JPH0866192A - ヒトs−Myc様ポリペプチド及びそれをコードする遺伝子 - Google Patents

ヒトs−Myc様ポリペプチド及びそれをコードする遺伝子

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JPH0866192A
JPH0866192A JP6207236A JP20723694A JPH0866192A JP H0866192 A JPH0866192 A JP H0866192A JP 6207236 A JP6207236 A JP 6207236A JP 20723694 A JP20723694 A JP 20723694A JP H0866192 A JPH0866192 A JP H0866192A
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myc
human
glu
ser
polypeptide
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JP6207236A
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Yoshiyuki Kuchino
嘉幸 口野
Shigehide Kagatani
重英 加々谷
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KOKURITSU GAN CENTER SOUCHIYOU
Nippon Kayaku Co Ltd
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KOKURITSU GAN CENTER SOUCHIYOU
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • C07K14/4701Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
    • C07K14/4747Apoptosis related proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒト胎盤ゲノムDNAから、PCR法等によ
りヒトs−myc様遺伝子mycL2を単離・同定し、
この遺伝子の発現産物であるヒトs−Myc様ポリペプ
チドMycL2を同定した。 【効果】 この遺伝子DNAをリポソーム内に包埋して
神経膠腫細胞内に投与することにより、腫瘍細胞の抑制
又はアポトーシスを引き起こすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腫瘍、特に神経膠腫(gl
ioma)や肺癌の治療に有効なヒトs−myc様ポリペプ
チド(以下MycL2ともいう)及びそのアミノ酸配列
をコードするヒトs−myc様ポリペプチド遺伝子(以
下mycL2ともいう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】癌遺伝子は正常細胞のゲノムDNAの中
にすでに存在しているという立場から、細胞の癌化の指
令をして、がんの発現成長をもたらす遺伝子を、がん遺
伝子(oncogene)と称している。本明細書においては、
癌遺伝子としてmyc遺伝子を取り扱うものとする。ヒ
トの白血病、肺癌、胃癌等、種々の腫瘍で遺伝子増幅を
ひき起こす癌遺伝子としてc−mycが知られており、
これはN−myc、L−myc、V−myc等とともに
一群の癌遺伝子ファミリーを構成している。
【0003】癌の発現・成長をもたらすこれらの癌遺伝
子とは別に、癌の成長を抑制したり、又は癌細胞のアポ
トーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する作用を
持つ癌抑制遺伝子としてs−myc遺伝子が知られてい
る。s−myc遺伝子は1989年に、ラットの遺伝子
ライブラリーから初めて単離・同定されたmyc関連遺
伝子であり、429個のアミノ酸からなる核タンパク質
(s−Myc)のアミノ酸配列をコードする、イントロ
ンを含まない遺伝子DNAである(Sugiyama et al.,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA, 86,9144-9148(1989))。
【0004】一方、特定のDNAを動物細胞用の発現ベ
クターに組み込み、この発現ベクターを合成カチオン性
脂質からなるリポソームの内部に包埋させ、癌細胞内
に、又はその癌細胞とともに生体内に導入してDNAの
取込みと発現を行うという新しいトランスフェクション
の手法(以下、リポフェクション又はリポソーム媒介ト
ランスフェクション法という)も研究されている(Felg
ner et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 84,7413-7417(19
87))。特に、このリポソーム媒介トランスフェクショ
ン法はラットs−myc遺伝子に適用すると、脳腫瘍の
一種である神経膠腫に対して特異的な治療効果を発揮す
ることが報告されており、イン・ビボでの遺伝子治療の
試みと相俟って難治性癌疾患の有望な治療法として最近
注目されている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、腫瘍
に対し癌抑制作用又はアポトーシス誘導作用を示すヒト
のs−Myc様ポリペプチド(以下、このポリペプチド
が有するこれらの作用をヒトs−Myc様ポリペプチド
活性といい、このポリペプチドをMycL2という。)
はまだ見出されてはおらず、その単離・同定が望まれて
いた。また、このポリペプチドのアミノ酸配列をコード
するmycL2遺伝子もまだ知られておらず、その単離
・同定と、これを用いた特異性の高い癌治療用製剤及び
癌治療法の開発が切望されていた。
【0006】本発明はヒトs−Myc様ポリペプチドで
あるMycL2を提供することを目的とする。本発明は
また、MycL2のアミノ酸配列をコードするmycL
2遺伝子を提供することを目的とする。本発明はさら
に、MycL2のドメインIV及びこれを含むアミノ酸1
19−191の配列をコードする塩基配列を含むDNA
を含有する組換ベクターを提供することを目的とする。
本発明はさらにまた、mycL2遺伝子を用いた特異性
の高い癌治療用製剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒト胎盤
由来のゲノムDNAからPCR法によりmycL2のc
DNAを得、遺伝子操作技術を利用してmycL2をク
ローニングすることに成功した。そして、このmycL
2を動物細胞発現ベクターに導入し、リポソーム媒介ト
ランスフェクション法により癌細胞をトランスフェクシ
ョンしてアポトーシスを誘導できることを見出し、本発
明を完成した。
【0008】本発明のヒトs−Myc様ポリペプチド
(MycL2)のアミノ酸配列(配列番号:2)は図1
に示すように、8個のドメイン(I〜VIII)を含む35
8個のアミノ酸からなっている。ドメインI〜III は転
写活性化領域、ドメインIVは酸性アミノ酸領域、ドメイ
ンVは核移行シグナル、ドメインVIは塩基性アミノ酸領
域であり、ドメインVIIはヘリックス−ループ−ヘリッ
クス構造を有し、ドメインVIIIはロイシンジッパーを形
成している。また、ドメインV、VI及びVII はDNA結
合領域であり、ドメインVII 及びVIIIはタンパク質結合
領域である。ドメインIでは第20番目のTyrがチロ
シンキナーゼにより、ドメインIVでは第158番目のS
er及び第160番目のSerがカゼインキナーゼによ
り、ドメインVIでは第271番目のThrが、カゼイン
キナーゼにより、それぞれリン酸化される部位(以下、
リン酸化部位という)になっている。ドメインVIIIのロ
イシンジッパーにおいては、実線で囲まれたMetと3
つのLeuがジッパー構造の構築に重要であり、実線の
外の破線で囲まれたアミノ酸の種類はジッパー構造には
ほとんど影響を与えない。myc関連遺伝子であるL−
mycではドメインII中のSer−Pro−Pro−T
hr−Serなる配列の両側の2つのSerがリン酸化
部位となっており、c−mycではドメインII中のTh
r−Pro−Pro−Leu−Serなる配列の両側の
ThrとSerとがリン酸化部位となっている。これに
対し、本発明のmycL2にはドメインIIにかかるリン
酸化部位は存在しない。
【0009】本発明はMycL2の他に、図1のアミノ
酸配列を中心として含むMcyL2の誘導体、及び一つ
又は二つ以上のアミノ酸が置換、削除又は挿入されてい
るがヒトs−Myc様ポリペプチド活性を有するMyc
L2の誘導体をも包含する。すなわち、本発明のMyc
L2及びその誘導体は、それらのポリペプチドのヒトs
−Myc様ポリペプチド活性に有害な又は不利な影響を
及ぼさない限り、ポリペプチドの長さ及びアミノ酸組成
において変化することができ、そのような変化したポリ
ペプチドも本発明の範囲に包含される。これらの誘導体
は、例えば、MycL2の同種間のもしくは数種間の変
異型であってもよく、またはMycL2のポリペプチド
合成において、通常の方法に従い、そのアミノ酸配列中
の一つ又は二つ以上の原料アミノ酸を他のアミノ酸で置
き換えたり、削除することにより得られたもの、もしく
はそのアミノ酸配列中にない新たな原料アミノ酸を追加
することにより得られたものであってもよい。
【0010】また、本発明はMycL2ポリペプチドの
アミノ酸配列をコードするヒトs−myc様遺伝子(m
ycL2)に関する。mycL2は下式で表される塩基
配列(配列番号:3)を有するDNAである。
【化5】
【0011】本発明は構造遺伝子核酸(DNA)である
mysL2のみならず、その塩基配列(配列番号:3)
中のTをUで置き換えた核酸(RNA)、これらの核酸
(DNA及びRNA)に対して相補的な塩基配列を有す
る核酸(cDNA及びcRNA)、mycL2に選択的
にハイブリダイズする上記核酸のフラグメント、及びこ
れらの修飾体をも包含する。
【0012】本発明のDNAは上記式の塩基配列を含む
限り、一本鎖DNA、二本鎖DNA又はプラスミド等の
ベクターのいずれの形態であってもよい。本発明のDN
Aは、動物細胞等の宿主中でMycL2ポリペプチドを
発現させるように使用することができる。
【0013】本発明のmycL2DNAは例えば以下の
ようにして製造することができる。 (イ)ヒト胎盤ゲノムDNAから、PCR法を用いて、
目的とする上記式の塩基配列のmycL2を含むDNA
を単離し、これを適当なベクターに挿入する。 (ロ)得られたベクターでコンピテント細胞を形質転換
してmycL2含有ベクターを得、制限酵素を用いてm
ycL2遺伝子のDNAを切り出す。
【0014】この切り出されたDNAをベクターのプロ
モーターやエンハンサーの下流に連結してmycL2遺
伝子を含むトランスフェクション用のベクターを作るこ
とができる。
【0015】このベクターを、例えば動物細胞にトラン
スフェクションし、得られたトランスフェクタントを培
養することによってMycL2ポリペプチドを産生する
ことができる。動物細胞でMycL2ポリペプチドを産
生させる場合のプロモーターとしては、原則として動物
細胞で働くプロモーターであれば何でもよいが、メタロ
チオネイン(MT)やサイトメガロウイルス(CMV)
プロモーターなどが好ましい。
【0016】本発明のmycL2遺伝子を腫瘍の治療目
的で製剤として温血動物、特にヒトに適用するにあたっ
ては、mycL2遺伝子又は転写抑制に関与する責任領
域を動物細胞発現ベクターに導入し、これをリポソーム
で処理、例えばリポソーム内に包埋させるか、又はリポ
ソームとイオン結合させることにより、上記ベクターを
リポソームと共に含むリポソーム−DNA複合体を形成
し、この複合体そのものを、又はこの複合体を標的腫瘍
と同一又は同種の細胞にトランスフェクションして得た
細胞を、腫瘍内に投与することができる。
【0017】投与は腫瘍内局注、手、足等への筋肉内注
射、ペレット及び皮内注射にて行なわれるが、本発明に
おいては好ましくは腫瘍内局注、筋注である。投与量は
癌・腫瘍の大きさによっても異なるが、本薬理作用が主
に免疫応答性を高めたアポトーシスにあることから、腫
瘍の大きさに較べて、少量で治療効果が期待される。通
常1回局注、筋注する量は、遺伝子含有リポソームの量
として0.1μg〜2mg程度である。投与間隔は週1
回〜3週間に1回程度である。投与量及び投与間隔の適
宜増減はさしつかえない。治療に用いる遺伝子含有リポ
ソームは使用時迄、4℃〜−80℃で保存すればよい。
また、腫瘍細胞をトランスフェクションした形で、保存
してもよく、この場合−80℃〜液体窒素下の冷凍状態
で保存することができる。これらにはまた、安定性を増
させる為に種々の添加剤、例えば医薬用賦形剤、緩衝液
等を加えてもよい。
【0018】
【作用】本発明のmycL2遺伝子をリポソームと共に
含むリポソーム−DNA複合体を患部に投与すると、m
ycL2の発現により産生されたMycL2ポリペプチ
ドが免疫系の液性因子を誘導して、投与部位のみなら
ず、他の神経膠腫細胞をも特異的に死に至らしめる。例
えば、mycL2遺伝子を含むプラスミドを包埋させた
リポソーム−DNA複合体でヒト由来の神経膠腫細胞U
251をトランスフェクションするとMycL2ポリペ
プチドが発現しており、かつ細胞は、癌による壊死(ne
crosis)でなくアポトーシスを起こしていることが確認
された。また、薬理的に転写活性の消失は、例えば腫瘍
増殖抑制作用をもたらす。すなわち、ドメインIV又はこ
れを含むアミノ酸119−191の配列をコードする塩
基配列を含むDNAを含有する組換えベクターは腫瘍増
殖抑制剤の活性成分としても有用である。以下実施例に
より本発明のDNAの製造法及びその発現について説明
する。なお制限酵素は、ことわらない限り宝酒造社製を
用いた。
【0019】
【実施例】
(1)mycL2を含むDNAの単離 ヒト胎盤ゲノムDNA(CL6550−1,東洋紡社
製)より、PCR法(Saiki,R.K.,PCR Protocols Edite
d by Innis,M.A.,et al.,13-20,ACADEMIC PRESSINC.)
を用いてmycL2を含むDNAを単離した。使用した
プライマーを以下に示す。 HG46 (配列番号:4):5'-CTTAGATCTATGGACCGCGACTCGTACC-3' (制限酵素 BgIII 部位を含む) HG47 (配列番号:5):5'-AGCGAATTCAGTAGCTACTGAGGTACTC-3' (制限酵素 EcoRI 部位を含む)
【0020】得られたDNA0.1μgを、制限酵素B
amHIとEcoRIの各々5Uの反応液50μl中、
37℃で2時間反応させた後、フェノール−クロロホル
ム抽出と、エタノール沈澱を行った。12000rpm
で10分間遠心分離を行い、沈澱物を回収した。pTZ
19R(OSPTZ−19R、東洋紡社製)0.1μg
を同様に処理して得た直鎖ベクターと、先に得られたD
NAとを連結反応キット(Ligation kit)(6021、
宝酒造社製)を用いて10μlの反応溶液中で反応させ
た。反応液の一部(2μl)で後述の(4)で得られる
コンピテント細胞を形質転換することによって、myc
L2が挿入されたpTZ19−20を得た。得られたD
NAに対応するmRNAの読み取り枠(open reading f
rame) からは、図1に示すアミノ酸配列のポリペプチド
(MycL2)が合成される。ヒトL−Myc(Morto
n,C.C.,et al.,GENOMICS 4,367-375(1989))とMycL
2(Robertson,N.G.,et al.,Nucleic Acids Res. 19, 31
29-3137(1991))のアミノ酸配列を比較すると、高い相同
性(スコア1289[71.4%/364aa])が見
られる。
【0021】(2)ベクターの調製 重金属誘導型HMTIIプロモーター(Karin,M.Haslin
ger,et al.,Cell 36,371-329(1984))をpSVneo(K
ume,U.-T.et al.,J.Mol.Biol.202,779-781(1988))に挿
入して発現ベクターpSVneoHMT(Nemoto,Y.,et
al.,Gene,91,261-265(1990))を得、その0.4μgを制
限酵素Ba−mHI8Uで50μ1中37℃で2時間反
応させて直鎖ベクターを得た。この直鎖ベクターの末端
を、さらに平滑化キット(Blunting kit)(6025, 宝
酒造社製) を用いて平滑にした。このようにして得たベ
クターをHMTベクターと呼ぶことにする。
【0022】pGal4−MLbおよびpGa14−M
Lhの作製用に、pGa14の0.2μgを制限酵素X
−baIとBamHI各々5Uの反応液50μ1中37
℃で2時間反応させ、同様の操作で直鎖ベクターを得
た。これをbベクターと呼ぶことにする。pGal4−
SM作製用に、pGal4の0.4μgを制限酵素Ba
mHI8Uの50μ1中37℃で2時間反応させて得ら
れた直鎖ベクターの末端を、上記の平滑キットを用いて
平滑にした。得られたベクターをSMベクターと呼ぶこ
とにする。さらにこのベクターの0.2μgを制限酵素
XbaI5Uの50μ1中37℃で2時間反応させ、p
Gal−MLs作製用のsベクターを得た。pGal4
0.4μgを制限酵素XbaI8Uの50μ1中37
℃で2時間反応させて得られた直鎖ベクターの末端を、
平滑化キットを用いて平滑にした。このベクターの0.
2μgをさらに制限酵素BamHI5Uの50μ1中3
7℃で2時間反応させて、pGal4−MLhb作製用
のhbベクターを得た。
【0023】(3)用いた細胞株の由来 ヒト神経膠細胞株U251(Acta Pathol.Microbiol.Sca
nd.74,465-485,1968:Human Tumor Cells in vitro,in N
ew-York,Plenum Publishing Corp.,175-206(1975))はD
r.M.Rosenblum(UCSF)(Bodell,W.T.et al.,Cancer Res.4
5,3460-3464(1985);Yoshida,J.,et al.,Cancer 50,410-
418(1982)) より供与されたものを用いた。培養液とし
て、DMEM(Duldecco's modified essential mediu
m),10 %FCS(胎児ウシ血清)および600μg/m
lグルタミンを使用した。
【0024】(4)コンピテント細胞の調製 2%Bacto Tryptone (Difco 社製) 、0.5%Bacto Ye
ast extract(Difco 社製) 、0.5%MgSO4 の組成
を有するψ-broth5mlにE .coli HB 101 株(ATCC33
694)を接種し、37℃で振とう培養して600nmにお
ける吸光度が約0.3になった時点で全量を100ml
のψ-brothに移した。37℃で600nmにおける吸光
度が0.3−0.5に達するまで振とう培養を行った。
培養液を10分間氷冷した後、4℃で6000rpm、
5分間での遠心分離により集菌した。Tfb1液(30m
M KOCOCH3 ,100mM RbCl,10mM CaCl2 , 50mM
MnCl2 ,15% glyceol,pH5.8)10m
lに菌を懸濁させ、0℃に5分間静置後再び遠心分離し
て集菌した。Tfb2液(10mM MOPS, 75mMCaC
l2 , 10mM RbCl,15% glycerol,pH 6.5)2mlに菌を
懸濁させ、懸濁液を氷中に15分間放置後、200μl
ずつ分注し、ドライアイス−エタノール浴で瞬間凍結し
た後−80℃で保存した。
【0025】(5)mycL2発現ベクターの調製 (1)で得られた pTZl9-20 の5μgからmycL2遺
伝子を切り出すため、制限酵素PstIとEcoRI各
々20Uで、100μ1中37℃で2時間消化後、フェ
ノール−クロロホルム処理とエタノール沈殿を行なっ
た。回収された沈殿物を、平滑化キットを用いて50μ
lの溶液中で反応させ、DNAの末端を平滑にした。反
応主成物を0.8%アガロースゲル上で電気泳動に付し
てmycL2遺伝子を含むフラグメントを回収した。こ
のフラグメント0.1μgとHMTベクター0.1μg
とを連結反応キットを用いて10μlで反応させ、その
一部2μlを用いて、(4)で得られたコンピテント細
胞を形質転換して、メタロチオネイン プロモータ(M
Tプロモータ)発現ベクターpSVneoHMT-ML2 を得た。
【0026】pTZl9−20の5μgを制限酵素Xb
aIとBamHIで消化し、上記と同様の方法でmyc
L2遺伝子を含むフラグメントを回収した。このフラグ
メントとbベクターとを上記と同様の方法によって連結
して、β−ガラクトシダーゼプロモーター(Gal プロモ
ーター)発現ベクターpGal4−MLbを得た。pT
Zl9−20の5μgを制限酵素BamHI20Uの1
00μlで,37℃、2時間消化し、同様の方法で末端
を平滑にした。さらにXbaIで消化後、同様の方法で
mycL2遺伝子を含むフラグメントを回収した。この
フラグメントとsベクターとを同様の方法で連結して、
pGal4−MLsを得た。
【0027】pTZl9−20の5μgを制限酵素Hi
ndIII 20Uの100μlで37℃、2時間消化し、
同様の方法で末端を平滑にした。このベクター4μgと
BamHIリンカー(4610P,宝酒造社製)1μgとを同
様の方法で連結し、フェノール−クロロホルム処理、エ
タノール沈澱を行った。このベクター約4μgをXba
Iの10UとBamHIの20Uで消化し、同様の方法
でmycL2遺伝子を含むフラグメントを回収した。こ
のフラグメントとbベクターとを同様の方法で連結して
pGal4−MLhを得た。
【0028】pTZl9-20の5μgを制限酵素XbaI20
Uの100μlで37℃、2時間消化し、同様の方法で
末端を平滑にした。さらにBamHIで消化後、同様の
方法でmycL2遺伝子を含むフラグメントを回収した。こ
のフラグメントとhbベクターとを同様の方法で連結し
て、pGal4-MLhbを得た。DraIで切り出したラットs-
myc フラグメント(Sugiyama,A.,et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 86,9144-9148(1989)) 0.1μgとSMベク
ター0.1μgとを同様の方法で連結し、pGal4-SMを得
た。
【0029】(6)ガン細胞へのプラスミドの挿入 ガン細胞へのin vitroでのプラスミドの挿入は、リポソ
ーム媒介トランスフェクション法(Felgner,P.L.,et a
l.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84,7413-7417(1987)) に従
った。すなわち、lipid(liposome;100μg) と、CsC
l密度勾配遠心によって得られた発現ベクター(プラス
ミド)(1−25μg)とを、150mMNaCl,2
0mM HEPES,pH 7.4(HBS)buffer1.5mlに懸濁させ
て加えた。100mφシャーレ上で密集成長(confluen
t growth) に達した細胞を5mlのHBSで洗い3ml
の脂質−DNA混合液を加えた。この細胞を37℃、5
時間インキュベートした後、10mlの培養液を加え
た。37℃、16時間インキュベート後、新しい10m
lの培養液に置き換え、2〜3日後に細胞を集めた。安
定なトランスフェクタント(transfectant) を得るため
には、例えばネオマイシン(neomycin) 耐性を選択マー
カーとして利用する場合は400μg/mlとなる選択
培地で培養する。
【0030】(7)インビトロ(in vitro) 実験 (i)mRNAと生死判別試験用細胞の調製 シャーレ1枚当り1×106 個のU251トランスフェ
クタントを5%CO2ガスの存在下37℃で6時間培養
後、新しい培養液10mlに交換し、さらに24時間
後、250μMとなるようにZnSO4 を加えた(コン
トロール群には加えない)。mRNA調製用シャーレは
5時間後に処理した。生死判別試験用シャーレは72時
間後に処理し、トリパンブルー染色で判定した。
【0031】(ii)ノーザン ブロット分析 (6)に示した方法によりヒト神経膠腫U251細胞か
ら発現ベクターpSVneoHMT-ML2 を用いてトランスフェク
タントU251ML2を調製した。mycL2(1.1
kb)の発現レベルをノーザンブロット法で分析したと
ころ、250μM ZnSO4 存在下に様々な程度の発
現を示すクローンが得られた。
【0032】ノーザン ブロットは以下のように行っ
た。mycL2のORFフラグメント約1μgをNick翻
訳キット(宝酒造社製)とα−[ 32P ]−dCTP(Ame
rsham社製)3.7MBqを用いて15℃、2時間反応
させた後反応を止め、さらに酵素を70℃、10分間処
理した後に、Sephadex G100 ゲル濾過により放射線ラベ
ルされたDNAを分離した。全RNA(total RNA)はA
GPC法(Chomczynski,P.,and Sacchi,N.,Anal.Bioche
m.162,156-159(1987))により調製した。すなわち、1×
107 個の細胞当り10mlの溶液D(4Mグアニジン
チオシアネート、25mMクエン酸ナトリウム,0.
5%ナトリウム ラウロイル サルコシネート,0.1
Mメルカプトエタノール)を加え、Polytronでホモジェ
ナイズした。1mlの2M酢酸ナトリウム,pH4.0
を加えて混和した。10mlの水飽和フェノールを加え
混和した。2mlのクロロホルム−イソアミルアルコー
ル(49:1)を加え混和した。混合液を遠心管に移し
10秒間激しく振とうし、15分間氷冷し、次いで4℃
で10,000xg20分間遠心分離した。上清を回収
し等量のイソプロパノールを加えよく混和した後、−2
0℃に1時間放置し、4℃で10,000xg20分間
遠心分離した。沈澱に3mlの溶液Dを加え、ピペッテ
ィングで完全に沈殿を溶解し、等量のイソプロパノール
を加えて混和した後、−20℃に1時間放置し、4℃で
10,000xg10分間遠心分離した。上清を捨て、
沈澱を70%エタノールで洗浄して0.15−0.3m
gの全RNAを得た。次に以下のようにしてpoly(A)RNA
を調製した。全RNAに1mlの10mM Tris/HCl,pH
7.5,1mM EDTA,0.1%SDSを加え、さ
らに1mlのOligotex-dT30<super>(第一化学薬品社
製)を加え、混合液を65℃、5分間加熱し、氷中で3
分急冷した。これに0.2mlの5M NaClを加
え、37℃で10分間インキューベートした。15,0
00rpm,3分間の遠心分離後、上清を注意深く除去
した。得られたペレットを2.5mlの10mMTris/H
Cl,pH7.5,1mM EDTA,0.5M NaC
l,0.1%SDS溶液に懸濁し、15,000rp
m,3分間の遠心分離後、上清を注意深く除去した。ペ
レットを1mlの減菌蒸留水に懸濁した。懸濁液を65
℃で5分間加熱し、氷中で3分間急冷した。この液を1
5,000rpm,3分間遠心分離後、上清中に1.5
−5μgのpoly(A)RNA=mRNAを得た。得
られたmRNAを1.5%ホルムアルデヒド アガロー
スゲルを用いた電気泳動に付した。Hybond−N(A
mersham 社製) を膜として用い、分子クローニング法
(Cold Spring Harbor Laboratory Press,7.46-47)に従
ってトランスファーを行った。先に調製した放射線標識
DNA740kBqとRNAとをトランスファーした膜
を用いて分子クローニング法(Cold Spring Harbor Lab
oratory Press,7.52)に従ってハイブリダイゼーション
とオートラジオグラフィーを行った。
【0033】(iii)生死判別試験の測定 (ii)で得られた種々のクローンを用いてMycL2
の発現と腫瘍細胞の生死の関係を調べた。Znイオンを
加えてもMycL2を発現しないクローンでは、腫瘍細
胞中の死細胞の増加が殆ど見られないのに対し、Myc
L2を高発現するクローンでは、明らかな死細胞の増加
が認められた。
【0034】(iv)MycL2の転写因子としての機
能 MycL2の機能の分子的機序を探るためにMycL2
に共通する転写因子としての機能をキメラタンパク発現
によって検討した。図2に示すように構築したエフェク
タープラスミド5μgとレポータープラスミド5μgと
をリポソーム媒介トランスフェクション法によりヒト神
経膠腫細胞U251に導入し、48時間後細胞を集めて
ライゼートを調製しクロラムフェニコールアセチルトラ
ンスフェラーゼ(CAT)検定を行った。pGal4 を用い
た時のCAT活性を基準としこれに対する比で表した。
MycL2はそのドメイン4を含むと全く転写活性化が
消失した(図3)。この結果より、転写活性の消失は以
下に示すドメインIV又はこれを含むアミノ酸119−1
91の範囲(配列番号:1)に責任領域を求めることが
できる。
【0035】ドメインIV(配列番号:6)
【化6】Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val アミノ酸119−191(配列番号:1)
【化7】 Lys Glu Phe Ala Thr Pro Asp Tyr Thr Pro Glu Leu Glu Ala Gly Asn Leu Ala Pro Ile Phe Pro Cys Leu Leu Gly Glu Pro Lys Ile Gln Ala Cys Ser Arg Ser Glu Ser Pro Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val Thr Val Lys Lys Arg Gln Ser Leu Ser Thr Arg Lys Pro Val Ile Ile Ala Val Arg Ala Asp Leu Leu Asp これら、ドメインIV及びこれを含むアミノ酸119−1
91の配列をコードする塩基配列を含むDNAを腫瘍増
殖抑制剤として用いるために、このDNAを含有する組
換えベクターをリポソームに包埋させて保存した。
【0036】さらにキメラタンパクではなく、MycL
2全体が転写に対してどのような作用を持っているかを
調べた。このCAT検定では、CACGTGの塩基配列
を認識する転写因子の転写活性化レベルを見ることが出
来る。図4に示すように、構築したエフェクタープラス
ミド10μgとレポータープラスミド5μgとをリポソ
ーム媒介トランスフェクション法を用いてヒト神経膠腫
細胞U251に導入した。48時間インキュベーション
後に細胞を集め、ライゼートを取りCAT検定を行っ
た。c−mycおよびmycL2の各遺伝子を組み込ん
だ場合のCAT活性を、遺伝子を組み込まなかった時の
CAT活性(基礎転写レベル)で割った値をそれぞれの
遺伝子による転写活性化(あるいは抑制)能とした。M
ycL2の発現は基礎転写レベルを下げる方向に働いて
おり、転写抑制因子としての機能を持つと考えられる
(図5)。同様にしてベクターなし、c−mycベ
クター5μg、c−mycベクター5μg+mycL
2ベクター2.5μg、c−mycベクター5μg+
mycL2ベクター5μg、のCAT検定を行った(図
6)。これによりMycL2はc−MycのCACGT
G配列における転写活性化を用量依存的に抑制している
ことがわかる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】MycL2ポリペプチドの1次構造とドメイン
I〜VIII。
【図2】エフェクタープラスミドとしてpGal4-MLb, -ML
h, -MLhb, -MLSおよび -SMの発現ベクターとGalとの
融合の構造と、レポータープラスミドとしてCAT発現
遺伝子の5’側の制御遺伝子部分構造。
【図3】エフェクタープラスミドとレポータープラスミ
ドを用いて行ったCAT検定の結果。
【図4】エフェクタープラスミドとレポータープラスミ
ドの部分構造を示す。図2と比べ、レポーター部分の5
Gal4結合部位が4x−CACGTGで置き換わって
いる。
【図5】図4に示すエフェクタープラスミドとレポータ
ープラスミドを用いて行ったCAT検定の結果。
【図6】CAT検定に及ぼすc−Mycポリペプチドと
MycL2ポリペプチドの影響を調べるため、同時に発
現するよう、U251細胞にトランスフェクトした結
果。
【0038】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:73 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:No フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ヒト(Homo sapiens) 配列の特徴 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..73 特徴を決定した方法:E 配列 Lys Glu Phe Ala Thr Pro Asp Tyr Thr Pro Glu Leu Glu Ala Gly Asn 1 5 10 15 Leu Ala Pro Ile Phe Pro Cys Leu Leu Gly Glu Pro Lys Ile Gln Ala 20 25 30 Cys Ser Arg Ser Glu Ser Pro Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp 35 40 45 Val Thr Val Lys Lys Arg Gln Ser Leu Ser Thr Arg Lys Pro Val Ile 50 55 60 Ile Ala Val Arg Ala Asp Leu Leu Asp 65 70
【0039】配列番号:2 配列の長さ:358 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:No 起源 生物名:ヒト(Homo sapiens) 配列の特徴 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..358 特徴を決定した方法:E 配列 Met Asp Arg Asp Ser Tyr His His Tyr Phe Tyr Asp Tyr Asp Gly Gly 1 5 10 15 Glu Asp Phe Tyr Arg Ser Thr Thr Pro Ser Glu Asp Ile Trp Lys Lys 20 25 30 Phe Glu Leu Val Pro Pro Pro Trp Asp Leu Gly Pro Ala Ala Gly Asn 35 40 45 Pro Ala Leu Ser Phe Gly Leu Leu Glu Pro Trp Pro Val Gly Cys Ala 50 55 60 Gly Asp Glu Thr Glu Ser Gln Asp Tyr Trp Lys Ala Trp Asp Ala Asn 65 70 75 80 Tyr Ala Ser Leu Ile Arg Arg Asp Cys Met Trp Ser Gly Phe Ser Thr 85 90 95 Gln Glu Pro Leu Glu Arg Ala Val Ser Asp Leu Leu Ala Pro Gly Ala 100 105 110 Pro Arg Gly Tyr Ser Pro Lys Glu Phe Ala Thr Pro Asp Tyr Thr Pro 115 120 125 Glu Leu Glu Ala Gly Asn Leu Ala Pro Ile Phe Pro Cys Leu Leu Gly 130 135 140 Glu Pro Lys Ile Gln Ala Cys Ser Arg Ser Glu Ser Pro Ser Asp Ser 145 150 155 160 Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val Thr Val Lys Lys Arg Gln Ser Leu Ser 165 170 175 Thr Arg Lys Pro Val Ile Ile Ala Val Arg Ala Asp Leu Leu Asp Pro 180 185 190 Arg Met Asn Leu Phe His Ile Ser Ile His Gln Gln Gln His Asn Tyr 195 200 205 Ala Ala Pro Phe Pro Pro Glu Ser Cys Phe Gln Glu Gly Ala Pro Lys 210 215 220 Arg Met Pro Pro Lys Glu Ala Leu Glu Arg Glu Ala Pro Gly Gly Lys 225 230 235 240 Asp Asp Lys Glu Asp Glu Glu Ile Val Ser Leu Pro Pro Val Glu Ser 245 250 255 Glu Ala Ala Gln Ser Cys Gln Pro Lys Pro Ile His Tyr Asp Thr Glu 260 265 270 Asn Trp Thr Lys Lys Lys Tyr His Ser Tyr Leu Glu Arg Lys Arg Arg 275 280 285 Asn Asp Gln Arg Ser Arg Phe Leu Ala Leu Arg Asp Glu Val Pro Ala 290 295 300 Leu Ala Ser Cys Ser Arg Val Ser Lys Val Met Ile Leu Val Lys Ala 305 310 315 320 Thr Glu Tyr Leu His Glu Leu Ala Glu Ala Glu Glu Arg Met Ala Thr 325 330 335 Glu Lys Arg Gln Leu Glu Cys Gln Arg Arg Gln Leu Gln Lys Arg Ile 340 345 350 Glu Tyr Leu Ser Ser Tyr 355
【0040】配列番号:3 配列の長さ:1077 配列の型:核酸 鎖の数:両形態 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 起源 生物名:ヒト(Homo sapiens) 組織の種類:ヒト胎盤 配列の特徴 配列を決定した方法:E 配列
【0041】配列番号:4 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 配列 CTTAGATCTA TGGACCGCGA CTCGTACC 28
【0042】配列番号:5 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 ハイポセティカル配列:No アンチセンス:No 配列 AGCGAATTCA GTAGCTACTG AGGTACTC 28
【0043】配列番号:6 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:No フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ヒト(Homo sapiens) 組織の種類:ヒト胎盤 配列の特徴 配列を決定した方法:E 配列 Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 、該アミノ酸配列を中心として含むヒトs−Myc様ポ
リペプチドの誘導体、及び一つ又は二つ以上のアミノ酸
が置換、削除又は挿入されているがヒトs−Myc様ポ
リペプチド活性を有するヒトs−Myc様ポリペプチド
の誘導体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【配列表】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】MycL2ポリペプチドの1次構造とドメイン
I〜VIII。
【図2】エフェクタープラスミドとしてpGal4−M
Lb,−MLh,−MLhb,−MLSおよび−SMの
発現ベクターとGalとの融合の構造と、レポータープ
ラスミドとしてCAT発現遺伝子の5’側の制御遺伝子
部分構造。
【図3】エフェクタープラスミドとレポータープラスミ
ドを用いて行ったCAT検定の結果。
【図4】エフェクタープラスミドとレポータープラスミ
ドの部分構造を示す。図2と比べ、レポーター部分の5
Gal4結合部位が4x−CACGTGで置き換わって
いる。
【図5】図4に示すエフェクタープラスミドとレポータ
ープラスミドを用いて行ったCAT検定の結果。
【図6】CAT検定に及ぼすc−Mycポリペプチドと
MycL2ポリペプチドの影響を調べるため、同時に発
現するよう、U251細胞にトランスフェクトした結
果。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 21/04 B C12N 5/10 C12P 21/02 C 9282−4B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下のアミノ酸配列で表されるヒトs−
    Myc様ポリペプチド: 【化1】 、該アミノ酸配列を中心として含むヒトs−Myc様ポ
    リペプチドの誘導体、及び一つ又は二つ以上のアミノ酸
    が置換、削除又は挿入されているがヒトs−Myc様ポ
    リペプチド活性を有するヒトs−Myc様ポリペプチド
    の誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒトs−Myc様ポリペ
    プチドのアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む核
    酸。
  3. 【請求項3】 以下の塩基配列で表される請求項2記載
    の核酸、但し以下の塩基配列中、TはUで置き換えるこ
    とができる。 【化2】
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の核酸であるDNA
    を含有する組換えベクター。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の組換えベクターをリポソ
    ームと共に含むリポソーム−DNA複合体。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の遺伝子によって形
    質転換されたヒト神経膠腫細胞。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のリポソーム−DNA複合
    体を活性成分として含有する腫瘍治療用薬剤。
  8. 【請求項8】 以下のアミノ酸配列をコードする塩基配
    列を含むDNAを含有する組換えベクター。 【化3】Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val
  9. 【請求項9】 以下のアミノ酸配列をコードする塩基配
    列を含むDNAを含有する請求項8記載の組換えベクタ
    ー。 【化4】 Lys Glu Phe Ala Thr Pro Asp Tyr Thr Pro Glu Leu Glu Ala Gly Asn Leu Ala Pro Ile Phe Pro Cys Leu Leu Gly Glu Pro Lys Ile Gln Ala Cys Ser Arg Ser Glu Ser Pro Ser Asp Ser Glu Gly Glu Glu Ile Asp Val Thr Val Lys Lys Arg Gln Ser Leu Ser Thr Arg Lys Pro Val Ile Ile Ala Val Arg Ala Asp Leu Leu Asp
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の組換えベクター
    をリポソーム中に含むリポソーム−DNA複合体。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のリポソーム−DNA
    複合体を活性成分として含有する腫瘍治療用薬剤。
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