JPH086825A - ファイル生成方法 - Google Patents

ファイル生成方法

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JPH086825A
JPH086825A JP6135674A JP13567494A JPH086825A JP H086825 A JPH086825 A JP H086825A JP 6135674 A JP6135674 A JP 6135674A JP 13567494 A JP13567494 A JP 13567494A JP H086825 A JPH086825 A JP H086825A
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JP6135674A
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Inventor
Takeshi Sato
毅 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファイルの更新の高信頼化と、ファイルへの
データの書き込み性能の向上を図る。 【構成】 新たなファイルの生成時、この新たなファイ
ルに、予め定められた数のブロックを、ダミーデータを
登録することにより割り当て、この割り当てた各ブロッ
クのアドレスを、管理部に登録することを特徴とするフ
ァイル生成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
におけるファイルの生成方法に係り、特に、オペレーテ
ィングシステム(以下、OSと記載)などのように、フ
ァイルを管理部とデータ部で管理しているシステムにお
いて、ファイル生成を高信頼に行うのに好適なファイル
生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くのOS(Operating Sy
stem)では、ファイルは、管理部とデータ部からな
っている。管理部には、ファイルの名称や作成日など、
ファイル全体に関する情報が登録され、データ部には、
ファイルのデータが格納される。このデータ部には、格
納される全データと同じ長さ(サイズ)の領域が一括し
て割り当てられるのではなく、固定長のブロックが複数
割り当てられ、データは、各ブロックに分割して格納さ
れる。そして、管理部には、各ブロックのアドレスを保
持する領域があり、これにより、管理部とデータ部が関
係付けられている。
【0003】また一般に、業務プログラム(アプリケー
ションプログラム)は、OSまたはプログラミング言語
が提供しているライブラリ(プログラムの集まり)を利
用し、上述のようなファイル構造を意識せずに、ファイ
ルにデータを出力している。業務プログラムがファイル
にデータを出力していくと、データは、データ部のブロ
ックに書き込まれるが、全データが1つのブロックに入
りきらない場合には、OS等により別のブロックが確保
され、使用される。データ部の各ブロックのアドレスは
管理部で管理しているため、データ部に格納されるデー
タが増加し、ブロックが増えるに従い、管理部も更新さ
れる。例えば、Maurice J.Bach著(坂本
文、多田好克、村井純訳)の「bit別冊 UNIXカ
ーネルの設計」(1990年、共立出版株式会社発行)
の第56〜62頁に記載のように、UNIX(ユニック
ス、AT&Tベル研究所が開発したOS)の場合、管理
部である「iノード」の更新が、新たなブロックの登録
の度に発生する。
【0004】しかし、このようなファイルの更新および
管理方法では、管理部が破壊されるとファイルシステム
に矛盾が発生し、システム自体が稼働できなくなるとい
う問題点がある。また、B.Furht,D.Gros
tick,D.Gluch,G.Rabbat,J.P
arker,M.McRoberts著(成田光影訳)
「リアルタイムUNIXシステム−設計手法とアプリケ
ーション開発技法」(1991年、日経PB社発行)の
第36頁に記載のように、業務処理中に突然、ファイル
を格納するディスクの空き領域不足が発生することによ
り、ファイルにブロックを割り当てるための処理時間が
かかり、ディスクの書き込み性能が劣る等の問題があ
る。
【0005】このように、従来のファイル管理技術で
は、システム稼働中にファイルの管理部の更新が頻繁に
行われており、管理部とデータ部を関係付けるアドレス
の更新中に、例えば電源断が発生すると、ファイルシス
テム自体に障害が発生する可能性がある。特に、性能効
能のためにファイルの情報をメインメモリに展開してい
るOSにおいては、メインメモリとディスクの非同期的
な状態が長く続いているので、電源断などによる急激な
システム終了が発生した場合、メインメモリとディスク
の同期をとることができず、さらに危険な状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、データの格納時にブロックの割
り当てを行うので、管理部とデータ部を関係付けるアド
レスの更新中に発生した電源断等による急激なシステム
の終了による管理部の破壊を回避することができない点
と、ブロックの不足時に新たなブロックの割り当てのた
めの処理時間がかかってしまう点である。本発明の目的
は、これら従来技術の課題を解決し、ファイルの更新を
高信頼に行うことを可能とすると共に、データの書き込
み性能の向上を可能とするファイル生成方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のファイル生成方法は、新たなファイルの生
成時、この新たなファイルに、予め定められた数のブロ
ックを、ダミーデータを登録することにより割り当て、
この割り当てた各ブロックのアドレスを、管理部に登録
することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、ファイルの生成時に、デー
タ部にダミーデータを書き込み、予め定められた数分の
ブロックを作成して割り当てる。そして、ファイルの更
新時に、すなわち、正規のデータの書き込み時には、ダ
ミーデータに上書きする。1つのブロックの書き込み
(上書き)が終了すれば、同様にして、次のブロックに
対する書き込み(上書き)を行う。このように、ファイ
ルに予め十分な量のブロックを用意しておくことによ
り、データの登録時には、データ領域(ブロック)の内
容が書き代わるだけであり、ファイルの管理部を変更す
ることはない。このことにより、ファイルの更新時にお
ける新たなブロックの割り当て処理が不要となる。ま
た、ファイル更新中に電源断が発生しても、その電源断
のタイミングによりデータ領域への反映が欠けることは
あっても、管理部におけるデータ部のブロックのアドレ
ス情報が破壊されるといった致命的なトラブルは回避す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明のファイル生成方法に係るコ
ンピュータシステムの処理動作の一実施例を示すフロー
チャートであり、図2は、そのファイル生成処理を行う
コンピュータシステムの構成例を示すブロック図であ
る。図2に示すように、コンピュータシステムは、コン
ピュータ処理を行う中央処理装置(図中、CPUと記
載)110と、CRT(Cathode Ray Tu
be、陰極線管)等からなり情報を表示出力する表示装
置(図中、CRTと記載)120と、キーボードやマウ
ス等からなり操作者からの指示を入力する入力装置(図
中、KBと記載)130、および、ハードディスク装置
等からなりファイル150を格納する外部記憶装置14
0とからなる。ファイル150は、ファイル名称やファ
イル作成日等のファイル全体に関する情報が登録される
管理部160と、固定長のブロック単位にデータが格納
されるデータ部170とにより構成されている。
【0010】このような構成において、コンピュータシ
ステムは、ファイル150を新たにの生成する時、デー
タ部170にダミーデータを書き込み、予め定められた
数分のブロックを作成して割り当てる。この割り当て時
には、ファイル150を含む各ファイルに割り当てる量
(ブロック数)を予め定義した(登録した)テーブル等
を参照して行う。このように、本実施例においては、外
部記憶装置140のディスク(磁気ディスク等の記憶媒
体)上に各ブロックを予め用意する。そして、ファイル
の更新時(正規のデータの書き込み時)には、ダミーデ
ータに上書きする。すなわち、データ部170の各ブロ
ックへのデータの格納は、内容が書き代わるだけであ
り、新たなブロックのアドレスは発生せず、ファイルの
管理部160の登録内容を変更することはない。
【0011】図3は、図2におけるファイルの構成例を
示す説明図である。データ部170は、ファイルのデー
タを格納するもので、データと同じ長さの領域が割り当
てられるのではなく、固定長のブロック171、172
が複数割り当てられる。これらのブロック171、17
2は、本実施例においてはディスク上に予め用意されて
おり、ファイルのデータ部となっていないときは空き領
域に属している。また、管理部160(iノード)に
は、データ部170の各ブロック171、172のアド
レス(1)、(2)を保持するアドレス領域161、1
62があり、このアドレス領域161、162の情報
(アドレス(1)、(2))により、管理部160とデ
ータ部170が関連付けられている。
【0012】図4は、ファイルの割り当てに用いるテー
ブルの構成例を示す説明図である。テーブル300は、
ファイルに割り当てる量(ブロック数)を定義するため
のものであり、先頭のレコード310においては、ファ
イル(1)のファイル名311に対応してファイル
(1)の割当量312が登録されており、次のレコード
320においては、ファイル(2)のファイル名321
に対応してファイル(2)の割当量322が、また、n
番目のレコード330においては、ファイル(n)のフ
ァイル名331に対応してファイル(n)の割当量33
2が、そして、レコード340には、例えば空白もしく
はヌル等、予め決められた終了コード341が登録され
ている。尚、350(符号)は未使用レコードである。
図2における中央処理装置110は、このような登録内
容のテーブル300を参照することにより、本発明に係
るファイルのブロック割り当て処理を行う。
【0013】以下、図1に基づき、本発明のファイル生
成方法に係る処理動作を説明する。コンピュータシステ
ムの初期導入時、または起動時に、まず、割り当てを定
義した図4に示すテーブル300中の先頭のレコード3
10を参照する(ステップ410)。その中のファイル
名311が、空白もしくはヌル等予め1つで決められた
終了コードであるか否かを判別し(ステップ420)、
終了コードであれば、処理を終了する。終了コードでな
ければ、正規のファイル名と判断して処理を続行し、フ
ァイル(1)の割当量312を参照すると共に(ステッ
プ430)、テーブル300上のファイル名311が指
すファイルの現在のデータサイズを取得し(ステップ4
40)、取得した現データサイズと割当量とを比較する
(ステップ450)。現在のデータサイズがテーブル上
の割当量以上の場合は、ダミーデータの登録は完了して
いるものとみなし、何もしないが、それ以外の場合は、
ファイルが存在しないか、あるいは、ダミーデータ登録
中になんらかの障害で処理中断して中途半端なサイズの
まま残っているとみなし、ファイル割当量のサイズ分だ
けダミーデータを登録する(ステップ460)。そし
て、次のテーブルのレコードの参照に移り(ステップ4
70)、終了コードが終了するまで、以上の処理を繰り
返す。
【0014】以上、図1〜図4を用いて説明したよう
に、本実施例のファイル生成方法では、ファイル更新に
おいて、ファイルシステムの構造を変えることなく、デ
ータ登録を行うことができ、例えばシステム稼働中の電
源断によるファイルシステムの破壊を回避することがで
きる。また、稼働中の空き領域不足の発生がなくなり、
データの書き込み性能が向上する。尚、本発明は、図1
〜図4を用いて説明した実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
ある。例えば、本実施例においては、各ファイルの割当
量をテーブルを参照して決定しているが、各ファイルの
割当量が同じであれば、テーブルを用いる必要はない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ファイルを新たに生成
する時に、必要な量のブロックの割り当てを行うので、
従来のようにブロックの不足時にブロックを新たに割り
当てるための処理時間を不要とすることができると共
に、ファイルの更新時にもファイルの管理部のアドレス
の変更が発生せず、ファイルの更新中に発生する電源断
等による急激なシステムの終了による管理部の致命的な
破壊を回避することができ、ファイルの更新を高信頼に
行うこと、および、データの書き込み性能を向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイル生成方法に係るコンピュータ
システムの処理動作の一実施例を示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明に係るファイル生成処理を行うコンピュ
ータシステムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2におけるファイルの構成例を示す説明図で
ある。
【図4】ファイルの割り当てに用いるテーブルの構成例
を示す説明図である。
【符号の説明】
110 中央処理装置 120 表示装置 130 入力装置 140 外部記憶装置 150 ファイル 160 管理部 161、162 アドレス領域 170 データ部 171、172 ブロック 300 テーブル 310、320、330、340 レコード 311、321、331 ファイル名 312、322、332、342 割当量 341 終了コード 350 未使用レコード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをブロック単位で格納するデータ
    部と、各ブロックのアドレス等を登録する管理部とによ
    りファイルを管理するシステムにおけるファイルの生成
    方法であり、新たな上記ファイルの生成時、該新たなフ
    ァイルに、予め定められた数の上記ブロックを、ダミー
    データを登録することにより割り当て、該割り当てた各
    ブロックのアドレスを、上記管理部に登録することを特
    徴とするファイル生成方法。
JP6135674A 1994-06-17 1994-06-17 ファイル生成方法 Pending JPH086825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135674A JPH086825A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 ファイル生成方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP6135674A JPH086825A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 ファイル生成方法

Publications (1)

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JPH086825A true JPH086825A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15157281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6135674A Pending JPH086825A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 ファイル生成方法

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JP (1) JPH086825A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0922374A (ja) * 1995-07-05 1997-01-21 Hitachi Ltd 異種ファイルへのアクセスを可能とする情報処理システム及びその制御方法
EP0902354A2 (en) * 1997-09-11 1999-03-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. File management system and file management method
US6182088B1 (en) 1997-04-28 2001-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. File system and file management method
JP2006113964A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Keyence Corp 計測データ収集装置及び計測データ収集システム
US7133599B2 (en) 1998-02-25 2006-11-07 Hitachi, Ltd. Realtime data recording method

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JP2006113964A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Keyence Corp 計測データ収集装置及び計測データ収集システム

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