JPH0870730A - 使用済古タイヤ内蔵ブロック及びそれを用いた海中構造物 - Google Patents
使用済古タイヤ内蔵ブロック及びそれを用いた海中構造物Info
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- JPH0870730A JPH0870730A JP6230493A JP23049394A JPH0870730A JP H0870730 A JPH0870730 A JP H0870730A JP 6230493 A JP6230493 A JP 6230493A JP 23049394 A JP23049394 A JP 23049394A JP H0870730 A JPH0870730 A JP H0870730A
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- old tire
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 使用済古タイヤの特異形状の内側空間を生か
して多数の使用済古タイヤを安定して剛固に内蔵したブ
ロックと、そのブロックを多数用いて使用済古タイヤを
有効利用し、産業廃棄物の減少を図ることのできる海中
構造物を提供する。 【構成】 使用済古タイヤ回転軸心の方向に並び揃え
て、立方枠内に少くとも一列収容し、立方枠の各面に押
え棧を取り付けて使用済古タイヤを固定してなる使用済
古タイヤ内蔵ブロック4あるいは、使用済古タイヤを回
転軸心の方向に並び揃えて、立方枠内に少くとも一列収
容し、使用済古タイヤの外側をコンクリートで固めてな
る使用済古タイヤ内蔵ブロック並びに上記何れかの使用
済古タイヤ内蔵ブロックを使用する人工魚礁又は消波
堤。
して多数の使用済古タイヤを安定して剛固に内蔵したブ
ロックと、そのブロックを多数用いて使用済古タイヤを
有効利用し、産業廃棄物の減少を図ることのできる海中
構造物を提供する。 【構成】 使用済古タイヤ回転軸心の方向に並び揃え
て、立方枠内に少くとも一列収容し、立方枠の各面に押
え棧を取り付けて使用済古タイヤを固定してなる使用済
古タイヤ内蔵ブロック4あるいは、使用済古タイヤを回
転軸心の方向に並び揃えて、立方枠内に少くとも一列収
容し、使用済古タイヤの外側をコンクリートで固めてな
る使用済古タイヤ内蔵ブロック並びに上記何れかの使用
済古タイヤ内蔵ブロックを使用する人工魚礁又は消波
堤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック及びそれを使用した人工魚礁,消波堤,釣堀,プ
ール,展望台,生簀などの海中構造物に関する。
ロック及びそれを使用した人工魚礁,消波堤,釣堀,プ
ール,展望台,生簀などの海中構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済古タイヤ(以後、単に古タ
イヤと称する)の主要用途として、セメントメーカーに
よる燃料としての消費があったが、石油価格の低下と共
に古タイヤの価値が大きく低減し、上記セメントメーカ
ーでの燃料としての需要も低下していて、近年は産業廃
棄物として取り扱われている。この産業廃棄物として取
り扱われている古タイヤの処理は大変厄介で、費用もか
かる為、個人消費者の不法投棄が増大し、大きな環境問
題となっている。
イヤと称する)の主要用途として、セメントメーカーに
よる燃料としての消費があったが、石油価格の低下と共
に古タイヤの価値が大きく低減し、上記セメントメーカ
ーでの燃料としての需要も低下していて、近年は産業廃
棄物として取り扱われている。この産業廃棄物として取
り扱われている古タイヤの処理は大変厄介で、費用もか
かる為、個人消費者の不法投棄が増大し、大きな環境問
題となっている。
【0003】このような現状に於いて、従来から提案さ
れてきた使用済みの古タイヤの魚礁への利用が注目され
ている。然し乍ら、古タイヤは格別の加工もすることな
く、原形のまま或いは、複数個連結して海中に投入設置
するのでは、設置姿勢が不安定であり、特に荒天時の潮
流作用で浅海の沈設礁は移動が激しく、散在し、場合に
よっては海岸に打ち上げられたりして、海洋汚染公害を
発生させるなどの問題点があった。また、大量に発生す
る古タイヤを有効利用するには、上記のような魚礁の設
置では対応できないものである。
れてきた使用済みの古タイヤの魚礁への利用が注目され
ている。然し乍ら、古タイヤは格別の加工もすることな
く、原形のまま或いは、複数個連結して海中に投入設置
するのでは、設置姿勢が不安定であり、特に荒天時の潮
流作用で浅海の沈設礁は移動が激しく、散在し、場合に
よっては海岸に打ち上げられたりして、海洋汚染公害を
発生させるなどの問題点があった。また、大量に発生す
る古タイヤを有効利用するには、上記のような魚礁の設
置では対応できないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
諸事情に鑑み、古タイヤの特異形状の内側空間を生かし
て多数の古タイヤを安定して剛固に内蔵したブロック
と、そのブロックを多数用いて古タイヤを有効利用し、
産業廃棄物の減少を図ることができる海中構造物を提供
しようとするものである。
諸事情に鑑み、古タイヤの特異形状の内側空間を生かし
て多数の古タイヤを安定して剛固に内蔵したブロック
と、そのブロックを多数用いて古タイヤを有効利用し、
産業廃棄物の減少を図ることができる海中構造物を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロックの1つは、古タ
イヤを回転軸心の方向に並び揃えて、立方枠内に少くと
も一列収容し、立方枠の各面に押え棧を取り付けて古タ
イヤを固定してなるものである。
の本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロックの1つは、古タ
イヤを回転軸心の方向に並び揃えて、立方枠内に少くと
も一列収容し、立方枠の各面に押え棧を取り付けて古タ
イヤを固定してなるものである。
【0006】本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロックの他
の1つは、古タイヤを回転軸心の方向に並び揃えて、立
方枠内に少くとも一列収容し、古タイヤの外側をコンク
リートで固めてなるものである。上記2つの使用済古タ
イヤ内蔵ブロックに於ける古タイヤは、回転軸心の方向
で圧縮されて立方枠内に収容されている場合もある。
の1つは、古タイヤを回転軸心の方向に並び揃えて、立
方枠内に少くとも一列収容し、古タイヤの外側をコンク
リートで固めてなるものである。上記2つの使用済古タ
イヤ内蔵ブロックに於ける古タイヤは、回転軸心の方向
で圧縮されて立方枠内に収容されている場合もある。
【0007】また本発明の海中構造物の1つは、上記の
使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを海底に向きを
変えて沈下配列積載して人工魚礁を構成したことを特徴
とするものである。
使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを海底に向きを
変えて沈下配列積載して人工魚礁を構成したことを特徴
とするものである。
【0008】本発明の海中構造物の他の1つは、上記の
使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、タイヤ開口
を波の打ち寄せる方向に向けて海底に沈下配列積載して
消波堤を構成したことを特徴とするものである。
使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、タイヤ開口
を波の打ち寄せる方向に向けて海底に沈下配列積載して
消波堤を構成したことを特徴とするものである。
【0009】本発明の海中構造物のさらに他の1つは、
上記の使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、岸壁
或いは護岸の沖合の海底に、タイヤ開口を外側に向けて
平面矩形枠状に沈下配列積載して中央部に海水槽を形成
し、最上段に手摺付回廊を設け、この手摺付回廊と岸壁
或いは護岸との間の海底に一直線に前記使用済古タイヤ
内蔵ブロックを沈下積載し、その最上段に前記手摺付回
廊と岸壁或いは護岸とを連絡する手摺付歩廊を設けて、
釣堀,プール,展望台,生簀のいずれかを構成したこと
を特徴とするものである。
上記の使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、岸壁
或いは護岸の沖合の海底に、タイヤ開口を外側に向けて
平面矩形枠状に沈下配列積載して中央部に海水槽を形成
し、最上段に手摺付回廊を設け、この手摺付回廊と岸壁
或いは護岸との間の海底に一直線に前記使用済古タイヤ
内蔵ブロックを沈下積載し、その最上段に前記手摺付回
廊と岸壁或いは護岸とを連絡する手摺付歩廊を設けて、
釣堀,プール,展望台,生簀のいずれかを構成したこと
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された各々の使用済古タイヤ
内蔵ブロックは、古タイヤの特異形状の内側空間が生か
されて通水性を有し、また多数の古タイヤが安定して剛
固に内蔵されて芯材となっていて取扱い易く、しかも直
方体となっているので、海中構造物を構築する上で安定
した配列積載が可能で大型のものを容易に構築できる。
内蔵ブロックは、古タイヤの特異形状の内側空間が生か
されて通水性を有し、また多数の古タイヤが安定して剛
固に内蔵されて芯材となっていて取扱い易く、しかも直
方体となっているので、海中構造物を構築する上で安定
した配列積載が可能で大型のものを容易に構築できる。
【0011】また、本発明の海中構造物の1つは、上記
の使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、海底に向
きを変えて沈下配列積載して人工魚礁を構成したもの
で、この人工魚礁は、外周面に向けたタイヤ開口より魚
介類が侵入し、特異形状の古タイヤの内側空間に棲息
し、敵から逃避できるようになり、しかもタイヤ開口よ
り常時新鮮な海水が通水するので、生育を促進でき、特
に古タイヤの外側をコンクリートで固めたブロックを用
いた部分では、コンクリート表面に魚介類の餌となる海
藻や貝類が付着自生するので、魚介類の増殖を期待でき
る。
の使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、海底に向
きを変えて沈下配列積載して人工魚礁を構成したもの
で、この人工魚礁は、外周面に向けたタイヤ開口より魚
介類が侵入し、特異形状の古タイヤの内側空間に棲息
し、敵から逃避できるようになり、しかもタイヤ開口よ
り常時新鮮な海水が通水するので、生育を促進でき、特
に古タイヤの外側をコンクリートで固めたブロックを用
いた部分では、コンクリート表面に魚介類の餌となる海
藻や貝類が付着自生するので、魚介類の増殖を期待でき
る。
【0012】さらに、本発明の海中構造物の他の1つ
は、上記使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、タ
イヤ開口を波の打ち寄せる方向に向けて海底に沈下配列
積載して消波堤を構成したもので、この消波堤は、打ち
寄せる波による海水の流れをタイヤ内側空間を通すこと
で、波のエネルギーを減衰し、消波効果が得られる。
は、上記使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを、タ
イヤ開口を波の打ち寄せる方向に向けて海底に沈下配列
積載して消波堤を構成したもので、この消波堤は、打ち
寄せる波による海水の流れをタイヤ内側空間を通すこと
で、波のエネルギーを減衰し、消波効果が得られる。
【0013】また、本発明の海中構造物の別の1つは、
上記使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを平面矩形
枠状に海底に沈下配列積載して中央部に海水槽を形成
し、釣堀,プール,展望台,生簀など基礎構造とするの
で、これらの構築が簡単となる。しかも海水槽は、積載
した使用済古タイヤ内蔵ブロックの古タイヤ内側空間を
通じて海水が流通するので、海水槽内の海水は常に新鮮
で、釣堀,プール,生簀とした場合、極めて有効に使用
できる。
上記使用済古タイヤ内蔵ブロックのいずれかを平面矩形
枠状に海底に沈下配列積載して中央部に海水槽を形成
し、釣堀,プール,展望台,生簀など基礎構造とするの
で、これらの構築が簡単となる。しかも海水槽は、積載
した使用済古タイヤ内蔵ブロックの古タイヤ内側空間を
通じて海水が流通するので、海水槽内の海水は常に新鮮
で、釣堀,プール,生簀とした場合、極めて有効に使用
できる。
【0014】
【実施例】本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロック及びこ
れを用いた海中構造物の実施例を図によって説明する。
先ず、使用済古タイヤ内蔵ブロックの一実施例を図1に
よって説明すると、1は長方形の金属製立方枠で、この
中に古タイヤ2を回転軸心の方向に並び揃えて一列に収
容し、金属製立方枠1の各面に古タイヤ2を押える角パ
イプ3を取り付けて使用済古タイヤ内蔵ブロック4を構
成している。
れを用いた海中構造物の実施例を図によって説明する。
先ず、使用済古タイヤ内蔵ブロックの一実施例を図1に
よって説明すると、1は長方形の金属製立方枠で、この
中に古タイヤ2を回転軸心の方向に並び揃えて一列に収
容し、金属製立方枠1の各面に古タイヤ2を押える角パ
イプ3を取り付けて使用済古タイヤ内蔵ブロック4を構
成している。
【0015】他の実施例を図2によって説明すると、長
方形の金属製立方枠1内に古タイヤ2を回転軸心の方向
に並び揃えて一列に収容し、古タイヤ2の外側に金属製
立方枠1の各面までコンクリート5を打設して、古タイ
ヤ2を固定し、使用済古タイヤ内蔵ブロック6を構成し
ている。
方形の金属製立方枠1内に古タイヤ2を回転軸心の方向
に並び揃えて一列に収容し、古タイヤ2の外側に金属製
立方枠1の各面までコンクリート5を打設して、古タイ
ヤ2を固定し、使用済古タイヤ内蔵ブロック6を構成し
ている。
【0016】これら実施例の使用済古タイヤ内蔵ブロッ
ク4,6は、古タイヤ2が金属製立方枠1内に一列収容
したものであるが、図3,図4に示すように幅のある金
属製立方枠1’内に古タイヤ2を二列(或いは三列)収
容したものであっても良い。
ク4,6は、古タイヤ2が金属製立方枠1内に一列収容
したものであるが、図3,図4に示すように幅のある金
属製立方枠1’内に古タイヤ2を二列(或いは三列)収
容したものであっても良い。
【0017】また、上記実施例の使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック4,6は、古タイヤ2をそのままの状態で図5に
示すように回転軸心の方向に並び揃えて内蔵したもので
あるが、図6に示すように古タイヤ2を回転軸心の方向
に圧縮して金属製立方枠1内に内蔵したものであっても
良い。このようにすると、より多く古タイヤ2を有効利
用できる。
ロック4,6は、古タイヤ2をそのままの状態で図5に
示すように回転軸心の方向に並び揃えて内蔵したもので
あるが、図6に示すように古タイヤ2を回転軸心の方向
に圧縮して金属製立方枠1内に内蔵したものであっても
良い。このようにすると、より多く古タイヤ2を有効利
用できる。
【0018】次に上記使用済古タイヤ内蔵ブロックによ
る海中構造物の各種実施例を図によって説明する。図7
に示す海中構造物は、図1に示す使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック4を、海底7にタイヤ開口8の向きを変えて沈下
配列積載して構成した人工魚礁9である。
る海中構造物の各種実施例を図によって説明する。図7
に示す海中構造物は、図1に示す使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック4を、海底7にタイヤ開口8の向きを変えて沈下
配列積載して構成した人工魚礁9である。
【0019】この人工魚礁9は、図2に示す古タイヤ内
蔵ブロック6を用いて構成しても良く、また適宜使用済
古タイヤ内蔵ブロック4,6を組み合わせて構成しても
良い。
蔵ブロック6を用いて構成しても良く、また適宜使用済
古タイヤ内蔵ブロック4,6を組み合わせて構成しても
良い。
【0020】図8に示す海中構造物は、図2に示す使用
済古タイヤ内蔵ブロック6をタイヤ開口8を波の打ち寄
せる方向に向けて海底7に幅広く多数沈下配列積載して
構成した消波堤10である。この消波堤10に於いて
は、消波効果を高めるために、左右両外側部分にコンク
リートブロックを階段式に積み重ねてもよい。さらによ
り消波効果を高めるために外壁に当るコンクリートブロ
ックの角を削り、波の抵抗を少なくするようにしてもよ
い。
済古タイヤ内蔵ブロック6をタイヤ開口8を波の打ち寄
せる方向に向けて海底7に幅広く多数沈下配列積載して
構成した消波堤10である。この消波堤10に於いて
は、消波効果を高めるために、左右両外側部分にコンク
リートブロックを階段式に積み重ねてもよい。さらによ
り消波効果を高めるために外壁に当るコンクリートブロ
ックの角を削り、波の抵抗を少なくするようにしてもよ
い。
【0021】図9に示す海中構造物は、図1,図2に示
す使用済古タイヤ内蔵ブロック4,6を適宜組み合わせ
て護岸11の沖合の海底に、図10に示すようにタイヤ
開口8を外側に向けて平面矩形状に沈下配列し且つ上下
方向に中央寄り階段状に積載して中央部に海水槽12を
形成し、最上段の使用済古タイヤ内蔵ブロック4(又は
6)の上面に手摺13付回廊14を設け、この手摺13
付回廊14と前記護岸11との間の海底に一直線に使用
済古タイヤ内蔵ブロック4,6を適宜組み合わせて沈下
積載し、その最上段の使用済古タイヤ内蔵ブロック4
(又は6)の上面に前記手摺13付回廊14と護岸11
とを連絡する手摺13付歩廊15を設けて構成した釣堀
16である。
す使用済古タイヤ内蔵ブロック4,6を適宜組み合わせ
て護岸11の沖合の海底に、図10に示すようにタイヤ
開口8を外側に向けて平面矩形状に沈下配列し且つ上下
方向に中央寄り階段状に積載して中央部に海水槽12を
形成し、最上段の使用済古タイヤ内蔵ブロック4(又は
6)の上面に手摺13付回廊14を設け、この手摺13
付回廊14と前記護岸11との間の海底に一直線に使用
済古タイヤ内蔵ブロック4,6を適宜組み合わせて沈下
積載し、その最上段の使用済古タイヤ内蔵ブロック4
(又は6)の上面に前記手摺13付回廊14と護岸11
とを連絡する手摺13付歩廊15を設けて構成した釣堀
16である。
【0022】この図9に示す海中構造物は、海水槽12
の幅,長さを変更して、プールとすることができ、また
海水槽を多数区画するように使用済古タイヤ内蔵ブロッ
ク4(又は6)を海底に沈下配列積載し、最上段に手摺
付歩廊を設けることにより海水槽を生簀として利用する
ことができる。勿論、図9の状態のまま生簀として利用
することもできる。さらに図10の海中構造物は景観の
良い海域に構築することにより展望台とすることができ
る。
の幅,長さを変更して、プールとすることができ、また
海水槽を多数区画するように使用済古タイヤ内蔵ブロッ
ク4(又は6)を海底に沈下配列積載し、最上段に手摺
付歩廊を設けることにより海水槽を生簀として利用する
ことができる。勿論、図9の状態のまま生簀として利用
することもできる。さらに図10の海中構造物は景観の
良い海域に構築することにより展望台とすることができ
る。
【0023】尚、上記各海中構造物を構成する使用済古
タイヤ内蔵ブロック4,6は、各海中構造物の外側に位
置する部分に、金属製立方枠1の各面にコンクリートを
打設した使用済古タイヤ内蔵ブロック6を配し、各海中
構造物の内側に位置する部分に金属製立方枠1内に古タ
イヤ2を内蔵しただけの使用済古タイヤ内蔵ブロック4
を配すると、永年使用により金属製立方枠1が腐食崩壊
した際、外側の使用済古タイヤ内蔵ブロック6がそれを
覆うようになるので古タイヤ2の散乱を防止することが
可能である。但し、海水の流通を良くするために、全体
の強度を考慮しながら、随所に使用済古タイヤ内蔵ブロ
ック4を配するとよい。
タイヤ内蔵ブロック4,6は、各海中構造物の外側に位
置する部分に、金属製立方枠1の各面にコンクリートを
打設した使用済古タイヤ内蔵ブロック6を配し、各海中
構造物の内側に位置する部分に金属製立方枠1内に古タ
イヤ2を内蔵しただけの使用済古タイヤ内蔵ブロック4
を配すると、永年使用により金属製立方枠1が腐食崩壊
した際、外側の使用済古タイヤ内蔵ブロック6がそれを
覆うようになるので古タイヤ2の散乱を防止することが
可能である。但し、海水の流通を良くするために、全体
の強度を考慮しながら、随所に使用済古タイヤ内蔵ブロ
ック4を配するとよい。
【0024】また、前記図10の海中構造物における手
摺13付回廊14を、使用済古タイヤ内蔵ブロック4
(又は6)と一体化して海中構造物の上部にかぶせるこ
とにより、海中構造物の安定化を図ることができる。さ
らに、コンクリートを打設しない使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック4のみよりなる海中構造物の場合は、使用済古タ
イヤ内蔵ブロック4は階段式の積み重ねによって安定を
図ると良い。然して、上記各海中構造物は、使用済古タ
イヤ内蔵ブロック4,6のいずれのものからなる場合で
も、下部周辺にテトラポッドを沈設積載することによ
り、消波と海中構造物のより一層の安定を図ることがで
きる。
摺13付回廊14を、使用済古タイヤ内蔵ブロック4
(又は6)と一体化して海中構造物の上部にかぶせるこ
とにより、海中構造物の安定化を図ることができる。さ
らに、コンクリートを打設しない使用済古タイヤ内蔵ブ
ロック4のみよりなる海中構造物の場合は、使用済古タ
イヤ内蔵ブロック4は階段式の積み重ねによって安定を
図ると良い。然して、上記各海中構造物は、使用済古タ
イヤ内蔵ブロック4,6のいずれのものからなる場合で
も、下部周辺にテトラポッドを沈設積載することによ
り、消波と海中構造物のより一層の安定を図ることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】上記実施例で判るように本発明の使用済
古タイヤ内蔵ブロックは、古タイヤの内側空間の特異形
状が生かされて通水性を有し、また、多数の古タイヤが
安定して剛固に内蔵されて芯材となっていて、取扱い易
く、しかも直方体となっているので、海中構造物を構築
する上で安定した配列積載が可能で、大型のものも容易
に構築できる。
古タイヤ内蔵ブロックは、古タイヤの内側空間の特異形
状が生かされて通水性を有し、また、多数の古タイヤが
安定して剛固に内蔵されて芯材となっていて、取扱い易
く、しかも直方体となっているので、海中構造物を構築
する上で安定した配列積載が可能で、大型のものも容易
に構築できる。
【0026】また、上記実施例の使用済古タイヤ内蔵ブ
ロックを選択し、海底に向きを変えて沈下配列積載して
構成した人工魚礁は、外周面に向けたタイヤ開口より魚
介類が侵入し、特異形状の古タイヤの内側空間に棲息
し、敵から逃避できるようになり、しかもタイヤ開口よ
り常時新鮮な海水が通水するので、生育を促進でき、特
に古いタイヤの外側に金属製立方枠の各面までコンクリ
ートを打設して古タイヤを固定したブロックを用いた部
分では、コンクリート表面に魚介類の餌となる海藻や貝
類が付着自生するので、魚介類の増殖を期待できる。
ロックを選択し、海底に向きを変えて沈下配列積載して
構成した人工魚礁は、外周面に向けたタイヤ開口より魚
介類が侵入し、特異形状の古タイヤの内側空間に棲息
し、敵から逃避できるようになり、しかもタイヤ開口よ
り常時新鮮な海水が通水するので、生育を促進でき、特
に古いタイヤの外側に金属製立方枠の各面までコンクリ
ートを打設して古タイヤを固定したブロックを用いた部
分では、コンクリート表面に魚介類の餌となる海藻や貝
類が付着自生するので、魚介類の増殖を期待できる。
【0027】さらに、上記実施例の使用済古タイヤ内蔵
ブロックを選択し、タイヤ開口を波の打ち寄せる方向に
向けて海底に沈下配列積載して構成した消波堤は、打ち
寄せる波による海水の流れを古タイヤの内側空間を通す
ことで、波のエネルギーを減衰し、消波効果が得られ
る。
ブロックを選択し、タイヤ開口を波の打ち寄せる方向に
向けて海底に沈下配列積載して構成した消波堤は、打ち
寄せる波による海水の流れを古タイヤの内側空間を通す
ことで、波のエネルギーを減衰し、消波効果が得られ
る。
【0028】また、上記実施例の使用済古タイヤ内蔵ブ
ロックを選択し、平面矩形枠状に海底に沈下配列積載し
て中央部に海水槽を形成し、釣堀,プール,展望台,生
簀などの基礎構造とするので、これらの構築を簡単且つ
低廉にできる。しかも海水槽は、積載した使用済古タイ
ヤ内蔵ブロックの古タイヤ内側空間を通じて海水が流通
するので、海水槽内の海水は常に新鮮で、釣堀,プー
ル,生簀とした場合、極めて有効に使用できる。
ロックを選択し、平面矩形枠状に海底に沈下配列積載し
て中央部に海水槽を形成し、釣堀,プール,展望台,生
簀などの基礎構造とするので、これらの構築を簡単且つ
低廉にできる。しかも海水槽は、積載した使用済古タイ
ヤ内蔵ブロックの古タイヤ内側空間を通じて海水が流通
するので、海水槽内の海水は常に新鮮で、釣堀,プー
ル,生簀とした場合、極めて有効に使用できる。
【0029】そして、上記人工魚礁,消波堤,釣堀,プ
ール,展望台,生簀等の海中構造物は、多数の古タイヤ
を内蔵したブロックを多数海底に沈下配列積載して、古
タイヤを有効利用するので、産業廃棄物の減少を図る上
で極めて有効である。
ール,展望台,生簀等の海中構造物は、多数の古タイヤ
を内蔵したブロックを多数海底に沈下配列積載して、古
タイヤを有効利用するので、産業廃棄物の減少を図る上
で極めて有効である。
【図1】本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロックの一実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図2】本発明の使用済古タイヤ内蔵ブロックの他の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図3】図1の使用済古タイヤ内蔵ブロックの変更例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図2の使用済古タイヤ内蔵ブロックの変更例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】図1,図2の使用済古タイヤ内蔵ブロックに於
ける古タイヤの内蔵状態を示す図である。
ける古タイヤの内蔵状態を示す図である。
【図6】図1,図2の使用済古タイヤ内蔵ブロックに於
いて、古タイヤを圧縮して内蔵した状態を示す図であ
る。
いて、古タイヤを圧縮して内蔵した状態を示す図であ
る。
【図7】図1の使用済古タイヤ内蔵ブロックによる人工
魚礁を示す斜視図である。
魚礁を示す斜視図である。
【図8】図2の使用済古タイヤ内蔵ブロックによる消波
堤を示す概略斜視図である。
堤を示す概略斜視図である。
【図9】基礎構造に図1,図2の使用済古タイヤ内蔵ブ
ロックを用いて構築した釣堀を示す概略斜視図である。
ロックを用いて構築した釣堀を示す概略斜視図である。
【図10】図9の釣堀に於ける海中の基礎構造を示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
1,1’ 金属製立方枠 2 使用済古タイヤ 3 角パイプ 4 使用済古タイヤ内蔵ブロック 5 コンクリート 6 使用済古タイヤ内蔵ブロック 7 海底 8 タイヤ開口 9 人工魚礁 10 消波堤 11 護岸 12 海水槽 13 手摺 14 回廊 15 歩廊 16 釣堀
Claims (6)
- 【請求項1】 使用済古タイヤを回転軸心の方向に並び
揃えて、立方枠内に少くとも一列収容し、立方枠の各面
に押え棧を取り付けて使用済古タイヤを固定してなる使
用済古タイヤ内蔵ブロック。 - 【請求項2】 使用済古タイヤを回転軸心の方向に並び
揃えて、立方枠内に少くとも一列収容し、使用済古タイ
ヤの外側をコンクリートで固めてなる使用済古タイヤ内
蔵ブロック。 - 【請求項3】 使用済古タイヤが回転軸心の方向で圧縮
されて立方枠内に収容されていることを特徴とする請求
項1又は2記載の使用済古タイヤ内蔵ブロック。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の使用済
古タイヤ内蔵ブロックを、海底に向きを変えて沈下配列
積載して人工魚礁を構成したことを特徴とする海中構造
物。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の使用済
古タイヤ内蔵ブロックを、タイヤ開口を波の打ち寄せる
方向に向けて海底に沈下配列積載して消波堤を構成した
ことを特徴とする海中構造物。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の使用済
古タイヤ内蔵ブロックを、岸壁或いは護岸の沖合の海底
に、タイヤ開口を外側に向けて平面矩形枠状に沈下配列
積載して中央部に海水槽を形成し、最上段に手摺付回廊
を設け、この手摺付回廊と岸壁或いは護岸との間の海底
に一直線に前記使用済古タイヤ内蔵ブロックを沈下積載
し、その最上段に前記手摺付回廊と岸壁或いは護岸とを
連絡する手摺付歩廊を設けて、釣堀,プール,展望台,
生簀のいずれかを構成したことを特徴とする海中構造
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230493A JPH0870730A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 使用済古タイヤ内蔵ブロック及びそれを用いた海中構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230493A JPH0870730A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 使用済古タイヤ内蔵ブロック及びそれを用いた海中構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0870730A true JPH0870730A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16908640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6230493A Pending JPH0870730A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 使用済古タイヤ内蔵ブロック及びそれを用いた海中構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0870730A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013133588A1 (ko) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | Kim Sug-Moon | 케이슨 방파제, 그 케이슨 방파제 구축용 케이슨유닛, 및 그 케이슨 방파제의 제조방법 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP6230493A patent/JPH0870730A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013133588A1 (ko) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | Kim Sug-Moon | 케이슨 방파제, 그 케이슨 방파제 구축용 케이슨유닛, 및 그 케이슨 방파제의 제조방법 |
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