JPH0867678A - 複素環アミド化合物、その製造法および剤 - Google Patents

複素環アミド化合物、その製造法および剤

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JPH0867678A
JPH0867678A JP6274699A JP27469994A JPH0867678A JP H0867678 A JPH0867678 A JP H0867678A JP 6274699 A JP6274699 A JP 6274699A JP 27469994 A JP27469994 A JP 27469994A JP H0867678 A JPH0867678 A JP H0867678A
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ring
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dihydro
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JP6274699A
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English (en)
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Hideaki Natsukari
英昭 夏苅
Takenori Ishimaru
武範 石丸
Takayuki Doi
孝行 土居
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れたタキキニン受容体拮抗作用を有する新規
な複素環アミド化合物、その製造法及び医薬組成物を提
供する。 【構成】一般式 【化1】 〔式中、A環及びB環は、同素又は複素環で、その少な
くとも一方が複素環;C環はベンゼン環;RはH又は炭
化水素残基;X及びYの一方が−NR1−(R1はH又は
炭化水素残基)又は−O−、他方が−CO−又は−CS
−、あるいは一方が−N=、他方が=CR2−(R2
H、ハロゲン、炭化水素残基、アミノ基又はヒドロキシ
ル基);nは1又は2を示す。〕で表される化合物又は
その塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れたタキキニン受容体
拮抗作用を有する新規な複素環アミド化合物、製造法お
よび剤に関する。
【0002】
【従来の技術】タキキニンとは一群の神経ペプチドの総
称であり、哺乳類ではサブスタンスP、ニューロキニン
−A、ニューロキニン−Bが知られており、これらのペ
プチドは、生体内に存在するそれぞれの受容体(ニュー
ロキニン−1、ニューロキニン−2、ニューロキニン−
3)に結合することによって、様々な生物活性を発揮す
ることが知られている。その中で、サブスタンスPは神
経ペプチドの中でも最も歴史が長く、詳細に研究されて
いるものの1つであり、1931年にウマ腸管抽出物中
に存在が確認され、1971年に構造決定されたアミノ
酸11個からなるペプチドである。サブスタンスPは、
末梢および中枢において情報伝達物質などとして重要な
役割を果たしていることが知られており、さらには種々
の病態(例えば、痛み、炎症、アレルギー、頻尿、尿失
禁、気道疾患、精神病など)に関与していると考えられ
ている。現在、サブスタンスP受容体拮抗作用を有する
化合物としては、(1)特開平1−287095に式: R1−A−D−Trp(R2)−Phe−R3 〔式中、R1は水素またはアミノ保護基、R2は水素、ア
ミノ保護基、カルバモイル(低級)アルキル基、カルボ
キシ(低級)アルキル基または保護されたカルボキシ
(低級)アルキル基、R3はアル(低級)アルキル基、
式:
【化4】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素、アリール基また
は適当な置換基を有していてもよい低級アルキル基を意
味するか、R4とR5は互いに結合してベンゼン縮合低級
アルキレン基を形成する)で示される基、または式: −OR6 (式中、R6は水素、アリール基または適当な置換基を
有していてもよい低級アルキル基を意味する)で示され
る基、Aは単結合または1個または2個のアミノ酸残基
をそれぞれ意味し、Aが−D−Trp−のアミノ酸残基1
個を意味する場合にはR4は水素ではない〕で示される
化合物およびその塩が、
【0003】(2)EP−A−436,334に、式
【化5】 で表わされる化合物などが、(3)EP−A−429,3
66に、式
【化6】 で表わされる化合物などが、
【0004】(4)ジャーナル オブ メディシナル ケ
ミストリー(Journal of MedicinalChemistry), 34
巻,1751頁(1991年発行)に、式
【化7】 で表わされる化合物などが、(5)WO91/09844
に式
【化8】 で表わされる化合物などが、(6)EP−A−522,8
08に式
【化9】 で表わされる化合物などが、
【0005】(7)WO93/01169に式
【化10】 で表わされる化合物などが、(8)EP−A−532,4
56に式
【化11】 で表わされる化合物などが記載されているが、縮合複素
環に−CON<が直接結合した縮合複素環アミド化合物
がタキキニン受容体拮抗作用を有することは全く知られ
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在、前記種々病態
(特に頻尿、尿失禁など)の治療薬として、優れたタキ
キニン受容体拮抗作用(特にサブスタンスP受容体拮抗
作用)を有し、かつ安全性、持続性などの点からも十分
に満足できる化合物は未だ見出されていない。そこで、
前記した公知の化合物とは化学構造が異なり、優れたタ
キキニン受容体拮抗作用を有し、該治療薬として十分に
満足できる化合物の開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、縮合複素環に−CON<
が直接結合していることに化学構造上の特徴を有し、基
本骨格として式
【化12】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される部分
化学構造を有する複素環アミド化合物を初めて合成する
と共に、この特異な化学構造に基づいて該複素環アミド
化合物が、予想外にも優れたタキキニン受容体拮抗作用
(特にサブスタンスP受容体拮抗作用)を有し、かつこ
の作用に基づく医薬として十分に満足できるものである
ことを見出し、これらに基づいて本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、(1)一般式
【化13】 〔式中、A環およびB環は、それぞれ置換基を有してい
てもよい同素または複素環で、その少なくとも一方が置
換基を有していてもよい複素環を;C環は置換基を有し
ていてもよいベンゼン環を;Rは水素原子または置換基
を有していてもよい炭化水素残基を;XおよびYの一方
が−NR1−(R1は水素原子または置換基を有していて
もよい炭化水素残基を示す)または−O−、他方が−C
O−または−CS−を、または一方が−N=、他方が=
CR2−(R2は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有し
ていてもよい炭化水素残基、置換基を有していてもよい
アミノ基または置換基を有していてもよいヒドロキシル
基を示す)を;nは1または2を示す。〕で表される化
合物またはその塩、(2)A環およびB環の一方が置換
基を有していてもよい芳香環で、他方が置換基を有して
いてもよい芳香複素環である前記(1)記載の化合物、
【0009】(3)芳香環が有していてもよい置換基
が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチ
オ基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−C1-4アルキルアミノ基、ジ−C1-4アルキル
アミノ基、カルボキシル基およびC1-4アルコキシ−カ
ルボニル基から選ばれた1ないし4個である前記(2)の
化合物、(4)芳香複素環が炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種
または2種含む5または6員の芳香複素環である前記
(2)記載の化合物、(5)芳香複素環が有していてもよ
い置換基が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キルチオ基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル基、
アミノ基、モノ−C1-4アルキルアミノ基、ジ−C1-4
ルキルアミノ基、カルボキシル基およびC1-4アルコキ
シ−カルボニル基から選ばれた1ないし4個である前記
(2)記載の化合物、(6)C環が、ハロゲン原子、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルキル基およびハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた
1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環で
ある前記(1)ないし(5)記載の化合物、(7)−X−Y−
が−NR1a−CO−、−CO−NR1a−、−O−CO
−、−CO−O−または−N=C(R2a)−(R1aおよ
びR2aはそれぞれ水素原子またはC1-6アルキル基を示
す)である前記(1)ないし(5)記載の化合物、(8)Rが
1-6アルキル基である前記(1)ないし(5)記載の化合
物、(9)nが1である前記(1)ないし(5)記載の化合
物、
【0010】(10)同素または複素環が有していても
よい置換基が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキルチオ基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル
基、アミノ基、モノ−C1-4アルキルアミノ基、ジ−C
1-4アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-4アルコキ
シ−カルボニル基およびオキソ基から選ばれた1ないし
4個である前記(1)記載の化合物、(11)複素環が炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれたヘテロ原子を1種または2種含む5または6員の
芳香または非芳香複素環である前記(1)記載の化合物、
(12)同素環が、5または6員の環状炭化水素基であ
る前記(1)記載の化合物、(13)−X−Y−が、−N
1a−CO−、−CO−NR1a−または−N=C
(R2a)−(R1aおよびR2aはそれぞれ水素原子または
1-6アルキル基を示す)である前記(1)記載の化合物、
(14)AまたはBで表される複素環が炭素原子以外に
窒素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1ま
たは2個含む5または6員の複素環で、AまたはBで表
される同素環が5または6員の環状炭化水素基で、これ
らの複素環および同素環は、それぞれハロゲン原子およ
びハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基から選
ばれた1または2個の置換基を有していてもよく;C環
がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基およびハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環;Rが水素原子またはC1-4アルキ
ル基;−X−Y−が−CO−NR1a−、−NR1a−CO
−または−N=C(R2a)−(R1aおよびR2aはそれぞ
れ水素原子またはC1-6アルキル基を示す);nが1で
ある前記(1)記載の化合物、(15)A環がピリジン
環;B環がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基およびハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基を
有していてもよいベンゼン環;C環はハロゲン原子、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基およびハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれ
る1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環
Rが水素原子またはC1-6アルキル基;Xが−CO−;
Yが−NR1a−(R1aは水素原子またはC1-6アルキル
基を示す);およびnは1である前記(1)記載の化合
物、
【0011】(16)N−〔3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル〕−5−(4−フルオロフェニル)
−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−
6−ピリド〔3,4−b〕ピリダジンカルボキサミド、
(17)N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル〕−4−(4フルオロフェニル)−6,7−ジヒ
ドロ−N,6−ジメチル−7−オキソ−5−チエノ
〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド、(18)N−
〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕−
1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−N,2,7−
トリメチル−4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ
−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボキサミド、
(19)N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル〕−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド、(20)一般
【化14】 〔式中の記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
またはその塩あるいは反応性誘導体と一般式
【化15】 〔式中の記号は前記(1)と同意義を示す〕で表される化
合物またはその塩とを反応させることを特徴とする前記
(1)記載の化合物の製造法、(21)前記(1)記載の化合
物を含有することを特徴とするタキキニン受容体拮抗
剤、(22)前記(1)記載の化合物を含有することを特
徴とする排尿改善剤などに関する。
【0012】前記式中、A環およびB環は、それぞれ置
換基を有していてもよい同素または複素環で、その少な
くとも一方が置換基を有していてもよい複素環を示す。
該「同素または複素環」は、例えば(i)炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれたヘテロ
原子を1種または2種、好ましくは1個または2個含む
芳香または非芳香複素環、または(ii)炭素原子からなる
環状炭化水素などを示す。該「芳香複素環」としては、
例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個または2個含む5また
は6員の芳香複素環(例えばピリジン、ピラジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾ
ール、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾー
ル、イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾ
ール環など)などが用いられ、好ましくは、例えばピリ
ジン、ピラジンおよびチオフェン環などが用いられるほ
か、例えばピロール、チアゾール環なども好ましい。特
に(i)炭素原子以外に窒素原子を1個または2個含む6
員の含窒素複素環(例えばピリジン、ピラジン環など)
または(ii)炭素原子以外に硫黄原子を1個含む5員の芳
香複素環(例えばチオフェン環など)などが汎用され
る。
【0013】該「非芳香複素環」としては、例えば炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1個ま
たは2個含む5または6員の非芳香複素環などが用いら
れる。例えば、A環に関しては、テトラヒドロピリジ
ン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラジン、テトラ
ヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ジヒドロ
ピラン、ジヒドロピロール、ジヒドロイミダゾール、ジ
ヒドロピラゾール、ジヒドロチオフェン、ジヒドロフラ
ン、ジヒドロチアゾール、ジヒドロイソチアゾール、ジ
ヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール環など
が用いられ、B環に関しては、上記のものに加えて、さ
らにピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジ
ン、ヘキサヒドロピリダジン、テトラヒドロピラン、モ
ルホリン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジ
ン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、テ
トラヒドロチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール、
テトラヒドロオキサゾール、テトラヒドロイソキサゾー
ル環などが用いられる。A環に関しては、例えば炭素原
子以外に窒素原子を1または2個含む6員の非芳香複素
環(例えばテトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミ
ジン、テトラヒドロピリダジン環などなど)などが好ま
しく、特にテトラヒドロピリジン環などが汎用される。
B環に関しては、例えば炭素原子以外に窒素原子を1ま
たは2個含む6員の非芳香複素環(例えばピペリジン、
ピペラジン環など)などが好ましく、特にピペラジン環
などが汎用される。該「環状炭化水素」としては、例え
ば5または6員の環状炭化水素などが用いられる。例え
ば、A環に関しては、ベンゼン、C5-6シクロアルケン
(例えば、シクロペンテン、シクロヘキセンなど)など
が用いられ、B環に関しては、上記のものに加えてさら
に、C5-6シクロアルカン(例えば、シクロヘキサン、
シクロペンタンなど)などが用いられる。A環に関して
は、例えばベンゼン、シクロヘキセン環などの6員の同
素環が好ましく、特に、ベンゼン環などが汎用される。
B環に関しては、例えばベンゼン、シクロヘキサン環な
どの6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環が汎用さ
れる。A環およびB環の一方が、置換基を有していても
よい芳香環で、他方が置換基を有していてもよい芳香複
素環のときが好ましい。該「芳香環」は、例えば炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれ
たヘテロ原子を1種または2種、好ましくは1個または
2個含む置換基を有していてもよい5または6員の芳香
複素環(例えばピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリ
ダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリア
ゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、イソチアゾ
ール、オキサゾールおよびイソオキサゾール環など)ま
たは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。該
「芳香環」が有していてもよい置換基としては、例えば
後記のA環およびB環が有していてもよい置換基と同様
のものが用いられる。該「置換基を有していてもよい芳
香複素環」の「芳香複素環」としては、例えば前記の
「5または6員の芳香複素環」と同様のものが用いられ
る。該「置換基を有していてもよい芳香複素環」が有し
ていてもよい置換基としては、例えば後記のA環および
B環が有していてもよい置換基と同様のものが用いられ
る。A環およびB環は、一方がベンゼン環で、他方が5
または6員の芳香複素環であるときが好ましい。該「5
または6員の芳香複素環」としては、例えばピリジン、
ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、ピロール、イミダ
ゾール、ピラゾール、トリアゾール、チオフェン、フラ
ン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールおよび
イソオキサゾール環などが用いられ、好ましくは、例え
ばピリジン、ピラジンおよびチオフェン環などが汎用さ
れる。また、例えばピロール、チアゾール環なども好ま
しい。特に(i)炭素原子以外に窒素原子を1個または2
個含む6員の含窒素複素環(例えばピリジン、ピラジン
環など)または(ii)炭素原子以外に硫黄原子を1個含む
5員の芳香複素環(例えばチオフェン環など)などが汎
用される。
【0014】A環、B環で示される「同素または複素
環」、「芳香複素環」「非芳香複素環」「環状炭化水
素」、「芳香環」、「ベンゼン環」が有していてもよい
置換基としては、例えばハロゲン原子、置換基を有して
いていてもよいアルキル基、ハロゲン化されていてもよ
いアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいアルキル
チオ基、C1-7アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミ
ノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、ベンゾイルアミノなど)、C1-3アシルオキシ基
(例えば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニル
オキシなど)、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、
アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基
(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、環状アミ
ノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子など
のヘテロ原子を1ないし3個含んでいてもよい5ないし
9員の環状アミノ基など、具体的には、例えばピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノなど)、C1-4アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなど)、C1-4アルキル
スルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミ
ノ、エチルスルホニルアミノなど)、C1-4アルコキシ
−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニルなど)、カルボキ
シル基、C1-6アルキル−カルボニル基(例えば、メチ
ルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル
など)、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1-4アル
キルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカ
ルバモイルなど)、C1-6アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニルなど)などが用いられ、さらに例えばオキソ基
なども用いられる。
【0015】A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン原子」としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素などが用いられ、好ましくは例えばフッ素、塩素など
が用いられる。 A環およびB環が有していてもよい「置換基を有してい
てもよいアルキル基」としては、例えばヒドロキシル
基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノな
ど)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、
アセトキシ、エチルカルボニルオキシなど)およびハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素など)などから
選ばれた1ないし4個の置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチルなど)などが用いられる。特に、ハロゲン化
されていてもよいアルキル基が好ましく、例えばメチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソ
プロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、
4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、4−トリフ
ルオロメチルブチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル、5−トリフルオロメチルペンチルなどのC
1-6アルキル基またはこれに前記のごときハロゲン原子
が1ないし5個置換したものなどが汎用され、好ましく
は例えばメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、ト
リクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブ
ロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロピ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、
2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4−ト
リフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルなどのC1-4アルキル基またはこれに前記のごと
きハロゲン原子が1ないし3個置換したものなどが用い
られる。
【0016】A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン化されていてもよいアルコキシ基」としては、例え
ばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキ
シ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフ
ルオロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペン
トキシ、ヘキシルオキシなどのC1-6アルコキシ基また
はこれに前記のごときハロゲン原子が1ないし5個置換
したものなどが汎用され、好ましくは例えばメトキシ、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキ
シ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブト
キシ、イソブトキシ、sec−ブトキシなどのC1-4アルコ
キシ基またはこれに前記のごときハロゲン原子が1ない
し3個置換したものなどが用いられる。A環およびB環
が有していてもよい「ハロゲン化されていてもよいアル
キルチオ基」としては、例えばメチルチオ、ジフルオロ
メチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4
−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチ
オなどのC1-6アルキルチオ基またはこれに前記のごと
きハロゲン原子を1ないし5個有したものなどが汎用さ
れ、好ましくは例えばメチルチオ、ジフルオロメチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフ
ルオロブチルチオなどのC1-4アルキルチオ基またはこ
れに前記のごときハロゲン原子が1ないし3個置換した
ものなどが用いられる。以下本文中で用いられる用語
「ハロゲン化されていてもよい」のハロゲン原子の個数
は1ないし5個、好ましくは1ないし3個を表す。
【0017】A環、B環が有していてもよい好ましい置
換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキ
ル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、
2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プ
ロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピ
ル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4
−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、
トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、
sec−ブトキシなど)、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ジフルオロ
メチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4
−トリフルオロブチルチオなど)、C1-3アシルオキシ
基(例えば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニ
ルオキシなど)、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−ま
たはジ−C1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノなど)、カルボキシル基およびC1-4
ルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルな
ど)、オキソ基などが挙げられる。
【0018】A環、B環が有していてもよいより好まし
い置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロ
メチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソ
プロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、
4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、ジフルオロメ
トキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−
トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシなど)、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基(例え
ば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノなど)、C1-3アシルオ
キシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピ
オニルオキシなど)、オキソ基などが汎用される。その
中でも特に、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、
2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プ
ロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピ
ル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4
−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチルなど)およびハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシなど)などが汎用される。
【0019】A環およびB環の置換基は、環のいずれの
置換可能な位置に置換していてもよく、置換基が2個以
上の場合それぞれ同一または異なっていてもよく、その
個数は1ないし4個であってもよい。置換基の個数は1
ないし3個が好ましい。A環および/またはB環が窒素
原子を有するとき、4級アンモニウム塩を形成していて
もよく、例えば、ハロゲンイオン(例えば、Cl-,B
r-,I-など)、硫酸イオン、ヒドロキシイオンなどの
陰イオンと塩を形成していてもよい。A環が置換基を有
していてもよい炭素原子からなる同素環の好ましいもの
【化16】 〔式中、A1は例えばフッ素、塩素などのハロゲン原
子、例えばメチル、エチル、イソプロピル、トリフルオ
ロメチルなどのハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基または例えばメトキシ、トリフルオロメトキシ、
エトキシなどのハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基を示す〕、
【化17】 〔式中、A2およびA3は同一または相異なって、例えば
フッ素、塩素などのハロゲン原子、例えばメチル、エチ
ル、イソプロピル、トリフルオロメチルなどのハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル基、または例えばメ
トキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシなどのハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルコキシ基を示す。〕で
表わされる基などが用いられる。
【0020】より好ましい例示としては、式
【化18】 〔式中、A4およびA5は、同一または相異なって、例え
ばフッ素、塩素などのハロゲン原子、または例えばメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピルなどの
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基を示す〕
で表わされるベンゼン環などが用いられる。また置換基
を有していてもよいベンゼン環のときも好ましく、例え
【化19】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕などが汎用さ
れる。前記式において、特に好ましいものとして (1)A1がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素など)
あるいはハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基
(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、イソ
プロピルなど)、(2)A2およびA3が同一または相異な
って、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基
(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、イソ
プロピルなど)あるいはハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメ
トキシ、エトキシなど)、(3)A4およびA5は同一また
は相異なって、C1-4アルキル基(例えば、メチル、
エチル、イソプロピルなど)、(4)A1がハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素など)、(5)A2およびA3
同一または相異なって、C1-4アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシなど)などが汎用される。
【0021】A環における芳香または非芳香複素環の好
ましいものとしては、例えば、ピリジン、ピラジン、チ
オフェン、テトラヒドロピリジン、ピロール、チアゾー
ル環などの5または6員の芳香または非芳香複素環が挙
げられ、具体的には、例えば、式
【化20】 置換基を有していてもよい芳香または非芳香複素環の好
ましいものとしては、例えば、オキソ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基(A環およびB環が有していて
もよい置換基として定義されたものと同意義)、C6-10
アリール基(例えば、フェニルなど)およびハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素など)から選ばれた置
換基を1または2個有していてもよいピリジン、ピラジ
ン、チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピロール、チ
アゾール環などが汎用され、具体的には、例えば、式
【化21】 〔式中、Dは水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素など)、EはC1-4アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)な
どを示し、(ii)で示される部分構造を有する化合物は
ハロゲンイオン(例えば、Cl-,Br-,I-など)、硫
酸イオンまたはヒドロキシイオンなどとともに4級アン
モニウム塩を形成する。Gは水素原子またはC1-4アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピルなど)、Jは水素原子、C1-4アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)ま
たはC6-10アリール基(例えば、フェニルなど)を示
す。〕などが好ましい。A環はピリジン環のときがより
好ましい。
【0022】B環が置換基を有していてもよい炭素原子
からなる同素環のときの好ましいものとしては、(以下
【化22】 〔式中、B1は例えばフッ素、塩素などのハロゲン原
子、例えばメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソ
プロピルなどのハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基または例えばメトキシ、トリフルオロメトキシ、
エトキシなどのハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基を示す〕、
【化23】 〔式中、B2およびB3は同一または相異なって、例えば
フッ素、塩素などのハロゲン原子、例えばメチル、トリ
フルオロメチル、エチル、イソプロピルなどのハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル基または例えばメト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシなどのハロゲン
化されていてもよいC1-4アルコキシ基を示す〕または
【化24】 〔式中、B4,B5およびB6は同一または相異なって、
例えばフッ素、塩素などのハロゲン原子、例えばメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピルなどの
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基、例えば
メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシなどのハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基を示す〕で
表わされる基などが用いられる。
【0023】さらに好ましくは、式
【化25】 〔式中、B7,B8およびB9は同一または相異なって例
えば、フッ素、塩素などのハロゲン原子、例えば、メチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピルなどの
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基または例
えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシなど
のC1-4アルコキシ基などを示す。〕で表される基など
が用いられる。特に、
【化26】 〔式中、B10は、例えば、フッ素、塩素などのハロゲン
原子、例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチルな
どのC1-4アルキル基または例えば、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、エトキシなどのC1-4アルコキシ基な
どを示す〕が汎用される。またB環が置換基を有してい
てもよいベンゼン環のときも好ましく、例えば、式
【化27】 が好ましく、さらに好ましくは、式
【化28】 特に、式
【化29】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕などが汎用され
る。
【0024】前記式中の置換基の中で、特に好ましいも
のとしては、(1)B1、B2、B3、B4、B5およびB6
同一または相異なってハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素など)またはハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、イソプロピルなど)、(2)B1、B2、B3、B4、B
5およびB6が同一または相異なってハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリ
フルオロメトキシ、エトキシなど)、(3)B7、B8およ
びB9がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素など)、
(4)B10がフッ素原子、(5)B10がC1-4アルキル基
(例えば、メチルなど)などが用いられる。より好まし
いものとしては、
【化30】
【0025】B環における置換基を有していてもよい芳
香または非芳香複素環の好ましいものとしては、例えば
ピリジン、チオフェン、ピペリジン環などの5または6
員の芳香または非芳香複素環が挙げられ、これらの環
は、前記A環が有する好ましい置換基として例示された
ものと同様の置換基が用いられる。特に好ましいものと
しては、例えば式
【化31】 などが汎用される。A環およびB環の両方またはどちら
か一方が複素環のとき、無置換の複素環も好ましい。
【0026】前記式中、C環は置換基を有していてもよ
いベンゼン環を示す。前記ベンゼン環は同一または相異
なる置換基を1ないし5個有していてもよく、好ましく
は1ないし3個有していてもよい。また、それらは環の
いずれの位置に置換していてもよい。かかる置換基とし
ては、例えばハロゲン化されていてもよいC1-4アルキ
ル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、
2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プ
ロピル、イソプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、ブチルなど)、アミノ基で置換されたC1-4アルキ
ル基(例えば、アミノメチル、2−アミノエチルな
ど)、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基で置換
されたC1-4アルキル基(例えば、メチルアミノメチ
ル、ジメチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、
2−ジメチルアミノエチルなど)、カルボキシル基で置
換されたC1-4アルキル基(例えば、カルボキシメチ
ル、カルボキシエチルなど)、C1-4アルコキシカルボ
ニル基で置換されたC1-4アルキル基(例えば、メトキ
シカルボニルエチル、エトキシカルボニルエチルな
ど)、ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基
(例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルな
ど)、C1-4アルコキシカルボニル基で置換されたC1-4
アルキル基(例えば、メトキシメチル、メトキシエチ
ル、エトキシエチルなど)、C3-6シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルなど)、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨー素など)、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロピロキシ、ブトキシ、イソプ
ロピロキシなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ジフルオロメチ
ルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピ
ルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオなど)、アミノ
基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基(例え
ば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノなど)、環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を1ないし3個含んでいてもよい5ないし9員
の環状アミノ基など、具体的には例えばピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノなど)、C1-4アルキル−カルボ
ニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニル
アミノ、ブチリルアミノなど)、アミノカルボニルオキ
シ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノカルボニ
ルオキシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオキシ、
エチルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノカルボ
ニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシなど)、
1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルス
ルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルス
ルホニルアミノなど)、C1-4アルコキシ−カルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニルな
ど)、ベンジルオキシカルボニル基、カルボキシル基、
1-6アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボ
ニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、C
3-6シクロアルキル−カルボニル(例えば、シクロヘキ
シルカルボニルなど)、カルバモイル基、モノ−または
ジ−C1-4アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイ
ル、ブチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジブ
チルカルバモイルなど)、C1-6アルキルスルホニル基
(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロ
ピルスルホニルなど)などが挙げられる。
【0027】さらに、C環は、例えば、1ないし3個の
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基(例え
ば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピ
ルなど)などで置換されていてもよい1個の5または6
員の芳香族単環式複素環基(例えば、フリル、チエニ
ル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−
オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,
3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チ
アジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニ
ル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなど)な
どで置換されているものも用いられる場合がある。
【0028】C環に置換する置換基の好ましいものとし
ては、例えばハロゲン化されていてもよいC1-4アルキ
ル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、
2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プ
ロピル、イソプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ルなど)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素
など)、ニトロ基、ヒドロキシル基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、ジ
フルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、
2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシなど)、
アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基で
置換されたC1-4アルキル基(例えば、メチルアミノメ
チル、ジメチルアミノメチル、2−メチルアミノエチ
ル、2−ジメチルアミノエチルなど)、モノ−またはジ
−C1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、
1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニルなど)、カルボキシル基
およびカルバモイル基などが挙げられ、特にハロゲン化
されていてもよいC1-4アルキル基(例えば、メチル、
クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、
トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、プロ
ピル、イソプロピルなど)、ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素など)およびハロゲン化されていても
よいC1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフル
オロメトキシ、エトキシ、プロポキシなど)が汎用され
る。これらの置換基の個数は1ないし3個が好ましい。
【0029】C環のより好ましいものとしては、例えば
ハロゲン原子(例えば塩素、フッ素、臭素など)、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルキル基(例えばメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基
(例えばメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシな
ど)、ジ−C1-4アルキルアミノ基(例えばジメチルア
ミノなど)、C1-3アシルオキシ基(例えばアセトキシ
など)およびヒドロキシル基より選ばれた1ないし3個
の置換基で置換されていてもよいベンゼン環が用いら
れ、具体的には、
【化32】 〔式中、C1、C2およびC3は同一または相異なって水
素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素な
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基
(例えばメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプ
ロピル、t−ブチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ基(例えばメトキシ、トリフルオロ
メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)、モノ−または
ジ−C1-4アルキルアミノ基(例えばメチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、
1-3アシルオキシ基(例えばアセトキシなど)または
ヒドロキシル基を示す〕、または
【化33】 〔式中、C4およびC5は同一または相異なって水素原
子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素など)、
ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基(例えば
メチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピル、
t−ブチルなど)またはハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基(例えばメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、プロポキシなど)を示す〕で表わされ
る置換されていてもよいベンゼン環が用いられる。より
好ましくは例えば、前記式(C−1)、(C−2)にお
いて、
【0030】(1)C1、C2およびC3が同一または相異
なってハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基、(2)C1、C2およびC3が同一または相
異なってハロゲン原子またはハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルキル基、(3)C1、C2およびC3が同一また
は相異なってハロゲン原子、(4)C1、C2およびC3
同一または相異なってハロゲン化されていてもよいC1
-4アルキル基、(5)C1、C2およびC3が同一または相
異なってハロゲン化されていてもよいC1 -4アルコキシ
ル基、(6)C4およびC5が同一または相異なってハロゲ
ン原子、(7)C4およびC5が同一または相異なってハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルキル基、または(8)
4およびC5が同一または相異なってハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルコキシ基であるベンゼン環が用い
られる。
【0031】(1)〜(8)において、「ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルキル基」は例えば、メチル、トリ
フルオロメチル、エチル、プロピル、イソプロピルな
ど;「ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
基」は例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エト
キシ、プロポキシなど;「ハロゲン原子」は例えば、フ
ッ素、塩素、臭素などを示す。C環のさらに好ましいも
のとしては、例えば前記式(C−1)および(C−2)
において、(a)C1、C2およびC3がともにフッ素、メ
チル、イソプロピルまたはメトキシ基、(b)C4および
5のうち一方が水素原子、他方がメトキシ基、(c)
1、C2およびC3がともにフッ素、(d)C4およびC5
がともにイソプロピル、または(e)C4およびC5がトリ
フルオロメチル基であるベンゼン環が用いられる。
【0032】A環およびB環の好ましい例としては、A
環およびB環のうちのどちらか一方がC1-4アルキル基
(例えば、メチル、エチル、イソプロピルなど)で置換
されていてもよい炭素原子以外に窒素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個または2個含む5また
は6員の複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、チオフ
ェン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ピペラジン
環など)で、他方がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなど)およびハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルコキシ基(例えば、メトキ
シ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシなど)から選ばれた1ないし3個の置換基
で置換されていてもよいベンゼン環が用いられる。A環
およびB環の、より好ましい例としては、A環およびB
環のうちのどちらか一方が炭素原子以外に窒素原子およ
び硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個または2個含
む5または6員の芳香複素環(例えば、ピリジン、ピラ
ジン、チオフェン環など)で、他方がハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素、臭素など)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルキル基(例えば、メチル、トリフル
オロメチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)お
よびハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基
(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシなど)から選ばれた1
ないし3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環
が用いられる。前記式中、XおよびYの一方が−NR1
−(R1は水素原子または置換基を有していてもよい炭
化水素残基を示す)または−O−、他方が−CO−また
は−CS−、または一方が−N=、他方が=CR2
(R2は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していて
もよい炭化水素残基、置換基を有していてもよいアミノ
基または置換基を有していてもよいヒドロキシル基を示
す)を示す。好ましくは、−X−Y−が−NR1a−CO
−、−CO−NR1a−(R1aは水素原子または、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどのC1-6アル
キル基を示す)、−O−CO−、−CO−O−または−
N=C(R2a)−(R2aは水素原子または例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチルなどのC1-6アルキル
基を示す)が挙げられ、より好ましくは、−CO−NR
1a−、−NR1a−CO−、(R1aは前記と同意義を示
す)、−N=C(R2a)−(R2aは前記と同意義を示
す)が用いられる。特に、−CO−NR1a−(R1aは前
記と同意義を示す)が好ましい。
【0033】前記「ハロゲン原子」の例としては、例え
ばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが用いられ、好まし
くは、例えばフッ素、塩素などが汎用される。前記「炭
化水素残基」とは、例えば炭化水素(例えばアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
シクロアルキル−アルキル基およびアリール基などの炭
化水素基を示す)から水素原子を1個取り除いてできる
基を示す。好ましくはアルキル基、シクロアルキル基お
よびアリール基などが用いられ、特にアルキル基が汎用
される。該「アルキル基」としては、例えば炭素数1な
いし6の直鎖状または分枝状のものが用いられ、好まし
くは例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど
の炭素数1ないし4の直鎖状または分枝状のアルキル基
が用いられる。該「アルケニル基」としては、例えばエ
テニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソ
ブテニル、sec−ブテニルなどの炭素数2ないし6のア
ルケニル基が用いられ、好ましくは例えば、エテニル、
プロペニル、イソプロペニルなどの炭素数2ないし4の
アルケニル基が用いられる。該「アルキニル基」として
は、例えばエチニル、プロピニル、イソプロピニル、ブ
チニル、イソブチニル、sec−ブチニルなどの炭素数2
ないし6のアルケニル基が用いられ、好ましくは例え
ば、エチニル、プロピニル、イソプロピニルなどの炭素
数2ないし4のアルキニル基が用いられる。該「シクロ
アルキル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8
シクロアルキル基が用いられ、好ましくは例えばシクロ
プロピル、シクロブチルなどのC3-6シクロアルキル基
が用いられる。該「シクロアルキル−アルキル基」とし
ては、例えばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエ
チルなどのC3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基が用
いられる。 該「アリール基」としては、例えばフェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、アントリル、フェナントリルなど
の炭素数6ないし14のアリール基が用いられ、好まし
くは、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルな
どの炭素数6ないし10のアリール基が用いられ、特に
フェニル基が汎用される。
【0034】該「炭化水素残基」が有していてもよい置
換基としては、例えば(i)ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(ii)ニトロ基、(iii)
シアノ基、(iv)ヒドロキシル基、(v)C1-4アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、イソプロポキシなど)、(vi)C1-4アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオな
ど)、(vii)アミノ基、(viii)モノ−、ジ−またはトリ
−C1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、トリエチルアミノなど)、(ix)環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を1ないし3個含んでいてもよい5ないし9員
の環状アミノ基など、具体的には例えばピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノなど)、(x)C1-4アルキル−カル
ボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニ
ルアミノ、ブチリルアミノなど)、(xi)C1-4アルキル
スルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミ
ノ、エチルスルホニルアミノなど)、(xii)C1-4アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニルなど)、(xii
i)カルボキシル基、(xiv)C1-6アルキル−カルボニル基
(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロ
ピルカルボニルなど)、(xv)カルバモイル基、(xvi)モ
ノ−またはジ−C1-4アルキルカルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、
(xvii)C1-6アルキルスルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルな
ど)、(xviii)C1-3アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシなど)で置換されていてもよいフェニル基(例
えば、フェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル
など)などから選ばれた1ないし5個、好ましくは1ま
たは2個が用いられる。
【0035】前記「炭化水素残基」が有していてもよい
置換基の好ましいものとしては、ヒドロキシル基、C
1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシなど)、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アル
キルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、C1-4アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニルなど)、カル
ボキシル基、カルバモイル基、フェニル基などが挙げら
れ、特にカルボキシル基、カルバモイル基などが汎用さ
れる。前記「置換基を有していてもよいヒドロキシル
基」としては、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシなど)、C6-10アリ
ールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキ
シなど)、C1-4アルキル−カルボニルオキシ基(例え
ば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ
など)およびC6-10アリール−カルボニルオキシ基(例
えば、ベンジルオキシ、ナフチルオキシなど)などが挙
げられ、好ましくはC1-4アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)が
汎用される。これらの基が有していてもよい置換基とし
ては、前記「置換されていてもよい炭化水素基」の置換
基と同様のものが用いられ、特に、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素など)などが汎用される。
【0036】前記「置換基を有していてもよいアミノ
基」としては、(i)C1-4アルキル基(例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピルなど)、(ii)C1-4
ルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリルなど)、(iii)C1-4アルコキシ−カルボニ
ル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニルなど)、(iv)フェニル基、
(v)C1-4アルキル−フェニル基(例えば、4−メチルフ
ェニル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニルな
ど)、(vi)ハロゲン化フェニル基(例えば、4−クロロ
フェニル、3−クロロフェニル、2−クロロフェニルな
ど)および(vii)C1-4アルコキシ−フェニル基(例え
ば、4−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2
−メトキシフェニルなど)から選ばれた1ないし3個の
置換基で置換されていてもよいアミノ基などが挙げら
れ、特にアミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルア
ミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)など
が汎用される。
【0037】R1としては、C1-4アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)が好ま
しく、特にメチル基が好ましい。R2としては水素原子
が好ましい。前記式中、Rは水素原子または置換基を有
していてもよい炭化水素基を示す。Rで表される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」は、R1およびR2
述べたものと同様のものが用いられる。Rとしては、水
素原子またはC1-6アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなど、特にメチルなど)が
好ましく、特に水素原子が汎用される。前記式中、nは
1または2を示し、1の場合が最も好ましい。
【0038】本件目的化合物としては、A環およびB環
のどちらか一方が炭素原子以外に窒素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1または2個含む5または
6員の複素環で、他方がベンゼン環、それらの環はハロ
ゲン原子およびハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基から選ばれた1または2個の置換基を有していて
もよい;C環がハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル基およびハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3個の置換
基を有していてもよいベンゼン環;Rが水素原子または
1-6アルキル基;−X−Y−が−CO−NR1a−、−
NR1a−CO−または−N=C(R2a)−(R1aおよび
2aは、それぞれ水素原子またはC1-6アルキル基を示
す);nが1である化合物または薬学上許容可能なその
塩が好ましい。該「5または6員の複素環」としては、
例えばピリジン、ピラジン、ピロール、チオフェン、チ
アゾール、テトラヒドロピラジン、ピペリジンなどが挙
げられ、具体的には、A環として、式
【化34】 B環としては、式
【化35】 などが挙げられる。
【0039】該「ハロゲン原子」としては、例えば、フ
ッ素、塩素、臭素などが挙げられる。該「ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルキル基」としては、例えば、
メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロピル、3,3,
3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、2−トリフ
ルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4−トリフルオロ
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど
が挙げられる。該「ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基」としては、例えば、メトキシ、ジフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソ
ブトキシ、sec−ブトキシなどが挙げられる。該「C1-6
アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどが挙げられる。また、A環が炭素
原子以外に1個の窒素原子または1個の窒素原子を含む
5または6員
【化36】 B環がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素など)およ
びハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基(例え
ば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、プロピル、
イソプロピルなど)から選ばれた1ないし3個の置換基
を有していてもよいベンゼン環;C環がハロゲン原子
(前記と同意義を示す)、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基(前記と同意義を示す)およびハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシなど)から選ばれた1ないし3個の
置換基で置換されていてもよいベンゼン環;Rが水素原
子またはC1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピルなど);−X−Y−が−CO−
NR1a−(R1aは水素原子または、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなどのC1-6アルキル基を
示す)、およびnが1である化合物または薬学上許容可
能なその塩も好ましい。本発明の化合物(I)は、側鎖
のアミド基“−CONR−(CH2)n−”の立体配置に関
する異性体および/またはB環の回転異性体が理論上存
在し、それらを単離することができる場合もあるが、本
発明はそれらの異性体も包含する。
【0040】化合物(I)が塩を形成し、それが医薬品
として用いられる場合、それは薬学上許容可能な塩が好
ましい。薬学上許容可能な塩には、塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩および硝酸塩のよう
な無機酸塩との塩、または酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩、パルミチン酸、サリチル酸塩およびステアリン
酸塩のような有機酸との塩が挙げられるが、これらの塩
に限定されるものではない。本発明の化合物(I)また
はその塩は例えば化合物(II)で表わされるカルボン酸ま
たはその塩あるいはその反応性誘導体と化合物(III)ま
たはその塩との反応はアミド結合の生成反応により製造
することができる。たとえば化合物(III)またはその塩
(例えば塩酸、硫酸などの無機酸との塩またはメタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
シュウ酸、フマール酸、マレイン酸などの有機酸との塩
など)と化合物(II)またはその塩(例えばナトリウム、
カリウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ
土類金属との塩など)とを反応させる場合、通常適宜の
縮合剤を用いるか、あるいは化合物(II)またはその塩を
一旦その反応性誘導体に導いた後、化合物(III)または
その塩と反応させることが好ましい。かかる縮合剤とし
ては例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド、シアノリン酸ジエチル、ジフェニルホスホリルアジ
ドなどが用いられる。これら縮合剤を用いるときは、通
常溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン、酢酸エチル、ジクロロメタン、1,2−
ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等のエーテル
類、エステル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類、
アミド類、スルホキシド類など)中で行うのがよい。本
反応は塩基の存在下に反応を促進させてもよく、約−1
0℃ないし100℃、好ましくは約0℃ないし60℃で
反応は行われる。反応時間は通常1ないし96時間、好
ましくは1ないし72時間である。化合物(III)または
その塩及び縮合剤の使用量は化合物(II)またはその塩1
モルに対しそれぞれ1ないし5モル当量、好ましくは1
ないし3モル当量である。塩基としては例えばトリエチ
ルアミンなどのアルキルアミン類、N−メチルモルホリ
ン、ピリジンなどの環状アミン類などが用いられ、その
使用量は化合物(II)またはその塩1モルに対し1ないし
5モル当量、好ましくは1ないし3モル当量である。
【0041】化合物(II)の反応性誘導体としては例えば
酸ハライド(例えばクロリド、ブロミドなど)、酸無水
物、混合酸無水物(例えばメチル炭酸との無水物、エチ
ル炭酸との無水物、イソブチル炭酸との無水物など)、
活性エステル(例えばヒドロキシコハク酸イミドとのエ
ステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとのエステ
ル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボキシイミドとのエステル、p−ニトロフェノールと
のエステル、8−オキシキノリンとのエステルなど)な
どが用いられる。化合物(III)またはその塩と化合物(I
I)の反応性誘導体とを反応させる場合は、通常、溶媒
(例えばクロロホルム、ジクロルメタン、1,2−ジク
ロルエタン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン、酢酸エチル、ベンゼン、
トルエン、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミドな
どのハロゲン化炭化水素類、エーテル類、エステル類、
炭化水素類、アミド類など)中で行われる。本反応は塩
基の存在下反応を促進させてもよい。反応温度は通常約
−10℃ないし120℃、好ましくは約0℃ないし10
0℃である。反応時間は通常1ないし48時間好ましく
は1ないし24時間である。化合物(III)またはその塩
の使用量は化合物(II)の反応性誘導体1モルに対して1
ないし5モル当量、好ましくは1ないし3モル当量であ
る。塩基としては例えばトリエチルアミンなどのアルキ
ルアミン類、N−メチルモルホリン、ピリジンなどの環
状アミン類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチ
ルアニリンなどの芳香族アミン類、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属の炭酸水
素塩などが用いられ、その使用量は化合物(II)またはそ
の反応性誘導体1モルに対し1ないし5モル当量、好ま
しくは1ないし3モル当量である。また、本反応におい
て水と混和しない溶媒を用いる場合、反応系に水を加え
2相系で反応させてもよい。
【0042】また、化合物(I)またはその塩は、次式
の反応式に従って製造することもできる。
【化37】 〔式中、ZおよびWは、Rまたは
【化38】 を示し、式中の記号は前記と同意義を示す。但し、Zお
よびWのうち少なくとも一方は化学式(VI)で表される
基を示す。〕 化合物(V)の脱離基Lとしては、ハロゲン原子(例え
ば、塩素、臭素、ヨー素など)または置換スルホニルオ
キシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ、p−トルエ
ンスルホニルオキシなど)などが用いられる。化合物
(IV)は遊離のままで用いてもよいが、その塩、例えば
リチウム、ナトリウム、カリウムなどのようなアルカリ
金属塩などにして反応に供してもよい。化合物(IV)ま
たはその塩1モルに対し化合物W−Lを1ないし10モ
ル、好ましくは1ないし5モルを反応させる。通常、反
応は溶媒中で行われる。溶媒としては、例えばジクロロ
メタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、ア
セトニトリルなどのニトリル類、ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロア
ミドなどが好んで用いられる。塩基の添加は、反応を有
利に進める。このような塩基としては、例えば炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリ
ウムアミド、ナトリウムメトキシド、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどが好適
である。また、本反応では塩基を使用する代りに化合物
(IV)を例えば前記のごときアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩などに変換し、これを化合物W−Lと反応さ
せてもよい。用いられる塩基の量は、用いられる化合物
(IV)、W−Lおよび溶媒の種類、その他の反応条件に
より異なるが、通常、化合物(IV)1モルに対し1ない
し10モル、好ましくは1ないし5モルである。反応温
度は約−50℃ないし200℃、好ましくは−20℃な
いし150℃の範囲で行われる。反応時間は化合物(I
V)の種類、化合物W−Lまたはその塩の種類、反応温
度などによって異なるが、1ないし72時間好ましくは
1ないし24時間である。
【0043】本発明の化合物(I)のうち、A環がテト
ラヒドロピリジン環である化合物はA環がピリジン環で
ある化合物を還元反応に付すことにより製造できる。本
反応は種々の方法により実施されるが、たとえば接触還
元用金属触媒の存在下に還元する方法が好んで用いられ
る。この接触還元による方法で使用される触媒として
は、たとえば白金黒、酸化白金、白金炭素などの白金触
媒、パラジウム黒、酸化パラジウム、パラジウム硫酸バ
リウム、パラジウム炭素などのパラジウム触媒、還元ニ
ッケル、酸化ニッケル、ラネーニッケル、漆原ニッケル
などのニッケル触媒などが挙げられる。本反応は通常溶
媒中で行われる。溶媒としては、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノールなどのアル
コール類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類、酢酸エチルなどのエステル類などが好んで使用
される。反応温度は0℃ないし200℃、好ましくは2
0℃ないし110℃で行なわれる。反応時間は通常0.
5ないし48時間、好ましくは1ないし16時間であ
る。反応は通常常圧下に行なわれるが必要により加圧下
(3ないし10気圧)に行なわれる。触媒の使用量は触
媒の種類により異なるが通常、化合物(I)に対して
0.1ないし10%(w/w)である。これと同様の方
法を用いて他の芳香複素環も非芳香複素環に変換するこ
とができる。
【0044】さらに、A環がテトラヒドロピリジン環で
ある化合物はA環がピリジン環である化合物をQ−L′
(式中、Qは置換基を有していてもよいアルキル基を
L′は脱離基(L′はLと同様のものが用いられる)を
示す。)で表わされるアルキル化剤と反応させて四級塩
とし、次いでこの四級塩を還元反応に付すことによって
も製造できる。四級塩への変換で用いられるアルキル化
剤Q−L′としてはアルカンのハライド(例えばクロリ
ド、ブロミド、ヨーダイドなど)、硫酸エステル、また
はスルホン酸エステル(例えばメタンスルホネート、p
−トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネートなど)
などが用いられ、特にアルキルハライド類は好んで用い
られる。アルキル化剤の使用量は基質1モルに対して1
ないし100当量、好ましくは1ないし30当量が用い
られる。本反応は通常、溶媒中で行なわれる。溶媒とし
てはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエステル
類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタンなどのハ
ロゲン化炭化水素類などが用いられるが、溶媒としてア
ルキル化剤自体を用いてもよい。反応温度は10℃ない
し200℃、好ましくは20℃ないし110℃で行なわ
れる。反応時間は通常0.5ないし24時間、好ましく
は1ないし16時間である。
【0045】かくして得られる四級塩テトラヒドロピリ
ジン環への還元反応は、不活性溶媒中で金属水素化物が
用いて行なわれる。たとえば、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛、シアノ
水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素リチウ
ム、水素化アルミニウムリチウムなどを用いて行なうこ
とができる。好ましくは水素化ホウ素ナトリウムが用い
られる。反応溶媒としてはメタノール、エタノールなど
のような低級アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロ
フランなどのエーテル類、あるいはベンゼン、トルエン
などの炭化水素類を単独、または混合物として用いるこ
とができる。反応温度は通常約−100℃ないし40
℃、好ましくは約−80℃ないし25℃で行なわれる。
反応時間は通常5分間ないし10時間、好ましくは10
分間ないし5時間である。還元剤の使用量は四級塩に対
し通常1ないし10当量、好ましくは1ないし2当量で
ある。
【0046】この四級塩の還元反応では、化合物の種類
によっては本発明の目的化合物の一つであるジヒドロピ
リジン環が得られる場合もあるが、このジヒドロピリジ
ン環は、たとえば前記の接触還元による方法などによ
り、さらに還元されたテトラヒドロピリジン環へ変換で
きる。また前記のA環がテトラヒドロピリジン環でその
窒素原子が水素原子を有する場合は、式 Q−L′(式
中の記号は前記と同意義を示す。)で表わされるアルキ
ル化剤を用いて、窒素原子にQ基を導入した化合物を得
ることができる。本アルキル化反応は前記した化合物
(IV)と(V)の反応による化合物(I)の製造と同様
の方法によって行うことができる。また、前記のA環が
ピリジン環の四級塩である化合物を酸化反応に付してA
環がピリドン環である化合物も製造することができる。
該酸化反応は、例えば、公知の方法〔イー・エー・プリ
ル(E. A. Prill)ら、オーガニック シンセシース(O
rganic Syntheses)、合本第2巻,419頁(1957
年発行)〕またはそれに準じた方法により実施できる。
B環が複素環のとき、これを前記と同様の還元反応に付
すことによって非芳香複素環に変換することができる。
【0047】本発明の化合物(I)のうち、XおよびY
のうちどちらか一方が−CS−である化合物は、その部
分が−CO−である化合物を適当な硫化物と反応させる
ことにより製造できる。この反応で用いられる硫化物と
しては例えば五硫化リン、ローソン(Lowesson)試薬な
どが用いられる。この反応は、通常無水条件下、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ベンゼン、トルエンなどの溶媒中で行われる。用
いられる硫化物の量は、当モル以上好ましくは2ないし
5モルであり、反応温度は20℃ないし120℃の範囲
で行われる。反応時間は原料化合物あるいは硫化物の種
類、反応温度などによって異なるが通常1ないし8時間
である。
【0048】以上の方法で製造される化合物(I)また
はその塩がA環、B環およびC環で示される基中のベン
ゼン環に低級(C1-6)アルコキシ基を含む場合、必要
によりこれを例えば三臭化ホウ素などと反応させること
により、水酸基に変換することもできる。本反応は通常
溶媒(例えば、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化
炭素、ベンゼン、トルエンなどのハロゲン化炭化水素
類、炭化水素類など)中で約−20℃ないし80℃、好
ましくは約0℃ないし30℃で行われ、三臭化ホウ素の
使用量は低級アルコキシ基1個に対し、約1ないし10
モル当量好ましくは約1ないし5モル当量である。反応
時間は通常15分間ないし24時間、好ましくは30分
間ないし12時間である。また、以上の方法で製造され
る化合物(I)またはその塩がA環、B環およびC環で
示される基中のベンゼン環にヒドロキシル基を含む場
合、必要によりこれをアルキル化またはアシル化反応を
行うことにより、それぞれアルコキシまたはアシルオキ
シ基に変換することができる。アルキル化反応は、溶媒
(例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなど
のアルコール類、ジメトキシエタン、ジオキサン、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類、アセトンなどのケト
ン類、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類な
ど)中、塩基(例えば、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、
N,N−ジメチルアニリンなどの有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ムなどの無機塩基)の存在下に、置換基を有していても
よいアルカンのハライド(例えば、クロリド、ブロミ
ド、ヨーダイドなど)、硫酸エステルまたはスルホン酸
エステル(例えば、メタンスルホネート、p−トルエン
スルホネート、ベンゼンスルホネートなど)などのアル
キル化剤を反応させることにより行われる。反応温度は
通常−10℃ないし100℃、好ましくは約0℃ないし
80℃である。これらアルキル化剤の使用量は原料フェ
ノール性誘導体1モルに対し約1ないし5モル当量、好
ましくは1ないし3モル当量である。反応時間は通常1
5分間ないし24時間、好ましくは30分間ないし12
時間である。
【0049】アシル化反応は所望のカルボン酸またはそ
の反応性誘導体を反応させることにより行われる。本反
応はアシル化剤の種類、原料フェノール性誘導体の種類
によっても異なるが、通常溶媒(例えば、ベンゼン、ト
ルエン、エチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、
ジクロルメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジンなどの炭化水
素類、エーテル類、エステル類、ハロゲン化炭化水素
類、アミド類、芳香族アミン類など)中で行われ、反応
促進のため適宜の塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどの炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどの炭酸塩、酢酸ナトリウムなどの酢酸
塩、トリエチルアミンなどの3級アミン類、ピリジンな
どの芳香族アミン類など)を与えることもできる。カル
ボン酸の反応性誘導体としては、酸無水物、混合酸無水
物、酸ハライド(例えば、クロリド、ブロミド)などが
用いられる。これらアシル化剤の使用量は原料フェノー
ル性誘導体1モルに対して1ないし5モル当量、好まし
くは1ないし3モル当量である。反応温度は通常0℃な
いし150℃、好ましくは約10℃ないし100℃であ
る。反応時間は通常15分間ないし12時間、好ましく
は30分間ないし6時間である。
【0050】以上の方法で化合物(I)が遊離の状態で得
られる時は、常法に従って、例えば無機酸(例えば塩
酸、硫酸、臭化水素酸など)、有機酸(例えばメタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
シュウ酸、フマール酸、マレイン酸、酒石酸など)、無
機塩基(例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、アルミニウムまたはアンモニウムなど)または有機
塩基(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピ
リジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン
またはN,N'−ジベンジルエチレンジアミンなど)など
との塩とすることもでき、化合物(I)が塩の形で得られ
る時は、常法に従って、遊離形または他の塩に変換する
こともできる。以上の方法で得られる目的化合物(I)ま
たはその塩は、それ自体公知の分離精製手段(例えば濃
縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶な
ど)を用いることにより精製、採取することができる。
【0051】本発明化合物(I)またはその塩を製造する
ために用いられる原料(II)またはその塩の製造法を以下
に示す。例えばA環がチオフェン環である化合物はヨー
ロッパ公開番号第472116号(1992年2月26
日公開)に記載されている方法、またはそれに準じた方
法により製造することもできる。一般的には、A環およ
びB環が共にベンゼン環である一般式(II−1)
【化39】 〔式中A′環およびB′環は置換基を有していてもよい
ベンゼン環(A環およびB環で表される「置換基を有し
ていてもよいベンゼン環と同意義を示す)を、他の記号
は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物の合成法
を、A環あるいはB環が複素環を含む化合物(II)の合
成に適用できる。このような(II−1)の合成法として
は、例えばヨーロッパ公開番号第421456号(19
91年4月11日公開)、ヨーロッパ公開番号第354
994号(1990年2月21日公開)、ヨーロッパ公
開番号第481383号(1992年4月22日公
開)、PCT国際公開番号WO9112249号(19
91年8月22日公開)を挙げることができる。化合物
(II)において、A環および/またはB環が非芳香環で
ある化合物は、それに対応する芳香環を、前記の還元反
応を行うことによって製造することができる。
【0052】化合物(II)は塩を形成していてもよく、
これらの塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リ
ン酸、臭化水素酸、硫酸など)との塩、あるいは有機酸
(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレ
イン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚
酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸
など)との塩などが用いられる。さらにこれらの化合物
が−COOHなどの酸性基を有している場合、無機塩基
(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属、ア
ンモニアなど)または有機塩基(例えばトリエチルアミ
ンなどのトリ−C1-3アルキルアミンなど)と塩を形成
してもよい。また、目的物および原料合成の前記各反応
において、原料化合物が置換基としてアミノ基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これらの基に
ペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が
導入されたものであってもよく、反応後に必要に応じて
保護基を除去することにより目的化合物を得ることがで
きる。アミノ基の保護基としては、例えば置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキルカルボニル(例えば、ホル
ミル、メチルカルボニル、エチルカルボニルなど)、フ
ェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキシカルボニル
(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
ど)、フェニルオキシカルボニル(例えば、ベンズオキ
シカルボニルなど)、C7−10アラルキル−カルボニ
ル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、トリチ
ル、フタロイルなどが用いられる。これらの置換基とし
ては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、メ
チルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニル
など)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ない
し3個程度である。
【0053】カルボキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリル
などが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨー素など)、C
1-6アルキルカルボニル(例えば、ホルミル、メチルカ
ルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルな
ど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし
3個程度である。ヒドロキシル基の保護基としては、例
えば置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラ
ルキル(例えば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカル
ボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチル
カルボニルナド)、フェニルオキシカルボニル(例え
ば、ベンズオキシカルボニルなど)、C7-10アラルキル
−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルな
ど)、ピラニル、フラニル、シリルなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル、フェ
ニル、C7-10アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置
換基の数は1ないし4個程度である。
【0054】また、保護基の除去方法としては、それ自
体公知またはそれに準じる方法が用いられるが、例えば
酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラ
ジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テト
ラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなど
で処理する方法が用いられる。以上の方法によって得ら
れる化合物(I)は、例えば再結晶、蒸留、クロマトグ
ラフィーなどの通常の分離手段により単離、精製するこ
とができる。かくして得られる化合物(I)が遊離体で
得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じ
る方法(例えば、中和など)によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。
【0055】
【作用】本発明の化合物(I)またはその塩は優れたタ
キキニン受容体拮抗作用、特にサブスタンスP(以下S
Pと省略する場合がある)受容体拮抗作用を有し、かつ
毒性は弱く医薬として安全である。化合物(I)はカプ
サイシンにより誘発される気管の血管透過性の亢進抑制
作用を有する。カプサイシンはトウガラシのもつ刺激性
の主成分であり、一次知覚神経のうちSP、ニューロキ
ニンA(NKA)、カルシトニン遺伝子関連ペプチド
(CGRP)などを含有するC−ファィバー(C−fibe
r)を選択的に刺激し、それらの内因性神経ペプチドを
遊離させる物質として知られている。化合物(I)のこ
の血管透過性亢進抑制作用は、タキキニン受容体拮抗作
用に基づくと考えられる。SPは中枢および末梢の神経
系に広く分布しており、一次知覚ニューロンの伝達物質
としての機能の他、血管拡張作用、血管透過性亢進作
用、平滑筋収縮作用、神経細胞興奮作用、唾液分泌作
用、利尿亢進作用、免疫作用などの生理活性を有する。
特に、痛みインパルスにより脊髄後角の終末から遊離さ
れたSPが2次ニューロンに痛み情報を伝えること、末
梢終末より遊離されたSPがその受容野に炎症反応を惹
起することが知られている。また、SPはアルツハイマ
ー型痴呆にも関与していると考えられている〔総説:フ
ィジオロジカル レヴューズ(Physiological Review
s),73巻、229−308頁(1993年発行)、ジ
ャーナル オブ オートノミック ファーマコロジー
(Journal of Autonomic Pharmacology)、13巻、23
−93頁(1993年発行)〕。従って、優れたSP受
容体拮抗作用を有する本発明の化合物(I)またはその
塩は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスタ
ー、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトな
ど)に対する安全な、炎症もしくはアレルギー性疾患
(例えば、アトピー、皮膚炎、ヘルペス、乾癬、喘息、
気管支炎、喀痰、鼻炎、リューマチ関節炎、変形性関節
炎、骨粗鬆症、多発性硬化症、結膜炎、膀胱炎など)、
疼痛、偏頭痛、神経痛、掻痒、咳、さらに中枢神経系の
疾患〔例えば、精神分裂症、パーキンソン病、心身症、
痴呆(例えば、アルツハイマー病など)〕、消化器疾患
(例えば、過敏性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病な
ど)、嘔吐、排尿異常(例えば、頻尿、尿失禁など)、
循環器疾患(例えば、狭心症、高血圧、心不全、血栓症
など)および免疫異常などの予防、治療薬として有用で
あることが期待される。
【0056】本発明の化合物(I)またはその塩を前記
の医薬品として用いる場合、適宜の薬理学的に許容され
得る担体、賦形剤(例えば、デンプン、乳糖、白糖、炭
酸カルシウム、リン酸カルシウムなど)、結合剤(例え
ば、デンプン、アラビヤゴム、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドンな
ど)、滑沢剤(例えばステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウムタルクなど)、崩壊
剤(例えばカルボキシメチルセルロースカルシウム、タ
ルクなど)、希釈剤(例えば生理食塩水など)などと混
合し、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤または注射剤などの形態で経口的または非経口的に
投与することができる。投与量は化合物(I)または薬
学上許容可能なその塩の種類、投与ルート、症状、患者
の年令などによっても異なるが、例えば排尿異常の成人
患者に経口的に投与する場合、1日当たり体重1kgあた
り化合物(I)またはその塩として約0.005ないし5
0mg,好ましくは約0.05ないし10mg、さらに好ま
しくは約0.2ないし4mgを1日1ないし3回に分割投
与する。
【0057】以下に、本発明の化合物(I)またはその
塩の薬理効果を示す実験結果について記載する。 〔ラジオリガンド レセプター結合阻害活性〕ヒトリンパ芽球細胞(IM−9)からの受容体を用いた
結合阻害活性 マーガレト(A. Margaret)〔モレキュラー ファーマ
コロジー(Molecular Pharmacology)42巻,458頁
(1992年発行)〕らの方法を改変して用いた。受容
体はヒトリンパ芽球細胞(IM−9)より調製した。I
M−9細胞(2×105 cells/ml)を接種後3日間培
養(1リットル)した後、500xgで5分間遠心を行い
細胞ペレットを得た。得られたペレットをリン酸緩衝液
(フローラボラトリー社,CAT.No.28−103−
05)を用いて1回洗浄後、30mlの120mM塩化ナ
トリウム、5mM塩化カリウム、2ug/mlキモスタチ
ン、40ug/mlバシトラシン、5ug/mlホスホラミド
ン、0.5mMフェニルメチルスルホニルフルオライ
ド、1mMエチレンジアミン四酢酸を含む50mMトリス
・塩酸緩衝液(pH7.4)中でポリトロン・ホモゲナ
イザー〔キネマチカ(Kinematika)社製、ドイツ〕を用
いて破砕し、40,000xgで20分間遠心した。沈さ
を30mlの上記緩衝液で2回洗浄した後、受容体標品と
して凍結(−80℃)保存した。
【0058】この標品を0.5mg/mlのタンパク濃度に
なるように反応緩衝液〔50mMトリス・塩酸緩衝液
(pH7.4)、0.02%牛血清アルブミン、1mM
フェニルメチルスルホニルフルオライド、2ug/mlキモ
スタチン、40ug/mlバシトラシン、3mM塩化マンガ
ン〕に懸濁し、100ul容量を反応に使用した。サンプ
ル、125I−BHSP(0.46KBq)をも加え、
0.2mlの反応緩衝液中で25℃、30分反応させた。
非特異的結合量は2×10-6Mに成るようにサブスタン
スPを添加して求めた。反応後、セルハーベスター〔2
90PHD、ケンブリッジ・テクノロジー・インコーポ
レーション(Cambridge Technology, Inc.)社製、米
国〕を用いて、グラスフィルター〔GF/B,ワットマ
ン(Whatman)社製、米国〕上に急速濾過して反応を停
止し、250ulの0.02%牛血清アルブミンを含む5
0mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄し、
フィルター上に残った放射活性をガンマ・カウンターで
測定した。フィルターは使用前に0.1%ポリエチレン
イミンに一昼夜浸せき後風乾したものを用いた。薬剤の
拮抗活性は上記の条件下で、50%阻害を示すに必要な
薬剤濃度(IC50値)としてnMで表示した〔表1〕。
表1は、本実験を1回行った結果を示す。(ラジオ・リ
ガンドとは、125IでラベルされたサブスタンスPを示
す)
【0059】
【表1】 〔表1〕より、本発明の化合物(I)またはその塩が優
れたサブスタンスP受容体拮抗作用を有することがわか
る。モルモット気管でのカプサイシン(capsaicin) 誘発血
管透過性亢進反応の抑制活性
【0060】ペントバルビタール(Pentobarbital)3
5mg/kgを腹腔内(i.p.)投与してモルモット(Hartle
y 系白色雄性モルモット)(n=6)を麻酔し、被験化
合物を静脈内(i.v.)投与した。5分後に、カプサイシ
ン(capsaicin)(150μg/kg)とエバンスブルー色
素(Evans'blue dye)(20mg/kg)の混液をi.v.投与
して反応を惹起した。10分後に開胸して大静脈を切断
し、その後、肺動脈より生理食塩水(saline)50mlを
灌流した。気管を摘出した後、湿重量を測定した。そし
て、アセトン−0.3%硫酸ナトリウム(7:3)溶液
1mlを加えて1晩放置し、気管より Evans'blue を抽出
した。抽出液を2800rpmで5分間遠心した後、上清
の620nmでの吸光度を測定し、Evans'blueを定量し
た。血管透過性亢進反応は気管単位重量(g)あたりの
Evans'blue 量(μg)で表し、各動物での薬物効果
は、以下の式に従い抑制率(%inhibition)を算出して
評価した〔表2〕。
【化40】 A:各被験化合物投与動物のEvans'blue色素量(μg/
g) B:カプサイシン非投与群のEvans'blue色素量(μg/
g)の平均 C:コントロール群のEvan'blue色素量(μg/g)の平均 〔結果〕
【表2】 〔表2〕より、本発明の化合物(I)またはその塩が優
れたカプサイシン誘発血管透過性亢進反応の抑制作用を
有することがわかる。
【0061】
【実施例】本発明は、さらに下記の参考例、実施例で詳
しく説明されるが、これらの例は単なる実例であって本
発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱
しない範囲で変化させてもよい。 参考例、実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶
出は、特記しない場合はTLC(Thin Layer Chromatog
raphy、薄層クロマトグラフィー)による観察下に行わ
れた。TLC観察においては、TLCプレートとしてメ
ルク(Merck)社製の60F254を、展開溶媒としてカラ
ムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒
を、検出法としてUV検出器を採用した。カラムクロマ
トグラフィー用のシリカゲルはメルク社製のシリカゲル
60(70−230メッシュ)を用いた。室温とあるの
は通常約10℃から35℃を意味する。抽出液の乾燥に
は硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムを用いた。 実施例、参考例中の略号は以下を意味する。 NMR:核磁気共鳴スペクトル EI−MS:電子衝撃質量分析スペクトル SI−MS:二次電子イオン質量分析スペクトル DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒドロ
フラン,DMSO:ジメチルスルホキシド,Hz:ヘル
ツ,J:カップリング定数,m:マルチプレット,q:
クワルテット,t:トリプレット,d:ダブレット,
s:シングレット,b:ブロード,like:近似
【0062】実施例1 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−
N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−
b〕ピリジンカルボキサミド 5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7
−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリ
ジンカルボン酸(参考例1)(1.50g)のベンゼン
(70ml)懸濁液に塩化チオニル(3.0ml)およびD
MF(1滴)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を留去
し、残留物をヘキサンで洗浄後、THF(40ml)に懸
濁した。この懸濁液をN−〔3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル〕メチルアミン(1.80g)およ
びトリエチルアミン(1.40ml)のTHF(40ml)
溶液に加え、加熱還流下、5時間かきまぜた。溶媒を留
去し、残留物に酢酸エチルを加え、水、炭酸水素ナトリ
ウム水、および水で順次洗浄、乾燥後、溶媒を留去する
と標題化合物が無色結晶(0.80g)として得られ
た。 融点 211−212℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.83(3H,s), 3.
67(3H,s), 4.25(1H,d,J=14.4Hz), 4.85(1H,d,J=14.4H
z), 6.99(2H,t-like,J=8Hz), 7.13(1H,m), 7.37(1H,m),
7.50-7.54(2H,m), 7.55(2H,s), 7.85(1H,s), 8.94(1H,
dd,J=2.0,4.0Hz) 元素分析値 C2618327として 計算値 C,58.11; H,3.38; N,7.82 実測値 C,58.03; H,3.34; N,7.72 実施例2、3の化合物は、5−(4−フルオロフェニ
ル)−7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−6
−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボン酸と、各々対
応する置換基を有するアミン類を用いて、実施例1と同
様に反応、処理して得られた。
【0063】実施例2 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−
7−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピ
リジンカルボキサミド 融点 210−212℃(メタノール−ジクロロメタン
−酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.21(3H,s), 4.
55(2H,d,J=6.2Hz), 6.98(2H,t-like,J=8.6Hz), 7.25-7.
45(4H,m), 7.76(2H,s), 7.84(1H,s), 8.52(1H,t-like,J
=5.8Hz), 8.63(1H,dd,J=2.0,4.0Hz) 実施例3 5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−N
−(2−メトキシベンジル)−7−メチル−8−オキソ
−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 融点 254−256℃(メタノール−ジクロロメタン
−酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.54(3H,s), 3.
77(3H,s), 4.34(2H,d,J=6.0Hz), 6.80(2H,t-like,J=7.6
Hz), 6.86-7.00(4H,m), 7.20-7.32(3H,m), 7.37(1H,dd,
J=4.2,8.4Hz), 7.50(1H,dd,J=1.6,8.4Hz), 8.77(1H,dd,
J=1.6,4.2Hz) 元素分析値 C242033F・1/4H2Oとして 計算値 C,68.32; H,4.90; N, 9.96 実測値 C,68.31; H,4.84; N,10.18
【0064】実施例4 5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−N
−(2−メトキシベンジル)−N,7−ジメチル−8−
オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサ
ミド 実施例3で得た化合物(1.20g)、水素化ナトリウ
ム(60%油状)(150mg)、DMF(50ml)の混
合物を室温で30分間撹拌後、ヨウ化メチル(5.0m
l)を加え、室温で4時間かきまぜた。溶媒を留去し、
残留物に酢酸エチルを加えた。この混合物を水洗し、乾
燥後、溶媒を留去すると標題化合物が無色結晶(1.1
0g)として得られた。 融点 159−150℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.74(3H,s), 3.
67(3H,s), 3.77(3H,s),4.38(1H,d,J=14.8Hz), 4.68(1H,
d,J=14.8Hz), 6.46(1H,dd,J=1.6,7.4Hz), 6.78(1H,dt,J
d=1.2Hz,Jt=7.4Hz), 6.82(1H,d,J=8.2Hz), 7.04-7.30(4
H,m), 7.42-7.56(2H,m), 7.59(1H,dd,J=1.8,8.4Hz), 8.
92(1H,dd,J=1.6,4.2Hz) 元素分析値 C252233Fとして 計算値 C,65.59; H,5.14; N,9.74 実測値 C,69.23; H,5.12; N,9.75
【0065】実施例5 N,N−ビス〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル〕−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジ
ヒドロ−7−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボキサミド 5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7
−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリ
ジンカルボキサミド(参考例1−方法2工程3)をDM
F中、水素化ナトリウム存在下、臭化3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジルと反応、処理すると標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点 252−254℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.67(3H,s), 4.
32(1H,d,J=14.6Hz), 4.37(1H,d,J=15.4Hz), 4.67(1H,d,
J=15.4Hz), 4.75(1H,d,J=14.6Hz), 7.03-7.28(5H,m),
7.34(2H,s), 7.41-7.67(3H,m), 7.75(2H,s), 7.91(1H,d
d,J=1.8,4.2Hz) 元素分析値 C34203213として 計算値 C,54.48; H,2.69; N,5.61 実測値 C,54.67; H,2.59; N,5.78
【0066】実施例6 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−3−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)−7,8
−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリ
ド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例1の化合物をろ取した後の母液と洗液を合わせ、
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー〔ヘキサ
ン:酢酸エチル(1:2)→酢酸エチル→酢酸エチル:
メタノール(95:5)〕に付し分離精製した。最初の
分画から標題化合物が無色結晶(0.16g)として得
られた。 融点 114−115℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.83(3H,s), 3.
65(3H,s), 4.25(1H,d,J=14.4Hz), 4.84(1H,d,J=14.4H
z), 7.01(2H,t-like,J=8.4Hz), 7.12(1H,m), 7.34(1H,
m), 7.47(1H,d,J=2.2Hz), 7.55(2H,s), 7.85(1H,s), 8.
82(1H,d,J=2.2Hz) 元素分析値 C261732ClF7・1/4isoPr2
として 計算値 C,55.29; H,3.46; N,7.03 実測値 C,55.47; H,3.67; N,7.05 EI−MS,m/z:571、573(M+) 次の分画からN−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル〕−5−(4−フルオロフェニル)−7,
8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピ
リド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶
(0.30g)として得られた。本化合物の物理化学恒
数は実施例1で得た化合物のそれと合致した。
【0067】実施例7 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
N,6−ジメチル−5−オキソ−7−ピリド〔3,4−
b〕ピラジンカルボキサミド 8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6
−メチル−5−オキソ−7−ピリド〔3,4−b〕ピラ
ジンカルボン酸(参考例2)(200mg)、THF(1
0ml)、塩化オキサリル(0.20ml)およびDMF
(触媒量)の混合物を室温で30分間かきまぜた。溶媒
を留去し、残留物をTHF(10ml)に溶解した。この
溶液をN−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕メチルアミン(200mg)およびトリエチルアミ
ン(0.50ml)のTHF(10ml)溶液に加え、室温
で1時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチ
ルを加え、水、炭酸水素ナトリウム水、および水で順次
洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)に付す
と標題化合物が無色結晶(126mg)として得られた。 融点 220−222℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.81(3H,s), 3.
68(3H,s), 4.38(1H,d,J=7.3Hz), 4.75(1H,d,J=7.3Hz),
6.98(2H,t-like,J=8.7Hz), 7.25-7.40(2H,m), 7.59(2H,
s), 7.86(1H,s), 8.84(1H,d,J=2.0Hz), 8.86(1H,d,J=2.
0Hz) 元素分析値 C2517427として 計算値 C,55.77; H,3.18; N,10.41 実測値 C,55.81; H,3.22; N,10.33
【0068】実施例8 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−
N,2−ジメチル−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−
c〕ピリジンカルボキサミド 4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2
−メチル−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリ
ジンカルボン酸(参考例3)とN−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用いて、
実施例1と同様に反応、処理すると標題化合物が無色結
晶として得られた。 融点 179−181℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.82(3H,s), 3.
60(3H,s), 4.27(1H,d,J=14.6Hz), 4.80(1H,d,J=14.6H
z), 6.95-7.35(5H,m), 7.55(2H,s), 7.85(1H,s), 8.67
(1H,d,J=5.8Hz), 9.68(1H,s) 元素分析値 C2618327として 計算値 C,58.11; H,3.38; N,7.82 実測値 C,57.96; H,3.44; N,7.61
【0069】実施例9 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−
N,2−ジメチル−1−オキソ−3−ピリド〔4,3−
c〕ピリジンカルボキサミド 4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2
−メチル−1−オキソ−3−ピリド〔4,3−c〕ピリ
ジンカルボン酸(参考例4)とN−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用いて、
実施例1と同様に反応、処理すると標題化合物が無色結
晶として得られた。 融点 136−138℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.82(3H,s), 3.
61(3H,s), 4.31(1H,d,J=14.6Hz), 4.77(1H,d,J=14.6H
z), 6.95-7.37(4H,m), 7.56(2H,s), 7.85(1H,s), 8.25
(1H,d,J=5.4Hz), 8.61(1H,s), 8.75(1H,d,J=5.4Hz) 元素分析値 C2618327として 計算値 C,58.11; H,3.38; N,7.82 実測値 C,58.23; H,3.53; N,7.76
【0070】実施例10 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5,6−ジヒドロ−N,6−ジメチル−8−(2−メ
チルフェニル)−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−
b〕ピリジンカルボキサミド 5,6−ジヒドロ−6−メチル−8−(2−メチルフェ
ニル)−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジ
ンカルボン酸(参考例5)とN−〔3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用いて、実
施例1と同様に反応、処理すると標題化合物の異性体混
合物(A:B=約1:2)が無色結晶として得られた。 融点 183−185℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) EI−MS,m/z:533(M+) 化合物A〔TLC,SiO2(酢酸エチル:ヘキサン=
1:1);Rf 大〕 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.02(3H,s), 2.
74(3H,s), 3.61(3H,s),4.34(1H,d,J=14.4Hz), 4.66(1H,
d,J=14.4Hz), 7.1-7.3(4H,m), 7.43(1H,dd,J=4.6,8.0H
z), 7.51(2H,s), 7.82(1H,s), 8.74(1H,dd,J=1.8,8.0H
z), 8.89(1H,dd,J=1.8,4.6Hz) 化合物B〔TLC,SiO2(酢酸エチル:ヘキサン=
1:1);Rf 小〕 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.11(3H,s), 2.
99(3H,s), 3.59(3H,s),4.15(1H,d,J=14.4Hz), 4.91(1H,
d,J=14.4Hz), 6.96(2H,m), 7.18(2H,m), 7.42(1H,dd,J=
4.6,8.0Hz), 7.53(2H,s), 7.82(1H,s), 8.74(1H,dd,J=
1.8,8.0Hz), 8.86(1H,dd,J=1.8,4.6Hz) この混合物(A:B=約1:2)の結晶を180−19
0℃で30分間加熱するとその混合比率は1:1に変化
した(NMR,TLC)。
【0071】実施例11 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(クロロ−2−メチルフェニル)−7,8−ジヒ
ドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド
〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドおよびその異性
体 参考例6で得た化合物とN−〔3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用いて、実施例
1と同様に反応(アミド化反応)、処理すると標題化合
物(化合物A:B=約1:2混合物)が無色結晶として
得られた。 化合物A〔TLC,SiO2(酢酸エチル);Rf 大〕 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.07(3H,s), 3.
02(3H,s), 3.65(3H,s),4.11(1H,d,J=14.4Hz), 4.99(1H,
d,J=14.4Hz), 6.89(1H,s-like), 7.12(2H,s-like), 7.2
8(1H,m), 7.48(1H,dd,J=4.4,8.0Hz), 7.58(2H,s), 7.82
(1H,s), 8.93(1H,dd,J=1.6,4.4Hz) EI−MS,m/z:567,569(M+) 化合物B〔TLC,SiO2(酢酸エチル);Rf 小〕 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.14(3H,s), 2.
98(3H,s), 3.64(3H,s),4.21(1H,d,J=14.6Hz), 4.91(1H,
d,J=14.6Hz), 6.88(1H,d-like), 6.99(1H,t-like), 7.2
6(1H,m), 7.37(1H,d,J=7Hz), 7.47(1H,dd,J=4.2,8.0H
z), 7.52(2H,s), 7.83(1H,s), 8.94(1H,m) EI−MS,m/z:567,569(M+
【0072】実施例12 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−N−メチル−4−(2−ピリジル)−3−キノリンカ
ルボキサミド N−メチル−4−(2−ピリジル)−3−キノリンカル
ボキサミド(参考例7)(262mg)、水素化ナトリウ
ム(60%油状)(50mg)、DMF(10ml)の混合
物を室温で30分間かきまぜた。0℃に冷却後、臭化
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル(340
mg)を加え室温で30分間かきまぜた。反応混合物を水
中に注ぎ、酢酸エチルを抽出した。抽出液を水洗、乾燥
後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルを用いるカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル)に付すと、標題化合
物が油状物(434mg)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.78(2.25H,s),
2.87(0.75H,s), 4.30-4.90(2H,m), 7.30(1H,m), 7.50-
7.90(8H,m), 8.18(0.25H,d,J=8.4Hz), 8.21(0.75H,d,J=
8.4Hz), 8.58(0.75H,d,J=4.8Hz),8.77(0.25H,d,J=4.8H
z), 8.92(0.25H,s), 8.96(0.75H,s)
【0073】実施例13 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
N,6−ジメチル−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−
c〕ピリジンカルボキサミド 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−6
−メチル−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリ
ジンカルボン酸(参考例8)(202mg)とN−〔3,
5−ビス(トリフルオロフェニル)ベンジル〕メチルア
ミンを用いて実施例1と同様に反応(アミド化反応)
し、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル=1:1)で精製すると標題化合物
が無色結晶(221mg)として得られた。 融点 196−197℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.73(3H,s), 3.
63(3H,s), 4.37(1H,d,J=15Hz), 4.76(1H,d,J=15Hz), 6.
85-7.10(2H,m), 6.93(1H,d,J=5.3Hz), 7.20-7.40(2H,
m), 7.57(2H,s), 7.68(1H,d,J=5.3Hz), 7.84(1H,s) 元素分析値 C251722SF7として 計算値 C,55.35; H,3.16; N,5.16 実測値 C,55.13; H,3.29; N,4.97
【0074】実施例14から23の化合物は、各々の化
合物に対応する置換基を有するカルボン酸とベンジルア
ミン類を用いて、実施例1と実質的に同様に反応(アミ
ド化)、処理して得られた。 実施例14 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−N
−(2−メトキシベンジル)−6−メチル−7−オキソ
−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 266−268℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.60(3H,s), 3.
71(3H,s), 4.32(2H,d,J=6.0Hz), 6.45(1H,bt), 6.69-7.
05(6H,m), 7.18-7.30(3H,m), 7.60(1H,d,J=5.2Hz)
【0075】実施例15 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−N
−(2−メトキシベンジル)−N,6−ジメチル−7−
オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカルボキサ
ミド 融点 140℃(酢酸エチル−イソプロピルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.66(3H,s), 3.
64(3H,s), 3.76(3H,s),4.42(1H,d,J=15Hz), 4.65(1H,d,
J=15Hz), 6.53(1H,d,J=7.6Hz), 6.70-6.85(2H,m), 6.94
(1H,d,J=5.2Hz), 7.00-7.50(5H,m), 7.66(1H,d,J=5.2H
z) 実施例16 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
6−メチル−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピ
リジンカルボキサミド 融点 154℃(酢酸エチル−イソプロピルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.34(3H,s) 4.4
7(2H,d,J=5.8Hz), 6.82(1H,d,J=5.2Hz), 6.92(2H,t-lik
e,J=8.6Hz), 7.25-7.35(2H,m), 7.56(1H,d,J=5.2Hz),
7.57(1H,m), 7.61(2H,s), 7.82(1H,s)
【0076】実施例17 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−
N,5−ジメチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,2−
c〕ピリジンカルボキサミド 融点 188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.75(3H,s), 3.
61(3H,s), 4.38(1H,d,J=15Hz), 4.75(1H,d,J=15Hz), 6.
99(2H,t-like,J=8.4Hz), 7.34(1H,d,J=5.6Hz), 7.35-7.
46(2H,m), 7.56(2H,s), 7.73(1H,d,J=5.6Hz), 7.84(1H,
s) 実施例18 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−
N,5−ジメチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,4−
c〕ピリジンカルボキサミド 融点 130−132℃(エチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.78(3H,s), 3.
50(3H,s), 4.37(1H,d,J=15Hz), 4.71(1H,d,J=15Hz), 6.
90-7.15(2H,m), 7.08(1H,d,J=3.3Hz), 7.30-7.45(2H,
m), 7.55(2H,s), 7.82(1H,s), 8.44(1H,d,J=3.3Hz)
【0077】実施例19 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
N,6−ジメチル−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−
b〕ピリジンカルボキサミド 融点 149−150℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.78(3H,s), 3.
61(3H,s), 4.41(1H,d,J=14.6Hz), 4.66(1H,d,J=14.6H
z), 6.97(2H,t-like), 7.33(2H,m), 7.45(1H,dd,J=4.2,
8.0Hz), 7.59(2H,s), 7.85(1H,s), 8.75(1H,dd,J=1.6,
8.0Hz), 8.89(1H,dd,J=1.6,4.4Hz) 実施例20 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5,6−ジヒドロ−8−(2−メチルフェニル)−6
−メチル−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリ
ジンカルボキサミド 融点 192−193℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.64(3H,s), 4.
25(1H,dd,J=5.8,14.4Hz), 4.39(1H,dd,J=6.2,14.4Hz),
6.05(1H,b), 6.95-7.20(4H,m), 7.78(1H,dd,J=4.6,8.2H
z), 7.57(2H,s), 7.80(1H,s), 8.67(1H,d,J=8.2Hz), 8.
84(1H,m)
【0078】実施例21 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2−ジヒドロ−N,2−ジメチル−1−オキソ−
4−(2−チエニル)−3−イソキノリンカルボキサミ
ド 融点 142−143℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.86(3H,s), 3.
60(3H,s), 4.25(1H,d,J=14.2Hz), 4.99(1H,d,J=14.2H
z), 6.97(2H,m), 7.04(1H,m), 7.20-7.45(3H,m), 7.50-
7.67(3H,m), 7.82(1H,s), 8.49(1H,m) 実施例22 1,2−ジヒドロ−N−(2−メトキシベンジル)−2
−メチル−1−オキソ−4−(2−チエニル)−3−イ
ソキノリンカルボキサミド 融点 237−238℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.59(3H,s), 3.
80(3H,s), 4.34(2H,d,J=6.0Hz), 6.39(1H,b), 6.75-6.9
2(3H,m), 6.95-7.05(2H,m), 7.18-7.31(2H,m), 7.37-7.
62(3H,m), 8.43(1H,m)
【0079】実施例23 1,2−ジヒドロ−N−(2−メトキシベンジル)−
N,2−ジメチル−1−オキソ−4−(2−チエニル)
−3−イソキノリンカルボキサミド 融点 173−174℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.79(3H,s), 3.
60(3H,s), 3.80(3H,s),4.50(1H,d,J=15.0Hz), 4.68(1H,
d,J=15.0Hz), 6.50(1H,dd,J=1.6,7.6Hz), 6.74-6.87(2
H,m), 7.09-7.24(3H,m), 7.38-7.66(4H,m), 8.48(1H,m) 実施例24と25の化合物は、各々の化合物に対応する
置換基を有するN−メチルカルボキサミド誘導体と臭化
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルを用い
て、実施例12と同様に反応(アルキル化)、処理して
得られた。 実施例24 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−チ
エノ〔2,3−b〕ピリジンカルボキサミド 融点 193−194℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.58(2.4H,s),
2.86(0.6H,s), 4.20-5.10(2H,m), 7.00-7.30(3H,m), 7.
38-7.49(2H,m), 7.55-7.65(3H,m), 7.76(0.2H,s), 7.83
(0.8H,s), 8.61(0.8H,s), 8.62(0.2H,s)
【0080】実施例25 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2−ジヒドロ−N,1−ジメチル−2−オキソ−
4−(2−ピリジル)−3−キノリンカルボキサミド 融点 122−124℃(エチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.74(0.75H,s),
2.91(2.25H,s), 3.81(0.75H,s), 3.84(2.25H,s), 4.30
(0.75H,d,J=15Hz), 4.51(0.25H,d,J=16Hz), 4.66(0.25
H,d,J=16Hz), 5.03(0.75H,d,J=15Hz), 7.15-7.95(10H,
m), 8.58(0.75,m),8.72(0.25H,m)
【0081】実施例26 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−N,6−ジ
メチル−8−(2−メチルフェニル)−5−オキソ−7
−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例10で得た化合物(約1:2異性体混合物)(2
00mg)をメタノール(20ml)に溶解し、10%パラ
ジウム−炭素(50%含水)(100mg)を加えて、水
素雰囲気下、室温で8時間かきまぜた、触媒をろ去し、
ろ液は溶媒を留去すると標題化合物〔異性体(A:B=
約1:2)混合物〕が無色結晶(125mg)として得ら
れた。各異性体のNMR(200MHz,CDCl3)シ
グナル(ppm)を記す。 異性体A〔TLC,SiO2(酢酸エチル:メタノール=
10:1);Rf 大〕 1.85(2H,m), 2.15(3H,s), 2.62(2H,m), 2.72(3H,s), 3.
14(2H,m), 3.43(3H,s),3.80(1H,m), 4.13(1H,d,J=15H
z), 4.82(1H,d,J=15Hz), 6.80-7.00(2H,m), 7.03-7.53
(4H,m), 7.76(1H,s) 異性体B〔TLC,SiO2(酢酸エチル:メタノール=
10:1);Rf 小〕 1.85(2H,m), 2.19(3H,s), 2.62(2H,m), 2.92(3H,s), 3.
14(2H,m), 3.42(3H,s),3.64(1H,m), 4.03(1H,d,J=15H
z), 4.93(1H,d,J=15Hz), 6.80-7.00(2H,m), 7.03-7.53
(4H,m), 7.76(1H,s)
【0082】実施例27 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロ−N,6−ジメチル−5−オキソ
−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミド N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
N,6−ジメチル−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−
b〕ピリジンカルボキサミド(実施例19)(50mg)
をメタノール(8ml)に溶解し、10%パラジウム−炭
素(50%含水)(40mg)を加えて、水素雰囲気下、
室温で3時間かきまぜた。触媒をろ去し、ろ液は溶媒を
留去すると標題化合物が無色結晶(35mg)として得ら
れた。 融点 226−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.86(2H,m), 2.
64(2H,m), 2.78(3H,s),3.17(2H,m), 3.42(3H,s), 3.82
(1H,b), 4.16(1H,d,J=14.2Hz), 4.79(1H,d,J=14.2Hz),
6.9-7.3(4H,m), 7.49(2H,s), 7.80(1H,s)
【0083】実施例28 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロ−N,1,6−トリメチル−5−
オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサ
ミド N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−8−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロ−N,6−ジメチル−5−オキソ
−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミド
(実施例27)(68mg)をTHF(3ml)に溶解し、
水素化ナトリウム(60%油状)(6mg)およびヨード
メタン(1.5ml)を加えて、室温で15時間かきまぜ
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥後、溶
媒を留去すると標題化合物が無色結晶(39mg)として
得られた。 融点 230−232℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.81(2H,m), 2.
16(3H,s), 2.58(3H,s),2.62(2H,m), 3.01(2H,m), 3.44
(3H,s), 4.32(1H,d,J=14.4Hz), 4.57(1H,d,J=14.4Hz),
6.8-7.3(4H,m), 7.54(2H,s), 7.82(1H,s)
【0084】実施例29 6−〔N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル〕−5−(4−フ
ルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−1,7−ジメチ
ル−8−オキソピリド〔3,4−b〕ピリジニウム ヨ
ーダイド N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−
N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−
b〕ピリジンカルボキサミド(実施例1)(175m
g)、ヨードメタン(3ml)およびジオキサン(3ml)
の混合物を16時間加熱還流した。溶媒を留去すると標
題化合物が黄色結晶(200mg)として得られた。 融点 184−185℃(分解)(ジオキサン−酢酸エ
チルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.10(3H,s), 3.
61(3H,s), 4.20(1H,d,J=14.2Hz), 4.81(1H,d,J=14.2H
z), 4.99(3H,s), 6.97(2H,m), 7.29(1H,m), 7.52(1H,
m), 7.55(2H,s), 7.84(1H,s), 8.07(2H,m), 9.27(1H,d,
J=4.4Hz)
【0085】実施例30 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,4,
7,8−ヘキサヒドロ−N,1,7−トリメチル−8−
オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサ
ミド 実施例29で得た化合物(310mg)のメタノール(1
5ml)溶液に室温、撹拌下、水素化ホウ素ナトリウム
(50mg)を少量ずつ加えた。この混合物を15分間室
温でかきまぜた後、濃縮した。濃縮液に酢酸エチルを加
え、水洗、乾燥後溶媒を留去すると、N−〔3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル〕−5−(4−フル
オロフェニル)−1,2,7,8−テトラヒドロ−N,
1,7−トリメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボキサミドが淡黄色油状物として得
られた〔NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.70(3
H,s), 3.16(3H,s), 3.49(3H,s), 3.49(1H,m), 3.88(1H,
m), 4.29(1H,d,J=14.6Hz), 4.66(1H,d,J=14.6Hz), 5.62
(1H,m), 5.77(1H,d,J=13Hz), 6.84-7.26(4H,m), 7.53(2
H,s), 7.81(1H,s)〕。本油状物をメタノール(15ml)
に溶解し、10%パラジウム−炭素(50%含水)(2
00mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で18時間かき
まぜた。触媒をろ去し、ろ液は溶媒を留去した。残留物
をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル→酢酸エチル:メタノール=4:1)に付して分
離、精製すると標題化合物が無色結晶(125mg)とし
て得られた。 融点 155−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.68(2H,m), 1.
74-2.32(2H,m), 2.66(3H,s), 3.04(3H,s), 3.05(2H,m),
3.48(3H,s), 4.21(1H,d,J=14.4Hz), 4.72(1H,d,J=14.4
Hz), 6.83-7.27(4H,m), 7.51(2H,s), 7.81(1H,s)
【0086】実施例31 3−〔N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル〕−4−(4−フ
ルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2,7−ジメチ
ル−1−オキソピリド〔3,4−c〕ピリジニウム ヨ
ーダイド N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−
N,2−ジメチル−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−
c〕ピリジンカルボキサミド(実施例8)(240m
g)、ヨードメタン(4ml)およびジオキサン(4ml)
の混合物を1.5時間加熱還流した。溶媒を留去すると
標題化合物が黄色結晶(303mg)として得られた。 融点 155−158℃(分解)(ジオキサン−エチル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.98(3H,s), 3.
61(3H,s), 4.24(1H,d,J=14.2Hz), 4.68(3H,s), 4.78(1
H,d,J=14.2Hz), 6.9-7.6(5H,m), 7.54(2H,s), 7.85(1H,
s), 8.82(1H,d,J=7Hz), 9.72(1H,s)
【0087】実施例32 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2,5,6,
7,8−ヘキサヒドロ−N,2,7−トリメチル−1−
オキソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボキサ
ミド 3−{N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル}−4−(4−フ
ルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2,7−ジメチ
ル−1−オキソピリド〔3,4−c〕ピリジニウム ヨ
ーダイド(実施例31)(300mg)を用いて、実施例
30と同様に反応(還元)、処理すると標題化合物が無
色結晶(125mg)として得られた。 融点 156−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) 〔NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.93-2.73(4
H,m), 2.48(3H,s), 2.75(3H,s), 3.24(1H,d,J=17Hz),
3.75(1H,d,J=17Hz), 4.18(1H,d,J=14.3Hz), 4.77(1H,d,
J=14.3Hz), 6.84-7.25(4H,m), 7.50(2H,s), 7.81(1H,s)
【0088】実施例33 3−〔N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル〕−4−(4−フ
ルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2,6−ジメチ
ル−1−オキソピリド〔4,3−c〕ピリジニウム ヨ
ーダイド N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−
N,2−ジメチル−1−オキソ−3−ピリド〔4,3−
c〕ピリジンカルボキサミド(実施例9)(90mg)、
ヨードメタン(1.5ml)およびジオキサン(1.5m
l)の混合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去すると
標題化合物が黄色結晶(105mg)として得られた。 融点 260−262℃(ジオキサン−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)pp
m:2.75(3H,s), 3.46(3H,s), 4.04(1H,d,J=14Hz), 4.34
(3H,s), 4.69(1H,d,J=14Hz), 6.7-7.2(3H,m), 7.42(2H,
s), 7.65(1H,s), 7.8(1H,m), 8.60(1H,s), 8.63(2H,s)
【0089】実施例34 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2,5,6,
7,8−ヘキサヒドロ−N,2,6−トリメチル−1−
オキソ−3−ピリド〔4,3−c〕ピリジンカルボキサ
ミド 3−〔N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル〕−4−(4−フ
ルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2,6−ジメチ
ル−1−オキソピリド〔4,3−c〕ピリジニウム ヨ
ーダイド(実施例33)(600mg)を用いて、実施例
30と同様に反応(還元)、処理すると標題化合物が無
色結晶(300mg)として得られた。 融点 156−158℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.97(3H,s), 2.
58-2.78(5H,m), 2.78(3H,s), 3.06(1H,d,J=17Hz), 3.50
(3H,s), 4.17(1H,d,J=14.5Hz), 4.79(1H,d,J=14.5Hz),
6.86-7.25(4H,m), 7.50(2H,s), 7.82(1H,s)
【0090】実施例35 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−フルオロフェニル)−1,2,7,8−テ
トラヒドロ−N,1,7−トリメチル−2,8−ジオキ
ソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 6−〔N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル〕−5−(4−フ
ルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−1,7−ジメチ
ル−8−オキソピリド〔3,4−b〕ピリジニウム ヨ
ーダイド(実施例29)(100mg)THF(3ml)、
フェリシアン化カリウム(500mg)および1N−Na
OH(3ml)の混合物で15時間かきまぜた。溶媒を留
去し、残留物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥後、溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)に付して分離、精製すると
標題化合物が無色結晶(35mg)として得られた。 融点 210−212℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.79(3H,s),
3.55(3H,s), 4.17(3H,s), 4.23(1H,d,J=14.6Hz), 4.78
(1H,d,J=14.6), 6.78(1H,d,J=9.8Hz), 6.92-7.32(4H,
m), 7.08(1H,d,J=9.8Hz), 7.53(2H,s), 7.83(1H,s)
【0091】実施例36から47の化合物は、各々の化
合物に対応する置換基を有するカルボン酸類とベンジル
アミン類を用いて実施例1と実質的に同様に反応(アミ
ド化)、処理して得られた。 実施例36 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−
5−フェニル−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカル
ボキサミド 融点 191−192℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.79(3H,s), 3.
67(3H,s), 4.24(1H,d,J=14.6Hz), 4.82(1H,d,J=14.6H
z), 7.05-7.63(9H,m), 7.81(1H,s), 8.93(1H,m) 実施例37 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2−ジヒドロ−N,2−ジメチル−1−オキソ−
4−フェニル−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカル
ボキサミド 融点 192−194℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.78(3H,s), 3.
60(3H,s), 4.26(1H,d,J=14.6Hz), 4.77(1H,d,J=14.6H
z), 7.04(1H,d,J=5.6Hz), 7.15-7.34(5H,m), 7.49(2H,
s), 7.81(1H,s), 8.66(1H,d,J=5.6Hz), 9.69(1H,s)
【0092】実施例38 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5,6−ジヒドロ−N,6−ジメチル−5−オキソ−
8−フェニル−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカル
ボキサミド 融点 127−128℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.74(3H,s), 3.
62(3H,s), 4.37(1H,d,J=14.6Hz), 4.64(1H,d,J=14.6H
z), 7.20-7.40(5H,m), 7.44(1H,dd,J=4.6,8.2Hz),7.53
(2H,s), 7.81(1H,s), 8.76(1H,dd,J=2.0,8.2Hz), 8.90
(1H,dd,J=2.0,4.6Hz) 実施例39 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
N,1,6−トリメチル−7−オキソ−5−ピロロ
〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 160−161℃(エチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.66(3H,s), 3.
57(3H,s), 4.21(3H,s),4.45(1H,d,J=14.5Hz), 4.67(1H,
d,J=14.5Hz), 6.05(1H,d,J=3.0Hz), 6.96(2H,t-like,8.
4Hz),7.00(1H,d,J=3.0Hz), 7.31-7.42(2H,m), 7.58(2H,
s), 7.82(1H,s) 実施例40 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−
N,5−ジメチル−4−オキソ−6−チアゾロ〔5,4
−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 189−190℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.73(3H,s), 3.
66(3H,s), 4.47(1H,d,J=14.6Hz), 4.70(1H,d,J=14.6H
z), 7.00(2H,t-like,J=8.4Hz), 7.37-7.47(2H,m),7.60
(2H,s), 7.86(1H,s), 9.12(1H,s)
【0093】実施例41 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−
N,5−ジメチル−4−オキソ−6−チアゾロ〔4,5
−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 207−210℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.76(3H,s), 3.
67(3H,s), 4.36(1H,d,J=14.7Hz), 4.82(1H,d,J=14.7H
z), 7.00(2H,t-like,J=8.6Hz), 7.33-7.43(2H,m),7.56
(2H,s), 7.84(1H,s), 8.87(1H,s) 実施例42 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4,5−ジヒドロ−N,5−ジメチル−4−オキソ−
7−フェニル−6−チアゾロ〔5,4−c〕ピリジンカ
ルボキサミド 融点 175−176℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.69(3H,s), 3.
67(3H,s), 4.44(1H,d,J=14.6Hz), 4.66(1H,d,J=14.6H
z), 7.25-7.36(3H,m), 7.38-7.48(2H,m), 7.56(2H,s),
7.82(1H,s), 9.12(1H,s) 実施例43 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4,5−ジヒドロ−N,5−ジメチル−4−オキソ−
7−フェニル−6−チアゾロ〔4,5−c〕ピリジンカ
ルボキサミド 融点 220−221℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.72(3H,s), 3.
68(3H,s), 4.35(1H,d,J=14.6Hz), 4.78(1H,d,J=14.6H
z), 7.25-7.45(5H,m), 7.53(2H,s), 7.81(1H,s), 8.86
(1H,s)
【0094】実施例44 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−6,7−ジヒドロ−N,6−ジメチル−7−オキソ−
4−フェニル−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカル
ボキサミド 融点 194−196℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.69(3H,s), 3.
64(3H,s), 4.36(1H,d,J=14.6Hz), 4.72(1H,d,J=14.6H
z), 6.98(1H,d,J=5.4Hz), 7.3(5H,m), 7.53(2H,s),7.67
(1H,d,J=5.4Hz), 7.81(1H,s) 実施例45 6,7−ジヒドロ−N−(2−メトキシベンジル)−6
−メチル−7−オキソ−4−フェニル−5−チエノ
〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 247−249℃(酢酸エチル−THFから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.64(3H,s), 3.
70(3H,s), 4.29(2H,d,J=6.4Hz), 6.23(1H,b), 6.7-6.9
(4H,m), 6.96(1H,d,J=5.6Hz), 7.2-7.3(5H,m), 7.60(1
H,d,J=5.6Hz) 実施例46 6,7−ジヒドロ−N−(2−メトキシベンジル)−
N,6−ジメチル−7−オキソ−4−フェニル−5−チ
エノ〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド 融点 154.6−155.4℃(酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.63(3H,s), 3.
65(3H,s), 3.76(3H,s),4.48(1H,d,J=15.0Hz), 4.60(1H,
d,J=15.0Hz), 6.38(1H,d,J=6.6Hz), 6.71(1H,t,J=7.6H
z), 6.80(1H,d,J=8.0Hz), 6.99(1H,d,J=5.2Hz), 7.20(1
H,t,J=7.0Hz), 7.43(5H,m), 7.65(1H,d,J=5.2Hz)
【0095】実施例47 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−6,7−ジヒドロ−N,6−ジメチル−4−(2−メ
チルフェニル)−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−
c〕ピリジンカルボキサミド 無色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.08(3H×2/5,
s), 2.13(3H×3/5,s), 2.74(3H×2/5,s), 2.94(3H×3/
5,s), 3.62(3H×3/5,s), 3.64(3H×2/5,s), 4.12(1H×3
/5,d,J=14.6Hz), 4.29(1H×2/5,d,J=14.4Hz), 4.78(1H
×2/5,d,J=14.4Hz),4.98(1H×3/5,d,J=14.6Hz), 6.63(1
H×3/5,d,J=5.2Hz), 6.72(1H×2/5,d,J=5.2Hz), 6.96(1
H,m), 7.0(2H,m), 7.2(2H,m), 7.5(1H,m), 7.63(1H,m),
7.81(1H,m) 実施例48 6−{N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル〕−N−メチルアミノカルボニル}−7,8−ジヒ
ドロ−1,7−ジメチル−8−オキソ−5−フェニルピ
リド〔3,4−b〕ピリジニウム ヨーダイド 実施例36で得た化合物とヨードメタンを用いて、実施
例29と同様に反応,処理すると標題化合物が黄色結晶
として得られた。 融点 173−175℃(分解)(ジオキサン−酢酸エ
チルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.04(3H,s), 3.
62(3H,s), 4.19(1H,d,J=14Hz), 4.79(1H,d,J=14Hz), 5.
01(3H,s), 7.3-7.5(7H,m), 7.80(1H,s), 8.0-8.1(2H,
m), 9.32(1H,bs)
【0096】実施例49 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロ−5−フェニ
ル−N,1,7−トリメチル−8−オキソ−6−ピリド
〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例47で得た化合物を用いて、実施例30と同様に
反応(還元),処理すると標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点 135−137℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.69(2H,m), 1.
87-2.38(2H,m), 2.73(3H,s), 3.04(3H,s), 3.08(2H,m),
3.49(3H,s), 4.19(1H,d,J=14.4Hz), 4.70(1H,d,J=14.4
Hz), 7.03-7.38(5H,m), 7.46(2H,s), 7.77(1H,s) 実施例50 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−N,2,7
−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル−3−ピリド
〔3,4−c〕ピリジンカルボキサミド 実施例37で得た化合物を用いて、実施例31(メチル
化)および実施例32(還元)と同様な方法により反
応,処理すると標題化合物が無色結晶として得られた。 融点 138−140℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.98-2.70(4H,
m), 2.47(3H,s), 2.71(3H,s), 3.24(1H,d,J=17Hz), 3.5
1(3H,s), 3.75(1H,d,J=17Hz), 4.16(1H,d,J=14.5Hz),
4.74(1H,d,J=14.5Hz), 7.03-7.32(5H,m), 7.44(2H,s),
7.77(1H,s)
【0097】実施例51 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−N,6−ジ
メチル−5−オキソ−8−フェニル−7−ピリド〔4,
3−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例38で得た化合物を用いて、実施例27と同様に
反応(還元),処理すると標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点 229−231℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.86(2H,m), 2.
64(2H,t-like,J=6.2Hz),2.74(3H,s), 3.17(2H,m), 3.43
(3H,s), 3.92(1H,b), 4.14(1H,d,J=14.6Hz), 4.77(1H,
d,J=14.6Hz), 7.13(1H,m), 7.26(4H,m), 7.44(2H,s),
7.77(1H,s) 実施例52 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−N,1,6
−トリメチル−5−オキソ−8−フェニル−7−ピリド
〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例51で得た化合物を用いて、実施例28と同様に
反応(メチル化),処理すると標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点 233−235℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.82(2H,m), 2.
18(3H,s), 2.53(3H,s),2.63(2H,m), 3.03(2H,m), 3.45
(3H,s), 4.30(1H,d,J=14.6Hz), 4.56(1H,d,J=14.6Hz),
7.18(4H,s), 7.35(1H,m), 7.50(2H,s), 7.80(1H,s)
【0098】実施例53 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−4−(4−フルオロフェニル)−1,2,5,6,
7,8−ヘキサヒドロ−N,2−ジメチル−1−オキソ
−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボキサミド 実施例8で得た化合物(270mg)の酢酸(15ml)溶
液に5%白金−炭素(270mg)を加えて、水素雰囲気
下、室温で6時間かきまぜた。触媒をろ別し、酢酸エチ
ルで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ、溶媒を留去した。
残留物に酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム水およ
び水で洗浄した。乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物
が無色結晶(170mg)として得られた。 融点 178−180℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.92(1H,d-lik
e,J=17Hz), 2.3-2.5(1H,m), 2.7-2.9(1H,m), 2.77(3H,
s), 3.0-3.1(1H,m), 3.50(3H,s), 3.81(1H,d,J=18Hz),
3.98(1H,d,J=18Hz), 4.19(1H,d,J=14.4Hz), 4.77(1H,d,
J=14.4Hz), 6.8-7.2(4H,m), 7.50(2H,s), 7.81(1H,s)
【0099】実施例54 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−N,2−ジ
メチル−1−オキソ−4−フェニル−3−ピリド〔3,
4−c〕ピリジンカルボキサミド 実施例37で得た化合物を用いて、実施例53と同様に
還元反応に付し、処理すると標題化合物が無色結晶(塩
酸塩として単離)として得られた。 融点 255−257℃(分解)(エタノールから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.2-2.7(1H,m),
2.73(3H,s), 2.9-3.1(2H,m), 3.50(3H,s), 3.5(1H,m),
4.05(1H,d,J=18Hz), 4.19(1H,.d,J=14.5Hz), 4.36(1H,
d,J=18Hz), 4.71(1H,d,J=14.5Hz), 7.06-7.30(5H,m),
7.45(2H,s), 7.79(1H,s), 10.3(2H,b) 実施例55 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロ−5−フェニ
ル−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,
4−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例36で得た化合物を用いて、実施例53と同様に
還元反応に付し、処理すると標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点 155−156℃(エチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.59-2.10(3H,
m), 2.28-2.49(1H,m), 2.67(3H,s), 3.2-3.5(2H,m), 3.
56(3H,s), 4.25(1H,d,J=14.6Hz), 4.62(1H,d,J=14.6H
z), 7.10(1H,m), 7.22(4H,m), 7.48(2H,s), 7.77(1H,s)
【0100】実施例56 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−(4−メ
チルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−
b〕ピリジンカルボキサミド 参考例25で得た化合物を用いて、実施例1と同様に反
応、処理すると標題化合物が無色結晶として得られた。
この化合物を表1および2に関する生物活性試験に供し
た。 融点 197−199℃(アセトン−イソプロピルエー
テルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.33(3H,s), 2.
80(3H,s), 3.66(3H,s),4.27(1H,d,J=14.5Hz), 4.79(1H,
d,J=14.5Hz), 7.01-7.28(4H,m), 7.46(1H,dd,J=8,4Hz),
7.57(2H,s), 7.60(1H,dd,J=8,2Hz), 7.81(1H,s), 8.91
(1H,dd,J=4,2Hz) 母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸メチ
ル:ジクロロメタン=4:1)に付し、上記化合物のア
ミド回転異性体を無色結晶として得た。 融点 164−166℃ NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H,s), 2.
73(3H,s), 3.69(3H,s),4.21(1H,d,J=16Hz), 4.58(1H,d,
J=16Hz), 7.03-7.80(9H,m), 8.92(1H,dd,J=4.4,1.6Hz) 実施例57 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7,8−ジヒドロ−−5−(4−メトキシフェニル)
−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボキサミド 参考例26で得た化合物を用いて、実施例1と同様に反
応、処理すると標題化合物が無色結晶として得られた。 融点 195−197℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.80(3H,s), 3.
66((3H,s), 3.82(3H,s),4.42(1H,d,J=14.4Hz), 4.71(1
H,d,J=14.4Hz), 6.8-7.6(6H,m), 7.57(2H,s), 7.81(1H,
s), 8.9(1H,m)
【0101】実施例58 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2−ジヒドロ−N,2−ジメチル−4−(4−メ
チルフェニル)−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−
c〕ピリジンカルボキサミド 参考例27で得た化合物を用いて、実施例1と同様に反
応、処理すると標題化合物が無色結晶として得られた。 融点 166−168℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.33(3H,s), 2.
80(3H,s), 3.60(3H,s),4.32(1H,d,J=14.4Hz), 4.75(1H,
d,J=14.4Hz), 7.00-7.30(5H,m), 7.57(2H,s), 7.82(1H,
s), 8.65(1H,bd), 9.69(1H,s) 実施例59 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−N,2,7
−トリメチル−4−(4−メチルフェニル)−1−オキ
ソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボキサミド 実施例58で得た化合物を用いて、実施例31(N−メ
チル化)および実施例32(還元)と同様に反応、処理
すると標題化合物が無色結晶として得られた。 融点 126−128℃(エチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.90-2.80(4H,
m), 2.27(3H,s), 2.47(3H,s), 2.73(3H,s), 3.23(1H,d,
J=17Hz), 3.50(3H,s), 3.74(1H,d,J=17Hz), 4.23(1H,d,
J=15Hz), 4.71(1H,d,J=15Hz), 6.90-7.30(4H,m), 7.52
(2H,s), 7.78(1H,s) 実施例60 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−(3−メ
チルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−
b〕ピリジンカルボキサミド 参考例28で得た化合物を用いて、実施例1と同様に反
応、処理すると表題化合物が無色結晶として得られた。 融点 178−180℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.26(3HX1/2,
s), 2.33(3HX1/2,s),2.78(3HX1/2,s), 2.81(3HX1/2,s),
3.65(3HX1/2,s), 3.67(3HX1/2,s), 4.23(1HX1/2,d,J=1
4.6Hz), 4.37(1HX1/2,d,J=14.6Hz), 4.70(1HX1/2,d,J=1
4.6Hz), 4.82(1HX1/2,d,J=14.6Hz), 6.94(1H,bs), 7.1-
7.2(3H,m), 7.4-7.5(3H,m), 7.56-7.64(1H,m), 7.80(1
H,s), 8.91(1H,dd,J=4,2Hz)
【0102】実施例61から72の化合物は、各々の化
合物に対応する置換基を有するカルボン酸類とベンジル
アミン類を用いて、実施例1と実質的に同様に反応させ
(アミド化)、そして反応混合物を実施例1と実質的に
同様に処理することによって得た。 実施例61 N−ベンジル−5−(4−フルオロフェニル)−7,8
−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリ
ド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 異性体(アミド回転異性体)A〔TLC,SiO2(酢
酸エチル:酢酸:水=8:1:1);Rf,小〕 融点 213−215℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.70(3H,
s), 3.68(3H,s), 4.00(1H,d,J=15Hz), 5.00(1H,d,J=15H
z), 6.72(2H,m), 7.05-7.57(9H,m), 8.92(1H,dd,J=2,4H
z) 異性体(アミド回転異性体)B〔TLC,SiO2(酢
酸エチル:酢酸:水=8:1:1);Rf,大〕(第2
結晶として得られた) 融点 213−215℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶)(異性体Aを20%含む) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.75(3H,
s), 3.64(3H,s), 3.89(1H,d,J=15Hz), 4.48(1H,d,J=15H
z), 6.82(2H,m), 7.10-7.72(9H,m), 8.93(1H,dd,J=2,4H
z)
【0103】実施例62 N−(3,5−ジメチルベンジル)−5−(4−フルオ
ロフェニル)−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−
8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボ
キサミド 融点 178−180℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.25(6H,
s), 2.68(3H,s), 3.67(3H,s), 4.07(1H,d,J=14Hz), 4.7
4(1H,d,J=14Hz), 6.51(2H,s), 6.90(1H,s), 7.05-7.59
(6H,m), 8.91(1H,m) 実施例63 N−(2−クロロベンジル)−5−(4−フルオロフェ
ニル)−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オ
キソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミ
ド 融点 243−245℃(メタノール−アセトンから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.79(3H,
s), 3.70(3H,s), 4.33(1H,d,J=15Hz), 5.02(1H,d,J=15H
z), 6.28(1H,dd,J=2,8Hz), 7.0-7.6(9H,m), 8.93(1H,m) 実施例64 N−(3,5−ジメチルベンジル)−7,8−ジヒドロ
−N,7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキ
サミド 融点 140−141℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.24(6H,
s), 2.43(3H,s), 2.67(3H,s), 3.66(3H,s), 4.22(1H,d,
J=14Hz), 4.57(1H,d,J=14Hz), 6.55(2H,s), 6.89(1H,
s), 7.05-7.65(6H,m), 8.90(1H,m) 実施例65 N−(2−クロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−N,
7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−8−オキ
ソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 融点 233−235℃(アセトン−メタノールから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.49(3H,
s), 2.78(3H,s), 3.70(3H,s), 4.33(1H,d,J=15Hz), 5.0
2(1H,d,J=15Hz), 6.18(1H,d,J=8Hz), 6.89-7.65(9H,m),
8.91(1H,m)
【0104】実施例66 7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−8−オキソ−N−(2−トリフルオロメ
チルベンジル)−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカ
ルボキサミド 融点 220−222℃(メタノールから再結晶) 実施例67 7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−8−オキソ−N−(3−トリフルオロメ
チルベンジル)−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカ
ルボキサミド 融点 134−135℃(メタノール−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) 実施例68 7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−8−オキソ−N−(4−トリフルオロメ
チルベンジル)−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカ
ルボキサミド 融点 207−209℃(メタノール−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) 実施例69 N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7,8−ジヒド
ロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボ
キサミド 融点 198−199℃(アセトン−メタノールから再
結晶) 実施例70 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−7,8−ジヒド
ロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボ
キサミド 融点 242−243℃(アセトンから再結晶)
【0105】実施例71 N−(3,5−ジフルオロベンジル)−7,8−ジヒド
ロ−N,7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボ
キサミド 融点 210−212℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) 実施例72 N−(3,5−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ
−N,7−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキ
サミド 融点 162−163℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) 実施例73 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−〔4−N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル〕−N−メチルカルバモイルフェニル〕−
7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6
−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 参考例29で得られた化合物とN−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用い、実
施例1と実質的に同様に反応、処理して標題化合物を無
色結晶として得た。 融点 190−191℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.78(3H,
s), 3.02(3H,s), 3.62(3H,s), 4.05-4.35(1H,m), 4.70-
5.00(3H,m), 7.30-7.90(12H,m), 8.95(1H,dd,J=4.2,1.6
Hz)
【0106】実施例74 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−(4−カルボキシフェニル)−7,8−ジヒドロ
−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例73で得られた化合物(0.37g)、濃塩酸
(12ml)および酢酸(12ml)の混合物を還流下
6時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物を1N−NaO
Hに溶解した。この溶液をエチルエーテル−THFで洗
浄した。水層に濃塩酸を加えてpH2−3に調整し、そ
れを酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、乾燥した。溶媒を留去し、標題化合物の無色結晶
(121mg)を得た。 融点 301−302℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)p
pm:2.80(3H,s), 3.67(3H,s), 4.44(1H,d,J=14.5),
4.58(1H,d,J=14.5Hz), 7.27(1H,m), 7.40-7.60(3H,m),
7.59(2H,s), 7.82(1H,s), 8.03(2H,t-like, J=7.9Hz),
8.94(1H,dd,J=4.2,1.8Hz)
【0107】実施例75 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−7,8−ジヒドロ−5−(4−メトキシカルボニルフ
ェニル)−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピリド
〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド 実施例74で得られた化合物(50mg)とTHF(1
5ml)の混合物にジアゾメタン(過剰)のエチルエー
テル溶液を加えた。混合物を室温で30分撹拌した後、
溶液を減圧乾固し、標題化合物の無色結晶(25mg)
を得た。 融点 123−125℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.81(3H,
s), 3.67(3H,s), 3.97(3H,s), 4.28(1H,d,J=14Hz), 4.7
5(1H,d,J=14Hz), 7.25(1H,m), 7.40-7.60(3H,m),7.55(2
H,s), 7.79(1H,s), 7.85-8.02(2H,m), 8.94(1H,dd,J=4.
0,1.8Hz)
【0108】実施例76 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−5−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−N,7−ジ
メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジ
ンカルボキサミド 参考例30で得られた化合物とN−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル〕メチルアミンを用いて、
実施例1と実質的に同様の反応(アミド化)、処理する
と標題化合物が淡黄色油状物として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.8-2.6(1
1H,m), 2.97(3H,s), 3.55(3H,s), 4.47(1H,d,J=14Hz),
5.28(1H,d,J=14Hz), 7.50-7.62(1H,m), 7.93(1H,s), 7.
95(2H,s), 8.40-8.50(1H,m), 8.90-9.00(1H,m)
【0109】参考例1 5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7
−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリ
ジンカルボン酸 方法1 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物(16.5g)と
フルオロベンゼン(120ml)の混合物に室温、撹拌
下、無水塩化アルミニウム(23.1g)を加えた。反
応混合物を加熱還流下3時間かきまぜた後、冷却し、塩
酸−氷水中に注いだ。この混合物を炭酸カリウム水を用
いてpH2〜3とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水洗、乾燥後、溶媒を留去すると3−(4−フルオロベ
ンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸が無色結晶(1
1.0g)として得られた。 融点 152−153℃(メタノール−酢酸エチルから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.35(2H,t-lik
e,J=8.8Hz), 7.68-7.80(3H,m), 7.99(1H,dd,J=1.8,7.6H
z), 8.84(1H,dd,J=1.8,4.6Hz) 工程2 工程1で得た化合物(1.50g)のジクロロメタン
(20ml)溶液に塩化チオニル(1.8ml)とDMF
(1滴)を加え、加熱還流下、40分間かきまぜた。溶
媒を留去し、残留物をジクロロメタン(15ml)に溶解
した。この溶液をN−メチルグリシンベンジルエステル
塩酸塩(1.30g)、トリエチルアミン(3.5m
l)およびジクロロメタン(20ml)の混合物に加え、
室温で20分間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナト
リウム水および水洗浄、乾燥後、溶媒を留去するとN−
ベンジルオキシカルボニルメチル−3−(4−フルオロ
ベンゾイル)−N−メチル−2−ピリジンカルボキサミ
ドが油状物(1.94g)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.13,3.19(each
3H,s), 4.20,4.30(each1H,s), 5.18,5.25(each 1H,s),
7.12(2H,m), 7.22-7.50(5H,m), 7.22(1H,dd,J=1.8,7.6
Hz), 7.75-7.90(2H,m), 8.39(1H,dd,J=1.8,4.8Hz), 8.7
4(1H,dd,J=1.8,4.8Hz)
【0110】工程3 工程2で得た化合物(1.94g)、トルエン(100
ml)、および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−
7−ウンデセン(0.83ml)の混合物を加熱還流下2
時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを
加え、水、炭酸水素ナトリウム水および水で順次洗浄、
乾燥後、溶媒を留去すると5−(4−フルオロフェニ
ル)−7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−6
−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボン酸 ベンジル
エステルが無色結晶(440mg)として得られた。 融点 217−218℃(メタノール−酢酸エチルから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.63(3H,s), 5.
06(2H,s), 7.02(2H,t-like,J=8.8Hz), 7.07-7.38(7H,
m), 7.48(1H,dd,J=4.2,8.4Hz), 7.55(1H,dd,J=1.8,8.4H
z), 8.92(1H,dd,J=1.8,8.4Hz) 工程4 工程3で得た化合物(100mg)、10%パラジウム炭
素(50%含水)(50mg)、メタノール(5ml)およ
びTHF(1ml)の混合物を水素雰囲気下、20分間か
きまぜた。触媒をろ去後、ろ液の溶媒を留去すると標題
化合物が無色結晶(66mg)として得られた。 融点 238−239℃(メタノール−酢酸エチルから
再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.53(3H,
s), 7.21(2H,t-like,J=9.0Hz), 7.39(2H,m), 7.45-7.61
(2H,m), 8.68(1H,dd,J=1.8,4.0Hz) 元素分析値 C161123F・1/8H2Oとして 計算値 C,63.95; H,3.73; N,9.32 実測値 C,63.91; H,3.57; N,9.32
【0111】方法2 工程1 3−(4−フルオロベンゾイル)−2−ピリジンカルボ
ン酸(19.8g)のジクロロメタン(200ml)溶液
に塩化チオニル(29.1ml)とDMF(1滴)を加
え、室温で4時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物を
ジクロロメタン(100ml)に溶解した。この溶液をN
−メチルアミノアセトニトリル 塩酸塩(9.46
g)、トリエチルアミン(33.7ml)およびジクロロ
メタン(150ml)の混合物に加え、室温で16時間か
きまぜた。溶媒を留去し、残留物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水および水
で洗浄、乾燥後、溶媒を留去するとN−シアノメチル−
3−(4−フルオロベンゾイル)−N−メチル−2−ピ
リジンカルボキサミドが油状物(22.8g)として得
られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.16(3H×1/3,
s), 3.21(3H×2/3,s), 4.44(2H×2/3,s), 4.55(2H×1/
3,s), 7.17(2H,t,J=8.4Hz), 7.50(1H,m), 7.85(3H,m),
8.75(1H,dd,J=1.6,4.8Hz) 工程2 工程1で得た化合物(22.8g)、トルエン(300m
l)、および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−
7−ウンデセン(13.2ml)の混合物を加熱還流下1
6時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に水を加え析
出結晶をろ取した。水、メタノールおよびエチルエーテ
ルで洗浄すると5−(4−フルオロフェニル)−7,8
−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−6−ピリド
〔3,4−b〕ピリジンカルボニルトリルが無色結晶
(14.9g)として得られた。 融点 231−232℃(メタノール−ジクロロメタン
−エチルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.92(3H,s), 7.
29(2H,t-like,J=8.8Hz),7.36-7.48(2H,m), 7.60(1H,dd,
J=4.2,8.4Hz), 7.71(1H,dd,J=1.8,8.4Hz), 9.04(1H,dd,
J=1.8,4.2Hz)
【0112】工程3 工程2得た化合物(14.37g)、エタノール(10
0ml)、および1N水酸化ナトリウム(100ml)の混
合物を加熱還流下3時間かきまぜた。反応液を濃縮し、
濃縮後に1N−塩酸を加えてpH5に調整し、析出結晶
をろ取した。水、メタノールおよびエチルエーテルで洗
浄すると、5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジ
ヒドロ−7−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボキサミトが無色結晶(14.85
g)として得られた。 融点 329−330℃(メタノール−ジクロロメタン
−エチルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.56(3H,
s), 7.25-7.55(5H,m), 7.66(1H,dd,J=4.2,8.4Hz), 7.86
(1H,bs), 8.11(1H,bs), 8.83(1H,dd,J=1.6,4.2Hz) 工程4 工程3で得た化合物(2.36g)および濃塩酸(30
ml)の混合物に、亜硝酸ナトリウム(15.0g)を室
温で少量ずつ加えて60時間かきまぜた。反応液に水を
加え、炭酸カリウム水でpH3とし、溶媒を留去した。
残留物をアンバーライトXAD−2を用いて水:エタノ
ール(1:0→0:4)で溶出すると標題化合物が無色
結晶(0.82g)として得られた。
【0113】参考例2 8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6
−メチル−5−オキソ−7−ピリド〔3,4−b〕ピラ
ジンカルボン酸 工程1 マグネシウム(4.2g)のTHF(20ml)懸濁液に
アルゴン雰囲気中、室温、撹拌下、ヨウ素(触媒量)を
加え、次いで1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(2
2.8g)のTHF(60ml)溶液を滴加し、30分間
かきまぜた。この混合物を2,3−ピラジンジカルボン
酸無水物(20.0g)のTHF(100ml)溶液に室
温、撹拌下滴加し、1時間かきまぜた。反応混合物を希
塩酸中に注ぎ(pHを4〜5に調製)、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去すると3−
(4−フルオロベンゾイル)−2−ピラジンカルボン酸
が無色油状物(25.8g)として得られた。 NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:7.31(2H,t
-like,J=8.8Hz), 7.60-7.75(2H,m), 8.84(1H,d,J=2.5H
z), 8.88(1H,d,J=2.5Hz) 本化合物は精製せずに次工程反応に使用した。 工程2 工程1で得た化合物(15.8g)のベンゼン(200
ml)懸濁液に塩化チオニル(35ml)とDMF(1滴)
を加え、加熱還流下2時間かきまぜた。溶媒を留去し、
残留物をTHF(50ml)に溶解した。この溶液をN−
メチルグリシンエチルエステル 塩酸塩(15.0
g)、トリエチルアミン(30.0ml)およびTHF
(80ml)の混合物を加え、室温で16時間かきまぜ
た。溶媒を留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を希塩酸、水で順次洗浄、乾燥後、溶媒
を留去し、残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製す
るとN−エトキシカルボニルメチル−3−(4−フルオ
ロベンゾイル)−N−メチル−2−ピラジンカルボキサ
ミドが油状物(5.07g)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.31(3H,t,J=7.
2Hz), 3.19(3H,s), 3.22(3H,s), 4.18-4.33(4H,m), 7.1
6(2H,t-like,J=8.7Hz), 7.95-8.10(2H,m), 8.59(2H,m)
【0114】工程3 工程2で得た化合物(5.07g)、トルエン(150
ml)および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7
−ウンデセン(2.5ml)の混合物を加熱還流下16時
間かきまぜた。反応液を希塩酸中に加え(pH4−5に
調整)、酢酸エチル−THFで抽出した。抽出液は飽和
食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:アセトン=10:1)で精製すると8−(4−フ
ルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6−メチル−5
−オキソ−7−ピリド〔3,4−b〕ピラジンカルボン
酸エチルエステルが無色結晶(1.21g)として得ら
れた。 融点 221−222℃(酢酸エチル−THF−エチル
エステルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.04(3H,t,J=7.
2Hz), 3.70(3H,s), 4.15(2H,q,J=7.2Hz), 7.16(2H,t-li
ke,J=8.7Hz), 7.27-7.40(2H,m), 8.87(2H,s) 工程4 工程3で得た化合物(1.10g)、エタノール(25
ml)、THF(25ml)および1N−NaOH(13m
l)の混合物を加熱還流下1時間かきまぜた。反応液を
冷却後、希塩酸を加えてpH3−4とし、NaClで飽和
させ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後、溶媒を
留去すると標題化合物が無色結晶(0.93g)として
得られた。 融点 247−249℃(THF−エチルエーテルから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.75(3H,s), 4.
95(1H,bs), 7.14(2H,t-like,J=8.8Hz), 7.34-7.48(2H,
m), 8.83(1H,d,J=2.0Hz), 8.85(1H,d,J=2.0Hz) 元素分析値 C151033F・0.2H2Oとして 計算値 C,59.49; H,3.46; N,13.87 実測値 C,59.59; H,3.71; N,13.72
【0115】参考例3 4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2
−メチル−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリ
ジンカルボン酸 工程1 3,4−ピリジンジカルボン酸無水物(8.50g)と
フルオロベンゼン(170ml)の混合物に室温、撹拌
下、無水塩化アルミニウム(12.0g)を加えた。反
応混合物を加熱還流下3時間かきまぜた後、冷却し、塩
酸−氷水中に注いだ。この混合物を炭酸水素ナトリウム
水を用いてpH4とし、析出結晶をろ取すると3−(4
−フルオロベンゾイル)−4−ピリジンカルボン酸が無
色結晶(1.51g)として得られた。 融点 305−310℃(分解)(メタノール−酢酸エ
チルから再結晶) NMR(200MHz, DMSO−d6)ppm:7.36(2
H,d,J=8.8Hz), 7.76(2H,t-like,J=8.0Hz), 7.88(1H,d,J
=5.2Hz), 8.73(1H,s), 8.94(1H,d,J=5.2Hz) 母液とろ液を合わせ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去すると4−(4
−フルオロベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸が無
色結晶(2.27g)として得られた。 融点 217−219℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz, DMSO−d6)ppm:7.35(2
H,t-like,J=8.5Hz), 7.53(1H,d,J=5.0Hz), 7.75(2H,m),
8.92(1H,d,J=5.0Hz), 9.17(1H,s) 工程2 工程1の方法で得られた4−(4−フルオロベンゾイ
ル)−3−ピリジンカルボン酸とN−メチルグリシンエ
チルエステル塩酸塩を用いて参考例2、工程2と同様に
反応、処理するとN−エトキシカルボニルメチル−4−
(4−フルオロベンゾイル)−N−メチル−3−ピリジ
ンカルボキサミドが無色油状物として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm:1.29(3H,t,J
=7.0Hz), 3.07(3H,s), 4.16(2H,s), 4.22(2H,q,J=7.0H
z), 7.16(2H,t-like,J=8.0Hz), 7.27-7.37(1H,m),7.81-
7.87(2H,m), 8.75-8.82(2H,m) 工程3 工程2で得た化合物と1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセンを用いて参考例2、工程3と
同様に反応、処理すると4−(4−フルオロフェニル)
−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−3−ピ
リド〔3,4−c〕ピリジンカルボン酸エチルエステル
が無色結晶として得られた。 融点 158−160℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:1.01(3H,t,J
=7.0Hz), 3.61(3H,s), 4.10(2H,q,J=7.0Hz), 7.03(1H,
d,J=5.6Hz), 7.13-7.34(4H,m), 8.69(1H,d,J=5.6Hz),
9.69(1H,s) 工程4 工程3で得た化合物と水酸化ナトリウム水を用いて参考
例2、工程4と同様に反応、処理すると表題化合物が無
色結晶として得られた。 融点 246−247℃(分解)(THF−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz, DMSO−d6)ppm:3.54(3
H,s), 7.00(1H,d,J=5.6Hz), 7.33-7.38(4H,m), 8.69(1
H,d,J=5.6Hz), 9.46(1H,s) 元素分析値 C161123F・1/4H2Oとして 計算値: C,63.47; H,3.83; N,9.25 実測値: C,63.37; H,3.80; N,9.30
【0116】参考例4 4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2
−メチル−1−オキソ−3−ピリド〔4,3−c〕ピリ
ジンカルボン酸 工程1 参考例3、工程1の方法で得た3−(4−フルオロベン
ゾイル)−4−ピリジンカルボン酸とN−メチルグリシ
ンエチルエステル塩酸塩を用いて参考例2、工程2と同
様に反応、処理するとN−エトキシカルボニルメチル−
3−(4−フルオロベンゾイル)−N−メチル−4−ピ
リジンカルボキサミドが無色油状物として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm:1.31(3H,t,J
=7.0Hz), 3.00(3H,s), 4.20(2H,s), 4.24(2H,q,J=7.0H
z), 7.18(2H,t-like,J=8.0Hz), 7.40-7.48(1H,m),7.85-
7.92(2H,m), 8.77-8.86(2H,m) 工程2 工程1で得た化合物と1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセンを用いて参考例2、工程3と
同様に反応、処理すると4−(4−フルオロフェニル)
−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−3−ピ
リド〔4,3−c〕ピリジンカルボン酸エチルエステル
が無色結晶として得られた。 融点 181−183℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:1.01(3H,t,J
=7.0Hz), 3.63(3H,s), 4.09(2H,q,J=7.0Hz), 7.14-7.38
(4H,m), 8.26(1H,d,J=5.4Hz), 8.63(1H,s), 8.75(1H,d,
J=5.4Hz) 工程3 工程2で得た化合物と水酸化ナトリウム水を用いて参考
例2、工程4と同様に反応、処理すると標題化合物が無
色結晶として得られた。 融点 294−295℃(分解)(THF−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:3.55(3H,s),
7.31-7.45(4H,m), 8.13(1H,d,J=5.2Hz), 8.47(1H,s),
8.73(1H,d,J=5.2Hz) 元素分析値 C161123F・1/4H2O 計算値: C,63.47; H,3.83; N,9.25 実測値: C,63.48; H,3.82; N,9.35
【0117】参考例5 5,6−ジヒドロ−6−メチル−8−(2−メチルフェ
ニル)−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジ
ンカルボン酸 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物(5.96g)と
2−ブロモトルエン(8.2g)を用いて、参考例2、
工程1(グリニャール反応)と同様に反応、処理すると
2−(2−メチルベンゾイル)−3−ピリジンカルボン
酸と3−(2−メチルベンゾイル)−2−ピリジンカル
ボン酸の混合物が油状物(6.45g)として得られ
た。(本化合物は精製せず次の工程反応に使用した。) 工程2 工程1で得た化合物(6.45g)とN−メチルアミノ
アセトニトリル塩酸塩(3.7g)を用いて、参考例1
−方法2、工程1(アミド化反応)と同様に反応、処理
するとN−シアノメチル−N−メチル−2−(2−メチ
ルベンゾイル)−3−ピリジンカルボキサミドとN−シ
アノメチル−N−メチル−3−(2−メチルベンゾイ
ル)−2−ピリジンカルボキサミドの混合物が油状物
(7.5g)として得られた。(本化合物は精製せず次
の工程反応に使用した。) 工程3 工程2で得た化合物(7.5g)と1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(4.0ml)を
用いて、参考例1−方法2、工程2(脱水閉環反応)と
同様に反応(トルエン中、4時間加熱還流)し、シリカ
ゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[ヘキサン:酢
酸エチル(2:1→1:1)→アセトン]に付し分離精
製した。最初の分画から5,6−ジヒドロ−6−メチル
−8−(2−メチルフェニル)−5−オキソ−7−ピリ
ド〔4,3−b〕ピリジンカルボニトリルが無色結晶
(3.5g)として得られた。 融点 216−218℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.12(3H,s),
3.87(3H,s), 7.26-7.44(4H,m), 7.54(1H,dd,J=4.6,8.1
Hz), 8.78(1H,dd,J=1.8,8.1Hz), 8.97(1H,dd,J=1.8,4.6
Hz) 次の分画から7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(2
−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボニトリルが無色結晶(2.4g)
として得られた。 融点 238−240℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.12(3H,s),
3.92(3H,s), 7.34-7.59(6H,m), 9.02(1H,dd,J=1.8,4.4
Hz)
【0118】工程4 工程3で得た5,6−ジヒドロ−6−メチル−8−(2
−メチルフェニル)−5−オキソ−7−ピリド〔4,3
−b〕ピリジンカルボニトリル(3.5g)と1N−N
aOHを用いて、参考例1−方法2、工程3(加水分解
反応)と同様に反応(エタノール中、16時間加熱還
流)、処理すると5,6−ジヒドロ−6−メチル−8−
(2−メチルフェニル)−5−オキソ−7−ピリド
〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶
(2.2g)として得られた。 融点 315−320℃(メタノールから再結晶) NMR(200MHz, DMSO−d6)ppm:1.98(3
H,s), 3.56(3H,s), 7.17-7.26(4H,m), 7.54(1H,dd,J=4.
4,8.0Hz), 7.80(1H,bs), 8.04(1H,bs), 8.62(1H,dd,J=
1.8,8.0Hz), 8.82(1H,dd,J=1.8,4.4Hz) 工程5 工程4で得た化合物(2.2g)と塩酸(30ml)の
混合物に撹拌下、0℃で亜硝酸ナトリウム(5.2g)
を少量づつ加えた。この混合物を室温で3時間かきまぜ
た後、炭酸ナトリウムを用いてpH5ないし6とした。
析出沈殿をろ別し、ろ液をアンバーライトXAD−2を
用いてメタノールで溶出すると標題化合物が無色結晶
(0.83g)として得られた。 融点 268−273℃(分解)(メタノール−THF
から再結晶) NMR(200MHz, DMSO−d6)ppm:1.96(3
H,s), 3.53(3H,s), 7.08-7.14(4H,m), 7.34(1H,dd,J=4.
4,8.0Hz), 8.50(1H,dd,J=1.2,8.0Hz), 8.69(1H,dd,J=1.
2,4.4Hz) SI−MS,m/z:295(M+1)+
【0119】参考例6 5−(クロロ−2−メチルフェニル)−7,8−ジヒド
ロ−7−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−
b〕ピリジンカルボン酸およびその異性体 工程1 7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(2−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジ
ンカルボニトリル(参考例5、工程3)(2.40g)
と1N−NaOHを用いて、参考例1−方法2、工程3
(加水分解反応)と同様に反応(エタノール中、16時
間加熱還流)、処理すると7,8−ジヒドロ−7−メチ
ル−5−(2−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピ
リド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶
(1.57g)として得られた。 融点 305−307℃(メタノール−THFから再結
晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:2.01
(3H,s), 3.57(3H,s), 7.20(1H,dd,J=1.6,8.2Hz), 7.26-
7.36(4H,m), 7.63(1H,dd,J=4.4,8.2Hz), 7.78(1H,bs),
8.04(1H,bs), 8.82(1H,dd,J=1.6,4.4Hz) 工程2 工程1で得た化合物(1.5g)と塩酸(30ml)の
混合物に撹拌下、0℃で亜硝酸ナトリウム(7.0g)
を少量づつ加えた。この混合物を室温で20時間かきま
ぜた後、炭酸ナトリウムを用いてpH5ないし6とし
た。析出沈殿をろ別し、ろ液をアンバーライトXAD−
2を用いてメタノールで溶出すると標題化合物(混合
物)が無色結晶(0.9g)として得られた。 融点 290−295℃(分解)(メタノール−THF
から再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:1.97
(3H×2/5,s), 2.03(3H×3/5,s), 3.56(3H,s), 7.11-7.4
7(4H,m), 7.54(1H,dd,J=4.2,8.2Hz), 8.68(1H,dd,J=1.
6,4.2Hz) SI−MS,m/z:329,331(M+1)+
【0120】参考例7 N−メチル−4−(2−ピリジル)−3−キノリンカル
ボキサミド 工程1 2−(2−アミノベンゾイル)ピリジン(2.0g)と
エトキシメチレンマロン酸ジエチル(2.7g)の混合
物を、130℃、16時間かきまぜた後、析出結晶
(3.0g)をろ取した。この結晶と塩化リチウム
(1.8g)、DMSO(30ml)の混合物を180
−190℃で2時間かきまぜた。反応混合物を冷却後、
水中に注ぎ、クロロホルムで抽出した。抽出液を水洗、
乾燥後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:
2)に付すと4−(2−ピリジル)−3−キノリンカル
ボン酸エチルエステルが無色結晶(1.28g)として
得られた。 融点 70℃(エチルエーテル−ヘキサンから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.07(3H,
t,J=7.2Hz), 4.16(2H,q,J=7.2Hz), 7.35-7.55(4H,m),
7.70-7.95(2H,m), 8.21(1H,d,J=8.4Hz), 8.79(1H,d,J=
4.4Hz), 9.46(1H,s) 工程2 工程1で得た化合物(1.19g)と40%メチルアミ
ンメタノール溶液(30ml)を室温で3日間かきまぜ
た。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え、飽和食
塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去すると、標題化合物が
無色結晶(666mg)として得られた。 融点 171−172℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.72(3H,
d,J=5.0Hz), 6.33(1H,m),7.40-7.55(4H,m), 7.70-7.95
(2H,m), 8.17(1H,d,J=8.4Hz), 8.79(1H,m), 9.17(1H,s) 元素分析値 C16133O・0.1H2O 計算値 C,72.49; H,5.02; N,15.85 実測値 C,72.47; H,4.83; N,15.71
【0121】参考例8 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−6
−メチル−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリ
ジンカルボン酸 工程1 2,3−チオフェンジカルボン酸無水物(1.98g)
とフルオロベンゼン(30ml)の混合物に室温撹拌
下、無水塩化アルミニウム(2.7g)を加えた。反応
混合物を加熱還流下3.5時間かきまぜた後、冷却し、
塩酸−氷水中に注いだ。この混合物を酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
すると、3−(4−フルオロベンゾイル)−2−チオフ
ェンカルボン酸が無色結晶(3.21g)として得られ
た。 融点 152℃(エチルエーテル−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.10-7.30
(3H,m), 7.66(1H,d,J=5.2Hz), 7.80-7.95(2H,m) 工程2 工程1で得た化合物(3.21g)のTHF(60m
l)に塩化オキザリル(1.7ml)とDMF(5滴)
を加え、室温で30分かきまぜた。溶媒を留去し、残留
物をTHF(20ml)に溶解した。この溶液をN−メ
チルグリシンエチルエステル塩酸塩(2.5g)、トリ
エチルアミン(4ml)およびTHF(50ml)の混
合物に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を2N塩
酸、炭酸水素ナトリウム水、水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付すとN
−エトキシカルボニルメチル−3−(4−フルオロベン
ゾイル)−N−メチル−2−チオフェンカルボキサミド
が油状物(0.98g)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.27(3H,
t,J=7.1Hz), 2.99(3H,bs), 4.05(2H,s), 4.19(2H,q,J=
7.1Hz), 7.05-7.30(3H,m), 7.45(1H,m), 7.80-7.95(2H,
m)
【0122】工程3 工程2で得た化合物(0.98g)、トルエン(50m
l)および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7
−ウンデセン(1.5ml)の混合物を加熱還流下3時
間かきまぜた後、冷却し、2N塩酸中に注いだ。この混
合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、
溶媒を留去し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付
すと4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ
−6−メチル−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕
ピリジンカルボン酸エチルエステル 融点 145−147℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.01(3H,
t,J=7.2Hz), 3.65(3H,s),4.10(2H,q,J=7.2Hz), 6.92(1
H,d,J=5.1Hz), 7.13(2H,t-like,J=8.6Hz), 7.25ー7.40(2
H,m), 7.67(1H,d,J=5.1Hz) 工程4 工程3で得た化合物(304mg)を用いて、参考例
2、工程4と同様に反応(加水分解反応)、処理すると
標題化合物が無色結晶(240mg)として得られた。 融点 205℃(酢酸エチル−イソプロピルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.70(3H,
s), 6.93(1H,d,J=5.3Hz),7.14(2H,t-like,J=8.6Hz), 7.
37-7.49(2H,m), 7.70(1H,d,J=5.3Hz) 元素分析値 C1510NO3SF 計算値 C,59.40; H,3.32; N,4.62 実測値 C,59.24; H,3.42; N,4.55
【0123】参考例9 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,2−c〕ピリ
ジンカルボン酸 参考例8工程1の結晶をろ取した後のろ液を用いて、参
考例8工程2と同様に反応、処理するとN−エトキシカ
ルボニルメチル−2−(4−フルオロベンゾイル)−N
−メチル−3−チオフェンカルボキサミドが淡黄色油状
物として得られた。本油状物(1.4g)を用いて参考
例8工程3と同様に反応、処理すると7−(4−フルオ
ロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オ
キソ−6−チエノ〔3,2−c〕ピリジンカルボン酸エ
チルエステルが無色結晶(1.27g)として得られ
た。 融点 127−129℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.01(3H,t,
J=7.2Hz), 3.63(3H,s),4.10(2H,q,J=7.2Hz), 7.14(2H,t
-like,J=8.7Hz), 7.35-7.50(2H,m), 7.36(1H,d,J=5.3H
z), 7.73(1H,d,J=5.3Hz) 本エチルエステル(1.08g)を用いて、参考例8工
程4と同様に反応、処理すると標題化合物が無色結晶
(0.65g)として得られた。 融点 233℃(酢酸エチル−THF−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.69(3H,
s), 5.08(1H,bs), 7.14(2H,t-like,J=8.8Hz), 7.33(1H,
d,J=5.4Hz), 7.43-7.55(2H,m), 7.70(1H,d,J=5.4Hz)
【0124】参考例10 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,4−c〕ピリ
ジンカルボン酸 3,4−チオフェンジカルボン酸無水物を出発原料とし
て用いて、参考例8の工程1から工程4と同様に反応、
処理すると標題化合物が得られた。各工程で得られた化
合物名と物理化学恒数を記す。 工程1 4−(4−フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカル
ボン酸 融点 161−162℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.18(2H,t-
like,J=8.6Hz), 7.76(1H,d,J=3.3Hz), 7.80-7.95(2H,
m), 8.39(1H,d,J=3.3Hz), 9.90(1H,bs) 工程2 N−エトキシカルボニルメチル−4−(4−フルオロベ
ンゾイル)−N−メチル−3−チオフェンカルボキサミ
ド 淡黄色油状物(精製せずに次工程反応に使用した。) 工程3 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,4−c〕ピリ
ジンカルボン酸 エチルエステル 融点 128−129℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.00(3H,t,
J=7.2Hz), 3.52(3H,s),4.07(2H,q,J=7.2Hz), 7.05-7.20
(3H,m), 7.30-7.45(2H,m), 8.42(1H,d,J=2.6Hz) 工程4 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チエノ〔3,4−c〕ピリ
ジンカルボン酸(標題化合物) 融点 217−218℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.58(3H,
s), 7.06(1H,d,J=3.3Hz),7.12(2H,t-like,J=8.8Hz), 7.
40-7.50(2H,m), 8.40(1H,d,J=3.3Hz)
【0125】参考例11 8−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6
−メチル−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリ
ジンカルボン酸 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物(18.6g)の
THF(150ml)溶液にp−フルオロフェニルマグネ
シウムブロミド〔p−ブロモフルオロベンゼン(13.
6ml)とマグネシウム(3.91g)から調製〕のTH
F(100ml)溶液を室温、撹拌下加えた。反応混合物
を室温で1時間撹拌後、塩酸−氷水中に注ぎ、1N−水
酸化ナトリウム水溶液を用いてpH2−3として酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後溶媒を留去する
と3−(4−フルオロベンゾイル)−2−ピリジンカル
ボン酸(参考例1方法1工程1)と2−(4−フルオロ
ベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸の混合物が無色
油状物(10.5g)として得られた。本油状物をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、両者
を分離した。後者の物理化学恒数を記す。 融点 179−181℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.12(2H,t-
like), 7.55(1H,dd,J=4.8,8.2Hz), 7.81(2H,dd-like),
8.39(1H,dd,J=1.6,8.2Hz), 8.84(1H,dd,J=1.6,5.0Hz) 工程2 工程1で得た2−(4−フルオロベンゾイル)−3−ピ
リジンカルボン酸(1.50g)を用いて、参考例1方
法2工程1と同様に反応、処理するとN−シアノメチル
−N−メチル−2−(4−フルオロベンゾイル)−3−
ピリジンカルボキサミドが油状物(1.8g)として得
られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.02(3H,
s), 4.52(2H,s), 7.15(t-like), 7.55(1H,m), 7.81(1H,
d,J=7.6Hz), 8.08(2H,m), 8.73(1H,dd,J=1.6,4.8Hz)
【0126】工程3 工程2で得た化合物(2.04g)を用いて、参考例1
方法2工程2と同様に反応、処理すると8−(4−フル
オロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−
オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボニト
リルが無色結晶(1.55g)として得られた。 融点 258−259℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.88(3H,
s), 7.24(2H,t-like), 7.44-7.62(3H,m), 8.79(1H,dd,J
=1.8,8.4Hz), 8.99(1H,dd,J=1.8,4.4Hz) 工程4 工程3で得た化合物(1.00g)を用いて、参考例1
方法2工程3と同様に反応、処理すると8−(4−フル
オロフェニル)−5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−
オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサ
ミドが無色結晶(1.00g)として得られた。 融点 300−301℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.71(3H,
s), 5.42-5.67(2H,b), 7.16(2H,t-like), 7.45(3H,m),
8.75(1H,dd,J=1.8,8.0Hz), 8.90(1H,dd,J=1.8,4.4Hz) 工程5 工程4で得た化合物(900mg)を用いて、参考例1方
法2工程4と同様に反応、処理すると標題化合物が無色
結晶(561mg)として得られた。 融点 237℃(分解)(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.54(3
H,s), 7.25(2H,t-like),7.37(2H,m), 7.58(1H,dd,J=4.
4,8.2Hz), 8.62(1H,dd,J=1.8,8.2Hz), 8.88(1H,dd,J=1.
8,4.4Hz)
【0127】参考例12 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−(2
−チエニル)−3−イソキノリンカルボン酸 工程1 フタル酸無水物(2.96g)、ジクロロメタン(10
ml)および塩化アルミニウム(5.87g)の混合物
に、室温、撹拌下チオフェン(1.6ml)のジクロロメ
タン(10ml)溶液を少量ずつ加え、滴加後室温で1時
間かきまぜた。反応混合物を塩酸−氷水中に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後、溶媒を留
去すると2−(2−チエニルカルボニル)安息香酸が無
色結晶(2.72g)として得られた。 融点 142−143℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.06(1H,d
d,J=3.6,4.8Hz), 7.25(1H,dd,J=1.2,3.8Hz), 7.46(1H,d
d,J=1.6,7.2Hz), 7.52-7.74(3H,m), 8.09(1H,dd,J=1.2,
7.8Hz) 工程2から4の化合物は、工程1で得た化合物を出発原
料として用い、参考例8の工程2から4と同様の方法に
より反応、処理して得られた。各工程で得られた化合物
とのその物理化学恒数を記す。 工程2 N−エトキシカルボニルメチル−N−メチル−2−(2
−チエニルカルボニル)ベンゼンカルボキサミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.19-1.37
(3H,m), 2.99(3H×3/5,s), 3.09(3H×2/5,s), 4.00(2H
×2/5,s), 4.09-4.30(2H+2H×3/5,m), 7.13(1H,t-lik
e), 7.40-7.66(4H,m), 7.66-7.77(2H,m) 工程3 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−(2
−チエニル)−3−イソキノリンカルボン酸 エチルエ
ステル 融点 137−138℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.08(3H,t,
J=7.4Hz), 3.61(3H,s),4.14(2H,q,J=7.4Hz), 7.03-7.15
(2H,m), 7.40-7.68(4H,m), 8.49(1H,m) 工程4 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−(2
−チエニル)−3−イソキノリンカルボン酸(標題化合
物) 融点 259−260℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.65(3H,
s), 7.12(2H,m), 7.39-7.70(4H,m), 8.46(1H,m)
【0128】参考例13 4−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−チエ
ノ〔2,3−b〕ピリジンカルボキサミド 工程1 4−フルオロベンゾイルアセトニトリル(2.84
g)、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ジチアン(1.
31g)、トリエチルアミン(2.2ml)およびエタノ
ール(15ml)の混合物を50℃で40分間かきまぜた
後、冷却すると2−アミノ−3−(4−フルオロベンゾ
イル)チオフェンが黄色結晶(2.22g)として得ら
れた。 融点 178℃(エチルエーテル−ヘキサンから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3):6.15(1H,d,J=5.8H
z), 6.85(1H,d,J=5.8Hz), 6.94(2H,bs), 7.00-7.20(2H,
m), 7.60-7.80(2H,m) 工程2 工程1で得た化合物(872mg)を用いて、参考例7工
程1と同様に反応、処理すると4−(4−フルオロフェ
ニル)−5−チエノ〔2,3−b〕ピリジンカルボン酸
エチルエステルが淡黄色油状物(576mg)として得ら
れた。 NMR(200MHz,CDCl3):1.10(3H,t,J=7.1H
z), 4.17(2H,q,J=7.1Hz), 7.03(1H,d,J=6.0Hz), 7.10-
7.40(4H,m), 7.54(1H,d,J=6.0Hz), 9.09(1H,s) 工程3 工程2で得た化合物(576mg)を用いて、参考例7工
程2と同様に反応、処理すると標題化合物が無色結晶
(297mg)として得られた。 融点 188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3):2.77(3H,d,J=5.0H
z), 5.42(1H,bs), 7.10(1H,d,J=6.1Hz), 7.15-7.30(2H,
m), 7.40-7.50(2H,m), 7.56(1H,d,J=6.1Hz), 8.82(1H,
s)
【0129】参考例14 1,2−ジヒドロ−N,1−ジメチル−2−オキソ−4
−(2−ピリジル)−3−キノリンカルボキサミド 工程1 2−(2−アミノベンゾイル)ピリジン(4.36
g)、マロン酸ジエチル(3.92ml)および1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(0.
5ml)の混合物を180℃で3時間加熱した。反応混合
物を冷却すると1,2−ジヒドロ−2−オキソ−4−
(2−ピリジル)−3−キノリンカルボン酸エチルエス
テルが結晶(6.1g:未精製)として得られた。本結
晶をDMF(100ml)に溶解し、水素化ナトリウム
(60%油状)(1.5g)を加えて、1時間室温でか
きまぜた後、0℃に冷却し、かきまぜながらヨードメタ
ン(10ml)を加えた。この混合物を室温で1時間かき
まぜた後、濃縮した。濃縮後に酢酸エチルを加え、水
洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)に付して
精製すると1,2−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ
−4−(2−ピリジル)−3−キノリンカルボン酸エチ
ルエステルが淡黄色結晶(2.6g)として得られた。 融点 145−146℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3):1.03(3H,t,J=7.1H
z), 3.81(3H,s), 4.12(2H,q,J=7.1Hz), 7.18(1H,m), 7.
30-7.52(4H,m), 7.62(1H,m), 7.83(1H,m), 8.77(1H,m) 工程2 工程1で得た化合物(1.0g)と40%メチルアミン
−メタノール溶液(30ml)の混合物を封管中、140
℃で16時間加熱した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エ
チルを加え、飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去す
ると標題化合物が無色結晶(0.60g)として得られ
た。 融点 239−240℃(THF−エチルエーテルから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3):2.81(3H,d,J=4.8H
z), 3.84(3H,s), 7.02-7.20(2H,m), 7.30-7.50(3H,m),
7.64(1H,m), 7.81(1H,m), 8.73(1H,m), 8.81(1H,m)
【0130】参考例15 7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−5−フェ
ニル−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボン酸 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物(21.0g)と
ベンゼン(210ml)の混合物に無水塩化アルミニウム
(30.0g)を加えて、4時間加熱還流下にかきまぜ
た。冷後、氷水−塩酸中に反応混合物を注ぎ、析出結晶
をろ取した。本結晶を少量の水、次いでエチルエーテル
で洗浄すると3−ベンゾイル−2−ピリジンカルボン酸
塩酸塩が淡黄色結晶(23.7g)として得られた。 融点 149−153℃(分解)(メタノール−エチル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.44(2H,t-lik
e,J=7.9Hz), 7.59(1H,m),7.78(3H,m), 7.88(1H,dd,J=1.
5,7.7Hz), 8.78(1H,dd,J=1.5,4.7Hz) 工程2から4においては、工程1で得た化合物を用い
て、参考例1方法1工程2から4と実質的に同様の方法
により反応,処理して目的化合物を得た。各工程で得た
化合物と物理化学恒数を記す。 工程2 3−ベンゾイル−N−ベンジルオキシカルボニルメチル
−N−メチル−2−ピリジンカルボキサミド 無色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.12(3H×4/9,
s), 3.18(3H×5/9,s), 4.24(2H×5/9,s), 4.26(2H,4/9
H,s), 5.15(2H×5/9H,s), 5.18(2H×4/5,s), 7.23-7.85
(7H,m), 8.40(1H×4/9,dd,J=1.4,4.8Hz), 8.74(1H×5
/9,dd,J=1.4,4.8Hz) 工程3 7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−5−フェ
ニル−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボン酸
ベンジルエステル 融点 127−128℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.63(3H,s),
4.99(2H,s), 7.03-7.08(2H,m), 7.23-7.55(9H,m), 7.62
(1H,dd,J=1.4,8.3Hz), 8.92(1H,dd,J=1.4,4.2Hz) 工程4 7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−5−フェ
ニル−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボン酸
(標題化合物) 融点 230−233℃(分解)(メタノール−エチル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.50(3H,s), 7.
10-7.80(7H,m), 8.82(1H,m)
【0131】参考例16 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−フェ
ニル−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボン酸 工程1 3,4−ピリジンジカルボン酸無水物(8.94g)の
THF(100ml)懸濁液にフェニルマグネシウムブロ
ミド(マグネシウム(2.02g)とブロモベンゼン
(11.30g)から調製)のTHF(45ml)溶液を
室温でかきまぜながら滴加した。反応混合物を室温で1
時間かきまぜた後、希塩酸中に冷却下注いだ。この混合
物に炭酸ナトリウム水を加えて、pH2とし、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗し乾燥後、溶媒を留去する
と4−ベンゾイル−3−ピリジンカルボン酸が無色結晶
(5.80g)として得られた。 融点 240−241℃(アセトンから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)pp
m:7.27-7.74(6H,m), 8.86(1H,d,J=4.0Hz), 9.30(1H,s) 母液と洗液中には、追加の4−ベンゾイル−3−ピリジ
ンカルボン酸とその異性体出ある3−ベンゾイル−4−
ピリジンカルボン酸が存在した。工程2から4において
は、工程1で得た化合物を用いて、参考例3工程2から
4と同様の方法により反応,処理して目的化合物を得
た。各工程で得た化合物と物理化学恒数を記す。 工程2 4−ベンゾイル−N−エトキシカルボニルメチル−N−
メチル−3−ピリジンカルボキサミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.29(3H,t,J=7.
2Hz), 3.05(3H×1/4,s),3.06(3H×3/4,s), 4.02(3H×1/
4,s), 4.14(3H×3/4,s), 4.21(2H,q,J=7.2Hz),7.27-7.8
0(4H,m), 7.81(2H,d,J=7.0Hz), 8.78(2H,m)
【0132】工程3 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−フェ
ニル−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボン酸エ
チルエステル 融点 128−130℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.94(3H,t,J=7.
0Hz), 3.61(3H,s), 4.06(2H,q,J=7.0Hz), 7.07(1H,d,J=
5.6Hz), 7.28-7.48(5H,m), 8.67(1H,d,J=5.6Hz),9.68(1
H,s) 工程4 1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソ−4−フェ
ニル−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジンカルボン酸
(標題化合物) 融点 255−257℃(分解)(THF−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)pp
m:3.67(3H,s), 7.05(1H,d,J=5.6Hz), 7.35-7.49(5H,
m), 8.64(1H,d,J=5.6Hz), 9.62(1H,s)
【0133】参考例17 5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−オキソ−8−フェ
ニル−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボン酸 本化合物は参考例11工程1のp−フルオロフェニルマ
グネシウムブロミドの代わりにフェニルマグネシウムブ
ロミドを用いて、参考例11の工程1から5と同様に反
応,処理して得られた。各工程で得た化合物と物理化学
恒数を記す。 工程1 2−ベンゾイル−3−ピリジンカルボン酸 融点 190−193℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.28-7.63(4H,
m), 7.76(2H,d-like,J=7Hz), 8.37(1H,dd,J=1.6,8.0H
z), 8.83(1H,dd,J=1.6,4.9Hz) 工程2 2−ベンゾイル−N−シアノメチル−N−メチル−3−
ピリジンカルボキサミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.02(3H×3/4,
s), 3.21(3H×1/4,s), 4.18(2H×1/4,s), 4.50(2H×3/
4,s), 7.35-7.70(4H,m), 7.79(1H,d-like,J=7.4Hz), 7.
99(2H,m), 8.73(1H,dd,J=1.6,4.8Hz)
【0134】工程3 5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−オキソ−8−フェ
ニル−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボニトリ
ル 融点 256−258℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.88(3H,s), 7.
45-7.60(6H,m), 8.79(1H,dd,J=1.9,8.1Hz), 8.99(1H,d
d,J=1.9,4.5Hz) 工程4 5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−オキソ−8−フェ
ニル−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボキサミ
ド 融点 280−282℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.72(3H,s), 5.
46(1H,b), 5.55(1H,b),7.46(6H,m), 8.76(1H,dd,J=1.9,
8.1Hz), 8.91(1H,dd,J=1.9,4.5Hz) 工程5 5,6−ジヒドロ−6−メチル−5−オキソ−8−フェ
ニル−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジンカルボン酸
(標題化合物) 融点 254−259℃(分解)(メタノール−エチル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.55(3H,
s), 7.28-7.50(5H,bs), 7.87(1H,d,J=4.8,8.0Hz), 8.63
(1H,dd,J=1.8,8.2Hz), 8.88(1H,dd,J=2.0,4.4Hz)
【0135】参考例18 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
1,6−ジメチル−7−オキソ−5−ピロロ〔2,3−
c〕ピリジンカルボン酸 工程1 1−メチル−2,3−ピロールジカルボン酸無水物とフ
ルオロベンゼンを塩化アルミニウム存在下に参考例1方
法1と同様に反応,処理すると3−(4−フルオロベン
ゾイル)−1−メチル−2−ピロールカルボン酸が無色
結晶として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:4.11(3H,s), 6.
51(1H,d,J=2.9Hz), 6.85(1H,d,J=2.9Hz), 7.20(2H,t-li
ke,J=8.6Hz), 7.80-7.90(2H,m) 工程2から4においては、工程1で得た化合物を用い
て、参考例2工程2から4と実質的に同様な方法によ
り、反応,処理すると目的化合物が得られた。各工程で
得られた化合物と物理化学恒数を記す。 工程2 N−エトキシカルボニルメチル−3−(4−フルオロベ
ンゾイル)−N,1−ジメチル−2−ピロールカルボキ
サミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.22(0.9H,t,J=
7.3Hz), 1.31(2.1H,t,J=7.1Hz), 2.93(2.1H,s), 3.08
(0.9H,s), 3.30-3.90(1H,m), 3.74(2.1H,s), 4.00-4.50
(1H,m), 4.12(0.6H,q,J=7.3Hz), 4.23(1.4H,q,J=7.1H
z), 6.40(0.3H,d,J=2.6Hz), 6.44(0.7H,d,J=2.8Hz), 6.
63(0.3H,d,J=2.6Hz), 6.66(0.7H,d,J=2.8Hz),7.12(2H,t
-like,J=8.8Hz), 7.78-7.92(2H,m)
【0136】工程3 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
1,6−ジメチル−7−オキソ−5−ピロロ〔2,3−
c〕ピリジンカルボン酸エチルエステル 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.99(3H,t,J=7.
2Hz), 3.60(3H,s), 4.07(2H,q,J=7.2Hz), 4.20(3H,s),
6.03(1H,d,J=2.9Hz), 6.98(1H,d,J=2.9Hz), 7.00-7.40
(4H,m) 工程4 4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−
1,6−ジメチル−7−オキソ−5−ピロロ〔2,3−
c〕ピリジンカルボン酸(標題化合物) 無色結晶 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.65(3H,s), 4.
20(3H,s), 6.02(1H,d,J=2.8Hz), 6.98(1H,d,J=2.8Hz),
7.09(2H,t,J=8.8Hz), 7.38-7.50(2H,m)
【0137】参考例19 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チアゾロ〔5,4−c〕ピ
リジンカルボン酸 工程1 4,5−チアゾールジカルボン酸無水物とフルオロベン
ゼンを塩化アルミニウム存在下に、参考例1方法1工程
1と同様に反応,処理すると5−(4−フルオロベンゾ
イル)−4−チアゾールカルボン酸と4−(4−フルオ
ロベンゾイル)−5−チアゾールカルボン酸が混合物と
して得られた。この混合物を工程2の反応に使用した。 工程2 工程1で得た混合物を用いて、参考例2工程2と同様の
方法により反応,処理すると、N−エトキシカルボニル
メチル−5−(4−フルオロベンゾイル)−N−メチル
−4−チアゾールカルボキサミドとN−エトキシカルボ
ニルメチル−4−(4−フルオロベンゾイル)−N−メ
チル−5−チアゾールカルボキサミドの混合物が淡黄色
油状物として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.20-1.40(3H,
m), 3.00,3.04,3.15,3.23(total 3H,each s), 4.00-4.4
0(4H,m), 7.16(2H,t-like,J=8.6Hz), 7.84-7.95(1.2H,
m), 8.24-8.34(0.8H,m), 8.86,8.90,8.94,8.96(total 1
H,each s) この混合物を工程3の反応に使用した。
【0138】工程3 工程2で得た混合物を用いて、参考例2工程3と同様の
方法により反応,処理し、次いでp−トルエンスルホン
酸存在下にトルエン中で加熱還流後、処理すると7−
(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−メ
チル−4−オキソ−6−チアゾロ〔5,4−c〕ピリジ
ンカルボン酸エチルエステルと7−(4−フルオロフェ
ニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−
6−チアゾロ〔4,5−c〕ピリジンカルボン酸エチル
エステルの混合物が得られた。この混合物をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィー〔ヘキサン−酢酸エ
チル=1:2〕に付し、分離精製した。最初の分画から
前者が無色結晶として得られた。 融点 129−130℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.04(3H,t,J=7.
1Hz), 3.68(3H,s), 4.15(2H,q,J=7.1Hz), 7.16(2H,t-li
ke,J=8.7Hz), 7.38-7.48(2H,m), 9.12(1H,s) 次の分画から後者が無色結晶として得られた。 融点 209−212℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.04(3H,t,J=7.
1Hz), 3.70(3H,s), 4.15(2H,q,J=7.1Hz), 7.17(2H,t-li
ke,J=8.6Hz), 7.35-7.45(2H,m), 8.90(1H,s) 工程4 工程3で得た7−(4−フルオロフェニル)−4,5−
ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−6−チアゾロ
〔5,4−c〕ピリジンカルボン酸エチルエステルを7
0%H2SO4中で120−130℃で加熱加水分解反応
に付し、処理すると標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点 214−217℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.58
(3H,s), 7.28(2H,t−like,J=
9.0Hz), 7.40−7.52(2H,m),
9.53(1H,s)
【0139】参考例20 7−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−メチル−4−オキソ−6−チアゾロ〔4,5−c〕ピ
リジンカルボン酸 参考例19工程3で得た7−(4,5−ジヒドロ−5−
メチル−4−オキソ−6−チアゾロ〔4,5−c〕ピリ
ジンカルボン酸エチルエステルを用いて、参考例19工
程4と同様に反応(酸加水分解),処理すると標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点 192−194℃(酢酸エチル−THF−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.57(3H,
s), 7.34(2H,t-like,J=8.8Hz), 7.46-7.57(2H,m), 9.23
(1H,s)
【0140】参考例21 4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−7−フェ
ニル−6−チアゾロ〔5,4−c〕ピリジンカルボン酸 工程1 4,5−チアゾールジカルボン酸無水物とベンゼンを塩
化アルミニウム存在下に、参考例1方法1工程1と同様
に反応,処理すると4−ベンゾイル−5−チアゾールカ
ルボン酸と5−ベンゾイル−4−チアゾールカルボン酸
が混合物として得られた。この混合物を工程2の反応に
使用した。 工程2 工程1で得た混合物を用いて、参考例2工程2と同様の
方法により反応,処理すると4−ベンゾイル−N−エト
キシカルボニルメチル−N−メチル−5−チアゾールカ
ルボキサミドと5−ベンゾイル−N−エトキシカルボニ
ルメチル−N−メチル−4−チアゾールカルボキサミド
の混合物が淡黄色油状物として得られた。この混合物を
工程3の反応に使用した。
【0141】工程3 工程2で得た化合物を用いて、参考例19工程3と同様
の方法により反応,処理すると4,5−ジヒドロ−5−
メチル−4−オキソ−7−フェニル−6−チアゾロ
〔5,4−c〕ピリジンカルボン酸エチルエステルと
4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−7−フェ
ニル−6−チアゾロ〔4,5−c〕ピリジンカルボン酸
エチルエステルの混合物が得られた。この混合物をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー〔ヘキサン−
酢酸エチル=1:2〕に付し、分離精製した。最初の分
画から前者が無色結晶として得られた。 融点 121−122℃(エチルエーテル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.96(3H,t,J=7.
1Hz), 3.69(3H,s), 4.10(2H,q,J=7.1Hz), 7.44(5H,s),
9.11(1H,s) 次の分画から後者が無色結晶として得られた。 融点 186−188℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.97(3H,t,J=7.
1Hz), 3.71(3H,s), 4.11(2H,q,J=7.1Hz), 7.40-7.50(5
H,m), 8.89(1H,s) 工程4 工程3で得た4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オキ
ソ−7−フェニル−6−チアゾロ〔5,4−c〕ピリジ
ンカルボン酸エチルエステルを用いて、参考例19工程
4と同様に反応(酸加水分解),処理すると標題化合物
が無色結晶として得られた。 融点 155−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.59(3H,
s), 7.43(5H,s), 9.53(1H,s)
【0142】参考例22 4,5−ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−7−フェ
ニル−6−チアゾロ〔4,5−c〕ピリジンカルボン酸 参考例21工程3で得た4,5−ジヒドロ−5−メチル
−4−オキソ−7−フェニル−6−チアゾロ〔4,5−
c〕ピリジンカルボン酸エチルエステルを参考例19工
程4と同様に反応,処理すると標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点 228−230℃(THF−エチルエーテルから
再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:3.58(3H,
s), 7.48(5H,s), 9.23(1H,s)
【0143】参考例23 6,7−ジヒドロ−6−メチル−7−オキソ−4−フェ
ニル−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカルボン酸 工程1 2,3−チオフェンジカルボン酸無水物とベンゼンを用
いて塩化アルミニウム存在下に、参考例8工程1と同様
に反応,処理すると3−ベンゾイル−2−チオフェンカ
ルボン酸が無色結晶として得られた。 融点 141−143℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:7.33(1H,d,J=5.
4Hz), 7.5-7.6(2H,m), 7.65(1H,d,J=5.4Hz), 7.68(1H,
m), 7.8-7.9(2H,m) 工程2から4においては、工程1で得た化合物を用いて
参考例8工程2から4と同様の方法により反応,処理す
ると目的化合物が得られた。各工程で得られた化合物と
物理化学恒数を記す。 工程2 3−ベンゾイル−N−エトキシカルボニルメチル−N−
メチル−2−チオフェンカルボキサミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.27(3H,t,J=7.
2Hz), 2.96(3H,bs), 4.00(2H,s), 4.19(2H,q,J=7.2Hz),
7.27(1H,m), 7.4-7.6(4H,m), 7.83(2H,m) 工程3 6,7−ジヒドロ−6−メチル−7−オキソ−4−フェ
ニル−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカルボン酸エ
チルエステル 融点 92−94℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.94(3H,t,J=7.
2Hz), 3.67(3H,s), 4.07(2H,q,J=7.2Hz), 6.97(1H,dd,J
=5.2Hz), 7.3-7.5(5H,m), 7.66(1H,d,J=5.2Hz) 工程4 6,7−ジヒドロ−6−メチル−7−オキソ−4−フェ
ニル−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジンカルボン酸
(標題化合物) 融点 185−186℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.65(3H,s), 6.
95(1H,d,J=5.2Hz), 7.40(5H,s), 7.65(1H,d,J=5.2Hz)
【0144】参考例24 6,7−ジヒドロ−6−メチル−4−(2−メチルフェ
ニル)−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジ
ンカルボン酸 工程1 2,3−チオフェンジカルボン酸無水物を2−メチルフ
ェニルマグネシウムブロミドとTHF中で反応し、処理
すると3−(2−メチルベンゾイル)−2−チオフェン
カルボン酸が無色結晶として得られた。 融点 115−117℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.42(3H,s), 7.
17(1H,d,J=5.2Hz), 7.3-7.5(4H,m), 7.56(1H,d,J=5.4H
z) 工程2から4においては、工程1で得た化合物を用いて
参考例8工程2から4と同様の方法により反応,処理す
ると目的化合物が得られた。各工程で得られた化合物と
物理化学恒数を記す。 工程2 N−エトキシカルボニルメチル−N−メチル−3−(2
−メチルベンゾイル)−2−チオフェンカルボキサミド 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.28(3H,t,J=7.
4Hz), 2.42(3H,s), 2.97(3H×3/5,s), 3.01(3H×2/5,
s), 3.99(2H×2/5,s), 4.07(2H×3/5,s), 4.22(2H,q,J=
7.4Hz), 7.2-7.5(6H,m) 工程3 6,7−ジヒドロ−6−メチル−4−(2−メチルフェ
ニル)−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジ
ンカルボン酸エチルエステル 淡黄色油状物 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.88(3H,t,J=7.
4Hz), 2.12(3H,s), 3.67(3H,s), 4.01(2H,q,J=7.4Hz),
6.71(1H,d,J=5.4Hz), 7.2-7.3(4H,m), 7.63(1H,d,J=5.4
Hz) 工程4 6,7−ジヒドロ−6−メチル−4−(2−メチルフェ
ニル)−7−オキソ−5−チエノ〔2,3−c〕ピリジ
ンカルボン酸(標題化合物) 融点 124−128℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.11(3H,s), 3.
66(3H,s), 6.70(1H,d,J=5.2Hz), 7.2-7.3(4H,m), 7.64
(1H,d,J=5.2Hz)
【0145】参考例25 7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジ
ンカルボン酸 塩酸塩 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物(10.0g)、
トルエン(125ml)および塩化アルミニウム(15.
0g)を用いて、参考例1方法1工程1と同様に反応、
処理すると3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジ
ンカルボン酸が無色結晶(7.8g)として得られた。 融点 168−170℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H,s), 7.
24(2H,d,J=8.4Hz), 7.62(2H,d,J=8.4Hz), 7.70(1H,dd,J
=8,4.8Hz), 7.85(1H,dd,J=8,1.5Hz), 8.77(1H,dd,J=4.
8,1.5Hz) 工程2 工程1で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程1と
同様に反応、処理するとN−シアノメチル−N−メチル
−3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジンカルボ
キサミドが淡かっ色油状物として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H,s), 3.
13(3H×1/3,s), 3.18(3H×2/3,s), 4.42(2H×2/3,s),
4.49(2H×1/3,s), 7.28(2H,d,J=8.4Hz), 7.42-7.52(1H,
m), 7.63-7.73(2H,m), 7.81-7.94(1H,m), 8.70-8.75(1
H,m)
【0146】工程3 工程2で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程2と
同様に反応、処理すると7,8−ジヒドロ−7−メチル
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド〔3,4−b〕ピリジンカルボニトリルが無色結晶と
して得られた。 融点 268−270℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.47(3H,s), 3.
92(3H,s), 7.28(2H,d,J=8Hz), 7.38(2H,d,J=8Hz), 7.56
(1H,dd,J=8,4Hz), 7.75(1H,dd,J=8,2Hz), 9.01(1H,dd,J
=4,2Hz) 工程4 工程3で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程3と
同様に反応、処理すると7,8−ジヒドロ−7−メチル
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶と
して得られた。 融点 >310℃(メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)ppm:
2.43(3H,s), 3.66(3H,s), 6.08(1H,b), 6.92(1H,b), 7.
2-7.3(4H,m), 7.40(1H,dd,J=8,4Hz), 7.56(1H,dd,J=8,2
Hz), 8.82(1H,dd,J=4,2Hz) 工程5 工程4で得た化合物(7.3g)、酢酸(150ml)、
塩酸(300ml)および亜硝酸ナトリウム(73g)の
混合物を室温で15時間かきまぜた。析出した結晶(無
機塩)をろ別し、塩酸で洗浄後、ろ液と洗液を合わせて
濃縮した。本操作を3度繰り返し、無機塩を除去した。
残留物をTHFで処理すると標題化合物が黄色結晶
(5.9g)として得られた。 融点 178−183℃(軟化後,白色固化),249
−251℃(分解)(メタノール−THFから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)ppm:
2.43(3H,s), 3.77(3H,s), 7.29(4H,s), 7.88(1H,dd,J=
8.5,4.8Hz), 8.02(1H,dd,J=8.5,1.4Hz), 9.04(1H,dd,J=
4.8,1.4Hz)
【0147】参考例26 7,8−ジヒドロ−5−(4−メトキシフェニル)−7
−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリ
ジンカルボン酸 工程1 2,3−ピリジンジカルボン酸と4−メトキシフェニル
マグネシウムブロミドを用いて参考例5工程1と同様に
反応、処理すると3−(4−メトキシベンゾイル)−2
−ピリジンカルボン酸と2−(4−メトキシベンゾイ
ル)−3−ピリジンカルボン酸の混合物が得られた。本
混合物をエチルエーテルと1N−HCl に分配し、1N
−HCl 層を処理すると前者が淡黄色粉末として得られ
た。 NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)ppm:
3.87(3H,s), 6.91(2H,d,J=8.6Hz), 7.6(1H,m), 7.67(2
H,d,J=8.6Hz), 7.79(1H,d,J=9Hz), 8.75(1H,b) 工程2 工程1で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程1と
同様に反応、処理するとN−シアノメチル−3−(4−
メトキシベンゾイル)−N−メチル−2−ピリジンカル
ボキサミドが淡かっ色油状物として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.17(3H×1/4,
s), 3.19(3H×3/4,s), 3.88(3H,s), 4.44(2H×3/4,s),
4.48(2H×1/4,s), 6.96(2H,d,J=8Hz), 7.43-7.52(1H,
m), 7.76-7.91(3H,m), 8.73(1H,dd,J=5,1.6Hz)
【0148】工程3 工程2で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程2と
同様に反応、処理すると7,8−ジヒドロ−5−(4−
メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−6−ピ
リド〔3,4−b〕ピリジンカルボニトリルが無色結晶
として得られた。 融点 248−250℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:3.90(3H,s), 3.
91(3H,s), 7.08(2H,d,J=8.8Hz), 7.33(2H,d,J=8.8Hz),
7.57(1H,dd,J=8.2,4.4Hz), 7.77(1H,dd,J=8.2,1.8Hz),
9.01(1H,dd,J=4.4,1.8Hz) 工程4 工程3で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程3と
同様に反応、処理すると7,8−ジヒドロ−5−(4−
メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−6−ピ
リド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶
として得られた。 融点 >310℃(メタノール−THFから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)ppm:
3.73(3H,s), 3.87(3H,s), 6.64(1H,b), 6.98(2H,d,J=8.
8Hz), 7.25(1H,b), 7.32(2H,d,J=8.8Hz), 7.48(1H,dd,J
=8.4,4.2Hz), 7.63(1H,d,J=8.4,1.6Hz), 8.86(1H,dd,J=
4.2,1.6Hz) 工程5 工程4で得た化合物を用いて、参考例25工程5と同様
に反応、処理すると標題化合物が黄色粉末として得られ
た。 NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)ppm:
3.75(3H,s), 3.87(3H,s), 6.99(2H,d,J=8Hz), 7.31(2H,
d,J=8Hz), 7.6-7.8(2H,m), 8.95(1H,b)
【0149】参考例27 1,2−ジヒドロ−2−メチル−4−(4−メチルフェ
ニル)−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジ
ンカルボン酸 塩酸塩 方法1: 工程1 3,4−ピリジンジカルボン酸無水物(10.0g)と
4−メチルフェニルマグネシウムブロミドを用いて、参
考例2工程1と同様に反応、処理すると4−(4−メチ
ルベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸が無色結晶
(9.04g)として得られた。 融点 230−231℃(メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H,s), 7.
24(2H,d,J=8.0Hz), 7.28(1H,d,J=5.0Hz), 7.63(2H,d,J=
8.0Hz), 8.84(1H,d,J=5.0Hz), 9.30(1H,s) 工程2 工程1の方法で得た化合物を用いて、参考例2工程2と
同様に反応、処理するとN−エトキシカルボニルメチル
−N−メチル−4−(4−メチルベンゾイル)−3−ピ
リジンカルボキサミドが淡かっ色油状物として得られ
た。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.29(3H,t,J=7.
1Hz), 2.43(3H,s), 3.05(3H,s), 4.00-4.20(2H,m), 4.2
2(2H,q,J=7.1Hz), 7.25-7.40(1H,m), 7.28(2H,d,J=8.2H
z), 7.71(2H,d,J=8.2Hz), 8.71-8.83(2H,m)
【0150】工程3 工程2で得た化合物を用いて、参考例2工程3と同様に
反応、処理すると1,2−ジヒドロ−2−メチル−4−
(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリド
〔3,4−c〕ピリジンカルボン酸エチルエステルが無
色結晶として得られた。 融点 134−136℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.99(3H,t,J=7.
1Hz), 2.43(3H,s), 3.61(3H,s), 4.09(2H,q,J=7.1Hz),
7.09(1H,q,J=5.4Hz), 7.18(2H,d,J=8.2Hz), 7.27(2H,d,
J=8.2Hz), 8.66(1H,d,J=5.4Hz), 9.68(1H,s) 工程4 工程3で得た化合物を用いて、参考例2工程4と同様に
反応、処理(塩酸処理操作を加えた)すると、標題化合
物が黄色結晶として得られた。 融点 240−242℃(再び固化し280℃付近で分
解)(メタノール−THFから再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:2.40(3H,
s), 3.57(3H,s), 7.26(2H,d,J=8.0Hz), 7.34(1H,d,J=6.
4Hz), 7.35(2H,d,J=8.0Hz), 8.75(1H,d,J=6.4Hz),9.53
(1H,s)
【0151】方法2: 工程1 工程1で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程1と
同様に反応、処理するとN−シアノメチル−N−メチル
−4−(4−メチルベンゾイル)−3−ピリジンカルボ
キサミドが淡かっ色油状物として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H,s), 3.
10(3H,s), 4.38(2H,bs),7.30(2H,d,J=8.2Hz), 7.43(1H,
d,J=5.0Hz), 7.70(2H,d,J=8.2Hz), 8.75(1H,s),8.83(1
H,d,J=5.0Hz) 工程2 工程1で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程2と
同様に反応、処理すると1,2−ジヒドロ−2−メチル
−4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリ
ド〔3,4−c〕ピリジンカルボニトリルが無色結晶と
して得られた。 融点 201−202℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.47(3H,s), 3.
86(3H,s), 7.20(1H,d,J=5.9Hz), 7.29(2H,d,J=8.2Hz),
7.38(2H,d,J=8.2Hz), 8.79(1H,d,J=5.9Hz), 9.73(1H,s)
【0152】工程3 工程2で得た化合物を用いて、参考例1方法2工程2と
同様に反応、処理すると1,2−ジヒドロ−2−メチル
−4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリ
ド〔3,4−c〕ピリジンカルボキサミドが無色結晶と
して得られた。 融点 329−330℃(ジクロロメタン−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz,DMSO−d6)ppm:2.38(3H,
s), 3.54(3H,s), 6.97(1H,d,J=5.4Hz), 7.23(2H,d,J=8.
6Hz), 7.29(2H,d,J=8.6Hz), 7.85(1H,bs), 8.11(1H,b
s), 8.66(1H,d,J=5.4Hz), 9.44(1H,s) 工程4 工程3で得た化合物を用いて、参考例25工程5と同様
に反応、処理すると標題化合物が黄色結晶として得られ
た。本化合物の物理化学恒数は方法1工程4で得た化合
物のそれらと合致した。 参考例28 7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(3−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジ
ンカルボン酸塩酸塩 工程1 2,3−ピリジンカルボン酸無水物と3−メチルフェニ
ルマグネシウムブロミドを用いて、参考例5工程1と同
様に反応、処理すると3−(3−メチルベンゾイル)−
2−ピリジンカルボン酸と2−(3−メチルベンゾイ
ル)−3−ピリジンカルボン酸の混合物が得られた。
【0153】工程2 工程1で得た混合物を用いて、参考例1方法2工程1と
同様に反応、処理するとN−シアノメチル−N−メチル
−3−(3−メチルベンゾイル)−2−ピリジンカルボ
キサミドとN−シアノメチル−N−メチル−2−(3−
メチルベンゾイル)−3−ピリジンカルボキサミドの混
合物が淡褐色油状物として得られた。 工程3 工程2で得た混合物を用いて、参考例1方法2工程2と
同様に反応、処理した。反応生成物をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィー(アセトン:ヘキサン=
1:1→アセトン)に付し、分離した。最初の分画から
5,6−ジヒドロ−6−メチル−8−(3−メチルフェ
ニル)−5−オキソ−7−ピリド〔4,3−b〕ピリジ
ンカルボニトリル〔融点:234−236℃(アセトン
から再結晶)、NMR(200MHz,CDCl3)pp
m:2.44(3H,s), 3.87(3H,s), 7.26-7.47(4H,m), 7.54(1
H,dd,J=8,5Hz), 8.78(1H,dd,J=8,2Hz), 8.99(1H,dd,J=
5,2Hz)〕、次の分画から7,8−ジヒドロ−7−メチル
−5−(3−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド〔3,4−b〕ピリジンカルボニトリル〔融点:25
3−255℃(アセトンから再結晶)、NMR(200
MHz,CDCl3)ppm:2.45(3H,s), 7.2-7.5(4H,m),
7.57(1H,dd,J=8,4Hz), 7.73(1H,d,J=8Hz), 9.02(1H,d,
J=4Hz)〕が各々無色結晶として得られた。
【0154】工程4 工程3で得た7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(3
−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4
−b〕ピリジンカルボニトリルを用いて、参考例1方法
2工程3と同様に反応、処理すると7,8−ジヒドロ−
7−メチル−5−(3−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミドが
無色結晶として得られた。 融点>310℃(メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.42(3H,s),
3.57(3H,s), 5.70(1H,bs), 6.78(1H,bs), 7.23-7.41(5
H,m), 7.52(1H,dd,J=8,2Hz), 8.79(1H,dd,J=4,2Hz) 工程5 工程4で得た化合物を用いて、参考例25工程5と同様
に反応、処理すると標題化合物が淡橙色結晶として得ら
れた。 融点 220℃付近(分解)(メタノール−THFから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)p
pm:2.41(3H,s), 3.78(3H,s), 7.22-7.42(4H,m), 7.95
(1H,dd,J=8,4Hz), 8.07(1H,d,J=8Hz), 9.09(1H,d,J=4H
z)
【0155】参考例29 5−(4−カルボキシフェニル)−7,8−ジヒドロ−
7−メチル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピ
リジンカルボン酸 工程1 3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジンカルボン
酸(6.0g)と0.1N−NaOH(340ml)の
混合溶液にKMnO4(8.0g)を室温で撹拌しなが
ら滴下した。この混合物を90−100℃で1.5時間
加熱した後、イソプロパノールを混合物中に加え、析出
沈殿物をろ別した。ろ液に濃塩酸を加えてpH2にし
た。この溶液を食塩で飽和し、酢酸エチル−THF(約
3:1)で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥し
た。この溶液を減圧乾固して3−(4−カルボキシベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を無色結晶(1.5
0g)として得た。 融点 210−213℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO−d6)p
pm:7.64(1H,dd,J=4.8,7.8Hz), 7.77(2H,d,J=8.6Hz),
7.83(1H,dd,J=7.8,1.6Hz), 8.10(2H,d,J=8.6Hz), 8.86
(1H,dd,J=4.8,1.6Hz)
【0156】工程2 工程1で得られた化合物(1.46g)とN−メチルグ
リシンエチルエステル(3.0g)を用いて、参考例2
−工程2と同様に反応、処理してN−エトキシカルボニ
ルメチル−3−〔4−(N−エトキシカルボニルメチル
−N−メチルカルバモイル)ベンゾイル〕−N−メチル
−2−ピリジンカルボキサミドを無色油状物(2.5
g)として得た。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.20-1.40
(6H,m), 3.02, 3.13, 3.21(total 6H,each s), 3.96,
4.10-4.40(total 8H,m), 7.40-7.60(3H,m), 7.70-7.90
(3H,m), 8.63(1HX2/5,d-like), 8.75(1HX3/5,d-like) 工程3 工程2で得られた化合物(2.2g)と1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(2ml)を
用い、参考例2−工程3と同様に反応、処理して5−
〔4−(N−エトキシカルボニルメチル−N−メチルカ
ルバモイル)フェニル〕−7,8−ジヒドロ−7−メチ
ル−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカ
ルボン酸エチルエステルを無色結晶(0.82g)とし
て得た。 融点 195−197℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.01(3H,
t,J=7.1Hz), 1.30(1H,t,J=7.2Hz), 1.34(2H,t,J=6.8H
z), 3.12(2H,s), 3.17(1H,s), 3.68(3H,s), 4.09(2H,q,
J=7.1Hz), 4.15-4.35(4H,m), 7.10-7.65(6H,m), 8.94(1
H,dd,J=4.0,1.2Hz) 工程4 工程3で得られた化合物(0.77g)を用いて、参考
例2−工程4と同様に反応、処理して標題化合物を淡黄
色油状物として得た。そしてそれを実施例73の反応に
用いた。
【0157】参考例30 5−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−7−メチル−
8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボ
ン酸 2,3−ピリジンジカルボン酸無水物と塩化シクロヘキ
シルマグネシウムとから得られた3−シクロヘキシルカ
ルボニル−2−ピリジンカルボン酸を原料として用い、
参考例1−方法2−工程1から4と実質的に同様にして
標題化合物を淡黄色油状物として得た。そしてこれを実
施例76の反応に用いた。 参考例31 7,8−ジヒドロ−7−メチル−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド〔3,4−b〕ピリジ
ンカルボン酸塩酸塩 工程1 2,3−ピリジンカルボン酸無水物(1.50g)とT
HF(25ml)の混合物に、室温で撹拌しながらメチ
ルアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(2.9
0ml)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、濃縮
した。濃縮液にジクロロメタン、硫酸水素カリウム
(2.7g)および水を加えた。ジクロロメタン層を分
取し、水層をジクロロメタンで抽出した。これらの有機
層を合わせ、食塩水で洗浄し、乾燥し、減圧乾固して2
−〔N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチル〕
カルバモイル−3−ピリジンカルボン酸を無色結晶
(2.10g)として得た。 融点 128−130℃(分解)(アセトン−エチルエ
ーテルから再結晶) 工程2 工程1で得られた化合物(1.35g)、炭酸カリウム
(0.42g)およびアセトン(30ml)を撹拌した
溶液にヨードメタン(1.0ml)を加えた。混合物を
室温で14時間撹拌し、濃縮した。濃縮液にジクロロメ
タンを加えた。混合物を水洗し、乾燥し、減圧乾固して
2−〔N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチ
ル〕カルバモイル−3−ピリジンカルボン酸メチルエス
テルを淡黄色油状物(0.90g)として得た。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.90(3HX2
/3,s), 3.23(3HX1/3,s),3.23(2HX1/3,d,J=5Hz), 3.29(3
HX2/3,s), 3.51(3HX2/3+3HX1/3X2,s), 3.68(2HX2/3,d,J
=5Hz), 3.92(3HX1/3,s), 3.93(3HX2/3,s), 4.54(1HX1/
3,t,J=5Hz), 4.77(1HX2/3,t,J=5Hz), 7.42(1H,dd,J=5,8
Hz), 8.31(1HX1/3,dd,J=2,8Hz), 8.32(1HX2/3,dd,J=2,8
Hz), 8.73(1HX1/3,dd,J=2,5Hz), 8.76(1HX2/3,dd,J=2,5
Hz)
【0158】工程3 マグネシウム(2.0g)、ヨウ素(触媒量)とTHF
(20ml)の混合物に、室温で撹拌しながらTHF
(30ml)に4−ブロモトルエン(12g)を加えた
溶液を滴下し、この混合物を30分間撹拌した。この混
合物をTHF(100ml)に工程2で得られた化合物
(5.8g)を加えた溶液に−78℃で撹拌しながら滴
下し、さらに−78℃で30分間撹拌した。この混合物
に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
し、乾燥し、減圧乾固してN−(2,2−ジメトキシエ
チル)−N−メチル−3−(4−メチルベンゾイル)−
2−ピリジンカルボキサミドを淡黄色油状物として得
た。これは精製することなしに工程4の反応に用いた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H,
s), 3.09(3HX1/3,s), 3.11(3HX2/3,s), 3.37(6HX1/3,
s), 3.44(6HX2/3,s), 3.50(2HX2/3,d,J=5.6Hz), 3.52(2
HX1/3,d,J=5.4Hz), 4.51(1HX2/3,t,J=5.6Hz), 4.77(1HX
1/3,t,J=5.4Hz), 7.27(2H,d,J=8.0Hz), 7.40(1H,dd,J=
7.8,4.8Hz), 7.71(2H,d,J=8.0Hz), 8.76-8.87(1H,m),
8.65-8.75(1H,m) 本化合物の物理化学恒数は3−(4−メチルベンゾイ
ル)−2−ピリジンカルボン酸をメチルアミノアセトア
ルデヒドジメチルアセタールでアミド化(酸クロリド経
由)することによって得られた化合物のそれと同一であ
った。 工程4 工程3で得られた化合物、THF(30ml)、水(3
0ml)と濃塩酸(20ml)の混合液を室温で1時間
撹拌した。酢酸エチルで洗浄した後、混合物に炭酸カリ
ウムを加えて、pH9−10に調整し、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗し、乾燥し、減圧乾固してN−フ
ォルミルメチル−N−メチル−3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボキサミドを淡褐色油状物
(3.2g)として得た。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H,
s), 3.16(3HX2/5,s), 3.17(3HX3/5,s), 4.14(2H,m), 7.
28(2H,d,J=8.0Hz), 7.35-7.50(1H,m), 7.70(2H,d,J=8.0
Hz), 7.79(1HX2/5,dd,J=7.8,1.6Hz), 7.88(1HX3/5,dd,J
=7.8,1.6Hz), 8.61(1HX2/5,dd,J=5.0,1.6Hz), 8.75(1HX
3/5,dd,J=5.0,1.6Hz), 9.52(1HX3/5,m), 9.88(1HX2/5,
m)
【0159】工程5 工程4で得られた化合物(3.0g)、トルエン(60
ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−
ウンデセン(0.3ml)の混合物を還流下30分間撹
拌した。混合物を冷却し、析出した結晶をろ取した。こ
れをエチルエーテルで洗浄し、7,8−ジヒドロ−7−
メチル−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6
−ピリド〔3,4−b〕ピリジンカルボキシアルデヒド
を淡黄色結晶(1.98g)として得た。 融点 282−284℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.48(3H,
s), 3.95(3H,s), 7.24(2H,d,J=8.0Hz), 7.36(2H,d,J=8.
0Hz), 7.53(1H,dd,J=8.2,4.4Hz), 7.68(1H,dd,J=8.2,1.
6Hz), 9.01(1H,dd,J=4.4,1.6Hz), 9.61(1H,s) 工程6 工程5で得られた化合物(1.0g)、0.25N−N
aOH(20ml)と2−メチル−2−プロパノール
(20ml)の混合液に、0℃で撹拌しながら過マンガ
ン酸カリウム(0.6g)を加え、さらに混合物を室温
で30分間撹拌した。この混合物にエタノール(5m
l)を加え、10分間撹拌した。析出沈殿物をろ別し、
ろ液に濃塩酸を加えて、pH2に調整した。その溶液を
減圧乾固し、上記標題化合物(1.1g)を黄色結晶と
して得た。この物理化学恒数は参考例25で得られた化
合物と同一であった。
【0160】製剤例 1 コート錠(1000錠) 実施例1の化合物 10.0g 乳糖 60.0g コーンスターチ 35.0g ゼラチン 3.0g ステアリン酸マグネシウム 2.0g 方法 実施例1で得られた化合物と乳糖およびコーンスターチ
の混合物を10%ゼラチン水溶液を用い、1mmメッシ
ュの篩を通して顆粒化し、40℃で乾燥し、再び篩過し
た。かくして得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム
と混合し、圧縮した。得られた中心錠を常法により、蔗
糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水溶液
による懸濁液による糖衣でコーティングした。コーティ
ングが施された錠剤をミツロウで艶出した。
【0161】製剤例 2 錠剤(1000錠) 実施例1の化合物 10.0g 乳糖 70.0g コーンスターチ 50.0g 可溶性デンプン 7.0g ステアリン酸マグネシウム 3.0g 方法 実施例1で得られた化合物とステアリン酸マグネシウム
を可溶性デンプンの水溶液で顆粒化し、顆粒を乾燥し、
乳糖およびコーンスターチとを混合した。混合物を圧縮
して錠剤とした。
【発明の効果】本発明は、優れたタキキニン受容体拮抗
作用およびカプサイシンによる血管透過性亢進抑制作用
を有し、排尿異常治療剤などとして医薬として広く用い
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 102 113 120 495/04 105 A 513/04 343 //(C07D 401/04 213:16 215:54) (C07D 409/04 217:22 333:10) (31)優先権主張番号 特願平6−138551 (32)優先日 平6(1994)6月21日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、A環およびB環は、それぞれ置換基を有してい
    てもよい同素または複素環で、その少なくとも一方が置
    換基を有していてもよい複素環を;C環は置換基を有し
    ていてもよいベンゼン環を;Rは水素原子または置換基
    を有していてもよい炭化水素残基を;XおよびYの一方
    が−NR1−(R1は水素原子または置換基を有していて
    もよい炭化水素残基を示す)または−O−、他方が−C
    O−または−CS−を、または一方が−N=、他方が=
    CR2−(R2は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素残基、置換基を有していてもよい
    アミノ基または置換基を有していてもよいヒドロキシル
    基を示す)を;nは1または2を示す。〕で表される化
    合物またはその塩。
  2. 【請求項2】A環およびB環の一方が置換基を有してい
    てもよい芳香環で、他方が置換基を有していてもよい芳
    香複素環である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】芳香環が有していてもよい置換基が、ハロ
    ゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
    基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基、
    ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチオ基、C
    1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ
    −C1-4アルキルアミノ基、ジ−C1-4アルキルアミノ
    基、カルボキシル基およびC1-4アルコキシ−カルボニ
    ル基から選ばれた1ないし4個である請求項2記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】芳香複素環が炭素原子以外に窒素原子、硫
    黄原子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種ま
    たは2種含む5または6員の芳香複素環である請求項2
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】芳香複素環が有していてもよい置換基が、
    ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
    基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチオ
    基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル基、アミノ
    基、モノ−C1-4アルキルアミノ基、ジ−C1-4アルキル
    アミノ基、カルボキシル基およびC1-4アルコキシ−カ
    ルボニル基から選ばれた1ないし4個である請求項2記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】C環が、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-4アルキル基およびハロゲン化されてい
    てもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3個
    の置換基を有していてもよいベンゼン環である請求項1
    ないし5記載の化合物。
  7. 【請求項7】−X−Y−が−NR1a−CO−、−CO−
    NR1a−、−O−CO−、−CO−O−または−N=C
    (R2a)−(R1aおよびR2aはそれぞれ水素原子または
    1-6アルキル基を示す)である請求項1ないし5記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】RがC1-6アルキル基である請求項1ない
    し5記載の化合物。
  9. 【請求項9】nが1である請求項1ないし5記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】同素または複素環が有していてもよい置
    換基が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
    コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
    チオ基、C1-3アシルオキシ基、ヒドロキシル基、アミ
    ノ基、モノ−C1-4アルキルアミノ基、ジ−C1-4アルキ
    ルアミノ基、カルボキシル基、C1-4アルコキシ−カル
    ボニル基およびオキソ基から選ばれた1ないし4個であ
    る請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】複素環が炭素原子以外に窒素原子、硫黄
    原子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種また
    は2種含む5または6員の芳香または非芳香複素環であ
    る請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】同素環が、5または6員の環状炭化水素
    である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】−X−Y−が、−NR1a−CO−、−C
    O−NR1a−または−N=C(R2a)−(R1aおよびR
    2aはそれぞれ水素原子またはC1-6アルキル基を示す)
    である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】AまたはBで示される複素環が炭素原子
    以外に窒素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子
    を1または2個含む5または6員の複素環で、Aまたは
    Bで表される同素環が5または6員の環状炭化水素で、
    これらの複素環および同素環は、それぞれハロゲン原子
    およびハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基か
    ら選ばれた1または2個の置換基を有していてもよく;
    C環がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基およびハロゲン化されていてもよいC1-4
    アルコキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を有し
    ていてもよいベンゼン環;Rが水素原子またはC1-4
    ルキル基;−X−Y−が−CO−NR1a−、−NR1a
    CO−または−N=C(R2a)−(R1aおよびR2aはそ
    れぞれ水素原子またはC1-6アルキル基を示す);およ
    びnが1である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】A環がピリジン環;B環がハロゲン原
    子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル基およ
    びハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基から
    選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいベン
    ゼン環;C環はハロゲン原子、ハロゲン化されていても
    よいC1-4アルキル基およびハロゲン化されていてもよ
    いC1-4アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換
    基を有していてもよいベンゼン環Rが水素原子またはC
    1-6アルキル基;Xが−CO−;Yが−NR1a−(R1a
    は水素原子またはC1-6アルキル基を示す);およびn
    は1である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
    ル)ベンジル〕−5−(4−フルオロフェニル)−7,
    8−ジヒドロ−N,7−ジメチル−8−オキソ−6−ピ
    リド〔3,4−b〕ピリダジンカルボキサミド。
  17. 【請求項17】N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
    ル)ベンジル〕−4−(4フルオロフェニル)−6,7
    −ジヒドロ−N,6−ジメチル−7−オキソ−5−チエ
    ノ〔2,3−c〕ピリジンカルボキサミド。
  18. 【請求項18】N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
    ル)ベンジル〕−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒド
    ロ−N,2,7−トリメチル−4−(4−メチルフェニ
    ル)−1−オキソ−3−ピリド〔3,4−c〕ピリジン
    カルボキサミド。
  19. 【請求項19】N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチ
    ル)ベンジル〕−7,8−ジヒドロ−N,7−ジメチル
    −5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
    ド〔3,4−b〕ピリジンカルボキサミド。
  20. 【請求項20】一般式 【化2】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す〕で表され
    る化合物またはその塩あるいは反応性誘導体と一般式 【化3】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す〕で表され
    る化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造法。
  21. 【請求項21】請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とするタキキニン受容体拮抗剤。
  22. 【請求項22】請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とする排尿異常改善剤。
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