JPH0872847A - トレーおよびその製造方法およびその製造装置 - Google Patents

トレーおよびその製造方法およびその製造装置

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JPH0872847A
JPH0872847A JP12281195A JP12281195A JPH0872847A JP H0872847 A JPH0872847 A JP H0872847A JP 12281195 A JP12281195 A JP 12281195A JP 12281195 A JP12281195 A JP 12281195A JP H0872847 A JPH0872847 A JP H0872847A
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die
tray
water
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JP12281195A
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Saburo Miyazaki
三郎 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルビシア・ファルカータを素材とする薄板
材に吸水させて加熱プレスし、木材によるトレーの形成
が、簡易に迅速で廉価に可能となる。また、使用後は、
地中等に埋込むことにより腐食して分解が可能となる
し、焼却しても従来の樹脂性トレーの如く、有害ガスの
発生を生じることがない。 【構成】 アルビシア・ファルカータを素材とする薄板
材1を成形し、この薄板材1の中央部を物品載置用の底
部6する。また、この底部6の外周を、上方に立上げ外
周壁7とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮食料品店、スーパ
ー等で野菜、魚、肉等の生鮮食料品を盛付けて販売する
ためのトレーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小売店、スーパー等の生鮮食料品
店に於ては、魚、野菜、肉等の生鮮食料品を販売単位毎
に分割して販売する場合、樹脂性のトレーにこれらの商
品を盛付けて販売することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂性
のトレーは、使用後に焼却すると有害ガスを生じたり、
地中に埋める等の処置をしても、腐食することがなく、
地球環境を汚染するものとして、公害の元となり社会問
題化している。また、樹脂性のトレーは血液、体液等の
水分が浸出する魚、肉等の食料品を盛付ける場合、これ
ら食品中の水分がトレー上に流出し、そのまま滞留する
ものとなる。そのため、腐敗し易いとともに見た目も悪
く、商品価値を低下させる原因となっている。
【0004】また、これらの欠点を除去するため、紙性
のトレー等も製造されているが、耐久性に問題があり、
水等の付着により形状を保てなくなったり、破損しやす
いものとなる欠点を有している。
【0005】本発明は上述のごとき課題を解決しようと
するものであって、使用後はこれを地中等に埋設廃棄す
れば腐食し、地中に腐葉土として還元できるとともに、
焼却処分等を行っても、有毒ガスを発生することのな
い、トレーを形成しようとするものである。そして、埋
設により腐食したり焼却によっても有毒ガスの発生しな
い素材としては木材を考慮することができる。
【0006】しかし、通常の木材を用いてトレーを形成
しようとすると、極めて製造に手数を要し高価なものと
なり、廉価で大量に消費されるトレーに木材を使用する
ことは従来困難なものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、アルビシア・ファルカータを素材とす
る薄板材の中央部を物品載置用の底部とし、この底部の
外周に外周壁を上方に立上げて形成して成るものであ
る。
【0008】また、第2の発明は、アルビシア・ファル
カータを素材とする薄板材の中央部を物品載置用の底部
とし、この底部の外周に外周壁を折曲部から上方に立上
げて形成し、この外周壁の交差する角隅部を切り込みを
介して重合して成るものである。
【0009】また、第3の発明は、アルビシア・ファル
カータを素材とする薄板材の中央部を物品載置用の底部
とし、この底部の外周に外周壁を折曲部から上方に立上
げて形成し、この外周壁の交差する角隅部を、角隅部側
が幅広となるV字型切欠部の端縁を突き当て接触して成
るものである。
【0010】また、第4の発明は、アルビシア・ファル
カータを素材とする薄板材を水と接触して薄板材に吸水
させ、この吸水後に薄板材を加熱プレスして形成する事
を特徴として成るものである。
【0011】また、第5の発明は、アルビシア・ファル
カータを素材とする大型の薄板材に、製品とすべき複数
個のトレーの基本形状に合わせて、幅狭の連結部を残し
て切り込みを入れた後、薄板材に水を接触して吸水さ
せ、この吸水後に180℃〜300℃に加熱したプレス
型により加熱プレスし、このプレス状態を2〜10秒継
続する事により型付けを行った後、型抜きして形成する
事を特徴として成るものである。
【0012】また、第6の発明は、アルビシア・ファル
カータを素材とする薄板材を水と接触して薄板材に吸水
させ、この吸水後に薄板材の上面側に内型を配置した
後、薄板材の板目方向の両側部を、板目と平行する方向
の内型側に加熱プレスして折り曲げた後、薄板材の板目
方向の両端部を、板目と交差する方向の内型側に加熱プ
レスして折り曲げ、薄板材の両端部と両側部の交差する
角隅部を型絞り変形して形成する事を特徴として成るも
のである。
【0013】また、第7の発明は、アルビシア・ファル
カーターの原木を煮沸した後、この原木を丸剥ぎ加工し
て、アルビシア・ファルカーターを素材とする大型の薄
板材を形成し、この大型の薄板材を、製品とすべき複数
個のトレーの基本形状に合わせてカットした後、このカ
ットした薄板材に水を接触して吸水させ、この吸水後に
180℃〜300℃に加熱した両側プレス型により、薄
板材の板目方向の両側部を、板目と平行する方向の内型
側に加熱プレスして折り曲げた後、180℃〜300℃
に加熱した両端プレス型により、薄板材の板目方向の両
端部を、板目と交差する方向の内型側に加熱プレスして
折り曲げ、このプレス状態を2〜10秒継続する事によ
り薄板材の両端部と両側部の交差する角隅部を型絞り変
形した後、型抜きして形成する事を特徴として成るもの
である。
【0014】また、薄板材と水の接触は、薄板材を水中
に浸漬することにより行うものであっても良い。
【0015】また、薄板材と水の接触は、薄板材に水を
吹き付ける事により行うものであっても良い。
【0016】また、薄板材と水の接触は、薄板材の折り
曲げ目的部の外面側に水を塗布するすることにより行う
ものであっても良い。
【0017】また、第8の発明は、床面に載置する基板
と、この基板の背面に下端を固定する背面板と、この背
面板の上端に固定し基板との間隔を不動的に形成する天
板と、天板の下面に上下動可能に配置するとともに薄板
材の加熱を可能とするヒーターを内装した押圧用の内型
と、この内型の下部に臨ませて不動的に配置し加熱を可
能とするヒーターを内装した外型と、外型の両側に上下
動可能に配置するとともに薄板材の板目方向の両側部
を、内型側に押圧する加熱可能な両側プレス型と、この
両側プレス型の加熱プレス後、薄板材の板目方向の両端
部を内型側に押圧する加熱可能な両端プレス型とから成
る事を特徴として成るものである。
【0018】また、第9の発明は、床面から一定の間隔
を介して上方に配置する天板と、この天板の背面に上端
を固定する背面板と、この背面板の下端に固定し天板と
の間隔を不動的に形成する基板と、基板の上面に上下動
可能に配置するとともに薄板材の加熱を可能とするヒー
ターを内装した押圧用の内型と、この内型の上部に臨ま
せて不動的に配置し加熱を可能とするヒーターを内装し
た外型と、外型の両側に上下動可能に配置するとともに
薄板材の板目方向の両側部を、内型側に押圧する加熱可
能な両側プレス型と、この両側プレス型の加熱プレス
後、薄板材の板目方向の両端部を内型側に押圧する加熱
可能な両端プレス型とから成る事を特徴として成るもの
である。
【0019】また、内型は、先端方向の両側を、10゜
〜70゜の角度でカットし、先端を幅狭に傾斜して形成
するものであっても良い。
【0020】また、内型は、先端方向の両端を、10゜
〜70゜の角度でカットし、先端を幅狭に傾斜して形成
するものであっても良い。
【0021】また、両側プレス型は、先端方向の外型側
を10゜〜70゜の角度でテーパー状にカットして形成す
るものであっても良い。
【0022】また、両端プレス型は、先端方向の外型側
を10゜〜70゜の角度でテーパー状にカットして形成す
るものであっても良い。
【0023】
【作用】本発明は上述の如く構成したもので、木材であ
るアルビシア・ファルカータ(学名)を素材とする薄板材
を用いることにより行う。このアルビシア・ファルカー
タは、東南アジアの熱帯雨林に自生しているマメ科の植
物で、植林後5〜6年で直径50cmの成木となる極め
て成長の早い木材である。そして、このアルビシア・フ
ァルカータは、材質が軟らかく、日本等で成長する木材
に比較し、加工性が容易である利点を有している。この
アルビシア・ファルカータを薄板材として形成し、この
薄板材を加熱プレスすることにより、従来の樹脂製とほ
ぼ同様のトレー形状を得ることができるものである。
【0024】そして、このようにアルビシア・ファルカ
ータを薄板材として形成したトレーは、使用完了後に地
中等に埋設すれば腐植を生じ、腐葉土として地中で分解
消滅させることができる。また、使用後に焼却処分等を
行っても、通常の木材を焼却する場合と同様、有毒ガス
等の発生がなく、安全な焼却を行うことが可能となる。
【0025】また、肉、魚等の水分の多い生鮮食品を盛
付けた場合も、その食品から流出する血液、体液等の水
分は、トレー本体に一定の範囲で吸収することができ
る。そのため、生鮮食品の周囲に従来の如く、体裁の悪
い血液が流れて広がったりすることがない。また、適度
の水分吸収により、その生鮮食品の鮮度を高く保つこと
が可能となる。
【0026】また、この本発明におけるトレーを製造す
るためには、アルビシア・ファルカータを素材とする薄
板材を水中に浸積するか、水を薄板材に吹き付けること
により、薄板材と水を接触して薄板材に吸水を行わせる
ことが必要となる。この水は、常温水であっても良い
が、熱水を用いれば薄板材の滅菌と柔軟性の向上に有効
なものとなる。
【0027】そして、この状態で加熱プレスを行うが、
この加熱プレスは180℃〜300℃の範囲で行う。こ
のように、薄板材に水分を吸収させて、加熱プレスを行
うと、アルビシア・ファルカータを素材する薄板材は、
水分と熱により、その構成する高分子である繊維の分子
間の結合を弱め、分子を動きやすくする。この状態で、
圧力を加えて薄板材を変形し易くすることが可能とな
る。
【0028】この繊維の分子間の結合力を弱めることに
より、本来的に屈曲性、湾曲性等が高いアルビシア・フ
ァルカータを素材とする薄板材の変形が、更に容易とな
り、有効な型付けを行うことが可能となる。この場合に
於て加熱プレスの温度を、180℃に満たないものとす
ると、薄板材の繊維の分子間結合力を弱めることが少な
く、柔軟性を生じさせる事ができない。また、加熱温度
が300℃を超える場合には、薄板材に変質を生じる可
能性があるし、経済的にも無意味なものとなり、余分な
コストをかける結果となる。
【0029】また、加熱プレスする場合に於て、プレス
状態を2〜10秒継続することにより型付けが可能とな
るが、加熱プレスの時間が2秒に満たない場合には、型
付けが不十分となり、10秒を超える場合には作業性を
悪くし、不経済なものとなる。
【0030】また、上記の製造方法は、薄板材への加熱
プレスの方法を特に限定するものではないが、他の製造
方法に於ては、薄板材の板目方向の両側部及び両端部を
別々に加熱プレスする事が可能である。この方法は、水
分を吸収させた薄板材の表面に内型を配置した後、18
0℃〜300℃に加熱した両側プレス型で、薄板材の板
目方向の両側部を板目と平行する方向の内型側に加熱プ
レスして表面側に折り曲げる。また、この折曲後、薄板
材の板目方向の両端部を、180℃〜300℃に加熱し
た両端プレス型によって、板目と交差する方向の内型側
に加熱プレスして表面側に折り曲げる。そして、このプ
レス状態を2〜10秒継続して、トレーを形成する。
【0031】このように、薄板材を加熱プレスする場
合、薄板材の両側部を先に加熱プレスしておくと、この
両側部を加熱した時の熱が、薄板材の両端部に伝達し、
両端部を予熱した状態で加熱プレスする事が可能とな
る。そのため、薄板材の両端部は、繊維の分子間の結合
を弱め、分子が動きやすくなり、柔軟性を有するものと
なる。このため、次に板目と交差する方向に折り曲げて
も、無理な応力が生じる事がなく、破損等を防止して、
確実な折り曲げ作業が可能となる。また、薄板材は、両
側部を加熱プレスした状態で、両端部を加熱プレスする
ため、両端部と両側部の交差する角隅部に圧縮作用が生
じ、角隅部は面積を収縮して、薄板材の確実な型絞り変
形を可能とする。
【0032】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、(1)はアルビシア・ファルカータを素材とする大型
の薄板材で、複数のトレー(2)を形成することができる
面積を有している。
【0033】この薄板材(1)の素材に用いるアルビシア
・ファルカータは、以下のような組成を有している。脈
管は、円形又は楕円形で、放射状に3個前後が一束に配
置されている。この脈管の直径は、170ミクロン前後で、
1平方ミリ当たりに1〜3個存在する。また、細胞は、網
目状の細胞で、被膜により覆われている。また、光線
は、巾約16ミクロン、高さ約180ミクロン、1ミリ当た
り5〜6層程度で形成されている。また、繊維は、長さ1,
000ミクロン、外径約45ミクロン、壁厚約3ミクロン、
内径約40ミクロンである。また、組成分は、リグニン、
セルローズ、ペントサンを主な組成分とし、シリコン、
灰分等のその他の組成分も含まれる。
【0034】また、アルビシア・ファルカータの色は、
白色または淡い褐色で、波状の木目を有する。また、肌
触りは滑らかで、乾燥後の臭いは殆どない。また、乾燥
時の比重は、0.3前後である。また、アルビシア・ファ
ルカータは、乾燥時の状態よりも、水を接触した含湿時
の状態の方が、柔軟性で加工性に優れ、加工時の破損等
も生じにくく、トレー(2)の素材に適応している。
【0035】また、このアルビシア・ファルカータを用
いた大型の薄板材(1)からトレー(2)を形成するには、
この大型の薄板材(1)に、複数個のトレー(2)の基本形
状に合わせた分割用の切込み(3)と成形用の切込み(4)
とを、プレス用の金型により成形する。この薄板材(1)
は、分割用の切込み(3)と成形用の切込み(4)とを、形
成するトレー(2)の形状に対応して形成するものである
が、一実施例に於ては、大型の薄板材(1)を個々のトレ
ーに分割するための分割用の切込み(3)を、図2に示す
如くトレーの大きさに応じて形成している。この分割用
の切込み(3)は、大型の薄板材(1)の全長にわたって形
成すると、大型の薄板材(1)が各個のトレー(2)毎に分
割され、バラバラとなってしまう。これは、複数のトレ
ーを同時に成形する場合には好ましくなく、製造効率を
低下させるものとなる。そのため、分割用の切込み(3)
は、その切込み線の一部に、幅狭の連結部(5)を残して
分割用の切込み(3)を形成し、完全に各トレー(2)毎に
分割してしまうことは行わない。
【0036】また、切込みには、大型の薄板材(1)を分
割するための目的ではなく、トレーの成形を容易とする
ための成形用の切込み(4)も設けている。この成形用の
切込み(4)は、一実施例に於て、個々のトレーを構成す
る薄板材(1)の外周縁の角隅部(13)に45°の角度で
切込みを行う。
【0037】このように、分割用の切込み(3)と成形用
の切込み(4)を、大型の薄板材(1)に一度に切込み形成
した後、この大型の薄板材(1)に水を接触させる。この
水の接触は、大型の薄板材(1)に、水をノズル等から噴
出して吹き付けることによって行ってもよいし、刷毛等
で塗布するものであってもよい。しかし、水中に浸積す
る方法により行えば、薄板材(1)への充分な水の付着と
効率の良い水分の付着吸水が可能となる。また、水を熱
水とすれば薄板材(1)の殺菌と柔軟性の向上に寄与する
ものとなる。
【0038】そして、このように水分の付着を行った
後、180℃〜300℃に加熱した、内型と外型から成
るプレス型により加熱プレスを行う。この加熱プレスに
より、個々のトレーを形成する部分に、それぞれ加圧変
形が加えられる結果、この加圧変形に伴って連結部(5)
は切断され、大型の薄板材(1)は複数個のトレー(2)に
分割される。
【0039】また、この分割に伴って個々の薄板材(1)
は、中央部を物品載置用の底部(6)とし、この底部(6)
の外周に、図1に示すごとく外周壁(7)を折曲部(10)
から上方に立上げて形成する。この外周壁(7)の立上げ
は、分割用の切込み(3)部分を、図1、図3に示す如く
折曲部(10)から内型側に立上げる。そして、成形用の
切込み(4)部分に於て、外周壁(7)の立上げ分だけ相互
に重合して二重に位置する重合部(8)となる。この重合
は、角隅部(13)を直角にしたまま行うと、外周壁(7)
の上端縁と面一に成らず上方に突出するから、角隅部
(13)を図2に示すごとく、適宜切り欠いて隅切り部
(11)とすることにより、図3に示す如く、重合部(8)
を外周壁(7)の上端縁と面一とすることができる。
【0040】この重合部(8)は、接着剤等で接着しても
良いが、接着剤の食品に対する安全性、接着の手数等を
考慮すると、重合部(8)の接着は行わず、型付けのみと
してもよい。このように、成形用の切込み(4)を薄板材
(1)に設けることにより、加熱プレス時に、薄板材(1)
に加えられる変形が少ないものとなるから、薄板材(1)
に対する負担が軽くなり、成形が容易となる。
【0041】また、この成形に伴って連結部(5)は破断
され、大型の薄板材(1)から個々のトレー(2)に分割す
ることが可能となる。また、内型と外型によるプレス成
形は、2〜10秒間加圧を継続することにより薄板材
(1)の型付けが可能となる。この2〜10秒間プレス状
態を継続した後、型抜きを行い成形が完了する。
【0042】また、上記実施例に於ては、成形用の切込
み(4)を形成し、この成形用の切込み(4)を、個々のト
レーの角隅部(13)に45°の角度で形成した。しか
し、他の異なる実施例に於ては、外周壁(7)の交差する
角隅部(13)を、図6に示す如く、角隅部(13)側が幅
広となるV字型の切欠部(12)を形成する。また、この
V字型の切欠部(12)は、成形後の上端縁を面一にする
ため、隅切り部(11)に連続して形成する。
【0043】上記実施例の如く、角隅部(13)をV字型
の切欠部(12)とすることにより、薄板材(1)を折曲部
(10)から折曲して立ち上げた時、外周壁(7)の先端部
を重合する事なく、図5に示す如く突き当て接触するこ
とが可能となる。このように、外周壁(7)の切欠部(1
2)の端縁を突き当て形成することにより、端縁を重合
する上記の実施例に比較し、トレー(2)の体裁を良くす
ることが可能となる。しかし、成形と型付けを確実に行
わないと、突き当てた先端部に隙間が生じるものとなる
から、成形作業を慎重に行う必要がある。
【0044】また、上記の各実施例に於ては、大型の薄
板材(1)に成形用の切込み(4)、隅切り部(11)または
切欠部(12)等を形成したが、他の異なる実施例に於て
は、図4に示す如く、底部(6)の外周に形成する外周壁
(7)の交差部(9)を内側に折込んで、外周壁(7)を立上
げることにより形成する。
【0045】この場合は、前述の実施例に示す如く、成
形用の切込み(4)を形成することがないから、底部(6)
に載置した肉、魚等の血液、体液等が流れ出した場合に
も、外部に流出することがないものとなる。そのため、
製品、生鮮食料品等の取り扱いが容易となる利点を有し
ている。しかしながら、交差部(9)の変形折込み量が多
いため、成形に手数を要するものとなる。
【0046】また、上記の各実施例に於いては、大型の
薄板材(1)を加熱プレスして、複数のトレーを同時に形
成した。しかしながら、他の実施例に於ては、トレー1
枚分の大きさの小型の薄板材(14)を形成し、この小型
の薄板材(14)を加熱プレスして、トレーを1個ずつ形
成する。以下、この実施例の製造方法を説明する。
【0047】まず、薄板材(1)の形成方法から説明す
る。第1に、アルビシア・ファルカータの原木(15)を
煮沸する。そして、この煮沸後、原木(15)を一定の速
度で回転しながら、カッター(16)を用いて一定の厚み
で丸剥ぎ加工し、図8に示す如く、長尺状の帯状薄板材
(17)を形成する。また、この帯状薄板材(17)を、打
抜ローラー(18)と圧受ローラ(20)との間隔に挿通
し、トレーの材料となる小型の薄板材(14)を複数個形
成する。この打抜ローラー(18)は、帯状薄板材(17)
の表面側に配置し、外周面に複数個の打抜カッター(2
1)を設けている。この打抜カッター(21)は、両端部
を弧状とした縦長形状としている。また、圧受ローラ
(20)は、帯状薄板材(17)の裏面側に配置し、ゴム等
の弾性体により形成する。
【0048】また、打ち抜いた小型の薄板材(14)を乾
燥する。この乾燥方法には、天然乾燥法と人工乾燥法と
があり、人工乾燥法を行えば、乾燥時間の大幅な短縮を
行う事ができる。また、乾燥後、この小型の薄板材(1
4)の表面を研磨機等で研磨する。また、この小型の薄
板材(14)に水を接触させる。この水の接触は、小型の
薄板材(14)に、水をノズル等から噴出して吹き付けて
行っても良いし、刷毛等で塗布しても良い。また、小型
の薄板材(14)を水中に浸漬して吸水させても良い。
【0049】また、この吸水した小型の薄板材(14)
を、加熱プレス機(22)を用いて成形する。以下、この
加熱プレス機(22)の構成を説明する。この加熱プレス
機(22)は、図9、図10に示す如く、基板(23)の背
面に背面板(24)の下端を固定する。また、この背面板
(24)は、上端に天板(25)を固定し、この天板(25)
と基板(23)との間隔を不動的に形成している。また、
天板(25)は、下面に上部押圧シリンダー(26)を配置
し、この上部押圧シリンダー(26)のロッド(27)の先
端に内型(28)を配置する。
【0050】また、内型(28)は、ヒーターを内蔵し、
小型の薄板材(14)の表面側を加熱する事が可能であ
る。また、内型(28)は、図11に示す如く、先端方向
の下端面の両側を、10゜〜70゜の角度でカットし、先
端を幅狭とする両側テーパー面(30)を設けている。ま
た、内型(28)は、図14に示す如く、先端方向の下端
面の両端を、10゜〜70゜の角度でカットし、先端を幅
狭とする両端テーパー面(31)を設けている。また、好
ましくは、両側テーパー面(30)および両端テーパー面
(31)の傾斜角度を44゜〜46゜で形成する。
【0051】また、内型(28)は、先端方向の両側およ
び両端を、10°未満でカットすると、トレー(2)の両
側部(36)および両端部(45)の立ち上げ角度が浅くな
り、商品を盛り付けた場合、食品中の水分が外部にこぼ
れ易く好ましくない。また、内型(28)は、先端方向の
両側および両端を、70°を超えてカットすると、トレ
ー(2)の両側部(36)および両端部(45)の曲げ角度が
強くなって、破損し易いものとなる。
【0052】また、この内型(28)の下端に、図9、図
10に示す如く、外型(32)を臨ませて配置する。この
外型(32)は、ヒーターを内蔵し、小型の薄板材(14)
の裏面の中央部を加熱する事が可能である。また、外型
(32)は、図11、図12に示す如く、トレーの底部
(6)を成形する成形凹型(33)を表面に設けている。ま
た、この外型(32)は、ガイド杆(34)により基板(2
3)から一定の高さに固定されている。このガイド杆(3
4)は、基端部を基板(23)まで延長して固定し、先端
部を外型(32)の下面に固定する。
【0053】また、外型(32)の両側に、図9、図10
に示す如く、両側プレス型(35)を配置する。この両側
プレス型(35)は、ヒーターを内蔵し、小型の薄板材
(14)の両側部(36)を加熱押圧する事が可能である。
また、この両側プレス型(35)は、図11、図12に示
す如く、先端方向の外型(32)側を10゜〜70゜の角度
でテーパー状にカットし、両側テーパー部(37)を形成
する。また、好ましくは、両側テーパー部(37)の傾斜
角度を44゜〜46゜で形成する。
【0054】また、両側プレス型(35)は、先端方向の
外型(32)側を、10°未満の角度でテーパー状にカッ
トすると、トレー(2)の両側部(36)の立ち上げ角度が
浅くなり、商品を盛り付けた場合、食品中の水分が外部
にこぼれ易くなって好ましくない。また、両側プレス型
(35)は、先端方向の外型(32)側を、70°を超えて
テーパー状にカットすると、トレー(2)の両側部(36)
の曲げ角度が強くなって、破損し易いものとなる。
【0055】また、両側プレス型(35)は、図10に示
す如く、下端に両側支持体(38)を固定する。この両側
支持体(38)は、挿通口(53)を上下方向に貫通形成
し、この挿通口(53)に装着した軸支部(42)を介し
て、ガイド杆(34)を摺動可能に挿通する。また、この
両側支持体(38)は、下面に両側押圧シリンダー(40)
の先端部を接続し、両側プレス型(35)の上下方向移動
を可能とする。この両側押圧シリンダー(40)は、背面
板(24)と前面板(55)とにより基板(23)から一定の
高さに固定した支持台(41)に固定する。
【0056】また、外型(32)の両端には、図9、図1
4に示す如く、両端プレス型(44)を配置する。この両
端プレス型(44)は、ヒーターを内蔵し、小型の薄板材
(14)の両端部(45)を加熱する事が可能である。ま
た、この両端プレス型(44)は、上端面の内方を10゜
〜70゜の角度でテーパー状にカットし、両端テーパー
部(46)を形成する。また、好ましくは、両端テーパー
部(46)の傾斜角度を44゜〜46゜で形成する。
【0057】また、両端プレス型(44)は、先端方向の
外型(32)側を、10°未満の角度でテーパー状にカッ
トすると、トレー(2)の両端部(45)の立ち上げ角度が
浅くなり、商品を盛り付けた場合、食品中の水分が外部
にこぼれ易くなり好ましくない。また、両端プレス型
(44)は、先端方向の外型(32)側を、70°を超えて
テーパー状にカットすると、トレー(2)の両端部(45)
の曲げ角度が強くなって、破損し易いものとなる。
【0058】また、両端プレス型(44)は、下端に両端
支持体(47)を固定する。この両端支持体(47)は、貫
通口(54)を上下方向に貫通形成し、この貫通口(54)
に装着した軸支部(44)を介して、ガイド杆(34)を摺
動可能に挿通する。また、この両端支持体(47)は、両
端押圧シリンダー(48)の先端部を下面に接続する。ま
た、この両端押圧シリンダー(48)は、基端部を基板
(23)に接続固定している。
【0059】そして、この加熱プレス機(22)を用いて
トレー(2)を成形するには、まず、小型の薄板材(14)
を、図11に示す如く、両側プレス型(35)及び両端プ
レス型(44)の上端に設けた保持突起(51)の間隔に載
置する。この保持突起(51)は、小型の薄板材(14)の
外周四隅を保持するものである。次に、上部押圧シリン
ダー(26)を伸張し、内型(28)を下降して、小型の薄
板材(14)の上面中央部を押圧する。この押圧によっ
て、小型の薄板材(14)は、下面を外型(32)に接触
し、成形凹型(33)に突き当たる事によって、図12に
示す如く、両側部(36)を表面側に少し折曲する。
【0060】また、小型の薄板材(14)の両側部(36)
を加熱プレスするには、両側押圧シリンダー(40)を伸
張し、両側支持体(38)に接続する両側プレス型(35)
を上昇する。この両側プレス型(35)の上昇によって、
両側テーパー部(37)は、小型の薄板材(14)の両側部
(36)を両側テーパー面(30)側に押圧し、両側部(3
6)を、図13に示す如く、板目(52)と平行する方向
に折り曲げる事が可能となる。この両側部(36)の加熱
プレス作業は、小型の薄板材(14)を加熱しながら行う
ため、小型の薄板材(14)は、水分と熱により、その構
成する高分子である繊維の分子間の結合を弱め、分子を
動きやすくする。その結果、小型の薄板材(14)の両側
部(36)を容易に変形する事が可能となる。
【0061】また、小型の薄板材(14)の両端部(45)
を加熱プレスするには、両側プレス型(35)の作動後、
両端押圧シリンダー(48)を伸張し、両端支持体(47)
に接続する両端プレス型(44)を上昇する。この上昇に
よって、小型の薄板材(14)の両端部(45)は、両端テ
ーパー部(46)によって両端テーパー面(31)側に押圧
され、両端部(45)を、図14に示す如く、板目(52)
と交差する方向に折り曲げる事ができる。また、この両
端部(45)は、先の両側部(36)の加熱プレスによっ
て、既に間接的に余熱されており、さらに、今回、両端
テーパー部(46)と両端テーパー面(31)とで加熱プレ
スされるものである。そのため、繊維の分子間の結合が
柔軟となり、分子が動きやすくなるため、確実な折り曲
げが可能となる。そして、小型の薄板材(14)の両側部
(36)および両端部(45)への加熱プレスを、2〜10
秒間継続した後、両側プレス型(35)、両端プレス型
(44)および内型(28)の型抜きを行い、図7に示す如
く、トレー(2)の成形が完了する。
【0062】このように、トレー(2)を形成する場合、
小型の薄板材(14)の両側部(36)を、板目(52)と平
行する方向の内型(28)側に加熱プレスして折り曲げな
がら、両端部(45)を、板目(52)と交差する方向の内
型(28)側に加熱プレスして折り曲げるものであるか
ら、両端部(45)と両側部(36)の交差する角隅部(1
3)に圧縮方向の力が生じる。そのため、小型の薄板材
(14)は、圧縮力に追従して角隅部(13)の面積を収縮
し、型絞り変形を容易とする。このため、トレー(2)
は、従来の樹脂製のトレーの如く、角隅部(13)を滑ら
かに形成する事ができ、図7に示す如く、外観形状が良
好となり、商品の付加価値を高める事が可能となる。ま
た、小型の薄板材(14)を用いてトレー(2)を1枚ずつ
に成形するため、大型の薄板材(1)を用いて複数のトレ
ー(2)を一時に成形する場合に比較して、金型の製作費
用を廉価とする事が可能となる。
【0063】また、上記実施例に於て、加熱プレス機
(22)は、基板(23)側に外型(32)を固定し、天板
(25)側に内型(28)を上下動可能に形成した。しか
し、他の実施例に於て、加熱プレス機(22)は、図15
に示す如く、基板(23)側に内型(28)を上下動可能に
形成し、天板(25)側に外型(32)を固定している。こ
のように、加熱プレス機(22)は、上記実施例に対し上
下方向を逆転して配置する事が可能である。このように
形成すると、両側プレス型(35)および両端プレス型
(44)は、両側テーパー部(37)と両端テーパー部(4
6)とを下向きに配置する事ができる。そのため、外型
(32)は、両側テーパー部(37)および両端テーパー部
(46)との間隔から木屑を容易に排除して、装置の故障
等を防止する事が可能となるものである。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、アルビシア・ファルカータを素材とする薄板材に
吸水させて加熱プレスすることにより、薄板材の成形が
容易となり、木材によるトレーの形成が簡易に、しかも
迅速で廉価に可能となる。
【0065】また、このアルビシア・ファルカータを素
材とするトレーは、地中等に埋込むことにより腐食して
分解が可能となるし、焼却しても従来の樹脂性トレーの
如く、有害ガスの発生を生じることがない。
【0066】また、比較的水分の多い魚、肉等の生鮮食
料品を盛付けた場合に、余分の水分を吸収することが可
能となるから、食品の保存性を良好とするし、見た目に
も体裁を良くし、商品価値を向上させることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形したトレーの斜視図。
【図2】大型の薄板材に切込み及び隅きり部を形成した
状態の平面図。
【図3】図1の角隅部の拡大図。
【図4】角隅部を折り込みにより形成した異なる実施例
の斜視図。
【図5】角隅部を突き当てにより形成した異なる実施例
の斜視図。
【図6】図5に示すトレーを形成するための大型の薄板
材に、切欠き部を形成した状態の平面図。
【図7】角隅部を型絞り変形により形成した異なる実施
例の斜視図。
【図8】帯状薄板材を打ち抜いて小型の薄板材を形成す
る状態を示す斜視図である。
【図9】加熱プレス機の正面図である。
【図10】両側プレス型、両端プレス型及び内型を開放
した状態を示す加熱プレス機の縦断面図である。
【図11】小型の薄板材を載置した状態を示す加熱プレ
ス機の拡大断面図である。
【図12】内型で薄板材を押圧した状態を示す加熱プレ
ス機の拡大断面図である。
【図13】両側プレス型で薄板材の両側部を押圧した状
態を示す加熱プレス機の拡大断面図である。
【図14】両端プレス型で薄板材の両端部を押圧した状
態を示す加熱プレス機の拡大断面図である。
【図15】他の実施例の加熱プレス機の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 薄板材 2 トレー 4 成形用の切込み 5 連結部 6 底部 7 外周壁 12 切欠部 13 角隅部 14 小型の薄板材 36 両側部 45 両端部 52 板目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 5/24 A // B65D 65/46 B29L 22:00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    薄板材の中央部を物品載置用の底部とし、この底部の外
    周に外周壁を上方に立上げて形成した事を特徴とするト
    レー。
  2. 【請求項2】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    薄板材の中央部を物品載置用の底部とし、この底部の外
    周に外周壁を折曲部から上方に立上げて形成し、この外
    周壁の交差する角隅部を切り込みを介して重合した事を
    特徴とするトレー。
  3. 【請求項3】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    薄板材の中央部を物品載置用の底部とし、この底部の外
    周に外周壁を折曲部から上方に立上げて形成し、この外
    周壁の交差する角隅部を、角隅部側が幅広となるV字型
    切欠部の端縁を突き当て接触した事を特徴とするトレ
    ー。
  4. 【請求項4】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    薄板材を水と接触して薄板材に吸水させ、この吸水後に
    薄板材を加熱プレスして形成する事を特徴とするトレー
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    大型の薄板材に、製品とすべき複数個のトレーの基本形
    状に合わせて、幅狭の連結部を残して切り込みを入れた
    後、薄板材に水を接触して吸水させ、この吸水後に18
    0℃〜300℃に加熱したプレス型により加熱プレス
    し、このプレス状態を2〜10秒継続する事により型付
    けを行った後、型抜きして形成する事を特徴とするトレ
    ーの製造方法。
  6. 【請求項6】 アルビシア・ファルカータを素材とする
    薄板材を水と接触して薄板材に吸水させ、この吸水後に
    薄板材の表面側に内型を配置した後、薄板材の板目方向
    の両側部を、板目と平行する方向の内型側に加熱プレス
    して折り曲げた後、薄板材の板目方向の両端部を、板目
    と交差する方向の内型側に加熱プレスして折り曲げ、薄
    板材の両端部と両側部の交差する角隅部を型絞り変形し
    て形成する事を特徴とするトレーの製造方法。
  7. 【請求項7】 アルビシア・ファルカーターの原木を煮
    沸した後、この原木を丸剥ぎ加工して、アルビシア・フ
    ァルカーターを素材とする大型の薄板材を形成し、この
    大型の薄板材を、製品とすべき複数個のトレーの基本形
    状に合わせてカットした後、このカットした薄板材に水
    を接触して吸水させ、この吸水後に180℃〜300℃
    に加熱した両側プレス型により、薄板材の板目方向の両
    側部を、板目と平行する方向の内型側に加熱プレスして
    折り曲げた後、180℃〜300℃に加熱した両端プレ
    ス型により、薄板材の板目方向の両端部を、板目と交差
    する方向の内型側に加熱プレスして折り曲げ、このプレ
    ス状態を2〜10秒継続する事により薄板材の両端部と
    両側部の交差する角隅部を型絞り変形した後、型抜きし
    て形成する事を特徴とするトレーの製造方法。
  8. 【請求項8】 薄板材と水の接触は、薄板材を水中に浸
    漬することにより行うものであることを特徴とする請求
    項4、5、6または7のトレーの製造方法。
  9. 【請求項9】 薄板材と水の接触は、薄板材に水を吹き
    付けることにより行うものであることを特徴とする請求
    項4、5、6または7のトレーの製造方法。
  10. 【請求項10】 薄板材と水の接触は、薄板材の折り曲
    げ目的部の外面側に水を塗布するすることにより行うも
    のであることを特徴とする請求項4、5、6または7の
    トレーの製造方法。
  11. 【請求項11】 床面に載置する基板と、この基板の背
    面に下端を固定する背面板と、この背面板の上端に固定
    し基板との間隔を不動的に形成する天板と、天板の下面
    に上下動可能に配置するとともに薄板材の加熱を可能と
    するヒーターを内装した押圧用の内型と、この内型の下
    部に臨ませて不動的に配置し加熱を可能とするヒーター
    を内装した外型と、外型の両側に上下動可能に配置する
    とともに薄板材の板目方向の両側部を、内型側に押圧す
    る加熱可能な両側プレス型と、この両側プレス型の加熱
    プレス後、薄板材の板目方向の両端部を内型側に押圧す
    る加熱可能な両端プレス型とから成る事を特徴とするト
    レーの製造装置。
  12. 【請求項12】 床面から一定の間隔を介して上方に配
    置する天板と、この天板の背面に上端を固定する背面板
    と、この背面板の下端に固定し天板との間隔を不動的に
    形成する基板と、基板の上面に上下動可能に配置すると
    ともに薄板材の加熱を可能とするヒーターを内装した押
    圧用の内型と、この内型の上部に臨ませて不動的に配置
    し加熱を可能とするヒーターを内装した外型と、外型の
    両側に上下動可能に配置するとともに薄板材の板目方向
    の両側部を、内型側に押圧する加熱可能な両側プレス型
    と、この両側プレス型の加熱プレス後、薄板材の板目方
    向の両端部を内型側に押圧する加熱可能な両端プレス型
    とから成る事を特徴とするトレーの製造装置。
  13. 【請求項13】 内型は、先端方向の両側を、10゜〜
    70゜の角度でカットし、先端を幅狭に傾斜して形成し
    た事を特徴とする請求項11または12のトレーの製造
    装置。
  14. 【請求項14】 内型は、先端方向の両端を、10゜〜
    70゜の角度でカットし、先端を幅狭に傾斜して形成し
    た事を特徴とする請求項11または12のトレーの製造
    装置。
  15. 【請求項15】 両側プレス型は、先端方向の外型側を
    10゜〜70゜の角度でテーパー状にカットして形成した
    事を特徴とする請求項11または12のトレーの製造装
    置。
  16. 【請求項16】 両端プレス型は、先端方向の外型側を
    10゜〜70゜の角度でテーパー状にカットして形成した
    事を特徴とする請求項11または12のトレーの製造装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001621A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Sato Isamu 食品収納容器若しくは蓋体の製造方法
IT202200019497A1 (it) * 2022-09-22 2024-03-22 Angelo Angeli Struttura di tappetino di rivestimento per frigoriferi

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