JPH086832Y2 - 作業機用のバケットの反転装置 - Google Patents

作業機用のバケットの反転装置

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JPH086832Y2
JPH086832Y2 JP1993020211U JP2021193U JPH086832Y2 JP H086832 Y2 JPH086832 Y2 JP H086832Y2 JP 1993020211 U JP1993020211 U JP 1993020211U JP 2021193 U JP2021193 U JP 2021193U JP H086832 Y2 JPH086832 Y2 JP H086832Y2
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富士登 平中
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有限会社平中工業
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バックホーの様な作業
機の支持ブームの端部に連結するバケットの反転装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バックホーの様な作業機において
は、車体の旋回台盤に設置されて屈曲及び上下傾動する
支持ブームの先端にバケットを連結し、前記支持ブーム
やバケットを油圧機構で操作しながら、地面や擁壁等の
土砂をバケットで能率的に掘削しているものである。前
記掘削作業においては、バケットの開口を作業機側に向
けて支持ブームの先端に連結し、バケットを下掻き状に
作業機方向へ掻き込み掘削させる場合と、バケットの開
口を作業機の反対側へ向けて支持ブームの先端に連結
し、バケットを上掻き状に作業機と反対方向へと掻上げ
掘削する場合とがあり、現場の状態によって使い分けて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、作業
現場の状態によつては、バケットを下掻き状に作動させ
て掘削する場合と、上掻き状に作動させて掘削する場合
とが一日に何度もあり、その都度バケットを支持ブーム
の先端より取外し、平面視略180度回転させた後で再
びバケットを支持ブームに連結しなければならず、略1
00kg程度の重量のあるバケットの変向操作が煩雑
で、しかも、バケット回転位置での固定状態を確実なも
のとするために、複数のボルト等を用いてバケットをロ
ック固定していた。また、作業現場の状況に応じて大小
の様々な大きさのバケットを使わなければならないよう
な時や、異種メーカー間のバケットや作業機を使用しな
ければならないような時があり、その都度、様々なアタ
ッチメントを使用していた。しかし、これでは作業性が
悪く能率的に掘削作業ができないなどの問題があった。
また、支持ブームに下掻き専用にバケットを連結した作
業機と、上掻き専用にバケットを連結した作業機とを、
2台用意してもよいが経費が割高となり易い等の問題が
あった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、作業機の支持ブームの先
端に、支持ブームの長手方向に対してその軸回り方向に
回転できる連結軸機構を連結し、この連結軸機構にバケ
ットを連結することにより、バケットを支持ブームに連
結した状態で例えば略180度簡単に反転させ、また、
バケットの取付け状態を確実にロック固定し、バケット
を作業機に取付けるときにおいても異種メーカー間での
取付けを容易に行わせることにより、作業性に郵れて能
率的な掘削作業ができ、簡易な構造であるため製造コス
トも安価で経費を節約できる作業機用のバケットの反転
装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに本考案は、支持ブーム12と、この支持ブーム12
の端部に連結されるバケット14と、を有する作業機で
あって、この支持ブーム12とバケット14との間には
連結軸機構18が設けられ、この連結軸機構18は、支
持ブーム12側に連結されたブーム連結部20と、バケ
ット側に連結するバケット連結部22とを有し、前記連
結軸機構18は、前記バケット連結部22を前記支持ブ
ーム12の長手方向に対してその軸回り方向に回転自在
に支持する回転機構と、その所要の回転位置でその回動
をロック係止するロック機構65と、を備えてなる作業
機用のバケットの反転装置10から構成される。
【0006】また、前記回転機構はブーム連結部20ま
たはバケット連結部22側に固定された軸保持体52
と、この軸保持体52内に軸支された連結軸54と、こ
の連結軸54を受ける軸受を備えるとともに、前記ロッ
ク機構65は、前記ブーム速結部20またはバケット連
結部22のいずれかの側に枢着された腕杆68と、前記
腕杆68を着脱自在に係止保持するロック係止部72を
設けて成ることとしてもよい。
【0007】また、前記バケット連結部22には、バケ
ットの取付幅間隔に対応して任意に取付幅を調節可能な
可動取付機構が設けられて成ることとしてもよい。
【0008】
【作用】本考案に係る作業機用のバケットの反転装置に
おいては、作業機の支持ブームの先端に連結軸機構のブ
ーム連結部を連結し、連結軸機構の軸保持体に軸支され
た連結軸に連結したバケット連結部の下面にバケットを
連結する。前記軸保持体の近傍に設けられたロック機構
でブーム連結部とバケット連結部を位置決めし、軸保持
体内の連結軸を回動不能にロック保持させた後で支持ブ
ームを屈伸作動させると共にバケットを回動させてバケ
ットを掻上げ状や或は掻下げ状に反復作動させて掘削作
業を行なうものである。バケットの開口を作業機の車体
の反対側へ向けて掻上げ状に反復作動させる掘削中に、
現場の状況でバケットの開口を作業機の車体側へ変向し
てバケットを掻下げ状に反復作動させる掘削が必要とな
った場合には、前記ロック機構を開放させて軸保持体内
の連結軸と共にバケット連結部を略180度回動させ
る。その後で再びロック機構でブーム連結部とバケット
連結部を位置決めし、軸保持体内の連結軸を回動不能に
ロック保持しながらバケットを掻下げ状に反復させて掘
削作業を行なう。また、前記連結軸機構の下端部に設け
られたバケット連結部には、可動取付体を備えており、
この可動取付体により大小のバケットを任意選択し、そ
の場の作業状況に応じた大きさのバケットを使用して、
能率的な掘削作業を行うものである。従って、作業機の
支持ブームに連結したバケットの向きの変向を、バケッ
トを取外すことなく、連結軸機構で簡易に変向させなが
らしかもバケットの大きさを任意選択し掘削作業を能率
的に遂行できる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面により、本考案の好適な実施
例を説明する。図1ないし図4には、本考案の実施例に
係る作業機用のバケットの反転装置(以下、バケット反
転装置と略する)10が示されている。図より明らかな
様に、前記バケット反転装置10は、支持ブーム12
と、この支持ブーム12の端部に連結されるバケット1
4と、を有する作業機16(車体は省略する)に設けら
れる。作業機16の支持ブーム12と、バケット14と
の間には、金属材で形成された連結軸機構18が設けら
れ、この連結軸機構18は、その上端側に支持ブーム1
2側に連結するためのブーム連結部20と、その下端側
に前記バケット14側に連結するためのバケット連結部
22とを有している。
【0010】バケット連結部22は、バケット14を連
結した状態で連結軸機構18により支持ブーム12の長
手方向に対してその軸回り方向に回転可能に設けられて
いる。これにより、バケット14の開口24を作業機1
6の車体と反対側に向けて掻き掲げ作動を反復しながら
掘削し、現場の状況でバケット14の開口24を車体側
に向けた掻き下げ作動が必要なときには、前記支持ブー
ム12からバケット14を取り外すことなく、単に連結
軸回り方向に回転させるだけでバケット14の開口24
を反転でき、掻き下げ作動を反復しながら掘削できるこ
ととなる。
【0011】前記連結軸機構18はバケット連結部22
を支持ブーム12の長手方向に対してその軸回り方向に
回転する回転機構と、その所要の回転位置でその回動を
ロック係止するロック機構65を備え、さらに、バケッ
ト連結部22にはバケット14の取付幅間隔に対応して
任意に取付幅を調節できる可動取付機構が設けられてい
る。これにより、バケット14の開口24を作業機16
の車体と反対側に向けて掻上げ動作を反復しながら掘削
し、現場の状況次第でバケット14の開口24を車体側
に向けた掻下げ作動が必要なときには、前記支持ブーム
12からバケット14を取外すことなく、回転機構でバ
ケット14の開口24を作業機16の車体側に向く様に
簡易に回転させ、さらに、回転後においてはロック機構
65によりブーム連結部20とバケット連結部22をロ
ック固定し、その取付けを確実に行い掻下げ動作を反復
しながら掘削できることとなる。
【0012】また、バケット連結部22に設けられた可
動取付機構により、任意の大きさのバケット14を選択
し取り付けることができる。従って、作業時においてバ
ケット14の反転作業を容易に行うことができ、一連の
動作にはバケット14を取り外す必要がなく、しかも、
作業現場の状況に応じて最も適した大きさのバケット1
4を選択し取り付けることが可能となる。これにより、
作業者の負担を軽くし、さらに、作業効率を向上するこ
とができる。
【0013】図1に示す様に、前記支持ブーム12は、
作業機16の車体上の旋回台盤から上下傾動自在に突設
された第1関節26aと、この第1関節26aの先端に
枢着された第2関節26bと、を備えている。更に、第
1関節26aの上面に設置された押出シリンダ28aの
伸縮ロッド30aが第2関節26bの後端部に枢着さ
れ、第2関節26bの後端部上面に枢着された押出シリ
ンダ28bの伸縮ロッド30bが第2関節26bの先端
部の両側面に枢着された山形リンク32に枢着されてい
る。
【0014】図2、図3に示す様に、前記ブーム連結部
20は、前記連結軸機構18の上面から周縁方向へ突出
固定された四角形の基盤34と、この基盤34の両側部
から上方へと突設された軸受板36、36と、を備え、
前記軸受板36、36の両端寄りに開孔されたピン孔に
ピン38、38が貫通固定されると共に前記ピン38、
38に前記第2関節26bと、山形リンク32との端部
がそれぞれ枢着されている。これにより、第2関節26
bの押出シリンダ28bの伸縮ロッド30の伸縮作動に
より、連結軸機構18は第2関節26bが枢着されたピ
ン38を中心として揺動し、連結軸機構18に連結され
たバケット14は掻上げ状や掻下げ状に作動できること
となる。
【0015】図2、図3に示す様に、前記バケット連結
部22は、後述する連結軸機構18内に軸支された連結
軸の下端に固定され、前記連結軸機構18の下面から周
縁方向へ突出されて前記ブーム連結部20の基盤34と
上下対称に配置された四角形の基盤40を備えており、
その四角形の基盤40の下面には後述する可動取付機構
が設けられている。
【0016】この可動取付機構は図4に示すように四角
形の基盤40の下面に平行状にガイド44、44と、こ
のガイドと基盤40との間に形成されるガイド溝にその
基部をスライド自在に係合させた可動軸受46と、を含
む。これにより、可動軸受46はその基部を係合させた
ガイド44、44により四角形の基盤40に対し平行
に、また後述する固定軸受42側の方向にガイド内での
移動が可能となる。
【0017】前記可動軸受46の近傍には、図4に示す
様にその四角形の基盤40の下面に可動軸受46と同一
方向に突出し、相対向するように設けられた固定軸受4
2を有している。従って、前記可動取付機構の、可動軸
受46をガイド44、44内でスライド調節することに
より、可動軸受46と固定軸受42の間隔を変更するこ
とが可能となる。
【0018】また、本実施例では、図1に示す様に前記
バケット14は、金属材を素材として側面視略V形状に
形成され、このバケット14の外底部には突設された取
付板48、48を備えており、この取付板48、48に
は両端寄りに開孔されたピン孔を備えている。これによ
り、バケット14は固定軸受42および可動軸受46を
取付板48、48の間に装入し、両端寄りに開孔された
ピン孔にピン50を挿通することにより連結軸機構18
のバケット連結部22に取付けられることとなる。従っ
て、バケット14はピン50により着脱自在に吊着さ
れ、しかも、ガイド44内にその基部を固定された可動
軸受46をスライド調節することにより、固定軸受42
と可動軸受46との間隔を任意に調節できることとな
り、各大きさのバケットの取付板48、48に取付ける
ことが可能となる。
【0019】また、前記固定軸受42と可動軸受46の
他に、基盤40の下面に押出シリンダで自動開閉する一
対の爪杆を設けて前記バケット14側のピン50、50
に着脱係着させてもよい。なお、前記ブーム連結部20
とバケット連結部22との基盤34、40は、四角形に
実施しているが、これに限定されることなく、円形、多
角形等に形成してもよい
【0020】前記連結軸機構18は、図4に示す様に、
その内部に回転機構を備えている。この回転機構は、ブ
ーム連結部20またはバケット連結部22側に固定され
た軸保持体52と、この軸保持体52内に軸支された連
結軸54を備えている。図4において、軸保持体52の
内部には、その周囲に突出部を備えた連結軸54の突出
部側をブーム連結部20方向になるように配置し、軸保
持体52の内部上面と連結軸54の突出部との間に横形
軸受56を備え、さらに、軸保持体52の内部下面にも
横形軸受56を備えている。すなわち、軸保持体52の
内部上下面に横形軸受56を配置し、その横形軸受によ
って連結軸54を軸支していることとなる。
【0021】図4において上横形軸受56は連結軸54
の中間に半径方向に突出された段部と軸保持体52の上
面に挟装されて横形に配置されている。一方、軸保持体
52の内部には仕切部58が設けられており、その仕切
部58の上面側には前記連結軸の段部との間にスラスト
軸受60が介装されていると共に、同仕切部58の下面
側には下横形軸受56が設置されている。これによっ
て、回転機構はバケットの重量をスラスト軸受で受け止
め、回転中は横形軸受56の作用で極めて容易に回転す
ることが可能となる。前記連結軸54の下端部は、軸保
持体52の軸受箱下面に開孔された孔64より突出され
て前記バケット連結部22の基盤40に一体的に連結さ
れている。
【0022】また、軸保持体52の近傍にはブーム連結
部20あるいは、バケット連結部22のいずれかの側一
方に枢着されたロック機構65を備え、このロック機構
65には後述する腕杆68とロック係止部72が備えら
れている。
【0023】前記回転機構により、軸保持体52の上面
に固定されたブーム連結部20に対し、連結軸54に連
結されたバケット連結部22はロック機構65を解除す
ることにより、平面視において水平方向に手動で回転で
き、バケット連結部22に連結されたバケット14の開
口24を自由に変向できる。
【0024】なお、実施例において、軸保持体52は中
空密閉形の軸受箱に形成しているが、これに限定するこ
となく、枠体状に形成して内部に上下横形軸受56、5
6やスラスト軸受60を配置して連結軸54を軸支して
もよい。また、連結軸54はバケット連結部22に連結
する代わりに、上方のブーム連結部20の基盤34に連
結してもよく、この場合は軸保持体52をバケット連結
部22に固定して連結軸54に軸保持体52を回転自在
に軸支させる。更に、連結軸機構18は、上記実施例に
限ることなく、回転シリンダを用いてもよく、このとき
には回転シリンダの上面にブーム連結部20を固定し、
回転シリンダの下面に突出した回転軸にバケット連結部
22を連結し、自動回転させる。
【0025】前記軸保持体52の近傍には、前記連結軸
54の一定回転角度でその回動をロック係止し得るロッ
ク機構65が設けられている。このロック機構65で連
結軸54及び連結軸54が固定されたバケット連結部2
2を係止保持した状態で掘削作業を遂行する。現場の状
態でバケット14の開口の向きを変向した掘削を行なう
時には、ロック機構65を開放して連結軸54並びにバ
ケット連結部22を回転させ再びロック機構65で連結
軸54及びバケット連結部22をロック保持する。
【0026】前記ロック機構65は、連結軸54が連結
されたバケット連結部22或はブーム連結部20のいず
れか側に枢着された腕杆68と、前記ブーム連結部20
或はバケット連結部22のいずれかの側に設けられ、前
記腕杆68を脱着自在に係止保持するロック係止部72
と、を備えている。実施例においては、図3に示す様
に、バケット連結部22の基盤40の両端寄り上面位置
に左右対称にヒンジ66、66が設置され、このヒンジ
66、66に腕杆68、68の下端が枢着され、この腕
杆68、68の上端には、図4、図5に示す様に、ピン
孔70、70が開孔されている。また、図3に示す様
に、前記ブーム連結部20の基盤34の両端寄りの下面
にロック係止部72、72が対称に設置されている。
【0027】前記ロック係止部72、72は、図2に示
す様に、基盤34端部下面に設置された一対の軸受7
4、74に着脱嵌挿された把手付ピン76より成り、前
記軸受74、74に嵌合された腕杆68の上端部のピン
孔70と軸受74、74とに把手付ピン76を嵌脱自在
に嵌挿して腕杆68、68を脱着自在に係止保持する。
バケット回転後にこの腕杆68、68をロック係止部7
2、72で係止することにより、ブーム連結部20とバ
ケット連結部22とが容易に位置決めされ、軸保持体5
2内の連結軸54及びバケット連結部22は、ブーム連
結部20に回動不能にロックされ、この時バケット連結
部22の下面に連結されたバケット14の開口24は、
例えば図1に示す様に作業機の車体と反対側に向いた状
態で位置決めロックされる。
【0028】前記バケット14の開口24を作業機の車
体側に向けるときには、前記ブーム連結部20のロック
係止部72、72の把手付ピン76、76を引抜いて腕
杆68、68を外側へと回動して連結軸54及びバケッ
ト連結部22のロックを開放させる。このバケット連結
部22を連結軸54と共に平面視略180度回転移動さ
せる。同時に回転移動した腕杆68、68を起立させる
と、この腕杆68、68の上端は前記ブーム連結部20
の下面に対称に設けたロック係止部72、72に位置決
め嵌合されるとともに、引抜いていた把手付ピン76、
76をロック係止部72、72に嵌挿して腕杆68、6
8の上端を係止保持して連結軸54及びバケット連結部
22を再びロックする。
【0029】これにより、バケット14の開口24を作
業機の車体の反対側へ向けた状態で支持ブーム12にロ
ックし、この状態からロックを開放してバケット14の
開口24を作業機の車体側へと回転移動して再びロック
することができ、バケット14の開口24の方向を掻上
げ状の掘削作動や掻下げ状の掘削作動をできる様に簡易
に変向でき、更に、能率的な掘削作業ができることとな
る。
【0030】なお、実施例においては、腕杆68、68
をバケット連結部22に枢着し、ブーム連結部20にロ
ック係止部72、72を設けているが、これに眼定され
ることなく、ブーム連結部20に腕杆68、68を枢着
し、バケット連結部24にロック係止部72、72を設
けてもよい。また、2個の腕杆68、68と、2個のロ
ック係止部72、72を組合わせる代わりに、一個の腕
杆68と、2個のロック係止部72、72を組合わせ配
置してもよい。更に、ロック機構65は、腕杆68の代
わりに、例えば、油圧機構で作動するストッパを連結軸
機構18に付設してバケット連結部22の基盤40に開
孔した孔に着脱係止させてロック保持してもよい。
【0031】上記した様に、本考案の作業機用のバケッ
トの反転装置10は、作業機16の支持ブーム12の先
端に連結軸機構18のブーム連結部20を連結し、連結
軸機構18内に軸支した連結軸54の下端に連結したバ
ケット連結部22を有し、バケット連結部22の下面に
設けた可動取付体内部の固定軸受42と可動軸受46を
バケット14の外底部の取付板48、48に設けたピン
50、50に連結する。そして、回転機構によりバケッ
ト14の開口24を作業機16の車体と反対側、或は車
体側へと向け、連結軸機構18の近傍に設けたロック機
構65の腕杆68、68をロック係止部72、72に係
止保持して連結軸54及びバケット連結部22をバケッ
ト14と共に回転不能にロック保持する。
【0032】バケット14をロック保持した状態で、掘
削作業を遂行しながら、現場の状態で、バケット14の
開口24を反対側へと略180度回転移動する場合に
は、前記腕杆68、68の上端をロック係止部72、7
2より脱係した後で連結軸機構18内の連結軸54及び
バケット連結部22を回動させ、再び腕杆68、68を
ロック係止部72、72に係止保持してバケット14を
ロックするものである。
【0033】従って、作業機16の支持ブーム12の先
端部に連結したバケット14の開口24の向きを、車体
と反対側へ向けたり、又は車体側へ簡易に変向すること
ができ、しかも、前記可動取付機構により、その作業状
況に応じ最も適した大きさのバケットを選択することが
できる。
【0034】図6に示す様にバケット14の開口24を
車体と反対側へと掻上げる掘削作動中に、図7に示すバ
ケット14の開口24を車体側へ向けた掻下げる掘削作
動が必要なときには、バケット14をバケット連結部2
2より取外すことなく、軸受56を用いた回転機構によ
り容易に変向でき、しかも、回転後においてロック機構
65によりブーム連結部20とバケット連結部22は回
動不動にロックすることができる。これにより、バケッ
トの変向作業が簡易で、作業性に優れ、能率的な掘削作
業ができ、簡易な構造であるため製造コストも安価であ
り、作業機に装着した場合の経費も節約できる特効を奏
し得ることとなる。
【0035】
【考案の効果】以上、請求項1に係る作業機用のバケッ
トの反転装置によれば、支持ブームと、この支持ブーム
の端部に連結されるバケットと、を有する作業機であっ
て、この支持ブームとバケットとの間には連結軸機構が
設けられ、この連結軸機構は、支持ブーム側に連結され
たブーム連結部と、バケット側に連結するバケット連結
部とを有し、前記連結軸機構は、前記バケット連結部を
前記支持ブームの長手方向に対してその軸回り方向に回
転自在に支持する回転機構と、その所要の回転位置でそ
の回動をロック係止するロック機構と、を備えているの
で、バケットの変向作業を行う際に、ロック機構のロッ
クを解除させるだけでブーム連結部とバケット連結部が
自由に回転することが可能となる。従って、作業者はこ
の状態のときに手でバケットを回すと、軽く回すことが
でき、これによりバケットの変向作業が容易に行え、特
に繰り返しバケットの向きを変えなければならないよう
な作業の時は、その煩雑さから解放され、土掻き掲げ作
業や土掻き下げ作業などの掘削作業ができ、しかも一連
の作業にはバケット着脱の必要がないため、バケット変
向時においてバケットの落下等による事故を未然に防止
することができる。また、バケット変向後においても前
記ロック機構によりロックすると、早く、しかも確実に
バケットが回転しないようにロックすることができるた
め、作業者の労力を軽減し作業効率を向上することがで
きる。
【0036】また、請求項2によれば、前記回転機構は
ブーム連結部またはバケット連結部側に固定された軸保
持体と、この軸保持体内に軸支された連結軸と、この連
結軸を受ける軸受を備えるとともに、前記ロック機構
は、前記ブーム連結部またはバケット速結部のいずれか
の側に枢着された腕杆と、前記腕杆を着脱自在に係止保
持するロック係止部と、を備えているので、バケットは
腕杆の一方の取り付けを外すだけでロックを解除するこ
とができ、一人の作業者の少しの力で回転させることが
可能となり、複数の作業者の力を集合させてバケットの
回転を行う必要はない。従って、バケットを回転させる
時、その他複数の作業者の作業を中断する必要がなく、
このため作業時間の浪費を防ぐことができ、作業効率を
向上させコストの削減を図ることができる。また、バケ
ット回転時において複数の作業者により回転させると、
バケットには強大な慣性力が働くこととなり、そのため
に指や腕などに怪我をするような事故もおこりやすい
が、このようなことも未然に防止することができる。
【0037】また、請求項3によれば、前記バケット連
結部には、バケットの取付幅間隔に対応して任意に取付
幅を調節可能な可動取付機構が設けられているので、そ
の作業機に応じた範囲内でのバケットの大小を任意に選
択することができる。このため、土掻き掲げ作業あるい
は土掻き下げ作業等において、その作業状況に応じ最も
適した大きさのバケットを選択するこどができ、作業性
を著しく向上させ作業コストを削減することが可能とな
る。また、バケットや作業機のメーカーが異なっていて
も、前記可動取付機構により取付けが可能となり、作業
機のメーカーに応じたバケットを用意する必要がなく、
これにより経費を削減し、非作業時におけるバケットの
保管場所も節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る作業機用のバケットの反転装置を
作業機の支持ブームに連結してバケットを吊支した状態
の斜視図である。
【図2】バケットの反転装置の正面図である。
【図3】図1のバケットの反転装置の右側面図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】バケットの反転装置のロック腕杆を開放した状
態の右側面図である。
【図6】バケットの反転装置を利用して支持ブームに連
結したバケットで掻上げ状の掘削作動を示した説明図で
ある。
【図7】バケットの反転装置を利用して支持ブームに連
結したバケットで掻下げ状の掘削作動を示した説明図で
ある。
【符号の説明】
10 作業機用のバケットの反転装置 12 支持ブーム 14 バケット 16 作業機 18 連結軸機構 20 ブーム連結部 22 バケット連結部 52 軸保持体 54 連結軸 68 ロック腕杆 72 ロック係止部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持ブームと、この支持ブームの端部に
    連結されるバケットと、を有する作業機であって、 この支持ブームとバケットとの間には連結軸機構が設け
    られ、 この連結軸機構は、支持ブーム側に連結されたブーム連
    結部と、バケット側に連結するバケット連結部とを有
    し、前記連結軸機構は、前記 バケット連結部を前記支持ブー
    ムの長手方向に対してその軸回り方向に回転自在に支持
    する回転機構と、その所要の回転位置でその回動をロッ
    ク係止するロック機構と、を備えてなる作業機用のバケ
    ットの反転装置。
  2. 【請求項2】 前記回転機構はブーム連結部またはバケ
    ット連結部側に固定された軸保持体と、この軸保持体内
    に軸支された連結軸と、この連結軸を受ける軸受を備え
    るとともに、前記ロック機構は、前記ブーム連結部また
    はバケット連結部のいずれかの側に枢着された腕杆と、
    前記腕杆を着脱自在に係止保持するロック係止部と、
    備えてなる請求項1記載の作業機用のバケットの反転装
    置。
  3. 【請求項3】 前記バケット連結部には、バケットの取
    付幅間隔に対応して任意に取付幅を調節可能な可動取付
    機構が設けられて成る、請求項1又は2記載の作業機用
    のバケットの反転装置。
JP1993020211U 1993-03-25 1993-03-25 作業機用のバケットの反転装置 Expired - Lifetime JPH086832Y2 (ja)

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