JPH0869327A - ヒーター制御装置及びその装置を備えた記録装置 - Google Patents

ヒーター制御装置及びその装置を備えた記録装置

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JPH0869327A
JPH0869327A JP6224014A JP22401494A JPH0869327A JP H0869327 A JPH0869327 A JP H0869327A JP 6224014 A JP6224014 A JP 6224014A JP 22401494 A JP22401494 A JP 22401494A JP H0869327 A JPH0869327 A JP H0869327A
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JP
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heater
power
cross point
zero
control
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JP6224014A
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English (en)
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Shigeo Miura
滋夫 三浦
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第一の発明の目的は、AC電源
の異常時のヒーター制御を最適化させ、ヒーターの故障
を防ぐことのできるヒーター制御装置を提供することに
ある。 【構成】 ゼロクロス点検知回路44によるゼロクロス
点の検知を開始し(S1)、タイマーをスタートさせる
(S2)。そして、割り込みが有ったかどうかを判断し
(S3)、有った場合にはヒータの所定の制御を行う
(S4)。しかし、タイマーが一定値以上となっても割
り込みが無い場合には(S5)、AC電源に瞬断が発生
したと判断し(S6)、ヒーターへの通電、制御を中断
する(S7)。そして、その後に割り込みが有った場合
には(S8)、ヒーターの通電を中断した時間を考慮に
入れたヒーター制御を行う(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒーター制御装置及びそ
の装置を備えた記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の記録装置に
おいては、電子写真方式等のトナーを用いる画像形成方
法が採用されており、そのトナー画像を転写材に定着さ
せる方法としては、転写材を挟圧搬送させるローラやフ
ィルム状の部材と、ヒーターとを用いて、トナーに熱及
び圧力を与えてトナーを溶融・固着させる方法が採用さ
れている。
【0003】従って、このような装置において良好な画
像を得るには、上記ヒーターの温度を所定温度に保つこ
とが必要であり、従来は、装置に供給されるAC電源の
ゼロクロス点を検知する回路を設け、所定のタイミング
でヒーターに印加するAC電源の位相を変化させるとい
う制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の装置では、ヒーターへ供給されるAC電源の異
常を検知する検知手段が設けられていなかったため、例
えば、子供のいたずら等によりスイッチのオンオフが短
時間に繰り返された場合、またコンセントの接触不良や
コンセントの先の電力設備側の問題で非常に長い期間の
瞬断等が発生した場合でも、これを検知することができ
なかった。
【0005】しかも、このような場合には、AC電源が
数100ms程度の周期でオンオフされるにも拘らず、
従来のヒーター制御回路のDC電源は、3秒程度以上の
AC電源のオフがないと、ヒーター制御回路へのDC電
源の供給をストップさせるような構成とはなっていなか
ったため、ヒーター制御回路は、AC電源が正常である
としてヒーター制御を行っていた。
【0006】そのため、ヒーター制御がおかしくなって
しまい、ヒーター故障の原因となるという問題があっ
た。
【0007】例えば、AC100Vが印加されるヒータ
ーの制御を位相制御により行う場合に、ヒーターの温度
を100℃から200℃まで上昇させるとすると、ヒー
ター制御回路は100Vが印加されているとして、必要
な電力を計算し、所定の位相制御を行うが、瞬断が発生
した場合には、ヒーターに印加されるエネルギーはその
間低くなり、そのままではヒーターの温度が目標の20
0℃に達しなくなる。従って、ヒーター制御回路は、さ
らにヒーターに印加するエネルギーを増やすように位相
制御を行うのが、その時に瞬断の発生が何らかの理由に
よりなくなると、逆にヒーターに不必要に過大なエネル
ギーが印加され、ヒーターが故障したり、ヒーターが目
標温度の200℃より大きな例えば250℃に一時的に
なってしまい、ヒーター制御が正常に行われないという
現象が発生する。
【0008】本出願に係る第一の発明の目的は、ヒータ
ーに印加されるAC電源の異常時のヒーター制御を最適
化させ、ヒーターの故障を防ぐことのできるヒーター制
御回路を提供することにある。
【0009】また、本出願に係る第二の発明の目的は、
特に、スイッチの異常操作によるAC電源の瞬断時にお
けるヒーター制御を最適化させ、ヒーターの故障を防ぐ
ことのできるヒーター制御回路を提供することにある。
【0010】さらに、本出願に係る第三の発明の目的
は、上記ヒーター制御回路と、熱容量が小さいポリイミ
ド等のフィルム等から構成されるオンデマンド定着装置
とを備え、コストを上昇させることなく、ヒーター故障
の発生を抑え、良好な画像の記録が可能な記録装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第一の発明
によれば、上記目的は、ヒーターと、該ヒーターのエネ
ルギー源であるAC電源と、該AC電源のゼロクロス点
を検知するゼロクロス点検知回路と、該ゼロクロス点検
知回路により検知したゼロクロス点に基づいて所定のタ
イミングによる上記ヒーターへの通電を制御し、ヒータ
ーの温度を所定値に維持する制御部とを有するヒーター
制御装置において、上記制御部は、上記ゼロクロス点検
知回路により上記AC電源の極性の反転が所定期間以上
無いと判断した場合には、上記ヒーターへの通電を停止
し、極性の反転が生じたと判断した場合には、その後に
上記ヒーターへの通電を開始するように設定されている
ことにより達成される。
【0012】また、本出願に係る第二の発明によれば、
上記目的は、ヒーターと、該ヒーターのエネルギー源で
あるAC電源と、該ヒーターへの通電を制御し、ヒータ
ーの温度を所定値に維持する制御部と、上記AC電源の
投入及び遮断を切り替える電源スイッチとを有するヒー
ター制御装置において、該電源スイッチの切り替え状態
を検知する手段を備え、上記制御部は、該切り替え状態
を検知する手段により上記電源スイッチがAC電源を遮
断する側に切り替えられている状態が所定期間以上継続
したと判断した場合には、上記ヒーターへの通電を停止
し、上記電源スイッチがAC電源を投入する側に切り替
えられたと判断した場合には、その後に上記ヒーターへ
の通電を開始するように設定されていることにより達成
される。
【0013】さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、上記目的は、上記第一の発明または第二の発明のヒ
ーター制御装置と、ヒーターに摺接するように配設され
たフィルム状部材と、該フィルム状部材を介して上記ヒ
ーターに圧接するように配設された加圧ローラーと、該
加圧ローラーと上記ヒーターとの圧接部に転写材を搬送
せしめる転写材搬送手段と、該転写材上に未定着現像剤
像を形成せしめる画像形成部とを備えたことにより達成
される。
【0014】
【作用】本出願に係る第一の発明によれば、制御部は、
ゼロクロス点検知回路により随時AC電源のゼロクロス
点を検知しつつヒーターの制御を行い、ヒーターの温度
を所定値に維持するが、AC電源の極性の反転が所定期
間以上無い場合には、AC電源の瞬断が発生したと判断
し、ヒーターへの通電を停止する。そして、その後に極
性の反転が生じた後にヒーターへの通電を開始する。従
って、AC電源の瞬断によりヒーターが所望の温度まで
上昇しない場合でも、過ってヒーターへ過剰な通電を行
うことがなく、ヒーターの故障を発生させない。
【0015】また、本出願に係る第二の発明によれば、
制御部は、電源スイッチの切り替え状態を検知する手段
により、該切り替え状態を検知し、AC電源を遮断する
側に切り替えられた状態が所定期間以上継続した場合に
は、電源スイッチの異常操作によるAC電源の瞬断が発
生したと判断し、ヒーターへの通電を停止する。そし
て、AC電源を投入する側に切り替えられたと判断した
場合には、その後にヒーターへの通電を開始する。従っ
て、電源スイッチの異常操作によるAC電源の瞬断が生
じ、ヒーターが所望の温度まで上昇しない場合でも、過
ってヒーターへ過剰な通電を行うことがなく、ヒーター
の故障を発生させない。
【0016】さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、画像形成部において形成された未定着現像剤像を担
持した転写材は、転写材搬送手段により、フィルム状部
材を介して形成されたヒーターと加圧ローラーとの圧接
部に搬送され、上記第一の発明または上記第二の発明に
よる適切な温度制御の下で上記未定着現像剤像の上記転
写材への適切な定着が行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0018】(第一の実施例)先ず、本発明の第一の実
施例を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、本
実施例のファクシミリ装置のブロック構成図であり、図
1に示すように、本実施例装置は、レーザービームプリ
ンターで構成される記録部50と、原稿の読み取り、通
信等を行うファクシミリ装置部60とに分けられる。
【0019】先ず、ファクシミリ装置部60には、該フ
ァクシミリ装置部60の各手段を制御する第一制御部2
0が備えられており、該第一制御部20には、原稿読取
部1、モデム制御部4、操作パネル5、センサー8、駆
動系9、メモリ13が接続されている。
【0020】原稿読取部1は、送信原稿を読み取り、画
像データに変換するものであり、該画像データは第一制
御部20によりモデム制御部4に出力され、該モデム制
御部4により制御されつつ、変調復調装置であるモデム
3、及び網制御装置であるNCU2を介して電話回線上
に送信される。また、逆に外部から送信された画像デー
タは、NCU2、モデム3、モデム制御部4を介して第
一制御部20に入力され、後述する画像メモリ10に一
旦格納された後、該第一制御部20により後述する記録
部50に出力される。
【0021】操作パネル5には、ファクシミリの状態を
ユーザーに表示するための表示器6と、ユーザーがファ
クシミリに各種動作を指示するためのKEY7が備えら
れており、ユーザーは表示器6に表示されたメッセージ
等に従いながら、KEY7を操作して、データの送信等
を行うようになっている。
【0022】センサー9は、ファクシミリの状態を検知
するためのものであり、例えば送信原稿がセットされた
ことを検知する。そして、第一制御部20がこのセンサ
ー9により原稿がセットされたと判断すると、上記表示
器6に所定のメッセージを表示し、ユーザーによる所定
の操作を促す。これにより、送信動作の開始要求があっ
た場合には、原稿搬送を行うための読取モーター等によ
り構成される駆動系9により原稿を搬送しつつ、上記原
稿読み取り部1により原稿を読み取り、上述のように送
信を行うようになっている。
【0023】以上のような第一制御部20による制御プ
ログラムは、メモリ13に備えられるROM12に記憶
されており、さらに、メモリ13には、受信画像データ
等を記憶する画像メモリ10と、停電等の商用電源の遮
断時においても電池等でバックアップされデータが破壊
されないシステムRAM11が備えられている。
【0024】次に、記録部50には、該記録部50全体
を制御する第二制御部40が備えられており、該第二制
御部40には、センサー21、駆動系22、転写部2
6、スキャナ部27、プリント部29、定着装置31、
ファンモータードライブ部39、ヒーターコントロール
部30、ゼロクロス点検知回路44が接続されている。
【0025】センサー21は記録部50の各種状態を検
知するためのものであり、例えば、記録部50内の所定
位置における記録材の有無等を検知し、第二制御部40
は該センサー21からの情報に基づいて、例えば駆動系
22により記録紙を所定位置まで搬送せしめる。この駆
動系22は、記録紙搬送等を行うためのモーター類23
と、該モーター類23による駆動を制御するためのプラ
ンジャ類24と、該プランジャ類24と同等の機能を有
するクラッチ類25とから構成されている。
【0026】スキャナ部27には、レーザー28が備え
られており、第二制御部40からの制御信号及び上述し
たファクシミリ装置部50から出力される画像データに
基づいてレーザー28をスキャンし、プリント部29に
備えられる感光体ドラム等の潜像担持体上に静電潜像を
形成する。
【0027】プリント部29には、上記潜像担持体の
他、現像装置が備えられており、上記静電潜像を現像装
置にて現像剤像として現像するようになっており、第二
制御部40は、この潜像担持体及び現像装置を駆動せし
めて現像剤像を形成した後、転写部26の高圧回路27
を駆動して、上記駆動系22により搬送される記録紙上
に現像剤像を転写させる。
【0028】そして、この転写像の形成された記録紙を
熱定着装置31へと搬送し、サーミスタ33により温度
を検知しながら、ヒーター32を駆動して、熱により転
写像を記録紙上に定着する。
【0029】図2は、本発明の定着装置である図1の熱
定着装置31の構造説明図である。定着装置31は、現
像剤像を記録紙に定着させるための定着処理を行うオン
デマンド定着装置であり、図2に示すように、ヒーター
部104が組み込まれている定着体110と、この定着
体110と共働して現像剤像102が転写されている記
録紙100を加熱、加圧する加圧ローラ120を有す
る。
【0030】定着体110は、断面コの字状のステー1
05を有し、該ステー105の外周部には、フィルム内
側ガイド部材106、107、108と、ヒーター保持
部材109とが設けられている。ステー105とフィル
ム内側ガイド部材106、107、108と、ヒーター
保持部材109とは、互いに共働してほぼ円筒形状の部
材を形成し、このほぼ円筒形状の部材の外周には、厚さ
数十μmのポリイミドからなる薄膜部材103が巻き付
けられている。そして、薄膜部材103の内面には、グ
リースが塗布され、その外面には、表面処理が施されて
いる。
【0031】以上のような薄膜部材103とヒーター保
持部材109との間には、薄膜部材103の内面に接触
するヒーター部104が配置されており、該ヒーター部
104には、線状の抵抗体を有する上記ヒーター32
と、該ヒーター32の近傍に配設されたサーミスタ33
が備えられている。
【0032】このような定着装置において、良好な定着
を行うには、ヒーター32の温度を所定値に維持するこ
とが必要であるため、本実施例では、図1に示すように
トライアック等により構成されるヒーターコントロール
部30により、ヒーター32に印加するAC電圧を制御
して、温度の制御を行っている。
【0033】この温度制御は、後述するゼロクロス点検
知回路44により、AC電源の極性の反転タイミングを
検知し、そのタイミングに応じてヒーターに印加するA
C電源の位相を変化させるという制御である。
【0034】また、このようにヒーター32を駆動する
ことにより、機内温度が上昇するため、ファンモーター
ドライブ部39によりファンモーター部38をドライブ
して、機内の冷却を行っている。
【0035】さらに、上述のように高圧電圧が印加され
る転写部26や、AC電源が供給されて高温になる定着
装置31は、ユーザーが過って手を触れると危険なた
め、ドアスイッチ43により、転写部26や定着装置3
1を覆う部分をユーザーが開けたことを検知した場合に
は、AC電源をオフし、ユーザーを危険から保護するよ
うになっている。
【0036】そして、以上のような記録部50とファク
シミリ装置部60には、AC電源のエネルギーをDCに
変換し、各部を動作させるためのDC電源42が接続さ
れており、AC入力部45から入力されるAC電源は、
ユーザーが操作可能なAC電源オンオフスイッチ41を
介して随時供給されるようになっている。
【0037】このAC電源は、DC電源42のエネルギ
ー源となるだけではなく、上記ヒーターコントロール部
30を介して所定の制御を行いつつヒーター32に印加
しているため、子供がスイッチをいたずらしてスイッチ
のオンオフを繰り返したり、またコンセントの接触不良
やコンセントの先の電力設備側の問題で非常に長い瞬断
が生じた場合には、正常な温度制御ができなくなる。
【0038】そこで、本実施例装置では、ヒーターの波
数制御に用いているゼロクロス点検知回路44を利用
し、該ゼロクロス点検知回路44による割り込みの有無
により、AC電源の異常を検知している。以下、本実施
例におけるゼロクロス点検知回路44について詳しく説
明する。
【0039】図3はゼロクロス点検知回路44の構成例
である。この回路では、AC電源オンオフスイッチ41
からドアスイッチ43への電源供給ラインから、トラン
スによりAC電源を2次側の回路と切り離して取り出
し、取り出されたAC電圧の極性の変化に対応してトラ
ンジスタがオン・オフし、第二制御部40に入力され
る。従って、その立ち上がりエッジあるいは立ち下がり
エッジで割り込みがかかり、第二制御部は、この割り込
みによりゼロクロス点を検知することができ、上述した
ようにこのタイミングに合わせてヒーターの位相制御を
行っている。
【0040】しかし、上述のようにスイッチの異常操作
やコンセントの接触不良等によりAC電源に異常が生じ
た場合には、この割り込みがかからない期間が、正常の
場合よりも長くなるので、この期間を検知することによ
り、AC電源の異常を検知することができる。
【0041】図4は本実施例におけるAC電源の異常検
知のフローチャートである。先ず、ゼロクロス点検知回
路44によるゼロクロス点の検知を開始し(ステップS
1)、タイマーをスタートさせる(ステップS2)。そ
して、割り込みが有ったかどうかを判断し(ステップS
3)、有った場合にはヒータの所定の制御を行う(ステ
ップS4)。しかし、タイマーが一定値以上となっても
割り込みが無い場合には(ステップS5)、AC電源に
瞬断が発生したと判断し(ステップS6)、ヒーターへ
の通電、制御を中断する(ステップS7)。そして、そ
の後に割り込みが有った場合には(ステップS8)、ヒ
ーターの通電を中断した時間を考慮に入れたヒーター制
御、例えば、中断時間が短い場合は復帰後に通常の制御
を行い、中断時間が長い場合であって、その中断が頻繁
に発生する場合には、ヒーター故障制御に移行する等の
制御を行う(ステップS9)。
【0042】以上のように本発明によれば、従来からの
システム構成に、特に部品を追加することなく、AC電
源の瞬断を検知し、ヒーターに印加されるAC電源異常
時のヒーター制御を最適化させることができ、ヒーター
の故障を防ぐことができる。
【0043】(第二の実施例)次に、本発明の第二の実
施例を図5に基づいて説明する。なお、第一の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】本実施例は、図5に示すように、本発明を
コンピューター等のデータ処理装置等と繋がれるレーザ
ープリンターに適用したもので、コンピューター等との
通信を行い記録をするためのプリンターインターフェー
ス80が備えられているところが第1の実施例と異な
る。
【0045】本実施例においても、第1の実施例と同様
の効果を奏することができる。
【0046】(第三の実施例)次に、本発明の第三の実
施例を図6に基づいて説明する。なお、第一の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。本実
施例は、AC電源オンオフスイッチ41のオンオフ状態
を検知するために、電源スイッチの切り替え状態を検知
する手段としてのオンオフ検知手段70を設け、該オン
オフ検知手段70と第二制御部40を接続している。
【0047】従って、第二制御部40は、オンオフ検知
手段70の出力を随時監視することにより、AC電源オ
ンオフスイッチ41の異常操作を検知することができ、
異常操作があったと判断した場合には、ヒーターコント
ロール部30を制御することにより、ヒーター32の通
電を停止し、復帰したと判断した場合には、電源の手段
された期間を考慮して、ヒーター32への通電、制御を
開始する。
【0048】本発明によれば、電源スイッチの異常操作
を確実に検知し、AC電源異常時のヒーター制御を最適
化させることができ、ヒーターの故障を防ぐことができ
る。
【0049】(第四の実施例)次に、本発明の第四の実
施例を図7に基づいて説明する。なお、第一の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施例は、ゼロクロス点の検知を、割り
込みの有無ではなく、入力ポートのレベルを検知するこ
とにより行うところが第一の実施例と異なる。
【0051】図7は本実施例におけるAC電源の異常検
知のフローチャートである。先ず、ゼロクロス点検知回
路44によるゼロクロス点の検知を開始し(ステップS
21)、タイマーをスタートさせる(ステップS2
2)。そして、ゼロクロス点検知の入力ポートのレベル
を検知することにより、AC電源の極性が反転したかど
うかを判断し(ステップS23)、有った場合には、タ
イマー1をストップ及びクリアして(ステップS2
4)、ヒータの所定の制御を行う(ステップS25)。
しかし、タイマーが一定値以上となっても極性の反転が
無い場合には(ステップS26)、AC電源に瞬断が発
生したと判断し(ステップS27)、ヒーターへの通
電、制御を中断する(ステップS28)。そして、その
後に極性の反転が有った場合には(ステップS29)、
ヒーターの通電を中断した時間を考慮に入れたヒーター
制御を行う(ステップS30)。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本出願に係る第一の
発明によれば、ヒーターの通電制御に用いられるゼロク
ロス点検知回路により、AC電源の瞬断を検知し、ヒー
ターに印加されるAC電源異常時のヒーター制御を最適
化させることができるので、従来からのシステム構成
に、特に部品を追加することなく、ヒーターの故障を防
ぐことができる。
【0053】また、本出願に係る第二の発明によれば、
電源スイッチの切り替え状態を検知する手段により、電
源スイッチの異常操作によるAC電源の瞬断を検知し、
ヒーターに印加されるAC電源異常時のヒーター制御を
最適化させることができるので、ヒーターの故障を防ぐ
ことができる。さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、特に熱容量が小さく、少しのヒーターに印加される
AC電源の変化でも、ヒーター温度が大きく変化するオ
ンデマンド定着装置に上記第一の発明または第二の発明
を適用することにより、AC電源異常時の不適切なヒー
ター制御による定着不良及びヒーター故障を防ぎ、長期
に渡って良好な画像を形成する記録装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるファクシミリ装
置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第一の実施例における定着装置の構造
説明図である。
【図3】本発明の第一の実施例に係るゼロクロス点検知
回路部の回路構成例である。
【図4】本発明の第一の実施例におけるヒーター制御の
フローチャートである。
【図5】本発明の第二の実施例における記録装置のブロ
ック構成図である。
【図6】本発明の第三の実施例に係るヒーター制御部周
辺のブロック図である。
【図7】本発明の第四の実施例におけるヒーター制御の
フローチャートである。
【符号の説明】
29 プリント部(画像形成部) 32 ヒーター 40 第二制御部(制御部) 41 AC電源オンオフスイッチ(電源スイッチ) 44 ゼロクロス点検知回路 70 オンオフ検知手段(電源スイッチの切り替え状態
を検知する手段) 100 記録紙(転写材) 103 薄膜部材(フィルム状部材) 104 ヒーター部材 120 加圧ローラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーターと、該ヒーターのエネルギー源
    であるAC電源と、該AC電源のゼロクロス点を検知す
    るゼロクロス点検知回路と、該ゼロクロス点検知回路に
    より検知したゼロクロス点に基づいて所定のタイミング
    による上記ヒーターへの通電を制御し、ヒーターの温度
    を所定値に維持する制御部とを有するヒーター制御装置
    において、上記制御部は、上記ゼロクロス点検知回路に
    より上記AC電源の極性の反転が所定期間以上無いと判
    断した場合には、上記ヒーターへの通電を停止し、極性
    の反転が生じたと判断した場合には、その後に上記ヒー
    ターへの通電を開始するように設定されていることを特
    徴とするヒーター制御装置。
  2. 【請求項2】 ヒーターと、該ヒーターのエネルギー源
    であるAC電源と、該ヒーターへの通電を制御し、ヒー
    ターの温度を所定値に維持する制御部と、上記AC電源
    の投入及び遮断を切り替える電源スイッチとを有するヒ
    ーター制御装置において、該電源スイッチの切り替え状
    態を検知する手段を備え、上記制御部は、該切り替え状
    態を検知する手段により上記電源スイッチがAC電源を
    遮断する側に切り替えられている状態が所定期間以上継
    続したと判断した場合には、上記ヒーターへの通電を停
    止し、上記電源スイッチがAC電源を投入する側に切り
    替えられたと判断した場合には、その後に上記ヒーター
    への通電を開始するように設定されていることを特徴と
    するヒーター制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のヒータ
    ー制御装置と、ヒーターに摺接するように配設されたフ
    ィルム状部材と、該フィルム状部材を介して上記ヒータ
    ーに圧接するように配設された加圧ローラーと、該加圧
    ローラーと上記ヒーターとの圧接部に転写材を搬送せし
    める転写材搬送手段と、該転写材上に未定着現像剤像を
    形成せしめる画像形成部とを備えたことを特徴とする記
    録装置。
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