JPH0863821A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH0863821A
JPH0863821A JP19662794A JP19662794A JPH0863821A JP H0863821 A JPH0863821 A JP H0863821A JP 19662794 A JP19662794 A JP 19662794A JP 19662794 A JP19662794 A JP 19662794A JP H0863821 A JPH0863821 A JP H0863821A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク偏芯や位置ずれに対しトラッキング
制御を行うことで磁界変調ヘッドのコアを小さくし、低
消費電力化及び高周波駆動を容易し、かつ磁界変調ヘッ
ドの浮上量を検出制御することで浮上量を一定に保持で
きる光ディスク装置を得る。 【構成】 サンプルサーボのプリピットや連続案内溝の
鏡面部をトラック方向に整列させることで巨視的な反射
率変化領域を設け、この反射率変化領域を磁界変調ヘッ
ドの必要走査トラックに対してトラック方向及び線方向
にずらして配置することにより、LED等による簡単な
光学手段で磁界変調ヘッドのトラッキングを行える。ま
た、上記反射率変化領域からの検出信号が時間的にずれ
て得られるため、これをパターンマッチングし、上記検
出信号の振幅ホールド値の差をとることで、傷や汚れ等
の反射率変化に対する誤検出を防止した正確なトラック
エラー信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】書換可能な光磁気ディスクはすでに実用
化されている。しかし、現行の光磁気ディスクは情報を
書き換える場合、一旦旧情報を消去してから新情報を記
録する必要があり、データ転送速度が遅いといった欠点
があった。この欠点を克服するため、オーバライト方式
の提案がなされている。特に、従来においては磁界変調
方式が最も主流なもので、例えば特開平3−21444
7号公報の“光磁気記録方法”に示されており、このも
のはレーザー光を連続的に照射しながら、磁界の向きを
記録すべきデータに対応させて反転させる方式である。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の磁界変調
記録方式について説明する。図45は従来の磁界変調記
録方式の基本構成を示す図である。図において、116
は光磁気ディスク、117はレーザ光、118は磁界変
調ヘッドである。
【0004】磁界変調記録方式は、ディスクにレーザ光
を連続照射しつつ外部磁界の向きを信号に応じて反転す
ることによって記録を行うものである。光磁気ディスク
116上の記録したい領域にレーザ光117を照射する
ことで、記録磁性層をキュリー温度以上に加熱して、磁
化を消失させる。この時、光磁気ディスク116を挟ん
で光学ピックアップの反対側に設けられた磁界変調ヘッ
ド118に流す電流の方向を、記録したいデータの
“1”か“0”かに対応して反転することで、“N”か
“S”かの磁界が発生する。
【0005】光磁気ディスク116上のレーザ光117
によって加熱された領域は、ディスクの回転に伴いレー
ザ光117の照射位置から外れて行く。それに従って、
この領域の温度は低下し、記録磁性層のキュリー温度以
下に低下した時にデータの“1”か“0”かに対応した
“N”か“S”かの磁界が記録される。この方式では、
書換え信号は記録前の磁化方向とは無関係に記録される
ため、オーバーライトが可能となる。
【0006】このように、基本的に記録ピット自体が表
現することのできる値が“0”または“1”の2値情報
であり、記録密度を向上させるためにはピット長やピッ
ト間隔を小さくすることにより、ある程度の高密度化は
可能であるが、この場合、ピット長やピット間隔はレー
ザ光のスポット径に依存しているため、再生における高
密度化が制限される問題がある。
【0007】これを図を参照して詳細に説明する。図4
6は収差のない光学系におけるMTFを示す図である。
一般に、記録再生における周波数特性は、光学系の伝達
関数であるMTF(Modulation Transfer Function)で
表現される。収差のない光ピックアップの光学系におけ
るMTFは波長λ、対物レンズの開口数NAを用いて図
46のようになる。図の横軸は空間周波数を示し、MT
F=0での空間周波数2NA/λをカットオフ周波数と
呼ぶ。
【0008】カットオフ周波数におけるピット長は信号
の再生が可能な限界値を示しており、これより小さなピ
ットは全く読み出すことができない。通常、安定的に再
生ができる目安としてカットオフ周波数の半分が選ばれ
ており、これから求められるピット長が最短ピット長と
なる。
【0009】したがって、磁界変調記録方式において高
密度記録を行う場合、記録に際しては印加磁界を高速変
調することにより高密度化が可能であるが、再生に関し
ては再生時に読み取ることのできるピット長が上述のM
TF特性によって決定されるために高密度記録化に限界
が生じることになる。しかし、これに対しては、超解像
再生方式やSHG素子を用いた短波長レーザ再生等が提
案されており、これら技術を用いることにより、再生に
関与するレーザスポットを小さくすることにより高密度
に記録したピットを再生することができる。
【0010】磁界変調記録のもう一つの問題点は、高速
変調に限界があることである。光変調記録においては、
一般的に半導体レーザーがGHz程度の高速変調に耐え
れるため、光ディスク記録の分野においては、まったく
問題ないレベルまで十分に高速変調可能である。しか
し、磁界変調記録においては磁気ヘッドの変調コイルに
大きなインダクタンス成分があるため、記録周波数を上
げればあげるほど、記録電流を流しにくくなるといった
問題があった。
【0011】VTRや磁気ディスクに用いられている磁
気ヘッドは、コアの大きさが小さく、さらに記録電流も
数十mA〜200mA程度で、接触記録をしているため
磁気ヘッドの発生磁界もあまり大きくない。そのため、
このような磁気記録用ヘッドにおいては数十MHzとい
った高い周波数で駆動することが可能であった。これに
対し、光磁気記録に用いられる磁界変調ヘッドは、通常
の光磁気ディスクの場合300(Oe)以上の発生磁界が必
要で、しかもレーザースポットがディスク偏芯に追従し
ている範囲である数百μm〜数mmの領域にわたって上
記磁界の強さが維持される必要があった。
【0012】これら問題に対して、現在すでに実用化さ
れているMDプレーヤ等では、ディスク偏芯がある程度
大きくても磁界変調記録が可能となるようコアの大きさ
を大きくする反面、記録磁界が100〜150(Oe)程度
であっても、光磁気記録が可能となるように媒体組成が
改良されている。またCD相当の記録周波数1.5MH
z程度で磁界変調記録しているため、上記インダクタン
スの影響が小さい領域で使用している。
【0013】しかし、今後のマルチメディアディスクに
代表されるような映像情報等をディジタル化した信号を
記録しようとした場合、3MHz以上の高い記録周波数
が必要となる他、オーディオ用のみならずデータ用に用
いた際にも、高い転送レートが必要となることは言うま
でもない。このような高い転送レートを実現するための
磁界変調ヘッドの構造は、どうしてもコアが小さく同様
にインダクタンスの小さい構造をとらざるえない。その
結果、磁界をかけることができる範囲が、せいぜい10
0μm程度となり、光スポットがトラッキングに追従す
る範囲である数百μmから数mmまでの範囲をカバーで
きなくなる。
【0014】ただし、ISO規格であるODD装置等に
おいては、ディスクの機械的偏芯量がCD等の民生用デ
ィスクに比べてきびしく抑えられている他、光ヘッド全
体を駆動させるリニアモータと併用してトラッキング動
作を行う2段結合方式が実用化されており、磁界変調ヘ
ッドに対する光スポットの動きは小さく抑えられてい
る。そのため、コアの小さい高周波変調用の磁界変調ヘ
ッドを用いることも可能である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁界変調方式に
おいては、記録用光スポットが照射されている媒体領域
に所定の磁界をかける必要があるため、ディスク偏光が
あっても、上記記録用光スポットが磁界変調ヘッドの所
定強度の磁界範囲におさまるように、磁界変調ヘッドの
コアを十分大きくしなければならなかった。しかし、上
記磁界変調ヘッドのコアが大きいため磁界変調ヘッドの
インダクタンス成分が増大し、記録周波数を高くするこ
とができなくなるといった問題点があった。さらに、空
気浮上タイプの磁界変調ヘッドを用いた場合は、ディス
ク回転数や線速度の変化に応じて浮上量が変動し、媒体
上の磁界速度が変動するだけでなく、低線速ディスクの
場合、所定の浮上量が得られず媒体と接触してしまうと
いった問題点があった。
【0016】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、ディジタル映像データ等のビット
レートの高い信号の記録を行うために、磁界変調ヘッド
のコアの大きさが小さくても安定な光磁気記録が可能
で、従来は極めて困難であった光ヘッドと磁気ヘッドと
の位置合わせが不要となるような、磁界変調ヘッドにお
けるトラッキング可能な光ディスク装置を得ることを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
光ディスク装置は、光ヘッドにより焦点を結んで走査ス
ポットとなる走査ビームによって情報面を光学的に走査
し、情報の記録時に上記ディスク基盤上の上記走査スポ
ットが照射されるディスク媒体における外部磁界を変調
する磁界変調ヘッドにより情報の記録を行う光磁気記録
再生方式において、間欠的もしくは断続的に形成され
た、情報面を光学的に走査するための凹凸ピットもしく
は溝による光ビーム走査用トラックにおいて、上記間欠
部分あるいは断続部分をトラック方向に整列させること
により巨視的な反射率変化部分を設け、上記反射率変化
を上記磁界変調ヘッドに取り付けられた反射率計測手段
により検出することで、上記磁界変調ヘッドと上記光ヘ
ッドとのトラック方向相対位置ずれ量を検出するもので
ある。
【0018】本発明の請求項2に係る光ディスク装置
は、上記反射率計測手段が、発光部からの出射光を上記
ディスク面で反射させ、これを受光する受光部からなる
光学系で構成するとともに、上記発光部が上記光ヘッド
から出射されたレーザー光と同一な波長もしくは、ディ
スク板面上に形成された案内溝またはピット深さの4倍
の波長からなる光を用いるものである。
【0019】本発明の請求項3に係る光ディスク装置
は、上記反射率計測手段が、発光部と、上記発光部から
ディスク面を反射してきた反射光を受光するための2分
割光検知器とからなり、上記2分割検知器の検出出力の
和をとることにより上記磁界変調ヘッドと上記光ヘッド
との相対位置ずれ量を、上記2分割検知器の検出出力の
差をとることにより上記磁界変調ヘッドと上記ディスク
との距離を検出するものである。
【0020】本発明の請求項4に係る光ディスク装置
は、上記反射率計測手段における受光部からの和信号に
基いて、上記反射率計測手段の発光光量が一定となるよ
うなフィードバック手段を設けたものである。
【0021】本発明の請求項5に係る光ディスク装置
は、上記光ヘッドが、ディスク内外周の所定のトラック
にアクセスするための、粗アクチュエータを有し、上記
磁界変調ヘッドと上記光ヘッドとの相対位置ずれ量を、
上記光ヘッド全体をトラック方向に動かす粗アクチュエ
ータにフィードバックすることで、上記磁界変調ヘッド
と上記光ヘッドとの位置合わせを行うものである。
【0022】本発明の請求項6に係る光ディスク装置
は、上記磁界変調ヘッドが、光ヘッドに対しトラック方
向に変位可能な構造およびアクチュエータを備え、上記
磁界変調ヘッドと上記光ヘッドとの相対位置ずれ量を、
上記磁界変調ヘッドをトラック方向に動かすアクチュエ
ータにフィードバックすることで、上記磁界変調ヘッド
と上記光ヘッドとの位置合わせを行うものである。
【0023】本発明の請求項7に係る光ディスク装置
は、上記巨視的な反射率変化領域が、光ヘッドからの光
ビームをトラッキングするためのトラック方向にずれた
複数のサンプルピットと、上記サンプルピットと組み合
わせてデータパターン配列をなすための判定ピット及び
セクターのアドレス情報を含むピットとを含む、光ディ
スクのピット列から構成されるとともに、上記磁界変調
ヘッドがトレースすべきトラックに対し、上記サンプル
ピットの集合部分をトラック方向にずらして配置するも
のである。
【0024】本発明の請求項8に係る光ディスク装置
は、上記巨視的な反射率変化領域が、光ディスク板面上
に形成された連続案内溝からなるトラックにおいて、間
欠的に設けられたトラックオフセット検出用の鏡面部も
しくはアドレス検出用のアドレス情報をプリフォーマッ
トしたピット列が、連続するトラック間でトラック方向
に整列しており、上記複数のトラックを単位としてなる
大きな鏡面部が、上記単位の前後においてヘッド走査方
向に位置するものである。
【0025】本発明の請求項9に係る光ディスク装置
は、光ヘッドにより焦点を結んで走査スポットとなる走
査ビームによって情報面を光学的に走査し、情報の記録
時に上記ディスク基盤上の上記走査スポットが照射され
るディスク媒体における外部磁界を変調する磁界変調ヘ
ッドにより情報の記録を行う記録方式において、間欠的
もしくは断続的に形成された凹凸ピットもしくは案内溝
による光ビーム走査用トラックにおいて、上記間欠部分
を上記複数のトラックにわたりトラック方向に整列させ
ることにより、巨視的な反射率変化部分を設けるととも
に、上記複数のトラックを1つの単位としてなる巨視的
な反射率変化の領域が、上記磁界変調ヘッドが走査する
トラックに対してトラック方向に前後し、かつ線方向に
もずれている2つの反射率変化領域を有し、時間的にず
れて得られる上記2つの反射率変化領域からの反射率検
出信号の存在を確認する回路と、上記反射率検出信号の
差をとる回路を設け、磁界変調ヘッドのトラッキング情
報を得るものである。
【0026】本発明の請求項10に係る光ディスク装置
は、上記複数のトラックを1つの単位としてなる巨視的
な反射率変化領域が、上記磁界変調ヘッドが走査するト
ラックに対してトラック方向に前後し、線方向にもずれ
ている2つの反射率変化領域の他に、上記磁界変調ヘッ
ドの走査トラック上に存在する1つの反射率変化領域を
有するものである。
【0027】本発明の請求項11に係る光ディスク装置
は、上記反射率変化領域が、上記磁界変調ヘッドが走査
するトラックに対してトラック方向に前後し、線方向に
もずれている2つの反射率変化領域と、上記磁界変調ヘ
ッドの走査トラック上に存在する複数の反射率変化領域
とを含み、上記複数の反射率変化領域からの反射率を検
出することによって、上記磁界変調ヘッド走査トラック
のアドレス番地を検出するものである。
【0028】本発明の請求項12に係る光ディスク装置
は、光ヘッドにより焦点を結んで走査スポットとなる走
査ビームによって情報面を光学的に走査し、情報の記録
時に上記ディスク盤面上の上記走査スポットが照射され
るディスク媒体における外部磁界を変調する磁界変調ヘ
ッドにより情報の記録を行う光ディスクにおいて、上記
磁界変調ヘッドが、ディスク面に対して鉛直方向に自由
度を持つバネ部材によってディスク面に圧力をかけるよ
う支持されるとともに、電磁駆動アクチュエータもしく
は圧電素子によるアクチュエータによって上記磁界変調
ヘッドのディスク面に対する圧力を可変せしめるもので
ある。
【0029】本発明の請求項13に係る光ディスク装置
は、上記磁界変調ヘッドにおけるスライダー部分におい
て発光素子を搭載し、上記磁界変調ヘッドの送り機構に
取り付けられた受光素子により、ディスク面の鉛直方向
における上記磁界変調ヘッドの変位量を検出するととも
に、上記検出変位量を上記磁界変調ヘッドのアクチュエ
ータにフィードバックすることによって、上記ディスク
面に圧力をかけるためのバネ部材にダンピングをかける
ものである。
【0030】本発明の請求項14に係る光ディスク装置
は、光ヘッドにより焦点を結んで走査スポットとなる走
査ビームによって情報面を光学的に走査し、情報の記録
時に上記ディスク基盤上の上記走査スポットが照射され
るディスク媒体における外部磁界を変調する磁界変調ヘ
ッドにより情報の記録を行う光ディスクにおいて、上記
磁界変調ヘッドが、上記光ヘッドとの相対位置ずれ検出
手段を有するとともにディスク面に対してトラック方向
に自由度を持つバネ部材によって変位可能な構造であっ
て、電磁駆動アクチュエータもしくは圧電素子によるア
クチュエータによって上記磁気ヘッドをトラック方向に
変位せしめるものである。
【0031】本発明の請求項15に係る光ディスク装置
は、上記磁界変調ヘッドにおけるスライダー部分におい
て発光素子を搭載し、上記磁界変調ヘッドの送り機構に
取り付けられた受光素子により、ディスク面のトラック
方向における上記磁界変調ヘッドの変位量を検出すると
ともに、上記検出変位量を上記磁界変調ヘッドのアクチ
ュエータにフィードバックすることによって、上記トラ
ック方向に変位させるバネ部材にダンピングをかけるも
のである。
【0032】
【作用】本発明の請求項1に係る光ディスク装置におい
ては、磁界変調ヘッドに取付けられた反射率計測手段に
より、ディスク板面上の巨視的な反射率変化を計測する
ことで磁界変調ヘッドと光ヘッドから出射された光スポ
ットとの相対位置ずれ量を検出する。
【0033】本発明の請求項2に係る光ディスク装置に
おいては、ディスク板面上の案内溝もしくは凹凸ピット
の深さは、光ヘッドからのレーザー光の波長にあわせて
いる。そのため、これによる巨視的な反射率変化領域で
の反射率計測を同一波長の光を有するLEDで行うこと
により、回折を生じせしめる。さらに、溝もしくはピッ
トの回折現象を最大限に利用するため、検出光学系の波
長を選択し、ピット列もしくは溝の有無による回折を効
果的に再現し、大きな反射率変化を得る。
【0034】本発明の請求項3に係る光ディスク装置に
おいては、反射率計測手段からの和信号から磁界変調ヘ
ッドのトラッキング信号が、差信号から磁界変調ヘッド
の浮上量が検出される。
【0035】本発明の請求項4に係る光ディスク装置に
おいては、和信号振幅が一定となるため、発光光量が常
に一定に保たれる。
【0036】本発明の請求項5に係る光ディスク装置に
おいては、粗アクチュエータを動かすことにより、磁界
変調ヘッドが可動できない固定された簡単な構造を有す
る光ディスクドライブであっても、光スポット位置の側
を磁界変調ヘッドに対して動かせば、常に光スポットと
磁界変調ヘッドとの相対位置を合わせられる。
【0037】本発明の請求項6に係る光ディスク装置に
おいては、磁界変調ヘッドの側を可動構成にし、必要走
査トラックに追従させるようにしているので、大きなデ
ィスクの偏芯があっても、常に光スポットと磁界変調ヘ
ッドとの相対位置を合わせられる。
【0038】本発明の請求項7に係る光ディスク装置に
おいては、サンプルサーボ用ピット列が微視的には光ス
ポットのトラッキングを行うために、複数が集合した巨
視領域では磁界変調ヘッドのトラッキングを行うために
作用する。
【0039】本発明の請求項8に係る光ディスク装置に
おいては、鏡面部もしくはアドレス用ピット列が集合し
た巨視領域で、磁界変調ヘッドのトラッキングを行うた
めにエラー信号をLED等を用いた光学系により検出す
る。
【0040】本発明の請求項9に係る光ディスク装置に
おいては、2つの反射率検出変化領域からの検出信号を
2値化することにより、ディジタルの固定パターンを発
生させ、上記固定パターンをマッチングさせることによ
り、上記反射率変化領域の存在位置を確定することによ
り、上記検出信号の信号レベルをホールドした回路の差
をとり、トラッキングエラー信号を得る。
【0041】本発明の請求項10に係る光ディスク装置
においては、3つの反射率変化領域からの検出パターン
をパターンマッチングし、反射率検出信号の信号レベル
をホールドしたサンプルホールド回路の出力を比較する
ことによりトラッキングエラー信号を得る。
【0042】本発明の請求項11に係る光ディスク装置
においては、磁界変調ヘッドの走査トラック上に存在す
る複数の反射率変化領域からの検出信号を2値化するこ
とにより、磁界変調ヘッド走査トラックのアドレス番地
を得る。
【0043】本発明の請求項12に係る光ディスク装置
においては、面圧力を可変させることにより、磁界変調
ヘッドのディスク盤面からの浮上量が常に一定に保たれ
る。
【0044】本発明の請求項13に係る光ディスク装置
においては、磁界変調ヘッドのアクチュエータにフィー
ドバックすることにより、上記ディスク面に圧力をかけ
るためのバネ部材にダンピングをかけ、面圧制御を安定
化させる。
【0045】本発明の請求項14に係る光ディスク装置
においては、光ヘッドと磁界変調ヘッドとの相対位置ず
れ検出手段に基づき、磁界変調ヘッドを動かすことによ
り、光スポットと磁気ヘッドとの位置合わせを行う。
【0046】本発明の請求項15に係る光ディスク装置
においては、磁界変調ヘッドのアクチュエータにフィー
ドバックすることにより、上記トラック方向に変位させ
るためのバネ部材にダンピングをかけ、面圧制御を安定
化させる。
【0047】
【実施例】
実施例1.図1はサンプルサーボピットによる磁界変調
ヘッドのトラッキングのための巨視的反射率変化領域を
示すプリフォーマット図である。図において、1はウオ
ブルピット、2はウオブルピット判別及びアドレス判別
用プリピット、3はいくつかのプリフォーマットピット
1及び2で形成された第一の巨視的な反射率低下領域、
4は3と同様に形成された第二の反射率低下領域であ
る。図2は大きなサンプルサーボピットによる磁界変調
ヘッドのトラッキングのための巨視的反射率変化領域を
示すプリフォーマット図である。図において、33はウ
オブルピット、34はウオブルピット判別用のパターン
マッチングピット、35はセクターのアドレスピット、
31は第一の巨視的な反射率低下領域、32は第二の巨
視的な反射率変化領域である。また、n(G)は磁界変調
ヘッドが走査すべきトラックで、n(1)〜は光スポット
が追従すべきトラックである。
【0048】図3は鏡面部の集合による磁界変調ヘッド
のトラッキングのための巨視的反射率変化領域を示すプ
リフォーマット図である。図において、75はトラック
案内溝、76はいくつかの鏡面部を集合した巨視的な鏡
面領域、74はセクターのアドレスマークで、α
(1),α(2)は磁界変調ヘッドが走査すべきトラッ
クである。図4は図1〜図3における反射率変化領域の
模視図であり、巨視的な反射率可変領域であるサンプル
ピットの集合及び鏡面部の集合を示している。図におい
て、6は磁界変調ヘッド、7はLED素子等の発光素
子、5は磁界変調ヘッドを搭載したスライダー、8はL
ED7によるディスク盤面上の光スポット、9は磁界変
調ヘッド6からの発生磁界範囲である。
【0049】図5は図4の模視図の拡大図である。図6
および図7は図1〜図5の媒体を用いた磁界変調ヘッド
のトラッキング制御系を示すブロック図である。図にお
いて、10は反射光量を電気信号に変換するため例えば
フォトダイオード等からなる受光素子、11はトラッキ
ング方向に磁界変調ヘッドを動かすための圧電素子、1
2はディスクに対して磁界変調ヘッドを押し当てるため
のバネである。また、13は光ヘッド、14は対物レン
ズ、15は対物レンズをトラッキング方向に動かすため
のトラッキングコイル、16はハーフミラー、17はレ
ーザ、18は光検知器、19は光検知器における受光量
を電圧に変換するI−V変換回路、20,21はI−V
変換回路からの振幅情報をホールドするためのサンプル
ホールド回路、24はサンプルホールド回路20,21
の振幅情報の差をとる事によりトラキンッグエラー信号
を得るための作動アンプ、25は光スポットのトラッキ
ング制御回路である。
【0050】また、26は磁界変調ヘッドに取り付けら
れた受光器における受光量を電圧に変換するためのI−
V変換回路、27,28はI−V変換回路26からの振
幅情報をホールドするためのサンプルホールド回路、2
9はサンプルホールド回路27,28の出力の差をとり
磁界変調ヘッドのトラックエラー信号を生成するための
作動アンプ、30は磁界変調ヘッドのトラッキング制御
回路である。図8は図6の信号動作を示すタイミング図
である。
【0051】次に動作について説明する。図1及び図2
のように、サンプルサーボピットエリアが集合している
と、このサンプルサーボピット自身は例えば780nm
の波長のレーザー光を集光した1μmの光スポットに対
してトラッキングを行うものであるが、このサンプルピ
ットの集合領域をかたまりとして、より大きなスポット
径を持つ例えばLEDによる光スポットでもトラッキン
グできるようになる。特に光ヘッドにおける半導体レー
ザーの波長とLEDの波長を同じにしておけば、溝75
もしくはスポット1,2,33,34,35の深さがレ
ーザーの波長に対して回折しやすくなっているため、と
LEDによりトラッキングを行った場合でもLEDの光
を効率よく乱反射もしくは回折し、十分な反射光量変化
が得られる。
【0052】次にトラッキングの方法であるが、図1〜
図3までに示したピットエリア及び鏡面部の集合を図示
すると、図4及び図5のようになる。図に示したよう
に、巨視的な領域はサンプルサーボピットのようにウオ
ブルしており、図4のα(1)・・・に示されるトラッ
クに磁気ヘッドをトラッキングさせるような構成となっ
ている。例えば図5のように磁界変調ヘッドに搭載され
たLED素子からの光スポット8によってトラッキング
を行っても、磁界変調ヘッドからの出射磁界が9の範囲
で出射されておればα(3)からα(2)の間に光スポ
ットがトラッキングしていても十分にカバーできること
は言うまでもない。
【0053】実際のトラッキング動作は以下のように行
われる。第6図に示すように磁界変調ヘッドに取り付け
られたLED素子7からの出射光8をフォトダイオード
10で受光する。このフォトダイオードにおける光電流
をI−V変換した信号は、図1〜図3に示した反射率変
化領域を通過する事により、図8の(ロ)のような反射
光量信号となって取り出される。この信号を図中(イ)
のレベルでスライスすると(ハ)の2値データが得られ
る。これをPLL回路55に入力させクロックを生成さ
せると(ニ)のようなクロック信号が得られる。ここ
で、パターンマッチング回路によって、クロック信号
(ニ)で2値データ(ハ)をデータ判別し、あらかじめ
設定してあるパターン(この場合は、(ハ)のデータと
同じようなパターン)とマッチングさせる。また、
(ハ)の2値データがハイレベルの場合、(ニ)のクロ
ックのたち下がりで出力する信号(ホ)と(ヘ)を生成
し、この信号でサンプルホールド回路27,28をホー
ルドさせる。
【0054】さらに、上述のパターンマッチング回路が
反射光量信号(ロ)のパターンとマッチングしていると
判断した場合、(カ)のパターンマッチング判定信号を
出力する。ちなみにこの図では、10100・・がマッ
チングパターンである。この判定出力(カ)に基づい
て、サンプルホールド回路58をサンプルさせる事によ
って磁界変調ヘッド5のトラッキング誤差信号を得る事
ができる。このトラッキング信号から磁気ヘッドトラッ
キング制御回路30により圧電素子11を駆動する事
で、磁界変調ヘッド5をディスク上のトラックα(2)
にトラッキングする事が可能となる。また、ディスク表
面のキズ等で反射光量が変化しても、キズによる反射光
量の変化が上述したマッチングパターンと同一でない限
り、サンプルホールド回路58をサンプルしないため、
トラッキングエラー信号が生成されない利点がある。ま
た、図7のように、情報記録のための光スポットが媒体
のサンプルサーボピットを通過する際に得られるタイミ
ング信号によって、磁界変調ヘッドの反射率変化領域の
サンプルタイミングをとる事も可能である。
【0055】実施例2.図9は大きなサンプルサーボピ
ットによる磁界変調ヘッドのトラッキングのための巨視
的反射率変化領域で、パターンマッチング領域も含む方
式を示すプリフォーマット図である。図において、33
は光スポットのトラッキング情報を得るためのウオブル
ピット、34は上記ウオブルピットの存在を確認するた
めのパターンマッチング用ピット、35はセクターのア
ドレス番号を示すアドレスピット、39,40は上記ピ
ットの集合による巨視的な領域でLEDからの光によっ
て磁界変調ヘッドのトラッキング情報を得るためのウオ
ブル領域、41は上記ウオブル領域の存在位置を確認す
るためのパターンマッチング領域である。
【0056】図10は鏡面部の集合による磁界変調ヘッ
ドのトラッキングのための巨視的反射率変化領域で、パ
ターンマッチング領域も含む方式を示すプリフォーマッ
ト図であり、連続案内溝方式の場合における、プッシュ
プル法のトラッキングセンサーのオフセット除去のため
の鏡面部の配置を示している。図において、74はセク
ターアドレスがプリフォーマットされたピット、75は
連続案内溝、76は鏡面部である。図11は図8〜図1
0までの反射率変化領域の模視図である。図において、
α(1)〜α(3)は磁気ヘッドの追従トラック、3
9,40は磁気ヘッドがトラッキングする際のトラック
情報を発生せしめるためウオブルに配置された反射率可
変領域、41は磁気ヘッドがトラッキングする際上記3
9,40の配置を確定するためのパターンマッチング領
域である。
【0057】図12は図8〜図10の媒体を用いた磁界
変調ヘッドのトラッキング制御系を示すブロック図であ
る。図において、51は磁気ヘッドに取り付けられた受
光器からの反射光量をコンパレートし反射光量変動を2
値化するためのコンパレータ、52はコンパレータから
の2値化情報の反射光量変動パターンをあらかじめ記憶
してあるパターンと紹介し判別するためのパターンマッ
チング回路である。
【0058】図13は図8〜図10の媒体を用いた磁界
変調ヘッドのトラッキング制御系ブロックで、LEDパ
ワー制御系を含んだ図である。図において、53は磁気
ヘッドに取り付けられた受光器からの反射光量を検出し
LEDの出射パワーを温度等の変動に対して一定に保つ
ための制御ループを閉じるために必要なゲイン位相補償
回路、54はLEDを駆動するためのLEDドライバ
ー、55はパターンマッチング回路のマッチング精度を
上げるためにクロックを生成するためのPLLクロック
生成回路、56はシリアルデータをパラレルデータに変
換するためのシフトレジスタ、57はパターンマチング
回路、58はトラッキングエラー信号をホールドするた
めのサンプルホールド回路である。図14は図12の信
号動作を示すタイミング図である。
【0059】図15は磁界変調ヘッドの浮上量制御も同
時に行った場合のブロック図であり、図12,図13の
トラッキング制御回路ブロック図に、磁気ヘッドのディ
スク面鉛直方向に圧力を生じさせ、磁気ヘッドのスペー
シング量を変化させるための制御系を追加している。図
において、67は2分割された光検知器、68,69は
2分割光検知器の光電流を電圧に変換するためのI−V
変換器、70は鉛直方向制御系のループゲインを補償す
るためのゲイン補償、71は鉛直方向制御系のループの
位相を補償するための位相補償回路、72は圧電素子の
ドライバー、73は磁気ヘッドを鉛直方向に変位させる
ための圧電素子である。
【0060】図16は図15のトラック誤差及び浮上量
の検出回路図である。図において、89は電流−電圧変
換するためのI−V変換器、90はエラー信号生成のた
めの作動増幅器、91は和信号生成器92,93はレー
ザーパワー変動を少なくするための制御ループの位相補
償部、94はLEDドライバーである。
【0061】次に動作について説明する。本来光ディス
クにおいては、信号の記録再生を行うための光スポット
をトラッキングさせるため、サンプルピットもしくは連
続案内溝が設けられれている。この時、上記サンプルピ
ットや上記連続案内溝に部分的に設けられれたオフセッ
ト補正用の鏡面部を隣接トラック間で図11のように配
置する。詳細に示すと、例えばサンプルサーボ方式にお
けるサンプルピットの集合の場合図9のように、連続案
内溝方式の鏡面部集合の場合図10のように配置する。
このようにプリフォーマットされたディスクを用いて、
図12や図13のような回路構成で磁界変調ヘッドのト
ラッキング動作を行う事ができる。この時、磁界変調ヘ
ッド5に取り付けられたLED7からの反射光量を、例
えばフォトダイオード等で構成された光検知器10で受
光し、ディスク面での反射率変化領域である39,4
0,41を検出する。
【0062】この反射光量変動は時間軸方向に観測する
と、図14の(ロ)のような信号となって表される。こ
の信号をコンパレータ51により(イ)の信号レベルで
コンパレートすると、(ハ)のような信号となる。この
(ハ)の信号を基にPLL回路55によってクロック
(ニ)を生成する。同時に(ハ)の信号とクロック信号
(ニ)から、(ホ)及び(ヘ)の信号を作成し、この信
号でサンプルホールド回路27,28において反射光量
検出信号(ロ)をサンプルし、トラックセンター位置か
らお互いにずれた位置に配置された反射率変化領域から
の反射率検出信号(チ)(リ)を出力させる。次に、シ
フトレジスタ56及びパターンマッチング回路57によ
って(ハ)の信号が例えば“1010010”のパター
ン配列になっているかどうか判別しパターンがマッチン
グされている場合(ト)の信号を出力させる。この
(ト)の信号の立ち上がりのタイミングによって作動回
路29の出力をサンプルホールド回路58にてサンプル
する事により磁界変調ヘッドのトラッキングエラー信号
(ヌ)が得られる。これに基づき、ゲイン補償回路59
及び位相補償回路60を介してピエゾドライバー61を
動かし、圧電素子11を駆動する事で磁界変調ヘッドを
ディスク偏芯があってもトラックセンターであるα
(1),α(2)α(3)・・等にトラッキングさせる事が可能
となる。
【0063】このようなパターンマッチングを行うこと
によって、ディスク面のキズやほこり等があっても上
記”1010010”のパターン配列に偶然なっている
確立はきわめて低いため、キズ等によりトラッキングエ
ラー信号が乱されることは極めて少なく、傷等によって
反射率変化領域が乱された場合でもパターンマッチング
されなければ、ひとつ前のトラッキングエラー信号が保
持されるため、トラッキング動作が乱されることはな
い。
【0064】この時、反射率検出系であるLEDの出射
パワーが、温度等によって変動すると、上記磁界変調ヘ
ッドのトラッキング制御系におけるループゲインが変動
してしまう問題点がある。この場合、第13図に示すよ
うに、検出器10からのI−V変換出力をゲイン位相補
償回路53によって制御ループの安定補償を行い、LE
Dドライバー54からLED7の出射光量を制御するこ
とによって、LED7のパワー変動を小さくし、それに
よる反射率検出系のゲイン変動を抑える事が可能とな
る。この際、位相補償回路53において媒体にプリフォ
ーマットした反射率変化部分39,40,41に上記L
ED7の制御ループが応答しないよう、補償回路のフィ
ルターを低周波のみ通過させる特性とし、上記LED7
の光量制御ループの制御帯域を十分低くしておく必要が
ある。
【0065】また、さらに上記光検出器10を2分割の
構成67となるようにすると、磁界変調ヘッド5の浮上
量も検出可能となる。この時は、I−V変換68,69
を図15のように構成し、I−V変換器68、69の差
動によって得られた浮上量検出信号に基づいて、ゲイン
補償回路70及び位相補償回路71により制御系を構成
し、ピエゾドライバー72から圧電素子73を駆動する
事により、磁界変調ヘッドの駆動量を一定に保つ事が可
能となる。上述したような検出系は、具体的には図16
のような回路構成で実現でき、両方のI−V変換器89
の差動増幅器91からフォーカスエラー信号、和信号生
成器90からトラッキング信号、さらにLEDの光量制
御を行う事ができる。
【0066】実施例3 図19は磁界変調ヘッドのトラッキング誤差信号が必要
走査トラック中心付近で正確に得られるプリフォーマッ
トを示す図である。図において、42,43,44は例
えばサンプルサーボディスクの場合はサンプルピットの
集合部分による反射率変化領域、連続案内溝ディスクの
場合はプッシュプルセンサーのオフセット補正用に設け
られた鏡面部の集合による反射率変化領域である。図2
0は磁界変調ヘッドのトラッキング誤差信号が、正確に
得られるプリフォーマットを示す図である。図におい
て、45,46,47は例えばサンプルサーボディスク
の場合はサンプルピットの集合部分による反射率変化領
域、連続案内溝ディスクの場合はプッシュプルセンサー
のオフセット補正用に設けられた鏡面部の集合による反
射率変化領域である。図21,図22,図23は図17
〜図20におけるトラック誤差信号の特性図である。
【0067】次に実施例の動作について説明する。実施
例2の場合は巨視的な反射率変化領域を磁界変調ヘッド
のトラッキングセンターに対してお互いにトラック方向
及び線方向にずれる方向に配置し、さらに上記巨視的な
反射率変化領域からなるウオブル領域の位置を判定し、
さらにキズ等の誤検出を防ぐためにパターンマッチング
用の領域を設けた。この場合でも、各トラックのセクタ
ーにおけるセクター長が変化しないように、ウオブル部
の反射率変化領域における線方向にはパターンマッチン
グ部が存在しないように配置している。すなわち、ウオ
ブル部とパターンマッチング部とを線方向に重ならない
ようにしなければならない。この時ウオブル部が磁界変
調ヘッドのトラック方向にお互いにずれた2つの領域し
か存在しない図17および図18の場合は、磁界変調ヘ
ッドに取り付けられれたLEDによるトラックエラー信
号の特性を、横軸にトラックずれ、縦軸に信号変化量を
とると、図20の(a)のように飽和部分の大きい非線
形な特性となって現れる。また、実施例2で示されるよ
うな、磁界変調ヘッドのトラックセンターにパターンマ
ッチング領域を有し、2つのウオブル領域がトラックセ
ンターを挟んでお互いに離れている場合は、トラックセ
ンターにおける検出ゲインの小さい(c)のような特性
となってしまう。
【0068】しかし、ウオブル領域の配置を、図20の
45,46のように配置すると、トラックエラー信号の
線形性が改善され、図21の(b)のような特性が実現
できる。ただし、ウオブル部の反射率変化領域に対し
て、LEDからの光スポットが小さすぎると図22
(b)のようになる。この場合でも、実施例2で示した
2つの部分しかないウオブル領域の場合は、図22の
(a)のようになり飽和領域の極端に大きい、トラッキ
ング制御が引き込みにくい特性となってしまう。逆に、
ウオブル部の反射率変化領域に対して、LEDからの光
スポット径が大きすぎると、図23のように線形には近
づくが検出ゲインの小さい特性(b)となってしまう。
この場合でも実施例1の場合は飽和領域の多い特性
(a)となる。以上のように図20のように反射率変化
領域をプリフォーマットすることで、磁界変調ヘッドの
トラッキングエラー信号特性を線形化する事が可能とな
る。この時も、1トラックあたりのセクター長を一定に
するため、それぞれの反射率変化領域は線方向に重なら
ないように配置しなければならない。
【0069】実施例4 図24は磁界変調ヘッドの走査トラックにおいてアドレ
ス情報も得られるプリフォーマットの図である。図にお
いて、45,46は磁界変調ヘッドのトラックエラー信
号を生成するためのウオブル領域、48はウオブル領域
の位置を確定するためのパターンマッチング領域、4
9,50は磁界変調トラックのアドレスを読みとるため
のアドレス番地である。
【0070】図25は図24の媒体を用いた磁界変調ヘ
ッドのトラッキング制御系ブロック図である。図におい
て、63はアドレス検知用のシフトレジスタ、65はア
ドレス判定及び追従トラック指示用のマイクロコンピュ
ータ、64は情報記録用の光スポットのトラックにおけ
るセクターアドレスを検知するためのアドレス検出回
路、66は磁界変調トラックのトラッキングにおいてト
ラックジャンオプさせるためのトラックジャンプ回路で
ある。図26は図25の動作信号のタイミングチャート
である。
【0071】次に実施例の動作について説明する。磁界
変調ヘッドによりトラッキング動作を行う場合は、ディ
スクの反対側にある光スポットのトラッキング位置が、
磁界変調ヘッドからの記録磁界の必要強度磁界範囲に入
っている必要がある。そのため、光スポットのトラッキ
ングセクターと磁界変調のトラックを合わせる必要があ
る。磁界変調ヘッドの出射磁界範囲が広く機械的な位置
精度で合わせられる場合は、このような磁界変調ヘッド
トラックのアドレス検出は必要なくなるが、磁界変調ヘ
ッドの出射磁界範囲が狭く、機械的な位置合わせでは光
スポットとの整合が取れない場合、図24に示すように
磁界変調トラックにおいてもアドレスを設ける必要があ
る。
【0072】アドレス部における反射率変化領域の配置
は、図24のように反射率変化領域がトラック方向に重
ならないように配置する。このようにプリフォーマット
されたディスクを用いてLEDからの反射光を検出した
信号は、図26の(ロ)のような信号となっており、
(イ)のスライスレベルでコンパレータ51でコンパレ
ートする事により、(ハ)の信号を生成させる。この場
合、(ハ)の信号における(ル)の部分がトラックエラ
ー信号生成用の部分となり、(オ)の部分がセクター検
知用信号となる。例えば第23のセクター配置の例で
は、約8bitのセクターアドレス領域が設けられ、図
26の(ワ)における8bit範囲でアドレス検知され
る。さらに、図25のシフトレジスタ63とマイクロコ
ンピュータ65によって、情報記録用光スポットのセク
ターと整合するように磁界変調ヘッドをトラックジャン
プさせる。この時トラックジャンプ回路によってキック
パルスとブレーキパルスを発生させ、トラッキングドラ
イブ信号と加算する事によってジャンプ動作を行わせ
る。
【0073】実施例5 図27(a)はトラッキングずれ検出が可能な磁界変調
ヘッドの構造を示す図であり、図において、77は磁界
変調ヘッドスライダー、78は磁界変調ヘッドの例えば
フェライト等の高透磁率材料で構成されたコア、79は
LED及びフォトダイオードで構成された反射率検出器
である。
【0074】図27(b)は図27(a)の磁界変調ヘ
ッドを用いて、光ヘッド送り機構によって磁界変調ヘッ
ドのトラッキング動作を行わせるための基本的なブロッ
ク図であり、図において、101は光ヘッド13と連動
するために磁界変調ヘッドを動かすための固定部、11
6は光ヘッド及び磁界変調ヘッドを動かすためのモー
タ、117は送りのためのリードスクリュー雄ねじ、1
18は雌ねじが構成されている可動部、119は反射率
検出器79から磁界変調ヘッドの位置ずれを検出するた
めのトラックエラー検出回路、120は磁界変調ヘッド
と情報記録用の光スポットとの位置ずれを補正する信号
を生成するトラック制御回路、121は情報記録のため
の光スポットをトラッキング制御するためのトラッキン
グ制御回路、122は光ヘッド全体を動かすための送り
制御回路である。
【0075】図27(c)は図27(a)の磁界変調ヘ
ッドを用いて、光ヘッド送り機構によって磁界変調ヘッ
ドのトラッキング動作を行わせるもので、光ヘッドがリ
ニアモータで駆動される構造で、かつ磁界変調ヘッドが
光ヘッドと一体で駆動される構造となっている基本的な
ブロック図で、図において、124はリニアモータであ
る。
【0076】図27(d)は図27(a)の磁界変調ヘ
ッドを用いて、光スポットと磁界変調ヘッドとを別々の
トラッキング機構によって制御するもので、送り動作が
光ヘッドと磁界変調ヘッドが一体で駆動される構成を示
す図であり、図において、123は磁界変調ヘッド用ト
ラッキング制御回路である。
【0077】次に実施例の動作について説明する。図2
7(a)の磁界変調ヘッドはディスク面の反射率を検出
するための検出器79が搭載されているため、上記実施
例1〜4の方法でトラッキング誤差信号を得ることがで
きる。上記1〜4の実施例においては、このトラッキン
グエラー信号を用いて、情報記録のための光スポットと
磁界変調ヘッドを、別々のアクチュエータとトラッキン
グ制御回路によって駆動する図27の(d)の方法で、
磁界変調ヘッドのトラッキングを行っていたが、ディス
クの偏芯成分にまで厳密に追従しなくても良い場合(磁
界変調ヘッドの出射磁界範囲がある程度ディスク偏芯を
カバーする場合)は、図27の(b),(c)の方法で
磁界変調ヘッドの送り制御を行い、情報記録のための光
スポットが常に磁界変調ヘッドの出射磁界範囲に納まる
ようにコントロールする事ができる。
【0078】本来、光ヘッドを送る送り制御回路におい
ては、トラッキングエラー信号の平均値がほぼトラック
センターを保持するように送りモータ116もしくはリ
ニアモータ124を駆動する。この時、磁界変調ヘッド
の位置を情報記録用光スポットの位置に合わせるために
は、上記送りモータ116またはリニアモータ124へ
の送り制御信号にオフセットを加える事が必要となる。
そこで図27の(b),(c)に示したように、磁界変
調ヘッドに取り付けられた検出器79から磁界変調ヘッ
ドの位置ずれを、トラックエラー検出回路119にて検
出し、磁界変調ヘッドのトラック制御120によってゲ
イン調整や高域ノイズの除去を行うとともに、制御ルー
プを安定化するための位相補償を行い、磁界変調ヘッド
の位置ずれ補正量を送り制御信号と加算した後、送りモ
ータ116もしくはリニアモータ124を駆動する。
【0079】このような磁界変調ヘッドの位置ずれ補正
信号を、送り制御信号に加算する事によって、磁界変調
ヘッドと光スポットとの位置ずれを、磁界変調ヘッドに
新たな駆動機構要素を搭載しなくても、補正する事が可
能となる。また、上記磁界変調ヘッドの位置ずれ補正信
号が、ディスク偏芯成分も含んでおり、送り光ヘッドの
送り機構の応答周波数が比較的高く、上記磁界変調ヘッ
ド位置補正制御ループの制御帯域がディスク偏芯周波数
よりも高い場合、上述の図27の(b),(c)の方式
でもディスク偏芯に磁界変調ヘッドが追従可能となる。
【0080】実施例6.図28は浮上量検知とトラック
誤差検知が可能な光センサーを示す図である。図におい
て、81は検知器のベース、82は検出信号増幅用の磁
界変調ヘッド上部に搭載された回路基板、83は銅泊が
形成された検出信号出力用半田スペース、84は回路保
護用のモールド材、85は光量検知用で例えば2分割フ
ォトダイオード等で構成された受光部、86は例えばL
ED等で構成された発光部、87は信号線引き回し用の
穴、88は上記受光部及び発光部が取り付けられた空間
部、92はディスク媒体である。
【0081】図29は浮上量検知とトラック誤差検知が
可能な光センサー信号の増幅回路図である。図におい
て、89は例えばフォトダイオードの光電流を電圧に変
換するためのI−V変換回路、90は2つのフォトダイ
オードの信号を加算しトラックエラー信号を得るための
加算器、91は2つのフォトダイオードからの信号の差
を取りスペーシングエラー信号を得るための差動アンプ
である。
【0082】図30はLED照射が垂直に出射可能で浮
上量検知とトラック誤差検知が可能な光センサーを示す
図であり、光検知器の構成が同芯円で2重の構造となっ
ている磁界変調ヘッドのトラックずれとスペーシング距
離とが検出可能な検出器の構造を示したいる。図におい
て、93は光検知器のベース、94,95は例えばフォ
トダイオード等で構成された光検知器である。また、第
30図は上記2つの同芯円検知器からの信号から位置ず
れ検出信号を取り出すための回路構成を示したものであ
る。
【0083】次に実施例の動作を図において説明する。
実施例2においては、磁界変調ヘッドを鉛直方向に変位
させて媒体と磁界変調ヘッドとのスペースング量をコン
トロールする制御方法についても示したが、実際の検出
手段としては、図27に示されるような方法が考えられ
る。この場合、LED86はディスク面に対して斜め出
射されるため、検知器のベース81と媒体92の距離が
変化するとLED86からの反射光は2分割検知器85
上において分割線と直角の方向に移動する。そのそのた
め、2分割のフォトダイオードのI−V変換出力の差を
取る事によりスペーシング量が観測できる。また総光量
は実施例1〜3にて示したようにトラックエラー信号と
して用いる。この時、上述のセンサー信号は、センサー
近傍ですぐ増幅しノイズの影響を受けにくくするため、
検知器上に図28のように取付る事が望ましい。
【0084】また、図31のような同芯円の2分割光検
知器を設けると、LEDをディスク面に垂直に出射する
ことが可能で、取付等が容易になる。この場合でも検出
回路の構成は図28の場合と同じである。
【0085】実施例7.図32はトラック方向に変位可
能な積層圧電素子による駆動機構を示す図である。図に
おいて、77はスライダー、79は光検知器である。ま
た、図33はトラック方向と浮上量制御方向に変位可能
な駆動機構を示す図である。図において、95は鉛直方
向駆動用圧電素子である。また、図34はトラック方向
に変位可能な板バネ形状圧電素子による駆動機構を示す
図である。図において、95は板状圧電素子である。
【0086】図35は電磁駆動によるトラッキング方向
駆動機構を示す図である。図において、97は電磁駆動
のためのマグネット、98は可動部においてトラック方
向推力を与えるための駆動コイル、99は光ヘッドと一
体に接続されたベース、100はトラック方向に変位さ
せるための板バネである。図36は図35の側面図であ
る。
【0087】図37は電磁駆動によりトラック方向と鉛
直方向に変位可能な駆動機構を示す図である。図におい
て、101は鉛直方向制御のためのマグネット固定ベー
ス、102は鉛直方向制御のための電磁駆動用マグネッ
ト、103は鉛直方向制御のための磁界変調ヘッドに取
り付けられた電磁駆動用コイルである。図38は図37
の上面図である。
【0088】図39は磁界変調ヘッドを鉛直方向にダン
ピング制御をかけた駆動機構を示す図である。図におい
て、104は磁界変調ヘッドスライダー77と固定部1
01との距離を検出するための光検知器、105はエラ
ー信号を生成するための作動増幅器、106はダンピン
グ制御系の位相補償回路、107は電磁駆動コイルの電
流ドライバーである。図40は図39の上面図であり、
図において、108は光検知器のI−V変換回路であ
る。
【0089】図41はトラック方向にダンピング制御可
能な駆動機構を示す図である。図において、109は磁
界変調ヘッドスライダー77と固定部101とのトラッ
キング方向位置を検知するための光センサーにおけるL
ED、110は上記光センサーの受光部、111はトラ
ッキングエラー信号を生成作動増幅器、112はダンピ
ング制御系の安定化を行うための位相補償回路、113
はトラッキング方向に変位させるための電磁駆動コイル
の電流ドライバーである。図42は図41の上面図で、
図において、114は光検知器の出力のI−V変換器で
ある。
【0090】図43は鉛直方向とトラック方向の両方に
ダンピングが可能な駆動機構を示す図であり、固定部1
01と磁界変調ヘッドスライダー77との間におけるフ
ォーカス方向,トラック方向変位量を1つの光学センサ
ーで検出する方式を示している。図において、115は
4分割光検出器である。図44は図43の上面図であ
る。
【0091】次に実施例の動作について説明する。磁界
変調ヘッドをトラック方向に駆動させるためには、微小
変位が可能なアクチュエータが必要となる。磁界変調ヘ
ッドをトラック方向に変位させるためには図32に示し
たような圧電素子を用いた方法がある。図32の圧電素
子11は例えば積層タイプのもので、圧電素子がのびち
じみする事によって磁界変調ヘッドスライダー77をト
ラック方向に変位させる。また、圧電素子が板バネ形状
のものであっても図34のような構造とすることによっ
てトラック方向変位が可能となる。ただし、図34の構
造の場合は板バネ形状の圧電素子が歪む事によってトラ
ック方向変位が行われるため、磁気ヘッドコア6が線方
向にも動いてしまい、情報記録用の光スポットとの位置
合わせが難しくなる。
【0092】上記のトラック方向変位手段にさらに鉛直
方向変位手段を組み合わせると、例えば図33のような
構成が考えられる。この時鉛直方向に変位可能な積層型
圧電素子95を図33のように取り付ける事によって、
鉛直方向変位が可能となる。実際には磁界変調ヘッドス
ライダー77が下方からエア浮上力を受けているため、
磁界磁界変調ヘッドを支持している板バネ12が磁界変
調ヘッドスライダー77に与えている押し当て圧力を、
上記圧電素子95の変位によって変化させることによっ
て浮上量制御が行われる。
【0093】図32〜図34までは、圧電素子を用いる
事によって磁界変調ヘッドを変位させる方式であるが、
電磁駆動によっても上記と同様な磁界変調ヘッド変位が
可能である。例えば、図35,図36は電磁駆動力によ
り磁界変調ヘッドのトラック方向変位を行わせた例で、
図中固定部99に固定されたマグネット97に対し、磁
界変調ヘッドスライダー77に取り付けられたコイル9
8にトラッキング制御のための駆動電流を流すことによ
って、板バネ100をトラック方向に変形させ、磁界変
調ヘッドのトラック方向駆動が可能となる。
【0094】また、同様に電磁駆動によってもトラック
方向変位手段と鉛直方向変位手段との両方を兼ね備える
事も可能で、例えば図37のようにコイルとマグネット
を配置する事で可能となる。この時鉛直方向に変位させ
るためには、固定部分101を磁界変調ヘッドのスライ
ダー77の上部まで延長し、マグネット97’を固定部
に取り付けるとともに、磁界変調ヘッドスライダー77
上部にコイル98’を取り付ける事によって、コイル1
03に鉛直方向制御電流を流す事で駆動可能となる。こ
の場合も図33の場合と同様で、磁界変調ヘッドスライ
ダー77が受けるエア浮上の反力に対し、磁界変調ヘッ
ドを抑える板バネ12との力の釣合を変化させる事によ
って浮上量制御が可能となる。
【0095】以上のトラッキング制御および鉛直方向制
御は、特に電磁駆動方式の場合は板バネ12及び板バネ
100を変形させ、磁界変調ヘッドの変位動作をさせる
構成となっているため、板バネのバネ定数やダンピング
ファクタ及び磁界変調ヘッドの質量によっても、磁界変
調ヘッドのトラッキング制御系におけるダンピング状態
や安定性,引き込み特性等に大きな影響を与える。ま
た、一般的に板バネで支持された構造は機械共振ピーク
ゲインが大きく、制御しにくい場合が多い。そのため、
トラッキング制御や鉛直方向制御系における制御対象の
特性(駆動機構要素のダイナミクス)を電気的に調節で
きるようなダンピング回路を付加することが望ましい。
【0096】そこで、図39に示すように固定部101
と磁気ヘッドスライダー77間の距離を検出するための
の光学センサー102〜104とを取り付ける事によっ
て、結果的に板バネ12の変形量を検出し、位相補償後
ドライバー107を介して鉛直方向駆動コイル103を
駆動する事によって、磁界変調ヘッドスライダーの鉛直
方向位置を固定部101に対して位置制御する事が可能
となる。また、差動増幅器105の反転出力に磁気ヘッ
ド高さ制御電圧を加える事で、磁界変調ヘッドの高さ制
御指令を与える事が可能となる他、位相補償回路106
に微分要素をもたせる事によって鉛直方向制御ループに
ダンピングをかける事が可能となる。なお、図39の固
定部101とスライダー77間の距離測定用の光学セン
サーは、図40にて示したように2分割のフォトダイオ
ード104とスライダー77に対して斜め方向に出射す
るLED103及びLED103からの光を拡散しない
平行光にするためのレンズ102から構成する事が可能
である。
【0097】また、図41,図42のようにトラック方
向のダンピングも同様に行う事が可能で、LED109
からの光を2分割フォトダイオード110で検出する事
で、おのおのの光電流をI−V変換器114にて電圧に
変換し、差動増幅器111により磁界変調ヘッドのトラ
ック方向変位を検出し、位相補償した後ドライバー11
3を介してトラック方向制御をコイル98にて行う事が
可能である。この場合も、図41に示すように差動増幅
器直後に磁気ヘッドトラック方向制御電圧を加える事
で、固定部101に対する磁界変調ヘッドスライダー7
7のトラック方向位置を位置決めする事が可能で、さら
に位相補償回路112内に微分要素をもたせる事でダン
ピングをかける事が可能となる。図41で示す磁気ヘッ
ドトラック方向制御電圧は、実際には実施例1〜3で示
したディスク媒体からの磁界変調ヘッドのトラックずれ
検出信号から得られたものを、トラッキング制御回路2
5を介して得られる制御指令電圧の事で、図41に示す
ダンピング制御系は制御対象である駆動機構要素と併せ
て、ダンピングにきいた一種の制御性の良いアクチュエ
ータを外側から制御する構成となっている。
【0098】上述の方法は、トラック方向と鉛直方向を
別々の光学センサーで検出する方法を示したが、図4
3,図44に示す4分割の光検知器を用いて、1つの光
学センサーで同時に検出する事が可能となる。この時検
出信号の和や差を図43のように構成すると、磁界変調
ヘッドトラック方向変位量と、鉛直方向変位量との両方
が得られる。
【0099】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の光ディスク装置
によれば、ディスク板面上に反射率変化領域を形成する
ことにより、磁界変調ヘッドと光ヘッドとの相対位置ず
れ量に相当するトラックエラー信号を生成することが可
能となり、結果的に光ヘッドと磁界変調ヘッドとの位置
合わせが可能となる効果がある。
【0100】本発明の請求項2記載の光ディスク装置に
よれば、磁界変調ヘッドのトラック誤差の検出が、光を
回折限界まで絞り込む必要のない、例えばLED等を用
いた光学系や、集光レンズを用いない簡単な構成の光学
系で行える。さらに、センサーの光波長を選択すること
で、反射率を観測する検出信号の振幅変化を最大にする
ことが可能となり、結果として磁界変調ヘッドのトラッ
キングエラー信号をS/N良く取り出すことが可能とな
る効果がある。
【0101】本発明の請求項3記載の光ディスク装置に
よれば、磁界変調ヘッドのトラッキングだけでなく、浮
上量の制御も可能としたため、磁界変調ヘッドの浮上量
を一定にすることが可能となった。そのため、常に、一
定の磁界を光ディスクにかけることができ、結果的に記
録特性が安定化される効果がある。
【0102】本発明の請求項4記載の光ディスク装置に
よれば、発光光量を一定に制御することによって、温度
変化等により発生する検出信号のオフセットやゲイン変
動を防ぎ、正確なトラックエラー信号を得ることで、結
果的に磁界変調ヘッドのトラック追従精度が大幅に向上
する効果がある。
【0103】本発明の請求項5記載の光ディスク装置に
よれば、磁界変調ヘッド単体で変位させるための微小変
位アクチュエータを用いなくても光ヘッド送り機構のみ
で位置合わせが可能となるため、磁界変調ヘッドにアク
チュエータが組込まれていない従来の磁界変調記録装置
や、簡単な機構構成を有するドライブにおいても、磁界
変調ヘッドと光スポットの位置合わせが可能となる効果
がある。
【0104】本発明の請求項6記載の光ディスク装置に
よれば、ディスク偏芯等の変動に対しても磁界変調ヘッ
ドが追従可能となり、大きなディスク偏芯がある光ディ
スクを用いた場合でも、光スポットと磁気ヘッドとの位
置合わせが可能となる効果がある。
【0105】本発明の請求項7記載の光ディスク装置に
よれば、サンプルサーボ方式の光ディスクにおいても、
磁界変調ヘッドのトラッキングが可能となるため、結果
的にディジタル映像情報等に代表されるレートの高い信
号をサンプルサーボディスクに磁界変調記録できる効果
がある。
【0106】本発明の請求項8記載の光ディスク装置に
よれば、連続案内溝方式の光ディスクにおいても磁界変
調ヘッドのトラッキングが可能となったため、コアが小
さく高周波変調が可能な磁界変調ヘッドが使用でき、結
果的に映像情報等のレートの高い信号を連続案内溝方式
のディスクに磁界変調記録できる効果がある。
【0107】本発明の請求項9記載の光ディスク装置に
よれば、光ディスク板面上の傷や汚れ等が存在しても、
2つの反射率変化領域からの検出信号がパターンマッチ
ングして検出されるため、簡単な回路構成でトラッキン
グエラー信号の誤検出が回避でき、結果的に磁界変調ヘ
ッドのトラックはずれをすることが可能となる効果があ
る。
【0108】本発明の請求項10記載の光ディスク装置
によれば、3つの反射率変化領域からの検出パターンを
マッチングさせることにより、傷や汚れ等による誤検出
を確実に取り除き、磁界変調ヘッドのトラッキング制御
におけるトラックはずれ等を確実に回避することが可能
となる効果がある。
【0109】本発明の請求項11記載の光ディスク装置
によれば、磁界変調走査トラックからアドレス番地を得
ることにより、磁界変調ヘッドのトラック方向の存在位
置を確認できる。特に、ゾーンCAVディスクのゾーン
判定を磁界変調ヘッドの反射率検出光学系から行うこと
により、情報を記録再生するための光スポットがトラッ
キングする前にモータ回転数を制御したり、データ記録
再生用のクロックを切り換えることが可能となる効果が
ある。
【0110】本発明の請求項12記載の光ディスク装置
によれば、磁界変調ヘッドの浮上量が制御できるため、
CAVディスクやゾーンCAVディスク等において線速
度が変化した場合や、線速度が小さく磁界変調ヘッドが
空気浮上し難い場合でも磁界変調ヘッドの浮上量を一定
に保つことが可能になった。また、結果として、常に一
定の強さの記録磁界を照射し磁界強度の不足による未記
録状態を防止するとともに、ディスク媒体への接触によ
る媒体の破壊を回避できる効果がある。
【0111】本発明の請求項13記載の光ディスク装置
によれば、ダンピングをかけることにより、磁界変調ヘ
ッドの浮上量制御系における安定余裕を増大させ制御帯
域を広げることが可能になった。また、外部振動等があ
っても磁界変調ヘッドの挙動が滑らかになるため、携帯
装置や車載装置等の外乱の大きな装置への応用において
も安定な記録再生が可能となる効果がある。
【0112】本発明の請求項14記載の光ディスク装置
によれば、磁界変調ヘッド単体で独立に制御可能なた
め、磁界変調ヘッドと光スポットの位置合わせに限ら
ず、ディスクの偏芯等の挙動に対しても追従できる。そ
のため、より微細なコアを有する磁界変調ヘッドの使用
も可能になり、磁界変調記録におけるデータレートを高
くすることが可能となる効果がある。
【0113】本発明の請求項15記載の光ディスク装置
によれば、ダンピングをかけることにより、磁界変調ヘ
ッドのトラッキング制御系における制御系の安定余裕を
増大させ御帯域を広げることが可能になった。また、外
部振動等があっても磁界変調ヘッドの挙動が滑らかにな
るため、携帯装置や車載装置等の外乱の大きな装置への
応用においても安定な記録再生が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サンプルサーボピットによる磁界変調ヘッド
のトラッキングのための巨視的反射率変化領域を示すプ
リフォーマット図である。
【図2】 大きなサンプルサーボピットによる磁界変調
ヘッドのトラッキングのための巨視的反射率変化領域を
示すプリフォーマット図である。
【図3】 鏡面部の集合による磁界変調ヘッドのトラッ
キングのための巨視的反射率変化領域を示すプリフォー
マット図である。
【図4】 図1〜図3における反射率変化領域の模示図
である。
【図5】 図4の模示図の拡大図である。
【図6】 図1〜図5の媒体を用いた磁界変調ヘッドの
トラッキング制御系ブロック図である。
【図7】 光ヘッドからのタイミングで磁界変調ヘッド
のトラックエラーを生成するブロック図。
【図8】 図7の信号動作を示すタイミング図である。
【図9】 大きなサンプルサーボピットによる磁界変調
ヘッドのトラッキングのための巨視的反射率変化領域
で、パターンマッチング領域も含む方式を示すプリフォ
ーマット図である。
【図10】 鏡面部の集合による磁界変調ヘッドのトラ
ッキングのための巨視的反射率変化領域で、パターンマ
ッチング領域も含む方式を示すプリフォーマット図であ
る。
【図11】 図8〜図10までの反射率変化領域の模示
図である。
【図12】 図8〜図10の媒体を用いた磁界変調ヘッ
ドのトラッキング制御系を示すブロック図である。
【図13】 図8〜図10の媒体を用いた磁界変調ヘッ
ドのトラッキング制御系ブロックで、LEDパワー制御
系を含んだ図である。
【図14】 図12の信号動作を示すタイミング図であ
る。
【図15】 磁界変調ヘッドの浮上量制御も同時に行っ
た場合のブロック図である。
【図16】 図15のトラック誤差及び浮上量の検出回
路図である。
【図17】 パターンマッチング領域とウオブル領域が
1トラック程度おきに線方向に重ねて構成されているプ
リフォーマット図である。
【図18】 図17の反射率変化領域の模示図である。
【図19】 磁界変調ヘッドのトラッキング誤差信号
が、必要走査トラック中心付近で正確に得られるプリフ
ォーマットを示す図である。
【図20】 磁界変調ヘッドのトラッキング誤差信号
が、正確に得られるプリフォーマットを示す図である。
【図21】 図17〜図20におけるトラック誤差信号
の特性図である。
【図22】 図17〜図20におけるトラック誤差信号
の特性図である。
【図23】 図17〜図20におけるトラック誤差信号
の特性図である。
【図24】 磁界変調ヘッドの走査トラックにおいてア
ドレス情報も得られるプリフォーマットの図である。
【図25】 図24の媒体を用いた磁界変調ヘッドのト
ラッキング制御系ブロック図である。
【図26】 図25の動作信号のタイミングチャートで
ある。
【図27】 トラック誤差検出が可能な磁界変調ヘッド
の構造と制御方式の概略構成図である。
【図28】 浮上量検知とトラック誤差検知が可能な光
センサーを示す図である。
【図29】 浮上量検知とトラック誤差検知が可能な光
センサー信号の増幅回路図である。
【図30】 LED照射が垂直に出射可能で浮上量検知
とトラック誤差検知が可能な光センサーを示す図であ
る。
【図31】 図30の光センサー信号の増幅回路図であ
る。
【図32】 トラック方向に変位可能な積層圧電素子に
よる駆動機構を示す図である。
【図33】 トラック方向と浮上量制御方向に変位可能
な駆動機構を示す図である。
【図34】 トラック方向に変位可能な板バネ形状圧電
素子による駆動機構を示す図である。
【図35】 電磁駆動によるトラッキング方向駆動機構
を示す図である。
【図36】 図35の側面図である。
【図37】 電磁駆動によりトラック方向と鉛直方向に
変位可能な駆動機構を示す図である。
【図38】 図37の上面図である。
【図39】 鉛直方向にダンピング制御をかけた駆動機
構を示す図である。
【図40】 図39の上面図である。
【図41】 トラック方向にダンピング制御可能な駆動
機構を示す図である。
【図42】 図41の上面図である。
【図43】 鉛直方向とトラック方向の両方にダンピン
グが可能な駆動機構を示す図である。
【図44】 図43の上面図である。
【図45】 従来の磁界変調記録方式を示す図である。
【図46】 光ディスク再生光学系におけるMTFカー
ブを示す図である。
【符号の説明】
1 サンプルピット、2 パターンマッチング及びアド
レスピット、3,4,36〜50,76 反射率変化領
域、5,118 磁界変調ヘッド、6 磁気ヘッド、
7,86,103,109 LED、8 LEDによる
光スポット、9磁界範囲、10 光検知器、11,9
5,96 圧電素子、12,100 板バネ、13 光
ヘッド、14 対物レンズ、15 対物レンズのトラッ
キングアクチュエータ、16 ハーフミラ−、17 半
導体レーザ、18 光ヘッドの光検知器、19,26,
108,114 IーV変換器、20,21,27,2
8,58 サンプルホールド回路、22 ヒステリシス
コンパレータ、23,52,57 パターンマッチング
回路、24,29 差動アンプ、25 光ヘッドのトラ
ッキング制御回路、30 磁界変調ヘッドのトラッキン
グ制御回路、54 LEDドライバー、55 PLL,
クロック生成回路、56 シフトレジスタ、59 ゲイ
ン補償回路、60 位相補償回路、61 ドライバー、
62 記録アンプ、65 マイクロコンピュータ、66
トラックジャンプ回路、79 光検知器、81 ベー
ス、82 センサー信号アンプ、85,94,95,1
04,110 2分割フォトダイオード、92,116
ディスク、97,97’ マグネト、98,98’
コイル、115 4分割フォトダイオード、117 情
報記録のための光スポット。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ヘッドにより焦点を結んで走査スポッ
    トとなる走査ビームによって情報面を光学的に走査し、
    情報の記録時に上記ディスク基盤上の上記走査スポット
    が照射されるディスク媒体における外部磁界を変調する
    磁界変調ヘッドにより情報の記録を行う光磁気記録再生
    方式において、間欠的もしくは断続的に形成された、情
    報面を光学的に走査するための凹凸ピットもしくは溝に
    よる光ビーム走査用トラックにおいて、上記間欠部分あ
    るいは断続部分をトラック方向に整列させることにより
    巨視的な反射率変化部分を設け、上記反射率変化を上記
    磁界変調ヘッドに取り付けられた反射率計測手段により
    検出することで、上記磁界変調ヘッドと上記光ヘッドと
    のトラック方向相対位置ずれ量を検出することを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記反射率計測手段が、発光部からの出
    射光を上記ディスク面で反射させ、これを受光する受光
    部からなる光学系で構成するとともに、上記発光部が上
    記光ヘッドから出射されたレーザー光と同一な波長もし
    くは、ディスク板面上に形成された案内溝またはピット
    深さの4倍の波長からなる光を用いたことを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記反射率計測手段が、発光部と、上記
    発光部からディスク面を反射してきた反射光を受光する
    ための2分割光検知器とからなり、上記2分割検知器の
    検出出力の和をとることにより上記磁界変調ヘッドと上
    記光ヘッドとの相対位置ずれ量を、上記2分割検知器の
    検出出力の差をとることにより上記磁界変調ヘッドと上
    記ディスクとの距離を検出することを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記反射率計測手段における受光部から
    の和信号に基いて、上記反射率計測手段の発光光量が一
    定となるようなフィードバック手段を設けることを特徴
    とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記光ヘッドが、ディスク内外周の所定
    のトラックにアクセスするための、粗アクチュエータを
    有し、上記磁界変調ヘッドと上記光ヘッドとの相対位置
    ずれ量を、上記光ヘッド全体をトラック方向に動かす粗
    アクチュエータにフィードバックすることで、上記磁界
    変調ヘッドと上記光ヘッドとの位置合わせを行うことを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記磁界変調ヘッドが、光ヘッドに対し
    トラック方向に変位可能な構造およびアクチュエータを
    備え、上記磁界変調ヘッドと上記光ヘッドとの相対位置
    ずれ量を上記巨視的な反射率変化部分から検出するとと
    もに、上記磁界変調ヘッドをトラック方向に動かすアク
    チュエータにフィードバックすることで、上記磁界変調
    ヘッドと上記光ヘッドとの相対位置合わせを行うことを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 上記巨視的な反射率変化領域が、光ヘッ
    ドからの光ビームをトラッキングするためのトラック方
    向にずれた複数のサンプルピットと、上記サンプルピッ
    トと組み合わせてデータパターン配列をなすための判定
    ピット及びセクターのアドレス情報を含むピットとを含
    む、光ディスクのピット列から構成されるとともに、上
    記磁界変調ヘッドがトレースすべきトラックに対し、上
    記サンプルピットの集合部分をトラック方向にずらして
    配置することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 上記巨視的な反射率変化領域が、光ディ
    スク板面上に形成された連続案内溝からなるトラックに
    おいて、間欠的に設けられたトラックオフセット検出用
    の鏡面部もしくはアドレス検出用のアドレス情報をプリ
    フォーマットしたピット列が、連続するトラック間でト
    ラック方向に整列しており、上記複数のトラックを単位
    としてなる大きな鏡面部が、上記単位の前後においてヘ
    ッド走査方向に位置することを特徴とする請求項1記載
    の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 光ヘッドにより焦点を結んで走査スポッ
    トとなる走査ビームによって情報面を光学的に走査し、
    情報の記録時に上記ディスク基盤上の上記走査スポット
    が照射されるディスク媒体における外部磁界を変調する
    磁界変調ヘッドにより情報の記録を行う記録方式におい
    て、間欠的もしくは断続的に形成された凹凸ピットもし
    くは案内溝による光ビーム走査用トラックにおいて、上
    記間欠部分を上記複数のトラックにわたりトラック方向
    に整列させることにより、巨視的な反射率変化部分を設
    けるとともに、上記複数のトラックを1つの単位として
    なる巨視的な反射率変化の領域が、上記磁界変調ヘッド
    が走査するトラックに対してトラック方向に前後し、か
    つ線方向にもずれている2つの反射率変化領域を有し、
    時間的にずれて得られる上記2つの反射率変化領域から
    の反射率検出信号の存在を確認する回路と、上記反射率
    検出信号の差をとる回路を設け、磁界変調ヘッドのトラ
    ッキング情報を得ることを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 上記複数のトラックを1つの単位とし
    てなる巨視的な反射率変化領域が、上記磁界変調ヘッド
    が走査するトラックに対してトラック方向に前後し、線
    方向にもずれている2つの反射率変化領域の他に、上記
    磁界変調ヘッドの走査トラック上に存在する1つの反射
    率変化領域を有することを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記複数のトラックを単位としてなる
    巨視的な反射率変化領域が、上記磁界変調ヘッドが走査
    するトラックに対してトラック方向に前後し、線方向に
    もずれている2つの反射率変化領域と、上記磁界変調ヘ
    ッドの走査トラック上に存在する複数の反射率変化領域
    とを含み、上記複数の反射率変化領域からの反射率を検
    出することによって、上記磁界変調ヘッド走査トラック
    のアドレス番地を検出することを特徴とする光ディスク
    装置。
  12. 【請求項12】 光ヘッドにより焦点を結んで走査スポ
    ットとなる走査ビームによって情報面を光学的に走査
    し、情報の記録時に上記ディスク盤面上の上記走査スポ
    ットが照射されるディスク媒体における外部磁界を変調
    する磁界変調ヘッドにより情報の記録を行う光ディスク
    において、上記磁界変調ヘッドが、ディスク面に対して
    鉛直方向に自由度を持つバネ部材によってディスク面に
    圧力をかけるよう支持されるとともに、電磁駆動アクチ
    ュエータもしくは圧電素子によるアクチュエータによっ
    て上記磁界変調ヘッドのディスク面に対する圧力を可変
    せしめることを特徴とする光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記磁界変調ヘッドにおけるスライダ
    ー部分において発光素子を搭載し、上記磁界変調ヘッド
    の送り機構に取り付けられた受光素子により、ディスク
    面の鉛直方向における上記磁界変調ヘッドの変位量を検
    出するとともに、上記検出変位量を上記磁界変調ヘッド
    のアクチュエータにフィードバックすることによって、
    上記ディスク面に圧力をかけるためのバネ部材にダンピ
    ングをかけることを特徴とする請求項12記載の光ディ
    スク装置。
  14. 【請求項14】 光ヘッドにより焦点を結んで走査スポ
    ットとなる走査ビームによって情報面を光学的に走査
    し、情報の記録時に上記ディスク基盤上の上記走査スポ
    ットが照射されるディスク媒体における外部磁界を変調
    する磁界変調ヘッドにより情報の記録を行う光ディスク
    において、上記磁界変調ヘッドが、上記光ヘッドとの相
    対位置ずれ検出手段を有するとともにディスク面に対し
    てトラック方向に自由度を持つバネ部材によって変位可
    能な構造であって、電磁駆動アクチュエータもしくは圧
    電素子によるアクチュエータによって上記磁気ヘッドを
    トラック方向に変位せしめることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  15. 【請求項15】 上記磁界変調ヘッドにおけるスライダ
    ー部分において発光素子を搭載し、上記磁界変調ヘッド
    の送り機構に取り付けられた受光素子により、ディスク
    面のトラック方向における上記磁界変調ヘッドの変位量
    を検出するとともに、上記検出変位量を上記磁界変調ヘ
    ッドのアクチュエータにフィードバックすることによっ
    て、上記トラック方向に変位させるバネ部材にダンピン
    グをかけることを特徴とする請求項14記載の光ディス
    ク装置。
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