JPH0866532A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0866532A
JPH0866532A JP6207737A JP20773794A JPH0866532A JP H0866532 A JPH0866532 A JP H0866532A JP 6207737 A JP6207737 A JP 6207737A JP 20773794 A JP20773794 A JP 20773794A JP H0866532 A JPH0866532 A JP H0866532A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像表示部に画像を表示させる場合に、比較
的小さな容量の表示用記憶手段を用いるようにすること
が可能な遊技機を提供する。 【構成】 画像表示部に画像を表示させる際には、CP
U311が、VDP313に指令信号を与え、VRAM
317の内部にキャラクタデータの識別番号を書込ませ
る。VDP313は、VRAM317に格納されたキャ
ラクタデータの識別番号を読出し、読出した識別番号に
対応するキャラクタデータをキャラクタROM319か
ら読出し、そのキャラクタデータに含まれるドット情報
に基づく表示制御信号を画像表示部に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機などの弾球遊技機およびスロットマシンなどに
代表される遊技機に関し、詳しくは、画像を表示する画
像表示部を備え、その画像表示部の表示状態が予め定め
られた特定の表示態様となった場合に、所定の遊技価値
が付与可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として一般的に知られて
いるものに、たとえば、以下のようなものがある。遊技
機には、種々の画像を表示するための画像表示部が設け
られている。この画像表示部は、たとえば、CRT(Ca
thode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)
などを用いて構成される。画像表示部には、遊技の過程
で、様々な種類の表示画面が表示される。これらの表示
画面の中には、その表示画面における画像により、予め
定められた特定の表示態様が表示された場合に、景品が
払出されたり、遊技状態が遊技者にとって有利となるな
どの所定の遊技価値が遊技者に付与されるように定めら
れた表示画面が含まれる。このように、所定の遊技価値
を付与するか否かを定める対象となる表示画面において
は、複数種類の識別情報の画像が変動表示されたり、あ
る特定のキャラクタ(人物や動物など)の画像がストー
リーに沿って変動表示される。そして、画像の変動表示
が終了した時点で、画像表示部の表示状態により所定の
遊技価値が付与可能か否かが判断される。
【0003】画像表示部に表示される画像のデータは、
表示データ生成手段により生成される。生成された画像
データは、画像表示部の表示画面に対応させたVRAM
(Video Random Access Memory)等の表示用記憶手段に
記憶され、そのデータが読出されて、画像表示部に出力
されることにより、画像表示部に画像が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した構
成の従来の遊技機にあっては、表示用記憶手段に記憶さ
せる画像のデータは、画像の形状や表示色を表わすため
の比較的大きな容量のデータを含んでいるので、表示画
面全体の画像データは、膨大な容量になることがある。
そのため、従来の遊技機は、それらの画像データを記憶
できるだけの大きな容量の表示用記憶手段を備える必要
があった。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、画像表示部に画像を表示させる場合に、比較
的小さな容量の表示用記憶手段を用いるようにすること
が可能な遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明に係る遊技機は、画像を表
示する画像表示部を備え、該画像表示部の表示状態が予
め定められた特定の表示態様となった場合に、所定の遊
技価値が付与可能となる遊技機であって、複数の画像デ
ータを予め記憶している画像データ記憶手段と、複数の
画像データのそれぞれを識別するための識別データを画
像表示部における表示位置に対応させて配列した表示デ
ータを生成する表示データ生成手段と、表示データ生成
手段が生成した表示データを記憶する表示データ記憶手
段と、表示データ記憶手段から表示データを読出し、該
読出した表示データに含まれる識別データに基づいて画
像データ記憶手段から画像データを読出し、該読出した
画像データに基づく画像を画像表示部に表示させる画像
表示制御手段とを含むことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明に係る遊技機は、画像
の複数種類の表示色データを予め記憶している表示色デ
ータ記憶手段をさらに含み、複数の画像データのそれぞ
れは、ドットデータを一定個数集合させたデータであ
り、ドットデータは、表示色データ記憶手段により記憶
されている複数種類の表示色データのうちのいずれかの
表示色データを参照するためのデータであり、画像表示
制御手段は、画像データ記憶手段から読出した画像デー
タに含まれるドットデータに基づいて、表示色データ記
憶手段に記憶されている複数種類の表示色データのうち
のいずれかの表示色データを参照して画像の表示色を設
定することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明に係る遊技機は、表示
データ記憶手段が、画像表示部の1画面分の表示データ
よりも大きい容量の表示データを記憶する領域を有し、
画像表示制御手段が、表示データ記憶手段の記憶領域上
の読出領域を変更することにより画像の表示状態を変化
させることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の構成により、画像データ記憶手
段に、複数の画像データが予め記憶されている。表示デ
ータ生成手段は、複数の画像データのそれぞれを識別す
るための識別データを画像表示部における表示位置に対
応させて配列した表示データを生成する。表示データ生
成手段が生成した表示データは、表示データ記憶手段に
記憶される。画像表示制御手段は、表示データ記憶手段
から表示データを読出し、その読出した表示データに含
まれる識別データに基づいて画像データ記憶手段から画
像データを読出し、読出した画像データに基づく画像を
画像表示部に表示させる。
【0010】請求項2記載の構成により、画像の複数種
類の表示色データが表示色データ記憶手段に予め記憶さ
れている。画像表示制御手段は、画像データ記憶手段か
ら読出した画像データに含まれる一定個数のドットデー
タに基づいて、表示色データ記憶手段に記憶されている
複数種類の表示色データのうちのいずれかの表示色デー
タを参照して、画像の表示色を設定する。
【0011】請求項3記載の構成により、表示データ記
憶手段は、画像表示部の1画面分の表示データよりも大
きい容量の表示データを記憶する。画像表示制御手段
は、表示データ記憶手段の記憶領域上の表示データの読
出領域を変更する。読出領域が変更されることにより、
画像表示部における画像の表示状態が変化する。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。なお、以下の実施例においては、遊技
機の一例として、パチンコ遊技機を示すが、本発明は、
これに限られるものではなく、他にコイン遊技機やスロ
ットマシン等のように、表示状態が変化可能な可変表示
部を含み、その可変表示部の複数の表示結果が予め定め
られた特定の表示態様の組合せとなった場合に、所定の
遊技価値が付与可能となる遊技機であればすべてに適用
することが可能である。
【0013】図1は、本実施例に係るパチンコ遊技機の
遊技盤面の構成を示す正面図である。パチンコ遊技機の
遊技盤1の前面には、外レール2aと内レール2bと
が、円状に植設されている。外レール2aと内レール2
bとで囲まれた領域を遊技領域3という。
【0014】パチンコ遊技機には、遊技者がパチンコ玉
の打込みを操作するための打球操作ハンドル(図示せ
ず)が設けられている。この打球操作ハンドルを遊技者
が操作することにより、パチンコ玉が1個ずつ発射され
る。発射されたパチンコ玉は、外レール2aと内レール
2bとの間に形成された誘導路4によって遊技領域3内
に導かれる。誘導路4から遊技領域3への出口部分に
は、一旦、遊技領域3に打込まれたパチンコ玉が、誘導
路4内に逆戻りすることを防止するための弁状の逆流防
止部材5が設けられている。なお、遊技領域3に打込ま
れたパチンコ玉を以下の説明では「打玉」という。
【0015】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を
変動表示するための可変表示装置7が設けられている。
可変表示装置7の下方には、始動口9と、可変入賞球装
置11とが設けられている。可変表示装置7の左右両側
の通称「肩部」と呼ばれる位置には、普通入賞口13
a,13bが設けられている。普通入賞口13a,13
bのそれぞれの下方の通称「袖部」と呼ばれる位置に
は、普通入賞口15a,15bが設けられている。可変
入賞球装置11の左右両側の通称「落し部」と呼ばれる
位置には、普通入賞口17a,17bが設けられてい
る。可変表示装置7の頂部の通称「天部」と呼ばれる位
置には、普通入賞口19が設けられている。遊技領域3
の最下部には、アウト口21が設けられている。
【0016】遊技領域3に打込まれた打玉は、遊技領域
3を流下する途中で始動口9と、可変入賞球装置11
と、普通入賞口13a,13b,15a,15b,17
a,17b,19とのいずれかの入賞口に入賞するか、
または、アウト口21へ導かれてアウト玉として処理さ
れる。可変入賞球装置11に打玉が入賞した場合は、入
賞玉1個に対して15個の景品玉が遊技者に払出され
る。始動口9と普通入賞口13a,13b,15a,1
5b,17a,17b,19とのいずれかに打玉が入賞
した場合は、入賞玉1個に対して7個の景品玉が遊技者
に払出される。すなわち、本実施例では、可変入賞球装
置11に入賞した入賞玉によって払出される景品玉数
は、それ以外の入賞口に入賞した入賞玉によって払出さ
れる景品玉数よりも相対的に多くなるように設定してい
る。
【0017】遊技盤1の上部には、装飾部材23,25
が取付けられている。左側の装飾部材23には、パチン
コ遊技機の製造元を示すためのメーカー名表示部材26
が形成されている。右側の装飾部材25には、パチンコ
遊技機の機種名を示すための機種名表示部材27と、遊
技者に払出される賞球数を示すための賞球数表示部材2
9とが形成されている。
【0018】遊技領域3には、さらに、遊技領域3を装
飾するとともに打玉の流下方向を多様化させるための風
車飾り33a,33b,34a,34b,35a,35
bが設けられている。
【0019】また、遊技領域3やその周辺には、遊技盤
面を装飾したり、遊技状態を遊技者に報知したりして遊
技効果を高めるために、以下のような各種の表示器類、
ランプ類およびLED(Light Emitting Diode)類が配
設されている。
【0020】可変表示装置7には、始動記憶表示用LE
D51が設けられている。遊技領域3の左右両端部に
は、サイドランプ53a,53bと、飾りLED55
a,55bが設けられている。風車飾り33a,33b
には、風車ランプ57a,57bが設けられている。袖
部の普通入賞口15a,15bには、袖ランプ61a,
61bが設けられている。可変入賞球装置11には、ア
タッカランプ63a,63bと、飾りLED_D65
a,65bと、入賞個数表示用LED67と、V表示用
LED69とが設けられている。遊技領域3の周囲に
は、レール飾りランプ71a,71b,71c,71
d,71eが設けられている。
【0021】飾り図柄表示器41は、「1」〜「10」
の10個の飾り図柄を点灯表示するように構成されてい
る。これらの飾り図柄は、特定遊技状態(後述)の発生
に関連して、いずれか1つの数値がランダムに選択され
る。飾り図柄は、遊技内容には、直接関係しないが、遊
技場側が、たとえば、特定遊技状態において遊技者が獲
得した景品玉を使用して継続して遊技を行なうことを許
可するというサービスを行なうか否かを決定する場合な
どに使用される。
【0022】さらに、図1では省略しているが、パチン
コ遊技機の前面側において遊技盤1の上方には、遊技効
果ランプ72(図2参照)と、パチンコ遊技機の状態に
応じて種々の効果音を発生するためのスピーカ(図2参
照)が設けられている。
【0023】可変表示装置7について説明する。可変表
示装置7は、画像を表示するための画像表示部81を含
む。この画像表示部81は、後述するLCD表示器23
1により構成されている。始動口9に打玉が入賞する
と、画像表示部81において、左側,中央,右側の3つ
の図柄表示領域83a〜83cが表示され、それぞれの
領域において、複数種類の識別情報としての図柄が変動
表示される。この変動表示が停止したときの左側,中
央,右側の3つの図柄の組合せが、予め定められた特定
の組合せ(後述)となった場合に、「大当り」が発生す
る。大当りが発生すると、可変入賞球装置11が、打玉
が入賞しにくい遊技者にとって不利な状態(以下、これ
を「第2の状態」という)から、打玉が入賞しやすい遊
技者にとって有利な状態(以下、これを「第1の状態」
という)となる。大当りが発生し、可変入賞球装置11
が第1の状態となっている状態を特定遊技状態という。
【0024】可変入賞球装置11について説明する。可
変入賞球装置11には、大入賞口91が設けられてい
る。大入賞口91には、遊技領域3の前後方向に所定範
囲で傾動可能な開閉板89が備えられている。この開閉
板89は、遊技盤1の裏面に設けられたソレノイド91
(破線で図示)により駆動される。
【0025】可変入賞球装置11は、通常時には、開閉
板89を閉成状態にし、打玉が大入賞口87に入賞する
ことが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となっ
ている。そして、前述したように始動口9に打玉が入賞
したことに基づいて、可変表示装置7の画像表示部81
において図柄の変動表示が行なわれ、その変動表示が停
止した時点で、特定の図柄の組合せが表示されて大当り
が発生すれば、可変入賞球装置11は、開閉板89を開
成状態にして、打玉が大入賞口87に入賞することが可
能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0026】可変入賞球装置11の第1の状態は、開閉
板89が開成状態となった後に、29.5秒が経過する
か、または、大入賞口87に打玉が10個入賞するかの
うちのいずれか速い方の条件が成立したことにより終了
して、開閉板89が閉成状態となり、可変入賞球装置1
1が第2の状態となる。大入賞口87に入賞した打玉
は、遊技盤1の裏面に設けられた入賞玉検出器93(破
線で図示)により検出される。
【0027】大入賞口87の内部の中央には、通称「V
ポケット」と呼ばれる特定領域95が設けられている。
大入賞口87に入った打玉が、この特定領域95に入賞
すれば、その特定入賞玉が、遊技盤1の裏面に設けられ
た特定玉検出器97(破線で図示)により検出される。
特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置1
1の第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞
球装置11を第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御
が行なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球
装置11は、最高16回連続して第1の状態となる。
【0028】可変入賞球装置11に設けられた入賞個数
表示用LED67は、大入賞口87に入賞した打玉の個
数を表示する。入賞個数表示用LED67の個数表示に
より、可変入賞球装置11の第1の状態を終了させる条
件の1つである、大入賞口87への入賞玉が10個に至
ったことが、遊技者に報知される。
【0029】始動入賞について説明する。始動口9に打
玉が入賞することを特に「始動入賞」という。始動口9
に入賞した打玉は、遊技盤1の裏面に設けられた始動玉
検出器85(破線で図示)により検出される。始動口9
に打玉が入賞したことをきっかけとして、可変表示装置
7の画像表示部81において図柄の変動表示が開始さ
れ、この変動表示の停止時に特定の図柄の組合せが表示
された場合に、可変入賞球装置11が第1の状態とな
る。図柄の変動表示が行なわれている間および図柄の変
動表示の結果に基づいて可変入賞球装置11が第1の状
態となっている間に、始動口9に打玉が入賞すれば、そ
の始動入賞が記憶される。これを始動記憶という。始動
記憶の個数は、始動記憶表示用LED51の点灯により
遊技者に報知される。始動記憶の上限は4個に定められ
ている。始動記憶がある場合は、画像表示部81におけ
る図柄の変動表示が停止した後、または、可変入賞球装
置11の第1の状態が終了した後に、再び、画像表示部
81における図柄の変動表示が開始される。
【0030】前述した遊技盤1の構成により、本実施例
のパチンコ遊技機では、打玉が遊技領域3に打込まれた
後、その打玉が始動口9に入賞すれば、画像表示部81
において図柄の変動表示が開始される。そして、画像表
示部81における図柄の変動表示が停止した時点で、特
定の図柄の組合せが表示されている場合には、可変入賞
球装置11の開閉板89が開成状態となり、可変入賞球
装置11が第2の状態から第1の状態となる。可変入賞
球装置11が第1の状態となることにより、打玉の入賞
率が通常時と比較して大幅に高くなる。遊技者は、本実
施例のパチンコ遊技機におけるこれらの一連のパチンコ
遊技を楽しむ。
【0031】次に、本実施例のパチンコ遊技機に用いら
れる制御回路について説明する。図2は、メイン制御回
路201の構成を示すブロック図である。本実施例で
は、このメイン制御回路201により、パチンコ遊技機
を所定の手順で制御する。
【0032】図2を参照して、メイン制御回路201の
構成について説明する。メイン制御回路201は、制御
用プログラムに従ってパチンコ遊技機の各種機器を制御
するための基本回路(以下、「メイン基本回路」とい
う)203と、このメイン基本回路203からの制御指
令を受けて駆動する各種の機能別の回路とを含む。機能
別の回路としては、入力回路205と、LCD回路20
7と、LED回路209と、ソレノイド回路211と、
情報出力回路213と、アドレスデコード回路215
と、ランプ回路217と、定期リセット回路221と、
初期リセット回路223と、電源回路225と、音声合
成回路247と、音量増幅回路249とがある。
【0033】メイン基本回路203の内部には、制御用
プログラム等を記憶しているROM(Read Only Memor
y)と、その制御用プログラムに従って制御動作を行な
うためのCPU(Central Processing Unit )と、CP
Uのワーク用メモリとして機能するRAM(Random Acc
ess Memory)と、I/O(Input/Output)ポートと、ク
ロック発生回路とが設けられている。なお、メイン基本
回路203の内部構成については図示を省略する。
【0034】スイッチ回路205は、始動口9に入賞し
た打玉を検出するための始動玉検出器85と、可変入賞
球装置11の大入賞口87に入賞した打玉を検出するた
めの入賞玉検出器93と、大入賞口87の内部に設けら
れた特定領域95に入賞した打玉を検出するための特定
入賞玉検出器97とのそれぞれからの検出信号をメイン
基本回路203に送信するための回路である。
【0035】ソレノイド回路211は、可変入賞球装置
11の開閉板89を駆動するためのソレノイド91(図
1参照)を制御するための回路である。ソレノイド回路
211は、メイン基本回路203からの指令信号に応答
して、所定のタイミングでソレノイド91を作動させ
る。
【0036】情報出力回路213は、メイン基本回路2
03から与えられるデータ信号に基づいて、可変表示装
置7の画像表示部81の変動表示による、大当りの発生
に関する情報を示すための大当り情報と、始動口9への
打玉の入賞個数のうち実際に表示部81における図柄の
変動表示の始動に使用された個数などを示すための有効
始動情報とをホストコンピュータであるホール用管理コ
ンピュータ等に対して出力するための回路である。
【0037】アドレスデコード回路215は、メイン基
本回路203から送られてきたアドレス信号を解読(デ
コード)し、メイン基本回路203の内部に含まれるR
OM、RAM、I/Oポート等のうちのいずれか1つを
選択するための信号を出力する回路である。アドレスデ
コード回路215から出力される信号は、チップセレク
ト信号として、メイン基本回路203とスイッチ回路2
05とに送られる。
【0038】ランプ回路217は、遊技効果ランプ72
(構成については図示を省略)と、レール飾りランプ7
1a〜71e(図1参照)と、風車ランプ57a,57
b(図1参照)と、袖ランプ61a,61b(図1参
照)と、サイドランプ53a,53b(図1参照)と、
アタッカランプ63a,63b(図1参照)との点灯を
制御するための回路である。
【0039】定期リセット回路221は、メイン基本回
路203に対し、定期的(たとえば2msecごと)に
リセットパルスを与え、所定のゲーム制御用プログラム
を先頭から繰返し実行させるための回路である。
【0040】初期リセット回路223は、電源投入時に
メイン基本回路203をリセットするための回路であ
る。この初期リセット回路221から送られてきた初期
リセットパルスに応答して、メイン基本回路203は、
パチンコ遊技機を初期化する。
【0041】電源回路225は、AC24Vの交流電源
に接続されて、+30V,+21V,+12V,+5V
の複数種類の直流の電圧をメイン制御回路201に供給
するための回路である。
【0042】音声合成回路247はメイン基本回路20
3から出力された音声発生指令信号に応答して、効果音
データを生成し、その効果音データを音量増幅回路24
9へ送る。音量増幅回路249は、与えられた効果音デ
ータを所定のレベルに増幅して、スピーカ(構成につい
ては図示を省略)に送る。これにより、スピーカから所
定の効果音が発生される。
【0043】LCD回路207は、メイン基本回路20
3からの制御信号に従って、可変表示装置7に含まれる
LCD表示器231を駆動制御するための回路である。
LCD回路207からLCD表示器231に送信される
信号の中には、コマンド信号が含まれる。このコマンド
信号の内容については図18および図19を参照して後
述する。
【0044】LED回路209は、飾り図柄を変動表示
する飾り図柄表示器41と、飾りLED_A43a,4
3bと、飾りLED_B44a,44bと、飾りLED
_C45a,45bと、始動記憶表示用LED51と、
飾りLED_D65と、入賞個数表示用LED67とを
制御するための回路である。
【0045】図3は、本実施例のパチンコ遊技機におい
て画像表示部81の図柄の変動表示の制御に用いられる
ランダムカウンタの種類とその内容とを示す説明図であ
る。本実施例では、図柄の変動表示を制御するために、
WCRND1とWCRND_ACTとWCRND_Lと
WCRND_CとWCRND_Rとの5種類のランダム
カウンタが用いられる。これらのランダムカウンタの値
が遊技中の所定のタイミングで順次カウントアップさ
れ、所定の条件に従って乱数として読出される。この読
出された値に基づいて、図柄の変動表示の制御手順(後
述)が事前に選択されたり、停止表示される図柄の種類
が事前に決定される。ランダムカウンタのカウント処理
と値の読出処理とは、メイン基本回路203(図2参
照)の内部に備えられたCPUが制御用ROMの制御用
プログラムに従って実行する。
【0046】WCRND1は、図柄の変動表示の結果、
大当りを発生させるか否かを事前に決定するための大当
り判定用ランダムカウンタである。大当りを発生させる
か否かを事前に決定する手順は図4に示す。WCRND
1は、「0」〜「204」の範囲で0.002秒ごとに
1ずつ加算される。なお、0.002秒とは、メイン基
本回路203において、定期リセット回路221から出
力された定期リセット信号に応答して制御用プログラム
が繰返し実行される間隔である。
【0047】WCRND_ACTは、図柄の変動表示中
に「リーチ」を成立させることが事前に決定された場合
に、リーチの態様を複数種類の中から選択して決定する
ためのリーチ選択用ランダムカウンタである。本実施例
では、左側、中央、右側の図柄表示領域83a〜83c
(図1参照)のそれぞれにおいて、複数種類の図柄(図
5参照)の変動表示が行なわれ、所定時間が経過した時
点で、左側、右側、中央の順で、複数種類の図柄の中の
いずれかの図柄が停止表示される。これら停止表示され
た図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、同一種
類の図柄が3個揃った組合せとなった場合に「大当り」
が発生する。そして、「リーチ」とは、最初に停止する
左側の図柄表示領域83aの停止図柄と次に停止する右
側の図柄表示領域83cの停止図柄とは同一であり、そ
の後に、中央の図柄表示領域83bにおいて、左側と右
側との停止図柄と同一種類の図柄が停止表示されれば最
終的に大当りの組合せとなる状態をいう。また、「リー
チ態様」とは、リーチが成立してから中央の図柄表示領
域83bにおける変動表示が停止されるまでの表示状態
の制御をいう。本実施例では、リーチ1〜リーチ6の6
種類のリーチ態様のうちのいずれかをWCRND_AC
Tの値により選択して、リーチ成立後の図柄の変動表示
を制御するようにしている。
【0048】WCRND_ACTは、「0」〜「9」の
範囲で1ずつカウントアップされる。WCRND_AC
Tのカウントアップは、制御用プログラムが繰返し実行
される間隔である0.002秒ごとに1回と、割込み処
理の余り時間内に所定時間ごとに1回ずつ実行される。
ここで言う割込み処理とは、定期リセット信号に応答し
て繰返し実行される制御用プログラムのある回の実行中
に、次の回の実行のための定期リセット信号が入力され
たことに応答して割込みが発生し、その回の制御用プロ
グラムの実行を中断して、制御用プログラムを先頭から
再実行することである。そして、「割込み処理の余り時
間」とは、制御用プログラムに含まれる主要な処理命令
に従った動作が終了してから、次回の制御用プログラム
の実行のための定期リセット信号が入力されて割込みが
発生するまでの時間のことである。
【0049】WCRND_LとWCRND_CとWCR
ND_Rとは、左側、中央、右側の図柄表示領域83a
〜83cのそれぞれにおける停止図柄を事前に決定する
ための左、中、右図柄表示用ランダムカウンタである。
ランダムカウンタの値と停止図柄の種類との対応関係に
ついては図5を参照して後述する。WCRND_Lは、
「0」〜「12」の範囲で1ずつカウントアップされ
る。WCRND_Lのカウントアップは、WCRND_
ACTと同様に、0.002秒ごとに1回と、割込み処
理の余り時間内に所定時間ごとに1回ずつ実行される。
WCRND_Cは、「0」〜「15」の範囲で1ずつカ
ウントアップされる。WCRND_Cのカウントアップ
は、WCRND_Lの値が桁上げするときに1回ずつ実
行される。WCRND_Rは、「0」〜「12」の範囲
で1ずつカウントアップされる。WCRND_Rのカウ
ントアップは、WCRND_Cの値が桁上げするときに
1回ずつ実行される。
【0050】図4は、ランダムカウンタの値により大当
りを発生させるか否かを事前に決定するための手順を示
すフローチャートである。同図を参照して、図柄の変動
表示の結果を大当りとするか大当り以外とするかを事前
に決定し、さらに、左側、中央、右側の図柄表示領域8
3a〜83cのそれぞれにおける停止図柄の種類を決定
するための手順について説明する。
【0051】大当りとするか大当り以外とするかは、W
CRND1の値を判定することにより決定する。WCR
ND1の値が、「7」であれば大当りとし、「7」以外
であれば大当り以外とすることが事前に決定される。大
当りとすることが決定された場合は、引続いて、WCR
ND_Lの値を判定することにより、大当りを発生させ
るための停止図柄の種類を決定する。WCRND_L
は、本来、左側の停止図柄の種類を決定するためのラン
ダムカウンタであるが、大当りを発生させることが事前
に決定された場合には、WCRND_Lの値を中央と右
側との停止図柄の種類を決定するためにも用いて、左
側、中央、右側の停止図柄の種類が同一となるようにす
る。一方、大当り以外とすることが決定された場合は、
引続いて、WCRND_LとWCRND_CとWCRN
D_Rとの値を判定することにより、左側、中央、右側
の図柄表示領域83a〜83cにおける停止図柄の種類
がそれぞれ決定される。
【0052】なお、大当り以外とする場合に、WCRN
D_LとWCRND_CとWCRND_Rとの値に基づ
いて決定された3個の停止図柄が、偶然、同一種類とな
り大当りが発生する図柄の組合せとなった場合は、中央
の停止図柄を決定するためのWCRND_Cの値から
「1」を減算して強制的に中央の停止図柄の種類を異な
らせ、停止図柄の組合せが大当り以外となるように調整
する。
【0053】図5は、左側、中央、右側の図柄表示領域
83a〜83cにおいて変動表示される図柄の配列を示
す説明図である。以下の説明では、左側、中央、右側の
図柄表示領域83a〜83cにおいて変動表示される図
柄を、それぞれ「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」と
いう。同図において、図3に示したWCRND_LとW
CRND_CとWCRND_Rとの値と、左図柄と中図
柄と右図柄との対応関係が示されている。
【0054】左図柄と右図柄としては、「A」、「2」
〜「10」、「J」、「Q」、「K」のトランプのカー
ドを表わす13種類の図柄がある。また、中図柄として
は、左図柄と右図柄と同様の13種類のトランプカード
の図柄と、さらに、「SPECIAL CARD」の文
字を表わす1個の「特別図柄」と、「LOSE」の文字
を表わす2個の「はずれ図柄」とがある。WCRND_
LとWCRND_CとWCRND_Rとの値の「0」〜
「12」に、13種類のトランプカードである「A」〜
「K」が対応づけられ、さらに、中図柄については、W
CRND_Cの値の「13」と「15」とに、「LOS
E」のはずれ図柄が、値の「14」に「SPECIAL
CARD」の特別図柄がそれぞれ対応づけられてい
る。
【0055】次に、図6〜図10を参照して、画像表示
部81における図柄の変動表示の制御について説明す
る。
【0056】図6は、図柄の変動状態の種類を示す説明
図である。図柄の変動状態には、A〜Oの15種類の変
動状態がある。変動状態Aでは、一定の速度で図柄が変
動表示される。変動状態Bでは、0.800秒間にて徐
々に変動速度を遅くして最終的に変動を停止させる。こ
の変動状態Bでは、3図柄分の変動が行なわれる。変動
状態Cと変動状態Dでは、徐々に変動速度を遅くして最
終的に一定の速度で図柄を変動させる。変動状態Cと変
動状態Dでは、16図柄分の変動が行なわれる。変動状
態Eでは、一定の速度で図柄が変動される。変動状態E
では、一定の速度で1〜16図柄分の変動が行なわれ
る。変動状態Fでは1図柄分を0.600秒間で変動さ
せる一定の速度で図柄を変動させる。
【0057】変動状態Gでは、徐々に変動速度を遅くし
て最終的に一定の速度で図柄を変動させる。変動状態G
では、30〜42図柄分の変動が行なわれる。変動状態
Hおよび変動状態Iでは、徐々に変動速度を加速した
後、続いて減速して最終的に一定の速度で図柄を変動さ
せる。変動状態Hでは22〜37図柄分の変動が行なわ
れ、変動状態Iでは24〜39図柄分の変動が行なわれ
る。
【0058】変動状態J〜Oでは、大当り図柄の前で減
速させ、大当り図柄を通過した後に加速する変動が行な
われる。変動状態J〜Oでは、それぞれ42,64,1
6,13,17,16図柄分の変動が行なわれる。
【0059】図7および図8は、大当り以外とするとき
(以下、「通常時」という)における図柄の変動表示の
制御手順を示すタイミングチャートである。図7を参照
して、始動口9(図1参照)に打玉が入賞すると、その
入賞玉が始動玉検出器85(図1参照)により検出され
る。その検出パルスが立上がるタイミングで、メイン基
本回路203(図2参照)のCPUにより、WCRND
1の値が抽出され、RAMに格納される。続いて、CP
Uは、WCRND1の値をRAMから読出して判定す
る。この判定の結果、WCRND1の値が「7」でなけ
れば、続いて、CPUは、WCRND_LとWCRND
_CとWCRND_Rとの値を抽出する。さらに、CP
Uは、WCRND_ACTの値を抽出する。
【0060】通常時において、左側、中央、右側の図柄
表示領域83a〜83cのそれぞれで行なわれる図柄の
変動表示の具体的な手順は以下のとおりである。メイン
基本回路203(図2参照)は、CPUによる決定結果
に基づいてLCD回路207(図2参照)に制御指令を
送り、LCD回路207は、この制御指令に基づいて可
変表示装置7のLCD表示器231(図2参照)にコマ
ンド信号を送る。これにより、可変表示装置7におい
て、始動口9への打玉の入賞が検出されてから1.26
6秒が経過した時点で、左側の図柄表示領域83aにて
図柄の変動表示が開始され、1.766秒が経過した時
点で、右側の図柄表示領域83cにて変動が開始され、
2.266秒が経過した時点で、中央の図柄表示領域8
3bにて変動が開始される。
【0061】左側の図柄表示領域83aでは、変動を開
始してから5.534秒間は変動状態Aの表示制御によ
り一定の速度で図柄が変動される。なお、括弧内に記し
た変動時間は、高確率時における変動時間である。高確
率時とは、図柄の変動表示の結果またはランダムカウン
タの値に基づいて、図柄の変動表示の結果が大当りとな
る確率を通常時よりも高くする制御が行なわれている期
間である。図示において、括弧内に記している変動時間
は、すべてこの高確率時の変動時間である。
【0062】その後、WCRND_Lの値により事前に
決定された左図柄の停止図柄の図柄配列(図5参照)に
おける3図柄分手前の図柄がセットされ、変動状態Bの
表示制御が開始される。変動状態Bの表示制御により図
柄の変動速度が0.800秒間徐々に遅くなり、3図柄
分の変動が行なわれた後、変動が停止される。これによ
り、左図柄において事前に決定された停止図柄が左側の
図柄表示領域83aにおいて停止表示される。
【0063】右側の図柄表示領域83cでは、変動を開
始してから5.834秒(高確率時4.134秒)間に
て変動状態Aの表示制御により一定の速度で図柄が変動
される。続いて、WCRND_Rの値により事前に決定
された停止図柄の図柄配列(図5参照)における3図柄
分手前の図柄がセットされ、変動状態Bの表示制御が開
始される。変動状態Bの表示制御により、0.800秒
間にて変動速度が徐々に遅くなり、3図柄分の変動が行
なわれた後に変動が停止される。これにより、事前に決
定された右図柄の停止図柄が右側の図柄表示領域83c
にて停止表示される。
【0064】次に、中央の図柄表示領域83bにおける
中図柄の変動について説明する。中図柄の変動は、リー
チを成立させないとき(リーチ以外)と、リーチを成立
させるときとで表示制御の手順を異ならせている。さら
に、リーチを成立させるときは、リーチ1〜リーチ6の
6種類のリーチ態様の中から、所定の条件に従って選択
されたいずれかのリーチ態様となるように図柄の変動が
制御される。
【0065】図8を参照して、リーチ以外のときは、変
動が開始されてから6.134秒(高確率時4.434
秒)にて変動状態Aの表示制御により一定の速度で図柄
が変動され、続いて、WCRND_Cの値により事前に
決定された停止図柄の図柄配列(図5参照)における3
図柄分手前の図柄がセットされた後に、変動状態Bの表
示制御が0.800秒間にて行なわれ、3図柄分の変動
が行なわれた後に、変動が停止される。これにより、リ
ーチ以外のときの中図柄の停止図柄が中央の図柄表示領
域83bにて停止表示される。
【0066】次に、リーチを成立させるときの中図柄の
変動について説明する。6種類のリーチ態様のうちのい
ずれか1種類を選択するための条件としては図8に示し
たように条件1〜条件4がある。条件1は、WCRND
_Cの値により事前に決定された中図柄の停止図柄が、
左図柄と右図柄においてリーチを成立させている大当り
図柄の図柄配列(図5参照)における1図柄分前の図柄
であるときに成立する。条件2は、停止図柄が大当り図
柄の1図柄分後の図柄であるときに成立する。条件3
は、停止図柄が大当り図柄の1図柄分前後以外の図柄で
あるときに成立する。条件4は、WCRND_LとWC
RND_Rとの値が「0」(「A」の図柄に該当)であ
り、かつ、WCRND_Cの値が「15」(「LOS
E」の図柄に該当)であり、かつ、WCRND_ACT
の値が「0」であるときに成立する。
【0067】条件1が成立したときに、WCRND_A
CTの値が「0」〜「2」であればリーチ1が選択さ
れ、WCRND_ACTの値が「3」〜「6」であれば
リーチ3が選択され、WCRND_ACTの値が「7」
〜「9」であればリーチ4が選択される。また、条件2
が成立したときに、WCRND_ACTの値が「0」〜
「3」であればリーチ1が選択され、WCRND_AC
Tの値が「4」,「5」であればリーチ5が選択され、
WCRND_ACTの値が「6」〜「9」であればリー
チ6が選択される。さらに、条件3が成立したときに
は、リーチ1が選択される。そして、条件4が成立した
ときには、リーチ2が選択される。なお、条件4の成立
は、他の条件1〜条件3の成立と重複する場合がある
が、ランダムカウンタの値が前述した条件4の成立に該
当する値となった場合には、条件4の成立を優先的に取
扱い、リーチ2を選択するように制御する。
【0068】上述したような各条件が成立した場合のW
CRND_ACTの値とリーチ態様との対応関係は、メ
イン基本回路203に内蔵されたROMに各条件ごとに
テーブルデータとして記憶されている。メイン基本回路
203に内蔵されたCPUは、各条件が成立したか否か
を判定し、その成立した条件(条件4は優先)に対応す
るテーブルデータを参照して、リーチ態様を決定する。
リーチ1を説明する。リーチ1では、図柄の変動が開始
されてから6.134秒(高確率時4.434秒)間に
て変動状態Aの表示制御により一定の速度で図柄が変動
される。次に、右図柄の変動(図7参照)が停止された
ロの時点で「A」図柄がセットされ、変動状態Cの表示
制御が開始される。変動状態Cでは、2.699秒間に
て、徐々に変動速度を遅くして最終的に一定の変動速度
となるように制御される。変動状態Cでは、16図柄分
の変動が行なわれる。次に、変動状態Dの表示制御が行
なわれる。変動状態Dでは、3.733秒間にて徐々に
変動速度を遅くして一定の変動速度となるように制御さ
れる。変動状態Dでは、16図柄分の変動が行なわれ
る。次に、変動状態Eの表示制御が行なわれる。変動状
態Eでは、0.728〜5.468秒間にて一定の速度
で1〜16図柄分の変動が行なわれ、最終的に事前に決
定された停止図柄が停止表示される。
【0069】次に、リーチ2について説明する。リーチ
2では、図柄の変動が開始されてから6.134秒(高
確率時4.434秒)間にて変動状態Aの表示制御が行
なわれ、その後、ロの時点で「A」図柄がセットされた
後に2.699秒間にて変動状態Cの表示制御が行なわ
れる。その後、3.733秒間にて変動状態Dの表示制
御が行なわれる。これら変動状態A,C,Dの内容はリ
ーチ1と同様である。その後、0.684〜5.348
秒間にて変動状態Eの表示制御により一定の速度で1〜
16図柄分の変動が行なわれる。その後、0.450秒
間にて図柄の変動が一時停止される。その後、0.60
0秒間にて変動状態Fの表示制御が行なわれる。この変
動状態Fの表示制御により、一定の速度で1図柄分の変
動が行なわれ、最終的に、事前に決定された停止図柄が
停止表示される。
【0070】次に、リーチ3について説明する。リーチ
3では、図柄の変動が開始されてから6.134秒(高
確率時4.434秒)間にて変動状態Aの表示制御が行
なわれ、その後、ロの時点で「A」図柄がセットされた
後に2.699秒間にて変動状態Cの表示制御が行なわ
れる。その後、3.851秒間にて変動状態Dの表示制
御により、図柄の変動速度を徐々に遅くして一定の速度
となるように制御される。この変動状態Dにて16図柄
分の変動が行なわれ、最終的に「SPECIAL CA
RD」の文字を表わした特別図柄(前述)を一時停止さ
せる。特別図柄は、0.450秒間にて一時停止され、
その後、変動状態Gの表示制御が行なわれる。変動状態
Gの表示制御が8.630秒間にて行なわれる。変動状
態Gでは、徐々に変動速度を遅くして最終的に一定の変
動速度となるように制御され、この間に30〜42図柄
分の変動が行なわれる。その後、0.450秒間にて変
動を停止させた後0.468秒間にて再び変動させる制
御を2回繰返し、最終的に事前に決定された停止図柄が
停止表示される。
【0071】次に、リーチ4について説明する。リーチ
4では、図柄の変動が開始されてから6.134秒(高
確率時4.434秒)間にて変動状態Aの表示制御が行
なわれ、その後、ロの時点で「A」図柄がセットされた
後に変動状態Cの表示制御が開始される。変動状態Cの
表示制御が2.699秒間にて行なわれた後、変動状態
Dの表示制御が3.851秒間にて行なわれ、最終的に
「SPECIAL CARD」の特別図柄が一時停止さ
れる。特別図柄が、0.450秒間にて停止表示された
後に、変動状態Hの表示制御が10.598〜11.0
48秒間にて行なわれる。変動状態Hでは、徐々に変動
速度を加速した後、減速させ、その後一定の速度で図柄
を変動させる。この変動状態Hでは、22〜37図柄分
の変動を行なわせ、最終的に事前に決定された停止図柄
が停止表示される。
【0072】次に、リーチ5について説明する。リーチ
5では、図柄の変動が開始されてから6.134秒(高
確率時4.434秒)間にて変動状態Aの表示制御が行
なわれ、その後、ロの時点で「A」図柄がセットされた
後に変動状態Cの表示制御が2.699秒間にて行なわ
れる。その後、変動状態Dの表示制御が3.733秒間
にて行なわれた後に「SPECIAL CARD」の特
別図柄が0.450秒間にて一時停止される。その後、
変動状態Iの表示制御が10.598秒間にて行なわれ
る。変動状態Iでは、徐々に変動速度を加速した後、減
速させ、その後変動速度が一定になるように制御され、
この間に24〜39図柄分の変動が行なわれて、最終的
に事前に決定された停止図柄が停止表示される。
【0073】次に、図7を参照して、リーチ6について
説明する。前述したリーチ1〜リーチ5では、左図柄と
右図柄の変動については、リーチを成立させないときと
同様であったが、リーチ6では左図柄と右図柄との変動
についてもリーチを成立させないときとは異なる制御が
行なわれる。左図柄、右図柄、中図柄の変動を開始させ
るタイミングは、リーチ1〜リーチ5と同様に、始動口
9(図1参照)への打玉の入賞が検出されてから、それ
ぞれ1.266秒、1.766秒、2.266秒が経過
した時点である。
【0074】図柄の変動が開始されると、左図柄では
5.534秒(高確率時3.834秒)間にて、右図柄
では5.034秒(高確率時3.334秒)間にて、中
図柄では4.534秒(高確率時2.834秒)間にて
変動状態Aの表示制御が行なわれる。左図柄、右図柄、
中図柄にて変動状態Aの表示制御が終了するタイミング
は同一である。その後、左図柄と右図柄とに対しては、
変動状態Jの表示制御が、中図柄に対しては変動状態K
の表示制御が、それぞれ10.216秒間にて行なわれ
る。左図柄と右図柄との変動状態Jの表示制御では、大
当り図柄の直前で減速させ、その後、加速させる制御が
行なわれ、この間に、42図柄分の変動が行なわれる。
ここでいう大当り図柄とは、左図柄と右図柄との事前に
決定された停止図柄であり、リーチを成立させる対象と
なっている図柄のことである。リーチ6では、図柄の変
動中に、図柄配列(図5参照)におけるリーチ成立の対
象となっている図柄を左図柄と中図柄と右図柄とで3個
揃えて変動させる期間を設けている。中図柄の変動状態
Kの表示制御では、この大当り図柄の前で減速させ、そ
の後、加速させる制御が行なわれ、この間に64図柄分
の変動が行なわれる。
【0075】左図柄では、変動状態Jの表示制御が終了
した時点で、最終的に事前に決定された停止図柄が停止
表示される。右図柄では、変動状態Jの表示制御が終了
した後、続いて、変動状態Lの表示制御が3.132秒
間にて行なわれる。変動状態Lでは、前述した変動中に
3個揃えた大当り図柄の直前で変動速度を減速させ、そ
の後、加速させる制御が行なわれる。右図柄では、変動
状態Lの表示制御が終了した時点で、最終的に事前に決
定された停止図柄が停止表示される。中図柄では、変動
状態Kの表示制御が行なわれた後、続いて、3.132
秒間にて変動状態Mの表示制御が行なわれる。変動状態
Mでは、変動中に3個揃えた大当り図柄の直前で変動速
度を減速させ、その後、加速させる制御が行なわれる。
変動状態Mでは、13図柄分の変動が行なわれる。
【0076】中図柄では、その後、3.598秒間にて
変動状態Nの表示制御が行なわれる。変動状態Nでは、
変動中に3個揃えた大当り図柄の直前で変動速度を減速
させ、その後、加速させる制御が行なわれる。中図柄で
は、変動状態Nの表示制御により17図柄分の変動が行
なわれた後、最終的に事前に決定された停止図柄が停止
表示される。なお、図7に示したリーチ6は、通常時の
制御手順であり、左図柄と右図柄における停止図柄は同
一種類であり、リーチが成立した状態となるが、中図柄
の停止図柄は、リーチを成立させている図柄とは異なる
種類の図柄であり、最終的に大当り以外となる。
【0077】図9および図10は、大当りを発生させる
とき(以下、「大当り時」という)における図柄の変動
表示の制御手順を示すタイミングチャートである。始動
口9(図1参照)に打玉が入賞し、その検出パルスが立
上がるタイミングで、メイン基本回路203(図2参
照)のCPUにより、WCRND1の値が抽出され、R
AMに格納される。続いて、CPUは、RAMからWC
RND1の値を読出して、図4に示した手順でWCRN
D1の値を判定して大当りとするか否かを事前に決定す
る。この場合、WCRND1の値が「7」であり、大当
りとすることが事前に決定される。大当りとする場合、
CPUは、続いて、WCRND_Lの値を抽出し、さら
に、WCRND_ACTの値を抽出する。
【0078】大当り時には、リーチ1〜リーチ6の6種
類のリーチ態様のうちのいずれかのリーチ態様にて図柄
の変動が制御される。大当り時には、通常時における条
件1〜条件4が用いられず、WCRND_ACTの値に
より、リーチ態様が選択される。WCRND_ACTの
値とリーチ態様との対応関係は以下のとおりである。値
が「0」であればリーチ1が、値が「1」であればリー
チ2が、値が「2」または「3」であればリーチ3が、
値が「4」または「5」であればリーチ4が、値が
「6」であればリーチ5が、値が「7」〜「9」であれ
ばリーチ6がそれぞれ選択される。
【0079】大当り時のWCRND_ACTの値とリー
チ態様との対応関係は、前述した通常時の条件ごとのテ
ーブルデータとともに、メイン基本回路203に内蔵さ
れたROMに大当り時のテーブルデータとして記憶され
ている。メイン基本回路203に内蔵されたCPUは、
大当り時にリーチを成立させるときには、大当り時のテ
ーブルデータを参照してリーチ態様を決定する。
【0080】以下に、リーチ1〜リーチ6の各リーチ態
様の制御手順について説明する。リーチ1〜リーチ5に
おける左図柄と右図柄とに対しては、通常時と同様の制
御手順を経た後、WCRND_Lの値により事前に決定
された大当り図柄が停止表示される。中図柄の変動につ
いては、リーチ1、リーチ2、リーチ4、リーチ5で
は、通常時と同様の制御手順を経た後、最終的に、WC
RND_Lの値により事前に決定された大当り図柄が停
止表示されて、大当りが発生するように制御される。リ
ーチ3の中図柄の変動制御については、通常時では、変
動状態Gの表示制御が終了した後に最終的に変動が停止
される直前に、0.450秒間停止させた後に0.46
8秒間変動させる制御を2回繰返していたが、大当り時
には、この制御を3回繰返した後に図柄の変動を停止さ
せて大当りを発生させる。
【0081】リーチ6では、左図柄と右図柄との変動の
制御手順は、通常時と同様である。リーチ6の中図柄の
変動については、通常時には変動状態Nの表示制御を
3.598秒間にて行なっていたのを変動状態Oの表示
制御を3.132秒間にて行なうようにしている。この
変動状態Oの表示制御では、大当り図柄の直前で変動す
ることを減速させ、その後、加速させる制御が行なわ
れ、この間に16図柄分の変動が行なわれた後に、最終
的に大当り図柄が停止表示される。
【0082】前述したリーチ1〜リーチ6の各リーチ態
様が選択される確率について説明する。通常時における
条件1〜条件4が成立する確率は以下のとおりである。
図柄配列(図5参照)における中図柄の合計数は16で
ある。条件1および条件2が成立するのは、その16図
柄のうちの1図柄が停止図柄となった場合であり、条件
3が成立するのは、16図柄の中の14図柄のいずれか
が停止図柄となった場合である。したがって、条件1、
条件2、条件3が成立する確率は、それぞれ、1/1
6、1/16、14/16である。また、条件4が成立
するのは、WCRND_Lの値が、13個のうちの1個
となり、WCRND_Rの値が13個のうちの1個とな
り、WCRND_Cの値が16個のうちの1個となり、
かつ、WCRND_ACTの値が10個のうちの1個と
なった場合であり、1/13×1/13×1/16×1
/10=1/27040である。
【0083】通常時にリーチ1が選択される確率は、条
件1が成立し、かつ、WCRND_ACTの値が10個
のうちの3個のいずれかとなる1/16×3/10=3
/160と、条件2が成立し、かつ、WCRND_AC
Tの値が10個のうちの4個のいずれかとなる1/16
×4/10=4/160と、条件3が成立する140/
160との合計である147/160である。また、通
常時にてリーチ2が選択される確率は、条件4が成立す
る1/27040である。通常時にてリーチ3が選択さ
れる確率は、条件1が成立し、かつ、WCRND_AC
Tの値が10個のうちの4個のいずれかとなる1/16
×4/10=4/160である。通常時にてリーチ4が
選択される確率は、条件1が成立し、かつ、WCRND
_ACTの値が10個のうちの3個のいずれかとなる1
/16×3/10=3/160である。通常時にてリー
チ5が選択される確率は、条件2が成立し、かつ、WC
RND_ACTの値が10個のうちの2個のいずれかと
なる1/16×2/10=2/160である。通常時に
てリーチ6が選択される確率は、条件2が成立し、か
つ、WCRND_ACTの値が10個のうちの4個のい
ずれかとなる1/16×4/10=4/160である。
【0084】一方、大当り時にリーチ1が選択される確
率は、WCRND_ACTの値が10個のうちの1個と
なる1/10であり、同様に、リーチ2、リーチ3、リ
ーチ4、リーチ5、リーチ6のそれぞれの選択される確
率は、各リーチ態様に対応するWCRND_ACTの値
の個数により、それぞれ1/10、2/10、2/1
0、1/10、3/10である。
【0085】リーチ1は、通常時には147/160、
大当り時には1/10の確率で選択され、リーチ2は、
通常時には1/27040、大当り時には1/10の確
率で選択される。また、リーチ3は、通常時には4/1
60、大当り時には2/10の確率で選択され、リーチ
4は、通常時には3/160、大当り時には2/10の
確率で選択され、リーチ5は、通常時には2/160、
大当り時には1/10の確率で選択され、リーチ6は、
通常時には4/160、大当り時には3/10の確率で
選択される。このように、本実施例では、通常時にはリ
ーチ1が比較的高い確率で選択され、大当り時にはリー
チ2〜リーチ6が比較的高い確率で選択されるようにし
ている。リーチ1は、従来のリーチ態様と比べて格別な
特徴点がない比較的単純な手順で制御される。一方、リ
ーチ2〜リーチ6は、遊技効果を高めるための様々な工
夫が凝らされた制御手順である。とりわけ、リーチ3〜
リーチ5は、図柄の変動中に「SPECIAL CAR
D」の特別図柄が一時停止され、その後に極めて特徴的
な表示制御(後述)が行なわれる。本実施例では、通常
時と大当り時とでリーチ態様の選択される確率を変化さ
せることにより、大当りが発生する場合に、図柄の変動
が変化性に富んだ面白味のある態様で制御されやすくし
ている。また、大当り時にリーチ2〜リーチ6が選択さ
れる確率が高く設定されたことにより、遊技者側から
は、リーチ2〜リーチ6の表示制御が行なわれれば、最
終的に大当りとなる可能性が高いということになり、リ
ーチ成立時の遊技者の期待感を高めることが可能とな
る。
【0086】図11は、図柄の変動表示の終了と可変表
示装置11の大入賞口87の開放/閉鎖との時間的関係
を示すタイミングチャートである。画像表示部81にて
図柄の変動表示が開始され、左側の図柄が停止され、続
いて、右側の図柄が停止され、最後に中央の図柄が停止
されて変動表示が終了した時点から0.600秒が経過
した時点で、停止図柄の組合せが判定される。停止図柄
の組合せが、同一種類の図柄が3個揃った大当りとなっ
ていれば、停止図柄の組合せが判定されてから7.00
0秒が経過した時点で大入賞口87が開放状態となる。
大入賞口87の開放状態は、29.500秒が経過する
か、または、大入賞口87内に10個の打玉が入賞する
かのうちのいずれか早いほうの条件が成立した時点で終
了する。また、大入賞口87が開放状態であるときにV
入賞があったときは、その回の開放状態が終了してから
2.000秒が経過した時点で、再度、大入賞口87が
開放状態となる。
【0087】図12は、大入賞口87の開放/閉鎖と、
次の回の画像表示部81における図柄の変動表示の開始
との時間的関係を示すタイミングチャートである。ある
回の特定遊技状態が終了し、開放状態となっていた大入
賞口87が閉鎖状態となった時点で、始動記憶(前述)
があった場合には、11.002秒が経過した時点で、
その始動記憶に基づいた次の回の図柄の変動表示を行な
うための処理が開始される。処理が開始されると、メイ
ン基本回路203のCPUにより、WCRND1の値の
抽出、格納、読出、判定と、WCRND_LとWCRN
D_CとWCRND_Rとの値の抽出と、WCRND_
ACTの値の抽出が行なわれる。これらの処理は、図7
および図9のタイミングチャートにて始動口9(図1参
照)への打玉の入賞の検出パルスの立上がりに応答して
行なわれる処理と同様である。なお、図示では、WCR
ND1の値の判定により大当り以外とすることが事前に
決定された場合の処理が示されており、大当りとするこ
とが事前に決定された場合には、WCRND1の判定に
続いて、WCRND_Lの値の抽出とWCRND_AC
Tの値の抽出とが行なわれる。その後の図柄の変動表示
の制御手順は、図7〜図10に示したとおりである。
【0088】図13は、ある回の図柄の変動表示の終了
と次の回の図柄の変動表示の開始との時間的関係を示す
タイミングチャートである。ある回の図柄の変動表示が
開始され、左側の図柄が停止され、続いて、右側の図柄
が停止され、最後に、中央の図柄が停止されて変動表示
が終了した後に0.600秒が経過した時点で、停止図
柄の組合せが判定される。停止図柄の組合せが同一種類
の図柄が3個揃っていない大当り以外となっていれば、
始動記憶があるか否かが判定され、始動記憶があった場
合には、判定処理の時点から0.002秒が経過した時
点で、その始動記憶に基づいた次の回の変動表示を行な
うための処理が開始される。処理が開始されると、メイ
ン基本回路203のCPUにより、WCRND1の値の
抽出、格納、読出、判定が行なわれ、WCRND1の値
の判定により、大当り以外とするとき(通常時)は、続
いて、WCRND_LとWCRND_CとWCRND_
Rとの値の抽出と、WCRND_ACTの値の抽出が行
なわれる。一方、WCRND1の値の判定により、大当
りとするとき(大当り時)は、WCRND_Lの値の抽
出と、WCRND_ACTの値の抽出とが行なわれる。
これらの処理は、図7および図9に示したタイミングチ
ャートにおける始動口9への打玉の入賞の検出パルスが
立上がるタイミングで行なわれる処理に対応するもので
あり、続いて行なわれる図柄の変動表示の制御手順は、
図7〜図10に示したとおりである。
【0089】図14〜図17は、パチンコ遊技機の動作
状態と、ランプ類やLED類の点灯制御および画像表示
部81の表示制御との対応関係を示す説明図である。図
において、パチンコ遊技機の動作状態は、電源が投入さ
れてから始動口9(図1参照)への打玉の入賞があるま
での状態である「電源投入」と、始動口9へ打玉が入賞
したときの状態である「始動口入賞」と、図柄の変動表
示中にリーチ1,2,4,5,6が成立したときの前半
の状態と、リーチ3,4,5が成立したときの後半の状
態と、リーチ6が成立したときの後半の状態と、左図柄
と右図柄と中図柄とのすべての図柄が停止されてから停
止図柄の組合せが判定されるまでの状態である「全図柄
停止から判定まで」と、大当りが発生した状態である
「大当り」と、異常発生時とに区分されている。大当り
が発生した状態は、さらに、可変入賞球装置11の大入
賞口87が開放される前の状態である「大入賞口開放
前」と、大入賞口87が開放状態となっている最中の状
態である「大入賞口開放中」と、大入賞口87が開放さ
れてから閉鎖された状態である「大入賞口開放後」とに
区分されている。さらに、「大入賞口開放中」は、特定
領域95に打玉が入賞する前の状態である「特定領域入
賞前」と、特定領域95に打玉が入賞したときの状態で
ある「特定領域入賞時」と、特定領域95に打玉が入賞
してから次の回の大入賞口87の開放までの間の状態で
ある「次回開放までの間」とに区分されている。
【0090】前述した各動作状態に対応する点灯制御が
示されるランプ類およびLED類としては、遊技効果ラ
ンプ72と、レール飾りランプ71a〜71eと、風車
ランプ57a,57bと、サイドランプ53a,53b
と、袖ランプ61a,61bと、アタッカランプ63
a,63bと、飾りLED_C45a,45bと、飾り
LED_D65と、飾りLED_A43a,43bと、
飾りLED_B44a,44bと、始動記憶表示用LE
D(図示では「記憶表示LED」)51と、入賞個数表
示用LED(図示では「個数表示LED」)67と、飾
り図柄表示器41とである。これらのランプ類およびL
ED類に加えて、画像表示部81の表示状態が示されて
いる。さらに、構成については図示を省略したスピーカ
からの効果音の発生制御がA〜Kに区分されて示されて
いる。
【0091】なお、「電源投入」は、図柄の変動表示が
行なわれた後に、停止図柄の組合せの判定により大当り
以外であることが判定され、その判定処理が行なわれた
時点で始動記憶がなく、かつ、次の始動口9(図1参
照)への打玉の入賞が所定時間が経過する時点までなか
った場合と、大当りが発生し、特定遊技状態(大入賞口
87の開放)となった後に、その特定遊技状態が終了し
た時点で、始動記憶がなく、かつ、次の始動口9への打
玉の入賞が所定時間が経過する時点までなかった場合と
を含む。
【0092】電源が投入されてから始動口9への打玉の
入賞があるまでの電源投入(前述)では、飾りLED_
A43a,43bと飾りLED_B44a,44bとを
点灯移動させる。なお、点灯移動とは、複数設けられた
LEDまたはランプのうちの点灯させるものを所定時間
が経過する毎に順次切換えることである。始動記憶表示
用LED51は、「0」を表示した状態に制御される。
飾り図柄表示器41は、図柄の変動表示が行なわれて初
回の大当りが発生するまで「0」を表示した状態に制御
される。画像表示部81には、初期図柄として、左側と
右側との図柄表示領域83a,83cにて「A」図柄が
表示され、中央の図柄表示領域83bにて「SPECI
AL CARD」の特別図柄が表示される。
【0093】始動口9への打玉の入賞が検出されたとき
には、風車ランプ57a,57bと、サイドランプ53
a,53bと、飾りLED_A43a,43bと、飾り
LED_B44a,44bとを点滅させる。始動記憶表
示用LED51は、記憶数に合わせて、遊技盤1の前面
側から見て左側から点灯表示させる。画像表示部81で
は、前述したように図柄の変動表示が行なわれる。さら
に、スピーカからは、図柄の変動表示の開始に対応させ
て効果音Aの図柄回転音を発生させる。
【0094】図柄の変動表示中にリーチ1,2,4,
5,6が成立した前半の状態では、風車ランプ57a,
57bと、サイドランプ53a,53bと、袖ランプ6
1a,61bと、アタッカランプ63a,63bと、飾
りLED_C45a,45bと、飾りLED_D65
と、飾りLED_B44a,44bとを点滅させ、飾り
LED_A43a,43bを点灯移動させる。画像表示
部81では、中央の図柄表示領域83bにて中図柄を変
動表示させる。また、スピーカからは、リーチ音である
効果音Cを発生させる。
【0095】図柄の変動表示中にリーチ3,4,5が成
立した後半の状態では、レール飾りランプ71a〜71
eと、風車ランプ57a,57bと、サイドランプ53
a,53bと、袖ランプ61a,61bと、アタッカラ
ンプ63a,63bと、飾りLED_C45a,45b
と、飾りLED_D65とを点滅させ、飾りLED_A
43a,43bと飾りLED_B44a,44bとを点
灯移動させる。画像表示部81では、中央の図柄表示領
域83bにて中図柄を変動表示させる。また、スピーカ
からは、リーチ3が成立した場合には、効果音Dを、リ
ーチ4,5が成立した場合には、効果音Eをそれぞれ発
生させる。
【0096】リーチ6が成立した後半の状態では、レー
ル飾りランプ71a〜71eと、風車ランプ57a,5
7bと、サイドランプ53a,53bと、袖ランプ61
a,61bと、アタッカランプ63a,63bと、飾り
LED_C45a,45bと、飾りLED_D65と、
飾りLED_A43a,43bと、飾りLED_B44
a,44bとを点灯させる。画像表示部81では、中央
の図柄表示領域83bにて中図柄を変動表示させる。ま
た、スピーカからは、リーチ6に対応する効果音Fを発
生させる。
【0097】左図柄、右図柄、中図柄のすべての図柄の
変動表示が停止されてから停止図柄の組合せが判定され
るまでの間(全図柄停止から判定まで)は、始動記憶表
示用LED51の記憶数の表示と、入賞個数表示用LE
D67の「0」の表示が行なわれ、画像表示部81で
は、左側、中央、右側の図柄表示領域83a〜83cの
それぞれにて停止図柄が停止表示される。
【0098】図柄の変動表示の結果大当りが発生し、そ
の後、大入賞口87が開放される直前まで(大入賞口開
放前)は、遊技効果ランプ72と、レール飾りランプ7
1a〜71eと、風車ランプ57a,57bと、サイド
ランプ53a,53bと、袖ランプ61a,61bと、
アタッカランプ63a,63bと、飾りLED_C45
a,45bと、飾りLED_D65とを点滅させ、飾り
LED_A43a,43bと飾りLED_B44a,4
4bとを点灯移動させる。飾り図柄表示器41は、大当
りが発生した後に、4.000秒間にて変動表示させ、
その後、「0」〜「9」のうちのいずれかの飾り図柄を
停止表示させる。画像表示部81では、大当り開始を表
わす画像を表示させる。また、スピーカからは、大当り
(特定遊技状態)が開始された旨を表わす効果音Gを発
生させる。
【0099】大入賞口87が開放状態となってから特定
領域95へ打玉が入賞する前(特定領域入賞前)まで
は、遊技効果ランプ72と、レール飾りランプ71a〜
71eと、風車ランプ57a,57bと、サイドランプ
53a,53bと、袖ランプ61a,61bと、アタッ
カランプ63a,63bと、飾りLED_C45a,4
5bと、飾りLED_A43a,43bと、飾りLED
_B44a,44bとを点滅させ、入賞個数表示用LE
D67には、大入賞口87への打玉の入賞個数の表示を
開始させる。画像表示部81では、大入賞口87の開放
回数(ラウンド数)や大入賞口87への打玉の入賞個
数、および、大当りを発生させた図柄の組合せなどが表
示される。また、スピーカからは、大当り発生中(特定
遊技状態中)である旨を表わす効果音Hを発生させる。
【0100】特定領域95へ打玉が入賞すると(特定領
域入賞時)、遊技効果ランプ72と、レール飾りランプ
71a〜71eと、風車ランプ57a,57bと、サイ
ドランプ53a,53bと、袖ランプ61a,61b
と、アタッカランプ63a,63bと、飾りLED_C
45a,45bと、飾りLED_D65とを同一の間隔
で点滅させる。また、飾りLED_A43a,43b
と、飾りLED_B44a,44bとを点灯移動させ
る。画像表示部81では、引続き、開放回数や入賞個数
および大当り図柄の組合せなどが表示され、スピーカか
らは、効果音Hを発生させる。
【0101】特定領域95に打玉が入賞してから、大入
賞口87の次回の開放までの間(次回開放までの間)で
は、遊技効果ランプ72と、レール飾りランプ71a〜
71eと、風車ランプ57a,57bと、サイドランプ
53a,53bと、袖ランプ61a,61bと、アタッ
カランプ63a,63bと、飾りLED_C45a,4
5bと、飾りLED_D65とを点滅させ、飾りLED
_A43a,43bと、飾りLED_B44a,44b
とを点灯移動させる。画像表示部81では、引続き、開
放回数や入賞個数および大当り図柄の組合せなどを表示
させる。また、スピーカからは、効果音Hを発生させ
る。開放されていた大入賞口87が閉鎖された大入賞口
開放後では、遊技効果ランプ72と、レール飾りランプ
71a〜71eと、風車ランプ57a,57bと、サイ
ドランプ53a,53bと、袖ランプ61a,61b
と、アタッカランプ63a,63bと、飾りLED_C
45a,45bと、飾りLED_D65とを点滅させ、
飾りLED_A43a,43bと、飾りLED_B44
a,44bとを点灯移動させる。画像表示部81では、
大当り終了を表わす画像を表示させ、スピーカからは、
効果音Jを発生させる。
【0102】故障または不正行為などによりパチンコ遊
技機に異常が発生した場合には、サイドランプ53a,
53bを点灯させ、飾りLED_B44a,44bと始
動記憶表示用LED51と入賞個数表示用LED67と
は、異常が発生した直前の状態を保持するように制御さ
れる。また、飾り図柄表示器41は、エラー状況を表わ
す数字の飾り図柄を表示するように制御される。画像表
示部81では、「異常発生」の文字が表示される。さら
に、スピーカからは、異常が発生したことを報知するた
めの効果音Kを発生させる。
【0103】図18は、メイン基本回路203からLC
D回路207を介してLCD表示器231(以上の3者
は図2参照)へ送信されるコマンド信号の態様を示す説
明図である。コマンド信号は、comH、com0〜c
om5,comCを含む。comHはコマンドヘッダで
あり、0EFhに固定されている。このcomHが送信
されることにより、LCD表示器231は、メイン基本
回路203からコマンド信号が送られてきたと判断す
る。
【0104】com0はメインステータスであり、画像
表示部81(図1参照)の表示制御の種類を指定するた
めのコマンドである。図示したように、メインステータ
スが00hであれば、表示画面をオフ状態にする制御が
指定される。メインステータスが、10hであれば、画
像表示部81にてデモ画面を表示するためのモードが指
定される。メインステータスが20h〜2Ehであれ
ば、図柄の変動表示を行なうための各制御が指定され
る。メインステータスが60hであれば、大当り終了を
表示するためのモードが指定される。メインステータス
が70hであれば画像表示部81にてエラー表示を行な
う制御が指定される。メインステータスが72hであれ
ば、画像表示部81における画像表示を一時停止させる
制御が指定される。メインステータスが30h〜3Fh
であれば、大当りが発生した後の特定遊技状態中の1R
〜16Rの各ラウンドのインターバル画面を表示するた
めの制御が指定される。また、メインステータスが40
h〜4Fhであれば、特定遊技状態中の1R〜16Rの
各ラウンド画面を表示するための制御が指定される。
【0105】com1〜com3は、図柄の変動表示に
おいて左図柄と中図柄と右図柄とのそれぞれの停止図柄
を指定するためのコマンドである。com1は、00h
〜0Chのうちのいずれかが指定され、com2は、0
0h〜0Fhのうちのいずれかの値が指定される。さら
に、com3は、00h〜0Chのうちのいずれかの値
が指定される。com4は、パチンコ遊技機1の外部ま
たは内部にカードリーダ装置を備えた遊技機であるか否
かを指定するためのコマンドである。0番目のビットが
ON状態であればカードリーダ装置を備えていないノー
マル機であることが指定され、それ以外であればカード
リーダ装置を備えたCR機であることが指定される。
【0106】com5は、画像表示部81にて大入賞口
87(図1参照)への打玉の入賞個数を表示させるため
に入賞個数データを指定するためのコマンドである。c
om5は、00h〜0Ahのうちのいずれかの値が指定
され、さらに、5番目のビットがON状態であれば特定
領域97(図1参照)に打玉が入賞したV入賞があった
ことが指定される。V入賞が指定されると、画像表示部
81にてVの文字画像などが表示されて遊技者にV入賞
があったことが報知される。comCはチェックサムで
ある。comCには、comH〜com5の和の値を表
わす7ビットのデータがセットされる。
【0107】図19は、図18に示したメインステータ
スのうちの図柄の変動表示の制御を指定する20h〜2
Bhの詳細内容を示す説明図である。図柄の変動表示を
制御するための指令信号としては、図柄が変動する直前
の動作を制御するための「図柄変動前動作」と、左図
柄、右図柄、中図柄のすべての変動表示を開始するため
の「全図柄変動」と、左図柄の変動表示を停止させるた
めの「左図柄停止」と、右図柄の変動表示を停止させる
ための「右図柄停止」と、中図柄の変動表示を停止させ
るための「中図柄停止」と、リーチ1(通常リーチ)が
成立したときの中図柄の変動表示を停止させるための
「通常リーチ停止」と、リーチ2(すべりリーチ)が成
立したときの中図柄の変動表示を停止させるための「す
べりリーチ停止」と、中図柄にて「SPECIAL C
ARD」の特別図柄が一時停止したときの中図柄の変動
表示を制御するための3種類のスペシャル(SP)リー
チであるキスリーチ、フーフーリーチ、フーフーリーチ
指止めと、左図柄、右図柄、中図柄のすべての図柄を減
速、加速を繰返させるリーチ6の表示制御を行なわせる
ための「全図柄可変リーチ」と、大当りが発生したとき
の画像表示部81におけるキャラクタ(後述)の動作を
制御するための「大当り動作」とがある。なお、各コマ
ンドがLCD表示器231に受信されたときの具体的な
表示例については図20〜図31を参照して、その他の
表示画面とともに後述する。
【0108】図20は、com0のメインステータスに
て10h(デモモード)が指定されたときに表示される
デモ画面である。デモ画面は、デモ表示1とデモ表示2
とデモ表示3との3種類の画面により構成されている。
図20(A)に示したデモ表示1では、摩天楼の夜景の
画像501と、星がまたたく夜空の画像502とが含ま
れる。デモ表示1が所定時間表示された後、続いて、図
20(B)に示すデモ表示2の画面が表示される。デモ
表示2では、摩天楼の夜景の画像501と星がまたたく
夜空の画像502とともに、画面の下部に「FEVER
7」の文字画像503が表示される。なお、文字画像
としては、パチンコ遊技機の機種名またはメーカー名が
表示されるように構成してもよい。
【0109】続いて、図20(C)に示すデモ表示3の
画面が表示される。デモ表示3の画面には、トランプの
ディーラのキャラクタ画像(以下「ディーラ画像」とい
う)505と、前回の図柄の変動表示における左図柄と
中図柄と右図柄とのそれぞれの停止図柄の画像507a
〜507cが含まれる。このデモ表示3の画面では、左
側、中央、右側の図柄表示領域83a〜83cにて、前
回の停止図柄の画像507a〜507cがいわゆる「ハ
ーフトーン」の状態で表示され、画面に停止図柄の画像
507a〜507cが表示されつつも、その背景となる
ディーラ画像505がトランプのカードをシャッフルし
ている様子が遊技者に見える状態で表示されている。こ
れにより、遊技者に報知すべき前回の停止図柄の種類を
表示し、かつ、遊技効果を高めるためのキャラクタの動
作が見える状態となっている。
【0110】前述した「ハーフトーン」は、図32にて
その表示例を示している。図32(A)は、図20
(C)にて表示される図柄の例として「A」図柄をノー
マルな状態で表示した例を示している。この「A」図柄
をハーフトーンで表示した状態を図32(B)に示す。
図示したように、表示領域を格子状に分割し、その格子
領域の1つ置きに「A」図柄の画像を表示することによ
り、背景画像がストライプ状に見えるハーフトーンの状
態が表示される。なお、図示では、ハーフトーンの格子
を縦方向にしているが、もちろん横方向であってもよ
く、あるいは、縦方向と横方向とのクロス状にしてもよ
い。さらには、格子領域の1つ置きに背景画像と図柄の
画像とを交互に表示するのではなく、図柄の画像を「透
明状態」にして、背景の画像が透過された状態で表示す
るようにしてもよい。これらの表示制御のいずれを採用
するかは、LCD表示器231に搭載されたVDP(Vi
deo Display Processor)の構成に応じて決定する。たと
えば、VDPが表示色の透過処理を行なうための機能を
備えていない場合には、演算処理を行なって格子状の画
像表示領域に分割して「ハーフトーン」の状態で表示す
ればよく、一方、VDPが表示色の透過処理を行なう機
能を備えている場合には、煩雑な表示領域の演算処理を
施すことなく、たとえば、カラーパレットの制御などに
より、図柄が表示された背景にディーラ画像505が透
過した状態で表示するような構成にすればよい。
【0111】図21(A),(B)は、com0(図1
8参照)のメインステータスにて20hが指定され、
「図柄変動前動作」の制御が行なわれるときの画面の表
示例を示す画面構成図である。図柄変動前動作では、
(A)に示したシャッフル動作前画面と(B)に示した
シャッフル動作画面とが表示される。シャッフル動作前
画面では、ディーラ画像505を背景として、前回の停
止図柄の画像507a〜507cがハーフトーンで表示
される。com0のメインステータスにて20hが指定
されたコマンドが800ms以上受信されると、(A)
のシャッフル動作前画面が(B)のシャッフル動作画面
に切換えられ、ディーラ画像505がトランプカードを
シャッフルする状態の画像が表示される。com0にて
20hが指定されたコマンドが受信されている間は、デ
ィーラ画像505がシャッフル動作を繰返す。
【0112】図21(C)は、com0にてメインステ
ータスに21hが指定されたときに表示される全図柄変
動画面の画面構成図である。com0にて21hが指定
されると、ディーラ画像505が左図柄、右図柄、中図
柄の順にトランプのカードを配り、左側、中央、右側の
図柄表示領域83a〜83cのそれぞれにて図柄を高速
回転させる。すべての図柄が変動し始めると、ハーフト
ーンで表示されていた図柄の画像507a〜507c
が、ハーフトーンの解除により、ノーマル状態で表示さ
れる。
【0113】左図柄の変動が開始されてから、右図柄、
中図柄の順で図柄の変動が開始され、すべての図柄の変
動表示が開始されるまでの状態が、図22(A)〜
(C)に示されている。com0にてメインステータス
に22hが指定されると、図23(A)に示した左図柄
の停止画面が表示される。メインステータスに22hが
指定されたコマンドが受信されると、左図柄の変動が減
速され、左図柄の事前に決定された停止図柄が左側の図
柄表示領域83aにて停止表示される。続いて、com
0にてメインステータスに23hが指定されると、図2
3(B)に示した右図柄の停止画面が表示される。メイ
ンステータスに23hが指定されたコマンドが受信され
ると、右図柄の変動が減速され、右図柄の事前に決定さ
れた停止図柄が停止表示される。なお、図示したよう
に、図柄の変動が停止されるときには、ディーラ画像5
05が該当する側の手を挙げて、図柄の変動を停止させ
る合図をする状態の画像が表示される。そして、com
0にてメインステータスに24hが指定されたコマンド
が受信されると、図23(C)に示した中図柄の停止画
面が表示される。メインステータスに24hが指定され
たコマンドが受信されると、中図柄の変動が減速され、
中図柄の事前に決定された停止図柄が停止表示される。
左図柄、右図柄、中図柄のすべての停止図柄が確定した
状態が図23(C)に示されている。この表示例では、
左図柄、中図柄、右図柄にて「A」図柄、「2」図柄、
「3」図柄がそれぞれ停止表示されて、大当り以外とな
っている。
【0114】図23(C)に示したように、大当り以外
となったときには、ディーラ画像505が目を伏せて、
残念がっている様子を表わす画面が表示されている。
【0115】なお、図示したように、左側、中央、右側
の図柄表示領域83a〜83cのそれぞれは、図柄が変
動表示されているときには、前後の図柄がわかりやすく
なるように比較的広い範囲に設定されているが、図柄の
変動が停止したときには、停止表示されている1図柄分
の範囲に設定されている。
【0116】図24は、図柄の変動表示中にリーチが成
立した場合に表示されるヒットチャンスリーチ画面の表
示例である。com0にてメインステータスに23hが
指定されると、右図柄の変動が停止される。このとき、
先に停止表示されている左図柄と同一種類の図柄が右図
柄の停止図柄として停止表示された場合には、リーチが
成立する。続いて、com0にてメインステータスに2
5h〜2Ahのうちのいずれかが指定され、リーチ1〜
リーチ5のいずれかのリーチ態様の制御が開始される
と、画面には、図24(A)に示したように「HITC
HANCE」の文字のヒットチャンス画像509が表示
され、それとともに、スピーカから「ヒットチャンス」
の音声が効果音として発生される。リーチ1〜リーチ5
を総称して「ヒットチャンスリーチ」という。その後、
中図柄の変動が停止するまで、所定のタイミングで「グ
ッドラック」の音声がスピーカから効果音として発生さ
れる。図示において、左図柄と右図柄とにおいて、
「3」の図柄が停止表示され、リーチが成立している状
態が表示されている。
【0117】図24(B)は、図24(A)に続く画面
の一例であり、中図柄の変動が停止した時点で、中図柄
にて「5」図柄が停止表示され、リーチが成立したにも
かかわらず、最終的に大当り以外となった表示例を示し
ている。中図柄の変動が停止した時点で、スピーカから
は、停止表示された図柄の種類を表わす音声が発生され
る。図示した場合には、「ファイブ」の音声が発生され
る。図24(C)は、図24(A)に続く画面の他の一
例であり、中図柄の変動が終了した時点で、中図柄にて
「LOSE」の文字を表わすはずれ図柄(以下「ロスト
図柄」という)が停止表示された例である。
【0118】図25は、図24(A)に続いて最終的に
大当りとなる画面の表示例である。同図に示す表示例
は、6種類のリーチ態様のうちのリーチ1およびリーチ
2が選択された場合の画面である。com0にてメイン
ステータスに25hが指定され、リーチ1が選択された
場合には、中図柄の変動を停止させるときには、中図柄
の変動速度を次第に減速させ、所定の図柄分だけ変動し
た時点で図柄の変動を停止させる。また、メインステー
タスに26hが指定され、リーチ2が選択された場合に
は、中図柄の変動速度を減速させ、それぞれの図柄分だ
け変動させた時点で仮停止図柄で一時停止させる。その
後、450msが経過した時点で、再び中図柄を変動さ
せ、最終的に事前に決定された停止図柄で停止させる。
これを「すべりリーチ」という。
【0119】中図柄の変動が終了し、中図柄にて「3」
図柄が停止表示された時点でスピーカから「スリー」の
音声が効果音として発生される。中図柄の変動の停止に
より、同一種類の図柄(例では「3」図柄)が3個揃っ
て、大当りが発生すれば、図25(B)に示すように、
ディーラ画像505がガッツポーズをする。それととも
に、3個の停止図柄の表示色を変動表示中とは異なる表
示色に切換える。この停止図柄の表示色の切換えは、図
柄における文字の表示色を切換えてもよいし、または、
図柄における背景部分の表示色を切換えるようにしても
よい。さらに、図25(C)に示すように、大当りを表
わす「FEVER」の文字画像を含むフィーバー画像5
11が表示される。
【0120】図26(A),(B)は、図24(A)に
続く画面の表示例であり、6種類のリーチ態様のうちの
リーチ3〜リーチ5のうちのいずれかが選択された場合
の画面である。リーチが成立した後に、中図柄の変動中
に中図柄にて「SPECIAL CARD」の特別図柄
(以下「スペシャルカード図柄」という)が一時停止さ
れると、遊技中のモードがスペシャルタイムのモードに
切換えられる。なお、スペシャルカード図柄が一時停止
された場合にも、スピーカから「スペシャルカード」の
音声が効果音として発生される。スペシャルタイムのモ
ードに切換えられると、図26(B)に示すように、
「SPECIAL TIME」の文字画像を含むスペシ
ャルタイム画像513が表示される。
【0121】図26(B)の画面が表示された以降は、
リーチ3とリーチ4,5とで画面の表示内容を異ならせ
ている。com0にてメインステータスに27hが指定
されるとリーチ3が、28hが指定されるとリーチ4
が、29hが指定されるとリーチ5がそれぞれ選択され
る。リーチ3が選択された場合には、図26(C)、図
27(A)〜(C)の画面が表示され、リーチ4が選択
された場合には、図28(A)〜(C)、図29(A)
の画面が表示され、リーチ5が選択された場合には、図
28(A),(B)、図29(B),(C)の画面がそ
れぞれ順次表示される。これらの総称して「スペシャル
リーチ」という。スペシャルリーチは、その表示内容に
より、リーチ3は「キスリーチ」、リーチ4は「フーフ
ーリーチ」、リーチ5は「フーフーリーチ指止め」とい
う。
【0122】リーチ3のキスリーチについて説明する。
図26(B)に示した画面が表示され、図8に示したよ
うにスペシャルカード図柄が0.450秒間一時停止表
示された後、変動状態Gの表示制御により中図柄が再び
変動され、速い速度から徐々に変動速度を遅くして一定
の速度で変動させる制御を行なう。その後、図26
(C)のキスリーチ画面が表示される。この画面は、図
8および図10に示したリーチ3の表示態様において、
図柄の変動を停止させる直前に0.450秒間の停止に
続いて0.468秒の変動を行なう制御を繰返すときに
表示される。
【0123】キスリーチでは、図26(C)に示したよ
うに、ディーラ画像505がトランプカードにキスを
し、その後、そのトランプカードを中図柄の方向へ投げ
る様子が表示される。ディーラ画像505がトランプカ
ードを投げると、中図柄にて次のカードが前のカードに
覆いかぶさるようにスクロール表示される。ディーラ画
像505がカードにキスをして投げるまでの間は、前の
図柄が停止表示された状態であり、これが図8および図
10に示す0.450秒間の停止に対応する。そして、
トランプカードが投げられることにより、次の図柄がス
クロール表示されるのが0.468秒間の変動に対応す
る。図8に示した通常時には、この態様で2枚のカード
が配られ、2図柄分の変動が行なわれる。また、図10
に示した大当り時には、この態様で3枚のカードが配ら
れ、3図柄分の変動が行なわれる。
【0124】図27(B)は、リーチ3のキスリーチに
おいて、中図柄の変動が終了し、中図柄の停止図柄がリ
ーチを成立させている「3」図柄とは異なる「2」図柄
となり、大当り以外となった場合の表示例である。大当
り以外となれば、ディーラ画像505が伏し目になって
残念がる様子の画像が表示される。
【0125】図27(C)は、リーチ3のキスリーチに
て中図柄の変動が終了した時点で中図柄の停止図柄がリ
ーチを成立させている「3」図柄と同一であり、最終的
に大当りとなった状態を示す。大当りとなれば、ディー
ラ画像505が笑顔になって喜ぶ様子が表示される。
【0126】次に、リーチ4のフーフーリーチについて
説明する。リーチ4が選択されると、図26(B)の画
面が表示されて、スペシャルカード図柄が0.450秒
間一時停止された後、図28(A)のフーフーリーチ画
面が表示されて、図8および図10に示した変動状態H
の表示制御が開始される。このフーフーリーチ画面で
は、ディーラ画像505が中図柄に息を吹きかける様子
が表示される。中図柄は、ディーラ画像505に息を吹
きかけられると、図示における矢印の方向へ回転を開始
する。この回転は、徐々に加速された後、減速されて最
終的に一定の速度で回転するように制御される。図28
(B)は、中図柄が回転している途中の様子を示す画面
である。中図柄は、1回回転するごとに順次次の図柄が
表示される。この中図柄の回転による変動が10.59
8〜11.048秒間行なわれた後、中図柄の回転が停
止される。
【0127】図28(C)は、リーチ4のフーフーリー
チにて中図柄の変動(回転)が終了した時点で、停止図
柄の組合せが大当り以外となった状態を示す。大当り以
外となれば、ディーラ画像505が伏し目になって残念
がる様子が表示される。
【0128】図29(A)は、リーチ4のフーフーリー
チにて中図柄の変動(回転)が終了した時点で、停止図
柄の組合せが同一種類の図柄(例では「3」図柄)であ
り、大当りが発生した状態を示す。大当りが発生すれ
ば、ディーラ画像505が笑顔になって喜ぶ様子が表示
される。
【0129】次に、リーチ5のフーフーリーチ指止めに
ついて説明する。リーチ4のフーフーリーチでは、中図
柄の回転が停止する際には、ディーラ画像505が特に
特徴的な動作を行なわないが、リーチ5のフーフーリー
チ指止めでは、ディーラ画像505が指で中図柄を押さ
えることにより、中図柄の回転を停止させる。フーフー
リーチ指止め画面において、ディーラ画像505が、指
止めにより中図柄の回転を停止させている状態を図29
(B),(C)に示す。図29(B)は、ディーラ画像
505の指止め動作により、中図柄の回転が停止された
時点で、停止表示されている図柄が「2」であり、最終
的に大当り以外となった状態を示す。また、図29
(C)は、ディーラ画像505の指止め動作により、中
図柄の回転が停止した時点で、停止表示されている図柄
が「3」図柄であり、最終的に大当りが発生した状態を
示す。なお、図示は省略しているが、このフーフーリー
チ指止め画面においても、最終的に大当り以外となった
場合には、ディーラ画像505が目を閉じて残念がる様
子が表示され、最終的に大当りとなった場合には、ディ
ーラ画像505が笑顔になって喜ぶ様子が表示される。
【0130】次に、図7および図9に示したリーチ6が
選択された場合の画面の表示例について説明する。図3
0は、図7および図9のリーチ6のタイミングチャート
において、変動状態Aの表示制御が終了した時点で表示
されるラッキーチャンスリーチ画面である。変動状態A
の表示制御が終了した時点で、図30(A)の画面が表
示される。この画面では、左側、中央、右側の図柄表示
領域83a〜83cの背景にディーラ画像505が表示
されるとともに、「Lucky CHANCE」の文字
画像を含むラッキーチャンス画像515が表示される。
リーチ6は、「ラッキーチャンスリーチ」という。
【0131】リーチ6のラッキーチャンスリーチでは、
変動状態Aの表示制御が終了した時点で、左図柄と右図
柄とが変動表示中に常に同一種類の図柄が表示される状
態となり、さらに、リーチ成立の対象となった図柄につ
いては、左側、中央、右側の図柄表示領域83a〜83
cに表示されているときに、中図柄についても同一種類
の図柄が表示されて、そのまま停止すれば、大当りとな
る組合せが変動表示される。図示では、変動表示中に、
「3」図柄が3個揃った状態で表示されている様子が示
されている。この状態で10.216秒間変動表示され
た後、初めに左図柄が停止表示され、続いて、3.13
2秒後に右図柄が停止表示され、さらに、3.598秒
(通常時)または3.132秒(大当り時)が経過した
時点で中図柄が停止表示される。
【0132】リーチ6のラッキーチャンスリーチにて中
図柄の変動が終了して、3個の停止図柄が確定した状態
を図30(B),(C)に示す。図30(B)は、中図
柄の停止図柄が左図柄および右図柄の停止図柄とは異な
る種類であり、最終的に大当り以外となった状態を示
す。また、図30(C)は、中図柄の停止図柄が、左図
柄および右図柄の停止図柄と同一種類であり、最終的に
大当りが発生した状態を示す。なお、図示は省略してい
るが、このリーチ6のラッキーチャンスリーチにおいて
も、大当り以外となったときは、ディーラ画像505が
伏し目になって残念がる様子が表示され、大当りとなっ
たときは、ディーラ画像505が笑顔で喜ぶ様子が表示
される。
【0133】次に、図柄の変動表示の結果大当りが発生
して、特定遊技状態となっている間に画像表示部81に
表示される画面の表示例について説明する。特定遊技状
態は、V入賞により繰返し継続され、最高16回連続し
て大入賞口87(図1参照)が開成状態となる。大入賞
口87が開成状態となる1回ごとを「ラウンド」とい
う。図31(A)は、図18に示した1ラウンド目のイ
ンターバル画面の表示例である。インターバル画面は、
コマンド信号に含まれるcom0にてメインステータス
に30h〜3Fhが指定されることにより表示される。
インターバル画面では、ディーラ画像505とともに、
ラウンドの回数を表わすラウンド画像517が表示され
る。このインターバル画面が表示されることにより、遊
技者に、これから何ラウンド目が開始されるかが報知さ
れる。
【0134】インターバル画面が所定時間表示された
後、続いて、com0(図18参照)にてメインステー
タスに40h〜4Fhが指定されることにより、図31
(B)に示したラウンド画面が表示される。ラウンド画
面では、図柄の変動表示中と同様に、左側、中央、右側
の図柄表示領域83a〜83cが表示され、それぞれの
領域に、今回の大当りの組合せとなった3個の停止図柄
(例では「7図柄」)の画像508a〜508cが表示
される。そして、左側、中央、右側の図柄表示領域83
a〜83cを背景にしてディーラ画像505と、ラウン
ドを表わすラウンド画像519と、ラウンド中に大入賞
口87に入賞した打玉の個数を表示するカウント画像5
21が表示される。カウント画像521は、大入賞口8
7に打玉が入賞するたびに、値をカウントアップする。
【0135】さらに、ラウンド中に打玉が特定領域97
に入賞してV入賞が発生すれば、図31(C)に示すよ
うに、ディーラ画像505が右手を挙げてガッツポーズ
をし、さらに、中央の図柄表示領域83bにて停止図柄
の画像508bに代えて「V」の文字画像519が表示
されて、遊技者に、V入賞があったことが報知される。
【0136】1回のラウンドは、29.500秒が経過
するか、または、大入賞口87に10個の打玉が入賞す
るかのうちのいずれか早い方の条件が成立すれば、終了
する。そして、ラウンド中にV入賞があれば、繰返し継
続制御により、続いて、2ラウンド目のインターバル画
面が表示され、その後、2ラウンド目のラウンド画面が
表示されて、順次ラウンドが進行する。
【0137】図33は、LCD表示器231の構成を示
すブロック図である。LCD表示器231は、LCDコ
ントロール回路301と、LCD表示部303とを含
む。LCDコントロール回路301は、CPU311
と、VDP(Video Display Processor )313と、制
御ROM315と、VRAM317と、キャラクタRO
M319と、LCDドライバ321とを含む。
【0138】CPU311は、LCD回路207からの
コマンド信号HD00〜HD11を受信し、受信したコ
マンドに応答して画像表示部81(図1参照)に表示す
る画像データを生成するために、LCDコントロール回
路301の全体を制御する。CPU311は、VDP3
13と制御ROM315とに、アドレス信号とデータ信
号と制御信号とを送り、VDP313と制御ROM31
5との間で、データ信号の送受信を行なう。制御ROM
315は、CPU311の動作を制御するための制御用
プログラムを予め記憶しており、CPU311から送信
されてきたアドレス信号と制御信号とに応答して、該当
する制御用プログラムをデータ信号としてCPU311
に返信する。
【0139】VDP313は、CPU311からの指令
信号に応答して画像データを生成する。VDP313
は、VRAM317にVRAMアドレス信号とVRAM
データ信号とVRAM制御信号とを送信する。VRAM
317からVDP313へは、VRAMデータ信号が返
信される。VDP313は、キャラクタROM319へ
キャラクタROMアドレス信号とキャラクタROMデー
タ信号とキャラクタROM制御信号とを送信する。キャ
ラクタROM319からVDP313へは、キャラクタ
ROMデータ信号が返信される。
【0140】VDP313は、CPU311からの制御
信号に応答して、表示部81に表示される画面を構成す
るための画像のデータを生成する。VRAM317は、
VDP313が生成した画像データを一時的に記憶す
る。VDP313が生成し、VRAM317に記憶され
る画像データは、所定数のドットの集合を単位としたキ
ャラクタの識別番号である。画像データには、複数のキ
ャラクタの識別番号が、表示される配置関係に従って含
まれている。これをマップデータという。個々のキャラ
クタの識別番号は、制御ROM315に予め記憶されて
いる。画像表示部81に表示される画面を構成するため
に必要なキャラクタの識別番号が制御ROM315から
読出され、VDP313により、表示画面における各キ
ャラクタの配置関係を示すためのマップデータとして、
VRAM317に記憶される。
【0141】キャラクタROM319は、キャラクタの
識別番号に対応するドットデータを予め記憶している。
VDP313は、所定のタイミングで、VRAM317
からマップデータを読出し、マップデータに含まれる各
キャラクタの識別番号に基づいて、各キャラクタのドッ
トデータを読出す。VDP313は、読出したドットデ
ータに基づいてRGB信号を生成する。VDP313
は、生成したRGB信号をLCDドライバ321へ送信
する。LCDドライバ321は、送信されてきたRGB
信号に基づいてLCD表示部303に各種の表示画面に
対応した画像を表示する。なお、図1に示した可変表示
装置7の画像表示部81は、LCD表示部303に含ま
れる画像表示面である。
【0142】図示において、LCD回路207からLC
Dコントロール回路301への入力には、1〜20の番
号が付けられている。入力1は、+12.0Vのバック
ライト用電源である。入力2は、+12.0Vのロジッ
ク用電源である。入力3は、+13.0Vの液晶用電源
である。入力4〜入力14(HD00〜HD10)は、
受信コマンドデータの0〜10番目のビットである。こ
れら入力4〜入力14は、図18に示したcomH,c
om0〜com5,comCに対応する入力である。入
力15(HD11)は、受信コマンドデータのストロー
ブである。入力16は、−8.0Vの液晶用電源であ
る。入力17は、−20.0Vの液晶用電源である。入
力18〜入力20は、GND入力である。入力18は、
バックライト用の電源として用いられ、入力19,20
は、コモンとして用いられる。
【0143】図示において、LCDコントロール回路3
01からLCD表示部303への出力には、1〜16の
番号が付けられている。出力1(/HSY)は、水平同
期信号である。出力2(FRP)は、ビデオ信号であ
る。このビデオ信号には、極性が反転されたものが含ま
れる。
【0144】出力3(SYN)は、複合同期信号であ
る。出力4(VGH)は、+13.0Vの液晶用電源で
ある。出力5(VSL)は、−20.0Vの液晶用電源
である。出力6(VB)は、青色(B)のビデオ信号で
ある。出力7(VR)は、赤色(R)のビデオ信号であ
る。出力8(VG)は、緑色(G)のビデオ信号であ
る。出力9(GND)は、コモンである。
【0145】出力10(VSH)は、+5.0Vの液晶
用電源である。出力11(VSL)は、−8.0Vの液
晶用電源である。出力12(VCDC)は、共通電極駆
動信号のDCバイアスである。出力13(N/P)は、
NTSC/PAL切換端子である。出力14〜出力16
(VSY,TST,TST)は、オープンに設定されて
いる。
【0146】次に、本実施例のパチンコ遊技機における
表示制御の機能について説明する。図34は、VDP3
13(図33参照)の機能構成をCPU311とVRA
M317とキャラクタROM319との関係とともに示
すブロック図である。VDP313は、各種のレジスタ
類601と、タイミングジェネレータ603と、ファン
クションコントローラ605と、パレットRAM607
と、スクリーンセレクタ609とを含む。これらの各機
能部は、内部バス611を介して、相互に接続されると
ともに、VDP313の外部のCPU311(図33参
照)と、VRAM317と、キャラクタROM319と
接続されている。CPU311は、CPUインタフェー
ス(I/F)613を介して内部バス611に接続し、
VDP313のレジスタ類601やパレットRAM60
7、および、VRAM317にアクセスする。
【0147】レジスタ類601は、CPU311から送
られてくる各種の指令信号やデータ信号を受付る。タイ
ミングジェネレータ603は、各機能部の処理を同期さ
せるためのパルス信号を出力する。ファンクションコン
トローラ605は、レジスタ類601が受付けた指令信
号やデータ信号に基づいて、VDP313内部の処理を
制御する。VRAM317は、画像表示部81(図1参
照)に表示される種々の画面(図20〜図31参照)の
データ(以下、「画面データ」という)を記憶するため
の手段である。画面データは、表示画面を構成するキャ
ラクタデータ(後述する)の識別番号の集合である。
【0148】キャラクタROM319は、VRAM31
7に格納されたキャラクタデータの識別番号に対応する
ドット情報(後述)を予め記憶している。パレットRA
M607は、ドット情報に含まれるパレットデータに対
応するカラーデータを格納する手段である。スクリーン
セレクタ609は、パレットRAM607から出力され
たカラーデータ信号をスクリーン(後述)に対応付ける
ための手段である。画像表示部81に画面を表示する際
には、CPU311は、制御ROM315(図33参
照)のプログラムデータに基づいて、レジスタ類601
に指令信号とデータ信号とをセットし、さらに、VRA
M317の内部にキャラクタデータの識別番号を書込
む。VDP313は、ファンクションコントローラ60
5の制御により、VRAM317に格納されたキャラク
タデータの識別番号を読出し、読出した識別番号に対応
するドット情報をキャラクタROM319から読出す。
【0149】VDP313は、ドット情報に含まれるパ
レットデータに対応するカラーデータをパレットRAM
607から読出し、カラーデータ信号としてスクリーン
セレクタ609に送る。スクリーンセレクタ609は、
パレットRAM607を参照して出力されたカラーデー
タ信号を指定されたスクリーンに対応付け、必要に応じ
てスクリーンデータを合成してLCDドライバ321
(図33参照)にRGB信号として出力する。LCDド
ライバ321は、送られてきたRGB信号に基づいてL
CD表示部303を駆動し、表示部81に所定の画面を
表示する。
【0150】上述したように、VDP313は、表示部
81に表示する画面のデータを所定のタイミングで生成
するための装置である。表示画面は、ドット単位で構成
されているが、本実施例では、ドットをあるブロック単
位でまとめ、各ブロックに識別番号を付けて管理するよ
うにし、表示画面のデータは、これらのブロックを複数
種類組合せて構成するようにしている。このような方式
をキャラクタ方式という。表示画面のデータをキャラク
タ方式により生成することで、多数のドットからなる画
像を比較的短時間で処理することができるとともに、表
示画面のデータを記憶するためのVRAM317を比較
的小さな容量のメモリで構成することができる。
【0151】本実施例では、ブロック単位としての1キ
ャラクタを16×16ドットとしている。各ドットデー
タは、16種類のパレットデータを表わすために4つの
プレーンで構成されている。パレットデータとは、R
(赤),G(緑),B(青)の3色についてのデータを
各々4ビットずつで合計12ビットで構成されたカラー
データを含むデータである。各キャラクタに対応するド
ットデータは、キャラクタROM319に格納されてい
る。本実施例では、キャラクタROM319に1ワード
8ビットのメモリを用いている。1キャラクタ当たりの
データ量は、16(ドット)×16(ドット)×4(プ
レーン)=1024ビット=128バイトである。
【0152】図35に、キャラクタROM319のアド
レスとキャラクタの識別番号との対応関係を示す。図示
したようにキャラクタROM319の内部には、キャラ
クタごとのドットデータが、先頭番地から順番に128
バイトずつ格納されている。この格納された順番がキャ
ラクタの識別番号となる。キャラクタの識別番号のこと
を「マップデータ」という。画面データは、複数のマッ
プデータを集合させて構成される。マップデータは、表
示画面の種類に応じて組合されてVRAM317に記憶
される。VRAM317の所定の記憶領域にマップデー
タを記憶させることを「マッピング」という。
【0153】VRAM317に記憶させるマップデータ
は、CPU311からVDP313を介して送られる。
この場合、CPU311は、レジスタ類601に含まれ
る所定のレジスタにVRAM317の書込アドレスと、
マップデータとをセットして、指定したアドレスにマッ
プデータの書込みを行なう。
【0154】図36に、VRAM317の内部構成を模
式化して示す。図示において、各枡目の中の数値がVR
AM317のアドレスであり、( )内の数値が、その
アドレスに記憶させたキャラクタデータの最左上のドッ
ト座標である。
【0155】次に、表示画面の構成について説明する。
図37は、表示画面の構成を示す模式図であり、(a)
は平面図、(b)は斜視図である。VDP313は、表
示画面701のデータを、第1のスクリーン703と、
第2のスクリーン705と、ボーダ画面707との3種
類のデータで構成する。第1,第2のスクリーン70
3,705は、それぞれ表示画面の中でドットデータに
より表示される領域である。本実施例では、1つのスク
リーンのサイズを水平方向320ドット×垂直方向22
4ドットとしている。
【0156】また、ボーダ画面707は、表示画面70
1において、ドットデータの表示が行なえない領域であ
り、第1,第2のスクリーン703,705の背景とな
る領域である。ボーダ画面707では、ドットデータは
表示できないが、指定された色の表示は行なえる。
【0157】図37(b)に示すように、表示画面70
1は、ボーダ画面707を最下位にして、その上に第2
のスクリーン705と第1のスクリーン703とを重ね
た状態でデータが構成される。図示において、矢印方向
から見た状態の画面が、画像表示部81(図1参照)に
表示される。第1のスクリーン703と第2のスクリー
ン705とのいずれのドットデータを優先して表示する
かは、レジスタ類601の設定を変更することにより任
意に変更できる。本実施例では、第1のスクリーン70
3に図柄の画像をセットし、第2のスクリーン705に
背景の画像をセットする。そして第1のスクリーン70
3を第2のスクリーン705に優先した状態で画像表示
部81に表示する。
【0158】また、第1のスクリーン703と第2のス
クリーン705とのいずれのスクリーンにもドットデー
タが含まれていない領域では、ボーダ画面707の色が
表示される。ボーダ画面707の表示色についてもレジ
スタ類601の設定により複数種類の色から選択可能に
している。また、第1のスクリーン703と第2のスク
リーン705とのそれぞれに対して独立してパレットデ
ータが設定されている。すなわち、各スクリーンについ
て最大16種類のカラーデータが設定できる。
【0159】このように、本実施例では、表示画面にお
いて、2つのスクリーンのデータを重ね合わせて表示す
ることができるようにしている。なお、図37において
は、説明を容易にするために、第1のスクリーン703
と第2のスクリーン705のサイズを表示画面701の
サイズよりも小さく示しているが、実際には、第1,第
2のスクリーン703,705は、ともに、表示画面7
01とほぼ1対1に対応する。したがって、実際のパチ
ンコ遊技機では、いずれかのスクリーンにおいてドット
データが設定されている場合には、ボーダ画面707の
色が表示される領域は、表示画面701の周縁部のごく
僅かな範囲である。
【0160】表示画面701の2つのスクリーン70
3,705のそれぞれに対応させて、VRAM317の
記憶領域も2系統設けている。ただし、VRAM317
の内部に物理的に分かれた2つの記憶領域を備えるとい
うのではなく、固定アドレスを用いたタイムシェア切換
処理によって、同一のデバイスを必要に応じて2系統の
いずれかとして切換えて使用することができるようにし
ている。1系統の記憶領域の大きさは、水平方向102
4ドット×垂直方向1024ドットである。前述したよ
うに、1つのスクリーンは、水平方向320ドット×垂
直方向224ドットであるので、1系統の記憶領域は、
スクリーンの12枚分の容量を有することになる。
【0161】次に、VDP313のスクロール機能につ
いて説明する。図38は、スクロール機能の内容を示す
概念図である。第1のスクリーン703および第1の系
統の記憶領域721を例にして説明する。前述したよう
に、VRAM317における1系統の記憶領域は、スク
リーンの12枚分の容量を有する。図示したように、記
憶領域721上で、スクリーン703の位置を変更する
ことにより、記憶領域721に格納されている画面デー
タを読出す範囲が変更でき、画像表示部81においてス
クリーン703の位置の変更に対応した画像の変動表示
を行なうことができる。これをスクロール機能という。
このスクロール機能は、レジスタ類601の中に含まれ
るスクリーンの座標を指定するためのレジスタにセット
する値を変更することにより制御する。
【0162】また、記憶領域721における左端部A
は、右端部A′と、上端部Bは、下端部B′と、それぞ
れ図示したように論理的に接続されている。したがっ
て、スクリーン703が二点鎖線の位置にセットされた
場合には、スクリーン703に含まれる領域のうち、記
憶領域721外にはみ出した領域725a,726a,
727aについては、領域725b,726b,727
bのマップデータを表示するようにする。
【0163】これにより、スクロール用のスクリーンを
記憶領域721上で移動させて、恰も記憶領域721が
無限に連なっているように偽装することが可能となる。
なお、第1のスクリーン703と、第2のスクリーン7
05とは、それぞれ第1の系統の記憶領域721と、第
2の系統の記憶領域(図示を省略)上で、個別にスクロ
ールさせることができる。
【0164】次に、VDP313のウィンドウ機能につ
いて説明する。図39(a)は、ウィンドウ機能の内容
を示す概念図である。ウィンドウ機能とは、記憶領域7
21上に設定された第1のスクリーン703の中に、矩
形のエリア(ウィンドウ領域)731aを設定し、その
ウィンドウ領域731aのマップデータについては、記
憶領域721の別の箇所に設定したウィンドウ領域73
1bのマップデータを表示するという機能である。本実
施例では、第1のスクリーン703の中に4個のウィン
ドウ領域を設定できるようにしている。
【0165】これら4個のウィンドウは、重ね合わせて
表示することもできる。図39(b)にウィンドウを重
ね合わせた状態を模式化した図を示す。図示において、
第1のスクリーン703に設定された4個のWA,W
B,WC,WDウィンドウ741a,743a,745
a,747aについては、記憶領域721上の別の箇所
に設定されたOA,OB,OC,ODオフセット領域7
41b,743b,745b,747bのマップデータ
が表示される。
【0166】本実施例では、ウィンドウの表示の優先準
位をWA>WB>WC>WDの順で設定している。この
設定は固定である。したがって、WA,WB,WC,W
Dウィンドウ741a,743a,745a,747a
がすべて表示モードに設定されている場合には、WAウ
ィンドウ領域741aにオフセット領域741bのマッ
プデータによって表される画像が表示され、WBウィン
ドウ領域743aの残りの領域についてはオフセット領
域743bのマップデータによって表される画像が表示
される。同様に、WCウィンドウ領域745aの残りの
領域については、オフセット領域745bのマップデー
タによって表される画像が、また、WDウィンドウ領域
747aの残りの領域については、オフセット領域74
7bのマップデータによって表される画像がそれぞれ表
示される。
【0167】ウィンドウ機能の制御は、レジスタ類60
1に含まれるウィンドウレジスタにウィンドウ領域の矩
形の位置を示す始点座標と終点座標とのデータをセット
することにより行なわれる。
【0168】前記画像表示部81により、画像を表示す
る画像表示部が構成されている。前記キャラクタROM
319により、複数の画像データを予め記憶している画
像データ記憶手段が構成されている。前記VDP313
により、複数の画像データのそれぞれを識別するための
識別データを画像表示部における表示位置に対応させて
配列した表示データを生成する表示データ生成手段が構
成されている。前記キャラクタの識別番号が、複数の画
像データのそれぞれを識別するための識別データに相当
する。前記マップデータが、識別データを画像表示部に
おける表示位置に対応させて配列した表示データに相当
する。前記VRAM317により、表示データ生成手段
が生成した表示データを記憶する表示データ記憶手段が
構成されている。前記CPU311と、VDP313
と、制御ROM315とにより、表示データ記憶手段か
ら表示データを読出し、その読出した表示データに含ま
れる識別データに基づいて画像データ記憶手段から画像
データを読出し、読出した画像データに基づく画像を画
像表示部に表示させる画像表示制御手段が構成されてい
る。
【0169】前記パレットRAM607により、画像の
複数種類の表示色データを予め記憶している表示色デー
タ記憶手段が構成されている。前記ドット情報に含まれ
るパレットデータが、複数種類の表示色データのうちの
いずれかの表示色データを参照するためのデータに相当
する。
【0170】前記CPU311と、VDP313と、制
御ROM315とにより、画像データ記憶手段から読出
した画像データに含まれるドットデータに基づいて、表
示色データ記憶手段のいずれかの表示色データを参照し
て画像の表示色を設定する画像表示制御手段、および、
表示データ記憶手段の記憶領域上の読出領域を変更する
ことにより画像の表示状態を変化させる画像表示制御手
段が構成されている。この場合、図38に示したVDP
313のスクロール機能が、表示データ記憶手段の記憶
領域上の読出領域を変更するための機能に相当する。
【0171】前記VRAM317により、画像表示部の
1画面分の表示データよりも大きい容量の表示データを
記憶する領域を有する表示データ記憶手段が構成されて
いる。
【0172】以上に、本発明の一実施例によるパチンコ
遊技機の構成について説明した。本実施例のパチンコ遊
技機の他の特徴点について以下に列挙する。
【0173】(1) 前述の実施例構成において、VR
AM317により、画像の表示データを記憶する画像表
示データ記憶手段が構成されている。キャラクタの識別
番号を含むマップデータが、画像の表示データに対応す
る。また、VDP313により、画像表示データ記憶手
段からデータを読出し、その読出したデータに基づいて
可変表示装置に画像を表示させる画像表示制御手段が構
成されている。CPU311と、VDP313と、制御
ROM315に格納された表示制御用プログラムとによ
り、画像表示データ記憶手段に画像表示制御手段の読出
の対象となるデータを記憶させるデータ記憶制御手段が
構成されている。
【0174】そして、可変表示装置に表示可能な画像
は、時期を異ならせて表示される表示画面ごとに対応さ
せて複数種類が定められ、データ記憶制御手段は、複数
種類の画像のうちの一部の種類ずつの画像の表示データ
を所定の条件が成立したことに応じて切換えて画像表示
データ記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0175】これにより、複数種類の画像のうちのすべ
ての種類または多数の種類の画像の表示データを同時期
に記憶することが可能な画像表示データ記憶手段が必要
でなくなり、一部の種類の画像の表示データを記憶する
ための容量を備えた記憶装置を用いて画像データ記憶手
段を構成することが可能となる。
【0176】(2) 前述の実施例構成においては、画
像表示データ記憶手段であるVRAM317が、表示デ
ータを記憶するための記憶領域を含み、データ記憶制御
手段は、その記憶領域のうちの少なくとも一部の領域を
一部の種類の画像の表示データを記憶させるための領域
として定める記憶領域設定手段を含む。この記憶領域設
定手段は、CPU311と、VDP313と、制御RO
M315に格納された表示制御用プログラムに含まれる
VRAM317上の記憶領域を指定する処理に対応した
プログラムとにより構成されている。
【0177】これにより、時期を異ならせて表示される
表示画面ごとに対応させて定められた複数種類の画像を
記憶するための記憶領域は、複数種類の画像のうちのす
べてまたは多数の種類の画像の表示データを記憶するだ
けの容量を備える必要はなく、一部の種類ずつの画像の
表示データを記憶する容量を備えた記憶領域として構成
することが可能となる。
【0178】(3) さらに、前述の実施例構成では、
記憶対象である一部の種類の画像の表示データ量に応じ
た容量の記憶領域を少なくとも一部の領域として定める
とともに、画像データ記憶手段に切換記憶される一部の
種類の画像表示データのうち、ある一部の種類の画像デ
ータの記憶領域と他の一部の種類の画像表示データの記
憶領域とが少なくとも部分的に重複するように領域設定
を行なうことを特徴とする。これにより、画像表示デー
タ記憶手段に切換え記憶される一部の種類の画像表示デ
ータのうち、ある一部の種類の画像表示データの記憶領
域と他の一部の種類の画像表示データの記憶領域とが、
少なくとも部分的に重複するように領域設定を行ない、
記憶領域を効率的に使用することが可能となる。
【0179】(4) 前述の実施例構成においては、時
期を異ならせて表示される表示画面として、パチンコ遊
技機の電源投入時から始動入賞があるまでの間に表示さ
れる第1のデモ画面(デモ表示1)と第2のデモ画面
(デモ表示2)とが含まれる。そして、第1のデモ画面
の表示が開始されてから所定時間が経過した後に第2の
デモ画面が切換え表示される。
【0180】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、遊技領域に打ち込まれた打玉が入賞することによ
り、可変表示装置の表示結果を導出表示させるための画
像の表示が開始される始動入賞領域が備えられ、パチン
コ遊技機の電源が投入されてから始動入賞領域への打玉
の入賞があるまでの間に第1の画面に続いて第2の画面
が表示されるように定められ、データ記憶制御手段は、
画像表示データ記憶手段に第1の画面に対応した画像の
表示データを記憶させ、その後、予め定められた所定の
時間が経過したことに応じて、第1の画面に対応した画
像の表示データに切換えて第2の画面に対応した画像の
表示データを画像データ記憶手段に記憶させることを特
徴とする。
【0181】これにより、パチンコ遊技機の電源が投入
されてから始動入賞があるまでの間に、第1の画面と第
2の画面との複数の画面を切換えて表示する場合であっ
ても、その複数の画面に対応した画像のデータを一度に
記憶するだけの容量を備えた記憶手段を用いることな
く、1つずつの画面に対応した画像の表示データを記憶
するだけの容量を備えた記憶手段を用いることが可能と
なる。
【0182】(5) 前述の実施例構成においては、第
1のデモ画面(デモ表示1)または第2のデモ画面(デ
モ表示2)が表示されている間に始動入賞があった場合
に図柄の変動表示画面(スタート画面を含む)に表示が
切換えられる。このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、データ記憶制御手段が、画像表示データ記憶手段に
デモンストレーション画面に対応した画像のデータを記
憶させ、遊技領域に打ち込まれた打玉が始動入賞領域に
入賞したことに応じて、デモンストレーション画面に対
応した画像の表示データに切換えて可変表示装置の表示
結果を導出表示させるための画面に対応した画像の表示
データを画像表示データ記憶手段に記憶させることを特
徴とする。
【0183】これにより、デモンストレーション画面に
対応した画像の表示データと可変表示装置の表示結果を
導出表示させるための画面に対応した画像の表示データ
とを一度に記憶するだけの容量を備えた記憶手段を用い
ることなく、一方ずつの画像の表示データを記憶するこ
とが可能な容量を備えた記憶手段を用いることが可能と
なる。
【0184】(6) 前述の実施例構成においては、図
柄の変動表示画面においてリールの回転が停止された時
点で大当りの図柄の組合せが停止表示されていた場合
に、フィーバ画像511を含む画面が表示される。この
ように、本実施例のパチンコ遊技機は、データ記憶制御
手段が、可変表示装置の表示結果を導出表示させるため
の画面に対応した画像の表示データを画像表示データ記
憶手段に記憶させ、可変表示装置の表示結果が予め定め
られた特定の表示態様となったことに応じて、可変表示
装置の表示結果を導出表示させるための画面に対応した
画像の表示データに切換えて、所定の遊技価値が付与可
能な状態になったことに対応して表示される画面に対応
した画像の表示データを画像データ記憶手段に記憶させ
ることを特徴とする。
【0185】(7) 前述の実施例構成においては、ラ
ウンド画面が表示されている間に、特定入賞領域95に
打玉が入賞した場合に、「V」の文字画像519を含む
V入賞画面に表示が切換えられる。このように、本実施
例のパチンコ遊技機は、遊技者に有利となる第1の状態
と遊技者に不利となる第2の状態とに変化可能な可変入
賞球装置を備え、この可変入賞球装置を第1の状態にし
た後、第2の状態にし、予め定められた繰返し継続条件
が成立した場合に、第2の状態となっている可変入賞球
装置を再度第1の状態に繰返し継続制御する駆動制御手
段を含み、前記繰返し継続条件は、遊技領域に設けられ
た予め定められた特定の入賞領域に打玉が入賞したこと
によって成立するように定められ、データ記憶制御手段
は、可変入賞球装置が第1の状態になっていることに対
応して表示される画面に対応した画像のデータを画像デ
ータ記憶手段に記憶させ、前記特定の入賞領域に打玉が
入賞したことに応じて、可変入賞球装置が第1の状態に
なっていることに対応して表示される画面に対応した画
像のデータに切換えて、繰返し継続条件が成立したこと
に対応して表示される画面に対応した画像の表示データ
を画像表示データ記憶手段に記憶させることを特徴とす
る。
【0186】(8) 前述の実施例構成においては、パ
チンコ遊技機において、何らかの異常原因が発生した場
合に、それまでに表示されていた画面に切換えて障害発
生画面が表示される。このように、本実施例のパチンコ
遊技機は、パチンコ遊技機の異常を検出するための異常
検出手段を備え、データ記憶制御手段は、第1の表示画
面に対応した画像のデータを画像データ記憶手段に記憶
させ、異常検出手段から検出信号が出力されたことに応
じて、第1の表示画面に対応した画像のデータに切換え
て第2の表示画面に対応した画像のデータを画像データ
記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0187】(9) 前述の実施例構成において、複数
の表示結果の一例として、左側、中央、右側の図柄表示
領域83a〜83cのそれぞれに停止表示される停止図
柄が示されている。また、複数の表示結果が予め定めら
れた特定の表示態様となった場合の一例として、すべて
の停止図柄が同一種類の図柄になったことが示されてい
る。所定の遊技価値の一例として、大当りが発生して可
変入賞球装置11の開閉板87が開成状態となり、遊技
者にとって有利な第1の状態になることが示されてい
る。
【0188】(10) 前述の実施例構成において、メ
イン基本回路203と、LCD回路207と、LCDコ
ントロール回路301と、VRAM317と、キャラク
タROM319とにより、複数の可変表示部(左側、中
央、右側の図柄表示領域83a〜83c)の各々におい
て複数種類の画像を変動させる画像変動手段が構成され
ている。この画像変動手段は、VDP313が、CPU
311からの指令信号に応答して、キャラクタROM3
19からキャラクタデータを読出し、この読出したデー
タをVRAM317上に展開してスクロール用の表示デ
ータを作成する。作成されたスクロール用の表示データ
は、複数種類の図柄の画像を、図柄配列(図5参照)に
従って変動表示させるために配列したものである。
【0189】図柄の配列の中には、トランプカードの
「A」,「2」〜「10」,「J」〜「K」を表わす
「トランプカード」図柄と、「スペシャルカード」図柄
と、「ロスト」図柄とが含まれる。トランプカード図柄
は、同一種類の図柄の画像が3個揃ったか否かにより大
当りとなったか否かが判定される図柄であり、スペシャ
ルカード図柄とロスト図柄とは、単独で表示された場合
に遊技状態を所定の状態(スペシャルリーチまたははず
れ)にするか否かが判定される図柄である。
【0190】このように、前述の実施例では、複数の可
変表示部の各々において複数種類の画像を変動させる画
像変動手段を含み、複数種類の画像の中には、単独で表
示態様が判定される第1の画像と、複数の画像の組合せ
で表示態様が判定される第2の画像とが含まれることを
特徴としている。
【0191】(11) 前述の実施例においては、メイ
ン基本回路203に含まれるCPUが、同じくメイン基
本回路203に含まれるROMに格納された制御プログ
ラムを読出して実行することにより、LCDコントロー
ル回路301を介してLCD表示器303を制御し、前
記図7ないし図10とに示すように左側、中央、右側の
図柄表示領域83a〜83cにおける図柄の変動を左,
右,中の順で停止するように表示させる。
【0192】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、複数の可変表示部における変動を停止時期を異なら
せて停止させる停止手段、すなわち、複数の表示結果を
時期を異ならせて導出表示させる可変表示制御手段を含
むことを特徴としている。
【0193】ここで、可変表示制御手段は、メイン基本
回路203に含まれるCPUと、同じくメイン基本回路
203に含まれるROMと、このROMに格納された制
御プログラムとにより構成されている。
【0194】複数の可変表示部の表示結果が予め定めら
れた特定の表示態様となれば所定の遊技価値が付与可能
となる場合には、遊技者は、個々の可変表示部の変動が
停止するたびに、特定の表示態様となったか否か、また
は、特定の表示態様となる表示条件を満たしているか否
かを判別する。
【0195】これにより、複数の可変表示部の変動が開
始してからすべての可変表示部における変動が停止する
までの間に、遊技者が特定の表示態様となることを期待
するタイミングを複数設定することが可能となり、さら
には、遊技者の特定の表示態様に対する期待感の程度を
変化させるようにすることも可能となる。
【0196】これにより、複数の可変表示部のうちの一
部の可変表示部に表示される画像の組合せが変化しない
状態になった時点で画像の組合せが予め定められた特定
の表示態様となっているか否かを判断し、特定の表示態
様となっていれば遊技価値を付与可能とする遊技を行な
うことができる。
【0197】(12) 前述の実施例構成では、VDP
313が、図柄の画像を配列させた表示データを生成
し、VRAM87に格納する。VDP313は、VRA
M317に格納された表示データのうちの画像表示部8
1に表示するデータの容量分だけの一部のデータを読出
してLCD表示器303に送り、図柄の画像を表示させ
る。VDP313は、表示データにおける読出範囲を図
柄の配列方向に沿って順次異ならせることにより、複数
種類の図柄の画像を画像表示部81に表示させる。
【0198】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像変動手段が複数種類の画像を一定の順序で表示
する順次変動制御手段を含むことを特徴としている。
【0199】これにより、遊技者は、複数の可変表示部
の各々に表示される画像の種類と表示の順序などを覚え
ることが可能となる。したがって、たとえば、複数の可
変表示部の変動表示を一斉に、または、順次停止させる
場合に、遊技価値が付与可能となる状態を発生させるき
っかけとなる特定の表示態様が成立する表示条件を満た
すための画像が停止表示されるか否かを変動表示中にあ
る程度予測し得るようにし、その予測内容を介して遊技
者の期待感を高めることができる。
【0200】(13) 前述の実施例構成では、複数の
可変表示部を画像表示部81に表示する左側、中央、右
側の図柄表示領域83a〜83cによって構成してい
る。
【0201】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、可変表示部が電気的な画像表示装置であることを特
徴としている。
【0202】本実施例および変形例では、図柄は、信号
化された電子データを処理することにより表示される。
したがって、多数の可変表示部において複数種類の図柄
を、または、可変表示部において多数の図柄を、もしく
は、多数の可変表示部において多数の図柄を変動表示さ
せるような遊技を行なう場合であっても、従来の回転ド
ラム等で代表される機械的な変動表示手段のように大き
な配置スペースを必要とする装置を備える必要がなくな
る。
【0203】また、図柄の種類を変更したり、個数を増
減させたりする場合には、変動表示を制御するプログラ
ムデータやキャラクタROMに格納しておくキャラクタ
データなどの電子データを変えることで対応できること
が多いので、遊技内容の変更などにも迅速にかつ省力的
に対応することが可能となる。
【0204】(14) 前述の実施例構成では、LCD
コントロール回路301が、制御ROM315に格納さ
れている制御用プログラムを実行するためのCPU31
1の他、このCPU311からの指令信号に応答して表
示用の画像データを生成するためのVDP313を含
む。
【0205】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像変動手段が画像データ生成手段を含むことを特
徴としている。
【0206】LCDコントロール回路301において、
CPU311が画像データを生成する機能を担う場合に
は、このCPU311が外部(実施例ではLCD回路2
07)からのコマンドデータの解析と制御ROM315
からのプログラムの読出および実行と制御用プログラム
に従った画像データの生成との複数の処理を行なうこと
になる。一般にCPU311は、複数の処理を逐次的に
実行するので、多量の画像データを高速に生成してLC
D表示器303に送り出す場合に不具合が生じることが
あった。
【0207】そこで、本実施例では、CPU311とは
別に画像データを生成するための手段としてVDP31
3を設け、CPU311は、外部からのコマンドデータ
に応答して画像データの生成および読出等の制御信号を
生成し、VDP313は、CPU311からの制御信号
に応答して画像データの生成と読出を行なうようにし、
LCDコントロール回路301の内部において、2種類
のプロセッサのそれぞれに専用の機能を担わせるように
している。
【0208】これにより、CPU311が受信したコマ
ンドデータの解析や制御ROM315からのプログラム
の読出等の処理を行なっている最中にVDP313は先
にCPU311から受信した制御信号に基づいて画像デ
ータの生成や読出および送信処理を行なうことが可能と
なり、一方で、VDP313が画像データの生成または
読出および送信処理を行なっている最中に、CPU31
1は次の制御信号の生成処理を行なうことができる。
【0209】(15) 前述の実施例構成では、LCD
コントロール回路301の内部に制御用のプログラムデ
ータを格納した制御ROM315が備えられている。C
PU311は外部(実施例ではLCD回路207から受
信したコマンドデータに応答して制御ROM315から
読出したプログラムに従って画像データを生成または読
出および送信等の各処理を制御するための信号を生成す
る。
【0210】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像変動手段がプログラム記憶手段を含むことを特
徴としている。本実施例では、LCDコントロール回路
301の画像データの生成,読出および送信などの処理
手順をプログラム化し、予めプログラム記憶手段に格納
して必要に応じて実行するので、画像表示の制御手順を
変更する場合には、プログラムの内容を変えることによ
り迅速にかつ省力的に対応することができる。
【0211】(16) 前述の実施例構成では、VDP
313が、表示用の画像データの基本データとなるキャ
ラクタデータをキャラクタROM319から読出し、キ
ャラクタデータをVRAM317に展開して画像データ
を生成する。
【0212】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像変動手段が基本データ供給手段を含むことを特
徴としている。本実施例のように、画像表示データの基
本データとなるキャラクタデータを供給するための手段
を設けることにより、VDP313自体が基本データを
生成する必要がなく、また、VDP313はCPU31
1からの指令信号に基づいて該当する基本データを基本
データ供給手段から読出す処理を行なえばよいので、画
像表示データの生成処理を高速にかつ容易に行なうこと
ができる。また、可変表示部に表示する画像の内容を変
更する場合には、基本データ供給手段であるキャラクタ
ROMを交換するだけでよく、処理装置であるVDP3
13はそのまま用いることが可能な場合が多いので、設
計変更等も容易に行なえる。
【0213】(17) 前述の実施例構成では、画像表
示部81において図柄の変動表示を行なうにあたり、V
DP313が図5に示した複数種類の図柄を配列した画
像データを生成し、これをVRAM317に格納する。
VDP313は、VRAM317上の画像データを画像
表示部81に表示するデータ容量に対応する範囲で少し
ずつ読出アドレスを変更しながらデータを読出してLC
D表示器303に送信する。これにより、左側、中央、
右側の図柄表示領域83a〜83cの各々において図5
に示した図柄の配列順序で複数種類の図柄が順次変動表
示(スクロール)される。
【0214】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像変動手段がスクロール手段を含むことを特徴と
している。
【0215】このスクロール手段は、VDP313に設
けられたスクロール画面ジェネレータと、スクロール画
面ジェネレータが生成した画像表示データを格納するた
めのVRAM317とにより構成されている。
【0216】このように、画像変動手段にスクロール手
段を含ませることにより、可変表示部において複数種類
の画像を順次変動表示させることができ、たとえば、変
動速度や変動の開始・停止のタイミングを制御すること
により、機械式の可変表示装置である回転ドラムなどを
模した表示画面を形成することも可能となる。
【0217】(18) 前述の実施例構成では、図21
ないし図31に示した各表示画面においてディーラ画像
505を伏し目になった状態や笑顔になった状態、また
は、手を挙げた状態などに切換えるために、VDP31
3の内部に動画面ジェネレータ(ウィンドウ機能)を備
えている。
【0218】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像データ生成手段が動画面データ生成手段を含む
ことを特徴としている。
【0219】これにより、表示画面において動かす部分
の画像データのみをウィンドウ機能(図39参照)によ
り切換え表示して効率よく動画面を表示することが可能
となる。
【0220】(19) 前述の実施例構成では、VDP
313の内部にパレットRAM(カラーパレット)60
7が備えられている。このパレットRAM607は、表
示用のデータに含まれる個々の画像の色を表わす信号を
生成するための手段である。
【0221】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、画像データ生成手段が色設定手段を含むことを特徴
としている。
【0222】これにより、表示用データに含まれる個々
の画像の色データを解析し、可変表示部を駆動制御する
手段に入力可能な信号に変換して出力することが可能と
なる。
【0223】(20) 前述の実施例構成では、図7な
いし図10に示したように図柄の変動表示中において変
動を停止させる時点より所定時間前において、予定停止
図柄の所定数の図柄分だけ手前のデータをセットするよ
うに表示図柄を切換制御している。
【0224】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、複数種類の表示画像のデータを予め定められた順序
で配列させて予め格納するための画像表示データ記憶手
段と、画像表示データ記憶手段に格納されたデータを読
出位置を異ならせて順次読出し、この読出したデータに
基づいて可変表示部に予め定められた順序で画像を表示
させるための順次読出手段とを用いて、可変表示部に複
数種類の画像を予め定められた順序で変動表示させる場
合に、可変表示部における画像の変動を停止させる前に
おいて、順次読出手段の読出位置を停止表示させる画像
の所定分だけ前の位置に設定するための表示図柄切換制
御手段を含むことを特徴としている。
【0225】これにより、可変表示部における画像の変
動を予定の停止画像で停止させるための制御が容易にな
る。画像表示データ記憶手段はVRAM317により構
成され、順次読出手段はVDP313のスクロール画面
ジェネレータにより構成されている。また、読出制御手
段はCPU311と、このCPU311に図7ないし図
10に示した表示制御を行なうための制御信号を発生さ
せる制御部ROM315に格納された制御用プログラム
データとにより構成されている。
【0226】(21) 前述の実施例構成では、リーチ
が成立した時点で、リーチ1〜リーチ6のうちのいずれ
かの表示態様で図柄の画像を表示するようにしている。
そして、いずれの態様で表示するかは、リーチ態様決定
用のランダムカウンタWCRND_ACTの値により決
定する。
【0227】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、複数の可変表示部の一部の表示結果が未だに導出表
示されていない段階においてすでに表示結果が導出表示
されている可変表示部の表示態様が予め定められた特定
の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている場合
に、表示する画像の内容を予め定められた複数種類の中
から選択するための画像内容選択手段を含むことを特徴
としている。
【0228】これにより、予め定められた特定の表示態
様となる表示条件を満たしている場合に表示する画像の
内容を複数種類用意し、その中からいずれかの種類の画
像の内容を容易に選択することが可能となる。
【0229】前記画像内容選択手段は、WCRND_A
CTと、メイン基本回路203に含まれるCPUと、こ
のCPUにWCRND_ACTの値に応じて画像表示部
81に該当する図柄画像の表示制御を行なわせる信号を
発生させるための制御用プログラムとにより構成されて
いる。
【0230】(22) 前述の実施例構成では、複数の
可変表示部の表示結果を予め定められた特定の表示態様
とするか否かを事前に決定するための特定表示態様決定
手段を含む。
【0231】前記特定表示態様決定手段は、WCRND
1と、メイン基本回路203に含まれるCPUと、この
CPUにWCRND1の値を判定させてその判定結果に
応じた表示制御指令信号を発生させるための制御用プロ
グラムとにより構成されている。
【0232】なお、特定表示態様決定手段が乱数値の値
により可変表示部の表示結果の内容を決定する場合に、
その乱数値をカウントするカウンタを複数設け、複数段
階の決定処理のそれぞれにおいて、複数のカウンタのう
ちの1つずつのカウンタの値を判定するように構成すれ
ば、個々のカウンタの上限値は小さくて済み、カウンタ
の値を更新するためのプログラムおよびカウンタの値を
判定するためのプログラムの実行に必要な記憶容量を節
減できる。この場合、この特定表示態様決定手段は、複
数段階の決定処理を行なうことを特徴としている。
【0233】(23) 前述の実施例構成では、WCR
ND_Lの値により大当り図柄の組合せ配列を事前に決
定するようにしている。
【0234】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、可変表示部の複数の表示結果が予め定められた複数
の特定の表示態様のうちのいずれかの表示態様となった
場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であっ
て、前記複数の表示結果を前記複数の特定の表示態様の
うちのいずれかの表示態様とすることを事前に決定した
場合に、前記複数の特定の表示態様のうちのどの表示態
様とするかを事前に選択するための特定表示態様選択手
段を含むことを特徴としている。
【0235】特定表示態様選択手段は、WCRND_L
と、メイン基本回路203に含まれるCPUと、このC
PUにWCRND_Lの値を判定させてその判定結果に
応じた表示制御指令信号を出力させるための制御用プロ
グラムとにより構成されている。
【0236】(24) 前述の実施例構成では、図柄の
変動表示の結果大当り図柄以外の図柄の組合せで変動表
示を停止させる場合に、WCRND_LとWCRND_
CとWCRND_Rとの値により、左側、中央、右側の
図柄表示領域83a〜83cの各々における大当り以外
の停止図柄の種類を事前に決定するようにしている。
【0237】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、複数の可変表示部の表示結果としての識別情報の種
類を事前に決定するための表示結果決定手段を含むこと
を特徴としている。
【0238】(25) 前述の実施例構成では、図7な
いし図10に示したように、左側、中央、右側の図柄表
示領域83a〜83cの各々における図柄の変動表示を
開始させるタイミングを異ならせている。
【0239】このように、本実施例のパチンコ遊技機
は、複数の可変表示部の変動表示を時期を異ならせて開
始させるための変動開始時期制御手段を含むことを特徴
としている。
【0240】これにより、変動表示を制御するためのC
PU311などの負荷を軽減させることができる。
【0241】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、複数の画像データのそれぞれを識別するた
めの識別データを画像表示部における表示位置に対応さ
せて配列させた表示データを生成し、この表示データを
表示用の記憶手段である表示データ記憶手段に記憶させ
る。一方、識別データに基づいて参照される画像データ
は、表示用の記憶手段とは別の画像データ記憶手段に記
憶させる。そして、表示データ記憶手段から表示データ
が読出され、その読出された表示データに含まれる識別
データに基づいて画像データ記憶手段から画像データが
読出され、その画像データに基づく画像のそれぞれが画
像表示部の表示データにおける配列により表される表示
位置に表示される。したがって、表示データ記憶手段に
は、画像データよりも容量が小さい表示データが記憶さ
れるので、表示用記憶手段として大容量のメモリを用い
る必要がなくなる。
【0242】請求項2記載の発明によれば、画像データ
記憶手段から読出された画像データに含まれるドットデ
ータに基づいて、表示色データ記憶手段に記憶されてい
る複数種類の表示色データのうちのいずれかの表示色デ
ータが参照され、画像の表示色が設定される。したがっ
て、表示データ記憶手段には、画像の表示色データを含
む大容量のデータを記憶させる必要がなく、画像の表示
位置を表わす表示データという容量が小さいデータを記
憶させればよいので、表示用記憶手段として大容量のメ
モリを用いる必要がなくなる。
【0243】請求項3記載の発明によれば、表示用記憶
手段に画像表示部の1画面分よりも大きい範囲の表示領
域に含まれる画像に対応するデータを記憶させ、表示用
記憶手段の記憶領域においてデータの読出領域を変更す
ることで画像の表示状態を変化させる場合に、表示用記
憶手段である表示データ記憶手段に画像表示部の1画面
分の表示データよりも大きい容量の表示データを記憶す
る領域を設け、表示データ記憶手段の記憶領域上の表示
データの読出領域を変更することにより画像の表示状態
を変化させる。したがって、表示データ記憶手段には、
画像表示部の1画面分よりも大きい範囲の表示領域に含
まれる画像の膨大な容量の画像データを記憶させること
なく、容量が小さい表示データを記憶させればよい。こ
れにより、表示用記憶手段として大容量のメモリを用い
る必要がなくなる。
【0244】以上により、画像表示部に画像を表示させ
る場合に、比較的小さな容量の表示用記憶手段を用いる
ようにすることが可能な遊技機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパチンコ遊技機の遊技
盤の構成を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機に用いられるメイン制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】ランダムカウンタの一覧とその内容とを示す説
明図である。
【図4】大当りとするか大当り以外とするかを事前に決
定するための手順を示すフローチャートである。
【図5】左図柄、中図柄、右図柄とランダムカウンタの
値との対応関係を示す説明図である。
【図6】図柄の変動表示状態の種類を示す説明図であ
る。
【図7】大当り以外とするときの図柄の変動表示の手順
を示すタイミングチャートである。
【図8】大当り以外とするときの図柄の変動表示の手順
を示すタイミングチャートである。
【図9】大当りとするときの図柄の変動表示の手順を示
すタイミングチャートである。
【図10】大当りとするときの図柄の変動表示の手順を
示すタイミングチャートである。
【図11】図柄の変動表示の終了と大入賞口の開放/閉
鎖との時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図12】大入賞口の開放/閉鎖と図柄の変動表示の開
始との時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図13】ある回の図柄の変動表示の終了と、次の回の
図柄の変動表示の開始との時間的関係を示すタイミング
チャートである。
【図14】パチンコ遊技機の動作状態とランプ類の点灯
制御との対応関係を示す説明図である。
【図15】パチンコ遊技機の動作状態とランプ類および
LED類の点灯制御との対応関係を示す説明図である。
【図16】パチンコ遊技機の動作状態とLED類の点灯
制御との対応関係を示す説明図である。
【図17】パチンコ遊技機の動作状態と、飾り図柄表示
器および画像表示部の表示制御ならびに効果音の発生制
御との対応関係を示す説明図である。
【図18】メイン基本回路からLCD表示器へ送られる
コマンド信号の内容を示す説明図である。
【図19】コマンド信号に含まれるメインステータスの
種類を示す説明図である。
【図20】画像表示部に表示されるデモ画面の画面構成
図である。
【図21】(A),(B)は画像表示部に表示される図
柄変動前動作画面の画面構成図であり、(C)は画像表
示部に表示される全図柄変動画面の画面構成図である。
【図22】画像表示部に表示される全図柄変動画面の画
面構成図である。
【図23】画像表示部に表示される図柄の停止画面の画
面構成図である。
【図24】リーチ1およびリーチ2のヒットチャンスリ
ーチ画面の画面構成図である。
【図25】リーチ1およびリーチ2のヒットチャンスリ
ーチ画面の画面構成図である。
【図26】(A),(B)は、ヒットチャンスリーチ画
面においてスペシャルカード図柄が停止表示された状態
を示す画面構成図であり、(C)は、リーチ3のキスリ
ーチ画面の画面構成図である。
【図27】リーチ3のキスリーチ画面の画面構成図であ
る。
【図28】リーチ4のフーフーリーチ画面の画面構成図
である。
【図29】(A)はリーチ4のフーフーリーチ画面の画
面構成図であり、(B),(C)は、リーチ5のフーフ
ーリーチ指止め画面の画面構成図である。
【図30】リーチ6のラッキーチャンスリーチ画面の画
面構成図である。
【図31】(A)はインターバル画面の画面構成図であ
り、(B),(C)は、ラウンド画面の画面構成図であ
る。
【図32】(A)はノーマル状態で表示される図柄の構
成図であり、(B)はハーフトーン状態で表示される図
柄の構成図である。
【図33】LCDコントロール回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図34】VDPの構成を示すブロック図である。
【図35】キャラクタROMのアドレスとマップデータ
との対応関係を示す説明図である。
【図36】VRAMの記憶状態を示す模式図である。
【図37】表示画面の構成を示す概念図である。
【図38】VDPのスクロール機能の内容を示す概念図
である。
【図39】VDPのウィンドウ機能の内容を示す概念図
である。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は遊技領域、7は可変表示装置、9は始
動口、11は可変入賞球装置、13a,13b,15
a,15b,17a,17b,19は普通入賞口、21
はアウト口、23,25は装飾部材、43a,43bは
飾りLED_A、44a,44bは飾りLED_B、4
5a,45bは飾りLED_C、51は始動記憶表示用
LED、53a,53bはサイドランプ、57a,57
bは風車ランプ、61a,61bは袖ランプ、63a,
63bはアタッカランプ、65は飾りLED_D、67
は入賞個数表示用LED、69はV表示用LED、71
a,71b,71c,71d,71eはレール飾りラン
プ、81は画像表示部、83a,83b,83cは図柄
表示領域、87は大入賞口、89は開閉板、91はソレ
ノイド、95は特定領域、93は入賞玉検出器、201
はメイン制御回路、203はメイン基本回路、207は
LCD回路、231はLCD表示器、301はLCDコ
ントロール回路、311はCPU、313はVDP、3
15は制御ROM、317はVRAM、319はキャラ
クタROM、321はLCDドライバ、501は摩天楼
の夜景の画像、502は星がまたたく夜空の画像、50
5はディーラ画像、507a〜507cは停止図柄の画
像、509はヒットチャンス画像、511はフィーバー
画像、513はスペシャルタイム画像、515はラッキ
ーチャンス画像、517はラウンド画像である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する画像表示部を備え、該画
    像表示部の表示状態が予め定められた特定の表示態様と
    なった場合に、所定の遊技価値が付与可能となる遊技機
    であって、 複数の画像データを予め記憶している画像データ記憶手
    段と、 前記複数の画像データのそれぞれを識別するための識別
    データを前記画像表示部における表示位置に対応させて
    配列した表示データを生成する表示データ生成手段と、 前記表示データ生成手段が生成した表示データを記憶す
    る表示データ記憶手段と、 前記表示データ記憶手段から表示データを読出し、該読
    出した表示データに含まれる識別データに基づいて前記
    画像データ記憶手段から画像データを読出し、該読出し
    た画像データに基づく画像を前記画像表示部に表示させ
    る画像表示制御手段とを含むことを特徴とする、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 画像の複数種類の表示色データを予め記
    憶している表示色データ記憶手段をさらに含み、 前記複数の画像データのそれぞれは、ドットデータを一
    定個数集合させたデータであり、 前記ドットデータは、前記表示色データ記憶手段により
    記憶されている前記複数種類の表示色データのうちのい
    ずれかの表示色データを参照するためのデータであり、 前記画像表示制御手段は、前記画像データ記憶手段から
    読出した画像データに含まれるドットデータに基づい
    て、前記表示色データ記憶手段に記憶されている複数種
    類の表示色データのうちのいずれかの表示色データを参
    照して画像の表示色を設定することを特徴とする、請求
    項1 記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記表示データ記憶手段は、前記画像表
    示部の1画面分の表示データよりも大きい容量の表示デ
    ータを記憶する領域を有し、 前記画像表示制御手段は、前記表示データ記憶手段の記
    憶領域上の読出領域を変更することにより画像の表示状
    態を変化させることを特徴とする、請求項1または2記
    載の遊技機。
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