JPH0864817A - 高耐圧トランジスタを有する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

高耐圧トランジスタを有する半導体装置およびその製造方法

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JPH0864817A
JPH0864817A JP6200668A JP20066894A JPH0864817A JP H0864817 A JPH0864817 A JP H0864817A JP 6200668 A JP6200668 A JP 6200668A JP 20066894 A JP20066894 A JP 20066894A JP H0864817 A JPH0864817 A JP H0864817A
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transistor
stage transistor
well
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conductivity type
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JP6200668A
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Hiroyuki Yamada
浩之 山田
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドレイン耐圧を確保し、かつ二段目のトラン
ジスタの微細化を図ることができる高耐圧トランジスタ
を有する半導体装置およびその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 P型のウェル34と、ウェル34の表面に形
成されたN型のソース・ドレイン領域50a,50bを
有する第1段トランジスタ38と、第1段トランジスタ
38の一方のソース・ドレイン領域50bを共用するよ
うに、ウェル34の表面に形成される第2段トランジス
タ40とを有し、第2段トランジスタ40の下方に位置
するウェル34の中程度深さ位置に、N型の不純物濃度
を高めるディープ領域58が形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二重ゲート構造の高耐
圧トランジスタを有する半導体装置およびその製造方法
に係り、さらに詳しくは、ドレイン耐圧を確保し、かつ
二段目のトランジスタの微細化を図ることができる高耐
圧トランジスタを有する半導体装置およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る二重ゲート構造の高耐圧ト
ランジスタを有する半導体装置の要部断面を図9に示
す。図9に示すように、半導体基板2の表面に、素子分
離領域(LOCOS)4が形成してある。LOCOS4
で囲まれた半導体基板2の表面には、高耐圧トランジス
タ用ウェル6と、通常トランジスタ用ウェル8とがイオ
ン注入法により形成してある。
【0003】高耐圧用ウェル6の表面には、第1段トラ
ンジスタ10と第2段トランジスタ12とから成る高耐
圧トランジスタが形成してあり、通常トランジスタ用ウ
ェル8の表面には、通常トランジスタ14が形成してあ
る。第1段トランジスタ10は、ゲート絶縁膜16と、
ゲート電極18と、ソース・ドレイン領域20a,20
bとから成る。第2段トランジスタ12は、ゲート絶縁
膜16と、ゲート電極18と、ソース・ドレイン領域2
0b,20cとから成る。第1段トランジスタ10の一
方のソース・ドレイン領域20bは、第2段トランジス
タ12の一方のソース・ドレイン領域でもあり、共用化
してある。すなわち、第1段トランジスタ12と第2段
トランジスタとは直列に接続してある。
【0004】通常トランジスタ14は、ゲート絶縁膜1
6と、ゲート電極18と、ソース・ドレイン領域20
d,20eとから成る。通常トランジスタ14のゲート
電極18の側部には、LDD用サイドウォール22が形
成してある。このLDD用サイドウォール22の下方に
位置するウェル8の表面には、ソース・ドレイン領域2
0d,20eの一部となるLDD(Lightly Doped Dr
ain)領域24が形成してある。
【0005】通常トランジスタ14と同様に、第2段ト
ランジスタ12のゲート電極18の側部にもサイドウォ
ール22が形成され、このLDD用サイドウォール22
の下方に位置するウェル6の表面には、ソース・ドレイ
ン領域20b,20cの一部となるLDD(Lightly D
oped Drain)領域24が形成してある。第1段トラン
ジスタ10のゲート電極18の側部にも、サイドウォー
ル22が形成されるが、共用化されたソース・ドレイン
領域20b側にのみ、LDD領域24が形成される。高
耐圧トランジスタのドレイン側となるソース・ドレイン
領域20aには、LDD領域ではなく、オフセット長が
比較的長い低濃度のオフセット領域26が形成してあ
る。
【0006】第1段トランジスタ10と第2段トランジ
スタ12とから成る二重ゲート構造の高耐圧トランジス
タでは、ドレインから一段目の第1段トランジスタ10
のゲート電極18に電源電圧Vddを印加することによ
り、ドレインと第1段トランジスタ10のゲート電極と
の間の電位差を、Vdd分小さくすることができる。
【0007】また、短チャネル効果を防止するためなど
に設けられるディープ領域28は、通常トランジスタ用
ウェル8にのみ形成し、高耐圧トランジスタ用ウェル6
の不純物濃度を下げ、さらにドレインとなるソース・ド
レイン領域20aには、オフセット長が長い低濃度のオ
フセット領域26を形成することで、ドレイン耐圧を確
保している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例に係る高耐圧トランジスタを有する半導体装
置では、高耐圧トランジスタ用ウェル6には全くディー
プ領域が形成されないことから、短チャネル効果が著し
く、第2段トランジスタ12のチャネル長(L長)を微
細化することができず、電流能力を向上させることがで
きないと言う問題があった。第1段トランジスタ10の
ゲート電極18をVddラインにすることで、第2段トラ
ンジスタ12には、(Vdd−Vth)分の電圧しかかから
ず、第2段トランジスタ12は、理論的には、通常トラ
ンジスタ14のL長まで微細化が可能である。しかしな
がら、従来では、短チャネル効果のために、第2段トラ
ンジスタ12の微細化は困難であった。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、ドレイン耐圧を確保し、かつ二段目のトランジスタ
の微細化を図ることができる高耐圧トランジスタを有す
る半導体装置およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る高耐圧トランジスタを有する半導体装
置は、第1導電型のウェルと、前記ウェルの表面に形成
された第1導電型と反対の第2導電型のソース・ドレイ
ン領域を有する第1段トランジスタと、前記第1段トラ
ンジスタの一方のソース・ドレイン領域を共用するよう
に、前記ウェルの表面に形成される第2段トランジスタ
とを有し、前記第2段トランジスタの下方に位置するウ
ェルの中程度深さ位置に、第1導電型の不純物濃度を高
めるディープ領域が形成してある。
【0011】前記第1段トランジスタの他方のソース・
ドレイン領域には、第2導電型の不純物濃度が低いオフ
セット領域が形成してあることが好ましい。前記第2段
トランジスタのソース・ドレイン領域には、第2導電型
の不純物濃度が低いLDD領域が形成してあることが好
ましい。
【0012】第1段トランジスタのゲート電極には、電
源電圧が印加されることが好ましい。本発明に係る高耐
圧トランジスタを有する半導体装置の製造方法は、半導
体基板の表面に、第1導電型のウェルを形成するための
イオン注入を行う工程と、第2段トランジスタが形成さ
れる領域の前記ウェルの中程度の深さの位置に、第1導
電型の不純物の濃度を高めるためのディープ用イオン注
入を行う工程と、前記ウェルの表面に、ゲート絶縁膜を
形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の上に、第1段トラ
ンジスタのゲート電極と、第2段トランジスタのゲート
電極とを、所定間隔離して形成する工程と、前記ウェル
の表面に、前記第1導電型と反対の第2導電型のソース
・ドレイン領域を形成するように、イオン注入を行う工
程とを有する。
【0013】前記ソース・ドレイン領域を形成するため
のイオン注入工程は、低濃度の第2導電型のオフセット
領域またはLDD領域を形成するために、複数回に分け
て行われることが好ましい。前記半導体基板には、前記
第1段トランジスタと第2段トランジスタとから成る高
耐圧トランジスタ以外に、通常トランジスタを、前記第
2段トランジスタを製造するプロセスを共用化して形成
することが好ましい。
【0014】
【作用】本発明に係る高耐圧トランジスタを有する半導
体装置では、ドレインから二段目の第2段トランジスタ
の下方に位置するウェル部分に、第1導電型の不純物濃
度を高めるディープ領域が形成してある。このため、第
2段トランジスタの短チャネル効果が抑制され、第2段
トランジスタのL長を微細化することができ、電流能力
を向上させることができる。
【0015】また、第1段トランジスタの下方に位置す
るウェル部分には、ディープ領域が形成されないので、
第1段トランジスタのブレークダウン電圧BVdsを高い
状態に維持することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る高耐圧トランジスタを有
する半導体装置を、図面に示す実施例に基づき、詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例に係る高耐圧トラン
ジスタを有する半導体装置の要部断面図、図2〜8は図
1に示す半導体装置の製造過程を示す要部断面図であ
る。
【0017】図1に示すように、半導体基板30の表面
に、素子分離領域(LOCOS)32が形成してある。
半導体基板30としては、たとえばN型半導体基板が用
いられる。LOCOS32は、窒化シリコン膜を用いた
選択熱酸化法により形成される。
【0018】LOCOS32で囲まれた半導体基板30
の表面には、高耐圧トランジスタ用ウェル34と、通常
トランジスタ用ウェル36とがイオン注入法により形成
してある。これらウェル34の導電型は、たとえばP型
(第1導電型)である。高耐圧用ウェル34、36の表
面には、第1段トランジスタ38と第2段トランジスタ
40とから成る高耐圧トランジスタが形成してあり、通
常トランジスタ用ウェル36の表面には、通常トランジ
スタ42が形成してある。第1段トランジスタ38は、
ゲート絶縁膜44と、ゲート電極46と、ソース・ドレ
イン領域50a,50bとから成る。第2段トランジス
タ40は、ゲート絶縁膜44と、ゲート電極46と、ソ
ース・ドレイン領域50b,50cとから成る。第1段
トランジスタ38の一方のソース・ドレイン領域50b
は、第2段トランジスタ40の一方のソース・ドレイン
領域でもあり、共用化してある。すなわち、第1段トラ
ンジスタ38と第2段トランジスタ40とは直列に接続
してある。
【0019】ゲート絶縁膜44は、たとえば熱酸化法に
より成膜される酸化シリコン膜で構成され、その膜厚
は、特に限定されないが、たとえば16nm程度であ
る。ゲート電極46は、たとえばCVD法により成膜さ
れるポリシリコン膜、あるいはポリシリコン膜とシリサ
イド膜との積層膜であるポリサイド膜などで構成され
る。
【0020】通常トランジスタ42は、ゲート絶縁膜4
4と、ゲート電極46と、ソース・ドレイン領域50
d,50eとから成る。通常トランジスタ42のゲート
電極46の側部には、LDD用サイドウォール52が形
成してある。このLDD用サイドウォール52の下方に
位置するウェル36の表面には、ソース・ドレイン領域
50d,50eの一部となるLDD(Lightly Doped
Drain )領域54が形成してある。ソース・ドレイン領
域50a〜50eは、たとえばN型の導電型(第2導電
型)である。LDDサイドウォール52は、CVD法に
より成膜された酸化シリコン膜などをRIEなどの異方
性エッチングすることにより得られる。
【0021】通常トランジスタ42と同様に、第2段ト
ランジスタ46のゲート電極46の側部にもサイドウォ
ール52が形成され、このLDD用サイドウォール52
の下方に位置するウェル34の表面には、ソース・ドレ
イン領域50b,50cの一部となるLDD領域54が
形成してある。第1段トランジスタ38のゲート電極4
6の側部にも、サイドウォール52が形成されるが、共
用化されたソース・ドレイン領域50b側にのみ、LD
D領域54が形成される。高耐圧トランジスタのドレイ
ン側となるソース・ドレイン領域50aには、LDD領
域ではなく、オフセット長が比較的長い低濃度のオフセ
ット領域56が形成してある。
【0022】LDD領域54は、ソース・ドレイン領域
50b〜50eと同じ導電型であるが、それらの不純物
濃度よりも低濃度である。また、二重ゲート構造の高耐
圧トランジスタのドレインとなるソース・ドレイン領域
50aに形成されるオフセット領域56は、ソース・ド
レイン領域50aと同じ導電型であるが、その不純物濃
度が、ソース・ドレイン領域50aに比較して低い。オ
フセット領域56のオフセット幅は、ドレインに印加さ
れる電圧などによって決定され、たとえば1.5μm 程
度である。オフセット長が長い低濃度のオフセット領域
56を形成することで、ドレイン耐圧を向上させてい
る。
【0023】第1段トランジスタ38と第2段トランジ
スタ40とから成る二重ゲート構造の高耐圧トランジス
タでは、ドレインから一段目の第1段トランジスタ38
のゲート電極46に電源電圧Vdd(たとえば5V)を印
加することにより、ドレインと第1段トランジスタ38
のゲート電極との間の電位差を、Vdd分小さくすること
ができる。本実施例では、ドレインと成るソース・ドレ
イン領域50aには、たとえば15Vの電圧が印加され
る。本実施例の高耐圧トランジスタの耐圧は、たとえば
15Vのスペックを満足する。また、通常トランジスタ
42は、5V系のトランジスタである。
【0024】本実施例では、短チャネル効果を防止する
ためなどに設けられるディープ領域58は、通常トラン
ジスタ用ウェル36のみでなく、第2段トランジスタ4
0の下方に位置する高耐圧トランジスタ用ウェル34の
中程度深さ位置にも形成してある。ディープ領域58
は、ウェル34,36と同じ導電型であるが、ディープ
領域58が形成される部分の不純物濃度を高める。
【0025】次に、本実施例に係る半導体装置の製造方
法について説明する。まず、図2に示すように、N型シ
リコン単結晶などで構成される半導体基板30の表面
に、窒化シリコン膜を熱酸化阻止膜として用いた選択酸
化法により、LOCOS32を素子分離パターンで形成
する。
【0026】次に、P型ウェル領域を形成する開口パタ
ーンでレジスト膜60を成膜し、レジスト膜60の上か
ら高耐圧トランジスタ用ウェルの予定部分34aにイオ
ン注入を行う。このイオン注入の条件は、低ドーズ量で
行い、たとえば不純物としてP型のボロン(B)を用
い、330KeVの注入エネルギーおよび5×1012
-2のドーズ量の条件である。その際に、通常トランジ
スタ用ウェルが形成される予定部分36aにも、同時に
イオン注入される。
【0027】次に、図3に示すように、レジスト膜60
を除去し、通常トランジスタ用ウェルの予定部分36a
および高耐圧トランジスタの第2段トランジスタの下層
に位置するウェル領域部分36bを含む開口パターン
で、新たなレジスト膜62を成膜し、通常トランジスタ
用ウェルを形成するためのイオン注入を行う。このイオ
ン注入の結果、通常トランジスタ用ウェルの予定部分3
6aおよび高耐圧トランジスタの第2段トランジスタの
下層に位置するウェル領域部分36bには、図2に示す
イオン注入と重ねてイオン注入されるので、このイオン
注入条件は、図2に示すイオン注入のドーズ量を差し引
いて決定される。具体的なイオン注入条件は、特に限定
されないが、たとえば不純物としてP型のボロン(B)
を用い、330KeVの注入エネルギーおよび5×10
12cm-2のドーズ量の条件である。
【0028】引続き、同じレジスト膜62を用いて、デ
ィープ領域58を形成するためのイオン注入を行う。デ
ィープ領域58を形成するためのイオン注入条件は、特
に限定されないが、たとえば不純物としてP型のボロン
(B)を用い、115KeVの注入エネルギーおよび5
×1012cm-2のドーズ量の条件である。
【0029】次に、図4に示すように、LOCOSで囲
まれた半導体基板30の表面に、熱酸化法などでゲート
絶縁膜44を形成する。ゲート絶縁膜44は、たとえば
酸化シリコン膜で構成される。その膜厚は、特に限定さ
れないが、たとえば16nm程度である。ゲート絶縁膜
44を形成するための熱処理時、あるいはそれとは別の
工程の熱処理工程によって、前記イオン注入された不純
物が半導体基板30の表面で熱拡散し、通常トランジス
タ用ウェル36、高耐圧トランジスタ用ウェル34およ
びディープ領域58が形成される。
【0030】次に、ゲート絶縁膜44の上に、ゲート電
極46となるポリシリコン膜あるいはポリサイド膜を成
膜し、所定パターンにエッチングすることによりゲート
電極46を形成する。その後、図5に示すように、高耐
圧トランジスタが形成される領域で開口するパターンで
レジスト膜64を成膜し、その上から、オフセット領域
を形成するためのイオン注入を行う。このイオン注入条
件は、特に限定されないが、たとえば不純物としてN型
のPhosを用い、50KeVの注入エネルギーおよび
6×1012cm-2のドーズ量の条件である。
【0031】次に、図6に示すように、図5に示すレジ
スト膜64を除去し、新たなレジスト膜66を、通常ト
ランジスタの形成領域と高耐圧トランジスタの第2段ト
ランジスタの形成領域とが開口するパターンで形成す
る。そして、その上から、LDD領域を形成するための
イオン注入を行う。このイオン注入は、特に限定されな
いが、たとえば不純物としてN型のPhosを用い、2
0KeVの注入エネルギーおよび3×1013cm-2のド
ーズ量の条件である。
【0032】次に、レジスト膜66を除去し、図7に示
すように、ゲート電極46の両側部に、LDDのための
サイドウォール52を形成する。サイドウォール52
は、たとえばCVDにより成膜された酸化シリコン膜を
RIEなどのエッチングを行うことで形成される。
【0033】次に、図8に示すように、ゲート電極46
の両側に位置するウェル34,36の表面に、ソース・
ドレイン領域50a〜50eを形成するためのパターン
で、レジスト膜68を成膜し、その上からソース・ドレ
イン領域用イオン注入を行う。オフセット領域56が形
成されるソース・ドレイン領域50a以外は、ゲート電
極46およびLDD用サイドウォール52に対して自己
整合的に形成されるので、レジスト膜68は、図示のよ
うなパターンで形成される。このソース・ドレイン領域
用イオン注入条件は、特に限定されず、たとえば不純物
としてN型のAsを用い、25KeVの注入エネルギー
および3×1015cm-2のドーズ量の条件である。
【0034】その後は、常法に従い、層間絶縁膜の形
成、コンタクトホールの形成および電極配線などを行
い、高耐圧トランジスタを有する半導体装置を完成す
る。本実施例では、図1に示すように、通常トランジス
タ42が形成される以外に、高耐圧トランジスタのドレ
インから二段目の第2段トランジスタ40の下方に位置
するウェル部分にも、ディープ領域58が形成してあ
る。このため、第2段トランジスタ40の短チャネル効
果が抑制され、第2段トランジスタ40のL長を微細化
することができ、電流能力を向上させることができる。
【0035】また、第1段トランジスタ38の下方(特
にドレインとなるソース・ドレイン領域50aの下方)
に位置するウェル部分には、ディープ領域58が形成さ
れないので、第1段トランジスタ38のブレークダウン
電圧BVdsを高い状態に維持することができる。
【0036】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。例えば、上述した実施例では、高耐圧トラ
ンジスタを二重ゲート構造のN型MOSトランジスタに
ついて説明したが、本発明は、これに限定されず、二重
ゲート構造のP型MOSトランジスタに対しても適用す
ることができる。
【0037】また、前記実施例中のイオン注入条件など
の数値は、あくまでも一例であり、本発明の範囲内で種
々に改変することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ドレインから二段目の第2段トランジスタの下方に
位置するウェル部分に、第1導電型の不純物濃度を高め
るディープ領域が形成してある。このため、第2段トラ
ンジスタの短チャネル効果が抑制され、第2段トランジ
スタのL長を微細化することができ、電流能力を向上さ
せることができる。
【0039】また、第1段トランジスタの下方に位置す
るウェル部分には、ディープ領域が形成されないので、
第1段トランジスタのブレークダウン電圧BVdsを高い
状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る高耐圧トランジ
スタを有する半導体装置の要部断面図である。
【図2】図2は図1に示す半導体装置の製造過程を示す
要部断面図である。
【図3】図3は図2に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図4】図4は図3に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図5】図5は図4に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図6】図6は図5に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図7】図7は図6に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図8】図8は図7に示す工程の続きの工程を示す要部
断面図である。
【図9】図9は従来例に係る高耐圧トランジスタを有す
る半導体装置の要部断面図である。
【符号の説明】
30… 半導体基板 32… LOCOS 34… 高耐圧トランジスタ用ウェル 36… 通常トランジスタ用ウェル 38… 第1段トランジスタ 40… 第2段トランジスタ 42… 通常トランジスタ 44… ゲート絶縁膜 46… ゲート電極 50a〜50e… ソース・ドレイン領域 52… LDD用サイドウォール 54… LDD領域 56… オフセット領域 58… ディープ領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のウェルと、 前記ウェルの表面に形成された第1導電型と反対の第2
    導電型のソース・ドレイン領域を有する第1段トランジ
    スタと、 前記第1段トランジスタの一方のソース・ドレイン領域
    を共用するように、前記ウェルの表面に形成される第2
    段トランジスタとを有し、 前記第2段トランジスタの下方に位置するウェルの中程
    度深さ位置に、第1導電型の不純物濃度を高めるディー
    プ領域が形成してある高耐圧トランジスタを有する半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1段トランジスタの他方のソース
    ・ドレイン領域には、第2導電型の不純物濃度が低いオ
    フセット領域が形成してある請求項1に記載の高耐圧ト
    ランジスタを有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2段トランジスタのソース・ドレ
    イン領域には、第2導電型の不純物濃度が低いLDD領
    域が形成してある請求項1または2に記載の高耐圧トラ
    ンジスタを有する半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1段トランジスタのゲート電極には、
    電源電圧が印加される請求項1〜3のいずれかに記載の
    高耐圧トランジスタを有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面に、第1導電型のウェ
    ルを形成するためのイオン注入を行う工程と、 第2段トランジスタが形成される領域の前記ウェルの中
    程度の深さの位置に、第1導電型の不純物の濃度を高め
    るためのディープ用イオン注入を行う工程と、 前記ウェルの表面に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上に、第1段トランジスタのゲート
    電極と、第2段トランジスタのゲート電極とを、所定間
    隔離して形成する工程と、 前記ウェルの表面に、前記第1導電型と反対の第2導電
    型のソース・ドレイン領域を形成するように、イオン注
    入を行う工程とを有する高耐圧トランジスタを有する半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ソース・ドレイン領域を形成するた
    めのイオン注入工程は、低濃度の第2導電型のオフセッ
    ト領域またはLDD領域を形成するために、複数回に分
    けて行われる請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板には、前記第1段トラン
    ジスタと第2段トランジスタとから成る高耐圧トランジ
    スタ以外に、通常トランジスタを、前記第2段トランジ
    スタを製造するプロセスを共用化して形成する請求項5
    または6に記載の半導体装置の製造方法。
JP6200668A 1994-08-25 1994-08-25 高耐圧トランジスタを有する半導体装置およびその製造方法 Pending JPH0864817A (ja)

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JP2007027714A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Samsung Electronics Co Ltd イメージセンサ及びその製造方法

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