JPH0864501A - 投影光学系及びそれを備えた露光装置 - Google Patents

投影光学系及びそれを備えた露光装置

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JPH0864501A
JPH0864501A JP6200494A JP20049494A JPH0864501A JP H0864501 A JPH0864501 A JP H0864501A JP 6200494 A JP6200494 A JP 6200494A JP 20049494 A JP20049494 A JP 20049494A JP H0864501 A JPH0864501 A JP H0864501A
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JP
Japan
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light
optical system
mask
splitting means
light splitting
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JP6200494A
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Masanori Kato
正紀 加藤
Hiroshi Shirasu
廣 白数
Masaji Tanaka
正司 田中
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストの低減を図ること。 【構成】 マスク(100) の像をプレート(200) 上に形成
する投影光学系は、光軸(Ax)とこの光軸と共軸な少なく
とも一面の反射面(3) とを有する光学系(2,3) と、この
光学系とマスクとの間の光路中に配置される第1光分割
手段(PR1) と、光学系とプレートとの間の光路中に配置
される第2光分割手段(PR2) とを有する。そして、第2
光分割手段を介した光束を光軸を横切る方向に沿って移
送して第1光分割手段へ導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスクの像を基板(プ
レート)上に投影露光する投影光学系及び露光装置に関
し、特に、マスクとプレートとを移動させつつ投影露光
を行う走査型の露光装置及びこの走査型の露光装置に好
適な投影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パソコン、テレビ等に
用いられる表示素子として、液晶表示パネルが多用され
るようになった。このような液晶表示パネルの製造の際
には、ガラス基板上に透明薄膜電極をフォトリソグラフ
ィの手法で所望の形状にパターンニングすることが行わ
れている。
【0003】このようなリソグラフィのための装置とし
て、例えばミラープロジエクションタイプのアライナー
が知られている。そして、最近では、液晶表示パネルの
大型化が要望されており、従来のアライナーにおいても
露光領域の拡大化が望まれている。また、それと共に作
成される液晶表示パネルのコストダウンのために、装置
自体のコストも極力抑える必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来のアラ
イナー型の露光装置において、露光領域の拡大化を図る
場合には、まず、露光領域を複数の領域に分割して露光
を行うことが考えられる。このときには、分割された複
数の露光領域に対応する複数のマスクを用意して、これ
らのマスクを交換しながら露光を行うことによって、プ
レート上には、分割された複数の露光領域にマスクの像
が順次形成される。
【0005】しかしながら、この露光方法においては、
複数の露光領域を露光する間の工程において、マスクを
交換する動作を行う必要があるため、スループット(単
位時間当たりに露光できる基板の量)の低下を招いてい
た。さらに、隣合う露光領域間の継ぎ精度を高める必要
があるため、各マスクのパターンの精度を非常に高める
必要が生じる。
【0006】また、露光領域を拡大させるためには、投
影光学系自体を大型化して、大きな露光領域を一括して
露光を行う手法が考えられる。しかしながら、この場合
には投影光学系を構成する大型の光学素子を非常に高精
度に製作する必要があり、製造コストの増大と露光装置
全体の大型化とを招く問題点がある。また、投影光学系
の大型化により、光学的な収差も増大する問題点があ
る。
【0007】そこで、本発明においては、投影光学系を
簡素な構成として製造コストの低減を図ることを第1の
目的とし、露光領域が大きな場合においてもスループッ
トを低下させず、良好なる光学性能のもとにおける投影
露光の達成を第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明による投影光学系は、以下の構成を有す
る。例えば図1に示す如く、本発明による投影光学系
は、マスク(100) の像を基板(プレート(200) )上に形
成する投影光学系であって、光軸(Ax)及びこの光軸と共
軸な少なくとも一面の反射面(3) を有する光学系(2,3)
と、この光学系とマスクとの間の光路中に配置される第
1光分割手段(PR1) と、光学系とプレートとの間の光路
中に配置される第2光分割手段(PR2) とを有し、第2光
分割手段を介した光束を光軸を横切る方向に沿って移送
して第1光分割手段へ導くように構成される。
【0009】また、上記の第1及び第2の目的を達成す
るために本発明による露光装置は、以下の構成を有す
る。例えば図8に示す如く、本発明による露光装置は、
マスク(100) と基板(プレート(200) )とを移動させつ
つマスクの像を基板上に露光する露光装置であって、マ
スク上の第1視野領域(FIa) の像を基板上の第1露光領
域(PIa) に形成する第1投影光学系(PLa) と、第1露光
領域とは異なるマスク上の第2視野領域(FIb) の像を基
板上の第2露光領域(PIb) に形成する第2投影光学系(P
Lb) とを有するように構成される。そして、第1及び第
2投影光学系は、光軸とこの光軸と共軸な少なくとも一
面の反射面(3a,3b) とを有する光学系と、この光学系と
マスクとの間の光路中に配置される第1光分割手段(PR1
a,PR1b) と、光学系と基板との間の光路中に配置される
第2光分割手段(PR2a,PR2b))とを有し、第2光分割手段
を介した光束を光軸を横切る方向に沿って移送して第1
光分割手段へ導くように構成される。
【0010】
【作用】上述の如き本発明による投影光学系では、マス
ク(100) からの光を第1光分割手段(PR1) を介して光学
系(2,3) へ入射させ、第2光分割手段(PR2) を介した光
学系(2,3) からの光を第1光分割手段(PR1) へ導き、こ
の光を第1光分割手段(PR1) を介して再び光学系(2,3)
へ入射させ、この第1光分割手段(PR1) 及び光学系(2,
3) を介した光束移送部材(M1,M2) からの光を第2光分
割手段を介して基板(200) へ導く構成としている。従っ
て、マスク(100) からの光は光学系(2,3) を2往復し
て、基板(200) 上にマスク(100) の等倍の正立像を形成
する。
【0011】ここで、光学系(2,3) は、その光軸と共軸
な少なくとも1面の反射面(3) を持つ構成であり、この
反射面(3) によって光学系(2,3) を往復通過する光によ
り物体の像が形成されるため、単なる屈折光学系に比べ
て半分の構成とすることができる。さらに、本発明によ
る投影光学系では、上述の如く、光学系(2,3) を2往復
させることにより、マスク(100) の等倍の正立像を基板
(200) 上に形成する構成であるため、単に2組の屈折光
学系を共軸に組み合わせて正立像を得る光学系に対し
て、1/4の構成とすることが可能である。従って、本
発明においては、投影光学系の構成要素を大幅に削減で
きるため、コスト低減の効果が非常に大きい利点があ
る。
【0012】また、上述の如き本発明による露光装置で
は、第1及び第2の投影光学系(PLa,PLb) を組合せる構
成によって、大きな露光領域を得ることができるため、
投影光学系自体の小型化を図ることが可能となり、絶対
的な光学的収差の発生量を低減できる。従って、良好な
光学性能のもとで投影露光を行うことができる。さら
に、上述の如き本発明による露光装置では、大きな露光
領域を1回の露光で得ることができるため、スループッ
トが高い利点がある。
【0013】尚、本発明において、正立像とは、上下左
右の横倍率が共に正となる像のことを意味する。上述の
如き本発明においては、例えば図1に示す如く、第1及
び前記第2光分割手段(PR1,PR2) の一方の側に光学系
(2,3) を配置し、第1及び前記第2光分割手段(PR1,PR
2) の他方の側に、第2光分割手段を介した光束を前記
光軸を横切る方向に沿って移送する光束位相部材(M1,M
2) を配置するように構成することが好ましい。
【0014】また、上述の如き本発明においては、例え
ば図5に示す如く、第1及び前記第2光分割手段(PR1,P
R2) の一方の側に、光学系(2,3) を配置し、第1光分割
手段(PR1) の他方の側に、マスク(100) からの光を前記
第1光分割手段へ導く第1偏向部材(M1)を配置し、第2
光分割手段(PR2) の他方の側に、第2光分割手段(PR2)
からの光を基板(200) へ導く第2偏向部材(M2)を配置す
るように構成することが好ましい。
【0015】そして、本発明においては、例えば図1に
示す如く、第1及び第2光分割手段(PR1,PR2) は偏光ビ
ームスプリッタから構成されることが望ましく、第1光
分割手段(PR1) から光学系(2,3) を経て第2光分割手段
(PR2) に到る光路中には、互いに直交する偏光成分間の
位相を変化させる位相変更部材(H1)が配置されることが
望ましい。この構成により、第1及び第2光分割手段に
おける光量ロスが非常に低い状態のもとで露光を行うこ
とが可能となる。さらに、マスク(100) からの光が光学
系(2,3) を最初に往復通過する直線偏光の振動面の方向
と、次に光学系(2,3) を往復通過する直線偏光の振動面
の方向とを互いに異なるようにできるため、フレアや二
重像などを防止でき、光学性能の向上を図れる利点があ
る。
【0016】また、本発明による露光装置においては、
例えば図9に示す如く、光源(10)とこの光源からの光を
分割する偏光ビームスプリッタ(14)とを有し、この偏光
ビームスプリッタにより分割された一方の光を第1視野
領域(FIa) へ導くと共に、偏光ビームスプリッタにより
分割された他方の光を第2視野領域(FIc) へ導く照明光
学系を備えることが望ましい。この構成により、光量ロ
スの無いもとで光源からの光を複数の視野領域へ導く構
成が可能となる。
【0017】さらに、上記偏光ビームスプリッタ(14)と
第1又は第2視野領域の間の光路中には、互いに直交す
る偏光成分間の位相を変化させる位相変更部材(H7)を配
置することが望ましい。この構成により、位相変更部材
(H7)により複数の視野領域へ導かれた光の偏光状態を同
一にすることが可能となるため、複数の投影光学系中の
光分割手段を同じ構成とすることができる。これによ
り、製造コストの低減を図ることができる。
【0018】また、本発明においては、第1光分割部材
(PR1) から第2光分割部材へ到る光路中に視野絞りを設
ける構成が好ましい。この構成により、光学系(2,3) に
よるフレアを低減できる。本発明においては、上記光学
系は、例えば図1に示す如く、レンズ群(2) と、このレ
ンズ群の焦点位置近傍に配置された平面反射鏡(3) とを
有するように構成できる。この構成においては、単に2
組の屈折光学系を用いて正立像を得る構成に対して、1
/4のレンズ枚数という非常に簡素な構成とすることが
できる。
【0019】また、本発明においては、光学系は、例え
ば図5に示す如く、共軸に配置された凸面鏡(5) と凹面
鏡(4) とを有する構成であっても良く、例えば図7に示
す如く、共軸に配置された凹面鏡(7) とレンズ成分(6)
とを有する構成であっても良い。尚、本発明における光
学系(2,3) は、両側テレセントリック光学系であること
が好ましい。
【0020】そして、本発明においては、例えば図1に
示す如く、光学系(2,3) の光軸(Ax)は、マスク(100) ま
たは基板(200) の面内方向(YZ 方向) に平行に設けられ
ることが望ましい。この構成により、光学系(2,3) のマ
スク(基板)の法線方向のサイズを小さくすることがで
きる。従って、マスク(100) と基板(200) との間隔を狭
めることが可能となり、これらマスク(100) 及び基板(2
00) を支持するキャリッジの剛性を高めることができ
る。
【0021】本発明においては、例えば図1に示す如
く、第1光分割部材(PR1) は、マスク(100) からの光を
反射させ光学系(2,3) へ導き、第2光分割部材(PR2)
は、光学系(2,3) を介した第1光分割部材(PR1) からの
光を透過させて光束移送部材(M1,M2) へ導き、かつ第1
光分割部材(PR1) 及び光学系(2,3) を介した光束移送部
材(M1,M2) からの光を反射させ基板(200) 上へ導く構成
であることが好ましい。
【0022】さらに、本発明において、第2光分割部材
と基板との間の光路中には、第2光分割部材から基板へ
向かう直線偏光を円偏光に変換する光学素子を配置する
ことが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図1は本発明による第1実施例を示す平面図
である。なお、図1において、露光時にマスク及び基板
(プレート)が搬送される方向(走査方向)をZ方向と
し、マスク及びプレートの平面内でZ方向と直交する方
向(ステップ方向)をY方向とし、マスク及びプレート
の法線方向をX方向とする。このとき、図1では、紙面
内上下方向がX方向、紙面内左右方向がZ方向、紙面垂
直方向がY方向となる。
【0024】図1において、マスク100とプレート2
00との間には、これらのマスク100及びプレート2
00の面内方向(YZ方向)に平行な光軸Axを持つレン
ズ群2と平面反射鏡3とが設けられている。ここで、レ
ンズ群2は正の屈折力を有しおり、平面反射鏡3はレン
ズ群2の後側焦点位置に配置されている。これにより、
光軸Axに平行となるようにレンズ群2に入射する光線
は、光軸Axと平行となるようにレンズ群2から射出す
る。
【0025】また、レンズ群2の平面反射鏡3とは反対
側には、第1及び第2光分割手段としての偏光ビームス
プリッタPR1,PR2が配置されている。これらの偏
光ビームスプリッタPR1,PR2は、互いに直交する
偏光方向の光を分離する誘電体多層膜からなる偏光分離
面R1,R2をプリズム型ビームスプリッタの接合面に
設けた構成である。ここで、偏光分離面R1,R2は、
マスク100及びプレート200の平面方向(YZ方
向)に対して±45°となるように斜設されている。
【0026】そして、偏光ビームスプリッタPR1,P
R2のレンズ群2とは反対側には、光束移送手段とし
て,反射面が互いに直交した2つの反射鏡M1,M2が
配置されている。さらに、偏光ビームスプリッタPR
1,PR2とレンズ群2との間の光路中には、位相変更
部材としてのλ/4板H1が設けられている。ここで、
平面反射鏡3の反射面近傍には開口絞りASが設けられ
ており、反射鏡M1と反射鏡M2との間の光路中には、
所定形状の開口部を持つ視野絞りFSが設けられてい
る。
【0027】マスク100に関して上述の如き投影光学
系の反対側には、マスク100上の所定の視野領域に図
中紙面垂直方向(偏光ビームスプリッタPR1の偏光分
離面R1に対してS偏光)に振動面を持つ直線偏光を照
射する照明光学系1が設けられている。さて、マスク1
00を介した照明光学系1からのS偏光は、X方向に沿
って進行し、偏光ビームスプリッタPR1の偏光分離面
R1にて反射され、その光路がZ方向に沿って進行する
ように偏向される。このS偏光は、λ/4板H1を通過
して円偏光に変換された後、レンズ群2に入射する。レ
ンズ群2を介した円偏光は平面反射鏡3にて反射され、
再びレンズ群2及びλ/4板H1を順に介してP偏光に
変換される。このP偏光は、図中Z方向に沿って進行
し、偏光ビームスプリッタPR2の偏光分離面R2を透
過して、その光路がX方向に沿ったものとなるように反
射鏡M1にて90°偏向された後、視野絞りFSに達す
る。ここで、視野絞りFSの開口部にはマスク100の
中間像が形成される。なお、この中間像の横倍率は、Z
方向に関して+1倍、Y方向に関して−1倍である。
【0028】次に、中間像からのP偏光は反射鏡M2に
より90°偏向されて、Z方向に沿って進行し、再び偏
向ビームスプリッタPR1に入射する。このP偏光は偏
光ビームスプリッタPR1を透過し、λ/4板H1を介
して円偏光に変換され、レンズ群2に入射する。レンズ
群2に入射した円偏光は、平面反射鏡3にて反射された
後、再びレンズ群2及びλ/4板H1を介して、Z方向
に沿って進行するS偏光に変換され、偏光ビームスプリ
ッタPR2に入射する。このS偏光は偏光ビームスプリ
ッタPR2の偏光分離面R2にて反射され、X方向に沿
って進行し、X方向に沿って微動可能な凸及び凹レンズ
から構成される倍率補正光学系Mを介して、プレート2
00上に達する。プレート200上には、Z方向の横倍
率が+1倍、Y方向の横倍率が−1倍となる視野絞りF
Sの像が形成される、すなわちプレート200上には、
Y方向及びZ方向の横倍率が共に+1倍となるマスク1
00の等倍の正立像(2次像)が形成される。従って、
マスク100とプレート200とを一体にZ方向に沿っ
て移動させれば、プレート200上にはマスク100の
パターンを順次転写できる、すなわち走査露光を実現で
きる。
【0029】尚、上述の倍率補正光学系Mは、種々のプ
ロセスによる基板の伸縮等に対応できるように設けられ
たものである。これにより、投影光学系自体の倍率を等
倍からわずかに拡大または縮小することができる。次
に、図2を参照して本実施例による露光動作について簡
単に説明する。図2は本実施例のプレート200と露光
領域EFとの関係を示す平面図である。尚、図2におい
ては、紙面内上下方向がY方向であり、紙面内左右方向
がZ方向であり、紙面垂直方向がX方向である。この図
2の座標系は図1の座標系と対応している。
【0030】図2において、まず、台形状の露光領域E
Fはプレート200の隅部(Y方向及びZ方向における
端部)に位置している。ここで、図示なきマスク100
とプレート200とを露光領域EFに対して一体にZ方
向(走査方向)に沿って移動させることにより、プレー
ト200の一部にはマスク100のパターンが転写され
る。次に、マスク100とプレート200とをY方向
(ステップ方向)に沿って移動させる。このとき、ステ
ップ方向への移動量は、移動前後において台形状の露光
領域EFのオーバーラップ領域同士が互いに重なるよう
にすれば良い。なお、台形状の露光領域のオーバーラッ
プ領域とは、プレート200上において、複数又は単数
の露光領域により複数回の露光が行なわれる領域に対応
した露光領域を指し、例えば、台形を1つの矩形とY方
向に関してこの矩形を挟む2つの三角形とに分解して考
えたとき、これらの三角形に対応する領域である。
【0031】その後、マスク100とプレート200と
をZ方向に沿って、1回目の走査露光とは逆方向に移動
させ、マスク100のパターンをプレート200上に順
次転写する。この2回目の走査露光の後、マスク100
とプレート200とをY方向に沿って移動させ、3回目
の走査露光を行う。このように、本実施例においては、
Z方向に沿った移動動作(走査露光動作)とY方向に沿
った移動動作(ステップ動作)とを繰り返して、マスク
100の全面のパターンをプレート200上に転写して
いる。これにより、投影光学系の大型化を図ることな
く、大きな露光領域に対応できる。
【0032】なお、露光領域EFの形状としては、台形
状に限られず、例えば六角形状、スリット形状、円弧形
状などでも良い。また、上記実施例では、視野絞りFS
の開口部の形状によりオーバーラップ領域とそれ以外の
露光領域との露光量を等しくしているが、視野絞りの開
口部の端部に減光フィルター又はドットパターンのフィ
ルターを設ける構成でも良い。
【0033】また、本実施例において、λ/4板H1又
は偏光ビームスプリッタPR1の製造誤差などがある場
合には、レンズ群2から視野絞りFSへ向かうP偏光に
S偏光が混在し、このS偏光成分がプレート200上に
達する恐れがある。また、偏光ビームスプリッタPR2
に製造誤差などがある場合には、この偏光ビームスプリ
ッタPR2がレンズ群2から視野絞りFSへ向かうP偏
光を反射して、プレート200上に達する恐れがある。
【0034】このような場合においては、プレート20
0上にマスクの1次像と2次像とが形成されるため、マ
スク100のパターンの転写に不具合が生じる問題点が
ある。この場合には、偏光ビームスプリッタPR2から
偏光ビームスプリッタPR1に到る光路中に、所定の屈
折力を持つフォーカス補正光学系を設けることが好まし
い。このフォーカス補正光学系により、X方向における
マスクの1次像の位置とマスクの2次像の位置とを異な
るようにできるため、プレート200上においては、マ
スクの1次像の影響を無視できる。
【0035】このとき、マスク100の1次像は、レン
ズ群2及び平面反射板3からなる光学系と倍率補正光学
系Mとのみを通過する光により形成され、マスク100
の2次像は、上記光学系、倍率補正光学系M及びフォー
カス補正光学系を通過する光により形成される。従っ
て、これらの倍率補正光学系Mとフォーカス補正光学系
との屈折力を調整すれば、1次像と2次像とのX方向に
おける位置をずらした状態で、かつ2次像の倍率を等倍
もしくは基板の伸縮等に対応する倍率にすることが可能
となる。また、倍率補正光学系M及びフォーカス補正光
学系を共に偏光ビームスプリッタPR2から偏光ビーム
スプリッタPR1に到る光路中に配置する構成であって
も良い。
【0036】次に、図3を参照して、本発明による第2
実施例を説明する。本発明による第2実施例は、第1実
施例における位相変更部材としてのλ/4板H1の代わ
りに、偏光ビームスプリッタPR1とレンズ群2との間
の光路中にλ/2板H2を設けた例である。尚、図3で
は、図1の第1実施例と同様の機能を有する部材には同
一の符号を付してあり、図1と同様の座標系を採用して
いる。
【0037】図3において、第1実施例と同様に紙面垂
直方向の直線偏光(偏光ビームスプリッタPR1,PR
2の偏光分離面R1,R2に対してS偏光)で照明され
たマスク100からの光は、偏光ビームスプリッタPR
1の偏光分離面R1にて反射された後に、λ/2板H2
を介してP偏光に変換される。このP偏光は、レンズ群
2、平面反射鏡3、レンズ群2を順に介した後、偏光ビ
ームスプリッタPR2を透過し、反射鏡M1にてその光
路が90°偏向され、視野絞りFSに達する。ここで、
視野絞りFSの開口部には、第1実施例と同様に、Z方
向の横倍率が+1、Y方向の横倍率が−1となるマスク
100の1次像が形成される。この1次像からのP偏光
は、反射鏡M2によりその光路が90°偏向された後、
偏光ビームスプリッタPR1を透過し、λ/2板H2を
通過してS偏光に変換される。このS偏光は、レンズ群
2、平面反射鏡3及びレンズ群2を順に介して、偏光ビ
ームスプリッタPR2にて反射された後、倍率補正光学
系Mを介してプレート200上に達する。これにより、
プレート200上には、Y方向及びZ方向の横倍率が共
に+1となるマスク100の等倍の正立像が形成され
る。このように、位相変更部材としてλ/2板H2を適
用することもできる。
【0038】次に、図4を参照して本発明の第3実施例
について説明する。本発明による第3実施例は、第1実
施例における位相変更部材としてのλ/4板H1と平面
反射鏡3とを一体に設けた例である。尚、図4では、図
1の第1実施例と同様の機能を有する部材には同一の符
号を付してあり、図1と同様の座標系を採用している。
【0039】図4(a) に示す第3実施例において、第1
実施例とは異なる構成は、2つの偏光ビームスプリッタ
PR1,PR2を一体化した点と、裏面に反射膜を蒸着
したλ/4板からなる反射部材HM3を反射膜がレンズ
群2の後側焦点に位置するように配置した点とである。
ここで、図4(b) に斜線で示す如く、反射膜はλ/4板
の一部の領域に設けられており、その領域の形状は円形
となっている。従って、この反射膜の領域が第1及び第
2実施例の開口絞りASの開口部に相当する。ここで、
λ/4板の一部の領域に反射膜を設ける構成としている
ため、λ/4板の機能はこの領域のみで達成されていれ
ば良く、他の領域においては正確なλ/4板となってな
くとも良い。
【0040】また、図4(a) において、光束移送部材と
しての反射鏡M1,M2とレンズ群2との間の光路中に
は、2つの偏光分離面R1,R2を持つ偏光分離素子P
Rが設けられており、これらの偏光分離面R1,R2は
互いに直交するように配置されている。次に、図4(a)
を参照して本実施例による光路を説明する。図4(a) に
おいて、第1実施例と同様に紙面垂直方向の直線偏光
(偏光分離素子PRの偏光分離面R1,R2に対してS
偏光)で照明されたマスク100からの光は、偏光分離
素子PRの偏光分離面R1にて反射された後に、レンズ
群2を介して、反射部材HM3に達する。反射部材HM
3に達するP偏光は、λ/4板により円偏光に変換さ
れ、このλ/4板の裏面に蒸着された反射膜にて反射さ
れた後、再びλ/4板にてS偏光に変換された状態で射
出される。このS偏光は、再びレンズ群2を介して偏光
分離素子PRの偏光分離面R2を透過し、反射鏡M1に
てその光路が90°偏向され、視野絞りFSに達する。
ここで、視野絞りFSの開口部には、上記実施例と同様
に、Z方向の横倍率が+1、Y方向の横倍率が−1とな
るマスク100の1次像が形成される。この1次像から
のP偏光は、反射鏡M2によりその光路が90°偏向さ
れた後、偏光分離素子PRの偏光分離面R1を透過した
後に、レンズ群2を介して反射部材HM3に達する。こ
の反射部材HM3に達するP偏光は、S偏光に変換され
た状態のもとで再びレンズ群2に入射するように反射さ
れる。レンズ群2を介した反射部材HM3からのS偏光
は、偏光分離素子PRの偏光分離面R2にて反射された
後、倍率補正光学系Mを介してプレート200上に達す
る。これにより、プレート200上には、Y方向及びZ
方向の横倍率が共に+1となるマスク100の等倍の正
立像が形成される。このように、位相機能を有する位相
変更部材と反射面とを一体化することも可能である。
【0041】本実施例においては、光学系の瞳位置近傍
にλ/4板を配置する構成としているため、λ/4板が
結像性能に影響を及ぼす程度を少なくすることができ
る。また、上述の各実施例において、第2光分割手段と
しての偏光ビームスプリッタPR2からの光束を光軸Ax
を横切る方向に沿って移送して第1光分割手段としての
偏光ビームスプリッタPRへ導く光束移送部材を設ける
代わりに、光軸Axを横切る方向に沿って第2光分割手段
からの光を直接に第1光分割手段へ導く構成とすること
も可能である。以下、図5を参照して上記構成について
説明する。
【0042】図5は、オフナー型光学系を本発明に適用
した第4実施例を示す平面図である。尚、図5では、図
1の第1実施例と同様の機能を有する部材には同一の符
号を付してあり、図1と同様の座標系を採用している。
図5において、マスク100とプレート200との間に
は、これらのマスク100及びプレート200の面内方
向(YZ方向)に平行な光軸Axを持つ凹面鏡4と凸面鏡
5とが設けられている。ここで、凸面鏡5は凹面鏡4の
焦点位置と概略一致するように設けられている。また、
凸面鏡5近傍には、開口絞りASが設けられている。
【0043】また、凸面鏡5に関して凹面鏡4とは反対
側には、第1及び第2光分割手段としての偏光ビームス
プリッタPR3,PR4が配置されている。これらの偏
光ビームスプリッタPR3,PR4は、マスク100及
びプレート200の平面方向(YZ方向)に対して±4
5°で斜設された偏光分離面R3,R4をそれぞれ有す
る。
【0044】そして、偏光ビームスプリッタPR3とマ
スク100との間の光路中には、マスク100からの光
を光軸Axと平行になるように90°偏向させる反射鏡M
3が設けられており、偏光ビームスプリッタPR4とプ
レート200との間の光路中には、光軸Axと平行に進行
する偏光ビームスプリッタPR4からの光を90°偏向
させてプレート200の法線方向に沿って進行させる反
射鏡M4が設けられている。ここで、2つの反射鏡M
3,M4は、それらの反射面が互いに直交するように設
けられている。
【0045】また、偏光ビームスプリッタPR3,PR
4と凹面鏡4との間の光路中には、位相変更部材として
のλ/4板H4が設けられており、偏光ビームスプリッ
タPR3と偏光ビームスプリッタPR4との間の光路中
には、所定形状の開口部を有する視野絞りFSが設けら
れている。また、本実施例においては、マスク100上
の所定の視野領域に対して図中紙面内左右方向に振動面
を持つ直線偏光(偏光ビームスプリッタPR3の偏光分
離面R3に対してP偏光)を照射する照明光学系1が設
けられている。
【0046】次に、本実施例を光路に沿って説明する。
図5において、マスク100を介した照明光学系1から
のP偏光は、図中X方向に沿って進行し、反射鏡M3に
達する。この反射鏡M3にて反射されたP偏光は、その
光路が90°偏向されてZ方向に沿って進行し、偏光ビ
ームスプリッタPR3の偏光分離面R3を透過した後
に、λ/4板H4を通過して円偏光に変換される。この
円偏光は、凹面鏡4、凸面鏡5及び凹面鏡にて順に反射
された後、Z方向に沿って進行し、λ/4板H4に達す
る。λ/4板H4に達したP偏光は、このλ/4板H4
によりS偏光に変換され、偏光ビームスプリッタPR4
の偏光分離面R4にて反射され、図中X方向に沿って進
行し、視野絞りFS上に達する。ここで、視野絞りFS
の開口部にはマスク100の1次像が形成される。な
お、このマスク100の1次像の横倍率は、Z方向に関
して+1倍、Y方向に関して−1倍である。
【0047】次に、1次像からのS偏光は、偏光ビーム
スプリッタPR3の偏光分離面R3にて反射され、Z方
向に沿って進行し、λ/4板H4を介して円偏光に変換
される。この円偏光は、凹面鏡4、凸面鏡5及び凹面鏡
4にて順に反射された後、Z方向に沿って進行して、λ
/4板H4を通過する。ここで、λ/4板H4を通過し
た凹面鏡4からの光はP偏光に変換されているため、こ
のP偏光は、偏光ビームスプリッタPR4を透過して、
X方向に沿って進行するように反射鏡M4にて光路が9
0°偏向されてプレート200上に達する。これによ
り、プレート200上には、Z方向の横倍率が+1倍、
Y方向の横倍率が−1倍となる視野絞りFSの像が形成
される、すなわちプレート200上には、Y方向及びZ
方向の横倍率が共に+1倍となるマスク100の等倍の
正立像(2次像)が形成される。尚、本実施例において
も、X方向に沿って微動可能な凸及び凹レンズから構成
される倍率補正光学系Mは、偏光ビームスプリッタPR
4(反射鏡M4)とプレートとの間の光路中に配置され
ている。
【0048】このように、本実施例においても、マスク
100とプレート200とを一体にZ方向に沿って移動
させることにより、走査露光を実現できる。本実施例に
おいては、第2光分割手段からの光束を光束移送部材を
介さないで直接に第1光分割手段へ導く構成を採用して
いる。この構成により、オフナー型光学系における像高
の高い箇所を使用することが可能となる。尚、本実施例
においては、オフナー型光学系を適用しているため、開
口部が円弧形状の視野絞りFSを採用している。
【0049】次に、図6を参照して本発明による第5実
施例を説明する。図6は、オフナー型光学系と該オフナ
ー型光学系にて発生する非点収差を補正する光学部材と
を本発明に適用した第5実施例の平面図である。尚、図
6では、図1の第1実施例及び図5の第4実施例と同様
の機能を有する部材には同一の符号を付してあり、図5
と同様の座標系を採用している。
【0050】図6において、オフナー型光学系の凹面鏡
4とマスク100との間の光路中には、偏光分離面R1
を持つ偏光ビームスプリッタPR1が設けられており、
凹面鏡4とプレート200との間の光路中には、偏光分
離面R2を持つ偏光ビームスプリッタPR2が設けられ
ている。そして、これらの偏光ビームスプリッタPR
1,PR2と凹面鏡4との間の光路中には、λ/4板H
5が設けられており、偏光ビームスプリッタPR1,P
R2に関して凹面鏡4とは反対側には、偏光ビームスプ
リッタPR2からの光束を光軸Axとは直交する方向に移
送して偏光ビームスプリッタPR1へ導くための2つの
反射鏡M1,M2が設けられている。また、これらの反
射鏡M1,M2と偏光ビームスプリッタPR1,PR2
との間の光路中には、凹面鏡4側に凸面を向けたメニス
カス形状である非点収差補正部材MSが配置されてい
る。さらに、本実施例では2つの反射鏡M1,M2の間
の光路中に、円弧形状の開口部を有する視野絞りFSを
設けている。
【0051】次に、図6を参照して本実施例による光路
を説明する。図6において、照明光学系1は、第1実施
例と同様に紙面垂直方向の直線偏光(偏光ビームスプリ
ッタPR1,PR2の偏光分離面R1,R2に対してS
偏光)にてマスク100上の所定の照明領域を均一に照
明するものである。図6において、照明光学系1により
照明されたマスク100からのS偏光は、偏光ビームス
プリッタPR1の偏光分離面R1にて反射された後に、
λ/4板H5を介して円偏光に変換された後、凹面鏡
4、凸面鏡5及び凹面鏡4を順に介してλ/4板H5を
通過し、P偏光に変換される。このP偏光は、偏光ビー
ムスプリッタPR2を透過して、非点収差補正部材MS
を通過した後、反射鏡M1にてその光路が90°偏向さ
れ、視野絞りFSに達する。ここで、視野絞りFSの開
口部には、第1実施例と同様に、Z方向の横倍率が+
1、Y方向の横倍率が−1となるマスク100の1次像
が形成される。この1次像からのP偏光は、反射鏡M2
によりその光路が90°偏向されて、非点収差補正部材
MSを通過した後、偏光ビームスプリッタPR1を透過
する。この偏光ビームスプリッタPR1を透過したP偏
光は、λ/4板H5を介して円偏光に変換された後、凹
面鏡4、凸面鏡5及び凹面鏡4を順に介して、λ/4板
H5を通過してS偏光に変換される。このS偏光は、偏
光ビームスプリッタPR2にて反射された後、倍率補正
光学系Mを介してプレート200上に達する。これによ
り、プレート200上には、Y方向及びZ方向の横倍率
が共に+1となるマスク100の等倍の正立像が形成さ
れる。
【0052】本実施例においては、非点収差補正部材M
Sにより、オフナー型光学系にて生じる非点収差を補正
することが可能となるため、露光領域の走査方向の幅
(スリット幅)を広げることが可能となり、スループッ
トの向上を図ることもできる。さらに、本実施例では、
非点収差補正部材MSをオフナー型光学系の光軸Axと共
軸に設ける構成としているため、この非点収差補正部材
MSの調整が簡易となる利点もある。尚、この非点収差
補正部材MSは、偏光ビームスプリッタPR2と反射鏡
M1との間の光路及び反射鏡M2と偏光ビームスプリッ
タPR1との間の光路に、それぞれ別の光学部材として
設けても良い。
【0053】上記図5及び図6の実施例では、投影光学
系としてオフナー型光学系を適用しているが、ダイソン
型光学系を適用しても良い。以下、図7を参照して、投
影光学系としてダイソン型光学系を適用した第6実施例
を説明する。図7はダイソン型光学系を本発明に適用し
た第6実施例の平面図である。尚、図7では、図1の第
1実施例と同様の機能を有する部材には同一の符号を付
してあり、図1と同様の座標系を採用している。
【0054】図7において、マスク100とプレート2
00との間には、マスク100及びプレート200の面
内方向(YZ方向)に平行な光軸Axを持つ平凸レンズ6
と凹面鏡7とが設けられている。ここで、凹面鏡7の近
傍には開口絞りASが設けられている。また、平凸レン
ズ6に関して凹面鏡7とは反対側には、第1及び第2光
分割手段として、2つの偏光分離面R1,R2を持つ偏
光分離素子PRが設けられている。これらの偏光分離面
R1,R2は互いに直交するように配置されている。偏
光分離素子PRに関して平凸レンズ6とは反対側には、
光束移送手段として、反射面が互いに直交する如く設け
られた2つの反射鏡M1,M2が配置されている。この
2つの反射鏡M1,M2の間の光路中には、所定形状の
開口部を持つ視野絞りFSが設けられている。そして、
平凸レンズ6と凹面鏡7との間の光路中には、位相変更
部材としてのλ/4板H6が設けられている。
【0055】次に、図7を参照して本実施例による光路
を説明する。図7に示す照明光学系1は、第1実施例と
同様に紙面垂直方向の直線偏光(偏光ビームスプリッタ
PR1,PR2の偏光分離面R1,R2に対してS偏
光)にてマスク100上の所定の照明領域を均一に照明
するものである。図7において、照明光学系1により照
明されたマスク100からのS偏光は、偏光分離素子P
Rの偏光分離面R1にて反射され、平凸レンズ6にて屈
折作用を受け、λ/4板H6にて円偏光に変換される。
この円偏光は凹面鏡7にて反射された後、λ/4板H6
を通過してP偏光に変換される。このP偏光は偏光分離
素子PRの偏光分離面R2を透過して、反射鏡M1にて
その光路が90°偏向され、視野絞りFSに達する。こ
こで、視野絞りFSの開口部には、第1実施例と同様に
Z方向に横倍率が+1、Y方向の横倍率が−1となるマ
スク100の1次像が形成される。この1次像からのP
偏光は、反射鏡M2によりその光路が90°偏向され
て、偏光分離素子PRの偏光分離面R1を透過し、平凸
レンズ6に入射する。平凸レンズ6に入射したP偏光
は、λ/4板H6を通過して円偏光に変換された後、凹
面鏡7にて反射され、再びλ/4板H6を通過してS偏
光に変換される。このS偏光は、平凸レンズ6を介して
偏光分離素子PRの偏光分離面R2にて反射された後、
倍率補正光学系Mを介してプレート200上に達する。
ここで、プレート200上には、Y方向及びZ方向の横
倍率がともに+1となるマスク100の等倍の正立像が
形成される。
【0056】なお、図7に示すダイソン型光学系は、1
つの平凸レンズ6と凹面鏡7とから構成されているが、
この1つの平凸レンズ6の代わりに、合成屈折力が正で
ある複数のレンズ成分を設けてもよい。また、一般的に
ダイソン型光学系は作動距離をとることが困難であるた
め、いわゆるダイソン型とは異なるタイプで凹面鏡とレ
ンズ群とを組合せにより、作動距離を大きくとったもの
であっても良い。例えば、図1に示す第1実施例におい
て、平面反射鏡3の代わりに凹面鏡を設ける構成が考え
られる。
【0057】また、上述の各実施例において、第1及び
第2偏光分離手段として、プリズム型の偏光分離素子を
適用しているが、その代わりに、平行平面板の表面に誘
電体多層膜を蒸着して、この表面を偏光分離面とする構
成も可能である。尚、上述の第1〜第6実施例において
は、倍率補正光学系Mと偏光ビームスプリッタPR2と
の間の光路中に、λ/4板を設けることが望ましい。こ
れにより、プレート200上に達する露光光を円偏光と
することができる。
【0058】上述の如き第1〜第6実施例による投影光
学系によれば、単に2組の屈折光学系を共軸に組み合わ
せて正立像を得る投影光学系に対して極めて少ないレン
ズ枚数で構成できるため、大幅なコストダウンを図るこ
とができる効果を有する。さらに、第1〜第6実施例の
投影光学系においては、投影光学系の構成要素を少なく
できるため、製造誤差などの発生が少なくなり、投影光
学系自体の調整も容易となる優れた効果を持つ。
【0059】次に、図8を参照して本発明による第7実
施例を説明する。図8は、本発明による複数の投影光学
系を千鳥状に配列して、1回の走査露光によりマスク1
00の全面のパターンをプレート200上に転写する第
7実施例を概略的に示す図である。尚、図8において
は、図1と同様の座標系を採用してあり、図1の第1実
施例と同様の機能を有する部材には、同じ符号を付して
ある。
【0060】図8において、マスク100とプレート2
00との間の空間には、5組の投影光学系PLa〜PL
eが設けられている。図8に示す投影光学系PLa〜P
Leの構成は、図1の実施例と同じものであるため、こ
こでは説明を省略する。これらの投影光学系PLa〜P
Leは、それぞれマスク100上の視野領域IFa〜I
Feの等倍の正立像をプレート200上の露光領域EF
a〜EFe上に形成する。
【0061】図8において、投影光学系PLa,PL
c,PLeは、それらの視野領域IFa,IFc,IF
eがY方向に沿って一列となるように設けられ、投影光
学系PLb,PLdは、それらの視野領域IFb,IF
dがY方向に沿って一列となるように設けられる。この
とき、視野領域IFa,IFc,IFeが配列されるZ
方向の位置と、視野領域IFb,IFdが配列されるZ
方向の位置とは異なる。また、図8に示す各視野領域I
Fa〜IFeの形状は台形状であり、各視野領域IFa
〜IFeは、各視野領域IFa〜IFeの斜辺同士が互
いに重なり合うようにその位置が規定される。即ち、各
視野領域IFa〜IFeは、各視野領域IFa〜IFe
のZ方向(走査方向)における長さの和がY方向(走査
直交方向)において常に等しくなるように位置決めされ
る。
【0062】ここで、図1に示す倍率補正光学系Mによ
り各露光領域EFa〜EFeにおける倍率を調整した場
合には、各露光領域EFa〜EFe間での位置関係がず
れて、プレート200上における露光量が不均一とな
る。そこで、本実施例では、不図示ではあるが各投影光
学系PLa〜PLe中にYZ方向に回転可能な平行平面
板を設け、この平行平面板の回転による各露光領域EF
a〜EFeのYZ方向における位置を調節している。
【0063】なお、各視野領域IFa〜IFeの形状は
台形状には限られず、各視野領域IFa〜IFeのZ方
向における長さの和がY方向において常に等しければ、
矩形状、六角形状、円弧形状などでも良い。なお、図8
では不図示ではあるが、本実施例においては、マスク1
00に関して投影光学系PLa〜PLeとは反対側に
は、複数の照明光学系が設けられている。これらの照明
光学系は、その光路内に偏光子が設けられており、マス
ク100に対して直線偏光を供給する。また、照明光学
系の光源として直線偏光を供給するレーザを適用するこ
とも可能である。
【0064】さて、実際の露光時には、図示なき照明光
学系によりマスク100の各視野領域IFa〜IFeを
照明しつつ、マスク100とプレート200とをZ方向
に沿って一体に移動させることにより、各視野領域IF
a〜IFe内のマスク100のパターンの像が順次プレ
ート200上に形成される。これにより、プレート20
0上にはマスク100のパターンが転写される。
【0065】なお、本実施例においては、5組の投影光
学系を用いているが、投影光学系は5組には限られない
ことは言うまでもない。さらに、投影光学系としては、
図1の第1実施例の投影光学系には限られず、第2〜第
6実施例の投影光学系を適用しても良い。上述の如き図
8に示す露光装置においては、1回の露光動作により大
型の基板に対する露光が実現できるため、スループット
の向上を図ることができる。さらに、投影光学系自体の
大型化を招くことなく、露光領域を広げることができる
ため、光学性能の劣化を招かない利点がある。
【0066】尚、図8に示す露光装置において、投影光
学系を2組のみ設け(例えば投影光学系PLa,PLb
のみ)、図1に示す第1実施例の如く、走査露光動作と
ステップ動作とを繰り返す露光方法を行うことも考えら
れる。このときには、ステップ動作の回数を第1実施例
に比べて少なくできるため、スループットの向上を図る
ことができる。
【0067】次に、図9を参照して図8の実施例に好適
な照明光学系について説明する。図9においては、図8
と同様の座標系を採用しており、図8の第7実施例と同
様の機能を有する部材には同じ符号を付してある。図9
において、超高圧水銀ランプ10は所定波長(例えばg
線(436nm),h線(404nm) )の照明光を供給する。この超
高圧水銀ランプ10からの照明光は楕円鏡PMにより集
光され、光路折曲げミラーM10を経て、コレクターレ
ンズ系11を介して光ファイバー束からなるライトガイ
ド12へ入射する。ライトガイド12を射出した照明光
は、フライアイレンズ13に入射し、このフライアイレ
ンズ13の射出面に複数の2次光源像を形成する。フラ
イアイレンズ13の射出面からの照明光は、偏光ビーム
スプリッタ14により、互いに直交する偏光方向を持つ
2つの直線偏光に分離される。
【0068】ここで、偏光ビームスプリッタ14にて反
射されたS偏光は、図中Y方向に沿って進行し、図中Z
方向に沿って進行するように光路折曲げミラーM11に
て反射される。この光路折曲げミラーM11からの直線
偏光は図中X方向に振動面を持つことになる。X方向に
振動面を持つ直線偏光は、λ/2板H7を通過し、図中
Y方向に沿った振動面を持つ直線偏光に変換され、光路
折曲げミラーM12にて反射され、コンデンサレンズ1
5cに達する。このコンデンサレンズ15cは、その前
側焦点がフライアイレンズ13の射出面上に位置するよ
うに配置されており、マスク100上の視野領域IFc
は、Y方向に沿った振動面を持つ直線偏光により重畳的
に照明される。
【0069】一方、偏光ビームスプリッタ14を透過し
たP偏光は、図中Z方向に沿って進行し、光路折曲げミ
ラーM13により反射され、図中Y方向にその光路が偏
向され、光路折曲げミラーM14へ向かう。このとき、
偏光ビームスプリッタ14と光路折曲げミラーM13と
の間における直線偏光は、図中Y方向に沿った振動面を
持つものとなり、光路折曲げミラーM13と光路折曲げ
ミラーM14との間における直線偏光は、図中Z方向に
沿った振動面を持つものとなる。光路折曲げミラーM1
4を介した直線偏光は、図中Y方向に振動面を持ち、Z
方向に沿って進行して、光路折曲げミラーM15にてそ
の光路が90°偏向されて、X方向に沿って進行する。
この光路折曲げミラーM15からの直線偏光は、図中Y
方向の振動面を持つ直線偏光となり、コンデンサレンズ
15aを介してマスク100上に達する。このコンデン
サレンズ15aも、コンデンサレンズ15cと同様にそ
の前側焦点がフライアイレンズ13の射出面上に位置す
るように配置されており、マスク100上の視野領域I
Faは、Y方向に沿った振動面を持つ直線偏光により重
畳的に照明される。
【0070】これにより、視野領域IFa,IFcは、
各投影光学系PLa,PLcの持つ偏光ビームスプリッ
タPR1a,PR1cの偏光分離面に対してS偏光とな
る。尚、視野領域IFb,IFdを照明する照明光学系
に関しては、視野領域IFa,IFcを照明する照明光
学系と同様の構成であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0071】このように、図9に示す照明光学系におい
ては、複数の領域に対して互いに偏光状態が等しい直線
偏光にて照明する際に、光源からの光の損失を非常に低
減させることができる。また、照明光学系としては、図
10に示す構成をとることも可能である。以下、図10
を参照して照明光学系の変形例について説明する。尚、
図10においては、図9と同様の座標系を採用してお
り、図9の照明光学系と同様の機能を有する部材には同
じ符号を付してある。
【0072】図10において、超高圧水銀ランプ10か
らの照明光は楕円鏡PMにより集光され、コレクターレ
ンズ系11を介してフライアイレンズ13に入射し、フ
ライアイレンズ13の射出面に複数の2次光源像を形成
する。フライアイレンズ13の射出面からの照明光は、
偏光ビームスプリッタ14により、互いに直交する偏光
方向を持つ2つの直線偏光に分離される。
【0073】ここで、偏光ビームスプリッタ14にて反
射されたS偏光は、図中Z方向に振動面を持つ直線偏光
となり、図中Y方向に沿って進行し、光路折曲げミラー
M21に達する。光路折曲げミラーM21にて反射され
た直線偏光は、図中X方向に沿って進行し、Y方向に振
動面を持つ状態で光路折曲げミラーM22にて反射され
る。光路折曲げミラーM22にて反射された直線偏光
は、その進路がZ方向に偏向され、X方向に振動面を持
つ直線偏光となり、光路折曲げミラーM23に達する。
光路折曲げミラーM23にて反射されたX方向に進行す
る直線偏光は、Z方向に振動面を持つものとなり、λ/
2板H8を通過して、その振動面がY方向となる。この
Y方向の振動面を持つ直線偏光は、フライアイレンズ1
3の射出面位置に前側焦点を持つコンデンサレンズ15
aにより集光され、マスク100の視野領域IFaを重
畳的に照明する。
【0074】一方、偏光ビームスプリッタ14を透過し
たP偏光は、図中Y方向に振動面を持つ直線偏光とな
り、図中X方向に沿って進行し、光路折曲げミラーM2
4に達する。光路折曲げミラーM24にて反射された直
線偏光は、図中Z方向に沿って進行し、光路折曲げミラ
ーM25にて反射された後、その光路がX方向となるよ
うに光路折曲げミラーM26に向かう。光路折曲げミラ
ーM26に達した直線偏光は、この光路折曲げミラーM
26によって、その光路がZ方向となる如く偏向され、
光路折曲げミラーM27に達する。この光路折曲げミラ
ーM27にて反射された直線偏光は、図中X方向に沿っ
て進行し、フライアイレンズ13の射出面に前側焦点位
置を持つコンデンサレンズ15により集光され、マスク
100を重畳的に照明する。ここで、偏光ビームスプリ
ッタ14からマスク100に到るまでの光路において
は、光路折曲げミラーM24〜M27により直線偏光の
振動面が回転しないため、この光路中では図中Y方向に
振動面を持つ直線偏光が通過することになる。従って、
マスク100上の視野領域IFcは、コンデンサレンズ
15cからのY方向に振動面を持つ直線偏光により、重
畳的に照明される。
【0075】これにより、視野領域IFa,IFcは、
投影光学系PLa,PLcの偏光ビームスプリッタPR
1a,PR1cの偏光分離面に対してS偏光の状態で照
明される。尚、図10の照明光学系においては、偏光ビ
ームスプリッタ14から視野領域IFaまでの光路長
と、偏光ビームスプリッタ14から視野領域IFcまで
の光路長とが互いに等しくなるように構成されている。
【0076】視野領域IFb,IFdを照明する照明光
学系に関しては、視野領域IFa,IFcを照明する照
明光学系と同様の構成であるため、図9では図示省略し
ている。このように、図10に示す照明光学系において
も、複数の領域に対して互いに偏光状態が等しい直線偏
光にて照明する際に、光源からの光の損失を非常に低減
させることができる。さらに、図10に示す光学系にお
いては、Z方向に沿って進行する偏光ビームスプリッタ
14からの光をX方向へ向けて偏向させる光路折曲げミ
ラーM23,M27のX方向における位置が異なってい
るため、これらの光路折曲げミラーM23,M27同士
を干渉させることなく、それらの大型化を図ることがで
きる。すなわち、光路折曲げミラーM23,M27の配
置の自由度を向上させることができる。
【0077】なお、図9及び図10に示す照明光学系に
おいては、偏光ビームスプリッタ14により分離される
2つの光路中に、それぞれ光の進行方向を中心として回
転可能なλ/2板を挿入する構成をとることもできる。
ここで、それぞれの光路中のλ/2板を回転させれば、
各視野領域上に達する直線偏光の振動面が回転するた
め、各視野領域に対応する各露光領域における露光量を
変化させることができる。
【0078】このように、図9及び図10に示す照明光
学系では、光源からの光を損失することなく、複数の領
域に対して直線偏光の照明光を供給できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明に係る投影光学系に
よれば、光学系の構成枚数を少なくできるため、大幅な
コストダウンを図ることができる効果を有する。さら
に、本発明に係る投影光学系においては、投影光学系の
構成要素を少なくできるため、製造誤差などの発生も少
なくなり、投影光学系自体の調整も簡易となる優れた効
果を奏する。
【0080】また、本発明に係る露光装置においては、
上述の投影光学系の有する効果の他に、1回の露光動作
により大型の基板に対する露光が実現できるため、スル
ープットの向上を図ることができる利点を有する。さら
に、投影光学系自体の大型化を招くことなく、露光領域
を広げることができるため、光学性能の劣化を招かない
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図2】第1実施例の露光動作を説明するための平面図
である。
【図3】本発明による第2実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図4】本発明による第3実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図5】本発明による第4実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図6】本発明による第5実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図7】本発明による第6実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
【図8】本発明による第7実施例の露光装置の構成を示
す図である。
【図9】第7実施例の露光装置に好適な照明光学系の構
成を示す図である。
【図10】第7実施例の露光装置に好適な照明光学系の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 … 照明光学系、 2 … レンズ群、 3 … 平面反射鏡、 PR1,PR2 … 偏光ビームスプリッタ、 M1,M2 … 反射鏡、 AS … 開口絞り、 FS … 視野絞り、 100 … マスク、 200 … プレート、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクの像を基板上に形成する投影光学系
    において、 光軸及び該光軸に共軸な少なくとも一面の反射面を有す
    る光学系と、 該光学系と前記マスクとの間の光路中に配置される第1
    光分割手段と、 前記光学系と前記基板との間の光路中に配置される第2
    光分割手段とを有し、 該第2光分割手段を介した光束を前記光軸を横切る方向
    に沿って移送して前記第1光分割手段へ導くことを特徴
    とする投影光学系。
  2. 【請求項2】マスクと基板とを移動させつつ前記マスク
    の像を前記基板上に露光する露光装置において、 前記マスク上の第1視野領域の像を前記基板上の第1露
    光領域に形成する第1投影光学系と、前記第1露光領域
    とは異なる前記マスク上の第2視野領域の像を前記基板
    上の第2露光領域に形成する第2投影光学系とを有し、 前記第1及び第2投影光学系は、光軸と該光軸と共軸な
    少なくとも一面の反射面とを有する光学系と、該光学系
    と前記マスクとの間の光路中に配置される第1光分割手
    段と、前記光学系と前記基板との間の光路中に配置され
    る第2光分割手段とを有し、 前記第2光分割手段を介した光束を前記光軸を横切る方
    向に沿って移送して前記第1光分割手段へ導くことを特
    徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び前記第2光分割手段の一方の
    側には、前記光学系が配置され、 前記第1及び前記第2光分割手段の他方の側には、前記
    第2光分割手段を介した光束を前記光軸を横切る方向に
    沿って移送する光束位相部材が配置されることを特徴と
    する請求項1または2記載の投影光学系及び露光装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び前記第2光分割手段の一方の
    側には、前記光学系が配置され、 前記第1光分割手段の他方の側には、前記マスクからの
    光を前記第1光分割手段へ導く第1偏向部材が配置さ
    れ、 前記第2光分割手段の他方の側には、前記第2光分割手
    段からの光を前記基板へ導く第2偏向部材が配置される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の投影光学系及
    び露光装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2光分割手段は偏光ビーム
    スプリッタから構成され、 前記第1光分割手段から前記光学系を経て前記第2光分
    割手段に到る光路中には、互いに直交する振動面を持つ
    偏光成分間の位相を変化させる位相変更部材が配置され
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載
    の投影光学系及び露光装置。
  6. 【請求項6】光源と、該光源からの光を互いに直交する
    振動面を持つ直線偏光に分割する偏光ビームスプリッタ
    とを有し、 該偏光ビームスプリッタにより分割された一方の光を前
    記第1視野領域へ導くと共に、該偏光ビームスプリッタ
    により分割された他方の光を前記第2視野領域へ導く照
    明光学系を備えることを特徴とする請求項5記載の投影
    光学系及び露光装置。
  7. 【請求項7】前記偏光ビームスプリッタと前記第1又は
    第2視野領域の間の光路中には、互いに直交する偏光成
    分間の位相を変化させる位相変更部材が配置されること
    を特徴とする請求項6記載の投影光学系及び露光装置。
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