JPH0871339A - 銀を繊維状にした抗菌性浴槽用フィルター - Google Patents

銀を繊維状にした抗菌性浴槽用フィルター

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JPH0871339A
JPH0871339A JP6239704A JP23970494A JPH0871339A JP H0871339 A JPH0871339 A JP H0871339A JP 6239704 A JP6239704 A JP 6239704A JP 23970494 A JP23970494 A JP 23970494A JP H0871339 A JPH0871339 A JP H0871339A
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filter
silver
bath
fibers
fiber
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JP6239704A
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Akiko Azuma
彰子 東
Akira Nishihara
明 西原
Kenichi Hijikata
研一 土方
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルター自体小型化され、簡単に交換する
ことができ長期間にわたって浴槽水の浄化と優れた抗菌
性かつ殺菌性を維持することができる 【構成】 本発明の浴槽用フィルターは、フィルター素
材が銀からなることを特徴とするもので、銀が繊維状、
線状、糸状、紐状、網状、布状、不織布、連続気泡を有
する海綿状又は無数の孔を有する板状体から選ばれた少
なくとも1種からなると共にフィルターの構造が蛇腹型
又は筒型である。図1は、本発明のフィルター部材の構
造を示した斜視図であり、銀繊維46を内部管44を有
する筒45に詰めて筒状型フィルタの構造43aとした
ものでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽用フィルターに関
するものであり、更に詳細には銀をフィルター素材とし
て用いてフィルター部材を構成して得られた抗菌性かつ
殺菌性に優れた浴槽用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭における風呂の入浴状況をみ
ると、生活環境の変化により入浴時間が広範囲に渡るよ
うになり、そのためいつでも入浴することができるよう
に保温手段を設け、更に風呂を効率的に使用するために
浴槽水を浄化して繰り返し使用することが行われるよう
になった。このような風呂としては、従来各種のものが
知られているが、例えば特開平4−35708号公報に
は、浴槽内の浴水を循環ポンプにより吸入パイプを介し
て汲み上げて、フィルタにより濾過するとともに、ヒー
タにより加熱して吐出パイプを介して上記浴槽内に戻す
浴水循環浄化装置が記載されている。この浴水循環浄化
装置において浴水を濾過するフィルタには、そのフィル
タ部材として濾紙を用いたシート状フィルタ、多孔質樹
脂や多孔質セラミック等を用いた多孔質フィルタ、さら
に、麦飯石や太陽石等の天然石所謂ミネラル石をフィル
タ素材として容器に詰めた粒状フィルタ等が組み合わせ
て使用されている。また特開平3−12290号公報に
は、前述の如き浴水循環浄化装置において浴水の洗浄度
を保つとともに快適に入浴するために殺菌処理を行い悪
臭の発生等を防止することが記載され、この殺菌処理と
してはオゾン殺菌が示されている。この他浴槽又は浴槽
の循環水路に紫外線ランプを配置して殺菌する方法等も
知られている。更に従来の浴水循環浄化装置は、濾過部
位と殺菌部位が独立して存在しており、まず浴水は濾過
部位の濾過装置に入り比較的大きな浮遊物を除去し、つ
いで殺菌部位の殺菌装置に流入して殺菌される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き各種のフィルタ素材において、濾紙を用いたシート
状フィルタや多孔質フィルタは、浴槽内の浴水が繰り返
し循環しているので、フィルタの機能が低下して浴水の
浄化効果が短期間で失われてしまい、したがってフィル
タを頻繁に交換する必要があるばかりでなく、殺菌効果
に乏しいものであった。また麦飯石を使用したフィルタ
部材にあっては、人体から出るアンモニア(汗)や、タ
ンパク質(垢)等を吸着して濾過し、同時に温水を殺菌
する作用があり、長時間にわたって温水を清澄に保持す
る能力がある。しかしながら、長時間使用するにしたが
ってフィルタ部材には異物が堆積するので、フィルタ部
材を使い捨て式にして、一定の期間で新しいものに交換
する必要があるが、このフィルタ部材の交換により、交
換してから数日〜数週間にわたって温水が白濁するとい
う問題があり好ましくない。またこのフィルタ部材を洗
浄して異物を除去する方法もあるが、洗浄に著しく手間
が掛るばかりでなく新品に交換したのと同様に白濁する
という問題は解決されない。
【0004】更にオゾン利用の殺菌処理は、オゾンを浴
槽湯の中に直接吹き込んだり、或いは前記したような浴
槽湯の清浄化のための循環管路の浴槽への湯の出口付近
で管路内にオゾンを吹き込んだリして行われているが、
このオゾン殺菌処理方法によると、未反応オゾンは浴室
内にそのまま放出されることになり、オゾンによる人体
への有害性が心配され、これを避けるためには浴室内の
排オゾン対策をたてる必要が生ずるが、この対策は決し
て容易なものではない。更にまた従来の浴水循環浄化装
置は、濾過部位と殺菌部位が独立して存在しているの
で、装置自体が必然的に大きくなり、特にユニットバス
のような浴室には使用しづらいという問題が合った。そ
こで、本発明者等は、前述の問題点について種々検討し
た結果、浴水循環浄化装置の条件である浄化と殺菌とを
同時に兼ね備えたフィルタ素材に銀を用いることにより
浴槽用フィルターの条件を十分満たすものであると共に
小型化されるということを見出し、この知見に基づいて
本発明はなされたものである。したがって、本発明が解
決しようとする課題は、フィルター自体小型化され、簡
単に交換することができ長期間にわたって浴槽水の浄化
と優れた抗菌性かつ殺菌性を維持することができる浴槽
用フィルターを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、以
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)フィルター素材が銀からなることを特徴とする浴
槽用フィルター。 (2)銀が繊維状、線状、糸状、紐状、網状、布状、不
織布、連続気泡を有する海綿状又は無数の孔を有する板
状体から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴と
する前記第1項に記載の浴槽用フィルター。 (3)フィルターの構造が蛇腹型又は筒型であることを
特徴とする前記第1項又は第2項のいずれかに記載の浴
槽用フィルター。
【0006】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の浴槽用フィルターでは、フィルター素材が銀で構
成されていることを特徴とするもので、これにより浴槽
水の浄化は勿論のこと、合わせて長期間優れた抗菌性か
つ殺菌性を有し、したがって臭いやぬめりの無い湯を常
に供給することができる。更にフィルター自体小型化さ
れ、フィルター部材の交換が簡単にできるという優れた
効果を奏する浴槽用フィルターが得られ、特に銀の形態
が繊維状、線状、糸状、紐状、網状、布状、不織布、連
続気泡を有する海綿状又は無数の孔を有する板状体から
選ばれた少なくとも1種を用いる時、その効果が大き
い。またこのフィルターの構造としては、蛇腹型又は筒
型で用いることが好ましい。
【0007】本発明では、銀を主材としたフィルター素
材からなり、この銀の形態が繊維状、線状、糸状、紐
状、網状、布状、不織布、連続気泡を有する海綿状又は
無数の孔を有する板状体からなる。銀を繊維状及び糸状
にする場合には、銀線を繊維状に引き延ばして適宜の段
階で繊維を形成する。(以下、銀繊維ともいう。)また
この繊維から糸状体や不織布を形成し、糸から紐、更に
は網、織布を形成する。無数の孔を有する板状体は、銀
板に適宜の孔をあけて作製されるが、この孔としては任
意の形状のものでよく、例えば三角形、円形、楕円形、
四角形、五角形、六角形、多角形等の孔が形成される。
【0008】本発明の銀で構成されたフィルター部材に
は、更に本発明の効果を損なわない限り銀メッキ繊維又
は及び非銀メッキ繊維である天然繊維、合成繊維、無機
繊維を混合してもよく、天然繊維としては、綿、麻、再
生セルロース等が挙げられ、合成繊維としては、ポリア
ミド、アクリル、ポリオレフィン(例えばポリエチレン
等)、ポリエステル、アラミド、ポリウレタン、塩化ビ
ニル、炭素繊維等の各繊維である。また無機繊維として
は、ワラストナイト、石綿等が挙げられる。これらの天
然繊維、合成繊維、無機繊維は、それぞれの天然繊維、
合成繊維、無機繊維を1種のみで使用しても又は2種以
上を混合して使用してもよい。これらの混合率は40%
以下、好ましくは30%以下である。銀繊維の場合に
は、銀繊維の太さは0.1〜20d(d=デニール)
で、0.1dより細いと浴槽水の通過に困難を来たした
り紡糸が困難となり、また20dより太いと紡糸上好ま
しくない。
【0009】本発明に用いられるフィルター部材は、銀
のみからなっているが、前述の如くこれに銀メッキ繊維
を混合してもよい。また銀メッキ繊維のみからなる糸、
紐、不織布、布、網状体を形成しても、またこれらに非
銀メッキ繊維が組み合わされていてもよい。銀繊維の添
加量は、任意であり、特に制限されないが、好ましくは
80%、更に好ましくは50%までである。また非銀メ
ッキ繊維を有するときは、その含有量は銀繊維に対して
0重量部〜70重量部であり、好ましくは0重量部〜5
0重量部である。この非銀メッキ繊維の含有量が、70
重量部を越えると浄化効果の割に抗菌性かつ殺菌性が不
十分となる。更に銀繊維に銀メッキ繊維及び又は非銀メ
ッキ繊維の混合形態を説明すると、(イ)銀繊維に銀メ
ッキ繊維と非銀メッキ繊維と混合して得られた繊維で紡
糸して糸とするか又は不織布とするか、(ロ)該糸を使
用して紐を形成するか又は銀メッキ繊維のみからなる糸
と非銀メッキ繊維のみからなる糸とを紡糸して糸を形成
するか、又は銀繊維と銀メッキ繊維のみからなる糸と非
銀メッキ繊維のみからなる3種の糸を紡糸して糸を形成
するか、(ハ)更にはこれらの糸を使用して布、網等を
形成するかのいずれかの態様がある。
【0010】銀繊維と銀メッキ繊維と非銀メッキ繊維と
を予め混合する場合は、抗菌乃至殺菌作用を失わない程
度の量を混合することができる。不織布1m2 あたり1
〜100gと変化させることによって調整できる。好ま
しくは1〜50g/m2 である。銀量が不織布1m2
たり1g/m2 より少ないと抗菌乃至殺菌作用の点で十
分な効果が得られず、また銀量が不織布1m2 あたり1
00g/m2 より多いと繊維としての効果がなくなり繊
維加工ができない。本発明において、繊維に銀をメッキ
する方法は、無電解メッキ法、真空蒸着法等があるが、
無電解メッキ法が量産性に優れている。本発明で用いら
れる銀メッキ繊維に対する銀量は、1〜50重量%(銀
重量/銀メッキ繊維重量)、好ましくは1〜30重量%
である。銀のメッキ量が1重量%未満では、繊維を銀で
充分に被覆することができず抗菌乃至殺菌作用が満足で
なく、また50重量%を越えると可撓性が減少し繊維と
しての効果がなくなり繊維加工ができない。
【0011】本発明の浴槽用フィルターは、フィルター
部材を有するが、このフィルター部材は、銀を有する構
造からなり、その態様は次の如くである。(1)銀繊維
のみでフィルター部材を構成する。(2)銀の糸を使用
して糸巻きフィルター部材を形成する。(3)銀の糸を
使用して紐を形成し、これを筒状に巻いてフィルター部
材とする。(4)銀繊維で不織布を形成してフィルター
部材とする。(5)銀の糸で布を形成してフィルター部
材とする。(6)銀の糸又は紐で網を形成してフィルタ
ー部材とする。(7)銀線の不規則な集合体を形成し、
フィルター部材とする。(8)無数の孔を有する銀板を
重ねてフィルター部材とする。この場合孔の位置は同じ
でも異なっていてもよい。ただし孔の位置が異なる場合
には浴槽水の通路を設けることは言うまでもない。また
この銀を主体としたフィルター部材に銀メッキ繊維と非
銀メッキ繊維とを組み合せてもよいことは明らかであ
る。更にこれらのフィルター部材を筒型又は蛇腹型で使
用することもできる。本発明の浴槽用フィルターは、更
に従来の浴槽用フィルターと組み合わせて使用しても差
し支えなく、その場合、例えば濾紙を用いたシート状フ
ィルタ、多孔質樹脂又は、ゼオライト、軽石、珪藻土、
アロフェン、麦飯石等の多孔質フィルタが挙げられる。
更に大きな浮遊物をろ過するフィルタと組み合わせて使
用できることは言うまでもない。
【0012】
【作用】本発明では、フィルター部材を銀で構成したの
で、長期間抗菌性かつ殺菌性に優れている。またこの銀
を糸、線、紐、不織布、布、網等に加工してフィルター
部材を形成しているので、長期間にわたる浴槽水の濾過
性に優れ、十分な浄化ができるとともに優れた抗菌かつ
殺菌作用を有している。その上フィルター部材の交換が
容易である。したがって、銀を主体として作製された浴
槽用フィルターは、長期間浴槽水の浄化が可能であると
共に同様抗菌性かつ殺菌性を持続するものが得られ、常
に臭いやぬめりの無い湯を供給することができると共に
交換も簡単である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して更に詳しく説
明するが、本発明はこの例によって限定されるものでは
なく、これと均等の範囲内で本発明に包含されることは
言うまでもない。
【0014】実施例1 図1は、本発明のフィルター部材の構造を示した斜視図
であり、図1に示されるように、銀繊維46を内部管4
4を有する筒45に詰めて筒状型フィルタの構造43a
として浴槽に使用し、浴槽水の濾過性、殺菌性及び持続
性を試験した。前記内部管44は、その壁面に小孔を多
数有するか又は金網状の材料で筒状体を作製する。得ら
れた結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】なお、フィルター素材として銀繊維に代え
て銀で線、糸、紐を作製し、これをフィルター内部の支
持板2及び3の間に収納して図1に示される如きフィル
ター43aを形成した。このフィルター43aを使用し
て、浴槽水の濾過性、殺菌性及び持続性を試験したとこ
ろ、銀繊維と同様に優れた効果が得られた。
【0017】実施例2 図2は、本発明のフィルター部材の別の構造を示した斜
視図であり、図2に示されるように、銀繊維で不織布を
作製した後、この不織布で蛇腹47を形成し、これを筒
45及び内部管44をセットして蛇腹型フィルタの構造
43bとして浴槽に使用し、実施例1と同様にして浴槽
水の濾過性、殺菌性及び持続性を試験した。得られた結
果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】なお、銀繊維の不織布にかえて布又は網を
作製し、これで蛇腹47を形成し、これを筒45及び内
部管44をセットして蛇腹型フィルタの構造43bとし
て浴槽に使用し、実施例1と同様にして浴槽水の濾過
性、殺菌性及び持続性を試験したところ、銀繊維の不織
布と同様に優れた効果が得られた。
【0020】実施例3 図1に示される筒状型フィルタの構造43aの筒に、銀
繊維の不織布、布、紐、金網を小さく刻んで入れ、筒状
型フィルタの構造43aとした後、これを浴槽に使用し
たところ、浴槽水の濾過性、殺菌性及び持続性に優れて
いることがわかった。
【0021】実施例4 以下に示される無電解めっき法により、以下の如くアク
リル繊維(1.5d×38mm)及びアラミド繊維(2
d×51mm)を銀メッキした。まず無電解銀めっきの
ための下地処理としてアクリル繊維を精錬剤に浸漬、水
洗後、塩化第一スズ10g/リットル、35%塩酸20
ミリリットル/リットルを含んだ水溶液に浸漬した後、
水洗することにより触媒性を付与し後、下記組成の無電
解銀メッキ液を所定量用いて銀を10重量%被覆した。
同様に下地処理した後、アラミド繊維には銀を30重量
%被覆した。このメッキ液中の銀イオンはすべて還元析
出されるので、被覆したい量の銀イオンを含む量のメッ
キ液を使用した。
【0022】 〔無電解銀めっき液〕(銀10g分)(25℃) エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 200g/2リットル 水酸化ナトリウム 50g/2リットル ホルマリン 100ml/2リットル 硝酸銀(水1リットルに溶解して滴下) 31.6g アンモニア水(水1リットルに溶解して滴下) 100ミリリットル
【0023】前記で得られた銀メッキ繊維50部と銀繊
維50部とを混合した後、これを用いて不織布を作製し
た。この不織布を用いて実施例2と同様にして蛇腹型の
浴槽水用フィルターを作製し、試験したところ、この浴
槽水用フィルターは浴槽水を支障なく通過することがで
きると共に殺菌性に優れ、かつその持続性にも優れ、長
期間持続的に使用することができた。
【0024】実施例5 図3には、本発明の浴槽水用フィルターを使用した浴槽
水の循環保温浄化装置を示す。図3において、10は装
置全体を覆うカバーで、このカバー10は箱状をなす本
体10aとこの本体10aの上端面に載置された上蓋1
0bとから概略構成されている。また、本体10a内に
は円筒状をなす支持筒11,12がそれぞれ上方から挿
入され、かつ支持筒11,12の上端は、有底円筒状を
なす蓋11c,12cによりそれぞれ上方から塞がれて
いる。符号11で示す支持筒の下端面中央部には、支持
筒11と同軸をなす円筒状の流出口11aが支持筒11
と一体的に設けられている。そして、支持筒11内に
は、支持筒11より若干小径の円筒状をなす糸巻きフィ
ルター(濾過手段)13が、その中央部に設けられた中
空部13aを、その下端にて流出口11aに係合させた
状態で、空間s1 を介して支持筒11と同軸をなすよう
に着脱自在に立設されている。この糸巻フィルター13
は、主にミクロンオーダーの浮遊物をその補集対象とし
ている。
【0025】糸巻きフィルター13の上端は、中空部1
3aに上方から係合された押え板14により閉鎖されて
おり、押え板14の上方には、円盤状をなすプレフィル
ター(濾過手段)15が着脱自在に載置されている。こ
こで、プレフィルター15の外径は支持筒11の内面と
同径とされ、その結果、支持筒11はその上端部にてプ
レフィルター15により閉鎖されている。このプレフィ
ルター15は、糸巻きフィルター13の補集対象より大
型の浮遊物をその補集対象としている。更に、支持筒1
1のプレフィルター15上方には流入口11bが支持筒
11と一体的に設けられ、支持筒11は、この流入口1
1bを介して、図示しない入水口から延びる入水パイプ
16と連結されている。そして、これら支持筒11、糸
巻きフィルター13およびプレフィルター15とから、
一次浄化手段17が概略構成されている。
【0026】一方、符号12で示す支持筒の下端面中央
部には、支持筒12と同軸をなす円筒状の連結部12a
が、支持筒12と一体的に設けられている。また、支持
筒12内には、支持筒12より若干小径の円柱状をなす
容器18が、その下端中央部に設けられた流入口18a
を連結部12aに係合させた状態で、空間s2 を介して
支持筒12と同軸をなすよう立設されている。容器18
の内部には、下方と上方に設けられた無数の透孔を有す
る支持板2、3を有し、これらに挟まれて銀フィルター
部材43が収納されている。この銀フィルター部材43
としては、図2に示される蛇腹型フィルター43bが収
納されている。容器18の上端部には、側方に開口する
流出口18bが形成され、支持筒12下端面の、連結部
12aと隣接する位置には、円筒状の連結部12bが、
支持筒12と一体的に設けられている。
【0027】そして、支持筒12は、この連結部12b
を介して、図示しない出水口に延びる出水パイプ19と
連結されている。この出水パイプ19中には、アルミ合
金製のブロック内に電熱線等の発熱体を埋設したヒータ
ー(保温手段)20が設置され、このヒーター20内に
浴槽水を挿通させることにより、浴槽水を所定温度に加
/保温することができる。更に、本体10a底部の、支
持筒11,12に挟まれる位置には、ポンプ21が設置
されている。このポンプ21の下端部にはそれぞれ吸入
口21aと吐出口21bが形成され、吸入口21aおよ
び吐出口21bには、それぞれ支持筒11の流出口11
aと支持筒12の連結部12aとが、それぞれ管路2
2,23を介して連結されている。
【0028】次いで、上記構成を有する浴槽水の循環保
温浄化装置の動作について以下に説明する。まず、支持
筒11,12およびポンプ21内に、ポンプ21内への
空気の流入によるポンプ21の空転を防止するための呼
び水を導入しておく。この状態で、前記入水口を浴槽内
の浴槽水に浸漬し、かつ前記出水口を浴槽上に開口させ
てポンプ21を作動させると、浴槽内の浴槽水が、入水
ポンプ16および流水口11bを介して支持筒11の上
端部内に流入する。流入した浴槽水はプレフィルター1
5上に至り、まずプレフィルター15にて体毛、土砂、
垢、あるいは糸屑等比較的大型の浮遊物が補集、濾過さ
れる。プレフィルター15にて濾過された浴槽水はプレ
フィルター15内に充満した後、動力およびポンプ21
の作用によりプレフィルター15の下端面から浸水す
る、浸出した浴槽水は空間s1 内に充満し、充満した浴
槽水の内圧およびポンプ21の作用により、漸次糸巻き
フィルター13の外周面から径方向内方へと移動し、糸
巻きフィルター13の内周面から中空部13aへと流入
する。その結果、浴槽水内におけるミクロンオーダーの
浮遊物は、糸巻きフィルター13の外周面および糸巻き
フィルター13内にて補集され、中空部13aには、浮
遊物を殆ど含まない浴槽水が流入する。
【0029】中空部13aに流入した浴槽水は、ポンプ
21の作用により、流出口11a、管路22、および吸
入口21aを経てポンプ21内に至り、更に吐出口21
b、管路23、連結部12a、および流入口18aを経
て容器18内に流入する。容器18内を通過して上昇す
ることにより、浴槽水は銀繊維の不織布で作製された蛇
腹型フィルター部材43bの蛇腹を通して外側へ流出
し、この時該フィルター部材43bで殺菌され、その結
果、流出口18bからは、浮遊物に加え、雑菌や容存窒
素化合物を殆ど含まない洗浄な浴槽水が漸次空間s2
にオーバーフローされる。
【0030】流出口18bからオーバーフローされた浴
槽水は、重力およびポンプ21の作用により空間s2
ら連結部12bを経て漸次出水パイプ19内に流入し、
出水パイプ19中に設けられたヒーター20内を挿通す
ることにより所定温度に加熱保温された後、前記出水口
から浴槽内に回収される。ここでは図2に示される蛇腹
型フィルタ43bを使用した例を挙げたが、図1で示さ
れる形態の銀フィルター部材もまた図2に示されるもの
と同様に優れたフィルター性能を有すると共に抗菌性乃
至殺菌性に優れ、かつ長期間その効果が持続する点で優
れたものである。なお、本実施例では、糸巻きフィルタ
ー13およびプレフィルター15とから、一次浄化手段
17を有することにより体毛、土砂、垢、あるいは糸屑
等比較的大型の浮遊物を補集、濾過したが、この一次浄
化手段17を設けず、蛇腹型フィルタ43のみを設置し
た場合でも十分一次浄化手段の役目を兼ね備えているも
のである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、フィルター部材として、銀を
繊維状として使用することにより、該フィルター部材を
使用するのみで十分比較的大型の浮遊物を補集、濾過す
ることができるばかりでなく雑菌性乃至抗菌性に優れ、
かつその持続性も優れている。したがって24時間風呂
用のフィルター部材として極めて好ましいものである。
また銀繊維は、容易に不織布とすることができ、フィル
ターの形成が容易であると共に小型化され、水の流れ等
を考慮して蛇腹型、筒型等の様々な形状に加工すること
ができるので、いっそう殺菌効果を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルター部材の構造を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明のフィルター部材の他の実施態様の構造
を示す斜視図である。
【図3】本発明のフィルター部材を使用した24時間風
呂の浄化装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
2,3 支持板 14
押え板 43,43a,43b フィルター部材 15
プレフィルター 44 内部管 17
一次浄化手段 45 筒 18
容器 46 銀繊維不織布 16
入水パイプ 47 蛇腹 19
出水パイプ 10 カバー 20
ヒーター 10a 本体 21
ポンプ 10b 上蓋 22,
23 管路 11,12 支持筒 30,
31 整流板 11a,18b 流出口 32
上室 11b,18a 流入口 33
下室 11c,12c 蓋 34
二次濾過手段 12a,12b 連結部 S1
2 空間 13 糸巻きフィルター L 浴
槽水の水面 13a 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルター素材が銀からなることを特徴
    とする浴槽用フィルター。
  2. 【請求項2】 銀が繊維状、線状、糸状、紐状、網状、
    布状、不織布、連続気泡を有する海綿状又は無数の孔を
    有する板状体から選ばれた少なくとも1種からなること
    を特徴とする請求項1に記載の浴槽用フィルター。
  3. 【請求項3】 フィルターの構造が蛇腹型又は筒型であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに
    記載の浴槽用フィルター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000056371A1 (en) * 1999-03-19 2000-09-28 Knitmesh Ltd. Apparatus and method for disinfecting a fluid
WO2003089377A1 (de) * 2002-04-19 2003-10-30 Stadelmann Heinz W Entkeimungssystem, insbesondere zur entkeimung von trink- und brauchwasser sowie herstellung und verwendung des entkeimungssystems
WO2005007584A1 (en) * 2003-07-23 2005-01-27 Young Chul Choi A sterilization water tank
WO2007049848A1 (en) * 2005-10-25 2007-05-03 Young Chul Choi A mask in which a sterilizing pad inserted detachably and the manufacturing method thereof

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