JPH0872218A - 印刷ロールおよび印刷装置 - Google Patents
印刷ロールおよび印刷装置Info
- Publication number
- JPH0872218A JPH0872218A JP6211093A JP21109394A JPH0872218A JP H0872218 A JPH0872218 A JP H0872218A JP 6211093 A JP6211093 A JP 6211093A JP 21109394 A JP21109394 A JP 21109394A JP H0872218 A JPH0872218 A JP H0872218A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- ink
- roll
- printing roll
- continuous paper
- Prior art date
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- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続紙の表面全体を色付けすると共に、その
色付けインキでもってインキを厚盛りにして部分的な模
様を印刷する印刷装置において、インキの飛散による周
囲の汚れを防止し、連続紙の走行速度が変化しても濃度
ムラのない良好な印刷物が得られるようにする。 【構成】 印刷ロール１１の外周に浅い窪みから成る継
目の無いベタ刷印刷部１４と、深い窪みから成る部分模
様印刷部１５とを形成する。インキ供給装置２０によっ
て印刷ロール１１の外周にインキを供給し、ブレード２
５により印刷ロール１１の外周の余分なインキを掻き取
り、各窪みに溜るインキを印刷ロール１１とプレスロー
ル１２間に挿通された連続紙Ｓ1 に転写して浅い窪みに
溜るインキにより連続紙Ｓ1 の表面全体をベタ刷し、深
い窪みに溜るインキにより部分模様を印刷する。
色付けインキでもってインキを厚盛りにして部分的な模
様を印刷する印刷装置において、インキの飛散による周
囲の汚れを防止し、連続紙の走行速度が変化しても濃度
ムラのない良好な印刷物が得られるようにする。 【構成】 印刷ロール１１の外周に浅い窪みから成る継
目の無いベタ刷印刷部１４と、深い窪みから成る部分模
様印刷部１５とを形成する。インキ供給装置２０によっ
て印刷ロール１１の外周にインキを供給し、ブレード２
５により印刷ロール１１の外周の余分なインキを掻き取
り、各窪みに溜るインキを印刷ロール１１とプレスロー
ル１２間に挿通された連続紙Ｓ1 に転写して浅い窪みに
溜るインキにより連続紙Ｓ1 の表面全体をベタ刷し、深
い窪みに溜るインキにより部分模様を印刷する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、一種類のインキでも
って連続紙の表面全体に継目の無い薄い色の全面印刷ま
たは連続模様の印刷を行ないつつ濃い色の部分印刷を施
すことができる印刷ロールおよびその印刷ロールを用い
た印刷装置に関するものである。
って連続紙の表面全体に継目の無い薄い色の全面印刷ま
たは連続模様の印刷を行ないつつ濃い色の部分印刷を施
すことができる印刷ロールおよびその印刷ロールを用い
た印刷装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、段ボールシートは通常の
印刷紙と比べて厚みが厚く、しかも、波状に段繰りされ
た中芯紙に一対のライナーを接着したものであるため、
ライナーに凹凸があり、しかも表裏両側からの圧力には
中芯紙の波形形状が破壊され易いことから、通常の印刷
紙の場合よりも印刷が甚だ困難である。
印刷紙と比べて厚みが厚く、しかも、波状に段繰りされ
た中芯紙に一対のライナーを接着したものであるため、
ライナーに凹凸があり、しかも表裏両側からの圧力には
中芯紙の波形形状が破壊され易いことから、通常の印刷
紙の場合よりも印刷が甚だ困難である。
【０００３】上記のような不都合の解消を図るため、段
ボールシートを生産するコルゲータ内に印刷装置を設
け、その印刷装置によってライナーに印刷を施したの
ち、そのライナーを片面段ボールに接着させるようにし
た化粧段ボールシートの製造方法が既に提案されている
（特公昭５４−１０９１９号公報）。
ボールシートを生産するコルゲータ内に印刷装置を設
け、その印刷装置によってライナーに印刷を施したの
ち、そのライナーを片面段ボールに接着させるようにし
た化粧段ボールシートの製造方法が既に提案されている
（特公昭５４−１０９１９号公報）。
【０００４】ところで、コルゲータにおいては、ミルロ
ールスタンドで支持されたロール原紙からライナーを引
き出し、そのライナーを予熱したのち、ダブルフェーサ
に送り込んで片面段ボールに接着させる構成であるた
め、前記印刷装置は、予熱装置とダブルフェーサ間の比
較的狭い空間内に配置する必要が生じる。このため、印
刷装置の組込みに制約を受け、大型の印刷装置や２台以
上の印刷装置を組込むことはきわめて困難である。
ールスタンドで支持されたロール原紙からライナーを引
き出し、そのライナーを予熱したのち、ダブルフェーサ
に送り込んで片面段ボールに接着させる構成であるた
め、前記印刷装置は、予熱装置とダブルフェーサ間の比
較的狭い空間内に配置する必要が生じる。このため、印
刷装置の組込みに制約を受け、大型の印刷装置や２台以
上の印刷装置を組込むことはきわめて困難である。
【０００５】したがって、ライナーへの印刷は単色刷り
あり、ライナーの表面全体の色付けをするベタ印刷と部
分的な模様の印刷とを行なう場合は、ベタ刷部のインキ
層の厚みを薄くし、模様部分のインキ層の厚みを厚くし
て、インキ層の厚みの変化によって濃淡を出すようにし
ている。
あり、ライナーの表面全体の色付けをするベタ印刷と部
分的な模様の印刷とを行なう場合は、ベタ刷部のインキ
層の厚みを薄くし、模様部分のインキ層の厚みを厚くし
て、インキ層の厚みの変化によって濃淡を出すようにし
ている。
【０００６】上記のような印刷物を形成する印刷装置と
して、図５に示したものが従来から知られている。この
印刷装置は、インキバット３０のインキ中に外周下部が
浸漬された印刷ロール３１を矢印方向に回転させ、その
印刷ロール３１の回転によりインキを掻き上げてプレス
ロール３２との接触部に滞溜させ、その滞溜インキによ
り両ロール３１、３２間に挿通されたライナー３３の表
面全体に色付けを行なうようにしている。また、印刷ロ
ール３１の表面に形成された深い溝３４内のインキをラ
イナー３３に転写させて部分的な模様を連続的に形成し
ている。
して、図５に示したものが従来から知られている。この
印刷装置は、インキバット３０のインキ中に外周下部が
浸漬された印刷ロール３１を矢印方向に回転させ、その
印刷ロール３１の回転によりインキを掻き上げてプレス
ロール３２との接触部に滞溜させ、その滞溜インキによ
り両ロール３１、３２間に挿通されたライナー３３の表
面全体に色付けを行なうようにしている。また、印刷ロ
ール３１の表面に形成された深い溝３４内のインキをラ
イナー３３に転写させて部分的な模様を連続的に形成し
ている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記印刷装
置においては、印刷ロール３１の回転によりインキを掻
き上げてプレスロール３２との接触部にインキを滞溜さ
せるため、インキの飛散によって周囲が汚れ易く、イン
キの歩溜りが悪いという問題がある。
置においては、印刷ロール３１の回転によりインキを掻
き上げてプレスロール３２との接触部にインキを滞溜さ
せるため、インキの飛散によって周囲が汚れ易く、イン
キの歩溜りが悪いという問題がある。
【０００８】また、必要以上の水分がライナー３３に浸
透するため、片面段ボールに貼合して乾燥させる場合に
時間がかかり、貼合速度を下げる必要がある。このた
め、段ボールシートの生産性が低下するという問題もあ
る。
透するため、片面段ボールに貼合して乾燥させる場合に
時間がかかり、貼合速度を下げる必要がある。このた
め、段ボールシートの生産性が低下するという問題もあ
る。
【０００９】さらに、表ライナー３３の走行速度が変動
すると、ライナー３３に対するインキの浸透量が変化す
るため、濃度ムラが生じ易いという問題もある。
すると、ライナー３３に対するインキの浸透量が変化す
るため、濃度ムラが生じ易いという問題もある。
【００１０】この発明の課題は、周囲の汚れを防止し、
コルゲータに対する組込みにおいて、段ボールシートの
生産性の低下を抑制し、ライナーに対して良好に印刷を
施すことができる印刷ロールおよび印刷装置を提供する
ことである。
コルゲータに対する組込みにおいて、段ボールシートの
生産性の低下を抑制し、ライナーに対して良好に印刷を
施すことができる印刷ロールおよび印刷装置を提供する
ことである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明に係る印刷ロールにおいては、銅メッキ
層を外周に有し、その銅メッキ層の表面に、機械的加工
により形成された浅い窪みから成る周方向に継目の無い
ベタ刷印刷部または連続模様印刷部と、化学的処理によ
り形成された深い窪みから成る部分模様印刷部とを設け
た構成を採用している。
めに、この発明に係る印刷ロールにおいては、銅メッキ
層を外周に有し、その銅メッキ層の表面に、機械的加工
により形成された浅い窪みから成る周方向に継目の無い
ベタ刷印刷部または連続模様印刷部と、化学的処理によ
り形成された深い窪みから成る部分模様印刷部とを設け
た構成を採用している。
【００１２】また、この発明に係る印刷装置において
は、浅い窪みで形成される周方向に継目の無いベタ刷印
刷部または連続模様印刷部と深い窪みで形成される部分
模様印刷部とを外周に有する印刷ロールと、その印刷ロ
ールの周面に印刷すべき連続紙を押し付けるプレスロー
ルと、前記印刷ロールの表面にインキを供給するインキ
供給装置と、印刷ロールに供給された余剰のインキを掻
き落す掻き落し部材とから成る構成を採用している。
は、浅い窪みで形成される周方向に継目の無いベタ刷印
刷部または連続模様印刷部と深い窪みで形成される部分
模様印刷部とを外周に有する印刷ロールと、その印刷ロ
ールの周面に印刷すべき連続紙を押し付けるプレスロー
ルと、前記印刷ロールの表面にインキを供給するインキ
供給装置と、印刷ロールに供給された余剰のインキを掻
き落す掻き落し部材とから成る構成を採用している。
【００１３】
【作用】上記のように、継目の無いベタ刷印刷部または
連続模様印刷部を浅い窪みにより形成し、部分模様印刷
部を深い窪みにより形成したことにより、これらの各窪
みにインキを溜め、そのインキをライナー紙等の連続紙
に転写することにより、浅い窪みの部分ではインキ層の
厚みが薄く、深い窪みの部分ではインキ層の厚みが厚
く、そのインキ層の厚みの変化により濃淡が出される。
連続模様印刷部を浅い窪みにより形成し、部分模様印刷
部を深い窪みにより形成したことにより、これらの各窪
みにインキを溜め、そのインキをライナー紙等の連続紙
に転写することにより、浅い窪みの部分ではインキ層の
厚みが薄く、深い窪みの部分ではインキ層の厚みが厚
く、そのインキ層の厚みの変化により濃淡が出される。
【００１４】この発明に係る印刷装置においては、イン
キ供給装置によって印刷ロールの表面にインキを供給
し、掻き取り部材の掻き取りによって印刷ロールの表面
の余分なインキを除去し、窪みに溜るインキを印刷ロー
ルとプレスロール間に挿通された連続紙に転写して全面
にベタ刷または連続模様を形成し、かつ部分模様を連続
して形成する。
キ供給装置によって印刷ロールの表面にインキを供給
し、掻き取り部材の掻き取りによって印刷ロールの表面
の余分なインキを除去し、窪みに溜るインキを印刷ロー
ルとプレスロール間に挿通された連続紙に転写して全面
にベタ刷または連続模様を形成し、かつ部分模様を連続
して形成する。
【００１５】
【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図３に基
づいて説明する。図１はコルゲータの概略を示す。ミル
ロールスタンド１にロール原紙２が支持され、そのロー
ル原紙２から引き出されたライナーＳ1 は予熱装置３に
より予熱され、その予熱装置３からダブルフェーサ４に
送り込まれて片面段ボールＳ2 と貼合される。予熱装置
３とダブルフェーサ４との間にはライナーＳ1 に印刷を
施す印刷装置１０が設けられている。
づいて説明する。図１はコルゲータの概略を示す。ミル
ロールスタンド１にロール原紙２が支持され、そのロー
ル原紙２から引き出されたライナーＳ1 は予熱装置３に
より予熱され、その予熱装置３からダブルフェーサ４に
送り込まれて片面段ボールＳ2 と貼合される。予熱装置
３とダブルフェーサ４との間にはライナーＳ1 に印刷を
施す印刷装置１０が設けられている。
【００１６】印刷装置１０は図２に示すように、印刷ロ
ール１１を有し、その上方にはライナーＳ1 を印刷ロー
ル１１に押し付けるプレスロール１２が設けられてい
る。
ール１１を有し、その上方にはライナーＳ1 を印刷ロー
ル１１に押し付けるプレスロール１２が設けられてい
る。
【００１７】印刷ロール１１は銅メッキ層１３を外周に
有し、その銅メッキ層１３の表面に継目の無いベタ刷印
刷部１４と、部分模様印刷部１５とが設けられている。
なお、ベタ刷印刷部１４に代えて、連続模様印刷部を形
成してもよい。
有し、その銅メッキ層１３の表面に継目の無いベタ刷印
刷部１４と、部分模様印刷部１５とが設けられている。
なお、ベタ刷印刷部１４に代えて、連続模様印刷部を形
成してもよい。
【００１８】ベタ刷印刷部１４は浅い窪み１４ａに形成
され、一方、部分模様印刷部１５は深い窪み１５ａによ
り形成されている。
され、一方、部分模様印刷部１５は深い窪み１５ａによ
り形成されている。
【００１９】ここで、浅い窪み１４ａの形成は、外周全
面にローレットが施された加工ロールを印刷ロール１１
の表面に圧接し、その圧接状態を保持して加工ロールと
印刷ロール１１とを互いに逆方向に回転させる機械的加
工法を採用している。
面にローレットが施された加工ロールを印刷ロール１１
の表面に圧接し、その圧接状態を保持して加工ロールと
印刷ロール１１とを互いに逆方向に回転させる機械的加
工法を採用している。
【００２０】なお、加工ロールによる機械的加工方法に
代えて、ダイヤモンド針による切削や、レーザー加工に
よる方法を採用してもよい。
代えて、ダイヤモンド針による切削や、レーザー加工に
よる方法を採用してもよい。
【００２１】一方、深い窪み１５ａの形成は、ポジフィ
ルムを原版とし、その原版にカーボンティッシュおよび
スクリーンを重ね、原版のポジ像（模様）をカーボンテ
ィシュに焼付けたのち、そのカーボンティシュを印刷ロ
ール１１の表面に貼付けて現像し、上記カーボンティシ
ュの剥離後に、酸により銅メッキ層を腐食させる化学的
加工法を採用している。
ルムを原版とし、その原版にカーボンティッシュおよび
スクリーンを重ね、原版のポジ像（模様）をカーボンテ
ィシュに焼付けたのち、そのカーボンティシュを印刷ロ
ール１１の表面に貼付けて現像し、上記カーボンティシ
ュの剥離後に、酸により銅メッキ層を腐食させる化学的
加工法を採用している。
【００２２】ここで、ベタ刷印刷部１４、または連続模
様印刷部を部分模様印刷部１５と同様に、化学的処理に
よって形成すると、印刷ロール１１の外周にポジフィル
ムやカーボンティシュを巻付けたとき、周方向両端の突
き合わせ部に継目が生じ、ライナーＳ1 に印刷したと
き、その継目部が白抜けすることとなり、継目の無いベ
タ印刷の加工を行なうことができなかった。また、連続
模様印刷においても継目部の処理が困難である問題があ
った。
様印刷部を部分模様印刷部１５と同様に、化学的処理に
よって形成すると、印刷ロール１１の外周にポジフィル
ムやカーボンティシュを巻付けたとき、周方向両端の突
き合わせ部に継目が生じ、ライナーＳ1 に印刷したと
き、その継目部が白抜けすることとなり、継目の無いベ
タ印刷の加工を行なうことができなかった。また、連続
模様印刷においても継目部の処理が困難である問題があ
った。
【００２３】実施例では、ベタ刷印刷部１４または連続
模様印刷部を機械的に加工し、部分模様印刷部１５を化
学的な加工で行なうため、継目の無いベタ刷印刷または
連続模様印刷の加工を行なうことができ、同時に部分模
様印刷の加工を行なうことができる。
模様印刷部を機械的に加工し、部分模様印刷部１５を化
学的な加工で行なうため、継目の無いベタ刷印刷または
連続模様印刷の加工を行なうことができ、同時に部分模
様印刷の加工を行なうことができる。
【００２４】上記印刷ロール１１の周囲には、その印刷
ロール１１の表面にインキを供給するインキ供給装置２
０が設けられている。
ロール１１の表面にインキを供給するインキ供給装置２
０が設けられている。
【００２５】インキ供給装置２０は、印刷ロール１１の
外周にインキヘッド２１を設け、そのインキヘッド２１
に印刷ロール１１の周面に対向してインキチャンバ２２
を形成し、そのインキチャンバ２２にインキ供給通路２
３とインキ戻り通路２４とを接続し、インキ供給通路２
３からインキチャンバ２２内にインキを圧送して印刷ロ
ール１１の周面にインキを供給し、インキチャンバ２２
内の余分なインキをインキ戻り通路２４から図示省略し
たインキタンク内に戻すようにしている。
外周にインキヘッド２１を設け、そのインキヘッド２１
に印刷ロール１１の周面に対向してインキチャンバ２２
を形成し、そのインキチャンバ２２にインキ供給通路２
３とインキ戻り通路２４とを接続し、インキ供給通路２
３からインキチャンバ２２内にインキを圧送して印刷ロ
ール１１の周面にインキを供給し、インキチャンバ２２
内の余分なインキをインキ戻り通路２４から図示省略し
たインキタンク内に戻すようにしている。
【００２６】インキヘッド２１には、インキ掻き取り部
材としての２枚のブレード２５、２６が上下に取付けら
れ、上部ブレード２５によって印刷ロール１１の周面の
余分なインキを掻き取るようにしている。
材としての２枚のブレード２５、２６が上下に取付けら
れ、上部ブレード２５によって印刷ロール１１の周面の
余分なインキを掻き取るようにしている。
【００２７】いま、印刷ロール１１を図１の矢印方向に
回転させ、インキ供給装置２０によって印刷ロール１１
の表面にインキを供給すると、印刷ロール１１の周面に
付着する余分なインキがブレード２５によって掻き取ら
れる。
回転させ、インキ供給装置２０によって印刷ロール１１
の表面にインキを供給すると、印刷ロール１１の周面に
付着する余分なインキがブレード２５によって掻き取ら
れる。
【００２８】このため、印刷ロール１１の表面の浅い窪
み１４ａおよび深い窪み１５ａにインキが溜り、これら
のインキは、印刷ロール１１とプレスロール１２間に挿
通されたライナーＳ1 に転写され、浅い窪み１４ａに溜
るインキによってライナーＳ1 の表面全体がベタ刷され
る。また、深い窪み１５ａに溜るインキによって部分模
様がライナーＳ1 の長さ方向に所要の間隔をおいて連続
して印刷される。
み１４ａおよび深い窪み１５ａにインキが溜り、これら
のインキは、印刷ロール１１とプレスロール１２間に挿
通されたライナーＳ1 に転写され、浅い窪み１４ａに溜
るインキによってライナーＳ1 の表面全体がベタ刷され
る。また、深い窪み１５ａに溜るインキによって部分模
様がライナーＳ1 の長さ方向に所要の間隔をおいて連続
して印刷される。
【００２９】ここで、ベタ刷部のインキ層は薄く、一
方、模様刷部のインキ層は厚く、その厚みの変化で濃淡
が生じ、ライナーＳ1 に鮮明な模様を連続して形成する
ことができる。
方、模様刷部のインキ層は厚く、その厚みの変化で濃淡
が生じ、ライナーＳ1 に鮮明な模様を連続して形成する
ことができる。
【００３０】このように、窪み１４ａ、１５ａに溜るイ
ンキの転写によってベタ刷と部分模様刷とを行なうた
め、ライナーＳ1 に必要以上の水分が侵透しない。この
ため、ライナーＳ1 を糊付けされた片面段ボールＳ2 に
貼合して乾燥させる場合に、ライナーＳ1 は比較的短時
間で乾燥する。したがって、貼合速度を低下させる必要
がなく、段ボールシートの生産性の低下を抑制すること
ができると共に、ライナーの走行速度に変動が生じて
も、濃度ムラの発生はなく、きわめて良好な印刷物を得
ることができる。
ンキの転写によってベタ刷と部分模様刷とを行なうた
め、ライナーＳ1 に必要以上の水分が侵透しない。この
ため、ライナーＳ1 を糊付けされた片面段ボールＳ2 に
貼合して乾燥させる場合に、ライナーＳ1 は比較的短時
間で乾燥する。したがって、貼合速度を低下させる必要
がなく、段ボールシートの生産性の低下を抑制すること
ができると共に、ライナーの走行速度に変動が生じて
も、濃度ムラの発生はなく、きわめて良好な印刷物を得
ることができる。
【００３１】図４は、インキ供給装置２０の他の例を示
す。このインキ供給装置２０は印刷ロール１１の外周に
ドクターロール２７を接触し、そのドクターロール２７
と印刷ロール１１の接触部上にインキを供給し、上記ド
クターロール２７の絞り作用によって、印刷ロール１１
の外周に対するインキの付着を防止し、窪み１４ａ、１
５ａにのみインキを供給している。
す。このインキ供給装置２０は印刷ロール１１の外周に
ドクターロール２７を接触し、そのドクターロール２７
と印刷ロール１１の接触部上にインキを供給し、上記ド
クターロール２７の絞り作用によって、印刷ロール１１
の外周に対するインキの付着を防止し、窪み１４ａ、１
５ａにのみインキを供給している。
【００３２】実施例ではライナーに対する印刷を例にと
って説明したが、普通紙から成る連続紙に印刷を施す場
合にも適用することができる。
って説明したが、普通紙から成る連続紙に印刷を施す場
合にも適用することができる。
【００３３】
【発明の効果】以上のように、この発明いおいては、印
刷ロールの外周に設けたベタ刷印刷部または連続模様印
刷部を浅い窪みで形成し、部分模様印刷部を深い窪みで
形成し、これらの各窪みにインキを供給し、そのインキ
を連続紙に転写するものであるため、一種類のインキに
よって連続紙の表面全体に薄い色の全面印刷または連続
模様の印刷を施すことができ、同時に部分模様を印刷す
ることができる。
刷ロールの外周に設けたベタ刷印刷部または連続模様印
刷部を浅い窪みで形成し、部分模様印刷部を深い窪みで
形成し、これらの各窪みにインキを供給し、そのインキ
を連続紙に転写するものであるため、一種類のインキに
よって連続紙の表面全体に薄い色の全面印刷または連続
模様の印刷を施すことができ、同時に部分模様を印刷す
ることができる。
【００３４】また、浅い窪みに溜るインキの転写によっ
て連続紙の表面全体に全面印刷または連続模様の印刷を
行なう構成であるため、インキの飛散による周囲の汚れ
を防止することができると共に、インキの歩留りの向上
を図ることができ、しかも必要以上の水分が連続紙に侵
透することがないため、コルゲータへの組込みによるラ
イナーの印刷において、印刷後のライナーを片面段ボー
ルに貼合する際に、貼合速度を下げる必要がなく、段ボ
ールシートの生産性の低下を抑制することができる。
て連続紙の表面全体に全面印刷または連続模様の印刷を
行なう構成であるため、インキの飛散による周囲の汚れ
を防止することができると共に、インキの歩留りの向上
を図ることができ、しかも必要以上の水分が連続紙に侵
透することがないため、コルゲータへの組込みによるラ
イナーの印刷において、印刷後のライナーを片面段ボー
ルに貼合する際に、貼合速度を下げる必要がなく、段ボ
ールシートの生産性の低下を抑制することができる。
【００３５】さらに、窪み内のインキの転写による印刷
であるため、連続紙の走行速度が変動した場合でも、濃
度ムラが生じず良好な印刷物を得ることができる。
であるため、連続紙の走行速度が変動した場合でも、濃
度ムラが生じず良好な印刷物を得ることができる。
【図１】この発明に係る印刷装置の使用例を示す概略図
【図２】同上の印刷装置の概略図
【図３】同上の印刷ロールの一部を拡大して示す断面図
【図４】同上のインキ供給装置の他の例を示す概略図
【図５】従来の印刷装置を示す概略図
１３ 銅メッキ層 １４ ベタ刷印刷部 １４ａ 浅い窪 １５ 模様印刷部 １５ａ 深い窪 ２０ インキ供給装置 ２５ ブレード ２７ ドクターロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｍ 1/10
Claims (2)
- 【請求項１】 銅メッキ層を外周に有し、その銅メッキ
層の表面に、機械的加工により形成された浅い窪みから
成る周方向に継目の無いベタ刷印刷部または連続模様印
刷部と、化学的処理により形成された深い窪みから成る
部分模様印刷部とを設けた印刷ロール。 - 【請求項２】 浅い窪みで形成される周方向に継目の無
いベタ刷印刷部または連続模様印刷部と深い窪みで形成
される部分模様印刷部とを外周に有する印刷ロールと、
その印刷ロールの周面に印刷すべき連続紙を押し付ける
プレスロールと、前記印刷ロールの表面にインキを供給
するインキ供給装置と、印刷ロールに供給された余剰の
インキを掻き落す掻き落し部材とから成る印刷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6211093A JPH0872218A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 印刷ロールおよび印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6211093A JPH0872218A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 印刷ロールおよび印刷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0872218A true JPH0872218A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16600304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6211093A Pending JPH0872218A (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 印刷ロールおよび印刷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0872218A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011230348A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Komori Corp | グラビア印刷機 |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP6211093A patent/JPH0872218A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011230348A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Komori Corp | グラビア印刷機 |
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