JPH0870726A - 牛の乳頭洗浄乾燥器 - Google Patents

牛の乳頭洗浄乾燥器

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JPH0870726A
JPH0870726A JP23441594A JP23441594A JPH0870726A JP H0870726 A JPH0870726 A JP H0870726A JP 23441594 A JP23441594 A JP 23441594A JP 23441594 A JP23441594 A JP 23441594A JP H0870726 A JPH0870726 A JP H0870726A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳頭表面に生息する細菌数を洗剤でブラッシ
ング洗浄をすることにより極めて大幅に減少させ、洗剤
と殺菌剤の合剤を使用すればさらに菌数を減らすことが
できるなどの効果を有する牛の乳頭洗浄乾燥器の提供を
目的とする。 【構成】 乳頭の洗浄、乾燥にはミルカーからの陰圧を
使い、常時乳頭先端下のノズルから空気を吸引しつつ洗
剤を乳頭に噴霧、陰圧で回転する羽根ブラシで乳頭を洗
浄し、次に温水を噴霧し、その後は空気の吸引のみにて
羽根ブラシを回転させながら乳頭を乾燥させるよう構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛の搾乳前に乳頭を洗
浄、濯ぎ、乾燥させるのに好適な牛の乳頭洗浄乾燥器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。牛は今日の改良品種ができた
のが18世紀後半であり、1831年アメリカでホルス
タイン協会が設立され、世界各国で乳用品種の登録が始
まった。我が国に札幌農学校が1889年ホルスタイン
種を輸入したのが近代酪農の始まりである。このころか
ら、搾乳にはバケツに熱めの湯を入れ、中でタオルを濯
ぎ、これを搾って搾乳直前に乳頭を拭き、手で乳頭を握
りバケツに搾乳していた。今世紀始めにミルカーが開発
され、手搾り搾乳から機械搾乳に変わり、搾乳作業は改
善され、短時間に多頭数の搾乳が可能となったが、搾乳
前の4本の乳頭をタオルで拭く作業は、約100年間変
わっていない。
【0003】牛の乳頭には種々の細菌が繁殖し、また、
使用される乳拭きタオルも細菌の繁殖が多く、乳房炎の
発生と重要な関係があることは多数の論文が証明してい
るし、生乳の細菌汚染原因の一つとなっている。但し、
乳頭皮膚には刺激を感知するレセプターが分布してお
り、乳頭を拭く刺激がないと脳からオキシトシンの分布
が起こらず、乳腺に乳があっても射乳は起こらないた
め、どうしても乳頭を拭き刺激することが必要であっ
た。乳房炎の問題については家畜診療所管内の約10,
000頭の搾乳牛で乳房炎軟膏が1頭平均16本/年使
用されており、少なくみても1回の乳房炎で3〜4本の
乳房炎軟膏を使うとして、1頭の4分房の乳房全部が、
年1回は乳房炎になると推定される。また、抗生剤を症
中症後は約1週間、抗生物質の残留検査が陰性になるま
で牛乳は出荷できない。このため、一度乳房炎になる
と、約250kgの牛乳が廃棄されることになり、日本
中、世界中の牛の数を考えると、天文学的な損害が算定
され、国際酪農連盟乳房炎部会、NMC等の国際機関や
日本の農林水産省等も乳房炎の予防事業に取り組んでい
るが、全体に1戸当たりの飼養頭数の増加と共に乳房炎
も増加傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.乳頭を拭くタオルは1頭1枚以上用意する必要があ
った。 2.使用したタオルは朝晩の2回洗濯して保管しなけれ
ばならなかった。 3.それでも洗浄タオルの細菌汚染は104 〜105
2 と高濃度であるため、日光に当て乾燥させたり、高
濃度の塩素系殺菌剤に浸漬して置く(タオルがすぐにボ
ロボロになるので嫌われる)必要があった。 4.拭かれた乳頭表面も1cm2 当たり104 〜105
個の細菌が検出されている。このことは乳頭をタオルで
拭いても、細菌学的には清浄化されていないことを意味
していた。 5.タオルで拭いた後、乳頭を乾燥させるため、さらに
紙タオルで水分を拭き取る必要があった。
【0005】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。乳頭の洗浄、乾燥にはミルカーからの陰圧を
使い、常時乳頭先端下のノズルから空気を吸引しつつ洗
剤を乳頭に噴霧、陰圧で回転する羽根ブラシで乳頭を洗
浄し、次に温水を噴霧し、その後は空気の吸引のみにて
羽根ブラシを回転させながら乳頭を乾燥させ、搾乳前の
乳頭処理を短時間に行おうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。本願のもの
は、容器部2とこの容器部の側壁に水平方向に連通連設
された筒状の把手3とから構成され、容器部2は、外方
容器部2Aとこの外方容器部の内部に回転自在に設けら
れたローター2Bと、このローター内に設けられた羽根
ブラシ2Cとから構成され、乳頭の洗浄、乾燥にはミル
カーからの陰圧を使い、常時乳頭先端下のノズルから空
気を吸引しつつ洗剤を乳頭に噴霧、陰圧で回転する羽根
ブラシで乳頭を洗浄し、次に温水を噴霧し、その後は空
気の吸引のみにて羽根ブラシを回転させながら乳頭を乾
燥させるよう構成されている牛の乳頭洗浄乾燥器であ
る。
【0007】このほか、下記のように構成することがで
きる。容器部2は、外方容器部2Aとこの外方容器部の
内部に回転自在に設けられたローター2Bと、このロー
ター内に設けられた羽根ブラシ2Cとから構成され、外
方容器部2Aは下方外方容器2A1と、この下方外方容
器の上面開口部に着脱自在に取付けられた上方カバー2
A2とから構成され、下方外方容器2A1は、平面円盤
状の底面2A11と、この底面の周囲に起立連設された
円筒状側壁2A12と、底面の上面中央部に突設された
短円柱状の突起2A13とから構成され、上方カバー2
A2は、下方外方容器の円筒状側壁2A12に着脱自在
に螺合された円筒状側壁2A21と、この円筒状側壁2
A21の内壁に内方に向け水平方向に突設された輪状体
2A22とから構成され、上方カバーの円筒状側壁2A
21における上面開口部には乳頭固定用パット2A3が
張設され、この乳頭固定用パットはスポンジあるいはゴ
ムを素材として構成された円盤状体2A31に乳首が挿
脱される円孔2A32が開設され、この円孔の内周縁に
は放射状に切込み2A33が刻設され、ローター2B
は、平面円盤状の底面2B1と、この底面の周囲に起立
連設された円筒状側壁2B2とから構成され、底面2B
1の中心に開設された円孔2B11にはブッシュメタル
2A14が嵌着され、この円筒状側壁2B2の外周面中
央にはオイルシール2A23を介して輪状体2A22に
連結され、当該ローター2Bの下方外周面には放射状に
適数枚(図示では8枚)の羽根2B3が突設され、円筒
状側壁2B2の内周面には当該ローターの中心方向に対
して適数枚の羽根ブラシ2Cが縦に張設され、羽根ブラ
シ2Cにおける内方部分には乳頭の外周に沿うよう正面
略J字状の羽根ブラシ2C11が形成され、この羽根ブ
ラシの内周縁には切込み2C12が刻設され、外部から
把手3内に引込まれたエアー吸引パイプ5の先端5A
は、外方容器部2Aにおける下方外方容器2A1の円筒
状側壁2A12に当該円筒状側壁の中心に対して斜めの
状態で連結連通され、また、他端はバルブ5Bを介して
バキュームタンクに連結され、外方容器部2Aにおける
下方外方容器2A1の円筒状側壁2A12には、エアー
吸引パイプの先端5Aとは所定間隔をもって吸引口5C
が開設され、外部から把手3内に引込まれた液体洗剤圧
送パイプ6の先端は、外方容器部2Aにおける突起2A
13の下方から貫通して霧吹きノズル6Aを介して当該
外方容器部内に開口され、また、他端はバルブ6Bを介
して加圧式タンクに連結され、外部から把手3内に引込
まれた液体洗剤、洗浄温水及び空気の吸引パイプ7の先
端は、外方容器部2Aにおける突起2A13の下方から
貫通して吸引口7Aを介して当該外方容器部内に開口さ
れ、また、他端はバルブ7Bを介してバキュームタンク
に連結され、外部から把手3内に引込まれた洗浄温水圧
送パイプ8の先端は、外方容器部2Aにおける突起2A
13の下方から貫通して霧吹きノズル(穴小)8Aを介
して当該外方容器部内に開口され、また、他端はバルブ
8Bを介して加圧主タンクに連結することができる。
【0008】
【作用】本発明のものは下記のように作用する。乳頭の
回りを回転する羽根ブラシで、洗剤を吹き付け洗浄す
る。次に湯を吹き付けて濯ぎ、羽根ブラシを回転させな
がら空気を吸引し乾燥させる。これを詳述すると、以下
の通りである。 1.ミルカーからの陰圧を利用し、バキュームタンクを
経てエアー吸引パイプ5より空気を吸引すると、吸引口
5Cより外気が吸引され空気流が発生し、これが羽根2
B3に当たりローター2Bが突起2A13を中心として
回転することになる。 2.ローター回転させるエアー吸引パイプ5と、液体洗
剤、洗浄温水及び空気の吸引パイプ7は常に同時に作動
し、ローター2Bの内壁には羽根ブラシ2Cが縦に張設
されているので、このローター内に挿入された乳頭を洗
浄し、次に濯ぎ乾燥する。
【0009】すなわち、洗浄工程〜ローター2Bを回転
させながら液体洗剤圧送パイプ6から洗浄剤を噴霧す
る。そして乳頭を洗浄する。その後洗浄液は遠心力によ
り、羽根ブラシ先端から円筒状側壁2B2の内壁面及び
最大膨らみ部2C3に貯留する。濯ぎ工程〜ローター2
Bを回転させながら液体洗剤圧送パイプ6から濯ぎ用温
水を噴霧する。そして、乳頭を濯ぐ。この後濯ぎ液は遠
心力により羽根ブラシ先端から円筒状側壁2B2の内壁
面及び最大膨らみ部2C3に貯留する。乾燥工程〜エア
ー吸引パイプ5より空気を吸引してローターを回転させ
るから、この回転の遠心力で水分が羽根ブラシの先端か
ら後方に移動するのと乳頭表面と羽根ブラシ先端の摩擦
によって乾燥しやすくなる。乾燥後本願のものを乳頭か
ら外し、バルブ5Bを閉じ、羽根2B3のローターの回
転を止める。この結果、円筒状側壁2B2の内周面及び
最大膨らみ部2C3に貯留した洗浄剤、濯ぎ水は吸引パ
イプ7からバキュームタンクに吸引貯留されることにな
る。吸引パイプ7での吸引作用の際、乳頭固定用パット
2A3は、洗浄剤又は温水を噴霧したときの外部への液
の飛散を防止すると共に、円孔2A32の内周縁の放射
状に刻設されている切込み2A33から外気を吸引す
る。吸引された空気は乳頭表面の曲線に沿って流れ、ロ
ーター2Bの吸引口7Aに流れる。この結果、乳頭表面
と乳頭に接触している羽根ブラシの先端を短時間に乾燥
させると共に、乳頭をローター2Bの中心に保持するよ
うに作用する。また、放射状の切込みはあらゆる乳頭の
太さに対応することができる。
【0010】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
は本発明の牛の乳頭洗浄乾燥器で、容器部2とこの容器
部の側壁に水平方向に連通連設された筒状の把手3とか
ら構成されている。4は乳頭洗浄乾燥器で処理される乳
房の形状を示す乳房ラインである。容器部2は、外方容
器部2Aとこの外方容器部の内部に回転自在に設けられ
たローター2Bと、このローター内に設けられた羽根ブ
ラシ2Cとから構成されている。外方容器部2Aは下方
外方容器2A1と、この下方外方容器の上面開口部に着
脱自在に取付けられた上方カバー2A2とから構成さ
れ、下方外方容器2A1は、平面円盤状の底面2A11
と、この底面の周囲に起立連設された円筒状側壁2A1
2と、底面の上面中央部に突設された短円柱状の突起2
A13とから構成されている。2A14はこの突起の外
周に装着されたブッシュメタルである。
【0011】上方カバー2A2は、下方外方容器の円筒
状側壁2A12に着脱自在に螺合された円筒状側壁2A
21と、この円筒状側壁2A21の内壁に内方に向け水
平方向に突設された輪状体2A22とから構成されてい
る。2A23は輪状体の内周面に添着されたオイルシー
ルである。上方カバーの円筒状側壁2A21における上
面開口部には乳頭固定用パット2A3が張設され、この
乳頭固定用パットはスポンジあるいはゴムを素材として
構成された円盤状体2A31に乳首が挿脱される円孔2
A32が開設され、この円孔の内周縁には放射状に切込
み2A33が刻設されている。
【0012】ローター2Bは、平面円盤状の底面2B1
と、この底面の周囲に起立連設された円筒状側壁2B2
とから構成され、底面2B1の中心に開設された円孔2
B11にはブッシュメタル2A14が嵌着され、この円
筒状側壁2B2の外周面中央にはオイルシールを介して
輪状体2A22に連結され、当該ローター2Bの下方外
周面には放射状に適数枚(図示では8枚)の羽根2B3
が突設されている。当然のことながら、輪状体2A22
より下方に位置する下方外方容器2A1の内部は密閉と
なっていることになる。ローターにおける円筒状側壁2
B2の内周面は壷状(下膨れ)になっている。すなわ
ち、側面は上部を狭く下部を広く、底部はロート状にし
てある。これはローターの回転により当該ローターの内
周面に付着した使用済みの洗浄液や濯ぎ水を、遠心力に
より壷状の最大膨らみ部2C3に貯留しておくためであ
る。また、円筒状側壁2B2の内周面には、当該ロータ
ーの中心方向に対して適数枚(図示では4枚)の羽根ブ
ラシ2Cが縦に張設されている。そして、この羽根ブラ
シ2Cの取付け状態は、当該羽根ブラシ2Cの外方縁に
支持体2C1,2C2を添着させ、この支持体はロータ
ーにおける内周面に縦に設けた差込み溝2C4に嵌着固
定されている。羽根ブラシ2Cにおける内方部分には乳
頭の外周に沿うよう正面略J字状の羽根ブラシ2C11
が形成され、この羽根ブラシの内周縁には切込み2C1
2が刻設されている。なお、この羽根ブラシ2Cはシリ
コンゴムあるいは通常のブラシ類を素材として構成され
ている。
【0013】5は外部から把手3内に引込まれたエアー
吸引パイプで、先端5Aは外方容器部2Aにおける下方
外方容器2A1の円筒状側壁2A12に当該円筒状側壁
の中心に対して斜めの状態で連結連通され、また、他端
はバルブ5Bを介して公知のバキュームタンク(図示
略)に連結されている。そして、外方容器部2Aにおけ
る下方外方容器2A1の円筒状側壁2A12には、エア
ー吸引パイプの先端5Aとは所定間隔をもって吸引口5
Cが開設されている。この結果、エアー吸引パイプで吸
引すると下方外方容器2A1内のローター2Bは、突起
2A13を中心に回動することになる。エアー吸引パイ
プの先端5Aと吸引口5Cとは180°以内の部分に開
孔している。
【0014】6は外部から把手3内に引込まれた液体洗
剤圧送パイプで、先端は外方容器部2Aにおける突起2
A13の下方から貫通して霧吹きノズル(穴大)6Aを
介して当該外方容器部内に開口され、また、他端はバル
ブ6Bを介して公知の加圧式タンク(図示略)に連結さ
れている。7は外部から把手3内に引込まれた液体洗
剤、洗浄温水及び空気の吸引パイプで、先端は外方容器
部2Aにおける突起2A13の下方から貫通して吸引口
7Aを介して当該外方容器部内に開口され、また、他端
はバルブ7Bを介して公知のバキュームタンク(図示
略)に連結されている。8は外部から把手3内に引込ま
れた洗浄温水圧送パイプで、先端は外方容器部2Aにお
ける突起2A13の下方から貫通して霧吹きノズル(穴
小)8Aを介して当該外方容器部内に開口され、また、
他端はバルブ8Bを介して公知の加圧主タンク(図示
略)に連結されている。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.乳頭表面に生息する細菌(細菌数104 〜105
cm2 個)を、洗剤でブラッシング洗浄をすることによ
り、数百分の一以下にすることができる。さらに、洗剤
と殺菌剤の合剤(手術用イソジン液)を使用すればさら
に菌数を減らすことができる。 2.乳頭先端部の小さな傷に付いた汚れも、洗剤とブラ
ッシングにより取り除くことができる。(従来の乳頭拭
きではゼロに近かった。) 3.過搾乳により生じた乳頭先端の異常角化組織を優し
く取り除くことができる。 4.プレデッピング(ヨード系殺菌剤でタオルで乳頭を
拭く前に乳頭を殺菌すること)による乳汁中のヨードに
よる汚染を、濯ぎを入れることで防ぐことができる。恐
らく、本願のものを使用することでこの作業は必要がな
くなる。
【0016】5.搾乳後のヨード剤によるポストデッピ
ング(搾乳終了後にヨード系殺菌剤に乳頭を浸漬するこ
と)で、乳頭に付着している残留ヨード分も本願のもの
により洗い流すことができるので、ヨード残留の心配が
減少する。 6.搾乳にタオルを使わないので、タオルを1頭ごとに
バケツから出し、搾る必要がなくなり、労力が大幅に軽
減される。 7.濯ぎ後の乳頭の乾燥は紙タオルを必要としない。こ
の紙タオルは、現在1枚1円と高価である。(1頭1搾
乳4枚の1日2回で50頭×305日で122,000
円) 8.搾乳後、使用した多量のタオルを1日2回も洗濯、
脱水し、これを干したり取入れたり、清潔に保管したり
する労力が必要でなくなる。 9.本願のものは、下方外方容器、上方カバー、ロータ
ーなどに分解できるので、使用後はこれらを濯ぎ殺菌剤
に浸漬保管することで、清潔に保管することができる。 10.搾乳従事者数2名で本願のものを2台用意すれ
ば、50頭の搾乳が可能である。
【0017】以上を要約すると、下記の効果を奏するこ
とになる。 1.搾乳前の乳頭の洗浄乾燥作業が従来のものより格段
に改善された。 2.乳頭を手やタオルで触れる必要がないので、汚染の
機会が減少した。 3.現在、アメリカなどで調査されているヨード剤が乳
汁に混ざる汚染の心配が減少した。 4.酪農家の腰痛原因の一つであるタオルの扱いがなく
なるので、腰の曲げ伸ばしの労力が半分になった。すな
わち、搾乳作業の中でタオル扱いの部分がなくなるの
で、腰の曲げ伸ばしの回数が減り、労力が大幅に改善さ
れ、酪農家の職業病である腰痛が緩和される。 5.牛の乳頭を短時間に清潔にすることができ、搾乳時
の殺菌汚染を大幅に減少させることができる。 6.これらの結果、世界中の酪農家の悩みである乳房炎
を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1部を破断した容器部を中心とした側面図であ
る。
【図2】1部を破断した容器部を中心とした側面図であ
る。
【図3】下方外方容器における短円柱状の突起部分の1
部を破断した要部拡大斜視図である。
【図4】容器部を中心に横断した全体の平面図である。
【図5】乳頭固定用パットの平面図である。
【図6】ローターの1部を破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 牛の乳頭洗浄乾燥器 2 容器部 3 把手 4 乳房ライン 2A 外方容器部 2B ローター 2C 羽根ブラシ 2A3 乳頭固定用パット 5 エアー吸引パイプ 6 液体洗剤圧送パイプ 7 液体洗剤、洗浄温水及び空気の吸引パイプ 8 洗浄温水圧送パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器部(2)とこの容器部の側壁に水平
    方向に連通連設された筒状の把手(3)とから構成さ
    れ、容器部(2)は、外方容器部(2A)とこの外方容
    器部の内部に回転自在に設けられたローター(2B)
    と、このローター内に設けられた羽根ブラシ(2C)と
    から構成され、乳頭の洗浄、乾燥にはミルカーからの陰
    圧を使い、常時乳頭先端下のノズルから空気を吸引しつ
    つ洗剤を乳頭に噴霧、陰圧で回転する羽根ブラシで乳頭
    を洗浄し、次に温水を噴霧し、その後は空気の吸引のみ
    にて羽根ブラシを回転させながら乳頭を乾燥させるよう
    構成されていることを特徴とする牛の乳頭洗浄乾燥器。
  2. 【請求項2】 容器部(2)は、外方容器部(2A)と
    この外方容器部の内部に回転自在に設けられたローター
    (2B)と、このローター内に設けられた羽根ブラシ
    (2C)とから構成され、外方容器部(2A)は下方外
    方容器(2A1)と、この下方外方容器の上面開口部に
    着脱自在に取付けられた上方カバー(2A2)とから構
    成され、下方外方容器(2A1)は、平面円盤状の底面
    (2A11)と、この底面の周囲に起立連設された円筒
    状側壁(2A12)と、底面の上面中央部に突設された
    短円柱状の突起(2A13)とから構成され、上方カバ
    ー(2A2)は、下方外方容器の円筒状側壁(2A1
    2)に着脱自在に螺合された円筒状側壁(2A21)
    と、この円筒状側壁(2A21)の内壁に内方に向け水
    平方向に突設された輪状体(2A22)とから構成さ
    れ、上方カバーの円筒状側壁(2A21)における上面
    開口部には乳頭固定用パット(2A3)が張設され、こ
    の乳頭固定用パットはスポンジあるいはゴムを素材とし
    て構成された円盤状体(2A31)に乳首が挿脱される
    円孔(2A32)が開設され、この円孔の内周縁には放
    射状に切込み(2A33)が刻設され、ローター(2
    B)は、平面円盤状の底面(2B1)と、この底面の周
    囲に起立連設された円筒状側壁(2B2)とから構成さ
    れ、底面(2B1)の中心に開設された円孔(2B1
    1)にはブッシュメタル(2A14)が嵌着され、この
    円筒状側壁(2B2)の外周面中央にはオイルシール
    (2A23)を介して輪状体(2A22)に連結され、
    当該ローター(2B)の下方外周面には放射状に適数枚
    の羽根(2B3)が突設され、円筒状側壁(2B2)の
    内周面には、当該ローターの中心方向に対して適数枚の
    羽根ブラシ(2C)が縦に張設され、羽根ブラシ(2
    C)における内方部分には乳頭の外周に沿うよう正面略
    J字状の羽根ブラシ(2C11)が形成され、この羽根
    ブラシの内周縁には切込み(2C12)が刻設され、外
    部から把手(3)内に引込まれたエアー吸引パイプ
    (5)の先端(5A)は、外方容器部(2A)における
    下方外方容器(2A1)の円筒状側壁(2A12)に当
    該円筒状側壁の中心に対して斜めの状態で連結連通さ
    れ、また、他端はバルブ(5B)を介してバキュームタ
    ンクに連結され、外方容器部(2A)における下方外方
    容器(2A1)の円筒状側壁(2A12)には、エアー
    吸引パイプの先端(5A)とは所定間隔をもって吸引口
    (5C)が開設され、外部から把手(3)内に引込まれ
    た液体洗剤圧送パイプ(6)の先端は、外方容器部(2
    A)における突起(2A13)の下方から貫通して霧吹
    きノズル(6A)を介して当該外方容器部内に開口さ
    れ、また、他端はバルブ(6B)を介して加圧式タンク
    に連結され、外部から把手(3)内に引込まれた液体洗
    剤、洗浄温水及び空気の吸引パイプ(7)の先端は、外
    方容器部(2A)における突起(2A13)の下方から
    貫通して吸引口(7A)を介して当該外方容器部内に開
    口され、また、他端はバルブ(7B)を介してバキュー
    ムタンクに連結され、外部から把手(3)内に引込まれ
    た洗浄温水圧送パイプ(8)の先端は、外方容器部(2
    A)における突起(2A13)の下方から貫通して霧吹
    きノズル(8A)を介して当該外方容器部内に開口さ
    れ、また、他端はバルブ(8B)を介して加圧主タンク
    に連結されている請求項1記載の牛の乳頭洗浄乾燥器。
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