JPH0867663A - 1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の製造法 - Google Patents
1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の製造法Info
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- JPH0867663A JPH0867663A JP6230604A JP23060494A JPH0867663A JP H0867663 A JPH0867663 A JP H0867663A JP 6230604 A JP6230604 A JP 6230604A JP 23060494 A JP23060494 A JP 23060494A JP H0867663 A JPH0867663 A JP H0867663A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Epoxy Compounds (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1,4−ジ置換−1,4−ジアミノブタン−
2−オール誘導体、特に、HIVプロテアーゼ阻害剤を
製造するための中間体として有用なスレオ配置異性体の
効率的で経済的に優れた製造法を提供する。 【構成】 一般式(1)(式中、R1 は、アルキル基、
アラルキル基又はアリール基を表す。R2 、R3 は、独
立して、水素原子又はアミノ基保護基を表す。ただし、
R2 及びR3 が同時に水素原子である場合を除く。)で
表されるシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体を、金属
水素化物を用いて立体特異的に還元する一般式(2)
(式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体又はその
鏡像体の製造法。 【化1】 【化2】
2−オール誘導体、特に、HIVプロテアーゼ阻害剤を
製造するための中間体として有用なスレオ配置異性体の
効率的で経済的に優れた製造法を提供する。 【構成】 一般式(1)(式中、R1 は、アルキル基、
アラルキル基又はアリール基を表す。R2 、R3 は、独
立して、水素原子又はアミノ基保護基を表す。ただし、
R2 及びR3 が同時に水素原子である場合を除く。)で
表されるシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体を、金属
水素化物を用いて立体特異的に還元する一般式(2)
(式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体又はその
鏡像体の製造法。 【化1】 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記一般式(2)で表
される医薬品中間体として有用な1,4−ジ置換−1,
4−ジアミノブタン−2−オール誘導体を、立体選択的
に、かつ経済的に製造する方法に関する。特に、光学活
性ないわゆるスレオ(S、S、S)配置を有する1,4
−ジベンジル−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘
導体は、HIVプロテアーゼ阻害剤を製造するための中
間体として有用である。
される医薬品中間体として有用な1,4−ジ置換−1,
4−ジアミノブタン−2−オール誘導体を、立体選択的
に、かつ経済的に製造する方法に関する。特に、光学活
性ないわゆるスレオ(S、S、S)配置を有する1,4
−ジベンジル−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘
導体は、HIVプロテアーゼ阻害剤を製造するための中
間体として有用である。
【0002】
【化27】
【0003】式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基
又はアリール基を表す。R2 、R3は、独立して、水素
原子又はアミノ基保護基を表す。ただし、R2 及びR3
が同時に水素原子である場合を除く。
又はアリール基を表す。R2 、R3は、独立して、水素
原子又はアミノ基保護基を表す。ただし、R2 及びR3
が同時に水素原子である場合を除く。
【0004】
【従来の技術】上記一般式(2)で表される1,4−ジ
置換−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の従
来の製造方法としては、例えば、特開平4−30857
4号公報には、Z−フェニルアラニナール(Zは、同公
報16欄に定義された基を表す。)を低原子価バナジウ
ムの作用で還元ホモカップリングして1,4−ジアミノ
ブタン−2,3−ジオール誘導体に変換した後、アセト
キシイソブチリルブロマイドで処理してアセトキシブロ
モ化した後、トリブチル錫ヒドリドとアゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)で処理することにより脱ブロモ
化する方法が開示されている。
置換−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の従
来の製造方法としては、例えば、特開平4−30857
4号公報には、Z−フェニルアラニナール(Zは、同公
報16欄に定義された基を表す。)を低原子価バナジウ
ムの作用で還元ホモカップリングして1,4−ジアミノ
ブタン−2,3−ジオール誘導体に変換した後、アセト
キシイソブチリルブロマイドで処理してアセトキシブロ
モ化した後、トリブチル錫ヒドリドとアゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)で処理することにより脱ブロモ
化する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法は、有用な
スレオ配置の異性体を得るためにスレオ配置の1,4−
ジアミノブタン−2,3−ジオール誘導体を使用するこ
とが必須であり、上記化合物を選択的に得るためにZ−
フェニルアラニナールを高価な塩化バナジウムを用いて
還元カップリングしなければならず、また、ジオール誘
導体をモノオール誘導体に変換する際にも、比較的高価
な試薬を使用する必要があり、有用なスレオ配置の1,
4−ジ置換−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導
体の工業的製造法としては、その経済性に問題があっ
た。
スレオ配置の異性体を得るためにスレオ配置の1,4−
ジアミノブタン−2,3−ジオール誘導体を使用するこ
とが必須であり、上記化合物を選択的に得るためにZ−
フェニルアラニナールを高価な塩化バナジウムを用いて
還元カップリングしなければならず、また、ジオール誘
導体をモノオール誘導体に変換する際にも、比較的高価
な試薬を使用する必要があり、有用なスレオ配置の1,
4−ジ置換−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導
体の工業的製造法としては、その経済性に問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記に鑑み、1,4−ジ置換−
1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体、特に、H
IVプロテアーゼ阻害剤を製造するための中間体として
有用なスレオ配置異性体の効率的で経済的に優れた製造
法を提供することを目的とするものである。
1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体、特に、H
IVプロテアーゼ阻害剤を製造するための中間体として
有用なスレオ配置異性体の効率的で経済的に優れた製造
法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、N−保
護−α−アミノアルデヒド誘導体を還元カップリングす
ることにより調製した1,4−ジ置換−1,4−ジアミ
ノブタン−2,3−ジオール誘導体をエポキシ体に変換
した後、立体選択的に還元することにより、一般式
(2)で表される1,4−ジ置換−1,4−ジアミノブ
タン−2−オール誘導体、特にそのスレオ配置異性体を
調製し、更に、一般式(2)で表される1,4−ジ置換
−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の2位ア
ミノ基に、5位アミノ基と区別して選択的に保護基を導
入するところにある。本発明を、以下に(フローI)、
(フローII)を掲げながら更に詳しく説明する。
護−α−アミノアルデヒド誘導体を還元カップリングす
ることにより調製した1,4−ジ置換−1,4−ジアミ
ノブタン−2,3−ジオール誘導体をエポキシ体に変換
した後、立体選択的に還元することにより、一般式
(2)で表される1,4−ジ置換−1,4−ジアミノブ
タン−2−オール誘導体、特にそのスレオ配置異性体を
調製し、更に、一般式(2)で表される1,4−ジ置換
−1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の2位ア
ミノ基に、5位アミノ基と区別して選択的に保護基を導
入するところにある。本発明を、以下に(フローI)、
(フローII)を掲げながら更に詳しく説明する。
【0008】
【化28】
【0009】
【化29】
【0010】式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。
R4 は、アルキル基、アラルキル基又はアリール基を表
す。R5 は、置換されていてもよいベンジル基を表す。
R6は、R7 −C=O(式中、R7 は、アルキル基又は
アルコキシル基を表す。)を表す。R8 は、水素原子又
はCO2 R5 を表す。Bocは、t−ブトキシカルボニ
ル基を表す。
R4 は、アルキル基、アラルキル基又はアリール基を表
す。R5 は、置換されていてもよいベンジル基を表す。
R6は、R7 −C=O(式中、R7 は、アルキル基又は
アルコキシル基を表す。)を表す。R8 は、水素原子又
はCO2 R5 を表す。Bocは、t−ブトキシカルボニ
ル基を表す。
【0011】本発明の製造法は、大別すると次の3つに
分類することができる。 〔1〕一般式(1)で表されるシス型エポキシ誘導体又
はその鏡像体を、金属水素化物を用いて立体特異的に還
元する一般式(2)で表される1,4−ジアミノブタン
−2−オール誘導体又はその鏡像体の製造法(フローI
の左下部分)。
分類することができる。 〔1〕一般式(1)で表されるシス型エポキシ誘導体又
はその鏡像体を、金属水素化物を用いて立体特異的に還
元する一般式(2)で表される1,4−ジアミノブタン
−2−オール誘導体又はその鏡像体の製造法(フローI
の左下部分)。
【0012】〔2〕一般式(3)で表される光学活性α
−アミノアルデヒド誘導体又はその鏡像体を、還元ホモ
カップリングすることにより、一般式(4)で表される
化合物又はその鏡像体に変換した後、塩基の存在下にモ
ノスルホニル化することにより、一般式(5)で表され
る化合物若しくはその鏡像体に変換した後環化するか、
又は、一般式(4)で表される化合物若しくはその鏡像
体を塩基の存在下にモノスルホニル化する反応系中で、
一般式(5)で表される化合物若しくはその鏡像体を経
由しながら環化することにより、一般式(6)で表され
るエポキシ誘導体又はその鏡像体に変換し、その後、一
般式(6)で表される化合物又はその鏡像体を還元する
一般式(7)で表されるジアミノモノオール誘導体又は
その鏡像体の製造法(フローIの全体)。
−アミノアルデヒド誘導体又はその鏡像体を、還元ホモ
カップリングすることにより、一般式(4)で表される
化合物又はその鏡像体に変換した後、塩基の存在下にモ
ノスルホニル化することにより、一般式(5)で表され
る化合物若しくはその鏡像体に変換した後環化するか、
又は、一般式(4)で表される化合物若しくはその鏡像
体を塩基の存在下にモノスルホニル化する反応系中で、
一般式(5)で表される化合物若しくはその鏡像体を経
由しながら環化することにより、一般式(6)で表され
るエポキシ誘導体又はその鏡像体に変換し、その後、一
般式(6)で表される化合物又はその鏡像体を還元する
一般式(7)で表されるジアミノモノオール誘導体又は
その鏡像体の製造法(フローIの全体)。
【0013】〔3〕一般式(12)で表される化合物又
はその鏡像体を、塩基で処理することにより、一般式
(13)で表される化合物又はその鏡像体に変換した
後、一般式(13)で表される化合物又はその鏡像体を
塩基の存在下にアルコキシカルボニル化又はアシル化す
ることにより、一般式(14)で表される化合物又はそ
の鏡像体に変換し、一般式(14)で表される化合物又
はその鏡像体を、その後接触還元で脱保護するか又は脱
保護せずに、一般式(15)で表される化合物又はその
鏡像体に変換し、その後、一般式(15)で表される化
合物又はその鏡像体を塩基で処理する一般式(16)で
表される化合物又はその鏡像体の製造法(フローIIの
右側部分)。
はその鏡像体を、塩基で処理することにより、一般式
(13)で表される化合物又はその鏡像体に変換した
後、一般式(13)で表される化合物又はその鏡像体を
塩基の存在下にアルコキシカルボニル化又はアシル化す
ることにより、一般式(14)で表される化合物又はそ
の鏡像体に変換し、一般式(14)で表される化合物又
はその鏡像体を、その後接触還元で脱保護するか又は脱
保護せずに、一般式(15)で表される化合物又はその
鏡像体に変換し、その後、一般式(15)で表される化
合物又はその鏡像体を塩基で処理する一般式(16)で
表される化合物又はその鏡像体の製造法(フローIIの
右側部分)。
【0014】HIVプロテアーゼ阻害剤を製造するため
の中間体を得るためには、(フローII)の左側部分に
示したように、〔3〕の製造法と同様にして、一般式
(17)で表される化合物又はその鏡像体を、塩基で処
理することにより、一般式(18)で表される化合物又
はその鏡像体に変換した後、一般式(18)で表される
化合物又はその鏡像体を、塩基の存在下にt−ブトキシ
カルボニル化することにより、一般式(19)で表され
る化合物又はその鏡像体に変換し、その後、一般式(1
9)で表される化合物又はその鏡像体を、接触還元で脱
保護するか又は脱保護せずに、一般式(20)で表され
る化合物又はその鏡像体に変換し、その後、一般式(2
0)で表される化合物又はその鏡像体を塩基で処理する
上記一般式(21)で表される化合物又はその鏡像体の
製造法が好ましい。
の中間体を得るためには、(フローII)の左側部分に
示したように、〔3〕の製造法と同様にして、一般式
(17)で表される化合物又はその鏡像体を、塩基で処
理することにより、一般式(18)で表される化合物又
はその鏡像体に変換した後、一般式(18)で表される
化合物又はその鏡像体を、塩基の存在下にt−ブトキシ
カルボニル化することにより、一般式(19)で表され
る化合物又はその鏡像体に変換し、その後、一般式(1
9)で表される化合物又はその鏡像体を、接触還元で脱
保護するか又は脱保護せずに、一般式(20)で表され
る化合物又はその鏡像体に変換し、その後、一般式(2
0)で表される化合物又はその鏡像体を塩基で処理する
上記一般式(21)で表される化合物又はその鏡像体の
製造法が好ましい。
【0015】上記R1 としては、例えば、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基等のアルキル基;ベンジル基、
β−フェネチル基、3−フェニルプロピル基等のアラル
キル基;フェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、m−
クロロフェニル基等のアリール基等を挙げることができ
る。
チル基、イソプロピル基等のアルキル基;ベンジル基、
β−フェネチル基、3−フェニルプロピル基等のアラル
キル基;フェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、m−
クロロフェニル基等のアリール基等を挙げることができ
る。
【0016】上記R2 、R3 のうち、アミノ基保護基と
しては、例えば、プロテクティブ・グループ・イン・オ
ーガニック・シンセシス(Protective Gr
oups in Organic Synthesi
s)セカンドエディション、テオドラ・ダブリュ・グリ
ーン(Theodra W. Green)著、ジョン
・ウイリー・アンド・サンズ(JOHN WILEY
& SONS)出版、1990年)の309〜384頁
に記載されている、ベンジルオキシカルボニル基、ホル
ミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンジ
ル基、フタルイミド基、トシル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、ベンゾイル基等の各種
の保護基等を挙げることができる。
しては、例えば、プロテクティブ・グループ・イン・オ
ーガニック・シンセシス(Protective Gr
oups in Organic Synthesi
s)セカンドエディション、テオドラ・ダブリュ・グリ
ーン(Theodra W. Green)著、ジョン
・ウイリー・アンド・サンズ(JOHN WILEY
& SONS)出版、1990年)の309〜384頁
に記載されている、ベンジルオキシカルボニル基、ホル
ミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンジ
ル基、フタルイミド基、トシル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、ベンゾイル基等の各種
の保護基等を挙げることができる。
【0017】なかでも、ベンジルオキシカルボニル基、
t−ブトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等の
エステル基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;
フタルイミド基等が好適に用いられる。
t−ブトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等の
エステル基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;
フタルイミド基等が好適に用いられる。
【0018】R4 としては、例えば、メチル基、エチル
基、イソプロピル基等の炭素数1〜10のアルキル基;
ベンジル基、トリチル基、β−フェネチル基等の炭素数
7〜21のアラルキル基;フェニル基、p−メチルフェ
ニル基、p−ニトロフェニル基等の炭素数6〜20のア
リール基等を挙げることができる。
基、イソプロピル基等の炭素数1〜10のアルキル基;
ベンジル基、トリチル基、β−フェネチル基等の炭素数
7〜21のアラルキル基;フェニル基、p−メチルフェ
ニル基、p−ニトロフェニル基等の炭素数6〜20のア
リール基等を挙げることができる。
【0019】R5 としては、例えば、ベンジル基、p−
ニトロベンジル基、p−メチルベンジル基等の炭素数7
〜21の置換又は無置換のベンジル基等を挙げることが
できる。R7 としては、例えば、炭素数1〜10のアル
キル基又はアルコキシ基、好ましくはt−ブトキシ基等
を挙げることができる。
ニトロベンジル基、p−メチルベンジル基等の炭素数7
〜21の置換又は無置換のベンジル基等を挙げることが
できる。R7 としては、例えば、炭素数1〜10のアル
キル基又はアルコキシ基、好ましくはt−ブトキシ基等
を挙げることができる。
【0020】一般式(3)で表される化合物又はその鏡
像体としては、例えば、光学活性な(S)−N−(ベン
ジルオキシカルボニル)フェニルアラニナール、(R)
−N−(ベンジルオキシカルボニル)フェニルアラニナ
ール、(S)−N−(t−ブトキシカルボニル)フェニ
ルアラニナール、(R)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)フェニルアラニナール、(S)−N−(エトキシカ
ルボニル)フェニルアラニナール、(R)−N−(エト
キシカルボニル)フェニルアラニナール、(S)−N−
(メトキシカルボニル)フェニルアラニナール、(R)
−N−(メトキシカルボニル)フェニルアラニナール等
を挙げることができる。
像体としては、例えば、光学活性な(S)−N−(ベン
ジルオキシカルボニル)フェニルアラニナール、(R)
−N−(ベンジルオキシカルボニル)フェニルアラニナ
ール、(S)−N−(t−ブトキシカルボニル)フェニ
ルアラニナール、(R)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)フェニルアラニナール、(S)−N−(エトキシカ
ルボニル)フェニルアラニナール、(R)−N−(エト
キシカルボニル)フェニルアラニナール、(S)−N−
(メトキシカルボニル)フェニルアラニナール、(R)
−N−(メトキシカルボニル)フェニルアラニナール等
を挙げることができる。
【0021】一般式(3)で表される化合物の調製方法
としては特に限定されず、例えば、アミノ酸のアミノ基
を通常の方法で保護した後、更にカルボキシル基をエス
テル化し、これを還元する等の方法を用いることができ
る。
としては特に限定されず、例えば、アミノ酸のアミノ基
を通常の方法で保護した後、更にカルボキシル基をエス
テル化し、これを還元する等の方法を用いることができ
る。
【0022】一般式(3)で表される化合物の還元ホモ
カップリングは特に限定されず、例えば、四塩化チタン
と亜鉛から調製した低原子価チタンを用い一般式(3)
で表される化合物をカップリングすることにより、一般
式(4)で表される化合物がいわゆるスレオ異性体(一
般式(8))、エリスロ異性体(一般式(9))及びメ
ソ異性体の混合物として生成する。一般式(4)で表さ
れる化合物を、異性体混合物のまま、又は、異性体に分
離した後、塩基の存在下、p−トルエンスルホニルクロ
ライド、ベンゼンスルホニルクロライド、メタンスルホ
ニルクロライド、p−トルエンスルホン酸無水物等のス
ルホニル化剤で処理することにより、一般式(5)で表
される化合物、一般式(10)で表される化合物若しく
は一般式(11)で表される化合物に変換した後、強塩
基で処理するか、又は、1ポットで変換しながら強塩基
で処理することにより、一般式(1)で表されるエポキ
シ誘導体に変換することができる。
カップリングは特に限定されず、例えば、四塩化チタン
と亜鉛から調製した低原子価チタンを用い一般式(3)
で表される化合物をカップリングすることにより、一般
式(4)で表される化合物がいわゆるスレオ異性体(一
般式(8))、エリスロ異性体(一般式(9))及びメ
ソ異性体の混合物として生成する。一般式(4)で表さ
れる化合物を、異性体混合物のまま、又は、異性体に分
離した後、塩基の存在下、p−トルエンスルホニルクロ
ライド、ベンゼンスルホニルクロライド、メタンスルホ
ニルクロライド、p−トルエンスルホン酸無水物等のス
ルホニル化剤で処理することにより、一般式(5)で表
される化合物、一般式(10)で表される化合物若しく
は一般式(11)で表される化合物に変換した後、強塩
基で処理するか、又は、1ポットで変換しながら強塩基
で処理することにより、一般式(1)で表されるエポキ
シ誘導体に変換することができる。
【0023】この場合、スレオ異性体(一般式(8))
及びエリスロ異性体(一般式(9))はともに同一のシ
ス−メソ型の一般式(1)で表される化合物に変換する
ことができるので、本発明の方法は一般式(4)で表さ
れる化合物のスレオ及びエリスロ両異性体を有効に利用
することができる。
及びエリスロ異性体(一般式(9))はともに同一のシ
ス−メソ型の一般式(1)で表される化合物に変換する
ことができるので、本発明の方法は一般式(4)で表さ
れる化合物のスレオ及びエリスロ両異性体を有効に利用
することができる。
【0024】なお、一般式(4)で表される化合物のメ
ソ異性体を、本発明の方法でスルホニル化及び環化する
ことにより、一般式(5)で表される化合物のスレオ−
トランス及びエリスロ−トランス異性体混合物が生成
し、このうちスレオ−トランス異性体は、金属水素化物
による還元で一般式(2)で表される化合物に変換する
ことができる。
ソ異性体を、本発明の方法でスルホニル化及び環化する
ことにより、一般式(5)で表される化合物のスレオ−
トランス及びエリスロ−トランス異性体混合物が生成
し、このうちスレオ−トランス異性体は、金属水素化物
による還元で一般式(2)で表される化合物に変換する
ことができる。
【0025】一般式(4)で表される化合物、一般式
(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される化
合物から、一般式(5)で表される化合物、一般式(1
0)で表される化合物又は一般式(11)で表される化
合物への変換は、一般式(4)で表される化合物、一般
式(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される
化合物に対して好ましくは1〜2当量、更に好ましくは
1〜1.5当量のスルホニル化剤を、例えば、テトラヒ
ドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオ
キサン、N、N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン
等の溶媒中、好ましくは−10〜50℃、更に好ましく
は0〜40℃で、例えば、トリエチルアミン、トリメチ
ルアミン、ジイソプロピルメチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアミノピリジン等の塩基を、好ましくは一般式
(4)で表される化合物、一般式(8)で表される化合
物又は一般式(9)で表される化合物に対して1〜10
当量、更に好ましくは1.5〜5当量、単独、又は、混
合物として用いながら、作用させることにより行うこと
ができる。また、ピリジン等の塩基を溶媒として用いる
こともできる。
(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される化
合物から、一般式(5)で表される化合物、一般式(1
0)で表される化合物又は一般式(11)で表される化
合物への変換は、一般式(4)で表される化合物、一般
式(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される
化合物に対して好ましくは1〜2当量、更に好ましくは
1〜1.5当量のスルホニル化剤を、例えば、テトラヒ
ドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオ
キサン、N、N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン
等の溶媒中、好ましくは−10〜50℃、更に好ましく
は0〜40℃で、例えば、トリエチルアミン、トリメチ
ルアミン、ジイソプロピルメチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアミノピリジン等の塩基を、好ましくは一般式
(4)で表される化合物、一般式(8)で表される化合
物又は一般式(9)で表される化合物に対して1〜10
当量、更に好ましくは1.5〜5当量、単独、又は、混
合物として用いながら、作用させることにより行うこと
ができる。また、ピリジン等の塩基を溶媒として用いる
こともできる。
【0026】上記スルホニル化剤としては、例えば、塩
化p−トルエンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル等
の塩化アリールスルホニル類;塩化メタンスルホニル等
の塩化アルキルスルホニル類;トルエンスルホン酸無水
物、メタンスルホン酸無水物等のスルホン酸無水物等を
挙げることができる。
化p−トルエンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル等
の塩化アリールスルホニル類;塩化メタンスルホニル等
の塩化アルキルスルホニル類;トルエンスルホン酸無水
物、メタンスルホン酸無水物等のスルホン酸無水物等を
挙げることができる。
【0027】塩基としては、例えば、カリウムt−ブト
キシド、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、炭酸カリウム等の強塩基等を、一
般式(4)で表される化合物、一般式(8)で表される
化合物又は一般式(9)で表される化合物に対して1〜
10当量、更に好ましくは1.5〜5当量用いることに
より、一般式(5)で表される化合物、一般式(10)
で表される化合物又は一般式(11)で表される化合物
を生成すると同時に、一般式(6)で表される化合物又
は一般式(1)で表される化合物に変換することも可能
であり、この場合、例えば、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド等の溶媒中、好ましくは−70〜
30℃、更に好ましくは−30〜20℃で、上記スルホ
ニル化剤を一般式(4)で表される化合物、一般式
(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される化
合物に対して、好ましくは2〜5当量、更に好ましくは
2〜3当量用いて反応を行うことができる。
キシド、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、炭酸カリウム等の強塩基等を、一
般式(4)で表される化合物、一般式(8)で表される
化合物又は一般式(9)で表される化合物に対して1〜
10当量、更に好ましくは1.5〜5当量用いることに
より、一般式(5)で表される化合物、一般式(10)
で表される化合物又は一般式(11)で表される化合物
を生成すると同時に、一般式(6)で表される化合物又
は一般式(1)で表される化合物に変換することも可能
であり、この場合、例えば、テトラヒドロフラン、1,
2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド等の溶媒中、好ましくは−70〜
30℃、更に好ましくは−30〜20℃で、上記スルホ
ニル化剤を一般式(4)で表される化合物、一般式
(8)で表される化合物又は一般式(9)で表される化
合物に対して、好ましくは2〜5当量、更に好ましくは
2〜3当量用いて反応を行うことができる。
【0028】一般式(5)で表される化合物、一般式
(10)で表される化合物又は一般式(11)で表され
る化合物から一般式(6)で表される化合物又は一般式
(1)で表される化合物への変換は、通常の操作により
一般式(10)で表される化合物又は一般式(11)で
表される化合物を単離したのち、又は、単離せずスルホ
ニル化反応液を用いて行うことができる。いずれの場合
も、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシ
エタン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルム
アミド等の溶媒中、また一般式(11)で表される化合
物を単離した場合は、他にメタノール、エタノール等の
アルコール中、好ましくは−70〜30℃、更に好まし
くは−30〜20℃でカリウムt−ブトキシド、水素化
ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド等の強塩基を、一般式(4)で表される化合物、一
般式(8)で表される化合物又は一般式(9)で表され
る化合物に対して1〜10当量、更に好ましくは1.5
〜5当量作用させることにより行うことができる。
(10)で表される化合物又は一般式(11)で表され
る化合物から一般式(6)で表される化合物又は一般式
(1)で表される化合物への変換は、通常の操作により
一般式(10)で表される化合物又は一般式(11)で
表される化合物を単離したのち、又は、単離せずスルホ
ニル化反応液を用いて行うことができる。いずれの場合
も、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシ
エタン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルム
アミド等の溶媒中、また一般式(11)で表される化合
物を単離した場合は、他にメタノール、エタノール等の
アルコール中、好ましくは−70〜30℃、更に好まし
くは−30〜20℃でカリウムt−ブトキシド、水素化
ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド等の強塩基を、一般式(4)で表される化合物、一
般式(8)で表される化合物又は一般式(9)で表され
る化合物に対して1〜10当量、更に好ましくは1.5
〜5当量作用させることにより行うことができる。
【0029】一般式(6)で表される化合物又は一般式
(1)で表される化合物を還元することによる一般式
(7)で表される化合物又は一般式(2)で表される化
合物への変換は、還元剤として、例えば、水素化アルミ
ニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水
素化トリエチルほう素リチウム、水素化ほう素ナトリウ
ム、水素化ほう素リチウム、水素化ビスメトキシエトキ
シアルミニウムナトリウム等の金属水素化物を用いて、
還元することにより行うことができる。
(1)で表される化合物を還元することによる一般式
(7)で表される化合物又は一般式(2)で表される化
合物への変換は、還元剤として、例えば、水素化アルミ
ニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水
素化トリエチルほう素リチウム、水素化ほう素ナトリウ
ム、水素化ほう素リチウム、水素化ビスメトキシエトキ
シアルミニウムナトリウム等の金属水素化物を用いて、
還元することにより行うことができる。
【0030】一般式(4)で表される化合物のスレオ異
性体(一般式(8))及びエリスロ異性体(一般式
(9))から出発して得られる一般式(1)で表される
メソ−シス体化合物を還元する場合、スレオ異性体であ
る一般式(2)で表される化合物とエリスロ異性体が生
成しうるが、スレオ異性体(一般式(2))が立体選択
的に生成する傾向があり、還元剤として、好ましくは水
素化アルミニウムリチウムを用いることにより、高い立
体選択性でスレオ異性体(一般式(2))を得ることが
できる。
性体(一般式(8))及びエリスロ異性体(一般式
(9))から出発して得られる一般式(1)で表される
メソ−シス体化合物を還元する場合、スレオ異性体であ
る一般式(2)で表される化合物とエリスロ異性体が生
成しうるが、スレオ異性体(一般式(2))が立体選択
的に生成する傾向があり、還元剤として、好ましくは水
素化アルミニウムリチウムを用いることにより、高い立
体選択性でスレオ異性体(一般式(2))を得ることが
できる。
【0031】上記還元反応は、例えば、テトラヒドロフ
ラン、1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等の非プロトン性溶媒中、好ましくは−20
〜50℃、更に好ましくは−10〜30℃の温度で、一
般式(6)で表される化合物又は一般式(1)で表され
る化合物に対して、好ましくは0.25〜10モル当
量、更に好ましくは0.5〜5モル当量の金属水素化物
を作用させることより、行うことができる。
ラン、1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等の非プロトン性溶媒中、好ましくは−20
〜50℃、更に好ましくは−10〜30℃の温度で、一
般式(6)で表される化合物又は一般式(1)で表され
る化合物に対して、好ましくは0.25〜10モル当
量、更に好ましくは0.5〜5モル当量の金属水素化物
を作用させることより、行うことができる。
【0032】一般式(12)で表される化合物又は一般
式(17)で表される化合物は、例えば、テトラヒドロ
フラン、1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、メタノール、エタノール等の溶媒中、好
ましくは−20〜50℃、更に好ましくは−10〜30
℃の温度で、好ましくは1〜2当量、更に好ましくは1
〜1.5当量の、例えば、カリウムt−ブトキシド、水
素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド等の強塩基で処理することにより、一般式(1
3)で表される化合物又は一般式(18)で表される化
合物に変換することができる。
式(17)で表される化合物は、例えば、テトラヒドロ
フラン、1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、メタノール、エタノール等の溶媒中、好
ましくは−20〜50℃、更に好ましくは−10〜30
℃の温度で、好ましくは1〜2当量、更に好ましくは1
〜1.5当量の、例えば、カリウムt−ブトキシド、水
素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド等の強塩基で処理することにより、一般式(1
3)で表される化合物又は一般式(18)で表される化
合物に変換することができる。
【0033】更に一般式(13)で表される化合物は、
例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン等の
非プロトン性溶媒中、好ましくは−20〜50℃、更に
好ましくは−10〜30℃の温度で、好ましくは1〜2
当量、更に好ましくは1〜1.5当量のジt−ブトキシ
ジカーボネート、クロロ炭酸イソプロピル等のアルコキ
シカルボニル化剤;アセチルクロリド、プロピオニルク
ロリド、ベンゾイルクロリド等のカルボン酸誘導体等で
処理することにより、一般式(14)で表される化合物
に変換することができる。一般式(18)で表される化
合物は、同様にしてジt−ブトキシジカーボネート等に
より、一般式(19)で表される化合物に変換すること
ができる。
例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン等の
非プロトン性溶媒中、好ましくは−20〜50℃、更に
好ましくは−10〜30℃の温度で、好ましくは1〜2
当量、更に好ましくは1〜1.5当量のジt−ブトキシ
ジカーボネート、クロロ炭酸イソプロピル等のアルコキ
シカルボニル化剤;アセチルクロリド、プロピオニルク
ロリド、ベンゾイルクロリド等のカルボン酸誘導体等で
処理することにより、一般式(14)で表される化合物
に変換することができる。一般式(18)で表される化
合物は、同様にしてジt−ブトキシジカーボネート等に
より、一般式(19)で表される化合物に変換すること
ができる。
【0034】更に一般式(14)で表される化合物は、
そのままか、又は、通常の接触還元により脱保護をする
ことにより、一般式(15)で表される化合物とした
後、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール;
テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、N,
N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒を混合
物又は単独に溶媒として用い、好ましくは0.1〜2当
量、更に好ましくは0.2〜0.5当量の炭酸セシウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、炭
酸カリウム等の塩基で処理することにより、一般式(1
6)で表される化合物に変換することができる。一般式
(19)で表される化合物も、同様にして一般式(2
0)で表される化合物とした後、一般式(21)で表さ
れる化合物に変換することができる。
そのままか、又は、通常の接触還元により脱保護をする
ことにより、一般式(15)で表される化合物とした
後、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール;
テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、N,
N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒を混合
物又は単独に溶媒として用い、好ましくは0.1〜2当
量、更に好ましくは0.2〜0.5当量の炭酸セシウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、炭
酸カリウム等の塩基で処理することにより、一般式(1
6)で表される化合物に変換することができる。一般式
(19)で表される化合物も、同様にして一般式(2
0)で表される化合物とした後、一般式(21)で表さ
れる化合物に変換することができる。
【0035】なお、(フローI)の工程において、下記
の一般式(22)で表されるシス型エポキシ誘導体又は
その鏡像体が製造される。
の一般式(22)で表されるシス型エポキシ誘導体又は
その鏡像体が製造される。
【0036】
【化30】
【0037】式中、R9 は、ベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブトキシカルボニル基を表す。また、(フロ
ーII)の工程で製造される下記の一般式(23)で表
されるオキサゾリン誘導体又はその鏡像体は、文献未記
載の新規化合物であり、本発明者らにより初めて見いだ
された物質である。
基又はt−ブトキシカルボニル基を表す。また、(フロ
ーII)の工程で製造される下記の一般式(23)で表
されるオキサゾリン誘導体又はその鏡像体は、文献未記
載の新規化合物であり、本発明者らにより初めて見いだ
された物質である。
【0038】
【化31】
【0039】式中、R8 は、上記と同じ。R10は、水素
原子又はR6 を表す(R6 は、前記と同じ。)。
原子又はR6 を表す(R6 は、前記と同じ。)。
【0040】
【実施例】以下に実施例を掲げて、本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0041】実施例12,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
の製造 5Lのガラス製反応容器に亜鉛182g、THF260
0ml、N−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラ
ニナール262gを量り込んだ。攪拌下に263gの四
塩化チタンを20〜30℃にて1時間で滴下し、滴下後
更に1時間反応を続けた。飽和重曹水1200ml中に
投入して反応を終了させ、1時間攪拌後、有機層を分液
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、濃縮後にシリカゲ
ルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル=1/1(v
/v))することにより、2,5−ビス[(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンを異性体混合物として28
4g得た。 異性体比率;(2S,3R,4R,5S)/(2S,3
S,4S,5S)/(2S,3R,4S,5S)=30
/52/181 H−NMRチャートを図1に、IRチャートを図2に
示した。
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
の製造 5Lのガラス製反応容器に亜鉛182g、THF260
0ml、N−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラ
ニナール262gを量り込んだ。攪拌下に263gの四
塩化チタンを20〜30℃にて1時間で滴下し、滴下後
更に1時間反応を続けた。飽和重曹水1200ml中に
投入して反応を終了させ、1時間攪拌後、有機層を分液
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、濃縮後にシリカゲ
ルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル=1/1(v
/v))することにより、2,5−ビス[(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンを異性体混合物として28
4g得た。 異性体比率;(2S,3R,4R,5S)/(2S,3
S,4S,5S)/(2S,3R,4S,5S)=30
/52/181 H−NMRチャートを図1に、IRチャートを図2に
示した。
【0042】実施例22,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3−O−p−トルエンスルホニル−3,4−ジヒドロ
キシ−1,6−ジフェニルヘキサンの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサン74gをTHF1500mlに溶解
させ、トリエチルアミン26g、塩化p−トルエンスル
ホニル30g、4−ジメチルアミノピリジン6gを室温
下に順次添加し、一晩攪拌を続けた。飽和した塩化アン
モニウム水溶液で中和し、食塩を飽和させて有機層を分
液した後、有機層を濃縮した。得られた淡黄色オイルを
シリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=2/1(v
/v))にて精製し、2,5−ビス[(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンスルホニ
ル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサ
ンの異性体混合物47gを白色粉末として得た。1H−
NMRチャートを図3に、IRチャートを図4に示し
た。
−3−O−p−トルエンスルホニル−3,4−ジヒドロ
キシ−1,6−ジフェニルヘキサンの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサン74gをTHF1500mlに溶解
させ、トリエチルアミン26g、塩化p−トルエンスル
ホニル30g、4−ジメチルアミノピリジン6gを室温
下に順次添加し、一晩攪拌を続けた。飽和した塩化アン
モニウム水溶液で中和し、食塩を飽和させて有機層を分
液した後、有機層を濃縮した。得られた淡黄色オイルを
シリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=2/1(v
/v))にて精製し、2,5−ビス[(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンスルホニ
ル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサ
ンの異性体混合物47gを白色粉末として得た。1H−
NMRチャートを図3に、IRチャートを図4に示し
た。
【0043】実施例3(2S、3R、4S、5S)−2,5−ビス[(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例2で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンスルホニル
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
36gをメタノール600mlに溶解後、約5℃でナト
リウムメトキサイド3gを添加し、室温にて30分攪拌
した。塩化アンモニウムの飽和水溶液200mlで中和
した後、減圧下にメタノールを留去した。得られた濃縮
物を塩化メチレン1Lで抽出し、飽和食塩水で洗浄後に
約300mlまで濃縮し、ジエチルエーテル600ml
を添加すると白色結晶が析出した。ヌッチェにて結晶を
濾取し、ジエチルエーテル100mlで洗浄した後、減
圧下40℃で乾燥して(2S、3R、4S、5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサ
イドを21g得た。1H−NMRチャートを図5に、I
Rチャートを図6に示した。
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例2で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンスルホニル
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
36gをメタノール600mlに溶解後、約5℃でナト
リウムメトキサイド3gを添加し、室温にて30分攪拌
した。塩化アンモニウムの飽和水溶液200mlで中和
した後、減圧下にメタノールを留去した。得られた濃縮
物を塩化メチレン1Lで抽出し、飽和食塩水で洗浄後に
約300mlまで濃縮し、ジエチルエーテル600ml
を添加すると白色結晶が析出した。ヌッチェにて結晶を
濾取し、ジエチルエーテル100mlで洗浄した後、減
圧下40℃で乾燥して(2S、3R、4S、5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサ
イドを21g得た。1H−NMRチャートを図5に、I
Rチャートを図6に示した。
【0044】実施例4(2S、3R、4S、5S)−2,5−ビス[(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例2のスルホニル化反応にて、薄層クロマトグラフ
ィーによるチェックで原料のジオールの消失を確認後、
温度約5℃でナトリウムメトキサイド17gを添加し
た。室温にて30分攪拌した後、塩化アンモニウムの飽
和水溶液500mlで中和した後、減圧下にTHFを留
去した。得られた濃縮物を塩化メチレン2Lで抽出し、
飽和食塩水での洗浄後に濃縮し、シリカゲルカラム(塩
化メチレン/酢酸エチル=10/1)で精製し、(2
S、3R、4S、5S)−2,5−ビス[(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−
ヘキセン−3,4−オキサイドを白色結晶として45g
得た。
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例2のスルホニル化反応にて、薄層クロマトグラフ
ィーによるチェックで原料のジオールの消失を確認後、
温度約5℃でナトリウムメトキサイド17gを添加し
た。室温にて30分攪拌した後、塩化アンモニウムの飽
和水溶液500mlで中和した後、減圧下にTHFを留
去した。得られた濃縮物を塩化メチレン2Lで抽出し、
飽和食塩水での洗浄後に濃縮し、シリカゲルカラム(塩
化メチレン/酢酸エチル=10/1)で精製し、(2
S、3R、4S、5S)−2,5−ビス[(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−
ヘキセン−3,4−オキサイドを白色結晶として45g
得た。
【0045】実施例5(2S、3R、4S、5S)−2,5−ビス[(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサン5.0gをTHF100mlに溶解
させ、塩化p−トルエンスルホニル2.0g、60%純
度の水素化ナトリウム1.1gを0〜10℃で順次添加
し、3時間攪拌を続けた。飽和した塩化アンモウム水溶
液50mlで中和し、食塩を飽和させて有機層を分液し
た後、有機層を濃縮した。得られた淡黄色オイルをシリ
カゲルカラム(塩化メチレン/酢酸エチル=10/1)
で精製し、(2S、3R、4S、5S)−2,5−ビス
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサイドを白色結
晶として1.6g得た。
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサン5.0gをTHF100mlに溶解
させ、塩化p−トルエンスルホニル2.0g、60%純
度の水素化ナトリウム1.1gを0〜10℃で順次添加
し、3時間攪拌を続けた。飽和した塩化アンモウム水溶
液50mlで中和し、食塩を飽和させて有機層を分液し
た後、有機層を濃縮した。得られた淡黄色オイルをシリ
カゲルカラム(塩化メチレン/酢酸エチル=10/1)
で精製し、(2S、3R、4S、5S)−2,5−ビス
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサイドを白色結
晶として1.6g得た。
【0046】実施例6(2S,3R,4S,5S)−2,5−ビス[(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサンの異性体混合物をTHF−水系から
結晶化させて単離した(2S,3R,4R,5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
5gを用いて、実施例4と同様の方法で(2S,3R,
4S,5S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−
3,4−オキサイド2.8gを得た。得られた生成物の
1H−NMRチャートは図5に示したものと一致し、I
Rチャートは図6に示したものと一致した。
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−
ジフェニルヘキサンの異性体混合物をTHF−水系から
結晶化させて単離した(2S,3R,4R,5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサン
5gを用いて、実施例4と同様の方法で(2S,3R,
4S,5S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−
3,4−オキサイド2.8gを得た。得られた生成物の
1H−NMRチャートは図5に示したものと一致し、I
Rチャートは図6に示したものと一致した。
【0047】実施例7(2S,3R,4S,5S)−2,5−ビス[(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得
られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]− 3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサンの
異性体混合物から晶析により(S,R,R,S)体を大
部分除いた後の濾液をシリカゲルカラムにより精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)、(2S,3S,4
S,5S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェ
ニルヘキサンを得た。これを5g用いて、実施例4と同
様の方法により(2S,3R,4S,5S)−2,5−
ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6
−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサイド2.
7gを得た。得られた生成物の 1H−NMRチャートは
図5に示したものと一致し、IRスペクトルは、図6に
示したものと一致した。
ルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−
3−ヘキセン−3,4−オキサイドの製造 実施例1で得
られた2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]− 3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニルヘキサンの
異性体混合物から晶析により(S,R,R,S)体を大
部分除いた後の濾液をシリカゲルカラムにより精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)、(2S,3S,4
S,5S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェ
ニルヘキサンを得た。これを5g用いて、実施例4と同
様の方法により(2S,3R,4S,5S)−2,5−
ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6
−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−オキサイド2.
7gを得た。得られた生成物の 1H−NMRチャートは
図5に示したものと一致し、IRスペクトルは、図6に
示したものと一致した。
【0048】実施例8(2S,3S,5S)−2,5−ビス[(ベンジルオキ
シカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒ
ドロキシヘキサンの製造 実施例3で得られたエポキシ体5gをTHF100ml
に溶解させ、0℃下で水素化リチウムアルミニウム0.
8gを添加し、30分攪拌した。反応液を塩化アンモニ
ウム飽和水溶液50mlに投入して反応を止め、減圧下
にTHFを留去し、酢酸エチル100mlで抽出した。
抽出液を濃縮した後、シリカゲルカラムにて精製し(ヘ
キサン/酢酸エチル=2/1)、(2S,3S,5S)
−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミ
ノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン
5.3gを白色粉末として得た。1H−NMRチャート
を図7に、IRチャートを図8に示した。
シカルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒ
ドロキシヘキサンの製造 実施例3で得られたエポキシ体5gをTHF100ml
に溶解させ、0℃下で水素化リチウムアルミニウム0.
8gを添加し、30分攪拌した。反応液を塩化アンモニ
ウム飽和水溶液50mlに投入して反応を止め、減圧下
にTHFを留去し、酢酸エチル100mlで抽出した。
抽出液を濃縮した後、シリカゲルカラムにて精製し(ヘ
キサン/酢酸エチル=2/1)、(2S,3S,5S)
−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミ
ノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン
5.3gを白色粉末として得た。1H−NMRチャート
を図7に、IRチャートを図8に示した。
【0049】実施例9(2S,3S,5S)−5−{[2−(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−4−
ベンジルオキサゾリジン−2−オンの製造 実施例8で得られた(2S,3S,5S)−2,5−ビ
ス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−
ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン2.4gをメタノ
ール25mlに溶解させ、室温下でナトリウムメトキサ
イド0.23gを添加した。室温下で1時間攪拌後、塩
化アンモニウム飽和水溶液50ml中へ投入して反応を
止め、減圧下にメタノールを留去し、酢酸エチル200
mlで抽出した。抽出液を濃縮した後、シリカゲルカラ
ムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)し、(2
S,3S,5S)−5−{[2−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−4−ベン
ジルオキサゾリジン−2−オンを白色粉末として1.2
g取得した。1H−NMRチャートを図9に、IRチャ
ートを図10に示した。
カルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−4−
ベンジルオキサゾリジン−2−オンの製造 実施例8で得られた(2S,3S,5S)−2,5−ビ
ス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−
ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン2.4gをメタノ
ール25mlに溶解させ、室温下でナトリウムメトキサ
イド0.23gを添加した。室温下で1時間攪拌後、塩
化アンモニウム飽和水溶液50ml中へ投入して反応を
止め、減圧下にメタノールを留去し、酢酸エチル200
mlで抽出した。抽出液を濃縮した後、シリカゲルカラ
ムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)し、(2
S,3S,5S)−5−{[2−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−4−ベン
ジルオキサゾリジン−2−オンを白色粉末として1.2
g取得した。1H−NMRチャートを図9に、IRチャ
ートを図10に示した。
【0050】実施例10(2S,3S,5S)−5−{[2−(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−3−
t−ブトキシカルボニル−4−ベンジルオキサゾリジン
−2−オンの製造 実施例9で得られた(2S,3S,5S)−5−{[2
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−フェニ
ルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン
1.0gをTHF30mlに溶解させ、室温下にジ−t
−ブチルジカーボネート0.62g、トリエチルアミン
0.27g、4−ジメチルアミノピリジン0.05gを
順次添加した。室温下に3時間攪拌した後、塩化アンモ
ニウム水溶液50ml中へ投入し、反応を止め、減圧下
にTHFを留去した。酢酸エチル100mlで抽出、濃
縮した後にシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸
エチル=2/1)し、(2S,3S,5S)−5−
{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−
フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニル−4
−ベンジルオキサゾリジン−2−オンを白色粉末として
1.1g取得した。1H−NMRチャートを図11に、
IRチャートを図12に示した。
カルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−3−
t−ブトキシカルボニル−4−ベンジルオキサゾリジン
−2−オンの製造 実施例9で得られた(2S,3S,5S)−5−{[2
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−フェニ
ルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン
1.0gをTHF30mlに溶解させ、室温下にジ−t
−ブチルジカーボネート0.62g、トリエチルアミン
0.27g、4−ジメチルアミノピリジン0.05gを
順次添加した。室温下に3時間攪拌した後、塩化アンモ
ニウム水溶液50ml中へ投入し、反応を止め、減圧下
にTHFを留去した。酢酸エチル100mlで抽出、濃
縮した後にシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸
エチル=2/1)し、(2S,3S,5S)−5−
{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−
フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニル−4
−ベンジルオキサゾリジン−2−オンを白色粉末として
1.1g取得した。1H−NMRチャートを図11に、
IRチャートを図12に示した。
【0051】実施例11(2S,3S,5S)−2−[(t−ブトキシカルボニ
ル)アミノ]−5−[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン
の製造 実施例10で得られた(2S,3S,5S)−5−
{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−
フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニル−4
−ベンジルオキサゾリジン−2−オン1.0gをメタノ
ール15mlに溶解させ、室温下に炭酸セシウム0.2
4gを添加し、3時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶
液50ml中へ投入し、反応を止め、減圧下にメタノー
ルを留去した。酢酸エチル100mlで抽出、濃縮した
後にシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)し、(2S,3S,5S)−2−[(t−ブ
トキシカルボニル)アミノ]−5−[(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒド
ロキシヘキサンを白色粉末として0.54g取得した。
1H−NMRチャートを図13に、IRチャートを図1
4に示した。
ル)アミノ]−5−[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサン
の製造 実施例10で得られた(2S,3S,5S)−5−
{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3−
フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニル−4
−ベンジルオキサゾリジン−2−オン1.0gをメタノ
ール15mlに溶解させ、室温下に炭酸セシウム0.2
4gを添加し、3時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶
液50ml中へ投入し、反応を止め、減圧下にメタノー
ルを留去した。酢酸エチル100mlで抽出、濃縮した
後にシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)し、(2S,3S,5S)−2−[(t−ブ
トキシカルボニル)アミノ]−5−[(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヒド
ロキシヘキサンを白色粉末として0.54g取得した。
1H−NMRチャートを図13に、IRチャートを図1
4に示した。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、一般式(1)で表され
るシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体を経由して一般
式(2)で表される1,4−ジアミノブタン−2−オー
ル誘導体を調製し、更に、一般式(2)で表される化合
物の2位アミノ基に5位アミノ基と区別して選択的に保
護基を導入することにより、工業的に適応可能な効率的
かつ経済的に優れた方法でHIVプロテアーゼ阻害剤を
製造するための中間体として有用である光学活性なスレ
オ(S、S、S)配置を有する1,4−ジアミノブタン
−2−オール誘導体を製造することができる。
るシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体を経由して一般
式(2)で表される1,4−ジアミノブタン−2−オー
ル誘導体を調製し、更に、一般式(2)で表される化合
物の2位アミノ基に5位アミノ基と区別して選択的に保
護基を導入することにより、工業的に適応可能な効率的
かつ経済的に優れた方法でHIVプロテアーゼ阻害剤を
製造するための中間体として有用である光学活性なスレ
オ(S、S、S)配置を有する1,4−ジアミノブタン
−2−オール誘導体を製造することができる。
【図1】実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンの 1H−NMRチャートを
示す図。
オキシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンの 1H−NMRチャートを
示す図。
【図2】実施例1で得られた2,5−ビス[(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンのIRチャートを示す図。
オキシカルボニル)アミノ]−3,4−ジヒドロキシ−
1,6−ジフェニルヘキサンのIRチャートを示す図。
【図3】実施例2で得られた2,5−ビス[(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンス
ルホニル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニル
ヘキサンの 1H−NMRチャートを示す図。
オキシカルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンス
ルホニル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニル
ヘキサンの 1H−NMRチャートを示す図。
【図4】実施例2で得られた2,5−ビス[(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンス
ルホニル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニル
ヘキサンのIRチャートを示す図。
オキシカルボニル)アミノ]−3−O−p−トルエンス
ルホニル−3,4−ジヒドロキシ−1,6−ジフェニル
ヘキサンのIRチャートを示す図。
【図5】実施例3で得られた(2S,3R,4S,5
S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−
オキサイドの 1H−NMRチャートを示す図。
S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−
オキサイドの 1H−NMRチャートを示す図。
【図6】実施例3で得られた(2S,3R,4S,5
S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−
オキサイドのIRチャートを示す図。
S)−2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]−1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−3,4−
オキサイドのIRチャートを示す図。
【図7】実施例8で得られた(2S,3S,5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサンの 1H
−NMRチャートを示す図。
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサンの 1H
−NMRチャートを示す図。
【図8】実施例8で得られた(2S,3S,5S)−
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサンのIR
チャートを示す図。
2,5−ビス[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−1,6−ジフェニル−3−ヒドロキシヘキサンのIR
チャートを示す図。
【図9】実施例9で得られた(2S,3S,5S)−5
−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3
−フェニルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン−
2−オンの 1H−NMRチャートを示す図。
−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−3
−フェニルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン−
2−オンの 1H−NMRチャートを示す図。
【図10】実施例9で得られた(2S,3S,5S)−
5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−
3−フェニルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン
−2−オンのIRチャートを示す図。
5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−
3−フェニルプロピル}−4−ベンジルオキサゾリジン
−2−オンのIRチャートを示す図。
【図11】実施例10で得られた(2S,3S,5S)
−5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3−フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニ
ル−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オンの 1H−N
MRチャートを示す図。
−5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3−フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニ
ル−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オンの 1H−N
MRチャートを示す図。
【図12】実施例10で得られた(2S,3S,5S)
−5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3−フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニ
ル−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オンのIRチャ
ートを示す図。
−5−{[2−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]
−3−フェニルプロピル}−3−t−ブトキシカルボニ
ル−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オンのIRチャ
ートを示す図。
【図13】実施例11で得られた(2S,3S,5S)
−2−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヒドロキシヘキサンの 1H−NMRチャ
ートを示す図。
−2−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヒドロキシヘキサンの 1H−NMRチャ
ートを示す図。
【図14】実施例11で得られた(2S,3S,5S)
−2−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヒドロキシヘキサンのIRチャートを示
す図。
−2−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−
[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−1,6−ジ
フェニル−3−ヒドロキシヘキサンのIRチャートを示
す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 215/28 C07D 263/22
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基又はアリー
ル基を表す。R2 、R3は、独立して、水素原子又はア
ミノ基保護基を表す。ただし、R2 及びR3 が同時に水
素原子である場合を除く。)で表されるシス型エポキシ
誘導体又はその鏡像体を、金属水素化物を用いて立体特
異的に還元することを特徴とする一般式(2) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体又はその
鏡像体の製造法。 - 【請求項2】 金属水素化物が、水素化アルミニウムリ
チウムである請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 R1 が、ベンジル基であり、R2 が、水
素原子であり、かつ、R3 が、ベンジルオキシカルボニ
ル基である請求項1又は2記載の製造法。 - 【請求項4】 R1 が、ベンジル基であり、R2 が、水
素原子であり、かつ、R3 が、t−ブトキシカルボニル
基である請求項1又は2記載の製造法。 - 【請求項5】 一般式(3) 【化3】 (式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基又はアリー
ル基を表す。R2 、R3は、独立して、水素原子又はア
ミノ基保護基を表す。ただし、R2 及びR3 が同時に水
素原子である場合を除く。)で表される光学活性α−ア
ミノアルデヒド誘導体又はその鏡像体を、還元ホモカッ
プリングすることにより、一般式(4) 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る化合物若しくはその鏡像体に変換した後、塩基の存在
下にモノスルホニル化することにより、一般式(5) 【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。R4 は、ア
ルキル基、アラルキル基又はアリール基を表す。)で表
される化合物若しくはその鏡像体に変換した後環化する
か、又は、前記一般式(4)で表される化合物若しくは
その鏡像体を塩基の存在下にモノスルホニル化する反応
系中で、前記一般式(5)で表される化合物若しくはそ
の鏡像体を経由しながら環化することにより、一般式
(6) 【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る化合物又はその鏡像体に変換し、その後、前記一般式
(6)で表される化合物又はその鏡像体を還元すること
を特徴とする一般式(7) 【化7】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
るジアミノブタンモノオール誘導体又はその鏡像体の製
造法。 - 【請求項6】 一般式(3) 【化8】 (式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基又はアリー
ル基を表す。R2 、R3は、独立して、水素原子又はア
ミノ基保護基を表す。ただし、R2 及びR3 が同時に水
素原子である場合を除く。)で表されるα−アミノアル
デヒド誘導体又はその鏡像体を還元ホモカップリングす
ることにより、一般式(8) 【化9】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体若しくは
その鏡像体、又は、一般式(9) 【化10】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体若しくは
その鏡像体に変換し、その後、前記一般式(8)で表さ
れる化合物若しくはその鏡像体、又は、前記一般式
(9)で表される化合物若しくはその鏡像体を、塩基の
存在下にモノスルホニル化することにより、一般式(1
0) 【化11】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。R4 は、ア
ルキル基、アラルキル基又はアリール基を表す。)で表
される化合物若しくはその鏡像体、又は、一般式(1
1) 【化12】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、前記と同じ。)で
表される化合物若しくはその鏡像体に変換し、その後、
前記一般式(10)で表される化合物若しくはその鏡像
体、又は、前記一般式(11)で表される化合物若しく
はその鏡像体を、塩基で処理することにより、一般式
(1) 【化13】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
るシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体に変換し、その
後、前記一般式(1)で表される化合物又はその鏡像体
を、金属水素化物を用いて立体特異的に還元することを
特徴とする一般式(2) 【化14】 (式中、R1 、R2 、R3 は、前記と同じ。)で表され
る1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体又はその
鏡像体の製造法。 - 【請求項7】 一般式(12) 【化15】 (式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基又はアリー
ル基を表す。R5 は、置換されていてもよいベンジル基
を表す。)で表される化合物又はその鏡像体を、塩基で
処理することにより、一般式(13) 【化16】 (式中、R1 、R5 は、前記と同じ。)で表される化合
物又はその鏡像体に変換した後、前記一般式(13)で
表される化合物又はその鏡像体を、塩基の存在下にアル
コキシカルボニル化又はアシル化することにより、一般
式(14) 【化17】 (式中、R1 、R5 は、前記と同じ。R6 は、R7 −C
=O(式中、R7 は、アルキル基又はアルコキシル基を
表す。)を表す。)で表される化合物又はその鏡像体に
変換し、その後、前記一般式(14)で表される化合物
又はその鏡像体を、接触還元で脱保護するか又は脱保護
せずに、一般式(15) 【化18】 (式中、R1 、R6 は、前記と同じ。R8 は、水素原子
又はCO2 R5 を表す。)で表される化合物又はその鏡
像体に変換し、その後、前記一般式(15)で表される
化合物又はその鏡像体を、塩基で処理することを特徴と
する一般式(16) 【化19】 (式中、R1 、R6 、R8 は、前記と同じ。)で表され
る化合物又はその鏡像体の製造法。 - 【請求項8】 一般式(17) 【化20】 (式中、R1 は、アルキル基、アラルキル基又はアリー
ル基を表す。R5 は、置換されていてもよいベンジル基
を表す。)で表される化合物又はその鏡像体を塩基で処
理することにより、一般式(18) 【化21】 (式中、R1 、R5 は、前記と同じ。)で表される化合
物又はその鏡像体に変換した後、前記一般式(18)で
表される化合物又はその鏡像体を塩基の存在下にt−ブ
トキシカルボニル化することにより、一般式(19) 【化22】 (式中、R1 、R5 は、前記と同じ。Bocは、t−ブ
トキシカルボニル基を表す。)で表される化合物又はそ
の鏡像体に変換し、その後、前記一般式(19)で表さ
れる化合物又はその鏡像体を、接触還元して脱保護する
か又は脱保護せずに一般式(20) 【化23】 (式中、R1 、Bocは、前記と同じ。R8 は、水素原
子又はCO2 R5 (R5は、前記と同じ。)を表す。)
で表される化合物又はその鏡像体に変換し、その後、前
記一般式(20)で表される化合物又はその鏡像体を、
塩基で処理することを特徴とする一般式(21) 【化24】 (式中、R1 、R8 、Bocは、前記と同じ。)で表さ
れる化合物又はその鏡像体の製造法。 - 【請求項9】 一般式(22) 【化25】 (式中、R9 は、ベンジルオキシカルボニル基又はt−
ブトキシカルボニル基を表す。)で表されることを特徴
とするシス型エポキシ誘導体又はその鏡像体。 - 【請求項10】 一般式(23) 【化26】 (式中、R8 は、水素原子又はCO2 R5 (R5 は、置
換されていてもよいベンジル基を表す。)を表す。R10
は、水素原子又はR6 を表す(R6 は、R7 −C=O
(式中、R7 は、アルキル基又はアルコキシル基を表
す。)を表す。)。)で表されることを特徴とするオキ
サゾリン誘導体又はその鏡像体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230604A JPH0867663A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230604A JPH0867663A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867663A true JPH0867663A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16910360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6230604A Pending JPH0867663A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 1,4−ジアミノブタン−2−オール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0867663A (ja) |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP6230604A patent/JPH0867663A/ja active Pending
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