JPH086812Y2 - 自発光式道路鋲 - Google Patents

自発光式道路鋲

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JPH086812Y2
JPH086812Y2 JP1990058001U JP5800190U JPH086812Y2 JP H086812 Y2 JPH086812 Y2 JP H086812Y2 JP 1990058001 U JP1990058001 U JP 1990058001U JP 5800190 U JP5800190 U JP 5800190U JP H086812 Y2 JPH086812 Y2 JP H086812Y2
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澄孝 岩本
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保安工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車道、特に橋梁床版の如く、一般土工路体の
上に設けられた舗装道路と異なり、その車道の床版の下
に空間のある舗装道路への設置に適した視線誘導用の自
発光式道路鋲に関するものである。
(従来の技術) ここ数年来よりの自動車保有台数の増加に伴ない、一
般道路の拡張とともに高速道路や幹線道路の延長のみな
らず、新設も進められているが、これと共に安全対策の
より一層の向上がますます要求されるようになってき
た。
この円滑な交通と安全対策の方策として、専ら道路に
車線を明示するレーンマークや道路鋲等を施す手段が、
それに特殊な個所には自発光式の道路鋲を設置する手法
が採られてきた。
(考案が解決しようとする課題) ところで、周知の如く、レーンマークは路面上に道路
標示または道路区画用のペイントを塗装したものである
関係上、降雨のときには、路面に水の薄い膜ができ、昼
間のみならず、夜間に至っては反射等の現象で殆んど見
えなくなる外、霧のときには視界不良となり、その誘導
機能に支障をきたすことがしはしばあった。
そのため、一部の道路には、レーンマークに代って自
発光式の道路鋲、すなわち自発光式道路鋲が設置されて
いるところもあるが、この種の自発光式道路鋲にあって
は、鋲の中にトランス等を組込んでいることや電線の導
入に必要な管路の連結等のために道路鋲本体が大きくな
るばかりでなく、長大な脚部も必要とすることなどもあ
り、さらにこれらを保護するために深さ30cm以上のコン
クリートで鋲の固定や道路の連結部の補強をしている。
したがって、このような道路鋲は、橋梁の床版等の如
く厚さの限られた鉄筋コンクリート床版等に適用するの
は困難で、実際に用いられた例はない。
また、従来の道路鋲は金属製の箱の中に発光体,トラ
ンス等を装着し、光透過窓を有する金属製の蓋を数本の
ボルト,ナットで緊結しているために、発光体の交換,
内部の故障等のメンテナンスのときには、ナットを緩め
蓋を取外して作業をするために、道路上での作業が長び
き、円滑な交通を阻害することになる。
このような実情から、自発光式道路鋲の設置が特に望
まれている霧の発生が多い山嶽部,内海の橋梁等も依然
としてレーンマークに頼っているのが現状である。
そこで、本考案は、この種これまでの自発光式道路鋲
を改良し、鉄筋コンクリート床版,鋼床版等が持つ強い
版の特徴を生かし、単に床版の上に設けられた舗装に埋
設して床版への固定用に供する長大な脚部等はこれを排
して高さを低くし、ボルト等も一切使用せず、自発光用
の電球として使用するLED等の交換も可能で、送電用の
配線も極めて容易なうえ、設置や補修、それに点検等も
簡単にでき、経済性に富み、特に橋梁や高架高速道路等
用に最も適した自発光式道路鋲の提供を目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案の自発光式道路
鋲においては、まずこの自発光式道路鋲の構成部材を、
舗装道路の舗装内への埋設設置固定用に供する箱形基体
と、LED等の発光体の装着部や発光体よりの光線を反射
する反射板が内設せしめられた蓋形鋲本体と、箱形基体
に被冠した蓋形鋲本体を箱形基体内に固定する固定用パ
ッキンの三つの主要構成部材となし、しかも車線方向に
沿って長い長方形となせる自発光式道路鋲にして、 上記箱形基体は、後端部の両側が僅かばかり外方に張出
され、また中央部には電線コード挿通用の透孔が形成さ
れ、車線方向に沿って長い略長方形をなせる底壁と、内
壁面側の下半部には蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入
部が形成された前壁と、後端部が前記底壁の後端部の外
方への張出し部に沿うように拡張用段壁によって外方に
拡張され、該拡張用段壁の内壁面には蓋形鋲本体固定兼
抜出し防止用凹入部が形成された左右各別の側壁と、後
壁とで上端が開放せられた箱形となし、該箱形の下端に
は、底壁から外方への延長部ともみられる埋設固定用フ
ーチングが施されてなり、 上記蓋形鋲本体は、上記箱形基体より長さが短く、該箱
形基体上に載置可能で、上面が山形状をなし、その後方
に向って下り勾配で傾斜した平面部には光透過板が固定
せられた頂壁と、外壁面側に箱形基体の前壁に形成せら
れた凹入部内に後方から嵌入せしめられる蓋形鋲本体固
定兼抜出し防止用突壁が形成せられた前壁と、後端部の
外壁面に箱形基体の左右各別の側壁に設けられた凹入部
内に後方から嵌入せしめられる蓋形鋲本体固定兼抜出し
防止用突壁がそれぞれ形成せられた左右各別の側壁と、
電線コードが連結され、前方からLED等の発光体が装着
されるソケットを備えた後壁とで蓋形となされ、上記ソ
ケットの前方には、該ソケットに装着された発光体より
の光線を前記光透過板を通して後方に反射する反射板が
左右各別の側壁で回動,停止可能に支承せしめられてな
り、 上記固定用パッキンは、前記箱形基体の後壁の内壁面
と、該箱形基体内に周壁を嵌挿せしめて被冠した蓋形鋲
本体の後壁の外壁面との間に嵌装し、箱形基体に対して
蓋形鋲本体の固定用に供する弾性材製縦長の略直方体と
なしたことを特徴とするものである。
(作用) 本考案に係る自発光式道路鋲は、上記の如く、車線方
向に沿って長い箱形基体と、この箱形基体よりは僅かば
かり短く、被冠可能で、発光体の装着部やこの発光体よ
りの光線を車線に沿って後方に反射せしめる反射板等が
内設せしめられた蓋形鋲本体と、箱形基体に対して蓋形
鋲本体を固定せしめる固定用パッキンとよりなるをもっ
て、これを舗装道路に埋設設置し、使用するにあたって
は、まず、箱形基体の底壁に設けられた透孔を通して、
蓋形鋲本体よりの電線コードを挿通させ、箱形基体の前
壁と左右各別の側壁の内壁面に蓋形鋲本体の前壁と左右
各別の側壁の外壁面を摺接させながら箱形基体内に蓋形
鋲本体を嵌入してから蓋形鋲本体を前方に押送すれば、
蓋形鋲本体の前壁や左右各別の側壁にそれぞれ設けられ
た蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁が箱形基体の前壁
や左右各別の側壁にそれぞれ設けられた蓋形鋲本体固定
兼抜出し防止用凹入部に嵌入し、停止せしめられ、蓋形
鋲本体の後壁の外壁面と箱形基体の後壁の内壁面との間
に固定用パッキンの嵌挿用間隔を生ずることとなる。
そこで、上記間隙に固定用パッキンを嵌挿すれば、蓋形
鋲本体は箱形基体に固定せしめられ、舗装道路へ設置,
使用可能な自発光式道路鋲となる。
このようにして組立てられた本考案に係る自発光式道
路鋲は、車線方向に沿って長い長方形となしたので、舗
装道路への埋設設置固定用に供する箱形基体と舗装との
接触面積は広くなり、これにより箱形基体の下端から外
方への延設量はそれほどでなくてもすむ埋設固定用フー
チングを備えているので、舗装道路内への埋設深さを深
くしたり、巾を広くしたり、あるいは埋設設置用のため
の長大の脚部等を設けたりせず、箱形基体の高さは舗装
の厚さと略同じ高さか、それ以下としても、その設置固
定は確実不動のものとなすことができ、その施工も極め
て容易なものとする。
また、同時に、蓋形鋲本体内に装着した発光体とその
反射板との距離を車線方向に沿って大きくすることがで
き、また車線方向に沿って長く、後方に向って下り勾配
の光透過板との間隔は必然的に狭くなるので、反射板に
よる反射角は小さくなり、この反射板よりの反射光は光
透過板でさらに屈折させられるので、舗装面に沿って比
較的遠方にまで光度が劣化せずに直進させられることと
なった。
さらに、本考案に係る自発光式道路鋲の発光系等に故
障が生じたような場合には、舗装を堀起こさずとも、箱
形基体に対して蓋形鋲本体を固定している固定用パッキ
ンを抜取れば、蓋形鋲本体は箱形基体より極めて容易に
取外すことができる。このことは、発光系ばかりでな
く、すべての個所についての点検や修理等のメンテナン
スを極めて簡易かつ確実に行なうことができるようにな
った。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面によって詳細に説明す
ることとする。
まず、本考案になる自発光式道路鋲が設置された一例
の橋梁を自動車の走行方向と直交する平面で縦断して一
部を示した設置個所説明用の概略図である第1図におい
て、Xは後で詳述する本考案になる自発光式道路鋲で、
Yは橋梁なるも、その一部分のみが示されており、100
は縦桁、101は縦桁100上の床版、102は床版101上に敷設
された舗装であり、これらによって形成された路面は中
央分離帯104、路肩105および106、走行車線107、追越車
線108等に、周知の如く、区画されており、それらの境
界部に、本考案になる自発光式道路鋲Xが、従来よりの
レーンマークの代わり、または施されたレーンマークに
沿い適宜の間隔をおいて床版101上の舗装102内に埋設設
置される。
さらに、110は本考案になる自発光式道路鋲Xへの送
電用の主送電線で、この電線110は床版101の下面に取付
けられた配線用管115で導かれ、その所要個所にそれぞ
れ配置された図示省略の分電箱で分岐せられたそれぞれ
の分岐送電線111は、個々の自発光式道路鋲Xへの給電
兼連結用に供する個々のトランス112に接続されてい
る。
また、109は、本考案になる自発光式道路鋲Xに装着
されている電線コード53等の端子(図示省略)をトラン
ス112のソケット(図示省略)に連結接続するために、
レーンマークを施す路肩105,106や各車線107,108の境界
部の近くの床版101に設けた電線コード挿通用孔であ
る。
さて、本考案になる自発光式道路鋲Xについての説明
にあたっては、まず第2,3図によって、その各主要構成
部材を明らかにし、次に第4,5,6図と第7,8,9,10図、お
よび第11図によって、各主要構成部分の構成を各別に詳
細に説明し、最後に第12図によって、個々の自発光式道
路鋲Xの設置状態を説明することとする。
第2,3図において、Aは床版101上に敷設された舗装10
2内に舗装面103と略同高となるように埋設設置固定され
る箱形基体で、Bは発光部を備え、箱形基体Aに被冠す
る蓋形鋲本体であり、Cは箱形基体A内に嵌装された蓋
形鋲本体Bを箱形基体Aに対して固定するための固定用
パッキンである。本考案の一実施例としての自発光式道
路鋲Xは、この箱形基体A、蓋形鋲本体B、それに固定
用パッキンCを主要構成部材としてなっている。
ところで、上記Aなる箱形基体は、特に第4,5,6図に
示したように、底壁1と、該底壁1の周辺に立設せしめ
て箱形を形成する前壁5と、左右各別の側壁11,11′(1
1′は図示省略)と、後壁15の外、底壁1から外方への
延設部ともみられる埋設固定用フーチング21,21′とか
らなっている。
そして、上記底壁1は、車線方向に沿った略長方形
で、後端部の両側は僅かながら外方に張出し、また中央
部には、後述する電線コード53の挿通用と浸入した雨水
等の排水用をも兼ねた透孔2を備えており、 また、上記前壁5は、その内壁面側の下半部に、外壁面
側に向って下り勾配で、後述する蓋形鋲本体固定兼抜出
し防止用突壁42の係合用下り勾配付き頂壁面43と係合せ
しめるための係合用下り勾配付き頂壁面7となされた蓋
形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入部6を備えており、 まだ、上記左右各別の側壁11,11′(11′は図示省略)
は、その後端部が前記底壁1の後端部の外方への張出し
部に沿うように拡張用段壁12,12′(12′は図示省略)
によって外方に拡張され、該拡張用段壁12,12′の内壁
面側には、前壁5側に向った下り勾配で、これも後述す
る蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁46,46′(46′は
図示省略)の係合用下り勾配付き頂壁面47,47′(47′
は図示省略)に係合せしめるための係合用下り勾配付き
頂壁面14,14′(14′は図示省略)となされた蓋形鋲本
体固定兼抜出し防止用凹入部13,13′(13′は図示省
略)を備えており、 さらに、また上記後壁15は、上端面の数個所に間隔をお
き、かつ底面が内側に向って下り勾配のパッキン抜取り
用斜面付き切欠部16,16,……を備えている。
また、上記Bなる蓋形鋲本体は、特に第7,8,9,10図に
示したように、頂壁31と、該頂壁31の周辺部下面に垂設
せしめられて蓋形を形成する前壁41と、左右各別の側壁
45,45′(45′は図示省略)と、後壁51の外、反射鏡等
の反射板55や裏蓋61等からなっている。
そして、上記頂壁31は、前記箱形基体Aの底壁1と同
様、車線方向に沿った長方形なるも、長さは底壁1より
短く、巾は箱形基体Aの左右各別の側壁11,11′間の巾
と略同等で、該基体Aの一平面状を呈する各壁5,11,1
1′の上端面上に防水用の逆向きコ字形パッキン44を介
して載置せしめられる大きさで、その上面32は前方部が
後方部より急勾配で、山形状となされ、その後方に向っ
た下り勾配の平面部33には、車線方向に沿った長方形を
なせる大きい段部35付き透孔34が開設せしめられ、該透
孔34の段部35上にはパッキン36を介して合成樹脂製等の
光透過板37がビス38で固定せられており、 また、上記前壁41は、その外壁面側に前記箱形基体Aの
前壁5に設けられた凹入部6の係合用下り勾配付き頂壁
面7に係合せしめられる係合用下り勾配付き頂壁面43と
なされた蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁42を備えて
おり、 また、上記左右各別の側壁45,45′(45′は図示省略)
は、それぞれその後端部の外壁面に、これも前記箱形基
体Aの左右各別の側壁11,11′に設けられた凹入部13,1
3′の係合用下り勾配付き頂壁面14,14′に係合せしめら
れる係合用下り勾配付き頂壁面47,47′(47′は図示省
略)となされた蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁46,4
6′(46′は図示省略)を備えており、 また、上記後壁51は、下方に至たるにしたがって僅かに
外方に広がる傾斜が付けられ、その内壁面側の下方左右
対象位置に、電線コード53よりの分岐コード53′,53′
(一方図示省略)が連結され、LED等の電球54,54(一方
図示省略)が装着されたソケット52,52(一方図示省
略)を備えており、 また、上記反射板55は、平面鏡や球面鏡を使用し、上記
LED等の電球54,54の光線を二点鎖線で示したように、上
記光透過板37を通して後方への反射用に供するもので、
上記左右各別の側壁45,45′の前方内壁面側から螺入し
たビス56,56(一方図示省略)にて回動,固定可能に装
着されており、さらに、また裏蓋61は、上記蓋体鋲本体
B形成用の連続した各壁41,45,45′,51の内壁面の下方
部に突設せしめられた連結している裏蓋固定用突壁66の
下面にパッキン67を介して数本のビス68,……で固定さ
れ、前記箱形基体Aの底壁1に設けられた透孔2上に当
たる位置には、上記電線コード53の挿通孔62が設けら
れ、この挿通孔62上には、頂壁部に電線コード53の挿通
孔64を備え、挿通孔62および挿通孔64に挿通した電線コ
ード53を伝わって雨水等の浸入防止用のためのシリコン
樹脂等の防水剤63が充填固定せしめられた防水箱65が固
定せしめられている。
なお、上記中の反射板55として、乱反射板を使用する
とよい場合もある。
最後になったが、上記Cなる固定用パッキンは、第11
図に示したが、これは合成ゴム製の場合が多く、その巾
l1は第5図に示した箱形基体Aにおける左右の側壁11,1
1′の後端部の拡張された側壁部分の内壁面間の距離
l′1より、高さl2は第4図に示した箱形基体Aの後壁1
5の高さl′2より、また厚さl3とl4は後述から明らかと
なる第4図に示した距離l′3,l′4より通常は僅かばか
り大き目に形成されている。
本考案になる自発光式道路鋲Xは、上記の如く、車線
方向に沿って長い箱形基体Aと、この箱形基体Aよりは
僅かばかり短く、LED等の電球54や反射板55を内蔵した
蓋形鋲本体Bと、箱形基体Aに対して蓋形鋲本体Bを固
定するための固定用パッキンCとよりなるをもって、こ
れを橋梁Yの路面に設置し、使用するにあたっては、 まず、箱形基体Aの底壁に設けられた透孔2を通して、
蓋形鋲本体Bよりの電線コード53を挿通させ、箱形基体
Aの前壁5と左右各別の側壁11,11′の内壁面に蓋形鋲
本体Bの前壁41と左右各別の側壁45,45′の外壁面を摺
接させながら箱形基体A内に蓋形鋲本体Bを嵌入してか
ら蓋形鋲本体Bを前方に押送すれば、蓋形鋲本体Bの前
壁41や左右各別の側壁45,45′にそれぞれ設けられた蓋
形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁42,46,46′が箱形基体
Aの前壁5や左右各別の側壁11,11′にそれぞれ設けら
れた蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入部6,13,13′に
嵌入し、前者の係合用下り勾配付き頂壁面43,47,47′は
後者の係合用下り勾付き頂壁面7,14,14′に各別に係合
せしめられ、パッキン44を挾着する力を強めながら停止
せしめられることとなる。
そこで、蓋形鋲本体Bの後壁51と箱形基体Aの後壁15
との間に固定用パッキンCを嵌挿せしめれば、蓋形鋲本
体Bは箱形基体Aに固定せしめられ、自発光式道路鋲X
となる。
次に、上記のように形成した自発光式道路鋲Xを橋梁
Yの床版101上に載置し、電線コード53を床版101に設け
た電線コード挿通用孔109を通して床版101の裏面に取付
けたトランス112に連結する一方、自発光式道路鋲Xの
周囲の床版101上に、従来と同様の工法によってアスフ
ァルト等を敷設して、従来と同様の舗装102を形成する
と、自発光式道路鋲Xにおける箱形基体Aの固定用フー
チングは舗装102内に喰込み、その設置を確実不動のも
のとなし、また舗装面103は箱形基体Aの上端面と略同
一平面となるようにする。
すなわち、本考案の自発光式道路鋲Xにおいては、こ
れを車線方向に沿って長い長方形とし、これが舗装道路
への埋設設置固定用に供する箱形基体Aの長さも長くな
るようにしたから、舗装102との接触面積は広くなり、
またこれにより箱形基体Aの下端から外方への延設量は
それほどでなくてもすむ埋設固定用フーチング21,21′
を備えているが故に、これが舗装102内への埋設深さを
深くしたり、巾を広くしたり、あるいは埋設設置用のた
めの長大な脚部等を設けたりせず、舗装の厚さと略同じ
高さか、それ以下としても、その設置固定は確実不動の
ものとなすことができ、その施工を極めて容易なものと
した。
また、同時に、蓋形鋲本体B内に装着した自発光用の
LED等の電球54とその反射板55との距離を車線方向に沿
って大きくすることができ、また車線方向に沿って長
く、後方に向って下り勾配の光透過板37との間隔は狭い
ので、反射板55による反射角は小さくなり、この反射板
55よりの反射光は光透過板37でさらに屈折させられ、舗
装面103に沿って比較的遠方にまで光度が劣化せずに直
進させられることとなったので、視認が極めて容易なも
のとなった。
さらに、使用中に発光系等に故障が生じたような場合
には、舗装102を堀起こさずとも、箱形基体Aに対して
蓋形鋲本体Bを固定している固定用パッキンCを抜取れ
ば、蓋形鋲本体Bは箱形基体Aより極めて容易に取外す
ことができるので、故障個所の点検,修理等のメンテナ
ンスが極めて簡易かつ確実に行ない得ることとなった。
なお、上記は本考案の最良の実施例を示したもので、
本考案は、この実施例に限定されるものではない。例え
ば、実施例においては、反射板の形状を通常の鏡面のよ
うな平面のものを示したが、この反射板に曲面のものを
使用することにより反射光をさらに集中させたり、逆に
分散させる機能をもたせることもできるし、乱反射する
ようにしてもよい。また、反射板を使用せずに発光体を
反射板の設置位置に配設し、直接後方に向けて発光させ
るようにすることもできる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案においては、
自発光式道路鋲を車線方向に沿った長方形となし、これ
が舗装道路への埋設設置固定用の主体となる箱形基体の
長さを長くなし、さらにこれに固定用のフーチングを設
けることによって、これに着脱可能に嵌入被冠した蓋形
鋲本体の長さも長くなるようになしたるをもって、 a.まず、舗装道路への設置にあたっては、舗装と箱形基
体との接触面積が広くなり、この広くすることによっ
て、箱形基体の下端部から外方に延設せしめたフーチン
グの延設量はそれほどでなくても、舗装内への喰込み面
積は大きくなるので、舗装内への埋設高さを高くした
り、巾を広くしたり、あるいは設置固定用のための長大
な脚部等を設けたりせず、舗装の厚さと略同じ高さか、
それ以下としても、その設置固定は確実不動のものとす
ることができ、しかもその施工を極めて容易なものとし
た。
b.また、これと同時に、自発光体としての電球とその反
射板との距離を車線方向に沿って大きくすることがで
き、また車線方向に沿って長く、後方に向って下り勾配
の光透過板との間隔は狭いので、反射板による反射角は
小さくなり、この反射板よりの反射光は光透過板でさら
に舗装面側へと屈折させられるから、反射光は舗装面に
沿って比較的遠方にまで光度が劣化せずに直進させられ
ることとなったので、視認が極めて容易なものとなっ
た。
c.さらに、使用中に発光系統等に故障が生じたような場
合には、舗装を堀起こさずとも、箱形基体に対して蓋形
鋲本体を固定しているパッキンを抜取れば、蓋形鋲本体
は箱形基体より極めて容易に取外すことができるので、
故障個所の点検,修理等のメンテナンスが極めて容易か
つ確実に行ない得ることとなった。
などの極めて優れた効果を奏する自発光式道路鋲となし
たから、本考案は、雨量の多い地方や霧の発生し易い場
所への設置、特に橋梁や高架高速道路等への設置に最も
適した自発光式道路鋲の提供を可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る自発光式道路鋲の一実施例を示すも
ので、第1図はそれが設置された一例の橋梁を自動車の
走行方向と直交する平面で縦断して一部を示した設置個
所説明用の概略図にして、第2図は自発光式道路鋲の斜
面図、第3図は左右対称であるからその半分を省略して
示した平面図で、第4図はその設置固定用の箱形基体の
みの縦断面図、第5図は左右対称であるからその半分を
省略して示した平面図、第6図は第4図と第5図の矢印
M方向にみて示した部分拡大斜面図、第7図は蓋型鋲本
体のみの縦断面図で、第8図は左右対称であるからその
半分を省略して示した平面図、第9図は第8図の矢印N
方向にみて示した部分拡大斜面図、第10図は防水箱部分
の縦断拡大図、第11図の[イ]はパッキンの正面図で、
[ロ]はその側面図であり、第12図は第1図に示した橋
梁を自動車等の走行方向と平行な平面で縦断して一部を
示した自発光式道路鋲設置状態説明用の詳細図である。 X:自発光式道路鋲 A:箱形基体 1;底壁、2;透孔 5;前壁 6;蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入部 7;係合用下り勾配付き頂壁面 11,11′;側壁、12,12′;拡張用段壁 13,13′;蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入部 14,14′;係合用下り勾配付き頂壁面 15;後壁 16;パッキン抜取り用斜面付き切欠部 21,21′;埋設固定用フーチング B:蓋形鋲本体 31;頂壁、32;上面 33;平面部、34;段部35付き透孔 35;段部、36;パッキン 37;光透過板、38;ビス 41;前壁 42;蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁 43;係合用下り勾配付き頂壁面 44;逆向きコ字形パッキン 45,45′;側壁 46,46′;蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用突壁 47,47′;係合用下り勾配付き頂壁面 51;後壁 52;ソケット、53;電線コード 53′;分岐コード、54;電球 55;反射板、56;ビス 61;裏蓋、62,64;挿通孔 63;防水剤、65;防水箱 66;裏蓋固定用突壁、67;パッキン 68;ビス C:固定用パッキン Y:橋梁 100;縦桁、101;床版 102;舗装、103;舗装面 104;中央分離帯、105,106;路肩 107;走行車線、108;追越車線 109;電線コード挿通用孔 110;主送電線、111;分岐送電線 112;トランス、115;配線用管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】舗装道路における舗装内への埋設設置固定
    用に供する箱形基体と、発光体の装着部や発光体よりの
    光線を反射する反射板が内設せしめられた蓋形鋲本体
    と、箱形基体に被冠した蓋形鋲本体を箱形基体内に固定
    する固定用パッキンとからなり、車線方向に沿って長い
    長方形をなせる自発光式道路鋲にして、 上記箱形基体は、後端部の両側が僅かばかり外方に張出
    され、また中央部には電線コード挿通用の透孔が形成さ
    れ、車線方向に沿って長い略長方形をなせる底壁と、内
    壁面側の下半部には蓋形鋲本体固定兼抜出し防止用凹入
    部が形成された前壁と、後端部が前記底壁の後端部の外
    方への張出し部に沿うように拡張用段壁によって外方に
    拡張され、該拡張用段壁の内壁面には蓋形鋲本体固定兼
    抜出し防止用凹入部が形成された左右各別の側壁と、後
    壁とで上端が開放せられた箱形となし、該箱形の下端に
    は、底壁から外方への延長部ともみられる埋設固定用フ
    ーチングが施されてなり、 上記蓋形鋲本体は、上記箱形基体より長さが短く、該箱
    形基体上に載置可能で、上面が山形状をなし、その後方
    に向って下り勾配で傾斜した平面部には光透過板が固定
    せられた頂壁と、外壁面側に箱形基体の前壁に形成せら
    れた凹入部内に後方から嵌入せしめられる蓋形鋲本体固
    定兼抜出し防止用突壁が形成せられた前壁と、後端部の
    外壁面に箱形基体の左右各別の側壁に設けられた凹入部
    内に後方から嵌入せしめられる蓋形鋲本体固定兼抜出し
    防止用突壁がそれぞれ形成せられた左右各別の側壁と、
    電線コードが連結され、前方からLED等の発光体が装着
    されるソケットを備えた後壁とで蓋形となされ、上記ソ
    ケットの前方には、該ソケットに装着された発光体より
    の光線を前記光透過板を通して後方に反射する反射板が
    左右各別の側壁で回動,停止可能に支承せしめられてな
    り、 上記固定用パッキンは、前記箱形基体の後壁の内壁面
    と、該箱形基体内に周壁を嵌挿せしめて被冠した蓋形鋲
    本体の後壁の外壁面との間に嵌装し、箱形基体に対して
    蓋形鋲本体の固定用に供する弾性材製縦長の略直方体と
    なしたこと を特徴とする自発光式道路鋲。
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