JPH08669Y2 - カメラのデート写し込み装置 - Google Patents

カメラのデート写し込み装置

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JPH08669Y2
JPH08669Y2 JP1989023540U JP2354089U JPH08669Y2 JP H08669 Y2 JPH08669 Y2 JP H08669Y2 JP 1989023540 U JP1989023540 U JP 1989023540U JP 2354089 U JP2354089 U JP 2354089U JP H08669 Y2 JPH08669 Y2 JP H08669Y2
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JP
Japan
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signal
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monitoring
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宏 山崎
義之 岩松
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株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカメラのデート写し込み装置に係わり、特に
オートフォーカス等による撮影レンズ駆動機能を有する
カメラのデート写し込み装置に関する。
[従来技術と考案が解決しようとする課題] 通常、カメラの動作シーケンスにはフィルム巻上げ
(シャッターのチャージを含む場合もある)フェイズ
0、レンズ作動フェイズ1、シャッタ開閉フェイズ2、
撮影レンズを定常位置に復帰するフェイズ3(以下、単
にPH0、PH1、PH2、PH3と記す)がある。
上記PH1、PH2、PH3にはデジタル信号により駆動され
るモータが使用される。また、デート写し込みは液晶等
で表示されたデートをランプ等の光源で照射してフィル
ムに印字する。印字方法からしてPH2ではデート写し込
みはできない。従って、印字可能なフェイズはPH1とPH3
となる。モータの回転力でPH1とPH3を作動させると消費
電流のピークは平均化されるが約200ステップにも及ぶ
精度の高いレンズの繰り出しが行なえない。このため、
PH1ではバネのエネルギーにモータの回転力を加算して
レンズの繰り出しを行ない、PH3ではモータの回転力で
バネにエネルギーを蓄える所謂る撮影レンズのバネのチ
ャージを行ないながら撮影レンズを平常位置へ復帰す
る。上記構成のカメラではPH3で消費電力が最大となる
のでデート写し込みを行なうフェイズとしては適切でな
い。このため、PH1でデート写し込みを行なう方法が一
般的である。
しかるに、レリーズ釦の操作でPH0からPH1に遷移した
時点で撮影レンズの駆動が異常となる異常合焦動作とな
ったとき、直ちにPH1の作動を中断し、PH0へ引返すシー
ケンスが特願昭63-166397号カメラの自動焦点調節装置
で開示され、ピンボケの撮影を防止できるカメラが提供
されるようになったので、デート写し込み後、シャッタ
作動およびフィルム巻上げが行なわれない場合がある等
の難点がある。
[考案の目的] 本考案は上述した難点に鑑みなされたもので、撮影レ
ンズの合焦位置への作動の正常性が確認できた時点でフ
ィルムにデート写し込みを行なうことにより異常なデー
ト写し込みを防止するよう構成されたカメラのデート写
し込み装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 以上の目的を達成するため本考案によるカメラのデー
ト写し込み装置は、パルス信号で駆動されるモータと、
前記モータにより合焦位置に繰出され、かつ、前記モー
タにより定常位置へ引戻されバネにより付勢される撮影
レンズと、前記撮影レンズが合焦位置へ繰出されるとき
の正常性を監視し監視信号を出力する監視信号出力手段
と、前記モータを所望数のパルス信号により駆動した際
に、前記監視信号が出力されない場合に、前記撮影レン
ズの繰出しを禁止する禁止手段と、前記モータを前記所
望数のパルス信号により駆動した際に、前記監視信号が
出力した場合、計数を開始し、かつ、フィルム感度に応
じた経過時間で計数を終了する迄の間デート写し込み信
号を出力するタイマと、前記デート写し込み信号が入力
されフィルムにデートを写し込むデート写し込み手段と
で構成する。
[実施例] 以下、本考案によるカメラのデート写し込み装置の一
実施例を第1図に従って詳述する。
第1図において、4はモータである。モータ4はステ
ップモータ駆動回路4aから送出される位相パルスにより
正転または逆転する。
パワーホールドされてない状態で、駆動リンク6に設
けたピン6dと基板ピン2aとの間に取付けられたバネ6cは
駆動リンク6を図中時計方向に回動するよう所謂チャー
ジされたPH0の状態にある。なお、フィルム巻上げによ
り撮影前の準備状態に置かれているときをフェイズ0.5
という。(以下、単にPH0.5と記す。) 監視スイッチHSは距離リンク6に設けたピン6dを可動
子とする機械接点であり、距離リンク6が時計方向に回
転すると開成し、接点h1,h2を経由して監視回路20へ送
出中の基準電位置を切断する。この基準電位点の切断を
監視信号S1とする。
マイクロコンピュータCPU(以下、単にCPUという)はフ
ェイズ判定回路20aを設けた監視回路20、監視回路20か
らタイマ信号S4を入力されるタイマ21、ステップモータ
駆動回路4aへ位相パルスを送出する正逆転パルス送出回
路15、電磁石9(AFマグネットとも云う)を作動させる
AFマグネットシーケンス回路16、測光器26から入力され
た測光データを演算し、監視回路20のフェイズ判定回路
20a、シャッタ信号S3を送出するシャッタ速度演算回路1
7、測距器27から入力された測距データを演算し、レン
ズ信号S2をフェイズ判定回路20aへ送出する焦点調節回
路17、フィルム感度コード送出部25から送出されたフィ
ルム感度コードを入力され、フィルムの感度を定めるフ
ィルム感度判定回路22及び上記各回路をデータバス23を
介して制御する主制御部19を設ける。上記各回路は説明
のため布線論理としてあるが、実際の回路はプログラム
論理で構成する。
CPUの入力インターフェイスは監視スイッチHS、フィ
ルム感度コード送出部25、測光器26、測距器27及びレリ
ーズ釦28であり、出力インターフェイスはデート写し込
み回路29、警告灯30、ステップモータ駆動回路4a及び電
磁石9である。
なお、デート写し込み回路29の作動時間はフィルム感
度判定回路22の判定データにより定まる。
レリーズ釦28が押下されると、電源オン及び自動焦点
作動(レンズドライブ)が行なわれる。レンズドライブ
が終了すると測光器26による測光データで測光および露
出作動が行なわれ、フィルム巻上げを行ない、電源オフ
のPH0.5となる。レンズドライブの機構を次に説明す
る。レリーズ釦28の押下で電源がオンになると駆動リン
グ1を駆動するモータ4の一端に固定されたピニオン11
aはモータ4の逆転により駆動リング1、距離リング6
を介してラチェット車7を時計方向に回転させ係止レバ
ー8を押し上げる。そして、この時点で電磁石9に通電
されると係止レバー8は先端部がラチェット車7の歯部
を係止しない位置に保持される。
ついでモータ4は合焦動作のため正転に移って、回転
伝達軸に固定されたピニオン11aを介して、この回転を
基板2に配設した駆動リング1に伝え、バネ6cによりこ
れに追従する距離リング6を図中時計方向に回転させ
る。一方、この距離リング6の回動により図示してない
走査用レバーは、保持した発光素子を走査し、また図示
しない受光素子は、発光素子からの光を被写体からの反
射光として受光し、合焦点において合焦信号を出力して
ファインダ内に距離情報を表示する。また、合焦信号に
より電磁石9へ通電を断って係止レバー8を右旋させ、
ラチェット車7を係止して距離リング6を拘止し、合焦
位置に撮影レンズを位置決めする。
モータ4が更に回転すると駆動リング1が時計方向に
回転し、カム部1bでセクタ開閉レバー5のピン5aを右旋
回させ、PH2のフェイズに入る。ピン5aが左旋回する時
には距離リング6の回転を支配していたモータ4はシャ
ッタ露光動作の動作によりその支配を切断され、所定の
シャッタ開閉動作を行なう。なお、モータ4の正転、逆
転はステップモータ駆動回路4aで生成する位相パルスで
行なう。
PH3ではモータ4により距離リング6が反時計方向に
逆転し、撮影レンズLBを平常位置へ引戻す。PH3が終了
したらPH0.5へ遷移する。
[考案の作用] 上記構成のカメラのデート写し込み装置で第1図に示
すレリーズ釦28を押下する。第2図のFnに示す動作シー
ケンスを実行する。レリーズ釦28の操作で(F1)で電源
オンとなり、パワーホールドされ、PH0.5からPH1へ遷移
する(F2)。この時点では監視スイッチHSは閉成された
儘であるから第3図に示すP0点になっている。第1図に
示す測距器27で測距し(F3)焦点調節回路18で焦点調節
の演算が行なわれる。なお、この時点では焦点調整回路
18からフェイズ判定回路20aへレンズ信号S2が送出され
ているが、監視スイッチHSから監視信号S1が送出されな
いのでタイマ信号S4は生成されない。
つぎに、AFマグネットシーケンス回路16から正逆転パ
ルスを正逆転パルス送出回路15、ステップモータ駆動回
路4aを介して逆転パルスをモータ4へ3回送出する
(F4)。逆転パルスを3回モータ4へ送出するとラチェ
ット車7が左回転し、係止レバー8を押し上げる。この
状態でAFマグネットシーケンス回路16から電磁石9を動
作させる信号が出力される(F5)。これにより、電磁石
9の動作で係止レバー8は先端部がラチェット車7の歯
部に係止しない位置になる。AFマグネットシーケンス回
路16の制御で正逆転パルス送出回路15から正転パルスが
モータ4へ7回出力される(F6)。このレンズドライブ
で監視スイッチHSの開成、閉成が判断される(F7)。こ
の判断により監視回路20はフェイズ判定回路20aへ既に
入力されているレンズ信号S2と監視信号S1とのアンド論
理ができるのでタイマ信号S4がタイマ21へ送出される
(F8)。第3図に示すP1点がこのアンド論理ができた時
点であり、デート信号S4はT1〜T2の間デート写し込み回
路29へ送出される。T1〜T2の時間は例えばASA100で100m
Sである(F9)。
デート写し込みが終了し、引続きレンズドライブを継
続し、所定の距離までレンズドライブされると
(F10)、マグネットが復旧する(F11)。また、測光器
26で被写体の明るさを測光し(F12)。シャッタ速度演
算回路17で他の絞り、フィルム感度等の各種条件を含め
てシャッタ速度を算出する。シャッタ速度の演算結果に
基づきモータ4を所定の正転逆転パルスで制御する。駆
動リング1はAFマグネット9の復旧(F11)でモータ4
の支配下にあるのでシャッタ速度演算回路17で定められ
た露出動作(F13)が実行される。露出動作(F13)が実
行されるとPH2からPH3へ遷移し、正逆転パルス送出回路
15を介してモータ4へ逆転パルスを送出する(F13)。
この動作は第3図に示すP5点以降に示す。P5点以降で撮
影レンズLBが引戻され、監視スイッチHSが閉成されるま
で(F15、F16、F17)レンズドライブされる。監視スイッ
チHSが閉成された時点(F15)で第3図に示すP6点とな
り監視スイッチHSの閉成による監視信号S1のオフとシャ
ッタ速度演算回路17から送出されるレンズ信号S2のアン
ド論理で第3図のP7点に至り、フィルム巻上げ、PH3か
らPH5、PH0.5への遷移(F18)し第3図に示すP7点とな
る。監視回路20で監視信号S1、レンズ信号S2、シャッタ
信号S3のアンド論理が得られないときはF22,F23を経由
して撮影レンズLBを平常位置へ引戻し、F24で警告灯30
の点滅またはF18で警告灯の点滅を行なう。
[考案の効果] 以上の構成のカメラのデート写し込み装置は、パルス
信号で駆動されるモータと、前記モータにより合焦位置
に繰出され、かつ、前記モータにより定常位置へ引戻さ
れバネにより付勢される撮影レンズと、前記撮影レンズ
が合焦位置へ繰出されるときの正常性を監視し監視信号
を出力する監視信号出力手段と、前記モータを所望数の
パルス信号により駆動した際に、前記監視信号が出力さ
れない場合に、前記撮影レンズの繰出しを禁止する禁止
手段と、前記モータを前記所望数のパルス信号により駆
動した際に、前記監視信号が出力した場合、計数を開始
し、かつ、フィルム感度に応じた経過時間で計数を終了
する迄の間デート写し込み信号を出力するタイマと、前
記デート写し込み信号が入力されフィルムにデートを写
し込むデート写し込み手段とを備えた構成であるから撮
影レンズの正常な合焦作動が確認されてからデート写し
込みを行なうので、異常な合焦作動による自動焦点作動
で合焦作動が中断されたときのデート写し込みを防止で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にカメラのデート写し込み装置の一実施
例を示すブロック図、第2図は第1図のデート写し込み
装置の動作を示すフローチャート、第3図は第2図のシ
ーケンスチャートである。 4……モータ、19……主制御部(禁止手段) 20……監視回路(監視信号出力手段) 21……タイマー 29……デート写し込み回路(手段) LB……撮影レンズ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス信号で駆動されるモータと、前記モ
    ータにより合焦位置に繰出され、かつ、前記モータによ
    り定常位置へ引戻されバネにより付勢される撮影レンズ
    と、前記撮影レンズが合焦位置へ繰出されるときの正常
    性を監視し監視信号を出力する監視信号出力手段と、前
    記モータを所望数のパルス信号により駆動した際に、前
    記監視信号が出力されない場合に、前記撮影レンズの繰
    出しを禁止する禁止手段と、前記モータを前記所望数の
    パルス信号により駆動した際に、前記監視信号が出力し
    た場合、計数を開始し、かつ、フィルム感度に応じた経
    過時間で計数を終了する迄の間デート写し込み信号を出
    力するタイマと、前記デート写し込み信号が入力されフ
    ィルムにデートを写し込むデート写し込み手段とを備え
    たカメラのデート写し込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5156221A (en) * 1974-11-12 1976-05-17 Yashica Co Ltd Kamera niokeru satsueikirokutsushikomisochi
JPS6095520A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Konishiroku Photo Ind Co Ltd デ−タ写し込み装置を備えたカメラ
JPS6255644A (ja) * 1985-09-04 1987-03-11 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料

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