JPH0865144A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH0865144A
JPH0865144A JP6198779A JP19877994A JPH0865144A JP H0865144 A JPH0865144 A JP H0865144A JP 6198779 A JP6198779 A JP 6198779A JP 19877994 A JP19877994 A JP 19877994A JP H0865144 A JPH0865144 A JP H0865144A
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JP
Japan
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semiconductor integrated
integrated circuit
transistor
circuit device
output
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JP6198779A
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Inventor
Tadahiro Kuroda
田 忠 広 黒
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチングの方向にかかわらず消費電力が
少なく、かつ重い負荷を有している場合でも小さな電流
で高速に動作する半導体集積回路を提供する。 【構成】 差動論理段の2つの枝のうちの少なくとも一
方に設けられた出力回路における充電用および放電用の
トランジスタをダーリントン接続したもの(Qu1,Qu
2、Qd1,Qd2)で構成し、ECLより低いレベルで動
作させることにより、各トランジスタをオンさせて次の
スイッチング動作に備える。レベルが低電位から高電
位、高電位から低電位への変化に関係なくスイッチング
時間を短縮し、かつ消費電力を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
するもので、特にECL(Emitter CoupledLogic エミ
ッタ結合論理)集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図25は従来提案されているECL回路
による3入力OR/NORゲートを示す回路図である。
このECL回路は差動増幅形の電流切換えによるスイッ
チングを行う差動論理段と、エミッタフォロワのバッフ
ァ回路によるエミッタフォロワ出力段とから構成されて
いる。差動論理段の回路の一方側の枝には並列接続され
た3つのNPNトランジスタQ1-1 、Q1-2 、Q1-3 が
設けられ、それらのベースにはINA 、INB 、INC
の3つの入力信号が与えられている。これらのトランジ
スタのコレクタ共通接続点は負荷抵抗R1を介して接地
され、エミッタ共通接続点には定電流源ICSが接続され
ている。また、他方側の枝にはベース基準電位VBBが与
えられるNPNトランジスタQ2 が設けられ、そのコレ
クタ側は負荷抵抗R2を介して接地され、エミッタ側は
左側のエミッタ共通接続点とともに定電流源ICSに接続
されている。そして、両側の枝の負荷抵抗とコレクタの
接続点にはそれぞれエミッタフォロワ回路Q3 およびQ
4 からなる出力段が設けられている。
【0003】この回路においては、入力信号INA 、I
NB 、INC のいずれか1つでも、基準電位VBB1 より
高くなると、差動論理段の定電流を流れる電流ICSは図
25の左側の枝の負荷抵抗R1 に流れるのに対して、右
側の枝の負荷抵抗R2 には電流が流れない。その結果、
左側の枝の電位は“+VBE ”に、右側の枝の電位は
“GRD ”になり、エミッタフォロワ出力段を介して出力
ZはGRD −VBE=“H”、出力/Zは“GRD −ICS×R
1 =“L”になる。一方、3つの入力の全てがVBB1 よ
り低くなると、ICSは右側の枝に流れ、出力Zは“L”
を出力する。こうしてZ=A+B+Cの論理出力が得ら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この回路は、エミッタ
フォロワ出力段が“L”から“H”を出力するときは、
バイポーラトランジスタQ3 、Q4 が負荷を駆動するの
で、十分高速に動作する。しかしながら、エミッタフォ
ロワ出力段が“H”から“L”を出力するときには、定
電流源の電流IEF(或いは抵抗RE )で負荷を駆動する
ので、動作速度と消費電力の間にはトレード・オフの関
係(一方を良くすれば他方が悪くなるという関係)が生
じる。
【0005】すなわち、エミッタフォロワ出力段が高速
に“H”から“L”を出力するには、大きな電流IEF
(或いは小さな抵抗RE )が必要になり、大きな消費電
力を必要とする。この電力はECLゲートの出力が変化
しないときにも定常的に流れるので、大きな電力の損失
になる。逆に、電力の損失を小さくするには、電流IEF
を小さく(或いは抵抗RE を大きく)しなければならな
い。この場合、エミッタフォロワ出力段が“H”から
“L”を出力するスピードが遅くなる。
【0006】一例として図26にICS=IEF=125μ
Aに設定されたECL回路によるインバータ・ゲートが
負荷、CL =0.1pFとCL =0.3pF、を駆動す
るときのスピードをシミュレーションした結果を示す。
これより、tpLH(ゲートの入力に“L”の信号が入
力してから、ゲートの出力が“H”を出力するまでの時
間)に比べてtpHL(ゲートの入力に“H”の信号が
入力してから、ゲートの出力が“L”を出力するまでの
時間)は著しく遅くなることがわかる。
【0007】tpLHに比べてtpHLが著しく遅いこ
とは、LSIの総合的な性能を劣化させるだけでなく、
信号のスキュー(波形の変形)やレーシング(2つの信
号の到達時刻が逆転すること)による回路の誤動作の原
因ともなり得る。また、大きな消費電力による発熱は、
LSIの信頼性を損い、ECL集積回路の大きな制約と
なる。
【0008】そこで発明者はゲートの出力が“H”から
“L”を出力するときも、“L”から“H”を出力する
ときと同様バイポーラトランジスタで負荷を駆動し、t
pHLをtpLHと同程度に高速にし、かつ、ゲートが
スイッチングしているときには大きな出力電流を提供す
るが、ゲートがスイッチングしていないときにはほとん
ど電力を消費しない新しい出力段を有した半導体集積回
路を提案している。これは米国特許出願08/058,
314号あるいは論文:T. Kuroda et al., "Capacitor
-free Level-sensitive Active Pull-down ECL Circuit
With Self-adjusting Driving Capability, in Dig. T
ech. Papers Symp. VLSI Circuit, 1993, pp.29-30に示
されている。
【0009】ところが前述した新回路でも差動論理段を
流れる電流ICSは必要である。そして、重い負荷を高速
に駆動する場合には、大きな電流ICSが必要になる。し
かしながら、このことは集積回路の消費電力および発熱
を増大させ、省電力化の要請に反することとなる。
【0010】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたもので、スイッチングの方向にかかわらず消費
電力が少なく、かつ重い負荷を有している場合でも小さ
な電流で高速に動作する半導体集積回路を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体集
積回路によれば、少なくとも1つの入力と少なくとも1
つの基準電圧を有して入力電圧と前記基準電圧との関係
でスイッチング動作を行う差動論理段と、この差動論理
段の各枝間に接続された、ダーリントン接続された第1
および第2の2つのトランジスタよりなる充電回路と、
前記各枝の少なくとも一方の出力点に接続された、ダー
リントン接続された第3および第4の2つのトランジス
タよりなる放電回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】前記充電回路は、前記差動論理段と前記充
電回路との接続点に接続された第1の負荷抵抗と、前記
第1のトランジスタのエミッタと前記第2のトランジス
タのベースとの接続点に一端が接続された第1のバイア
ス回路とを備え、前記放電回路は、前記出力点に接続さ
れた第2の負荷抵抗と、前記第3のトランジスタのエミ
ッタと前記第4のトランジスタのベースとの接続点に一
端が接続された第2のバイアス回路とを備えることが好
ましい。
【0013】このような半導体集積回路の基本形は4つ
あり、第1は前記第1、第2、第3のトランジスタのコ
レクタが第1の電源に接続され、前記第1および第2の
バイアス回路の他端が第2の電源に接続され、前記第4
のトランジスタのエミッタが第1の電源よりも低い第3
の電源に接続されたもの、第2は前記第1、第2のトラ
ンジスタのコレクタが第1の電源に接続され、前記第3
のトランジスタのコレクタが前記出力点に接続され、前
記第1および第2のバイアス回路の他端が第2の電源に
接続され、前記第4のトランジスタのエミッタが第1の
電源よりも低い第3の電源に接続されたもの、第3は前
記第1、第2、第3のトランジスタのコレクタが第1の
電源に接続され、前記第1のバイアス回路の他端は前記
出力点に接続され、前記第2のバイアス回路の他端およ
び前記第4のトランジスタのエミッタが第1の電源より
も低い第3の電源に接続されたもの、第4は前記第1お
よび第2のトランジスタのコレクタが第1の電源に接続
され、前記第1のバイアス回路の他端が前記出力点に接
続され、前記第3のトランジスタのコレクタが前記出力
点に接続され、前記第2のバイア回路の他端がおよび前
記第4のトランジスタのエミッタが第1の電源よりも低
い第3の電源に接続されたものである。
【0014】前記第2のNPNバイポーラトランジスタ
のエミッタ面積が前記第1のNPNバイポーラトランジ
スタのエミッタ面積に比べて等しいかもしくは大きく、
かつ前記第4のNPNバイポーラトランジスタのエミッ
タ面積が、前記第3のNPNバイポーラトランジスタの
エミッタ面積に比べて等しいかもしくは大きいことが好
ましい。
【0015】前記第3の電源の電位を V1−i・r−4φ V1:前記第1の電源の電位 i:前記カレントスイッチ回路の前記2つの接続端子の
いずれかから引き込む電流値 r:前記第1もしくは第2の抵抗値 φ:前記第1、第2、第3、第4のNPNバイポーラト
ランジスタのベース・エミッタ間封印電圧 に設定すると良い。
【0016】前記バイアス回路はベースに一定電位が与
えられるNPNバイポーラトランジスタと抵抗を直列接
続したもの、抵抗、ダイオード接続したNPNバイポー
ラトランジスタと抵抗を直列接続したもの、ゲートに一
定電位が与えられるMOSトランジスタのうちいずれか
を用いることができる。
【0017】複数の電流源を接続し、この接続ラインに
半導体集積回路の前記第3の電源を接続することがで
き、この電流源はベースに一定電位が与えられるNPN
バイポーラトランジスタと抵抗を直列接続したもの、抵
抗、ダイオード接続したNPNバイポーラトランジスタ
と抵抗を直列接続したもの、ゲートに一定電位が与えら
れるMOSトランジスタのいずれかであると良い。
【0018】前記入力に、ダイオード接続されたトラン
ジスタなどのレベル低下手段により低下されたECL回
路あるいはアクティブプルダウンECL回路の出力を与
えることができる。
【0019】一方側入力には前記出力が、他方側入力に
は前記出力の中間電位が与えられ、そのレベル変換され
た出力が前記入力端子に与えられる、電源1と電源2の
間に負荷および電流源と直列に接続された差動増幅器を
さらに備えると良い。
【0020】前記第3の電源電位を発生する基準電位発
生手段と、この基準電位発生手段の出力を入力して入力
側と比例した電流を発生する電流ミラー回路と、この電
流ミラー回路の出力点に半導体集積回路装置の第3の電
源が接続されると良い。
【0021】前記基準電位発生手段が、少なくとも1つ
の入力端子と少なくとも1つの基準電圧を有して入力電
圧と前記基準電圧との関係でスイッチング動作を行う差
動論理段、この差動論理段の各枝間に接続された、ダー
リントン接続された第5および第6の2つのトランジス
タよりなる充電回路、前記各枝の少なくとも一方の出力
点に接続された、ダーリントン接続された第7および第
8の2つのトランジスタよりなる放電回路とを備えたも
のであると良い。
【0022】前記基準電位発生手段の出力を非反転入力
とし、前記電流ミラー回路の出力点からの信号を反転入
力とし、出力が前記電流ミラーの回路の入力点に接続さ
れた差動増幅器をさらに備えると良い。
【0023】
【作用】充電用バイポーラトランジスタと放電用バイポ
ーラトランジスタとを有するアクティブプルダウン形式
の出力回路において、充電用バイポーラトランジスタを
ダーリントン接続されたバイポーラトランジスタQu1,
Qu2とし、放電用バイポーラトランジスタをダーリント
ン接続されたバイポーラトランジスタQd1,Qd2とし、
かつバイポーラトランジスタQd2のエミッタに接続され
る第3の電源を通常のECLレベルより低い電圧を発生
させるようなレベルとしている。このような回路では、
出力が“H2”あるいは“L2”に達した時点で充電用
トランジスタ(Qu1,Qu2)および放電用トランジスタ
(Qd1,Qd2) がともにわずかにオンし、次のスイッチ
ング動作に高速に対応できるように準備されるので、レ
ベルが低電位から高電位、高電位から低電位への変化に
関係なくスイッチング時間を短縮して消費電力を抑える
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。なお、以下の説明においては、便宜的に、
第1ECLレベルの高レベル“H1”は約−0.85
V,第1ECLレベルの低レベル“L1”は約−1.4
5V,第1ECLレベルの論理しきい値VBB1 は約−
1.15V、第2ECLレベルの高レベル“H2”は約
−1.7V、第2ECLレベルの低レベル“L2”は約
−2.3V、第2ECLレベルの論理しきい値VBB2 は
約−2.0V、VREG は約−4.0V、NPNバイポー
ラトランジスタのベース・エミッタ間封印電圧φは約
0.85V、ICS×R1=ICS×R2=“H2”−“L
2”=0.6Vとする。
【0025】図1は本発明の一実施例を示す回路図であ
る。
【0026】入力I1 〜IN を有するカレントスイッチ
回路はそれぞれ第1の電源に接続された2本の枝を有し
ており、第1の枝には第1の電源とカレントスイッチ回
路3との間に抵抗R1 が接続されており、この抵抗R1
のカレントスイッチ側にベースが、第1の電源にコレク
タがそれぞれ接続されたNPNトランジスタQu1が設け
られている。また、第2の枝にはNPNトランジスタQ
u2のコレクタが電源1側に接続され、トランジスタQu2
のエミッタが抵抗R2 を介してカレントスイッチ回路3
に接続されている。トランジスタQu2のベースはトラン
ジスタQu1のエミッタと接続され、この接続点と電源2
との間にはバイアス回路1が接続されている。トランジ
スタQu2のエミッタと抵抗R2 との接続点は出力端子と
なっている。
【0027】また、抵抗R2 のカレントスイッチ側にベ
ースが、電源1にコレクタがそれぞれ接続されたNPN
トランジスタQd1が設けられており、このトランジスタ
Qd1のエミッタにベースが接続され、コレクタが出力端
子に接続され、エミッタが第3の電源に接続されたNP
NトランジスタQd2が設けられている。また、トランジ
スタQd1のエミッタとトランジスタQd2のベースの接続
点と電源2との間にバイアス回路2が接続されている。
【0028】このように、トランジスタQu1とQu2、Q
d1とQd2とは前段のトランジスタのエミッタが後段のト
ランジスタのベースに直結された、いわゆるダーリント
ン接続となっている。
【0029】図1の回路をより具体化した回路としてイ
ンバータゲートの例を図5に示す。ここでは、カレント
スイッチはエミッタ共通接続された2つのNPNトラン
ジスタQ1 およびQ2 よりなる差動増幅器とこれらトラ
ンジスタのエミッタ共通接続点と接地VEE間に接続され
た電流源ICSより構成され、トランジスタQ1 のベース
は入力端子INとなっており、トランジスタQ2 のベー
スには基準電源VBB2が接続されている。また、バイア
ス回路1およびバイアス回路2はそれぞれ抵抗R3 およ
びR4 で構成されている。さらに、第3の電源はVREG
となっている。
【0030】このVREG は次のように表される。
【0031】VREG =VOL−2φ=(V1−2φ−i・
r)−2φ=V1−i・r−4φ ここでV1:第1の電源の電位、i:カレントスイッチ
の電流;r:抵抗R1,R2の抵抗値,φ:ベース・エ
ミッタ間封印電圧である。
【0032】図5の回路の動作を説明する。IN=“H
2”,OUT=“L2”の状態から、IN=“L2”が
入力されてOUT=“H2”に変化する動作を説明す
る。INに“L2”が入力すると、カレントスイッチ回
路のトランジスタQ1 がオフとなり、トランジスタQ2
がオンして、ICSは図6の右側の枝を流れる。その結
果、当初ICS×R1 =0.6Vあった抵抗R1 の両端の
電位差はなくなり、抵抗R1 とトランジスタQu1との接
続点であるノードAの電位は−0.6Vからほぼ0Vに
まで上昇する。一方、OUTは当初“L2”であったの
で、ノードAの電位が−0.6Vから上昇し始めると、
トランジスタQu1,Qu2 のベース・エミッタ間の電圧
が0.85V以上になり、Qu1およびQu2が強くオン
し、大きな負荷充電電流を流す。この充電電流のうち、
ICS分は抵抗R2 を流れ、カレントスイッチ回路の定電
流源に流れ込む。その結果、当初ICSが抵抗R2 に流れ
ていなかったためにOUTと同じ“L2”であった抵抗
R2 とトランジスタQu1のベースとの接続点であるノー
ドBの電位を“L2”−ICS×R2=−2.9Vまで押
し下げる。この結果、トランジスタQd1,Qd2のベース
・エミッタ間電圧は{“L2”−VREG }÷2=0.8
5Vよりも小さくなり、トランジスタQd1,Qd2をオフ
する。従って、Qu1,Qu2による電流の大部分は出力O
UTにつながる負荷に与えられ、OUTの電位は急速に
上昇する。OUTが“H2”に近づくと、Qu1,Qu2の
ベース・エミッタ間電圧は(0−“H2”)÷2〜0.
85Vに近づき、Qu1,Qu2は徐々にオフする。同時
に、ノードBの電位は“H2”−ICS×R2=“L2”
レベルに再び近づき、Qd1,Qd2のベース・エミッタ間
電圧は(“L2”−VREG )÷2〜0.85Vに近づ
き、徐々にオンしてくる。従ってOUTが“H2”レベ
ルになった時点ではQu1,Qu2および、Qd1,Qd2はわ
ずかにオンし、小さな貫通電流がGND→(Qu1,Qu
2)→(Qd1,Qd2)→VREGの経路で流れる。
【0033】次にIN=“L2”,OUT=“H2”の
状態から、IN=“H2”が入力して、OUT=“L
2”に変化する動作を説明する。まずカレントスイッチ
回路のトランジスタQ1がオンし、Q2がオフし、ICS
はカレントスイッチ回路の左側の枝に切換わる。その結
果、抵抗R1 の両端にICS×R1 =0.6Vの電位差を
生じ、ノードAの電位が−0.6Vまで下がって、一旦
Qu1,Qu2はオフする。同時に、Q2がオフした結果、
R2 の両端に生じていたICS×R2 =0.6Vの電位差
がなくなり、ノードBの電位は“L2”からOUT=
“H2”レベルに向けて上昇し、放電用トランジスタQ
d1, Qd2のベース・エミッタ間電圧が(“L2”−VRE
G )÷2=0.85Vよりも大きくなることで、Qd1,
Qd2が強くオンする。その結果出力OUTにつながる負
荷から大きな放電電流がQd1,Qd2を介してVREG に流
れ込み、OUTの電位は急速に下がる。OUTが“L
2”レベルに近づくと、ノードBの電位も“L2”レベ
ルに再び近づき、Qd1,Qd2のベース・エミッタ間電圧
は(“L2”−VREG )÷2=0.85Vに近づき、Q
d1,Qd2を再び徐々にオフする。同時に、Qu1,Qu2の
ベース・エミッタ間電圧が{−(“H2”−“L2”)
−“L2”}÷2=0.85Vに近づき、Qu1,Qu2が
徐々にオンしてくるので、OUTが“L2”レベルにな
った時点では、わずかな貫通電流がGND→(Qu1,Q
u2)→(Qd1,Qd2)→VREG の経路で流れる。
【0034】以上の動作説明で述べた通り、本発明にか
かる回路では、出力が“H2”あるいは“L2”に達し
た時点で充電用トランジスタ(Qu1,Qu2)および放電
用トランジスタ(Qd1,Qd2) がともにわずかにオン
し、次のスイッチング動作に高速に対応できるように準
備している。そのために必要な条件を整理すると、OU
T=“H2”のとき VBE(Qu1,Qu2)=−“H2”÷2 …(1) VBE(Qd1,Qd2)=(“H2”−ICS×R2−VREG )÷2 …(2) OUT=“L2”のとき VBE(Qu1,Qu2)=(−ICS×R1−“L2”)÷2 …(3) VBE(Qd1,Qd2)=(“L2”−VREG )÷2 …(4) となる。従ってφをベース・エミッタ間封印電圧として
“H2”=−2φであるとき、 R1=R2=“H2”−“L2”/ICS …(5) VREG =“L2”−2φ …(6) とすると、上式(1) 〜(4) はいずれもVBE=φとなり、
前記条件を満足するようになる。
【0035】図6はトランジスタQu1,Qu2およびQd
1,Qd2のエミッタ面積の関係とスイッチング動作時間
Tpdとの関係のシミュレーション結果を示すグラフであ
る。横軸のMはトランジスタQu2のエミッタ面積がトラ
ンジスタQu1の面積の何倍に当たるかを示す倍率であ
り、縦軸がスイッチング動作速度Tpdを表している。こ
れによれば、トランジスタQu1,Qu2およびQd1,Qd2
のエミッタ面積について Qu2≧Qu1 Qd2≧Qd1 の関係があるときに回路のスイッチング動作時間が短く
なる。
【0036】なお、図5において、ノードBの電位は出
力が“L2”から“H2”に変化するときに一瞬“L
2”−ICS×R2=−2.9V近くまで下がり得るが、
このときトランジスタQ2 のコレクタ・エミッタ間電圧
は VCE・Q2 ={“L2”−(“H2”−“L2”)}−
{VBB2 −VBE}=−0.05V となり、Q2 は飽和領域に入る。しかし直ちに出力は
“H2”になるので、ノードBの電位は“L2”にな
り、VCE・Q2 は VCE・Q2 =“L2”−{VBB2 −VBE}=0.55V となり、非飽和領域に戻る。なお、飽和領域は一般にV
CE<0.5Vである。
【0037】ところが、図7に示すような非反転出力を
得る正転バッファの場合には事情が異なる。図7の構成
によれば、用いられるカレントスイッチ3′が図5に示
されたカレントスイッチ3とは異なっており、入力端子
INは出力が取り出される枝に設けられている。すなわ
ち、入力信号を受けるカレントスイッチ回路のトランジ
スタのコレクタがノードBの枝に接続されている。この
ような構成では、ノードBの電位が“L2”に戻って
も、入力INに“H2”レベルが与えられると VCE・Q2 =“L2”−{“H2”−VBB}=0.25
V となり、常に飽和領域に入ったままになり、トランジス
タQ2のスイッチング応答が著しく劣化する。そこでこ
の場合には、入力信号、基準信号ともに更に1レベル低
い電位、すなわち入力信号は“H3”(第3ECLレベ
ルの高レベル)〜−2.55V、“L3”(第3ECL
レベル低レベル)〜−3.15V、基準信号はVBB3
(第3ECLレベルの論理しきい値)〜−2.85Vに
設定しなければならない。こうすることで、VCE・Q2
を VCE・Q2 =“L2”−{“H3”−VBE}=1.1V にでき、トランジスタQ2を非飽和領域にバイアスさせ
ることができるようになる。
【0038】図5の実施例ではインバータを例にとって
説明したが、図5のカレントスイッチ回路3の部分を従
来のECL回路で使われてきた種々の回路で置き換える
ことにより、各種の論理ゲートを実現することができ
る。
【0039】図2から図4は図1に示した一般形の回路
の他の形を示すものである。図2は、トランジスタQd1
のコレクタをトランジスタQu2のエミッタと抵抗R2 の
接続点(出力ノード)に接続したものである。
【0040】また、図3はバイアス回路1を電源2の代
わりにトランジスタQu2のエミッタと抵抗R2 の接続点
に接続し、バイアス回路2を電源2の代わりに電源3に
接続したものである。
【0041】さらに、図4は図3の構成にさらにトラン
ジスタQd1のコレクタをトランジスタQu2のエミッタと
抵抗R2 の接続点に接続したものである。
【0042】これらの回路において、トランジスタQu
1,Qu2のダーリントン接続およびトランジスタQd1,
Qd2のダーリントン接続において必要となるバイアス回
路は、図13〜図16に示す具体的な回路で実現するこ
とができる。すなわち、図13に示すベースに一定電位
が与えられるNPNトランジスタQ6 と抵抗R8 を直列
接続したもの、図14に示す抵抗R9 、図15に示すダ
イオード接続されたNPNトランジスタQ7 と抵抗R10
とを直列接続したもの、図16に示すゲートに一定電位
の与えられるNチャネルMOSトランジスタQ8 などを
使用することができる。
【0043】前述したように、本発明の回路は通常のE
CLレベルよりも低い信号レベル(“H2”、“L
2”、“H3”、“L3”など)を入力信号として用い
る。このような低いレベルを得るための手法を次に述べ
る。
【0044】図8は、従来のECL回路の出力段にダイ
オードを挿入したもので、カレントスイッチ4の枝に接
続されたトランジスタQ11のエミッタにダイオード接続
されたトランジスタQ12を接続したもので、そのエミッ
タは電流源5に接続されるとともに、図1ないし図5の
カレントスイッチ3の入力端子に接続される出力点とな
っている。この回路ではダイオードによる電圧降下によ
り、ECLレベルよりも低いレベルを得ることができ
る。
【0045】図9は従来のアクティブプルダウンECL
回路の出力段にダイオードを挿入したもので、カレント
スイッチ4の枝に接続された充電用トランジスタQu1の
エミッタにダイオード接続されたトランジスタQu2を接
続し、また、放電用トランジスタQd1のエミッタにダイ
オード接続されたトランジスタQd2を接続したものであ
る。この回路では、ECLレベルよりも低い信号レベル
出力を得ることができる他、さらに低い電源レベル(第
3の電源)をトランジスタQd2のエミッタから容易に取
り出すことができる。このようにして得られたレベルの
信号は図1〜図4、図7の回路に直接与えることができ
る。
【0046】図10は、カレントスイッチ4の枝に接続
された、ダーリントン接続された2つのトランジスタQ
13とトランジスタQ14を設けており、トランジスタQ13
のエミッタと第2の電源間には電流源5が、トランジス
タQ14のエミッタと接地間にはバイアス回路6が接続さ
れてエミッタフォロワとなっている。この例では、カレ
ントスイッチへの入力信号はレベルシフトされた信号と
してトランジスタQ14のエミッタから取り出される。
【0047】なお、本発明の回路の出力は本来“H2”
や“L2”レベルであるので、これを従来のECL回路
やアクティブ・プルダウンECL回路で直接入力するに
は、“H2”と“L2”の中間の電位であるVBB2 を基
準電位として与えればよいことは明らかである。
【0048】本発明の回路の出力に接続されるECL回
路やアクティブプルダウンECL回路の基準電位をVBB
2 を用いずにVBB1 にする場合の回路の例を図11およ
び図12に示す。これらはCMLゲートによるレベル変
換を行うもので、電源1と電源2の間に負荷および電流
源と直列に接続された差動増幅器よりなっており、差動
増幅器の一方側入力には図1〜図4の回路のいずれかの
出力を接続し、他方側入力には図1〜図4の回路のいず
れかにおける高レベルと低レベルの中間レベルが供給さ
れる。図11および図12に示す回路の出力信号は、出
力は電圧VBB1とともに本発明の回路10中のカレント
スイッチ回路の入力信号となっている。図11の構成で
はダイオード接続されたNPNバイポーラトランジスタ
Q15による能動負荷となっているが、図12の構成にお
いては抵抗R7 による静的負荷となっている点が異な
る。なお、図11、図12に示す構成ではともに正転論
理でレベルシフトしているが、逆論理のレベルシフトも
同様に実現できる。
【0049】図17は図1〜図5における第3の電源を
与える具体的な方法を示す。図13〜図16に示す電流
源111 〜114 を接続し、この接続ラインに図1〜図
4の回路101 〜10n の第3の電源の接続端子を互い
に結線し、必要に応じてその接続点に容量を接続してい
る。これにより、複数の本発明の回路の一部がスイッチ
ングしたとき、静止している他の本発明の回路に接続さ
れた電流源も含めた全ての電流源が、スイッチングをし
ている回路の第3の電源端子から負荷の放電電流を供給
することが可能となる。
【0050】第3の電源を与える別の具体的な回路を図
18、19、20に示す。図18においては、基準電位
発生回路15の出力は第3の電源の電位(VR )であ
り、これが演算増幅器12の非反転入力端子に与えら
れ、その出力がベース共通接続された2つのトランジス
タQ12およびQ13よりなるカレントミラー回路に入力さ
れ、出力側のトランジスタQ13に接続された2つの直列
接続された抵抗R12およびR13の接続中点にコレクタ
が、抵抗R12とトランジスタQ13のコレクタにベースが
接続されたエミッタ接地の出力トランジスタQ15が設け
られている。出力トランジスタQ15のコレクタに接続さ
れたVREGCラインには本発明の回路101 〜10n の出
力点が接続され、出力トランジスタQ15のベースに接続
されたVREGBラインには本発明の回路101 〜10n の
出力点に接続されたトランジスタQ16-1〜Q16-nの各ベ
ースが接続されている。そして、出力トランジスタQ15
のコレクタ側の出力点は演算増幅器12の反転入力端子
にフィードバックされている。
【0051】ここで、基準電位発生回路15の詳細を図
19および図20に示す。これらはそれぞれ、本発明の
回路のレプリカであり、ダーリントン接続された放電用
トランジスタQ24のエミッタから図18の回路における
貫通電流が所望の値になるときの第3の電源の電位であ
るVR を取り出すようにしている。図19では電流源2
1はダーリントン接続されたトランジスタQ21のベース
と抵抗R21の接続点に接続されているのに対し、図20
では第2段側のトランジスタQ23のベースと抵抗R22と
の接続点に電流源25が接続されている点が異なる。
【0052】図18の回路においては、実際の第3の電
源電位が基準電位発生回路11の電位(VR )に等しく
なるように、フィードバック制御して、例えば図18
で、VREGC<VR の場合には、ノードBの電位は上昇
し、電流i1 は増加する。これによってQ12とQ13より
なるカレントミラー回路の作用で電流i2 も同じ比だけ
増加し、抵抗R12の両端に発生する電圧が増大して、V
REGCのレベルは上昇する。逆にVREGC>VR の場合は前
記と反対のことが起り、結果として、VREGC=VRで平
衡し、第3の電位を確実に基準電位に一致させることが
できる。
【0053】図21から図24に本発明による特性向上
の様子を示す。
【0054】図21および図22は消費電力と遅延時間
との関係を示すグラフであって、図21からは例えばフ
ァンアウトF/O=3,CL =0.3pFの負荷条件で
1.0mWの電力を消費するゲートのゲートスピードで
比較すると、従来のECLが560psであったのに対
し、本発明の回路では44psとなって12.7倍高速
である。あるいは、同じ負荷条件で100psのゲート
スピードを出すのに必要な消費電力で比較すると、従来
のECLが5.5mWに対し、本発明の回路が0.25
mWとなり、1/22の低消費電力化を図ることができ
る。図22は負荷が1pFとなっている場合であり、同
様の改善効果が認められる。
【0055】これは、本発明の回路ではゲートのスイッ
チング時のみに、負荷の大きさに応じて必要な大きさの
充放電電流が流れ、スイッチング動作が終了すると小さ
な定常電流(貫通電流)しか流さないためである。
【0056】図23および図24は負荷の大きさに対す
る駆動力TpLH (図23)、TpHL(図24)の関係を
示しており、例えば、図24においては、従来のECL
回路が2730ps/pFであるのに対し、本発明の回
路では30ps/pFとなって91倍高駆動力になって
いる。また、図23と図24を比較することにより、T
pLH とTpHL をほぼ等しくすることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、出力回
路における充電用および放電用のトランジスタをダーリ
ントン接続したもので構成し、ECLより低いレベルで
動作させることにより、各トランジスタをオンさせて次
のスイッチング動作に備えているので、レベルが低電位
から高電位、高電位から低電位への変化に関係なくスイ
ッチング時間を短縮し、かつ消費電力を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる集積回路の一般的な構成の第1
の実施例を示す回路図。
【図2】本発明にかかる集積回路の一般的な構成の第2
の実施例を示す回路図。
【図3】本発明にかかる集積回路の一般的な構成の第3
の実施例を示す回路図。
【図4】本発明にかかる集積回路の一般的な構成の第4
の実施例を示す回路図。
【図5】本発明を適用したインバータ・ゲートの回路
図。
【図6】トランジスタQu1,Qu2,Qd1,Qd2のエミッ
タ面積とゲートのスビードの関係を示すシミュレーショ
ン結果を示すグラフ。
【図7】本発明を適用した正転バッファゲートの回路
図。
【図8】従来のECLゲートやアクティブ・プルダウン
ECLゲートの出力を本発明の回路に接続させるための
回路の構成を示す回路図。
【図9】従来のECLゲートやアクティブ・プルダウン
ECLゲートの出力を本発明の回路に接続させるための
回路の構成を示す回路図。
【図10】従来のECLゲートやアクティブ・プルダウ
ンECLゲートの出力を本発明の回路に接続させるため
の回路の構成を示す回路図。
【図11】本発明の回路を従来のECLゲートやアクテ
ィブ・プルダウンECLゲートの入力に接続させるため
の回路の構成を示す回路図。
【図12】本発明の回路を従来のECLゲートやアクテ
ィブ・プルダウンECLゲートの入力に接続させるため
の回路の構成を示す回路図。
【図13】バイアス回路あるいは電流源の具体的回路を
示す回路図。
【図14】バイアス回路あるいは電流源の具体的回路を
示す回路図。
【図15】バイアス回路あるいは電流源の具体的回路を
示す回路図。
【図16】バイアス回路あるいは電流源の具体的回路を
示す回路図。
【図17】第3の電源を与える具体的な回路を示す回路
図。
【図18】第3の電源を与える具体的な回路を示す回路
図。
【図19】図18における基準電位発生回路の具体例を
示す回路図。
【図20】図18における基準電位発生回路の具体例を
示す回路図。
【図21】消費電力と遅延時間との関係のシミュレーシ
ョン結果を示すグラフ。
【図22】消費電力と遅延時間との関係のシミュレーシ
ョン結果を示すグラフ。
【図23】負荷駆動力のシミュレーション結果を示すグ
ラフ。
【図24】負荷駆動力のシミュレーション結果を示すグ
ラフ。
【図25】従来提案されているECL回路による3入力
OR/NORゲートを示す回路図。
【図26】ICS=IEF=125μAに設定された従来の
インバータECLゲートの出力電圧と負荷の充放電電流
のシミュレーション結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1、2、23、24 バイアス回路 3、4 カレントスイッチ回路 5、7、111 、・・・11n 、21、22、25、2
6 電流源 101 、・・・10n 本発明の回路 12 演算増幅器 15 基準電位発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 17/60 19/013

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの入力端子と少なくとも1
    つの基準電圧を有して入力電圧と前記基準電圧との関係
    でスイッチング動作を行う差動論理段と、 この差動論理段の各枝間に接続された、ダーリントン接
    続された第1および第2の2つのトランジスタよりなる
    充電回路と、 前記各枝の少なくとも一方の出力点に接続された、ダー
    リントン接続された第3および第4の2つのトランジス
    タよりなる放電回路とを備えた半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】前記充電回路は、前記差動論理段と前記充
    電回路との接続点に接続された第1の負荷抵抗と、前記
    第1のトランジスタのエミッタと前記第2のトランジス
    タのベースとの接続点に一端が接続された第1のバイア
    ス回路とを備え、 前記放電回路は、前記出力点に接続された第2の負荷抵
    抗と、前記第3のトランジスタのエミッタと前記第4の
    トランジスタのベースとの接続点に一端が接続された第
    2のバイアス回路とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】前記第1、第2、第3および第4のトラン
    ジスタがNPNバイポーラトランジスタであり、 前記差動論理段がn個の入力端子とm個の基準電位入力
    端子を有し、これらの電圧の関係に応じて前記第1およ
    び第2のいずれかの接続端子から電流を引き込むカレン
    トスイッチ回路であることを特徴とする請求項2に記載
    の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】前記第1の負荷抵抗と前記第2の抵抗の抵
    抗値が等しいことを特徴とする請求項2に記載の半導体
    集積回路装置。
  5. 【請求項5】前記第1、第2、第3のトランジスタのコ
    レクタが第1の電源に接続され、前記第1および第2の
    バイアス回路の他端が第2の電源に接続され、前記第4
    のトランジスタのエミッタが第1の電源よりも低い第3
    の電源に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の
    半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のトランジスタのコレクタ
    が第1の電源に接続され、前記第3のトランジスタのコ
    レクタが前記出力点に接続され、前記第1および第2の
    バイアス回路の他端が第2の電源に接続され、前記第4
    のトランジスタのエミッタが第1の電源よりも低い第3
    の電源に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の
    半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】前記第1、第2、第3のトランジスタのコ
    レクタが第1の電源に接続され、前記第1のバイアス回
    路の他端は前記出力点に接続され、前記第2のバイアス
    回路の他端および前記第4のトランジスタのエミッタが
    第1の電源よりも低い第3の電源に接続されたことを特
    徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】前記第1および第2のトランジスタのコレ
    クタが第1の電源に接続され、前記第1のバイアス回路
    の他端が前記出力点に接続され、前記第3のトランジス
    タのコレクタが前記出力点に接続され、前記第2のバイ
    アス回路の他端がおよび前記第4のトランジスタのエミ
    ッタが第1の電源よりも低い第3の電源に接続されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】前記第2のNPNバイポーラトランジスタ
    のエミッタ面積が前記第1のNPNバイポーラトランジ
    スタのエミッタ面積に比べて等しいかもしくは大きく、
    かつ前記第4のNPNバイポーラトランジスタのエミッ
    タ面積が、前記第3のNPNバイポーラトランジスタの
    エミッタ面積に比べて等しいかもしくは大きいことを特
    徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体集
    積回路装置。
  10. 【請求項10】前記第3の電源の電位を V1−i・r−4φ V1:前記第1の電源の電位 i:前記カレントスイッチ回路の前記2つの接続端子の
    いずれかから引き込む電流値 r:前記第1もしくは第2の抵抗値 φ:前記第1、第2、第3、第4のNPNバイポーラト
    ランジスタのベース・エミッタ間封印電圧 に設定したことを特徴とする請求項5ないし8のいずれ
    かに記載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】前記バイアス回路はベースに一定電位が
    与えられるNPNバイポーラトランジスタと抵抗を直列
    接続したものであることを特徴とする請求項2に記載の
    半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】前記バイアス回路は抵抗であることを特
    徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】前記バイアス回路はダイオード接続した
    NPNバイポーラトランジスタと抵抗を直列接続したも
    のであることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積
    回路装置。
  14. 【請求項14】前記バイアス回路はゲートに一定電位が
    与えられるMOSトランジスタであることを特徴とする
    請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】複数の電流源111 〜11n を接続し、
    この接続ラインに請求項5ないし8のいずれかに記載の
    半導体集積回路の前記第3の電源を接続したことを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】前記電流源はベースに一定電位が与えら
    れるNPNバイポーラトランジスタと抵抗を直列接続し
    たものであることを特徴とする請求項15に記載の半導
    体集積回路装置。
  17. 【請求項17】前記電流源は抵抗であることを特徴とす
    る請求項15に記載の半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】前記電流源はダイオード接続したNPN
    バイポーラトランジスタと抵抗を直列接続したものであ
    ることを特徴とする請求項15に記載の半導体集積回路
    装置。
  19. 【請求項19】前記電流源はゲートに一定電位が与えら
    れるMOSトランジスタであることを特徴とする請求項
    15に記載の半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】前記入力に、レベル低下手段により低下
    されたECL回路あるいはアクティブプルダウンECL
    回路の出力が与えられることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】前記レベル低下手段はダイオード接続さ
    れたトランジスタであることを特徴とする請求項20に
    記載の半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】一方側入力には前記出力が、他方側入力
    には前記出力の中間電位が与えられ、そのレベル変換さ
    れた出力が前記入力端子に与えられる、電源1と電源2
    の間に負荷および電流源と直列に接続された差動増幅器
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体集積回路装置。
  23. 【請求項23】前記第3の電源電位を発生する基準電位
    発生手段と、この基準電位発生手段の出力を入力して入
    力側と比例した電流を発生する電流ミラー回路と、この
    電流ミラー回路の出力点に請求項5に記載の半導体集積
    回路装置の第3の電源が接続されたことを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  24. 【請求項24】前記基準電位発生手段が、少なくとも1
    つの入力端子と少なくとも1つの基準電圧を有して入力
    電圧と前記基準電圧との関係でスイッチング動作を行う
    差動論理段、この差動論理段の各枝間に接続された、ダ
    ーリントン接続された第5および第6の2つのトランジ
    スタよりなる充電回路、前記各枝の少なくとも一方の出
    力点に接続された、ダーリントン接続された第7および
    第8の2つのトランジスタよりなる放電回路とを備えた
    ものである請求項23に記載の半導体集積回路装置。
  25. 【請求項25】前記基準電位発生手段の出力を非反転入
    力とし、前記電流ミラー回路の出力点からの信号を反転
    入力とし、出力が前記電流ミラーの回路の入力点に接続
    された差動増幅器をさらに備えたことを特徴とする請求
    項23に記載の半導体集積回路装置。
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