JPH086814B2 - リング状パッキン - Google Patents
リング状パッキンInfo
- Publication number
- JPH086814B2 JPH086814B2 JP5001212A JP121293A JPH086814B2 JP H086814 B2 JPH086814 B2 JP H086814B2 JP 5001212 A JP5001212 A JP 5001212A JP 121293 A JP121293 A JP 121293A JP H086814 B2 JPH086814 B2 JP H086814B2
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- JP
- Japan
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- base material
- tape
- packing
- shaped packing
- ring
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- Sealing Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機械などの軸封部
に使用されるリング状パッキンに関する。
に使用されるリング状パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパッキンとして、従来、膨張黒
鉛からなるテープ状のパッキン基材をリング状に成形し
たものが知られている。すなわち、これは、図14に示
すように、膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材10
1の単体をもしくはその一側面にテープ状の補強部材
(図示せず)を重合したものを、その長手方向の一端側
を内周側にして渦巻状に巻き重ね、それを幅方向(軸方
向)から加圧してリング状に形成したものである。
鉛からなるテープ状のパッキン基材をリング状に成形し
たものが知られている。すなわち、これは、図14に示
すように、膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材10
1の単体をもしくはその一側面にテープ状の補強部材
(図示せず)を重合したものを、その長手方向の一端側
を内周側にして渦巻状に巻き重ね、それを幅方向(軸方
向)から加圧してリング状に形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のリング状パッキンによれば、上記テープ状のパッ
キン基材101の長手方向の両端が鋭利な刃物などによ
り、その厚さ方向の両側面に対して直角に切断された2
次元断面であるために、このパッキン基材101を渦巻
状に巻き重ねて成形した状態で、図15に示すように、
その巻き始め端部101aおよび巻き終り端部101b
にそれぞれ段差102が生じ、軸の外周面とスタフィン
ボックスの内周面との間に装填して使用する場合、その
段差102が軸方向への漏れ経路となり、シール性を悪
化する要因となっていた。
従来のリング状パッキンによれば、上記テープ状のパッ
キン基材101の長手方向の両端が鋭利な刃物などによ
り、その厚さ方向の両側面に対して直角に切断された2
次元断面であるために、このパッキン基材101を渦巻
状に巻き重ねて成形した状態で、図15に示すように、
その巻き始め端部101aおよび巻き終り端部101b
にそれぞれ段差102が生じ、軸の外周面とスタフィン
ボックスの内周面との間に装填して使用する場合、その
段差102が軸方向への漏れ経路となり、シール性を悪
化する要因となっていた。
【0004】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、テープ状パッキン基材の巻き始め
端部および巻き終り端部でのシール性の向上を図ること
ができるリング状パッキンを提供することを目的として
いる。
めになされたもので、テープ状パッキン基材の巻き始め
端部および巻き終り端部でのシール性の向上を図ること
ができるリング状パッキンを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係るリング状パッキンは、膨張
黒鉛からなるテープ状パッキン基材を渦巻状に複数回密
着して巻き重ね、これを厚さおよび幅方向から加圧成形
してなるリング状パッキンにおいて、上記テープ状パッ
キン基材の巻き始め端および巻き終わり端をそれぞれ、
層間剥離を伴なう3次元破断面に形成したものである。
に、請求項1の本発明に係るリング状パッキンは、膨張
黒鉛からなるテープ状パッキン基材を渦巻状に複数回密
着して巻き重ね、これを厚さおよび幅方向から加圧成形
してなるリング状パッキンにおいて、上記テープ状パッ
キン基材の巻き始め端および巻き終わり端をそれぞれ、
層間剥離を伴なう3次元破断面に形成したものである。
【0006】また、請求項2の本発明に係るリング状パ
ッキンは、テープ状パッキン基材を2枚使用し、一方の
パッキン基材の巻き始め側および巻き終わり側の少なく
とも各1周分を除いた中間部位に、他方のパッキン基材
を重合して巻き重ねたものである。
ッキンは、テープ状パッキン基材を2枚使用し、一方の
パッキン基材の巻き始め側および巻き終わり側の少なく
とも各1周分を除いた中間部位に、他方のパッキン基材
を重合して巻き重ねたものである。
【0007】さらに、請求項1または請求項2のリング
状パッキンにおいて、上記渦巻状に巻き重ねられたパッ
キン基材の幅方向の少なくとも一方の端部を3次元破断
面に形成するとともに、その幅方向の両端部を幅方向か
ら加圧して、径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方
向端面を被覆する折り畳み部を形成した構成とすること
が望ましい。
状パッキンにおいて、上記渦巻状に巻き重ねられたパッ
キン基材の幅方向の少なくとも一方の端部を3次元破断
面に形成するとともに、その幅方向の両端部を幅方向か
ら加圧して、径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方
向端面を被覆する折り畳み部を形成した構成とすること
が望ましい。
【0008】
【作用】請求項1の本発明によれば、テープ状パッキン
基材の巻き始め端および巻き終わり端が3次元破断面に
形成されているので、パッキン基材の巻き始め端部およ
び巻き終わり端部に段差を生じることなく、渦巻体の内
周面および外周面に密着させることが可能である。した
がって、軸の外周面とスタフィンボックスの内周面との
間に装填して使用する場合、軸方向への漏れ経路が形成
されず、シール性の向上が図れる。
基材の巻き始め端および巻き終わり端が3次元破断面に
形成されているので、パッキン基材の巻き始め端部およ
び巻き終わり端部に段差を生じることなく、渦巻体の内
周面および外周面に密着させることが可能である。した
がって、軸の外周面とスタフィンボックスの内周面との
間に装填して使用する場合、軸方向への漏れ経路が形成
されず、シール性の向上が図れる。
【0009】また、請求項2の本発明によれば、2枚の
パッキン基材のうち一方パッキン基材の巻き始め側およ
び巻き終わり側の少なくとも各1周分を除いた中間部位
に他方のパッキン部位を重合して巻き重ねているので、
他方のテープ状パッキン基材が補強材として作用し、実
装状態での外圧の変化に対抗させて、テープ状パッキン
基材のずれが抑制される。
パッキン基材のうち一方パッキン基材の巻き始め側およ
び巻き終わり側の少なくとも各1周分を除いた中間部位
に他方のパッキン部位を重合して巻き重ねているので、
他方のテープ状パッキン基材が補強材として作用し、実
装状態での外圧の変化に対抗させて、テープ状パッキン
基材のずれが抑制される。
【0010】さらに、上記テープ状パッキン基材の幅方
向の少なくとも一方の端部を3次元破断面に形成すると
ともに、その幅方向の両端部を幅方向から加圧して、径
方向に沿って重なり合いパッキンの軸方向端面を被覆す
る折り畳み部に形成する場合は、この折り畳み部がラミ
ネート状となってパッキンの軸方向端面を被覆すること
になり、したがって、パッキンの軸方向端面からの浸透
漏れが防止されるととも、軸の外周面とスタフィンボッ
クスの内周面との間に装填して使用する際の軸方向への
はみ出しが抑制される。
向の少なくとも一方の端部を3次元破断面に形成すると
ともに、その幅方向の両端部を幅方向から加圧して、径
方向に沿って重なり合いパッキンの軸方向端面を被覆す
る折り畳み部に形成する場合は、この折り畳み部がラミ
ネート状となってパッキンの軸方向端面を被覆すること
になり、したがって、パッキンの軸方向端面からの浸透
漏れが防止されるととも、軸の外周面とスタフィンボッ
クスの内周面との間に装填して使用する際の軸方向への
はみ出しが抑制される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1および図2はそれぞれ本発明の一実施例に
よるリング状パッキンを示す斜視図および概略の半縦断
面図である。
明する。図1および図2はそれぞれ本発明の一実施例に
よるリング状パッキンを示す斜視図および概略の半縦断
面図である。
【0012】図1および図2において、1は膨張黒鉛か
らなるテープ状パッキン基材であり、長手方向の一端1
a側を内周側にして渦巻状に複数回密着させて巻き重ね
たのち、その厚さおよび幅方向(軸方向)から加圧成形
してなる。具体的には、つぎのようにして製作される。
らなるテープ状パッキン基材であり、長手方向の一端1
a側を内周側にして渦巻状に複数回密着させて巻き重ね
たのち、その厚さおよび幅方向(軸方向)から加圧成形
してなる。具体的には、つぎのようにして製作される。
【0013】まず、図3に示すような膨張黒鉛からなる
テープ状素材2を一定長毎に破断するが、その破断にあ
たって、テープ状素材2の厚さ方向の両側面1c,1d
の所定個所に互いに長手方向で位置をずらしてそれぞれ
破断用の切込溝3,4を形成した後、上記テープ状素材
2に折り曲げや剪断力を付加して上記両切込溝3,4間
を破断することによって、図4に示すように、一側面1
cから他側面1dに向って傾斜して層間剥離を伴う3次
元破断面1a(1b)を有するテープ状パッキン基材1
を作成する。
テープ状素材2を一定長毎に破断するが、その破断にあ
たって、テープ状素材2の厚さ方向の両側面1c,1d
の所定個所に互いに長手方向で位置をずらしてそれぞれ
破断用の切込溝3,4を形成した後、上記テープ状素材
2に折り曲げや剪断力を付加して上記両切込溝3,4間
を破断することによって、図4に示すように、一側面1
cから他側面1dに向って傾斜して層間剥離を伴う3次
元破断面1a(1b)を有するテープ状パッキン基材1
を作成する。
【0014】そして、このテープ状パッキン基材1の一
端1a側を内周側にして図5に示すように、渦巻状に複
数回密着させて巻き重ねることにより、他端部1bを巻
き終り端部とするリング状の中間製品が形成される。こ
のようにリング状に形成された中間製品をその厚さおよ
び幅方向から加圧成形することで、図1および図2に示
すようなリング状パッキンMが製作される。
端1a側を内周側にして図5に示すように、渦巻状に複
数回密着させて巻き重ねることにより、他端部1bを巻
き終り端部とするリング状の中間製品が形成される。こ
のようにリング状に形成された中間製品をその厚さおよ
び幅方向から加圧成形することで、図1および図2に示
すようなリング状パッキンMが製作される。
【0015】このように構成されたリング状パッキンM
は、テープ状パッキン基材1の巻き始め端1aおよび巻
き終わり端1bが3次元破断面に形成されているので、
その巻き始め端1aおよび巻き終わり端1bが図6のよ
うに、渦巻体の内周面および外周面に対してなだらかに
密着することとなり、段差を発生せず、したがって、軸
の外周面とスタフィンボックスの内周面との間に装填し
て使用する場合、軸方向への漏れ経路が形成されず、シ
ール性の向上が図れる。
は、テープ状パッキン基材1の巻き始め端1aおよび巻
き終わり端1bが3次元破断面に形成されているので、
その巻き始め端1aおよび巻き終わり端1bが図6のよ
うに、渦巻体の内周面および外周面に対してなだらかに
密着することとなり、段差を発生せず、したがって、軸
の外周面とスタフィンボックスの内周面との間に装填し
て使用する場合、軸方向への漏れ経路が形成されず、シ
ール性の向上が図れる。
【0016】ところで、上記の実施例では、1枚のテー
プ状パッキン基材1のみを用いてリング状パッキンMを
構成したが、図7に示すように、テープ状パッキン基材
1に、該パッキン基材1と同幅もしくは幅狭の別のテー
プ状パッキン基材11を重ねて使用してもよい。この場
合は、図8に示すように、一方のテープ状パッキン基材
1の巻き始め端1a側を少なくとも1周分を巻いてから
他方のテープ状パッキン基材11をそれに重ね合わせな
がら巻き込み、最後の少なくとも1周部は、再び上記一
方のテープのテープ状パッキン基材1のみを単独で巻き
重ねて図9に示すようなリング状パッキンMを構成す
る。この実施例においても、上記他方のテープ状パッキ
ン基材11の巻き始め端11aおよび巻き終わり端11
bを3次元破断面とすることが好ましい。このような構
成のリング状パッキンMにおいては、実装状態での外圧
変化に対して他方のテープ状パッキン基材11が補強材
として働いて、層間剥離などが防止される。また、この
場合、他方のテープ状パッキン基材11として、一方の
ものよりも高密度のものを使用するのが好ましい。勿
論、他方のテープ状パッキン基材11を金属網からなる
平打編組したものなどでもよいが、一方のものと同様に
膨張黒鉛で構成したり、それと類似した材質を使用すれ
ば、一方のテープ状パッキン基材1との馴じみ性が良
く、両者1,11の接合性が良好となり、一層シール性
に優れたパッキンが得られる。
プ状パッキン基材1のみを用いてリング状パッキンMを
構成したが、図7に示すように、テープ状パッキン基材
1に、該パッキン基材1と同幅もしくは幅狭の別のテー
プ状パッキン基材11を重ねて使用してもよい。この場
合は、図8に示すように、一方のテープ状パッキン基材
1の巻き始め端1a側を少なくとも1周分を巻いてから
他方のテープ状パッキン基材11をそれに重ね合わせな
がら巻き込み、最後の少なくとも1周部は、再び上記一
方のテープのテープ状パッキン基材1のみを単独で巻き
重ねて図9に示すようなリング状パッキンMを構成す
る。この実施例においても、上記他方のテープ状パッキ
ン基材11の巻き始め端11aおよび巻き終わり端11
bを3次元破断面とすることが好ましい。このような構
成のリング状パッキンMにおいては、実装状態での外圧
変化に対して他方のテープ状パッキン基材11が補強材
として働いて、層間剥離などが防止される。また、この
場合、他方のテープ状パッキン基材11として、一方の
ものよりも高密度のものを使用するのが好ましい。勿
論、他方のテープ状パッキン基材11を金属網からなる
平打編組したものなどでもよいが、一方のものと同様に
膨張黒鉛で構成したり、それと類似した材質を使用すれ
ば、一方のテープ状パッキン基材1との馴じみ性が良
く、両者1,11の接合性が良好となり、一層シール性
に優れたパッキンが得られる。
【0017】なお、上記他方のテープ状パッキン基材1
1の一側面に、図10および図11に示すように、この
テープ状パッキン基材11よりも幅狭の網状補強材12
などをさらに重ね合わせてもよい。
1の一側面に、図10および図11に示すように、この
テープ状パッキン基材11よりも幅狭の網状補強材12
などをさらに重ね合わせてもよい。
【0018】また、上記テープ状パッキン基材1におい
ては、幅方向の両端面を3次元破断面に形成してもよ
く、さらに、図12に示すように、その幅方向の両端部
1e,1fを長手方向へ沿って圧縮して3次元破断面に
形成するとともに、その3次元破断面からなる幅方向の
両端部1e,1fを幅方向から加圧して、図13に示す
ように、径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方向端
面を被覆する折り畳み部1g,1hを形成した構成とし
てもよい。特に、図13に示すように、上記折り畳み部
1g,1hを幅方向の両端に形成してなるリング状パッ
キンMによる場合は、幅方向両端の折り畳み部1g,1
hがラミネート状となってパッキンMの軸方向の両端面
を被覆することになるために、これら端面からの浸透漏
れを確実に防止できるとともに、装填使用状態での幅方
向へのはみ出しも抑制することができる。
ては、幅方向の両端面を3次元破断面に形成してもよ
く、さらに、図12に示すように、その幅方向の両端部
1e,1fを長手方向へ沿って圧縮して3次元破断面に
形成するとともに、その3次元破断面からなる幅方向の
両端部1e,1fを幅方向から加圧して、図13に示す
ように、径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方向端
面を被覆する折り畳み部1g,1hを形成した構成とし
てもよい。特に、図13に示すように、上記折り畳み部
1g,1hを幅方向の両端に形成してなるリング状パッ
キンMによる場合は、幅方向両端の折り畳み部1g,1
hがラミネート状となってパッキンMの軸方向の両端面
を被覆することになるために、これら端面からの浸透漏
れを確実に防止できるとともに、装填使用状態での幅方
向へのはみ出しも抑制することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1の本発明によれ
ば、膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材の巻き始め
端および巻き終わり端を3次元破断面として渦巻状に巻
き重ね、その幅方向から加圧するようにしたので、パッ
キン基材の巻き始め端部および巻き終わり端部と渦巻体
の内周面および外周面との間に段差を生じることなく、
それら端部を渦巻体の周面に密着させることができる。
したがって、軸の外周面とスタフィンボックスの内周面
との間に装填して使用する場合、軸方向への漏れ経路が
形成されず、シール性を著しく向上することができる。
ば、膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材の巻き始め
端および巻き終わり端を3次元破断面として渦巻状に巻
き重ね、その幅方向から加圧するようにしたので、パッ
キン基材の巻き始め端部および巻き終わり端部と渦巻体
の内周面および外周面との間に段差を生じることなく、
それら端部を渦巻体の周面に密着させることができる。
したがって、軸の外周面とスタフィンボックスの内周面
との間に装填して使用する場合、軸方向への漏れ経路が
形成されず、シール性を著しく向上することができる。
【0020】また、請求項2の本発明によれば、2枚の
テープ状パッキン基材のうち一方のパッキン基材の巻き
始め側および巻き終わり側の少なくとも各1周分を除い
た中間部位に、別のテープ状パッキン基材を重合して巻
き重ねて構成したので、他方のテープ状パッキン基材を
補強材として作用させて、実装状態での外圧変化に十分
に対抗させることができ、渦巻体の層間剥離を防止でき
る。
テープ状パッキン基材のうち一方のパッキン基材の巻き
始め側および巻き終わり側の少なくとも各1周分を除い
た中間部位に、別のテープ状パッキン基材を重合して巻
き重ねて構成したので、他方のテープ状パッキン基材を
補強材として作用させて、実装状態での外圧変化に十分
に対抗させることができ、渦巻体の層間剥離を防止でき
る。
【0021】さらに、本発明の請求項3のように、上記
テープ状パッキン基材の幅方向の少なくとも一方の端部
を3次元破断面に形成し、その幅方向の両端部を幅方向
から加圧して径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方
向端面を被覆する折り畳み部に形成する場合は、この折
り畳み部がラミネート状となってパッキンの軸方向端面
を被覆することになり、したがって、パッキンの軸方向
端面からの浸透漏れを防止してシール性の一層の向上が
図れるととも、軸の外周面とスタフィンボックスの内周
面との間に装填して使用する際の軸方向へのはみ出しを
抑制することができる。
テープ状パッキン基材の幅方向の少なくとも一方の端部
を3次元破断面に形成し、その幅方向の両端部を幅方向
から加圧して径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方
向端面を被覆する折り畳み部に形成する場合は、この折
り畳み部がラミネート状となってパッキンの軸方向端面
を被覆することになり、したがって、パッキンの軸方向
端面からの浸透漏れを防止してシール性の一層の向上が
図れるととも、軸の外周面とスタフィンボックスの内周
面との間に装填して使用する際の軸方向へのはみ出しを
抑制することができる。
【図1】本発明の一実施例によるリング状パッキンを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】同実施例におけるリング状パッキンの概略の半
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】同実施例におけるリング状パッキンに使用され
るテープ状素材の端面の加工例を示す斜視図である。
るテープ状素材の端面の加工例を示す斜視図である。
【図4】同実施例におけるリング状パッキンに使用され
るテープ状パッキン基材の長手方向の端面を示す斜視図
である。
るテープ状パッキン基材の長手方向の端面を示す斜視図
である。
【図5】同実施例におけるリング状パッキンに使用され
るテープ状パッキン基材を渦巻状に成形する途中の斜視
図である。
るテープ状パッキン基材を渦巻状に成形する途中の斜視
図である。
【図6】同実施例におけるリング状パッキンの要部を示
す平面図である。
す平面図である。
【図7】2枚のテープ状パッキン基材を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】2枚テープ状パッキン基材の巻き重ねる状態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図9】図7のテープ状パッキン基材を使用して作成さ
れたリング状パッキンを示す概略の半縦断面図である。
れたリング状パッキンを示す概略の半縦断面図である。
【図10】2枚のテープ状パッキン基材の一方に補強部
材を設けた状態を示す斜視図である。
材を設けた状態を示す斜視図である。
【図11】図10のテープ状パッキン基材を使用して作
成されたリング状パッキンを示す概略の半縦断面図であ
る。
成されたリング状パッキンを示す概略の半縦断面図であ
る。
【図12】テープ状パッキン基材の変形構造を示す斜視
図である。
図である。
【図13】リング状パッキンの変形例を示す概略の半縦
断面図である。
断面図である。
【図14】従来のリング状パッキンを示す斜視図であ
る。
る。
【図15】従来のリング状パッキンを示す要部の平面図
である。
である。
1,11 テープ状パッキン基材 1a 巻き始め端 1b 巻き終り端 1g,1h 折り畳み部
Claims (3)
- 【請求項1】 膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材
を渦巻状に複数回密着して巻き重ね、これを厚さおよび
幅方向から加圧成形してなるリング状パッキンにおい
て、上記テープ状パッキン基材の巻き始め端および巻き
終わり端をそれぞれ、層間剥離を伴なう3次元破断面に
形成したことを特徴とするリング状パッキン。 - 【請求項2】 テープ状パッキン基材を2枚使用し、一
方のパッキン基材の巻き始め側および巻き終わり側の少
なくとも各1周分を除いた中間部位に、他方のテープ状
パッキン基材を重合して巻き重ねてなるリング状パッキ
ン。 - 【請求項3】 上記渦巻状に巻き重ねられたパッキン基
材の幅方向の少なくとも一方の端部を3次元破断面に形
成するとともに、その幅方向の両端部を幅方向から加圧
して、径方向に沿って重なり合いパッキンの軸方向端面
を被覆する折り畳み部を形成してなる請求項1または2
のリング状パッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001212A JPH086814B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | リング状パッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001212A JPH086814B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | リング状パッキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06201051A JPH06201051A (ja) | 1994-07-19 |
JPH086814B2 true JPH086814B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=11495170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5001212A Expired - Lifetime JPH086814B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | リング状パッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086814B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5984360B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2016-09-06 | 日本ピラー工業株式会社 | グランドパッキン |
JP5894768B2 (ja) | 2011-11-09 | 2016-03-30 | 日本ピラー工業株式会社 | グランドパッキンの製造方法、グランドパッキン及びパッキンセット |
JP7090017B2 (ja) * | 2018-11-14 | 2022-06-23 | 日本ピラー工業株式会社 | ガスケット |
-
1993
- 1993-01-07 JP JP5001212A patent/JPH086814B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06201051A (ja) | 1994-07-19 |
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