JPH086647A - 流体圧制御弁 - Google Patents
流体圧制御弁Info
- Publication number
- JPH086647A JPH086647A JP15820894A JP15820894A JPH086647A JP H086647 A JPH086647 A JP H086647A JP 15820894 A JP15820894 A JP 15820894A JP 15820894 A JP15820894 A JP 15820894A JP H086647 A JPH086647 A JP H086647A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- port
- spool
- discharge port
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Control Of Fluid Pressure (AREA)
- Servomotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 油圧源から供給される高圧力及び低圧力の作
動流体を切り換えて出力できるようにする。 【構成】 ケーシング11、12は、中空構造の円筒体
から構成され、その側面に第1の吸込口1H、第2の吸
込口1L、及び第1及び第2の吸込吐出口1A、1Bを
有する。ケーシングは、第1及び第2の吸込口、吐出口
並びに第1及び第2の吸込吐出口のそれぞれと円筒体の
中空部分との間を接続すると共に円筒体の中空部分の異
なる箇所の間を接続するための第1の流路群を有する。
スプール3は、ケーシングの中空部分を軸方向に移動可
能なように設けられた円柱体からなり、その外周上に環
状溝流路群を有する。スプールが中空部分を移動する
と、第1の吸込口と第1又は第2の吸込吐出口との間及
び第2の吸込口と第1の吸込吐出口との間のいずれか一
方が接続されると共に、吐出口と第1又は第2の吸込吐
出口との間が接続される。
動流体を切り換えて出力できるようにする。 【構成】 ケーシング11、12は、中空構造の円筒体
から構成され、その側面に第1の吸込口1H、第2の吸
込口1L、及び第1及び第2の吸込吐出口1A、1Bを
有する。ケーシングは、第1及び第2の吸込口、吐出口
並びに第1及び第2の吸込吐出口のそれぞれと円筒体の
中空部分との間を接続すると共に円筒体の中空部分の異
なる箇所の間を接続するための第1の流路群を有する。
スプール3は、ケーシングの中空部分を軸方向に移動可
能なように設けられた円柱体からなり、その外周上に環
状溝流路群を有する。スプールが中空部分を移動する
と、第1の吸込口と第1又は第2の吸込吐出口との間及
び第2の吸込口と第1の吸込吐出口との間のいずれか一
方が接続されると共に、吐出口と第1又は第2の吸込吐
出口との間が接続される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力源となる流体圧
の流量及び流方向を制御する流体圧制御弁に関する。
の流量及び流方向を制御する流体圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダは、所定圧力の作動流体を
内部に作用させるための吸入口と吐出口とを有する円筒
形状のシリンダブロックと、このシリンダブロック内を
往復運動するピストンと、このピストンと一体に構成さ
れ、シリンダブロック外に突出したロッドとから構成さ
れる。このような油圧シリンダは、高圧(1cm平方当
たり70kg以上の圧力)動作に適しているため、各種
工作機械の主動力の伝達機構や自動化のための制御機構
などに利用されている。
内部に作用させるための吸入口と吐出口とを有する円筒
形状のシリンダブロックと、このシリンダブロック内を
往復運動するピストンと、このピストンと一体に構成さ
れ、シリンダブロック外に突出したロッドとから構成さ
れる。このような油圧シリンダは、高圧(1cm平方当
たり70kg以上の圧力)動作に適しているため、各種
工作機械の主動力の伝達機構や自動化のための制御機構
などに利用されている。
【0003】図6は、この油圧シリンダを用いたパンチ
プレス装置の概略構成を示す図である。このパンチプレ
ス装置は、プレス本体81、ダイ82、油圧シリンダ8
3、ポンチ84、流体圧制御弁85及び油圧ユニット8
6から構成される。ダイ82上にセットされた被打ち抜
き材87は油圧シリンダ83によって往復運動するポン
チ84によって打ち抜かれる。
プレス装置の概略構成を示す図である。このパンチプレ
ス装置は、プレス本体81、ダイ82、油圧シリンダ8
3、ポンチ84、流体圧制御弁85及び油圧ユニット8
6から構成される。ダイ82上にセットされた被打ち抜
き材87は油圧シリンダ83によって往復運動するポン
チ84によって打ち抜かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなパンチプレ
ス装置においては、ポンチ84が被打ち抜き材87に接
触して打ち抜き動作(プレス動作)を行っている場合に
は、油圧ユニット86からの作動流体を油圧シリンダ8
3に作用させ、低速動作させていた。また、これ以外の
ポンチ84の退避動作中やポンチ84と被打ち抜き材8
7とが接触していない状態における往復運動中には低圧
の作動流体を油圧シリンダ83に作用させる必要があ
る。
ス装置においては、ポンチ84が被打ち抜き材87に接
触して打ち抜き動作(プレス動作)を行っている場合に
は、油圧ユニット86からの作動流体を油圧シリンダ8
3に作用させ、低速動作させていた。また、これ以外の
ポンチ84の退避動作中やポンチ84と被打ち抜き材8
7とが接触していない状態における往復運動中には低圧
の作動流体を油圧シリンダ83に作用させる必要があ
る。
【0005】このようなパンチプレス装置においては、
ポンチ84と被打ち抜き材87とが接触していない状態
における往復運動中やプレス動作後のポンチ84の退避
動作中には油圧ユニット86からの作動流体を高流量で
油圧シリンダ83に作用させ、高速動作させ、また、ポ
ンチ84が被打ち抜き材87に接触して打ち抜き動作
(プレス動作)を行っている場合には低流量で油圧シリ
ンダ83に作用させ、低速動作させていた。
ポンチ84と被打ち抜き材87とが接触していない状態
における往復運動中やプレス動作後のポンチ84の退避
動作中には油圧ユニット86からの作動流体を高流量で
油圧シリンダ83に作用させ、高速動作させ、また、ポ
ンチ84が被打ち抜き材87に接触して打ち抜き動作
(プレス動作)を行っている場合には低流量で油圧シリ
ンダ83に作用させ、低速動作させていた。
【0006】このように従来のパンチプレス装置は、プ
レス動作中も往復運動中も退避動作中も油圧ユニット8
6から供給される一定圧力(プレス動作時に必要な圧
力)の作動流体によって動作しているため、多大のエネ
ルギーを損失しているという問題がある。すなわち、プ
レス動作中にのみ高圧力低流量の作動流体が油圧シリン
ダ83に作用すればよく、これ以外の往復運動中や退避
動作中には作動流体は低圧力高流量であればよい。とこ
ろが、従来の流体圧制御弁85は、流体圧の絞り効果を
利用して作動流体の流量を制御することはできるが、作
動流体の圧力を切り換えることはできなかった。
レス動作中も往復運動中も退避動作中も油圧ユニット8
6から供給される一定圧力(プレス動作時に必要な圧
力)の作動流体によって動作しているため、多大のエネ
ルギーを損失しているという問題がある。すなわち、プ
レス動作中にのみ高圧力低流量の作動流体が油圧シリン
ダ83に作用すればよく、これ以外の往復運動中や退避
動作中には作動流体は低圧力高流量であればよい。とこ
ろが、従来の流体圧制御弁85は、流体圧の絞り効果を
利用して作動流体の流量を制御することはできるが、作
動流体の圧力を切り換えることはできなかった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、油圧源から供給される高圧力及び低圧力の作動流
体を切り換えて出力することのできる流体圧制御弁を提
供することを目的とする。
あり、油圧源から供給される高圧力及び低圧力の作動流
体を切り換えて出力することのできる流体圧制御弁を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の流体圧制御弁
は、中空構造の円筒体から構成され、所定圧力の作動流
体を取り込むための第1の吸込口、前記所定圧力よりも
高い圧力の作動流体を取り込むための第2の吸込口、作
動流体を吐出するための吐出口並びに取り込んだ作動流
体を外部に作用させるための第1及び第2の吸込吐出口
を前記円筒体の側面に有し、前記第1及び第2の吸込
口、前記吐出口並びに前記第1及び第2の吸込吐出口の
それぞれと前記円筒体の中空部分との間を接続し、か
つ、前記円筒体の中空部分の異なる箇所の間を接続する
ための第1の流路群を有するケーシングと、前記ケーシ
ングの中空部分を軸方向に移動可能なように設けられた
円柱体からなり、前記第1の流路群を介して前記第1の
吸込口と前記第1又は第2の吸込吐出口との間及び前記
第2の吸込口と前記第1の吸込吐出口との間のいずれか
一方を接続すると共に、前記吐出口と前記第1又は第2
の吸込吐出口との間をそれぞれ選択的に接続するための
環状溝流路群を前記円柱体の外周上に有するスプール
と、前記スプールの前記ケーシング内の軸方向における
位置を制御する駆動手段とから構成されるものである。
は、中空構造の円筒体から構成され、所定圧力の作動流
体を取り込むための第1の吸込口、前記所定圧力よりも
高い圧力の作動流体を取り込むための第2の吸込口、作
動流体を吐出するための吐出口並びに取り込んだ作動流
体を外部に作用させるための第1及び第2の吸込吐出口
を前記円筒体の側面に有し、前記第1及び第2の吸込
口、前記吐出口並びに前記第1及び第2の吸込吐出口の
それぞれと前記円筒体の中空部分との間を接続し、か
つ、前記円筒体の中空部分の異なる箇所の間を接続する
ための第1の流路群を有するケーシングと、前記ケーシ
ングの中空部分を軸方向に移動可能なように設けられた
円柱体からなり、前記第1の流路群を介して前記第1の
吸込口と前記第1又は第2の吸込吐出口との間及び前記
第2の吸込口と前記第1の吸込吐出口との間のいずれか
一方を接続すると共に、前記吐出口と前記第1又は第2
の吸込吐出口との間をそれぞれ選択的に接続するための
環状溝流路群を前記円柱体の外周上に有するスプール
と、前記スプールの前記ケーシング内の軸方向における
位置を制御する駆動手段とから構成されるものである。
【0009】
【作用】ケーシングは、中空構造の円筒体から構成され
る。ケーシングの側面には所定圧力の作動流体を取り込
むための第1の吸込口、この所定圧力よりも高い圧力の
作動流体を取り込むための第2の吸込口、作動流体を吐
出するための吐出口並びに取り込まれた作動流体を外部
に作用させるための第1及び第2の吸込吐出口がそれぞ
れ設けられている。第1の吸込口は外部に設けられた低
圧力の油圧ユニットに流路管を介して接続され、第2の
吸込口は高圧力の油圧ユニットに流路管を介して接続さ
れる。従って、第1の吸込口には低圧力の作動流体が取
り込まれ、第2の吸込口には高圧力の作動流体が取り込
まれる。第1及び第2の吸込吐出口は油圧シリンダの2
つの吸込吐出口に流路管を介してそれぞれ接続される。
ケーシングは、第1及び第2の吸込口、吐出口並びに第
1及び第2の吸込吐出口のそれぞれと円筒体の中空部分
との間を接続すると共に円筒体の中空部分の異なる箇所
の間を接続するための第1の流路群を有する。
る。ケーシングの側面には所定圧力の作動流体を取り込
むための第1の吸込口、この所定圧力よりも高い圧力の
作動流体を取り込むための第2の吸込口、作動流体を吐
出するための吐出口並びに取り込まれた作動流体を外部
に作用させるための第1及び第2の吸込吐出口がそれぞ
れ設けられている。第1の吸込口は外部に設けられた低
圧力の油圧ユニットに流路管を介して接続され、第2の
吸込口は高圧力の油圧ユニットに流路管を介して接続さ
れる。従って、第1の吸込口には低圧力の作動流体が取
り込まれ、第2の吸込口には高圧力の作動流体が取り込
まれる。第1及び第2の吸込吐出口は油圧シリンダの2
つの吸込吐出口に流路管を介してそれぞれ接続される。
ケーシングは、第1及び第2の吸込口、吐出口並びに第
1及び第2の吸込吐出口のそれぞれと円筒体の中空部分
との間を接続すると共に円筒体の中空部分の異なる箇所
の間を接続するための第1の流路群を有する。
【0010】スプールは、ケーシングの中空部分を軸方
向に移動可能なように設けられた円柱体からなり、その
外周上に環状溝流路群を有する。従って、スプールが中
空部分を移動することによって、ケーシング内の第1の
流路群と環状溝流路群とが接続するようになる。この接
続の状態によって、第1の吸込口と前記第1又は第2の
吸込吐出口との間及び前記第2の吸込口と前記第1の吸
込吐出口との間のいずれか一方が接続されると共に、前
記吐出口と前記第1又は第2の吸込吐出口との間が接続
される。すなわち、スプールが中空部分を軸方向に移動
すると、その移動位置における第1の流路群と環状溝流
路群との接続状態に応じて第1の吸込口と第1の吸込吐
出口との間及び吐出口と第2の吸込吐出口との間が接続
されたり、第1の吸込口と第2の吸込吐出口との間及び
吐出口と第1の吸込吐出口との間が接続されたり、第2
の吸込口と第1の吸込吐出口との間及び吐出口と第2の
吸込吐出口との間が接続される。駆動手段は、スプール
のケーシング内の軸方向における位置を制御する。この
ように本願発明の流体圧制御弁によれば、第1の吸込吐
出口と第1又は第2の吸込口とを選択的に接続すること
ができるので、油圧シリンダに対して低圧力又は高圧力
の作動流体を適宜切り換えて作用させることができると
いう効果がある。
向に移動可能なように設けられた円柱体からなり、その
外周上に環状溝流路群を有する。従って、スプールが中
空部分を移動することによって、ケーシング内の第1の
流路群と環状溝流路群とが接続するようになる。この接
続の状態によって、第1の吸込口と前記第1又は第2の
吸込吐出口との間及び前記第2の吸込口と前記第1の吸
込吐出口との間のいずれか一方が接続されると共に、前
記吐出口と前記第1又は第2の吸込吐出口との間が接続
される。すなわち、スプールが中空部分を軸方向に移動
すると、その移動位置における第1の流路群と環状溝流
路群との接続状態に応じて第1の吸込口と第1の吸込吐
出口との間及び吐出口と第2の吸込吐出口との間が接続
されたり、第1の吸込口と第2の吸込吐出口との間及び
吐出口と第1の吸込吐出口との間が接続されたり、第2
の吸込口と第1の吸込吐出口との間及び吐出口と第2の
吸込吐出口との間が接続される。駆動手段は、スプール
のケーシング内の軸方向における位置を制御する。この
ように本願発明の流体圧制御弁によれば、第1の吸込吐
出口と第1又は第2の吸込口とを選択的に接続すること
ができるので、油圧シリンダに対して低圧力又は高圧力
の作動流体を適宜切り換えて作用させることができると
いう効果がある。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の流体圧制御弁の概略構成を
示す断面図である。油圧シリンダ2は、円筒形状のシリ
ンダブロック21と、このシリンダブロック21内を往
復運動するピストン22と、このピストン22と一体構
成され、シリンダブロック外に突出したシリンダロッド
23とから構成される。
ら説明する。図1は本発明の流体圧制御弁の概略構成を
示す断面図である。油圧シリンダ2は、円筒形状のシリ
ンダブロック21と、このシリンダブロック21内を往
復運動するピストン22と、このピストン22と一体構
成され、シリンダブロック外に突出したシリンダロッド
23とから構成される。
【0012】シリンダブロック21には作動流体の吸込
吐出口となる第1ポート2A及び第2ポート2Bが設け
られている。油圧シリンダ2には、チューブ24及び2
5を介して流体圧制御弁1から第1ポート2A及び第2
ポート2Bに対して作動流体が供給されるようになって
いる。これらの第1ポート2A及び第2ポート2Bから
流入及び流出する作動流体によってシリンダブロック2
1内のピストン22には所定圧の作動流体が作用するよ
うになる。この作動流体の作用に応じて移動するピスト
ン22に従ってシリンダロッド23もシリンダブロック
21内を移動する。
吐出口となる第1ポート2A及び第2ポート2Bが設け
られている。油圧シリンダ2には、チューブ24及び2
5を介して流体圧制御弁1から第1ポート2A及び第2
ポート2Bに対して作動流体が供給されるようになって
いる。これらの第1ポート2A及び第2ポート2Bから
流入及び流出する作動流体によってシリンダブロック2
1内のピストン22には所定圧の作動流体が作用するよ
うになる。この作動流体の作用に応じて移動するピスト
ン22に従ってシリンダロッド23もシリンダブロック
21内を移動する。
【0013】すなわち、所定圧力の作動流体がチューブ
24及び第1ポート2Aを介して第1の流体室21Aに
流入すると、ピストン22が圧力を受けることとなり、
シリンダロッド23はシリンダブロック21から突出す
るように移動する。このとき、第2の流体室21Bから
は第2ポート2Bを介して作動流体が流出する。逆に、
所定圧力の作動流体がチューブ25及び第2ポート2B
を介して第2の流体室21Bに流入すると、ピストン2
2は圧力を受けることとなり、シリンダロッド23はシ
リンダブロック21内に移動する。このとき、第1の流
体室21Aから第1ポート2Aを介して作動流体が流出
する。
24及び第1ポート2Aを介して第1の流体室21Aに
流入すると、ピストン22が圧力を受けることとなり、
シリンダロッド23はシリンダブロック21から突出す
るように移動する。このとき、第2の流体室21Bから
は第2ポート2Bを介して作動流体が流出する。逆に、
所定圧力の作動流体がチューブ25及び第2ポート2B
を介して第2の流体室21Bに流入すると、ピストン2
2は圧力を受けることとなり、シリンダロッド23はシ
リンダブロック21内に移動する。このとき、第1の流
体室21Aから第1ポート2Aを介して作動流体が流出
する。
【0014】流体圧制御弁1は、油圧シリンダ2に対す
る作動流体の供給源を高圧力油圧ユニット26H又は低
圧力油圧ユニット26Lのいずれか一方に切り換えると
共にその流量を制御し、また低圧力油圧ユニット26L
から油圧シリンダ2に供給される作動流体の流方向及び
流量を制御するものである。
る作動流体の供給源を高圧力油圧ユニット26H又は低
圧力油圧ユニット26Lのいずれか一方に切り換えると
共にその流量を制御し、また低圧力油圧ユニット26L
から油圧シリンダ2に供給される作動流体の流方向及び
流量を制御するものである。
【0015】流体圧制御弁1は、ケーシング11及び1
2と、ケーシング11内を移動するスプール3と、ケー
シング12内を移動するロッド4と、スプール3及びロ
ッド4の位置を制御する駆動手段(リニアモータ)5と
から構成される。スプール3とロッド4は機械的に結合
されているので、リニアモータ5はロッド4を駆動する
ことによって、スプール3のケーシング11内における
位置を制御するようになっている。なお、スプール3及
びロッド4は、両端の圧縮コイルバネ61及び62によ
って所定位置に停止されている。
2と、ケーシング11内を移動するスプール3と、ケー
シング12内を移動するロッド4と、スプール3及びロ
ッド4の位置を制御する駆動手段(リニアモータ)5と
から構成される。スプール3とロッド4は機械的に結合
されているので、リニアモータ5はロッド4を駆動する
ことによって、スプール3のケーシング11内における
位置を制御するようになっている。なお、スプール3及
びロッド4は、両端の圧縮コイルバネ61及び62によ
って所定位置に停止されている。
【0016】ケーシング11は、円筒体で構成され、そ
の側面に低圧力PL及び高圧力PHの作動流体を内部に
作用させるための吸込口1H,1Lと、油圧シリンダ2
の第1ポート2A及び第2ポート2Bに作動流体を作動
させるための第1吸込吐出口1A及び第2吸込吐出口1
Bと、ケーシング11内の作動流体を戻りタンクに戻す
ための戻りポート1Tを有する。また、ケーシング11
にはロッド4を滑り移動させるための開口部を有する。
ロッド4は、この開口部を滑り移動するようになってい
る。なお、この開口部にはケーシング11内の差動流体
がケーシング12内に流出しないようなパッキング(図
示せず)が設けられている。リニアモータ5はロッド4
の周囲に設けられた永久磁石51〜54と、ケーシング
12の内壁面に設けられたコイル55〜58とから構成
される。このリニアモータ5の詳細については後述す
る。
の側面に低圧力PL及び高圧力PHの作動流体を内部に
作用させるための吸込口1H,1Lと、油圧シリンダ2
の第1ポート2A及び第2ポート2Bに作動流体を作動
させるための第1吸込吐出口1A及び第2吸込吐出口1
Bと、ケーシング11内の作動流体を戻りタンクに戻す
ための戻りポート1Tを有する。また、ケーシング11
にはロッド4を滑り移動させるための開口部を有する。
ロッド4は、この開口部を滑り移動するようになってい
る。なお、この開口部にはケーシング11内の差動流体
がケーシング12内に流出しないようなパッキング(図
示せず)が設けられている。リニアモータ5はロッド4
の周囲に設けられた永久磁石51〜54と、ケーシング
12の内壁面に設けられたコイル55〜58とから構成
される。このリニアモータ5の詳細については後述す
る。
【0017】スプール3は、ケーシング11の内周面を
軸方向に沿って滑り移動するようになっており、その外
周面に作動流体の流路となる環状溝3A、3B及び3C
を有する。ケーシング11は、その内周面に沿って作動
流体の流路となる環状溝(流路)13〜17を有する。
ケーシング11の環状溝とスプール3の環状溝とによっ
て形成される環状の空間帯がそれぞれ作動流体の流路と
なる。ケーシング11の環状溝と環状溝との間の凸状の
環状帯と、スプール3の環状溝と環状溝との間の凸状の
環状帯とが切換弁及び流量制御弁として作用する。
軸方向に沿って滑り移動するようになっており、その外
周面に作動流体の流路となる環状溝3A、3B及び3C
を有する。ケーシング11は、その内周面に沿って作動
流体の流路となる環状溝(流路)13〜17を有する。
ケーシング11の環状溝とスプール3の環状溝とによっ
て形成される環状の空間帯がそれぞれ作動流体の流路と
なる。ケーシング11の環状溝と環状溝との間の凸状の
環状帯と、スプール3の環状溝と環状溝との間の凸状の
環状帯とが切換弁及び流量制御弁として作用する。
【0018】流路15と流路17とは、ケーシング11
内の流路18を介して接続される。スプール3の両側に
は、ケーシング11との間に作動流体の流路となる円筒
状の流体室(流路)1C及び1Dが形成される。流路1
3は第2吸込吐出口1Bに、流路14は低圧力作動流体
の吸込口1Lに、流路15は第1吸込吐出口1A及に、
流路16は高圧力作動流体の吸込口1Hに、それぞれ接
続されている。流路1Cと流路1Dはケーシング11内
の流路1Eを介して接続される。流路1Dは戻りポート
1Tに接続される。
内の流路18を介して接続される。スプール3の両側に
は、ケーシング11との間に作動流体の流路となる円筒
状の流体室(流路)1C及び1Dが形成される。流路1
3は第2吸込吐出口1Bに、流路14は低圧力作動流体
の吸込口1Lに、流路15は第1吸込吐出口1A及に、
流路16は高圧力作動流体の吸込口1Hに、それぞれ接
続されている。流路1Cと流路1Dはケーシング11内
の流路1Eを介して接続される。流路1Dは戻りポート
1Tに接続される。
【0019】従って、スプール3が図1のような位置に
ある場合には、流路16が流路3Cと流路1Cとの間の
スプール3によって閉ざされているので、吸込口1Hは
閉ざされた状態となる。流路14、流路3A及び流路3
Bが流路1Dと流路3Aとの間及び流路3Bと流路3C
との間のスプール3の凸状の環状帯並びに流路13と流
路14との間及び流路14と流路15との間のケーシン
グ11の凸状の環状帯によって閉ざされているので、吸
込口1Lは閉ざされた状態となる。第1吸込吐出口1A
は、流路18及び流路15を介して流路17に接続して
はいるが、流路17が流路3Cと流路1Cとの間のスプ
ール3によって閉ざされているので、同じく閉ざされた
状態となる。流路13が流路1Dと流路3Aとの間のス
プール3の凸上の環状帯によって閉ざされているので、
第2吸込吐出口1Bは閉ざされた状態となる。戻りポー
ト1Tは、流路1D及び流路1Eを介して流路1Cに接
続してはいるが、流路1Cが流路3Cと流路1Cとの間
のスプール3とケーシング11とによって閉ざされてい
るので、閉ざされた状態となる。
ある場合には、流路16が流路3Cと流路1Cとの間の
スプール3によって閉ざされているので、吸込口1Hは
閉ざされた状態となる。流路14、流路3A及び流路3
Bが流路1Dと流路3Aとの間及び流路3Bと流路3C
との間のスプール3の凸状の環状帯並びに流路13と流
路14との間及び流路14と流路15との間のケーシン
グ11の凸状の環状帯によって閉ざされているので、吸
込口1Lは閉ざされた状態となる。第1吸込吐出口1A
は、流路18及び流路15を介して流路17に接続して
はいるが、流路17が流路3Cと流路1Cとの間のスプ
ール3によって閉ざされているので、同じく閉ざされた
状態となる。流路13が流路1Dと流路3Aとの間のス
プール3の凸上の環状帯によって閉ざされているので、
第2吸込吐出口1Bは閉ざされた状態となる。戻りポー
ト1Tは、流路1D及び流路1Eを介して流路1Cに接
続してはいるが、流路1Cが流路3Cと流路1Cとの間
のスプール3とケーシング11とによって閉ざされてい
るので、閉ざされた状態となる。
【0020】このようにスプール3が図1のような位置
にある場合には、それぞれの吸込口1L、吸込口1H、
第1吸込吐出口1A、第2吸込吐出口1B及び戻りポー
ト1Tは閉ざされた状態にある。従って、スプール3が
軸方向を移動すると、それに応じて吸込口1Lは流路1
3及び15のいずれか一方と接続するようになる。この
とき、流路13と流路3A又は流路15と流路3Bとの
間の接続部の断面積が作動流体の流量を決定し、油圧シ
リンダ2のシリンダロッド23の移動速度を決定するよ
うになる。
にある場合には、それぞれの吸込口1L、吸込口1H、
第1吸込吐出口1A、第2吸込吐出口1B及び戻りポー
ト1Tは閉ざされた状態にある。従って、スプール3が
軸方向を移動すると、それに応じて吸込口1Lは流路1
3及び15のいずれか一方と接続するようになる。この
とき、流路13と流路3A又は流路15と流路3Bとの
間の接続部の断面積が作動流体の流量を決定し、油圧シ
リンダ2のシリンダロッド23の移動速度を決定するよ
うになる。
【0021】図2、図3、図4及び図5は、スプール3
が図1とは異なる位置に停止した場合の各流路の接続状
態の関係を示す図である。図2は、吸込口1Lと第2吸
込吐出口1Bとの間及び吐出口1Tと第1吸込吐出口1
Aとの間が接続された状態を示す図である。図3は、吸
込口1Lと第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと
第2吸込吐出口1Bとの間が接続された状態を示す図で
ある。図5は、吸込口1Hと第1吸込吐出口1Aとの間
及び吐出口1Tと第2吸込吐出口1Bとの間が接続され
た状態を示す図である。なお、図4は、図3の状態から
図5の状態にら以降する中間の状態を示す図である。
が図1とは異なる位置に停止した場合の各流路の接続状
態の関係を示す図である。図2は、吸込口1Lと第2吸
込吐出口1Bとの間及び吐出口1Tと第1吸込吐出口1
Aとの間が接続された状態を示す図である。図3は、吸
込口1Lと第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと
第2吸込吐出口1Bとの間が接続された状態を示す図で
ある。図5は、吸込口1Hと第1吸込吐出口1Aとの間
及び吐出口1Tと第2吸込吐出口1Bとの間が接続され
た状態を示す図である。なお、図4は、図3の状態から
図5の状態にら以降する中間の状態を示す図である。
【0022】まず、図1の状態からスプール3をロッド
4側に移動させ、図2の位置に停止させると、流路3A
と流路13とが接続すると共に流路17と流路1Cとが
接続するようになる。これに応じて、油圧ユニット26
Lから供給される作動流体は、吸込口1L−流路14−
流路3A−流路13−第2吸込吐出口1B−チューブ2
5−第2ポート2Bの順番で油圧シリンダ2の第2の流
体室21Bに流れ込むようになる。一方、油圧シリンダ
2の第1の流体室21Aの作動流体は、第1ポート2A
−チューブ24−第1吸込吐出口1A−流路15−流路
3C−流路18−流路17−流路1C−流路1E−流路
1D−戻りポート1Tの順番で流出するようになる。従
って、ピストン22は第2の流体室21Bに流入する低
圧力作動流体の圧力を受けてシリンダロッド23をシリ
ンダブロック21内に移動させるようになる。
4側に移動させ、図2の位置に停止させると、流路3A
と流路13とが接続すると共に流路17と流路1Cとが
接続するようになる。これに応じて、油圧ユニット26
Lから供給される作動流体は、吸込口1L−流路14−
流路3A−流路13−第2吸込吐出口1B−チューブ2
5−第2ポート2Bの順番で油圧シリンダ2の第2の流
体室21Bに流れ込むようになる。一方、油圧シリンダ
2の第1の流体室21Aの作動流体は、第1ポート2A
−チューブ24−第1吸込吐出口1A−流路15−流路
3C−流路18−流路17−流路1C−流路1E−流路
1D−戻りポート1Tの順番で流出するようになる。従
って、ピストン22は第2の流体室21Bに流入する低
圧力作動流体の圧力を受けてシリンダロッド23をシリ
ンダブロック21内に移動させるようになる。
【0023】今度は、図1の状態からスプール3を流路
1C側に移動させ、図3の位置に停止させると、流路3
Bと流路15とが接続すると共に流路1Dと第2吸込吐
出口1Bとが接続するようになる。これに応じて、油圧
ユニット26Lから供給される作動流体は、吸込口1L
−流路14−流路3B−流路15−第1吸込吐出口1A
−チューブ24−第1ポート2Aの順番で油圧シリンダ
2の第1の流体室21Aに流れ込むようになる。一方、
油圧シリンダ2の第2の流体室21Bの作動流体は、第
2ポート2B−チューブ25−第2吸込吐出口1B−流
路13−流路1D−戻りポート1Tの順番で流出するよ
うになる。従って、ピストン22は第1の流体室21A
に流入する低圧力作動流体の圧力を受けてシリンダロッ
ド23をシリンダブロック21から突出するような方向
に移動させる。
1C側に移動させ、図3の位置に停止させると、流路3
Bと流路15とが接続すると共に流路1Dと第2吸込吐
出口1Bとが接続するようになる。これに応じて、油圧
ユニット26Lから供給される作動流体は、吸込口1L
−流路14−流路3B−流路15−第1吸込吐出口1A
−チューブ24−第1ポート2Aの順番で油圧シリンダ
2の第1の流体室21Aに流れ込むようになる。一方、
油圧シリンダ2の第2の流体室21Bの作動流体は、第
2ポート2B−チューブ25−第2吸込吐出口1B−流
路13−流路1D−戻りポート1Tの順番で流出するよ
うになる。従って、ピストン22は第1の流体室21A
に流入する低圧力作動流体の圧力を受けてシリンダロッ
ド23をシリンダブロック21から突出するような方向
に移動させる。
【0024】すなわち、本実施例の流体圧制御弁1は、
図1の状態からスプール3の移動方向を切り換えるだけ
で、低圧力作動流体の流方向を切り換えることができる
と共にスプール3の移動量に応じてその流量を制御する
こともできる。
図1の状態からスプール3の移動方向を切り換えるだけ
で、低圧力作動流体の流方向を切り換えることができる
と共にスプール3の移動量に応じてその流量を制御する
こともできる。
【0025】次に、図3の状態からスプール3をさらに
流路1C側に移動させ、図4の位置に停止させると、流
路14及び流路3Aが流路1Dと流路3Aとの間のスプ
ール3の凸状の環状帯、流路3Aと流路3Bとの間のス
プール3の凸状の環状帯、流路13と流路14との間の
ケーシング11の凸状の環状帯及び流路14と流路15
との間のケーシング11の凸状の環状帯によって閉ざさ
れるようになるため、吸込口1Lは閉ざされる。同様
に、第1吸込吐出口1Aは、流路18及び流路15を介
して流路17に接続してはいるものの、流路17が流路
3Cと流路1Cとの間のスプール3によって閉ざされて
いるため、閉ざされた状態になる。なお、第2吸込吐出
口1Bは、図3の場合と同様に流路13及び流路1Dを
介して戻りポート1Tに接続した状態にある。また、吸
込口1Hは、流路16を介して流路3Cに接続してはい
るものの、流路3Cが流路3Cと流路3Bとの間のスプ
ール3の凸状の環状帯、流路15と流路16との間のケ
ーシング11の凸状の環状帯、流路16と流路17との
間のケーシング11の凸状の環状帯及び流路3Cと流路
1Cとの間のスプール3によって閉ざされているため、
依然として閉ざされた状態を維持している。
流路1C側に移動させ、図4の位置に停止させると、流
路14及び流路3Aが流路1Dと流路3Aとの間のスプ
ール3の凸状の環状帯、流路3Aと流路3Bとの間のス
プール3の凸状の環状帯、流路13と流路14との間の
ケーシング11の凸状の環状帯及び流路14と流路15
との間のケーシング11の凸状の環状帯によって閉ざさ
れるようになるため、吸込口1Lは閉ざされる。同様
に、第1吸込吐出口1Aは、流路18及び流路15を介
して流路17に接続してはいるものの、流路17が流路
3Cと流路1Cとの間のスプール3によって閉ざされて
いるため、閉ざされた状態になる。なお、第2吸込吐出
口1Bは、図3の場合と同様に流路13及び流路1Dを
介して戻りポート1Tに接続した状態にある。また、吸
込口1Hは、流路16を介して流路3Cに接続してはい
るものの、流路3Cが流路3Cと流路3Bとの間のスプ
ール3の凸状の環状帯、流路15と流路16との間のケ
ーシング11の凸状の環状帯、流路16と流路17との
間のケーシング11の凸状の環状帯及び流路3Cと流路
1Cとの間のスプール3によって閉ざされているため、
依然として閉ざされた状態を維持している。
【0026】従って、このようにスプール3が図4の位
置にある場合には、それぞれの吸込口1L、吸込口1H
及び第1吸込吐出口1Aは閉ざされた状態にあり、第2
吸込吐出口1Bと戻りポート1Tは接続された状態にあ
る。この図4の状態からスプール3を流路1C側に移動
させ、図5の位置に停止させると、流路3Cと流路17
とが接続するようになる。これに応じて、油圧ユニット
26Hから供給される高圧力PHの作動流体は、吸込口
1H−流路16−流路3C−流路17−流路18−流路
15−流路3B−第1吸込吐出口1A−チューブ24−
第1ポート2Aの順番で油圧シリンダ2の第1の流体室
21Aに流れ込むようになる。一方、油圧シリンダ2の
第2の流体室21Bの作動流体は、第2ポート2B−チ
ューブ25−第2吸込吐出口1B−流路13−流路1D
−戻りポート1Tの順番で流出する。従って、ピストン
22は第1の流体室21Aに流入する高圧力PHの作動
流体の圧力を受けてシリンダロッド23をシリンダブロ
ック21から突出するような方向に移動させる。
置にある場合には、それぞれの吸込口1L、吸込口1H
及び第1吸込吐出口1Aは閉ざされた状態にあり、第2
吸込吐出口1Bと戻りポート1Tは接続された状態にあ
る。この図4の状態からスプール3を流路1C側に移動
させ、図5の位置に停止させると、流路3Cと流路17
とが接続するようになる。これに応じて、油圧ユニット
26Hから供給される高圧力PHの作動流体は、吸込口
1H−流路16−流路3C−流路17−流路18−流路
15−流路3B−第1吸込吐出口1A−チューブ24−
第1ポート2Aの順番で油圧シリンダ2の第1の流体室
21Aに流れ込むようになる。一方、油圧シリンダ2の
第2の流体室21Bの作動流体は、第2ポート2B−チ
ューブ25−第2吸込吐出口1B−流路13−流路1D
−戻りポート1Tの順番で流出する。従って、ピストン
22は第1の流体室21Aに流入する高圧力PHの作動
流体の圧力を受けてシリンダロッド23をシリンダブロ
ック21から突出するような方向に移動させる。
【0027】すなわち、本実施例の流体圧制御弁1にお
いては、スプール3が図4の位置にある場合には、それ
ぞれの吸込口1L、吸込口1H及び第1吸込吐出口1A
は閉ざされた状態にあるが、スプール3を軸方向を移動
すると、それに応じて吸込口1Lは流路13及び15の
いずれか一方と接続するようになる。このとき、流路1
3と流路3A又は流路15と流路3Bとの間の接続部の
断面積が作動流体の流量を決定し、油圧シリンダ2のシ
リンダロッド23の移動速度を決定するようになる。
いては、スプール3が図4の位置にある場合には、それ
ぞれの吸込口1L、吸込口1H及び第1吸込吐出口1A
は閉ざされた状態にあるが、スプール3を軸方向を移動
すると、それに応じて吸込口1Lは流路13及び15の
いずれか一方と接続するようになる。このとき、流路1
3と流路3A又は流路15と流路3Bとの間の接続部の
断面積が作動流体の流量を決定し、油圧シリンダ2のシ
リンダロッド23の移動速度を決定するようになる。
【0028】すなわち、本実施例の流体圧制御弁1は、
図4の状態からスプール3の移動方向を切り換えるだけ
で、油圧シリンダ2の第1の流体室21Aに流入させる
作動流体の供給源を油圧ユニット26H又は26Lのい
ずれか一方に切り換えることができると共にスプール3
の移動量に応じてその流量を制御することもできる。
図4の状態からスプール3の移動方向を切り換えるだけ
で、油圧シリンダ2の第1の流体室21Aに流入させる
作動流体の供給源を油圧ユニット26H又は26Lのい
ずれか一方に切り換えることができると共にスプール3
の移動量に応じてその流量を制御することもできる。
【0029】次に、本実施例の流体圧制御弁1のスプー
ル3の位置を制御する駆動手段(リニアモータ)5の構
成について説明する。このリニアモータ5は、スプール
3に機械的に結合されたロッド4と、このロッド4に所
定の間隔で設けられた永久磁石51〜54と、この永久
磁石に対応して設けられたコイル55〜58とから構成
される。
ル3の位置を制御する駆動手段(リニアモータ)5の構
成について説明する。このリニアモータ5は、スプール
3に機械的に結合されたロッド4と、このロッド4に所
定の間隔で設けられた永久磁石51〜54と、この永久
磁石に対応して設けられたコイル55〜58とから構成
される。
【0030】永久磁石51〜54はロッド4の軸方向に
所定ピッチP1で配置されている。永久磁石51及び5
3は、ロッド4に接する内周面側がN極、コイル55及
び57に対向する外周面側がS極となるように構成され
ている。永久磁石52及び54はこれとは逆に、ロッド
4に接する内周面側がS極、コイル56及び58に対向
する外周面側がN極となるように構成されている。な
お、図では、各永久磁石51〜54の外周面側の極性が
示してある。
所定ピッチP1で配置されている。永久磁石51及び5
3は、ロッド4に接する内周面側がN極、コイル55及
び57に対向する外周面側がS極となるように構成され
ている。永久磁石52及び54はこれとは逆に、ロッド
4に接する内周面側がS極、コイル56及び58に対向
する外周面側がN極となるように構成されている。な
お、図では、各永久磁石51〜54の外周面側の極性が
示してある。
【0031】コイル55〜58は、永久磁石51〜54
の配置に対応した所定ピッチP1でケーシング12の内
周面に巻回されている。コイル55及び57には同方向
に電流が流され、コイル56及び58にはこれとは逆方
向に電流が流される。すなわち、図1及び図2では、コ
イル55及び57にはスプール3側から見て反時計方向
の電流が流され、コイル56及び58にはその反対方向
(時計方向)の電流が流される。また、図4及び図5で
は、コイル55及び57にはスプール3側から見て時計
方向の電流が流され、コイル56及び58にはその反対
方向(反時計方向)の電流が流される。
の配置に対応した所定ピッチP1でケーシング12の内
周面に巻回されている。コイル55及び57には同方向
に電流が流され、コイル56及び58にはこれとは逆方
向に電流が流される。すなわち、図1及び図2では、コ
イル55及び57にはスプール3側から見て反時計方向
の電流が流され、コイル56及び58にはその反対方向
(時計方向)の電流が流される。また、図4及び図5で
は、コイル55及び57にはスプール3側から見て時計
方向の電流が流され、コイル56及び58にはその反対
方向(反時計方向)の電流が流される。
【0032】コイル55〜58に流される電流の大きさ
及びその方向によって、ロッド4は軸方向の推力Fを生
じる。この推力Fは、永久磁石51〜54によって形成
される磁束Φと、この磁束Φに鎖交する各コイル55〜
58に流される電流とによって発生するものであり、そ
の大きさはフレミングの法則に従う。すなわち、磁束Φ
の磁束密度をφ、コイル55〜58に流される電流の大
きさをIaとすると、推力FはF=K・φ・Ia〔N・
m〕となる。ここで、Kは定数である。
及びその方向によって、ロッド4は軸方向の推力Fを生
じる。この推力Fは、永久磁石51〜54によって形成
される磁束Φと、この磁束Φに鎖交する各コイル55〜
58に流される電流とによって発生するものであり、そ
の大きさはフレミングの法則に従う。すなわち、磁束Φ
の磁束密度をφ、コイル55〜58に流される電流の大
きさをIaとすると、推力FはF=K・φ・Ia〔N・
m〕となる。ここで、Kは定数である。
【0033】図3のようにコイル55〜58に電流が流
されない状態では、ロッド4とケーシング12との間に
設けられた圧縮コイルバネ61と、スプール3とケーシ
ング11との間に設けられた圧縮コイルバネ62との間
の両荷重が釣り合った位置、すなわち図3の位置でスプ
ール3及びロッド4は静止している。従って、図3の状
態から図1及び図2の方向に電流が流されると、推力F
はスプール3からロッド4の方向に向かって発生する。
また、図3の状態から図4及び図5の方向に電流が流さ
れると、推力Fはロッド4からスプール3の方向に向か
って発生する。この推力Fの大きさは、電流の大きさに
比例するので、図2の場合の電流値を図1の場合の電流
値の約2倍とし、図5の場合の電流値を図4の場合の電
流値の約2倍とすることによって、各図のような位置に
スプール3及びロッド4を位置決めすることができる。
されない状態では、ロッド4とケーシング12との間に
設けられた圧縮コイルバネ61と、スプール3とケーシ
ング11との間に設けられた圧縮コイルバネ62との間
の両荷重が釣り合った位置、すなわち図3の位置でスプ
ール3及びロッド4は静止している。従って、図3の状
態から図1及び図2の方向に電流が流されると、推力F
はスプール3からロッド4の方向に向かって発生する。
また、図3の状態から図4及び図5の方向に電流が流さ
れると、推力Fはロッド4からスプール3の方向に向か
って発生する。この推力Fの大きさは、電流の大きさに
比例するので、図2の場合の電流値を図1の場合の電流
値の約2倍とし、図5の場合の電流値を図4の場合の電
流値の約2倍とすることによって、各図のような位置に
スプール3及びロッド4を位置決めすることができる。
【0034】なお、この実施例では、永久磁石51〜5
4として内周面側がN極、外周面側がS極の円筒状のも
のを示したが、これに限らず、軸方向にN極・S極を有
する円筒状又は円柱状の永久磁石を用いてもよいことは
いうまでもない。ただし、この場合には同じ極同士が対
向するように配置する必要がある。また、駆動手段5に
よってスプール3の位置決めを行う場合に、ロッド4の
移動位置を検出するセンサを設け、このセンサ出力に応
じて各コイル55〜58に流す直流電流の値を制御する
ようにしてもよい。
4として内周面側がN極、外周面側がS極の円筒状のも
のを示したが、これに限らず、軸方向にN極・S極を有
する円筒状又は円柱状の永久磁石を用いてもよいことは
いうまでもない。ただし、この場合には同じ極同士が対
向するように配置する必要がある。また、駆動手段5に
よってスプール3の位置決めを行う場合に、ロッド4の
移動位置を検出するセンサを設け、このセンサ出力に応
じて各コイル55〜58に流す直流電流の値を制御する
ようにしてもよい。
【0035】なお、流体圧制御弁1の各構成要素間でO
リング、シャフトシール等の流体シールが施されている
が、説明の便宜上その説明は省略してある。従って、実
際に流体圧制御弁を構成しようとする場合には、その設
計の段階で各構成要素間の流体の漏れを防止するための
シールを適宜施す必要がある。
リング、シャフトシール等の流体シールが施されている
が、説明の便宜上その説明は省略してある。従って、実
際に流体圧制御弁を構成しようとする場合には、その設
計の段階で各構成要素間の流体の漏れを防止するための
シールを適宜施す必要がある。
【0036】
【発明の効果】本発明は油圧源から供給される高圧力及
び低圧力の作動流体を切り換えて出力すると共にその流
量も制御することができるという効果がある。
び低圧力の作動流体を切り換えて出力すると共にその流
量も制御することができるという効果がある。
【図1】 本発明の流体圧制御弁の概略構成を示す断面
図である。
図である。
【図2】 本発明の流体圧制御弁において吸込口1Lと
第2吸込吐出口1Bとの間及び吐出口1Tと第1吸込吐
出口1Aとの間が接続された状態を示す図である。
第2吸込吐出口1Bとの間及び吐出口1Tと第1吸込吐
出口1Aとの間が接続された状態を示す図である。
【図3】 本発明の流体圧制御弁において吸込口1Lと
第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと第2吸込吐
出口1Bとの間が接続された状態を示す図である。
第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと第2吸込吐
出口1Bとの間が接続された状態を示す図である。
【図4】 図3の状態から図5の状態に以降する中間の
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図5】 本発明の流体圧制御弁において吸込口1Hと
第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと第2吸込吐
出口1Bとの間が接続された状態を示す図である。
第1吸込吐出口1Aとの間及び吐出口1Tと第2吸込吐
出口1Bとの間が接続された状態を示す図である。
【図6】 油圧シリンダを用いたパンチプレス装置の概
略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
1…流体圧制御弁、2…流体圧シリンダ、3…スプー
ル、4…ロッド、5…駆動手段、11,12…ケーシン
グ、13,14,15,16,17,18,1C,1
D,1E…流路、1A…第1吸込吐出口、1B…第1吸
込吐出口、1H,1L…吸込口、3A,3B,3C…環
状、21…シリンダブロック、22…ピストン、23…
シリンダロッド、24,25…チューブ、2A…第1ポ
ート、2B…第2ポート、21A,21B…流体室、2
6L,26H…油圧ユニット、51,52,53,54
…永久磁石、55,56,57,58…コイル、61,
62…圧縮コイルバネ
ル、4…ロッド、5…駆動手段、11,12…ケーシン
グ、13,14,15,16,17,18,1C,1
D,1E…流路、1A…第1吸込吐出口、1B…第1吸
込吐出口、1H,1L…吸込口、3A,3B,3C…環
状、21…シリンダブロック、22…ピストン、23…
シリンダロッド、24,25…チューブ、2A…第1ポ
ート、2B…第2ポート、21A,21B…流体室、2
6L,26H…油圧ユニット、51,52,53,54
…永久磁石、55,56,57,58…コイル、61,
62…圧縮コイルバネ
Claims (2)
- 【請求項1】 中空構造の円筒体から構成され、所定圧
力の作動流体を取り込むための第1の吸込口、前記所定
圧力よりも高い圧力の作動流体を取り込むための第2の
吸込口、作動流体を吐出するための吐出口並びに取り込
んだ作動流体を外部に作用させるための第1及び第2の
吸込吐出口を前記円筒体の側面に有し、前記第1及び第
2の吸込口、前記吐出口並びに前記第1及び第2の吸込
吐出口のそれぞれと前記円筒体の中空部分との間を接続
し、かつ、前記円筒体の中空部分の異なる箇所の間を接
続するための第1の流路群を有するケーシングと、 前記ケーシングの中空部分を軸方向に移動可能なように
設けられた円柱体からなり、前記第1の流路群を介して
前記第1の吸込口と前記第1又は第2の吸込吐出口との
間及び前記第2の吸込口と前記第1の吸込吐出口との間
のいずれか一方を接続すると共に、前記吐出口と前記第
1又は第2の吸込吐出口との間をそれぞれ選択的に接続
するための環状溝流路群を前記円柱体の外周上に有する
スプールと、 前記スプールの前記ケーシング内の軸方向における位置
を制御する駆動手段とから構成されることを特徴とする
流体圧制御弁。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記スプールに機械的
に結合されたロッドと、このロッドに所定間隔で配置さ
れた永久磁石と、前記ケーシングに機械的に結合された
第2のケーシング内に巻回されたコイルとから構成さ
れ、このコイルに流される直流電流の値によって前記ス
プールの位置を制御することを特徴とする請求項1に記
載の流体圧制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15820894A JPH086647A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15820894A JPH086647A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH086647A true JPH086647A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15666649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15820894A Pending JPH086647A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086647A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2371019B (en) * | 2000-12-29 | 2005-07-27 | Nokia Mobile Phones Ltd | Mobile telephone |
JP2015523517A (ja) * | 2012-07-13 | 2015-08-13 | アルストム・リニューワブル・テクノロジーズ | 特に液圧機械用の液圧シリンダの移動を制御する装置 |
CN107882803A (zh) * | 2017-11-16 | 2018-04-06 | 西安兰石重工机械有限公司 | 直线电机驱动式径向锻造机主缸先导伺服装置 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP15820894A patent/JPH086647A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9951798B2 (en) | 2012-07-13 | 2018-04-24 | Ge Renewable Technologies | Device for controlling the movement of a hydraulic cylinder, particularly for hydraulic machines |
CN107882803A (zh) * | 2017-11-16 | 2018-04-06 | 西安兰石重工机械有限公司 | 直线电机驱动式径向锻造机主缸先导伺服装置 |
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