部材がダイカストスリーブ
    である請求項7または請求項8記載の金属溶湯用部材。
  13. 【請求項13】 金属溶湯用部材がヒーターチューブで
    ある請求項7または請求項8記載の金属溶湯用部材。
  14. 【請求項14】 金属溶湯用部材が溶鍛スリーブである
    請求項7または請求項8記載の金属溶湯用部材。
  15. 【請求項15】 Si34粉末と、Al23粉末と、Y
    23と、AlN粉末および/または21R固溶体粉とを
    混合し、成形した成形体に酸化アルミニウム粉末とアル
    コールからなるスラリーを塗布し、一体焼結することを
    特徴とする窒化珪素質焼結体の製造方法。
  16. 【請求項16】 Si34粉末と、Al23粉末と、Y
    23と、AlN粉末および/または21R固溶体粉とを
    混合し、成形した成形体を、乾燥、焼結し、得られた焼
    結体に酸化アルミニウム粉末とアルコールからなるスラ
    リーを塗布し、乾燥後再び焼結することを特徴とする窒
    化珪素質焼結体の製造方法。
  17. 【請求項17】 Si34粉末と、Al23粉末と、Y
    23と、AlN粉末および/または21R固溶体粉とを
    混合し、成形した成形体に酸化アルミニウム粉末とアル
    コールからなるスラリーを塗布し、一体焼結し、得られ
    た焼結体に酸化アルミニウム粉末とアルコールからなる
    スラリーを塗布し、乾燥後再び焼結することを特徴とす
    る窒化珪素質焼結体の製造方法。
JP6212517A 1994-09-06 1994-09-06 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材 Pending JPH0873286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212517A JPH0873286A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212517A JPH0873286A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0873286A true JPH0873286A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16623988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6212517A Pending JPH0873286A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0873286A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261446A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Ngk Spark Plug Co Ltd 窒化珪素質焼結体とその製造方法、及び窒化珪素質部品の製造方法
US6744016B2 (en) * 2000-03-23 2004-06-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ceramic heater and method for manufacturing the same
JP2008073698A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Kyocera Corp 保持筒およびこれを用いたホットチャンバダイカストマシン
JP2008194713A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ノロ付着の少ない鋳造用ストーク及びその製造方法
US8496718B2 (en) 2008-03-26 2013-07-30 Kyocera Corporation Silicon nitride cutting tool

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261446A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Ngk Spark Plug Co Ltd 窒化珪素質焼結体とその製造方法、及び窒化珪素質部品の製造方法
US6744016B2 (en) * 2000-03-23 2004-06-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ceramic heater and method for manufacturing the same
JP2008073698A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Kyocera Corp 保持筒およびこれを用いたホットチャンバダイカストマシン
JP2008194713A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ノロ付着の少ない鋳造用ストーク及びその製造方法
JP4724863B2 (ja) * 2007-02-09 2011-07-13 独立行政法人産業技術総合研究所 ノロ付着の少ない鋳造用ストーク及びその製造方法
US8496718B2 (en) 2008-03-26 2013-07-30 Kyocera Corporation Silicon nitride cutting tool

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7157148B2 (en) Heat-resistant coated member
JP4193958B2 (ja) 溶融金属に対する耐食性に優れた溶融金属用部材およびその製造方法
JPH0873286A (ja) 窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び窒化珪素質焼結体を用いた金属溶湯用部材
JP2003205352A (ja) 溶融金属に対して優れた耐食性、耐摩耗性を有する焼結合金からなる溶融金属用部材、その製造方法、およびそれらを用いた機械構造部材
JPH08119743A (ja) 高温強度に優れた窒化珪素質焼結体及びその製造方法及び金属溶湯用部材
JP3520998B2 (ja) 耐熱性窒化珪素質焼結体及びその製造方法
JP2000064060A (ja) 非鉄金属溶湯用部材
JP5540225B2 (ja) 溶融金属接触材及びコーティング膜
EP1435501A1 (en) Heat-resistant coated member
JP4976626B2 (ja) 焼結合金材料、その製造方法、およびそれらを用いた機械構造部材
JP2002045957A (ja) 溶融金属に対する耐食性に優れた溶融金属用部材およびその製造方法
Moya et al. Interfacial reactions in aluminum alloys/mullite–zirconia composites
JP2005131656A (ja) アルミニウム溶湯用部材
JPS60224770A (ja) 非鉄金属の精練もしくは鋳造用用具
JP3076888B2 (ja) 2融点系耐熱性溶射材料と溶射加工を行なった耐熱性部材
JPH0848586A (ja) 複合セラミックス焼結体およびそれを用いた鉄基合金溶湯用部材
JP2002248556A (ja) 金属鋳造装置用溶融槽
JPH08158002A (ja) 窒化ケイ素質セラミックスと金属の複合材料及びアルミニウム溶湯用部品
JP4081574B2 (ja) 耐熱性被覆部材の製造方法
KR100679499B1 (ko) 액상 비철 금속의 처리 방법
JP4020224B2 (ja) 溶融金属処理用部材
JPH09287047A (ja) 表面被覆アルミニウム溶湯用部材
JP2005132656A (ja) アルミニウム溶湯部材
JPH07277830A (ja) 複合セラミックス焼結体およびそれを用いた鉄基合金溶湯用部材
Lai Fabrication, thermal expansion, thermal conductivity, and mechanical properties of high particulate volume fraction aluminum-matrix composites