JPH0865050A - 発振器 - Google Patents
発振器Info
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- JPH0865050A JPH0865050A JP20103294A JP20103294A JPH0865050A JP H0865050 A JPH0865050 A JP H0865050A JP 20103294 A JP20103294 A JP 20103294A JP 20103294 A JP20103294 A JP 20103294A JP H0865050 A JPH0865050 A JP H0865050A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】奇数次のみならず偶数次の高調波を使用でき、
また、さらに高次の高調波を使用できる汎用性の高い発
振器を実現する。 【構成】基本周波数Ｆのｎ倍の高調波を含む基本波を生
成する基本波生成回路１１と、基本波生成回路１１の出
力信号Ｓ11を複数次の周波数まで全体を増幅させる広帯
域増幅器１２と、広帯域増幅器１２の出力信号Ｓ12から
所定の周波数のみを抽出し信号Ｓ13として出力する可変
バンドパスフィルタ１３と、可変バンドパスフィルタ１
３と同様の通過帯域に設定され、入力された信号Ｓ13を
周波数ｎ×Ｆの信号Ｓ14として出力する可変バンドパス
フィルタ１４を設ける。これにより、２次、３次、４
次、５次、６次等、奇数次のみならず偶数次の高調波を
使用でき、希望周波数を任意に選択することができ、ま
た、５次程度に制限されることなくさらに高次の高調波
を使用できる汎用性の高い発振器を実現できる。
また、さらに高次の高調波を使用できる汎用性の高い発
振器を実現する。 【構成】基本周波数Ｆのｎ倍の高調波を含む基本波を生
成する基本波生成回路１１と、基本波生成回路１１の出
力信号Ｓ11を複数次の周波数まで全体を増幅させる広帯
域増幅器１２と、広帯域増幅器１２の出力信号Ｓ12から
所定の周波数のみを抽出し信号Ｓ13として出力する可変
バンドパスフィルタ１３と、可変バンドパスフィルタ１
３と同様の通過帯域に設定され、入力された信号Ｓ13を
周波数ｎ×Ｆの信号Ｓ14として出力する可変バンドパス
フィルタ１４を設ける。これにより、２次、３次、４
次、５次、６次等、奇数次のみならず偶数次の高調波を
使用でき、希望周波数を任意に選択することができ、ま
た、５次程度に制限されることなくさらに高次の高調波
を使用できる汎用性の高い発振器を実現できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数次の高調波を用い
た発振器に関するものである。
た発振器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８は、この種の従来の発振器の基本構
成を示すブロック図である。この発振器は、発振回路１
および同調回路２により構成されている。発振回路１に
は一般に水晶振動子が用いられる。水晶振動子は、その
基本波の周波数の奇数倍の３次、５次、７次の奇数次の
周波数成分を多く有している。そして、この発振器は、
発振回路１の出力信号を、同調回路２にて３ｆ0 、５ｆ
0 、７ｆ0 等の周波数に共振させて出力する。なお、こ
こでｆ0 は共振周波数を表している。
成を示すブロック図である。この発振器は、発振回路１
および同調回路２により構成されている。発振回路１に
は一般に水晶振動子が用いられる。水晶振動子は、その
基本波の周波数の奇数倍の３次、５次、７次の奇数次の
周波数成分を多く有している。そして、この発振器は、
発振回路１の出力信号を、同調回路２にて３ｆ0 、５ｆ
0 、７ｆ0 等の周波数に共振させて出力する。なお、こ
こでｆ0 は共振周波数を表している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の発振器では、一般に偶数次のレベルは、奇数次
に比較して極端に低いことから、偶数次の周波数成分は
使用できないという問題がある。また、通常は増幅させ
ないことから、高次の高調波はレベルが低くなり、奇数
次であっても５次が限度となっている。
た従来の発振器では、一般に偶数次のレベルは、奇数次
に比較して極端に低いことから、偶数次の周波数成分は
使用できないという問題がある。また、通常は増幅させ
ないことから、高次の高調波はレベルが低くなり、奇数
次であっても５次が限度となっている。
【０００４】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、奇数次のみならず偶数次の高調
波を使用でき、また、さらに高次の高調波を使用できる
汎用性の高い発振器を提供することにある。
のであり、その目的は、奇数次のみならず偶数次の高調
波を使用でき、また、さらに高次の高調波を使用できる
汎用性の高い発振器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の発振器は、複数次の高調波を含む基本波を
生成する基本波生成回路と、基本波生成回路の出力信号
を複数次の周波数まで増幅させて出力する増幅器と、上
記増幅器の出力信号から高調波の周波数を含む所定帯域
の周波数のみを抽出して出力するフィルタとを有する。
め、本発明の発振器は、複数次の高調波を含む基本波を
生成する基本波生成回路と、基本波生成回路の出力信号
を複数次の周波数まで増幅させて出力する増幅器と、上
記増幅器の出力信号から高調波の周波数を含む所定帯域
の周波数のみを抽出して出力するフィルタとを有する。
【０００６】また、本発明の発振器では、増幅器の出力
に、それぞれ通過帯域が異なる複数のフィルタが並列に
接続されている。また、上記増幅器は、基本波のレベル
はそのままで、高次の高調波のレベルを増幅させる高域
通過特性を有する増幅器により構成される。
に、それぞれ通過帯域が異なる複数のフィルタが並列に
接続されている。また、上記増幅器は、基本波のレベル
はそのままで、高次の高調波のレベルを増幅させる高域
通過特性を有する増幅器により構成される。
【０００７】また、本発明の発振器では、上記フィルタ
の後段に、当該フィルタと略同一の通過特性を有するフ
ィルタが少なくとも一つ縦続接続される。また、上記フ
ィルタは通過帯域を任意に設定可能な可変フィルタによ
り構成される。
の後段に、当該フィルタと略同一の通過特性を有するフ
ィルタが少なくとも一つ縦続接続される。また、上記フ
ィルタは通過帯域を任意に設定可能な可変フィルタによ
り構成される。
【０００８】
【作用】本発明の発振器によれば、基本波生成回路にお
いて周波数Ｆの基本波が生成され増幅器に出力される。
基本波生成回路の出力信号には、周波数Ｆの基本波を中
心とした周波数がｎ倍のｎＦである２次、３次、４次、
５次、６次、７次、…の高調波が含まれている。増幅器
では、入力信号に対する増幅作用が行われるが、このと
き、特定の周波数のみ増幅されるのではなく、複数次の
周波数まで全体が増幅され、フィルタに出力される。フ
ィルタでは、たとえばその通過帯域が基本波Ｆのｎ倍の
希望周波数に設定されている。したがって、入力信号か
ら設定周波数ｎＦの信号のみが抽出されて出力される。
いて周波数Ｆの基本波が生成され増幅器に出力される。
基本波生成回路の出力信号には、周波数Ｆの基本波を中
心とした周波数がｎ倍のｎＦである２次、３次、４次、
５次、６次、７次、…の高調波が含まれている。増幅器
では、入力信号に対する増幅作用が行われるが、このと
き、特定の周波数のみ増幅されるのではなく、複数次の
周波数まで全体が増幅され、フィルタに出力される。フ
ィルタでは、たとえばその通過帯域が基本波Ｆのｎ倍の
希望周波数に設定されている。したがって、入力信号か
ら設定周波数ｎＦの信号のみが抽出されて出力される。
【０００９】また、フィルタの後段にさらに同一通過特
性を有するフィルタが縦続接続されていると、スプリア
スレベルが低く抑えられた、急峻な波形で出力される。
性を有するフィルタが縦続接続されていると、スプリア
スレベルが低く抑えられた、急峻な波形で出力される。
【００１０】また、増幅器の出力側に通過特性の異なる
複数のフィルタを接続し、あるいは可変フィルタの接続
するこにより、一つの回路で任意の周波数の出力が得ら
れる。
複数のフィルタを接続し、あるいは可変フィルタの接続
するこにより、一つの回路で任意の周波数の出力が得ら
れる。
【００１１】
【実施例】図１は、本発明に係る発振器の第１の実施例
を示すブロック図である。図１において、１１は基本波
生成回路、１２は広帯域増幅器、１３，１４は可変バン
ドパスフィルタをそれぞれ示している。
を示すブロック図である。図１において、１１は基本波
生成回路、１２は広帯域増幅器、１３，１４は可変バン
ドパスフィルタをそれぞれ示している。
【００１２】基本波生成回路１１は、たとえば水晶振動
子、セラミック振動子、誘電体振動子等を用いた発振回
路を備え、周波数Ｆの基本波を出力する。この基本波生
成回路１１の出力信号Ｓ11には、周波数Ｆの基本波を中
心とした周波数がｎ倍（ただし、ｎ＝２，３，…）のｎ
Ｆの高調波を含んでいる。具体的には、周波数が基本波
の偶数倍である２次、４次、６次、…の偶数調波と、周
波数が基本波の奇数倍の３次、５次、７次、…の奇数調
波を含んでいる。
子、セラミック振動子、誘電体振動子等を用いた発振回
路を備え、周波数Ｆの基本波を出力する。この基本波生
成回路１１の出力信号Ｓ11には、周波数Ｆの基本波を中
心とした周波数がｎ倍（ただし、ｎ＝２，３，…）のｎ
Ｆの高調波を含んでいる。具体的には、周波数が基本波
の偶数倍である２次、４次、６次、…の偶数調波と、周
波数が基本波の奇数倍の３次、５次、７次、…の奇数調
波を含んでいる。
【００１３】広帯域増幅器１２は、図２に示すように、
基本波生成回路１１の出力信号Ｓ11を、高次調波になる
に従い大きなゲインをもって増幅する。高次調波になる
に従いその振幅が小さいことから、このように高次調波
になるに従い大きなゲインをもって増幅することによ
り、特定の周波数のみ増幅するのではなく、複数次の周
波数まで全体を増幅させることができる。
基本波生成回路１１の出力信号Ｓ11を、高次調波になる
に従い大きなゲインをもって増幅する。高次調波になる
に従いその振幅が小さいことから、このように高次調波
になるに従い大きなゲインをもって増幅することによ
り、特定の周波数のみ増幅するのではなく、複数次の周
波数まで全体を増幅させることができる。
【００１４】図３に、広帯域増幅器１２の具体的な構成
例を示す回路図である。図３に示すように、この広帯域
増幅器１２は、ｎｐｎトランジスタＱ１、バイアス抵抗
ＲA ，ＲB 、コレクタ抵抗ＲC 、インダクタンス素子Ｌ
C 、エミッタ抵抗ＲE およびバイパスコンデンサＣE に
より構成されている。
例を示す回路図である。図３に示すように、この広帯域
増幅器１２は、ｎｐｎトランジスタＱ１、バイアス抵抗
ＲA ，ＲB 、コレクタ抵抗ＲC 、インダクタンス素子Ｌ
C 、エミッタ抵抗ＲE およびバイパスコンデンサＣE に
より構成されている。
【００１５】具体的には、電源電圧ＶCCの供給ラインと
接地との間に、バイアス抵抗ＲA ，ＲB が直列に接続さ
れ、これらの接続中点が信号Ｓ11の入力端ＴINおよびト
ランジスタＱ１のベースに接続されている。電源電圧Ｖ
CCの供給ラインとトランジスタＱ１のコレクタとの間に
コレクタ抵抗ＲC およびインダクタンス素子ＬC が直列
に接続され、インダクタンス素子Ｌ C とトランジスタＱ
１のコレクタとの接続中点が信号Ｓ12の出力端ＴOUT に
接続されている。また、トランジスタＱ１のエミッタと
接地との間にエミッタ抵抗ＲE およびバイパスコンデン
サＣE が並列に接続されている。
接地との間に、バイアス抵抗ＲA ，ＲB が直列に接続さ
れ、これらの接続中点が信号Ｓ11の入力端ＴINおよびト
ランジスタＱ１のベースに接続されている。電源電圧Ｖ
CCの供給ラインとトランジスタＱ１のコレクタとの間に
コレクタ抵抗ＲC およびインダクタンス素子ＬC が直列
に接続され、インダクタンス素子Ｌ C とトランジスタＱ
１のコレクタとの接続中点が信号Ｓ12の出力端ＴOUT に
接続されている。また、トランジスタＱ１のエミッタと
接地との間にエミッタ抵抗ＲE およびバイパスコンデン
サＣE が並列に接続されている。
【００１６】このような構成を有する増幅器は入力端Ｔ
INに入力した基本波生成回路１１の出力信号Ｓ11を、ト
ランジスタＱ１のベースに供給するこにより信号電流を
小振幅の高次調波になるに従い大きなゲインをもって増
幅し、増幅されてコレクタに現れた電流を信号電圧に変
換して信号Ｓ12として出力する。
INに入力した基本波生成回路１１の出力信号Ｓ11を、ト
ランジスタＱ１のベースに供給するこにより信号電流を
小振幅の高次調波になるに従い大きなゲインをもって増
幅し、増幅されてコレクタに現れた電流を信号電圧に変
換して信号Ｓ12として出力する。
【００１７】可変バンドパスフィルタ１３は、広帯域増
幅器１２の出力信号Ｓ12から所定の周波数帯域のみを通
過させて信号Ｓ13として可変バンドパスフィルタ１４に
出力する。この可変バンドパスフィルタ１３の通過帯域
は任意に変更可能であり、高次（ｎ次）調波の周波数帯
（基本波の周波数のｎ倍＝ｎＦ）が任意に選定される。
幅器１２の出力信号Ｓ12から所定の周波数帯域のみを通
過させて信号Ｓ13として可変バンドパスフィルタ１４に
出力する。この可変バンドパスフィルタ１３の通過帯域
は任意に変更可能であり、高次（ｎ次）調波の周波数帯
（基本波の周波数のｎ倍＝ｎＦ）が任意に選定される。
【００１８】図４（ａ）および（ｂ）は可変バンドパス
フィルタの構成例を示す回路図である。図４に示すよう
に、可変バンドパスフィルタは、コンデンサＣ1 〜Ｃ4
およびインダクタンス素子Ｌ1 により構成されている。
そして、図４（ａ）に示すように、コンデンサＣ3 に容
量可変のコンデンサを適用することにより、任意に通過
帯域を設定することができる。また、図４（ｂ）に示す
ように、コンデンサＣ3 を容量可変のものではなく、イ
ンダクタンス素子Ｌ1 としてインダクタンス可変のもの
を適用しても、同様に、任意に通過帯域を設定すること
ができる可変バンドパスフィルタを構成できる。
フィルタの構成例を示す回路図である。図４に示すよう
に、可変バンドパスフィルタは、コンデンサＣ1 〜Ｃ4
およびインダクタンス素子Ｌ1 により構成されている。
そして、図４（ａ）に示すように、コンデンサＣ3 に容
量可変のコンデンサを適用することにより、任意に通過
帯域を設定することができる。また、図４（ｂ）に示す
ように、コンデンサＣ3 を容量可変のものではなく、イ
ンダクタンス素子Ｌ1 としてインダクタンス可変のもの
を適用しても、同様に、任意に通過帯域を設定すること
ができる可変バンドパスフィルタを構成できる。
【００１９】可変バンドパスフィルタ１４は、可変バン
ドパスフィルタ１３と同様の構成を有しており、通過帯
域を任意に変更可能に構成されている。一般に、可変バ
ンドパスフィルタ１３と同様の通過帯域に設定される。
この可変バンドパスフィルタ１４は、周波数Ｆ0 （ｎ×
Ｆ）の信号Ｓ14を出力する。このように、バンドパスフ
ィルタ１３および１４が縦続接続されていることから、
出力信号Ｓ14は、いわゆるスプリアスレベルが低く抑え
られており、急峻な波形となる。
ドパスフィルタ１３と同様の構成を有しており、通過帯
域を任意に変更可能に構成されている。一般に、可変バ
ンドパスフィルタ１３と同様の通過帯域に設定される。
この可変バンドパスフィルタ１４は、周波数Ｆ0 （ｎ×
Ｆ）の信号Ｓ14を出力する。このように、バンドパスフ
ィルタ１３および１４が縦続接続されていることから、
出力信号Ｓ14は、いわゆるスプリアスレベルが低く抑え
られており、急峻な波形となる。
【００２０】次に、上記構成による動作を説明する。基
本波生成回路１１の発振回路において周波数Ｆの基本波
が生成され、信号Ｓ 11として広帯域増幅器１２に出力さ
れる。この基本波生成回路１１の出力信号Ｓ 11には、周
波数Ｆの基本波を中心とした周波数がｎ倍（ただし、ｎ
＝２，３，…）のｎＦである２次、３次、４次、５次、
６次、７次、…の高調波が含まれている。
本波生成回路１１の発振回路において周波数Ｆの基本波
が生成され、信号Ｓ 11として広帯域増幅器１２に出力さ
れる。この基本波生成回路１１の出力信号Ｓ 11には、周
波数Ｆの基本波を中心とした周波数がｎ倍（ただし、ｎ
＝２，３，…）のｎＦである２次、３次、４次、５次、
６次、７次、…の高調波が含まれている。
【００２１】広帯域増幅器１２では、入力信号Ｓ12に対
する増幅作用が行われる。このとき、高次調波になるに
従い大きなゲインをもって増幅される。すなわち、特定
な周波数のみ増幅されるのではなく、複数次の周波数ま
で全体が増幅される。増幅作用を受けた信号は、信号Ｓ
13として可変バンドパスフィルタ１３に出力される。
する増幅作用が行われる。このとき、高次調波になるに
従い大きなゲインをもって増幅される。すなわち、特定
な周波数のみ増幅されるのではなく、複数次の周波数ま
で全体が増幅される。増幅作用を受けた信号は、信号Ｓ
13として可変バンドパスフィルタ１３に出力される。
【００２２】可変バンドパスフィルタ１３は、その通過
帯域が基本波Ｆのｎ倍の希望周波数に設定されている。
したがって、入力信号Ｓ13から設定周波数ｎＦの信号の
みが抽出されて可変バンドパスフィルタ１４に出力され
る。可変バンドパスフィルタ１４の通過帯域は、可変バ
ンドパスフィルタ１３の同じ通過帯域に設定されてお
り、可変バンドパスフィルタ１４から、周波数ｎ×Ｆの
信号Ｓ14が出力される。この出力信号Ｓ14は、縦続接続
された複数（本実施例では２つ）のバンドパスフィルタ
１３，１４を通過したことから、スプリアスレベルが低
く抑えられた、急峻な波形で出力される。
帯域が基本波Ｆのｎ倍の希望周波数に設定されている。
したがって、入力信号Ｓ13から設定周波数ｎＦの信号の
みが抽出されて可変バンドパスフィルタ１４に出力され
る。可変バンドパスフィルタ１４の通過帯域は、可変バ
ンドパスフィルタ１３の同じ通過帯域に設定されてお
り、可変バンドパスフィルタ１４から、周波数ｎ×Ｆの
信号Ｓ14が出力される。この出力信号Ｓ14は、縦続接続
された複数（本実施例では２つ）のバンドパスフィルタ
１３，１４を通過したことから、スプリアスレベルが低
く抑えられた、急峻な波形で出力される。
【００２３】以上説明したように、本実施例によれば、
基本周波数Ｆのｎ倍の高調波を含む基本波を生成する基
本波生成回路１１と、基本波生成回路１１の出力信号Ｓ
11を複数次の周波数まで全体を増幅させる広帯域増幅器
１２と、広帯域増幅器１２の出力信号Ｓ12から所定の周
波数のみを抽出し信号Ｓ13として出力する可変バンドパ
スフィルタ１３と、可変バンドパスフィルタ１３と同様
の通過帯域に設定され、入力された信号Ｓ13を周波数ｎ
×Ｆの信号Ｓ14として出力する可変バンドパスフィルタ
１４を設けたので、複数次まで含めて基本波の周波数Ｆ
のｎ倍の、２次、３次、４次、５次、６次、７次等、奇
数次のみならず偶数次の高調波を使用でき、希望周波数
を任意に選択することができ、また、５次程度に制限さ
れることなくさらに高次の高調波を使用できる汎用性の
高い発振器を実現できる。また、縦続接続された複数の
バンドパスフィルタ１３，１４を通過させて出力信号Ｓ
14を得ることから、スプリアスレベルが低く抑えられ
た、急峻な波形を得ることができ、性能の高い発振器を
実現できる。
基本周波数Ｆのｎ倍の高調波を含む基本波を生成する基
本波生成回路１１と、基本波生成回路１１の出力信号Ｓ
11を複数次の周波数まで全体を増幅させる広帯域増幅器
１２と、広帯域増幅器１２の出力信号Ｓ12から所定の周
波数のみを抽出し信号Ｓ13として出力する可変バンドパ
スフィルタ１３と、可変バンドパスフィルタ１３と同様
の通過帯域に設定され、入力された信号Ｓ13を周波数ｎ
×Ｆの信号Ｓ14として出力する可変バンドパスフィルタ
１４を設けたので、複数次まで含めて基本波の周波数Ｆ
のｎ倍の、２次、３次、４次、５次、６次、７次等、奇
数次のみならず偶数次の高調波を使用でき、希望周波数
を任意に選択することができ、また、５次程度に制限さ
れることなくさらに高次の高調波を使用できる汎用性の
高い発振器を実現できる。また、縦続接続された複数の
バンドパスフィルタ１３，１４を通過させて出力信号Ｓ
14を得ることから、スプリアスレベルが低く抑えられ
た、急峻な波形を得ることができ、性能の高い発振器を
実現できる。
【００２４】なお、広帯域増幅器１２を、たとえば基本
波のレベルはそのままで、高次の高調波のレベルを増幅
させる高域通過（ハイパス）特性を有する増幅器により
構成しても、上述した効果と同様の効果を得ることがで
きる。
波のレベルはそのままで、高次の高調波のレベルを増幅
させる高域通過（ハイパス）特性を有する増幅器により
構成しても、上述した効果と同様の効果を得ることがで
きる。
【００２５】図５は、本発明に係る発振器の第２の実施
例を示すブロック図である。本実施例は、基本波生成回
路１１ａの発振回路部に、高次の振動子を用いた場合を
示している。本実施例によれば、さらに高い周波数（ｎ
a ×ｎ×Ｆ）の出力信号Ｓ14a を得ることができる。
例を示すブロック図である。本実施例は、基本波生成回
路１１ａの発振回路部に、高次の振動子を用いた場合を
示している。本実施例によれば、さらに高い周波数（ｎ
a ×ｎ×Ｆ）の出力信号Ｓ14a を得ることができる。
【００２６】図６は、本発明に係る発振器の第３の実施
例を示すブロック図である。本実施例が上述した第１の
実施例と異なる点は、広帯域増幅器１２の出力側に、可
変バンドパスフィルタ１３，１４を縦続接続する代わり
に、それぞれ通過帯域が２Ｆ、３Ｆ、４Ｆのバンドパス
フィルタ１５，１６，１７を並列に接続したことにあ
る。
例を示すブロック図である。本実施例が上述した第１の
実施例と異なる点は、広帯域増幅器１２の出力側に、可
変バンドパスフィルタ１３，１４を縦続接続する代わり
に、それぞれ通過帯域が２Ｆ、３Ｆ、４Ｆのバンドパス
フィルタ１５，１６，１７を並列に接続したことにあ
る。
【００２７】本実施例によれば、一の発振回路（基本波
生成回路）で複数の周波数出力を得るとができる。な
お、本実施例においても、各バンドパスフィルタ１５，
１６，１７の後段に同一通過特性を有するバンドパスフ
ィルタを縦続接続することにより、スプリアスレベルが
低く抑えられた、急峻な波形を得ることができる。
生成回路）で複数の周波数出力を得るとができる。な
お、本実施例においても、各バンドパスフィルタ１５，
１６，１７の後段に同一通過特性を有するバンドパスフ
ィルタを縦続接続することにより、スプリアスレベルが
低く抑えられた、急峻な波形を得ることができる。
【００２８】図７は、本発明に係る発振器の第４の実施
例を示すブロック図である。本実施例が上述した第３の
実施例と異なる点は、広帯域増幅器１２の出力を切替ス
イッチ１８を介して各バンドパスフィルタ１５，１６，
１７の入力に接続させ、切替スイッチ１８を切替制御回
路１９の出力信号Ｓ19に基づいて任意に切り替え、所望
の周波数の信号のみを出力するように構成したことにあ
る。その他の構成は、上述した第３の実施例と同様で、
得られる作用効果も第３の実施例と同様である。
例を示すブロック図である。本実施例が上述した第３の
実施例と異なる点は、広帯域増幅器１２の出力を切替ス
イッチ１８を介して各バンドパスフィルタ１５，１６，
１７の入力に接続させ、切替スイッチ１８を切替制御回
路１９の出力信号Ｓ19に基づいて任意に切り替え、所望
の周波数の信号のみを出力するように構成したことにあ
る。その他の構成は、上述した第３の実施例と同様で、
得られる作用効果も第３の実施例と同様である。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数次まで含めて基本波の周波数のｎ倍の、２次、３
次、４次、５次、６次、７次等、奇数次のみならず偶数
次の高調波を使用でき、希望周波数を任意に選択するこ
とができ、また、５次程度に制限されることなくさらに
高次の高調波を使用できる汎用性の高い発振器を実現で
きる。また、縦続接続された複数のバンドパスフィルタ
を通過させて出力信号を得ることにより、スプリアスレ
ベルが低く抑えられた、急峻な波形を得ることができ、
性能の高い発振器を実現できる。
複数次まで含めて基本波の周波数のｎ倍の、２次、３
次、４次、５次、６次、７次等、奇数次のみならず偶数
次の高調波を使用でき、希望周波数を任意に選択するこ
とができ、また、５次程度に制限されることなくさらに
高次の高調波を使用できる汎用性の高い発振器を実現で
きる。また、縦続接続された複数のバンドパスフィルタ
を通過させて出力信号を得ることにより、スプリアスレ
ベルが低く抑えられた、急峻な波形を得ることができ、
性能の高い発振器を実現できる。
【図１】本発明に係る発振器の第１の実施例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図２】本発明に係る広帯域増幅器の増幅特性を示す図
である。
である。
【図３】本発明に係る広帯域増幅器の具体的な構成例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図４】本発明に係る可変バンドパスフィルタの構成例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図５】本発明に係る発振器の第２の実施例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図６】本発明に係る発振器の第３の実施例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図７】本発明に係る発振器の第４の実施例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図８】従来の発振器の基本構成を示すブロック図であ
る。
る。
１１…基本波生成回路 １２…広帯域増幅器 １３，１４…可変バンドパスフィルタ １３ａ，１４ａ，１５，１６，１７…バンドパスフィル
タ １８…切替スイッチ １９…切替制御回路
タ １８…切替スイッチ １９…切替制御回路
Claims (5)
- 【請求項１】 複数次の高調波を含む基本波を生成する
基本波生成回路と、 基本波生成回路の出力信号を複数次の周波数まで増幅さ
せて出力する増幅器と、 上記増幅器の出力信号から高調波の周波数を含む所定帯
域の周波数のみを抽出して出力するフィルタとを有する
発振器。 - 【請求項２】 上記増幅器の出力に、それぞれ通過帯域
が異なる複数のフィルタが並列に接続されている請求項
１記載の発振器。 - 【請求項３】 上記増幅器は、基本波のレベルはそのま
まで、高次の高調波のレベルを増幅させる高域通過特性
を有する増幅器により構成されている請求項１または請
求項２記載の発振器。 - 【請求項４】 上記フィルタの後段に、当該フィルタと
略同一の通過特性を有するフィルタが少なくとも一つ縦
続接続されている請求項１、２または３記載の発振器。 - 【請求項５】 上記フィルタは通過帯域を任意に設定可
能な可変フィルタにより構成されている請求項１、２、
３または４記載の発振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20103294A JPH0865050A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20103294A JPH0865050A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 発振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0865050A true JPH0865050A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16434317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20103294A Pending JPH0865050A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 発振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0865050A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1689074A1 (en) * | 2005-02-02 | 2006-08-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Ultra wide band signal generator |
| US7403075B2 (en) | 2005-02-02 | 2008-07-22 | Samsung Electronics Co., Ltd | Ultra wide band signal generator |
| JP2009159012A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 発振モジュール |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20103294A patent/JPH0865050A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1689074A1 (en) * | 2005-02-02 | 2006-08-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Ultra wide band signal generator |
| US7403075B2 (en) | 2005-02-02 | 2008-07-22 | Samsung Electronics Co., Ltd | Ultra wide band signal generator |
| JP2009159012A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 発振モジュール |
| US7924106B2 (en) | 2007-12-25 | 2011-04-12 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Oscillation module |
| JP4743642B2 (ja) * | 2007-12-25 | 2011-08-10 | 日本電波工業株式会社 | 発振モジュール |
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