JPH0865314A - 光パケット交換方法および装置 - Google Patents

光パケット交換方法および装置

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JPH0865314A
JPH0865314A JP20180394A JP20180394A JPH0865314A JP H0865314 A JPH0865314 A JP H0865314A JP 20180394 A JP20180394 A JP 20180394A JP 20180394 A JP20180394 A JP 20180394A JP H0865314 A JPH0865314 A JP H0865314A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力端から入力される光パケット信号を複数
の出力端のうちの所望の出力端に方路切替え手段により
交換する光パケット交換方法であって、大容量の交換が
でき、かつ、ハード量と消費電力が削減できる光パケッ
ト交換方法を提供する。 【構成】 同一の出力端を交換先として希望している多
数の光パケット信号のうちの同じタイムスロットにて交
換可能な複数の光パケット信号それぞれを、異なる波長
の光信号にそれぞれ変換する処理と、該変換された各光
信号を多重して方路切替え手段に同時に入力し前記同一
の出力端に交換する処理と、該交換された各光信号を波
長選択手段により分離する処理とを含むことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ATM(Asynchrono
us Transfer Mode)交換方式をはじめとするパケット交
換網で用いる光パケット交換方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パケット交換方式の一種として知られて
いるATM交換方式をさらに高速化するため、例えば文
献I(電子情報通信学会PST−24,pp.33−3
7)に示されるような光ATM交換方法及び装置が考え
られている。図4はその説明に供する図である。イメー
ジが捉え易いように、東京、名古屋、京都、大阪を接続
した場合の例を示しており、それぞれの地域は上り下り
2本の光ファイバで接続された状態を示している。
【0003】この従来技術では、光セル信号10(AT
M交換では光パケット信号を特に光セル信号またはセル
と呼ぶ。)および別の光セル信号12は、先ず、光/電
気(O/E)変換装置20でそれぞれ電気信号に変換さ
れ、次に多重化装置22に送られて時間多重され、次
に、ヘッダ処理装置24に送られる。この場合の時間多
重とは、1つのセルを複数(図示例では2つ)に分けそ
れらを時間軸上で重ねる処理である(詳細は後述す
る。)。ヘッダ処理装置24は、セルの宛先を解析し、
新しいヘッダを付加してバッファ装置26に転送する。
バッファ装置26は、一旦セルをたくわえる。また、ヘ
ッダ処理装置24は、解析結果を方路切替え手段として
の光スイッチ28に送る。光スイッチ28は、ヘッダ解
析装置24から送られてきた解析結果に基づいて、その
方路を切替える。バッファ装置26に蓄えられているセ
ルは、電気/光(E/O)変換装置30で光信号に変換
された後、光スイッチ28に入力される。ただし、電気
/光(E/O)変換装置30は、セル10のうちの時間
多重により2つに分けられた信号の一方を波長λ1 の光
10aに、他方を波長λ2 の光10bにそれぞれ変換し
波長多重する。同様に、セル12のうちの時間多重によ
り2つに分けられた信号の一方を波長λ1 の光12a
に、他方を波長λ2 の光12bにそれぞれ変換し波長多
重する。つまり、それぞれのセル10、12は、時間軸
上で圧縮され、見かけ上、波長多重度数倍の速度で光ス
イッチ28において交換されるのである。こうすると、
大規模な光スイッチの作製が現状では困難である点を、
補える。
【0004】光スイッチ28は、ヘッダ解析装置24か
ら送られてきた解析結果に基づいてその方路を切替えて
あるので、セルは、光スイッチ28の所定の出力端に送
られる。光スイッチ28で交換されたセル(例えば10
a及び10b)は波長選択フィルタ32で分離され、そ
の後、光/電気変換装置34で電気信号に変換された後
バッファ36に蓄えられる。バッファ36に蓄えられた
信号は、電気/光変換装置38により、光セル信号(た
だし、単一波長でかつ入力時の速度の光セル信号)に変
換され出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ATM交換機では、波長多重を用い光スイッ
チ内部でのハイウエイ速度を上昇できたが、次の様な問
題が発生する。
【0006】すなわち、一般にこの様なシステムでは、
セルとセルとの間にスイッチを切替えるガードタイムが
必要だが、波長多重度を上げて1セルあたりの通過時間
を短くすると、相対的にハイウエイにおけるガードタイ
ムの割合が増加し、トラフィックの効率が悪化するとい
う問題があった。つまり、ATMセルは、その規格上、
53バイト=424ビットで構成されており、セルとセ
ルとの間に挟むべきガードタイムは回線速度が仮に10
Gbpsの時は42.4n(ナノ)秒に一度で良かった
が、波長多重を用いて見かけの内部回線速度を20Gb
psにすると、21.2n秒に一度ガードタイムを挟ま
ねばならなくなる。光空間スイッチを切替えるガードタ
イムは変わらないから、ガードタイムによる無駄な時間
が2倍に増えるのである。
【0007】また、別の問題として、波長多重による回
線速度の向上を図ると、波長多重により圧縮されている
上記信号10a,10b,12a,12bを、バッファ
36や光/電気変換装置34や電気/光変換装置38を
用い元の長さのセルにもどす必要がある。そのため、ハ
ード量と消費電力が増大するという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の第一
発明によれば、入力端から入力される光パケット信号を
複数の出力端のうちの所望の出力端に方路切替え手段に
より交換する光パケット交換方法において、(a)同一
の出力端を交換先として希望している多数の光パケット
信号のうちの同じタイムスロットにて交換可能な複数の
光パケット信号それぞれを、異なる波長の光信号にそれ
ぞれ変換する処理と、(b)該変換された各光信号を多
重して方路切替え手段に同時に入力し前記同一の出力端
に交換する処理と、(c)該交換された各光信号を波長
選択手段により分離する処理とを含むことを特徴とす
る。
【0009】また、この出願の第二発明によれば、複数
の入力端と、複数の出力端と、入力端から入力される光
パケット信号を前記複数の出力端のうちの所望の出力端
に交換するための方路切替え手段とを具える光パケット
交換装置において、同一の出力端を交換先として希望し
ている多数の光パケット信号のうちの同じタイムスロッ
トにて交換可能な複数の光パケット信号それぞれを、異
なる波長の光信号にそれぞれ変換する信号変換手段と、
該変換された各光信号を多重して方路切替え手段に同時
に入力する信号入力手段と、前記方路切替え手段により
交換された各光信号を分離する波長選択手段とを具えた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】この出願の第一発明によれば、光セル信号自体
は時間的に圧縮せずに、交換先が同じ複数の光セル信号
同士を各々に異なる波長を割り当てて区別をして波長多
重する。このため、波長多重度を上げてもガードタイム
の量が増えることはない。また、光セル信号自体を時間
的に圧縮していないので、方路切替え手段から出力され
た信号の速度は入力時のままであるので、特別な処理を
することなくその後の処理が可能である。
【0011】また、この出願の第二発明によれば、第一
発明の実施を容易とする装置が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の光パケット
交換方法および交換装置の実施例について併せて説明す
る。ただし、説明に用いる各図はこれらの発明を理解出
来る程度に概略的に示してある。
【0013】1.第1実施例 図1は第一発明の光パケット交換方法の第1実施例およ
びその実施に好適なATM交換装置(第1実施例のAT
M交換装置)の説明図である。この場合、イメージが捉
え易いように、東京、名古屋、京都、大阪を接続した場
合の例を示しており、それぞれの地域は上り下り2本の
光ファイバ(入力端に相当する。)で接続された状態を
示している(図2において同じ)。
【0014】1−1.装置構成の説明 図1において、100〜103が光セル信号を、110
が光/電気(O/E)変換装置を、120がヘッダ処理
装置を、125がバッファ装置を、130が電気/光
(E/O)変換装置を、140が方路切替え手段として
の光スイッチを、150〜153が波長選択手段として
の波長選択フィルタを、155が光/電気変換装置を、
160がバッファ装置を、170が電気/光変換装置
を、180〜183が出力端をそれぞれ示している。
【0015】この図1の交換装置において、第二発明で
いう、同じタイムスロットにて交換可能な複数の光パケ
ット信号それぞれを異なる波長の光信号にそれぞれ変換
する信号変換手段191は、主に、O/E変換装置11
0、ヘッダ処理装置120、バッファ125および電気
/光変換装置130で構成される。また、信号変換手段
191で変換された各光信号を多重して方路切替え手段
140に同時に入力する信号入力手段193は、主に合
波器130aと導波手段195とで構成される。
【0016】ここで、信号変換手段191に備わる光/
電気変換装置110、ヘッダ処理装置120、バッファ
125は従来公知の好適なもので構成出来る。また、電
気/光変換装置130は、この場合、波長が異なる複数
の半導体レーザを有したもので、光/電気変換装置11
0において変換された電気信号を所望の波長の光信号に
変換するものである。また、合波器130aは公知の合
波器で、導波手段195は公知の導波路で、方路切替え
手段140は公知の光スイッチで、波長選択手段150
は公知の波長選択フィルタで、バッファ160および電
気/光変換装置170は公知のものでそれぞれ構成出来
る。
【0017】1−2.交換方法の説明 次に、図1に示した交換装置の動作説明を行なうことに
より、第一発明の光パケット交換方法の第1実施例につ
いて説明する。
【0018】光ファイバを通して送られてきた光セル信
号(小包に見立てた情報信号でATM交換の場合はパケ
ットのことを特にセルと呼ぶ)100〜103は、ま
ず、O/E変換装置110で電気信号に変換され、ヘッ
ダ処理装置120に送られる。今、仮に、光セル信号1
00および102が出力端180を、光セル信号101
および103が出力端181を交換先(出力先)として
それぞれ希望しているものとする。
【0019】次に、ヘッダ処理装置120は、セルの宛
先を解析し、新しいヘッダを付加してバッファ装置12
5に転送する。バッファ装置125は、セルを一旦たく
わえ、そしてセルをE/O変換装置130に送る。E/
O変換装置130は、このセルを光信号に変換した後、
光スイッチ140に送る。ただし、本発明では、1つの
セルを複数の波長で送出することはしない。本発明で
は、同一の出力端を交換先として希望している多数の光
パケット信号のうちの同じタイムスロットにて交換可能
な複数の光パケット信号それぞれを、異なる波長の光信
号にそれぞれ変換し、これを光スイッチ140に送る。
特に、この第1実施例では、バッファ125に蓄えた電
気信号中に同一のタイムスロットにて交換可能な複数の
信号がある場合それらを異なる波長の光信号にそれぞれ
変換し、これらを光スイッチ140に送る。具体的には
次のような処理がなされる。
【0020】まず、セル100が波長λ1 の光信号に変
換された後、出力端180に向け光スイッチ140に送
り出される。ここで、セル102も交換先として出力端
180を希望していると仮定しているので、セル102
を波長λ2 の光信号に変換しそれをセル100と同時に
光スイッチに送るべきと考えるが、セル100を送る時
はバッファ125にはセル102はまだ到着していない
ので、セル102はセル100に対し同じタイムスロッ
トで交換可能なセルに相当しないのである。次のタイム
スロットでは先ほど送られなかったセル101が波長λ
1 の波長の光信号として光スイッチ140に送り出され
る。そして、この時、セル102とセル103は既にバ
ッファに届いており、然も、このうちのセル103はセ
ル101と同様に出力端181を交換先として希望して
いる。つまり、セル103はセル101に対し、同じタ
イムスロットで交換可能なセルに相当するのである。そ
こで、セル103をセル101と同時に、ただし別の波
長λ2 で、光スイッチ140に送り出す。こうして送り
出された光セル101、103は光スイッチ140で所
望する方路に導かれ出力端181に届く。そして、これ
らセル101、103は、波長選択フィルタ150で、
分離され、その後は従来技術とほぼ同様の処理がなされ
る。もちろん、この発明では、従来問題とされていた回
線速度を戻すという処理は行なわないで済む。
【0021】この様に、本発明を用いれば一つのセルに
複数の波長を用いるのではなく、複数のセル各々に異な
る波長を割り当てて波長多重し、光スイッチ140に入
力しスイッチ内部での見かけ上の回線速度を増加させて
いる。したがって、波長多重度をあげてもガードタイム
の量が増えることがない。
【0022】しかも、1つのセルが波長多重で圧縮され
ていないため出力端側では各セルを別々に送り出すこと
が出来る。そのため、従来技術で必要とされていた圧縮
を元に戻す処理やそのためのハードウエアを不要にでき
る。したがって、ハード量や消費電力を削減することが
可能となる。
【0023】なお、この第1実施例の場合、同一宛先の
セルが一つしかない場合、後のセルは全て待たされその
間の回線速度は用いる波長数倍にならないので、負荷が
極めて大きい場合、セルがバッファから落ちる可能性が
ある。これを防止するためには、バッファ装置125を
充分な容量のものとすることで、波長多重による見掛け
の速度を入力回線速度の合計以上にすると良い。
【0024】2.第2実施例 上述の第1実施例では電気/光信号変換装置130の前
段にバッファ装置125を設けこのバッファ中に同一の
タイムスロットで交換可能なセルがある場合に波長多重
する処理を説明したが、この出願の各発明はこれに限ら
れない。この第2実施例はその例である。図2はその説
明に供する図であり、第2実施例のATM交換装置の構
成を示した図である。
【0025】2−1.装置構成の説明 図2において、200〜203がセル信号を、210が
光/電気変換装置を、220がヘッダ処理装置を、23
0が電気/光変換装置を、231がセルの順番を並び変
えるためのソータを夫々示す。さらに、233,235
a〜235d,239はソータ231に含まれる各構成
成分であって、それぞれ、光スイッチ、光遅延線、光合
流器を示す。さらに、240が方路切替え手段としての
光スイッチを、250〜253が波長選択手段としての
波長選択フィルタを、280〜283が出力端をそれぞ
れ示している。
【0026】この図2の交換装置において、この第一発
明でいう、同じタイムスロットにて交換可能な複数の光
パケット信号それぞれを異なる波長の光信号にそれぞれ
変換する信号変換手段291は、主に、O/E変換装置
210、ヘッダ処理装置220および電気/光変換装置
130で構成される。また、信号変換手段291で変換
された各光信号を多重して方路切替え手段240に同時
に入力する信号入力手段は、ソータ231で構成され
る。
【0027】ここで、光/電気変換装置210、ヘッダ
処理装置220、電気/変換装置230、光スイッチ2
40、波長選択フィルタは第1実施例と同様なもので構
成出来る。また、ソータ231は、光スイッチ233
と、各々遅延量が異なる複数の導波手段(光遅延線)2
35a〜235dと、これら遅延線235a〜235d
を光スイッチ240の同一の入力端に合流させる為の光
合流器239とで構成してある。この実施例では、遅延
線235a〜235dは、それぞれ1タイムスロットず
つ遅延量が異なるように構成してある。
【0028】2−2.交換方法の説明 次に、図2に示した交換装置の動作説明を行なうことに
より、第一発明に係る光パケット交換方法の第2実施例
について説明する。
【0029】基本的な動作は、実施例1の場合と同じで
あるが、この第2実施例では、ヘッダ処理装置220と
電気/光変換装置230との間にバッファ(電気メモ
リ)がないので、光セル信号は電気/光変換装置230
において所定の波長の光信号に変換され、ソータ231
に送られる。ソータ231は、電気/光変換装置230
送られたセルを同一タイムスロットに同一出力方路を希
望するセルを波長多重して出力するようにセルを並び変
える。具体的には次のように行なわれる。
【0030】今、仮に、セル200および202が出力
端280を、セル201および203が出力端281を
交換先(出力先)として希望しているものとする。
【0031】先ず、電気/光信号変換装置230は、セ
ル200を例えば波長λ1 の光信号に変換する。そして
ソーター231の光スイッチ233は、セル200(波
長λ1 の光信号に変換されたもの)を、ソータ231に
おける光遅延線のうちの遅延量0の光遅延線235aに
送る。図2中このセルを200λ1 と示している。ま
た、電気/光信号変換装置230は、セル201をセル
200と同じ例えば波長λ1 の光信号に変換する。そし
てソーター231における光スイッチ233は、セル2
01(波長λ1 の光信号に変換されたもの201λ1
を、ソータ231における光遅延線のうちの光遅延線2
35aより1セル分遅延させる2番目の光遅延線235
bに送る。このようにすると、これらセル200および
201が、光合流器239で合流する際、タイムスロッ
トがずれるため、衝突する心配がない。次に、セル20
2および203についての処理について説明する。セル
203および先に処理が済んでいるセル201はいずれ
も同じ出力方路を希望するため、電気/光変換装置23
0はセル201と異なる波長でセル203を光セルに変
換する。図示例では、セル203は波長λ2 の光信号2
03λ2 に変換する例を示している。そして、ソータ2
31における光スイッチ233は、セル203λ2 を今
度は遅延量が0である光遅延線235aに送る。先に送
ったセル201λ1 は1セル分の遅延量を示す光遅延線
235bを通っており、今送ったセル203λ2 は遅延
量0の光遅延線235aを通っているので、両セル20
1λ1 および203λ2 は結果的に光合流器239に同
時に達し、そのまま光スイッチ240に入力できる。一
方、セル202は、セル201やセル203と異なる方
路に出力を希望しているため、もう一つ後ろのタイムス
ロットに送りこむ。具体的には、光遅延線235cにセ
ル202λ1 として送り込む。
【0032】一方、方路切替え手段としての光スイッチ
240は、最初に、セル200λ1を出力端280に送
る様に切り替え、次に、波長多重されたセル201λ1
とセル203λ2 を出力端281に送る様に切り替え、
その次に、セル202λ1 を出力端280に送る様に切
り替える。こうすると、所望の交換が行なえる。光スイ
ッチ240で交換された光で波長多重の状態にあるもの
は、波長選択フィルタ250により分離される。
【0033】この様に、第2実施例の交換方法および交
換装置によれば、ヘッダ処理装置と電気/光変換装置と
の間にバッファ(電気メモリ)を設けなくとも、第1の
実施例と同様の動作が可能になる。したがって、第1実
施例と比較してさらに消費電力を低減させる可能性があ
る。
【0034】3.第3実施例 この発明においては、各入力端ごとの電気/光変換装置
(図1、図2の例で考えれば電気/光変換装置130、
230)は、それぞれが異なる出力方路にセルを出力す
る場合であれば、それぞれ同じ波長λ1 λ2 ・・を用い
る構成でも問題はない。あえて、東京から来たセルはλ
1 λ2 の光信号、名古屋から来たセルはλ3 λ4 の光信
号に変換する必要はないのである。しかし、実際は、各
入力端から入力されたセルが同一の出力端に同時に交換
されることは多々ある。それを配慮するには、各入力端
ごとで用いる波長を予め異ならせておく方法をとれば良
い。ただし、各入力端ごとで用いる波長を予め異ならせ
ておくと、入力端の数によってはかなり多種類の波長が
必要になる。競合の危険がある場合にだけ波長の種類を
変えるようにすれば用いる波長の数を減らせるので便宜
になることもある。この第3実施例はその例である。図
3はその説明に供する図であり、この第3実施例の方法
での光交換の様子を示した図である。
【0035】この図3において示した光/電気変換装置
310、ヘッダ処理装置320、電気/光変換装置33
0、ソータ331、光スイッチ340、チューナブルフ
ィルタ350は、それぞれ、第2実施例の交換装置にお
ける、光/電気変換装置210、ヘッダ処理装置22
0、電気/光変換装置230、ソータ231、光スイッ
チ240、波長選択フィルタ250に相当するもので構
成出来る。ただし、同一出力端に、異なるセルであるに
もかかわらず同じ波長で示された光セルが競合しないよ
うに、各入力端の電気/光変換装置330同士、および
各入力端のソータ331同士を制御する制御部360を
具える。この結果、図3の例では、入力端370a〜3
70x各々のソータ331からそれぞれ出力された光信
号のうち、先ず第1のタイムスロットの信号について見
ると、入力端370aに関連する光信号と入力端370
xに関連する光信号とが、いずれも波長λ1 および波長
λ2の多重光信号となっているものの、両者は出力端が
異なるので不具合は生じない。一方、入力端370bに
関連する光信号と入力端370xに関連する光信号は同
一の出力端に出力されるので、入力端370bに関連す
る光信号は波長λ3 の光信号に変換し、入力端370x
に関連する光信号は波長λ1 およびλ2 の多重光信号に
変換されている。
【0036】上述においてはこの出願の各発明の実施例
について説明したがこれら発明は上述の実施例に限られ
ない。たとえば、第1実施例の方法と第2実施例の方法
とを組み合わせて光信号の交換を行なうようにする場合
があっても良い。つまり、ヘッダ処理装置と電気/光変
換装置との間にバッファ(電気メモリ)を設けかつ電気
・光変換装置の後段にソータを設けるようにし、これら
の一方または双方を適宜使用するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願の第一発明の光パケット交換方法によれば、同一
の出力端を交換先として希望している多数の光パケット
信号のうちの同じタイムスロットにて交換可能な複数の
光パケット信号それぞれに異なる波長を割り当てそして
波長多重して、方路切替え手段に同時に入力する。この
ため、ガードタイムの量を増やすことなく、方路切り替
え手段内部での見かけ上の回線速度を増加できる。しか
も、1つのセルが波長多重で圧縮されていないため、従
来技術で問題としていたセルの圧縮を元に戻す処理を不
要とできるので、ハード量および消費電力を従来に比べ
削減できる。
【0038】また、この出願の光パケット交換装置によ
れば、複数の入力端と、複数の出力端と、入力端から入
力される光パケット信号を所望の出力端に交換するため
の方路切替え手段とを具える光パケット交換装置におい
て、所定の信号変換手段と、方路切替え手段に対する所
定の信号入力手段と、所定の波長選択手段とを具えたの
で、第一発明の光パケット交換方法を容易に実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一及び第二発明の第1実施例の説明図であ
る。
【図2】第一及び第二発明の第2実施例の説明図であ
る。
【図3】第一及び第二発明の第3実施例の説明図であ
る。
【図4】従来技術及び課題の説明図である。
【符号の説明】
100〜103,200〜203:光パケット信号(光
セル信号(セル)) 110,210,310:光/電気変換装置 120,220,320:ヘッダ処理装置 125:バッファ装置 130,230,330:電気/光変換装置 130a:合波器 140,240,340:方路切替え手段(例えば光ス
イッチ) 150,250,350:波長選択手段 155:光/電気変換装置 160:バッファ装置 170:電気/光変換装置 180〜183,280〜283:出力端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 3/00 9466−5K H04L 11/20 102 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端から入力される光パケット信号を
    複数の出力端のうちの所望の出力端に方路切替え手段に
    より交換する光パケット交換方法において、 (a)同一の出力端を交換先として希望している多数の
    光パケット信号のうちの同じタイムスロットにて交換可
    能な複数の光パケット信号それぞれを、異なる波長の光
    信号にそれぞれ変換する処理と、 (b)該変換された各光信号を多重して方路切替え手段
    に同時に入力し前記同一の出力端に交換する処理と、 (c)該交換された各光信号を波長選択手段により分離
    する処理とを含むことを特徴とする光パケット交換方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光パケット交換方法に
    おいて、 前記(a)および(b)の処理は、 前記入力端から入力される光パケット信号を電気信号に
    変換してバッファに蓄え、 該蓄えた電気信号中に同一のタイムスロットにて交換可
    能な複数の信号がある場合それらを異なる波長の光信号
    にそれぞれ変換しこれらを前記方路切替え手段に同時に
    入力することで行なうことを特徴とする光パケット交換
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光パケット交換方法に
    おいて、 前記(a)および(b)の処理は、 前記入力端から入力される光パケット信号を予め定めた
    いくつかの波長のうちのある波長の光信号に変換し、 該変換した光信号を複数本の互いに遅延量の異なる導波
    手段であって前記方路切替え手段の同一の入力端に合流
    されている複数の導波手段の何れか1つを介して前記方
    路切替え手段に送り、 その後に前記入力端に入力される光パケット信号の中
    に、前記送った光パケット信号と同じ出力端に交換した
    いものが存在する場合で、かつ、該光パケット信号を前
    記複数本の導波手段の遅延量の違いを利用することで前
    記送った光パケット信号と同じタイムスロットで方路切
    替え手段に入力できる場合は、該光パケット信号を前記
    送った光パケット信号とは異なる波長の光信号に変換し
    それを該当する導波手段に送ることで行なうことを特徴
    とする光パケット交換方法。
  4. 【請求項4】 複数の入力端と、複数の出力端と、入力
    端から入力される光パケット信号を前記複数の出力端の
    うちの所望の出力端に交換するための方路切替え手段と
    を具える光パケット交換装置において、 同一の出力端を交換先として希望している多数の光パケ
    ット信号のうちの同じタイムスロットにて交換可能な複
    数の光パケット信号それぞれを、異なる波長の光信号に
    それぞれ変換する信号変換手段と、 該変換された各光信号を多重して方路切替え手段に同時
    に入力する信号入力手段と、 前記方路切替え手段により交換された各光信号を分離す
    る波長選択手段とを具えたことを特徴とする光パケット
    交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100420949B1 (ko) * 2001-08-14 2004-03-02 한국전자통신연구원 광 스위칭 방법 및 그 장치
US7409158B2 (en) 2003-02-04 2008-08-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Large-capacity optical router using electric buffer
JP2015091046A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 Kddi株式会社 クロスコネクト装置

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