JPH0867000A - 粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置 - Google Patents
粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置Info
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- JPH0867000A JPH0867000A JP20681994A JP20681994A JPH0867000A JP H0867000 A JPH0867000 A JP H0867000A JP 20681994 A JP20681994 A JP 20681994A JP 20681994 A JP20681994 A JP 20681994A JP H0867000 A JPH0867000 A JP H0867000A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体飛散による環境汚染を防止でき、取
扱者の衛生上、健康上の問題を解消でき、あらゆる印
刷条件下及び環境下で粘着性を除去できる。 【構成】 回転ローラ1等の移動支持体が粉体入れ4内
の粉体5に対して移動しながら接触して、同粉体5を担
持するとともに、この担持した粉体5を上記粉体入れ5
付近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷紙8の未乾
燥インキ9に付着させる。
扱者の衛生上、健康上の問題を解消でき、あらゆる印
刷条件下及び環境下で粘着性を除去できる。 【構成】 回転ローラ1等の移動支持体が粉体入れ4内
の粉体5に対して移動しながら接触して、同粉体5を担
持するとともに、この担持した粉体5を上記粉体入れ5
付近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷紙8の未乾
燥インキ9に付着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば印刷機の排紙部
で未乾燥インキによる印刷紙同士の粘着を防止するため
に、未乾燥インキ(粘着性部)に粉体を付着させて粘着
性を除去する粘着性除去装置に関するものである。
で未乾燥インキによる印刷紙同士の粘着を防止するため
に、未乾燥インキ(粘着性部)に粉体を付着させて粘着
性を除去する粘着性除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、枚葉印刷機の排紙部において、未
乾燥インキによる印刷紙同士の粘着による裏移り等のト
ラブルを防止するために、印刷紙(印刷面)の全面に澱
粉等の粉体を吹き付けて、印刷紙同士の未乾燥インキに
よる粘着を防止するようにしている。
乾燥インキによる印刷紙同士の粘着による裏移り等のト
ラブルを防止するために、印刷紙(印刷面)の全面に澱
粉等の粉体を吹き付けて、印刷紙同士の未乾燥インキに
よる粘着を防止するようにしている。
【0003】その従来例を図6により説明すると、4が
粉体入れ、5が澱粉等の粉体、8が印刷紙、9が同印刷
紙8上の未乾燥インキ、20が圧搾空気供給管、31が
粉体用ノズルで、澱粉等の粉体5を粉体用ノズル31か
ら印刷紙(印刷面)8の全面へ圧搾空気とともに吹き付
けて、印刷紙同士の未乾燥インキ9による粘着を防止す
るようにしている。
粉体入れ、5が澱粉等の粉体、8が印刷紙、9が同印刷
紙8上の未乾燥インキ、20が圧搾空気供給管、31が
粉体用ノズルで、澱粉等の粉体5を粉体用ノズル31か
ら印刷紙(印刷面)8の全面へ圧搾空気とともに吹き付
けて、印刷紙同士の未乾燥インキ9による粘着を防止す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図6に示す従来の
粘着性除去装置では、枚葉印刷機の排紙部周辺に粉体5
が飛散して、周囲の環境を著しく損なう。また印刷紙8
上の未乾燥インキ9に付着した粉体5がその後の取扱い
の過程でも、飛散して、衛生上、健康上に悪影響を与え
ている。
粘着性除去装置では、枚葉印刷機の排紙部周辺に粉体5
が飛散して、周囲の環境を著しく損なう。また印刷紙8
上の未乾燥インキ9に付着した粉体5がその後の取扱い
の過程でも、飛散して、衛生上、健康上に悪影響を与え
ている。
【0005】また上記粉体5の飛散を防止するために、
図7に示す粘着性除去装置が既に提案されている。この
粘着性除去装置では、ローラ28による摩擦帯電により
排紙胴23の外周面に巻着したプラスチックフィルム2
5が帯電され、パウダ噴霧機構27から噴霧されるパウ
ダ5がプラスチックフィルム25に付着し、このプラス
チックフィルム25が排紙胴23により搬送されている
印刷紙8に接触して、パウダ5が印刷紙8に付着する。
図7に示す粘着性除去装置が既に提案されている。この
粘着性除去装置では、ローラ28による摩擦帯電により
排紙胴23の外周面に巻着したプラスチックフィルム2
5が帯電され、パウダ噴霧機構27から噴霧されるパウ
ダ5がプラスチックフィルム25に付着し、このプラス
チックフィルム25が排紙胴23により搬送されている
印刷紙8に接触して、パウダ5が印刷紙8に付着する。
【0006】なお22は印刷胴、24は紙押さえロー
ラ、26はパウダ導入管、29は印刷紙搬送装置であ
る。この図7に示す粘着性除去装置では、パウダ噴霧機
構27を採用しているので、多量のパウダが周囲に飛散
するのは必至である。また加熱手段がないので、印刷紙
8が水分を含んでいる場合には、帯電不可能になる。ま
たパウダの帯電量を制御する制御手段がないので、粉体
供給量を制御することができないという問題があった。
ラ、26はパウダ導入管、29は印刷紙搬送装置であ
る。この図7に示す粘着性除去装置では、パウダ噴霧機
構27を採用しているので、多量のパウダが周囲に飛散
するのは必至である。また加熱手段がないので、印刷紙
8が水分を含んでいる場合には、帯電不可能になる。ま
たパウダの帯電量を制御する制御手段がないので、粉体
供給量を制御することができないという問題があった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、粉体飛散による環境汚
染を防止でき、取扱者の衛生上、健康上の問題を解消
でき、あらゆる印刷条件下及び環境下で粘着性を除去
できる粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置を提供しよ
うとする点にある。
であり、その目的とする処は、粉体飛散による環境汚
染を防止でき、取扱者の衛生上、健康上の問題を解消
でき、あらゆる印刷条件下及び環境下で粘着性を除去
できる粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置を提供しよ
うとする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
は、粉体入れと、同粉体入れ内の粉体に対して移動しな
がら接触して同粉体を担持するとともにこの担持した粉
体を上記粉体入れ付近を移動する物体の粘着性部に付着
させる移動支持体とを具えている(請求項1)。
めに、本発明の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
は、粉体入れと、同粉体入れ内の粉体に対して移動しな
がら接触して同粉体を担持するとともにこの担持した粉
体を上記粉体入れ付近を移動する物体の粘着性部に付着
させる移動支持体とを具えている(請求項1)。
【0009】前記粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
において、移動支持体が回転ローラであってもよい(請
求項2)。前記粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置に
おいて、移動支持体を摩擦させて同移動支持体を帯電さ
せることにより前記粉体を同移動支持体に静的に担持さ
せる移動支持体用摩擦帯電手段を具えていてもよい(請
求項3)。
において、移動支持体が回転ローラであってもよい(請
求項2)。前記粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置に
おいて、移動支持体を摩擦させて同移動支持体を帯電さ
せることにより前記粉体を同移動支持体に静的に担持さ
せる移動支持体用摩擦帯電手段を具えていてもよい(請
求項3)。
【0010】前記粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
において、移動支持体にコロナ帯電させる移動支持体用
コロナ帯電手段を具えていてもよい(請求項4)。前記
粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置において、粉体に
移動支持体とは極性を逆に帯電させる粉体用逆極性帯電
手段を具えていてもよい(請求項5)。前記粘着性部を
もつ物体の粘着性除去装置において、移動支持体を水分
が吸着しない程度に加熱する加熱手段を具えていてもよ
い(請求項6)。
において、移動支持体にコロナ帯電させる移動支持体用
コロナ帯電手段を具えていてもよい(請求項4)。前記
粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置において、粉体に
移動支持体とは極性を逆に帯電させる粉体用逆極性帯電
手段を具えていてもよい(請求項5)。前記粘着性部を
もつ物体の粘着性除去装置において、移動支持体を水分
が吸着しない程度に加熱する加熱手段を具えていてもよ
い(請求項6)。
【0011】
【作用】本発明の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
は前記のように構成されており、回転ローラ等の移動支
持体が粉体入れ内の粉体に対して移動しながら接触し
て、同粉体を担持するとともに、この担持した粉体を上
記粉体入れ付近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷
紙の未乾燥インキに付着させる。
は前記のように構成されており、回転ローラ等の移動支
持体が粉体入れ内の粉体に対して移動しながら接触し
て、同粉体を担持するとともに、この担持した粉体を上
記粉体入れ付近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷
紙の未乾燥インキに付着させる。
【0012】
(第1実施例)次に本発明の粘着性部をもつ物体の粘着
性除去装置を枚葉印刷機の排紙部に適用した図1に示す
第1実施例により説明すると、1が回転ローラ(移動支
持体)、2が同回転ローラ1内に設けたヒータ、3が同
回転ローラ1に接触回転するゴムローラ(移動支持体用
摩擦帯電手段)、4が粉体入れ、5が澱粉等の粉体、6
がブレード、7が粉体回収箱、8が印刷紙(粘着性部を
もつ物体)、9が同印刷紙8上のインキである。
性除去装置を枚葉印刷機の排紙部に適用した図1に示す
第1実施例により説明すると、1が回転ローラ(移動支
持体)、2が同回転ローラ1内に設けたヒータ、3が同
回転ローラ1に接触回転するゴムローラ(移動支持体用
摩擦帯電手段)、4が粉体入れ、5が澱粉等の粉体、6
がブレード、7が粉体回収箱、8が印刷紙(粘着性部を
もつ物体)、9が同印刷紙8上のインキである。
【0013】上記回転ローラ1は、プラスチック製で、
φ200mm程度のローラである。またその表面がテフ
ロンでできており、ヒータ2が内蔵されている。また上
記ゴムローラ3は、φ100mmで、その表面がシリコ
ンゴムでできている。そして回転ローラ1の周速は、
3.3m/sで、印刷機と等速で同方向に回転する。ま
たゴムローラ3の周速は、5.23m/sで、回転ロー
ラ1と逆方向に回転する。またプラスチック製回転ロー
ラ1の表面温度は、内蔵したヒータ2により65℃にな
るように調整されている。
φ200mm程度のローラである。またその表面がテフ
ロンでできており、ヒータ2が内蔵されている。また上
記ゴムローラ3は、φ100mmで、その表面がシリコ
ンゴムでできている。そして回転ローラ1の周速は、
3.3m/sで、印刷機と等速で同方向に回転する。ま
たゴムローラ3の周速は、5.23m/sで、回転ロー
ラ1と逆方向に回転する。またプラスチック製回転ロー
ラ1の表面温度は、内蔵したヒータ2により65℃にな
るように調整されている。
【0014】ブレード6は、シリコンゴムでできてお
り、回転ローラ1に強く押し当てられて、同回転ローラ
1上の粉体5を掻き取って、粉体回収箱7に回収する役
目を持っている。ゴムローラ3が回転ローラ1に対して
逆方向に回転することにより、回転ローラ1が摩擦帯電
する。この摩擦帯電した回転ローラ1は、粉体入れ4の
所で粉体(澱粉等の絶縁性粉体)5を静電吸着して、プ
ラスチック製回転ローラ1の全周面が粉体5で覆われ
る。その際、回転ローラ1と逆極性に帯電した粉体5が
クーロン引力により吸着し、非帯電の粉体が分極力によ
り吸着する。
り、回転ローラ1に強く押し当てられて、同回転ローラ
1上の粉体5を掻き取って、粉体回収箱7に回収する役
目を持っている。ゴムローラ3が回転ローラ1に対して
逆方向に回転することにより、回転ローラ1が摩擦帯電
する。この摩擦帯電した回転ローラ1は、粉体入れ4の
所で粉体(澱粉等の絶縁性粉体)5を静電吸着して、プ
ラスチック製回転ローラ1の全周面が粉体5で覆われ
る。その際、回転ローラ1と逆極性に帯電した粉体5が
クーロン引力により吸着し、非帯電の粉体が分極力によ
り吸着する。
【0015】全周面が粉体5で覆われた回転ローラ1
は、印刷紙8のインキ面に等速で接触する。このとき、
インキ9が未乾燥で、粘着力があると、粉体5がこの未
乾燥インキ9に付着し、印刷紙8の粘着力のない部分に
は、粉体5が付着しない。その後、回転ローラ1上に残
った粉体5がブレード6により掻き取られて、粉体回収
箱7に回収される。このブレード6により粉体5を掻き
取る操作は、必ずしも必要としないが、回転ローラ1に
粉体5がフィルミング(融着)する場合を考慮して設置
されている。
は、印刷紙8のインキ面に等速で接触する。このとき、
インキ9が未乾燥で、粘着力があると、粉体5がこの未
乾燥インキ9に付着し、印刷紙8の粘着力のない部分に
は、粉体5が付着しない。その後、回転ローラ1上に残
った粉体5がブレード6により掻き取られて、粉体回収
箱7に回収される。このブレード6により粉体5を掻き
取る操作は、必ずしも必要としないが、回転ローラ1に
粉体5がフィルミング(融着)する場合を考慮して設置
されている。
【0016】またヒータ2により回転ローラ1を加熱す
るのは、印刷紙8の水分により帯電能力が落ちるのを防
止するためであり、このヒータ2による加熱も、必ずし
も必要としない。 (第2実施例)図2は、第2実施例を示している。本実
施例では、回転ローラ1に次のローラ、即ち、金属ロー
ラに厚さ125μmのマイラ(ポリエチレンテレフレー
ト)を被覆したφ125mm程度のローラを使用してい
る。金属ローラは、アースに落としてある。
るのは、印刷紙8の水分により帯電能力が落ちるのを防
止するためであり、このヒータ2による加熱も、必ずし
も必要としない。 (第2実施例)図2は、第2実施例を示している。本実
施例では、回転ローラ1に次のローラ、即ち、金属ロー
ラに厚さ125μmのマイラ(ポリエチレンテレフレー
ト)を被覆したφ125mm程度のローラを使用してい
る。金属ローラは、アースに落としてある。
【0017】前記第1実施例では、摩擦帯電によりプラ
スチックローラを帯電させているのに対して本実施例で
は、コロトロンによるコロナ帯電により回転ローラ1を
帯電させている。その場合、コロナ電極11に−8.5
Vの電圧を印加して、−1100V程度に帯電させる。
前記第1実施例では、分極力により非帯電粉体5が多く
プラスチック製回転ローラ1に吸着しているのに対して
本実施例の場合には、粉体5同士の摩擦により正に帯電
した粉体がクーロン引力により回転ローラ1に吸着する
割合が多いと考えられる。その際、帯電電位により粉体
5の吸着量が変わるので、粉体供給量の制御性は本実施
例の方が優れている。
スチックローラを帯電させているのに対して本実施例で
は、コロトロンによるコロナ帯電により回転ローラ1を
帯電させている。その場合、コロナ電極11に−8.5
Vの電圧を印加して、−1100V程度に帯電させる。
前記第1実施例では、分極力により非帯電粉体5が多く
プラスチック製回転ローラ1に吸着しているのに対して
本実施例の場合には、粉体5同士の摩擦により正に帯電
した粉体がクーロン引力により回転ローラ1に吸着する
割合が多いと考えられる。その際、帯電電位により粉体
5の吸着量が変わるので、粉体供給量の制御性は本実施
例の方が優れている。
【0018】粉体吸着以降のプロセスは、前記第1実施
例と全く同じである。なお本実施例では、粉体回収機構
は必ずしも必要でない。 (第3実施例)図3は、第3実施例を示している。本実
施例では、粉体入れ4の中に磁気ローラ12を設置し
て、この磁気ローラ12に鉄粉をブラシ状に吸着させ
る。この状態で、磁気ローラ12を回転させると、それ
に伴ってブラシ状に吸着している鉄粉も回転する。その
際、鉄粉と粉体(澱粉等の粉体)との摩擦により、粉体
(澱粉等の粉体)が所定極性(この場合、負極性)に帯
電する。
例と全く同じである。なお本実施例では、粉体回収機構
は必ずしも必要でない。 (第3実施例)図3は、第3実施例を示している。本実
施例では、粉体入れ4の中に磁気ローラ12を設置し
て、この磁気ローラ12に鉄粉をブラシ状に吸着させ
る。この状態で、磁気ローラ12を回転させると、それ
に伴ってブラシ状に吸着している鉄粉も回転する。その
際、鉄粉と粉体(澱粉等の粉体)との摩擦により、粉体
(澱粉等の粉体)が所定極性(この場合、負極性)に帯
電する。
【0019】本実施例は、前記第2実施例と同じ回転ロ
ーラ1を用い、コロナ電極に+8.5Vの電圧を印加し
て、−1100V程度に帯電させ、粉体入れ4の所で負
帯電の粉体5を吸着する。粉体吸着以降のプロセスは、
前記第1実施例と全く同じである。本実施例では、粉体
の殆どが同一極性に帯電しているので、粉体はその殆ど
がクーロン引力にらり回転ローラ1に吸着する。この吸
着量は、帯電電位により自由に変えられるので、前記第
2実施例よりも本実施例は、粉体供給量の制御性がさら
に向上する。
ーラ1を用い、コロナ電極に+8.5Vの電圧を印加し
て、−1100V程度に帯電させ、粉体入れ4の所で負
帯電の粉体5を吸着する。粉体吸着以降のプロセスは、
前記第1実施例と全く同じである。本実施例では、粉体
の殆どが同一極性に帯電しているので、粉体はその殆ど
がクーロン引力にらり回転ローラ1に吸着する。この吸
着量は、帯電電位により自由に変えられるので、前記第
2実施例よりも本実施例は、粉体供給量の制御性がさら
に向上する。
【0020】以上、3種類の粘着性除去装置を枚葉印刷
機の排紙部に組み込み、紙送り速度1.5m/s〜3.
3m/sにおいて、回転ローラ(プラスチック製ロー
ラ)の周速を印刷面と同じになるように調整して、試験
を行ったところ、粉体の飛散が殆どなく、しかも粘着性
の未乾燥インキの粉体付着量の不足による印刷紙同士の
粘着(裏移り)も全くなかった。装置性能の制約で3.
3m/sの速度までしか検証できなかったが、上述の粉
体供給量の制御性を考慮すると、第1実施例よりも第2
実施例、第2実施例よりも第3実施例の方が高速追随性
に優れている。
機の排紙部に組み込み、紙送り速度1.5m/s〜3.
3m/sにおいて、回転ローラ(プラスチック製ロー
ラ)の周速を印刷面と同じになるように調整して、試験
を行ったところ、粉体の飛散が殆どなく、しかも粘着性
の未乾燥インキの粉体付着量の不足による印刷紙同士の
粘着(裏移り)も全くなかった。装置性能の制約で3.
3m/sの速度までしか検証できなかったが、上述の粉
体供給量の制御性を考慮すると、第1実施例よりも第2
実施例、第2実施例よりも第3実施例の方が高速追随性
に優れている。
【0021】本発明は前記各実施例に限定されない。例
えばプラスチック材料として、テフロンの外にポリエチ
レンテレフレート(マイラ)、ナイロン等を初め、プラ
スチックの範疇に入るものは殆どのものが適用可能であ
る。粉体として、澱粉の外にプラスチックを初め、絶縁
性のあるものであれば殆どのものが適用可能である。
えばプラスチック材料として、テフロンの外にポリエチ
レンテレフレート(マイラ)、ナイロン等を初め、プラ
スチックの範疇に入るものは殆どのものが適用可能であ
る。粉体として、澱粉の外にプラスチックを初め、絶縁
性のあるものであれば殆どのものが適用可能である。
【0022】また第2実施例のコロナ帯電の極性は、正
でも構わない。また第3実施例において、粉体の材料及
び特性に応じてその帯電する極性と逆極性のコロナ帯電
を回転ローラ(プラスチック製ローラ)に施せばよい。
また回転ローラ(プラスチック製ローラ)の加熱温度
も、水分付着によい程度に高く且つ接触する材料を変質
させない程度に高ければ、任意の範囲で選択可能であ
る。
でも構わない。また第3実施例において、粉体の材料及
び特性に応じてその帯電する極性と逆極性のコロナ帯電
を回転ローラ(プラスチック製ローラ)に施せばよい。
また回転ローラ(プラスチック製ローラ)の加熱温度
も、水分付着によい程度に高く且つ接触する材料を変質
させない程度に高ければ、任意の範囲で選択可能であ
る。
【0023】(第4実施例)上記のように粉体を回転ロ
ーラに付着させる手段も、上述の静電気力を利用した吸
着手段に限定されない。例えば図4に示すように容器1
5内のシリコンオイル16をフェルト14を介して回転
ローラ(ゴムローラ)1’に薄く塗布して、粉体5を印
刷紙8に付着させるようにしてもよい。
ーラに付着させる手段も、上述の静電気力を利用した吸
着手段に限定されない。例えば図4に示すように容器1
5内のシリコンオイル16をフェルト14を介して回転
ローラ(ゴムローラ)1’に薄く塗布して、粉体5を印
刷紙8に付着させるようにしてもよい。
【0024】上記シリコンオイル16は、水を初め他の
液体でもよい。また回転ローラ1’の構成材料は、ゴム
に限定されず、液体と親和性のあるものであれば、金属
でも、プラスチックでも構わない。 (第5実施例)上記第1実施例〜第4実施例で、印刷紙
8に接する回転ローラをベルトに変えても差支えない。
図5はその実施例を示している。17、17が金属ロー
ラ、18が同各金属ローラ17間に懸装したゴムベルト
で、粉体5が帯電していれば、第1、第2実施例のよう
に回転ローラ1に帯電させなくても、粉体5を印刷紙8
にある程度付着させることができるので、第1、第2実
施例に示す帯電機構はなくても、前記各実施例に近い効
果を達成できる。
液体でもよい。また回転ローラ1’の構成材料は、ゴム
に限定されず、液体と親和性のあるものであれば、金属
でも、プラスチックでも構わない。 (第5実施例)上記第1実施例〜第4実施例で、印刷紙
8に接する回転ローラをベルトに変えても差支えない。
図5はその実施例を示している。17、17が金属ロー
ラ、18が同各金属ローラ17間に懸装したゴムベルト
で、粉体5が帯電していれば、第1、第2実施例のよう
に回転ローラ1に帯電させなくても、粉体5を印刷紙8
にある程度付着させることができるので、第1、第2実
施例に示す帯電機構はなくても、前記各実施例に近い効
果を達成できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の粘着性部をもつ物体の粘着性除
去装置は前記のように回転ローラ等の移動支持体が粉体
入れ内の粉体に対して移動しながら接触して、同粉体を
担持するとともに、この担持した粉体を上記粉体入れ付
近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷紙の未乾燥イ
ンキに付着させるので、粉体を飛散させることがなく
て、粉体飛散による環境汚染を防止できる。
去装置は前記のように回転ローラ等の移動支持体が粉体
入れ内の粉体に対して移動しながら接触して、同粉体を
担持するとともに、この担持した粉体を上記粉体入れ付
近を移動する物体の粘着性部、例えば印刷紙の未乾燥イ
ンキに付着させるので、粉体を飛散させることがなく
て、粉体飛散による環境汚染を防止できる。
【0026】また上記のように粉体を飛散させないの
で、取扱者の衛生上、健康上の問題を解消できる。また
加熱や粉体供給量を制御できるので、あらゆる印刷条件
下及び環境下で印刷部の未乾燥インキの粘着性を除去で
きる。
で、取扱者の衛生上、健康上の問題を解消できる。また
加熱や粉体供給量を制御できるので、あらゆる印刷条件
下及び環境下で印刷部の未乾燥インキの粘着性を除去で
きる。
【図1】本発明の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置
の第1実施例を示す側面図である。
の第1実施例を示す側面図である。
【図2】同粘着性除去装置の第2実施例を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】同粘着性除去装置の第3実施例を示す側面図で
ある。
ある。
【図4】同粘着性除去装置の第4実施例を示す側面図で
ある。
ある。
【図5】同粘着性除去装置の第5実施例を示す側面図で
ある。
ある。
【図6】従来の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置の
一例を示す側面図である。
一例を示す側面図である。
【図7】従来の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置の
他の例を示す側面図である。
他の例を示す側面図である。
1 回転ローラ(移動支持体) 2 回転ローラ1内のヒータ 3 ゴムローラ(移動支持体用摩擦帯電手段) 4 粉体入れ 5 澱粉等の粉体 6 ブレード 7 粉体回収箱 8 印刷紙(粘着性部をもつ物体) 9 未乾燥インキ(物体の粘着性部)
Claims (6)
- 【請求項1】 粉体入れと、同粉体入れ内の粉体に対し
て移動しながら接触して同粉体を担持するとともにこの
担持した粉体を上記粉体入れ付近を移動する物体の粘着
性部に付着させる移動支持体とを具えていることを特徴
とした粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置。 - 【請求項2】 前記移動支持体が回転ローラである請求
項1記載の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置。 - 【請求項3】 前記移動支持体を摩擦させて同移動支持
体を帯電させることにより前記粉体を同移動支持体に静
的に担持させる移動支持体用摩擦帯電手段を具えている
請求項1、2記載の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装
置。 - 【請求項4】 前記移動支持体にコロナ帯電させる移動
支持体用コロナ帯電手段を具えている請求項1乃至3記
載の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置。 - 【請求項5】 前記粉体に前記移動支持体とは極性を逆
に帯電させる粉体用逆極性帯電手段を具えている請求項
1乃至4記載の粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置。 - 【請求項6】 前記移動支持体を水分が吸着しない程度
に加熱する加熱手段を具えている請求項1乃至5記載の
粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20681994A JPH0867000A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20681994A JPH0867000A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867000A true JPH0867000A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16529617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20681994A Withdrawn JPH0867000A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 粘着性部をもつ物体の粘着性除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0867000A (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20681994A patent/JPH0867000A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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