JPH0868537A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

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Publication number
JPH0868537A
JPH0868537A JP20662794A JP20662794A JPH0868537A JP H0868537 A JPH0868537 A JP H0868537A JP 20662794 A JP20662794 A JP 20662794A JP 20662794 A JP20662794 A JP 20662794A JP H0868537 A JPH0868537 A JP H0868537A
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JP
Japan
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combustion
fuel
flame
gas turbine
stage
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JP20662794A
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English (en)
Inventor
Yasuo Okamoto
安夫 岡本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、逆流火炎の発生を正確にかつ高速に
検知して燃焼器の健全に動作を保持する。 【構成】パイロット燃料をパイロット燃料ノズル13か
ら燃焼室11に噴射して拡散燃焼を行い、これと共にメ
イン燃料を燃焼用空気と予混合して予混合燃焼を行う場
合、このときの燃焼火炎が光学的に光ファイバー30に
より検知され、この燃焼火炎の波長から逆流火炎である
かを逆火解析装置33より解析し、この解析の結果、逆
流火炎の発生の場合、メイン燃料による予混合燃焼を停
止し、このメイン燃料を切替え燃料としてパイロット燃
料ノズル13から噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン排気ガス
注に含まれるNOx濃度を低減させるために予混合燃焼
方式を採用しているガスタービン燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービン燃焼器におけるN
Oxの発生要因は、燃料と空気との当量比が1に近い燃
焼領域が燃焼ガス中に発生し、この燃焼領域において燃
焼ガスが局部的に高温化することにある。
【0003】このような要因で発生するNOxを抑制す
る技術としては、稀薄予混合燃焼方式がある。この稀薄
予混合燃焼方式を適用した燃焼器には、例えば特開昭6
1−110817号公報に開示されている技術がある。
【0004】図7はかかる燃焼器の構成図である。燃焼
器ライナ1には、予混合ダクト2が設けられ、かつその
内部には燃焼室3が形成されている。このような構成で
あれば、第1段燃料としてのパイロット燃料4aが燃焼
室3内に噴射されて拡散燃焼し、これと共に第2段燃料
としてのメイン燃料4bが予混合ダクト2に送られて燃
焼用空気5と混合されて予混合ガス6となり、この予混
合ガス6が燃焼室3に噴射されて予混合燃焼する。
【0005】しかしながら、予混合ガス6は、可燃性ガ
スであるため、燃焼室3から予混合ダクト2内に逆流す
る逆流火炎等により予混合ダクト2内において燃焼する
可能性がある。
【0006】そこで、このような予混合ダクト2内にお
ける逆流火炎を回避するためのガスタービン燃焼器とし
ては、次に示す技術がある。図8はかかるガスタービン
燃焼器の構成図である。
【0007】燃焼器ライナ10の内部には、燃焼室11
が形成されている。この燃焼器ライナ10は、ヘッドプ
レート12の中央部に取り付けられた第1段燃料ノズル
としてのパイロット燃焼ノズル13と接続されている。
【0008】この燃焼器ライナ10の外周壁には、予混
合ダクト14が設けられ、かつこの予混合ダクト14に
は、ヘッドプレート12に取り付けられたメイン燃焼ノ
ズル15が接続されている。
【0009】一方、燃料管16には、燃料遮断弁17及
び燃料流量調整弁18が設けられている。この燃料管1
6は、燃料流量調整弁18の先で2方向に分配され、そ
のうち一方の分配燃料管16aがパイロット燃焼ノズル
13に接続され、他方の分配燃焼管16bがメイン燃焼
ノズル15に接続されている。
【0010】又、分配燃料管16aにはパイロット燃料
分配弁19が設けられ、分配燃焼管16bにはメイン燃
料分配弁20及び分配弁21が設けられている。上記予
混合ダクト14には、逆火検知センサ22が配置されて
いる。
【0011】この逆火検知センサ22は、熱電対を取り
付けたもので、その検知信号は逆火検出器23を通して
逆火解析装置24に送られている。この逆火解析装置2
4には、警報装置25及び監視モニタ26が接続されて
いる。
【0012】なお、燃焼器の逆火モニターとしては、実
開昭61−39253号公報、実開昭61−39254
号公報及び特開平3−102118号公報等に記載され
た技術がある。
【0013】このうち実開昭61−39253号公報及
び実開昭61−39254号公報は、逆流火炎又は燃焼
振動の発生をモニターするために熱電対を取り付けた
り、又はその取り付け手段についての技術である。
【0014】又、特開平3−102118号公報は、燃
焼火炎の点火の確認、燃焼火炎の異常値を検出した場合
のガスタービンの停止、又は燃焼火炎の温度レベル、排
出ガス温度を一定に保持するように一段目、二段目の燃
焼流量を制御する技術となっている。
【0015】このような構成であれば、燃焼用空気27
は、図示しないコンプレッサから供給され、燃焼器ライ
ナ10の外周壁に沿って流れ、主にパイロット燃焼ノズ
ル13に取り付けられた旋回羽根及び予混合ダクト14
を通過して燃焼器ライナ10内の燃焼器11に流入す
る。
【0016】一方、燃料28は、燃料遮断弁17を通っ
て燃料流量調整弁18に達し、この燃料流量調整弁18
により流量が調整されて、パイロット燃料28a及びメ
イン燃料28bに分配される。これらパイロット燃料2
8a及びメイン燃料28bは、それぞれパイロット燃料
分配弁19、メイン燃料分配弁20によりその分配量が
調整される。
【0017】このうちパイロット燃料28aは、パイロ
ット燃料ノズル13から燃焼器ライナ10内に噴射され
て拡散燃焼する。一方、メイン燃料28bは、メイン燃
料ノズル15から予混合ダクト14内に噴射されて燃焼
用空気27と混合されて予混合ガスとなり、この予混合
ガスが燃焼器ライナ10内の燃焼室11に送られて予混
合燃焼する。
【0018】このような燃焼状態に、逆火検知センサ2
2は、予混合ダクト14内の燃焼の検知信号を出力す
る。この検知信号は、逆火検出器23を通して逆火解析
装置24に送られる。
【0019】この逆火解析装置24は、逆火検知器23
からの信号を受けて解析を実行し、この解析の結果、逆
流火炎を検知すると、燃料遮断弁17に対して閉止信号
を送出し、これと共にガスタービンを停止し、警報装置
25に対してその旨の警報を発生させる。
【0020】このとき、逆火検出器23により検出され
る燃焼状態は、監視モニター26によりモニターされ
る。従って、逆流火炎を検知したときの各燃料の流量の
関係は、図9に示すように時間Aに逆流火炎を検知する
と燃料遮断弁17が閉止されるため、パイロット燃料流
量Qa及びメイン燃料流量Qbは、同時に流量ゼロとな
る。
【0021】このようにガスタービン燃焼器のNOx発
生量を減少するために稀薄・予混合燃焼方式を適用した
場合、逆流火炎防止のために充分な安全率を取って設計
を行っているのは言うまでもないが、予期し得ない事、
例えばガスタービンのコンプレッサにおいてサージ現象
が発生すると、燃焼器ライナ10に流入する燃焼用空気
27の流量が著しく減少してしまう。この燃焼用空気2
7が減少すると、予混合ガスが燃焼器ライナ10に流入
する速度が遅くなり、ひいては逆流火炎の発生に至る虞
がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このような現状下にお
いて、予混合ダクト14内での逆流火炎を検知する場
合、上記の如く熱電対を取り付ける方法では、局所的に
発生する逆流火炎を監視するのに膨大な本数の熱電対を
取り付けなければならない。
【0023】そのうえ、膨大な本数の熱電対を取り付け
れば、その信号処理の点数も膨大な数となとり、現実に
は不可能である。そこで本発明は、逆流火炎の発生を正
確にかつ高速に検知して燃焼器の健全に動作を保持でき
るガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、燃料
を第1段燃料と第2段燃料とに分配し、このうち第1段
燃料を第1段燃料ノズルから燃焼室に噴射して拡散燃焼
を行い、これと共に第2段燃料を燃焼用空気と予混合し
て予混合燃焼を行うガスタービン燃焼器において、燃焼
室内における燃焼火炎を光学的に検知する燃焼火炎セン
サと、この燃焼火炎センサより検知された燃焼火炎の波
長から異常燃焼であるかを解析する解析手段と、この解
析手段による解析の結果、燃焼火炎が異常燃焼の場合に
第1段燃料及び第2段燃料の流量を調整する流量調整手
段と、を備えて上記目的を達成しようとするガスタービ
ン燃焼器である。
【0025】請求項2によれば、燃焼火炎センサは、燃
焼室内を望む如く設けた光ファイバーである。請求項3
によれば、燃焼火炎センサは、光ファイバーの端部を、
第1段燃焼ノズル内部を貫通して第1段燃焼ノズル先端
に配置している。
【0026】請求項4によれば、解析手段は、燃焼火炎
センサにより検知された燃焼火炎の波長が、赤黄色成分
であれば拡散燃焼、青色成分であれば予混合燃焼である
と判定し、このうち赤黄色成分の場合に燃焼室に流入す
る空気流量が著しく減少したときの逆流火炎であると解
析する機能を有する。
【0027】請求項5によれば、流量調整手段は、異常
燃焼の場合、第2段燃料と燃焼用空気との予混合を停止
し、この第2段燃料を第1段燃焼ノズルから燃焼室内へ
の噴射に切替える。請求項6によれば、異常燃焼が解消
した場合、第2段燃料と燃焼用空気とを予混合する通常
の燃焼に復帰する。
【0028】
【作用】請求項1によれば、第1段燃料を第1段燃料ノ
ズルから燃焼室に噴射して拡散燃焼を行い、これと共に
第2段燃料を燃焼用空気と予混合して予混合燃焼を行う
場合、このときの燃焼火炎が光学的に燃焼火炎センサに
より検知され、この燃焼火炎の波長から異常燃焼である
かが解析手段より解析され、この解析の結果、燃焼火炎
が異常燃焼の場合に、第1段燃料及び第2段燃料の流量
が流量調整手段により調整される。
【0029】請求項2によれば、燃焼室内を望む如く設
けた光ファイバーにより燃焼火炎を検知する。請求項3
によれば、光ファイバーの端部を第1段燃焼ノズル内部
に貫通してそのノズル先端に配置し、燃焼火炎を検知す
る。
【0030】請求項4によれば、解析手段は、燃焼火炎
センサにより検知された燃焼火炎の波長が、赤黄色成分
であれば拡散燃焼、青色成分であれば予混合燃焼である
と判定し、このうち赤黄色成分の場合に燃焼室に流入す
る空気流量が著しく減少したときの逆流火炎であると解
析する。
【0031】請求項5によれば、異常燃焼の場合、第2
段燃料を、燃焼用空気との予混合から第1段燃焼ノズル
を通しての噴射に切替える。請求項6によれば、異常燃
焼の場合、第2段燃料を、燃焼用空気との予混合から第
1段燃焼ノズルを通しての噴射に切替え、かつ異常燃焼
が解消した場合には、燃焼用空気との予混合を行う通常
の燃焼に復帰する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図8と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。図1はガスタービン燃
焼器の構成図である。
【0033】パイロット燃料ノズル13には、燃焼火炎
センサとしての光ファイバー30が設けられている。こ
のパイロット燃料ノズル13は、図2の拡大構成図に示
すように、その燃焼ノズル先端部のスワラ31の中心
に、燃焼火炎が検知できるように光ファイバー30の先
端部30aが配置されている。
【0034】この光ファイバー30は、パイロット燃料
ノズル13の内部を貫通し、逆火検出器32に接続され
ている。この逆火検出器32は、光ファイバー30を伝
播してくる燃焼火炎の波長を信号変換して逆火解析装置
33に送る機能を有している。
【0035】この逆火検出器32は、例えば、光電子増
倍管を用いたり、又はテレビジョンカメラを用いてい
る。なお、光電子増倍管については、燃焼器ライナ10
において着火を検知する火炎検知器との兼用となる。
【0036】一方、分配燃料管7bは、2方向に分配さ
れ、そのうちの一方の分配燃料管7b−1はメイン燃料
ノズル15に接続され、他方の分配燃料管7b−2はパ
イロット燃料ノズル13に接続されている。
【0037】又、これら分配燃料管7b−1、7b−2
には、それぞれ各燃料切替えバルブ34、35が設けら
れている。上記逆火解析装置33は、光ファイバー30
から逆火検出器32を通して検知された燃焼火炎の光の
スペクトル分布を解析し、燃焼火炎の波長が、赤黄色成
分であれば拡散燃焼、青色成分であれば予混合燃焼であ
ると判定し、このうち赤黄色成分の場合に燃焼室に流入
する空気流量が著しく減少したときの逆流火炎であると
解析する機能を有している。
【0038】すなわち、燃焼火炎よりの発光現象は、燃
料が空気中の酸素と反応していく段階で、中間生成物
(ラジカル)のC2 やCHにより光が発生することが知
られている。
【0039】燃焼器に直接燃料を噴射して燃焼させる拡
散燃焼では、C2 の発光が主成分を示す。又、燃料と空
気とを予め混合しておき、燃焼器内で燃焼させる予混合
燃焼では、CHよりの発光が主成分を示すことが知られ
ている。
【0040】これらC2 とCHとの発する光は、それぞ
れ波長が相違し、C2 は527nmであって赤黄色を呈
し、CHは480nmであって青色を呈する。逆火解析
装置33は、光ファイバー30から逆火検出器32を通
して検知された燃焼火炎の光のスペクトル分布を解析
し、予混合燃焼状態において、C2 の発光がCHの発光
に比べ、所定値以上に異常に増加した場合に逆火と判定
する機能を有している。
【0041】又、逆火解析装置33は、逆流火炎と判定
した場合、一方の燃料切替えバルブ34に対して閉止信
号を送出してメイン燃料ノズル15へのメイン燃料28
bの供給を遮断し、これと同時に他方の燃料切替えバル
ブ35に対して開放信号を送出してメイン燃料28bを
切替え燃料28cとしてパイロット燃料ノズル13への
供給に切替える機能を有している。
【0042】このとき、パイロット燃料Qaとメイン燃
料Qbとの総流量は、逆流火炎の判定前の総流量と変わ
らず一定流量に制御される。又、逆火解析装置33は、
逆火検出器32により検出される燃焼状態を常時監視モ
ニター26によりモニターさせ、かつ逆流火炎と判定し
た場合、警報装置25に対してその旨の警報を発生させ
る機能を有している。
【0043】又、逆火解析装置33は、逆流火炎が解消
した場合、予混合燃焼を行う通常の燃焼に復帰、つまり
一方の燃料切替えバルブ34に対して開放信号を送出
し、これと同時に他方の燃料切替えバルブ35に対して
閉止信号を送出する機能を有している。
【0044】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。燃焼用空気27は、図示しないコンプレ
ッサから供給され、燃焼器ライナ10の外周壁に沿って
流れ、主にパイロット燃焼ノズル13に取り付けられた
旋回羽根及び予混合ダクト14を通過して燃焼器ライナ
10内の燃焼器11に流入する。
【0045】一方、燃料28は、燃料遮断弁17を通っ
て燃料流量調整弁18に達し、この燃料流量調整弁18
により流量が調整されて、パイロット燃料28a及びメ
イン燃料28bとして分配される。
【0046】これらパイロット燃料28a及びメイン燃
料28bは、それぞれパイロット燃料分配弁19、メイ
ン燃料分配弁20によりその分配量が調整される。この
うちパイロット燃料28aは、パイロット燃料ノズル1
3から燃焼器ライナ10内に噴射されて拡散燃焼する。
【0047】一方、メイン燃料28bは、一方の燃料切
替えバルブ34を通り、メイン燃料ノズル15から予混
合ダクト14内に噴射されて燃焼用空気27と混合され
て予混合ガスとなり、この予混合ガスが燃焼器ライナ1
0内に送られて予混合燃焼する。
【0048】なお、このとき他方の燃料切替えバルブ3
5は、閉止されている。このような燃焼状態において、
ガスタービン負荷にするトータル燃料流量Q、パイロッ
ト燃料流量Qa、メイン燃料流量Qbの関係は、図3に
示す関係となっている。
【0049】又、このときのガスタービン負荷にする燃
焼器出口し当量比Ra、パイロット燃料部当量比Rb、
予混合ダクイ内当量比Rcの関係は、図4に示す関係と
なっている。
【0050】一方、光ファイバー30は、燃焼器ライナ
ー10内での燃焼火炎の発する光を検知して逆火検出器
32に伝達する。この逆火検出器32は、燃焼火炎の光
を信号変換して逆火解析装置33に送る。
【0051】この逆火解析装置33は、逆火検出器32
からの信号を受けて燃焼火炎の光のスペクトル分布を解
析し、予混合燃焼状態において、C2 の発光がCHの発
光に比べ、所定値以上に異常に増加した場合に逆流火炎
と判定する。
【0052】この燃焼火炎のスペクトル分布解析の結
果、逆流火炎と判定されると、逆火解析装置33は、逆
火検出器32により検出される燃焼状態を監視モニター
26によりモニターさせ、かつ警報装置25に対してそ
の旨の警報を発生させる。
【0053】これと同時に、逆火解析装置33は、一方
の燃料切替えバルブ34に対して閉止信号を送出し、こ
れと同時に他方の燃料切替えバルブ35に対して開放信
号を送出する。
【0054】これら燃料切替えバルブ34、35の切替
え動作により、メイン燃料28bのメイン燃料ノズル1
5への供給が遮断され、これと同時にメイン燃料28b
は、切替え燃料28cとしてパイロット燃料ノズル13
への供給に切替えられる。
【0055】すなわち、図5に示すように、時間Aに逆
流火炎が検知されると、このときにメイン燃料流量Qb
が遮断されて流量ゼロとなり、これが切替え燃料流量Q
cとしてパイロット燃料ノズル13に供給される。な
お、逆流火炎が発生してもトータル燃料流量Qは、一定
に制御される。
【0056】又、図6は逆流火炎が発生したときの時間
経過に対する燃焼器出口当量比Ra、パイロット燃料部
当量比Rb、予混合ダクト内当量比Rc、及び切替え燃
料部等量比Rdの関係を示している。
【0057】以上の燃料の切替えの結果、予混合ダクト
14に噴射されるメイン燃料28bは、全く遮断され、
予混合ダクト14内における火炎は消火される。又、こ
のとき、メイン燃料28bは、切替え燃料28cとして
パイロット燃料ノズル13から燃焼室11内に噴射され
るので、トータル燃料流量Qは変化せず、ガスタービン
の負荷は変化しない。
【0058】この後、逆火解析装置33は、逆火検出器
32からの信号を受けて燃焼火炎の光のスペクトル分布
を解析し、予混合燃焼状態において、C2 の発光がCH
の発光に比べ、所定値以下になると、逆火は消火したと
判定する。
【0059】このように逆流火炎が時間Bにおいて消火
されると、逆火解析装置33は、予混合燃焼を行う通常
の燃焼に復帰、つまり一方の燃料切替えバルブ34に対
して開放信号を送出し、これと同時に他方の燃料切替え
バルブ35に対して閉止信号を送出する。
【0060】これにより再び、パイロット燃料28a
は、パイロット燃料ノズル13から燃焼器ライナ10内
に噴射されて拡散燃焼する。一方、メイン燃料28b
は、一方の燃料切替えバルブ34を通り、メイン燃料ノ
ズル15から予混合ダクト14内に噴射されて燃焼用空
気27と混合されて予混合ガスとなり、この予混合ガス
が燃焼器ライナ10内の燃焼室11に送られて予混合燃
焼する。
【0061】このように上記一実施例においては、光フ
ァイバー30をパイロット燃料ノズル13内に貫通させ
て燃焼火炎の光を検知し、この燃焼火炎の光のスペクト
ル分布の解析結果から、燃焼室11から予混合ダクト1
4内に逆流する逆流火炎を検出し、逆流火炎の発生の場
合にメイン燃料ノズル15へのメイン燃料28bの供給
を遮断し、メイン燃料28bを切替え燃料28cとして
パイロット燃料ノズル13から噴射させるようにしたの
で、この逆流火炎を光学的に幅広く検出できるようにな
り、この逆流火炎を確実にかつ高速に検出できて、予混
合ダクト14等の焼損というような大きなトラブル発生
を未然にしかも確実に防止できる。
【0062】そのうえ、逆流火炎を検知してもトータル
燃料流量Qを一定に制御するので、ガスタービンの負荷
変動を最小限に抑えながら、逆流火炎の消火ができる。
又、逆流火炎が消火すれば、通常の燃焼に直ぐに復帰で
きるので、逆流火炎の発生に拘らず、燃焼器での燃焼動
作を連続して行うことができ、燃焼器の動作を健全に保
持できる。
【0063】なお、本発明は、上記一実施例に限定され
るものでなく次の通り変形してもよい。例えば、逆流火
炎を光学的に検知する燃焼火炎センサとしては、トラン
ジションピースにより燃焼器パイロット燃料ノズル方向
に監視光学系を設置することにより実現してもよく、燃
焼器ライナ10の予混合ダクト14と予混合ダクト14
との間から燃焼器内部の逆流火炎を監視するようにして
もよい。
【0064】又、多缶型燃焼器で構成されたタービンで
は、燃焼器1缶に対応して逆火検出器を設けたり、燃焼
器1缶に対応する光学系と光ファイバーとを備え、逆火
検出器は複数の光ファイバーを束ねることにより少なく
とも1台で処理することも可能である。
【0065】一方、メイン燃料28bを遮断することな
く、例えば逆流火炎を検知したときにメイン燃料流量を
減少させることでも予混合ダクト14内の火炎を消火す
ることもできる。
【0066】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、逆
流火炎の発生を正確にかつ高速に検知して燃焼器の健全
に動作を保持できるガスタービン燃焼器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガスタービン燃焼器の一実施例
を示す構成図。
【図2】同ガスタービン燃焼器におけるパイロット燃焼
ノズルの拡大図。
【図3】ガスタービン負荷に対する各燃料流量の関係を
示す図。
【図4】ガスタービン負荷に対する各部当量比の関係を
示す図。
【図5】逆流火炎の発生した場合の時間経過に対する各
燃料流量の関係を示す図。
【図6】逆流火炎の発生した場合の時間経過に対する各
部当量比の関係を示す図。
【図7】稀薄予混合燃焼方式を適用した従来の燃焼器の
構成図。
【図8】従来のガスタービン燃焼器の構成図。
【図9】逆流火炎を検知したときの各燃料流量の関係を
示す図。
【符号の説明】
10…燃焼器ライナ、11…燃焼室、13…パイロット
燃焼ノズル、14…予混合ダクト、15…メイン燃焼ノ
ズル、27…燃焼用空気、28…燃料、30…光ファイ
バー、32…逆火検出器、33…逆火解析装置、34,
35…燃料切替えバルブ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を第1段燃料と第2段燃料とに分配
    し、このうち前記第1段燃料を第1段燃料ノズルから前
    記燃焼室に噴射して拡散燃焼を行い、これと共に前記第
    2段燃料を燃焼用空気と予混合して予混合燃焼を行うガ
    スタービン燃焼器において、 前記燃焼室内における燃焼火炎を光学的に検知する燃焼
    火炎センサと、 この燃焼火炎センサより検知された燃焼火炎の波長から
    異常燃焼であるかを解析する解析手段と、 この解析手段による解析の結果、前記燃焼火炎が異常燃
    焼の場合に前記第1段燃料及び前記第2段燃料の流量を
    調整する流量調整手段と、を具備したことを特徴とする
    ガスタービン燃焼器。
  2. 【請求項2】 燃焼火炎センサは、燃焼室内を望む如く
    設けた光ファイバーであることを特徴とする請求項1記
    載のガスタービン燃焼器。
  3. 【請求項3】 燃焼火炎センサは、光ファイバーの端部
    を、第1段燃焼ノズル内部を貫通して第1段燃焼ノズル
    先端に配置したことを特徴とする請求項1記載のガスタ
    ービン燃焼器。
  4. 【請求項4】 解析手段は、燃焼火炎センサにより検知
    された燃焼火炎の波長が、赤黄色成分であれば拡散燃
    焼、青色成分であれば予混合燃焼であると判定し、この
    うち前記赤黄色成分の場合に燃焼室に流入する空気流量
    が著しく減少したときの逆流火炎であると解析する機能
    を有することを特徴とする請求項1記載のガスタービン
    燃焼器。
  5. 【請求項5】 流量調整手段は、異常燃焼の場合、第2
    段燃料と燃焼用空気との予混合を停止し、この第2段燃
    料を第1段燃焼ノズルから前記燃焼室内への噴射に切替
    えることを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼
    器。
  6. 【請求項6】 流量調整手段は、異常燃焼が解消した場
    合、第2段燃料と燃焼用空気とを予混合する通常の燃焼
    に復帰することを特徴とする請求項5記載のガスタービ
    ン燃焼器。
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