JPH0868786A - クロマトグラフ - Google Patents

クロマトグラフ

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Publication number
JPH0868786A
JPH0868786A JP20738394A JP20738394A JPH0868786A JP H0868786 A JPH0868786 A JP H0868786A JP 20738394 A JP20738394 A JP 20738394A JP 20738394 A JP20738394 A JP 20738394A JP H0868786 A JPH0868786 A JP H0868786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fid
sample
column
chromatograph
flow rate
Prior art date
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Pending
Application number
JP20738394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Tanaka
久嘉 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP20738394A priority Critical patent/JPH0868786A/ja
Publication of JPH0868786A publication Critical patent/JPH0868786A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離カラムの流量や移動相の種類に影響され
ず、常にFIDで検出の行えるクロマトグラフを提供す
ることを目的とする。 【構成】 分離カラム1により分離された試料成分は、
移動相によりFID2に送られるが、FID2に送られ
る途中に移動相除去手段(ジェットセパレータ4)を設
け、そこで移動相のみ減少させてFID最適流量とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロマトグラフの検出
器に水素炎イオン化検出器(以下FIDという)を用い
る場合の改良に関する。
【0002】
【従来技術】FIDは、有機化合物の高感度検出器とし
て従来から汎用されており、FIDをガスクロマトグラ
フの検出器として用いた構成は例えば、図3に示す通り
である。これは、試料室に導入された試料を気化させ、
カラムにより試料成分毎に分離した後、カラム出口せ水
素ガスをある比率で混合させ、空気の雰囲気中で試料成
分を燃焼(イオン化)させる。そいて、ノズルの両側に
2つの電極(コレクタ)を置き、両者の間に直流電圧を
かけておいて、電極間に流れる電流を検出するものであ
る。
【0003】純粋なキャリアガスと水素ガスの混合ガス
だけでは、ほとんど電極間に電流は流れないが、キャリ
アガス中に有機物質が混入してくると有機物質の量に比
例した電流が流れる。これは、フレーム中で有機物が燃
焼するときに炭素を中心としたイオンを生ずるためで、
同族体では、イオン発生量は化合物の炭素数にほぼ比例
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FID
において、検出(イオン化)するには、最適流量(例え
ば、FID内の移動相流量20ml/min〜30ml
/min)が決まっており、その流量が、分離カラムの
溶出流量と一致するときは、イオン化効率は高いが、分
離カラムの最適流量がFIDの最適流量をはるかに上回
る場合には、イオン化効率が低かった。
【0005】そのため、分離カラムとして内容積の大き
なもの、また移動相の種類によりFID内での移動相流
量が非常に大きくなるもの、例えば、超臨界クロマトグ
ラフ(FID内の移動相流量は大体50ml/min〜
150ml/min)に検出器としてFIDを用いる
と、感度が非常に低くなるという欠点があった。
【0006】そこで、本発明は、分離カラムの流量や移
動相の種類に影響されず、常にFIDで検出の行えるク
ロマトグラフを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、分離カラムで分離された試料成分をFID
で検出するクロマトグラフにおいて、分離カラム後段で
あってFID前段に移動相除去手段を設置したことを特
徴とする。
【0008】ここで、分離カラムとは、ガスクロマトグ
ラフ、超臨界クロマトグラフ、液体クロマトグラフのあ
らゆるカラムが該当し、ガスクロマトグラフにあって
は、パックドカラム、キャピラリーカラムのいずれもが
該当する。また、FIDは、従来から公知のものを使用
できる。
【0009】移動相除去手段は、例えば、ガスクロマト
グラフ−質量分析計で用いられているジェットセパレー
タを用いることができる。このセパレータは、混合気体
をノズルから真空中へ噴出させると重い分子の広がりは
小さく、軽い分子の拡散が大きいことを利用したもの
で、ノズルに対向してオリフィスを設けておけば、重い
分子は通過し、軽い分子(移動相)はオリフィスの外側
へ広がるので、これを真空ポンプで排気するようにして
いる。
【0010】ジェットセパレータ内部、接続用配管、ジ
ョイント等は、分析対象の試料成分が吸着しないように
保温機構を設けるのが好ましい。保温機構としては、例
えば、カラムオーブンに付設してジェットセパレータを
取り付け、入口、出口流路を常にオーブン内に設置し、
加温状態とするもの、ジェットセパレータ自体を恒温槽
に入れ加温するものなどが挙げられるが、特にこれらに
限定されない。
【0011】なお、移動相除去手段は上記のものに限定
されず、電場や磁場をかけて除去するものでも良い。
【0012】また、上記移動相除去手段の制御方法は、
特に限定されないが、例えばFID内への流量をモニタ
ーしておき、そのモニター値に基づき、制御しても良
い。制御は、移動相除去手段としてジェットセパレータ
を用いる場合は、真空ポンプの排気を調整することによ
り行う。FID内の流量モニターは、公知の流量計、例
えば、オリフィス流量計、羽車流量計、熱線流量計、電
磁流量計などを用いることができる。
【0013】
【作用】本発明によれば、分離カラムを出た試料成分と
移動相は、移動相除去手段で移動相のみ減少させられ、
FID最適流量となって、FIDへ送られる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明の概略図で、図中1はガスクロマト
グラフ用カラムで、例えば、内径2〜4mm、長さ1〜
5m程度のガラスパイプ内にシリカゲルを充填したカラ
ムなどを用いることができる。
【0015】このカラム1の一端は、配管12を介し
て、試料気化室3に接続される。試料気化室3は、例え
ば、ガラスインサート内(図示せず)にマイクロシリン
ジにより試料を注入し気化するもので、気化された試料
は、試料気化室3と接続されたキャリアガス源(図示せ
ず)からのキャリアガスによりカラム1に送られる。な
お、試料注入口は、セプタムで密栓されている。また、
カラム1と配管12は、カップリングによって締結され
る。
【0016】カラム1の他端は、ジェットセパレータ4
に接続される。ジェットセパレータ4の詳細図は、図2
に示す通りである。7はカラム1と接続されるT字配管
で、配管の一端はオリフィス8に溶接接続される。T字
配管7の一部は、ソルベントカットバルブ9を介して真
空ポンプ(図示せず)に接続される。ソルベントカット
バルブ9は、溶媒等の多量成分を検出器側へ入れないた
めに、多量成分が来たときだけ、バルブ9を開き、外へ
排出するものである。バルブ9の制御は、CPUにより
自動的に行われる。オリフィス8は、同様な形状のオリ
フィス8´と対向して、分離室10内に配置されてお
り、分離室10は図示しない真空ポンプにより排気され
る。分離室10とオリフィス8、8´は、例えばガラス
溶接により接続されている。分離室10内は、図示しな
いヒータ等を用いて調温される。
【0017】オリフィス8´は、配管11によりFID
2と接続される。FID2内では、試料成分が水素ガス
とある比率で混合させられ、空気または酸素の雰囲気中
で燃焼して、発生する試料成分イオンを、ノズル電極
(図示せず)で検出するもので、従来から公知のものを
使用できる。また、FID2は、減圧器5と接続されて
おり、減圧器5を働かすことにより、ジェットセパレー
タ4で分離された試料成分がスムーズにFID2に入る
ようになる。
【0018】なお、カラム1、各配管7、12はオーブ
ン6内に収容されており、オーブン6には図示しない加
熱機構とファンが備わっている。
【0019】以上の構成で、試料の分析を行う場合は次
のように行う。試料は、マイクロシリンジにより試料気
化室3内に注入され、そこで気化した試料はキャリアガ
スによりカラム1内に送られ、試料成分毎に分離され
る。分離された試料成分は、ジェットセパレータ4内に
入る。そこでは、キャリアガス(ヘリウム)は軽い分子
であるので拡散し、真空ポンプにより系外に排出され
る。一方、試料成分はキャリアガスに比し重いので拡散
せず、オリフィス8、8´を通過して、FID2に送ら
れる。FID2内では、試料成分毎に逐次水素ガスとあ
る比率で混合させられ、空気または酸素の雰囲気中で燃
焼して、発生する試料成分イオンがノズル電極(図示せ
ず)で検出される。
【0020】なお、通常の分析では、ソルベントカット
バルブ9は閉められており、多量のキャリアガスにより
試料を注入したときなどは、バルブ9を開けて、予め流
量を調節しておく。
【0021】以上は本発明の一実施例であるが、本発明
は上記実施例に限定されず、例えばジェットセパレータ
4とFID2の間の流路に流量計を設けて、FID2へ
最適流量の試料が注入できるようモニターしても良い。
この場合、流量計の値に応じて、減圧器5あるいはジェ
ットセパレータ4の排気の調節を行う。また、ジェット
セパレータ4の前段に流路抵抗を設けても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、カラム最適流量に左右
されることなく、FIDの流量最適化が図れるので、広
い流量範囲において高感度、低ノイズが実現される。そ
のため、従来ガスクロマトグラフ用の検出器であったF
IDの用途が広がり、超臨界クロマトグラフや液体クロ
マトグラフの検出器としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例図を示す図
【図2】本発明のジェットセパレータを示す図
【図3】FIDをガスクロマトグラフの検出器として用
いた図
【符号の説明】
1:分離カラム 2:FID 3:試料気化室 4:ジェットセパレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離カラムで分離された試料成分を水素
    炎イオン化検出器で検出するクロマトグラフにおいて、
    分離カラム後段であって水素炎イオン化検出器前段に移
    動相除去手段を設置したことを特徴とするクロマトグラ
    フ。
JP20738394A 1994-08-31 1994-08-31 クロマトグラフ Pending JPH0868786A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20738394A JPH0868786A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 クロマトグラフ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20738394A JPH0868786A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 クロマトグラフ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0868786A true JPH0868786A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16538830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20738394A Pending JPH0868786A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 クロマトグラフ

Country Status (1)

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JP (1) JPH0868786A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014149274A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Horiba Ltd 制御装置及び制御プログラム
JP2015206787A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン 適合した分離カラムおよびフレームバーナを採用する超臨界流体クロマトグラフィのためのフレームイオン化検出

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014149274A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Horiba Ltd 制御装置及び制御プログラム
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