JPH0870844A - 有用微生物培養装置 - Google Patents

有用微生物培養装置

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JPH0870844A
JPH0870844A JP23071094A JP23071094A JPH0870844A JP H0870844 A JPH0870844 A JP H0870844A JP 23071094 A JP23071094 A JP 23071094A JP 23071094 A JP23071094 A JP 23071094A JP H0870844 A JPH0870844 A JP H0870844A
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JP
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culture
tank
liquid
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useful
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JP23071094A
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English (en)
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Akira Tokishita
彰 時下
Akira Fujimatsu
晃 藤松
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TOYO BIO REACTOR KK
Original Assignee
TOYO BIO REACTOR KK
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    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/34Internal compartments or partitions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被培養液である汚泥濃度が高い場合にも固形充
填材の目詰りを防止し、固形充填材の間にエアーを十分
行き渡らせて嫌気化を防止でき、かつ固形充填材の間に
対流を生じさせ固形充填材の溶出を安定させて確実な培
養ができる。 【構成】容器本体1は上下方向に隔壁3を介して2分割
等され、該隔壁3の両側に充填槽4と貯留槽5が形成さ
れ、前記充填槽の内部に有用微生物のフェノール系代謝
機能を顕在化、活性化させる固形充填材を充填する充填
部6が形成され、該充填部の下方に散気部9を有してな
り、前記貯留槽の下方に形成された循環液出口18から
取出した被培養液を前記培養槽の下方に形成された循環
液入口23から圧入させて上向流を形成して該被培養液
を前記充填材に接触させ、前記隔壁上部の一部に形成さ
れたオーバーフロー部30を介して前記培養槽から前記
貯留槽へ越流させて前記培養槽と前記貯留槽の間に循環
系を形成した有用微生物培養装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有用微生物培養装置に関
し、詳しくは被培養汚泥の濃度が高くても充填剤の目詰
りを防止し、有用微生物のフエノール系代謝機能を確実
に顕在化、活性化させることができる有用微生物培養装
置の改良に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、汚泥培養装置としては図4に記載
のものが知られている。図4に示す装置は特公平5−1
0999号公報に開示されたものであり、外筺体100
の内部に上下にパンチングメタルを有する内筒体101
を設け、内筒体101内にその1/3容程度の固形充填
材102を充填し、固形充填材102の下方に散気管1
03を設けている。この培養装置を用い、予め被培養液
を外筺体100内に満水にし、エアーを散気管4から供
給しこのエアーの上昇に伴なって被培養液を上昇させ
て、内筒体101の上部に達した液を外筺体100と内
筒体101の間隙を下降させて、循環流を形成し、12
時間〜24時間程度の汚泥の培養を行っている。
【0003】しかし、固形充填材は水中では水分を吸収
して浸漬する性質を有しているため、内筒体の下方のパ
ンチングメタル上に堆積した状態にある。かかる堆積状
態の固形充填材の下方からエアーを送っても、現実には
エアーだけがショートパスしたり、あるいは外筺体と内
筒体の間隙から逃げてしまい、液流などが生ずることは
殆どない。このため固形充填材の間に全く液流がない部
分が生じ、目詰りを起こし、更に液流がなくなり、最終
的に嫌気状態になってしまうという問題があった。特に
被培養液である汚泥濃度が高い場合に、目詰りがひどく
上記嫌気化が顕著となり問題を更に悪化させていた。
【0004】このためエアー量を増す試みもなされてい
るが、エアー量を増せば固形充填材が浮遊して衝突を繰
り返すために短期間に固形充填材が溶解してしまう。固
形充填材は非常に高価なものであるため、頻繁に追加補
充をしなければならないとすると、ランニングコストが
非常に高くなってしまい、装置自体の商品価値は全くな
くなってしまう欠点がある。
【0005】一方、図4に示す装置と同種の充填材を用
いた技術として、図5に示す液体解臭装置が知られてい
る。図5に示す装置は外筺体100の内部に上下開口の
内筒体101を設け、外筺体100と内筒体101の間
隙に固形充填材102を密に充填している。また内筒体
101の下方に散気管103と撹拌機104を設けてい
る。
【0006】この装置によれば、図4に示す装置より
も、内筒体101内の上昇流は形成され易いが、内筒体
101の上部に達したエアーはその上部空間に溜ってし
まい、圧力容器でない限り、固形充填材にはエアーが到
達しないおそれがある。また攪拌機によって内筒体10
1で汚泥の上昇流を形成しても、円筒体の上部で大気開
放となるため、密に詰められた固形充填材はそれ自体圧
力損失が高いので、その間を汚泥が通過しにくい欠点が
ある。例え内筒体内の攪拌流で外筺体100と内筒体1
01の間隙に下降流を形成しても、ポンプによって吸引
している訳ではないので、吸引力は極めて低い。従っ
て、高濃度の汚泥の場合には、更に固形充填材の間での
圧力損失が高いため、固形充填材の間を汚泥が下降しに
くくなるため、内筒体101の上部に達した汚泥は外筺
体100と内筒体101の間隙には向かわずに再度圧力
の低い内筒体の下方に向かってしまう恐れが強い。
【0007】このように汚泥濃度が高い場合に、固形充
填材での汚泥の目詰りやエアー不足がひどく、図4に示
す装置と同様に嫌気化を引き起こす欠点がある。
【0008】また固形充填材が密に詰められているた
め、密に詰められた固形充填材が濾過材として機能して
しまい、固形充填材の間を汚泥が流れにくい状態にある
ことから、固形充填材の溶出が不十分となって確実な培
養ができない欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、被培養液である汚泥濃度が高い場合にも固形充填材
の目詰りを防止し、固形充填材の間にエアーを十分行き
渡らせて嫌気化を防止でき、かつ固形充填材の間に対流
を生じさせ固形充填材の溶出を安定させて確実な培養が
できる有用微生物培養装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る有用微生物培養装置は、容器本体と取り外し可
能な蓋体とからなり、被培養液を流入する流入口と培養
された有用微生物を含む培養液を取り出す取出口を有す
る有用微生物培養装置において、該容器本体は上下方向
に隔壁を介して少なくとも2分割され、該隔壁の両側に
充填槽と貯留槽が形成され、前記充填槽の内部に有用微
生物のフェノール系代謝機能を顕在化、活性化させる固
形充填材を充填する充填部が形成され、該充填部の下方
に散気部を有してなり、前記貯留槽の下方に形成された
循環液出口から取出した被培養液を前記培養槽の下方に
形成された循環液入口から圧入させて上向流を形成して
該被培養液を前記充填材に接触させ、前記隔壁上部の一
部に形成されたオーバーフロー部を介して前記培養槽か
ら前記貯留槽へ越流させて前記培養槽と前記貯留槽の間
に循環系を形成することを特徴とする。
【0011】本発明の好ましい態様としては、下記の態
様が挙げられる。 (1) 前記オーバーフロー部に多孔質透孔板材が設けられ
ていること (2) 前記オーバーフロー部が、前記循環液入口の取付位
置と最も離れている側の前記隔壁上部の一端に設けられ
ていること (3) 前記貯留部の下部に、散気部を有すること
【0012】(4) 前記流入口に接続された流入管に自動
開閉弁を有し、培養液の取出口に接続された流出管に循
環ポンプを有してなり、かつ該流出管には該循環ポンプ
吐出部に連設された吐出ラインと前記循環液入口に連設
された循環入口ラインと培養液の取出口に連設された取
出ラインの3方に液流の分岐が可能な3方自動開閉弁を
有してなること
【0013】(5) 有用微生物のフェノール系代謝機能を
顕在化、活性化させる固形充填材として、天然又は人工
の腐植物、必要によりこれに加えて安山岩質あるいは流
紋岩質等の活性度の高い不安定な珪酸塩が含まれる軽石
を用いること(6) 容器本体が、上下方向に隔壁を介して
2分割され、該隔壁の両側に充填槽と貯留槽が形成され
ていること
【0014】
【作用】容器本体が上下方向に隔壁を介して少なくとも
2分割され、隔壁の一方側に形成された培養槽から隔壁
の他方側に形成された貯留槽へ被培養液を越流させて前
記培養槽と前記貯留槽の間に循環系を形成することによ
って、培養槽内では圧入された被培養液が上向流とな
る。この圧入された上向流によって培養槽内の固形充填
材は浮遊し、固形充填材間に間隙が形成され、充填材間
に複雑な流路が形成され乱流となる。乱流状態の被培養
液と充填材が接触し、充填材の成分が被培養液中に溶出
し、有用細菌の出芽や増殖を促進させる。
【0015】固形充填材間に間隙が形成されることによ
って固形充填材が衝突することが少ないので、固形充填
材の摩耗が制限され、短期間に固形充填材が消耗するこ
ともない。
【0016】また圧入された被培養液が乱流状態で上向
流となるため、充填材間の間隙の全てに行き渡り充填材
との接触が十分に行われ、また散気部からエアーが供給
されるため、エアーも充填材間の間隙の全てに行き渡
り、例え被培養液である汚泥の濃度が高くても、充填材
の目詰りによる閉塞に起因する嫌気化を引き起こすこと
がない。
【0017】更に、隔壁上部の一部に形成されたオーバ
ーフロー部の存在によって循環系が形成され、オーバー
フロー部に多孔質透孔板材が設けられることによって充
填材の中でも水に浮遊するものの流出を防止することが
できる。更にオーバーフロー部が、前記循環液入口の取
付位置と最も離れている側の隔壁上部の一端に設けられ
ていることによって、被培養液のショートパス等を防止
できる。
【0018】更に又、貯留部の下部にも散気部を設ける
ことによって循環系での汚泥培養効果を促進できる。
又、自動開閉弁や3方自動開閉弁等を利用することによ
って、循環系の自動制御が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基き説明
するが、かかる実施例によって本発明が限定されるもの
ではない。
【0020】図1は本発明に係る有用微生物培養装置の
一実施例を示す概略断面図、図2は同上の有用微生物培
養装置の概略平面図である。
【0021】同図において、1は方形状の竪型の容器本
体であり、本実施例ではコスト、搬送性、据え付けの便
宜性等を考慮して鋼板製のものを用いている。2は容器
本体1に取り外し可能に設けられた蓋体である。
【0022】容器本体1は図示のように上下方向に隔壁
3を介して2分割され、該隔壁3の両側に充填槽4と貯
留槽5が形成されている。隔壁3は2分割する作用を呈
するのみならず、方形状の容器本体1の補強の役割も果
たしている。即ち方形状の容器本体の場合、内部圧力に
耐えられるようにするため容器本体の外側及び又は内側
に補強材を設ける必要があるが、上記の隔壁の存在によ
ってこの補強材を省略できる。
【0023】6は有用微生物のフェノール系代謝機能を
顕在化、活性化させる固形充填材を充填する充填部であ
る。7は充填槽4の内部に固定された多孔性の支持板で
あり、この支持板7の上に固形充填材が載置され充填さ
れる。充填部6の上方は開口になっていることが好まし
い。充填部6の上方に位置する蓋体2には固形充填材を
充填するための投入口8が設けられている。投入口8に
は開閉蓋が設けられていることが好ましい。
【0024】9は充填部6の下方に設けられた散気部で
あり、複数の透孔を設けたパイプや市販の散気管を用い
ることができる。散気部9はエアー管10を介して図示
しないブロアーに連設されている。散気部9の形状は図
2に示すようなU字状であってもよいが特に限定されな
い。
【0025】貯留槽5内の下方にも散気部11が設けら
れ、その形状は図2に示すようなヘッダー管と分岐管の
組み合わせ型であってもよいが特に限定されない。散気
部11もエアー管12を介して図示しない前記ブロアー
に連設されている。
【0026】13は被培養液を流入する流入口であり、
流入口13には流入管14が接続され、流入管14には
自動開閉弁15が設けられている。16は貯留槽5の下
方に形成された培養された有用微生物を含む培養液を取
り出す取出口であり、取出ライン17に連設されてい
る。18は貯留槽5の下方に形成された循環液出口であ
る。本実施例では取出口16と循環液出口18は同一部
位に形成されている。
【0027】培養液の取出口16と取出ライン17の間
には、流出管19と循環ポンプ20が設けられており、
更に循環ポンプ20の吐出部には吐出ライン21が連設
され、吐出ライン21と取出ライン17の間には3方自
動開閉弁22が設けられている。23は循環液入口であ
り、24は循環入口ラインである。
【0028】本実施例においては、上記3方自動開閉弁
22によって取出ライン17と吐出ライン21と循環入
口ライン24の3方に液流の分岐を可能にしている。ま
た自動開閉弁15と3方自動開閉弁22は貯留槽5に設
けられたレベルセンサー25及びタイマーによって開閉
が制御されている。
【0029】充填槽4と貯留槽5を画定する隔壁3の上
部の一部にはオーバーフロー部30が形成されており、
オーバーフロー部30には多孔質透孔板材(例えば網
体、パンチングメタル等)が設けられていることが好ま
しい。充填材の中でも水に浮遊するものの流出を防止す
るためである。またオーバーフロー部30は循環液入口
23の取付位置と離れている側の隔壁3の上部の一端に
設けられていること好ましく、より遠くに離れているほ
ど好ましい。ショートパス等を防止するためである。な
お31はドレン管、32はオーバーフロー管である。
【0030】本実施例では培養槽4と貯留槽5の間に圧
入液による循環系が形成されている点に特徴を有してお
り、かかる循環系は培養槽4と貯留槽5の槽外では循環
液出口18→流出管19→循環ポンプ20→吐出ライン
21→3方自動開閉弁22→循環入口ライン24→循環
液入口23によって形成されている。また培養槽4と貯
留槽5の槽内では取出した被培養液を循環液入口24か
ら圧入させ、充填槽4内で被培養液の対流を生じさせつ
つ上向流を形成して充填材に接触し、充填槽4の上部か
ら隔壁3上部の一部に形成されたオーバーフロー部30
を介して培養槽4から貯留槽5へ越流させて循環系が形
成されている。
【0031】次に、以上の装置を用いた培養方法につい
て説明する。自動開閉弁15を開いて容器本体1内に被
培養液を導入する。容器本体1内が被培養液で満水の状
態になったら、レベルセンサー25がハイレベルを検出
し、自動開閉弁15を閉じ、同時に循環ポンプ20を作
動させると共に、3方自動開閉弁22を循環入口ライン
24に通じるように開きそれ以外は閉じる。これによっ
て培養槽4と貯留槽5の槽内外で循環系が形成される。
循環ポンプ20は連続的であっても、間欠運転であって
もよく、従って、循環系は連続的作動と間欠的作動のい
ずれであってもよい。
【0032】上記の循環系の作動と同時に図示しないブ
ロアーも作動させて散気部9と11からエアーの供給を
開始する。ブロアーからのエアー供給量は増減可能に構
成されることが好ましい。例えば貯留槽5内の汚泥濃度
が増加した時にはエアー供給量を増加し、逆に汚泥濃度
が減少した時にはエアー供給量を減少することが好まし
い。エアー供給量の制御手段としては、例えばブロアー
をインバーター制御する方法があるが限定される訳では
ない。なおブロアーは連続運転であっても、間欠運転で
あってもよい。
【0033】培養槽4内は有用細菌の増殖に最適な温
度、好ましくは40℃以下30℃以上に制御されている
ことが好ましい。制御手段は特に限定されないが、例え
ば培養槽4又は貯留槽5内に設けられる温度検出部から
の制御信号によって貯留槽5内に設けられるヒーター
(電気式又はスチーム式)の加熱温度を調整する方法が
ある。
【0034】上記の循環系の作動によって、培養槽4内
では被培養液が上向流となる。この上向流によって固形
充填材は浮遊し、固形充填材間に間隙が形成され、充填
材間に複雑な流路が形成され乱流となる。乱流状態の被
培養液と充填材が接触し、充填材の成分が被培養液中に
溶出し、有用細菌の出芽や増殖を促進させる。
【0035】固形充填材間に間隙が形成されることによ
って固形充填材が衝突することが少ないので、固形充填
材の摩耗が制限され、短期間に固形充填材が消耗するこ
ともない。ここで被培養液というのは、有機物を含む廃
水、予備的種汚泥、生物処理系の汚泥(濃縮汚泥を含
む)等のいずれでもよい。
【0036】また固形充填材というのは、有用微生物の
フェノール系代謝機能を顕在化、活性化させる固形充填
材であり、天然又は人工の腐植物だけを用いてもよい
が、必要によりこれに加えて安山岩質あるいは流紋岩質
等の活性度の高い不安定な珪酸塩が含まれる軽石を用い
ることもできる。
【0037】これらの固形充填材には珪酸塩以外に無機
塩としてカルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム
塩等を含有することも好ましい。固形充填材を形成する
には公知の方法によって種々の形状のペレット状に成形
すればよい。固形充填材には有用細菌の胞子が含まれて
いることが好ましい。人工の腐植物というのは天然の腐
植の成形性を改良するために増粘剤、溶出速度制御剤、
コーティング剤等を含むだけで組成的には天然の腐植物
と変わらないものである。
【0038】固形充填材として、腐植物と軽石の両方を
用いた場合には、液中における比重の関係で軽石が液の
表面に浮遊し、培養槽4から流出する恐れがあるので、
オーバーフロー部30の多孔質透孔板材が有効に機能す
ることになる。
【0039】循環培養の期間は、培養条件(種汚泥無し
の状態からの培養、種汚泥を用いた培養等)によって異
なり、種汚泥無しの状態からの培養の場合、通常10日
程度かかり、種汚泥を用いた培養の場合、通常12時間
〜24時間程度かかる。従って、培養条件によって予め
タイマー設定することができる。タイマーによる循環培
養の設定時間がきたら、3方自動開閉弁22を取出ライ
ン17側に切り替え、培養液を取出し移送する。移送先
は廃水処理設備の反応槽あるいはその前処理槽等が挙げ
られる。
【0040】貯留槽5内の液面が下限まで低下し、レベ
ルセンサー25がローレベルを検知したら、循環ポンプ
20を停止し、自動開閉弁15を開く。同時に3方自動
開閉弁22も循環入口ライン24側に切り替える。貯留
槽5内の液面が上昇し、レベルセンサー25がハイレベ
ルを検知したら、自動開閉弁15を閉じる。それと同時
に循環ポンプ20を作動させ、上記と同じように循環系
を作動させる。
【0041】本実施例において、種汚泥無しの状態から
の循環培養を行う場合、有機物を含む廃水を被培養液と
して用いて循環培養を開始する。開始当初は雑菌によっ
て有機物が分解処理され、時間の経過と共に約10日程
度で有用細菌が出芽する。有用細菌が出芽する要因は充
填材中に有用細菌の胞子が含まれていることによるもの
と思われる。
【0042】また種汚泥を用いて循環培養を行う場合、
有用細菌を用いた廃水処理設備から送られてきた汚泥を
種汚泥とした場合にはその種汚泥中に有用細菌の胞子が
存在しているので、これが通常12時間〜24時間程度
の期間で、有用細菌が出芽し、また充填材中に含まれる
有用細菌の胞子も出芽するので出芽量が増加する。
【0043】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明の実施態様は上記に限定されない。即ち、上記実施
例では、鋼板製の容器本体を用いているが、これに限定
されず、コンクリート製、樹脂成形品等の何れであって
もよい。量産可能になれば樹脂成形品であっても低コス
ト化が可能であり、また作業性の面では樹脂成形品を用
いることは好ましいことである。
【0044】また容器本体の形状は方形状に限定され
ず、円形等であってもよい。更に容器本体は竪型に限定
されず、コンクリート製の場合には既設の水槽を改造し
て水中型としてもよい。
【0045】更に上記の実施例は容器本体が上下方向に
隔壁を介して2分割された例であるが、これに限定され
ず、例えば図3に示すように、容器本体1を隔壁を介し
て4分割し、図1及び図2に示す装置を2つ直列に連結
した形態のものも好ましい。培養時間の短縮をはかるこ
とができるからである。即ち図3に示すように貯留槽5
(図面上左側)内の液を循環ポンプ20Aで引き抜き充
填槽4Aの下部に圧入し、充填槽4Aのオーバーフロー
をガイド溝40を介して貯留槽5(図面上右側)に移送
し、その貯留槽5内の液を循環ポンプ20Bで引き抜き
充填槽4Bの下部に圧入し、充填槽4Bのオーバーフロ
ーをガイド溝40を介して再度貯留槽5(図面上左側)
に戻して循環系を形成している。なお図3において、図
1および図2と同一の符号の部位は同一の構成であるの
でその説明を省略する。
【0046】また図示しないが図1及び図2に示す装置
を2つ並列に配設し、2つの廃水処理設備に同時に培養
汚泥を供給できるようにしてもよい。この並列の場合、
有用細菌の濃度や種類等を異ならせてもよい。
【0047】本発明においては、容器本体を多分割する
態様は上記に限定されず、種々の分割の態様を含む。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、被培養液である汚泥濃
度が高い場合にも固形充填材の目詰りを防止し、固形充
填材の間にエアーを十分行き渡らせて嫌気化を防止で
き、かつ固形充填材の間に対流を生じさせ固形充填材の
溶出を安定させて確実な培養ができる有用微生物培養装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有用微生物培養装置の一実施例を
示す概略断面図
【図2】同上の有用微生物培養装置の概略平面図
【図3】本発明に係る有用微生物培養装置の他の実施例
を示す概略平面図
【図4】従来例を示す説明図
【図5】従来例を示す説明図
【符号の説明】
1:容器本体 2:蓋体 3:隔壁 4、4A、4B:充填槽 5:貯留槽 6:充填部 7:支持板 8:投入口 9、11:散気部 10、12:エアー管 13:流入口 14:流入管 15:自動開閉弁 16:取出口 17:取出ライン 18:循環液出口 19:流出管 20、20A、20B:循環ポンプ 21:吐出ライン 22:3方自動開閉弁 23:循環液入口 24:循環入口ライン 25:レベルセンサー 30:オーバーフロー部 31:ドレン管 32:オーバーフロー管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と取り外し可能な蓋体とからな
    り、被培養液を流入する流入口と培養された有用微生物
    を含む培養液を取り出す取出口を有する有用微生物培養
    装置において、該容器本体は上下方向に隔壁を介して少
    なくとも2分割され、該隔壁の両側に充填槽と貯留槽が
    形成され、前記充填槽の内部に有用微生物のフェノール
    系代謝機能を顕在化、活性化させる固形充填材を充填す
    る充填部が形成され、該充填部の下方に散気部を有して
    なり、前記貯留槽の下方に形成された循環液出口から取
    出した被培養液を前記培養槽の下方に形成された循環液
    入口から圧入させて上向流を形成して該被培養液を前記
    充填材に接触させ、前記隔壁上部の一部に形成されたオ
    ーバーフロー部を介して前記培養槽から前記貯留槽へ越
    流させて前記培養槽と前記貯留槽の間に循環系を形成す
    ることを特徴とする有用微生物培養装置。
  2. 【請求項2】前記オーバーフロー部に、多孔質透孔板材
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の有用
    微生物培養装置。
  3. 【請求項3】前記オーバーフロー部が、前記循環液入口
    の取付位置と最も離れている側の前記隔壁上部の一端に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    有用微生物培養装置。
  4. 【請求項4】前記貯留部の下部に、散気部を有すること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の有用微生物培養
    装置。
  5. 【請求項5】前記流入口に接続された流入管に自動開閉
    弁を有し、培養液の取出口に接続された流出管に循環ポ
    ンプを有してなり、かつ該流出管には該循環ポンプ吐出
    部に連設された吐出ラインと前記循環液入口に連設され
    た循環入口ラインと培養液の取出口に連設された取出ラ
    インの3方に液流の分岐が可能な3方自動開閉弁を有し
    てなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    有用微生物培養装置。
  6. 【請求項6】有用微生物のフェノール系代謝機能を顕在
    化、活性化させる固形充填材として、天然又は人工の腐
    植物、必要によりこれに加えて安山岩質あるいは流紋岩
    質等の活性度の高い不安定な珪酸塩が含まれる軽石を用
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の有用微生物培養装置。
  7. 【請求項7】容器本体が、上下方向に隔壁を介して2分
    割され、該隔壁の両側に充填槽と貯留槽が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記
    載の有用微生物培養装置。
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