JPH086891Y2 - 断熱壁パネル - Google Patents

断熱壁パネル

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JPH086891Y2
JPH086891Y2 JP4704189U JP4704189U JPH086891Y2 JP H086891 Y2 JPH086891 Y2 JP H086891Y2 JP 4704189 U JP4704189 U JP 4704189U JP 4704189 U JP4704189 U JP 4704189U JP H086891 Y2 JPH086891 Y2 JP H086891Y2
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heat insulating
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博之 田中
康博 浅野
考司 沢田
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は住宅等の家屋の壁を構成して、この壁の断熱
を行うようにした断熱壁パネルに関するものである。
(従来の技術) 家屋等を建築する場合に、その壁の断熱を行うことが
一般的である。この壁の断熱は、古くは土壁を使用する
等して行われていたが、近年の一般の建築物において
は、例えば第3図に示すような構造とすることによって
行われてきている。
すなわち、柱を中心にしてその内外に内壁材(12)及
び外装材(11)を配置固定することにより、これら内壁
材(12)及び外装材(11)間に所定の空間を有する壁
(10)とし、この壁(10)内の空間に種々の断熱材(1
4)を配置して、壁(10)の断熱を行っているのであ
る。この場合に使用される断熱材(14)としては、ガラ
スウールやロックウール基材としたものであり、これを
各柱(13)間に収納配置することにより壁(10)の断熱
を行うのである。あるいは、このような単純な断熱材
(14)に代えて、第4図に示したように、発泡合成樹脂
成形体からなる断熱材(14)を枠体(21)によって包み
込むことにより、一個の独立した断熱壁パネルを構成
し、この断熱壁パネルを壁(10)の各柱(13)間に配置
することも行われている。
ところが、上記のような従来の技術においては、例え
ば当該断熱壁パネルを柱等に固定する際の道具の操作空
間や、壁内に配線あるいは配管を施すための空間が全く
ないため、その取付けに非常に不便なものである。
また、特に第3図に示したような断熱材(14)をガラ
スウール等の通気性を有する材料によって形成した場合
には、この断熱材(14)を通して床下からの冷気が上昇
して天井(19)の上方に流れるため、内壁材(12)を冷
却することになる。従って、第3図のような断熱壁パネ
ルにおいては、その断熱効果が十分に発揮されない。ま
た、ガラスウール等の通気性を有する材料によって断熱
材(14)を構成した場合には、内壁材(12)を通してこ
の断熱材(14)側に侵入した部屋内の湿気によって、こ
の断熱材(14)において結露を生じることがある。この
ような結露は、集積して下方に位置する胴差しや土台等
を湿らすことになり、胴差しや土台等を腐らせ、また白
アリが集まってくる原因ともなるものである。
そこで、本考案者等は、断熱効果を有しながら、上記
のような問題が生じないようにするためにはどうしたら
よいかについて鋭意研究を重ねてきた結果、本考案を完
成したのである。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は以上の経緯に基づいてなされたもので、その
解決しようとする課題は、従来の断熱壁パネルにおける
作業や配管空間の不足、及び結露の発生である。
そして、本考案の目的とするところは、十分な断熱効
果を有することは勿論のこと作業や配管等のための空間
を確保し、かつ結露の発生しない断熱壁パネルを簡単な
構成によって提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採った手段
は、実施例において使用する符号を付して説明すると、 「壁(10)を構成する外装材(11)及び内壁材(12)
と、これらを保持する柱(13)との間に介装されて、こ
の壁(10)を断熱するための断熱壁パネル(20)におい
て、 この断熱壁パネル(20)を、柱(13)等に固定される
枠体(21)と、この枠体(21)の外装材(11)側に固定
した面材(22)と、これらの面材(22)及び枠体(21)
内に一体的に形成されて部屋側に所定の空間を形成する
断熱材(23)と、この断熱材(23)の上下両端縁に一体
的に形成されて枠体(21)の上下両端部を完全に埋める
上下の補助断熱部(24)(24)とにより構成して、 この断熱壁パネル(20)を柱(13)間に配置・固定し
たとき、その各補助断熱部(24)(24)により壁(10)
と、床(18)及び天井(19)との空隙を遮蔽するように
したことを特徴とする断熱壁パネル(20)」 である。
(考案の作用) 以上のように構成した本考案に係る断熱壁パネル(2
0)は、家屋を構成する各柱(13)間に配置・固定しな
ければならないが、その作業はこの断熱壁パネル(20)
を構成している枠体(21)の断熱材(23)から露出して
いる内面を利用して行われる。すなわち、この断熱壁パ
ネル(20)においては、枠体(21)内に断熱材(23)が
全て充填されているのではなく、上下の補助断熱部(2
4)を残した中間部分に空間(R)が形成してあるか
ら、この空間(R)に該当する枠体(21)の内面は露出
した状態となっているのである。従って、この露出して
いる枠体(21)を釘や取付金具を使用して柱(13)側に
固定することにより、この断熱壁パネル(20)は各柱
(13)間に配置・固定されるのである。この場合、枠体
(21)の部屋側に位置することになる空間(R)内で作
業が可能となっているだけでなく、この空間(R)を利
用することにより、電気配線およびコンセントボック
ス、あるいは水道およびガス等の管を何等の支承もなく
配設できるものである。
以上のようにして、各柱(13)間にこの断熱壁パネル
(20)を配置固定した後は、第1図に示したように、内
壁材(12)を枠体(21)の部屋側面に固着し、床材(1
8)や天井材(19)を取付ける。このとき、この内壁材
(12)の上下両端部は、第1図に示したように、断熱壁
パネル(20)を構成している上下の補助断熱部(24)
(24)の部屋側面にそれぞれ密着した状態とされる。ま
た、床材(18)を支持する根太(17)も、断熱壁パネル
(20)の下方補助断熱部(24)に当接する位置に設けら
れるものであり、またそのように断熱壁パネル(20)の
位置決めをする。
本考案に係る断熱壁パネル(20)を使用して、第1図
に示したような壁(10)が完成すると、断熱壁パネル
(20)の下端部においてはその下方補助断熱部(24)に
より空間(R)内への空気の流入が完全に遮断され、ま
たこの断熱壁パネル(20)の上端部においても上方断熱
部(24)により空間(R)内からの空気の天井(19)側
への流出が完全に遮断される。これにより、空間(R)
内には安定した空気層が確保されることになり、従って
壁(10)全体としてみたとき、断熱効果の優れたものと
なっている。
(実施例) 次に、本考案を、図面に示した実施例である断熱壁パ
ネル(20)について詳細に説明する。
第1図には本考案に係る断熱壁パネル(20)を採用し
て壁(10)を構成した縦断面図が示してあり、この断熱
壁パネル(20)は壁(10)を構成する外装材(11)及び
内壁材(12)と、これらを保持する柱(13)間に介装さ
れているものである。
この断熱壁パネル(20)は、例えば第2図または第3
図に示したような概観を有しているもので、柱(13)等
に固定される枠体(21)と、この枠体(21)の外装材
(11)側に固定した面材(22)と、この面材(22)及び
枠体(21)内に一体的に形成されて部屋側の空間(R)
を形成する断熱材(23)と、この断熱材(23)の上下両
端縁に一体的に形成されて枠体(21)の上下両端部を完
全に埋める上下の補助断熱部(24)(24)とにより構成
したものである。
枠体(21)は、断熱壁パネル(20)全体の形状を形造
るものであって、発泡性樹脂によって断熱材(23)を所
定形状とする場合の枠組ともなるものであり、本実施例
においては木質板材によって形成してある。面材(22)
は断熱材(23)を形成する場合の言わば底板となり、か
つ断熱効果をも有するものであり、本実施例においては
木質あるいは紙質の材料によって構成したものである。
断熱材(23)は、断熱壁パネル(20)の断熱効果を発揮
するものの主たる部分を担うものであり、本実施例にお
いては発泡性の合成樹脂材料によって形成した。すなわ
ち、本実施例における断熱材(23)は、枠体(21)及び
画材(22)によって形成された空間内に発泡性樹脂を流
し込み、これを加熱して発泡させることにより、第2図
に示したように構成したものである。本実施例における
断熱材(23)及び後述する補助断熱部(24)の材料とし
ては、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂
あるいはコリア樹脂等の合成樹脂に発泡剤を混入したも
のを採用した。
以上のように断熱材(23)を形成することにより、第
1図および第2図に示したように、断熱材(23)の上方
両端縁に上下の補助断熱部(24)(24)が一体的に形成
されるのである。勿論、これらの補助断熱部(24)(2
4)としては、断熱材(23)とは別体のものとして構成
しておき、これを断熱材(23)の上下両端縁に接着剤等
によってそれぞれ固定することにより、断熱材(23)に
対して一体化するように実施してもよいものである。こ
れらの断熱材(23)及び補助断熱部(24)により、当該
断熱壁パネル(20)においては、第1図に示したよう
に、断熱材(23)の部屋側に空間(R)を形成するとと
もに、この断熱壁パネル(20)を柱(13)間等に配置・
固定したとき、この空間(R)を完全に密閉されたもの
として形成するのである。
そして、この断熱壁パネル(20)は、第1図に示した
ように、その各補助断熱部(24)が部屋側になるように
して柱(13)間に配置・固定するのであるが、このとき
には、各補助断熱部(24)の部屋側端面が内壁材(12)
の外側面に当接するようにするのである。その理由は、
この断熱壁パネル(20)の各補助断熱部(24)によっ
て、床材(18)の下側及び天井板(19)の上側と空間
(R)とを連通させないように遮断するためであり、こ
の作業は断熱材(23)の上下両端縁の全体に上下の補助
断熱部(24)(24)がそれぞれ存在していることにより
容易に行えるものである。
なお、上記実施例においては、所定の形状に形成した
断熱材(23)及び補助断熱部(24)の部屋側の面に対し
ても面材が設けてある。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案においては、上記実施例に
て例示した如く、 「壁(10)を構成する外装材(11)及び内壁材(12)
と、これらを保持する柱(13)との間に介装されて、こ
の壁(10)を断熱するための断熱壁パネル(20)におい
て、 この断熱壁パネル(20)を、柱(13)等に固定される
枠体(21)と、この枠体(21)の外装材(11)側に固定
した面材(22)と、これらの面材(22)及び枠体(21)
内に一体的に形成されて部屋側に所定の空間を形成する
断熱材(23)と、この断熱材(23)の上下両端縁に一体
的に形成されて枠体(21)の上下両端部を完全に埋める
上下の補助断熱部(24)(24)とにより構成して、 この断熱壁パネル(20)を柱(13)間に配置・固定し
たとき、その各補助断熱部(24)(24)により壁(10)
と、床(18)及び天井(19)との空隙を遮蔽するように
したこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、十分な断熱効
果を有することは勿論のこと、作業や配管等のための空
間を確保し、かつ結露の発生しない断熱壁パネル(20)
を簡単な構造によって提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱壁パネルを使用して壁を構成
した状態を示す部分縦断面図、第2図は断熱壁パネルの
部分斜視図、第3図は及び第4図のそれぞれは従来の技
術を説明する壁の部分縦断面図である。 符号の説明 10…壁、11…外装材、12…内壁材、13…柱、20…断熱壁
パネル、21…枠体、22…面材、23…断熱材、24…補助断
熱部、R…空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁を構成する外装材及び内壁材と、これら
    を保持する柱との間に介装されて、この壁を断熱するた
    めの断熱壁パネルにおいて、 この断熱壁パネルを、前記柱等に固定される枠体と、こ
    の枠体の前記外装材側に固定した面材と、これらの面材
    及び枠体内に一体的に形成されて部屋側に所定の空間を
    形成する断熱材と、この断熱材の上下両端縁に一体的に
    形成されて前記枠体の上下両端部を完全に埋める上下の
    補助断熱部とにより構成して、 この断熱壁パネルを前記柱間に配置・固定したとき、そ
    の前記各補助断熱部により壁と、床及び天井との空隙を
    遮蔽するようにしたことを特徴とする断熱壁パネル。
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